JP2014000831A - 車両用電子制御ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用の電子制御ユニットにおいて、例えばワイヤレスキー方式用の制御プログラム及びスマートエントリー方式用の制御プログラムのように、一部が異なる2種類の制御プログラムを統合し、これにより制御プログラムの開発、テスト及び管理の工数を低減すること。
【解決手段】ボディECU1のMPU11は、起動後の予め定められた期間内にスマートエントリー方式の制御モードを指定する指定情報がシリアル通信インターフェース17を通じて受信されるか否かを判定し、その判定結果に応じて、スマートエントリー方式用の制御プログラムP1及び共通制御プログラムP3を実行して車載機器の制御処理を行うスマートエントリー方式の制御モードへ移行するか、或いはワイヤレスキー方式用の制御プログラムP2及び共通制御プログラムP3を実行して制御処理を行うワイヤレスキー方式の制御モードへ移行するか、を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信処理部を通じて受信される制御入力情報に対応した車載機器の制御処理を行うプロセッサを備える車両用電子制御ユニットに関する。
自動車に代表される車両は、車載機器の制御処理を行うMPU(Micro Processor Unit)を含む電子制御ユニットを複数備えている。電子制御ユニットは、車載機器の制御に関するイベントの発生を検知し、発生したイベントに対応した制御処理を行う。また、一部の電子制御ユニットは、例えばドアの施錠及び解錠の制御を行う場合などにおいて、ユーザが携帯する携帯無線機からアンテナを通じて受信される信号に基づいて車載機器の制御処理を行う。
なお、車載機器の制御に関するイベントは、例えば、イグニッションスイッチがOFFからONに変化したこと、或いはドアの施錠もしくは解錠の指令信号が携帯無線機から受信したこと、などである。
以下の説明において、ドアの施錠及び解錠を含む制御を行う車両の電子制御ユニットのことをボディECU(Electronic Control Unit)と称する。昨今の車両において、ボディECUによる制御の方式として、ワイヤレスキー方式及びスマートエントリー方式のいずれかが採用されている場合が多い。
ワイヤレスキー方式に対応したボディECUは、携帯無線機の一種であるワイヤレスキーから他のECUを通じて受信される指令信号に従って車載機器を制御する。ワイヤレスキー方式が採用される場合、車両のECUは、ワイヤレスキーから無線信号を受信するが、ワイヤレスキーと間で双方向通信は行わない。
一方、スマートエントリー方式が採用される場合、ボディECUに加えて、スマートECU又は照合ECUなどと称されるスマートエントリー方式専用の電子制御ユニットが車両に搭載される。以下、その電子制御ユニットのことをスマートECUと称する。スマートECUは、例えば、特許文献1などに示されている。
スマートエントリー方式に対応したボディECUは、所定の通信媒体を介してボディECUと接続されたスマートECUとユーザが携帯する携帯無線機との間の双方向通信の結果に基づく車載機器の制御処理を実行する。例えば、スマートECUは、無線送信機を通じて応答要求信号を随時送信し、携帯無線機から予め定められた条件を満たす応答信号を受信した場合に、ボディECUに対して車載機器の制御に関する指令信号を送信する。そして、ボディECUは、その指令信号に従って車載機器を制御する。
ボディECUは、揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)と、制御プログラムを記憶する不揮発性のメモリとを備えている。ボディECUのMPUは、不揮発性のメモリからRAMにロードされた制御プログラムを実行することによって車載機器の制御処理を行う。また、制御プログラムを記憶する不揮発性のメモリは、例えば、データの書き換えが不可能なROM(Read Only Memory)である。
ところで、車載機器の制御に関するイベントには、スマートエントリー方式に特有のイベントと、ワイヤレスキー方式及びスマートエントリー方式に共通のイベントとが含まれる。また、ボディECUは、あるイベントが発生した場合に、ワイヤレスキー方式及びスマートエントリー方式のいずれが採用されているかによって異なる制御処理を行わなければならない場合もある。
従って、スマートエントリー方式用の制御プログラムがワイヤレスキー方式用の制御プログラムを兼ねることはできず、また、ワイヤレスキー方式用の制御プログラムがスマートエントリー方式用の制御プログラムを兼ねることもできない。そのため、従来のボディECUのメモリには、ワイヤレスキー方式用の制御プログラム及びスマートエントリー方式用の制御プログラムのいずれか一方が選択的に記憶されている。
特開2005−256472号公報
しかしながら、ボディECUにおいて、ワイヤレスキー方式用の制御プログラム及びスマートエントリー方式用の制御プログラム各々の大部分は共通のプログラムである。それにも関わらず、従来、ボディECU用の制御プログラムは、ワイヤレスキー方式用とスマートエントリー方式用とで個別に開発、テスト及び管理されることが必要であった。そのため、従来、ボディECU用の制御プログラムの開発、テスト及び管理に多大な手間を要していた。
本発明は、車両用の電子制御ユニットにおいて、例えばワイヤレスキー方式用の制御プログラム及びスマートエントリー方式用の制御プログラムのように、一部が異なる2種類の制御プログラムを統合し、これにより制御プログラムの開発、テスト及び管理の工数を低減することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両用電子制御ユニットは、以下に示される各構成要素を備えている。
(1)第1の構成要素は、通信媒体に接続された通信処理部である。
(2)第2の構成要素は、揮発性のメモリである。
(3)第3の構成要素は、制御プログラムを記憶する不揮発性のメモリである。
