JP2013545251A - 高圧放電ランプ - Google Patents

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Abstract

本発明は、気密封止された放電容器(100)を有する高圧放電ランプに関し、前記放電容器(100)内には、電極(104,105)と、気体放電を生成するための水銀フリーの充填物とが封入されており、前記充填物は、キセノン、および、ナトリウムとスカンジウムと亜鉛とである金属のハロゲン化合物とを含み、前記充填物にはさらに、ツリウムおよびマンガンである金属のハロゲン化合物が含まれている。

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載の高圧放電ランプに関する。とりわけ、自動車の前照灯の光源として使用できる高圧放電ランプに関する。
I.従来技術
たとえばEP1351276A2に、上述のような高圧放電ランプが開示されており、同文献には、自動車の前照灯にて使用するための35Wの定格出力を有する高圧放電ランプが記載されている。この高圧放電ランプは、気密封止された放電容器を有し、この放電容器内には、電極と、気体放電を生成するための水銀フリーの充填物とが封入されており、この充填物は、キセノン、および、ナトリウムとスカンジウムと亜鉛とである金属のハロゲン化合物を含有する。前記ハロゲン化合物はとりわけヨウ化物である。
EP1465237A2にも、同じ種類の高圧放電ランプが開示されており、この高圧放電ランプの充填物もまた水銀を含まず、キセノン、および、ナトリウムとスカンジウムと亜鉛とインジウムとである金属のヨウ化物を含有する。
WO2010/001316A1に記載された、自動車の前照灯用の高圧放電ランプの充填物は水銀フリーかつ亜鉛フリーであり、ナトリウムとスカンジウムとツリウムとである金属のヨウ化物を含む。前記金属は、場合によってはインジウムも含む。
II.発明の開示
本発明の課題は、消費電力が削減され光の色温度が上昇した、独立請求項の上位概念に記載の高圧放電ランプ、すなわち、自動車の前照灯用の光源として適した高圧放電ランプを提供することである。さらに、独立請求項の上位概念に記載された従来技術の高圧放電ランプでも、すなわち、35Wの定格出力用に構成された上位概念に記載の高圧放電ランプでも使用でき、かつ、より高い色温度で光放出を実現できるように、本発明の高圧放電ランプの、気体放電生成に必要な充填物を実現しなければならない。
本発明では上記課題は、請求項1に記載の特徴を有する高圧放電ランプによって解決される。従属請求項に、本発明の特に有利な実施形態が記載されている。
本発明の高圧放電ランプは、気密封止された放電容器を有し、この放電容器内には、電極と、気体放電を生成するための水銀フリーの充填物とが封入されており、この充填物は、キセノン、および、ナトリウムとスカンジウムと亜鉛とである金属のハロゲン化合物とを含有する。本発明では、前記充填物にはさらに、ツリウムとマンガンとである金属のハロゲン化合物も含まれている。ツリウムおよびマンガンのハロゲン化合物を添加することにより、本発明の高圧放電ランプから放出される白色光の色温度は約300K上昇する。さらに、ツリウムおよびマンガンのハロゲン化合物を組み合わせた本発明の添加物により、高圧放電ランプの動作電圧を引き上げることも可能となり、このことに相応して、従来技術の水銀フリーの高圧放電ランプでは通常、高圧放電ランプの動作電圧を調整するのに用いられる亜鉛ハロゲン化物の割合を削減することもできる。高圧放電ランプの充填物に含まれる亜鉛ハロゲン化物の割合が削減することは、高い光束を実現するのに有利となる。というのも、充填物中に含まれる亜鉛ハロゲン化物の割合が増大するほど高圧放電ランプの光束が減少するからである。さらに、ツリウムおよびマンガンのハロゲン化物の本発明の組み合わせを、高圧放電ランプの充填物の添加物として用いることにより、消費電力が35Wを下回りかつ光束が2000lm以下である、とりわけECE規則99の規定等の法的規定に適合した水銀フリーの充填物を有する高圧放電ランプの構成を実現することができる。このことにより、前照灯洗浄設備を有さない自動車の前照灯に設置される光源としても、本発明の高圧放電ランプを使用することができる。本発明の高圧放電ランプの消費電力が削減して35Wを下回ることはさらに、車両の燃料消費量の削減にも寄与する。
