JP2014000507A - ロール及び洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間に亘り、ロール部の形態安定化が維持されると共に、ロールのバーストが防止され、基材の不使用部分を減少させ、基材の有効活用を図ることにより、生産コストを抑えたロール、及びそのロールを搭載した洗浄装置を安価にて提供する。
【解決手段】ロール21は、台座25、止め金具27、プレート28、及び1個のモジュール部23から形成されたロール部22より構成されてある。台座25は、鉄等の金属材料からなる略円柱形状であり、外周にロール部22が形成されている。また、ロール部22は、概円環状のロール片26と、四半の部分構成片30a、30bが組み合わされたロール部材24が交互に積層され、接合して一体化されたモジュール部23が、両側から止め金具27、及びプレート28にて挟み付けられて装着されてある。止め金具27には、スナップリングが使用されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状の被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄する為のロールに関するものである。
鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状の被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄する為のロールに関しては、さまざまな改良がなされ、例えば、不織布からなる平板状の基材から概円環状のロール片を抜き取り、複数の前記ロール片を、略円柱形状、あるいは略円筒形状の台座の外周面に積層すると共に、プレス機にて圧縮し、積層されたロール片の外周端面を切削加工、及び研磨加工してロール部が形成されたロールが、一般的に知られている。
ところで、上記の如くのロール片を抜き取った後の基材、すなわち抜き取られたロール片の内側部分の一般的に中抜き材と呼ばれている部分の基材、あるいはロール片と中抜き材を抜き取った後の抜き穴を有する一般的に端材と呼ばれている部分の基材については、ほとんど使途が無く、廃棄処分されている。
図10を用いて、従来のロールにおけるロール片の形成方法について詳述する。
図10(a)は、従来のロールにおけるロール片及び中抜き材を抜き取る際の不織布からなる基材の平面図、図10(b)は、ロール片を前面側から見た斜視図、図10(c)は、中抜き材の平面図、図10(d)は、端材の平面図である。
図10(a)、及び(b)において、概円環状のロール片56は、不織布59からなる平板状の基材からトムソン型、あるいはレーザーカッター等を用いて抜き取られる。ロール片56の内周等分2箇所に設けられた溝部53は、ロール片56が台座(図示せず)に積層される際、台座の外周等分2箇所に設けられたキー(図示せず)に勘合挿入され、ロール(図示せず)の回転中にロール片56の位置ずれを防止する目的で形成されている。
そして、ロール片56を抜き取った後には、図10(c)の如く、抜き取られたロール片56の内側部分の不織布59からなる中抜き材54と、図10(d)の如く、ロール片56と中抜き材54を抜き取った後の抜き穴52を有する不織布59からなる端材55が残る。しかしながら、中抜き材54、及び端材55については、ほとんど使途が無く、廃棄処分されている。しかも、ロール片56の外径、あるいは内径にもよるが、ロール片56として有効活用される不織布59からなる基材の体積比率は約30〜45%であるのにたいして、有効活用の使途がほとんど無く廃棄処分される基材、すなわち中抜き材54、及び端材55の体積比率は約55〜70%である。前記の如く、従来のロールにおいては、有効活用の使途がほとんど無い基材の体積比率が、有効活用される基材の体積比率を上回る為、ロールの生産コストの上昇につながるという問題があった。
上記問題を解決するために、ロール素材よりロール構成用の部分構成片を作成し、この部分構成片を数枚連設してなる円環状集成要素と、この円環状集成要素を多数枚積層処理して構成するロール本体と、このロール本体が套嵌される軸本体とで構成された連設する集成要素よりなる軸方向積層構造ロール(例えば、特許文献1)が考案されている。
また、ロール軸の周面に、複数枚の円弧状シート状物を該ロール軸を中心として位相をずらしながら、重ね合わせて螺旋状に巻回した後、該複数枚の円弧状シート状物を該ロール軸方向に圧縮することを特徴とする円筒状ロール(例えば、特許文献2)がある。
さらに、概円環状のロール片と、平板状の部分構成片を接合したロール部材を台座の外周に積層して形成されたロール(例えば、特許文献3)が開示されている。
特許第3610472号公報 特開2004−345016号公報 特開2008−259936号公報