(4)第4の構成要素は、上記不揮発性のメモリから上記揮発性のメモリにロードされた制御プログラムを実行することによって車載機器の制御処理を行うプロセッサである。上記制御プログラムは、上記プロセッサが起動時に実行する制御モード選択プログラムと、第1の制御モードにのみ対応した第1の制御プログラムと、第2の制御モードにのみ対応した第2の制御プログラムと、上記第1の制御モードと上記第2の制御モードとに共通の共通制御プログラムと、を含む。また、上記プロセッサは、起動時に上記制御モード選択プログラムを実行することにより、起動後の予め定められた期間内に上記第1の制御モードを指定する指定情報が上記通信処理部を通じて受信されるか否かを判定し、その判定結果に応じて、上記第1の制御プログラム及び上記共通制御プログラムを実行して上記車載機器の制御処理を行う上記第1の制御モードへ移行するか、或いは上記第2の制御プログラム及び上記共通制御プログラムを実行して上記制御処理を行う上記第2の制御モードへ移行するか、を選択する。
また、上記第1の制御モードが、スマートエントリー方式の制御モードであり、上記第2の制御モードが、ワイヤレスキー方式の制御モードであることが考えられる。スマートエントリー方式の制御モードは、上記通信媒体に接続された他の制御ユニットと第1の携帯無線機との間の双方向通信の結果に基づく上記車載機器の制御処理を含む制御モードである。一方、ワイヤレスキー方式の制御モードは、上記他の制御ユニットが第2の携帯無線機から受信した指令信号に基づく上記車載機器の制御処理を含み、かつ、上記他の制御ユニットと上記第1の無線携帯機との間の双方向通信の結果に基づく上記車載機器の制御処理を含まない制御モードである。
また、上記プロセッサが、上記制御モード選択プログラムの実行により上記第2の制御モードへ移行して動作中に、上記第1の制御モードを指定する上記指定情報を受信した場合に、上記第2の制御モードから上記第1の制御モードへ移行することも考えられる。
上記の車両用電子制御ユニットにおいて、プロセッサは、起動するごとに、所定期間内に第1の制御モードを指定する指定情報が通信処理部を通じて受信されたか否かを判定する。即ち、プロセッサは、起動するごとに、第1の制御モードで動作すべきか第2の制御モードで動作すべきかを動的に判定する。
ここで、プロセッサの起動には、通電開始時の起動、リセット信号入力時の再起動、及び不揮発性のメモリの記憶内容が維持されない省電力状態から通常の動作状態へ復帰するウェイクアップが含まれる。
そして、プロセッサは、上記指定情報の受信有無の判定結果に応じて、第1の制御モードへ移行するか第2の制御モードへ移行するかを選択する。そのため、当該車両用電子制御ユニットにおいて、第1の制御モードにのみ対応した第1の制御プログラムと、第2の制御モードにのみ対応した第2の制御プログラムと、2つの制御モードに共通の共通制御プログラムとが統合された制御プログラムを設定することが可能となる。このように、一部が異なる2種類の制御プログラムが統合されることにより、制御プログラムの開発、テスト及び管理の工数を低減することが可能となる。
また、プロセッサが、制御モード選択プログラムの実行によって第2の制御モードへ移行して動作中に、第1の制御モードの指定情報を受信した場合に、第2の制御モードから第1の制御モードへ移行すれば、なお好適である。これにより、プロセッサは、通信エラーなどの一時的な問題に起因して起動後の所定期間内に指定情報を受信できなかった場合でも、誤った制御モードから正しい制御モードへ移行することができる。
本発明の実施形態に係る車両用電子制御ユニットの一例であるボディECU1を含むスマートエントリー方式の車両制御装置の概略ブロック図である。 ボディECU1を含むワイヤレスキー方式の車両制御装置の概略ブロック図である。 ボディECUのMPUが実行する処理のフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明の実施形態に係る車両用電子制御ユニットの一例であるボディECU1は、スマートエントリー方式の車両制御装置及びワイヤレスキー方式の車両制御装置のいずれに対しても適用可能である。
<スマートエントリー方式の車両制御装置>
まず、図1を参照しつつ、ボディECU1を含むスマートエントリー方式の車両制御装置であるスマート車両制御装置100Aの構成について説明する。
図1に示されるように、スマート車両制御装置100Aは、ボディECU1と、無線通信ユニット2Aと、スマートECU4と、携帯無線機3Aとを含んでいる。また、ボディECU1、無線通信ユニット2A及びスマートECU4は、車両に搭載されており、携帯無線機3Aは、ユーザによって携帯されている。
また、ボディECU1は、第一通信媒体91を介してスマートECU4と通信可能に接続されている。さらに、ボディECU1、無線通信ユニット2A及びスマートECU4は、第二通信媒体92を介して相互に通信可能に接続されている。
<無線通信ユニット>
無線通信ユニット2Aは、携帯無線機3Aと車両に搭載されたスマートECU4との間の無線通信を中継する装置である。無線通信ユニット2Aは、通信制御部21A、LAN(Local Area Network)インターフェース22、受信アンテナ23、受信回路24、送信アンテナ25、送信回路26及び信号入出力ポート27を備えている。
<無線通信ユニット:通信制御部>
通信制御部21Aは、携帯無線機3Aから無線送信される信号を受信アンテナ23及び受信回路24を通じて受信し、受信した信号を信号入出力ポート27を通じてスマートECU4へ出力する受信処理を行う。さらに、通信制御部21Aは、スマートECU4から出力される信号を信号入出力ポート27を通じて入力し、入力した信号を送信回路26及び送信アンテナ25を通じて車両の周辺へ送信する送信処理も行う。
<無線通信ユニット:受信アンテナ及び受信回路>
