JP2014000367A - 細菌及びウイルス防止ガード - Google Patents

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Abstract

【課題】病気本人またはその周囲の人達のマスクや空気清浄機による負担を減らし感染を防ぐ為に、直接顔に着用するのではなく、頭部に非接触で使用可能な細菌及びウイルス防止ガードを提供することを課題とする。また容易に組立、設置、保管、運搬が可能で衛生的であり、使用者の様子を外部から見たり、内部から外部を見ることが可能なものを提供することも課題とする。
【解決手段】就寝姿勢である人体の頭部または枕元周辺の空間を、頭部に非接触で立体的に覆うように、骨格となる骨格部材2に、空間を覆うようにシート状部材7を設ける。又は立体的な空間を形成するシート状部材7に、頭部または枕元周辺の取り付け可能な場所に固定する為の固定部材を設ける。透明箇所を設けることにより、使用者の様子を外部から見たり、内部から外部を見ることを可能とした。分解や折畳によりコンパクトにすることが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、病気で就寝姿勢の人の周囲に、風邪やインフルエンザ・肺炎・結核等の細菌やウイルスが飛散したり、また病気本人以外の人が飛散した細菌・ウイルスに感染したりするのを防止する為の細菌及びウイルス防止ガードに関するものである。
現在、風邪やインフルエンザ等で寝ている状態にある時、周囲に居る人と隔離するものは無く細菌やウイルスを飛散させたり感染してしまうかもしれないという問題があった。病気本人とその他複数の人が同じ空間で就寝したり、又は空間を共有する場合、病気本人、あるいはその周囲の人達が、マスクを着用するという方法もあるが、マスクをしていると閉塞感や息苦しく感じられることもあり、特に病気本人はただでさえ苦しい状態にあり、着用自体苦痛である。高熱中の場合は、更に苦しいとも思われる。就寝中、マスクの内部が息や唾液で湿ってしまって気持ちが悪いのも問題である。また、マスクを使用すると、マスクのゴムで耳が痛くなるのも苦痛である。耳に負担の少ないマスクも市販されているが、長時間、しかも寝る前から起きるまでとなると、やはり違和感を覚えたり痛くなってしまったりする場合がある。無意識に外してしまうという問題点もある。
特に乳幼児は眠っている間に無意識にマスクを外してしまう可能性も高く、マスク自体を嫌がる場合も多いと思われる。乳幼児を看護する場合は、保護者が添い寝をすることも多く、必然的に長時間病人と接触することになると思われ、細菌やウイルスに感染する可能性も高くなってしまう。また、乳幼児と、その兄弟等が同じ空間で一緒に就寝したり、又は空間を共有する場合、感染してしまわないよう、全員に気を配ることになり精神的にも大変である。
空気清浄機を使用するという方法もあるが、ささいな騒音、振動が気になったり、空気の動きや肌に空気が当ったりと不快なことも多い。また、空気清浄機を使用していても、病人の隣または近くで就寝している者の方を向いて病人が急に咳き込んだりすると、その菌まではなかなか防ぎようがないという問題もある。また、経済的にすべての家庭に空気清浄機があるわけではないので、空気清浄機が無い家庭は、感染しないよう更に気を使う。尚、個室のように狭い空間ではなく、体育館・避難所等、大きな空間に於いては、空気清浄機も1台では役に立たず、複数台必要となり、災害時等は、電源の確保も含め用意も難しくなる。また、病院や老人介護福祉施設等で、複数の人が空間を共有する場所においては、細菌やウイルスの感染は大きな問題である。
特許公開2004−49711号広報 特許公開2007−89862号広報
過去の先行技術文献である特許文献1においては、上から吊して使用するものが提案されているが、一般の家庭の天井はもちろんのこと、天井が高い場合は、設置が困難で使用は難しく、また吊す場所の無い空間では使用出来ないという難点がある。
特許文献2においては、アーチ状骨をドーム型に形成したものが提案されているが、使用時、外部から内部が見えないようプライバシーを守る構造、目的となっており、病人等使用者の様子が伺い知れないといった問題がある。
現在、風邪やインフルエンザ・結核等にかかってしまった場合、細菌やウイルスが周囲へ飛び散らないようにする為に、マスクを着用することが多いと思われるが、就寝時にマスクを着用したまま寝るのは不快感があり、特に乳幼児においては嫌がることも多く、負担も大きい。眠っているときに無意識に外してしまうことも多いと思われる。そこで、病気本人またはその周囲の人の負担を減らし感染を防ぐ為に、直接顔に着用するのではなく、頭部に非接触で使用可能な細菌及びウイルス防止ガードが必要とされる。また容易に設置が可能で、使用者の様子を外部から見たり、内部から外部を見ることが可能で、衛生的であるものが必要とされる。
