JP2013543009A - 3−ジュウテロ−ポマリドマイド - Google Patents

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シェイラ デウィット,
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デューテリア ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
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Abstract

本願は、3’−ジュウテロ−ポマリドマイド、その重水素化誘導体、その薬学的に許容され得る塩の形態、およびそれらを使用して処置する方法を記載する。本発明の別の態様は、多発性骨髄腫を処置する方法であり、この方法は、そのような処置を必要とする宿主に、治療有効量の本発明の重水素化合物またはその薬学的に許容され得る塩の少なくとも1つを投与する工程を包含する。本発明はまた、治療において使用するための新規3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩もまた提供する。

Description

(関連出願への相互参照)
本出願は、2010年11月18日に出願された米国仮特許出願第61/414,949号の優先権の利益を米国特許法§119(e)の下、主張する。この米国仮特許出願第61/414,949号の開示内容が、参考として本明細書に援用される。
発明の背景
下記に示されるポマリドマイド(4−アミノ−2−(2’,6’−ジオキソピペリジン−3’−イル)イソインドール−1,3−ジオン)は、サリドマイドの誘導体であり、現在臨床試験中の免疫調節物質である。
Figure 2013543009
ポマリドマイドは、特許文献1(その内容は、参考として援用される)に記載されている。ポマリドマイドは、そのグルタルイミド環(2’,6’−ジオキソピペリジニル環)上に不斉3’炭素が存在することから、RおよびS立体異性体のラセミ混合物である。その3’位の水素は、隣接するカルボニル部分の存在に起因して酸性であり、それにより、ポマリドマイドの立体異性体を分離すること、およびその立体異性体の一方が他方より優れているかを判定することが困難である。
特許文献2には、サリドマイドのアイソトポログ(isotopologues)(NH基を有しないポマリドマイド)が記載されているが、そのグルタルイミド環の不斉炭素における重水素化は記載されていない。
特許文献3には、レナリドマイド(levalidomide)のアイソトポログ(アミノ基近傍にカルボニル基を有しないポマリドマイド)が記載されているが、そのグルタルイミド環の不斉炭素における重水素化は記載されていない。
ポマリドマイドは、公知の有用な薬であるので、その新規誘導体を見出すことは、望ましいことである。
米国特許第5,635,517号明細書 国際公開第2010/093604号 国際公開第2010/093434号
発明の要旨
したがって、3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩が、本明細書中に記載される。
本明細書中で提供される別の態様は、薬学的に許容され得るキャリア、および治療有効量の本発明の重水素化合物またはその薬学的に許容され得る塩の少なくとも1つを含む薬学的組成物である。
別の態様は、多発性骨髄腫を処置する方法であり、この方法は、そのような処置を必要とする宿主に、治療有効量の本発明の重水素化合物またはその薬学的に許容され得る塩の少なくとも1つを投与する工程を包含する。
治療において使用するための新規3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩もまた提供される。
別の態様は、医薬(例えば、多発性骨髄腫の処置用の医薬)の製造のための新規3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用である。
以下の詳細な説明中で明らかになるこれらおよび他の態様は、本発明者らによる3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物の発見によって達成された。
好ましい実施形態の詳細な説明
ジュウテリウム(DまたはH)は、水素の安定な非放射性同位体であり、2.0144という原子量を有する。水素は、天然には、同位体H(水素またはプロチウム)、D(Hまたはジュウテリウム)およびT(Hまたはトリチウム)の混合物として存在する。ジュウテリウムの天然存在度は、0.015%である。当業者は、H原子を有するすべての化学的化合物では、そのH原子は実際にはHとDとの混合物を表し、約0.015%がDであることを認識している。したがって、0.015%というその天然存在度よりも高くなるように富化されたジュウテリウムレベルを有する化合物は、非天然であり、結果として、富化されていないそれらの対応物に対して新規のものであると考えられるべきである。
存在するジュウテリウムの量について与えられるすべての百分率は、モル百分率である。さらに、ある可変部分が、定義を伴っていないとき、その可変部分の前述の定義が支配する。
ある態様において、本発明は、式I
Figure 2013543009
の3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、ここで、R〜R10は、独立して、HおよびDから選択される。
式Iに示される3’−ジュウテリウム基(すなわち、Z=Dであるとき)は、式Iの化合物が、3’位における同位体が富化されており、富化されていないポマリドマイドと異なり、別個のものであることを意味する。
化合物は、計量されるのに十分であり、その構造の同一性について試験するのに十分であり、かつ実証可能な用途を有するのに十分な量(例えば、アッセイ、インビトロ試験またはインビボ試験において活性であると示され得る量)の分子のことを指す(3’−ジュウテロ−ポマリドマイドの分子は、上記構造を有する原子の群であり、C1311DNと定義される)。
別の態様において、本発明は、式Ia
Figure 2013543009
の(S)−3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、式Iaの化合物の立体異性体純度(その化合物において、示されていない立体異性体に対する、示されている立体異性体の過剰度(%))は、少なくとも33%である(すなわち、33%の望まれていない異性体に対して66%の所望の異性体)。
本発明の化合物の立体異性体純度のさらなる例としては、少なくとも40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99から約100重量%までが挙げられるが、これらに限定されない。
別の態様において、本発明は、式Ib
Figure 2013543009
の(R)−3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、式Ibの化合物の立体異性体純度(その化合物において、示されていない立体異性体に対する、示されている立体異性体の過剰度(%))は、少なくとも33%である(すなわち、33%の望まれていない異性体に対して66%の所望の異性体)。
別の態様において、本発明は、R〜R10がHである、式Iの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がHである、式Iaの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がHである、式Ibの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびR〜RがDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびR〜Rが、Dであり、R〜RおよびR〜R10が、Hである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RがDである、式I、IaもしくはIbIの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜Rが、Dであり、RおよびR〜R10が、Hである、式I、IaもしくはIbIの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびRがDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびRが、Dであり、R、RおよびR〜R10が、Hである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RがDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜Rが、Dであり、RおよびR〜R10が、Hである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10が、Dであり、R〜Rが、Hである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10がDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10が、Dであり、RおよびR〜Rが、Hである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10がDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10が、Dであり、RおよびR〜Rが、Hである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R、RおよびR〜R10がDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R、RおよびR〜R10が、Dであり、R、RおよびR〜Rが、Hである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がDである、式I、IaもしくはIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、式II
Figure 2013543009
の3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、ここで、
Zは、HまたはDであるが、ただし、Zにおけるジュウテリウムの存在度は、少なくとも30%であり;
〜R10は、独立して、HおよびDから選択される。
別の態様において、本発明は、Zにおけるジュウテリウムの存在度が、(a)少なくとも40%、(b)少なくとも50%、(c)少なくとも60%、(d)少なくとも70%、(e)少なくとも80%、(f)少なくとも90%、(g)少なくとも95%、(h)少なくとも97%および(i)約100%から選択される化合物を提供する。
Zにおけるジュウテリウムの存在度のさらなる例としては、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99から約100%までが挙げられる。
別の態様において、本発明は、式IIa
Figure 2013543009
の(S)−3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、式IIaの化合物の立体異性体純度(その化合物において、示されていない立体異性体に対する、示されている立体異性体の過剰度(重量%))は、少なくとも33%である(すなわち、33%の望まれていない異性体に対して66%の所望の異性体)。
別の態様において、本発明は、式IIb
Figure 2013543009
の(R)−3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、式IIbの化合物の立体異性体純度(その化合物において、示されていない立体異性体に対する、示されている立体異性体の過剰度(%))は、少なくとも33%である(すなわち、33%の望まれていない異性体に対して66%の所望の異性体)。
別の態様において、本発明は、R〜R10がHである、式IIの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がHである、式IIaの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がHである、式IIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびR〜RがDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびR〜Rが、Dであり、R〜RおよびR〜R10が、Hである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RがDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜Rが、Dであり、RおよびR〜R10が、Hである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびRがDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、RおよびRが、Dであり、R、RおよびR〜R10が、Hである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RがDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜Rが、Dであり、RおよびR〜R10が、Hである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10が、Dであり、R〜Rが、Hである。式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10がDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10が、Dであり、RおよびR〜Rが、Hである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10がDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜RおよびR〜R10が、Dであり、RおよびR〜Rが、Hである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R、RおよびR〜R10がDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R、RおよびR〜R10が、Dであり、R、RおよびR〜Rが、Hである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、R〜R10がDである、式II、IIaもしくはIIbの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
別の態様において、本発明は、式II
Figure 2013543009
の化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、
ここで、Zにおけるジュウテリウムの存在度は、(a)少なくとも40%、(b)少なくとも50%、(c)少なくとも60%、(d)少なくとも70%、(e)少なくとも80%、(f)少なくとも90%、(g)少なくとも95%、(h)少なくとも97%および(i)約100%から選択される。
別の態様において、本発明は、式IIa
Figure 2013543009
の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、
ここで、Zにおけるジュウテリウムの存在度は、(a)少なくとも40%、(b)少なくとも50%、(c)少なくとも60%、(d)少なくとも70%、(e)少なくとも80%、(f)少なくとも90%、(g)少なくとも95%、(h)少なくとも97%および(i)約100%から選択される。
別の態様において、本発明は、式IIb
Figure 2013543009
の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、
ここで、Zにおけるジュウテリウムの存在度は:(a)少なくとも40%、(b)少なくとも50%、(c)少なくとも60%、(d)少なくとも70%、(e)少なくとも80%、(f)少なくとも90%、(g)少なくとも95%、(h)少なくとも97%および(i)約100%から選択される。
別段示されない限り、Dが、ある位置において明確に列挙されているかまたはある式に示されているとき、このDは、水素とジュウテリウムとの混合物を表し、そのジュウテリウムの量は、約100%である(すなわち、ジュウテリウムの存在度は、90%〜100%である)。ある特定の態様において、ジュウテリウムの存在度は、97%〜100%である)。
式Iにおける可変部分R〜R10によって示されるように、式Iには10個の水素原子が存在する。ポマリドマイド上に存在する水素は、ジュウテリウムとの交換に対して異なる能力を有する。例えば、水素原子RおよびR〜Rは、HO/DO中で交換可能である。水素原子R〜Rおよび3’ジュウテリウムは、塩基性条件下で交換され得る。残りの水素原子は、ジュウテリウム原子に容易に交換可能でない。しかしながら、その残りの位置におけるジュウテリウム原子は、ポマリドマイドを合成するための公知の合成方法によって、重水素化された出発物質または中間体を使用することによって組み込まれ得る。
本発明は、3’位の重水素化によってポマリドマイドを安定化することに基づく。式I〜Ibには10個のさらなる水素原子が存在するので、3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物は、さらに富化され得る。R〜R10のうちの1つをジュウテリウムで置き換えることによって、10%富化がもたらされ得る。したがって、3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物のさらなる富化の例としては、10、20、30、40、50、60、70、80、90および100%富化が挙げられるが、これらに限定されない。
約10%未満のさらなる富化を達成するために、1つの部位の部分的な重水素化だけが必要である(例えば、いくらかのジュウテリウム富化ポマリドマイドが存在し、ここで、3’位だけが重水素化される)。
天然のジュウテリウム存在度は0.015%であるので、ポマリドマイドのおよそ6,667分子ごとに(1/0.00015=6,667)、1つのジュウテリウムが存在する1つの天然に存在する分子が存在すると予想され得る。ポマリドマイドは、11個の位置を有するので、ポマリドマイドのおよそ73,337分子(11×6,667)ごとに、11個すべてが異なる天然に存在するモノ重水素化ポマリドマイドが存在し得ると大まかに予想され得る。この概算は、ポマリドマイド上の水素原子の異なる交換速度を考慮していないので、大ざっぱな見積もりである。1つより多くのジュウテリウムを有する天然に存在する分子については、その数値は、大幅に大きくなる。この天然存在度に照らして、本発明は、ある態様において、ある量のジュウテリウム富化化合物に関し、ここで、列挙される富化は、天然に存在する重水素化分子よりも高い富化であり得る。
本発明は、単離または精製された3’−ジュウテロ−ポマリドマイドにも関する。その単離または精製された3’−ジュウテロ−ポマリドマイドは、そのジュウテリウムレベルが天然に存在するレベルより高い(例えば、10%)分子の群(すなわち、単離された化合物)である。その単離または精製された3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物を、当業者に公知の手法によって得ることができる。
