JP2014001996A - 計量装置の設定方法および計量装置 - Google Patents

計量装置の設定方法および計量装置 Download PDF

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Abstract

【課題】手間や時間を省きながら、デジタルロードセルなどのロードセルの位置情報を良好に設定することができる計量装置の設定方法を提供する。
【解決手段】複数のデジタルロードセル3と、載台と、コントローラ5とを備えた計量装置10において、各デジタルロードセル3の位置情報を設定する計量装置10の設定方法であって、前記載台に分銅などの物を載せて、前記コントローラ5に、前記物を載せた位置を教え、前記物を載せた際の前記デジタルロードセル3の出力値に基づいて、前記デジタルロードセル3の位置情報を得て設定する。これにより、デジタルロードセル3の製造識別番号などの前記固有識別番号を認識しなくても、デジタルロードセル3の位置情報を得ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のロードセルを備えた計量装置に関し、特に、計量装置の設置時などに各ロードセルに対してその位置情報を設定する計量装置の設定方法および計量装置に関する。
特許文献1〜3等に開示されているように、ロードセルに加えて、A/D変換器および処理制御部(マイクロプロセッサ)などを有して各種の不正確さをデジタル補償できる高精度なデジタルロードセル(以下、DLCと略す)を複数備えた計量装置は、既に広く知られており、例えばトラックスケールやタンクスケール(ホッパスケール)等に用いられている。
この種の計量装置では、主制御部としてのコントローラや、表示部、操作入力部などを有する指示計に、各DLCが共通の通信回線を介して接続されている。前記DLCのロードセルは、起歪体に歪みゲージなどの重量検出素子を設けてなる重量(荷重、質量)検出部であり、計量値をデジタルデータとして通信回線を介して指示計のコントローラに出力する。そして、指示計において、これら複数のDLCから出力されるデジタル計量値情報に基づき合計するなど演算して計量値を表示(出力)する。
なお、各DLCとコントローラとは、それぞれ個別の専用通信回線を用いると、それだけ設備コストが高くなるので、一般に、一つの共通した通信回線に、複数(例えば4台や6台または8台など)のDLCが接続される。
また、指示計のコントローラから各DLCへの通信は、設置時に設定された各DLC固有の通信識別用のアドレス(例えば1〜4)を指定することで、各DLCに対して個別に処理を行うようになっている。しかし、計量装置を設置したばかりの状態では、各DLCに通信識別用の固有のアドレス(通信用の固有識別番号)が設定されていない未設定状態である(より具体的には、同じ初期アドレス値、例えば「1」が設定されている)ため、まず、各DLCに対してアドレスの設定作業が行われる。
各DLCに対してアドレスを設定する従来のアドレス設定方法としては、DLC固有の製造識別番号(例えば9桁であり、DLC毎に固有の番号がつけられる)を利用して、アドレスを設定することが行われていた。しかし、このようなアドレス設定方法を用いる場合には、設置作業者等の人により各DLCの製造識別番号(例えば、9桁の製造識別番号)を手動で入力する作業が必要となり、多くの手間や時間がかかる問題があった。
この問題に対処するものとして、本出願人は、特許文献4に開示されている計量装置のアドレス設定方法を考え出した。この計量装置のアドレス設定方法では、各DLCに、乱数列および固有識別番号を記憶または生成する手段を有している。そして、各DLCは、コントローラからの要求コマンドを受信してから、前記乱数列から選択した数値に対応した時間後に、DLC固有の製造識別番号などからなるDLCの固有識別番号情報をコントローラに対して応答する。また、前記応答したDLCにおいて、先に他のDLCが応答したこと、または応答した自己の固有識別番号が受け入れられなかったことを検知した場合に、当該DLCは、この要求コマンドに対する応答を中止し、コントローラは、DLCの固有識別番号情報を受信し、この固有識別番号のDLCに対して通信識別用のアドレスを設定して送信する。これにより、前記固有識別番号のDLCは前記アドレスデータを受信して自己のアドレスとして取得するよう構成されている。
このアドレス設定方法を用いることで、設置作業者等は、前記のアドレス設定動作を行わせるように指示(操作)する(または、電源投入時に実行するなどして、この指示を省くこともできる)だけで、従来行っていたような製造識別番号の目視作業や記録作業、DLCの通信回線に対する分離作業や取付作業を行わなくても、アドレスの設定を自動でかつ良好に行わせることができる。
ところで、このような複数のDLCを備えた計量装置において、特許文献5に開示されている車両計量装置のように、載台上にある計量対象物としての車両(トラックなど)の重心を表示するものが提案されている。このように、計量対象物としての車両の重心を表示することにより、車両の脱輪などの異常状態を検出したり、積荷状態が左右や前後に偏って、積荷状態が不良である(走行安定性が低い)ことを警告したりすることができる。
特開平7−229781号公報 特開平8−43183号公報 特開2003−35592公報 特許4812720号公報(特開2009−79945公報) 特開2010−210296公報
しかしながら、上記のように計量対象物の重心を検出するためには、計量装置の設置時などに、各DLCの載台に対する位置情報を設定しなければならない。つまり、載台に対するDLCの配設する場所は予め決められているが、どのDLCがどの位置に配設されているかを予め設定する作業が必要である。そして、上記のようなアドレス設定方法を用いることが可能な計量装置においても、位置情報を入力するためには、位置情報に対応する位置に配設されているDLCを特定する必要があるので、その位置にどの固有識別番号のDLCが配設されているかも認識させなければならない。したがって、例えば、設置作業者等がDLCの場所ならびにその固有識別番号を確認して、指示計の入力装置および表示装置などを利用しながら、各DLCの場所情報ならびにその固有識別番号情報を指示計などに対して全て手動で入力しなければならず、多くの手間や時間がかかってしまうという課題を生じていた。