そこで本発明は、病気等で就寝姿勢である人体の頭部全体または枕元周辺を、頭部に非接触で覆うことにより、細菌やウイルスが周囲へ飛散することを防止したり、細菌やウイルスに感染することを防ぎ予防することを課題とする。又使用者の様子を外部から見たり、内部から外部を見ることが可能であり、組立・設置・保管・運搬等も容易で、使い捨てあるいは洗濯も可能な細菌及びウイルス防止ガードを提供することも課題とする。
課題を解決する為の手段
以上の課題を解決する為に、請求項1の発明は、就寝姿勢である人体の頭部または枕元周辺の空間を立体的に覆う細菌及びウイルス防止ガードであって、前記立体的な空間を形成する為の骨格となる骨格部材に、空間を覆うようにシート状部材を設けたことを特徴とする細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項2の発明は、前記骨格部材に、形状を保持したり、転倒やズレを防止する支持部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項3の発明は、前記骨格部材が板状であることを特徴とする請求項1又は2記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項4の発明は、前記板状の骨格部材が透明であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項5の発明は、前記骨格部材に前記シート状部材を止着する為の止着手段を、前記骨格部材もしくは前記シート状部材、または前記骨格部材及び前記シート状部材に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項6の発明は、前記骨格部材の表面に、エンボス加工を施したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項7の発明は、前記骨格部材に、凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項8の発明は、前記骨格部材に、通気孔を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項9の発明は、前記骨格部材が棒状であることを特徴とする請求項1、2、5、7のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項10の発明は、前記骨格部材が弾力性を有する棒状であって、収納の際には、前記骨格部材をひねり込み、重ね合わせるように折り畳んだり、押し縮めるように畳んだりすることが可能であることを特徴とする請求項1、2、5、7、9のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項11の発明は、前記棒状の骨格部材を中心部から放射状に数本設け、前記骨格部材を覆うように設けた前記シート状部材と、前記骨格部材と部分的に結束し連動させた紐を設け、ワンタッチで開閉可能な構造であることを特徴とする請求項1、2、5、7、9のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項12の発明は、前記骨格部材または前記シート状部材に、頭部または枕元周辺の取り付け可能な場所に固定する為の固定部材を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項13の発明は、就寝姿勢である人体の頭部または枕元周辺の空間を立体的に覆う細菌及びウイルス防止ガードであって、前記立体的な空間を形成するシート状部材に、頭部または枕元周辺の取り付け可能な場所に固定する為の固定部材を設けたことを特徴とする細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項14の発明は、前記シート状部材が、細菌及びウイルスの透過を防止する素材であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項15の発明は、前記シート状部材に、スリット、タック、ギャザー、透明窓部、ワイヤー挿入等のシート加工部分を設けたことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。また、請求項16の発明は、前記細菌及びウイルス防止ガード本体は、分解もしくは折畳、または分解及び折畳が可能なことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガードである。