単離とは、天然に存在しない3’−ジュウテロ−ポマリドマイドが精製されている(例えば、それが調製された反応溶液から精製されている)ことを意味する。単離された3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物(または2種類以上の化合物が存在するときは複数の化合物)の純度の例としては、存在する非ジュウテリウム富化ポマリドマイド成分に対して、少なくとも40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99から約100%までが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明は、化合物の混合物にも関し、それは、1種類より多くの種類の重水素化化合物が主張されていることを意味する(例えば、分子のいくつかだけがR=Dを有する一化合物、またはいくつかの分子がR=Dを有する化合物、およびR=Dである第2の一連の分子)。
本発明は、3’−ジュウテロ−ポマリドマイドを含む組成物にも関する。その組成物は、天然存在度よりも多い3’−ジュウテロ−ポマリドマイドの存在を必要とする。例えば、本発明の組成物は、(a)ある特定のμgの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド;(b)ある特定のmgの3’−ジュウテロ−ポマリドマイド;および(c)ある特定のグラムの3’−ジュウテロ−ポマリドマイドを含み得る。
別の態様において、本発明は、ある量の新規3’−ジュウテロ−ポマリドマイド化合物を提供する。量の例としては、(a)少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5から〜1モルまで、(b)少なくとも0.1モルおよび(c)少なくとも1モルの化合物が挙げられるが、これらに限定されない。本発明の量が、実際の薬の製造においてより有用であるとき、その量はまた、ラボスケール(例えば、グラムスケール)、キロラボスケール(例えば、キログラムスケール)および産業的または商業的なスケール(例えば、マルチキログラムまたはそれ以上のスケール)の量を包含する。産業的/商業的なスケールとは、臨床試験、製剤化、社会への販売/流通などのために計画された、バッチで生成される生成物の量のことを指す。
別の態様において、本発明は、薬学的に許容され得るキャリアおよび治療有効量の本発明のジュウテリウム富化化合物を含む新規薬学的組成物を提供する。
別の態様において、本発明は、多発性骨髄腫(難治性または再発性を含む)を処置する新規方法を提供し、この方法は:それを必要とする患者に治療有効量の本発明のジュウテリウム富化化合物を投与する工程を包含する。
別の態様において、本発明は、多発性骨髄腫を処置する新規方法を提供し、この方法は:それを必要とする患者に第1および第2の治療剤を投与する工程を包含し、第1の治療剤は、治療有効量の本発明のジュウテリウム富化化合物であり、第2の治療剤は、治療有効量の抗ミエローマ剤(例えば、デキサメタゾン(dexamethasome))である。別の態様において、本発明は、ある量の、治療において使用するための上記の通りの本発明のジュウテリウム富化化合物を提供する。
別の態様において、本発明は、医薬(例えば、多発性骨髄腫の処置用)の製造のための、ある量の本発明のジュウテリウム富化化合物の使用を提供する。
別の態様において、本発明は、本明細書中で提供される化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩を用いて、様々な疾患または障害を処置し、そして/または管理する方法を提供する。
別の態様において、本発明は、本発明の化合物の溶媒和化合物(例えば、水和物)および包接化合物を提供し、また、それらを包含する。
疾患または障害の例としては、癌、血管新生に関連する障害、疼痛(複合性局所性疼痛症候群(「CRPS」)を含むがこれに限定されない)、黄斑変性症(「MD」)および関連症候群、皮膚疾患、肺障害、アスベスト関連障害、寄生虫病、免疫不全障害、CNS障害、CNS損傷、アテローム性動脈硬化症および関連障害、睡眠機能不全(dysfunctional sleep)および関連障害、異常ヘモグロビン症および関連障害(例えば、貧血)、TNFα関連障害、ならびに他の様々な疾患および障害が挙げられるが、これらに限定されない。
癌および前癌状態の例としては、Mullerらに対する米国特許第6,281,230号および同第5,635,517号、Zeldisに対する様々な米国特許公報(2004年11月4日公開の公開番号2004/0220144A1(骨髄異形成症候群の処置);2004年2月12日公開の2004/0029832A1(様々な種類の癌の処置);ならびに2004年5月6日公開の2004/0087546(骨髄増殖性疾患の処置)を含む)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。例としてはまた、2004年12月2日公開のWO2004/103274に記載されているものも挙げられる。これらの参考文献のすべては、本明細書中でそれらの全体が参考として援用される。
癌の特定の例としては、皮膚の癌(例えば、メラノーマ);リンパ節;乳房;子宮頸部;子宮;消化管;肺;卵巣;前立腺;結腸;直腸;口腔;脳;頭頸部;咽頭;精巣;腎臓;膵臓;骨;脾臓;肝臓;膀胱;喉頭;鼻腔の癌およびAIDS関連癌が挙げられるが、これらに限定されない。本化合物は、血液および骨髄の癌(例えば、多発性骨髄腫ならびに急性および慢性白血病、例えば、リンパ芽球性、骨髄性、リンパ性および骨髄球性白血病)を処置するのにも有用である。本明細書中で提供される化合物は、原発性または転移性腫瘍を処置し、そして/または管理するために使用され得る。
他の特定の癌としては、進行性悪性腫瘍、アミロイドーシス、神経芽細胞腫、髄膜腫、血管周囲細胞腫、多発性脳転移、多形神経膠芽腫、神経膠芽腫、脳幹神経膠腫、予後不良悪性脳腫瘍、悪性神経膠腫、再発性悪性神経膠腫、未分化星状細胞腫、退形成乏突起膠腫、神経内分泌腫瘍、直腸腺癌、デュークス分類のCおよびDの直腸結腸癌、切除不能直腸結腸癌腫、転移性肝細胞癌腫、カポジ肉腫、核型(karotype)急性骨髄芽球性白血病(acute myeloblasts leukemia)、慢性リンパ性白血病(CLL)、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫、びまん性大細胞B細胞リンパ腫、低悪性度濾胞性リンパ腫、転移性メラノーマ(局在性メラノーマ(眼球メラノーマを含むがこれに限定されない))、悪性中皮腫、悪性胸水中皮腫症候群、腹膜癌腫、漿液性乳頭状癌腫、婦人科肉腫、軟部組織肉腫、強皮症、皮膚血管炎、ランゲルハンス細胞組織球増殖症、平滑筋肉腫、進行性骨化性線維形成異常症(fibrodysplasia ossificans progressive)、ホルモン不応性前立腺癌、切除された高リスク軟部組織肉腫、切除不能肝細胞癌腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、くすぶり型骨髄腫、緩徐進行型(indolent)骨髄腫、ファロピウス管癌、アンドロゲン非依存性前立腺癌、アンドロゲン依存性ステージIV非転移性前立腺癌、ホルモン非感受性前立腺癌、化学療法非感受性前立腺癌、甲状腺乳頭癌腫、濾胞性甲状腺癌腫、甲状腺髄様癌腫ならびに平滑筋腫が挙げられるが、これらに限定されない。別の態様において、癌は、転移性である。別の態様において、癌は、難治性であるか、または化学療法もしくは放射線照射に対して抵抗性である。
別の態様において、本発明は、様々な形態の白血病(例えば、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病および急性骨髄芽球性白血病(2006年2月9日公開の米国公開第2006/0030594号(その全体が参考として援用される)に開示されているような再発性、難治性または抵抗性である白血病を含む))を処置し、そして/または管理する方法を提供する。
用語「白血病」は、造血組織の悪性新生物のことを指す。白血病には、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病および急性骨髄芽球性白血病が含まれるが、これらに限定されない。白血病は、再発性、難治性、または従来の治療に対して抵抗性であり得る。用語「再発性」とは、治療後に白血病が緩解した患者において、骨髄に白血病細胞が戻り、正常な血液細胞が減少する状況のことを指す。用語「難治性または抵抗性」とは、集中的な処置の後であっても、患者が、その骨髄中に残留する白血病細胞を有する状況のことを指す。
別の態様において、本発明は、非ホジキンリンパ腫(NHL)を含む様々な種類のリンパ腫を処置および/または管理する方法を提供する。用語「リンパ腫」とは、細網内皮系およびリンパ系に生じている異種グループの新生物のことを指す。「NHL」とは、リンパ節、骨髄、脾臓、肝臓および消化管を含む免疫系の部位におけるリンパ系細胞の悪性のモノクローナル増殖のことを指す。NHLの例としては、マントル細胞リンパ腫(MCL)、中間分化型リンパ球性リンパ腫、中間リンパ球性リンパ腫(ILL)、びまん性低分化型リンパ球性リンパ腫(PDL)、中心細胞(centrocy e)リンパ腫、小切れ込み核細胞型びまん性リンパ腫(DSCCL)、濾胞性リンパ腫および顕微鏡下で見ることができる任意の種類のマントル細胞リンパ腫(結節性、びまん性、芽細胞性およびマントル層(mentle zone)リンパ腫)が挙げられるが、これらに限定されない。
望まれない血管新生に関連するかまたはそれを特徴とする疾患および障害の例としては、炎症性疾患、自己免疫疾患、ウイルス性疾患、遺伝性疾患、アレルギー性疾患、細菌性疾患、眼球血管新生疾患、脈絡膜血管新生疾患、網膜血管新生疾患およびルベオーシス(隅角の新生血管形成)が挙げられるが、これらに限定されない。望まれない血管新生に関連するかまたはそれを特徴とする疾患および障害の特定の例としては、関節炎、子宮内膜症、クローン病、心不全、進行性心不全、腎機能障害、内毒素血症、毒素性ショック症候群、変形性関節症、レトロウイルス複製、るいそう、髄膜炎、シリカ誘発性線維症、アスベスト誘発性線維症、動物性(veterinary)障害、悪性腫瘍随伴性高カルシウム血症、脳卒中、循環性ショック、歯根膜炎、歯肉炎、大球性貧血、不応性貧血および5q欠失症候群が挙げられるが、これらに限定されない。
疼痛の例としては、2005年9月15日公開の米国特許公開第2005/0203142号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の種類の疼痛としては、侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、侵害受容性疼痛と神経因性疼痛との混合性疼痛、内臓痛、片頭痛、頭痛および術後痛が挙げられるが、これらに限定されない。
侵害受容性疼痛の例としては、化学熱傷または熱傷、皮膚の切り傷、皮膚の挫傷、変形性関節症、関節リウマチ、腱炎に随伴する疼痛および筋筋膜性疼痛が挙げられるが、これらに限定されない。
神経因性疼痛の例としては、CRPSI型、CRPSII型、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)、反射神経血管性ジストロフィー、反射ジストロフィー、交感神経依存性疼痛症候群、カウザルギー、骨のズーデック萎縮、有痛性神経ジストロフィー(algoneurodystrophy)、肩手症候群、外傷後ジストロフィー、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、癌関連疼痛、幻肢痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、脊髄損傷疼痛、中枢性脳卒中後疼痛、神経根障害、糖尿病性ニューロパシー、脳卒中後疼痛、梅毒性ニューロパシーおよび他の有痛性の神経障害性状態(例えば、ビンクリスチンおよびベルカデ(velcade)などの薬物によって誘導されるもの)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用されるとき、用語「複合性局所性疼痛症候群」、「CRPS」および「CRPSおよび関連症候群」とは、以下のうちの1つ以上を特徴とする慢性疼痛障害のことを意味する:異痛症(通常は有痛性でない刺激に対する疼痛反応)および痛覚過敏(通常は少し有痛性であるだけの刺激に対する誇張された反応)を含む、自然発症かまたは誘発性かを問わない疼痛;誘発事象に不釣合な疼痛(例えば、足首の捻挫の後の何年にもわたる重度の疼痛);単一の末梢神経区域に限定されない局所の疼痛;および皮膚の栄養変化(毛および爪の増殖異常ならびに皮膚の潰瘍化)に関連する自律神経調節不全(例えば、浮腫、血流の変化および多汗症)。
MDおよび関連症候群の例としては、2004年5月13日公開の米国特許公開第2004/0091455号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、萎縮性(乾燥性)MD、滲出性(湿潤性)MD、加齢性黄斑変性症(ARM)、脈絡膜新生血管(CNVM)、網膜色素上皮剥離(PEDおよび網膜色素上皮萎縮(RPE)が挙げられるが、これらに限定されない。
皮膚疾患の例としては、2005年9月29日公開の米国公開第2005/0214328A1号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これに限定されない。特定の例としては、角化症および関連症状、表皮の異常増殖によって特徴付けられる皮膚疾患または皮膚障害、ざ瘡ならびにしわが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用されるとき、用語「角化症」とは、角質層の限局性の異常増殖の存在によって特徴付けられる表皮上の任意の病変のことを指し、それには、光線性角化症、脂漏性角化症、角化棘細胞腫、毛包性角化症(ダリエー病)、反転性毛包角化症、掌蹠角化症(PPK、手掌足底角化症)、毛孔角化症およびスタッコ角化症(stucco keratosis)が含まれるがこれらに限定されない。また、用語「光線性角化症」は、老年性角化症、老人性角化症、老人性疣贅、老人性扁平疣贅(plana senilis)、日光性角化症、角皮症または角化腫のことを指す。また、用語「脂漏性角化症」は、脂漏性疣贅、老年性疣贅または基底細胞乳頭腫のことを指す。角化症は、以下の症状のうちの1つ以上を特徴とする:粗面の外観、鱗状、紅斑性丘疹、斑、露出面(例えば、顔面、手、耳、首、足および胸部)上の小突起物またはこぶ、皮角と称されるケラチンの突出物、角質増殖、毛細血管拡張症、弾力繊維症、着色した黒子、表皮肥厚、不全角化、異常角化、乳頭腫症、基底細胞の色素過剰、細胞異型、有糸分裂像、異常な細胞間接着、高密度の炎症性浸潤物および扁平上皮癌の低有病率。
表皮の異常増殖によって特徴付けられる皮膚疾患または皮膚障害の例としては、表皮の異常増殖の存在によって特徴付けられる任意の状態、疾患または障害が挙げられるが、これらに限定されず、それらとしては、パピローマウイルスに関連する感染症、ヒ素角化症、レーザー−トレラー徴候、疣状ジスケラトーマ(WD)、小棘性束毛症(TS)、変異性紅斑角皮症(EKV)、胎児魚鱗癬(道化師様魚鱗癬)、ナックルパッド、皮膚メラノアカントーマ(cutaneous melanoacanthoma)、汗孔角化症、乾癬、扁平上皮癌種、融合性細網状乳頭腫症(CRP)、線維性軟疣、皮角、カウデン病(多発性過誤腫症候群)、黒色丘疹性皮膚症(DPN)、表皮母斑症候群(ENS)、尋常性魚鱗癬、伝染性軟属腫、結節性痒疹および黒色表皮腫(AN)が挙げられるがこれらに限定されない。
肺障害の例としては、2005年10月27日公開の米国公開第2005/0239842A1号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、肺高血圧症および関連障害が挙げられる。肺高血圧症および関連障害の例としては、原発性肺高血圧症(PPH);二次性肺高血圧症(SPH);家族性PPH;孤発性PPH;前毛細血管性肺高血圧症;肺動脈(pulmonary arterial)高血圧症(PAH);肺動脈(pulmonary artery)高血圧症;特発性肺高血圧症;血栓性肺動脈症(TPA);多因性肺動脈症;機能クラスI〜IV肺高血圧症;ならびに左心室機能不全、僧帽弁膜疾患、収縮性心膜炎、大動脈狭窄症、心筋症、縦隔線維症、肺静脈還流異常、肺静脈閉塞性疾患、膠原血管病(collagen vasular disease)、先天性心疾患、HIVウイルス感染症、薬物および毒物(例えば、フェンフルラミン)、先天性心疾患、肺静脈高血圧症、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺疾患、睡眠呼吸障害、肺胞性低換気障害、高高度への慢性曝露、新生児肺疾患、肺胞毛細血管異形成、鎌状赤血球症、他の凝固障害、慢性血栓塞栓、結合組織病、狼瘡(全身性および皮膚ループスを含む)、住血吸虫症、サルコイドーシスまたは肺毛細管血管腫症に随伴するか、それらに関連するかまたはそれらに続発する肺高血圧症が挙げられるが、これらに限定されない。
アスベスト関連障害の例としては、2005年5月12日公開の米国公開第2005/0100529号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるがこれらに限定されない。特定の例としては、中皮腫、石綿沈着症、悪性胸水、良性滲出性滲出液(benign exudative effusion)、胸膜プラーク、胸膜石灰化、びまん性胸膜肥厚、円型無気肺、線維性腫瘤(fibrotic masses)および肺癌が挙げられるが、これらに限定されない。
寄生虫病の例としては、2006年7月13日公開の米国公開第2006/0154880号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これに限定されない。寄生虫病には、ヒト細胞内寄生生物(例えば、P.falcifarium、P.ovale、P.vivax、P.malariae、L.donovari、L.infantum、L.aethiopica、L.major、L.tropica、L.mexicana、L.braziliensis、T.Gondii、B.microti、B.divergens、B.coli、C.parvum、C.cayetanensis、E.histolytica、I.belli、S.mansonii、S.haematobium、Trypanosoma ssp.、Toxoplasma ssp.およびO.volvulusであるがこれらに限定されない)によって引き起こされる疾患および障害が含まれる。非ヒト細胞内寄生生物(例えば、Babesia bovu Babesia canis、Banesia Gibsoni、Besnoitia darlingi、Cytauxzoonfelis、Eimeria ssp.、Hammondia ssp.およびTheileria ssp.であるがこれらに限定されない)によって引き起こされる他の疾患および障害もまた包含される。特定の例としては、マラリア、バベシア症、トリパノソーマ症、リーシュマニア症、トキソプラズマ症、髄膜脳炎、角膜炎、アメーバ症、ジアルジア鞭毛虫症、クリプトスポリジウム症、イソスポーラ症、シクロスポラ症、微胞子虫症、回虫症、鞭虫症、鉤虫症、糞線虫症、トキソカラ症、旋毛虫症、リンパ系フィラリア症、オンコセルカ症、フィラリア症、住血吸虫症、および動物住血吸虫によって引き起こされる皮膚炎が挙げられるが、これらに限定されない。
免疫不全障害の例としては、2006年8月24日公開の米国公開第2006/0188475号に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、アデノシンデアミナーゼ欠損症、正常または高Igを伴う抗体欠損症、毛細血管拡張性運動失調(ataxia−tenlangiectasia)、不全リンパ球症候群、分類不能型免疫不全、高IgMを伴うIg欠損症、Ig重鎖欠失、IgA欠損症、胸腺腫を伴う免疫不全、細網異形成症、ネゼロフ症候群、選択的IgGサブクラス欠損症、一過性乳児低ガンマグロブリン血症、ウィスコット・アルドリッチ(Wistcott−Aldrich)症候群、X連鎖無ガンマグロブリン血症、X連鎖重症複合免疫不全
が挙げられるがこれらに限定されない。
CNS障害の例としては、2005年6月30日公開の米国公開第2005/0143344号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症、他の神経免疫学的障害(例えば、トゥーレット症候群、せん妄(delerium)または短期間にわたって生じる意識障害)、および他の中枢神経系の機能障害の非存在下で生じる健忘障害または解離性(discreet)記憶障害が挙げられるが、これらに限定されない。