本発明は上記課題を解決するもので、手間や時間を省きながら、デジタルロードセルなどのロードセルの位置情報を良好に設定することができる計量装置の設定方法および計量装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の計量装置の設定方法は、複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラとを備えた計量装置において、各ロードセルの位置情報を設定する計量装置の設定方法であって、重量を有する物の前記載台への載置位置を前記コントローラに教え、または、重量を有する物を指定位置に載せる前記コントローラによる指示内容に対応して前記載台の指定位置に物を載せ、前記物を載せた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定することを特徴とする。
この方法によれば、重量を有する物を載台に載せて、コントローラに前記物を載せた位置を教えること(若しくは重量を有する物を載台に載せる前に、コントローラに前記物を載せる位置を教え、この後、前記物を載せること)、または、重量を有する物を指定位置に載せる前記コントローラによる指示内容に対応して載台の指定位置に物を載せることだけで、ロードセルの位置情報を得ることができる。すなわち、位置情報の設定動作において、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。
また、本発明の計量装置の設定方法は、前記載台における各ロードセルに対応する位置に前記物を載せることにより、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする。この方法において、例えば、各ロードセルの真上や近傍などの各ロードセルに対応する位置に物を載せることにより、この位置にあるロードセルが最大重力値を得られるため、前記ロードセルの位置情報を確実に得て設定することができる。
また、本発明の計量装置の設定方法は、四隅調整時において前記物としての分銅を四隅調整用の位置に載せることで、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする。この方法によれば、四隅調整を行う手順で前記ロードセルの位置情報を設定するので、より正確な位置情報を確実に行うことができる。また、四隅調整時において、各ロードセルの位置情報も設定することができるので、各ロードセルの位置情報の設定作業を別個に行わなくても済む。
また、本発明の計量装置の設定方法は、前記載台におけるX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所に物を複数回載せ、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする。この方法によれば、例えばX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所に、重量を有する物を比較的少ない回数載せるだけで、各ロードセルの位置情報の設定作業を済ますことが可能となる。例えば、各ロードセルに対応する位置に物を載せる場合には、ロードセルの個数に対応する数だけ物を載せかえることで、ロードセルの位置情報を得ることは可能であるが、本方法によれば、物を載せる作業を、ロードセルの数よりも少ない回数で位置情報の設定作業を行うことが可能となり、位置情報の設定作業の手間や時間を少なく抑えることができる。
また、本発明の計量装置の設定方法は、複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラとを備えた計量装置において、各ロードセルの位置情報を設定する計量装置の設定方法であって、重量を有する物の前記載台上での移動位置を教え、または、重量を有する物を前記コントローラによる指定位置間で移動させる指示内容に対応して前記載台上で前記物を移動させ、前記物を移動させた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定することを特徴とする。
この方法によれば、重量を有する物を載台上で移動させて、コントローラに、物を移動させた位置を教え(若しくは重量を有する物を載台上で移動させる前に、コントローラに前記物を移動させる位置を教え、この後、前記物を移動させ)、または、重量を有する物を指定位置間で移動させるコントローラによる指示内容に対応して、載台上で物を移動させることだけで、ロードセルの位置情報を得て設定することが可能となる。すなわち、位置情報の設定動作において、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。また、この場合には、物を移動させることで、ロードセルの出力値が徐々に変動するとともに、移動途中のロードセルの出力値も得られるため、物として比較的軽いものを用いても、ロードセルの位置情報を良好に得ることができる。
また、本発明の計量装置の設定方法は、前記載台におけるX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所間で前記物を移動させ、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする。これにより、X方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所間で重量物を移動させるだけで、各ロードセルの位置情報の設定作業を済ますことが可能となり、物を移動させる作業の回数を少なく抑えることができる。