受信アンテナ23は、携帯無線機3Aからの無線信号を受信するアンテナである。また、受信回路24は、携帯無線機3Aからの無線信号を有線信号へ変換する回路である。受信アンテナ23及び受信回路24を通じて受信される無線信号は、例えば、周波数300MHz程度のUHF(Ultra High Frequency)波の信号であり、その無線信号の到達エリアは比較的広い。
<無線通信ユニット:送信アンテナ及び送信回路>
送信アンテナ25は、車両の周辺又は車両内に存在する携帯無線機3Aへ向けて無線信号を送信するアンテナである。また、送信回路26は、通信制御部21Aが出力する有線信号を無線信号へ変換して送信アンテナ25へ伝送する回路である。送信回路26から送信アンテナ25を通じて送信される無線信号は、例えば、周波数125KHzのLF波の信号であり、その無線信号の送信エリアは、送信アンテナ25から比較的近い範囲内に限られている。なお、無線信号の送信エリアは、その無線信号を正常に受信することが可能なエリアである。
図1には、1組の送信アンテナ25及び送信回路26のセットが示されている。しかしながら、スマート車両制御装置100Aは、実際には、それぞれ無線信号の送信エリアが異なる複数の送信アンテナ25を備えている。例えば、スマート車両制御装置100Aは、車両の両側方のドア各々の外側の周辺を送信エリアとする2つの送信アンテナ25と、車両のトランクのドアの外側の周辺を送信エリアとする1つの送信アンテナ25と、車両の居室内の前方側及び後方側各々のエリアを送信エリアとする2つの送信アンテナ25とを備えている。なお、送信アンテナ25の数および送信エリアは、上記の例に限られない。
さらに、スマート車両制御装置100Aは、1つの送信回路26と複数の送信アンテナ25各々とを選択的に接続するスイッチ回路を備えているか、或いは、複数の送信アンテナ25各々に対応する複数の送信回路26を備えている。即ち、無線通信ユニット2Aは、複数の送信アンテナ25各々を通じて複数の送信エリア各々へそれぞれ異なるタイミングで無線信号を送信可能に構成されている。
<無線通信ユニット:信号入出力ポート>
無線通信ユニット2Aの信号入出力ポート27は、通信制御部21Aと他の機器との間で受け渡しされる信号の入出力のインターフェースである。無線通信ユニット2Aの信号入出力ポート27は、スマートECU4と接続されている。通信制御部21Aは、例えば、送信回路26及び送信アンテナ25を通じて送信する応答要求信号を、スマートECU4から信号入出力ポート27を通じて入力する。さらに、通信制御部21Aは、受信アンテナ23及び受信回路24を通じて受信した応答信号を、信号入出力ポート27を通じてスマートECU4へ出力する。
なお、図1に示される例では、無線通信ユニット2Aが、スマートECU4から独立して構成されている。しかしながら、無線通信ユニット2Aの構成要素が、スマートECU4に含まれることも考えられる。
<スマートECU>
スマートECU4は、スマートエントリー方式専用の電子制御ユニットである。スマートECU4は、例えば、MPU41、LANインターフェース42、RAM43、プログラム記憶部44、ID記憶部45、信号入出力ポート46及びシリアル通信インターフェース47を備えている。
<スマートECU:プログラム記憶部、ID記憶部、RAM>
プログラム記憶部44は、MPU41によって実行されるプログラムを記憶する不揮発性のメモリである。ID記憶部45は、スマートエントリー方式用の車両IDを記憶する不揮発性のメモリである。プログラム記憶部44及びID記憶部45は、例えばそれぞれ個別に設けられたROM又はそれら2つを兼ねる1つのROMである。RAM43は、MPU41がプログラムを実行する前にプログラム記憶部44からロードされるプログラムを一時記憶する揮発性の高速メモリである。なお、車両IDは、車両の識別情報である。
<スマートECU:LANインターフェース>
LANインターフェース42は、第二通信媒体92及びこれに接続された機器により構成される車載LANに対するインターフェース回路である。LANインターフェース42は、例えばCAN(Controller Area Network)などの通信プロトコルに従ってMPU41と第二通信媒体92に接続された他の機器との間のLAN通信を中継する。
<スマートECU:シリアル通信インターフェース>
シリアル通信インターフェース47は、第一通信媒体91を介してボディECU1と接続されており、第一通信媒体91を通じたボディECU1との通信の制御を行うインターフェースである。シリアル通信インターフェース47は、所定のシリアル通信プロトコルに従ってMPU41と第一通信媒体91に接続されたボディECU1との間のシリアル通信を中継する。
<スマートECU:信号入出力ポート>
信号入出力ポート46は、MPU41と他の機器との間で受け渡しされる信号の入出力のインターフェースである。スマートECU4の信号入出力ポート46は、無線通信ユニット2Aと接続されている。MPU41は、例えば、無線通信ユニット2Aの送信回路26及び送信アンテナ25を通じて送信する応答要求信号を、信号入出力ポート46を通じて無線通信ユニット2Aへ出力する。さらに、MPU41は、無線通信ユニット2Aの受信アンテナ23及び受信回路24を通じて受信した応答信号を、無線通信ユニット2Aから信号入出力ポート46を通じて入力する。
<スマートECU:MPU>
MPU41は、プログラム記憶部44からRAM43にロードされたプログラムを実行することにより、スマートエントリー方式に特有の処理を実行するプロセッサである。例えば、スマートECU4のMPU41は、携帯無線機3Aに対する応答要求信号を無線通信ユニット2Aを通じて定期的に送信し、携帯無線機3Aからの応答信号が所定期間内に無線通信ユニット2Aを通じて受信されるか否かを監視する応答監視処理を実行する。
また、MPU41は、応答監視処理において、携帯無線機3Aからの応答信号を受信した場合に、その応答信号の送信元の携帯無線機3Aが、無線通信ユニット2Aにおける複数の送信アンテナ25のうちのいずれの送信エリアに位置するかを判定する。例えば、MPU41は、応答要求信号を、無線通信ユニット2Aにおける複数の送信アンテナ25各々を通じてそれぞれ異なるタイミングで送信し、応答信号が無線通信ユニット2Aを通じて受信されるタイミングによって携帯無線機3Aの位置を特定する。
