JP2013542926A - シート状構造体を使用して害虫から生きている植物を保護する方法 - Google Patents

シート状構造体を使用して害虫から生きている植物を保護する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013542926A
JP2013542926A JP2013529641A JP2013529641A JP2013542926A JP 2013542926 A JP2013542926 A JP 2013542926A JP 2013529641 A JP2013529641 A JP 2013529641A JP 2013529641 A JP2013529641 A JP 2013529641A JP 2013542926 A JP2013542926 A JP 2013542926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
insecticide
plant
pests
root
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013529641A
Other languages
English (en)
Inventor
ツールケ,トーマス
ヴァイヒェル,ラルス
ハーバーマン,ミヒャエル
トミクツェク,クリスティアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2013542926A publication Critical patent/JP2013542926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/34Shaped forms, e.g. sheets, not provided for in any other sub-group of this main group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/08Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing solids as carriers or diluents
    • A01N25/10Macromolecular compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N47/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid
    • A01N47/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid the carbon atom having no bond to a nitrogen atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N55/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, containing organic compounds containing elements other than carbon, hydrogen, halogen, oxygen, nitrogen and sulfur

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

本発明は殺虫剤を含浸させたシート状構造体を植物の幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面を覆うことに使用し、害虫から生きている植物を保護する方法に関する。本発明はまた、殺虫剤を含浸させたシート状構造体により覆われた植物の幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面を有する生きている植物に関する。本発明は更に、殺虫剤を含浸させ、さらに固定化手段を含む長方形のシート状構造体に関するものであり、一度植物の幹、偽茎または枝の表面を管状の形態で覆うと、その覆いをそこに半永久的に保持することを可能とする。加えて、本発明は殺虫剤を含浸させたシート状構造体に関するものであり、それは穴の開いた円盤状をしており、その外側と内側の縁部の間に連続した切れ目を有する。最後に、本発明はまた、害虫から生きている植物を保護するためのシート状構造体の使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、殺虫剤を含浸させたシート状構造体を使用して、植物の幹(trunk)、偽茎(pseudostem)、枝、根鉢(root ball)および/または根の領域(root region)の表面を覆うことにより、害虫から生きている植物を保護する方法を提供する。加えて、幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面が殺虫剤を含浸させたシート状構造体により覆われている生きている植物を提供する。本発明はまた、固定化手段を含む、殺虫剤を含浸させた長方形のシート状構造体に関するものであり、この固定化手段は、植物の幹、偽茎または枝の表面を管状に覆った後に永久的な保持を可能とする。本発明は更に殺虫剤を含浸させたシート状構造体に関するものであり、それは穴の開いた円盤状をしており、その外側と内側の縁の間に連続した切れ目を有する。最後に、本発明はまた、害虫から生きている植物を保護するためのシート状構造体の使用に関する。好適な特徴と他の好適な特徴との組み合わせは本発明に包含される。
様々な昆虫はそれらの繁殖および/または発育のために生きている植物部位を必要とする。例えば、キクイムシおよび靭皮キクイムシは生きている植物に入り込み、そこに卵を産み付ける。植物に害を与える蝶、カミキリムシおよびフラットヘッド甲虫のような特定種の昆虫は植物の部位に卵を産み、孵化した幼虫は生きている植物の木質部位の中に入り発育を続ける。他の昆虫は葉、針状葉または樹皮を食べる。コルクガシの場合は、価値のあるコルクをコルクガシキクイムシの侵入から保護すべきである。様々な昆虫は生きている樹木の樹皮の中で冬を越し、春になると食べるために樹冠へ移動する。さらに、植物自身の根の領域および植物の周りには、活動的な害虫(例えば柑橘類カミキリムシ、コフキコガネ、ハバチ、およびゾウムシ)が生息し、これらの害虫の孵化および/または羽化、さらには樹皮や幹の摂食を妨げる必要がある。
従来、保護すべき植物および植物部位に直接殺虫剤を噴霧している。その欠点は、何よりも(正確な場所への施用は不可能である)ドリフトにより周りに漂うことであり、それ故にそのそばで汚染が起こる。この理由のために、多くの技術が水質保護領域において、またはマルハナバチを含むミツバチを保護するため開花期には、使用することさえできない。その上、現存する技術を適用すると、樹木および灌木全体が処理され、大容量の殺虫剤が撒き散らされる。
国際公開第2010/012671号 欧州特許出願公開第0346734号 国際公開第2005/064072号 国際公開第2008/052913号 国際公開第02/46503号 国際公開第2007/077101号 国際公開第2008/004711号 欧州特許出願公開第604798号
E.C.Tanlin著、「The Pesticide Manual」、2003版 J. A. Furch et al.著、「Amidrazones: A New Class of Coleopteran Insecticides」、ACS Symposium Series 686、Am. Chem. Soc.、1998、chapter 18、page 178 ff D. G. Kuhn et al.著、「Cycloalkyl-substituted Amidrazones: A Novel Class of Insect Control Agents」、ACS Symposium Series 686、Am. Chem. Soc.、1998、chapter 19、page 185 ff
本発明の目的は樹木および灌木のような生きている植物を害虫から保護するための方法を見出すことであった。
本目的は殺虫剤を含浸させたシート状構造体を植物の幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面を覆うことに使用し、生きている植物を害虫から保護する方法により達成された。
生きている植物は、生物学的に活動的であり健全である植物である。生きている植物はもはや成長することが出来ない死んだ植物とは異なる。生きている植物の根は典型的に、例えば土壌または植木鉢中の支持基材のような基材(土壌)と接している。また、例えば冬のような休眠期の樹木も、生きている植物と考えられる。生物学的に活動的であり健全であれば、根がむき出しの樹木のような根が露出した植物も生きている植物であり得る。
植物は少なくとも1の幹、偽茎または枝を有する全ての植物が好ましい。加えて、植物は直径が少なくとも3cm (少なくとも10cmが好ましく、少なくとも30cmがより好ましい)の根鉢を有する、例えば樹木および灌木のような植物が好ましい。植物としては、さらに、直径が少なくとも20cm(少なくとも50cmが好ましい)の根の領域を有する、例えば樹木および灌木のような植物が好ましい。
植物は針葉樹(例えば、マツ、トウヒ、ダグラスファー、カラマツ、ストーンパイン、モミ、ヒマラヤスギ、スイスパイン)および落葉樹(例えば、カエデ、アカシア、カバノキ、セイヨウナシ、ブナ、(コルクガシのような)オーク、ニワトコ、アスペン、トネリコ、ワイルドサービス、ハシバミ、シデ、サクラ、クリ、ライム、アメリカ産クルミ、ポプラ、プラタナス、モモ、オリーブ、ハリエンジュ、ニレ、クルミ、ゴム、ゼブラノ、ヤナギ、ターキーオーク)のような樹木が好ましい。特に植物は落葉樹が好ましい。
落葉樹はナシ状果の果実(例えば、リンゴ、セイヨウナシ、マルメロ、ソーブアップル(Sorbus domestica)、核果(例えば、サクランボ、サワーチェリー、プラム、クェッチ、モモ、アンズ、ネクタリン)、または樹木の形で栽培される柔らかい果実(例えば、クロフサスグリ、グーズベリー)の樹木のような果樹が好ましく、ナシ状の果実や核果が好ましい。更なる実施形態としては、コルクガシのようなオークが落葉樹として好ましい。
植物器官としての幹、偽茎、および枝は当業者により知られている。また、解剖学的に幹のような形状をしている植物の部位は偽茎であると考えられる。根鉢はその根を露出し得るか、または根は土壌により覆われ得る。幹、偽茎、および枝の直径は、通常少なくとも0.5cmであり、少なくとも2cmが好ましく、少なくとも5cmがより好ましい。植物の根の領域は、植物の根が広がる範囲内の植物の近傍領域であると典型的に理解される。植物の根の領域は、土壌表面上の植物のまわりのほぼ円形の領域であるのが好ましい。
ある好適な実施形態において、本発明の方法では、シート状構造体は植物の幹、偽茎および/または枝(特に幹または偽茎、特に幹)の表面を覆うのに使用される。
別の好適な実施形態においては、本発明の方法では、シート状構造体は植物の根鉢の表面を覆うことに使用される。
別の好適な実施形態においては、本発明の方法では、シート状構造体は植物の根の領域の表面を覆うことに使用される。
シート状構造体は幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面を覆う。ここで、用語「覆う」はシート状構造体が少なくとも部分的にその表面と接触した面積を有する(面接触する)ことを意味する。
ある好適な形態においては、シート状構造体は少なくとも部分的に表面と接触した面積を有する。典型的には、シート状構造体の少なくとも10%、好適には少なくとも50%、より好適には少なくとも70%、特には少なくとも90%の面積が表面と接触している。
本発明の方法では、シート状構造体は少なくとも一週間、好適には少なくとも1ヶ月間、より好適には少なくとも3ヶ月間、更に好適には少なくとも6ヶ月間、特には少なくとも12ヶ月間、表面を覆う。シート状構造体は10年に至るまで表面を覆っていても良く、3年間が好ましい。
好適なシート状構造体の例には繊維製品(例えば綿またはポリエステル布)、非繊維プラスチック材料、紙、革、合成皮革、高分子フィルム(例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、またはセルロース製)、および他の、好適には柔軟性に富んだ材料を含む。
シート状構造体は典型的に、少なくとも0.001m2、好適には少なくとも0.005m2、より好適には少なくとも0.05m2の面積を有する。面積は100.0m2に至ることもでき、30.0m2までが好ましく、3.0m2までがより好ましい。