有利には、本発明の高圧放電ランプの充填物は、さらに少なくとも、インジウムのハロゲン化物を含む。このことにより、CIE1931規格やDIN5033規格による色度図における、高圧放電ランプから放出される白色光の色座標を、(プランク)黒点の曲線に近づけることができる。このことにより、高圧放電ランプから放出される光は、人間の眼には太陽光白色であるように見えるようになる。
有利には、本発明の高圧放電ランプの充填物に含まれる前記ハロゲン化物として、ヨウ化物のみを使用する。というのも、ヨウ化物の化学的攻撃性は他のハロゲン化合物よりも低いからである。
有利には、本発明の高圧放電ランプの充填物は少なくとも、キセノンとヨウ化ナトリウムと、ヨウ化スカンジウムと、ヨウ化亜鉛と、ヨウ化ツリウムと、ヨウ化マンガンとを含む。高圧放電ランプ内にて気体放電を点弧させた直後に白色光を直ちに放出できるようにするために有利なのは、低温充填圧が、すなわち、22℃の温度において測定される、放電容器内のキセノンの充填圧が、1.0〜1.8MPaの範囲内であり、有利には1.4〜1.6MPaの範囲内にあることである。充填物成分であるヨウ化ナトリウム、ヨウ化スカンジウム、ヨウ化亜鉛、ヨウ化ツリウムおよびヨウ化マンガンの重量割合は、有利には以下の数値範囲内にある:
表1:
ヨウ化ナトリウム 25〜35重量%
ヨウ化スカンジウム 25〜35重量%
ヨウ化亜鉛 3〜7重量%
ヨウ化ツリウム 10〜30重量%
ヨウ化マンガン 4〜6重量%
上述の重量パーセンテージの表示は、前記充填物に含まれるハロゲン化物ないしはヨウ化物の全重量に対するパーセンテージである。上述の数値範囲内で上述の成分の重量割合を変化させることにより、本発明の高圧放電ランプから放出される光の色温度と、高圧放電ランプの動作電圧とを変化させることができる。この数値範囲内で、本発明の高圧放電ランプにより、ECE規則99に規定された法的基準を満たす光を生成することができる。
本発明の高圧放電ランプから放出される光の色座標を(プランク)黒点の曲線に近づくようにするために有利なのは、本発明の高圧放電ランプの充填物は、キセノンとヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとである上述の充填物成分の他にさらに、ヨウ化インジウムも含むことである。前記充填物に含まれるハロゲン化物ないしはヨウ化物の総量に対するヨウ化インジウムの重量割合は、有利には1〜4重量%の範囲内にある。
キセノンとヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとヨウ化インジウムとである充填物成分の他に、本発明の高圧放電ランプの充填物にさらに別の添加物を加えなくてもよい。このことは、有利には、前記充填物に含まれるハロゲン化物の総量が、ヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとヨウ化インジウムとから構成され、よって、充填物に含まれるハロゲン化物の総量に対するヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとヨウ化インジウムとの重量割合を加算した和が100重量%になることを意味する。これらの各重量割合の表記では、放電容器や充填物に入り込むのを回避できない汚染物は考慮していない。この汚染物はたとえば、ランプ動作中に、放電チャンバ内に突出した電極端部から放出される物質であり得る。
理想的な点光源に可能な限り近づけるために有利なのは、本発明の高圧放電ランプの放電容器の容量値が0.015cm〜0.022cmの範囲内にあり、有利には、0.016cm〜0.019cmの範囲内にあることである。
有利には、本発明の高圧放電ランプの充填物に含まれるハロゲン化物ないしはヨウ化物の総量の値が、放電容器容量の1cmあたり8mg〜15mgの範囲内にあり、特に有利には、放電容器容量の1cmあたり10mg〜12mgの範囲内にある。このことにより、放電容器容量の上述の数値範囲と組み合わせると、点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に22W〜28Wの数値範囲内にある消費電力で動作する高圧放電ランプを実現することができる。上述の「点弧フェーズ」との用語は、高圧放電ランプの気体放電の点弧動作フェーズを意味し、「始動フェーズ」との用語は、前記点弧フェーズの直後に行われる動作フェーズであって、前記充填物中の金属ハロゲン化物が蒸気相に移行する動作フェーズを意味する。この始動フェーズの終了時には、高圧放電ランプの動作が準定常平衡状態になる。高圧放電ランプの消費電力の22〜28Wの数値範囲は、高圧放電ランプの点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後の準定常動作状態に基づいている。始動フェーズ中には、充填物成分の蒸発を迅速に実現するため、高圧放電ランプの動作時の電力は非常に高くなる(定格電力の3〜5倍)。