CNS損傷および関連症候群の例としては、2006年6月8日公開の米国公開第2006/0122228号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、CNS損傷/傷害および関連症候群が挙げられるが、これらに限定されず、それらには、一次性脳損傷、二次性脳損傷、外傷性脳損傷、局所性脳損傷、びまん性軸索損傷、頭部損傷、脳振盪症、脳振盪後症候群、脳挫傷および脳裂傷、硬膜下血腫、表皮血腫(epidermal hematoma)、外傷後癲癇、慢性植物状態、完全SCI、不完全SCI、急性SCI、亜急性SCI、慢性SCI、脊髄中心症候群、ブラウン・セカール症候群、前脊髄症候群(anterior cord syndrome)、脊髄円錐症候群、馬尾症候群、神経原性ショック、脊髄ショック、意識水準変化、頭痛、悪心、嘔吐、記憶喪失、眩暈、複視、かすみ目、情動不安定、睡眠障害、短気(irritability)、集中力欠如、神経質、行動障害、認知障害ならびに発作が含まれるが、これらに限定されない。
他の疾患または障害としては、ウイルス性疾患、遺伝的疾患、アレルギー性疾患および自己免疫疾患が挙げられるがこれらに限定されない。特定の例としては、HIV、肝炎、成人呼吸窮迫症候群、骨吸収疾患、慢性肺炎症性疾患、皮膚炎、嚢胞性線維症、敗血症性ショック、敗血症、エンドトキシンショック、血行動態ショック、敗血症症候群、虚血後再灌流損傷、髄膜炎、乾癬、線維症、悪液質、移植片対宿主病、移植片拒絶反応、自己免疫疾患、リウマチ様脊椎炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythrematosus)、ハンセン病におけるENL、放射線損傷、癌、喘息または高酸素肺胞損傷(hyperoxic alveolar injury)が挙げられるがこれらに限定されない。
アテローム性動脈硬化症および関連状態の例としては、2002年5月9日公開の米国公開第2002/0054899号(本明細書中で参考として援用される)に開示されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、血管インターベンション(例えば、血管形成術、ステント術、アテレクトミーおよび移植術)後の再狭窄を含むアテローム性動脈硬化症を含むすべての形態の状態が挙げられるが、これらに限定されない。心臓血管および腎臓系の疾患を含むすべての形態の血管インターベンション(例えば、腎血管形成術、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)、経皮的経管的冠状動脈形成術(PTCA)、頸動脈経皮経管的血管形成術(PTA)、冠動脈バイパス移植術、ステント埋め込みによる血管形成術、腸骨動脈、大腿動脈または膝窩動脈の末梢経皮経管的インターベンション、および含浸人工移植片を用いた外科的介入であるがこれらに限定されない)が本明細書中で企図される。以下のチャートは、処置を必要とし得る全身の主要動脈のリストを提供する(それらのすべてが本明細書中で企図される)。
睡眠機能不全および関連症候群の例としては、2005年10月6日公開の米国公開第2005/0222209A1号(本明細書中で参考として援用される)に開示されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、いびき、睡眠時無呼吸、不眠、ナルコレプシー、下肢静止不能症候群、夜驚症、夢遊病(sleep walking sleep eating)、および慢性の神経学的状態または炎症状態に関連する睡眠機能不全が挙げられるがこれらに限定されない。慢性の神経学的状態または炎症状態としては、複合性局所性疼痛症候群、慢性腰痛、筋骨格痛、関節炎、神経根障害、癌関連疼痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、内臓痛、膀胱痛、慢性膵炎、ニューロパシー(糖尿病性、帯状疱疹後、外傷性または炎症性)、ならびに神経変性障害(例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、運動緩徐);筋硬直;パーキンソン振戦;パーキンソン病様歩行;運動硬直(motion freezing);うつ;長期記憶欠損(defective long−term memory)、ルビンシュタイン・テイビ症候群(RTS);認知症;体位不安定;運動低下性障害(hypokinetic disorders);シヌクレイン障害(synuclein disorders);多系統萎縮症;線条体黒質変性症;オリーブ橋小脳萎縮症;シャイ・ドレーガー症候群;パーキンソン病様の特徴を有する運動ニューロン疾患;レヴィー小体型認知症;タウ病理障害(Tau pathology disorders);進行性核上性麻痺;大脳皮質基底核変性症;前頭側頭型認知症;アミロイド病理障害;軽度認識障害;パーキンソニズムを伴うアルツハイマー病;ウィルソン病;ハラーフォルデン・シュパッツ病;チェディアック・東病;SCA−3脊髄小脳失調;X連鎖ジストニアパーキンソニズム;プリオン病;多動障害;舞踏病;バリスム;ジストニア振戦;筋萎縮性側索硬化症(ALS);CNS外傷およびミオクローヌスが挙げられるが、これらに限定されない。
異常ヘモグロビン症および関連障害の例としては、2005年6月30日公開の米国公開第2005/0143420A1号(本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、異常ヘモグロビン症、鎌状赤血球貧血、およびCD34+細胞の分化に関連する他の任意の障害が挙げられるが、これらに限定されない。
TNFα関連障害の例としては、WO98/03502およびWO98/54170(この両方は、本明細書中でその全体が参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては:内毒素血症もしくは毒素性ショック症候群;悪液質;成人呼吸窮迫症候群;関節炎などの骨吸収疾患;高カルシウム血症;移植片対宿主反応;脳マラリア;炎症;腫瘍増殖;慢性肺炎症性疾患;再灌流損傷;心筋梗塞;脳卒中;循環性ショック;関節リウマチ;クローン病;HIV感染およびAIDS;他の障害(例えば、関節リウマチ、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症、乾癬性関節炎および他の関節炎状態)、敗血症性ショック、敗血症(septis)、エンドトキシンショック、移植片対宿主病、るいそう、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythromatosis)、ハンセン病におけるENL、HIV、AIDSおよびAIDSにおける日和見感染;障害(例えば、敗血症性ショック、敗血症、エンドトキシンショック、血行動態ショックおよび敗血症症候群)、虚血後再灌流損傷、マラリア、マイコバクテリア感染、髄膜炎、乾癬、うっ血性心不全、線維症、悪液質、移植片拒絶反応、発癌または癌の状態、喘息、自己免疫疾患、放射線損傷および高酸素肺胞損傷;ウイルス感染(例えば、ヘルペスウイルスによって引き起こされるもの);ウイルス性結膜炎;またはアトピー性皮膚炎が挙げられるが、これらに限定されない。
別の態様において、本発明は、特にワクチンアジュバントとして、特に、2007年3月1日公開の米国公開第2007/0048327号(その全体が本明細書中で参考として援用される)に開示されているような抗癌ワクチンアジュバントとしての様々な免疫学的用途を提供し、それも包含される。これらの態様は、癌または感染症を処置するかまたは予防するワクチンと組み合わせた本明細書中で提供される化合物の使用、および免疫調節性化合物の他の様々な使用(例えば、アレルギー反応の減少または脱感作)にも関する。
本明細書中で提供される化合物またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和化合物、プロドラッグ、包接化合物もしくは立体異性体は、本明細書中で提供される方法および組成物において、他の薬理学的に活性な化合物(「第2の活性剤」)と併用され得る。ある特定の組み合わせは、特定の種類の疾患または障害、ならびにそのような疾患または障害に関連する状態および症状の処置において相乗的に働き得る。本明細書中で提供される化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩は、ある特定の第2の活性剤に関連する有害作用を緩和するようにも働き得、その逆もまた同じである。
1つ以上の第2の活性成分または活性剤が、本明細書中で提供される方法および組成物において使用され得る。第2の活性剤は、大分子(例えば、タンパク質)または小分子(例えば、合成の無機分子、有機金属分子または有機分子)であり得る。
大分子の活性剤の例としては、造血成長因子、サイトカインならびにモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体が挙げられるが、これらに限定されない。活性剤の特定の例は、抗CD40モノクローナル抗体(例えば、SGN−40);ヒストン脱アセチル化酵素(histone deacetlyase)阻害剤(例えば、SAHAおよびLAQ824);熱ショックタンパク質90阻害剤(例えば、17−AAG);インスリン様成長因子−1レセプターキナーゼ阻害剤;血管内皮成長因子レセプターキナーゼ阻害剤(例えば、PTK787);インスリン成長因子レセプター阻害剤;リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(acyltransrerase)阻害剤;IkBキナーゼ阻害剤;p38MAPK阻害剤;EGFR阻害剤(例えば、ゲフィチニブおよびエルロチニブHCL);HER−2抗体(例えば、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))およびパーツズマブ(pertuzumab)(Omnitarg(商標)));VEGFR抗体(例えば、ベバシズマブ(Avastin(商標)));VEGFR阻害剤(例えば、flk−1特異的キナーゼ阻害剤、SU5416およびptk787/zk222584);P13K阻害剤(例えば、ワートマニン(wortmannin));C−Met阻害剤(例えば、PHA−665752);モノクローナル抗体(例えば、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、トシツモマブ(Bexxar(登録商標))、エドレコロマブ(Panorex(登録商標))およびG250);および抗TNF−α抗体である。小分子の活性剤の例としては、抗癌剤および抗生物質(例えば、クラリスロマイシン)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で提供される化合物と併用され得る特定の第2の活性な化合物は、処置および/または管理される特定の徴候に応じて変化する。
例えば、癌の処置および/または管理の場合、第2の活性剤としては:セマキサニブ(semaxanib);シクロスポリン;エタネルセプト;ドキシサイクリン;ボルテゾミブ;アシビシン;アクラルビシン;アコダゾール(acodazole)塩酸塩;アクロニン(acronine);アドゼレシン;アルデスロイキン;アルトレタミン(altretamine);アンボマイシン(ambomycin);酢酸アメタントロン(ametantrone acetate);アムサクリン;アナストロゾール;アントラマイシン;アスパラギナーゼ;アスペルリン(asperlin);アザシチジン;アゼテパ(azetepa);アゾトマイシン(azotomycin);バチマスタット(batimastat);ベンゾデパ(benzodepa);ビカルタミド;ビサントレン(bisantrene)塩酸塩;ビスナフィド(bisnafide)ジメシレート;ビゼレシン(bizelesin);硫酸ブレオマイシン;ブレキナルナトリウム;ブロピリミン;ブスルファン;カクチノマイシン;カルステロン;カラセミド;カルベチマー;カルボプラチン;カルムスチン;カルビシン(carubicin)塩酸塩;カルゼレシン(carzelesin);セデフィンゴール(cedefingol);セレコキシブ;クロラムブシル;シロレマイシン(cirolemycin);シスプラチン;クラドリビン;メシル酸クリスナトール(crisnatol mesylate);シクロホスファミド;シタラビン;ダカルバジン;ダクチノマイシン;塩酸ダウノルビシン;デシタビン(decitabine);デキソルマプラチン(dexormaplatin);デザグアニン;メシル酸デザグアニン;ジアジコン;ドセタキセル;ドキソルビシン;塩酸ドキソルビシン;ドロロキシフェン;クエン酸ドロロキシフェン;プロピオン酸ドロモスタノロン;ズアゾマイシン(duazomycin);エダトレキセート(edatrexate);塩酸エフロルニチン;エルサミトルシン(elsamitrucin);エンロプラチン(enloplatin);エンプロメート(enpromate);エピプロピジン(epipropidine);塩酸エピルビシン;エルブロゾール(erbulozole);塩酸エソルビシン(esorubicin hydrochloride);エストラムスチン;リン酸エストラムスチンナトリウム;エタニダゾール;エトポシド;リン酸エトポシド;エトプリン(etoprine);塩酸ファドロゾール;ファザラビン(fazarabine);フェンレチニド(fenretinide);フロクスウリジン;リン酸フルダラビン;フルオロウラシル;フルロシタビン(flurocitabine);ホスキドン(fosquidone);ホストリエシンナトリウム;ゲムシタビン;塩酸ゲムシタビン;ヒドロキシ尿素;塩酸イダルビシン;イホスファミド;イルモホシン(ilmofosine);イプロプラチン(iproplatin);イリノテカン;塩酸イリノテカン;ランレオチド(lanreotide)酢酸塩;レトロゾール;酢酸ロイプロリド;リアロゾール(liarozole)塩酸塩;ロメトレキソール(lometrexol)ナトリウム;ロムスチン;ロソキサントロン(losoxantrone)塩酸塩;マソプロコール(masoprocol);メイタンシン;塩酸メクロレタミン;酢酸メゲストロール;酢酸メレンゲストロール;メルファラン;メノガリル(menogaril);メルカプトプリン;メトトレキサート;メトトレキサートナトリウム;メトプリン(metoprine);メツレデパ(meturedepa);ミチンドミド(mitindomide);ミトカルシン(mitocarcin);ミトクロミン(mitocromin);ミトギリン(mitogillin);ミトマルシン(mitomalcin);マイトマイシン;ミトスペル(mitosper);ミトタン;塩酸ミトキサントロン;ミコフェノール酸;ノコダゾール;ノガラマイシン(nogalamycin);オルマプラチン(ormaplatin);オキシスラン(oxisuran);パクリタキセル;ペガスパルガーゼ(pegaspargase);ペリオマイシン(peliomycin);ペンタムスチン(pentamustine);硫酸ペプロマイシン;ペルホスファミド(perfosfamide);ピポブロマン;ピポスルファン(piposulfan);ピロキサントロン(piroxantrone)塩酸塩;プリカマイシン;プロメスタン(plomestane);ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン(porfiromycin);プレドニムスチン(prednimustine);塩酸プロカルバジン;ピューロマイシン;塩酸ピューロマイシン;ピラゾフリン(pyrazofurin);リボプリン(riboprine);サフィンゴール(safingol);塩酸サフィンゴール;セムスチン;シムトラゼン(simtrazene);スパルホセート(sparfosate)ナトリウム;スパルソマイシン;スピロゲルマニウム塩酸塩;スピロムスチン(spiromustine);スピロプラチン(spiroplatin);ストレプトニグリン;ストレプトゾシン;スロフェヌル(sulofenur);タリソマイシン(talisomycin);テコガラン(tecogalan)ナトリウム;タキソテール;テガフール(tegatur);塩酸テロキサントロン(teloxantrone hydrochloride);テモポルフィン(temoporfin);テニポシド;テロキシロン(teroxirone);テストラクトン;チアミプリン(thiamiprine);チオグアニン;チオテパ;チアゾフリン(tiazofurin);チラパザミン;クエン酸トレミフェン;酢酸トレストロン(trestolone acetate);リン酸トリシリビン(triciribine phosphate);トリメトレキサート;グルクロン酸トリメトレキサート;トリプトレリン(triptorelin);塩酸ツブロゾール(tubulozole hydrochloride);ウラシルマスタード;ウレデパ(uredepa);バプレオチド(vapreotide);ベルテポルフィン;硫酸ビンブラスチン;硫酸ビンクリスチン;ビンデシン;硫酸ビンデシン;硫酸ビネピジン(vinepidine sulfate);硫酸ビングリシネート(vinglycinate sulfate);硫酸ビンロイロシン(vinleurosine sulfate);酒石酸ビノレルビン;硫酸ビンロシジン(vinrosidine sulfate);硫酸ビンゾリジン(vinzolidine sulfate);ボロゾール(vorozole);ゼニプラチン(zeniplatin);ジノスタチン;およびゾルビシン塩酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