使用するシート状構造体は繊維製品が好ましく、特に織物繊維の網である。これらは天然繊維または合成繊維の網でも良い。また、当の繊維はもちろん2またはそれ以上の異なる繊維の混合物を含んでいても良い。天然繊維の例には、ワタ、ジュートまたは亜麻の繊維がある。好適なポリマー製の合成繊維が好ましい。例にはポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリルまたはポリオレフィンがある。ポリアミド、ポリオレフィン、およびポリエステルが好ましく、ポリオレフィンがより好ましく、特にはポリプロピレンまたはポリエチレン、およびポリエステルである。ポリエステル繊維が特に好ましく、特にポリエチレンテレフタレート(PET)である。
繊維は単一繊維、オリゴ繊維または多重繊維でも良く、滑らかであっても、テキスチャード加工しても良い。
ポリプロピレンおよびポリエチレンの場合、当のポリマーはポリプロピレンまたはポリエチレンホモポリマーでも良い。あるいは、ポリマーはエチレンまたはプロピレンそれぞれの他に、少量の他のコモノマーを含むコポリマーでも良い。特に、好適なコモノマーは他のオレフィンでも良く、例えば、エチレンまたはプロピレン、更には1-ブテン、2-ブテン、イソブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、スチレンまたはα-メチルスチレン、ジエンおよび/またはポリエンがある。ポリエチレンまたはポリプロピレン中のコモノマーの割合は一般に20重量%以下であり、10重量%以下が好ましい。コモノマーの性質および量は目的とする繊維特性に従い当業者により選択される。
繊維製造にとっては、比較的高分子量の粘性のある生成物が特に好ましく、それは、慣例的に(ISO 1133に従い決定される)メルトフローインデックスにより評価される。材料は0.1〜60g/10分であるメルトフローインデックスMFR(230℃、2.16kg)を有する少なくとも1のポリプロピレンまたはポリエチレンが好ましい場合がある。1〜50g/10分の、より好適には10〜45g/10分の、例えば30〜40g/10分のメルトフローインデックスMFR(230℃、2.16kg)を有するポリプロピレンが好ましい。この種類のポリプロピレンのグレードは繊維の製造に特に適している。もちろん、2またはそれ以上の異なるグレードのポリプロピレンの混合物を使用しても良い。
網のタイプにより、織物繊維には0.05〜0.6mmの太さがあり、0.1mm〜0.4mmが好ましく、0.12〜0.35mmがより好ましく、0.2〜0.3mmが更に好ましい。
使用するのに好適な網は、偶数個の角がある網目様式を有することが好ましい。これらの網はある1種類の網目のみ、例えば四角形の網目のみであるか、もしくは六角形の網目のみからなるのが好ましい場合があり、または、網目は2またはそれ以上の種類の異なる網目、例えば八角形と四角形の網目の組み合わせのようなものを含んでも良い。
ここで、網の網目は好適には実質上同じタイプであるべきであり、言い換えれば、網は実際には網目の形状やサイズの点で小さな偏差を示し得るが、その値は平均値周辺において過度には変化しない。
網の網目サイズは大きくばらついても良く、例えば、0.5mm〜25mmであり、1mm〜20mmが好ましい。好適な網目サイズ(四角形の網目の一辺の長さ)は、上限の5mm、好適には2.5mm、より好適には1.5mmから、下限の0.1mm、好適には0.25mm、より好適には0.5mm、特には0.7mmまでの範囲である。
網の網目は四角形、六角形、または八角形の網目の群から選択することが好ましい。
四角形の網目は一辺がaとbである平行四辺形の形状の網目である。また、用語「平行四辺形」は、もちろん用語「長方形」および「正方形」を包含する。平行四辺形の二辺の間の小さいほうの角度は一般に60〜90°である。90°の境界においては、平行四辺形は長方形となる。a=bであり90°の境界においては、それは正方形となる。加えて平行四辺形は高さhaを有する。長方形または正方形の場合には、高さhaは辺aの長さに相当する。特に正方形の網目が好ましい。
六角形の網目の場合には、お互いにそれぞれ平行である3対の辺a、bおよびcは、間隔ha、hbおよびhcで配置される。八角形の網目の場合には、お互いにそれぞれ平行である4対の辺a、b、cおよびdは、間隔ha、hb、hcおよびhdで配置される。当業者は八角形が連続したパターンを作るために使用することが出来ないことを理解している。それ故に、八角形の網目を含む網は少なくとも1つの第2の網目を含む。これらは四角形の網目であっても良い。
本発明のある特別な実施形態においては、平行四辺形、六角形、および四角形の高さhaは、0.1〜0.99mmであり、0.1〜0.9mmが好ましく、0.12〜0.8mmがより好ましく、0.25〜0.7mmが更に好ましい。
平行四辺形において、長さと高さの比b/haは1:1〜5:1であり、1:1〜4:1が好ましく、2:1〜4:1がより好ましい。それ故に、比b/haが1:1の場合、網目は0.1〜0.99mmの1辺の長さを有する正方形を含み得る。より大きな比b/haとなると、構造体は、一方向に伸長する。0.99mm以下である間隔haにより、比較的小さい昆虫でさえも効果的に網の通過を防ぎ、一方で長さは0.99mmより大きくても良いので、網の通気性は過度に妨げられない。
六角形の場合、比((hb+hc)/2)/haは1:1〜5:1であり、1:1〜4:1が好ましく、2:1〜4:1がより好ましい。この状況は平行四辺形の場合と類似する。比が1:1の場合、構造体は3辺が等しい正六角形であり、それぞれがお互いから0.99mm以下の等しい間隔を有する。より大きな比((hb+hc)/2)/haの場合は、六角形は一方向に伸長する。昆虫および空気の通過に関する効果は平行四辺形と同じである。
八角形の場合、比((hb+hc+hd)/3)/haは1:1〜5:1であり、1:1〜4:1が好ましく、2:1〜4:1がより好ましい。この状況は平行四辺形の場合と類似する。比が1:1の場合、構造体は4辺が等しい正八角形であり、それぞれがお互いから0.99mm以下の等しい間隔を有する。より大きな比((hb+hc+hd)/3)/haの場合は、八角形は一方向に伸長する。昆虫および空気の通過に関する効果は平行四辺形と同じである。
四角形および六角形の網目と同じように、本実施形態においては、例えば、四角形と八角形の網目の組み合わせを使用すること、または、網の一部の網目の形状およびサイズを変更することも可能である。例えば、網の縁をより高密度に編んでも良く、または、異なるポリマーから製造した織物繊維を含む比較的太い織物繊維を安定化の目的として一定の間隔で編んでも良い。
用語「高さ」および「長さ」は、繊維、または被覆繊維を考慮に入れないそれぞれの網目の開放空間に関する。同様に、本発明の目的における用語「網目サイズ」は網目の穴のサイズ、すなわち繊維、または被覆繊維を考慮に入れないそれぞれの網目の開放空間を示す。
本発明の実施形態に従う繊維製品の網の材料は国際公開第2010/012671号に記載されている。
本発明の繊維製品、特に本発明の網を製造するために使用する繊維の太さは、網の目的とする特性に従い当業者により選択される。一般に、繊維がより太くなると網の機械的安定性はそれだけ増すが、一方で、繊維被覆面積の割合と比較して開放空間の割合は網目サイズの減少に伴い連続的に減少する。一般に、繊維の太さは網が少なくとも20%、好適には少なくとも40%、より好適には少なくとも50%の開放空間を有するようにすべきである。概要を述べたタイプの網は市販されている。
使用する網は単一層の網が好ましい場合がある。しかしながら、網はスペーサーファブリックとして知られるものでも良く、これは、2つの網が個々のヤーンによりお互いに結合されて2層を形成しているものである。
用語「含浸」は、繊維構造体の少なくとも1の殺虫剤によるいずれかの種類の処理を示し、この処理により、シート状構造体の表面または中に混合物が均一に分布する。ここで、均一とは、特定の殺虫剤の濃度がシートのどの場所においても実質的に同じであることを意味する。
ある実施形態においては、含浸はシート状構造体または、好適にはシート状構造体を製造する単一繊維もしくは多重繊維もしくは繊維を、結合剤と一緒に少なくとも1の殺虫剤により被覆(塗布)することにより実施される(変形A)。
結合剤の機能は殺虫剤を、シート状構造体を製造する単一繊維(モノフィラメント)もしくは多重繊維(マルチフィラメント)もしくは繊維上に、または、予め製造したシート状構造体上に(「最終被覆工程」において)固定することである(一例として網に関して以下に記載する)。この効果により、有効成分が除かれなくなる、または少なくとも除かれる(例えば洗い流される)のが非常にゆっくりとなる。
高分子結合剤は原則として、結合剤が特に殺虫剤混合物を繊維製品に固定することが出来ることを条件として、いずれの所望の結合剤を含んでも良い。それ故に、繊維・織物の含浸および繊維・織物の被覆の分野において既知の結合剤が好ましい。また、認識されるように、2またはそれ以上の異なる結合剤の混合物を使用しても良い。
例には、(メタ)アクリルホモポリマーまたはコポリマー、ポリウレタン、ポリイソシアヌレートまたはポリエチレンワックスのようなワックスがある。
当の結合剤は、例えば、エチレン性不飽和モノマー、好適には(メタ)アクリレート、特に(メタ)アクリル酸のC1〜C12エステル、架橋基を含む(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、マレイン酸もしくはマレイン酸エステル、アクリロニトリル、スチレン、ビニルアセテート、ビニルアルコール、エチレン、プロピレン、アリルアルコールまたはビニルクロライドの群から選択される少なくとも1のモノマーを重合することにより入手できる結合剤であり得る。
本発明のある好適な実施形態においては、結合剤はモノマーとして50〜95重量%の少なくとも1の一般式H2C=CHR1-COOR2の(メタ)アクリレート(A)を含むエチレン性不飽和モノマーのコポリマーであり、ここで、R1はHまたはメチルであり、R2は、1〜12の炭素原子、好適には2〜10の炭素原子を有する脂肪族で直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基である。R1は好適にはHである。好適なR2基の例は、特にメチル、エチル、n-ブチルまたは2-エチルヘキシル基であり、エチル、n-ブチルまたは2-エチルヘキシル基が好ましい。さらに、コポリマーは1〜20重量%の(メタ)アクリル酸または追加の官能基を有する(メタ)アクリル酸誘導体(B)を含む。これは特に(メタ)アクリル酸エステルおよび/または(メタ)アクリルアミドの形態をとり得る。官能基は結合剤を網に結合するのに役立ち、更に架橋するために使用することができる。例えば、ω-ヒドロキシアルキル(メタ)アクリル酸エステル、例えばグリシジルエステルのようなエポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミドまたはそれらの誘導体、例えば式H2C=CH(CH3)-CO-NH-CH2-OHで表される(メタ)アクリル酸メチロールアミドなどの形態をとり得る。同時に、AおよびBとは異なり、エチレン性不飽和、好適にはモノエチレン性不飽和の追加のモノマー(C)、例えばアクリロニトリルまたはスチレンを用いることも可能である。一般に、追加のモノマーの量は0〜30重量%である。特に好適には、70〜90重量%の式H2C=CH2-COOR2(ここで、R2は4〜8のC原子を含み、n-ブチルおよび/または2-エチルヘキシルが好ましい)のアクリル酸エステル、更に10〜20重量%のアクリロニトリル、1〜10重量%の(メタ)アクリル酸または官能基を有する(メタ)アクリル酸誘導体、特に(メタ)アクリル酸メチロールアミドを含む結合剤である。
上記の好適な結合剤は、好適には当業者により知られる方法、好適には乳化重合により製造することができる。
アクリレート結合剤が好ましく、特に構成成分B1〜B4および場合によりB5の乳化重合により入手できるコポリマーが好ましい。
構成成分B1としては、1またはそれ以上の、好適には1、2または3の、特に好適には1の式(I)の(メタ)アクリレートを使用する。
Figure 2013542926
上の式の記号は次の意味を示す。
R1はHまたはCH3であり、Hが好ましく、
R2はC1-C10-アルキルであり、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、sec-ペンチル、ネオペンチル、1,2-ジメチルプロピル、i-アミル、n-ヘキシル、i-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、2-エチルヘキシル、n-ノニルまたはn-デシルが好ましく、メチル、エチル、n-ブチルまたは2-エチルヘキシルが特に好ましく、エチル、n-ブチルまたは2-エチルヘキシルが極めて好ましい。