特許文献1の軸方向積層構造ロールは、ロール本体がロール素材より抜き取られた複数枚の部分構成片を連設してなる円環状集成要素を、多数枚積層処理して構成されている為、ロール素材の有効活用を図ることはできる。しかしながら、円環状集成要素は、複数枚の部分構成片を順次、接合して形成していくので、円環状集成要素を真円に形成することは難しく、円環状集成要素の形状品質を保持することは極めて困難である。すなわち、円環状集成要素の外周面、及び内周面は楕円状に変形して形成されやすい。前記の如くの円環状集成要素を軸本体に積層した場合、円環状集成要素の内周面と、軸本体の外周面の間に隙間が生じ、ロール本体の回転に伴い、軸本体から円環状集成要素の位置ずれが発生する。その為、ロール本体の表面が凹凸に変形し、最悪の場合、円環状集成要素が軸本体から脱落してロール本体がバーストする可能性があり、長期間に亘り、ロール本体を使用することが難しいという課題を有していた。
また、特許文献2の円筒状ロールにおいては、円筒状ロールは、複数枚の円弧状シート状物を、ロール軸を中心として位相をずらしながら、重ね合わせて螺旋状に巻回して形成されている為、不織布製のシート状物の有効活用を図ることはできる。しかしながら、円筒状ロールは、ロール軸の周りに、複数枚の円弧状シート状物を螺旋状に巻回して形成されているのみなので、円筒状ロールの回転に伴い、円弧状シート状物がロール軸から脱落しやすく、長期間に亘り、円筒状ロールの形態安定化を維持することが難しいという課題を有していた。
また、特許文献3のロールは、概円環状のロール片と、平板状の部分構成片を接合したロール部材を台座の外周に積層して形成されているので、基材の有効活用を図ることはできる。さらに、ロール部材は、ロール片と部分構成片を、縫製等の接合手段を用いて形成されている為、ロールの回転中に部分構成片が脱落することがない。しかしながら、ロール部材を形成する際、ロール片と部分構成片を、縫製等の接合手段を用いて接合する為、手間がかかり、接合手段に要する作業費用が嵩み、ロールコストを削減することが難しいという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、長期間に亘り、ロール部の形態安定化が維持されると共に、ロールのバーストが防止され、基材の不使用部分を減少させ、基材の有効活用を図ることにより、生産コストを抑えたロール、及びそのロールを搭載した洗浄装置を安価にて提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決する為に、請求項1の発明のロールは、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状の被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄する為のロールにおいて、前記ロールは、ロール部及び台座を有し、前記ロール部は前記台座の外周に形成されてあると共に、少なくとも1個以上のモジュール部を有し、前記モジュール部は不織布からなる部分構成片が組み合わされた概円環状のロール部材を有して積層され、接合されて一体化されてあるもので、ロール部材は接合され、一体化されたモジュール部にて形成されている。その為、ロールの回転中に部分構成片が台座の外周から脱落することがないので、長期間に亘り、ロール部の形態安定化が維持される。
また、モジュール部をロール部材のみで構成した場合、不織布からなる基材から中抜き材を発生させることなく、端材の発生も極力抑えることができる。その為、不織布から効率的に部分構成片を抜き取ることができるので、ロールのコストの低減につながる。
さらに、モジュール部を形成する際、縫製等の接合手段を介することなく製作することができるので、生産工程の効率化を図ることができ、生産コストを安価に抑えることができる。なお、モジュール部は複数のロール部材を、軸体の外周に重ね合わせ、所望の硬度が得られるよう圧縮して仮モジュールを形成し、得られた仮モジュールを加熱等の手段を用いることにより製作される。
請求項2の発明のロールは、特に、請求項1のロールにおいて、モジュール部はロール部材を構成する部分構成片の端部の合わせ部が積層方向にたいして少なくとも一箇所以上の隣接する一致しない重ね合わせ部を有するもので、モジュール部を形成する際、ロール部材の合わせ部は、隣り合う他のロール部材の平面部に位置して重ね合わせ部が形成される。その為、隣り合うロール部材の接合強度がアップし、ロールの回転中に台座の外周から部分構成片が脱落することを、一層防止することができ、ロールのバーストの危険性が回避され、ロールの耐用期間の長期化につながる。
請求項3の発明のロールは、特に、請求項1のロールにおいて、前記ロールは概円環状のロール片が積層され、接合されて一体化されてあるもので、モジュール部は部分構成片が使用されていない為、被洗浄面が頻繁に通過し、ロールの耐久性が特に要求されるロール部の略中央部での使用に適している。
請求項4の発明のロールは、特に、請求項1から3のロールにおいて、不織布は繊維及び結合剤を有するもので、モジュール部を形成する際、複数のロール部材やロール片を、軸体の外周に重ね合わせ、所望の硬度が得られるよう圧縮して仮モジュールを形成した後、加熱することにより、結合剤を溶解させることができる。その後、冷却することにより、ロール部材やロール片を接合し、一体化させることができるので、安価にてモジュール部を製作することができる。
