JP2014004599A - 蛇行制御方法および蛇行制御装置 - Google Patents

蛇行制御方法および蛇行制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】圧延機のロールに発生するスラスト力をオンラインで測定し、圧延機による圧延工程中の被圧延材の蛇行を動的に抑制すること。
【解決手段】本発明の蛇行制御方法は、圧延機の内部に設けられた距離センサーを用いて圧延機のロールのスキュー角を測定するスキュー測定ステップS1と、測定されたロールのスキュー角に基づき、ロールに発生するスラスト力を算出するスラスト算出ステップS2と、ロールに発生するスラスト力に基づき、圧延機に発生する差荷重のうち、スラスト力に起因する差荷重の成分を算出するスラスト差荷重算出ステップS3と、圧延機の圧下荷重の測定値に基づき、圧延機に発生する差荷重のうち、蛇行に起因する差荷重の成分を算出する蛇行差荷重算出ステップS4と、スラスト力に起因する差荷重の成分と蛇行に起因する差荷重の成分とに基づき、圧延機の圧下荷重の制御量を算出する荷重制御量算出ステップS5とを含むことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、圧延機による圧延工程中の被圧延材の蛇行制御方法および蛇行制御装置に関する。
圧延機による圧延工程中において、被圧延材である鋼板が圧延ロールの中央に一定せず、圧延の進行と共に圧延ロールの端部方向へ移動してしまう現象が発生することが知られており、この現象は一般に蛇行と呼ばれている。
この圧延工程中の蛇行に対して、圧延機の駆動側と作業側とにおける荷重の差(これを差荷重という)を制御する蛇行制御方法が知られており、この蛇行制御方法は一般に差荷重方式蛇行制御と呼ばれている。
この差荷重方式蛇行制御においては、蛇行にかかる差荷重を正確に検知することが重要となるが、この差荷重には、鋼板の蛇行に起因する成分と、スラスト力と呼ばれる力に起因する成分が含まれている。したがって、差荷重方式蛇行制御においては、スラスト力が外乱成分となっており、スラスト力に起因する差荷重の影響を排除することが必要である。
例えば、特許文献1には、圧延機の駆動側と作業側との差荷重を用いて、駆動側と作業側とに設けられた圧下装置をそれぞれ逆方向に制御する差荷重方式蛇行制御が記載されている。また、特許文献2には、圧延機の駆動側および作業側のそれぞれの上下に計4箇所の荷重検出器を設け、これらの荷重検出器による測定荷重からスラスト力を排除した差荷重を計算する方法が記載されており、特許文献3には、圧延ロールの軸受けにスラスト力を検出する検出器を設けることによって、スラスト力に起因する差荷重を推定する技術が記載されている。さらに、特許文献4には、スラスト力に起因する差荷重を推定することによって蛇行に起因する差荷重を正確に検知し、これにより差荷重方式蛇行制御の精度を向上させる方法が記載されている。
特開昭49−133256号公報 特開昭58−218302号公報 特開2000−312911号公報 特開2009−178754号公報
しかしながら、上述のような従来技術では、スラスト力に起因する差荷重の影響を十分に排除することができない。例えば、特許文献3に記載のように圧延ロールの軸受けにスラスト力を検出する検出器を設けることによってスラスト力を測定しようとしても、圧延ロールと軸受けとは複数個所で接触する部分を有し、これら全ての接触部分で摩擦力が生じるためにスラスト力が分散し、正確なスラスト力を測定することは困難となってしまう。
したがって、従来の差荷重方式蛇行制御では、スラスト力に起因する差荷重から蛇行に起因する差荷重を算出し、これにより制御精度を向上させる方法があっても、正確なスラスト力を測定することが困難であるが故に、鋼板の蛇行を十分に抑制し得るように差荷重を制御することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、圧延機のロールに発生するスラスト力をオンラインで測定し、圧延機による圧延工程中の被圧延材の蛇行を動的に抑制する蛇行制御方法および蛇行制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる蛇行制御方法は、圧下荷重の制御と測定とを行うことができる圧延機における