構成成分B1として、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、およびメチルメタクリレートが好ましい。さらには、ブチルアクリレート単独またはメチルメタクリレートまたはエチルアクリレートとの混合物が好ましい。特にn-ブチルアクリレートが好ましい。
構成成分B2として用いる物質はN-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタクリルアミド、N,N’-ビス-メチロールマレイン酸ジアミド、およびN,N’-ビスメチロールフマル酸ジアミドからなる群の少なくとも1のモノマーである。
N-メチロールアクリルアミドおよびN-メチロールメタクリルアミド、特にN-メチロールメタクリルアミドが好ましい。
構成成分B3として用いる物質は1またはそれ以上のモノマーであり、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、マレイン酸、およびフマル酸からなる群より選択される1または2のモノマーが好ましい。アクリル酸およびメタクリル酸が好ましく、特にアクリル酸が好ましい。
構成成分B4として用いる物質は1またはそれ以上のモノマーであり、群B4Aおよび/またはB4Bから選択される1または2のモノマーが好ましい。
群B4Aのモノマーは式(II)および/または(III)のモノマー、ならびに、例えば欧州特許出願公開第0346734号に記載された(メタ)アクリル酸修飾ベンゾフェノンである。
Figure 2013542926
式中、記号は次の意味を示す。
R3はHまたはCH3であり、Hが好ましく、
XはZ、-CO-NH-CH2-NH-CO-CR3=CH2またはCOO-CH2-CO-CH2-COOR4であり、Zが好ましく、
ZはCONH2、CONH-CH2-OR5、COO-Y-OH、COO-グリシジル、CHO、CO-Y-OHと等しく、CONH2が好ましく、
YはC1-C8-アルキレンであり、C2-C6-アルキレンが好ましく、
R4、R5は同じであるかまたは異なり、直鎖状または分岐鎖状C1-C10-アルキル基である。
群B4Aのモノマーとしては、アセトアセチルアクリレート、アセトアセチルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸ジアミド、N-メトキシ-メチルアクリルアミド、N-n-ブトキシメチルアクリルアミド、3-ヒドロキシプロピルアクリレート、3-ヒドロキシプロピルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、4-ヒドロキシブチルメタクリレート、6-ヒドロキシヘキシルアクリレート、6-ヒドロキシヘキシルメタクリレート、2-ヒドロキシ-3-クロロプロピルアクリレート、3-ヒドロキシ-3-クロロプロピルメタクリレート、グリシジルアクリレート、およびグリシジルメタクリレートが好ましい。特にアクリルアミド、3-ヒドロキシプロピルメタクリレート、ブタンジオールモノアクリレートアセチルアセテート、グリシジルメタクリレート、および4-アクリルオキシ-ベンゾフェノンが好ましい。
群B4Bからモノマーとして用いる物質は、アリルアクリレート、メタリルアクリレート、アリルメタクリレート、メタリルメタクリレート、ジアリルマレエート、ジメチルアリルマレエート、アリルフマレート、メタリルフマレート、ジアリルフタレート、ジメチルアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジメタリルテレフタレート、p-ジビニルベンゼン、ブタン-1,4-ジオールジアリルエーテル、およびブタン-1,4-ジオールジメチルアリルエーテルである。
群B4のモノマーは、群B4Aのモノマーが好ましく、この群からの1または2のモノマーの使用が好ましい。
群B5のモノマーは、群B5Aのモノマー、更には群B5Bのビニル芳香族モノマーが好ましい。
構成成分B5Aとしては、アクリロニトリルまたはメタクリロニトリルを用いることが好ましく、アクリロニトリルが好ましい。
構成成分B5Bとしては、スチレンおよびα-メチルスチレンが好ましく、特にスチレンが好ましい。
好適な実施形態においては、アクリロニトリルを構成成分B5のモノマーとしてアクリレート結合剤の製造に用いる。
アクリレート結合剤(B)は、下記b1)〜b5)の乳化重合により入手できる(重量%のデータはそれぞれの場合においてBの全量に基づいている)。
b1) 20〜93重量%、好適には50〜90重量%、特に好適には60〜90重量%、特には75〜85重量%の構成成分B1;
b2) 1〜5重量%、好適には1.5〜3重量%の構成成分B2;
b3) 0.2〜5重量%、好適には0.5〜4重量%、特に好適には0.75〜4重量%、特には1〜3重量%の構成成分B3;
b4) 0〜7重量%、好適には0〜5重量%、特に好適には0〜4.5重量%、特には0または0.2〜4.5重量%の構成成分B4;
b5) 0〜40重量%、好適には5〜40重量%、特に好適には5〜30重量%、特には0または5〜26重量%の構成成分B5。
好適な方法は当業者により知られており、例えば国際公開第2005/064072号(20頁20行目〜23頁15行目)に記載されている。
得られる非架橋乳化重合体の重量平均分子量は一般に(GPC(ゲル透過クロマトグラフィー)により決定して)40000〜250000である。分子量は一般に連鎖停止剤、例えば有機硫黄化合物を通常の量使用することにより調節される。
一般にアクリレート結合剤は水性分散体の形態で得ることが特に好ましく、普通は本発明による殺虫剤製剤の形態で使用する。
好適なアクリレート結合剤はアジペート、フタレート、ブチルジグリコール、ジカルボン酸と直鎖状または分岐鎖状アルコールを反応することにより得ることができるジエステルの混合物のような、例えば塗膜形成剤および/または可塑剤として当業者に知られている通常の添加剤を更に含むことができる。好適なジカルボン酸およびアルコールは当業者により知られている。
上記結合剤とは別に、好適な他のものは、シリコーンオイルおよびシリコーンワックス、ポリシロキサン、フッ化炭化水素基を有する樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド縮合物、メチロールウレア誘導体並びに硬化性ポリエステルがあり、シリコーンオイルが好ましい。
一般に好適なシリコーンオイルおよびシリコーンワックスは直鎖状または環状ポリオルガノシロキサンの形態をとり、ポリアルキル-および/またはポリフェニルシロキサンが好ましく、アルキルは例えばメチル、エチル、プロピルまたはオクチルがあり、メチルが好ましい。特に、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)およびそれらのメチル基の一部をより長鎖のアルキル基に置換した対応の化合物が好ましい。分子量は1000〜150000が好ましい。場合により、シリコーンオイルおよび特にシリコーンワックスはペースト状または脂肪状の粘度を得るために、粘度調整剤、例えばステアリン酸リチウムのような金属石鹸、高分散性シリカ、PTFE、窒化ホウ素またはウレアを含み得る。
本発明のシート状構造体、特に網の製造には、結合剤は溶媒中での製剤の形態で使用しても良く、水性製剤として用いるのが好ましい。しかしながら、本発明には溶媒のない製剤の使用も含む。
好適な実施形態においては、水性製剤は55〜99重量%の水、好適には85〜98重量%の水および1〜45重量%、好適には2〜15重量%の固形分を含む(与えられた重量%値はそれぞれの場合において製剤中の全構成成分の全量に基づく)。また、正確な濃度は繊維基材の吸着性にも依存する。
固形分は少なくとも1の結合剤、殺虫剤混合物、場合により少なくとも1の架橋剤および場合により追加の構成成分の形態をとる。
少なくとも1の水分散性架橋剤を用いることが好ましい。特に、好適なアクリレート結合剤の場合は、これは遊離のイソシアネート基を有する架橋剤の形態をとる事が好ましい場合がある。これらは、遊離のイソシアネート基を有するイソシアヌレート、好適には4〜12の炭素原子を有する脂肪族、脂環式または芳香族ジイソシアネート由来のイソシアヌレートの形態をとる事が好ましい場合がある。例には、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12-ドデカンジイソシアネート、2,2’-および2,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートまたは2,4-トリルジイソシアネートを含む。1,6-ヘキサメチレンジイソシアネートに基づくイソシアヌレートが好ましい。特にポリエチレンオキシド基のような付加的な親水性基を有するイソシアヌレートが特に好ましい。このようなイソシアヌレートの製造は当業者により知られている。これらは例えばエチレンカーボネートまたはプロピレンカーボネートのような極性非プロトン性溶媒中の溶液として使用するのが好ましい。イソシアネート基を有する好適な架橋剤に関する更なる詳細は、国際公開第2008/052913号の34頁6行目から35頁3行目に記載されている。特に1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)に基づく、付加的なポリエチレンオキシド基を有するイソシアヌレート、プロピレンカーボネート中に溶解したイソシアヌレート(プロピレンカーボネート中に70重量%のHMDI)を用いるのが好ましい。遊離のイソシアネート基は溶液に基づき約11〜12重量%である。架橋剤は製剤の全固形分量に基づき1〜10重量%の量を用いることが好ましい。イソシアヌレートに基づく架橋剤は特に上記コポリマーを架橋するのに適している。
製剤は更に典型的な添加剤および調整剤、UV安定剤並びに着色剤を含み得る。これらの添加剤の例は、国際公開第2008/052913号の35頁17行目から37頁5行目に記載されている。
純粋に審美性の目的に役立つ事の他に、着色剤および顔料は例えば鳥や哺乳類に対して警告する効果を有する、または昆虫に対して殺虫性の網をカモフラージュし得る。さらに、暗い色は望ましいことがある影をもたらし、野外で使用する場合に活性成分および織物繊維に対するUV光の悪影響を減少し得る。
湿潤剤および増粘剤は、湿らす事が難しいために不均一になってしまう可能性がある、例えばポリオレフィン繊維のようなシート状構造体の処理液による均一な被覆を可能にするために使用され得る。この目的のために、水混和性溶媒を使用することもできるが、環境に悪影響を与えるために好ましくない。当業者は慣習的に使用される調整剤およびその濃度について熟知している。
製剤は、抗酸化剤、過酸化物捕捉剤、UV吸収剤、および光安定剤を含むことが好ましい場合がある。これは、野外や温室中で増加するUV照射にさらされる網の場合に特に推奨される。上記添加剤は放射線による分解から基材となる繊維だけでなく、活性成分も保護する。
好適なUV吸収剤は、例えば国際公開第02/46503号または国際公開第2007/077101号に記載されている。第一にUV吸収剤は含浸する製剤中に成分として使用しても良く、第二に、それらは、例えばポリオレフィンおよびポリエステルの場合のように、繊維を製造する間のような早期に組み込んでも良い。また、異なる保護効果を有する複数の安定剤の混合物を使用することも有利な可能性がある。一般に、未処理の網の重量に基づき、0.2〜5重量%、好適には0.25〜4重量%、極めて特に好適には0.5〜3.5重量%の安定剤が使用される。製剤中の量は当業者により適宜調整される。
更なる実施形態においては、含浸は少なくとも1の殺虫剤をポリマーに混ぜ、単一繊維を形成するようにポリマーおよび少なくとも1の殺虫剤を一緒に押し出すことにより行われ、この繊維を加工処理して本発明のシート状構造体を形成する(変形B)。
本発明の更なる実施形態においては、含浸は、少なくとも1の殺虫剤を、例えば本発明によるシート状構造体を構成するまたはそこに存在する繊維を得るために処理される単一繊維中に直接的に組み込むことにより実施される。この変形におけるシート状構造体は網が好ましい。