請求項5の発明のロールは、特に、請求項1から4のロールにおいて、部分構成片の端部の合わせ部は凹部と凸部が嵌合されて形成されてあるもので、部分構成片に形成された凸部を、他の部分構成片に形成された凹部に嵌合挿入することにより、嵌合された部分構成片は、互いに仮固定する事ができ、容易に概円環状のロール部材を形成することができると共に、作業時間の短縮につながる。
請求項6の発明の洗浄装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載されたロールと、前記ロールを回転駆動する駆動手段を少なくとも有するもので、生産コストを抑えたロールが搭載されている。その為、コストを抑えて、安価にて洗浄装置を提供することができる。
請求項1の発明のロールは、長期間に亘り、ロール部の形態安定化が図られると共に、ロールのコストを低減させることができる。
請求項2の発明のロールは、バーストの危険性が回避され、ロールの耐用期間の長期化を図ることができる。
請求項3の発明のロールは、構成要件であるモジュール部が、耐久性を特に要求されるロール部の略中央部での使用に最適である。
請求項4の発明のロールは、結合剤を溶解させてモジュール部を製作することができるので、生産工程が簡略化され、安価にてモジュール部を製作することができる。
請求項5の発明のロールは、容易に概円環状のロール部材を形成することができ、作業時間の短縮を図ることができる。
請求項6の発明の洗浄装置は、生産コストを抑えたロールが搭載されていることから、安価にて提供することができる。
本発明の第2の実施例におけるロールの正面図である。 (a)部分構成片を抜き取る際の不織布の平面図、(b)他の部分構成片を抜き取る際の不織布の平面図、(c)ロール片を抜き取る際の不織布の平面図である。 (a)ロール部材の平面図、(b)他のロール部材の平面図、(c)ロール部材と他のロール部材を重ね合わせた平面図である。 (a)ロール部の両端部に位置するモジュール部を前面側から見た斜視図、(b)ロール部の略中央部に位置するモジュール部を前面側から見た斜視図である。 (a)ロール片を前面側から見た斜視図、(b)不織布の結合状態を示す拡大図である。 本発明の第1の実施例におけるロールの正面図である。 (a)図6のA−A断面図、(b)重ね合わされたロール部材とロール片を前面側から見た斜視図である。 (a)ロール片及び中抜き材を抜き取る際の不織布の平面図、(b)部分構成片を中抜き材から抜き取る際の平面図、(c)部分構成片を端材から抜き取る際の平面図、(d)部分構成片を他の不織布から抜き取る際の平面図である。 本発明のロールが搭載された洗浄装置の説明図である。 (a)従来のロールにおけるロール片及び中抜き材を抜き取る際の不織布の平面図、(b)ロール片を前面側から見た斜視図、(c)中抜き材の平面図、(d)端材の平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図6から図8を用いて、実施例1のロールについて説明する。
図6、及び図7(a)において、ロール21は、台座25、止め金具27、プレート28、及び1個のモジュール部23から形成されたロール部22より構成されてある。台座25は、鉄等の金属材料からなる略円柱形状であり、外周にロール部22が形成されている。また、ロール部22は、概円環状のロール片26と、四半の部分構成片30a、30bが組み合わされたロール部材24が交互に積層され、接合して一体化されたモジュール部23が、両側から止め金具27、及びプレート28にて挟み付けられて装着されてある。止め金具27には、スナップリングが使用されている。なお、ロール部22は、ロール21に使用する総数のロール部材24、及びロール片26より形成されてある。台座25の外周等分2箇所に設けられたキー31は、概四角形断面を有する鉄等の金属材料であり、溶接、ネジ止め等の方法を用いて、台座25の外周の長手方向に固定されてある。
なお、台座25は、略円筒形状の形態も採用できる。また、キー31は、使用目的に応じて、台座25の外周にたいして、等分3箇所、等分4箇所等設けても構わない。
図7(b)において、一片のロール部材24は、概円環状に形成された一片のロール片26にたいして、平板状の概扇形状に形成された四半の部分構成片30a、30bを4枚組み合わせ、重ね合わせられている。ロール片26の内周等分2箇所には、溝部33が形成されてあり、4枚の四半の部分構成片30a、30bの内、2枚の部分構成片30bには、溝部33が形成されてある。ロール片26の有する溝部33と、部分構成片30bの有する溝部33は、概四角形の略同一形状、且つ略同一寸法である。ロール片26の有する溝部33と略一致するように、部分構成片30bの有する溝部33が配置される。なお、部分構成片30a、30bは、四半以外の形状も採用できる。部分構成片30aと、他の部分構成片30bの端部の合わせ部36は、ロール片26の平面部に重ね合わされ、重ね合わせ部37が形成される。
