JP2014002475A - 電源初期化回路 - Google Patents

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和宏 神谷
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Abstract

【課題】不揮発性メモリの読み出し動作によって内部電源電圧が変動する。
【解決手段】第1電源線に接続された出力トランジスタを有し,出力トランジスタの出力電流を制御して,第2電源線の第2電源電圧を制御する電源回路と,第2電源線に接続される負荷回路と,第2電源線と第3電源線との間に接続されたスイッチと,スイッチを制御する制御回路とを有し,制御回路は,第1電源線の第1電源電圧が起動開始後第1の値になるとスイッチを導通し,スイッチの導通後に第2電源電圧が第2の値になると負荷回路を動作させる電源初期化回路。
【選択図】 図3

Description

本発明は,電源初期化回路に関する。
半導体装置では,基準電圧を生成する回路としてバンドギャップリファレンス回路が使用される。バンドギャップリファレンス回路では,素子の特性のばらつき等を抑制して安定して基準電圧を出力できるように,出力する基準電圧を調整するためのトリミング用の抵抗回路が設けられる。従来,LSIの製造の際ウェハ工程においてヒューズの溶断により抵抗値が設定される抵抗回路が用いられてきた。しかし近年では,アセンブリ後でも抵抗値の設定が行えるよう,ワンタイムPROM等の不揮発性メモリにトリミングデータを記憶し,そのトリミングデータに基づいて抵抗値が決定される抵抗回路が採用されることがある。この抵抗回路では,半導体装置の電源起動時に不揮発性メモリからトリミングデータが読み出され,抵抗回路はトリミングデータに基づいてその抵抗値を調整し,バンドギャップリファレンス回路の第2電源電圧を調整する。
特開2010−191885号公報
しかしながら,トリミングデータの読み出しの際に不揮発性メモリが間欠的に電流を消費するため,不揮発性メモリに供給される内部電源電圧が変動することがある。この内部電源電圧の変動が,不揮発性メモリの正常動作が保証されている電源電圧範囲を超えてしまうと,不揮発性メモリからトリミングデータが正常に読み出されず,抵抗回路の抵抗値が正しく設定されない可能性がある。つまり,バンドギャップリファレンス回路から所望の電位の基準電圧が出力されない可能性がある。
そこで,本発明の目的は,上記を鑑み,不揮発性メモリの読み出し動作によって内部電源電圧が変動することを抑制する電源初期化回路を提供することとする。
電源初期化回路の第1の側面は,
第1電源線に接続された出力トランジスタを有し,前記出力トランジスタの出力電流を制御して,第2電源線の第2電源電圧を制御する電源回路と,
前記第2電源線に接続される負荷回路と,
前記第2電源線と第3電源線との間に接続されたスイッチと,
前記スイッチを制御する制御回路とを有し,
前記制御回路は,前記第1電源線の第1電源電圧が起動開始後第1の値になると前記スイッチを導通し,前記スイッチの導通後に前記第2電源電圧が第2の値になると前記負荷回路を動作させる
電源初期化回路の第1の側面によれば,不揮発性メモリの読み出し動作時の内部電源電圧の変動を抑制することができる。
電源初期化回路の構成を示す図である。 電源初期化回路の動作を示すタイミングチャートである。 本実施の形態における電源初期化回路を示す図である。 本実施の形態における電源初期化回路の動作を示すタイミングチャートである。 本実施の形態における電圧供給回路の真理値表を示す図である。
以下,図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
[電源初期化回路]
図1は,電源初期化回路の構成を示す図である。LSIの1つのチップ上に設けられる電源初期化回路10は,電源回路11と,パワーオンリセット回路12と,外部電源検出回路13と,ロジック部14と,アナログ部18とを有する。
