JP2014001292A - アントシアニン含有水性組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】水溶液中において、pHが中性域でもアントシアニンの安定性が確保でき、長期にわたり視覚機能改善効果が期待できる点眼剤を調整することに使用するアントシアニンを安定化する水性組成物の提供。
【解決手段】クエン酸緩衝剤および/またはリン酸緩衝剤と、高分子としてセルロース誘導体のメチルセルロース、またはメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有し、ホウ酸は含有しないアントシアニン含有水性組成物。
【選択図】図1
【解決手段】クエン酸緩衝剤および/またはリン酸緩衝剤と、高分子としてセルロース誘導体のメチルセルロース、またはメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有し、ホウ酸は含有しないアントシアニン含有水性組成物。
【選択図】図1
Description
本発明はアントシアニンを含有する水性組成物において、不安定な物質であるアントシアニンをメチルセルロース及びクエン酸緩衝剤及び/またはリン酸緩衝剤によって、安定化を向上させた組成物及び方法を提供するものである。
アントシニンが高濃度に含まれるとされるビルベリーは、ヨーロッパに生育する落葉低木で、成熟した黒紫色の液果は0.37%のアントシアニンを含む。ビルベリーは、ベリー類の中では、アントシアニンの含量が最も高い。ビルベリー液果には15種類のアントシアニンが含まれており、5種類のアグリコン<デルフィニジン(delphinidin)、シアニジン(cyanidin)、ペチュニジン(petunidin)、ペオニジン(peonidin)、マルビジン(malvidin)>がそれぞれ3種の配糖体(グリコシド、ガラクトシド、アラビノシド)を形成している。
これらのアントシアニン成分を36%以上含有する粉末がビルベリーアントシアニン(Vaccinium myrtillus anthocyanosides、以下「VMA」とする)であり、イタリアやフランスで毛細血管機能を改善する医薬品の原末として使用されている(非特許文献1)。
これらのアントシアニン成分を36%以上含有する粉末がビルベリーアントシアニン(Vaccinium myrtillus anthocyanosides、以下「VMA」とする)であり、イタリアやフランスで毛細血管機能を改善する医薬品の原末として使用されている(非特許文献1)。
VMAと視覚機能改善に関しては、現在まで、多くの研究がなされている。
最も多い報告のある、網膜機能の暗順応に及ぼす作用に関する研究では、しばしば光覚閾値や順応速度の改善が認められるとの報告がされており、夜間視力の向上との関連が考えられている(非特許文献1)。
最も多い報告のある、網膜機能の暗順応に及ぼす作用に関する研究では、しばしば光覚閾値や順応速度の改善が認められるとの報告がされており、夜間視力の向上との関連が考えられている(非特許文献1)。
また、調節力や眼精疲労、眼圧や眼血流が改善されるという報告や、糖尿病や高血圧性網膜症患者の視覚機能改善効果、白内障患者の水晶体の濁りの進行抑制効果が報告されている(非特許文献1)。
このように、アントシアニンの健康効果は特に視覚機能に関する報告が多く、点眼剤などによりアントシアニンを直接眼に作用させることにより、視覚機能改善効果がさらに期待できる。
一方、医薬用途だけでなく、アントシアニンの抗酸化作用による美白効果が期待できる。また、アントシアニンは、皮膚に含まれているコラーゲン同士を結びつけ、その働きを強くする。その結果、肌の張りやツヤが良くなることが期待されている。
アントシアニンは、ブルーベリーなどの果物、赤キャベツなどの野菜で摂取することができ、日本でも、古くからの食経験により安全性が確認されている。また、多くの健康補助食品が販売されており、間接的に目に良いことが知られている。しかし、医薬品分野や化粧品分野で、アントシアニンを有効成分とした活用はあまりなされていない。
その原因として、アントシアニンが熱や光、酸素などで容易に分解しやすく、不安定な物質であることが挙げられる。一般にアントシアニン色素を安定に保つことができるpHは4.0以下、好ましくは3.0以下であるとの記載がある(特許文献1)。
しかし、点眼剤などの水性医薬組成物では、刺激性を考慮して中性域のpHを選択するものが多い。
ヨーロッパで市販されているアントシアニン配合点眼剤の含量を測定したところ、使用期限内であっても、アントシアニンは全く検出されなかった。これは、アントシアニンが非常に不安定な物質であることを示している。