本発明による混合物を組み込むことができる単一繊維にとって好適なポリマー材料は、熱可塑性ポリマーであり、オレフィン性不飽和モノマー、例えば、ポリオレフィン、ポリビニルクロライド、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリレート、他にも、ポリエステルおよびポリカーボネート、並びに場合により上記ポリマーの互いの、または熱可塑性エラストマーとの混合物に基づく熱可塑性ポリマーが好ましい。特に、ポリエチレン、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)のような低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)および高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレンと少なくとも3つの炭素原子を有するアルファ-オレフィンのコポリマーのようなポリエチレン樹脂、ポリプロピレンホモポリマー、プロピレンと4およびそれ以上の炭素原子を有するアルファ-オレフィンのランダムコポリマーおよびブロックコポリマー、不飽和カルボン酸化合物とのエチレンのコポリマー、例えば、ポリ(エチレン/メチルメタクリレート)、ポリ(エチレン/ビニルアセテート)またはポリ(エチレン/アクリル酸)、並びにこのようなポリマーとコポリマーの混合物が好ましい。熱可塑性エラストマーの例には、オレフィン-およびスチレンベースの熱可塑性エラストマーがある。主な構成成分としてエチレンまたはプロピレンを有するコポリマーが好ましく、他にもポリスチレンおよびポリイソプレンおよび/またはポリブタジエンブロックを含むブロックコポリマー、並びにこのようなコポリマーの水素化誘導体がある。
単一繊維の製造のために、殺虫剤およびポリマーは、溶融混練により混合され得る。また、始めに、殺虫剤およびポリマーの適量を溶融混練することによりマスターバッチを製造することも可能であり、その後マスターバッチを追加量のポリマーと溶融混練により目的の濃度に希釈する。マスターバッチ法を使用する場合は、マスターバッチおよびその後の希釈に異なるポリマーを使用することも可能であり、例えばマスターバッチにLLDPEを、マスターバッチの希釈にHDPEを使用することも可能である。
ポリマーおよび殺虫剤の他に、ポリマー組成物は、場合により、好適には、タルク、カオリン、ローム、微細粉末状SiO2、カーボンおよびデキストリンの群からの粉末状担体物質を含む。粉末状担体物質は、存在するのであれば、0.01〜10重量%が好ましい。粉末状担体物質は殺虫剤混合物およびポリマーと溶融混練により混合することができるが、初めに殺虫剤混合物および粉末状物質を混合し、その後にこの混合物とポリマーを、例えば溶融混練により混合することが好ましい。特に粉末状物質および殺虫剤混合物の混合物をマスターバッチを製造するのに用いることが好ましい。
ポリマー、殺虫剤および場合により粉末状担体の他に、ポリマー組成物は場合により顔料、抗酸化剤、潤滑剤等のような熱可塑性成形材料に対する通例の添加物を含む。
これらの実施形態によるフィラメントを製造するために、混合物を、例えばポリマー、殺虫剤、および場合により追加の添加剤の溶融混練により、好適には高い温度で製造し、その混合物を押出し、押出物をペレット状になるように加工処理する。このようなペレットは押出法による溶融紡糸により延伸してフィラメントを得ることができ、これから本発明による網を例えばラッセル法により織ることができる。
本発明のこの実施形態のための網の材料およびその製造の詳細は例えば国際公開第2008/004711号に記載されている。
考えられる殺虫剤には全ての既知の殺虫剤が含まれる。好適な殺虫剤は特に次に挙げるすでに知られている活性成分である(E.C.Tanlin著、「The Pesticide Manual」、2003版参照)。
1) アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤
例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、ジメチラン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メタム-ナトリウム、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロメカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、およびトリアザマートのようなカルバマート類。
例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(-メチル、-エチル)、ブロモホス-エチル、ブロムフェンビンホス(-メチル)、ブタチオホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(-メチル/-エチル)、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、クロルフェンビンホス、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、イソプロピルO-サリチラート、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトンメチル、パラチオン(-メチル/-エチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ、ホキシム、ピリミホス(-メチル/-エチル)、プロフェノホス、プロパホス、プロペタムホス、プロチオホス、プロトエート、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダチオン、キナルホス、セブホス、スルホテップ、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロロビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホンおよびバミドチオンのような有機ホスフェート類。
2) ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネルブロッカー
例えば、アクリナトリン、アレトリン、(d-シス-トランス、d-トランス)sベータ-シフルトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン-S-シクロペンチル-異性体、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、クロバポルトリン、シス-サイパーメトリン、シス-レスメトリン、シス-ペルメトリン、クロシトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、サイパーメトリン(アルファ-、ベータ-、シータ-、ゼータ)、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン、(IR-異性体)、エスフェンバレレ−ト、エトフェンプロックス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンピリトリン、フェンバレレート、フルブロシトリネート、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フブフェンプロックス、ガンマ-シハロトリン、イミプロトリン、カデスリン、ラムダ-シハロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン(シス-、トランス-)、フェノトリン(IR-トランス異性体)、プラレトリン、プロフルトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、タウ-フルバリネート、テフルトリン、テラレトリン、 テトラメトリン(-IR-異性体)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI 8901、およびピレスリン(ピレスラム)のようなピレスロイド類。
DDT
例えばインドキサカルブのようなオキサジアジン類。
3) アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニスト
例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニコチン、ベンスルタップ、およびカルタップのようなクロロニコチニル類
4) アセチルコリン受容体モジュレーター
例えば、スピノサドのようなスピノシン類。
5) GABA-ゲートクロライドチャンネルアンタゴニスト
例えばカンフェクロル、クロルデン、エンドスルファン、ガンマ-HCH、HCH,ヘプタクロル、リンデン、およびメトキシクロルのような有機塩素類。
例えば、アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、およびバニリプロールのようなフィプロール類。
6) クロライドチャンネル活性剤
例えば、アベルメクチン、エマメクチン、エマメクチン-ベンゾエート、イベルメクチン、およびミルベマイシンのようなメクチン類。
7) 例えばジオフェノラン、エポフェノナン、フェノキシカルブ、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェン、およびトリプレンのような幼若ホルモンミメティック類。
8) 更なる形態においては、好適な殺虫剤はアミドラゾン類である。アミドラゾン類、その製造方法、およびその殺虫活性は一般知識である(例えば欧州特許出願公開第604798号、J. A. Furch et al.著、「Amidrazones: A New Class of Coleopteran Insecticides」、ACS Symposium Series 686、 Am. Chem. Soc.、1998、chapter 18、page 178 ffおよびD. G. Kuhn et al.著、「Cycloalkyl-substituted Amidrazones: A Novel Class of Insect Control Agents」、ACS Symposium Series 686、 Am. Chem. Soc.、1998、chapter 19、page 185 ffを参照)。特に好適なアミドラゾン類は欧州特許第0604798号の請求項7に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。
樹木の害虫、特に樹木および樹皮の中で繁殖する甲虫類に対して活性のある殺虫剤を用いることが好ましい。これらには、例えば、ピレトロイド類(例えば、アルファ-シペルメトリン)のような殺虫剤がある。また、フィプロニル、アミドラゾン、およびクロルフェナピルも適している。特に好適な殺虫剤はアルファ-シペルメトリン、デルタメトリン、およびペルメトリン、フィプロニル、アミドラゾン、およびクロルフェナピルである。特に好適な別の形態においては、殺虫剤はアルファ-シペルメトリン、デルタメトリン、ペルメトリン、フィプロニル、およびクロルフェナピルから選択される。特に好適な殺虫剤はアルファ-シペルメトリン、デルタメトリン、およびペルメトリンである。特別に好適な殺虫剤はアルファ-シペルメトリンである。特別に好適な別の実施形態においては、殺虫剤はクロルフェナピルである。
シート状構造体は殺虫剤、例えば1、2または3の殺虫剤を含浸させる。1または2の殺虫剤、特に1の殺虫剤を含浸することが好ましい。少なくとも1の殺虫剤の他に、シート状構造体は追加の農薬、例えば殺菌剤、除草剤、および/または成長調節剤を含み得る。
シート状構造体の1平方メートル当たりの殺虫剤の量は目的とする有効期間および殺虫剤の効果の強さにより左右され、当業者により調節され得る。量は0.1〜1000mg/m2で良い。クロルフェナピルの量は通常50〜150mg/m2であり、70〜130mg/m2が好ましく、90〜110mg/m2がより好ましい。アルファ-シペルメトリンの量は、通常50〜150mg/m2であり、70〜130mg/m2が好ましく、90〜110mg/m2がより好ましい。デルタメトリンの量は通常15〜45mg/m2であり、20〜40mg/m2が好ましく、25〜35mg/m2がより好ましい。ペルメトリンの量は、通常50〜750mg/m2であり、75〜650mg/m2が好ましく、100〜550mg/m2がより好ましい。ラムダ-シハロトリンの量は、通常5〜30mg/m2であり、7.5〜25mg/m2が好ましく、10〜20mg/m2がより好ましい。クロルフェナピルをピレトロイドとの混合物として用いる場合は、クロルフェナピル:ピレトロイドの比率は、通常0.06〜30:1であり、0.1〜10:1が好ましく、0.1〜5:1がより好ましい。
水性製剤中の殺虫剤の粒子サイズは通常50nm〜20μmであり、50nm〜8μmが好ましく、50nm〜4μmがより好ましく、50nm〜500nmが特に好ましい。