発明の効果
本発明の細菌及びウイルス防止ガードは、就寝姿勢の人体の頭部または枕元周辺の空間を立体的に覆うように容易に設置可能で、細菌・ウイルスが周囲に飛散したり、また飛散した細菌・ウイルスに感染したりするのを防止する。頭部に非接触なので、使用者の負担、不快を軽減することが可能である。また、細菌及びウイルス防止ガード本体外部から使用中の人の様子を見たり、内部から外部の様子を見たりすることが可能な構造なので安心である。
分解も可能にすることにより、必要な個所を使い捨てや洗濯可能とし、新しく清潔なものと交換出来るので、大変衛生的である。また、分解もしくは折畳、または分解及び折畳が可能でコンパクトにすることが出来るので保管や運搬も容易で、様々な場所に設置可能である。尚、本発明の細菌及びウイルス防止ガード本体は、安価な材料を使用し作成可能な為、低コストで生産可能と思われる。
第一の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体の斜視図である。 第一の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードの骨格部材に支持部材を設けた状態の斜視図である。 第一の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードで、骨格部材の一部を支持部材として設けた状態の斜視図である。 第一の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードの骨格部材を三角形状に組み立てた状態の斜視図である。 第一の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードの骨格部材の展開図である。 第一の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードの骨格部材に凸部と通気孔を設けた状態の展開図である。 第二の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードの骨格部材をアーチ状にし支持部材を設けた状態の斜視図である。 第二の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体の斜視図である。 第二の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体のシート状部材にタックを設けた状態の斜視図である。 第二の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体を寝具に設置し使用した状態の側面図である。 第三の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードの骨格部材に支持部材を設けた状態の斜視図である。 第三の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体の斜視図である。 第五の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体の斜視図である。 第五の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガードの骨格部材を∞状に設けた状態の斜視図である。 第六の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体の斜視図である。 第七の実施形態に係る細菌及びウイルス防止ガード本体をパイプベッドのヘッドフレームに設置した状態の正面図である。
本発明は、就寝姿勢である人体の頭部または枕元周辺の空間を立体的に覆う細菌及びウイルス防止ガード本体であって、前記立体的な空間を形成する為の骨格となる骨格部材に、空間を覆うようにシート状部材を設ける。又は、前記立体的な空間を形成するシート状部材に、頭部または枕元周辺の取り付け可能な場所に固定する為の固定部材を設ける。以下に本発明の実施形態について説明する。
