JP2014002223A - 音声信号処理装置、及びその制御方法 - Google Patents

音声信号処理装置、及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音声信号処理装置において音声記録中に操作部の操作が行われた場合であっても、操作部に対するユーザの接触直後の接触音を低減させることができる技術を提供する。
【解決手段】音声信号処理装置であって、周囲の音声を集音して音声信号を生成する集音手段と、ユーザが前記音声信号処理装置を操作するための操作手段と、前記集音手段により生成された音声信号に対して、前記操作手段と所定の物体との接触音を低減する低減処理を行う低減手段と、前記操作手段に対する前記所定の物体の近接を検出する検出手段と、前記検出手段により前記近接が検出された場合に、前記低減処理を開始するように前記低減手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする音声信号処理装置を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、音声信号処理装置、及びその制御方法に関する。
従来、音声信号処理装置として、動画とともに音声を記録することができる撮像装置が知られている。このような撮像装置において、音声記録を実行しているときに、撮像装置のボタンやダイアル、レバー等の操作があると、これらの操作に伴う操作音が、記録中の音声に含まれてしまうという問題があった。
このような問題に対し、例えば特許文献1では、各ボタンに接触センサを設けた撮像装置において、音声記録中に、ボタンへの指の接触が検知されると、ボタン操作時に発生する音の信号成分を除去するフィルタを作動させる技術が開示されている。
特開2006−39105号公報
しかしながら、特許文献1の各ボタンに設けられた接触センサは、ボタンへの接触がない限り接触を検知することができない。そのため、ボタン接触直後に発生する操作音(接触音)に対するフィルタ処理が間に合わず、接触音が録音されてしまうという課題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、音声信号処理装置において音声記録中に操作部の操作が行われた場合であっても、操作部に対するユーザの接触直後の接触音を低減させることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、音声信号処理装置であって、周囲の音声を集音して音声信号を生成する集音手段と、ユーザが前記音声信号処理装置を操作するための操作手段と、前記集音手段により生成された音声信号に対して、前記操作手段と所定の物体との接触音を低減する低減処理を行う低減手段と、前記操作手段に対する前記所定の物体の近接を検出する検出手段と、前記検出手段により前記近接が検出された場合に、前記低減処理を開始するように前記低減手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする音声信号処理装置を提供する。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための形態における記載によって更に明らかになるものである。
本発明によれば、音声信号処理装置において音声記録中に操作部の操作が行われた場合であっても、操作部に対するユーザの接触直後の接触音を低減させることができる。
第1の実施形態に係る撮像装置100の機能ブロック図。 タッチパネル部115に対する近接時及びタッチ時の静電容量の差を説明する図。 音声コーデック部118の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る、撮像装置100が実行するフィルタ設定変更処理を示すフローチャート。 (a)タッチパネル部115と指10との接触音を除去するためのEQ309の設定例を示す図、(b)タッチパネル部115と指10との接触音を除去するためのHPF307の設定例を示す図。 図4に示すフィルタ設定変更処理の動作及び効果について説明する図。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが、本発明に必須とは限らない。
なお、以下の実施形態においては、撮像装置を例にとって説明するが、本発明は、撮像装置に限らず、例えばICレコーダなど、音声を記録することができる任意の音声信号処理装置に対して適用可能である。