本発明の高圧放電ランプの電極は棒状であり、タングステンワイヤから成る。この電極の直径値は有利には、0.20mm〜0.30mmの範囲内にあり、有利には、0.26mm〜0.28mmの範囲内にある。このような直径値により、石英ガラスの熱膨張係数とタングステンの熱膨張係数とが異なることを原因として、放電容器の石英ガラスにひびが入らないように、電流耐性が十分に高くなるように電極が十分に太くなり、かつ十分に細くなることが保証される。
これに代えて択一的に、電子の仕事関数を低下させ、ひいては電極の動作温度を低下させるために、酸化トリウムがドープされたタングステンから前記電極が成る構成も可能である。しかし、このような電極はランプ動作中にトリウムを放出し、これは放電容器の内部空間内において、トリウムまたはヨウ化トリウムの形態で汚染物となり、これにより、充填物ないしは気体放電に影響が及ぼされてしまう。
本発明の高圧放電ランプの上述の水銀フリーの充填物はさらに、高圧放電ランプの点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に35Wというより高い電力で動作するように構成された高圧放電ランプにも使用することができる。以下、上述の電力を定格電力とも称する。したがって本発明は、高圧放電ランプの点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に35Wの電力で動作するように設けられた高圧放電ランプであって、当該高圧放電ランプの充填物が少なくともキセノンとヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとを含み、キセノンの低温充填圧が1.0MPa〜1.8MPaの範囲内にあり、上述の各ヨウ化物の重量割合に対し、表1に記載された値が適用される高圧放電ランプも含む。定格電力が35Wである本発明の高圧放電ランプの充填物中にはさらに、当該充填物に含まれるヨウ化物の総量に対して1〜4重量%のヨウ化インジウムも含まれる。定格電力が35Wである本発明の高圧放電ランプの充填物には、キセノンとヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとヨウ化インジウムとである充填物成分の他にさらに別の添加物を加えなくてもよい。このことは、有利には、前記充填物に含まれるハロゲン化物の総量が、ヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとヨウ化インジウムとから構成され、よって、充填物に含まれるハロゲン化物の総量に対するヨウ化ナトリウムとヨウ化スカンジウムとヨウ化亜鉛とヨウ化ツリウムとヨウ化マンガンとヨウ化インジウムとの重量割合を加算した和が100%になることを意味する。
定格電力が35Wである本発明の高圧放電ランプでは、上述の充填物組成により、当該高圧放電ランプから放出される光の色温度が約300K上昇する。点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に22W〜28Wの範囲内の電力で動作するように構成された本発明の高圧放電ランプとの相違点として、点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に35Wの電力で動作するように構成された本発明の高圧放電ランプでは、放電容器の容積、ハロゲン化物の充填量および電極の直径の値を別の値にする必要がある。
定格電力が35Wである本発明の高圧放電ランプの放電容器の容積は有利には、0.020cm〜0.024cmの範囲内にある値を有し、当該高圧放電ランプの充填物に含まれるハロゲン化物ないしはヨウ化物の総量は有利には、前記放電容器の容積の1cmあたり8mg〜10mgの範囲内にある値である。
定格電力が35Wである上述のような本発明の高圧放電ランプの電極も棒状であり、タングステンワイヤから成る。しかし、この電極の直径は有利には、0.30mm〜0.35mmの範囲内の値を有する。このような直径値により、石英ガラスの熱膨張係数とタングステンの熱膨張係数とが異なることを原因として、放電容器の石英ガラスにひびが入らないように、電流耐性が十分に高くなるように電極が十分に太くなり、かつ十分に細くなることが保証される。
III.有利な実施例の説明
以下、有利な実施例を参照して本発明を詳細に説明する。