本発明の第一の実施形態を図1に示す。図1は細菌及びウイルス防止ガード本体1の斜視図である。骨格部材2としてプラスチック製等の透明な板状の部材を細長く裁断し、一か所に折れ線3を設け、図2で示すように、前記折れ線3を山折りにし三角形状にする。三角形状にすることにより就寝姿勢から起き上がる際等、頭部が骨格部材2に当りづらく、動作がスムーズになる。骨格部材2はプラスチック製等の透明な板状部材にすることによって、細菌及びウイルス防止ガード本体1外部から使用者の様子を見たり、内部から外部の様子を見たりすることが可能となり安心である。尚、骨格部材2の表面には、強度が増すようにエンボス加工4を施す。前記骨格部材2の両端に、ゴム等の紐状部材を通し入れる為の穴5を設け、前記穴5に紐状部材を通し入れ輪状にし支持部材6とする。支持部材6により、前記骨格部材2の形状を保持したり、転倒やズレを防止する。ここでは、支持部材6にマスク紐を使用する。設置の際は、前記骨格部材2を山折りにした三角形状の頂点部分が、就寝姿勢の人体の顔面上になるようにし、支持部材6を枕または寝具、ベッドマット等の下敷きになるように設置する。前記骨格部材2には、シート状部材7を挟み込む為の切込み8を止着手段として数か所あらかじめ設けておき、シート状部材7を二枚、前記骨格部材2の前後それぞれの切込み8に挟み込んでカーテンのように垂らす。
前記シート状部材7は、就寝姿勢の人体の頭部や枕元周辺の空間を覆うような形状に形成し、前記シート状部材7と寝具9との間に隙間が出来ないような形状にする。尚、前記シート状部材7は使用の際、細菌及びウイルスが出入りいないよう、隙間が出来ない形状にするのが望ましいが、寝返りをスムーズにする為に、あえて人体側等のシート状部材7の丈を短く設けてもよい。この場合隙間が出来ると考えられ、細菌及びウイルスの防止率が低下すると思われるが、前記シート状部材7の巻き込みや引っ張り、はだけを防止する効果は高くなると思われる。又、前記シート状部材7にはスリットとタックをシート加工部分10として設ける。前記スリットにより熱を冷ますためのタオル、氷枕等の交換時や、中の様子を見るとき等、シート状部材7を捲し上げるのが容易となる。タックは広げることで、内部の空間をより広く確保することが可能となる。前記シート加工部分10としてはスリットやタックの他、ギャザー、透明窓部、ワイヤー挿入等が挙げられる。前記シート加工部分10は、寝返りを打った際等に起こるシート状部材7の巻き込みや引っ張り、はだけを最小限に抑える役目も果たす。尚スリットは、左右のスリットの間に隙間が出来ないよう、ある程度重なるように設けるのが望ましい。シート状部材7の素材には、細菌やウイルス、花粉、ハウスダスト、虫等の透過を防止する衛生不織布を使用する。使用しない場合は、分解や折畳が可能なので、保管・運搬が容易である。また、シート状部材7も取り外し可能にすることにより、シート状部材7のみを使い捨て、または洗濯可能とし新しいものと交換すると、とても衛生的である。尚、本発明の細菌及びウイルス防止ガード本体1は、プラスチック製等の透明な板状部材やゴム紐・不織布等、安価な材料を使用の為、低コストで生産可能と思われる。
前記三角形状の骨格部材の変形例を図3と図4に示す。図3は、プラスチック製等の透明な板状の骨格部材2を細長く裁断し、骨格部材2の三か所に折れ線3を設け、前記三か所の折れ線3を山折りや谷折りし、立てた状態の図である。骨格部材2の一部を支持部材6として設けることにより、細菌及びウイルス防止ガード本体1の転倒やズレを防止する。前記支持部材6が寝具または床面と接触する面に、両面テープ等固定する手段を設ける。骨格部材2の三角状屋根部分に数か所、シート状部材7を挟み込む為の切込み8を止着手段として設ける。尚、図3では支持部材6を谷折りにし、外側へ向かって折っているが、山折りで内側へ折るようにし、前記支持部材6の部分を枕や敷布団等の下になるよう、差し込んで使用してもよい。
図4は、プラスチック製等の透明な板状の骨格部材2を細長く裁断し、両端に雄部11、雌部12及び二か所に折れ線3を設け、組み立てた図である。図5は展開図であり、使用の際は骨格部材2の折れ線3を山折りし三角形を作り、雄部11を雌部12に
はめ込む。三角状骨格部材2の底部を支持部材6とし、枕もしくは敷き布団の下を通すようにする。ここでは、はめ込みとしたが、前記骨格部材2の表面に雄部11となる凸と、雌部12となる凸をエンボス加工で設け、組立時は、前記凸同士を重ね合わせ、はめ込むように押し込んで固定してもよい。尚、骨格部材2の三角状屋根部分に数か所、シート状部材7を挟み込む為の切込み8を止着手段として設ける。
骨格部材2は使用時に形が崩れないような形状及び強度を有することが必要となる。尚、ここでの強度とは、外部からの圧力に対する強度という意味ではなく、細菌及びウイルス防止ガード本体1自体が、自らの重みにより形を崩さないで使用可能な為の強度を意味する。前記骨格部材2には、エンボス加工4を設けているが、骨格部材2の強度が充分であれば設けなくてもよい。又、前記骨格部材2の淵を折り返すことにより補強してもよい。図6で示すように、使用者の顔面上にシート状部材7が垂れることなく、圧迫感を軽減させる為、板状の骨格部材2の一部にひさしのように凸部13を設けたり、呼吸による内側の曇りや、息苦しさを軽減する為の通気孔14を設けてもよい。その際は、細菌及びウイルスが出入りしないよう、前記通気孔14を設けた部分にシート状部材7を覆うように設けた方がよい。