そして、ロール部材24、及びロール片26が、台座25の外周に積層される際、溝部33、33は、図7(a)の如く、台座25の外周等分2箇所に設けられたキー31に勘合挿入される。溝部33、33を、キー31に勘合挿入することにより、ロール部材24、及びロール片26は、ロール21の回転中に位置ずれすることが防止される。
次に、図8(a)から(d)を用いて、ロール21の製作方法について説明する。
最初に、図8(a)の如く、平板状の不織布29からトムソン型、あるいはレーザーカッター等を用いて、2箇所の溝部33を有する概円環状のロール片26、及びロール片26の内側部分の中抜き材34を抜き取る。次に、図8(b)の如く、不織布29からなる中抜き材34と、図8(c)の如く、ロール片26と中抜き材34を抜き取った後の抜き穴32を有する不織布29からなる端材35より、トムソン型、あるいはレーザーカッター等を用いて、複数の四半の部分構成片30a、30bを抜き取る。
なお、生産性を向上させる為、トムソン型、あるいはレーザーカッター等を用いて、不織布29からロール片26、及び部分構成片30a、30bを同時に抜き取ってもよい。また、複数枚の不織布29を重ね合わせて、ロール片26、及び部分構成片30a、30bを抜き取ることもできる。
また、図8(d)の如く、平板状の不織布29から複数の部分構成片30a、30bを、トムソン型、あるいはレーザーカッター等を用いて抜き取っても構わない。
上記の如くに形成されたロール片26と、四半の部分構成片30a、30bは、図7(b)の如く、ロール片26の溝部33と略一致するように、部分構成片30bの溝部33が配置されると共に、部分構成片30bの端部と、溝部33が形成されていない部分構成片30aの端部が接するようにして合わせ部36を有するロール部材24を形成し、ロール片26に重ね合わされる。ロール部材24の有する合わせ部36は、ロール片26の平面部に位置し、積層方向にたいして重ね合わせ部37が形成される。
また、図7(b)の如く、ロール片26の外周端面と、部分構成片30a、30bからなるロール部材24の外周端面は一致していると共に、内周端面も一致するよう形成されている。
次に、概円環状に形成されたロール部材24、及びロール片26を交互に複数重ね合わせて、台座25にたいして貫通させると共に、溝部33、33を、台座25の外周等分2箇所に設けられたキー31に勘合挿入する。そして、台座25の長手方向からプレス機にて所定長さだけ圧縮させた後、止め金具27、及びプレート28にて挟み付けて固定する。次に、所定時間、加熱することにより、ロール部材24、及びロール片26を接合してモジュール部23を形成する。次いで、モジュール部23の外周端面を切削加工、及び研磨加工し、台座25の外周にロール部22を形成して、ロール21が製作される。なお、キー31が装着されていない台座25を用いることもでき、その際には、ロール片26、及び部分構成片30bに溝部33を形成する必要はない。
上記の如く構成されたロール21の動作、作用は下記の通りである。
部分構成片30a、30bを、中抜き材34や端材35から抜き取ることができるので、不織布29の有効活用を図ることができる。その為、ロール21のコストを抑制することができる。
モジュール部23を形成する際、ロール部材24の有する合わせ部36は、隣り合うロール片26の平面部に位置して重ね合わせ部37が形成される。その為、ロール部材24の接合強度がアップし、ロール21の回転中に台座25の外周から部分構成片30a、30bが脱落することが防止され、ロール21のバーストの危険性が回避されると共に、ロール21の耐用期間の長期化につながる。
次に、本発明のロール21のロール部22の形態安定性能について、下記要領にて試験した。
最初に、不織布29から外径が130mm、内径が50mmで、内周等分2箇所に幅が16mm、高さが5mmの溝部33を有するロール片26を複数枚、抜き取った。次に、端材35、及び不織布29から複数の四半の部分構成片30a、30bを抜き取った。部分構成片30bには、ロール片26と略同一形状、且つ略同一寸法の溝部33が形成されてある。次いで、ロール片26にたいして、4枚の部分構成片30a、30bを重ね合わせてロール部材24を形成する。そして、複数のロール部材24、及びロール片26を、外周等分2箇所に幅が16mm、高さが5mmの概四角形断面を有するキー溝が装着された略円柱形状の台座25に積層し、仮モジュールを形成した。次に、仮モジュールを、所定の温度に設定された恒温槽に所定時間入れて、不織布29の有する結合剤を溶融し、隣り合うロール部材24、及びロール片26を接合してモジュール部23を形成した。次に、モジュール部23の外周端面を10mm切削加工、及び研磨加工して、外径が120mm、内径が50mm、全長が190mmのロール部22を有する試験用のロール21を1本製作した。なお、ロール部22の硬度は83°に設定した。硬度は、JISK6253加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法に記載のデュロメータ硬さ試験により測定した硬度である。また、不織布29は繊維が綿とナイロンからなり、結合剤としてNBRが配合されている。
