JP2013545612A5 - - Google Patents
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水素及びヒドロキシルイオンは交換部位を再生するために必要であり、これらはH+及びOH-イオンを生成する電気的に推進される水分解過程によりEDIプロセス中に連続的に再生される。このプロセスで利用されるイオン伝導性膜は半透過性の陰イオン及び陽イオン性のイオン交換膜であり、電極間にスタックとして積み重ねられて提供され、膜間の空間が流体流コンパートメントを作り出すように構成されている。陰イオン膜は負に荷電したイオン(陰イオン)のみが透過できるようにし、一方陽イオン膜は正に荷電したイオン(陽イオン)のみが透過できるようにする。このスタックを通って反対の極性の電極に向かって移動するイオンはある一定の「濃縮」コンパートメントに捕捉され、一方流入供給液は塩をもたらすイオンが除かれたいわゆる希釈コンパートメントで精製される。イオンが低減し精製された生成物はこれらの希釈コンパートメントから収集のためのヘッダーなどへ取り出される。
本発明の1つの態様によると、流入溶液中のイオン濃度を低減する方法が提供される。本方法の一部として、その脱イオン化段階において、流入液が無隔膜電気脱イオン化(EDI)スタックに供給される。このスタックは多孔質陰イオン交換材料(AIX)と陽イオン交換材料(CIX)の交互層のアレイからなる。一実施形態では、AIX及びCIX材料はサンドイッチ様の構造に配置され、接触したAIX層とCIX層の間に1以上の境界領域が存在する。流入液がAIX及びCIXアレイを通って通過し、それにより流入液のイオン濃度がAIX及びCIX材料の活性部位とのイオン交換によって低減する。脱イオン化された生成物はEDIスタックから収集される。
本方法の再生段階においては、電極間に電圧が印加され、EDIスタックの無隔膜サンドイッチアレイを横切ってフラッシング溶液が流入液として供給され、AIX及びCIX材料を通過する。水の分解は境界領域の少なくとも1つに沿って起こり、結果として水素H+及びOH-イオンが生成し、これらのイオンはAIX及びCIX材料に移動しこれらの材料を補充する。この再生段階の結果廃液流がスタックからの流出液として回収される。
装置の観点から、EDI装置は、対向するカソードとアノードとの間に挟まれたAIX及びCIX材料の交互層の無隔膜スタックを含む。交互層のスタックはAIXとCIXとの間に1以上の境界領域を画成する。本発明に従うEDIスタックは、電極に面し得る膜を除いてイオン交換膜を欠いている。
まず図1を参照すると、無隔膜電気脱イオン化(EDI)スタック構成からなる本発明の第1の代表的な実施形態が示されている。図に示されているように、EDIスタック100は対向するカソード2と電極4を含み、これら電極間の空間は全体が多孔質陰イオン交換材料6と多孔質陽イオン交換材料8とが交互に接触してなる層から構成される。図に示すように、この交互サンドイッチ構造により複数のAIX/CIX境界領域14が形成される。
このスタック構造の交互接触層は電極間の間隔全体に及んでおり、サンドイッチ様のアレイを画成する。イオン交換材料6、8は、膜形態以外のいかなる形態であってもよい。イオン交換ビーズが好ましいが、当業者には分かるようにこれらの材料は膜形態を除いて繊維、顆粒又はその他のイオン吸収性形態でも存在し得る。
実施の際、図1に関連して、例えば流入液流が矢印で示される方向でスタックの底部に供給される、操作の装入段階について説明する。ここで、流入液流は、陰イオン交換及び陽イオン交換材料の交互サンドイッチアレイの全表面を横切って底部から頂部に向かって供給され流出廃液流として出て行くことに留意することが重要である。この装入又は再生段階の間、直流(例えば5アンペア)をアセンブリを通してカソードからアノードに通電し、流入液流を例えば約100リットル/時で供給し得る。供給流入液(この装入又は再生段階ではフラッシュ供給液ともいわれる。)は、例えば2μS/cmの導電率を有し得る。この電場により、水が成分イオンのH+とOH-に分解され、これらのイオンはイオン交換材料を通って反対の極性を有する電極に向かって移動する。すなわち、H+イオンはカソードに向かって移動し、負に荷電したOH-はアノードに向かって移動する。この水分解は図1に「A」として示したAIX/CIX境界領域で起こる。H+及びOH-イオンはそれぞれのIX樹脂中に移動し、塩イオンと置き換わり、事実上IX材料を再生する。IX樹脂に保持されていた塩イオンもまた電場1内を移動し、最終的に第2のAIX/CIX境界に到達し、この点で溶液中に放出される。この濃縮された溶液は、新たに生成したIX樹脂を汚染しないように図1のスタックの頂部から流出液又は廃液として取り出され、この流出液は予想通り例えば800μS/cm程度の極めて伝導性であり得る。流入液又はフラッシュ供給液は一時維持され、最終的に減少した又は定常状態の導電率を示す廃液流出液になり得る。IX樹脂が部分的又は完全に再生されたら、スタックにかかる電力を切ることができ、従ってその後スタックをその脱イオン化段階で作動させることができる。