被圧延材の蛇行制御方法であって、前記圧延機の内部に設けられた距離センサーを用いて前記圧延機のロールのスキュー角を測定するスキュー測定ステップと、測定された前記ロールのスキュー角に基づき、前記ロールに発生するスラスト力を算出するスラスト算出ステップと、前記ロールに発生するスラスト力に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、スラスト力に起因する差荷重の成分を算出するスラスト差荷重算出ステップと、前記圧延機の圧下荷重の測定値に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、蛇行に起因する差荷重の成分を算出する蛇行差荷重算出ステップと、前記スラスト力に起因する差荷重の成分と前記蛇行に起因する差荷重の成分とに基づき、前記圧延機の圧下荷重の制御量を算出する荷重制御量算出ステップとを含むことを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる蛇行制御装置は、圧延機の内部に設けられた距離センサーの測定値に基づき、前記圧延機のロールのスキュー角を算出するスキュー算出手段と、算出された前記ロールのスキュー角に基づき、前記ロールに発生するスラスト力を算出するスラスト算出手段と、前記ロールに発生するスラスト力に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、スラスト力に起因する差荷重の成分を算出するスラスト差荷重算出手段と、前記圧延機に設けられたロードセルによる圧下荷重の測定値に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、蛇行に起因する差荷重の成分を算出する蛇行差荷重算出手段と、前記スラスト力に起因する差荷重の成分と前記蛇行に起因する差荷重の成分とに基づき、前記圧延機の圧下荷重の制御量を算出し、前記圧延機の圧下シリンダに該制御量を送信する荷重制御量算出手段とを備えることを特徴とする。
本発明にかかる蛇行制御方法および蛇行制御装置は、圧延機のロールに発生するスラスト力をオンラインで測定し、圧延機による圧延工程中の被圧延材の蛇行を動的に抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法および蛇行制御装置を適用する鋼板の圧延機の例を示す断面図である。 図2は、ワークロールおよびバックアップロールに発生するスラスト力を示した概略図である。 図3は、ワークロールおよびバックアップロールのスキュー角を示す図である。 図4は、圧延機におけるロール群のモーメントの釣り合いを示す図である。 図5は、圧延機の内部に配置された距離センサーの構成および位置を示す概略図である。 図6は、圧延機の荷重を制御する蛇行制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法の手順を示すフローチャートである。 図8は、圧延機のワークロールとセンサーBoxとの距離の変動を測定したグラフである。 図9は、操作側の距離センサーおよび駆動側の距離センサーとワークロールとの距離を示すグラフである。 図10は、操作側の距離センサーとワークロールとの距離から駆動側の距離センサーとワークロールとの距離を減算したグラフである。
以下に、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法および蛇行制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明の実施が限定されるものではない。
〔圧延機〕
図1は、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法および蛇行制御装置を適用する鋼板の圧延機の例を示す断面図である。図1に示されるように、本発明の実施形態にかかる鋼板の圧延機1は、1対のワークロール2a,2bを鋼板Sのパスラインを挟んで上下の両側に備える構造である。上側のワークロール2aは、ワークロール2aの上方に配置されたバックアップロール3aによって下方に圧力を印加される。一方、下側のワークロール2bは、ワークロール2bの下方に配置されたバックアップロール3bによって下方に圧力を印加される。このように1対のワークロール2a,2bは、鋼板Sをそれぞれ上下から圧下力を印加する構成となっている。