また、以下の実施形態において説明される各機能ブロックは、必ずしも個別のハードウェアである必要はない。例えば、いくつかの機能ブロックの機能は、1つのハードウェアにより実行されても良いし、いくつかのハードウェアの連係動作により実行されても良い。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置100の機能ブロック図である。撮像装置100は、撮像装置100に備えられた(又は撮像装置100のマイク入力端子(不図示)に取り付けられた)マイクロフォン117により集音された音声を示す音声信号を、記録再生部111に装着された記録媒体に記録することができる。また、撮像装置100は、いわゆる静電容量方式のタッチパネル部115を操作部として有する(例えば、表示装置112上に静電容量方式のタッチパネル部115が配置されている)。そして、撮像装置100のシステム制御部105は、マイクロフォン117により集音された音声信号を記録媒体に記録するモードであるときに、タッチパネル部115へのユーザの接近を検出する。接近が検出されると、撮像装置100は、操作音(接触音)の低減処理を行うように音声コーデック部118を制御する。
以下、このような撮像装置100の各機能ブロックの詳細について説明する。図1に示すように、撮像装置100は、撮像素子101、A/D変換部102、画像処理部103、メモリ制御部104、システム制御部105、メモリ106、レリーズスイッチ107、モードダイアル108、操作部109、不揮発性メモリ110を有する。また、撮像装置100は、記録再生部111を有し、ここに記録媒体を装着することができる。また、撮像装置100は、表示装置112を有し、表示装置112は、液晶パネル表示部113、バックライト照明部114、タッチパネル部115を有する。また、撮像装置100は、赤外光受発光部116、マイクロフォン117、音声コーデック部118、スピーカ119を有する。
システム制御部105は、例えばCPU等からなり、不揮発性メモリ110に記録されている撮像装置100の制御プログラムをメモリ106に展開し、制御プログラムに従って撮像装置100の各機能ブロックを制御する。その際に、システム制御部105は、メモリ106をワークスペースとして使用する。また、システム制御部105は、撮像装置100のレンズ(不図示)などの動作を制御することができる。以降の説明に示す動作は、特に断らない限り、システム制御部105の制御により実行される動作である。
撮像素子101は、レンズ(不図示)などを介して結像された被写体の光学像を電気信号に変換する、例えばCCDやCMOS等の撮像素子である。A/D変換部102は、撮像素子101のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。メモリ制御部104及びシステム制御部105は、A/D変換部102により得られたデジタル信号を画像データとしてメモリ106に格納する。
画像処理部103は、A/D変換部102からのデジタル信号、又はメモリ制御部104からの画像データに対して、所定の画素補間処理や色変換処理を行う。画像処理部103は、例えばマイクロコンピュータからなる。
メモリ制御部104は、A/D変換部102、画像処理部103、システム制御部105、メモリ106、記録再生部111、及び表示装置112の間でのデータの送受を制御する。
メモリ106は、システム制御部105の、プログラムスタック領域、ステータス記憶領域、演算用領域、ワーク用領域、画像表示データ用領域を有する。また、メモリ106は、各種データを一時的に記憶することもできる。
モードダイアル108は、撮像装置100の撮影モードを切り替えるためのダイアルである。モードダイアル108が操作されると、システム制御部105は、選択された撮影モードにて撮像装置100の各機能ブロックが動作するように制御を行う。なお、撮影モードの例としては、自動撮影モード、プログラム撮影モード、シャッター速度優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モード等がある。また、ポートレート撮影モード、風景撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モード、動画モード、音声記録モード、再生モード等がある。
操作部109はシステム制御部105の各種の動作指示を入力するための各種操作部であり、例えば、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等のいずれか、或いはこれらのうちの複数の組み合わせで構成される。
不揮発性メモリ110は、電気的に消去・記録される不揮発性メモリであり、例えばフラッシュメモリやEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ110には、撮影状態の保存や、撮像装置100を制御するプログラム等が格納されている。