シート状物質は、殺虫剤の他に、少なくとも1の防虫剤を更に含み得る。好適な防虫剤は例えば、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド(DEET)、N,N-ジエチルフェニルアセトアミド(DEPA)、1-(3-シクロヘキサン-1-イル-カルボニル)-2-メチルピペリン、(2-ヒドロキシメチルシクロヘキシル)酢酸ラクトン、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、インダロン、メチルネオデカンアミド(MNDA)、(+/-)-3-アリル-2-メチル-4-オキソシクロペント-2-(+)-エニル(+)-トランスクリサンテマート(エスビオトリン)、リモネン、オイゲノール、(+)オイカマル-1-オール、(-)-1-エピ-オイカマロール、ユーカリプツスマクラタ(Eucalyptus maculata)、ビテックスロツンディフォリア(Vitex rotundifolia)、シンボポガンマルティーニ(Cymbopogan martinii)、シンボポガンシトラタス(Cymbopogan citratus)、シンボポガンナルトズス(Cymopogan nartdus)の抽出物、エチルブチルアセチルアミノプロピオナートまたはイカリジン(1-ピペリジンカルボン酸2-(2-ヒドロキシ-エチル)-1-メチルプロピルエステル)である。
防虫剤および追加の農薬は、例えばシート状構造体に、例えば繊維製品への(例えばアルファ-シペルメトリンを含むスプレー液であるBASF SEの登録商標Fendonaによる)噴霧によるなどして前もって塗布し得る。しかしながら、これらの構成成分をその場のみで(例えば、織物繊維から作られた網に含浸するためのアルファ-シペルメトリンを含む調製品であるBASF SEの登録商標Fendona Dip-it-yourselfにより、または織物繊維の網を含浸するためのデルタメトリンを含む調製品であるBayer Crop Scienceの登録商標K-O TAB 1-2-3により)塗布することも可能である。
殺虫剤を含浸させたシート状構造体、特に織物繊維の網は市販されている。例には、BASF SEの登録商標Interceptor(アルファ-シペルメトリンを含浸したポリエステル網)、Clarke Moquito Control Product Inc.の登録商標DuraNet(アルファ-シペルメトリンを含浸したポリエチレン網)、Tanna Netting Co. Ltdの登録商標Dawa Plus(デルタメトリンを含浸したポリエステル網)、Bestnet Europe Ltdの登録商標NetProtect(デルタメトリンを含浸したポリエチレン網) 、Syngenta AGの登録商標Iconet(ラムダ-シハロトリンを含浸したポリエステル網)、Sumitomo Chemicalの登録商標Olyset(ペルメトリンを含浸したポリエチレン網)、およびBayer Crop Science AGの登録商標Lifenet(デルタメトリンを含浸したポリプロピレン網)がある。好適な例は、BASF SEの登録商標Complion、登録商標Woodnetまたは登録商標Trinetである。
本発明における用語「害虫」は真の意味での昆虫だけではなく、特に病気を伝染する媒介動物として有害なクモ類(Arachnida)も含む。
害虫の例は、双翅目(Diptera)、ノミ目(Siphonaptera)、ゴキブリ目(Blattaria)、ゴキブリ亜目(Blattodea)、ハサミムシ目(Dermaptera)、半翅目(Hemiptera)、膜翅目(Hymenoptera)、直翅目(Orthoptera)、シロアリ目(Isoptera)、シミ目(Thysanura)、シラミ目(Phthiaraptera)、真正クモ目(Araneida)、鱗翅目(Lepidoptera)、鞘翅目(Coleoptera)、およびダニ目(Acarina)の昆虫(Insecta)であり、さらに、ムカデ網(Chilopoda)およびヤスデ網(Diplopoda)もある。双翅目(Diptera)、半翅目(Hemiptera)、膜翅目(Hymenoptera)、ダニ目(Acarina)、鱗翅目(Lepidoptera)、鞘翅目(Coleoptera)、およびノミ目(Siphonaptera)の害虫が好ましい。特に鱗翅目(Lepidoptera)、鞘翅目(Coleoptera)の害虫が好ましい。
害虫の例を次に示す。
鱗翅目(Lepidoptera)の昆虫類、例えばタマナヤガ(Agrotis ypsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、アメリカワタノミガ(Alabama argillacea)、アオムシ(Anticarsia gemmatalis)、リンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)、ガンマキンウワバ(Autographa gamma)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、カコエシア・ムリナナ(Cacoecia murinana)、カメラリア・オリデラ(Cameraria ohridella)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、トウヒシントメハマキ(Choristoneura fumiferana)、コリストネウラ・オシデンタリス(Choristoneura occidentalis)、アワヨトウ(Cirphis unipuncta)、ユドリンガ(Cydia pomonella)、マツケムシ(Dendrolimus pini)、アフリカウリノメイガ(Diaphania nitidalis)、サウスウェスタンコーンボーラー(Diatraea grandiosella)、ミスジアオリンガ(Earias insulana)、モロコシマダラメイガ(Elasmopalpus lignosellus)、キシタゴマダラヒトリ(Estigmene acrea)、ブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella)、エベトリア・ブーリアナ(Evetria bouliana)、フェルチア・サブテーラネア(Feltia subterranea)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)、グラホリタ・フネブラナ(Grapholitha funebrana)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta)、ワタノミムシ(Heliothis armigera)、ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens)、コーンイヤーワーム(Heliothis zea)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、ヒベルニア・デフォリアリア(Hibernia defoliaria)、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、リンゴスガ(Hyponomeuta malinellus)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ラムブディナ・フィセラリア(Lambdina fiscellaria)、シロイチモンヨトウ(Laphygma exigua)、ロイコプテラ・カフィーラ(Leucoptera coffeella)、レウコプテラ・スシテラ(Leucoptera scitella)、リンゴカバホソガ(Lithocolletis blancardella)、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、ヘリキスジノメイガ(Loxostege sticticalis)、マイマイガ(Lymantria dispar)、ノンネマイマイ(Lymantria monacha)、モモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、オビカレハ(Malacosoma neustria)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、オルギア・プソイドツガタ(Orgyia pseudotsugata)、ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)、マツキリガ(Panolis flammea)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ニセタマナヤガ(Peridroma saucia)、オウシュウツマキシャチホコ(Phalera bucephala)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、オオモンシロチョウ(Pieris brassicae)、プラチペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、コナガ(Plutella xylostella)、キンウワバ(Pseudoplusia includens)、リアキオニア・フルストラナ(Rhyacionia frustrana)、トマトガ(Scrobipalpula absoluta)、バクガ(Sitotroga cerealella)、テングハマキ(Sparganothis pilleriana)、ツマジロサクヨトウ(Spodoptera frugiperda)、アフリカヨトウ(Spodoptera littoralis)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、オウギョウレツムシガ(Thaumatopoea pityocampa)、タウマトポエア・プロセシオネア(Thaumatopoea processionea)、トリトリクス・ビリダナ(Tortrix viridana)、イラクサキンウワバ(Trichoplusia ni)およびゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphera canadensis)。
甲虫類(鞘翅目(Coleoptera))、例えば、アカバナガタマムシ(Agrilus sinuatus)、ヤナギナガタマムシ(Agrilus viridis)、アグリルス・ビグタッタス(Agrilus bigutattus)、アオナガタマムシ(Agrilus planipennis)、アグリオテス・リネアタス(Agriotes lineatus)、アグリオテス・オブスクラス(Agriotes obscurus)、アンフィマルス・ソルスチチアリス(Amphimallus solstitialis)、アニサンドラス・ディスパー(Anisandrus dispar)、ツヤハダゴマダラカミキリ(Anoplophora glabripennis)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora chinensis)、アノプロポホラ種(Anoplopophora sp..)、メキシコワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、ナシハナゾウムシ(Anthonomus pomorum)、ツブノミハムシ(Aphthona euphoridae)、コメツキムシ(Athous haemorrhoidalis)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、マツノキクイムシ(Blastophagus piniperda)、ブリトファガ・ウンダタ(Blitophaga undata)、ソラマメゾウムシ(Bruchus rufimanus)、エンドウゾウムシ(Bruchus pisorum)、ヒラマメゾウムシ(Bruchus lentis)、ドロハマキチョッキリ(Byctiscus betulae)、カメノコハムシ(Cassida nebulosa)、ケロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、ローズコガネムシ(Cetonia aurata)、シュートリーンカス・アッシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、シュートリーンカス・ナピ(Ceuthorrhynchus napi)、フタイロヒサゴトビハムシ(Chaetocnema tibialis)、コノデルス・ベスペルチヌス(Conoderus vespertinus)、アスパラガスクビナガハムシ(Crioceris asparagi)、クテニケラ種(Ctenicera ssp.)