ワークロール2a,2bは、それぞれワークロールチョック4a,4bを介して、圧延機1のハウジング5に固定されている。ワークロールチョック4a,4bは、ワークロール2a,2bの軸を回転可能に保持する機構であり、ワークロール2a,2bの軸受けとその周辺機構を一体化したユニットである。ワークロールチョック4a,4bと圧延機1のハウジング5とは、シリンダ6を介して結合されており、ワークロール2a,2bが上下に駆動し得るよう構成されている。
同様に、バックアップロール3a,3bは、それぞれバックアップロールチョック7a,7bを介して、圧延機1のハウジング5に固定されている。バックアップロールチョック7a,7bは、バックアップロール3a,3bの軸を回転可能に保持する機構であり、バックアップロール3a,3bの軸受けとその周辺機構を一体化したユニットである。
上側のバックアップロールチョック7aと圧延機1のハウジング5とは、圧下シリンダ8を介して結合されており、圧下シリンダ8は、圧延機1が鋼板Sを圧延する圧下力を調整する機能を担っている。一方、下側のバックアップロールチョック7bと圧延機1のハウジング5とは、パスライン調整機構9を介して結合されており、パスライン調整機構9は、ワークロール2bの上下方向の位置を調整することにより、鋼板Sのパスラインが調整される構成である。
〔スラスト力〕
ここで、図2から図4を参照しながら、スキューによってワークロール2a,2bおよびバックアップロール3a,3bに発生するスラスト力について説明する。
図2は、ワークロール2a,2bおよびバックアップロール3a,3bに発生するスラスト力を示した概略図である。図2は、図1に示された圧延機1のワークロール2a,2bおよびバックアップロール3a,3bと鋼板Sとを抽出し、鋼板Sのパスライン方向から眺めた平面図となっている。
ワークロール2a,2bとバックアップロール3a,3bとの間に角度差(スキュー)が存在した状態でワークロール2a,2bとバックアップロール3a,3bが回転すると、ワークロール2a,2bとバックアップロール3a,3bとの接触面における周速にベクトル差が発生し、この周速のベクトル差によりスラスト力が発生する。
このワークロール2aとバックアップロール3aとの接触面およびワークロール2bとバックアップロール3bとの接触面に発生するスラスト力を、それぞれ、Fc1,Fc2と定義する。すると、これらスラスト力Fc1,Fc2は、荷重Pにスラスト係数μを乗じたものになっている。すなわち、下記式(1)が成り立つ。
Figure 2014004599
ただし、θw1,θw2,θB1,θB2は、それぞれ、ワークロール2a,2bとバックアップロール3a,3bのスキュー角である(図3参照)。なお、sign(θw1−θB1)およびsign(θw2−θB2)は、ワークロール2a,2bとバックアップロール3a,3bとの間の角度差(スキュー)の正負を意味している。
また、スラスト係数μは、下記式(2)により算出される。
Figure 2014004599
ここで、μは、ロール間摩擦係数であり、θは、スキュー角であり、Gは、縦弾性係数であり、νは、ポアソン比であり、pは、ロール間線圧である。スキュー角θは接触するロール間の相対的な角度であり、θは、バックアップロールの角度であり、θは、ワークロールの角度である。Reqは、等価ロール半径であり、Dは、ワークロールの半径、Dは、バックアップロールの半径である。
さらに、上側のワークロール2aと下側のワークロール2bとの間には、鋼板Sを介してスラスト力が発生する。このスラスト力をFとおくと、同様にスラスト力Fは、荷重Pにスラスト係数μを乗じたものになっている。すなわち、下記式(3)が成り立つ。
Figure 2014004599
この場合のスラスト係数μは、下記式(4)により算出される。
Figure 2014004599
ここで、μは、摩擦係数(通常の圧延摩擦係数の約半分)であり、θは、クロス角であり、rは、圧下率である。
ワークロール2a,2bおよびバックアップロール3a,3bに作用するスラスト力は、上記のFc1とFc2とFとの組合わせであることにより、下記式(5)の関係式が成り立つ。
Figure 2014004599