記録再生部111は、ここに装着されたコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードといった記録媒体に対して音声データや画像データ等をファイルとして記録したり、記録媒体からファイルを読み出したりする。なお、本実施形態において、記録媒体は、データの記録が可能な記録媒体であれば、内蔵であっても着脱可能であってもよいし、どのような形態の記録媒体であってもよい。
表示装置112は、撮像装置100の操作画面を表示したり、撮像素子101により得られた画像を表示したり、記録媒体から再生された画像を表示したりする。なお、本実施形態の表示装置112は、前述したようにタッチパネル部115を備える。
液晶パネル表示部113は、表示画像に応じた透過率で、バックライト照明部114からの光を透過させる。例えば、液晶パネル表示部113は、システム制御部105の指示により、メモリ106の画像表示データ用領域に格納されたメニュー画面、又は記録再生部111により記録媒体から読み出された画像ファイルの示す画像を表示することができる。
バックライト照明部114は、液晶パネル表示部113に光を供給する光源であって、例えば、LED、有機EL、蛍光管等である。タッチパネル部115は、静電容量の変化を検知することでタッチの有無を判定する静電容量方式のタッチパネルである。
このタッチパネル部115により、ユーザは、撮影設定や表示設定に関するメニュー操作が可能である。具体的には、システム制御部105の指示により表示装置112に表示された設定メニューに対応するタッチパネル部115上の位置をユーザが操作することで、撮像装置100の動作を決定することができる。このとき、タッチパネル部115は、前述したように、静電容量の変化を検知することでタッチパネル上のどの位置が操作されたのかを検出することができる。この検出方法については後述する。システム制御部105は、タッチパネル部115の検出した操作位置の情報に基づいて、ユーザの選択したメニューを特定し、選択されたメニューに応じた動作を行うように撮像装置100の各機能ブロックを制御する。
また、撮影画像のスルー画像を表示装置112に表示させるライブビュー撮影中は、ユーザは、表示装置112に表示されている被写体をタッチ操作により選択することで、選択した被写体に対してAF(オートフォーカス)処理を行うことが可能である。
ここで、タッチパネル部115の検出動作について、図2を用いて説明する。本実施形態のタッチパネル部115は、静電容量の閾値を2段階設けることで、近接とタッチとを区別して検知することができる。図2においては、静電容量の閾値として、閾値1と閾値2の2つの閾値が設定されており、閾値1は閾値2よりも小さな値に設定されている。
図2(b)に示すように、検出容量値が閾値1を越えた場合に、ユーザの指10とタッチパネル部115の表面との距離が図2(a)に示す距離11(例えば数cm)以内であることが判定される。また、図2(d)に示すように、検出容量値が閾値2を越えた場合に、ユーザの指10とタッチパネル部115の表面とが接触している(図2(c)に示す距離12以内にある)ことが判定される。
赤外光受発光部116は、ユーザがファインダーを覗いているか否かを検知するためのものである。赤外光受発光部116は、赤外線を発光し、ユーザから反射した光(反射光)を受光し、受光量を検出することで、ユーザとファインダーとの距離を検出する。
マイクロフォン117は、周囲の音声を集音し、音声振動を電気信号(音声信号)に変換して音声コーデック部118に入力する。音声コーデック部118は、音声信号の符号化・復号化処理回路、マイクロフォン117及びスピーカ119を駆動するアンプ、音声信号に含まれるノイズを除去するフィルタ回路、音声信号レベルを調整する回路を内蔵している。
音声コーデック部118の構成を図3のブロック図に示す。音声コーデック部118は、図3に示すように、マイクアンプ301、A/Dコンバータ302、コーデック部303、D/Aコンバータ304、スピーカアンプ305を有する。また、音声コーデック部118は、PLL回路306、HPF(ハイパスフィルタ)307、LPF(ローパスフィルタ)308、EQ(イコライザー)309、ALC(オートレベルコントローラ)310を有する。また、音声コーデック部118は、スイッチ311、スイッチ312、スイッチ313を有する。
マイクアンプ301は、マイクロフォン117から出力されるアナログ信号を増幅する。A/Dコンバータ302は、マイクアンプ301にて増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。これにより、音声信号が生成される。コーデック部303は、A/Dコンバータ302で得られたデジタル信号を符号化し、オーディオインターフェースフォーマットへ変換する。なお、コーデック部303は、オーディオインターフェースフォーマットを復号化してデジタル信号へ変換することも可能である。D/Aコンバータ304は、コーデック部303にて復号化されたデジタル信号をアナログ信号へ変換する。スピーカアンプ305は、D/Aコンバータ304から出力されたアナログ信号を増幅してスピーカ119に出力する。
