JP2014007351A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014007351A
JP2014007351A JP2012143697A JP2012143697A JP2014007351A JP 2014007351 A JP2014007351 A JP 2014007351A JP 2012143697 A JP2012143697 A JP 2012143697A JP 2012143697 A JP2012143697 A JP 2012143697A JP 2014007351 A JP2014007351 A JP 2014007351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
tape
dicing
cut groove
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012143697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Kitaichi
幸佑 北市
Chuichi Miyazaki
忠一 宮崎
Yoshiyuki Abe
由之 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2012143697A priority Critical patent/JP2014007351A/ja
Publication of JP2014007351A publication Critical patent/JP2014007351A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dicing (AREA)

Abstract

【課題】更なるチップの薄膜化の要請により、ダイシング先行ペレタイズ処理またはDBG処理によるプロセス方式と、プラズマエッチングによるダイシング溝内ストレスリリーフ処理を組み合わせるウエハの薄膜化&ペレタイズ処理が検討されている。しかし、本願発明者等が、これらの技術を検討したところによると、量産への適用に関しては、種々の問題が有ることが明らかとなった。
【解決手段】本願の一実施の形態の概要は、半導体装置の製造方法に於いて、ダイシング先行ペレタイズ処理に当たり、表面を保護膜で被覆した状態でハーフカット溝を形成後、同溝側面のストレスリリーフを実行し、表面にBGテープを貼って裏面研削後に裏面をチップ保持テープに固定した状態で、BGテープを除去するものである。
【選択図】図1

Description

本願は、半導体装置(または半導体集積回路装置)の製造方法に関し、特にウエハ薄膜化(Wafer Thinning)およびペレタイズ(Pelletize)技術に適用して有効な技術に関する。
国際公開第2003/92040号パンフレット(特許文献1)は、いわゆるダイシング先行ペレタイズ処理に関するものである。そこには、シリコン等の半導体ウエハ上に感光性の塗布膜を形成し、その上から回転ブレード等による溝形成およびプラズマエッチングを実施し、その後、塗布膜を除去して、裏面側から薄膜化処理して、半導体ウエハを個々のチップに分離する技術が開示されている。
Joachim N.Burghartz,”Ultra−thin Chip Technology and Applications”,Springer,pp.33−51(非特許文献1)は、同様に、いわゆるダイシング先行ペレタイズ処理に関するものである。そこには、基本的なダイシング先行ペレタイズ処理として、ハーフカット工程を回転ブレード等による溝形成、ウエットエッチングによる溝形成およびプラズマエッチングによる溝形成が開示されている。また、ダイシング領域に金属膜が形成されている場合等の対策として、ハーフカット工程を回転ブレード等による機械的溝形成とプラズマエッチングによる化学的溝形成を組み合わせる技術が開示されている。更に、ダイシング先行ペレタイズ処理における量産上の基本的な処理の流れが開示されている。
国際公開第2003/92040号パンフレット
Joachim N.Burghartz,"Ultra−thin Chip Technology and Applications",Springer,pp.33−51
更なるチップの薄膜化の要請により、ダイシング先行ペレタイズ処理またはDBG(Dicing Before Grinding)処理によるプロセス方式と、プラズマエッチングによるダイシング溝内ストレスリリーフ処理を組み合わせるウエハの薄膜化およびペレタイズ処理が検討されている。しかし、本願発明者等が、これらの技術を検討したところによると、量産への適用に関しては、種々の問題が有ることが明らかとなった。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本願の一実施の形態の概要は、半導体装置の製造方法に於いて、ダイシング先行ペレタイズ処理に当たり、表面を保護膜で被覆した状態でハーフカット溝を形成後、同溝側面のストレスリリーフを実行し、表面にBG(Back Grinding)テープを貼って裏面研削後に裏面をチップ保持テープに固定した状態で、BGテープを除去するものである。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、前記本願の一実施の形態によれば、量産への適用に関する種々の問題を解決することができる。
本願の一実施の形態の半導体装置の製造方法における主要プロセスブロックフロー図である。 図1におけるウエハ表面側へのデバイス形成工程101が完了した時点のウエハの全体表面図である。 図2のX−X’断面の模式的ウエハ全体断面図である。 図3のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1の表面保護膜塗布工程102における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図5のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である(ただし、ウエハと一体となっていない部材等は表示を省略している。以下、図6,10,12,14,16,18,23,25,28,35,36についても同じ)。 図1の表面保護膜紫外線硬化工程103における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図1のハーフカット溝形成工程104における図2に対応するウエハの全体表面図である。 図8のX−X’断面の模式的ウエハ全体断面図であり、図1のハーフカット溝形成工程104における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図9のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1のハーフカット溝ストレスリリーフ工程105における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図11のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1の表面保護膜上への剥離テープ貼り付け工程106および表面保護膜除去工程107における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図13のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1の表面へのバックグラインディングテープ貼り付け工程111およびバックグラインディング処理工程112における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図15のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1の裏面ストレスリリーフ工程115における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図17のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1のBG後ウエハハンドリング工程117における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図19に続く工程の図1のBG後ウエハハンドリング工程117における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図1の裏面へのチップ保持テープ&DAF貼り付け工程121におけるウエハが固定された環状フレーム(真空吸着ステージ上)の全体上面図である。 図21のX−X’断面の模式的ウエハ全体断面図である。 図22のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1の表面への剥離テープ貼り付け工程122における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図24のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1のバックグラインディングテープ剥離工程123の途中における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図1のバックグラインディングテープ剥離工程123の完了時点における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図28のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図1のレーザDAFフルカット工程131における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図1のダイボンディング&ワイヤボンディング工程132における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。 図30に続く工程の図1のダイボンディング&ワイヤボンディング工程132における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。 図31に続く工程の図1のダイボンディング&ワイヤボンディング工程132における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。 図1の封止工程133における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。 図1のバンプ取り付け工程134における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例1(2段カット方式)を説明するための図10に対応する図9のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 図35に続く工程のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例2(ドレス&カット方式)を説明するための図9に対応する図1のハーフカット溝形成工程104における模式的ウエハ全体断面図である。 本願の前記一実施の形態のプロセスのアウトラインを説明するための図1に対応する主要プロセスブロックフロー図である。