電源回路11は,外部電源から供給された第1電源電圧VCCを降圧し,出力端子N1に所望の電位の第2電源電圧VOUTを生成する降圧電源回路である。具体的には,電源回路11は,ソースに第1電源電圧VCCを供給される出力トランジスタSW0と,出力トランジスタSW0を制御するオペアンプOPと,抵抗R1,R2とを有する。オペアンプOPは,反転入力端子に参照電圧Vrefが供給され,非反転入力端子に抵抗R1とR2の接続ノードN2を接続する。抵抗R2と出力トランジスタSW0の接続ノードN0は出力端子N1と接続し,出力端子N1は外付けの平滑コンデンサC0と接続する。
オペアンプOPは,反転入力端子と非反転入力端子の電圧差がなくなるように出力トランジスタSW0のゲート電圧を制御し,出力トランジスタSW0のドレイン・ソース間の電流を変動させる。その結果,第2電源電圧VOUTは所望の電圧V21=Vref・(R2+R1)/R1に保たれる。
パワーオンリセット回路12は,電源回路11から第2電源電圧VOUTが供給され,第2電源電圧VOUTが起動中にパワーオンリセット信号PORを出力する。
外部電源検出回路13は,第1電源電圧VCCを供給される。電源起動時に第1電源電圧VCCが動作開始電圧V10に達すると,外部電源検出回路13は外部電源検出信号UVLO及びイネーブル信号ENBを出力する。
ロジック部14は,トリミングデータが記憶されるワンタイムPROM15と,レジスタ16と,シーケンス制御回路17とを有する。ロジック部14は,電源回路11から第2電源電圧VOUTを供給される。なお,ワンタイムPROM15は,チッブ外に設けられた配線を介して出力端子N1から第2電源電圧VOUTを供給される。また,ロジック部14は,パワーオンリセット回路12からパワーオンリセット信号PORを,外部電源検出回路13から外部電源検出信号UVLOを供給される。
アナログ部18は,レベルシフタ19と,バンドギャップリファレンス回路20と,LDO回路やDCDCコンバータ等の内部もしくは外部用電源電圧生成回路群21とを有する。
外部電源から第1電源電圧VCCが電源初期化回路10に供給されると,電源回路11で第2電源電圧VOUTが出力される。そして,第2電源電圧VOUTを供給されたロジック部14では,ワンタイムPROM15のトリミングデータが読み出される。ワンタイムPROM15から読み出されたトリミングデータは,レジスタ16に格納され,レベルシフタ19により電圧レベルを入力電源VCCに変換されてバンドギャップリファレンス回路20に供給される。その結果,バンドギャップ回路20からトリミングされた基準電圧が出力され内部電源電圧生成回路群21に供給される。
また,ワンタイムPROM15でトリミングデータの読み出しが終了すると,ワンタイムPROM15から終了信号OTP_FINが出力される。シーケンス制御回路17は,終了信号OTP_FINに応答して,動作開始信号VCONTを出力する。そして,内部もしくは外部用電源電圧生成回路群21の各回路は,動作開始信号VCONTに応答して順に動作を開始する。そして,シーケンス制御回路17は,内部もしくは外部用電源電圧生成回路群21内の各回路の動作順序を制御する。
このように,電源初期化回路10では,バンドギャップリファレンス回路20から安定した基準電圧を生成するために,電源回路11で第2電源電圧VOUTが生成され,その第2電源電圧VOUTを利用してワンタイムPROM15でトリミングデータの読み出しが行われる。
[電源初期化回路の動作]
ここで,図2を用いて,電源初期化回路10の起動時の動作について具体的に説明する。図2は,電源初期化回路の動作を示すタイミングチャートである。
外部電源からの第1電源電圧VCCは電源起動後,起動電圧V11まで昇圧する。時間T0で第1電源電圧VCCが動作開始電圧V10に達すると,外部電源検出回路13からHレベルの外部電源検出信号UVLO及びイネーブル信号ENBが出力される。