さらに、MPU41は、応答信号に含まれるスマートエントリー方式用の車両IDが、予めID記憶部45に記憶された車両IDと一致するか否かを判定するID照合処理も実行する。そして、スマートECU4のMPU41は、ID照合処理の判定結果に応じた指令信号を、シリアル通信インターフェース47を通じてボディECU1へ送信する。
例えば、スマートECU4のMPU41は、応答監視処理によって応答信号の受信無し状態から応答信号の受信有り状態へ変化したことを検知し、その応答信号の車両IDに基づくID照合が成立した場合に、応答監視処理において特定した携帯無線機3Aの位置に対応するドアの解錠を許可する指令信号をボディECU1へ送信する。
また、スマートECU4のMPU41は、応答信号の受信が有り、かつ、その応答信号の車両IDに基づくID照合が成立している状態から応答信号の受信無し状態へ変化したことを検知した場合に、ドアの施錠を許可する指令信号をボディECU1へ送信する。
さらに、スマートECU4のMPU41は、応答監視処理及びID照合処理の結果に基づいて、ボディECU1が実行するエンジン始動制御の許可又は不許可に関する指令信号を送信する。
<携帯無線機>
携帯無線機3Aは、車両のユーザが携帯する小型の無線機である。図1に示されるように、携帯無線機3Aは、操作部30A、携帯機制御回路31A、ID記憶部32A、送信回路34、送信アンテナ33、受信アンテナ35及び受信回路36を備えている。
<携帯無線機:操作部>
操作部30Aは、車両の遠隔制御のための操作を検知する機構であり、例えば、車両のドアロック装置を開錠するために操作される「開ボタン」、及びドアロック装置を施錠するために操作される「閉ボタン」などの操作ボタンを含む。なお、スマート車両制御装置100Aの携帯無線機3Aにおいては、操作部30Aが省略されることも考えられる。
<携帯無線機:ID記憶部>
携帯無線機3AのID記憶部32Aは、スマートエントリー方式用の車両IDを記憶する不揮発性のメモリである。ID記憶部32Aは、例えばROMである。
<携帯無線機:送信回路、送信アンテナ>
携帯無線機3Aの送信回路34は、携帯機制御回路31Aの指令に従って、車両に対する無線送信用の送信信号を生成する回路である。送信回路34で生成された送信信号は、送信アンテナ33を通じて無線送信される。
携帯無線機3Aの送信回路34は、例えば、送信信号としてUHF波の信号を生成する。即ち、送信回路34は、300MHz〜3GHz程度の周波数の基準信号(搬送波)に対し、携帯機制御回路31Aからの指令信号に応じた変調が施されたアンテナ駆動信号を生成し、そのアンテナ駆動信号を送信アンテナ33へ供給する。
<携帯無線機:受信回路、受信アンテナ>
携帯無線機3Aの受信アンテナ35は、車両の無線通信ユニット2Aから送信される無線信号を受信するアンテナである。また、携帯無線機3Aの受信回路36は、受信アンテナ35を通じて、車両側から送信される無線信号を受信し、受信した信号を有線信号へ変換して携帯機制御回路31Aへ供給する回路である。
前述したように、携帯無線機3Aの受信回路36は、LF波の信号を受信する。即ち、受信回路36は、受信アンテナ35を通じて入力される信号から、30KHz〜300KHz程度の搬送波の成分を除去して受信信号を抽出し、その受信信号を携帯機制御回路31Aへ供給する。
<携帯無線機:携帯機制御回路>
携帯機制御回路31Aは、送信回路34及び受信回路36を通じて、車両の無線通信ユニット2Aとの間の通信を制御する回路である。例えば、携帯機制御回路31Aは、受信アンテナ35及び受信回路36を通じて、車両側から応答要求信号を受信した場合に、ID記憶部32Aに記憶された車両IDを含む応答信号を、送信回路34及び送信アンテナ33を通じて返信する。
また、携帯機制御回路31Aは、操作部30Aに対する操作を検知した場合に、操作内容の識別情報及びID記憶部32Aに記憶された車両IDを含む指令信号を、送信回路34及び送信アンテナ33を通じて送信する。
<ボディECU>
ボディECU1は、車両のドアの施錠及び解錠を含む制御を行う電子制御ユニットである。ボディECU1は、MPU11、RAM13、プログラム記憶部14、ID記憶部15、信号入出力ポート16及びシリアル通信インターフェース17を備えている。
<ボディECU:プログラム記憶部、ID記憶部、RAM>
ボディECU1のプログラム記憶部14は、MPU11によって実行される制御プログラムを記憶する不揮発性のメモリである。MPU11が実行する制御プログラムには、スマートエントリー方式での制御モードにのみ対応したスマート用制御プログラムP1と、ワイヤレスキー方式での制御モードにのみ対応したワイヤレス用制御プログラムP2と、スマートエントリー方式での制御モードとワイヤレスキー方式での制御モードとに共通の共通制御プログラムP3と、MPU11が起動時に実行する制御モード選択プログラムP4と、が含まれる。
また、共通制御プログラムP3は、プログラム記憶部14に記憶されている制御プログラム全体のうちの大部分を占めている。例えば、共通制御プログラムP3は、プログラム記憶部14に記憶されている制御プログラム全体のサイズうちの約70%〜約80%のサイズを占めている。
なお、各制御プログラムP1〜P4は、個別の独立したプログラムとして構成されているわけではなく、1つの制御プログラムとして統合されている。即ち、各制御プログラムP1〜P4は、1つの制御プログラムに含まれる複数のプログラムモジュールをなしている。
ID記憶部15は、後述するワイヤレスキー方式用の車両IDを記憶する不揮発性のメモリである。プログラム記憶部14及びID記憶部15は、例えばそれぞれ個別に設けられたメモリ、或いはそれら2つを兼ねる1つのメモリである。プログラム記憶部14及びID記憶部15としては、例えば、MPU41による書き換えが不可能な不揮発性のメモリであるROMが採用される。RAM13は、MPU11が制御プログラムを実行する前にプログラム記憶部14からロードされる制御プログラムを一時記憶する揮発性の高速メモリである。