ヨーロッパで市販されているアントシアニン配合点眼剤の含量を測定したところ、使用期限内であっても、アントシアニンは全く検出されなかった。これは、アントシアニンが非常に不安定な物質であることを示している。
アントシアニンは、自然界に存在するような複数のアントシアニン色素成分が混在した状態では長期間安定であるが、単離された状態では不安定であるとの報告もなされている。例えば、ぶどうジュースやワインなどに含まれるアントシアニン色素は長期間安定的に保持できることが知られている。しかし、エキスより抽出したシアニジン3−グルコシド(以下、「C3G」という)やデルフィニジン3−ガラクトシド等の3−配糖体は非常に不安定である。中性溶液中(pH7.0)におけるその半減期は、わずか100分程との報告もある(非特許文献1、非特許文献2)。
このような背景のなか、以前よりアントシアニン色素の変色や退色への対処方法が検討されている。
対処方法として、従来から、主に安定化する組成物を加える方法、例えば植物抽出物を添加する方法(特許文献2)、糖類(ニゲロオリゴ糖、マルトオリゴ糖及びパノース)あるいはグリチルリチンを加える方法(特許文献3、特許文献4)、フラボノイド類(カテキン、ルチン)を加える方法(特許文献5)、有機酸(フィチン酸)を加える方法(特許文献6、特許文献7)、ビタミン類(ビタミンAやニコチン酸アミド)を加える方法(特許文献8)、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤を加える方法(特許文献1)等が報告されている。
しかし、これら技術を用いても、アントシアニンの中性水溶液中における安定性を十分に確保できる方法は認められなかった。
対処方法として、従来から、主に安定化する組成物を加える方法、例えば植物抽出物を添加する方法(特許文献2)、糖類(ニゲロオリゴ糖、マルトオリゴ糖及びパノース)あるいはグリチルリチンを加える方法(特許文献3、特許文献4)、フラボノイド類(カテキン、ルチン)を加える方法(特許文献5)、有機酸(フィチン酸)を加える方法(特許文献6、特許文献7)、ビタミン類(ビタミンAやニコチン酸アミド)を加える方法(特許文献8)、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤を加える方法(特許文献1)等が報告されている。
しかし、これら技術を用いても、アントシアニンの中性水溶液中における安定性を十分に確保できる方法は認められなかった。
一方で、チョウマメや西洋アサガオに含まれるアシル化アントシアニンについては、中性溶液中(pH7.0)における半減期は600分以上であるから、非常に安定であるとの報告がある(非特許文献2)。
しかし、アシル化アントシニンは、単一の物質として市場には出回っておらず、植物から精製する場合には特殊な精製技術や大掛かりな設備が必要である。更に、アシル化アントシニンは複雑な構造を有していることから、人工的に合成することは非常に難しいと考えられている。
しかし、アシル化アントシニンは、単一の物質として市場には出回っておらず、植物から精製する場合には特殊な精製技術や大掛かりな設備が必要である。更に、アシル化アントシニンは複雑な構造を有していることから、人工的に合成することは非常に難しいと考えられている。
そこで、非アシル化アントシアニンとして入手可能なC3Gを安定的に含有することができる水性組成物が望まれている。
「アントシアニンの科学−生理機能・製品開発への新展開−」、津田隆範ら編著、建帛社、平成21(2009)年、第17〜21頁、第112〜115頁
「アントシアニン−食品の色と健康−」、大庭理一郎ら編著、建帛社、平成14(2002)年、第22〜25頁
本発明は、水溶液中においてアントシアニンの安定性が確保でき、長期にわたり視覚機能改善効果が期待できる点眼剤の組成物及びアントシアニンを安定化する方法の提供を目的としている。
アントシアニンを含有した水溶液に対し、メチルセルロース(以下、「MC」ともいう)及びクエン酸やリン酸などの緩衝剤を配合することにより、中性溶液中でのアントシアニンの安定性を向上させた組成物またはその方法である。
本発明により、アントシアニンを安定的に含有する水性組成物を提供することができる。また、本発明の組成物により、pHが強酸性域のみならず、pHが中性域であってもアントシアニンの安定性を高めることができる。また、本発明によるアントシアニンの安定性向上効果は、医薬品における加速条件である40℃で顕著に認められることから、冷所保存の必要がなく常温保存が可能なことや、長期に本発明の組成物が安定であることを示している。すなわち、アントシアニンの効果を長期間にわたり得ることができる製品であり、アントシアニンの製品への使用の可能性を高めることができる。また、製品の流通においても、冷所での保管・輸送の必要がないことから製品コストの低減効果も見込まれる。