〔実施の形態の概要〕
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。
1.以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)第1の主面および第2の主面を有し、前記第1の主面上に、複数のチップ領域および、前記複数のチップ領域のうちの互いに隣り合うチップ領域間に設けられたダイシング領域を有する半導体ウエハを準備する工程;
(b)前記(a)工程の後、前記半導体ウエハの前記第1の主面上であって、前記複数のチップ領域および前記ダイシング領域のそれぞれを覆う表面保護膜を形成する工程;
(c)前記工程(b)の後、前記半導体ウエハの前記ダイシング領域にハーフカット溝を形成する工程;
(d)前記工程(c)の後、前記ハーフカット溝の側面に形成された破砕層をエッチングによって除去する工程;
(e)前記工程(d)の後、前記表面保護膜を除去する工程;
(f)前記工程(e)の後、前記半導体ウエハの前記第1の主面に表面保護テープを貼り付ける工程;
(g)前記工程(f)の後、前記半導体ウエハの前記第2の主面を研削することで、前記複数のチップ領域を互いに分離する工程;
(h)前記工程(g)の後、前記半導体ウエハの前記第2の主面をチップ保持テープに貼り付ける工程;
(i)前記半導体ウエハの前記第2の主面を前記チップ保持テープに貼り付けた状態で、前記表面保護テープを除去する工程。
2.前記項1の半導体装置の製造方法において、前記工程(e)は、以下の下位工程を含む:
(e1)前記表面保護膜上に第1の剥離テープを貼り付ける工程;
(e2)前記工程(e1)の後、前記第1の剥離テープとともに、前記表面保護膜を前記半導体ウエハから剥離する工程。
3.前記項1または2の半導体装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
(j)前記工程(g)の後であって、前記工程(h)の前に、前記半導体ウエハの前記第2の主面に形成された破砕層を除去する工程。
4.前記項1から3のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、前記半導体ウエハは、以下を有する:
(x1)シリコン系半導体基板;
(x2)前記シリコン系半導体基板の前記第1の主面側の表面上であって、前記複数のチップ領域および前記ダイシング領域に設けられたLow−k膜を含む多層配線層。
5.前記項1から4のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、前記半導体ウエハは、以下を有する:
(x3)前記ダイシング領域に設けられたメタルパターンを含むTEGパターン。
6.前記項1から5のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、前記工程(c)は、以下の下位工程を含む:
(c1)第1の幅および第1の深さを有し、前記ハーフカット溝の一部をなす第1のハーフカット溝を形成する工程;
(c2)前記工程(c1)の後、前記第1の幅よりも狭い第2の幅および前記第1の深さよりも深い第2の深さを有し、前記ハーフカット溝の一部をなす第2のハーフカット溝を形成する工程。
7.前記項1から6のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、前記工程(c)における前記ハーフカット溝の形成は、回転ブレードにより実行する。
8.前記項6または7の半導体装置の製造方法において、前記第1のハーフカット溝の底部は、前記シリコン系半導体基板に達する。
9.前記項1から8のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、前記表面保護膜は、有機系塗布膜またはエラストマ系塗布膜である。
10.前記項1から9のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、前記表面保護膜は、アクリル系塗布膜である。
11.前記項1から10のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、前記工程(i)は、以下の下位工程を含む:
(i1)前記表面保護テープ上に第2の剥離テープを貼り付ける工程;
(i2)前記工程(i1)の後、前記第2の剥離テープとともに、前記表面保護テープを前記半導体ウエハから剥離する工程。
〔本願における記載形式、基本的用語、用法の説明〕
1.本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクションに分けて記載する場合もあるが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しを省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
更に、本願において、「半導体装置」または「半導体集積回路装置」というときは、主に、各種トランジスタ(能動素子)単体、および、それらを中心に、抵抗、コンデンサ等を半導体チップ等(たとえば単結晶シリコン基板)上に集積したもの、および、半導体チップ等をパッケージングしたものをいう。ここで、各種トランジスタの代表的なものとしては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)に代表されるMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を例示することができる。このとき、集積回路構成の代表的なものとしては、Nチャネル型MISFETとPチャネル型MISFETを組み合わせたCMOS(Complemetary Metal Oxide Semiconductor)型集積回路に代表されるCMIS(Complemetary Metal Insulator Semiconductor)型集積回路を例示することができる。
今日の半導体集積回路装置、すなわち、LSI(Large Scale Integration)のウエハ工程は、通常、二つの部分に分けて考えられている。すなわち、一つ目は、原材料としてのシリコンウエハの搬入からプリメタル(Premetal)工程(M1配線層下端とゲート電極構造の間の層間絶縁膜等の形成、コンタクトホール形成、タングステンプラグ、埋め込み等からなる工程)あたりまでのFEOL(Front End of Line)工程である。二つ目は、M1配線層形成から始まり、アルミニウム系パッド電極上のファイナルパッシベーション膜へのパッド開口の形成あたりまで(ウエハレベルパッケージプロセスにおいては、当該プロセスも含む)のBEOL(Back End of Line)工程である。
2.同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかに、そうでない場合を除き、A以外の要素を主要な構成要素のひとつとするものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。
同様に、「酸化シリコン膜」、「酸化シリコン系絶縁膜」等と言っても、比較的純粋な非ドープ酸化シリコン(Undoped Silicon Dioxide)だけでなく、その他の酸化シリコンを主要な成分とする絶縁膜を含む。たとえば、TEOSベース酸化シリコン(TEOS−based silicon oxide)、PSG(Phosphorus Silicate Glass)、BPSG(Borophosphosilicate Glass)等の不純物をドープした酸化シリコン系絶縁膜も酸化シリコン膜である。また、熱酸化膜、CVD酸化膜のほか、SOG(Spin On Glass)、ナノクラスタリングシリカ(NSC:Nano−Clustering Silica)等の塗布系膜も酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。そのほか、FSG(Fluorosilicate Glass)、SiOC(Silicon Oxicarbide)またはカーボンドープ酸化シリコン(Carbon−doped Silicon oxide)またはOSG(Organosilicate Glass)等のLow−k絶縁膜も同様に、酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。更に、これらと同様な部材に空孔を導入したシリカ系Low−k絶縁膜(ポーラス系絶縁膜、「ポーラスまたは多孔質」というときは、分子性多孔質を含む)も酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。
また、酸化シリコン系絶縁膜と並んで、半導体分野で常用されているシリコン系絶縁膜としては、窒化シリコン系絶縁膜がある。この系統の属する材料としては、SiN,SiCN,SiNH,SiCNH等がある。ここで、「窒化シリコン」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiNおよびSiNHの両方を含む。同様に、「SiCN」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiCNおよびSiCNHの両方を含む。
なお、SiCは、SiNと類似の性質を有するが、SiONは、むしろ、酸化シリコン系絶縁膜に分類すべき場合が多いが、エッチストップ膜とする場合は、SiC,SiN等に近い。
窒化シリコン膜は、SAC(Self−Aligned Contact)技術におけるエッチストップ膜、すなわち、CESL(Contact Etch−Stop Layer)として、多用されるほか、SMT(Stress Memorization Technique)における応力付与膜としても使用される。
3.同様に、図形、位置、属性等に関して、好適な例示をするが、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、厳密にそれに限定されるものではないことは言うまでもない。従って、たとえば、ある領域について、「全体」、「全般」、「全域」等というときは、「ほぼ全体」、「ほぼ全般」、「ほぼ全域」等の場合を含む。従って、たとえば、ある領域の80%以上は、「ほぼ全体」、「ほぼ全般」、「ほぼ全域」ということができる。このことは、「全周」、「全長」等についても同じである。