他の第2の剤としては:20−epi−1,25ジヒドロキシビタミンD3;5−エチニルウラシル;アビラテロン(abiraterone);アクラルビシン;アシルフルベン(acylfulvene);アデシペノール(adecypenol);アドゼレシン;アルデスロイキン;ALL−TKアンタゴニスト;アルトレタミン;アンバムスチン(ambamustine);アミドックス(amidox);アミホスチン(amifostine);アミノレブリン酸;アムルビシン;アムサクリン;アナグレリド;アナストロゾール;アンドログラホリド;血管新生阻害剤;アンタゴニストD;アンタゴニストG;アンタレリックス(antarelix);抗背方化形態形成タンパク質(anti−dorsalizing morphogenetic protein)−1;抗アンドロゲン前立腺癌腫;抗エストロゲン;アンチネオプラストン;アンチセンスオリゴヌクレオチド;グリシン酸アフィジコリン;アポトーシス遺伝子調節因子;アポトーシス制御因子;アプリン酸;ara−CDP−DL−PTBA;アルギニンデアミナーゼ;アスラクリン(asulacrine);アタメスタン(atamestane);アトリムスチン(atrimustine);アキシナスタチン(axinastatin)1;アキシナスタチン2;アキシナスタチン3;アザセトロン;アザトキシン(azatoxin);アザチロシン;バッカチンIII誘導体;バラノール(balanol);バチマスタット;BCR/ABLアンタゴニスト;ベンゾクロリン;ベンゾイルスタウロスポリン;ベータラクタム誘導体;ベータ−アレチン(alethine);ベータクラマイシン(betaclamycin)B;ベツリン酸;bFGF阻害剤;ビカルタミド;ビサントレン;ビスアジリジニルスペルミン;ビスナフィド;ビストラテン(bistratene)A;ビゼレシン;ブレフレート(breflate);ブロピリミン;ブドチタン(budotitane);ブチオニンスルホキシミン;カルシポトリオール;カルフォスチンC;カンプトテシン誘導体;カペシタビン;カルボキサミド−アミノ−トリアゾール;カルボキシアミドトリアゾール;CaRest M3;CARN700;軟骨由来阻害剤;カルゼレシン;カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS);カスタノスペルミン;セクロピンB;セトロレリックス;クロリン(chlorlns);クロロキノキサリンスルホンアミド;シカプロスト(cicaprost);cis−ポルフィリン(porphyrin);クラドリビン;クロミフェンアナログ;クロトリマゾール;コリスマイシン(collismycin)A;コリスマイシンB;コンブレタスタチン(combretastatin)A4;コンブレタスタチンアナログ;コナゲニン(conagenin);クラムベシジン(crambescidin)816;クリスナトール;クリプトフィシン(cryptophycin)8;クリプトフィシンA誘導体;キュラシン(curacin)A;シクロペンタアントラキノン;シクロプラタム(cycloplatam);シペマイシン(cypemycin);シタラビンオクホスファート;細胞溶解因子;シトスタチン(cytostatin);ダクリキシマブ(dacliximab);デシタビン;デヒドロジデムニン(dehydrodidemnin)B;デスロレリン(deslorelin);デキサメタゾン;デキシホスファミド(dexifosfamide);デクスラゾキサン;デクスベラパミル(dexverapamil);ジアジコン;ジデムニン(didemnin)B;ジドックス(didox);ジエチルノルスペルミン;ジヒドロ−5−アザシチジン;ジヒドロタキソール、9−;ジオキサマイシン(dioxamycin);ジフェニルスピロムスチン;ドセタキセル;ドコサノール;ドラセトロン;ドキシフルリジン;ドキソルビシン;ドロロキシフェン;ドロナビノール;デュオカルマイシンSA;エブセレン;エコムスチン(ecomustine);エデルホシン(edelfosine);エドレコロマブ;エフロルニチン;エレメン(elemene);エミテフール(emitefur);エピルビシン;エプリステリド(epπsteπde);エストラムスチンアナログ;エストロゲンアゴニスト;エストロゲンアンタゴニスト;エタニダゾール;リン酸エトポシド;エキセメスタン;ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フィルグラスチム;フィナステリド;フラボピリドール(flavopiridol);フレゼラスチン(flezelastine);フルアステロン(fluasterone);フルダラビン;塩酸フルオロダウノルニシン(fluorodaunorunicin hydrochloride);ホルフェニメクス(forfenimex);フォルメスタン;ホストリエシン;フォテムスチン(fotemustine);ガドリニウムテキサフィリン;硝酸ガリウム;ガロシタビン(galocitabine);ガニレリックス(ganirelix);ゼラチナーゼ阻害剤;ゲムシタビン;グルタチオン阻害剤;ヘプスルファム(hepsulfam);ヘレグリン;ヘキサメチレンビスアセトアミド;ヒペリシン;イバンドロン酸;イダルビシン;イドキシフェン(idoxifene);イドラマントン(idramantone);イルモホシン;イロマスタット(ilomastat);イマチニブ(Gleevec(登録商標))、イミキモド;免疫賦活ペプチド;インスリン様成長因子−1レセプター阻害剤;インターフェロンアゴニスト;インターフェロン;インターロイキン;イオベングアン(iobenguane);ヨードドキソルビシン;イポメアノール(ipomeanol)、4−;イロプラクト(iroplact);イルソグラジン;イソベンガゾール(isobengazole);イソホモハリコンドリン(isohomohalicondrin)B;イタセトロン(itasetron);ジャスプラキノリド(jasplakinolide);カハラリド(kahalalide)F;ラメラリン(lamellarin)−Nトリアセテート;ランレオチド;レイナマイシン(leinamycin);レノグラスチム;硫酸レンチナン;レプトルスタチン(leptolstatin);レトロゾール;白血病抑制因子;白血球αインターフェロン;ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステロン;リュープロレリン;レバミゾール;リアロゾール;直鎖ポリアミンアナログ;親油性二糖ペプチド;親油性白金化合物;リソクリンアミド(lissoclinamide)7;ロバプラチン(lobaplatin);ロンブリシン(lombricine);ロメトレキソール;ロニダミン(lonidamine);ロソキサントロン;ロキソリビン(loxoribine);ルルトテカン(lurtotecan);ルテチウムテキサフィリン(lutetium texaphyrin);リソフィリン(lysofylline);溶解性ペプチド;マイタンシン(maitansine);マンノスタチン(mannostatin)A;マリマスタット;マソプロコール;マスピン;マトリライシン阻害剤;マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤;メノガリル;メルバロン(merbarone);メテレリン(meterelin);メチオニナーゼ;メトクロプラミド;MIF阻害剤;ミフェプリストン;ミルテホシン(miltefosine);ミリモスチム;ミトグアゾン(mitoguazone);ミトラクトール(mitolactol);マイトマイシンアナログ;ミトナフィド(mitonafide);ミトトキシン(mitotoxin)線維芽細胞成長因子−サポリン;ミトキサントロン;モファロテン(mofarotene);モルグラモスチム(molgramostim);Erbitux、ヒト絨毛性ゴナドトロピン;モノホスホリルリピドA+マイコバクテリウム(myobacterium)細胞壁sk;モピダモール(mopidamol);マスタード抗癌剤;ミカペルオキシド(mycaperoxide)B;マイコバクテリア細胞壁抽出物;ミリアポロン(myriaporone);N−アセチルジナリン(acetyldinaline);N−置換ベンズアミド;ナファレリン;ナグレスチプ(nagrestip);ナロキソン+ペンタゾシン;ナパビン(napavin);ナフテルピン(naphterpin);ナルトグラスチム;ネダプラチン;ネモルビシン(nemorubicin);ネリドロン酸(neridronic acid);ニルタミド;ニサマイシン(nisamycin);一酸化窒素調節因子;窒素酸化物抗酸化剤;ニトルリン(nitrullyn);オブリメルセン(Genasense^;O6−ベンジルグアニン;オクトレオチド;オキセノン(okicenone);オリゴヌクレオチド;オナプリストン(onapristone);オンダンセトロン;オンダンセトロン;オラシン(oracin);経口サイトカイン誘導物質;オルマプラチン;オサテロン(osaterone);オキサリプラチン;オキサウノマイシン(oxaunomycin);パクリタキセル;パクリタキセルアナログ;パクリタキセル誘導体;パラウアミン(palauamine);パルミトイルリゾキシン;パミドロン酸;パナキシトリオール(panaxytriol);パノミフェン(panomifene);パラバクチン(parabactin);パゼリプチン(pazelliptine);ペガスパルガーゼ;ペルデシン(peldesine);ペントサンポリ硫酸ナトリウム;ペントスタチン;ペントロゾール(pentrozole);ペルフルブロン(perflubron);ペルホスファミド;ペリリルアルコール;フェナジノマイシン(phenazinomycin);フェニルアセテート;ホスファターゼ阻害剤;ピシバニール;塩酸ピロカルピン;ピラルビシン;ピリトレキシム(piritrexim);プラセチン(placetin)A;プラセチンB;プラスミノゲンアクチベーター阻害剤;白金錯体;白金化合物;白金−トリアミン錯体;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プレドニゾン;プロピルビス−アクリドン;プロスタグランジンJ2;プロテアソーム(proteasom<)阻害剤;プロテインAベースの免疫調節因子;タンパク質キナーゼC阻害剤;タンパク質キナーゼC阻害剤、ミクロアルガル(microalgal);タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤;プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤;プルプリン;ピラゾロアクリジン(pyrazoloacridine);ピリドキシル化ヘモグロビンポリオキシエチレンコンジュゲート;rafアンタゴニスト;ラルチトレキセド(raltitrexed);ラモセトロン;rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;ras阻害剤;ras−GAP阻害剤;脱メチル化レテリプチン(retelliptine demethylated);レニウムRe186エチドロネート;リゾキシン;リボザイム;RIIレチンアミド;ロヒツキン(rohitukine);ロムルチド;ロキニメクス;ルビギノン(rubiginone)B1;ルボキシル(ruboxyl);サフィンゴール;サイントピン(saintopin);SarCNU;サルコフィトール(sarcophytol)A;サルグラモスチン(sargramostim);Sdi1模倣物;セムスチン;老化由来(senescence derived)阻害剤1;センスオリゴヌクレオチド;シグナル伝達阻害剤;シゾフィラン;ソブゾキサン;ナトリウムボロカプテート(sodium borocaptate);フェニル酢酸ナトリウム;ソルベロール(solverol);ソマトメジン結合タンパク質;ソネルミン(sonermin);スパルホス酸(sparfosic acid);スピカマイシン(spicamycin)D;スピロムスチン;スプレノペンチン(splenopent
in);スポンギスタチン(spongistatin)1;スクアラミン;スチピアミド(stipiamide);ストロメライシン阻害剤;スルフィノシン(sulfinosine);超活性血管作動性腸管ペプチドアンタゴニスト;スラジスタ(suradista);スラミン;スワインソニン;タリムスチン(tallimustine);タモキシフェンメチオジド;タウロムスチン(tauromustine);タザロテン(tazarotene);テコガランナトリウム;テガフール;テルラピリリウム(tellurapyrylium);テロメラーゼ阻害剤;テモポルフィン;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;テトラゾミン(tetrazomine);タリブラスチン(thaliblastine);チオコラリン(thiocoraline);トロンボポエチン;トロンボポエチン模倣物;チマルファシン(thymalfasin);サイモポエチンレセプターアゴニスト;チモトリナン(thymotrinan);甲状腺刺激ホルモン;エチルエチオプルプリンスズ;チラパザミン;二塩化チタノセン;トプセンチン(topsentin);トレミフェン;翻訳阻害剤;トレチノイン;トリアセチルウリジン;トリシリビン;トリメトレキサート;トリプトレリン;トロピセトロン(tropisetron);ツロステリド(turosteride);チロシンキナーゼ阻害剤;チロホスチン;UBC阻害剤;ウベニメクス;泌尿生殖洞由来増殖抑制因子;ウロキナーゼレセプターアンタゴニスト;バプレオチド;バリオリン(variolin)B;ベラレソール(velaresol);ベラミン(veramine);ベルジン(verdins);ベルテポルフィン;ビノレルビン;ビンキサルチン(vinxaltine);ビタキシン(vitaxin);ボロゾール;ザノテロン(zanoterone);ゼニプラチン;ジラスコルブ(zilascorb);およびジノスタチンスチマラマーが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の第2の活性剤としては、2−メトキシエストラジオール、テロメスタチン、複数の(mutiple)ミエローマ細胞におけるアポトーシスの誘導物質(例えば、TRAIL)、スタチン、セマキサニブ、シクロスポリン、エタネルセプト、ドキシサイクリン、ボルテゾミブ、オブリメルセン(Genasense(登録商標))、レミケード(remicade)、ドセタキセル、セレコキシブ、メルファラン、デキサメタゾン(Decadron(登録商標))、ステロイド、ゲムシタビン、シスプラチン、テモゾロマイド、エトポシド、シクロホスファミド、テモダール(temodar)、カルボプラチン、プロカルバジン、ギリアデル(gliadel)、タモキシフェン、トポテカン、メトトレキサート、Arisa(登録商標)、タキソール、タキソテール、フルオロウラシル、ロイコボリン、イリノテカン、キセロダ(xeloda)、CPT−11、インターフェロンα、ペグ化インターフェロンα(例えば、PEG INTRON−A)、カペシタビン、シスプラチン、チオテパ、フルダラビン、カルボプラチン、リポソームダウノルビシン、シタラビン、ドセタキセル(doxetaxol)、パクリタキセル(pacilitaxel)、ビンブラスチン、IL−2、GM−CSF、ダカルバジン、ビノレルビン、ゾレドロン酸、パルミトロネート(palmitronate)、バイアキシン(biaxin)、ブスルファン、プレドニゾン、ビスホスホネート、三酸化ヒ素、ビンクリスチン、ドキソルビシン(Doxil(登録商標))、パクリタキセル、ガンシクロビル、アドリアマイシン、リン酸エストラムスチンナトリウム(Emcyt(登録商標))、スリンダクおよびエトポシドが挙げられるが、これらに限定されない。
疼痛の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、疼痛を処置するためおよび/または予防するために使用される従来の治療剤(例えば、抗うつ薬、抗痙攣薬、抗高血圧薬、抗不安薬、カルシウムチャネル遮断薬、筋弛緩剤、非麻薬性鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬、抗炎症薬、cox−2阻害剤、免疫調節剤、α−アドレナリンレセプターアゴニストまたはアンタゴニスト、免疫抑制剤、コルチコステロイド、高圧酸素、ケタミン、他の麻酔剤、NMDAアンタゴニスト)、および例えばPhysician’s Desk Reference 2003に見られる他の治療剤が挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、サリチル酸アセテート(Aspirin(登録商標))、セレコキシブ(Celebrex(登録商標))、Enbrel(登録商標)、ケタミン、ガバペンチン(Neurontin(登録商標))、フェニトイン(Dilantin(登録商標))、カルバマゼピン(Tegretol(登録商標))、オクスカルバゼピン(oxcarbazepine)(Trileptal(登録商標))、バルプロ酸(Depakene)、モルヒネ硫酸塩、ヒドロモルホン、プレドニゾン、グリセオフルビン、ペントニウム(penthonium)、アレンドロネート、ジフェンヒドラミン(dyphenhydramide)、グアネチジン、ケトロラク(Acular(登録商標))、チロカルシトニン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロニジン(Catapress(登録商標))、ブレチリウム、ケタンセリン、レセルピン、ドロペリドール、アトロピン、フェントラミン、ブピバカイン、リドカイン、アセトアミノフェン、ノルトリプチリン(Pamelor(登録商標))、アミトリプチリン(Elavil(登録商標))、イミプラミン(Tofranil(登録商標))、ドキセピン(Sinequan(登録商標))、クロミプラミン(Anafranil(登録商標))、フルオキセチン(Prozac(登録商標))、セルトラリン(Zoloft(登録商標))、ナプロキセン、ネファゾドン(Serzone(登録商標))、ベンラファキシン(Effexor(登録商標))、トラゾドン(Desyrel(登録商標))、ブプロピオン(Wellbutrin(登録商標))、メキシレチン、ニフェジピン、プロプラノロール、トラマドール、ラモトリジン、バイオックス(vioxx)、ジコノチド、ケタミン、デキストロメトルファン、ベンゾジアゼピン、バクロフェン、チザニジンおよびフェノキシベンザミンが挙げられるが、これらに限定されない。
黄斑変性症および関連症候群の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、ステロイド、光増感剤、インテグリン、抗酸化物質、インターフェロン、キサンチン誘導体、成長ホルモン、神経栄養(neutrotrophic)因子、新生血管形成の制御因子、抗VEGF抗体、プロスタグランジン、抗生物質、フィトエストロゲン、抗炎症性化合物もしくは抗血管新生化合物またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、ベルテポルフィン、プルリチン(purlytin)、血管新生抑制ステロイド、rhuFab、インターフェロン−2α、ペントキシフィリン、エチオプルプリンスズ、モテキサフィン(motexafin)、ルーセンティス(lucentis)、ルテチウム、9−フルオロ−11,21−ジヒドロキシ−16,17−1−メチルエチリジンビス(オキシ)プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、ラタノプロスト(米国特許第6,225,348号を参照のこと)、テトラサイクリンおよびその誘導体、リファマイシンおよびその誘導体、マクロライド、メトロニダゾール(米国特許第6,218,369号および同第6,015,803号)、ゲニステイン、ゲニスチン、6’−O−MaIゲニスチン、6’−O−Acゲニスチン、ダイゼイン、ダイジン、6’−O−MaIダイジン、6’−O−Acダイジン、グリシテイン、グリシチン、6’−O−MaIグリシチン、ビオカニンA、ホルモノネチン(米国特許第6,001,368号)、トリアムシノロンアセトニド(triamcinolone acetomide)、デキサメタゾン(米国特許第5,770,589号)、サリドマイド、グルタチオン(米国特許第5,632,984号)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、トランスフォーミング成長因子b(TGF−b)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、プラスミノゲンアクチベーター因子2型(PAI−2)、EYE101(Eyetech Pharmaceuticals)、LY333531(Eli Lilly)、MiravantならびにRETISERTインプラント(Bausch&Lomb)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に引用された参考文献のすべては、それらの全体が参考として援用される。
皮膚疾患の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、角質溶解薬、レチノイド、α−ヒドロキシ酸、抗生物質、コラーゲン、ボツリヌス毒素、インターフェロン、ステロイドおよび免疫調節物質が挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、5−フルオロウラシル、マソプロコール、トリクロロ酢酸、サリチル酸、乳酸、乳酸アンモニウム、尿素、トレチノイン、イソトレチノイン、抗生物質、コラーゲン、ボツリヌス毒素、インターフェロン、コルチコステロイド、トランスレチノイン酸およびコラーゲン(例えば、ヒト胎盤コラーゲン、動物胎盤コラーゲン、Dermalogen、AlloDerm、Fascia、Cymetra、Autologen、Zyderm、Zyplast、ResoplastおよびIsolagen)が挙げられるが、これらに限定されない。
肺高血圧症(pulmonary hepertension)および関連障害の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、抗凝固薬、利尿薬、強心配糖体、カルシウムチャネル遮断薬、血管拡張薬、プロスタサイクリンアナログ、エンドセリンアンタゴニスト、ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えば、PDE V阻害剤)、エンドペプチダーゼ阻害剤、脂質低下薬、トロンボキサン阻害剤および肺動脈圧を低下させることが知られている他の治療剤が挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、ワルファリン(warfari)(Coumadin(登録商標))、利尿薬、強心配糖体、ジゴキシン−酸素、ジルチアゼム、ニフェジピン、血管拡張薬(例えば、プロスタサイクリン、例えば、プロスタグランジン12(PGI2)、エポプロステノール(EPO、Floran(登録商標))、トレプロスチニル(Remodulin(登録商標))、一酸化窒素(NO)、ボセンタン(Tracleer(登録商標))、アムロジピン、エポプロステノール(Floran(登録商標))、トレプロスチニル(Remodulin(登録商標))、プロスタサイクリン、タダラフィル(Cialis(登録商標))、シンバスタチン(Zocor(登録商標))、オマパトリラト(omapatrilat)(Vanlev(登録商標))、イルベサルタン(Avapro(登録商標))、プラバスタチン(Pravachol(登録商標))、ジゴキシン、L−アルギニン、イロプロスト、ブタプロスト(betaprost)およびシルデナフィル(Viagra(登録商標))が挙げられるが、これらに限定されない。