また、本発明の計量装置は、複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、前記入力手段により、前記載台における重量を有する物の載置位置を入力可能に構成され、前記コントローラにより、前記物を載せた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、重量を有する物を載台に載せて、コントローラに前記物を載せた位置を教えること、若しくは重量を有する物を載台に載せる前に、コントローラに前記物を載せる位置を教え、この後、前記物を載せることだけで、ロードセルの位置情報を得ることができる。すなわち、位置情報の設定動作において、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの前記固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。
また、本発明の計量装置は、複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、前記出力手段により、前記載台に載せる重量を有する物の載置すべき位置が出力可能に構成され、前記コントローラにより、前記物を載せた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、出力手段により出力された(指示された)重量を有する物の載置すべき位置に物を載せることだけで、ロードセルの位置情報を得ることができる。すなわち、位置情報の設定動作において、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの前記固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。
また、本発明の計量装置は、複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、前記入力手段により、重量を有する物の前記載台上での移動位置を入力可能に構成され、前記コントローラにより、前記物を移動させた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、重量を有する物を載台上で移動させて、コントローラに前記物を移動させた位置を教えること、若しくは重量を有する物を載台上で移動させる前に、コントローラに前記物を移動させる位置を教え、この後、前記物を移動させることだけで、ロードセルの位置情報を得ることができる。すなわち、位置情報の設定動作において、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの前記固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。
また、本発明の計量装置は、複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、前記出力手段により、重量を有する物の前記載台上での移動すべき位置が出力可能に構成され、前記コントローラにより、前記物を移動させた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、出力手段により出力された(指示された)重量を有する物の移動すべき位置で物を移動させることだけで、ロードセルの位置情報を得ることができる。すなわち、位置情報の設定動作において、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの前記固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。
以上のように本発明によれば、重量を有する物の前記載台への載置位置を前記コントローラに教え、または、重量を有する物を指定位置に載せる前記コントローラによる指示内容に対応して前記載台の指定位置に物を載せ、前記物を載せた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定することにより、人がロードセルの製造識別番号などの固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。したがって、従来のように、設置作業者等の人がロードセルの場所だけでなく固有識別番号を確認して、各ロードセルの場所情報ならびにその固有識別番号情報を手動で入力しなければならない場合と比較して、少ない手間や時間で、ロードセルの位置情報を得ることができて、設定時の手間や時間を大幅に削減することができる。
また、載台における、各ロードセルの真上や近傍などの各ロードセルに対応する位置に物を載せることにより、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することにより、各ロードセルの位置情報を確実に得ることができる。
また、四隅調整時において物としての分銅を四隅調整用の位置に載せてロードセルの位置情報を設定することにより、より正確な位置情報を確実に行うことができるとともに、四隅調整時において、四隅調整だけでなく、各ロードセルの位置情報も設定することができて、各ロードセルの位置情報の設定作業を別個に行わなくても済む。したがって、初めてロードセルを設置する際などの設定作業を、より少ない手間や時間で行うことができる。
また、載台におけるX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所に物を複数回載せ、その際のロードセルの出力値に基づいて、ロードセルの位置情報を設定することで、例えばX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所に物を比較的少ない回数載せるだけで、各ロードセルの位置情報の設定作業を済ますことが可能となり、物を載せたり、位置情報を設定したりする手間や時間を少なく抑えることができ、作業能率が向上する。