なお、本節の定義は、一般的なものであり、以下の個別の記載で異なる定義があるときは、ここの部分については、個別の記載を優先する。ただし、当該個別の記載部分に規定等されていない部分については、明確に否定されていない限り、本節の定義、規定等がなお有効である。
4.さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
5.「ウエハ」というときは、通常は半導体装置(半導体集積回路装置、電子装置も同じ)をその上に形成する単結晶シリコンウエハを指すが、エピタキシャルウエハ、SOI基板、LCDガラス基板等の絶縁基板と半導体層等の複合ウエハ等も含むことは言うまでもない。
6.本願に於いては、主に「薄膜化ダイシング(Dicing −by−Thinning)技術」を説明する。この方法は、先に裏面研削を実行し、その後のダイシングによりウエハをチップに分離する通常の「BG(Back Grinding)後DC(Dicing)技術」と反対に、先にダイシング(レーザグルービングを含む)してハーフカット溝を形成し、後の裏面研削等のウエハ薄膜化によってウエハをチップに分離するものである。また、薄膜化ダイシング技術は、「DBG処理」や「ダイシング先行ペレタイズ処理」とも呼ばれる。
一方、「プラズマダイシング法」は、一般に、ウエハの表面にBGテープを張った状態でBG処理した後、BGテープを張ったまま、ウエハの裏面にフォトレジストを塗り、リソグラフィにより、ダイシング領域を開口して、プラズマエッチング(たとえばボッシュプロセス等)によって、ウエハをチップに分離する技術である。プラズマダイシング法は、機械的ダイシングを用いないので、チップの側面に、破砕層が形成されず、高い抗折強度が得られるメリットがある。しかし、ダイシング領域に金属パターン(TEG等)があると、適用が困難になるデメリットがあり、現在のCMOSプロセスとの整合性に問題がある。これに対応して、機械的ダイシング(またはレーザによるダイシング、グルービング等)とプラズマエッチング等のエッチングを組み合わせた「複合型薄膜化ダイシング方式」が提案されている。本願の以下の実施の形態は、この複合型薄膜化ダイシング方式に属する。
本願に於いて、ウエハを分割した後のチップ集合体についても、それらの相対的な位置関係が本質的に変わっていない場合は、集合的に「ウエハ」と呼ぶ。「それらの相対的な位置関係が本質的に変わっていない場合」とは、たとえば、分離直後のダイシングテープ(またはチップ保持テープ、以下の同じ)上のチップの集合体、その後、テープを聞き伸ばした状態のチップの集合体、これらからチップの一部をピックアップ(除去を含む)した残り等である。このようにするのは、ダイシング先行ペレタイズ処理においては、単位工程の途中でウエハがチップの集合体に徐々に、または短い時間で変化するからである。
また、本願に於いて、ハーフカット溝形成および、その後の溝側面ストレスリリーフに関して、「表面保護膜」とは、表面を保護する半導体基板等と比較して、比較的軟らかい部材膜であって、少なくとも、溝側面ストレスリリーフの際のエッチング作用に対して、それが覆う部分を保護する性質の膜を言う。一般に、有機系膜が使用されるが、エラストマ系のシリコーン(Silicone)樹脂膜等のシリコーン系膜は、基本的に無機ポリマーであるが、有機系膜と同様の性質を有するので、適用可能である。有機系膜とは、有機系骨格からなるポリマー膜、有機系骨格を一要素とする共重合体膜等を言う。具体的には、アクリル系樹脂膜、エポキシ系樹脂膜、ポリイミド系樹脂膜、BCB(Benzocyclobutene)系樹脂膜等である。なお、全てが無機骨格であって、側鎖にのみ有機官能基を有するシリコーンゴム(シリコーン系エラストマ)等から構成された有機シロキサン(Organosiloxane)膜等は、ここでいう有機系膜ではない。この有機系膜は、CVD(Chemical Vapor Deposition)や塗布により形成されるが、塗布によるものを特に「有機系塗布膜」という。同様に、「塗布膜」とは、塗布により形成された膜を言う。
また、「ハーフカット溝」とは、半導体基板に表面から形成された溝であって、その基板の裏面に達していないものを言う。なお、ハーフカット溝の深さは、いずれも、表面保護膜の下端から(表面保護膜を除いて)測ったものである。
更に、「破砕層の除去」とは、破砕層全部を除去することを含むが、一般には、破砕層を完全に除去すると、ゲッタリング硬化が消失するので、完全除去する場合は限定的である。従って、ここでいう「除去」は、部分的除去を含む概念である。
なお、本願に於いては、各種のテープ(可撓性のシートを含む)を使用するので、簡単に説明する。すなわち、「表面保護テープ」とは、いわゆるバックグラインディングテープ(片面粘着テープ)または、これと類似した性質を有するテープのことで、ウエハの裏面研削時にウエハの表面を保護するものである。「チップ保持テープ」とは、バックグラインディングによって、ウエハが個々のチップに分離した後に、チップがばらばらにならないように、それらの裏面を保持するための片面粘着テープであって、通常、ダイシングテープ又は、これに類似したテープが使用される。「剥離テープ」は、ウエハの表面等に形成された有機系膜や粘着テープ(下地膜)の上に貼り付けて、強力な粘着力によって、下地膜ともども剥離するための強粘着型片面粘着テープを指す。
更に、「ウエハの厚さ」、「チップの厚さ」等というときは、多層配線層の厚さは、品種により、大きく異なるので、半導体基板部分の厚さで表示している。
〔実施の形態の詳細〕
実施の形態について更に詳述する。各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するために、ハッチングを付すことがある。
なお、二者択一の場合の呼称に関して、一方を「第1」等として、他方を「第2」等と呼ぶ場合に於いて、代表的な実施の形態に沿って、対応付けして例示する場合があるが、たとえば「第1」といっても、例示した当該選択肢に限定されるものではないことは言うまでもない。
なお、チップ分割時に生じるチップ側面の破砕層に関する課題および、その解決方法について開示した先行特許出願としては、たとえば日本特願第2011−5546号(日本出願日2011年1月14日)がある。
1.本願の一実施の形態の半導体装置の製造方法における主要プロセスフロー(ハーフカット溝形成に関しては「シングルステップ方式」)等の説明(主に図1から図34)
このセクションで説明する具体的プロセスは、一例であり、種々変形可能であることはいうまでもない。また、セクション2および3で説明する変形例1,2についても、図1のハーフカット溝形成工程104(図8から図10)の部分(一部又は全部)を変更するのみであり、その他の部分は、そのまま適用できるので、それらの説明は原則として繰り返さない。
なお、このセクションでは、回転ブレード、すなわち、機械的切削によって、ハーフカット溝を形成する方法を具体的に説明したが、レーザグルービングによって、ハーフカット溝を形成しても良い。レーザグルービングにおいては、スループットを向上させることができるほか、回転ブレードの損耗等の問題を回避することができる。一方、ここで説明するように、機械的切削による場合は、レーザ特有の破片(Debris)等の問題を回避することができる。
なお、以下では、対象デバイスとして、主に、有機多層配線基板等にチップを搭載したBGA(Ball Grid Array)等の基板品を例に取り具体的に説明する。しかし、以下の例は、リードフレーム等を用いたQFP(Quad Flat Package)、QFN(Quad Flat Non−leaded Package)、SOP(Small Outline Package)等のリードフレーム品にも適用できることは言うまでもない。
図1は本願の一実施の形態の半導体装置の製造方法における主要プロセスブロックフロー図である。図2は図1におけるウエハ表面側へのデバイス形成工程101が完了した時点のウエハの全体表面図である。図3は図2のX−X’断面の模式的ウエハ全体断面図である。図4は図3のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図5は図1の表面保護膜塗布工程102における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図6は図5のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である(ただし、ウエハと一体となっていない部材等は表示を省略している。以下、図6,10,12,14,16,18,23,25,28,35,36についても同じ)。図7は図1の表面保護膜紫外線硬化工程103における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図8は図1のハーフカット溝形成工程104における図2に対応するウエハの全体表面図である。図9は図8のX−X’断面の模式的ウエハ全体断面図であり、図1のハーフカット溝形成工程104における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図10は図9のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図11は図1のハーフカット溝ストレスリリーフ工程105における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図12は図11のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図13は図1の表面保護膜上への剥離テープ貼り付け工程106および表面保護膜除去工程107における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図14は図13のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図15は図1の表面へのバックグラインディングテープ貼り付け工程111およびバックグラインディング処理工程112における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図16は図15のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図17は図1の裏面ストレスリリーフ工程115における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図18は図17のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図19は図1のBG後ウエハハンドリング工程117における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図20は図19に続く工程の図1のBG後ウエハハンドリング工程117における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図21は図1の裏面へのチップ保持テープ&DAF貼り付け工程121におけるウエハが固定された環状フレーム(真空吸着ステージ上)の全体上面図である。