本発明の高圧放電ランプの概略的な部分断面図である。 本発明の高圧放電ランプから放出される光の、CIE1931規格ないしはDIN5033規格による色度図における色座標を示す図である。
図1に概略的な断面図で示された本発明の実施例のランプは、自動車投光器において光源として使用され消費電力量が定格25Wである高圧放電ランプ、とりわけハロゲン金属蒸気高圧放電ランプである。
このランプは、気密封止された放電チャンバ103と、口金近傍のピンチシール101と口金から遠いピンチシール102とを有する、石英ガラス製の管状の放電容器100を有する。放電チャンバ103内部に2つの電極104,105が突出しており、これらの電極104,105はそれぞれ、ピンチシール101ないしは102内に気密に封入されたモリブデン箔106,107を介して、当該ピンチシール101,102から引き出された給電線108,109に導電接続されている。前記電極104,105はタングステンワイヤから成り、各電極104,105の直径は0.27mmである。両電極104,105間の光学的な有効距離は、すなわち、ランプ容器100,116の光学的結像特性を通じて外部から知覚される電極間距離は、3.9mmである。
ランプ口金は、プラスチック射出成形部品から成る口金スリーブ110を有し、この口金スリーブ内に、前記放電容器100と、当該放電容器100に溶接された外部バルブ116とが固定されている。前記外部バルブ116は、紫外線を吸収する物質がドープされた石英ガラスから成り、前記紫外線を吸収する物質は、たとえば酸化セリウムや酸化チタン等である。前記口金スリーブ110の、前記放電容器100と反対側の端部は、2つの電気的コンタクト112,113を有するプラグとして構成されている。中央コンタクト112は、口金近傍のピンチシール101から引き出された給電線108に導電接続されているのに対し、他方の環状の電気的コンタクト113は、セラミック管114によって包囲された戻りリード115を介して、口金から遠い前記ピンチシール102から突出した給電線109に導電接続されている。前記放電容器100は、当該放電容器100に対してほぼ同軸に配置された円筒形の外部バルブ116によって包囲されており、この外部バルブ116は、口金から遠いピンチシール102と、前記放電容器100の、前記口金スリーブ110内に延在する環状の突出部分117とに融着されている。前記外部バルブ116は、前記放電チャンバ103の領域を当該外部バルブ116内部に完全に収めるように、前記放電容器100を包囲する。両ランプ容器100および116を円筒形の口金スリーブ110内に固定するためには、挟持部で前記外部バルブ116を包囲する環状の金属製の保持部材118と、4つの曲げられた金属タブ119とが用いられる。これら4つの金属タブ119の各第1の端部は前記保持部材118に融着されており、当該金属タブ119の各第2の端部は、前記口金スリーブ110のプラスチック材料内に固定されている。前記放電容器100の外表面には、たとえばEP1632985A1に開示されたような、点弧補助コーティング(図示されていない)を設けることができる。
前記放電容器100内に封入された充填物は水銀フリーの充填物であり、キセノンと、ヨウ化ナトリウム(NaI)と、ヨウ化スカンジウム(ScI)と、ヨウ化インジウム(InI)と、ヨウ化亜鉛(ZnI)と、ヨウ化ツリウム(TmI)と、ヨウ化マンガン(MnI)とを、以下の量で含有する:
表2:
ヨウ化ナトリウム 31重量%
ヨウ化スカンジウム 31重量%
ヨウ化亜鉛 5重量%
ヨウ化ツリウム 25重量%
ヨウ化マンガン 5重量%
ヨウ化インジウム 3重量%
上記の重量パーセンテージの表記は、充填物中に含まれるヨウ化物の総量を基準とする。前記充填物に含まれるヨウ化物の総量は、放電容器100の容積の1cmあたり12mgである。
キセノンは、放電容器103内に1.5MPaの低温充填圧で設けられている。低温充填圧との用語は、22℃の温度で測定される充填圧を指す。ランプ動作中は、放電チャンバ103内の温度は格段に高くなり、これにより、キセノン圧も格段に高くなる。
充填物が封入される放電容器100の容積は0.017cmである。放電チャンバ103の領域における放電容器100の形状は実質的に、ランプの長手方向延在軸を中心として回転対称的な楕円形である。前記放電チャンバ103の領域における前記放電容器100の内径の値は2.0mm〜2.7mmの範囲内であり、有利には、2.1mm 15〜2.3mmの数値範囲内である。前記放電チャンバ103の領域における前記放電容器100の外径の値は5.0mm〜6.0mmの領域内であり、有利には、5.4mm〜5.6mmの領域内である。