次に、外径が117mmで、外周等分2箇所に幅が25mm、高さが1.5mm、長さが190mmの鉄製の平行キーを装着した鉄からなる略円筒形状のワークロールを1本用意した。そして、試験用のロール21が上部、ワークロールが下部となるように、回転試験機に上下一対でロール21とワークロールを設置した。次に、ワークロールにスギムラ化学工業製の洗浄油プレトンR−303PX2を、毎分6リットルにて散布すると共に、270rpmにて回転させ、ロール21に線圧6kgf/cmの圧力を加えてワークロールに押し付け、50時間に亘り、回転させた。
50時間後のロール21に形成されたロール部22の表面の凹凸状態、及び部分構成片30a、30bの台座25からの脱落状態を目視観察した。なお、本試験においては、ワークロールに装着された鉄製の平行キーが1回、ロール部22に当接すると、鋼板1枚がロール部22に当接したものとカウントする。従って、ワークロールには等分2箇所に平行キーが装着されてあるので、ワークロールが1回転すると、2枚の鋼板がロール部22に当接したことになる。ワークロールは270rpmで回転しているので、1分間では540枚の鋼板がロール部22に当接したことになり、50時間では1620000枚の鋼板がロール部22に当接したことに相当する。
上記試験の結果、ロール部22の表面は凹凸になっておらず、部分構成片30a、30bの台座25からの脱落も見受けられず、本発明のロール21は、長期間に亘り、ロール部22の形態安定化が維持される非常に優れたものであることが判明した。
図1から図5を用いて、実施例2のロールについて説明する。
図1において、ロール1は、台座5、止め金具7、プレート8、及びモジュール部3a、3bからなるロール部2より構成されている。台座5は、鉄、SUS、アルミニウム等の金属材料からなり、略円柱形状、略円筒形状のいずれかであり、外周にロール部2が形成されている。ロール部2は、両端部に複数のロール部材4a、4bが積層され、接合されて一体化されたモジュール部3aが位置すると共に、略中央部には複数のロール片6が積層され、接合されて一体化されたモジュール部3bが位置するよう構成され、両側から止め金具7、及びプレート8にて挟み付けられて形成されてある。止め金具7には、スナップリングが使用されている。
図4(a)において、ロール部2の両端部に位置するモジュール部3aは、概円環状のロール部材4aと、概円環状の他のロール部材4bが交互に積層され、接合されて一体化されている。図3(a)、及び図3(b)の如く、ロール部材4a、4bの内周等分2箇所には溝部13、13が設けられ、前記溝部13、13は台座5の外周等分2箇所の長手方向に設置された凸状のキー(図示せず)に嵌合挿入され、ロール1にたいする廻り止めとなる。
ロール部材4aは、四半の部分構成片10a、10bから構成され、部分構成片10a、10bは図2(a)に示すように、平板状の不織布9からトムソン型やレーザーカッター等を用いて打ち抜かれる。部分構成片10aは、一方の端部に概Ω状の凸部11、他方の端部に概Ω状の凹部12が設けられている。他の部分構成片10bは、一方の端部に概Ω状の凸部11、他方の端部に概Ω状の凹部12が設けられると共に、内周部に溝部13が設けられている。そして、部分構成片10aと他の部分構成片10bの端部の合わせ部16に設けられた凹部12と凸部11がそれぞれ嵌合挿入されることにより、一片のロール部材4aが形成される。
ロール部材4bは、四半の部分構成片10c、10dから構成され、部分構成片10c、10dは図2(b)に示すように、平板状の不織布9からトムソン型やレーザーカッター等を用いて打ち抜かれる。部分構成片10cは、一方の端部に概Ω状の凸部11、他方の端部に概Ω状の凹部12が設けられると共に、凹部12の近傍の内周部に半溝部13aが設けられている。他の部分構成片10dは、一方の端部に概Ω状の凸部11、他方の端部に概Ω状の凹部12が設けられると共に、凸部11の近傍の内周部に半溝部13bが設けられている。そして、部分構成片10cと他の部分構成片10dの端部の合わせ部16に設けられた凹部12と凸部11がそれぞれ嵌合挿入されることにより、一片のロール部材4bが形成される。なお、半溝部13aの端部と半溝部13bの端部が合わさることにより、溝部13が形成される。
上記の如く形成されたロール部材4aと、他のロール部材4bは、図3(c)に示すように重ね合わされ、中心に穴部14、外周に側縁部15が形成される。なお、ロール部材4aの合わせ部16と、他のロール部材4bの合わせ部16は、図3(c)、及び図4(a)の如く、積層方向にたいして一致しない重ね合わせ部17となる。すなわち、ロール部材4aの合わせ部16は、隣り合う他のロール部材4bの平面部に位置して重ね合わせ部17が形成され、ロール部材4aの合わせ部16と、他のロール部材4bの合わせ部16は積層方向にたいして一致しないのである。
図4(b)において、ロール部2の略中央部に位置するモジュール部3bは、複数の概円環状のロール片6が積層され、接合されて一体化されている。図5(a)の如く、ロール片6の内周等分2箇所には溝部13、13が設けられ、前記溝部13、13は台座5の外周等分2箇所の長手方向に設置された凸状のキー(図示せず)に嵌合挿入され、ロール1にたいする廻り止めとなる。ロール片6は、図2(c)に示すように、平板状の不織布9からトムソン型やレーザーカッター等を用いて打ち抜かれ、中心に穴部14、外周に側縁部15が形成される。