前記骨格部材2に前記シート状部材7を止着する手段は切込み8だけではなく、穴・ピン・スナップ・ホック・フック・クリップ・粘着剤・テープ類・磁石等、取付けたり引掛ける等の目的を果たすものであればよい。骨格部材2にシート状部材7を設ける他の一例としてプラスチック製等の透明な板状の骨格部材2を二枚重ね、その重ねた二枚の間にシート状部材7を挟むように設けるという方法が挙げられる。尚、二重にすることにより、骨格部材2の強度が増す。ピン等の止着手段で骨格部材2とシート状部材7を合わせて留め止着してもよい。又、紐状部材を骨格部材2に通し入れる手段として、穴5ではなく、切込みを設けてもよい。尚、ここでは骨格部材2とシート状部材7を分解が可能としたが、シート状部材7の一部に骨格部材2を通し入れる構造にしたりして、圧着、接着、溶着、縫製等で一体化させてもよい。上記実施例では、骨格部材2をプラスチック製等の透明な板状部材としたが、使用時に骨格部材2の形状が崩れず使用目的を果たせば、色付きであったり、素材も紙等どのようなものでもよい。骨格部材2を内部が見えない素材にした場合は、シート状部材7に透明窓部15を設ける。
シート状部材7を衛生不織布としたが、細菌やウイルス等の透過を防止し、使用者の呼吸が容易である素材であればよい。尚、不織布は特殊フィルター機能等を備えている高性能なものが望ましい。また、シート状部材7は、同種のものまたは、異素材のものを複数枚重ねてもよい。シート状部材7に設けたスリットは、左右のスリットがはだけて隙間が開いてしまわないよう、スナップやテープ類等の止着手段を設けてもよい。また、ここではシート加工部分10としてスリットとタックとしたが、スリットを設け無くてもよいし、代わりにタックやギャザー・ワイヤー挿入等としてもよい。スリットやギャザー、ワイヤーを設けるなどのシート加工部分10を組み合わせて併用してもよい。シート状部材7の一部には、使用者の様子を外部から見たり、内部から外部を見たりする為のビニール等の透明窓部15を設けてもよい。
支持部材6の他の例として、細菌及びウイルス防止ガード本体1に、おもりや粘着テープ類を設け支持部材6とし、安定感を増すようにしてもよい。尚、他の支持部材6と併用してもよい。又ベッド用として、設置する際、骨格部材2のベッドの頭側になる箇所の下部を長く設け支持部材6とし、前記支持部材6を、ベッドのヘッドボートとマットレスの間に縦に差し込み安定させてもよい。
骨格部材2・シート状部材7・支持部材6等には、香、模様、色、抗菌加工、消臭加工、防水加工等を施してもよい。また呼吸を楽にし、かぜ等に伴う諸症状を緩和する有効成分を施してもよい。動物やキャラクター等、物の形に形成してもよい。
次に、本発明の第二の実施形態を示す。骨格部材2に支持部材6を設けた他の一例を図7で示す。プラスチック製等の透明な板状の骨格部材2を細長い長方形に裁断する。前記骨格部材に左右から力を加えアーチ状に形成し、支持部材6を設ける。支持部材6を設けることによって、出来たアーチ状の形状を保ったり、細菌及びウイルス防止ガード本体1が転倒してしまうのを防止する役割を果たす。設置の際は、仰向け状態である就寝姿勢の人体の顔面上をアーチが左右に横切るように配し、前記支持部材6は枕または寝具・ベットマット等の下敷きになるように設置し固定させる。尚、シート状部材7を取り付けた状態の二例を図8、図9に示す。また、設置した状態を横から見た様子を図10に示す。前記骨格部材2は、コンパクトに収納する方法として、トイレットペーパーのように巻く方法や、折れ線が付かない程度に折り畳む方法等が考えられる。
次に、本発明の第三の実施形態を示す。骨格部材の他の一例を図11で示す。プラスチック製等の透明な板状の骨格部材2に折れ線3を2箇所設け、就寝姿勢の人体の頭上、枕元で立て、上から見た状態のときにコの字形状になるようにする。骨格部材2の一部に凸部13を設け、使用者の圧迫感を軽減させ、顔面上にシート状部材7が垂れないようする。骨格部材2の下部に支持部材6を取り付ける為の穴5と、表面の数箇所にシート状部材7を止着する為の切込み8を止着手段として設ける。尚ここでは骨格部材2の上部にも支持部材6を設けることにより、骨格部材2の形状の保持を強化し、シート状部材7の垂れ下がりを防止する。図12に、前記骨格部材2により形成された空間の解放されている部分を覆うようにシート状部材7を設け、切込み8に挟み込んでカーテンのように垂らした状態を示す。就寝姿勢の乳幼児がよくするように、顔の横に腕を曲げて手置く場合、ちょうど前記凸部13の下部に空間がある為、骨格部材2に手が当りづらい構造となる。また、使用中の人が寝返りを打っても肩が骨格部材2に当りづらくなり、細菌及びウイルス防止ガード本体1のズレ防止にも繋がる。