<ボディECU:シリアル通信インターフェース>
シリアル通信インターフェース17は、第一通信媒体91を介してスマートECU4と接続されており、第一通信媒体91を通じたスマートECU4との通信の制御を行うインターフェースである。シリアル通信インターフェース17は、所定のシリアル通信プロトコルに従ってMPU11と第一通信媒体91に接続されたスマートECU4との間のシリアル通信を中継する。なお、シリアル通信インターフェース17は、ボディECU1が備える通信処理部の一例である。
<ボディECU:信号入出力ポート>
信号入出力ポート16は、MPU11と車載機器との間で受け渡しされる信号の入出力のインターフェースである。例えば、ボディECU1のMPU11は、車両のドアが閉状体であるか否かを検出するドアセンサ、及びイグニッションスイッチなどの各種のセンサ81の検出信号を信号入出力ポート16を通じて入力する。さらに、MPU11は、信号入出力ポート16を通じて、ドアの施錠及び開錠を切り替えるソレノイド及びエンジン始動用のセルモータなどの被制御機器82に対して制御信号を出力する。
<ボディECU:MPU>
ボディECU1のMPU11は、プログラム記憶部14からRAM13にロードされた制御プログラムを実行することにより、車載機器(被制御機器82)の制御処理を行うプロセッサある。例えば、ボディECU1のMPU11は、シリアル通信インターフェース17を通じてスマートECU4から指令信号を受信したこと、及びシリアル通信インターフェース17を通じて入力されるセンサ81の検出信号の状態が変化したこと、などの制御イベントを検知し、検知した制御イベントに応じて被制御機器82に対して制御信号を出力する。
<ワイヤレスキー方式の車両制御装置>
次に、図2を参照しつつ、ボディECU1を含むワイヤレスキー方式の車両制御装置であるワイヤレス車両制御装置100の構成について説明する。
図2に示されるように、ワイヤレス車両制御装置100は、ボディECU1と、無線受信ユニット2と、携帯無線機の一例であるリモート操作機3とを含んでいる。リモート操作機3は、通常、不図示の車両の鍵と一体に形成されており、ワイヤレスキーの一部として構成されている。また、ボディECU1及び無線受信ユニット2は、車両に搭載されており、リモート操作機3は、ユーザによって携帯されている。
ワイヤレス車両制御装置100は、スマート車両制御装置100Aの構成から、スマートECU4が除かれ、さらに、無線通信ユニット2Aにおける無線信号を送信するための構成要素と、携帯無線機3Aにおける無線信号を受信するための構成要素とが除かれた構成を有している。
また、スマート車両制御装置100AにおけるボディECU1と、ワイヤレス車両制御装置100におけるボディECU1とは同じ物である。なお、図2において、図1に示される構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号が記されている。
<無線受信ユニット>
無線受信ユニット2は、リモート操作機3から車両に搭載されたボディECU1への指令信号の伝送を中継する装置である。無線受信ユニット2は、受信制御部21、受信アンテナ23、受信回路24及びシリアル通信インターフェース28を備えている。
<無線受信ユニット:受信制御部>
受信制御部21は、リモート操作機3から無線送信される信号を受信アンテナ23及び受信回路24を通じて受信し、受信した信号をシリアル通信インターフェース28を通じてボディECU1へ供給する受信処理を行う。
<無線受信ユニット:シリアル通信インターフェース>
シリアル通信インターフェース28は、スマートECU4及びボディECU1各々が備えるシリアル通信インターフェース47,17と同じ物である。シリアル通信インターフェース28は、第一通信媒体91を介してボディECU1と接続されており、第一通信媒体91を通じたボディECU1との通信の制御を行う。シリアル通信インターフェース28は、所定のシリアル通信プロトコルに従って受信制御部21と第一通信媒体91に接続されたボディECU1との間のシリアル通信を中継する。
<無線受信ユニット:受信アンテナ及び受信回路>
無線受信ユニット2の受信アンテナ23及び受信回路24は、無線通信ユニット2Aの受信アンテナ23及び受信回路24と同じ物である。無線受信ユニット2の受信アンテナ23は、リモート操作機3からの無線信号を受信する。また、無線受信ユニット2の受信回路24は、リモート操作機3からの無線信号を有線信号へ変換する回路である。受信アンテナ23及び受信回路24を通じて受信される無線信号は、例えば、周波数300MHz程度のUHF波の信号であり、その無線信号の到達エリアは比較的広い。
<リモート操作機>
リモート操作機3は、車両のユーザが携帯する小型の無線機である。図2に示されるように、リモート操作機3は、操作部30、携帯機制御回路31、ID記憶部32、送信回路34及び送信アンテナ33を備えている。
<リモート操作機:操作部>
操作部30は、車両の遠隔制御のための操作を検知する機構であり、例えば、車両のドアロック装置を開錠するために操作される「開ボタン」、及びドアロック装置を施錠するために操作される「閉ボタン」などの操作ボタンを含む。
<リモート操作機:ID記憶部>
リモート操作機3のID記憶部32は、ワイヤレスキー方式用の車両IDを記憶する不揮発性のメモリである。ID記憶部32は、例えばROMである。
<リモート操作機:送信回路、送信アンテナ>
リモート操作機3の送信回路34は、携帯無線機3Aの送信回路34と同じ物である。リモート操作機3の送信回路34は、携帯機制御回路31の指令に従って、車両に対する無線送信用の送信信号を生成する回路である。送信回路34で生成された送信信号は、送信アンテナ33を通じて無線送信される。