アスベスト関連障害の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、アントラサイクリン、白金、アルキル化剤、オブリメルセン(Genasense(登録商標))、シスプラチン、シクロホスファミド、テモダール、カルボプラチン、プロカルバジン、ギリアデル、タモキシフェン、トポテカン、メトトレキサート、タキソテール、イリノテカン、カペシタビン、シスプラチン、チオテパ、フルダラビン、カルボプラチン、リポソームダウノルビシン、シタラビン、ドセタキセル、パクリタキセル、ビンブラスチン、IL−2、GM−CSF、ダカルバジン、ビノレルビン、ゾレドロン酸、パルミトロネート、バイアキシン、ブスルファン、プレドニゾン、ビスホスホネート、三酸化ヒ素、ビンクリスチン、ドキソルビシン(Doxil)、パクリタキセル、ガンシクロビル、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ヒアルロニダーゼ、マイトマイシンC、メパクリン、チオテパ、テトラサイクリンおよびゲムシタビンが挙げられるが、これらに限定されない。
寄生虫病の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、クロロキン、キニン、キニジン、ピリメタミン、スルファジアジン、ドキシサイクリン、クリンダマイシン、メフロキン、ハロファントリン、プリマキン、ヒドロキシクロロキン、プログアニル、アトバコン、アジスロマイシン、スラミン、ペンタミジン、メラルソプロール、ニフルチモックス、ベンズニダゾール、アンホテリシンB、五価アンチモン化合物(例えば、スチボグルコン酸ナトリウム(sodium stiboglucuronate))、インターフェロン(interfereon)ガンマ、イトラコナゾール、死んだ前鞭毛虫とBCGとの組み合わせ、ロイコボリン、コルチコステロイド、スルホンアミド、スピラマイシン、IgG(血清学)、トリメトプリムおよびスルファメトキサゾールが挙げられるが、これらに限定されない。
免疫不全障害の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては:抗生物質(治療的または予防的)(例えば、アンピシリン、テトラサイクリン、ペニシリン、セファロスポリン、ストレプトマイシン、カナマイシンおよびエリスロマイシンであるがこれらに限定されない);抗ウイルス薬(例えば、アマンタジン、リマンタジン、アシクロビルおよびリバビリンであるがこれらに限定されない);免疫グロブリン;血漿;免疫学的増強薬(例えば、レバミゾールおよびイソプリノシンであるがこれらに限定されない);生物製剤(biologies)(例えば、ガンマグロブリン、伝達因子、インターロイキンおよびインターフェロンであるがこれらに限定されない);ホルモン(例えば、胸腺のホルモンであるがこれに限定されない);および他の免疫学的作用物質(例えば、B細胞刺激物質(例えば、BAFF/BlyS)、サイトカイン(例えば、IL−2、IL−4およびIL−5)、成長因子(例えば、TGF−α)、抗体(例えば、抗CD40およびIgM)、非メチル化CpGモチーフを含むオリゴヌクレオチド、およびワクチン(例えば、ウイルスワクチンおよび腫瘍ペプチドワクチン)であるがこれらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されない。
CNS障害の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、オピオイド類;ドーパミンアゴニストまたはアンタゴニスト(例えば、Levodopa、L−DOPA、コカイン、α−メチル−チロシン、レセルピン、テトラベナジン、ベンズトロピン(benzotropine)、パルギリン、メシル酸フェノルドパム(fenodolpam mesylate)、カベルゴリン、プラミペキソール二塩酸塩、ロピニロール(ropinorole)、塩酸アマンタジン、セレギリン塩酸塩、カルビドパ、メシル酸ペルゴリド、Sinemet CRおよびSymmetrelであるがこれらに限定されない);MAO阻害剤(例えば、イプロニアジド、クロルジリン、フェネルジンおよびイソカルボキサジドであるがこれらに限定されない);COMT阻害剤(例えば、トルカポンおよびエンタカポンであるがこれらに限定されない);コリンエステラーゼ阻害剤(例えば、サリチル酸フィゾスチグミン(physostigmine saliclate)、硫酸フィゾスチグミン、臭化フィゾスチグミン、臭化ネオスチグミン(meostigmine bromide)、メチル硫酸ネオスチグミン、塩化アンベノニウム(ambenonim chloride)、塩化エドロホニウム、タクリン、塩化プラリドキシム、塩化オビドキシム、臭化トリメドキシム、ジアセチルモノキシム(diacetyl monoxim)、エドロホニウム(endrophonium)、ピリドスチグミンおよびデメカリウムであるがこれらに限定されない);抗炎症剤(例えば、ナプロキセンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジクロフェナクカリウム、セレコキシブ、スリンダク、オキサプロジン、ジフルニサル、エトドラク、メロキシカム、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナブメトン、ロフェコキシブ(refecoxib)、メトトレキサート、レフルノミド、スルファサラジン、金塩、RHo−D Immune Globulin、ミコフェノール酸モフェチル(mycophenylate mofetil)、シクロスポリン、アザチオプリン、タクロリムス、バシリキシマブ、ダクリズマブ、サリチル酸、アセチルサリチル酸、サリチル酸メチル、ジフルニサル、サルサラート、オルサラジン、スルファサラジン、アセトアミノフェン、インドメタシン、スリンダク、メフェナム酸、メクロフェナメートナトリウム、トルメチン、ケトロラク、ジクロフェナク(dichlofenac)、フルルビプロフェン(flurbinprofen)、オキサプロジン、ピロキシカム、メロキシカム、アンピロキシカム、ドロキシカム、ピロキシカム(pivoxicam)、テノキシカム、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、アンチピリン、アミノピリン、アパゾン、ジロートン(zileuton)、金チオグルコース、金チオリンゴ酸ナトリウム、オーラノフィン、メトトレキサート、コルヒチン、アロプリノール、プロベネシド、スルフィンピラゾンおよびベンズブロマロンまたはベタメタゾンならびに他の糖質コルチコイドであるがこれらに限定されない);および制吐剤(例えば、メトクロプラミド(metoclopromide)、ドンペリドン、プロクロルペラジン、プロメタジン、クロルプロマジン、トリメトベンズアミド、オンダンセトロン、グラニセトロン、ヒドロキシジン、アセチルロイシンモノエタノールアミン、アリザプリド、アザセトロン、ベンズキナミド、ビエタナウチン(bietanautine)、ブロモプリド、ブクリジン、クレボプリド、シクリジン、ジメンヒドリネート、ジフェニドール、ドラセトロン、メクリジン、メタラタール(methallatal)、メトピマジン、ナビロン、オキシペルンジル(oxyperndyl)、ピパマジン(pipamazine)、スコポラミン、スルピリド、テトラヒドロカンナビノール、チエチルペラジン、チオプロペラジン、トロピセトロンおよびそれらの混合物であるがこれらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されない。
CNS損傷および関連症候群の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、免疫調節剤、免疫抑制剤、抗高血圧薬、抗痙攣薬、線維素溶解剤、抗血小板薬、抗精神病薬、抗うつ薬、ベンゾジアゼピン、ブスピロン、アマンタジン、ならびにCNS損傷/傷害および関連症候群を有する患者において使用される他の公知または従来の剤が挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては:ステロイド(例えば、糖質コルチコイド(例えば、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンおよびベタメタゾンであるがこれらに限定されない));抗炎症剤(ナプロキセンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジクロフェナクカリウム、セレコキシブ、スリンダク、オキサプロジン、ジフルニサル、エトドラク、メロキシカム、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナブメトン、ロフェコキシブ、メトトレキサート、レフルノミド、スルファサラジン、金塩、RHo−D Immune Globulin、ミコフェノール酸モフェチル、シクロスポリン、アザチオプリン、タクロリムス、バシリキシマブ、ダクリズマブ、サリチル酸、アセチルサリチル酸、サリチル酸メチル、ジフルニサル、サルサラート、オルサラジン、スルファサラジン、アセトアミノフェン、インドメタシン、スリンダク、メフェナム酸、メクロフェナム酸ナトリウム、トルメチン、ケトロラク、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、オキサプロジン、ピロキシカム、メロキシカム、アンピロキシカム、ドロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、アンチピリン、アミノピリン、アパゾン、ジロートン、金チオグルコース、金チオリンゴ酸ナトリウム、オーラノフィン、メトトレキサート、コルヒチン、アロプリノール、プロベネシド、スルフィンピラゾンおよびベンズブロマロンを含むがこれらに限定されない);cAMPアナログ(db−cAMPを含むがこれに限定されない);1−トレオ−メチルフェニデート、d−トレオ−メチルフェニデート、dl−トレオ−メチルフェニデート、1−エリトロ−メチルフェニデート、d−エリトロ−メチルフェニデート、dl−エリトロ−メチルフェニデートおよびそれらの混合物を含むメチルフェニデート薬を含む剤;および利尿剤(例えば、マンニトール、フロセミド、グリセロールおよび尿素であるがこれらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されない。
睡眠機能不全および関連症候群の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては、三環系抗うつ剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、抗てんかん薬(ガバペンチン、プレガバリン、カルバマゼピン、オクスカルバゼピン、レベチラセタム(levitiracetam)、トピラメート)、抗不整脈(antiaryhthmic)剤、ナトリウムチャネル遮断剤、選択的炎症性メディエーター阻害剤、オピオイド剤、第2の免疫調節性化合物、組み合わせ剤、および睡眠治療において使用される他の公知または従来の剤が挙げられるが、これらに限定されない。特定の例としては、Neurontin、オキシコンチン、モルヒネ、トピラメート、アミトリプチリン(amitryptiline)、ノルトリプチリン(nortryptiline)、カルバマゼピン、Levodopa、L−DOFコカイン、α−メチル−チロシン、レセルピン、テトラベナジン、ベンズトロピン、パルギリン、メシル酸フェノルドパム、カベルゴリン、プラミペキソール二塩酸塩、ロピニロール、塩酸アマンタジン、セレギリン塩酸塩、カルビドパ、メシル酸ペルゴリド、Sinemet CR、Symmetrel、イプロニアジド、クロルジリン、フェネルジン、イソカルボキサジド、トルカポン、エンタカポン、サリチル酸フィゾスチグミン、硫酸フィゾスチグミン、臭化フィゾスチグミン、臭化ネオスチグミン、メチル硫酸ネオスチグミン、塩化アンベノニウム、塩化エドロホニウム、タクリン、塩化プラリドキシム、塩化オビドキシム、臭化トリメドキシム、ジアセチルモノキシム、エドロホニウム、ピリドスチグミン、デメカリウム、ナプロキセンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジクロフェナクカリウム、セレコキシブ、スリンダク、オキサプロジン、ジフルニサル、エトドラク、メロキシカム、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナブメトン、ロフェコキシブ、メトトレキサート、レフルノミド、スルファサラジン、金塩、RHo−D Immune Globulin、ミコフェノール酸モフェチル、シクロスポリン、アザチオプリン、タクロリムス、バシリキシマブ、ダクリズマブ、サリチル酸、アセチルサリチル酸、サリチル酸メチル、ジフルニサル、サルサラート、オルサラジン、スルファサラジン、アセトアミノフェン、インドメタシン、スリンダク、メフェナム酸、メクロフェナム酸ナトリウム、トルメチン、ケトロラク、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、オキサプロジン、ピロキシカム、メロキシカム、アンピロキシカム、ドロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、アンチピリン、アミノピリン、アパゾン、ジロートン、金チオグルコース、金チオリンゴ酸ナトリウム、オーラノフィン、メトトレキサート、コルヒチン、アロプリノール、プロベネシド、スルフィンピラゾン、ベンズブロマロン、ベタメタゾンおよび他の糖質コルチコイド、メトクロプラミド、ドンペリドン、プロクロルペラジン、プロメタジン、クロルプロマジン、トリメトベンズアミド、オンダンセトロン、グラニセトロン、ヒドロキシジン、アセチルロイシンモノエタノールアミン、アリザプリド、アザセトロン、ベンズキナミド、ビエタナウチン、ブロモプリド、ブクリジン、クレボプリド、シクリジン、ジメンヒドリネート、ジフェニドール、ドラセトロン、メクリジン、メタラタール、メトピマジン、ナビロン、オキシペルンジル、ピパマジン、スコポラミン、スルピリド、テトラヒドロカンナビノール、チエチルペラジン、チオプロペラジン、トロピセトロンおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
異常ヘモグロビン症および関連障害の処置および/または管理のために使用され得る第2の活性剤の例としては:インターロイキン(例えば、IL−2(組換えIL−II(「rIL2」)およびカナリポックス(canarypox)IL−2を含む)、IL−10、IL−12およびIL−18);インターフェロン(例えば、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファ−n1、インターフェロンアルファ−n3、インターフェロンベータ−Iaおよびインターフェロンガンマ−Ib);およびG−CSF;ヒドロキシ尿素;ブチレートまたはブチレート誘導体;亜酸化窒素;ヒドロキシ尿素;HEMOXIN(商標)(NIPRISAN(商標);米国特許第5,800,819号を参照のこと);Gardosチャネルアンタゴニスト(例えば、クロトリマゾールおよびトリアリールメタン誘導体);デフェロキサミン;プロテインC;ならびに血液、またはHemospan(商標)もしくはHemospan(商標)PS(Sangart)などの代用血液(blood substii)の輸血が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で提供される化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩および第2の活性剤の、それを必要とする患者への投与は、同時にまたは逐次的に、同じまたは異なる投与経路によって行われ得る。特定の活性剤に対して使用される特定の投与経路の適合性は、その活性剤自体(例えば、それが血流に入る前に分解されずに経口投与され得るか否か)および処置される疾患に依存し得る。本明細書中で提供される化合物に対する投与の1つは、経口である。第2の活性剤または活性成分に対する投与経路は、当業者に公知のものである。例えば、Physicians’ Desk Reference(60th ed.,2006)を参照のこと。
別の態様において、第2の活性剤は、静脈内または皮下に1日1回または2回、約1〜約1000mg、約5〜約500mg、約10〜約350mgまたは約50〜約200mgの量で投与される。第2の活性剤の特定の量は、使用される特定の剤、処置または管理される疾患の種類、疾患の重症度およびステージ、ならびに本明細書中で提供される化合物および患者に同時に投与される任意の自由選択のさらなる活性剤の量に依存する。
本明細書中の他の箇所で論じられるように、従来の治療(外科的処置、化学療法、放射線治療、ホルモン療法、生物学的治療および免疫療法を含むがこれらに限定されない)に伴う有害作用または望まれない作用を減少させる、処置する、そして/または管理する方法も包含される。本明細書中で提供される化合物および他の活性成分は、従来の治療に伴う有害作用の発生前、発生中または発生後に、患者に投与され得る。
別の態様において、本明細書中で提供される予防剤または治療剤は、患者に周期的に投与され得る。周期的治療は、ある期間にわたる活性剤の投与、その後のある期間にわたる休薬(すなわち、投与の中止)、およびこの逐次的投与の繰り返しを含む。周期的治療は、上記治療の1つ以上に対する抵抗性の発生を減少させ得、上記治療のうちの1つの副作用を回避し得るもしくは減少させ得、そして/または上記処置の有効性を改善し得る。
その結果として、別の態様において、本明細書中で提供される化合物は、約1週間または2週間の休薬期間を伴う4〜6週間のサイクルにおいて毎日、単一用量または分割用量で投与される。周期的治療はさらに、投薬サイクルの頻度、回数および長さを増加させることを可能にする。したがって、別の態様は、それが単独で投与されるときの典型的なサイクルよりも多いサイクルにわたる、本明細書中で提供される化合物の投与を包含する。別の態様において、本明細書中で提供される化合物は、第2の活性成分が投与されていない患者において通常、用量制限毒性を引き起こすサイクル数よりも多いサイクル数で投与される。
別の態様において、本明細書中で提供される化合物は、約16週間のサイクルにおいて、毎日、約1回または2回投与される。1サイクルは、本化合物の投与および少なくとも1または3週間の休薬を含み得る。投与されるサイクル数の例としては、(a)約1〜約12サイクル、(b)約2〜約10サイクルおよび(c)約2〜約8サイクルが挙げられる。
別の態様において、本明細書中で提供される化合物は、3または4週間にわたって連続して毎日、1日あたり約0.1mg〜約500mgの用量で投与され、続いて、1または2週間の休薬が行われる。他の態様では、その用量は、約1mg〜約300mg、約0.1mg〜約150mg、約1mg〜約200mg、約10mg〜約100mg、約0.1mg〜約50mg、約1mg〜約50mg、約10mg〜約50mg、約20mg〜約30mgまたは約1mg〜約20mgであり得、続いて休薬が行われる。
別の態様において、本明細書中で提供される化合物および第2の活性成分は、経口投与され、4〜6週間のサイクルの最中に、本明細書中で提供される化合物の投与が30〜60分間行われた後、第2の活性成分が投与される。別の態様において、本明細書中で提供される化合物と第2の活性成分との組み合わせが、各サイクルごとに約90分にわたる静脈内注入によって投与される。