ここで、FW1は、上側のワークロール2aのスラスト力、FW2は、下側のワークロール2bのスラスト力、FB1は、上側のバックアップロール3aのスラスト力であり、FB2は、上側のバックアップロール3bのスラスト力である。
図4は、圧延機におけるロール群のモーメントの釣り合いを示す図である。図4に示されるように、圧延機が鋼板Sを圧延する際には、上側のバックアップロール3aの駆動側に圧下力PD1が印加され、上側のバックアップロール3aの作業側に圧下力PO1が印加される。また、下側のバックアップロール3bの駆動側に圧下力PD2が印加され、下側のバックアップロール3bの作業側に圧下力PO2が印加される。一方、ワークロール2a,2bは、圧延される鋼板Sから反作用としての圧下力Pが印加される。
これらの圧下力とスラスト力とが圧延機のロール群に作用し、釣り合っていることを示したのが下記式(6)である。なお、下式においてLは、バックアップロール3a,3bの駆動側および作業側にて印加される圧下力の力点の距離を表している。なお下式は、図4に示されるように、鋼板Sがδだけ中心からずれた状態における上側のロール群の釣り合いの式となっている。
Figure 2014004599
この式(6)において、スラスト力のない状態での差荷重(つまり鋼板の蛇行に起因する差荷重の成分)をΔPmとおき、式(5)を用いて整理すると、下記式(7)を得る。
Figure 2014004599
同様の計算を下側のロール群の釣り合いの式について行うことにより、下記式(8)を得る。
Figure 2014004599
一方、差荷重は、鋼板の蛇行に起因する成分と、スラスト力に起因する成分とに分離されるので、下記式(9)の関係が成り立つ。
Figure 2014004599
ここで、ΔPは、スラスト力に起因する差荷重の成分であり、ΔPT1は、上側ロール群におけるスラスト力に起因する差荷重の成分であり、ΔPT2は、下側ロール群におけるスラスト力に起因する差荷重の成分である。
すなわち、作業側と駆動側とにおける全体の差荷重は、式(9)を用いて下記式(10)のように記載される。
Figure 2014004599
この式(10)と式(7)および式(8)を用いることにより、スラスト力に起因する差荷重の成分ΔPは、下記式(11)のように求めることができる。
Figure 2014004599
先述の式(1)および式(2)から解るように、上記式(11)は、ワークロール2a,2bおよびバックアップロール3a,3bのスキュー角θw1,θw2,θB1,θB2が解れば、スラスト力に起因する差荷重の成分ΔPを算出できることを意味している。
〔蛇行制御装置〕
そこで、本発明の実施形態にかかる蛇行制御装置は、圧延機の内部に距離センサーユニットを配置し、実際にワークロールおよびバックアップロールに発生しているスキュー角をオンラインで測定する構成とする。
図5は、圧延機の内部に配置された距離センサーユニットの構成および位置を示す概略図である。図5に示されるように、本発明の実施形態にかかる距離センサーユニットは、センサーBox10の内部に格納された2つの距離センサー11a,11bを備える。
センサーBox10は、距離センサー11a,11bを内部に格納し、測定面を非金属体で覆う構成としている。このようにセンサーBox10を構成することにより、圧延機内に散布されている冷却水から距離センサー11a,11bを保護することができる。なお、測定面を覆う非金属体としては、200度程度の環境下でも使用可能なものであれば、一般的な樹脂を用いることができる。
距離センサー11a,11bとしては、渦流式距離計を用いることが好ましい。渦流式距離計は、非金属体による影響を受けないので、センサーBox10の測定面を覆う構成としても測定に影響しない。また、2つの距離センサー11a,11bの間隔は、測定対象物であるロール(ワークロール2a,2bまたはバックアップロール3a,3b)の大きさ等により適切に設定されるものであるが、後述する実験データの取得においては、300mmとしている。また、距離センサー11a,11bと測定対象物であるロールとの距離は、定常状態で15mmとしている。
上記のように、距離センサー11a,11bを配置し、距離センサー11aとロールとの距離l、および距離センサー11bとロールとの距離lを測定すると、距離の差であるl−lは、ロールのスキュー角を示す指標となっている。スキュー角を算出する具体的方法は、下記式(12)によって行われる。