次に、本発明の第四の実施形態を示す。骨格部材2の他の一例を示す。図示はしないが、コの字型になるよう形成された骨格部材2の一面を、頭上方向から枕下あるいは寝具下に入れ込み、骨格部材2を立ち上げた状態で、反対側の一面を顔面上部にひさしの様に配する。これで氷嚢を上から吊す棒のような形状になる。
次に、本発明の第五の実施形態を示す。シート状部材7に棒状の骨格部材2を通し入れる部分を形成し、ソフトワイヤー・グラスファイバーや形状記憶合金等、弾力性のある前記骨格部材2を通し入れ、前記骨格部材2が元に広がり戻ろうと作用する力でピンと引っ張り支持し立体的な形状になるよう形成する。図13に示すように、シート状部材7に、二本の棒状の骨格部材2をクロス状に設けドームが形成されるようにする。設置した際、人体側になるシート状部材7には、スリットやタック、ギャザー、ワイヤー挿入等のシート加工部分10を設ける。また、細菌及びウイルス防止ガード本体1と寝具9との間に隙間が出来ないように、図15のように裾部にスカート部16を設けてもよい。尚、人体側になるシート状部材7は部分的に別に作成し止着手段により止着してもよい。収納時は、前記骨格部材2をひねり込み、出来た輪を重ね合わせるよう畳み込む。
クロスさせる二本の骨格部材2の長さは必ずしも等しくなくてもよいし、長さを変えて、人体側になる空間の開口部を大きく取るよう形成してもよい。また、クロスの箇所は一箇所のみならず何箇所でも、立体的な空間が形成可能であればよい。尚、ここでは、二本の骨格部材2をクロスさせた形態を示したが、図14のように、シート状部材7に、棒状の骨格部材2を∞状に設けてもよい。尚、O字状やU字状等でもよい。
図示はしないが、筒状に形成したシート状部材7にバネ状の骨格部材2を設け、収納の際は前記バネ状の骨格部材2を押し縮めるように畳み、ゴムやスナップ等、固定手段によって広がらないよう止めてもよい。使用の際は、前記固定手段を外し、バネの弾力性によって広げる。
他の弾力性を有する骨格部材の変形例として、図示はしないが、骨格部材2を円弧状に形成することにより、前記円弧状の骨格部材2を押し広げた際に、元に戻ろうとする作用の力を利用して、枕や敷布団・マットレス等の寝具を挟み込むように固定してもよい。
棒状の骨格部材2が立体的な空間を設ける形状の柱や屋根の梁等のような役目を果たすよう設けることにより様々な形状が考えられる。
次に、本発明の第六の実施形態を示す。第五の実施形態における骨格部材の他の一例を図15で示す。棒状の骨格部材2を中心部17から放射状に数本設け、前記骨格部材2を覆うようにシート状部材7を設ける。フードカバーのように紐を部分的に結束して連動させ設け、ワンタッチで開閉可能な構造とする。これにより、使用時には開き、未使用時には閉じコンパクトに保管できる。
次に、本発明の第七の実施形態を図16に示す。シート状部材7にタックと、更に内部に広い空間を保持する為のワイヤーを設け、パイプベッドのヘッドフレーム18に固定する為の固定部材19として、紐を数か所設ける。設置する際は、パイプベッドのヘッドフレーム18に紐で結んで固定する。タックを広げ、枕元を包み込むように空間を作りワイヤーでその形状を保持する。尚、図16では、紐を二本一組で計四か所設け、ヘッドフレームにそれぞれで蝶結びをし、設置した状態の図である。
また、他の固定部材19によって、パイプベッド以外のベッドのヘッドボードや枕元周辺の取り付け可能な場所へも、設置可能である。他の固定部材19の例として、ゴム紐やスナップ等の留め具を設けた紐・テープ類・ループ状の紐、穴、リング、U字やS字等引掛けることが可能な形状のフックを設けたり、前記シート状部材7の上部に、カーテンのレールのように棒状の骨格部材2、ワイヤー等を設けてもよい。又、シート状部材7の上部を折り返して設け、前記折り返し部分をベッドのヘッドボードやヘッドフレーム18等に引掛けるようにしたり、同様に上部を折り返し袋状にし、前記袋状の部分をベッドのヘッドボードやヘッドフレーム18に被せるようにしてもよい。尚、シート状部材7のシート加工部分10については、上記他の実施例と同様、様々な変形例が考えられる。
上記第一〜第六の実施形態においては、骨格部材2を三角形状やアーチ状、コの字形状、ドーム状としたが、四角形、五角形、正六角形等の多角形状、円錐状、角錐状、円柱状、角柱状等、立体的に空間を設けられれば良く様々な形状が考えられる。
本発明は、細菌やウイルスに対応するものとしているが、埃、カビ、虫、花粉等の対策としても使用可能である。
家庭用としての利用はもちろんのこと、病院や老人介護福祉施設、保育施設、学校等の保健室、合宿所、避難所等、複数の人が利用する空間に於いても適している。
1 細菌及びウイルス防止ガード本体
2 骨格部材
3 折れ線
4 エンボス加工
5 穴