本発明に用いるアントシアニンとしては、ビルベリーやブルーベリーエキスなどのアントシアニン含有物、C3G、シアニジン3−ガラクトシド、デルフィニジン3−グルコシド(D3G)のようなものが、比較的安価に入手可能であることや安定性が良い理由で好ましい。さらに好ましくは、C3G、D3Gであり、特に好ましくはC3Gである。
本発明の水性組成物を点眼液として用いる場合には、C3Gが好ましい。
本発明の水性組成物を化粧料として用いる場合には、安価なビルベリーやブルーベリーエキスが好ましい。
本発明の水性組成物を点眼液として用いる場合には、C3Gが好ましい。
本発明の水性組成物を化粧料として用いる場合には、安価なビルベリーやブルーベリーエキスが好ましい。
本発明の水性組成物を点眼液として用いる場合、pHは眼に対し刺激を与えない範囲であることが好ましい。pH は3.0〜9.0 、好ましくは4.5〜 6.0 であり、さらに好ましくは、5.0 〜 5.5であり、特に好ましいのはpH5.5である。
本発明の水性組成物を化粧料として用いる場合、pHは皮膚に対し刺激を与えない範囲であることが好ましい。pH は3.0〜9.0 、好ましくは4.5〜 6.0 であり、さらに好ましくは、5.0 〜 5.5であり、特に好ましいのはpH5.5である。
前記点眼液は、水酸化ナトリウム等のpH調節剤で調整することにより調製することができる。
本発明の水性組成物の用量は、剤形、患者の年齢、体重、適応症状等により異なるが、点眼液の場合は、有効成分であるアントシアニンの濃度が通常0.001 〜 0.5 重量%であり、好ましくは0.0 05 〜 0.2 重量%であり、さらに好ましくは0.005〜0.15重量%である。
点眼液として最適の投与は、0.01重量%程度のものを1日1〜5回、好ましくは2〜5回程度、1回につき1〜2滴点眼する方法である。
点眼液として最適の投与は、0.01重量%程度のものを1日1〜5回、好ましくは2〜5回程度、1回につき1〜2滴点眼する方法である。
本発明の水性組成物を化粧料として用いる場合には、有効成分であるアントシアニンの濃度が通常0.001〜 5重量%、好ましくは0.01〜1重量%程度のものを1日1〜5回、好ましくは2〜5回程度塗布することが好ましい。
本発明の水性組成物に用いるメチルセルロース(以下、MCともいう)の粘度に制限は無いが、2w/v%水溶液の20℃における粘度が、3〜12000mPa・sの範囲のものが好ましい。前記範囲のものであれば、いずれのMCでも単独または混合して使用することができる。メトキシル基の含有率は、水に対する溶解性の観点から26〜33質量%の範囲が好ましい。さらにMCはその水溶液の粘度により区別され、例えば、市販品の品種には表示粘度4、15、25、100、400、1500、8000(数字は2w/v%水溶液の20℃粘度の値(mPa・s))のものがあり、容易に入手可能である。表示粘度4〜400のMCが取り扱いやすいため好ましい。MCの概要、規格、用途、使用量及び商品名などについては医薬品添加物事典(日本医薬品添加物恊会編集、薬事日報社発行)に詳細に記載されている。
本発明の組成物におけるMCの使用濃度範囲は、本発明の効果が得られれば特に制限はないが、好ましくは0.01〜5w/v%、より好ましくは0.05〜4w/v%、最も好ましくは0.1〜2w/v%である。MCの濃度が5w/v%以下の場合には組成物の粘度が取り扱いやすい範囲にあるので好ましく、また、MCの濃度が0.01w/v%以上の場合にはアントシアニンの安定性をより向上させることができるので好ましい。
さらに本発明の水性組成物に、一緒に配合される別の高分子としては、アントシアニンを安定化させるために、水溶性のセルロース誘導体等が挙げられる。特にヒドロキシプロピルメチルセルロース(以下、HPMCともいう)、別称、ヒプロメロースがアントシアニンの安定性を向上させるため好ましい。
本発明の水性組成物は、必要に応じて適当な緩衝剤を配合することが好ましい。本発明に用いる緩衝剤としては、リン酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤等が挙げられる。より具体的には、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、これらの水和物、これらの群から選ばれる2種以上の化合物の組み合わせが挙げられる。
好ましい緩衝剤は、クエン酸緩衝剤、リン酸緩衝剤である。特に好ましい緩衝剤は、クエン酸緩衝剤である。より具体的には、クエン酸緩衝剤としてはクエン酸、クエン酸ナトリウムが好ましい。リン酸緩衝剤としては、リン酸、リン酸アルカリ金属塩,リン酸アルカリ土類金属塩等のリン酸塩、それらの水和物、リン酸とリン酸塩との組み合わせが挙げられ、特にリン酸水素ナトリウム、リン酸ニ水素ナトリウム、それらの水和物が好ましい。