図22は図21のX−X’断面の模式的ウエハ全体断面図である。図23は図22のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図24は図1の表面への剥離テープ貼り付け工程122における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図25は図24のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図26は図1のバックグラインディングテープ剥離工程123の途中における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図27は図1のバックグラインディングテープ剥離工程123の完了時点における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図28は図27のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図29は図1のレーザDAFフルカット工程131における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図30は図1のダイボンディング&ワイヤボンディング工程132における図3に対応する模式的ウエハ全体断面図である。図31は図30に続く工程の図1のダイボンディング&ワイヤボンディング工程132における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。図32は図31に続く工程の図1のダイボンディング&ワイヤボンディング工程132における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。図33は図1の封止工程133における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。図34は図1のバンプ取り付け工程134における有機多層配線基板16およびその周辺の模式的断面図である。これらに基づいて、本願の一実施の形態の半導体装置の製造方法における主要プロセスフロー等を説明する。
図1に示すように、狭義のウエハ工程、すなわち、ウエハ表面側へのデバイス形成工程101が完了(通常BEOL工程の完了を意味する)したウエハ1の表面1a(第1の主面)側は、通常、周辺のデバイス非形成領域1yと内部のデバイス形成領域1xに分けられる。また、ウエハ1の表面1aには、マトリクス状にチップ領域2が形成され、その間にX方向、およびY方向に延びる複数のダイシング領域4(ダイシングライン)が形成されている。これらのY方向に延びる複数のダイシング領域4の端部のほぼ中央部にノッチ3(ノッチ、オリエンテーションフラット等の結晶方位指標)が設けられている。なお、「ほぼ中央部」とは、ウエハの中心線の近傍であるが、隣接する一対のダイシングライン間の距離程度のずれは許容するという程度の意味である。
ここで、初期のウエハ1の厚さは、たとえば、775マイクロメートル程度である。なお、ウエハの初期厚さは、必要に応じて、任意であるが、通常、450マイクロメートル程度から1000マイクロメートル程度である。
次に、図2のX−X’断面を図3に示す。図3に示すように、ウエハ表面側へのデバイス形成工程101が完了したウエハ1の表面1a(裏面1bの反対の面)側には、各チップ領域4に対応する表面領域のデバイス構造5が形成されている。
次に、図3のダイシング領域周辺切り出し領域R1の詳細断面を図4に示す。図4に示すように、ウエハ1の裏面1b側の大半は、この例では、たとえば、シリコン系半導体基板1sとなっている。シリコン系半導体基板1sは、たとえば、300ΦのP型単結晶シリコン基板(ウエハ)である。なお、ウエハ径は、300ミリメートル程度のほか、450ミリメートル程度、200ミリメートル程度、150ミリメートル程度、100ミリメートル程度等であっても良い。
シリコン系半導体基板1sの表面1aには、多層配線層6が設けられており、この例においては、多層配線層6の絶縁膜の構成は、下層の下層非Low−k絶縁膜6p、中層の中層Low−k絶縁膜6k、上層の上層非Low−k絶縁膜6s等から構成されている。チップ領域2a,2b内のこれらの各層(下層非Low−k絶縁膜6p、中層Low−k絶縁膜6k、上層非Low−k絶縁膜6s)内には、複数のメタルパターン7(デバイスパターン、配線パターン、プラグパターン、パッドパターン等)が形成されている。また、ダイシング領域4のこれらの各層(下層非Low−k絶縁膜6p、中層Low−k絶縁膜6k、上層非Low−k絶縁膜6s)内には、メタルパターンの一部であるテスト用(又は測定用)のTEG(Test Element Group)パターン8が設けられている(通常複数設けられている)。ここで、中層の中層Low−k絶縁膜6kとしては、たとえば、シリカ系非ポーラスLow−k膜(たとえば非ポーラスSiOC膜)、シリカ系ポーラスLow−k膜(たとえばポーラスSiOC膜)等を例示することができる。
次に、図1の表面保護膜塗布工程102に移る。図5および図6に示すように、たとえば、ウエハ1をその表面1aを上に向けた状態で、スピン塗布テーブル53上に吸着し、塗布液ノズル54から液状樹脂55を滴下して、回転塗布することにより、ウエハのほぼ全面に、表面保護膜9(厚さは、たとえば、0.5から10マイクロメートル程度)を形成する。なお、「ほぼ全面」とは、通常、塗布膜は、ウエハの端部の数ミリ程度の幅の円環部分には、プロセス上の都合により形成されないからである。この塗布膜が形成されない部分の面積は、通常、ウエハの表面側の面積の20%未満である。従って、ここで「ウエハのほぼ全面」とは、原則として、対応する主面の80%程度以上に、表面保護膜9が形成されることを言う。
ここで、表面保護膜9としては、有機系膜が好適であり、たとえば、アクリル系樹脂膜(たとえば、PMMA,ポリアクリレート、アクリル系UV硬化接着剤等)を好適なものとして例示することができる。アクリル系樹脂膜は、一般的な無機酸(氷酢酸等を除く)に耐薬品性を有する。その他の有機系膜としては、エポキシ系樹脂膜、ポリイミド系樹脂膜(たとえば、可溶性ポリイミド樹脂、その他のポリイミド樹脂、ポリイミド系接着剤など)、BCB系樹脂膜、エラストマ系接着剤等を例示することができる。ポリイミド系樹脂膜およびBCB系樹脂膜は、一般的な無機酸(濃硝酸、濃硫酸等を除く)に耐薬品性を有するほか、耐熱性に優れている。また、表面保護膜9としては、有機系膜のほか、シリコーン系樹脂(エラストマ系樹脂)、シリコーン系接着剤(エラストマ系接着剤)等の鎖状ポリマー系の無機系ポリマーも、適用可能である。シリコーン系樹脂は、一般的な無機酸(濃硝酸、濃硫酸等を除く)に耐薬品性を有するほか、耐熱性に優れている。すなわち、無機系エラストマおよび有機系エラストマ等から構成されたエラストマ系樹脂、エラストマ系接着剤等(具体的には、たとえば、エラストマ系塗布膜など)も適用可能である。更に、表面保護膜9としては、以上に説明した非フォトレジスト膜、非電子線レジスト膜のほか、フォトレジスト膜、電子線レジスト膜等であってもよい。フォトレジスト膜、電子線レジスト膜等としては、PMMA(Polymethylmethacrylate)系レジスト膜、ノボラック系レジスト膜、KrF用化学増幅型レジスト膜、ArF用化学増幅型レジスト膜等を例示することができる。なお、これらのレジスト膜のうち、ArF用化学増幅型レジスト膜以外は、比較的プラズマ耐性が高いメリットがある。また、言うまでもないことであるが、ここに挙げたレジスト以外の材料は、一般に比較的プラズマ耐性が高いとされている。レジスト材料を用いた場合は、必須ではないが、UV照射後に、ベーク等の熱処理をすることが望ましい。また、ポジ型レジストを用いた場合は、UV照射(この場合は、UV硬化ではなく、感光等である)をスキップすることができるメリットがある。また、ここに挙げた各材料は、比較的薬品耐性(特に、酸等に対する耐性)が高いメリットがある。更に、接着剤を使用するメリットは、ベーク等が必要でないか、又は、短時間で済むメリットを有する。非フォトレジスト膜、非電子線レジスト膜等も、フォトレジスト膜、電子線レジスト膜等と比較して、感光やベークに関して、接着剤と同様の利点を有する。
なお、表面保護膜として、有機系塗布膜を用いることは、プロセスの簡素化(塗布や硬化が簡単)の観点から有利である。また、表面保護膜として、アクリル系塗布膜を使用することは、その耐薬品性の強さ、塗布容易性の良好さ、比較的良好な剥離性(剥離テープ等による)等から特に好適である。
次に、図1の表面保護膜紫外線硬化工程103に移る。図7に示すように、ウエハ1の表面1a側から紫外線UVを照射することによって、表面保護膜9を硬化させる。なお、硬化の方法は、任意であり、UV硬化のほか、電子線硬化、粒子線効果、熱処理による硬化等が利用可能である。これに関して、UV硬化は非常に簡便であるメリットを有する。また、実質的に効果の必要がない場合は、このステップは、スキップ可能であることはいうまでもない。
次に、図1のハーフカット溝形成工程104に移る。図8、図9および図10に示すように、ウエハ1の裏面1bが、たとえば、ダイシング装置の真空チャック62(多孔質チャック)に真空吸着された状態で処理される。すなわち、ウエハ1の表面1a側から、たとえば、ダイシングブレード57(刃の厚さ、たとえば、40マイクロメートル程度)により、X方向のダイシングライン4xおよびY方向のダイシングライン4yに沿って、ダイシングを実行することにより、ウエハ1の表面1a側に、半導体基板1s内に到達するハーフカット溝11を形成する。ここで、ハーフカット溝11の深さは、たとえば、多層配線層6の厚さ(通常、5から20マイクロメートル程度)+60マイクロメートル程度である。すなわち、目標ウエハ厚さ+30マイクロメートル程度を好適なものとして例示することができる(この例の目標ウエハ厚さは、たとえば、30マイクロメートル程度とする)。通常、ダイシングを実行する際には、ダイシングブレード57(回転ブレード)は、ブレードホルダ58に保持された状態で、ブレード回転軸59の周りを高速で回転しながら、X方向のダイシングライン4xおよびY方向のダイシングライン4yに沿って、ウエハ1との平面的な相対位置を移動させながら切削する。この際、通常、ウエハ1の表面側およびブレード57には、洗浄液または洗浄水61が供給されている。この切削の際には、図10に示すように、ハーフカット溝11の内面(側面および底面)に、破砕層12gが形成される。このように、ダイシングブレードで、表面保護膜ごとカットするので、通常のプラズマダイシングと異なり、リソグラフィでレジスト膜(表面保護膜)等をパターニングする必要がない。そのため、光学マスク等のレジスト膜をパターニングするための部材を準備する必要がない。また、ダイシングライン上に金属膜を含むTEG等があっても、問題なく処理することができる。これは、通常のプラズマダイシングにおいては、金属とシリコン酸化膜等(シリコン部材を含む)が混在すると、エッチング速度の相違により、金属の除去が困難となるからである。更に、通常のプラズマダイシングのように、BGテープを貼った状態で、ウエハの裏面から長時間のプラズマエッチング処理をすることがないので、耐熱性BGテープが不要となるメリットがある。すなわち、耐熱性に乏しいBGテープを採用することが可能となる。