6 支持部材
7 シート状部材
8 切込み
9 寝具
10 シート加工部分
11 雄部
12 雌部
13 凸部
14 通気孔
15 透明窓部
16 スカート部
17 中心部
18 ベッドフレーム
19 固定部材

Claims (16)

  1. 就寝姿勢である人体の頭部または枕元周辺の空間を立体的に覆う細菌及びウイルス防止ガードであって、前記立体的な空間を形成する為の骨格となる骨格部材に、空間を覆うようにシート状部材を設けたことを特徴とする細菌及びウイルス防止ガード。
  2. 前記骨格部材に、形状を保持したり転倒やズレを防止する支持部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  3. 前記骨格部材が板状であることを特徴とする請求項1又は2記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  4. 前記板状の骨格部材が透明であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  5. 前記骨格部材に前記シート状部材を止着する為の止着手段を、前記骨格部材もしくは前記シート状部材、または前記骨格部材及び前記シート状部材に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  6. 前記骨格部材の表面に、エンボス加工を施したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  7. 前記骨格部材に、凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  8. 前記骨格部材に、通気孔を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  9. 前記骨格部材が棒状であることを特徴とする請求項1、2、5、7のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  10. 前記骨格部材が弾力性を有する棒状であって、収納の際には、前記骨格部材をひねり込み、重ね合わせるように折り畳んだり、押し縮めるように畳んだりすることが可能であることを特徴とする請求項1、2、5、7、9のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  11. 前記棒状の骨格部材を中心部から放射状に数本設け、前記骨格部材を覆うように設けた前記シート状部材と、前記骨格部材と部分的に結束し連動させた紐を設け、ワンタッチで開閉可能な構造であることを特徴とする請求項1、2、5、7、9のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  12. 前記骨格部材または前記シート状部材に頭部または枕元周辺の取り付け可能な場所に固定する為の固定部材を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  13. 就寝姿勢である人体の頭部または枕元周辺の空間を立体的に覆う細菌及びウイルス防止ガードであって、前記立体的な空間を形成するシート状部材に、頭部または枕元周辺の取り付け可能な場所に固定する為の固定部材を設けたことを特徴とする細菌及びウイルス防止ガード。
  14. 前記シート状部材が、細菌及びウイルスの透過を防止する素材であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  15. 前記シート状部材に、スリット、タック、ギャザー、透明窓部、ワイヤー挿入等のシート加工部分を設けたことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
  16. 前記細菌及びウイルス防止ガード本体は、分解もしくは折畳、または分解及び折畳が可能なことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の細菌及びウイルス防止ガード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018117950A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 末田 たつ恵 就寝用頭部カバー
JP7510134B2 (ja) 2020-08-06 2024-07-03 大倉工業株式会社 診療用頭部被覆材、その製造方法、診療用頭部被覆材の固定用治具、及び診療用頭部被覆セット

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