電源回路11は,Hレベルのイネーブル信号に応答して,オペアンプOPが動作を開始し出力トランジスタSW0を駆動して出力端子N1に第2電源電圧VOUTを生成し,平滑コンデンサC0を充電する。第2電源電圧VOUTは第1電源電圧VCCとともに上昇し,第1電源電圧VCCが起動電圧V11に達すると共に第2電源電圧VOUTは所望の電圧V21=Vref・(R2+R1)/R1に保たれる。なお,出力端子N1からは,電源初期化回路10内が有する図示しないクロックジェネレータのクロック生成動作によって消費される,微弱な出力電流IOUT0が間欠的に流れる。
時間T1で第2電源電圧VOUTがパワーオンリセット電圧V20に達すると,パワーオンリセット回路12はHレベルのパワーオンリセット信号を出力する。そして,ロジック部14は,パワーオンリセット信号の立ち上がりに応答して,時間T1から所定の時間ΔT経過した時間T2で,ワンタイムPROM15のトリミングデータの読み出し動作を開始する。このとき,ワンタイムPROM15は,電源回路11からの負荷電流IOUT1を間欠的に消費するため,第2電源電圧VOUTが激しく上下変動する現象が発生する。
ワンタイムPROM15は,1つのメモリセルからトリミングデータを読み出すときに重負荷状態となり負荷電流IOUT1を消費し,1つのメモリセルを読み出し終わると軽負荷状態となる。ワンタイムPROM15は複数のトリミングデータを順次読み出すために重負荷状態と軽負荷状態を高速で繰り返すため,図2に示すように間欠的に負荷電流IOUT1が上昇する。
一方,電源回路11では,オペアンプOPは,負荷電流IOUT1の間欠的な消費に追従して第2電源電圧VOUTを所望の電圧V21に保つために,出力トランジスタSW0を遮断状態から飽和状態に,飽和状態から遮断状態に繰り返し切り替える。しかし,電源回路11のオペアンプOPはそれほど高速応答性が良くないため,オペアンプOPは負荷電流IOUT1の高速変動に追従することができず,その結果,第2電源電圧VOUTが激しく上下に変動してしまう。
時間T3で,ワンタイムPROM15の読み出し動作が終了すると,ワンタイムPROM15からHレベルの終了信号OTP_FINが出力される。その後,上述のようにバンドギャップリファレンス回路20から基準電圧が出力され,内部もしくは外部用電源電圧生成回路群21は,シーケンス制御回路17から出力された動作開始信号VCONTに応答して動作を開始する。時間T3以後,出力端子N1からは,電源初期化回路10内が有する図示しないクロックジェネレータのクロック生成動作によって消費される,微弱な出力電流IOUT0のみが間欠的に流れる。
LSIの動作が終了すると,第1電源電圧VCCが遮断されて降圧する。時間T4で第1電源電圧VCCが遮断電圧V12以下になると,外部電源検出回路13は外部電源検出信号UVLO及びイネーブル信号ENBをHレベルからLレベルにする。そして,電源回路11では,オペアンプOPが,ディセーブルを示すLレベルのイネーブル信号ENBに応答して,出力トランジスタSW0を遮断する。また,出力端子N1の第2電源電圧VOUTは,平滑コンデンサC0に充電された電荷が抵抗R2,R1を介して放電されることで時間の経過と共になだらかに低下する。一方,ワンタイムPROM15は,Lレベルの外部電源検出信号UVLOに応答して終了信号OTP_FINをHレベルからLレベルにする。
このように,図1,図2では,時間T2からのワンタイムPROM15の読み出し動作により,第2電源電圧VOUTが激しく変動してしまう。第2電源電圧VOUTの変動幅が,ワンタイムPROM15の正常動作が保証されている電源電圧範囲を超えてしまうと,トリミングデータが正常に読み出されず,バンドギャップリファレンス回路20から所望の基準電圧が出力されない可能性がある。