次に、図1のハーフカット溝ストレスリリーフ(Stress Relief)工程105に移る。図11および図12に示すように、たとえば、等方性ドライエッチング(たとえば、SF系ガス雰囲気)によって、ハーフカット溝11内の溝内の破砕層12g(図10参照)を除去する(少なくとも溝側面の破砕層を除去する)。除去量は、例えば、2マイクロメートル程度である。この等方性ドライエッチングは、たとえば、図11に示すように、ドライエッチング装置の処理室64内に設けられた静電チャックを有するウエハステージ63上に、ウエハ1をその表面1aを上に向けて吸着した状態で、ウエハ1の上方にプラズマ91を発生させて実行される。なお、ハーフカット溝ストレスリリーフ工程105は、ドライエッチングのほか、ウエットエッチングによっても実行することができる。この場合のエッチング液としては、たとえば、弗硝酸系エッチング液(たとえば弗酸、硝酸、酢酸、水等の混合物)を好適なものとして例示することができる。ウエットエッチングでは、自然に等方性エッチングが行われ、角部がラウンド形状になるので、抗折郷土の面から有利である。一方、ドライエッチングで、比較的サイドエッチング量を制御しやすいので、ダイシング領域を狭隘にしたいときに有利である。また、エッチング液等を使用せずに、比較的簡単に処理できる点で、環境負担が軽いメリットがある。このように、ハーフカット溝ストレスリリーフ工程105を施すことで、通常のプラズマダイシングと同程度の抗折強度を確保することができる。このように、ハーフカット溝の側面のストレスリリーフを実行することにより、比較的機械的強度が弱いLow−k絶縁膜を含む多層配線層を有するデバイスのクラックによる信頼性の低下を防止することができるメリットがある。このような効果は、程度の差はなるものの、Low−k絶縁膜を含まない多層配線層を有するデバイスにも同様に有効である。
次に、図1の表面保護膜除去工程106に移る。図13に示すように、表面保護膜9上のウエハ1の表面1a側に、剥離テープ65(第1の剥離テープ)を貼り付ける(図1の表面保護膜上への剥離テープ貼り付け工程106a)。次に、図13および図14に示すように、剥離テープ65を剥がすことによって、表面保護膜9も同時にウエハ1の表面1aから剥離させる(図1の表面保護膜剥離工程106b)。この要に、剥離テープを用いることで、溶剤等を使用する場合に比較して、環境負担を低減することができる。
なお、表面保護膜除去工程106は、剥離テープによるほか、溶剤による除去も可能である。溶剤としては、アクリル系樹脂であれば、たとえば、トルエン、酢酸ブチル、酢酸磯ブチル、メトアセテート、メチルイソブチルケトン等を、可溶性ポリイミド樹脂の場合は、たとえば、Nメチルピロリドン等を例示することができる。
次に、図15に示すように、ウエハ1の表面1aのほぼ全面に、ウエハ1を支持するための部材(支持部材)を貼り付ける(図1の表面へのバックグラインディングテープ貼り付け工程111)。本実施の形態の支持部材は、例えばBG(Back Grinding)テープ68であるが、薄くなったウエハの搬送性を考慮し、さらに、ガラス基板等を貼り付けてもよい。ここで、「ほぼ全面」とは、この時点のウエハには、凹凸(周辺および内部)があり、そのため、BGテープ68が字句どおりには貼り付いていない部分があることに対応している。従って、「ウエハ1の表面1aのほぼ全面」とは、原則として、ウエハ1の表面1aの面積の80%以上に、貼り付けられていることを言う。
次に、図15および図16に示すように、この状態で、ウエハ1の表面1a側をバックグラインディング装置52の真空チャック69(多孔質チャック)に真空吸着された状態で、ウエハ1の裏面1bに対して、グラインディングホイール71により、バックグラインディングを実行する(図1のバックグラインディング処理工程112)。バックグラインディング処理工程112は、通常、荒削り用グラインディングホイール71rを用いて、目標研削厚さのほとんどの部分を研削する荒削りステップ(ファーストステップ)と、仕上げ用グラインディングホイール71fを用いて、目標研削厚さの残りの部分を研削する仕上げステップ(セカンドステップ)等から構成されている。このような2段ステップは、量産性の確保とダメージの低減を両立できるメリットを有する。ここで、荒削り用グラインディングホイール71rとしては、たとえば#300程度の砥粒径のダイヤモンド系砥粒を含有するグラインディングホイールを、仕上げ用グラインディングホイール71fとしては、たとえば#2000程度の砥粒径のダイヤモンド系砥粒を含有するグラインディングホイールを好適なものとして例示することができる。また、荒削りステップにおいては、たとえば、元のウエハ厚さを775マイクロメートル程度とすると、処理後の厚さは、たとえば、80マイクロメートル程度(中間厚さ)とし、仕上げステップにおいては、処理後の厚さは、たとえば、30マイクロメートル程度(最終目標厚さが30マイクロメートル程度の場合)とする。もちろん、中間厚さは、比較的任意に設定でき、通常、最終目標厚さ+30から100マイクロメートル程度を好適なものとして例示することができる。もちろん、バックグラインディング処理は、シングルステップで実施しても良いし、3ステップ以上で実施しても良い。
このバックグラインディング処理工程112によって、ハーフカット溝11は、実態的には、貫通溝21となる。この例に於いては、この時点で、ウエハ1の厚さは、たとえば、30マイクロメートル程度である。この時点のウエハの厚さの範囲は、たとえば、5マイクロメートル程度から250マイクロメートル程度が一般的である。しかし、積層品では、100マイクロメートル以下、5マイクロメートル以上が多く、更に、超薄膜ウエハでは、50マイクロメートル以下、5マイクロメートル以上が一般的である。
なお、バックグラインディング処理工程112が完了した時点で、図16に示すように、ウエハ1の裏面1bには、数マイクロメータ程度の厚さの破砕層12bが形成されている。
次に、図17および図18に示すように、たとえば、ウエハ1の表面1a側をバックグラインディング装置52の真空チャック69(多孔質チャック)に真空吸着された状態で、ウエハ1の裏面1bに対して、裏面ストレスリリーフ工程115(図1)が実行される。裏面ストレスリリーフ工程115は、たとえば、図17に示すように、ウエハ1の裏面1bに、自転する研摩ヘッド72によって、研摩パッド73(ドライ研摩パッド)を押し付けるドライポリッシング等により実行される。これによって、図18に示すように、破砕層12bが除去される。裏面ストレスリリーフ工程115は、ドライポリッシングのほか、CMP(Chemical Mechanical Polishing)、エッチング(ドライエチングまたはウエットエッチング)または、これらの組み合わせ等によっても実行することができる。このように、裏面の破砕層の除去を、ウエハをチップ保持テープへの貼り付け前に実行することにより、チップ保持テープへの貼り付け時や、チップのピックアップ時に裏面破砕層を基点としてチップクラックが発生することを防止することができる。また、抗折強度も確保することができる。
次に、図19に示すように、ウエハ1は、その裏面1b側を、たとえば、ベルヌーイチャック74によって保持した状態で、洗浄部の真空チャック上に移送され、ウエハの表面1a側を真空吸着された状態で、ウエハ1の裏面1b側に対して、洗浄および乾燥の処理が行われる。
次に、図20に示すように、ウエハ1の裏面1b側を、たとえば、ベルヌーイチャック74によって保持した状態で、マウント部の加熱ステージ75へ移送され、環状フレーム76(通常、ダイシングフレームが使用される)とともに、加熱ステージ75上にセットされる(通常、真空吸着される)。裏面ストレスリリーフ工程115完了後から、ここまでが、図1のBG後ウエハハンドリング(洗浄)工程117である。
次に、図1の裏面へのチップ保持テープ&DAF貼り付け工程121に移る。図21、図22および図23に示すように、加熱ステージ75上(たとえば、真空吸着された状態で)において、ウエハ1の裏面1bおよび環状フレーム76に対するチップ保持テープ77等の貼り付けが、たとえば、回転ローラで押圧することにより、実行される。ここで、通常、チップ保持テープ77としては、ダイシングテープ等が使用されるが、この例では、チップ保持テープ77には、たとえば、予め、ウエハ1とほぼ同じ大きさで、ほぼ同じ形状の接着部材層14が形成されている(又は、貼りつけられている)。ここで、「ほぼ同じ大きさで、ほぼ同じ形状」とは、ウエハと接着部材層14は、必ずしも、厳密に同一の形状で、同一の大きさである必要はないことを意味する。これは、ウエハには、チップ領域を形成しない部分もあり、また、接着部材層14がウエハを平面的に内包しても問題ないからである。従って、経済性を無視すれば、接着部材層14の面積が十分に大きく、完全にウエハを平面的に内包する場合も許容できる。従って、ここでは、「ほぼ同じ大きさで、ほぼ同じ形状」とは、少なくとも、接着部材層14がウエハの有効なチップ領域をカバーする程度の形状と大きさを有することを意味する。
このようなチップ保持テープ77を「DAF一体型チップ保持テープ」という。この接着部材層14としては、たとえば、DAF(Die Attach Film)等が使用される。すなわち、チップ保持テープ77がウエハ1の裏面1bおよび環状フレーム76を固定し、チップ保持テープ77とウエハ1の間に、接着部材層14が介在することになる。なお、これ以降のハンドリングは、たとえば、環状フレーム76をロボットアームで保持して実行することができる。また、DAFをダイボンディング位置に個別に貼り付ける場合や、他の接着剤(液状接着剤)等を用いる場合は、接着部材層14をここで準備する必要はない。しかし、この時点で、チップ保持テープ77と一括して、接着部材層14を貼り付ける方法(「DAF同時貼り付け法」という)に於いては、工程が非常に簡単になるメリットがある。
また、プロセスの簡素化を優先する場合は、ほぼ同一幅のDAF(14)およびチップ保持テープ77を準備し、まず、チップ保持テープ77と同様に、DAF(14)を貼り付け、重ねて、チップ保持テープ77を貼り付ける方法が適用可能である。このような全幅DAF貼り付け法は、ウエハとのアライメントが不要である点でプロセスの簡素化に有利である。
