JP2014001592A - コンクリート破断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る発破によるコンクリート破断方法は、破断対象のコンクリート1に当該コンクリート1の一面2からコンクリートの内部に延長する第1の孔(爆薬装填孔3)を形成するとともに、第1の孔の孔底下のコンクリート部分に設けられて第1の孔の中心線と交差する方向に延長する第2の孔(交差空孔20)を形成し、第1の孔の内面に圧力を付与することにより、コンクリート1を破断する。
【選択図】図2
Description
本発明は、コンクリートの一面からコンクリートの内部に延長するように形成した孔の孔底下のコンクリート部分を粉々にせずに、コンクリートを意図した面で破断することが可能なコンクリート破断方法を提供する。
また、第1の孔がコンクリートの一面において線上に並ぶように複数設けられ、第2の孔が各第1の孔の並ぶ方向に沿って延長するとともに各第1の孔の中心線と交差するように設けられたので、複数の各第1の孔から第2の孔に到達する亀裂が生じやすくなって、各第1の孔の中心線と第2の孔の中心線とを結ぶ面に沿った破断面が形成され、コンクリートの各第1の孔の孔底下のコンクリート部分を粉々にせずに各第1の孔の中心線と第2の孔の中心線とを結ぶ面に沿ってコンクリートを意図した面で破断することが可能となる。
また、第1の孔内に爆薬を装填して爆薬を爆発させる発破作業を行うことにより、コンクリートを破断するので、発破作業により、コンクリートの第1の孔の孔底下のコンクリート部分を粉々にせずに第1の孔の中心線と第2の孔の中心線とを結ぶ面に沿ってコンクリートを意図した面で破断することが可能となる。
さらに、第2の孔は、孔の中心線が第1の孔の中心線と直交する孔に形成されたので、第2の孔を容易に形成できる。
図1乃至図3を参照し、実施形態1によるコンクリート破断方法を説明する。
図1及び図2に示すように、破断対象のコンクリート1に当該コンクリート1の一面2(例えば上面)からコンクリート1の内部に延長する第1の孔としての爆薬装填孔3を複数形成するとともに、各爆薬装填孔3の孔底下のコンクリート部分を通過する第2の孔としての交差空孔20を形成する。つまり、爆薬装填孔3がコンクリート1の一面2において線上(例えば一直線上又は一曲線上)に並ぶように複数設けられ、交差空孔20が各爆薬装填孔3の並ぶ方向に沿って延長して各爆薬装填孔3の孔の中心線7と交差するように各爆薬装填孔3の孔底下のコンクリート部分に設けられた構成とする。
即ち、各爆薬装填孔3の孔底下のコンクリート部分に、発破時において爆薬装填孔3から発生する亀裂の進行方向を誘導する亀裂誘導孔としての交差空孔20を設けた構成である。
交差空孔20は、例えば、図1;図2に示すように、コンクリート1において互いに対向して各爆薬装填孔3の中心線7を結ぶ面と交差する両方の側面のうちの一方の側面31から他方の側面32に貫通するように形成された貫通孔、又は、一方の側面31から他方の側面32に向けて延長するように形成された有底孔により形成される。
交差空孔20として、孔の中心線21が各爆薬装填孔3の中心線7と直交する孔を形成するようにすれば、交差空孔20の延長方向を決めやすくなって交差空孔20を容易に形成できる。また、各爆薬装填孔3としてそれぞれ同じ深さの爆薬装填孔3を形成し、これら爆薬装填孔3の孔底下に交差空孔20を形成することにより、各爆薬装填孔3の孔底5から交差空孔20までの距離を等しくできるので、各爆薬装填孔3の孔底5と交差空孔20との間に一面的な亀裂を生じさせることができる。従って、コンクリート1の爆薬装填孔3の孔底下のコンクリート部分を粉々にせずに各爆薬装填孔3の中心線7と交差空孔20の中心線21とを結ぶ面に沿ってコンクリート1を意図したように容易に面で破断することが可能となる。
また、当該交差空孔20として、孔の中心線21が各爆薬装填孔3の中心線7と直交する水平孔を形成すれば、水平に延長するように孔を形成できるので、交差空孔20を容易に形成できる。
コンクリート1に形成されたすべての爆薬装填孔3の孔の深さは、例えば、コンクリート1の一面2から同じ深さになるように形成される。
爆薬10は、例えば、長さ150mm程度、直径15mm〜17mm程度の円筒状の薬包内に包装された構成のものを使用する。
尚、距離A、距離Bは、爆薬10の量、コンクリート1の強度等に応じて適宜調整すればよい。
従って、発破作業を行うことにより、コンクリート1の爆薬装填孔3の孔底下のコンクリート部分を粉々にせずに各爆薬装填孔3の中心線7と交差空孔20の中心線21とを結ぶ面に沿ってコンクリート1を意図した面で破断することが可能となる。
また、実施形態1では、第1の孔を、爆発による圧力を受ける圧力受孔としての爆薬装填孔3として使用してコンクリート1を発破で破断する例を示したが、第1の孔を、静的破砕剤による圧力、又は、機械的圧力、又は、放電による圧力等の圧力を受ける圧力受孔として利用してもよい。つまり、第1の孔内に、静的破砕剤、又は、油圧機械等の機械、又は、放電電極等の圧力発生源を入れて、圧力受孔が圧力発生源からの圧力を受けるようにして、コンクリート1を破断するようにしても良い。このようにしても、各第1の孔の中心線と第2の孔(交差空孔20)の中心線とを結ぶ面に沿ってコンクリート1を意図した面で破断することが可能となる。この場合、上述したように、複数の第1の孔のうちのいくつかを空孔として利用してもよい。
尚、コンクリート1の一面2は、コンクリート1の上面、側面、下面のいずれの面であっても良い。
5 孔底、10 爆薬、20 交差空孔(第2の孔)。
Claims (4)
- 破断対象のコンクリートに当該コンクリートの一面からコンクリートの内部に延長する第1の孔を形成するとともに、第1の孔の孔底下のコンクリート部分に設けられて第1の孔の中心線と交差する方向に延長する第2の孔を形成し、第1の孔の内面に圧力を付与することにより、コンクリートを破断することを特徴とするコンクリート破断方法。
- 第1の孔がコンクリートの一面において線上に並ぶように複数設けられ、第2の孔が各第1の孔の並ぶ方向に沿って延長するとともに各第1の孔の中心線と交差するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート破断方法。
- 第1の孔内に爆薬を装填して爆薬を爆発させる発破作業を行うことにより、コンクリートを破断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート破断方法。
- 第2の孔は、孔の中心線が第1の孔の中心線と直交する孔に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発破によるコンクリート破断方法。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105507611A (zh) * | 2015-12-18 | 2016-04-20 | 上海建工七建集团有限公司 | 一种既有深基坑内底板拆除方法 |
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2012
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