、ジアブロティカ・ロンジコロニス(Diabrotica longicornis)、ジアブロティカ・セミプンクタタ(Diabrotica semipunctata)、ジアブロティカ・12-プンクタタ(Diabrotica 12-punctata)、ジアブロティカ・スペシオーサ(Diabrotica speciosa)、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera)、インゲンテントウ(Epilachna varivestis)、エピトリックス・ヒルティペニス(Epitrix hirtipennis)、オイティノボスラス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus brasiliensis)、マツアナアキゾウムシ(Hylobius abietis)、ヒペラ・ブルネイペニス(Hypera brunneipennis)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、ヤツバキクイムシ(Ips typographus)、レマ・ビリネアタア(Lema bilineata)、レマ・メラノプス(Lema melanopus)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、リモニウス・カリフォルニクス(Limonius californicus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、メラノトゥス・コミュニス(Melanotus communis)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、コフキコガネ(Melolontha hippocastani)、ヨーロッパコフキコガネ(Melolontha melolontha)、イネクビボソムシ(Oulema oryzae)、キンケクチブトゾウムシ(Ortiorrhynchus sulcatus)、オチオリンカス・オバタス(Otiorrhynchus ovatus)、カラシナハムシ(Phaedon cochleariae)、フィロビウス・ピリ(Phyllobius pyri)、フィロトレタ・クリソセファラ(Phyllotreta chrysocephala)、フィロファガ種(Phyllophaga sp.)、フィロペルタ・ホルティコラ(Phyllopertha horticola)、キスジノミハムシ(Phyllotreta nemorum)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、マメコガネ(Popillia japonica)、アカアシチビコフキゾウムシ(Sitona lineatus)およびグラナリアコクゾウムシ(Sitophilus granaria)。
ハエ類、カ類(双翅目(Diptera))、例えばネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)、キンイロヤブカ(Aedes vexans)、メキシコミバエ(Anastrepha ludens)、アノフェレス・マクリペニス(Anopheles maculipennis)、アノフェレス・クルキアンス(Anopheles crucians)、アノフェレス・アルビマナス(Anopheles albimanus)、ガンビアハマダラカ(Anopheles gambiae)、アノフェレス・フレエボルニ(Anopheles freeborni)、アノフェレス・レウコスフィルス(Anopheles leucosphyrus)、コガタハマダラカ(Anopheles minimus)、アノフェレス・クアドリマクラタス(Anopheles quadrimaculatus)、ホホアカクロバエ(Calliphora vicina)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、トウヨウラセンウジバエ(Chrysomya bezziana)、新世界ラセンウジバエ(Chrysomya hominivorax)、クリソミヤ・マセラリア(Chrysomya macellaria)、サシバエ(Chrysops discalis)、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、クリソプス・アトランチクス(Chrysops atlanticus)、新世界ラセンウジバエ(Cochliomyia hominivorax)、ソルガムタマバエ(Contarinia sorghicola)、ヒトクイバエ(Cordylobia anthropophaga)、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、アカイエカ(Culex pipiens)、アネッタイカ(Culex nigripalpus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、アカイエカ(Culex tarsalis)、クリセタ・イノルナタ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌラ(Culiseta melanura)、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、オリーブミエバエ(Dacus oleae)、ダイコンタマバエ(Dasineura brassicae)、タマネギバエ(Delia antique)、デリア・コアルクタータ(Delia coarctata)、タネバエ(Delia platura)、キャベツハナバエ(Delia radicum)、ヒトヒフバエ(Dermatobia hominis)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、ゲオミザ・トリパンクタタ(Geomyza Tripunctata)、ウマバエ(Gasterophilus intestinalis)、ツェツェバエ(Glossina morsitans)、ヒゲツェツェバエ(Glossina palpalis)、ツェツェバエ(Glossina fuscipes)、ヤドリガエガタツェツェバエ(Glossina tachinoides)、ノサシバエ(Haematobia irritans)、ハプロディプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒペラテス種(Hippelates spp.)、タネバエ(Hylemyia platura)、キスジウシバエ(Hypoderma lineata)、レプトコノプス・トレンス(Leptoconops torrens)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ヒツジキンバエ(Lucilia cuprina)、ヒロズキンバエ(Lucilia sericata)、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア・ティティラヌス(Mansonia titillanus)、ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)、ヒツジバエ(Oestrus ovis)、オポミザ・フロラム(Opomyza florum)、オスキネラ・フリット(Oscinella frit)、アサガモグリハナバエ(Pegomya hysocyami)、フォルビア・アンティカ(Phorbia antiqua)、フォルビア・ブラシカエ(Phorbia brassicae)、フォルビア・コアルクタタ(Phorbia coarctata)、スナバエ(Phlebotomus argentipes)、フソロフォラ・コルムビエ(Psorophora columbiae)、ニンジンサビバエ(Psila rosae)、プソロフォラ・ディスカラー(Psorophora discolor)、プロシムリウム・ミクスタム(Prosimulium mixtum)、ヨーロッパオウトウミバエ(Rhagoletis cerasi)、リンゴミバエ(Rhagoletis pomonella)、サルコファガ・ハエモルホイダリス(Sarcophaga haemorrhoidalis)、サルコファガ種(Sarcophaga sp.)、シムリウム・ビッタツム(Simulium vittatum)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、タバナス・ボビヌス(Tabanus bovinus)、タバヌス・アトラツス(Tabanus atratus)、タバヌス・リネオラ(Tabanus lineola)、およびタバヌス・シミリス(Tabanus similis)、チプラ・オレラセア(Tipula oleracea)およびチプラ・パルドサ(Tipula paludosa)。
アザミウマ類(総翅目(Thysanoptera))、例えばジクロモトリプス・コルベッチ(Dichromothrips corbetti)、ジクロモトリプス種(Dichromothrips ssp)、フランクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、フランクリニエーラ・トリティシ(Frankliniella tritici)、スキルトトリプス・シトリ(Scirtothrips citri)、イネアザミウマ(Thrips oryzae)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)およびネギアザミウマ(Thrips tabaci)。
シロアリ類(シロアリ目(Isoptera))、例えばカロテルメス・フラビコリス(Calotermes flavicollis)、ロイコテルメス・フラビペス(Leucotermes flavipes)、ヘテロテルメス・アウレウス(Heterotermes aureus)、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes)、レチクリテルメス・ビルギニクス(Reticulitermes virginicus)、レチクリテルメス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus)、テルメス・ナタレンシス(Termes natalensis)、およびイエシロアリ(Coptotermes formosanus)。
ゴキブリ類(ゴキブリ目-ゴキブリ亜目(Blattaria-Blattodea))、例えばチャバネゴキブリ(Blattella germanica)、モリチャバネゴキブリ(Blattella asahinae)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、クロゴキブリ(Periplaneta fuligginosa)、コワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae)、およびトーヨーゴキブリ(Blatta orientalis)。
