JP2014000642A - 座繰り加工用ドリル - Google Patents

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Katsuhiro Matsumoto
克洋 松本
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【課題】傾斜面を有する被削材の場合であっても、切削加工時の切刃の欠損を防止し、同時に加工穴の深さ方向における穴径精度を確保できる座繰り加工用ドリルを提供することを課題とする。
【解決手段】先端角αが180°のドリル1であって、ドリル1の先端部3にシンニング4が施されており、シンニング4のすくい角θを3°以上5°以下とする座繰り加工用ドリル1とした。切刃2の逃げ面6とシンニング4によるシンニング面(シンニングのすくい面)5との位置関係は、逃げ面6とシンニング面(シンニングのすくい面)5とが交差する稜線が切刃2となるようにする。シンニング面(シンニングのすくい面)5は、座繰り加工用ドリル1の軸線Oに対して(シンニングの)すくい角θを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に傾斜面を有する被削材の座繰り加工時に用いるドリルに関する。
一般的に被削材への座繰り加工時には加工穴の底面を水平に保つためにエンドミルが用いられる。座繰り加工は、水平面だけでなく傾斜面への加工やタップによる止まり穴の加工にも広範囲に適用されている。
しかし、エンドミルはドリルとは異なり先端角が180°であるために、被削材への食い付き時の求心性(切削加工時に切削工具が振れずに軸中心位置に留まろうとする特性)が低い。そのため、切削時における外周方向への抵抗値が増大して本来の加工穴径よりも拡大されることになる。また、エンドミルは外周刃を有しているために、被削材の加工穴壁面を加工する工程で加工穴径の拡大が更に促進される。
そこで、エンドミルに替わって先端角が180°前後のドリルを用いることにより、切削加工時における外周刃による加工穴径の拡大を防止する。例えば、特許文献1では2枚の切刃を有して、両切刃のなす先端角が178°〜186°であるドリルであって、先端部にシンニングが施されているドリルが開示されている。また、当該ドリルに施されたシンニングの傾斜角は−2°〜2°の範囲である(同文献の段落0021参照)。
また、特許文献2では2枚の切刃を有するドリルであって、先端角が170°〜190°であり、シンニングが施されているガイド穴または座繰り穴加工に用いられるドリルが開示されている。当該ドリルを切削加工に用いることで、被削材における良好な穴位置精度と穴入口径の拡大を防止できることを特徴としている。
さらに、特許文献3では、ドリルの先端部(芯厚部)にシンニングを施し、当該シンニングの傾斜角が0°〜30°の範囲とするドリルが開示されている。当該ドリルを用いることで、切刃の欠損(欠け)を防止し、切り屑の排出性を向上することを特徴としている。
特開2006−88267号公報 特開2012−30306号公報 実開平2−63912号公報
しかしながら、特許文献1に示すドリルはドリルに施されたシンニングの傾斜角は−2°〜2°の範囲と比較的小さい角度であるために、加工穴の深さ方向における穴径精度が確保され難いという問題があった。
また、特許文献2に示すガイド穴または座繰り穴加工に用いられるドリルにはシンニングが施されているが、シンニングの傾斜角が0°以上の場合には、切刃強度が低下して、傾斜面を有する被削材の場合には切刃が折損する可能性があった。加えて、特許文献1に示すドリルの場合と同様に加工穴の深さ方向における穴径精度が確保され難いという問題があった。
さらに、特許文献3に示すドリルではシンニングの傾斜角が10°以上の場合には、切削加工時における抵抗が大きいために、切屑の排出特性が悪化して、ねじれ溝における切屑つまりが発生するという問題があった。
そこで、本発明においては傾斜面を有する被削材の場合であっても、切削加工時の切刃の欠損を防止し、同時に加工穴の深さ方向における穴径精度を確保できる座繰り加工用ドリルを提供することを課題とする。
前述した課題を解決するために、本発明においては先端角が180°の座繰り加工用ドリルであって、先端部にシンニングを施しており、そのシンニングのすくい角を3°以上5°以下とする座繰り加工用ドリルとした。本発明に係る座繰り加工用ドリルにより、切刃の強度を保ちつつ、深穴加工においてもドリルの振れを抑制できる。ここで、シンニングのすくい角については、図4に示すように切刃の厚みが増すようにシンニングを施す場合を正(+)として、切刃の厚みが減ずるような逆の場合を負(−)として規定した。
以上述べたように、本発明に係る座繰り加工用ドリルにより、切刃の強度を保ちつつ、深穴加工においてもドリルの振れを抑制できるので、傾斜面を有する被削材における深穴加工の場合であっても、切削加工時の切刃の欠損を防止し、同時に加工穴の深さ方向における穴径精度を確保できるという効果を奏する。