ただし、ホウ酸、ホウ砂はアントシアニンの保存安定性を悪化させるので、本発明の組成物に緩衝剤として添加することは好ましくない。
ただし、ホウ酸、ホウ砂はアントシアニンの保存安定性を悪化させるので、本発明の組成物に緩衝剤として添加することは好ましくない。
本発明の水性組成物は、必要に応じて適当なアミノ酸を配合することが好ましい。本発明に用いるアミノ酸としては、グルタミン酸、リンゴ酸、イプシロンアミノカプロン酸、グリシン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン等を挙げることができる。より好ましくは、グルタミン酸、リンゴ酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムである。なお、本発明のアミノ酸類は、D体、L体、DL体のいずれでもよい。また、本発明のアミノ酸類は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の水性組成物には必要に応じて適当なビタミン類を配合することが好ましい。ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンDあるいはビタミンE及び前記ビタミン類の誘導体、脂肪酸エステル等が挙げられる。
以下に、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
[試験例1]アントシアニン含有水性組成物の調製法
所定量のMC(SM-4、信越化学工業(株)製、メトローズ(登録商標))に、85℃に加熱した滅菌精製水70mLを添加し攪拌することで分散させた。均一に分散したことを確認後、攪拌しながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後所定のクエン酸あるいはクエン酸ナトリウム水溶液を所定量徐々に添加し、均一に混合した。さらに、1NのNaOHでpH調整後、滅菌精製水で所定の容量にし、調製した。最後にアントシアニンとして常盤植物化学研究所の「Cyanidin 3−O−glucoside chloride」、C3Gを添加し、均一に溶解するまで攪拌した。
所定量のMC(SM-4、信越化学工業(株)製、メトローズ(登録商標))に、85℃に加熱した滅菌精製水70mLを添加し攪拌することで分散させた。均一に分散したことを確認後、攪拌しながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後所定のクエン酸あるいはクエン酸ナトリウム水溶液を所定量徐々に添加し、均一に混合した。さらに、1NのNaOHでpH調整後、滅菌精製水で所定の容量にし、調製した。最後にアントシアニンとして常盤植物化学研究所の「Cyanidin 3−O−glucoside chloride」、C3Gを添加し、均一に溶解するまで攪拌した。
[試験例2]高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるC3Gの安定性評価
C3Gの安定性を評価するために、以下の表に示す実施例及び比較例を保存後、サンプルを調製し、HPLCを用いてサンプル中のC3Gの量を測定評価した。
HPLCによる測定は、以下の条件で行った。測定機器には、Agilent HP1100 seriesまたはWaters HPLCを使用した。なお、実施例及び比較例の保存条件は10℃及び40℃において14及び28日間とし、保存終了後に0.45μmのセルロースアセテートフィルターを通して、HPLC用サンプルとした。各条件を以下に示す。
カラム:250mm×4.6mm、Develosil ODS−HG−5、Nomura Chemical, Seto, Japan
試料: 実施例1〜5及び比較例1〜5
試料サイズ:10μL(10mg/mL)
溶離液:A及びBの2種類を用いた。
溶離液A:10%ギ酸水溶液
溶離液B:ギ酸:アセトニトリル:メタノール:水を、混合比10:22.5:22.5:40となるように混合し調製。
流量:1.0mL/分
検出波長:520nm
カラム温度:25℃
C3Gの安定性を評価するために、以下の表に示す実施例及び比較例を保存後、サンプルを調製し、HPLCを用いてサンプル中のC3Gの量を測定評価した。
HPLCによる測定は、以下の条件で行った。測定機器には、Agilent HP1100 seriesまたはWaters HPLCを使用した。なお、実施例及び比較例の保存条件は10℃及び40℃において14及び28日間とし、保存終了後に0.45μmのセルロースアセテートフィルターを通して、HPLC用サンプルとした。各条件を以下に示す。
カラム:250mm×4.6mm、Develosil ODS−HG−5、Nomura Chemical, Seto, Japan
試料: 実施例1〜5及び比較例1〜5