また、重量を有する物の前記載台上での移動位置を教え、または、コントローラによる物を指定位置間で移動させる指示内容に対応して載台上で物を移動させ、前記物を移動させた際のロードセルの出力値に基づいて、ロードセルの位置情報を得て設定することによっても、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。また、この場合には、物を移動させることで、ロードセルの出力値が徐々に変動するとともに、移動途中のロードセルの出力値も得られるため、物として比較的軽いものを用いても、ロードセルの位置情報を良好に得ることができ、作業性をさらに良好にすることができて作業能率が向上する。
また、載台におけるX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所間で重量物を移動させ、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することにより、例えばX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所間で重量物を移動させるだけで、各ロードセルの位置情報の設定作業を済ますことが可能となり、物の設置作業などの回数を一層少なく抑えることができて作業能率が向上する。
また、入力手段により、載台に載せた重量を有する物の載置位置や移動位置を入力可能に構成し、コントローラにより、前記物を載せた際や移動させた際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成したり、出力手段により、載台に載せた重量を有する物の載置すべき位置や移動すべき位置が出力可能に構成され、コントローラにより、前記物を載せた際や移動させた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成することにより、位置情報の設定動作において、設置作業者等の人がロードセルの製造識別番号などの固有識別番号を認識しなくても、ロードセルの位置情報を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る計量装置の側面図である。 同計量装置の平面図である。 同計量装置の概略構成を示すブロック図である。 同計量装置の、デジタルロードセルおよび指示計のブロック図を含めた構成を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ表示入力部の表示画面を示す図である。 表示入力部の表示画面を示す図である。 表示入力部の表示画面を示す図である。 重心の求め方を簡略的に示す図で、(a)はデジタルロードセルが4台である場合、(b)はデジタルロードセルが6台である場合である。 デジタルロードセルの位置情報を設定する手順を示す図である。 デジタルロードセルの位置(アドレス)を簡略的に示す平面図である。 デジタルロードセルの位置(アドレス)および物を載せる位置を簡略的に示す平面図である(デジタルロードセルが4台である場合)。 デジタルロードセルの位置(アドレス)および物を載せる位置を簡略的に示す平面図である(デジタルロードセルが6台である場合)。 物(人)を移動させる位置を簡略的に示す平面図である。 物(人)を移動させる位置を簡略的に示す平面図である。 物(人)を移動させる位置を簡略的に示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る計量装置の設定方法および計量装置を、図面に基づき説明する。まず、図1〜図4などを参照しながら、本発明の実施の形態に係る設定方法を行う計量装置について説明する。なお、この実施の形態では計量装置が、トラックなどの車両1の積荷も含めた重量を計測する車両計量装置の場合について述べるが、これに限るものではなく、以下に述べるデジタルロードセルなどのロードセルが複数設けられている各種の計量装置に適用できる。
図1、図2に簡略的に示すように、本発明の実施の形態に係る計量装置10は、計量対象物であるトラックなどの車両1を載置する平面視矩形でX方向およびY方向に広がる載台2と、載台2の四隅部に対応した位置に設けられて、載台2を下方から支持するとともにそれぞれ荷重を測定する4つのデジタルロードセル(以下、DLCと略す)3と、各DLC3が接続された指示計4とを備えている。
概略的に、指示計4は、各DLC3からの重力値に対応する出力値を入力して車両1の重量を算出するとともに、当該計量装置10の全体の制御などを行う主制御部としてのコントローラ5と、各種情報を表示可能でかつ各種の入力操作も可能な例えば液晶表示タッチパネルで構成された出力手段および入力手段としての表示入力部7などとを備えている。ここで、コントローラ5は、DLC3の配設位置と各DLC3で検出した重量とに基づいて、車両1が載台2に乗った際に載台2に対する車両1の重心の位置を検出する重心位置検出手段(重心位置検出機能)なども有している。なお、指示計4の表示手段と入力手段とはそれぞれ別個に設けてもよく、表示手段として、液晶表示部やブラウン管などを設けたり、入力手段として、テンキーやキーボードなどを設けたりしてもよい。また、図1における6は、地下に掘られて、載台2やDLC3などが配設されているピットである。
図3に示すように、各DLC3は、例えばRS−485等のシリアルで共通の通信回線8を介して、指示計4に接続されている。DLC3は何れも同じ構造であり、各DLC3と指示計4とは、以下のように構成されている。