リモート操作機3の送信回路34は、例えば、送信信号としてUHF波の信号を生成する。即ち、送信回路34は、300MHz〜3GHz程度の周波数の基準信号(搬送波)に対し、携帯機制御回路31からの指令信号に応じた変調が施されたアンテナ駆動信号を生成し、そのアンテナ駆動信号を送信アンテナ33へ供給する。
<リモート操作機:携帯機制御回路>
リモート操作機3の携帯機制御回路31は、送信回路34を通じて車両の無線受信ユニット2に対して指令信号を出力する回路である。即ち、リモート操作機3の携帯機制御回路31は、操作部30に対する操作を検知した場合に、操作内容の識別情報及びID記憶部32に記憶された車両IDを含む指令信号を、送信回路34及び送信アンテナ33を通じて送信する。
<ボディECUにおけるMPUの処理>
次に、ボディECU1におけるMPU11の処理について説明する。ボディECU1のMPU11は、スマート車両制御装置100Aの中ではスマートエントリー方式の制御モードで制御処理を実行し、ワイヤレス車両制御装置100の中ではワイヤレスキー方式の制御モードで制御処理を実行する。
例えば、ボディECU1のMPU11は、スマート車両制御装置100Aの中では、シリアル通信インターフェース17を通じてスマートECU4から入力される被制御機器82の制御に関する指令信号に従って被制御機器82を制御する。
また、ボディECU1のMPU11は、スマート車両制御装置100Aの中では、センサ81の検出信号に基づくエンジン始動の制御イベントを検知したときに、シリアル通信インターフェース17を通じてスマートECU4からID照合が成立した旨の指令信号を得ることができた場合にのみエンジン始動の制御を実行する。
一方、ボディECU1のMPU11は、ワイヤレス車両制御装置100の中では、シリアル通信インターフェース17を通じて無線受信ユニット2から指令信号を受信したときに、その指令信号に含まれる車両IDとID記憶部15に記憶されている車両IDとの照合処理を行い、そのID照合が成立した場合に、無線受信ユニット2からの指令信号に従って被制御機器82を制御する。
また、ボディECU1のMPU11は、ワイヤレス車両制御装置100の中では、センサ81の検出信号に基づくエンジン始動の制御イベントを検知したときに、シリアル通信インターフェース17を通じて得られる信号を確認することなく、エンジン始動の制御を実行する。
また、被制御機器82の制御に関するイベントには、スマートエントリー方式に特有のイベントと、ワイヤレスキー方式及びスマートエントリー方式に共通のイベントとが含まれる。また、ボディECU1のMPU11は、あるイベントが発生した場合に、スマート車両制御装置100Aの中に存在する場合と、ワイヤレス車両制御装置100の中に存在する場合とによって異なる制御処理を行わなければならない場合もある。
また、スマートエントリー方式に対応した機器は、オプション機器として車両のディーラなどの車両の流通過程において付加される場合がある。さらに、ボディECU1は、書き換え可能な不揮発性のメモリを備えていない。そのため、ボディECU1がスマートエントリー方式及びワイヤレスキー方式のいずれの制御モードで動作するべきかを表す識別情報を、車両の流通過程においてボディECU1に設定することができない。
そこで、本実施形態におけるボディECU1のMPU11は、起動した際に、スマートエントリー方式及びワイヤレスキー方式のいずれの制御モードで動作するべきかを動的に判定する処理を実行する。
以下、図3に示されるフローチャートを参照しつつ、ボディECU1のMPU11が実行する制御モードの判定に関する処理について説明する。なお、図3において、S1,S2,…S11は処理の手順の識別符号である。
ボディECU1のMPU11は、起動するごとに図3に示されるステップS1からの処理を実行する。ここで、MPU11の起動には、通電開始時の起動、リセット信号入力時の再起動、及びRAM13の記憶内容が維持されない省電力状態からRAM13の記憶内容が維持される通常の動作状態へ復帰するウェイクアップが含まれる。
ボディECU1のMPU11は、起動したときに、まず、RAM13にロードされた制御プログラムのうち制御モード選択プログラムP4を実行し、ステップS1〜S3の処理を実行する。
制御モード選択プログラムP4に従った処理において、まず、MPU11は、起動後の予め定められた期間内にスマートエントリー方式の制御モードを指定するスマート指定情報がシリアル通信インターフェース17を通じて受信されるか否かを判定するモード判定処理を実行する(S1)。
スマートECU4のMPU41は、例えば、予め定められた周期で定期的にシリアル通信インターフェース47を通じてスマート指定情報を送信する機能を備えている。また、スマートECU4のMPU41が、スマートECU4からボディECU1に対してウェイクアップ指令を出力する条件が成立した場合に、そのウェイクアップ指令が出力された時点から予め定められた時間が経過したときに、シリアル通信インターフェース47を通じてスマート指定情報を送信する機能を備えることも考えられる。また、ボディECU1のMPU11が、起動したときにシリアル通信インターフェース17を通じて起動通知を送信し、スマートECU4のMPU41が、シリアル通信インターフェース47を通じて起動通知を受信した場合に、シリアル通信インターフェース47を通じてスマート指定情報を送信することも考えられる。
一方、ワイヤレス車両制御装置100は、スマート指定情報を送信する機器を備えていない。そのため、第一通信媒体91を通じたスマートECU4からボディECU1へのスマート指定情報の伝送は、スマート車両制御装置100AにおいてはボディECU1の起動後の所定期間内に行われるが、ワイヤレス車両制御装置100においては行われない。
そして、ボディECU1のMPU11は、モード判定処理の判定結果をRAM13に記録するとともに、その判定結果に対応した制御モードを選択する処理を実行する(S2,S3)。