不織布9は、図5(a)、及び(b)の如く、繊維18、及び結合剤19を有し、結合剤19は繊維18の表面に略均一に付着している。結合剤19は、繊維18を結合すると共に、モジュール部3a、3bを形成する際には隣り合うロール部材4a、4bやロール片6、6を接合する。また、ロール1に弾力性を付与する役割も果たす。
次に、不織布9の製造方法について、いくつか述べる。
第1の方法は、複数本の繊維18を、平板状に集積させて布状体を形成し、前記布状体を複数枚、重ね合わせた後、特殊な針を突き刺して、3次元に絡合された不織布9を得る。前記の製造方法は、一般的には、ニードルパンチングと呼ばれている。また、布状体はウエッブと呼ばれている。得られた不織布9は、結合剤19となるポリウレタン溶液中に含浸され、不織布9にポリウレタンを充填させる。次いで、ポリウレタンを充填させた不織布9を、水中に浸漬させると共に、水中に二酸化炭素を注入し、炭酸発泡させることにより、不織布9、及び極微細な気泡を有する多孔質化された結合剤19のポリウレタンよりなる平板状の二重構造体を形成する。なお、不織布9を形成する繊維18には、ポリエステル、ナイロン、別名ウレタン弾性糸とも呼ばれるスパンデックス等が単独使用、あるいは併用される。
第2の方法は、複数本の繊維18を、平板状に集積させて布状体となるウエッブを形成し、ニードルパンチングにより3次元に絡合された不織布9を得る。得られた不織布9にたいして、架橋剤を配合した結合剤19をスプレー、浸漬、含浸等の方法を用いて付着させ、加熱することにより不織布9を形成する繊維18の間を結合させるもので、前記の製造方法により得られた不織布9は、一般的にケミカルボンド法不織布と呼ばれている。なお、不織布9を形成する繊維18には、綿、レーヨン、セルロース等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維が単独使用、あるいは併用される。また、結合剤19には、ニトリルゴム、アクリルゴム、スチレンゴム、ウレタンゴム、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が単独使用、あるいは併用される。また、架橋剤は、前記結合剤19の分子間に橋架け構造を形成し、弾力性を結合剤19に付与する目的で配合されるものであり、トリメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン等のメラミン樹脂、ブロックイソシアネート等のイソシアネート樹脂、脂肪族エポキシ等のエポキシ樹脂を単独、あるいは併用して用いることができる。
第3の方法は、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂を溶融紡糸すると共に、得られた繊維18にたいして100〜150kgf程度の高圧水流を噴射することにより、繊維18を絡合させる。次いで、架橋剤を配合した結合剤19をスプレー、浸漬、含浸等の方法を用いて繊維18に付着させ、加熱することにより不織布9を形成するもので、前記の製造方法により得られた不織布9は、一般的に水流絡合法不織布と呼ばれている。
上記に示した不織布9の製造方法は代表的な例であり、上記以外にも、例えば、熱溶融した合成樹脂を連続的に紡糸して繊維18を形成し、繊維18を延伸しながら捕集ネット上に集積して熱ロールで加圧することにより繊維18を結合して不織布9を形成するスパンボンド法、熱溶融した合成樹脂を紡糸口から吐出する際、高温エアーで紡出し、捕集ネット上で加熱された繊維18を結合させて不織布9を形成するメルトブロー法、塩化メチレン、フロン等の低沸点溶剤中に合成樹脂を溶解し、紡糸口から加熱、加圧状態で繊維18を紡糸すると同時に、前記低沸点溶剤を揮発させ、繊維18を捕集ネット上に集積し、熱ロールで加圧して繊維18を結合して不織布9を形成するフラッシュ紡糸法、融点の異なる複数の合成樹脂を溶融して融点の高い方の合成樹脂を紡糸して繊維18を形成し、溶融された融点の低い方の合成樹脂をバインダーとして繊維18を接着させて不織布9を形成するファイバーボンド法やサーマルボンド法等により製造された不織布9に結合剤19を配合して用いても構わない。なお、不織布9は、ロール1に形成された場合、被洗浄面の繰り返しの当接に強く、繊維18がほつれ難く、織布、編物等の他の布帛をロール1に用いた場合に比べて、ロール1の耐久性の向上につながる。
本発明のロール1では、繊維18と結合剤19を有する不織布9を採用したが、繊維18のみで構成された不織布9を用いても構わない。その場合、融点の異なる2種類以上の繊維18で構成された不織布9が望ましい。モジュール部3a、3bを製作する際、加熱することで融点の最も低い繊維18が溶融し、隣り合うロール部材4a、4bやロール片6を接合する。ロール部材4a、4b、及びロール片6に用いられる不織布9の選択については、ロール1が使用される雰囲気温度、除去対象となる液体の性状等の使用条件、コスト等を考慮して、適宜、決定されるものである。