図4に示すように、各DLC3は、筐体としてのケーシング11の中に、起歪体(図示せず)、この起歪体に貼着されたストレインゲージをブリッジ接続したブリッジ回路12(起歪体にブリッジ回路12が取り付けられたものをロードセルと称す),A/D変換器13,温度センサ14,処理制御部(マイクロプロセッサ)15,通信コントローラ16,通信ドライバレシーバ17などが収容された構成とされている。処理制御部15は記憶部を有しており、この記憶部には、乱数列および固有識別番号としての各DLC3固有の製造識別番号を記憶している。外部からケーシング11内に給電された直流電源電圧は電源18でDLC3の内部で必要な各種の電圧に変換されて各部に給電される。ブリッジ回路12には、基準電源19を介して励磁電圧が印加されている。ブリッジ回路12の出力電圧はアンプ20とローパスフィルタ21を介してA/D変換器13の被変換入力に印加されている。
図4に示すように、指示計4のコントローラ5は、通信ドライバレシーバ22,通信コントローラ23,主処理制御部24,秤演算データ処理部25,指示計インターフェース26なども有している。主処理制御部24は、通信コントローラ23と通信ドライバレシーバ22とを介して通信回線8に、各DLC3固有の通信識別用のアドレスを順に指定して計重値データを要求し、通信回線8を介して全てのDLC3から収集した計重値の和算値を秤演算データ処理部25で演算して指示計インターフェース26を介して、表示入力部7や、当該計量装置10に接続された外部の処理装置などに出力するよう構成されている。
ここで、計量装置(指示計4および各DLC3)を設置したばかりの状態では、各DLC3に通信識別用の固有のアドレス(通信用固有識別番号)が設定されていない未設定状態である(より具体的には、同じ初期アドレス値、例えば「A1」が設定されている)ため、コントローラ5が各DLC3に対して以下に述べるアドレスの設定作業を行うよう構成されている。
すなわち、各DLC3は、コントローラ5からの要求コマンドを受信してから、処理制御部15に記憶された乱数列から選択した数値に対応した時間後に、DLC3の固有識別番号情報をコントローラ5に対して応答する。また、前記応答したDLC3において、先に他のDLC3が応答したこと、または応答した自己の固有識別番号が受け入れられなかったことを検知した場合に、当該DLC3は、この要求コマンドに対する応答を中止し、コントローラ5は、DLC3の固有識別番号情報を受信し、この固有識別番号のDLC3に対して通信識別用のアドレス(A1〜A4)を設定して送信する。これにより、前記固有識別番号のDLC3は前記アドレスデータを受信して自己のアドレスとして取得するよう構成されている。なお、このアドレスの取得方法は、上記した特許文献4(特許4812720号公報および特開2009−79945公報)に記載の方法と同一であるため、詳しくは、この特許文献4の記載内容を参照されたい。
また、コントローラ5は、車両進入後の各DLC3が計量した重量を時系列の計量プロファイル(計量概要情報)として作成して記憶部に記憶させる計量プロファイル作成手段や、上述したように、DLC3の配設位置と前記計量プロファイルとから、車両1の重心G(図5(a)、(b)、図6、図7等参照)の位置を検出して車両重心プロファイルとして作成し、この車両重心プロファイルを記憶部に記憶させる重心位置検出手段を有している。なお、例えば、DLC3が4台で構成されている場合には、図8(a)に示すような計算式から車両1の重心Gを算出するようになっている。なお、参考に、図8(b)にDLC3が6台で構成されている場合の、車両1の重心Gの算出式を示す。
また、車両進入時などにおいて表示入力装置7により表示させる表示形式として、現在の重量を表示する重量表示モード、重量の時系列データ(重量の時間的変動の軌跡)を表示する重量変動軌跡表示モード、車両1の重心Gの位置を表示する重心表示モード、車両1の重心位置および重心変動軌跡を表示する重心変動軌跡表示モードなども有しており、予め設定された表示モードの設定値に応じて、コントローラ5がその表示モードを表示させたり、表示入力装置7による入力などによって切り換えられた表示モードに応じて表示させたりするよう構成されている。
また、車両1を計量する際に、車両1の重心Gがあるべき載台2上の判定用許容範囲である重心許容範囲Cが初期設定値として予め設定されている。なお、表示入力部7から手動で入力することで、計量装置の管理者や係員などが重心許容範囲Cを変更可能に構成されている。また、図5(a)、(b)、図6、図7に示すように、車両1全体の総重量測定値に加えて、各DLC3の重量測定値も表示されるよう構成されているとともに、平面視した状態での車両1の重心Gの位置(1番目のDLC3(図5(a)、(b)、図6、図7においてDLC1と示している)が配設されている側の載台2の角部を原点(0、0)としている)が、載台2の長辺の長さA(X方向)と、短辺の長さB(Y方向)(それぞれ図5(a)、(b)参照)とをそれぞれ100%として比較する百分率割合で表示されるよう構成されている。
これにより、例えば、図6に示すように、車両1の一部が脱輪した際には、脱輪した車輪の重量は載台2に作用しないので、車両1の重心Gが、脱輪した車輪と逆の方向に大幅に変動し、車両1の重心Gが重心許容範囲C外となることがある。このように、車両1の重心Gが重心許容範囲C外となった場合には、脱輪している可能性が高いと判断し、表示入力部7の表示画面に警告表示(たとえば車両位置異常と表示させる)を示す(または警報で告知させる)。このように、警告表示を視認することにより、脱輪している可能性が高いことを容易かつ確実に人が認識できるよう図られている。
また、車両1の重心Gが表示されるので、車両1の重心Gが前後や左右に片寄っている場合には、積荷が片寄っていることが推定される。したがって、このような場合には、積荷状態を変更するなどして、車両走行時の安全性を向上させることができる。なお、このような重心Gの表示手法などについては、前記特許文献5(特開2010−210296公報)に記載の内容と同一であるため、詳しくは、この特許文献5の記載内容を参照されたい。
