JP2014004151A - 創傷被覆材、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂フィルム(2)を少なくとも表面に有する創傷被覆材(1)であって、前記熱可塑性樹脂フィルム(2)には、身体表面の患部形状に対応する患部対応領域(S1)と、該患部対応領域(S1)の周囲の患部外対応領域(S2)とで、異なる開口率となるように多数の微細孔(5)を形成している。開口率の例として、患部対応領域(S1)の開口率は、前記患部外領域(S2)の開口率よりも、小さく、さらに好ましくは、前記患部対応領域(S1)の開口率は、0に設定されている。製造方法としては、医療現場において、患部情報、特に患部形状に関する情報を取得し、その患部形状に対応した患部対応領域と、患部外対応領域とで、開口率を異ならせて製造する。
【選択図】図2
Description
図1は、身体患部の一例を示し、図2乃至図5は、図1の患部に対して製造された本発明に係る創傷被覆材を示している。これらの図面に基づいて、本発明に係る創傷被覆材の第1の実施形態を説明する。
まず、創傷被覆材1の使用方法を説明する。図3のように、身体の患部領域A1に、創傷被覆材1の患部対応領域S1を重ね合わせ、患部外領域S2に塗布された粘着剤6により、創傷被覆材1を身体に貼付する。すなわち、身体の患部領域A1及びその周辺を覆うように、創傷被覆材1を貼付する。
図6は創傷被覆材1の製造装置の一例を示すブロック図である。創傷被覆材1の製造装置は、身体の患部の各種情報を取得する患部情報取得手段31と、創傷被覆材1の熱可塑性樹脂フィルム2の熱穿孔、裁断及び粘着剤塗布を行う被覆材加工手段41と、から構成されている。
図7において、医師、看護師あるいは検査技師等の作業者は、デジタルカメラ38により患者の患部及びその周辺を撮影し、その画像データをPC39に入力する。そして、前記画像データに基づき、タッチパネル式の画面39aに、患部及びその周辺の画像を映し出す。この作業は、患部情報取得工程における患部形状読み取り工程となる。
図8乃至図10は、本発明に係る創傷被覆材1の第2の実施形態を示しており、図8は縦断面図、図9は要部の拡大縦断面図、図10は使用中の浸潤状態を示す縦断面図である。図3乃至図5と異なる構造は、熱可塑性樹脂フィルム2の片面(患部側と反対側)に、ガーゼ又は不織布からなる支持材(支持層)3を設けていることである。その他の構造は、図3乃至図5と同様であり、同じ部分には、同じ符号を付してある。
図11乃至図13は、本発明に係る創傷被覆材1の第3の実施形態を示しており、図11は縦断面図、図12は要部の拡大縦断面図、図13は使用中の浸潤状態を示す縦断面図である。図3乃至図5と異なる構造は、熱可塑性樹脂フィルム2の片面(患部側の面)に、ガーゼ又は不織布からなる支持材(支持層)3を設け、該支持材3の患部側の面に、さらに、全面に微細孔7を有する補助熱可塑性樹脂フィルム4を設けていることである。補助熱可塑性樹脂フィルム4は熱可塑性樹脂フィルム2と同じ材料で製造されており、厚みが1.5〜3μmのポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)フィルム、あるいは厚みが3〜10μmのポリオレフィン系フィルムが使用されている。
図14乃至図16は、本発明に係る創傷被覆材1の第4の実施形態を示しており、図14は縦断面図、図15は要部の拡大縦断面図、図16は使用中の浸潤状態を示す縦断面図である。前記図8乃至図10の構造と類似しており、創傷被覆材1は、熱可塑性樹脂フィルム2と補助熱可塑性樹脂フィルム4との間に支持材3を挟持した構造となっている。前記図8乃至図10と異なる構造は、補助熱可塑性樹脂フィルム4も部分的に微細孔7を形成した構造となっており、かつ、熱可塑性樹脂フィルム2に粘着剤6が塗布され、熱可塑性樹脂フィルム2を患部側に向けて身体に貼り付けるようになっている。
図17乃至図19は、本発明に係る創傷被覆材1の第5の実施形態を示しており、図17は縦断面図、図18は要部の拡大縦断面図、図19は使用中の浸潤状態を示す縦断面図である。図3乃至図5と異なる構造は、熱可塑性樹脂フィルム2の患部対応領域S1の片面(患部側の面)に、ガーゼ又は不織布8を設けていることである。その他の構造は、図3乃至図5と同様であり、同じ部分には、同じ符号を付してある。