次に、ロール1の製作方法について説明する。
最初に、平板状の不織布9から部分構成片10a、10b、10c、10d、及びロール片6をトムソン型、あるいはレーザーカッター等を用いて抜き取る。部分構成片10aと、他の部分構成片10bの合わせ部16の凹部12と凸部11が嵌合されることによりロール部材4aを形成する。また、部分構成片10cと、他の部分構成片10dの合わせ部16の凹部12と凸部11が嵌合されることによりロール部材4bを形成する。ロール部材4aと、他のロール部材4bを複数枚用意し、軸体の外周に交互に積層して所望の硬度が得られるよう圧縮し、仮モジュールを形成する。次に、仮モジュールを加熱して不織布9の有する結合剤19を溶融し、冷却することによりモジュール部3aを製作する。同様に、複数枚のロール片6を、軸体の外周に積層して所望の硬度が得られるよう圧縮し、仮モジュールを形成する。次に、仮モジュールを加熱して不織布9の有する結合剤19を溶融し、冷却することによりモジュール部3bを製作する。仮モジュールの加熱方法は、恒温槽等に仮モジュールを入れて加熱する乾式加熱、温水等に仮モジュールを浸漬させて加熱する湿式加熱等が採用される。加熱温度は、不織布9の有する結合剤19の融点以下に設定されるのが望ましい。
次に、台座5の外周に、モジュール部3a、他のモジュール部3b、モジュール部3aの順に穴部14を貫通させると共に、溝部13、13を、台座5の外周等分2箇所に形成されたキー(図示せず)に嵌合挿入して積層する。そして、台座5の長手方向からプレス機にて所定長さだけさらに圧縮させた後、止め金具7、及びプレート8にてモジュール部3a、3bを挟み付けて固定する。次に、側縁部15を切削加工及び研磨加工し、台座5の外周にロール部2を形成してロール1が製作される。
ロール部2の表面部の硬度は、30°〜95°程度に設定されるのが望ましい。硬度が30°未満の場合、硬度が低すぎて、被洗浄面の端面が繰り返しロール部2に当接すると、早期にロール部2が摩耗する。また、硬度が95°を超えると、硬度が高すぎて、ロール1の弾力性が劣り、効果的にダム機能、及び吸排機能を発揮することが難しくなる。なお、硬度とは物質の硬さを表わし、JISK6253加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法に記載のデュロメータ硬さ試験により測定した硬度である。
上記の如く構成されたロール1の動作、作用は下記の通りである。
ロール1は、ロール部2、及び台座5を有し、ロール部2は台座5の外周に形成されてあると共に、3個のモジュール部3a、3b、3aを有し、モジュール部3aは不織布9からなる部分構成片10a、10b、10c、10dが組み合わされた概円環状のロール部材4a、4bを有して積層され、接合されて一体化されてあるので、ロール部材4a、4bは接合され、一体化されたモジュール部3aにて形成されている。その為、ロール1の回転中に部分構成片10a、10b、10c、10dが台座5の外周から脱落することがないので、長期間に亘り、ロール部2の形態安定化が維持される。
モジュール部3aは、ロール部材4a、4bのみで構成されているので、不織布9からなる基材から中抜き材を発生させることなく、端材の発生も極力抑えることができる。その為、不織布9から効率的に部分構成片10a、10b、10c、10dを抜き取ることができるので、ロール1のコストの低減につながる。
不織布9は、繊維18、及び結合剤19を有するので、モジュール部3a、3bを形成する際、複数のロール部材4a、4bやロール片6を、軸体の外周に重ね合わせ、所望の硬度が得られるよう圧縮して仮モジュールを形成した後、加熱することにより、結合剤19を溶解させることができる。その後、冷却することにより、ロール部材4a、4bやロール片6を接合し、一体化させることができるので、縫製等の接合手段を介することなく、生産工程の効率化を図ることができ、安価にてモジュール部3a、3bを製作することができる。
モジュール部3aは、ロール部材4a、4bを構成する部分構成片10a、10b、10c、10dの端部の合わせ部16が積層方向にたいして少なくとも一箇所以上の隣接する一致しない重ね合わせ部17を有するので、モジュール部3aを形成する際、ロール部材4aの有する合わせ部16は、隣り合う他のロール部材4bの平面部に位置して重ね合わせ部17が形成される。その為、隣り合うロール部材4a、4bの接合強度がアップし、ロール1の回転中に台座5の外周から部分構成片10a、10b、10c、10dが脱落することを、一層防止することができ、ロール1のバーストの危険性が回避され、ロール1の耐用期間の長期化につながる。
モジュール部3bは、概円環状のロール片6が積層され、接合されて一体化されてあるので、モジュール部3bは部分構成片10a、10b、10c、10dが使用されていない為、被洗浄面が頻繁に通過し、ロール1の耐久性が特に要求されるロール部2の略中央部での使用に適している。