代表的には、患者に対してその併用処置が施されるサイクルの数は、約1〜約24サイクル、約2〜約16サイクルまたは約4〜約3サイクルであり得る。
別の態様において、本発明は、CD59のレベルをアップレギュレートする方法を提供する。ある特定の実施形態において、CD59のレベルは、遺伝子発現(例えば、転写および翻訳)を刺激することによってアップレギュレートされる。ある特定の態様において、CD59のレベルは、当該分野で公知の方法ならびに本明細書中に記載される方法によって測定されるとき、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%またはそれより大きくアップレギュレートされる。例えば発作性夜間血色素尿症(PNH)などの血液病を含むCD59欠乏に関連する疾患を処置するか、予防するかまたは管理する方法が、さらに提供される。
別の態様において、本発明は、虚血再灌流損傷を処置および/または管理する方法を提供する。虚血再灌流損傷(IRI)は、急性腎不全の主な原因であり、脳卒中、心筋梗塞、心肺バイパスおよび腸管虚血などの状態における組織損傷の主要な原因である。腎IRIの重要なメディエーターとしての補体系の役割が、多数の動物試験において証明されてきた。CD59欠損マウスは、細胞膜傷害複合体のアップレギュレーションおよびIRIに対してかなり高い感受性を示す。ある特定の実施形態において、CD59のレベルをアップレギュレートすることによって虚血再灌流損傷を処置するか、予防するかまたは管理する方法が提供される。
別の態様において、本発明は、自己免疫性溶血性貧血を処置および/または管理する方法を提供する。特定の理論に限定されるものではないが、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)は、自己抗体による補体媒介性溶解に起因し得、全身性エリテマトーデス(SLE)に続発する一部の患者において見出されると考えられる。続発性AIHAを有するおよび有しないSLE患者と、原発性AIHAを有する患者または正常なボランティアとの赤血球におけるCD59レベルを比較する研究では、SLE+AIHA患者においてCD59の減少が示されたが、他の患者群では示されなかった。ある特定の実施形態において、CD59のレベルをアップレギュレートすることによって自己免疫性溶血性貧血を処置するか、予防するかまたは管理する方法が本明細書中で提供される。
別の態様において、本発明は、自己免疫疾患(例えば、エリテマトーデス(lupus erythematosis)および関節リウマチ)を処置するか、予防するかまたは管理する方法を提供し、それが提供される。
別の態様において、本発明は、PNHおよび本明細書中で提供される他の溶血性疾患に関連する1つ以上の症状を処置する方法を提供する。そのような症状としては、例えば、腹痛、疲労、呼吸困難および不眠が挙げられる。特定の理論に限定されるものではないが、症状は、赤血球の溶解の直接的な結果(例えば、血色素尿、貧血、疲労、低赤血球数など)であり得るか、または症状は、患者の血流中の低い一酸化窒素(NO)レベルに起因し得る(例えば、腹痛、勃起不全、嚥下障害、血栓症など)。40%超のPNH III型顆粒球クローンを有するほとんどすべての患者が、血栓症、腹痛、勃起不全および嚥下障害を有し、このことは高い溶血率を示唆することが最近報告された(Moyoら、British J.Haematol.126:133−138(2004)を参照のこと)。
別の態様において、本発明は、発作性夜間血色素尿症に関連する、血色素尿、貧血、血色素血症、嚥下障害、疲労、勃起不全、反復性腹痛および血栓症などの症状を含む溶血性疾患を処置および/または管理することを提供する。ある特定の実施形態において、溶血性疾患に罹患している患者において発作性夜間血色素尿症に関連する溶血を処置する方法が本明細書中で提供される。ある特定の実施形態において、溶血の処置とは、ある者が溶血に苦しんでいる継続時間を、当該分野で公知の任意の方法を用いて約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。ある特定の実施形態において、溶血の処置とは、溶血の強さを、当該分野で公知の任意の方法を用いて約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。
ある特定の態様において、血色素尿の処置は、ある者が赤色、茶色またはより濃い色の尿を有する回数の減少のことを意味し、ここで、その減少は、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、代表的には、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%であるか、またはそれより大きい。血色素尿は、患者のハプトグロビンの自然のままのレベルが、血管内溶血の結果として血流中に放出されるすべての遊離ヘモグロビンを処理できないことに起因する症状である。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、赤血球の溶解を減少させることによって、本明細書中で提供される方法は、血流中および尿中の遊離ヘモグロビンの量を減少させることによって血色素尿を処置すると考えられる。
別の態様において、本発明は、発作性夜間血色素尿症および他の溶血性疾患に関連する疲労を処置する方法を提供する。ある態様において、疲労の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、ある者が疲労に苦しんでいる継続時間を、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。1つの態様において、疲労の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、疲労の強さを、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、疲労は、貧血の存在下でさえも血色素尿が回復すると弱まるので、上記疲労は、血管内溶血に関連する症状であると考えられる。ある態様において、本明細書中で提供される方法は、赤血球の溶解を減少させることによって、疲労を処置する。
別の態様において、発作性夜間血色素尿症および他の溶血性疾患に関連する腹痛を処置する方法が企図される。1つの態様において、腹痛の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、ある者が腹痛に苦しんでいる継続時間を、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。1つの態様において、腹痛の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、腹痛の強さを、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、腹痛は、患者のハプトグロビンの自然のままのレベルが、血管内溶血の結果として血流中に放出されるすべての遊離ヘモグロビンを処理できないことに起因する症状であり、その結果、一酸化窒素(NO)の除去ならびに腸管ジストニアおよび腸痙攣がもたらされると考えられる。1つの態様において、本明細書中で提供される方法は、赤血球の溶解を減少させることによって血流中の遊離ヘモグロビンの量を減少させ、それにより、腹痛を減少させる。
発作性夜間血色素尿症および他の溶血性疾患に関連する嚥下障害を処置する方法がさらに提供される。1つの態様において、嚥下障害の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、ある者が嚥下障害発作を有している継続時間を、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。1つの態様において、嚥下障害の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、嚥下障害発作の強さを、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、嚥下障害は、患者のハプトグロビンの自然のままのレベルが、血管内溶血の結果として血流中に放出されるすべての遊離ヘモグロビンを処理できないことに起因する症状であり、その結果、NOの除去および食道痙攣がもたらされると考えられる。1つの態様において、本明細書中で提供される方法は、赤血球の溶解を減少させ、それにより、血流中の遊離ヘモグロビンの量を減少させることによって、嚥下障害を処置する。
別の態様において、本発明は、発作性夜間血色素尿症および他の溶血性疾患に関連する勃起不全を処置する方法を提供する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、勃起不全は、血管内溶血の結果として血流中に放出される遊離ヘモグロビンによるNOの除去に関連する症状であると考えられる。1つの態様において、本明細書中の方法は、血流中の遊離ヘモグロビンの量を減少させ、それにより、NOの血清レベルを上昇させ、発作性夜間血色素尿症に関連する勃起不全を処置する。
別の態様において、発作性夜間血色素尿症および他の溶血性疾患に関連する血栓症を処置する方法が企図される。血栓症の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、ある者が血栓症発作を有している継続時間を、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。血栓症の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、血栓症発作の強さを、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、血栓症は、血管内溶血および/または血小板表面上のCD59の喪失(これは、最終的な補体媒介性の血小板活性化をもたらす)の結果として、血流中に放出される遊離ヘモグロビンによるNOの除去に関連する症状であると考えられる。赤血球の溶解を減少させることによって、本明細書中で提供される方法は、血流中の遊離ヘモグロビンの量を減少させ、それにより、NOの血清レベルを上昇させ、発作性夜間血色素尿症に関連する血栓症を処置する。
別の態様において、本発明は、発作性夜間血色素尿症および他の溶血性疾患に関連する貧血疼痛(anemia pain)を処置する方法を提供する。1つの態様において、貧血疼痛の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、ある者が貧血疼痛を有している継続時間を、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。1つの態様において、貧血疼痛の処置とは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、貧血疼痛の強さを、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、またはそれを超えて減少させることを意味する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、溶血性疾患における貧血は、赤血球の量の減少に起因して血液が酸素を運搬する能力が低いことが原因であると考えられる。ある特定の実施形態において、本明細書中で提供される方法は、赤血球の溶解を減少させることによって赤血球レベルを上昇させることを助け、それにより、発作性夜間血色素尿症に関連する貧血を処置する。
文献では、CD59は、高濃度のグルコースまたは他の糖化糖(glycating sugars)の存在下でのグリケーションによって不活性化されると報告されている。Daviesら、Immunology.2005 February;114(2):280−6。さらに、グリケーションによって誘導されるCD59の不活性化が、I型糖尿病における貧血に関与する因子として報告されている。ゆえに、I型糖尿病において貧血を処置する方法が本明細書中で提供される。
別の態様において、溶血性疾患に罹患している患者の全赤血球含有量における補体感受性III型赤血球の割合を増加させる方法が企図される。ある特定の実施形態において、被験体の全赤血球含有量に対するPNH III型赤血球の割合は、処置前の割合と比べて、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、75%、またはそれを超えて増加する。PNH III型赤血球の割合は、当該分野で公知の任意の方法によって測定され得る。補体感受性III型赤血球の割合を増加させることによって、全赤血球数もまた増加し、それにより、疲労、貧血が処置され、その患者の輸血の必要性が低下する。輸血の減少は、輸血の頻度の減少、もしくは輸血される血液単位の量の減少、またはその両方であり得る。
1つの態様において、溶血性疾患に罹患している患者における赤血球数を増加させる方法が本明細書中で提供される。他の態様では、この方法は、溶血性疾患に罹患している患者における赤血球数を増加させ、その結果、被験体の全赤血球含有量におけるPNH III型赤血球の割合を、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、処置前の割合と比べて、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、75%、またはそれを超えて増加させる。いくつかの実施形態において、本明細書中で提供される方法は、PNHなどの溶血性疾患に苦しんでいる患者における輸血の頻度を、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、処置前の頻度と比べて、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、75%、80%、90%、95%、またはそれを超えて減少させる。
別の態様において、本発明は、PNHまたは他のいくつかの溶血性疾患を有する患者において一酸化窒素(NO)レベルを上昇させる方法を提供する。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、低いNOレベルは、血管内溶血の結果として血流中に放出される遊離ヘモグロビンによるNOの除去の結果として、PNHまたは他の溶血性疾患に苦しんでいる患者において生じると考えられる。赤血球の溶解を減少させることによって、本明細書中で提供される方法は、血流中の遊離ヘモグロビンの量を減少させ、それにより、NOの血清レベルを上昇させる。ある特定の実施形態において、NOの血清レベルは、当該分野で公知の任意の方法によって測定されるとき、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、50%、75%、80%、90%、95%、またはそれを超えて上昇する。ある特定の実施形態において、NOのホメオスタシスは、処置前と比べて、NO欠乏に起因し得る症状の解決によって証明されるように回復する。
文献では、CD59の欠乏がT細胞活性を増強すると報告されている。Longhiら、Trends in Immunology,(27)2,2006,102−107を参照のこと。ある特定の態様において、本明細書中で提供される化合物の投与は、T細胞活性を効果的にダウンレギュレートし得る。
別の態様において、上記免疫調節性化合物またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和化合物(例えば、水和物)、立体異性体、包接化合物もしくはプロドラッグは、1つ以上の第2の活性剤と共に、例えば、そして/または輸血、抗凝固治療、骨髄移植およびそれらの組み合わせと共に、投与され得る。
併用療法が使用され得るとさらに企図され、ここで、本明細書中で提供される免疫調節性化合物は、溶血性疾患に対する公知の治療のレジメンと組み合わせて投与される。そのようなレジメンには、2)1つ以上の補体成分に結合する化合物、1つ以上の補体成分の産生を阻止する化合物、および1つ以上の補体成分の活性を阻止する化合物の群から選択される化合物と組み合わせた、1)造血を増加させる(例えば、産生を後押しするか、幹細胞の破壊を排除するか、または幹細胞の阻害を排除することによって)ことが知られている1つ以上の化合物の投与が含まれる。造血を増加させることが知られている好適な化合物としては、例えば、ステロイド、免疫抑制剤(例えば、シクロスポリン)、抗凝固剤(例えば、ワルファリン)、葉酸、鉄など、エリトロポエチン(EPO)、免疫抑制剤(例えば、抗胸腺細胞グロブリン(ATG)および抗リンパ球グロブリン(ALG))、EPO誘導体およびダルベポエチンアルファ(Aranesp(登録商標)として商業的に入手可能(Aranesp(登録商標)は、組換えDNA技術によってチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞において産生されるEPOの人工の形態である))が挙げられる。ある特定の実施形態において、併用療法は、エクリズマブ、h5G 1.1−mAb、h5G1.1−scFvおよびh5G1.1の他の機能性フラグメントからなる群から選択される抗C5抗体の投与を含む。ある特定の実施形態において、抗C5抗体は、エクリズマブである。
本明細書中で提供される免疫調節性化合物と従来の治療との併用での使用は、ある特定の患者において有効な独特の処置レジメンを提供し得る。理論に限定されるものではないが、本明細書中で提供される免疫調節性化合物は、他の治療と同時に与えられるとき、相加効果または相乗効果を提供し得ると考えられる。
1つの態様において、本明細書中の免疫調節性化合物は、約0.10〜約150mg、約1〜約50mgまたは約5〜約25mgの量で、単独でまたは本明細書中に開示される第2の活性剤と組み合わせて、従来の治療の使用前、使用中または使用後に、毎日、経口投与され得る。
別の態様において、本発明は、低レプチン血症状態に関連する疾患または障害を処置および/または管理する方法を提供する。
低レプチン血症状態に関連する障害の例としては、代謝障害および摂食障害(例えば、リポジストロフィー症候群および神経性食欲不振であるがこれらに限定されない);低レプチン血症に関連する神経内分泌機能不全;低レプチン血症に関連する免疫不全;視床下部性無月経;CNS障害(例えば、先端巨大症(下垂体腺腫)であるがこれに限定されない);低レプチン血症に関連する不妊症候群;皮膚傷害;創傷;長期間の血液透析;および脱毛が挙げられるが、これらに限定されない。
別の態様において、本発明は、骨髄異形成症候群(「MDS」)を処置するかまたは予防する方法を提供し、この方法は、それを必要とする患者に、治療的にまたは予防的に有効な量の本発明の免疫調節性化合物またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和化合物、水和物、立体異性体、包接化合物もしくはプロドラッグを投与する工程を包含する。本発明はまた、MDSを管理する(例えば、緩解の時間を長くする)方法も包含し、この方法は、そのような管理を必要とする患者に、治療的にまたは予防的に有効な量の本発明の免疫調節性化合物またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和化合物、水和物、立体異性体、包接化合物もしくはプロドラッグを投与する工程を包含する。
別の態様において、本発明は、MDSを処置するため、予防するためまたは管理するために現在使用されている従来の治療(例えば、造血成長因子、サイトカイン、癌化学療法薬、幹細胞移植および他の移植)と組み合わせた、1つ以上の免疫調節性化合物の使用を提供する。
本明細書中で使用されるとき、用語「骨髄異形成症候群」または「MDS」とは、以下のうちの1つ以上を特徴とする造血幹細胞障害のことを意味する:無効の血液細胞産生、進行性の血球減少症、急性白血病に進行するリスク、または形態および成熟が損なわれた細胞骨髄(骨髄造血不全(dysmyelopoiesis))。用語「骨髄異形成症候群」または「MDS」は、別段述べられない限り、不応性貧血、環状鉄芽球を伴う不応性貧血、芽球増加を伴う不応性貧血、変換において芽球増加を伴う不応性貧血、および慢性骨髄単球性白血病を含む。MDSに関連する症状としては、貧血、血小板減少症、好中球減少症、血球減少症、二系統血球減少(2欠損細胞系)および汎血球減少症(3欠損細胞系)が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明は、その精神または本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化され得る。本発明は、本明細書中で述べられる本発明の好ましい態様のすべての組み合わせを包含する。本発明の任意およびすべての態様が、さらなる態様を説明するために、他の任意の態様(単数または複数)とともに採用され得ることが理解される。上記態様の各個別の要素が、独立したそれ自体の態様として個別に採用されることが意図されていることも理解されるべきである。さらに、ある態様の任意の要素は、さらなる態様を説明するために、任意の態様からの任意およびすべての他の要素と組み合わされることが意図されている。