通常,第2電源電圧VOUTの激しい変動を抑制する方法として,オペアンプOPに大電流を供給してオペアンプOPの高速応答性を改善する方法が採られる。しかし,この方法によってオペアンプOPに負荷電流IOUT1の高速変動に追従させることができても,オペアンプOPの消費電流が増加するため好ましくない。また,ワンタイムPROM15の読み出し動作時にのみオペアンプOPに供給する電流を増やしても,ワンタイムPROM15の読み出し動作開始時及び終了時に,第2電源電圧VOUTの大きな変動が発生する可能性がある。さらに,他の方法として,平滑コンデンサC0の容量を大きくすることで第2電源電圧VOUTを安定させることができるが,回路規模が大きくなるため好ましくない。
そこで上記を鑑み,本実施の形態では,後述する制御回路29を電源初期化回路10にさらに設け,ワンタイムPROM15の読み出し動作前に電源回路11の出力端子N1から制御回路30に負荷電流を流しておき,読み出し動作時の第2電源電圧VOUTの変動を抑制する。
[本実施の形態における電源初期化回路]
図3は,本実施の形態における電源初期化回路を示す図である。図3の電源初期化回路10は,図1の電源初期化回路10に対してさらに,出力端子N1とグランド電源GNDとの間に設けられたスイッチ用のトランジスタSW1と,制御回路29とを設けている。制御回路29は,図1で述べたPOR回路12とトランジスタSW1のゲート電圧を制御する電圧供給回路30とを有する。なお,図3では,パワーオンリセット回路12,ワンタイムPROM15を除くロジック部14,及びアナログ部18は図1と同様となるため,記載を省略している。
電圧供給回路30は,インバータ31,32と,ANDゲート33,34と,ORゲート35と,トランジスタSW2と,抵抗R3と,コンデンサC1とを有する。電圧供給回路30は,外部電源検出回路13からオペアンプOPに対して出力されるイネーブル信号ENBと,ワンタイムPROM15でトリミングデータの読み出し動作が終了すると出力される終了信号OTP_FINとを入力する。そして,電圧供給回路30は,イネーブル信号ENBと終了信号OTP_FINに応答して,抵抗R3とコンデンサC1との間の接続ノードN3をゲートに接続するトランジスタSW1を制御する。
[本実施の形態における電源初期化回路の動作]
次に,図4,図5を用いて,本実施の形態における電源初期化回路の動作について説明する。図4は,本実施の形態における電源初期化回路の動作を示すタイミングチャートである。図5は,本実施の形態における電圧供給回路の真理値表を示す図である。
図2と同様に,時間T0で第1電源電圧VCCが動作開始電圧V10に達すると,外部電源検出回路13からHレベルの外部電源検出信号UVLO及びイネーブル信号ENBが出力される。そして,電源回路11は,Hレベルのイネーブル信号ENBに応答して出力端子N1に第2電源電圧VOUTを生成し,平滑コンデンサC0を充電する。
一方,電圧供給回路30は,イネーブル信号ENBのLレベルからHレベルへの立ち上がりに応答して,CR時定数に従ってスイッチ用のトランジスタSW1は時間の経過と共に抵抗値が徐々に低下するように導通し(図5のレコードC),出力端子N1からスイッチ用のトランジスタSW1への負荷電流IOUT2が緩やかに上昇する。そして,負荷電流IOUT2は,ワンタイムPROM15の読み出し動作が開始されるまでに電流値I20に上昇する。
なお,本実施の形態では,負荷電流IOUT2が急激に上昇して第2電源電圧VOUTにアンダーシュートが生じないよう,CR時定数により緩やかに負荷電流IOUT2を上昇させている。負荷電流IOUT2を上昇させる方法はこれに限らず,ワンタイムPROM15の読み出し動作が開始されるまでに負荷電流IOUT2が電流値I20に上昇すればよい。