部分構成片10a、10b、10c、10dの端部の合わせ部16は、凹部12と凸部11が嵌合されて形成されてあるので、部分構成片10a、10cに形成された凸部11を、他の部分構成片10b、10dに形成された凹部12に嵌合挿入することにより、容易に概円環状のロール部材4a、4bを形成することができ、作業時間の短縮化が図られ、生産コストの低減につながる。
なお、実施例2のロール1は、ロール部2の略中央部にロール片6からなるモジュール部3bを採用したが、モジュール部3bの代わりにロール部材4a、4bから構成されたモジュール部3aを採用しても構わない。
図9を用いて、実施例3の洗浄装置について説明する。なお、構成の説明を容易にする為に、各部品の軸受け部や、支持部品の図示、説明は省略することとする。また、ロールは、鋼板に付着した油分除去用として用いられるものとする。
ロール41a、41bは、洗浄装置40に上下一対で設置され、上部に位置するロール41aの台座45の両端部に一定の圧力が加えられ、駆動手段44により矢印の方向に回転駆動し、上部のロール41aと下部のロール41bの間を、両面に油分(図示せず)が付着したピース状の鋼板43が白抜き矢印の方向に送出されている。
上記の如く構成された洗浄装置40の動作、作用は下記の通りである。
図9において、上部に位置するロール41aは鋼板43の表面から油分を除去し、下部に位置するロール41bは鋼板43の裏面から油分を除去する。油分が付着した鋼板43は、ロール部42と接触すると、ロール41a、41bのダム機能により、油分が鋼板43の両端部から流れ去ると共に、吸排機能により、圧力による圧縮ゾーン(鋼板43の流れ方向、すなわち白抜き矢印の方向において、ロール41a、41bより鋼板43の上流側)においてロール部42から鋼板43に一旦、油分が放出され、圧力からの開放ゾーン(鋼板43の流れ方向、すなわち白抜き矢印の方向において、ロール41a、41bより鋼板43の下流側)においてロール部42を構成する不織布の有する繊維の毛細管現象が発現し、油分がロール部42に吸い上げられると共に、ロール部42の空隙に放出され、油分は鋼板43から除去される。
なお、ロール41a、41bは、上記に示した実施例1のロール1、あるいは実施例2のロール21と同一である。従って、生産コストが抑えられると共に、耐用期間の長期化が図られるロール41a、41bが、洗浄装置40には搭載されていることになる。
洗浄装置40は、生産コストを抑えたロール41a、41bが搭載されていることから、安価にて提供される。
本発明のロールは、主に、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状の被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄する目的以外にも、高い液体の除去性能を必要とするロールとして、広く好適に使用することができる。
1、21、41a、41b ロール
2、22、42 ロール部
3a、3b、23 モジュール部
4a、4b、24 ロール部材
5、25、45 台座
6、26、56 ロール片
7、27 止め金具
8、28 プレート
9、29、59 不織布
10a、10b、10c、10d、30a、30b 部分構成片
11 凸部
12 凹部
13、33、53 溝部
13a、13b 半溝部
14 穴部
15 側縁部
16、36 合わせ部
17、37 重ね合わせ部
18 繊維
19 結合剤
31 キー
32、52 抜き穴
34、54 中抜き材
35、55 端材
40 洗浄装置
43 鋼板
44 駆動手段

Claims (6)

  1. 鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状の被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄する為のロールにおいて、前記ロールは、ロール部及び台座を有し、前記ロール部は前記台座の外周に形成されてあると共に、少なくとも1個以上のモジュール部を有し、前記モジュール部は不織布からなる部分構成片が組み合わされた概円環状のロール部材を有して積層され、接合されて一体化されてあることを特徴とするロール。
  2. 請求項1記載の構成よりなるロールにおいて、モジュール部はロール部材を構成する部分構成片の端部の合わせ部が積層方向にたいして少なくとも一箇所以上の隣接する一致しない重ね合わせ部を有することを特徴とするロール。
  3. 請求項1記載の構成よりなるロールにおいて、前記ロールは概円環状のロール片が積層され、接合されて一体化されてあることを特徴とするロール。
  4. 請求項1から3記載の構成よりなるロールにおいて、不織布は繊維及び結合剤を有することを特徴とするロール。
  5. 請求項1から4記載の構成よりなるロールにおいて、部分構成片の端部の合わせ部は凹部と凸部が嵌合されて形成されてあることを特徴とするロール。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載されたロールと、前記ロールを回転駆動する駆動手段を少なくとも有する洗浄装置。
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