Figure 2014004599
ここで、lは、距離センサーとロールとの距離であり、lは、距離センサーとロールとの距離、Lsは、2つの距離センサーの間の距離である。
図6は、上記のように圧延機の内部に配置された距離センサーの測定値に基づいて圧延機の荷重を制御する蛇行制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図6に示されるように、本発明の実施形態にかかる蛇行制御装置12は、スキュー算出手段13と、スラスト力算出手段14と、スラスト差荷重算出手段15と、蛇行差荷重算出手段16と、荷重制御量算出手段17とを備える。
スキュー算出手段13は、圧延機1の内部に設けられたセンサーBox10からの出力に基づいて、ワークロール2a,2bおよびバックアップロール3a,3bのスキュー角を算出する算出手段である。その算出方法は、先述の式(12)に基づいて行なわれる。
スラスト力算出手段14は、スキュー算出手段13により算出されたスキュー角に基づき、ワークロール2a,2bおよびバックアップロール3a,3bに発生するスラスト力を算出する算出手段である。その算出方法は、先述の式(1)および式(2)に基づいて行われる。
スラスト差荷重算出手段15は、スラスト力算出手段14により算出されたスラスト力に基づいて、圧延機1に発生している差荷重のうちスラスト力に起因する差荷重の成分を算出する算出手段である。その算出方法は、先述の式(11)に基づいて行われる。
一方、蛇行差荷重算出手段16は、圧延機1に発生している差荷重のうち鋼板の蛇行に起因する差荷重の成分を算出する算出手段である。その算出方法は、従来から行われている一般的な方法が用いられる。例えば、圧延機1のロールチョックに設けられたロードセル18の出力により、蛇行差荷重算出手段16は、鋼板の蛇行に起因する差荷重の成分を算出することができる。
荷重制御量算出手段17は、スラスト差荷重算出手段15により算出されたスラスト力に起因する差荷重の成分と蛇行差荷重算出手段16により算出された鋼板の蛇行に起因する差荷重の成分とに基づいて、圧延機1の圧下シリンダ8に発生させる荷重の制御量を算出する算出手段である。その算出方法は、下記式(13)に基づいて行なわれる。
Figure 2014004599
ここで、ΔSは、圧下位置の操作量であり、αは、チューニング率であり、ΔPは、鋼板の蛇行に起因する差荷重の成分であり、ΔPは、スラスト力に起因する差荷重の成分、Kは、平行剛性であり、K´は、スラスト力のモーメント成分にたいするミル剛性である。
図5および図6に示されるように、本発明の実施形態にかかる蛇行制御装置12およびこれに用いるセンサーBox10は、圧延機1の操業中にロールのスキュー角をリアルタイムで測定し、そのスキュー角に基づいて圧延機1の圧下シリンダ8に発生させる荷重を動的に制御する構成となっている。
〔蛇行制御方法〕
次に、図7を参照しながら、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法について説明する。以下の説明では、図5および図6に示され蛇行制御装置12およびセンサーBox10の構成を引用しながら説明を行うが、本発明の実施がこれらの構成に限定されるものではない。
図7は、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法の手順を示すフローチャートである。図7に示されるように、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法は、センサーBox10の内部に設けられた2つの距離センサー11a,11bを用いて、ロール(ワークロール2a,2bまたはバックアップロール3a,3b)のスキュー角を測定することから始まる(ステップS1)。
その後、蛇行制御装置12が、距離センサー11a,11bを用いて測定されたスキュー角に基づいて、ロールに発生するスラスト力を算出する(ステップS2)。そして、蛇行制御装置12が、算出されたこのスラスト力に基づいて、圧延機1に発生している差荷重のうちスラスト力に起因する差荷重の成分を算出する(ステップS3)。