また、PLL回路306は、システム制御部105より出力される基準信号frefからコーデック部303で使用するサンプリング周波数fvcoを生成する。HPF307は、入力音声信号のDC成分の除去や風切り音の除去を行う。LPF308は、音声信号から音声帯域だけを通過させる。EQ309は、音声信号の周波数毎のレベル調整等を行うものであり、例えば、特定の周波数帯域のみを通過させるBPF(バンドパスフィルタ)や、反対に特定の周波数帯域のみ除去するノッチフィルタにより実装することができる。ALC310は、音声信号レベルを調整する。
また、スイッチ311、スイッチ312、及びスイッチ313は、HPF307、LPF308、EQ309、及びALC310に対して、録音信号と再生信号のどちらを通すかを選択する。また、再生信号は、HPF307、LPF308、EQ309、及びALC310を通さずにD/Aコンバータ304へ出力することもできる。
このような、音声コーデック部118を用いることで、マイクロフォン117で取得した音声信号をメモリ106に記録したり、記録再生部111を介して記録媒体に記録したりすることができる。また、音声コーデック部118により、不揮発性メモリ110から読み出された、又は、記録再生部111を介して記録媒体から読み出された音声データを、再生することができる。
なお、システム制御部105は、音声コーデック部118のHPF307及びLPF308のカットオフ周波数、及び、EQ309で通過或いは除去する周波数帯域を設定することができる。
スピーカ119は、音声コーデック部118から送信されたアナログ音声信号を音声として外部に出力する。
次に、図4を参照して、第1の実施形態に係る、撮像装置100が実行するフィルタ設定変更処理について説明する。本実施形態のフィルタ設定変更処理は、指10(図2参照)によるタッチパネル部115に対する接触音が記録音声に混入することを防止するための処理であり、タッチパネル部115の近接検知機能を利用する。図4のフローチャートの各ステップの動作は、特に断らない限り、システム制御部105が不揮発性メモリ110に格納された制御プログラムに従って撮像装置100の各機能ブロックを制御することにより実現される。
まず、レリーズスイッチ107、操作部109、又はタッチパネル部115により動画撮影開始の指示が入力されると、システム制御部105は、動画撮影を開始するように、撮像装置100の各機能ブロックを制御する(S401)。
次に、S402で、システム制御部105は、タッチパネル部115の検出容量値が閾値1以上(所定の閾値以上)か否かを判定する。検出容量値が閾値1以上である場合(図2(b)参照)、ユーザがタッチパネル部115を操作しようとして、タッチパネル部115と指10とが近接状態になった(図2(a)参照)と考えられる。そこで、システム制御部105は処理をS403に移す。他方、検出容量値が閾値未満の場合、処理はS406に進む。
S403で、システム制御部105は、タッチによる接触音の発生に備えて、音声コーデック部118に対して通信を行い、音声コーデック部118に設定されているフィルタ設定を変更する。例えば、図5(a)に示すように、システム制御部105は、タッチパネル部115と指10との接触音の周波数である300〜400Hzの音を除去(低減)するように、EQ309をノッチフィルタとして動作させるような設定にする。或いは、図5(b)に示すように、システム制御部105は、HPF307のカットオフ周波数を通常の設定よりも高めに設定してもよい。この場合、HPF307は、接触音の周波数以下の音声信号を除去(低減)し、接触音の周波数よりも高い周波数の音声信号を通過させる。
S404で、システム制御部105は、S402と同様に、タッチパネル部115の検出容量値が閾値1以上か否かを判定する。検出容量値が閾値1以上である場合、ユーザの指10がまだタッチパネル部115に対して近接状態のままであると考えられる。そこで、システム制御部105は、検出容量値が閾値1以上未満になるまでS404の判定を繰り返すことにより、フィルタ設定を変更後の状態に維持する。他方、検出容量値が閾値1未満である場合、ユーザの指10がタッチパネル部115から離れて近接状態ではなくなったと考えられる。そこで、システム制御部105は処理をS405に移す。
S405で、システム制御部105は、音声コーデック部118に対して通信を行い、フィルタ設定を変更前の設定値に戻す。