真正甲虫類(同翅類(Homoptera)を含む半翅目(Hemiptera))、例えばアクロステルヌム・ヒラレ(Acrosternum hilare)、チンチナガカメムシ(Blissus leucopterus)、シルトペルティス・ノタタス(Cyrtopeltis notatus)、アカホシカメムシ(Dysdercus cingulatus)、ディスデルカス・インテルメディアス(Dysdercus intermedius)、ムギチャイロカメムシ(Eurygaster integriceps)、ユーシスタス・インピクティベントリス(Euschistus impictiventris)、レプトグローサス・フィロープス(Leptoglossus phyllopus)、サビイロカスミカメムシ(Lygus lineolaris)、ミドリカスミカメムシ(Lygus pratensis)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ソルベア・インスラリス(Solubea insularis)、ティアンタ・ペルディトール(Thyanta perditor)、アシルトシフォン・オノブリーシス(Acyrthosiphon onobrychis)、カラマツカサアブラムシ(Adelges laricis)、アフィデュラ・ナスチュルティ(Aphidula nasturtii)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、イチゴネアブラムシ(Aphis forbesi)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、アフィス・グロスラリア(Aphis grossulariae)、アフィス・スキネイデリ(Aphis schneideri)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、ニワトコアブラムシ(Aphis sambuci)、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、アザミオマルアブラムシ(Brachycaudus cardui)、ムギワラギクオマルアブラムシ(Brachycaudus helichrysi)、ブラキカウズス・ペルシケ(Brachycaudus persicae)、ウメアブラムシ(Brachycaudus prunicola)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ホップアブラムシ(Capitophorus horni)、セロシィファ・ゴシィープイ(Cerosipha gossypii)、イチゴケナガアブラムシ(Chaetosiphon fragaefolii)、スグリトックリアブラムシ(Cryptomyzus ribis)、ドレイフシア・ノルドマンニアナエ(Dreyfusia nordmannianae)、ドレイフシア・ピセア(Dreyfusia piceae)、ギンギシネアブラムシ(Dysaphis radicola)、ディサウラコルツム・プソイドソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani)、オオバコアブラムシ(Dysaphis plantaginea)、ナシクロホシアブラムシ(Dysaphis pyri)、ジャガイモヒメヨコバイ(Empoasca fabae)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、チシャミドリアブラムシ(Hyperomyzus lactucae)、ムギヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum avenae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、イバラヒゲナガアブラムシ(Macrosiphon rosae)、ソラマメヒゲナガアブラムシ(Megoura viciae)、メラナフィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius)、ムギウスイロアブラムシ(Metopolophium dirhodum)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ワケギコブアブラムシ(Myzus ascalonicus)、ニワウメクロアブラムシ(Myzus cerasi)、カワリコブアブラムシ(Myzus varians)、レタスヒゲナガアブラムシ(Nasonovia ribis-nigri)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ペムフィグス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius)、クロフツノウンカ(Perkinsiella saccharicida)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、リンゴキジラミ(Psylla mali)、ナシキジラミ(Psylla piri)、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhopalomyzus ascalonicus)、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、リンゴクビレアブラムシ(Rhopalosiphum insertum)、リンゴキジラミ(Sappaphis mala)、ナシキジラミ(Sappaphis mali)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)、モモワタムシ(Schizoneura lanuginosa)、ムギヒゲナガアブラムシ(Sitobion avenae)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ヒミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、およびブドウネアブラムシ(Viteus vitifolii)、トコジラミ(Cimex lectularius)、ネッタイナンキンムシ(Cimex hemipterus)、レズビウス・セニリス(Reduvius senilis)、トリアトマ種(Triatoma spp.)、およびアリルス・クリタツス(Arilus critatus)。
アリ類、ハチ類、スズメバチ類、植物バチ類(膜翅目(Hymenoptera))、例えばカブラハバチ(Athalia rosae)、ハキリアリ(Atta cephalotes)、ハキリアリ(Atta capiguara)、ハキリアリ(Atta cephalotes)、アッタ・ラエビガタ(Atta laevigata)、アッタ・ロブスタ(Atta robusta)、チャイロハキリアリ(Atta sexdens)、テキサスハキリアリ(Atta texana)、シリアゲアリ種(Crematogaster spp.)、ホプロカムパ・ミヌタ(Hoplocampa minuta)、ホプロカムパ・テスツジネア(Hoplocampa testudinea)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、アカカミアリ(Solenopsis geminata)、ヒアリ(Solenopsis invicta)、ソレノプシス・リヒテリ(Solenopsis richteri)、ソレノプシス・キシロニ(Solenopsis xyloni)、アカシュウカクアリ(Pogonomyrmex barbatus)、ポゴノミルメクス・カリホルニクス(Pogonomyrmex californicus)、ツヤオオズアリ(Pheidole megacephala)、ダシムチラ・オシデンタリス(Dasymutilla occidentalis)、マルハナバチ種(Bombus spp.)、ベスプラ・スクアモサ(Vespula squamosa)、パラベスプラ・ブルガリス(Paravespula vulgaris)、パラベスプラ・ペンシルバニカ(Paravespula pennsylvanica)、パラベスプラ・ゲルマニカ(Paravespula germanica)、クロスズメバチ(Dolichovespula maculata)、モンスズメバチ(Vespa crabro)、ポリステス・ルビギノサ(Polistes rubiginosa)、オオアリ(Camponotus floridanus)、およびアルゼンチンアリ(Linepithema humile)。
コオロギ類およびバッタ類(直翅目(Orthoptera))、例えばヨーロッパイエコオロギ(Acheta domestica)、グリロタルパ・グリロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、メラノプラス・ビビタタス(Melanoplus bivittatus)、アカアシバッタ(Melanoplus femurrubrum)、メラノプラス・メキシカナス(Melanoplus mexicanus)、メリケンフキバッタ(Melanoplus sanguinipes)、ロッキートビバッタ(Melanoplus spretus)、アカトビバッタ(Nomadacris septemfasciata)、アメリカイナゴ(Schistocerca americana)、サバクトビバッタ(Schistocerca gregaria)、モロッコトビバッタ(Dociostaurus maroccanus)、クラズミウマ(Tachycines asynamorus)、ワタリバッタ(Oedaleus senegalensis)、ゾノゼルス・バリエガツス(Zonozerus variegatus)、ヒエログリフス・ダガネンシス(Hieroglyphus daganensis)、クラウサリア・アングリフェラ(Kraussaria angulifera)、カリプタムス・イタリクス(Calliptamus italicus)、オーストラリアトビバッタ(Chortoicetes terminifera)、およびボンベイトビバッタ(Locustana pardalina)。
クモ型類、例えばクモ綱(ダニ目(Acarina))、例えばヒメダニ科(Argasidae)、マダニ科(Ixodidae)およびヒゼンダニ科(Sarcoptidae)のもの、例えばアメリカキララマダニ(Amblyomma americanum)、アムブリオンマ・バリエガタム(Amblyomma variegatum)、アンブリオンマ・マクラツム(Ambryomma maculatum)、ペルシャダニ(Argas persicus)、ブーフィルス・アヌラタス(Boophilus annulatus)、ブーフィルス・デコロラタス(Boophilus decoloratus)、オウシマダニ(Boophilus microplus)、デルマセントール・シルバルム(Dermacentor silvarum)、アンダーソンカクマダニ(Dermacentor andersoni)、アメリカイヌカクダニ(Dermacentor variabilis)、ヒアロムマ・トランカタム(Hyalomma truncatum)、イヌダニ(Ixodes ricinus)、イクソデス・ルビカンダス(Ixodes rubicundus)、クロアシマダニ(Ixodes scapularis)、オーストラリアダニ(Ixodes holocyclus)、セイブクロアシマダニ(Ixodes pacificus)、アフリカカズキダニ(Ornithodorus moubata)、オルニトドルス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニトドルス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、トリサシダニ(Dermanyssus gallinae)、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes ovis)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、リピセファラス・アペンディキュラタス(Rhipicephalus appendiculatus)、リピセファラス・エヴェルトシ(Rhipicephalus evertsi)、ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei);並びにフシダニ科の種(Eriophyidae spp.)、例えばリンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)、ミカンサビダニ(Phyllocoptrata oleivora)、およびエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni);ホコリダニ科の種(Tarsonemidae spp.)、例えばシクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)、およびチヤノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus);ヒメハダニ科の種(Tenuipalpidae spp.)、例えばミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis);ハダニ科の種(Tetranychidae spp.)、例えばニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、オウトウハダニ(Tetranychus pacificus)、ダイズハダニ(Tetranychus telarius)およびナミハダニ(Tetranychus urticae)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、ミカンハダニ(Panonychus citri)およびオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis);真性クモ目(Araneida)、例えばセアカゴケグモ(Latrodectus mactans)、およびロクソスケレス・レクルサ(Loxosceles reclusa)。