更に、もともと、DAF層(たとえば熱硬化型)とチップ保持テープ層(UV感応型またはUV非感応型)の2層からなる多機能型チップ保持テープ、すなわち、DDADFF(Dicing Die Attach Dual Functioning Film)等を用意して、1回の貼り付けで済ませるようにしてもよい。これもDAF同時貼り付け法の一種であり、多機能型チップ保持テープもDAF一体型チップ保持テープである。この方法は、プロセスステップの低減およびプロセスの簡素化(ウエハとの合わせ不要)の観点から非常に有効である。
次に、図1のBGテープ上への剥離テープ貼り付け工程122に移る。図24および図25に示すように、ウエハ1(正確には、ウエハ&環状フレーム集合体)は、剥離ステージ78(真空吸着ステージ)上に、ウエハ1の裏面1b側を真空吸着された状態で、ウエハ1の表面1a側に、剥離テープ79(第2の剥離テープ)が貼り付けられる。
次に、図1のバックグラインディングテープ除去工程123に移る。図26に示すように、ウエハ1の裏面1b側が、剥離ステージ78(真空吸着ステージ)上に、真空吸着された状態で、ウエハ1の表面1a側において、剥離テープ79を剥がすことにより、同時に、ウエハ1の表面1aからBGテープ68を剥離させると、図27および図28に示すようになる。このように、BGテープ68を剥離テープにより剥離させているので、溶剤等による場合に比較して、環境負担を低減することができる。
次に、図1のレーザDAFフルカット工程131に移る。図29に示すように、たとえば、ウエハ1の表面1a側から、レーザビームLBを照射しながら、貫通溝21に沿ってウエハ1との平面的な関係で相対的に移動させることによって、接着部材層14(DAF)に、DAFフルカット溝31を形成する。ここで、DAFの厚さは、通常、10から20マイクロメートル程度であり、チップ保持テープ77の厚さは、通常、70から120マイクロメートル程度であるので、DAFのみにフルカット溝を形成することは比較的容易である。ここで、レーザ照射条件としては、たとえば、レーザの種類:Nd:YAGのQスイッチング・パルス動作固体レーザ、レーザビーム中心波長;355nm(第3高調波、紫外線領域)、Qスイッチング周波数(パルス繰り返し周波数):200kHz程度、パルス長(パルス継続時間):100から300nm程度、スキャン速度:200mm/秒を例示することができる。
もちろん、DAF同時貼り付け法を使用しないときは、このステップは、スキップすることができる。なお、バックグラインディング処理工程112からレーザDAFフルカット工程131の工程は、任意であるが、たとえば、一貫バックグラインディング装置52内で実行される。このようにすることでプロセスの信頼性を確保することができる。
次に、図1のダイボンディング&ワイヤボンディング工程132に移る。図30に示すように、ウエハ&環状フレーム集合体から、たとえば、吸着コレット81により、目的とする半導体チップ2cをピックアップする。なお、通常のダイシングテープからのピックアップ前には、UV照射によって、ダイシングテープ(チップ保持テープ)の接着力を低減するが、この場合は、単に一時的にチップを保持するだけであるから、予め通常のダイシングテープよりも弱い接着力に設定して、UV照射を省略している。このことにより、プロセスが簡素となる。なお、通常と同様に、UV感応型のチップ保持テープを使用して、UV照射してからピックアップするようにしてもよい。
次に、たとえば、図31に示すように、目的とする部分に、接着部材層14を介して、半導体チップ2cをダイボンディングする。なお、この例では、図31に示すように、たとえば、有機多層配線基板16の表面上には、同様の方法で、半導体チップ2a,2bが積層ダイボンディングされており、これらについては、メタルリード17(たとえば、銅系メタルリード)との間に、金ワイヤ(金系ワイヤ)等のボンディングワイヤ15が接続されている(たとえば、ボール&ウエッジボンディング)。なお、配線基板は、単層配線基板でもよいし、無機配線基板でもよい。一方、有機多層配線基板16の裏面側には、バンプ形成用メタルランド18(たとえば、銅系メタルランド)が設けられている。なお、ボンディングワイヤ15としては、金系ワイヤのほか、たとえば、銀系ワイヤ、銅系ワイヤ、パラジウム系ワイヤ、アルミニウム系ワイヤ等が適用可能である。なお、ここでは、ダイボンディングとワイヤボンディングの関係に関して、積層するチップごとにワイヤボンディングを実行することを前提に説明したが、積層されるチップの関係が全方向に関して図31のようであれば、全チップのダイボンディング後にまとめてワイヤボンディングすることも可能である。しかし、一般的には、同一の形状の複数のチップを相互にずらせて配置することが多く、積層するチップごとにワイヤボンディングを実行するのが一般的である。
次に、たとえば、図32に示すように、半導体チップ2cに対するワイヤボンディングを実行する。
次に、たとえば、図33に示すように、モールド金型を用いたトランスファーモールド等により、樹脂封止処理(たとえば、エポキシ系封止樹脂等を使用)を実行することにより、有機多層配線基板16の表面側に、半導体チップ2a,2b、2c、ボンディングワイヤ15、メタルリード17等を封止する樹脂封止体19を形成する。なお、モールド方法としては、トランスファーモールドのほか、圧縮モールド等が適用可能である。
次に、たとえば、図34に示すように、バンプ形成用メタルランド18上に、半田バンプ22を取り付ける。半田バンプ22としては、たとえば、錫−銀系鉛フリー半田(たとえば、錫97重量%、銀3重量%程度)を好適なものとして例示することができる。
2.本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例1(2段カット方式)の説明(主に図35および図36)
このセクションでは、セクション1の図10(シングルステップカット方式)に関する変形例を説明する。従って、ハーフカット溝形成工程104に関する図のうち、図8および図9は、ほぼそのまま適用できる。なお、図1から図7、および、図11から図34については、ハーフカット溝の形状以外は全く同一であることはいうまでもない。
なお、このセクションでは、ダブルステップカット方式(2段カット方式)の第1ステップ(広くて浅い溝形成)および第2ステップに、回転ブレード、すなわち、機械的切削によって、ハーフカット溝を形成する方法を具体的に説明したが、レーザグルービングによって、ハーフカット溝(第1ステップおよび第2ステップに)を形成しても良い。レーザグルービングにおいては、スループットを向上させることができるほか、回転ブレードの損耗等の問題を回避することができる。一方、ここで説明するように、機械的切削による場合は、レーザ特有の破片(Debris)等の問題を回避することができる。
また、ダブルステップカット方式(2段カット方式)の第1ステップおよび第2ステップの一方にのみ、レーザグルービングを適用しても良い。この場合は、レーザ特有の破片等の問題は残るものの、第1ステップにレーザグルービングを適用した場合は、Low−k絶縁膜等を含む配線層の加工に有効であり、第2ステップにレーザグルービングを適用した場合は、回転ブレードの損耗を回避することができる。
図35は本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例1(2段カット方式)を説明するための図10に対応する図9のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。図36は図35に続く工程のダイシング領域周辺切り出し領域R1の拡大断面図である。これらに基づいて、本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例1(2段カット方式)を説明する。
図10で示した方法は、シングルステップカット方式であるが、ここでは、図35および図36に示すように、ダブルステップカット方式を採用している。図35に示すように、最初に、幅広ダイシングブレード57w(回転ブレード)により、幅広ハーフカット溝深さD1(第1の深さ)および幅広ハーフカット溝幅W1(第1の幅)を有する幅広ハーフカット溝11w(第1のハーフカット溝)を形成する(ファーストステップ)。次に、図36に示すように、薄いダイシングブレード57t(回転ブレード)により、幅狭ハーフカット溝深さD2(第2の深さ)および幅狭ハーフカット溝幅W2(第2の幅)を有する幅狭ハーフカット溝11t(第2のハーフカット溝)を形成する(セカンドステップ)。これにより、幅広ハーフカット溝11wと幅狭ハーフカット溝11tが融合したハーフカット溝側面11が形成される。ここで、幅広ハーフカット溝幅W1は、図10の場合とほぼ同じであるが、幅狭ハーフカット溝幅W2は、これよりも狭く設定されている。また、幅狭ハーフカット溝深さD2は、図10の場合とほぼ同じであるが、幅広ハーフカット溝深さD1の方は、半導体基板1sに若干切り込む程度の比較的浅いものに設定されている。これは、ファーストステップでは、比較的軟らかい表面保護膜9も一緒に切るので、比較的硬い半導体基板1sを深く切ると、幅広ダイシングブレード57wに負担がかかるからである。一方、セカンドステップにおける薄いダイシングブレード57tは薄いので、比較的硬い半導体基板1sを深く切っても、表面保護膜9や中層Low−k絶縁膜6kとの干渉がなく、薄いダイシングブレード57tにかかる負担が少ないからである。
ここで具体的寸法の一例を示すとすれば以下のごとくである。すなわち、幅広ダイシングブレード57wの刃厚(幅広ハーフカット溝幅W1もほぼ同じ)は、たとえば、40マイクロメートル程度、薄いダイシングブレード57tの刃厚(幅狭ハーフカット溝幅W2もほぼ同じ)は、たとえば、25マイクロメートル程度である。幅広ハーフカット溝深さD1は、たとえば、多層配線層6の厚さ(通常、5から20マイクロメートル程度)+5から20マイクロメートル程度、幅狭ハーフカット溝深さD2は、たとえば、多層配線層6の厚さ(通常、5から20マイクロメートル程度)+60マイクロメートル程度である。
このように、多段ステップとすることで、シングルステップ時のようなダイシングブレードへの損耗を低減することができる。また、ファーストステップで半導体基板に切り込むようにしている(すなわち、第1のハーフカット溝の底部は、半導体基板に達する)のは、その方が、比較的やもろい配線層に過度のストレスを付与しないためである。なお、このような懸念がない場合には、必ずしも、ファーストステップにおいて、半導体基板に切り込む必要はない。
3.本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例2(ドレス&カット方式)の説明(主に図37)
このセクションでは、セクション1の図9に関する変形例を説明する。従って、ハーフカット溝形成工程104に関する図のうち、図8および図10は、ほぼそのまま適用できる。なお、図1から図7、および、図11から図34については、全く同一であることはいうまでもない。