一方、蛇行制御装置12は、圧延機1に設けられたロードセル18の出力に基づいて、圧延機1に発生している差荷重のうち鋼板の蛇行に起因する差荷重の成分を算出する(ステップS4)。
その後、蛇行制御装置12は、ステップS3にて算出されたスラスト力に起因する差荷重の成分とステップS4にて算出された鋼板の蛇行に起因する差荷重の成分とに基づいて、圧延機1の圧下シリンダ8に発生させる荷重の制御量を算出する(ステップS5)。
なお、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法の手順は、ステップS5の後に一旦は終了するが、所定の間隔で継続的に実行される。このように、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法は、圧延機1の操業中も所定の間隔で継続的に実行されることにより、圧延機1による圧延工程中でも鋼板の蛇行を動的に抑制することができる。
〔実験データ〕
最後に、図8から図9を参照しながら、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法および蛇行制御装置の実験データを検証する。
図8は、圧延機のワークロールとセンサーBoxとの距離の変動を測定したグラフである。図8に示されたグラフは、圧延機1の1日分の操業実績において、鋼板がワークロールに突入する際(ロールに咬み込まれる際)のワークロール2bとセンサーBox10との距離の最大値、最小値および平均値をプロットしたものである。圧延機1の操業では、定期的にワークロール2bの交換が行われるが、このワークロール2bの交換のタイミングは、図8において、「▽」によって示されている。
図8に示されるように、ワークロール2bとセンサーBox10との距離の変動は、最大で3mm程度、最小で2mm程度に収まっている。すなわち、センサーBox10の内部に格納した渦流式の距離センサー11a,11bの有効測定距離である15mm以内を満たすようにセンサーBox10をワークロール2bに近づけて配置しても、ワークロール2bとセンサーBox10との距離の変動により、ワークロール2bとセンサーBox10とが干渉することはない。
図9は、圧延機1による鋼板の圧延の途中からその鋼板の圧延の終了(メタルオフ)までの、操作側の距離センサー11aおよび駆動側の距離センサー11bとワークロール2bとの距離を示すグラフである。図10は、操作側の距離センサー11aとワークロール2bとの距離から駆動側の距離センサー11bとワークロール2bとの距離を減算したグラフである。
図9に示されるように、圧延の途中からメタルオフまでの操作側の距離センサー11aおよび駆動側の距離センサー11bとワークロール2bとの距離は、同様の変動をしているが、操作側の距離センサー11aと駆動側の距離センサー11bとでは異なる。そして、この距離の差は、先述の式(12)からも解るように、ワークロール2bのスキュー角が発生していることに他ならない。そして、この距離の差をグラフ化した図10に示されるように、圧延の途中からメタルオフまでの工程において、ワークロール2bのスキュー角は、絶えず変化していることが解る。つまり、スキュー角により発生するスラスト力も圧延工程中に絶えず変化し、鋼板の蛇行制御において外乱成分となるスラスト力に起因する差荷重の成分も圧延工程中に絶えず変化していることになる。
本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法および蛇行制御装置によれば、圧延機1の操業中にロール(ワークロール2a,2bまたはバックアップロール3a,3b)のスキュー角をリアルタイムで測定し、そのスキュー角に基づいて外乱成分となるスラスト力に起因する差荷重の成分を排除することができるので、従来技術よりも精度の高い鋼板の蛇行に関する動的制御が実現される。