定義
本願中に存在する定義において提供される例は、別段述べられない限り、包括的でない。それらには、列挙される例が含まれるがそれに限定されない。
本発明の化合物は、不斉中心を有し得る。不斉置換された原子を含む本発明の化合物は、光学活性な形態またはラセミ形態で単離され得る。ラセミ形態の分割または光学活性な出発物質からの合成などによる光学活性な形態を調製する方法は、当該分野で周知である。本発明の化合物を調製するために使用されるすべてのプロセスおよびそれにおいて生成される中間体は、本発明の一部であると考えられる。示されるかまたは記載される化合物のすべての互変異性体もまた、本発明の一部であると考えられる。
「宿主」は、好ましくは、ヒトのことを指す。それはまた、ウマ、ブタ、ウシ、ネコおよびイヌの科を含む他の哺乳動物も含む。
「処置する」または「処置」は、哺乳動物における疾患状態の処置を包含し、それは、
(a)特に、哺乳動物が疾患状態にかかりやすいがそれを有すると診断されていないとき、その疾患状態がそのような哺乳動物に生じるのを防ぐこと;(b)疾患状態を阻害すること、例えば、その発症を阻止すること;および/または(c)疾患状態を軽減すること、例えば、所望のエンドポイントに達するまで疾患状態の後退を引き起こすことを含む。処置はまた、疾患の症状の回復(例えば、疼痛または不快感を減らすこと)も含み、ここで、そのような回復は、その疾患(例えば、伝染、発現などを引き起こす)に直接影響を及ぼしていてもよいし、及ぼしていなくてもよい。
「治療有効量」は、単独でまたは併用で投与されたときに所望の状態または障害を処置するのに有効な、本発明の化合物の量を含む。「治療有効量」は、所望の状態または障害を処置するのに有効な、請求される化合物の組み合わせの量を含む。化合物の上記組み合わせは、好ましくは、相乗的な組み合わせである。併用で投与されたときの化合物の作用が、単一の剤として単独で投与されたときの化合物の相加作用よりも大きいとき、例えば、Chou and Talalay,Adv.Enzyme Regul.1984,22:27−55によって記載されているような相乗作用が生じる。通常、相乗効果は、化合物の最適濃度より小さい濃度において最も明らかに立証される。相乗作用は、個別の成分と比べて、その組み合わせのより低い細胞傷害性、高い抗ウイルス作用またはいくつかの他の有益な効果に関するものであり得る。
「薬学的に許容され得る塩」は、開示される化合物の誘導体のことを指し、ここで、親化合物は、その酸塩または塩基塩を生成することによって改変される。薬学的に許容され得る塩の例としては、塩基性残基の無機酸塩または有機酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に許容され得る塩には、例えば、無毒性の無機酸または有機酸から形成される親化合物の慣例の第四級アンモニウム塩が含まれる。これらの塩は、投与ビヒクル中もしくは剤形製造プロセスにおいてインサイチュで調製され得るか、またはその遊離塩基型で精製された本発明の化合物を好適な有機酸もしくは無機酸と別々に反応させ、そのようにして形成された塩をその後の精製中に単離することによって調製され得る。例えば、そのような慣例の無毒性塩としては、1,2−エタンジスルホン酸、2−アセトキシ安息香酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、重炭酸、ビスルホン酸(bisulfonic acid)、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリコリアルサニル(glycollyarsanilic)酸、ヘキシルレソルシン(hexylresorcinic)酸、ヒドラバミン(hydrabamic)酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸塩、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ナプシル(napsylic)酸、ナフチル酸、硝酸、オレイン酸、シュウ酸、パルミチン(palimitic)酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル(salicyclic)酸、ステアリン酸、塩基性酢酸、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸、トルエンスルホン酸および吉草酸から選択される無機酸および有機酸から得られる塩が挙げられるが、これらに限定されない(例えば、Bergeら(1977)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1−19を参照のこと)。
合成
重水素化された(deuteriated)ポマリドマイドは、文献に記載された、プロチオポマリドマイドを調製するための合成経路に重水素化出発物質を組み込むことによって調製され得ることが企図される。プロチオポマリドマイドを調製するための例示的手順は、例えば、米国特許第5,635,517号および米国特許出願公開第2007/0004920号(それらの内容が本明細書中で参考として援用される)に記載されている。
下記のスキーム1は、重水素化ポマリドマイドを調製するための例示的な合成経路を提供している。
Figure 2013543009
本発明の重水素化化合物は、上に記載された公知の合成経路または他の公知の経路(例えば、US2007/0004920を参照のこと)において重水素化出発物質AおよびBを使用することによって得ることができる。溶媒中で加熱してグルタミンをニトロ−フタル酸と反応させることによって、フタルイミドCが形成され得る。次いで、水素(またはジュウテリウム)の還元によって、化合物Dのアミノ基が形成され得る。最後に、環の環化条件下(例えば、1,1−カルボニルジイミダゾール(CDI)(または別の類似の剤)の存在下でDを加熱すること)で化合物Eが形成され得る。
6−カルボキシ−3(2H)−ピリダゾンのジュウテリウム還元によって生成された2,3,4−トリジュウテロ−グルタミン(すなわち、R=D、R=D、そして3’−Dが存在する)(Stogniew,J.Labelled Compounds and Radiopharmaceuticals 1981,18(6),897−903を参照のこと)および複数工程合成において得られた2,2,3,3,4 ペンタジュウテロ−グルタミン(すなわち、R〜R=D、そして3’−Dが存在する)(Blomquist,J.Org.Chem.1966,12,4121−27を参照のこと)を含むいくつかの重水素化グルタミン(化合物A)が、以前に生成されていた。Stogniewは、5−モノジュウテロ−グルタミンが、4,5−ジヒドロ−6−カルボキシ−3(2H)−ピリダゾンのジュウテリウム還元によって得ることができたことも述べている。3−ニトロ−フタル酸無水物は、フタル酸無水物から生成され得る。d4−フタル酸(pthalic)無水物が公知であるので、d3−3−ニトロ−フタル酸無水物は、それから入手可能であるはずである。
3’−d位およびR〜R位が酸性であることに注目するべきである。したがって、塩基性条件下での交換によって、ポマリドマイドのこれらの水素をジュウテリウムで置き換えることができる。また、スキーム1に示されるアミン水素は、DO中での交換によって重水素化され得る。
非立体特異的グルタミンが使用される場合または反応中に立体特異性が失われる場合、得られる重水素化ラセミ混合物は、公知の単離法(例えば、キラルクロマトグラフィ)を用いて分離可能であると予想される。
下記のスキーム2AおよびBは、重水素化ポマリドマイドを調製するための別の合成経路を提供している。
Figure 2013543009
Figure 2013543009
スキーム2Aでは、3’−重水素化ポマリドマイドに到達するための有用な中間体として中間体2が形成される(スキーム2Bを参照のこと)。中間体2の形成中に、またはスキーム2Bにおいて適切な(appropriated)重水素化出発物質を使用することによって、さらなるジュウテリウムが導入され得る。
投与量および製剤
本明細書中で提供される化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩の投与量は、処置および/または管理される特定の徴候;患者の年齢および状態;ならびにもしあれば使用される第2の活性剤の量などの因子に応じて変わる。通常、本明細書中で提供される化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩は、1日あたり約0.1mg〜約500mgの量で使用され得、従来の様式で(例えば、処置期間および/または管理期間の毎日、同量が投与される)か、サイクルで(例えば、1週間投与、1週間休薬)か、または処置および/もしくは管理の経過にわたって量を増加もしくは減少させて、調整され得る。他の態様において、用量は、約1mg〜約300mg、約0.1mg〜約150mg、約1mg〜約200mg、約10mg〜約100mg、約0.1mg〜約50mg、約1mg〜約50mg、約10mg〜約50mg、約20mg〜約30mgまたは約1mg〜約20mgであり得る。4.4
薬学的組成物は、個別の単一の単位剤形の調製において使用され得る。本明細書中で提供される薬学的組成物および剤形は、本明細書中で提供される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和化合物、立体異性体、包接化合物もしくはプロドラッグを含む。薬学的組成物および剤形は、1つ以上の賦形剤をさらに含み得る。
本明細書中で提供される薬学的組成物および剤形は、1つ以上のさらなる活性成分を含み得る。自由選択の第2の活性成分またはさらなる活性成分の例は、上に記載されている。
本明細書中で提供される単一の単位剤形は、患者への経口投与、粘膜(例えば、鼻、舌下、膣、頬側または直腸)投与、非経口(例えば、皮下、静脈内、ボーラス注射、筋肉内または動脈内)投与、局所的(例えば、点眼剤または他の眼科用調製物)投与、経皮的(transdermal)投与または経皮的(transcutaneous)投与に適している。剤形の例としては:錠剤;カプレット;カプセル(例えば、軟弾性ゼラチンカプセル);カシェ剤;トローチ剤;舐剤;分散剤;坐剤;散剤;エアロゾル(例えば、鼻噴霧または吸入器);ゲル;患者への経口投与または粘膜投与に適した液体剤形(懸濁液(例えば、水性もしくは非水性の液体懸濁液、水中油型エマルジョンまたは油中水型液体エマルジョン)、溶液およびエリキシル剤を含む);患者への非経口投与に適した液体剤形;局所的投与に適した点眼剤または他の眼科用調製物;および患者への非経口投与に適した液体剤形を提供するように再構成され得る無菌固体(例えば、結晶性または無定形の固体)が挙げられるが、これらに限定されない。
剤形の組成、形状および種類は、典型的には、その用途に応じて変わり得る。例えば、疾患の急性期処置(acute treatment)において使用される剤形は、同じ疾患の慢性期処置(chronic treatment)において使用される剤形よりも多い量の、その剤形を構成する活性成分の1つ以上を含み得る。同様に、非経口剤形は、同じ疾患を処置するために使用される経口剤形よりも少ない量の、その剤形を構成する活性成分の1つ以上を含み得る。特定の剤形が使用されるこれらおよび他の方法は、互いに異なり得、それらは、当業者に直ちに明らかになる。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th ed.,Mack Publishing,Easton PA(1990)を参照のこと。
本発明の別の態様において、薬学的組成物および剤形は、1つ以上の賦形剤を含む。好適な賦形剤は、薬学分野の当業者に周知のものであり、好適な賦形剤の非限定的な例は、本明細書中で提供される。特定の賦形剤が、薬学的組成物または剤形への組み込みにとって適しているか否かは、当該分野で周知の種々の因子(その剤形が患者に投与される方法を含むがこれに限定されない)に依存する。例えば、錠剤などの経口剤形は、非経口剤形において使用するのにふさわしくない賦形剤を含み得る。特定の賦形剤の適合性は、剤形中の特定の活性成分にも依存し得る。例えば、いくつかの活性成分の分解は、ラクトースなどのいくつかの賦形剤によって、または水に曝露させられると、加速され得る。第一級または第二級アミンを含む活性成分は、そのような加速される分解に対して特に感受性である。その結果として、ラクトース、他の単糖類または二糖類を、たとえ含んだとしてもほとんど含まない薬学的組成物および剤形が提供される。本明細書中で使用されるとき、用語「ラクトース非含有」とは、存在するラクトースの量が、たとえ存在したとしても、活性成分の分解速度を実質的に高めるのには不十分であることを意味する。
ラクトース非含有組成物は、当該分野で周知であり、例えば、U.S.Pharmacopeia(USP)25−NF20(2002)に列挙されている賦形剤を含み得る。通常、ラクトース非含有組成物は、薬学的に適合可能でありかつ薬学的に許容され得る量で、活性成分、結合剤/充填剤および滑沢剤を含む。別の態様において、ラクトース非含有剤形は、活性成分、微結晶性セルロース、アルファ化デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを含む。
水は、いくつかの化合物の分解を促進し得るので、活性成分を含む無水の薬学的組成物および剤形もまた提供される。製剤の貯蔵寿命または安定性などの特徴を経時的に測定するために、例えば、水の添加(例えば、5%)が、長期間貯蔵をシミュレートする手段として薬学分野において広く容認されている。例えば、Jens T.Carstensen,Drug Stability: Principles&Practice,2d.Ed.,Marcel Dekker,NY,NY,1995,pp.379−80を参照のこと。実際には、水および熱が、いくつかの化合物の分解を加速させる。したがって、通常は、製剤の製造中、取扱中、包装中、貯蔵中、輸送中および使用中に水分および/または湿気に遭遇するので、製剤に対する水の作用が、非常に重大である可能性がある。
無水の薬学的組成物および剤形は、無水のまたは低量の水分を含む構成要素および低水分または低湿度の条件を用いて調製され得る。製造中、包装中および/または貯蔵中に水分および/または湿気と実質的に接触することが予想される場合、第一級または第二級アミンを含む少なくとも1つの活性成分とラクトースとを含む薬学的組成物および剤形は、好ましくは無水である。
無水の薬学的組成物は、その無水の性質が維持されるように、調製および保存されるべきである。したがって、無水組成物は、1つの態様において、水への曝露を防止することが知られている材料を用いて包装され、その結果、それらは、好適な規定のキットに含められ得る。好適な包装の例としては、密封された箔、プラスチック、用量容器(例えば、バイアル)、ブリスター包装およびストリップパックが挙げられるが、これらに限定されない。
活性成分が分解する速度を低下させる、1つ以上の化合物を含む薬学的組成物および剤形もまた提供される。そのような化合物(本明細書中で「安定剤」と称される)としては、アスコルビン酸などの酸化防止剤、pH緩衝剤または塩緩衝剤が挙げられるが、これらに限定されない。
賦形剤の量および種類のように、剤形中の活性成分の量および特定の種類も、因子(例えば、それが患者に投与される経路であるがこれに限定されない)に応じて異なり得る。別の態様において、剤形は、本明細書中で提供される化合物を約0.10〜約500mgの量で含む。投与量の例としては、0.1、1、2、5、7.5、10、12.5、15、17.5、20、25、50、100、150、200、250、300、350、400、450または500mgが挙げられるが、これらに限定されない。
別の態様において、剤形は、第2の活性成分を1〜約1000mg、約5〜約500mg、約10〜約350mgまたは約50〜約200mgの量で含む。当然のことながら、第2の活性剤の特定の量は、使用される特定の剤、処置または管理される疾患または障害、および本明細書中で提供される化合物の量、ならびに患者に同時に投与される任意の自由選択のさらなる活性剤に依存する。
経口投与に適した薬学的組成物は、不連続の剤形(例えば、錠剤(例えば、チュアブル錠剤)、カプレット、カプセルおよび液体(例えば、風味をつけたシロップ剤)であるがこれらに限定されない)として提供され得る。そのような剤形は、所定量の活性成分を含み、当業者に周知の調剤方法によって調製され得る。Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th ed.,Mack Publishing,Easton PA(1990)を広く参照のこと。
本明細書中で提供される経口剤形は、従来の薬学的配合手法に従って少なくとも1つの賦形剤と完全に混合して活性成分を混和することによって調製される。賦形剤は、投与にとって望ましい調製物の形態に応じて多種多様の形態をとり得る。例えば、経口液体剤形または経口エアロゾル剤形における使用に適した賦形剤としては、水、グリコール、油、アルコール、香味料、保存剤および着色剤が挙げられるが、これらに限定されない。固体経口剤形(例えば、散剤、錠剤、カプセルおよびカプレット)における使用に適した賦形剤の例としては、デンプン、糖、微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤および崩壊剤が挙げられるが、これらに限定されない。
別の態様において、本発明は、錠剤またはカプセルである経口剤形を提供し、その場合、固体賦形剤が使用される。別の態様において、それらの錠剤は、標準的な水性または非水性の手法によってコーティングされ得る。そのような剤形は、任意の調剤方法によって調製され得る。通常、活性成分を液体キャリアもしくは微粉化された固体キャリアまたはその両方と均一かつ完全に混合し、次いで、必要であればその生成物を所望の体裁に成形することによって、薬学的組成物および剤形が調製される。
例えば、錠剤は、圧縮または成形によって調製され得る。圧縮錠剤は、必要に応じて賦形剤と混合された、散剤または顆粒剤などの自由流動性の形態の活性成分を好適な装置において圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末状の化合物の混合物を好適な装置において成形することによって作製され得る。
本明細書中で提供される経口剤形において使用され得る賦形剤の例としては、結合剤、充填剤、崩壊剤および滑沢剤が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的組成物および剤形における使用に適した結合剤としては、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプンまたは他のデンプン、ゼラチン、アカシアなどの天然および合成ゴム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギネート、トラガント末、グアーゴム、セルロースおよびその誘導体(例えば、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、(例えば、No.2208、2906、2910)、微結晶性セルロースならびにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な形態の微結晶性セルロースとしては、AVICEL−PH−101、AVICEL−PH−103 AVICEL RC−581、AVICEL−PH−105として販売されている材料(FMC Corporation,American Viscose Division,Avicel Sales(Marcus Hook,PA)から入手可能)およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。特定の結合剤は、AVICEL RC−581として販売されている微結晶性セルロースとカルボキシメチルセルロースナトリウムとの混合物である。好適な無水または低水分の賦形剤または添加物としては、AVICEL−PH−103(商標)およびStarch 1500 LMが挙げられる。