試料サイズ:10μL(10mg/mL)
溶離液:A及びBの2種類を用いた。
溶離液A:10%ギ酸水溶液
溶離液B:ギ酸:アセトニトリル:メタノール:水を、混合比10:22.5:22.5:40となるように混合し調製。
流量:1.0mL/分
検出波長:520nm
カラム温度:25℃
ギ酸は和光純薬工業株式会社製の「ギ酸」を使用した。アセトニトリルは、関東化学株式会社製の「アセトニトリル」を使用した。メタノールは和光純薬工業株式会社製の「メタノール」を使用した。
安定性の比較方法は、各組成物の調製直後におけるC3Gの測定値(HPLCにおけるピーク面積)を100%として、10℃もしくは40℃で保存したサンプルの測定値(HPLCにおけるピーク面積)の変化割合を百分率で求め、これをC3Gの残存率とした。
[試験例3]MCによる安定性向上効果
MCのC3Gに対する安定性向上効果を確認した。表1に示すように、MCを添加した組成物である実施例1,AあるいはMCを添加しない組成物である比較例1について、C3Gの残存率を比較した。両処方ともに、溶液はpH5.5に調整した。実施例1,A及び比較例1の保存条件は、温度は10℃及び40℃、保存期間を28日間とし、14日後及び28日後にC3G濃度を試験例2の方法で測定し、残存率を算出した。試験結果を表2に示した。
MCのC3Gに対する安定性向上効果を確認した。表1に示すように、MCを添加した組成物である実施例1,AあるいはMCを添加しない組成物である比較例1について、C3Gの残存率を比較した。両処方ともに、溶液はpH5.5に調整した。実施例1,A及び比較例1の保存条件は、温度は10℃及び40℃、保存期間を28日間とし、14日後及び28日後にC3G濃度を試験例2の方法で測定し、残存率を算出した。試験結果を表2に示した。
試験例3の結果、本発明の実施例1,Aは比較例1と比較して40℃におけるC3Gの残存率が有意に高かった。MCの添加によって、長期的にC3Gを安定化させることを示した。
[試験例4]MC及びHPMCの添加によるC3Gの安定性向上効果
MC、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)あるいはHPMCの添加によるC3Gの安定性向上効果を比較した。表3に示すように、実施例2としてMCを添加した処方、実施例3としてMCとHECを添加した処方、比較例2としてMCとHECを添加した処方を選択した。また、ヨーロッパで市販のアントシアニン配合点眼剤の組成を参考に、MCを添加せず、HPMCとエデト酸ナトリウム(EDTA・2Na)を添加した処方を比較例3とした。すべての実施例及び比較例は試験例1と同様に調製した。各組成を表3に示した。試験例4に用いる全ての処方はpH5.5に調整した。
実施例2、3及び比較例2、3の保存条件は、温度は40℃、保存期間を28日間とし、14日後及び28日後にC3G濃度を試験例2の方法で測定し、残存率を算出した。試験結果を表4及び図2に示した。
MC、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)あるいはHPMCの添加によるC3Gの安定性向上効果を比較した。表3に示すように、実施例2としてMCを添加した処方、実施例3としてMCとHECを添加した処方、比較例2としてMCとHECを添加した処方を選択した。また、ヨーロッパで市販のアントシアニン配合点眼剤の組成を参考に、MCを添加せず、HPMCとエデト酸ナトリウム(EDTA・2Na)を添加した処方を比較例3とした。すべての実施例及び比較例は試験例1と同様に調製した。各組成を表3に示した。試験例4に用いる全ての処方はpH5.5に調整した。
実施例2、3及び比較例2、3の保存条件は、温度は40℃、保存期間を28日間とし、14日後及び28日後にC3G濃度を試験例2の方法で測定し、残存率を算出した。試験結果を表4及び図2に示した。
MC及びHECを添加した比較例2や、MCを添加せず、HPMCのみを添加した比較例3と、MCを添加した実施例2、MC及びHPMCを添加した実施例3である本発明を比較すると、本発明の組成物のほうがC3Gの残存率が高かった。
試験例4の結果から、MCを添加した本発明の水性組成物は、C3Gの安定性が高いことが示された。しかし、例外としてMCとHECを添加した比較例において、MCのみを添加した実施例よりもC3Gの安定性が低いことから、HECを同時に添加することによって、MCによるC3Gの安定性は示されないことが明らかとなった。
[試験例5]リン酸緩衝剤、ホウ酸緩衝剤を用いた組成物における安定性の比較
リン酸緩衝剤を用いた組成物とホウ酸緩衝剤を用いた組成物において、C3Gの安定性を比較した。実施例4としてリン酸緩衝剤を用いた処方、実施例5としてリン酸緩衝剤にHPMCとクエン酸を用いた処方、比較例4としてホウ酸緩衝剤を用いた処方、また、比較例5としてMCを添加しないリン酸緩衝剤を用いた処方を選択した。すべての実施例及び比較例は、試験例1と同様に調製した。各組成を表5に示した。試験例5に用いる全ての処方はpH5.5に調整した。