電源回路11のオペアンプOPは,出力トランジスタSW0のゲート電圧QLを低下させて,出力端子N1から出力される出力電流IOUT0を負荷電流IOUT2と同様に上昇させる。本実施の形態では,負荷電流IOUT2が電流値I20に達すると,出力トランジスタSW0は飽和状態になる。出力トランジスタSW0が飽和状態になると,オペアンプOPは,ゲート電圧QLを制御することで出力トランジスタSW0の出力電流を,ワンタイムPROM15の消費電流の増減に対応して調節することができる。
時間T1で第2電源電圧VOUTがパワーオンリセット電圧V20に達すると,制御回路29のパワーオンリセット回路12はHレベルのパワーオンリセット信号PORを出力する。そして,ロジック部14は,パワーオンリセット信号PORの立ち上がりに応答して,時間T1から所定の時間ΔT経過した時間T2に,ワンタイムPROM15のトリミングデータの読み出し動作を開始する。このとき,ワンタイムPROM15は,図2と同様,トリミングデータの読み出し動作において電源回路11からの負荷電流IOUT1を間欠的に消費する。そのため,出力電流IOUT0は,負荷電流IOUT1に応じて間欠的に変動する。
しかし,本実施の形態では,時間T2のときには出力トランジスタSW0が既に飽和状態となっているため,オペアンプOPは負荷電流IOUT1の高速変動に追従してゲート電圧QLを制御することで出力トランジスタSW0に流れる電流を調節することができる。その結果,第2電源電圧VOUTの激しい変動は抑制され,比較的安定した第2電源電圧VOUTが出力される。そのため,ワンタイムPROM15の読み出しデータにエラーレベルが生じることが無い。
なお,時間T2で負荷電流IOUT2が電流値I20に達していなく,出力トランジスタSW0が非飽和状態である場合,オペアンプOPは,負荷電流IOUT1の間欠的な消費に応答して,出力トランジスタSW0を非飽和状態から飽和状態に,飽和状態から非飽和状態に繰り返し切り替える。そのため,オペアンプOPは負荷電流IOUT1の高速変動に追従できず,第2電源電圧VOUTの変動が発生する。
しかし,第2電源電圧VOUTの変動幅は負荷電流IOUT2の電流値により変わり,出力トランジスタSW0が飽和状態に近いほど第2電源電圧VOUTの変動が抑制される。従って,時間T2で出力トランジスタSW0が完全に飽和状態になっていなくても,第2電源電圧VOUTの変動幅がワンタイムPROM15の正常動作が保証されている電源電圧範囲内になるよう,負荷電流IOUT2が上昇していれば,ワンタイムPROM15の読み出しデータにエラーレベルは生じない。
時間T3で,ワンタイムPROM15の読み出し動作が終了すると,ワンタイムPROM15からHレベルの終了信号OTP_FINが出力される。制御回路29の電圧供給回路30では,終了信号OTP_FINのLレベルからHレベルへの立ち上がりに応答して,ORゲート35の出力がLレベルになり,ANDゲート34の出力がLレベルのままで,トランジスタSW2がオフに維持され(図5のレコードD),ノードN3の電圧がCR時定数に従って緩やかに低下する。その結果,スイッチ用のトランジスタSW1は時間の経過と共に抵抗値が徐々に上昇するように非導通となり,出力端子N1からスイッチ用のトランジスタSW1への負荷電流IOUT2が緩やかに低下する。
なお,本実施の形態では,負荷電流IOUT2が急激に低下して第2電源電圧VOUTにオーバーシュートが生じないよう,CR時定数により緩やかに負荷電流IOUT2を低下させている。負荷電流IOUT2を低下させる方法はこれに限らず,LSIの通常動作中に負荷電流IOUT2が消費されないようにトランジスタSW1を非導通にできればよい。
出力端子N1から出力される出力電流IOUT0は負荷電流IOUT2と同様に低下する。そして,負荷電流IOUT2が流れなくなった後は,電源初期化回路10内が有する図示しないクロックジェネレータのクロック生成動作によって消費される微弱な出力電流IOUT0が間欠的に流れる。