即ち、MPU11は、モード判定処理によって起動後の所定期間内にスマート指定情報を受信できたと判定した場合、RAM13に記憶されるスマート判定フラグを真に設定した上で、スマートエントリー方式の制御モードであるスマートモードで制御処理を実行する状態へ移行する(S2)。一方、MPU11は、モード判定処理によって起動後の所定期間内にスマート指定情報を受信できなかったと判定した場合、RAM13に記憶されるスマート判定フラグを偽に設定した上で、ワイヤレスキー方式の制御モードであるワイヤレスモードで制御処理を実行する状態へ移行する(S3)。
即ち、MPU11は、モード判定処理(S1)の判定結果に応じて、スマート用制御プログラムP1及び共通制御プログラムP3を実行して被制御機器82(車載機器)の制御処理を行うスマートモードへ移行するか、或いはワイヤレス用制御プログラムP2及び共通制御プログラムP3を実行して被制御機器82の制御処理を行うワイヤレスモードへ移行するか、を選択する(S2,S3)。
そして、MPU11は、スマートモードへ移行した場合、スマートモードに対応した第1の省電力モード判定処理(S4)及び第1の制御イベント検知処理(S5)を実行する。
第1の省電力モード判定処理(S4)は、スマートモードに対応した省電力モード移行条件が成立したか否かを判定する処理である。スマートモードに対応した省電力モード移行条件は、例えば、MPU11が、第一通信媒体91又は第二通信媒体92を通じてスマートECU4から予め定められた停止要求信号を受信し、さらに、その停止要求信号してから予め定められた時間が経過したことを含む。また、MPU11が第二通信媒体92を通じた通信を行わない状態が予め定められた時間以上継続したことなども、省電力モード移行条件の一つである。
第1の省電力モード判定処理(S4)及び第1の制御イベント検知処理(S5)は、第1の省電力モード判定処理(S4)において省電力モード移行条件が成立するまで随時繰り返される。
そして、MPU11は、第1の省電力モード判定処理(S4)において省電力モード移行条件が成立したと判定した場合、ボディECU1を、被制御機器82の制御が可能な通常の動作状態よりも消費電力の小さな省電力モードへ移行させる(S11)。省電力モードにおいては、MPU11は、例えばシリアル通信インターフェース17を通じて信号が入力されたことを検知して起動(ウェイクアップ)することのみが可能な状態となる。そして、MPU11は、省電力モードから通常の動作状態へ復帰すると、再びステップS1からの処理を実行する。
一方、第1の制御イベント検知処理(S5)は、スマートモードに対応した予め定められた制御イベントが生じたか否かを検知する処理である。制御イベントは、例えば、シリアル通信インターフェース17を通じて受信される信号の状態変化、又は信号入出力ポート16を通じて入力されるセンサ81の検出信号の状態変化などである。
そして、ボディECU1のMPU11は、第1の制御イベント検知処理(S5)において制御イベントを検知したときに、検知した制御イベントに対応した制御処理を実行する(S6)。その後、MPU11は、ステップS4,S5の処理を行う状態へ戻る。
一方、MPU11は、ワイヤレスモードへ移行した場合、ワイヤレスモードに対応した第2の省電力モード判定処理(S7)、スマート指定情報の受信判定処理(S8)及び第2の制御イベント検知処理(S9)を実行する。
第2の省電力モード判定処理(S7)は、ワイヤレスモードに対応した省電力モード移行条件が成立したか否かを判定する処理である。ワイヤレスモードに対応した省電力モード移行条件は、例えば、MPU11が、第一通信媒体91を通じて信号が受信されない状態が予め定められた時間以上継続したことなどである。
第2の省電力モード判定処理(S7)、スマート指定情報の受信判定処理(S8)及び第2の制御イベント検知処理(S9)は、第2の省電力モード判定処理(S5)において省電力モード移行条件が成立するまで随時繰り返される。
そして、MPU11は、第2の省電力モード判定処理(S7)において省電力モード移行条件が成立したと判定した場合、ボディECU1を省電力モードへ移行させる(S11)。MPU11は、省電力モードから通常の動作状態へ復帰すると、再びステップS1からの処理を実行する。
また、スマート指定情報の受信判定処理(S8)は、ステップS1の処理と同様に、スマートエントリー方式の制御モードを指定するスマート指定情報がシリアル通信インターフェース17を通じて受信されたか否かを判定する処理である。
そして、ボディECU1のMPU11は、スマート指定情報の受信判定処理(S8)においてスマート指定情報の受信を検知したときに、処理を前述したステップS2へ移行さえることにより、ボディECU1の制御モードをワイヤレスモードからスマートモードへ移行させる。
また、第2の制御イベント検知処理(S9)は、ワイヤレスモードに対応した予め定められた制御イベントが生じたか否かを検知する処理である。制御イベントは、例えば、シリアル通信インターフェース17を通じて受信される信号の状態変化、又は信号入出力ポート16を通じて入力されるセンサ81の検出信号の状態変化などである。ワイヤレスモードに対応した制御イベントには、スマートモードに対応した制御イベントと同じイベントも含まれる。
そして、ボディECU1のMPU11は、第2の制御イベント検知処理(S9)において制御イベントを検知したときに、検知した制御イベントに対応した制御処理を実行する(S10)。その後、MPU11は、ステップS7,S9の処理を行う状態へ戻る。
ワイヤレスモードとスマートモードとに共通の制御イベントのうちの一部については、その制御イベントが検知されたときに実行すべき制御処理が、ワイヤレスモードである場合とスマートモードである場合とで異なっている。
MPU11がワイヤレスモード及びスマートモードのいずれかを選択する処理の具体例としては、MPU11が、ステップS4〜S6、及びステップS7〜S10において、制御モードに応じて対応が異なる処理を実行するごとに、RAM13のスマート判定フラグを随時参照し、その参照の結果に応じて実行する処理を選択することが考えられる。