このように、この計量装置10では、車両1の重心G位置を検出する必要があるため、計量装置10の設置時などに、各DLC3の載台2に対する位置を設定しなければならない。つまり、載台2に対するDLC3の配設する場所は予め決められているが、どのDLC3がどの位置に配設されているかを予め設定する作業が必要である。したがって、この計量装置10では、計量装置(指示計4および各DLC3)を設置したばかりの状態では、各DLC3に通信識別用の固有のアドレス(通信用固有識別番号)を上記手法により設定した後、以下のようにして(図9参照)、例えば、四隅調整時に各DLC3の載台2に対する位置情報を設定する。なお、四隅調整を行う前に、予め、DLC3の台数や、予備調整(調整準備および祖調整)、ゼロ点調整が行われる。
四隅調整は、設置作業者や係員等の人が、表示入力部7の表示画面に従って分銅(重量物)を載せることにより行われる。まず、表示入力部7の表示画面に従って、載台2の上に何も載せない状態で、表示入力部7の「Enter」キー(入力キー部)を押す(図9におけるステップS1)。次に、1番目のDLC3の上である図10の「1」の位置に分銅を載せるよう、表示入力部7の表示画面に表示されるので、これに従って、1番目のDLC3の上である図10の「1」の位置に分銅を載せ、バランス状態に達している(バランス状態の表示が出ている)ことを確認して前記「Enter」キー(入力キー部)を押す(図9におけるステップS2)。次に、2番目のDLC3の上である図10の「2」の位置に分銅を載せるよう、表示入力部7の表示画面に表示されるので、前記分銅を、図10の「1」の位置から持ち上げて、2番目のDLC3の上である図10の「2」の位置に載せ、バランス状態に達している(バランス状態の表示が出ている)ことを確認して前記「Enter」キー(入力キー部)を押す(図9におけるステップS3)。同様にして、表示画面に従って、分銅を、図10の「3」の位置に載せて、バランス状態に達していることを確認して前記「Enter」キー(入力キー部)を押し(図9におけるステップS4)、さらに、分銅を、図10の「4」の位置に載せて、バランス状態に達していることを確認して前記「Enter」キー(入力キー部)を押す(図9におけるステップS5)。すなわち、DLC3の台数分だけ、この動作(分銅の載置動作)を繰り返す。そして、最後に、載台2の中央に分銅を載せて、バランス状態に達していることを確認して前記「Enter」キー(入力キー部)を押す(図9におけるステップS6)。
これにより、全ての場合のDLC3の合計値が分銅の重量値と等しくなるように、連立方程式が解かれて、四隅調整係数が自動的に計算されるともに、各DLC3の位置情報を得てアドレスに設定される。つまり、載台2上におけるDLC3に対応する位置、すなわち、DLC3の真上に分銅などの重量物が載せられると、対応する位置のDLC3は、他のDLC3よりも大きな重量値が得られるので、最大重量値を得られたDLC3を図10に示す位置情報に対応するアドレスに設定する。なお、この実施の形態では、四隅調整係数が計算されるとともに、アドレスが仮に設定された状態で、登録の有無を聞かれるため、「登録する(はい)」を選択して保存することで、四隅調整係数やアドレス(位置情報も含めたアドレス)が正式に登録される。
この方法により、DLC3の位置情報を、設置作業者等の人がデジタルロードセルの製造識別番号などの固有識別番号を認識しなくても、設定することができる。つまり、従来においては、設置作業者等の人がDLCの場所ならびにその固有識別番号を確認して、指示計の入力装置および表示装置などを利用して、各DLCの場所情報ならびにその固有識別番号情報を指示計などに対して全て手動で入力しなければならず、多くの手間や時間がかかってしまっていた。これに対して、本実施の形態では、表示入力部7の表示画面において指示されて分銅を載せた位置情報と、最大重量値を得られたDLC3とを対応させることで、DLCの固有識別番号を認識しなくても設定することができ、少ない手間や時間でDLC3の位置情報の設定を行うことができて、初期の各種設定作業などの作業能率が向上する。
そして、このように、各DLC3に対応する位置(真上や近傍など)に分銅などの物(重量物)を載せることにより、この位置にあるDLC3が最大重力値を得られるため、このDLC3の出力値に基づいて各DLC3の位置情報を確実かつ正確に得て設定することができ、高い信頼性を得られる。また、本実施の形態によれば、上記のように、四隅調整時において物としての分銅を四隅調整用の位置(各DLC3の真上)に載せて、四隅調整作業を利用してDLC3の位置情報も設定することで、各DLC3の位置情報の設定作業を別個に行わなくても済み、作業能率がさらに向上するとともに、より正確な重心位置の測定を行うことができる。
なお、上記実施の形態では、表示入力部7の表示画面に表示される位置(場所)に対応して、人が分銅を載せることで設定する場合を述べたが、これに代えて、人が1つのDLC3に対応する位置に分銅を載せて、その位置(場所)を数字や位置を示す表示画面に入力して、コントローラ5に教える(認識させる)よう構成したり、分銅を載せる前に、コントローラ5に分銅を載せる位置を教え、この後、分銅を載せるなど構成したりして、各DLC3の位置情報を得て設定してもよい。これによっても、同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、四隅調整作業を利用してDLC3の位置情報も設定する場合を述べたが、四隅調整作業が終了した状態で、DLC3の位置情報を設定する場合でも同様の手法でDLC3の位置情報を設定することも可能である。この場合に、上記実施の形態と同様に、載台2における各DLC3に対応する真上の位置に物(この場合には、四隅調整係数を算出する必要はないため、ある程度の重量があるものであればよく、分銅でなくてもよい)を載せて、各DLC3の位置情報を設定してもよいが、物を載せる位置は、各DLC3に対応する近傍でもよい。この場合に、物を載せる位置として、各DLC3に対応する近傍箇所にすることで、物を載せる位置を厳密に規定しなくても済むので、この場合には作業性が向上する利点を有する。