前記高圧放電ランプは、点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に25Wの電力で動作するように構成されている。前記高圧放電ランプは動作中に、色温度が4800Kであり光束が2000lm以下である白色光を生成する。図2のCIE1931規格ないしはDIN5033規格の色度図において、色座標x、yを用いた本発明の高圧放電ランプの色座標を四角1により表している。図2ではさらに、ドット2によって、従来技術の高圧放電ランプから放出される白色光の色座標を示している。図2の色度図ではさらに、「プランク」と表示された(プランク)黒体放射源の曲線、および、3500K〜6000Kの値における等色温度線を500K間隔で示している。さらに、破線によって示した台形は、ECE規則99の規定の許容範囲内にある白色光の色座標を含む、いわゆるECEボックスを表している。自動車の前照灯において光源として用いられる高圧放電ランプから放出される白色光の色座標は、このECEボックス内に収まらなければならない。
本発明は、点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に25Wの電力で動作するように構成された高圧放電ランプの上述の詳細に説明した実施例に限定されることはなく、点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に35Wの電力で動作するように構成された高圧放電ランプにも適用される。
本発明の第2の実施例の高圧放電ランプは、有利には自動車投光器において光源として用いられ定格電力消費量が35Wである高圧放電ランプ、とりわけハロゲン金属蒸気高圧放電ランプである。この高圧放電ランプも、図1に示された構成を有する。さらに、前記放電容器100内に封入される充填物も、表2に示された組成を有し、また、1.5MPaの低温充填圧でキセノンを含有する。しかし、本発明の第1の実施例の高圧放電ランプとの相違点として、第2の実施例の高圧放電ランプの放電容器の容積は0.022cmであり、充填物に含まれるハロゲン化物の総量は、前記放電容器の容積の1cmあたり9mgである。さらに、第2の実施例の高圧放電ランプの電極および放電容器の寸法はより大きくなっている。とりわけ、本発明の第2の実施例の高圧放電ランプの電極104,105の直径は0.33mmであり、前記放電チャンバ103の領域における放電容器100の内径の値は、2.5mm〜2.6mmの範囲内である。前記放電チャンバ103の領域における前記放電容器100の外径の値は、6.2mm〜6.4mmの範囲内である。外部から知覚される電極間隔は4.0mm〜4.2mmの数値範囲内であり、有利には4.1mmである。
本発明の第2の実施例の高圧放電ランプから放出される白色光の色温度は4800Kであり、CIE1931規格ないしはDIN5033規格による標準色度図における、当該高圧放電ランプから放出される白色光の色座標はほぼ、x=0.352およびy=0.362である。図2では、第2の実施例の高圧放電ランプから放出される白色光の色座標を三角形3で示している。

Claims (19)

  1. 気密封止された放電容器(100)を有する高圧放電ランプであって、
    前記放電容器(100)内に、電極(104,105)と、気体放電を生成するための充填物とが封入されており、
    前記充填物は、水銀フリーの充填物であり、
    前記水銀フリーの充填物には、キセノン、および、ナトリウムとスカンジウムと亜鉛とである金属のハロゲン化合物が含まれている、高圧放電ランプにおいて、
    前記充填物にはさらに、ツリウムおよびマンガンである金属のハロゲン化合物が含まれている
    ことを特徴とする、高圧放電ランプ。
  2. 前記充填物はさらに、インジウムの少なくとも1つのハロゲン化合物を含む、
    請求項1記載の高圧放電ランプ。
  3. 前記ハロゲン化合物はヨウ化物である、
    請求項1または2記載の高圧放電ランプ。
  4. 前記充填物は、キセノンと、ヨウ化ナトリウムと、ヨウ化スカンジウムと、ヨウ化亜鉛と、ヨウ化ツリウムと、ヨウ化マンガンとを有する、
    請求項1から3までのいずれか1項記載の高圧放電ランプ。
  5. 前記充填物はさらに、ヨウ化インジウムも含む、
    請求項4記載の高圧放電ランプ。
  6. 前記高圧放電ランプの放電容器内におけるキセノンの低温充填圧は1.0MPa〜1.8MPaの数値範囲内であり、