なお、この例では、ドレッサをシングルステップカット方式(図10の例)に適用した場合について具体的に説明したが、ダブルステップカット方式(2段カット方式)の第1ステップや第2ステップへも適用できることは言うまでもない。ここで、第1ステップおよび第2ステップの両方に適用しても良いが、第1ステップおよび第2ステップのいずれか一方のみに適用しても良い。
図37は本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例2(ドレス&カット方式)を説明するための図9に対応する図1のハーフカット溝形成工程104における模式的ウエハ全体断面図である。これに基づいて、本願の前記一実施の形態の半導体装置の製造方法におけるハーフカット溝形成に関する変形例2(ドレス&カット方式)を説明する。
この方法は、図10で説明したハーフカット溝形成工程104(図1)において、切削中のダイシングブレード57(回転ブレード)に対して、ドレッサ82、すなわち、目立て部材を作用させるものである。このことにより、比較的軟らかい表面保護膜9と比較的硬い半導体基板1sを同時に切ることから生じるダイシングブレード57の目詰まりを防止することができる。このように目詰まりを防止することによって、ダイシングブレード57の振動等による中層Low−k絶縁膜6k等へのダメージを最小限にすることができる。なお、ダイシングブレード57へのドレッサ82の作用は、切削時常時付与(常時ドレス方式)しても良いが、間歇的に付与(簡潔ドレス方式)するようにしてもよい。また、一つのダイシングラインから次のダイシングラインに移動する際にのみ、ドレッサ82の作用を付与(非切削時ドレス方式)するようにしても良い。常時ドレス方式は、ドレス作用が最も強力である。簡潔ドレス方式は、ドレスによる切削への悪影響を最小限にすることができる。一方、非切削時ドレス方式は、切削時には、ドレスしないので、ドレスによる切削への悪影響を回避することができる。
4.前記実施の形態(変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察(主に図38)
図38は本願の前記一実施の形態のプロセスのアウトラインを説明するための図1に対応する主要プロセスブロックフロー図である。これに基づいて、前記実施の形態(変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察を行う。
(1)前記一実施の形態のプロセスのアウトライン(主に図38):
各種の文献に開示されているハーフカットとエッチングによる溝側面の破砕層除去によるダイシング先行ペレタイズ処理またはDBG処理によるプロセス方式においては、極薄膜化(たとえば、50マイクロメートル以下)されたウエハの具体的な処理手順について、量産に適合した処理技術が示されていない。これに対して、前記一実施の形態の薄膜化ダイシング法(Dicing−by−Thinning)においては、以下のように処理する。すなわち、図38に示すように、溝破砕層を除去し、バックグラインディングテープをウエハの表面に貼った状態で、バックグラインディング処理をした後、表面がバックグラインディングテープに保持されたウエハの裏面にチップ保持テープを貼り付けて、分割されたチップの位置関係を保持している。このようにすることで、ダイボンディング工程の前までのプロセスを実質的に、ウエハプロセスとして取り扱うことができる。
(2)表面保護膜ごとハーフカットする場合の付加的な課題についての考察:
半導体装置の薄型化に伴い、この半導体装置内に搭載される半導体チップの厚さもより薄くなる傾向にある。これにより、半導体チップの抗折強度は低下するため、例えば50マイクロメートル以下の厚さまで薄く加工された半導体ウエハを、ブレードを用いてダイシングすると、半導体チップの切断面に形成された破砕層を起点として、半導体チップにクラックが生じる虞がある。そこで、本願発明者はブレードのような物理的(機械的)な切断手段により半導体ウエハの一部を除去した後、この除去工程により露出した半導体ウエハの切断面に対してエッチングを施し、最後に、半導体ウエハの裏面側から半導体ウエハの一部(特に切断領域)を除去することで、半導体ウエハを分割することを検討したところ、以下の課題を発見した。
すなわち、半導体ウエハの表面(主面)には絶縁膜等の表面保護膜(有機樹脂膜等)が形成されているため、ダイシング工程において、ブレードが目詰まりし易い。
これに対して、セクション2で説明した変形例に於いては、ハーフカット溝の形成を多段ステップ(例えば、2段ステップ)で行うことにより、比較的硬い半導体基板と比較的軟らかい表面保護膜を同時に切ることから来る回転ブレードの損耗(目詰まり等を含む)を低減することができる。
一方、セクション3で説明した変形例に於いては、ハーフカット溝の形成の際に、回転ブレード(ダイシングブレード)にドレッサを作用しながら、切削を実行することにより、回転ブレードの損耗を低減することができる。
5.サマリ
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態では、シリコン系半導体を例に取り具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、ゲルマニウム系半導体、SiGe系半導体、GaAs系半導体、GaN系半導体、InP系半導体等にも適用できることは言うまでもない。
1 半導体ウエハ
1a ウエハまたはチップの表面(第1の主面)
1b ウエハまたはチップの裏面(第2の主面)
1s シリコン系半導体基板
1x デバイス形成領域
1y デバイス非形成領域
2,2a,2b、2c チップ又はチップ領域
3 ノッチ(結晶方位指標)
4 ダイシング領域(ダイシングライン)
4x X方向のダイシングライン
4y Y方向のダイシングライン
5 各チップ領域に対応する表面領域のデバイス構造
6 多層配線層
6k 中層Low−k絶縁膜
6p 下層非Low−k絶縁膜
6s 上層非Low−k絶縁膜
7 メタルパターン
8 TEGパターン
9 表面保護膜(有機系塗布膜またはアクリル系塗布膜)
11 ハーフカット溝
11b 幅広ハーフカット溝の底部
11s ハーフカット溝側面
11t 幅狭ハーフカット溝(第2のハーフカット溝)
11w 幅広ハーフカット溝(第1のハーフカット溝)
12b 裏面の破砕層
12g 溝内の破砕層
14 接着部材層
15 ボンディングワイヤ
16 有機多層配線基板
17 メタルリード
18 バンプ形成用メタルランド
19 樹脂封止体
21 貫通溝
21s 貫通溝の側面
22 半田バンプ
31 DAFフルカット溝
51 ダイシング装置
52 バックグラインディング装置
53 スピン塗布テーブル
54 塗布液ノズル
55 液状樹脂
56 ウエハテーブル
57 ダイシングブレード(回転ブレード)
57t 薄いダイシングブレード(回転ブレード)
57w 幅広ダイシングブレード(回転ブレード)
58 ブレードホルダ
59 ブレード回転軸
61 洗浄水
62 真空チャック(多孔質チャック)
63 静電チャックを有するウエハステージ
64 ドライエッチング室
65 剥離テープ(第1の剥離テープ)
67 真空吸着ステージ
68 BGテープ
69 真空チャック(多孔質チャック)
71 グラインディングホイール
71f 仕上げ用グラインディングホイール
71r 荒削り用グラインディングホイール
72 研摩ヘッド
73 研摩パッド(ドライ研摩パッド)
74 ベルヌーイチャック
75 加熱ステージ
76 環状フレーム
77 チップ保持テープ
78 真空吸着ステージ
79 剥離テープ(第2の剥離テープ)
81 吸着コレット
82 ドレッサ
91 プラズマ
101 ウエハ表面側へのデバイス形成工程
102 表面保護膜塗布工程
103 表面保護膜紫外線硬化工程
104 ハーフカット溝形成工程
105 ハーフカット溝ストレスリリーフ工程
106 表面保護膜除去工程
106a 表面保護膜上への剥離テープ貼り付け工程
106b 表面保護膜剥離工程
111 表面へのバックグラインディングテープ貼り付け工程
112 バックグラインディング処理工程
115 裏面ストレスリリーフ工程
117 BG後ウエハハンドリング(洗浄)工程
121 裏面へのチップ保持テープ&DAF貼り付け工程
122 BGテープ上への剥離テープ貼り付け工程
123 バックグラインディングテープ除去工程
131 レーザDAFフルカット工程
132 ダイボンディング&ワイヤボンディング工程
133 封止工程
134 バンプ取り付け工程
D1 幅広ハーフカット溝深さ(第1の深さ)
D2 幅狭ハーフカット溝深さ(第2の深さ)
LB レーザビーム
R1 ダイシング領域周辺切り出し領域
UV 紫外線
W1 幅広ハーフカット溝幅(第1の幅)
W2 幅狭ハーフカット溝幅(第2の幅)

Claims (11)

  1. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)第1の主面および第2の主面を有し、前記第1の主面上に、複数のチップ領域および、前記複数のチップ領域のうちの互いに隣り合うチップ領域間に設けられたダイシング領域を有する半導体ウエハを準備する工程;
    (b)前記(a)工程の後、前記半導体ウエハの前記第1の主面上であって、前記複数のチップ領域および前記ダイシング領域のそれぞれを覆う表面保護膜を形成する工程;
    (c)前記工程(b)の後、前記半導体ウエハの前記ダイシング領域にハーフカット溝を形成する工程;
    (d)前記工程(c)の後、前記ハーフカット溝の側面に形成された破砕層をエッチングによって除去する工程;
    (e)前記工程(d)の後、前記表面保護膜を除去する工程;
    (f)前記工程(e)の後、前記半導体ウエハの前記第1の主面に表面保護テープを貼り付ける工程;
    (g)前記工程(f)の後、前記半導体ウエハの前記第2の主面を研削することで、前記複数のチップ領域を互いに分離する工程;
    (h)前記工程(g)の後、前記半導体ウエハの前記第2の主面をチップ保持テープに貼り付ける工程;
    (i)前記半導体ウエハの前記第2の主面を前記チップ保持テープに貼り付けた状態で、前記表面保護テープを除去する工程。
  2. 請求項1の半導体装置の製造方法において、前記工程(e)は、以下の下位工程を含む:
    (e1)前記表面保護膜上に第1の剥離テープを貼り付ける工程;
    (e2)前記工程(e1)の後、前記第1の剥離テープとともに、前記表面保護膜を前記半導体ウエハから剥離する工程。
  3. 請求項2の半導体装置の製造方法において、更に、以下の工程を含む:
    (j)前記工程(g)の後であって、前記工程(h)の前に、前記半導体ウエハの前記第2の主面に形成された破砕層を除去する工程。
  4. 請求項3の半導体装置の製造方法において、前記半導体ウエハは、以下を有する:
    (x1)シリコン系半導体基板;
    (x2)前記シリコン系半導体基板の前記第1の主面側の表面上であって、前記複数のチップ領域および前記ダイシング領域に設けられたLow−k膜を含む多層配線層。