リン酸緩衝剤を用いた組成物とホウ酸緩衝剤を用いた組成物において、C3Gの安定性を比較した。実施例4としてリン酸緩衝剤を用いた処方、実施例5としてリン酸緩衝剤にHPMCとクエン酸を用いた処方、比較例4としてホウ酸緩衝剤を用いた処方、また、比較例5としてMCを添加しないリン酸緩衝剤を用いた処方を選択した。すべての実施例及び比較例は、試験例1と同様に調製した。各組成を表5に示した。試験例5に用いる全ての処方はpH5.5に調整した。
以下に、実施例4及び5の調製方法を示す。
所定量のMC(SM-4、信越化学工業(株)製、メトローズ(登録商標))に、85℃に加熱した滅菌精製水70mLを添加し攪拌することで分散させた。均一に分散したことを確認後、攪拌しながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、クエン酸及び/またはリン酸水素ナトリウム水和物(Na2HPO4・12H2O)、リン酸二水素カリウム(KH2PO4)、NaCl、KCl、HPMC(TC-5、信越化学工業(株)製)を所定量徐々に添加し、均一に混合し、溶解するまで撹拌した。全体が澄明になったことを確認後、1NのNaOHもしくは1NのHClでpH調整し、さらに、滅菌精製水で所定の容量にした。最後にC3Gを所定量添加し、均一に溶解するまで攪拌し、本発明の組成物である実施例4及び5を得た。
所定量のMC(SM-4、信越化学工業(株)製、メトローズ(登録商標))に、85℃に加熱した滅菌精製水70mLを添加し攪拌することで分散させた。均一に分散したことを確認後、攪拌しながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、クエン酸及び/またはリン酸水素ナトリウム水和物(Na2HPO4・12H2O)、リン酸二水素カリウム(KH2PO4)、NaCl、KCl、HPMC(TC-5、信越化学工業(株)製)を所定量徐々に添加し、均一に混合し、溶解するまで撹拌した。全体が澄明になったことを確認後、1NのNaOHもしくは1NのHClでpH調整し、さらに、滅菌精製水で所定の容量にした。最後にC3Gを所定量添加し、均一に溶解するまで攪拌し、本発明の組成物である実施例4及び5を得た。
以下に、比較例4の調製方法を示す。
所定量のMC(SM-4、信越化学工業(株)製、メトローズ(登録商標))に、85℃に加熱した滅菌精製水70mLを添加し攪拌することで分散させた。均一に分散したことを確認後、攪拌しながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後所定のホウ酸を所定量徐々に添加し、均一に混合し、溶解するまで撹拌した。全体が澄明になったことを確認後、1NのNaOHでpH調整し、さらに、滅菌精製水で所定の容量にした。最後にC3Gを所定量添加し、均一に溶解するまで攪拌し、比較例の組成物である比較例4を得た。
所定量のMC(SM-4、信越化学工業(株)製、メトローズ(登録商標))に、85℃に加熱した滅菌精製水70mLを添加し攪拌することで分散させた。均一に分散したことを確認後、攪拌しながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後所定のホウ酸を所定量徐々に添加し、均一に混合し、溶解するまで撹拌した。全体が澄明になったことを確認後、1NのNaOHでpH調整し、さらに、滅菌精製水で所定の容量にした。最後にC3Gを所定量添加し、均一に溶解するまで攪拌し、比較例の組成物である比較例4を得た。
以下に、比較例5の調製方法を示す。
滅菌精製水70mLにリン酸水素ナトリウム水和物及びリン酸二水素カリウム、NaCl、KClを所定量徐々に添加し、均一に混合し、溶解するまで撹拌した。全体が澄明になったことを確認後、1NのNaOHもしくは1NのHClでpH調整し、さらに、滅菌精製水で所定の容量にした。最後にC3Gを所定量添加し、均一に溶解するまで攪拌し、比較例の組成物である比較例5を得た。
滅菌精製水70mLにリン酸水素ナトリウム水和物及びリン酸二水素カリウム、NaCl、KClを所定量徐々に添加し、均一に混合し、溶解するまで撹拌した。全体が澄明になったことを確認後、1NのNaOHもしくは1NのHClでpH調整し、さらに、滅菌精製水で所定の容量にした。最後にC3Gを所定量添加し、均一に溶解するまで攪拌し、比較例の組成物である比較例5を得た。
実施例及び比較例の保存条件は、温度は10℃及び40℃、保存期間を28日間とし、14日後及び28日後にC3G濃度を試験例2の方法で測定し、残存率を算出した。実施例及び比較例における保存後のC3Gの残存率を比較することにより、C3Gの保存安定性の比較を行った。結果を表6及び図3に示した。