LSIの通常動作が終了すると,図2と同様,第1電源電圧VCCが遮断されて降圧する。時間T4で第1電源電圧VCCが遮断電圧V12以下になると,外部電源検出回路13は外部電源検出信号UVLO及びイネーブル信号ENBをHレベルからLレベルにする。そして,電源回路11のオペアンプOPは,ディセーブルを示すLレベルのイネーブル信号ENBに応答して,出力トランジスタSW0を遮断する。また,ワンタイムPROM15は,Lレベルの外部電源検出信号UVLOに応答して終了信号OTP_FINをHレベルからLレベルにする。
制御回路29の電圧供給回路30では,イネーブル信号ENBと終了信号OTP_FINの立ち下がりに応答して,ANDゲートの出力がHレベルになり,トランジスタSW2がオンされ(図5のレコードA),ノードN3の電圧を素早く上昇させスイッチ用のトランジスタSW1を導通にする。その結果,平滑コンデンサC0に充電されていた電荷がスイッチ用のトランジスタSW1を介して放電され,負荷電流IOUT2は急激に上昇した後低下する。このように,スイッチ用のトランジスタSW1でディスチャージすることで,図2よりも出力端子N1の第2電源電圧VOUTを高速に低下させ,ハイインピーダンス状態にならないようにすることができる。
このように,本実施の形態では,ワンタイムPROM15の読み出し動作前に,制御回路29の電圧供給回路30がスイッチ用のトランジスタSW1をオンし,電源回路11に負荷電流IOUT2を発生させて,電源回路11内のオペアンプOPはゲート電圧QLの電位を適切に低下させ出力トランジスタSW0を飽和状態にする。これにより,電源回路11は,ワンタイムPROM15の読み出し動作時の負荷電流IOUT1の高速変動に応答して,出力トランジスタSW0の出力電流を追従させ,第2電源電圧VOUTの変動を抑制することができる。
負荷電流IOUT2の電流値I20は,出力トランジスタSW0が飽和状態になる程度の電流値であることが望ましく,例えば負荷電流IOUT1と同程度の電流値でもよい。しかしながら,負荷電流IOUT2とIOUT1とが流れると,出力電流IOUT0が許容電流値を超えるために,出力トランジスタSW0が飽和状態になる程度の負荷電流IOUT2が流せない場合がある。この場合には,出力電流IOUT0が許容電流値を超えない程度の負荷電流IOUT2であってもよい。ただし,負荷電流IOUT2は,第2電源電圧VOUTの変動幅がワンタイムPROM15の正常動作が保証されている電源電圧範囲内になる電流値に上昇させる必要がある。
また,本実施の形態ではワンタイムPROMが用いられているがこれに限らない。FRAM(登録商標)やDRAM等読み出し動作で間欠的に電流が消費されるメモリや負荷回路であってもよい。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
第1電源線に接続された出力トランジスタを有し,前記出力トランジスタの出力電流を制御して,第2電源線の第2電源電圧を制御する電源回路と,
前記第2電源線に接続される負荷回路と,
前記第2電源線と第3電源線との間に接続されたスイッチと,
前記スイッチを制御する制御回路とを有し,
前記制御回路は,前記第1電源線の第1電源電圧が起動開始後第1の値になると前記スイッチを導通し,前記スイッチの導通後に前記第2電源電圧が第2の値になると前記負荷回路を動作させることを特徴とする電源初期化回路。
(付記2)
付記1において,
前記制御回路は,前記スイッチの導通時の抵抗値が時間の経過と共に徐々に低下するように前記スイッチを制御することを特徴とする電源初期化回路。
(付記3)
付記1又は2において,
前記制御回路は,前記負荷回路の動作終了後,前記スイッチを非導通にすることを特徴とする電源初期化回路。
(付記4)
付記3において,
前記制御回路は,前記負荷回路の動作終了後,前記スイッチの導通時の抵抗値が時間の経過と共に徐々に上昇するように前記スイッチを制御することを特徴とする電源初期化回路。