  5. 請求項4の半導体装置の製造方法において、前記半導体ウエハは、以下を有する:
    (x3)前記ダイシング領域に設けられたメタルパターンを含むTEGパターン。
  6. 請求項5の半導体装置の製造方法において、前記工程(c)は、以下の下位工程を含む:
    (c1)第1の幅および第1の深さを有し、前記ハーフカット溝の一部をなす第1のハーフカット溝を形成する工程;
    (c2)前記工程(c1)の後、前記第1の幅よりも狭い第2の幅および前記第1の深さよりも深い第2の深さを有し、前記ハーフカット溝の一部をなす第2のハーフカット溝を形成する工程。
  7. 請求項6の半導体装置の製造方法において、前記工程(c)における前記ハーフカット溝の形成は、回転ブレードにより実行する。
  8. 請求項7の半導体装置の製造方法において、前記第1のハーフカット溝の底部は、前記シリコン系半導体基板に達する。
  9. 請求項8の半導体装置の製造方法において、前記表面保護膜は、有機系塗布膜またはエラストマ系塗布膜である。
  10. 請求項9の半導体装置の製造方法において、前記表面保護膜は、アクリル系塗布膜である。
  11. 請求項10の半導体装置の製造方法において、前記工程(i)は、以下の下位工程を含む:
    (i1)前記表面保護テープ上に第2の剥離テープを貼り付ける工程;
    (i2)前記工程(i1)の後、前記第2の剥離テープとともに、前記表面保護テープを前記半導体ウエハから剥離する工程。
JP2012143697A 2012-06-27 2012-06-27 半導体装置の製造方法 Pending JP2014007351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012143697A JP2014007351A (ja) 2012-06-27 2012-06-27 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012143697A JP2014007351A (ja) 2012-06-27 2012-06-27 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014007351A true JP2014007351A (ja) 2014-01-16

Family

ID=50104811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012143697A Pending JP2014007351A (ja) 2012-06-27 2012-06-27 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014007351A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015207724A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP2016040796A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
JP2016040795A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
JP2016201412A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
CN107827079A (zh) * 2017-11-17 2018-03-23 烟台睿创微纳技术股份有限公司 一种mems芯片的制作方法
JPWO2017082210A1 (ja) * 2015-11-09 2018-05-31 古河電気工業株式会社 半導体チップの製造方法及びこれに用いるマスク一体型表面保護テープ
CN108780778A (zh) * 2016-03-25 2018-11-09 应用材料公司 使用旋转光束激光刻划工艺及等离子体蚀刻工艺的混合式晶片切割方法
WO2019092935A1 (ja) * 2017-11-09 2019-05-16 古河電気工業株式会社 半導体チップの製造方法
CN115472565A (zh) * 2022-10-18 2022-12-13 安徽省富捷电子科技有限公司 一种半导体元件的加工方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015207724A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP2016040796A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
JP2016040795A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
JP2016201412A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
JPWO2017082210A1 (ja) * 2015-11-09 2018-05-31 古河電気工業株式会社 半導体チップの製造方法及びこれに用いるマスク一体型表面保護テープ
CN108780778B (zh) * 2016-03-25 2023-07-28 应用材料公司 使用旋转光束激光刻划工艺及等离子体蚀刻工艺的混合式晶片切割方法
CN108780778A (zh) * 2016-03-25 2018-11-09 应用材料公司 使用旋转光束激光刻划工艺及等离子体蚀刻工艺的混合式晶片切割方法
TWI684212B (zh) * 2017-11-09 2020-02-01 日商古河電氣工業股份有限公司 半導體晶片之製造方法
KR20190057326A (ko) * 2017-11-09 2019-05-28 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 반도체 칩의 제조 방법
JP2019087681A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 古河電気工業株式会社 半導体チップの製造方法
CN110024086A (zh) * 2017-11-09 2019-07-16 古河电气工业株式会社 半导体芯片的制造方法
WO2019092935A1 (ja) * 2017-11-09 2019-05-16 古河電気工業株式会社 半導体チップの製造方法
KR102282587B1 (ko) * 2017-11-09 2021-07-27 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 반도체 칩의 제조 방법
CN110024086B (zh) * 2017-11-09 2023-04-28 古河电气工业株式会社 半导体芯片的制造方法
CN107827079B (zh) * 2017-11-17 2019-09-20 烟台睿创微纳技术股份有限公司 一种mems芯片的制作方法
CN107827079A (zh) * 2017-11-17 2018-03-23 烟台睿创微纳技术股份有限公司 一种mems芯片的制作方法
CN115472565A (zh) * 2022-10-18 2022-12-13 安徽省富捷电子科技有限公司 一种半导体元件的加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014007351A (ja) 半導体装置の製造方法
US6803294B2 (en) Semiconductor wafer and manufacturing method of semiconductor device
US10580823B2 (en) Wafer level packaging method
US9136154B2 (en) Substrateless power device packages
US8546244B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
US9034732B2 (en) Semiconductor-on-insulator with back side support layer
US8072044B2 (en) Semiconductor die containing lateral edge shapes and textures
CN115985850A (zh) 裁切半导体晶片的方法
TWI791775B (zh) 具有背金屬之半導體裝置及相關方法
TW201314757A (zh) 於塗佈後研磨前之切塊
US20130157414A1 (en) Stacked-die package and method therefor
TW200303071A (en) Manufacturing method of semiconductor device
US9496227B2 (en) Semiconductor-on-insulator with back side support layer
US8563361B2 (en) Packaging method of molded wafer level chip scale package (WLCSP)
JP2013038214A (ja) 半導体装置の製造方法
US10490531B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device and semiconductor device
US8633086B2 (en) Power devices having reduced on-resistance and methods of their manufacture
JP2013026249A (ja) 双方向ツェナーダイオードおよび双方向ツェナーダイオードの製造方法
TW201911477A (zh) 半導體製程及半導體結構
TW202306702A (zh) 半導體裝置及使用多個cmp程序製造半導體裝置之方法
JP4724729B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20110294262A1 (en) Semiconductor package process with improved die attach method for ultrathin chips
US9640419B2 (en) Carrier system for processing semiconductor substrates, and methods thereof
JP2004119573A (ja) 半導体装置の製造方法およびフィルム貼付装置
US20230377896A1 (en) Back surface plasma diced wafers and methods thereof