    前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総重量に対するヨウ化ナトリウムの重量割合の値は25〜35重量%の数値範囲内であり、
    前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総重量に対するヨウ化スカンジウムの重量割合の値は25〜35重量%の数値範囲内であり、
    前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総重量に対するヨウ化亜鉛の重量割合の値は3〜7重量%の数値範囲内であり、
    前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総重量に対するヨウ化ツリウムの重量割合の値は10〜30重量%の数値範囲内であり、
    前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総重量に対するヨウ化マンガンの重量割合の値は4〜6重量%の数値範囲内である、
    請求項4記載の高圧放電ランプ。
  7. 前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総量に対するヨウ化インジウムの重量割合は1〜4重量%の範囲内である、
    請求項5記載の高圧放電ランプ。
  8. 前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総量に対するヨウ化ナトリウムの重量割合と、ヨウ化スカンジウムの重量割合と、ヨウ化インジウムの重量割合と、ヨウ化亜鉛の重量割合と、ヨウ化ツリウムの重量割合と、ヨウ化マンガンの重量割合との和は、100重量%である、
    請求項7記載の高圧放電ランプ。
  9. 前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総量は、前記高圧放電ランプの放電容器(100)の容積の1cmあたり8mg〜15mgの範囲内である、
    請求項1から8までのいずれか1項記載の高圧放電ランプ。
  10. 前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総量は、前記高圧放電ランプの放電容器(100)の容積の1cmあたり10mg〜12mgの範囲内である、
    請求項9記載の高圧放電ランプ。
  11. 前記高圧放電ランプの放電容器(100)の容積の値は、0.015cm〜0.022cmの範囲内である、
    請求項1から10までのいずれか1項記載の高圧放電ランプ。
  12. 前記高圧放電ランプの放電容器(100)の容積の値は、0.016cm〜0.019cmの範囲内である、
    請求項11記載の高圧放電ランプ。
  13. 前記電極(104,105)は棒状であり、
    前記電極(104,105)の直径の値は、0.20mm〜0.30mmの範囲内である、
    請求項1から12までのいずれか1項記載の高圧放電ランプ。
  14. 前記電極(104,105)の直径の値は、0.26mm〜0.28mmの範囲内である、
    請求項13記載の高圧放電ランプ。
  15. 前記高圧放電ランプは、当該高圧放電ランプの点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に22W〜28Wの範囲内の電力消費量で動作するように構成されている、
    請求項1から14までのいずれか1項記載の高圧放電ランプ。
  16. 前記高圧放電ランプは、当該高圧放電ランプの点弧フェーズおよび始動フェーズの終了後に35Wの電力消費量で動作するように構成されている、
    請求項1から9までのいずれか1項記載の高圧放電ランプ。
  17. 前記充填物に含まれるハロゲン化合物の総量は、前記高圧放電ランプの放電容器(100)の容積の1cmあたり8mg〜10mgの範囲内である、
    請求項16記載の高圧放電ランプ。
  18. 前記高圧放電ランプの放電容器(100)の容積の値は、0.020cm〜0.024cmの範囲内である、
    請求項16または17記載の高圧放電ランプ。
  19. 前記電極(104,105)は棒状であり、
    前記電極(104,105)の直径の値は、0.30mm〜0.35mmの範囲内である、
    請求項16から18までのいずれか1項記載の高圧放電ランプ。
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