また、例えば、DLC3の台数よりも1つ少ない各DLC3に対応する位置に重量物を載せて、それぞれDLC3の位置情報を設定した段階で、未だ設定されていない残りの1台のDLC3については、位置情報が未設定である箇所がそのDLC3の配設箇所であるとみなして設定してもよい。これにより、分銅などの重量物を載せる作業を1回分省くことができる。
また、載台2におけるX方向およびY方向にそれぞれ互いに異なる箇所に重量物を複数回載せ、この載せた位置を表示入力部7から入力するなどして教示し、その際の各DLC3の出力値に基づいて、各DLC3の位置情報を設定してもよい。例えば、図11に示すように、Y方向の一方の辺(図11においては、この図において左側に位置する辺)における中間位置H1にまず重量物を載せて、この位置を教示し、この後、X方向の一方の辺(図11においては、この図において上側に位置する辺)における中間位置H2に重量物を載せて、この位置を教示する。この際、中間位置H1、H2の、何れの場合においても、重量が大きい(重量値が1番目または2番目)出力が得られたDLC3を、「2」の位置であると推定して位置情報を設定する。また、中間位置H1に重量物を載せた際には重量が大きい(重量値が1番目または2番目)が、中間位置H2に重量物を載せた際には重量が小さい(重量値が3番目または4番目)出力が得られたDLC3を、「1」の位置であると推定して位置情報を設定する。また、中間位置H1に重量物を載せた際には重量が小さい(重量値が3番目または4番目)が、中間位置H2に重量物を載せた際には重量が大きい(重量値が1番目または2番目)出力が得られたDLC3を、「3」の位置であると推定して位置情報を設定する。さらに、中間位置H1、H2の、何れの場合においても、重量が小さい(重量値が3番目または4番目)出力が得られたDLC3を、「4」の位置であると推定して位置情報を設定する。これにより、重量物を載せる作業の回数を比較的少なく済ませながら位置情報の設定作業を行え、重量物を載せたり、位置情報を設定したりする手間や時間を少なく抑えることができる。
また、DLC3が6台設けられる場合の例を、図12に示し、このように、X方向およびY方向にそれぞれ互いに異なる箇所、例えば、互いに異なる位置D1、D2、D3に重量物を載せ変えて、その都度、載せ変えた位置を設置作業者等の人が表示入力部7を利用して入力(教示)する(例えば載台を示す平面図を表示させて載せた位置を教示する)。これにより、各位置に載せ変えた際での各DLC3の出力値に基づいて、各DLC3の位置情報を設定することが可能となる。このように、DLC3が6台設けられる場合でも、重量物を載せる作業の回数を比較的少なく済ませながら位置情報の設定作業を行え、重量物を載せたり、位置情報を設定したりする手間や時間を少なく抑えることができる。なお、図示しないが、同様に、DLC3が8台あるいは10台以上設けられる場合でも同様な手法で位置情報を得ることが可能である。
また、別途設定方法として、載台2上で物を移動させて、表示入力部7の表示画面などを介して、コントローラ5に、前記物を移動させた位置を教え、この移動した際の各DLC3の出力値に基づいて、各DLC3の位置情報を設定してもよい。また、これに代えて、表示入力部7の表示画面に表示された移動指示ラインに合わせて、載台2上で物を移動させて、この移動した際の各DLC3の出力値に基づいて、各DLC3の位置情報を設定してもよい。
この場合に、例えば、物としての人が載台2上を移動し、この際の各DLC3の出力値に基づいて、各DLC3の位置情報を設定してもよい。移動軌跡としては、図13に示すように、載台2の辺に沿ってY方向(位置E1から位置E2)とX方向(位置E3から位置E4)とに移動してもよいし、図14、図15に示すように、載台2上において、X方向およびY方向に互いに異なる箇所間で移動(位置F1から位置F2を通って位置F3、あるいは位置J1から位置J2)してもよい。また、重量物を載せた小型の台車などを移動させるよう構成してもよい。
この方法によれば、分銅よりも軽い物などでも良好に位置情報を設定できる。つまり、この場合には、重量を有する物(人の場合も含む)を移動させることで、各DLC3の出力値が徐々に変動するとともに、移動途中の各DLC3の出力値も得られて、互いのDLC3の値を比較できるだけでなく、同じDLC3での出力値の変動状態を得られるため、物として比較的軽いものを用いても、各DLC3の位置情報を良好に得ることができる。また、分銅よりも軽い物でもよいので、重量を有する物の移動作業を比較的容易に行うことができ、重量を有する物が人である場合には、人自身が移動すればよいため、作業能率が極めて良好である。
なお、上記実施の形態では、計量装置10が、載台2上の被計量物の重心を検出可能に構成されている場合について延べたが、これに限るものではなく、複数のDLCが設けられ、各DLCの位置を設定する必要がある場合には上記設定方法を同様に適用でき、複数のDLCでホッパを支持するホッパスケールなどにも適用可能である。
また、上記実施の形態では、一つの共通した通信回線8に、複数のDLC3が接続されている場合を述べたが、これに限るものではなく、通信回線が複数またはDLC3毎に個別に設けられて接続されている場合でも同様の設定方法により位置情報を設定可能である。
また、上記の実施の形態では、計量装置10に設けられているロードセルがデジタル式のロードセル(DLC3)である場合を述べたが、これに限るものではなく、ロードセルとしてアナログ式のものが用いられている場合についても、このロードセルが配設されている位置の情報を設定する手法として上記計量装置の設定方法を採用することが可能であることはもちろんである。