試験例5の結果、緩衝剤としてリン酸緩衝剤を用いた実施例4では、ホウ酸緩衝剤を用いた比較例4よりも、いずれの保存条件下であっても高いC3G残存率を示した。
実施例4は、MCを添加しない比較例5よりも、40℃保存において高いC3G残存率を示した。
また、緩衝剤にリン酸緩衝剤及びクエン酸緩衝剤を用い、MCとHPMCを配合している実施例5では、いずれの保存条件下であっても高い残存率を示した。
実施例4は、MCを添加しない比較例5よりも、40℃保存において高いC3G残存率を示した。
また、緩衝剤にリン酸緩衝剤及びクエン酸緩衝剤を用い、MCとHPMCを配合している実施例5では、いずれの保存条件下であっても高い残存率を示した。
試験例5の結果から、本発明の水性組成物に配合する緩衝剤として、リン酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤は好ましいが、一方、ホウ酸緩衝剤はアントシアニンの保存安定性を低下させるため好ましくないことが明らかとなった。
本発明の水性組成物には、アントシアニンの保存安定性を低下させることなく、MCと共にHPMCを配合できることが明らかとなった。
本発明の水性組成物には、アントシアニンの保存安定性を低下させることなく、MCと共にHPMCを配合できることが明らかとなった。
以下に、本発明のアントシアニン含有水性組成物の実施例を記載する。
実施例6(点耳剤)
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、プラスチック製容器に充填して点耳剤とした。
実施例6(点耳剤)
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、プラスチック製容器に充填して点耳剤とした。
実施例7(塗布剤)
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、プラスチック製容器に充填して塗布剤とした。
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、プラスチック製容器に充填して塗布剤とした。
実施例8(経口剤)
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、ガラス製容器に充填して経口剤とした。
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、ガラス製容器に充填して経口剤とした。
実施例9(点眼剤)
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、5mLのプラスチック製点眼ボトルに充填して点眼剤とした。
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、5mLのプラスチック製点眼ボトルに充填して点眼剤とした。
実施例10(化粧料)
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、ヒートシールパウチに充填して化粧料とした。
実施例2として調製した本発明のアントシアニン含有水性組成物をメンブレンフィルターでろ過し、ヒートシールパウチに充填して化粧料とした。
本発明のアントシアニン含有水性組成物は、安定化剤として、メチルセルロース及びクエン酸を添加することで、アントシアニンを含有することができる。本発明を医薬品や化粧品へ利用することにより、当該組成物に含まれているアントシアニンを安定化することができる。
Claims (5)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)クエン酸緩衝剤及び/またはリン酸緩衝剤、
(B)高分子としてメチルセルロース
を含有することを特徴とするアントシアニン含有水性組成物 - (B)高分子としてさらにヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む請求項1に記載の水性組成物
- ヒドロキシエチルセルロースを含まない請求項1に記載の水性組成物
- ホウ酸を含まない請求項1に記載の水性組成物
- アントシアニン、クエン酸緩衝剤を含有する水性組成物において、安定化剤であるメチルセルロースの使用方法
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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-
2012
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