本発明に係る座繰り加工用ドリルの平面図である。 図1の座繰り加工用ドリルの先端部拡大図である。 本発明に係る座繰り加工用ドリルの側面図である。 図3のA−A断面図である。
本発明の実施の形態について、本発明に係る座繰り加工用ドリルの一例を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る座繰り加工用ドリルの平面図、図2は図1の座繰り加工用ドリルの先端部拡大図、図3は同座繰り加工用ドリルの平面図、図4は図3のA−A断面図を示す。
図1および図2に示すように、本発明に係る座繰り加工用ドリル1の先端部3に逃げ面6を備えた2枚の切刃2、2を有しており、各切刃2、2の成す角度(先端角)αは180°である。また、2枚の切刃2、2は座繰り加工用ドリル1の軸線Oを中心として、それぞれ対称位置となるように設けられている。さらに、座繰り加工用ドリル1の先端部3にはシンニング4が施されている。
切刃2の逃げ面6とシンニング4によるシンニング面(シンニングのすくい面)5との位置関係については、図3および図4に示すように逃げ面6とシンニング面(シンニングのすくい面)5とが交差する稜線が切刃2となっている。この時、シンニング面(シンニングのすくい面)5は、座繰り加工用ドリル1の軸線Oに対して(シンニングの)すくい角θを形成している。また、(シンニングの)すくい角θについては、前述したように切刃の厚みが増すようにシンニングを施す場合を正(+)として、切刃の厚みが減ずるような逆の場合を負(−)とする。
本発明に係るドリルおよび本発明外の切削工具(ドリル、エンドミル)を用いて切削試験(以下、本試験という)を行い、加工穴の穴径拡大量を測定した。その測定結果について表1を用いて説明する。本試験には、本発明に係るドリルとしてシンニングのすくい角θが+3°であるドリル(以下、ドリルBという)およびシンニングのすくい角θが+5°であるドリル(以下、ドリルCという)を用いた。本発明外の切削工具としてシンニングのすくい角θが0°であるドリル(以下、ドリルAという)およびエンドミルをそれぞれ用いた。
また、本試験は以下の条件で行った。
・ドリルおよびエンドミルの直径 20mm
・被削材 S50C(炭素鋼)
・切削速度 25m/min
・回転数 400min−1
・送り量 0.2mm/rev
・送り速度 80mm/min
・加工穴深さ 20mm(止まり穴)
・切削油剤 水溶性切削油剤使用
表1は、上述した4種類の切削工具(ドリルA〜Cおよびエンドミル)を用いて切削加工を行った被削材の加工穴の加工開始面から5mm、10mm、および15mmの深さ位置における加工穴拡大量(単位:mm)を示す。ここで、加工穴拡大量は測定した実際の加工穴径(内径)と穴加工に用いた切削工具径(20mm)との差とした。
Figure 2014000642
表1に示すように、本発明外の切削工具であるエンドミルおよびドリルAを用いて加工した加工穴の拡大量は、エンドミルを用いた場合は0.274mm〜0.582mm(切削工具径の1.34%〜2.91%に相当)であり、測定位置に関わらず穴径拡大量は0.2mm以上であった。また、ドリルAを用いた場合は0.122mm〜0.128mm(切削工具径の0.61%〜0.64%に相当)であり、測定位置によらず穴径拡大量はいずれも0.12mmを超えていた。また、ドリルAおよびエンドミルについて切刃の折損は確認されなかった。
これに対して、本発明に係るドリルB(シンニングのすくい角=+3°)を用いた場合は、穴径拡大量が0.062mm〜0.12mm(切削工具径の0.31%〜0.6%に相当)であり、穴径拡大量は測定位置に関わらず0.12mm以下であった。特に、本発明に係るドリルC(シンニングのすくい角=+5°)を用いた場合は、穴径拡大量が0.059mm〜0.09mm(切削工具径の0.295%〜0.45%に相当)であり、穴径拡大量は測定位置に関わらず0.09mm以下の加工穴精度が得られた。また、ドリルBおよびCについて切刃の折損は確認されなかった。
以上より、先端角が180°の座繰り加工用ドリルの先端部にシンニングを施して、そのシンニングのすくい角を3°以上5°以下とする座繰り加工用ドリルを用いることで、切削加工時の切刃の欠損を防止し、同時に加工穴の深さ方向における穴径精度を高精度に確保することができた。
1 座繰り加工用ドリル
2 切刃
3 (座繰り加工用ドリルの)先端部
4 シンニング
5 シンニング面(シンニングのすくい面)
6 逃げ面
α 先端角
θ (シンニングの)すくい角
O 軸線

Claims (1)

  1. 先端角が180°の座繰り加工用ドリルであって、前記ドリルの先端部にシンニングが施されており、前記シンニングのすくい角が3°以上5°以下であることを特徴とする座繰り加工用ドリル。
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