(付記5)
付記4において,
前記制御回路は,前記スイッチを非導通にした後に、前記第1電源電圧が第3の値以下に低下すると,前記スイッチを導通にすることを特徴とする電源初期化回路。
(付記6)
付記1,2,3,4又は5において,
前記負荷回路は,メモリを有し,
前記負荷回路は,前記第2電源電圧が前記第2の値になった時に、前記制御回路からの制御信号に応じて,前記メモリのデータの読み出し動作を開始し,前記メモリのデータの読み出しが終了すると終了信号を出力し,
前記制御回路は,前記終了信号に応答して前記スイッチを非導通にすることを特徴とする電源初期化回路。
(付記7)
付記6において,
前記メモリが記憶するデータは,基準電源を調整するためのトリミングデータである電源初期化回路。
(付記8)
付記1において,
前記電源回路は,前記出力トランジスタの導通状態により電圧が変動するノードから供給されるフィードバック電圧に基づいて前記出力トランジスタの出力電流を制御する演算増幅器を有する電源初期化回路。
(付記9)
付記8において,
前記制御回路は,前記所定の負荷電流を発生させて前記出力トランジスタを飽和状態にする電源初期化回路。
(付記10)
付記1において,
前記負荷回路は,間欠的に電流を消費する電源初期化回路。
(付記11)
付記2,3,4又は5において,
前記スイッチは,トランジスタを有し,
前記制御回路は,コンデンサと抵抗とを有するCR回路を有し,CR時定数に従って前記トランジスタのゲート電圧を制御する電源初期化回路。
VCC :第1電源電圧
Vref :参照電圧
VOUT :第2電源電圧
IOUT0 :出力電流
IOUT1,IOUT2:負荷電流
SW0:出力トランジスタ
C0:平滑コンデンサ
UVLO:外部電源検出信号
ENB:イネーブル信号
POR:パワーオンリセット信号
OTP_FIN:ワンタイムPROMデータ読み出し終了信号

Claims (6)

  1. 第1電源線に接続された出力トランジスタを有し,前記出力トランジスタの出力電流を制御して,第2電源線の第2電源電圧を制御する電源回路と,
    前記第2電源線に接続される負荷回路と,
    前記第2電源線と第3電源線との間に接続されたスイッチと,
    前記スイッチを制御する制御回路とを有し,
    前記制御回路は,前記第1電源線の第1電源電圧が起動開始後第1の値になると前記スイッチを導通し,前記スイッチの導通後に前記第2電源電圧が第2の値になると前記負荷回路を動作させることを特徴とする電源初期化回路。
  2. 請求項1において,
    前記制御回路は,前記スイッチの導通時の抵抗値が時間の経過と共に徐々に低下するように前記スイッチを制御することを特徴とする電源初期化回路。
  3. 請求項1又は2において,
    前記制御回路は,前記負荷回路の動作終了後,前記スイッチを非導通にすることを特徴とする電源初期化回路。
  4. 請求項3において,
    前記制御回路は,前記負荷回路の動作終了後,前記スイッチの導通時の抵抗値が時間の経過と共に徐々に上昇するように前記スイッチを制御することを特徴とする電源初期化回路。
  5. 請求項4において,
    前記制御回路は,前記スイッチを非導通にした後に、前記第1電源電圧が第3の値以下に低下すると,前記スイッチを導通にすることを特徴とする電源初期化回路。
  6. 請求項1,2,3,4又は5において,
    前記負荷回路は,メモリを有し,
    前記負荷回路は,前記第2電源電圧が前記第2の値になった時に、前記制御回路からの制御信号に応じて,前記メモリのデータの読み出し動作を開始し,前記メモリのデータの読み出しが終了すると終了信号を出力し,
    前記制御回路は,前記終了信号に応答して前記スイッチを非導通にすることを特徴とする電源初期化回路。
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