また、MPU11がワイヤレスモード及びスマートモードのいずれかを選択する処理の他の具体例としては、ステップS2,S3において、RAM13に記憶される省電力モードへの移行条件の情報及び制御イベントの情報を、ワイヤレスモード用及びスマートモード用のいずれか一方に設定することが考えられる。この場合、MPU11は、ステップS4〜S6、及びステップS7〜S10において、スマート判定フラグを随時参照する必要がなくなる。
<効果>
車両用電子制御ユニットの一例であるボディECU1において、MPU11は、起動するごとに、所定期間内にスマートモードを指定するスマート指定情報がシリアル通信インターフェース17を通じて受信されたか否かを判定する(S1)。即ち、MPU11は、起動するごとに、スマートモードで動作すべきかワイヤレスモードで動作すべきかを動的に判定する。
そして、MPU11は、スマート指定情報の受信有無の判定結果に応じて、スマートモードへ移行するかワイヤレスモードへ移行するかを選択する(S2,S3)。そのため、ボディECU1において、スマートモードにのみ対応したスマート用制御プログラムP1と、ワイヤレスモードにのみ対応したワイヤレス用制御プログラムP2と、2つの制御モードに共通の共通制御プログラムP3とが統合された制御プログラムを設定することが可能となる。このように、一部が異なる2種類の制御プログラムが統合されることにより、制御プログラムの開発、テスト及び管理の工数を低減することが可能となる。
また、MPU11は、制御モード選択プログラムP4の実行によってワイヤレスモードへ移行して動作中に、スマート指定情報を受信した場合に、ワイヤレスモードからスマートモードへ移行する(S8、S2)。これにより、MPU11は、通信エラーなどの一時的な問題に起因して起動後の所定期間内にスマート指定情報を受信できなかった場合でも、誤った制御モード(ワイヤレスモード)から正しい制御モード(スマートモード)へ移行することができる。
1 ボディECU
100 ワイヤレス車両制御装置
100A スマート車両制御装置
11 MPU(プロセッサ)
13 RAM(揮発性のメモリ)
14 プログラム記憶部(不揮発性のメモリ)
15 ID記憶部
16 信号入出力ポート
17 シリアル通信インターフェース(通信処理部)
2 無線受信ユニット
2A 無線通信ユニット
21 受信制御部
21A 通信制御部
23 受信アンテナ
24 受信回路
25 送信アンテナ
26 送信回路
27 信号入出力ポート
28 シリアル通信インターフェース
3 リモート操作機
3A 携帯無線機
30,30A 操作部
31,31A 携帯機制御回路
32,32A ID記憶部
33 送信アンテナ
34 送信回路
35 受信アンテナ
36 受信回路
4 スマートECU
41 MPU
42 LANインターフェース
43 RAM
44 プログラム記憶部
45 ID記憶部
46 信号入出力ポート
47 シリアル通信インターフェース
81 センサ
82 被制御機器
91 第一通信媒体
92 第二通信媒体
P1 スマート用制御プログラム(第1の制御プログラム)
P2 ワイヤレス用制御プログラム(第2の制御プログラム)
P3 共通制御プログラム
P4 制御モード選択プログラム
S1〜S11 ステップ(処理手順)

Claims (3)

  1. 通信媒体に接続された通信処理部と、
    揮発性のメモリと、
    制御プログラムを記憶する不揮発性のメモリと、
    前記不揮発性のメモリから前記揮発性のメモリにロードされた制御プログラムを実行することによって車載機器の制御処理を行うプロセッサと、を備える車両用電子制御ユニットであって、
    前記制御プログラムは、
    前記プロセッサが起動時に実行する制御モード選択プログラムと、
    第1の制御モードにのみ対応した第1の制御プログラムと、
    第2の制御モードにのみ対応した第2の制御プログラムと、
    前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとに共通の共通制御プログラムと、を含み、
    前記プロセッサは、
    起動時に前記制御モード選択プログラムを実行することにより、起動後の予め定められた期間内に前記第1の制御モードを指定する指定情報が前記通信処理部を通じて受信されるか否かを判定し、その判定結果に応じて、前記第1の制御プログラム及び前記共通制御プログラムを実行して前記車載機器の制御処理を行う前記第1の制御モードへ移行するか、或いは前記第2の制御プログラム及び前記共通制御プログラムを実行して前記制御処理を行う前記第2の制御モードへ移行するか、を選択する、車両用電子制御ユニット。
  2. 請求項1に記載の車両用電子制御ユニットであって、
    前記第1の制御モードが、前記通信媒体に接続された他の制御ユニットと第1の携帯無線機との間の双方向通信の結果に基づく前記車載機器の制御処理を含むスマートエントリー方式の制御モードであり、
    前記第2の制御モードが、前記他の制御ユニットが第2の携帯無線機から受信した指令信号に基づく前記車載機器の制御処理を含み、かつ、前記他の制御ユニットと前記第1の無線携帯機との間の双方向通信の結果に基づく前記車載機器の制御処理を含まないワイヤレスキー方式の制御モードである、車両用電子制御ユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用電子制御ユニットであって、
    前記プロセッサは、
    前記制御モード選択プログラムの実行により前記第2の制御モードへ移行して動作中に、前記第1の制御モードを指定する前記指定情報を受信した場合に、前記第2の制御モードから前記第1の制御モードへ移行する、車両用電子制御ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017507560A (ja) * 2014-01-31 2017-03-16 トムソン ライセンシングThomson Licensing 2つの電子デバイスにおいて再生を同期させるための方法及び装置

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