以上より、本発明の実施形態にかかる蛇行制御方法は、圧下荷重の制御と測定とを行うことができる圧延機1における被圧延材の蛇行制御方法であって、圧延機1の内部に設けられた距離センサー11a,11bを用いて圧延機1のロール(ワークロール2a,2bまたはバックアップロール3a,3b)のスキュー角を測定するスキュー測定ステップと、測定されたロールのスキュー角に基づき、ロールに発生するスラスト力を算出するスラスト算出ステップと、ロールに発生するスラスト力に基づき、圧延機1に発生する差荷重のうち、スラスト力に起因する差荷重の成分を算出するスラスト差荷重算出ステップと、圧延機1の圧下荷重の測定値に基づき、圧延機1に発生する差荷重のうち、蛇行に起因する差荷重の成分を算出する蛇行差荷重算出ステップと、スラスト力に起因する差荷重の成分と前記蛇行に起因する差荷重の成分とに基づき、圧延機の圧下荷重の制御量を算出する荷重制御量算出ステップとを含むので、圧延機1のロールに発生するスラスト力をオンラインで測定し、圧延機1による圧延工程中の被圧延材の蛇行を動的に抑制することができる。
1 圧延機
2a,2b ワークロール
3a,3b バックアップロール
4a,4b ワークロールチョック
5 ハウジング
6 シリンダ
7a,7b バックアップロールチョック
8 圧下シリンダ
9 パスライン調整機構
10 センサーBox
11a,11b 距離センサー
12 蛇行制御装置
13 スキュー算出手段
14 スラスト力算出手段
15 スラスト差荷重算出手段
16 蛇行差荷重算出手段
17 荷重制御量算出手段
18 ロードセル

Claims (6)

  1. 圧下荷重の制御と測定とを行うことができる圧延機における被圧延材の蛇行制御方法であって、
    前記圧延機の内部に設けられた距離センサーを用いて前記圧延機のロールのスキュー角を測定するスキュー測定ステップと、
    測定された前記ロールのスキュー角に基づき、前記ロールに発生するスラスト力を算出するスラスト算出ステップと、
    前記ロールに発生するスラスト力に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、スラスト力に起因する差荷重の成分を算出するスラスト差荷重算出ステップと、
    前記圧延機の圧下荷重の測定値に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、蛇行に起因する差荷重の成分を算出する蛇行差荷重算出ステップと、
    前記スラスト力に起因する差荷重の成分と前記蛇行に起因する差荷重の成分とに基づき、前記圧延機の圧下荷重の制御量を算出する荷重制御量算出ステップと、
    を含むことを特徴とする蛇行制御方法。
  2. 前記スキュー測定ステップは、前記圧延機のロールにおける幅方向の2点における前記距離センサーと前記ロールとの距離に基づいて、前記圧延機のロールのスキュー角を測定することを特徴とする請求項1に記載の蛇行制御方法。
  3. 前記圧延機の内部に設けられた距離センサーは、測定面が非金属体で覆われたセンサーBox内に格納されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛇行制御方法。
  4. 圧延機の内部に設けられた距離センサーの測定値に基づき、前記圧延機のロールのスキュー角を算出するスキュー算出手段と、
    算出された前記ロールのスキュー角に基づき、前記ロールに発生するスラスト力を算出するスラスト算出手段と、
    前記ロールに発生するスラスト力に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、スラスト力に起因する差荷重の成分を算出するスラスト差荷重算出手段と、
    前記圧延機に設けられたロードセルによる圧下荷重の測定値に基づき、前記圧延機に発生する差荷重のうち、蛇行に起因する差荷重の成分を算出する蛇行差荷重算出手段と、
    前記スラスト力に起因する差荷重の成分と前記蛇行に起因する差荷重の成分とに基づき、前記圧延機の圧下荷重の制御量を算出し、前記圧延機の圧下シリンダに該制御量を送信する荷重制御量算出手段と、
    を備えることを特徴とする蛇行制御装置。
  5. 前記圧延機の内部に設けられた距離センサーは、前記圧延機のロールにおける幅方向の2点における前記距離センサーと前記ロールとの距離を測定することを特徴とする請求項4に記載の蛇行制御装置。
  6. 前記圧延機の内部に設けられた距離センサーは、測定面が非金属体で覆われたセンサーBox内に格納されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の蛇行制御装置。
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