また、上記実施の形態では、出力手段および入力手段として、液晶表示タッチパネルで構成された表示入力部7が設けられている場合を述べたが、出力手段としては、人に知らせることのできる出力機能が備えられていればよく、表示部(表示手段)に代えてプリンタ(印刷装置)や音声出力装置が設けられていてもよい。
1 車両
2 載台
3 デジタルロードセル(DLC)
4 指示計
5 コントローラ(主制御部)
7 表示入力部
8 通信回線
10 計量装置
12 ブリッジ回路
13 A/D変換器
15 処理制御部(マイクロプロセッサ)

Claims (13)

  1. 複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラとを備えた計量装置において、各ロードセルの位置情報を設定する計量装置の設定方法であって、
    重量を有する物の前記載台への載置位置を前記コントローラに教え、または、重量を有する物を指定位置に載せる前記コントローラによる指示内容に対応して前記載台の指定位置に物を載せ、
    前記物を載せた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定する
    ことを特徴とする計量装置の設定方法。
  2. 前記載台における各ロードセルに対応する位置に前記物を載せることにより、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする請求項1記載の計量装置の設定方法。
  3. 四隅調整時において前記物としての分銅を四隅調整用の位置に載せることで、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の計量装置の設定方法。
  4. 前記載台におけるX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所に物を複数回載せ、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする請求項1記載の計量装置の設定方法。
  5. 複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラとを備えた計量装置において、各ロードセルの位置情報を設定する計量装置の設定方法であって、
    重量を有する物の前記載台上での移動位置を教え、または、重量を有する物を前記コントローラによる指定位置間で移動させる指示内容に対応して前記載台上で前記物を移動させ、
    前記物を移動させた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定する
    ことを特徴とする計量装置の設定方法。
  6. 前記載台におけるX方向およびY方向のそれぞれ互いに異なる箇所間で前記物を移動させ、その際のロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を設定することを特徴とする請求項5記載の計量装置の設定方法。
  7. 前記計量装置は、載台上の計量対象物の重心を検出可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の計量装置の設定方法。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の計量装置の設定方法を実行可能に構成されていることを特徴とする計量装置。
  9. 複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、
    前記入力手段により、前記載台における重量を有する物の載置位置を入力可能に構成され、
    前記コントローラにより、前記物を載せた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されている
    ことを特徴とする計量装置。
  10. 複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、
    前記出力手段により、前記載台に載せる重量を有する物の載置すべき位置が出力可能に構成され、
    前記コントローラにより、前記物を載せた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されている
    ことを特徴とする計量装置。
  11. 複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、
    前記入力手段により、重量を有する物の前記載台上での移動位置を入力可能に構成され、
    前記コントローラにより、前記物を移動させた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されている
    ことを特徴とする計量装置。
  12. 複数のロードセルと、計量対象物が載せられる載台と、主制御部としてのコントローラと、表示部などの出力手段と、入力手段と、を備えた計量装置であって、
    前記出力手段により、重量を有する物の前記載台上での移動すべき位置が出力可能に構成され、
    前記コントローラにより、前記物を移動させた際の前記ロードセルの出力値に基づいて、前記ロードセルの位置情報を得て設定するよう構成されている
    ことを特徴とする計量装置。
  13. 前記計量装置は、載台上の計量対象物の重心を検出可能に構成されていることを特徴とする請求項9〜12の何れか1項に記載の計量装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110927A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 新明和工業株式会社 特装車両の測定施設及び特装車両の測定方法

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