S406で、システム制御部105は、ユーザの操作によって動画撮影終了の指示が入力されたか否かを判定する。動画撮影終了の指示が入力された場合、システム制御部105は、撮影処理を終了して図4のフローチャートの処理を終了する。一方、動画撮影終了の指示が入力されていない場合、システム制御部は、処理をS402へ戻す。
次に、図6のタイミングチャートを参照して、図4に示すフィルタ設定変更処理の動作及び効果について説明する。図6(a)は、従来技術に従い、指10のタッチパネル部115に対する(近接時ではなく)タッチのタイミングでフィルタ設定を変更した場合を示すタイミングチャートである。
図6(a)に示すように、時刻T0でタッチが検出される。また、指10がタッチパネル部115をタッチしたことによる接触音が発生する。また、このタイミングで、システム制御部105は、音声コーデック部118に対して、フィルタ設定を接触音除去用の設定に変更するための通信を行う。この時点では、フィルタ設定変更の通信を行っている段階のため、接触音除去用のフィルタ設定は完了していない。その後、時刻T1で、フィルタ設定変更の通信が終了し、これ以降は、入力音声に対して接触音除去用のフィルタが適用される。しかしながら、時刻T0の時点でタッチによる接触音が発生しているため、タッチを検出した時刻T0からフィルタ設定の変更が完了する時刻T1の間に発生した接触音に対しては、接触音除去用のフィルタが適用されない。従って、この期間の接触音は除去されない。
その後、時刻T2で、タッチが解除され、フィルタ設定を元に戻すための通信が行われる。そして、時刻T3で、フィルタ設定変更の通信が終了し、通常設定のフィルタが適用される。
図6(b)は、本実施形態に従い、指10とタッチパネル部115とが近接した時点でフィルタ設定を変更した場合を示すタイミングチャートである。時刻T0(S402)で、指10とタッチパネル部115との近接が検知される。S403で、システム制御部105は、音声コーデック部118に対してフィルタ設定を接触音除去用の設定に変更するための通信を行う。この通信は、時刻T1で終了し、これ以降は、入力音声に対して接触音除去用のフィルタが適用される(即ち、接触音の低減処理が開始する)。時刻T2で、タッチが検出される。また、指10がタッチパネル部115をタッチしたことによる接触音が発生する。この場合、図6(a)と異なり、フィルタ設定の変更が既に完了しているので、接触音に対して最初から接触音除去用のフィルタが適用される。従って、接触音を効果的に除去又は低減することができる。
その後、時刻T3で、タッチが解除される。時刻T4(S404)で、近接の解除が検知され、S405で、フィルタ設定を元に戻すための通信が行われる。時刻T5で、フィルタ設定変更の通信が終了し、これ以降、入力音声に対して通常設定のフィルタが適用される(即ち、接触音の低減処理が停止する)。
以上説明したように、本実施形態の撮像装置100は、タッチパネル部115の静電容量に基づき、タッチパネル部115とユーザの指とが近接したことを検出し、音声コーデック部118のフィルタ設定を、接触音を低減するように変更する。換言すると、撮像装置100は、タッチパネル部115とユーザの指とが接触する前にフィルタ設定変更処理を開始する。
これにより、音声信号処理装置(例えば、撮像装置100)において音声記録中に操作部(例えば、タッチパネル部115)の操作が行われた場合であっても、操作部に対するユーザの接触直後の接触音を低減させることができる。
なお、本実施形態においては、ユーザの指10の近接を静電容量方式のタッチパネル部115により検出する構成としたが、指10の近接を検知できれば他の構成を使用しても構わない。例えば、ユーザがファインダーを覗いているか否かを検知するための赤外光受発光部116を利用して指10の近接を検知する構成を使用しても構わない。赤外光受発光部116を使用した場合は、検出容量を赤外光受光量に置き換えて本実施形態を解釈すればよい。即ち、システム制御部105は、赤外光受発光部116における受光量が閾値以上の場合に、近接を検出する。このように、タッチパネル部115とは別の近接検知部を設けることで、静電容量方式とは別の検出方式のタッチパネルを使用した音声信号処理装置においても、本発明を適用することが可能となる。
また、本実施形態においては、ユーザの指10とタッチパネル部115との接触音を低減するものとしたが、低減対象の接触音はこれに限定されず、操作部及び近接検知部の実装に応じて、任意の接触音を低減することができる。例えば、ユーザは、指10以外の身体の一部によりタッチパネル部115を操作してもよい。この場合、撮像装置100は、ユーザの身体の一部がタッチパネル部115に近接したことを検出し、ユーザの身体の一部とタッチパネル部115との接触音の低減処理を行う。また、ユーザがスタイラスなどの所定の物体によりタッチパネル部115を操作する場合、撮像装置100が赤外光受発光部116によりスタイラスの近接を検出できれば、スタイラスとタッチパネル部115との接触音を低減することができる。