本明細書中で提供される薬学的組成物および剤形における使用に適した充填剤の例としては、タルク、炭酸カルシウム(例えば、顆粒または粉末)、微結晶性セルロース、粉末セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプンおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的組成物中の結合剤または充填剤は、1つの態様において、薬学的組成物または剤形の約50〜約99重量パーセントで存在する。
水性の環境に曝露されると崩壊する錠剤を提供するために、上記組成物において崩壊剤が使用され得る。多すぎる崩壊剤を含む錠剤は、貯蔵中に崩壊し得る一方で、少なすぎる崩壊剤を含む錠剤は、所望の速度でまたは所望の条件下で崩壊しない可能性がある。したがって、崩壊剤が多すぎることも少なすぎることもなく、活性成分の放出を有害に変更しない十分な量の崩壊剤が、固体経口剤形を形成するために使用され得る。使用される崩壊剤の量は、製剤の種類に基づいて変わり、当業者には容易に認識可能である。1つの態様において、薬学的組成物は、約0.5〜約15重量パーセントの崩壊剤または約1〜約5重量パーセントの崩壊剤を含む。
薬学的組成物および剤形において使用され得る崩壊剤としては、寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、他のデンプン、アルファ化デンプン、他のデンプン、クレー、他のアルギン、他のセルロース、ゴムおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
薬学的組成物および剤形において使用され得る滑沢剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、軽油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、硬化植物油(例えば、落花生油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびダイズ油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル(ethyl laureate)、寒天およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。さらなる滑沢剤としては、例えば、シロイド(syloid)シリカゲル(AEROSIL200,W.R.Grace Co.(Baltimore,MD)が製造)、合成シリカの凝結エアロゾル(Degussa Co.(Piano,TX)が販売)、CAB−O−SIL(Cabot Co.(Boston,MA)が販売している焼成二酸化ケイ素製品)およびそれらの混合物が挙げられる。滑沢剤は、仮に使用される場合、それらが組み込まれる薬学的組成物または剤形の約1重量パーセント未満の量で使用され得る。
別の態様において、本発明は、本明細書中で提供される化合物、無水ラクトース、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸、コロイド状無水シリカおよびゼラチンを含む固体経口剤形を提供する。
本明細書中で提供される活性成分は、当業者に周知の制御放出手段または送達デバイスによっても投与され得る。例としては、米国特許第3,845,770号;同第3,916,899号;同第3,536,809号;同第3,598,123号;ならびに同第4,008,719号、同第5,674,533号、同第5,059,595号、同第5,591,767号、同第5,120,548号、同第5,073,543号、同第5,639,476号、同第5,354,556号および同第5,733,566号(これらの各々が本明細書中で参考として援用される)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。そのような剤形は、例えば、ヒドロプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル、透過性膜、浸透圧システム、多層コーティング、微小粒子、リポソーム、ミクロスフェア、または所望の放出プロファイルを提供する様々な割合のそれらの組み合わせを用いて、1つ以上の活性成分の緩徐放出または制御放出を提供するために使用され得る。本明細書中に記載されるものを含む当業者に公知の好適な制御放出製剤は、本明細書中で提供される活性剤とともに使用するために容易に選択され得る。別の態様において、本発明は、経口投与に適した単一の単位剤形(例えば、制御放出に適合した、錠剤、カプセル、ジェルカプセルおよびカプレットであるがこれらに限定されない)を提供する(procies)。
制御放出医薬品は、薬物治療を改善して、それらの非制御対応物によって達成される薬物治療を超える。別の態様において、本発明は、最短時間で上記状態を治癒するためまたは制御するために使用される最低限の薬物物質を特徴とする制御放出調製物の、医学的処置における使用を提供する。制御放出製剤の利点としては、延長された薬物活性、減少した投与頻度および高められた患者コンプライアンスが挙げられる。さらに、制御放出製剤は使用されて、作用開始時間または他の特徴(例えば、薬物の血中濃度)に影響を及ぼし得、ゆえに、副作用(例えば、有害作用)の発生に影響を及ぼし得る。
別の態様において、制御放出製剤は、最初に、所望の治療的または予防的な作用を迅速にもたらすある量の薬物(活性成分)を放出し、そしてこのレベルの治療的または予防的な作用を長時間にわたって維持する他の量の薬物を徐々にかつ継続的に放出するように、デザインされる。1つの態様において、一定レベルの薬物を体内で維持するために、その薬物は、代謝されて身体から排泄される量の薬物を置き換え得る速度で上記剤形から放出され得る。活性成分の制御放出(Controlle release)は、様々な条件(pH、温度、酵素、水または他の生理学的条件もしくは化合物を含むがこれらに限定されない)によって刺激され得る。
非経口剤形は、様々な経路(皮下、静脈内(ボーラス注射を含む)、筋肉内および動脈内を含むがこれらに限定されない)によって患者に投与され得る。非経口剤形の投与は、夾雑物に対する患者の天然の防御を回避し、ゆえに、これらの態様では、非経口剤形は、無菌であるか、または患者に投与する前に、滅菌され得る。非経口剤形の例としては、注射の準備が整った溶液、注射用の薬学的に許容され得るビヒクル、注射の準備が整った懸濁液およびエマルジョンに溶解または懸濁させられる準備が整った乾燥製品が挙げられるが、これらに限定されない。
非経口剤形を提供するために使用され得る好適なビヒクルは、当業者に周知である。例としては:注射用水USP;水性ビヒクル(例えば、塩化ナトリウム注射剤、リンゲル注射剤、デキストロース注射剤、デキストロースおよび塩化ナトリウム注射剤ならびに乳酸加リンゲル注射剤であるがこれらに限定されない);水混和性ビヒクル(例えば、エチルアルコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールであるがこれらに限定されない);および非水性ビヒクル(例えば、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピルおよび安息香酸ベンジルであるがこれらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中に開示される活性成分の1つ以上の溶解性を高める化合物もまた、非経口剤形に組み込まれ得る。例えば、シクロデキストリンおよびその誘導体が、本明細書中で提供される化合物の溶解性を高めるために使用され得る。例えば、米国特許第5,134,127号(本明細書中で参考として援用される)を参照のこと。
本明細書中で提供される局所的剤形および粘膜剤形としては、スプレー、エアロゾル、溶液、エマルジョン、懸濁液、点眼液もしくは他の眼科用調製物または当業者に公知の他の形態が挙げられるがこれらに限定されない(but are v+ limited to)。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,16thおよび18th eds.,Mack Publishing,Easton PA(1980&1990);ならびにIntroduction to Pharmaceutical Dosage Forms,4th ed.,Lea&Febiger,Philadelphia(1985)を参照のこと。口腔内の粘膜組織を処置するのに適した剤形は、うがい薬または経口ゲルとして製剤化され得る。
好適な賦形剤(例えば、キャリアおよび希釈剤)ならびに本明細書中に包含される局所的剤形および粘膜剤形を提供するために使用され得る他の材料は、薬学分野の当業者に周知であり、所与の薬学的組成物または剤形が適用され得る特定の組織に依存する。1つの態様において、賦形剤としては、無毒性であり薬学的に許容され得る溶液、エマルジョンまたはゲルを形成するための水、アセトン、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鉱油、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。湿潤剤または吸湿剤もまた、薬学的組成物および剤形に加えられ得る。さらなる構成要素の例は、当該分野で周知である。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,16thおよび18th eds.,Mack Publishing,Easton PA(1980&1990)を参照のこと。
また、薬学的組成物または剤形のpHは、1つ以上の活性成分の送達を改善するために調整され得る。溶媒キャリアの極性、そのイオン強度または張度も、送達を改善するために調整され得る。送達を改善するように1つ以上の活性成分の親水性または親油性を変更するために、ステアレートなどの化合物も薬学的組成物または剤形に加えられ得る。他の態様では、ステアレートは、製剤に対する脂質ビヒクル、乳化剤もしくは界面活性剤、または送達促進剤もしくは浸透促進剤として働き得る。他の態様では、活性成分の塩、溶媒和化合物、プロドラッグ、包接化合物または立体異性体が、得られる組成物の特性をさらに調整するために使用され得る。
別の態様において、本明細書中で提供される活性成分は、同時にまたは同じ投与経路によって、患者に投与されない。別の態様において、適切な量の活性成分の投与を単純化し得るキットが提供される。
別の態様において、本発明は、本明細書中で提供される化合物の剤形を備えるキットを提供する。キットはさらに、さらなる活性成分(例えば、オブリメルセン(Genasense(登録商標))、メルファラン、G−CSF、GM−CSF、EPO、トポテカン、ダカルバジン、イリノテカン、タキソテール、IFN、COX−2阻害剤、ペントキシフィリン、シプロフロキサシン、デキサメタゾン、IL2、IL8、IL18、Ara−C、ビノレルビン、イソトレチノイン、13cis−レチノイン酸またはその薬理学的に活性な変異体もしくは誘導体あるいはそれらの組み合わせ)を備え得る。さらなる活性成分の例としては、本明細書中に開示されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
他の態様では、キットは、活性成分を投与するために使用されるデバイスをさらに備え得る。そのようなデバイスの例としては、注射器、点滴バッグ、パッチおよび吸入器が挙げられるが、これらに限定されない。
キットは、移植用の細胞または血液、ならびに1つ以上の活性成分を投与するために使用され得る薬学的に許容され得るビヒクルをさらに備え得る。例えば、活性成分が、非経口投与のために再構成されなければならない固体の形態で提供される場合、キットは、好適なビヒクルの密閉された容器(そこで活性成分が溶解し得、粒子を含まない、非経口投与に適した無菌溶液が形成され得る)を備え得る。薬学的に許容され得るビヒクルの例としては:注射用水USP;水性ビヒクル(例えば、塩化ナトリウム注射剤、リンゲル注射剤、デキストロース注射剤、デキストロースおよび塩化ナトリウム注射剤ならびに乳酸加リンゲル注射剤であるがこれらに限定されない);水混和性ビヒクル(例えば、エチルアルコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールであるがこれらに限定されない);および非水性ビヒクル(例えば、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピルおよび安息香酸ベンジルであるがこれらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されない。
表1は、本発明の代表的な実施例である化合物を提供しており、ここで、その化合物は、式Iの化合物であり、ジュウテリウムと明示されたR基を有し、明示されていない基は、HおよびDから選択される。
Figure 2013543009
表1aは、本発明の代表的な実施例である化合物を提供しており、ここで、その化合物は、式Iの化合物であり、ジュウテリウムと明示されたR基を有し、明示されていない基は、HおよびDから選択される。
Figure 2013543009
表1bは、本発明の代表的な実施例である化合物を提供しており、ここで、その化合物は、式Iの化合物であり、ジュウテリウムと明示されたR基を有し、明示されていない基は、HおよびDから選択される。
Figure 2013543009
表2は、本発明の代表的な実施例である化合物を提供しており、ここで、その化合物は、式Iの化合物であり、ジュウテリウムと明示されたR基を有し、明示されていない基は、Hである。
Figure 2013543009
表2aは、本発明の代表的な実施例である化合物を提供しており、ここで、その化合物は、式Iaの化合物であり、ジュウテリウムと明示されたR基を有し、明示されていない基は、Hである。
Figure 2013543009
表2bは、本発明の代表的な実施例である化合物を提供しており、ここで、その化合物は、式Ibの化合物であり、ジュウテリウムと明示されたR基を有し、明示されていない基は、Hである。
Figure 2013543009
上記の教示に鑑みて、本発明の多数の改変およびバリエーションが存在し得る。ゆえに、添付の請求項の範囲内で、本発明が本明細書中に明確に記載されるものとは異なって実施され得ることが理解されるべきである。

Claims (16)

  1. 式I
    Figure 2013543009
    のジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩であって、
    ここで、R〜R10は、独立して、HおよびDから選択される、ジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩。
  2. 〜R10がHである、請求項1に記載のジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩。
  3. 式Iの化合物であり、かつ以下の
    Figure 2013543009
    から選択される、請求項1に記載のジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで明示されていないR基は、HおよびDから選択される、ジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩。
  4. 式Iの化合物であり、かつ以下の
    Figure 2013543009
    から選択される、請求項1に記載のジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで明示されていないR基は、Hである、ジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩。
  5. 式Iaの化合物である請求項1に記載のジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩であって、
    Figure 2013543009
    ここで、R〜R10は、独立して、HおよびDから選択される、ジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩。
  6. 式Iaの化合物の立体異性体純度が、少なくとも33%である、請求項5に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  7. 〜R10がHである、請求項5に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  8. 式Iaの化合物であり、かつ以下の
    Figure 2013543009
    から選択される、請求項5に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで明示されていないR基は、HおよびDから選択される、ジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  9. 式Iaの化合物であり、かつ以下の
    Figure 2013543009
    から選択される、請求項5に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで明示されていないR基は、Hである、ジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  10. 式Ibの化合物である、請求項1に記載のジュウテリウム富化化合物もしくはその立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩であって、
    Figure 2013543009
    ここで、R〜R10は、独立して、HおよびDから選択される、ジュウテリウム富化化合物もしくは立体異性体またはその薬学的に許容され得る塩。
  11. 式Ibの化合物の立体異性体純度が、少なくとも33%である、請求項10に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  12. 〜R10がHである、請求項10に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  13. 式Ibの化合物であり、かつ以下の
    Figure 2013543009
    から選択される、請求項10に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで明示されていないR基は、HおよびDから選択される、ジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  14. 式Ibの化合物であり、かつ以下の
    Figure 2013543009
    から選択される、請求項10に記載のジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで明示されていないR基は、Hである、ジュウテリウム富化化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  15. 薬学的に許容され得るキャリアと、治療有効量の請求項1〜14のうちの1項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の形態とを含む、薬学的組成物。
  16. 多発性骨髄腫を処置する方法であって、それを必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜14のうちの1項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の形態を投与する工程を包含する、方法。
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