図2は、ビーズ、繊維、等のようなイオン交換材料10の混合床が陽イオン交換材料の層間に挟まれている別の実施形態を示す。この実施形態の操作の原理は図1に関連して上記したものと実質的に同じである。再生サイクル中、水分割は境界領域14の幾つかに沿って起こり、塩をもたらすイオンは他の境界領域14で捕捉され濃縮される。
当業者には理解されるように、再生の間スタック本体内にガスが入るのを防ぐために、イオン交換体のような膜、薄いUF膜などのような水透過性膜又は非常に細かいメッシュ膜を電極の一方又は両方に隣接して、しかしそれから離して配置してもよい。例えば、図1に関連して、カソード2の隣のAIX材料6とカソードとの間に膜を設けることができよう。また、アノード4に隣接するCIX層とアノードとの間に膜を配置することができよう。「無隔膜脱イオン化」という用語或いはスタックがイオン交換膜を欠く旨又は同様の記載は、電極の一方又は両方に面して膜を配置し得る上記のような構造を排除するものではない。しかしながら、これらの用語は、AIX、CIX、及びMBIX材料のアレイがアレイの隣接するAIX、CIX又はMBIX部材間のいずれかの境界に配置された膜を含んでいないことを意味している。
Claims (9)
- 流入溶液のイオン濃度を低減する方法であって、
脱イオン化段階での操作において、カソードとアノードの間に挟まれた多孔質陰イオン交換材料(AIX)及び陽イオン交換材料(CIX)の層を含む無隔膜電気脱イオン化(EDI)スタックであって、AIX層とCIX層の対が複数交互に配置されていて各対のAIX層とCIX層の間に1以上の界面領域を画成する、無隔膜電気脱イオン化(EDI)スタックに流入溶液を供給してAIX及びCIXに流入溶液を通過せしめ、AIX及びCIXとのイオン交換によりイオン濃度を低下させる工程と、
脱イオン化された生成物をEDIスタックから収集する工程と、
再生段階での操作において、電極間に電圧を印加するとともに、EDIスタックにAIX及びCIX材料にフラッシュ水を流入液として供給することによって、前記界面領域の少なくとも1つに沿って水を分解して、AIX及びCIX材料に移動してAIX及びCIX材料を再生するH+及びOH-イオンを生成せしめ、廃液流を流出液として回収する工程と
を含んでいて、前記脱イオン化段階と再生段階とが交互に行われる、方法。 - 前記流入溶液が、Na+及びCl-イオンが溶解している水である、請求項1記載の方法。
- 前記CIX材料が、SO3 2-イオンが固定されたビーズを含む、請求項2記載の方法。
- 前記AIX材料が、第四アンモニウムイオンが固定されたビーズを含む、請求項2又は請求項3記載の方法。
- 前記EDIスタックが、さらに、該スタック内に配置された1以上の混合イオン交換材料を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の方法。
- 流入溶液のイオン濃度を低減するための電気脱イオン化装置であって、当該装置が、カソードとアノードの間に挟まれた陰イオン交換材料AIX及び陽イオン性交換材料CIXの層のスタックを含んでいて、AIX層とCIX層の対が複数交互に連続して配置されていて各対のAIX層とCIX層の間に1以上の界面領域を画成しており、前記スタックがイオン交換膜を含んでおらず、当該装置が、AIX層及びCIX層でのイオン交換によってイオン濃度を低下させる脱イオン化段階での操作と、前記界面領域の少なくとも1つに沿って水を分解して、AIX及びCIX材料に移動してAIX及びCIX材料を再生するH + 及びOH - イオンを生成せしめる再生段階での操作とが交互に実施できるように構成されている、装置。
- 前記CIXが、SO3 2-イオンが固定されたビーズを含む、請求項6記載の装置。
- 前記AIXが、第四アンモニウムイオンが固定されたビーズを含む、請求項6又は請求項7記載の装置。
- さらに、スタック内でAIXとCIXの間に挟まれた1以上の混合イオン交換材料を含む、請求項6乃至請求項8のいずれか1項記載の装置。
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