また、フィルタ設定を変更前の状態に戻すタイミングについて、本実施形態では近接状態が解除されたタイミング(図6(b)の時刻T4)とした。しかしながら、変更後のフィルタ設定が適用されている期間に接触音全体が含まれるのであれば、変更前の状態に戻すタイミングはこれに限られない。例えば、フィルタ設定変更後にタッチパネル部115の検出容量値が図2(d)に示すように閾値2以上となり、タッチを検出した時刻から所定時間が経過した時点でフィルタ設定を変更前の状態に戻すような制御でも構わない。この場合、タッチ検出からフィルタ設定を変更前の状態に戻すまでの所定時間は、接触音が発生している数十msec程度とすればよい。このように、近接検知のみではなく、タッチ検出を併用すれば、フィルタ設定を戻すタイミングを更に適切に制御することが可能となる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 音声信号処理装置であって、
    周囲の音声を集音して音声信号を生成する集音手段と、
    ユーザが前記音声信号処理装置を操作するための操作手段と、
    前記集音手段により生成された音声信号に対して、前記操作手段と所定の物体との接触音を低減する低減処理を行う低減手段と、
    前記操作手段に対する前記所定の物体の近接を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記近接が検出された場合に、前記低減処理を開始するように前記低減手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする音声信号処理装置。
  2. 前記操作手段は、静電容量方式のタッチパネルを含み、
    前記所定の物体は、前記ユーザの身体の一部であり、
    前記検出手段は、前記タッチパネルの静電容量が所定の閾値以上である場合に、前記近接を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声信号処理装置。
  3. 発光手段及び受光手段を更に備え、
    前記検出手段は、前記発光手段が発した光の反射光の前記受光手段における受光量が所定の閾値以上である場合に、前記近接を検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音声信号処理装置。
  4. 前記低減処理は、前記接触音に対応する所定の周波数の音声信号を低減する処理を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声信号処理装置。
  5. 前記低減処理は、前記集音手段により生成された音声信号に対して、前記所定の周波数よりも高い周波数の音声信号を通過させるハイパスフィルタ、又は、前記所定の周波数の音声信号を低減するノッチフィルタを適用する処理を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の音声信号処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記検出手段により前記近接が検出されなくなった場合に、前記低減処理を停止するように前記低減手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の音声信号処理装置。
  7. 周囲の音声を集音して音声信号を生成する集音手段と、ユーザが音声信号処理装置を操作するための操作手段と、を備える前記音声信号処理装置の制御方法であって、
    前記音声信号処理装置の低減手段が、前記集音手段により生成された音声信号に対して、前記操作手段と所定の物体との接触音を低減する低減処理を行う低減工程と、
    前記音声信号処理装置の検出手段が、前記操作手段に対する前記所定の物体の近接を検出する検出工程と、
    前記音声信号処理装置の制御手段が、前記検出工程において前記近接が検出された場合に、前記低減処理を開始するように前記低減工程を制御する制御工程と、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  8. コンピュータに、請求項7に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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