図20は創傷被覆材1の製造装置の別の具体化例を示す外観斜視図である。製造装置は、デジタルカメラ機能及びPC機能を有するタブレット端末(たとえば、アイパッド(登録商標)等)50と、被覆材加工装置41とから構成されている。タブレット端末50が、前記図6の患部情報取得手段31を構成している。すなわち、患部情報入力部33、開口率入力部34、第1の制御部35及び患部情報データ出力部36の機能を有している。被覆材加工装置41は、図7の被覆材加工装置と同様の機能を有している。この製造装置では、タブレット端末50の画面50aに患部形状を映し出し、患部対応領域S1及び外周裁断形状の情報及び開口率等を、たとえば、タブレット端末50の画面50aへのタッチ操作により、入力する。
図21は創傷被覆材1の製造装置のさらに別の具体化例を示す図である。製造装置は、デジタルカメラ38と、前記図7のPC39及び被覆材加工装置41の機能を有する患部情報入力兼被覆材加工装置51とから構成されている。したがって、患部情報入力兼被覆材加工装置51には、タッチパネル式画面51a並びに各種入力キーを有する操作部51bが設けられている。すなわち、患部対応領域S1及び外周裁断形状の情報及び開口率等を、患部情報入力兼被覆材加工装置51を利用して入力する。
(1)図22は、創傷被覆材1の別の実施の形態であり、患部対応領域S1及び患部外対応領域S2のいずれにも微細孔5を形成している。患部対応領域S1の開口率を患部外対応領域S2の開口率よりも大きく設定している。すなわち、患部対応領域S1の微細孔5の分布密度が、患部外対応領域S2の微細孔5の分布密度より大きくなっている。
2 熱可塑性樹脂フィルム
3 支持体
4 補助熱可塑性樹脂フィルム
5 微細孔
31 患部情報取得手段
32 患部形状取得部
33 患部情報入力部
38 デジタルカメラ(患部形状取得部の一例)
39 パーソナルコンピュータ(患部情報入力部の一例)
41 被覆材加工手段
42 患部情報データ取得部
43 穿孔加工部
44 裁断加工部
45 粘着剤塗布部
50 タブレット端末
Claims (8)
- 熱可塑性樹脂フィルムを少なくとも表面に有する創傷被覆材であって、
前記熱可塑性樹脂フィルムには、身体表面の患部形状に対応する患部対応領域と、該患部対応領域の周囲の患部外対応領域とで、異なる開口率となるように多数の微細孔を形成している、ことを特徴とする創傷被覆材。 - 請求項1記載の創傷被覆材において、
前記患部対応領域の開口率は、前記患部外領域の開口率よりも、小さく設定されている創傷被覆材。 - 請求項2記載の創傷被覆材において、
前記患部対応領域の開口率は、0に設定されている創傷被覆材。 - 請求項1記載の創傷被覆材において、
前記患部対応領域の開口率は、前記患部外対応領域の開口率よりも、大きく設定されている創傷被覆材。 - 熱可塑性樹脂フィルムを少なくとも表面に有する創傷被覆材の製造方法であって、
身体表面の患部形状を含む患部情報を、患部情報取得手段により取得し、データ化する患部情報取得工程と、
前記患部情報取得手段から入力された患部情報データに基づき、前記熱可塑性樹脂フィルムに、前記患部形状に対応する患部対応領域と、前記患部対応領域の周囲の患部外対応領域とで、異なる開口率となるように、多数の微細孔を加熱穿孔する加工工程と、を含むことを特徴とする創傷被覆材の製造方法。 - 請求項5記載の創傷被覆材の製造方法において、
前記患部情報取得工程は、
患部の形状を読み取る読み取り工程と、
読み取った患部形状に基づき、前記患部対応領域及び前記患部外対応領域の前記微細孔の各開口率を入力する工程と、を含んでいる、創傷被覆材の製造方法。 - 熱可塑性樹脂フィルムを少なくとも表面に有する創傷被覆材の製造装置であって、
身体表面の患部形状を含む患部情報を取得し、データ化する患部情報取得手段と、
前記患部情報取得手段から入力された患部形状のデータに基づき、患部形状に対応する患部対応領域と、前記患部対応領域の周囲の患部外対応領域とで、異なる開口率となるように、前記熱可塑性樹脂フィルムに微細孔を穿孔する被覆材加工手段と、を備えていることを特徴とする創傷被覆材の製造装置。 - 請求項7記載の創傷被覆材の製造装置において、
前記患部情報取得手段は、
患部形状を読み取る患部形状取得部と、
前記患部対応領域及び患部外対応領域の前記微細孔の各開口率を入力する開口率入力部と、を含んでいる、創傷被覆材の製造装置。
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