ノミ類(ノミ目(Siphonaptera))、例えばネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ケオピスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、スナノミ(Tunga penetrans)、およびヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus)。
シミ、マダラシミ類(シミ目(Thysanura))、例えばセイヨウシミ(Lepisma saccharina)およびマダラシミ(Thermobia domestica)。
ムカデ類(ムカデ網(Chilopoda))、例えばスクチゲラ・コレオプトラタ(Scutigera coleoptrata)。
ヤスデ類(ヤスデ網(Diplopoda))、例えばナルセウス種(Narceus spp.)。
ハサミムシ類(ハサミムシ目(Dermaptera))、例えばヨーロッパクヌギハサミムシ(Forficula auricularia)。
シラミ類(シラミ目(Phthiaraptera))、例えばアタマジラミ(Pediculus humanus capitis)、コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ(Pthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ブタジラミ(Haematopinus suis)、ウシホソジラミ(Linognathus vituli)、ウシハジラミ(Bovicola bovis)、ニワトリハジラミ(Menopon gallinae)、ニワトリオオジラミ(Menacanthus stramineus)、およびケブカウシジラミ(Solenopotes capillatus)。
線虫類例えばダイスセシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ムギシストセンチュウ(H. avenae)、テンサイシストセンチュウ(H. schachtii)、クローバシストセンチュウ(H. trifolii)、エンドウシストセンチュウ(H. gottingiana)、ヒヨコマメシストセンチュウ(H. cajani)、トウモロコシシストセンチュウ(H. zeae)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、シロシストセンチュウ(G. pallida)、タバコシストセンチュウ(G. tabacum.)、アレナリアネコブセンチュウ(Meloidogyne arenaria)、サツマイモネコブセンチュウ(M. incognita)、ジャワネコブセンチュウ(M. javanica)、キタネコブセンチュウ(M. hapla)、コロンビアネコブセンチュウ(M. chitwoodi)、イモグサレセンチュウ(Ditylenchus destructor)、ナミクキセンチュウ(D. dipsaci)、イネクキセンチュウ(D. angustus)、コムギセンチュウ(Anguina tritici)、ベントグラスセンチュウ(A. agrostis)、アフリナ/アングイナ・エベリ(Afrina/Anguina wevelli)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)、プラティレンクス・ブラキウルス(P. brachyurus)、ミナミネグサレセンチュウ(P. coffeae)、モロコシネグサレセンチュウ(P. zeae)、プラティレンクス・グッディイー(P. goodeyi)、ネグサレセンチュウ(P. thornei)、クルミネグサレセンチュウ(P. vulnus)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、イモネモグリセンチュウ(Hirschmanniella oryzae)、ヒルシュマンニエラ・ムクロナタ(H. mucronata)、ヒルシュマンニエラ・スピニカウダ(H. spinicauda)、ホプロライムス・コルムブス(Hoplolaimus columbus)、ホプロライムス・セインホルスティ(H. seinhorsti)、ホプロライムス・インディクス(H. indicus)、ニセフクロセンチュウ(Rotylenchulus reniformis)、ミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)、ヘリコチレンクス・マルチシンクタス(Helicotylenchus multicinctus)、ヘリコチレンクス・マルチシンクタス(H. multicinctus)、ヘリコチレンクス・ムクロナタス(H. mucronatus)、ナミラセンセンチュウ(H. dihystera)、ヘリコチレンクス・シュードロブスタス(H. pseudorobustus)、ワセンチュウ(Criconemella C. xenoplax axestis)、クリコネメラ・スファロセファラム(C. spharocephalum)。
好適な実施形態においては、鱗翅目(Lepidoptera)の害虫はホソガ科(Gracillariidae)、特に、タウメトポエイナエ(Thaumetopoeinae)、ボクトウガ亜科(Cossinae)、ゴマフボクトウ亜科(Zeuzerinae)、ナミシャク亜科(Larentinae)、およびエダシャク亜科(Ennominae)の害虫である。特に好適な鱗翅目(Lepidoptera)の害虫はオークケムシ(タウメトポエア・プロセシオネア(Thaumetopoea processionea))、マツケムシ(マツノギョウレツケムシ(Thaumetopoea pityocampa))、ボクトウガ(オオボクトウ(Cossus cossus))、レオパルドモス(ゴマフボクトウ(Zeuzera pyrina))、マイマイガ(Lymantria dispar)、セイヨウトチノキハモグリムシ(カメラリア・オリデラ(Cameraria ohridella))、ウスアミメキハマキ(トリトリクス・ビリダナ(Tortrix viridana))、ナミスジフユナミシャク(オペロフテラ・ブルマタ(Operophtera brumata))、およびオオチャバネフユエダシャク(エラニス・デフォリアリア(Erannis defoliaria))である。
好適な実施形態においては、鞘翅目(Coleoptera) の害虫はゾウムシ科(Curculionidae)、タマムシ科(Bupraestoidae)、カミキリムシ科(Cerambycidae)、コガネムシ科(Scarabaeidae)、および半翅目(Hemiptera)では、特にキクイムシ亜科(Scolytinae)、アナアキゾウムシ亜科(Molytinae)、オサゾウムシ亜科(Rhynchophorinae)、ナガタマムシ亜科(Agrilinae)、タマムシ亜科(Buprestinae)、フトカミキリ亜科(Lamiinae)、コフキコガネ亜科(Melonthinae)、およびグンバイムシ亜科(Tinginae)のものである。特に好適な鞘翅目(Coleoptera) の害虫はヨーロッパトウヒキクイムシ(ヤツバキクイムシ(Ips typographus))、オークキクイムシ(スコリツス・イントリカツス(Scolytus intricatus))、巨大ニレキクイムシ(スコリツス・スコリツス(Scolytus scolytus))、棘のあるトウヒキクイムシ(ホシガタキクイムシ(Pityogenes chalcographus))、巨大トウヒキクイムシ(エゾマツオオキクイムシ(Dendroctonus micans))、山マツ甲虫(アメリカマツノキクイムシ(Dendroctonus ponderosae))、巨大褐色マツ甲虫(マツアナアキゾウムシ(Hylobius abietis))、緑色ゾウムシ(フィロビウス種(Phyllobius spec.))、赤色ヤシゾウムシ(ヤシオオオサゾウムシ(Rhynchophorus ferrugineus))、ブナ光沢甲虫(ヤナギナガタマムシ(Agrilus viridis))、タマムシ(アグリルス種(Agrilus spec.))、オークタマムシ(コラエブス・ウンダツス(Coraebus undatus)、フラットフェイスカミキリムシ(サペルダ種(Saperda spec.))、ゴマダラカミキリ(ツヤハダゴマダラカミキリ(Anoplophora glabripennis))、柑橘類カミキリムシ(ゴマダラカミキリ(Anopolophora chinensis))、巨大カプリコーン昆虫(カシミヤマカミキリ(Cerambyx cerdo))、パインソーヤー(モノカムス・ガロプロビンシアリス(Monochamus galloprovincialis))、カミキリムシ類(モノカムス種(Monochamus spec.))、森林コフキコガネ(コフキコガネ(Melolontha hippocastani))、一般のコフキコガネ(ヨーロッパコフキコガネ(Melolontha melolontha))、アメリカスズカケノキグンバイムシ(プラタナスグンバイ(Corythucha ciliata))である。
ある特に好適な実施形態においては、本発明の方法は害虫、例えばコルクガシキクイムシから、殺虫剤を含浸させたシート状構造体をコルクガシの幹および/または枝を覆うことに使用し、生きているコルクガシを保護するために適している。
本発明は更に、生きている植物に関するものであり、その生きている植物の幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面は殺虫剤を含浸させたシート状構造体により覆われている。
本発明は加えて、植物の幹、偽茎または枝の表面を管状に覆った後永久的な保持を可能にする固定化手段を含む、殺虫剤を含浸させた長方形のシート状構造体(特に織物繊維の網)に関する。
固定化手段は、例えば、粘着性の物質、紐、縄または面ファスナーを含み、面ファスナーが好ましい。シート状構造体が管状である場合は、固定化手段は典型的にその近接する角同士をつなぐ。
長方形のシート状構造体の形状は、多くが長方形、例えば、正方形、または台形である。一般に、少なくとも2の向かい合う辺は、多くが平行である。辺はそれぞれ長さが1cm〜10.0mであり、5cm〜5.0mが好ましく、特には10cm〜2.5mである。
ある好適な(「幹の高さの網」として示される)実施形態においては、シート状構造体は30cm〜5.0mの高さであり、50cm〜3.0mが好ましく、80cm〜2.2mがより好ましい。高さは幹をシート状構造体で覆うために必要な高さにより示される。長さは典型的にシート状構造体が幹、偽茎または枝の周りを覆うことができるように作られる。一般に長さは10cm〜5.0mであり、30cm〜3.0mが好ましく、50cm〜1.5mがより好ましい。
別の好適な実施形態(「スリーブ形状網」)においては、シート状構造体は0.5cm〜50cmの高さであり、2cm〜30cmが好ましく、4cm〜20cmがより好ましい。長さは典型的にシート状構造体が幹、偽茎または枝の周りを覆うことができるように作られる。一般に長さは10cm〜5.0mであり、30cm〜3.0mが好ましく、50cm〜1.5mがより好ましい。
本発明は、殺虫剤を含浸させた、穴の開いたシート形状をしており、その外側と内側の縁の間に連続した切れ目(interruption)を有するシート状構造体(特に織物繊維の網)を更に提供する。連続した切れ目とは、多くが半径方向の切り込み(radial cut)の形状をとり得る。
穴の開いたシートの形状は円形、楕円形(卵形)、正方形、長方形、またはこれらの形状に似ている形状をとることができる。穴の開いたシート中の穴の形状は、円形、楕円形、正方形、長方形、またはこれらの形状に似ている形状をとることができる。また、穴は少なくとも1のカット(例えば、十字カット)の形状をとることも可能である。
ある好適な実施形態においては、穴の開いたシートおよびその穴は多くが円形である。穴の開いたシート中の穴の直径は一般に0.1cm〜2mであり、10cm〜1.0mが好ましく、特に30cm〜80cmである。穴の開いたシートの直径は一般に10cm〜30mであり、1.0m〜20mが好ましく、特に2.0m〜10.0mである。穴の開いたシート中の穴の直径はもちろん穴の開いたシートの直径よりも小さい。
別の好適な実施形態においては、穴の開いたシートは多くが長方形である。辺はそれぞれ長さが50cm〜30mであり、1.0m〜20mが好ましく、特に2.0m〜10.0mであり得る。
幹または偽茎に対して穴の開いたシートを密接して配置することを可能とするためには、穴の縁は、場合により面ファスナーを含む弾性のある材料を備え得る。穴の開いたシートは一般のテントのくいなどで外側の縁の範囲内の土壌に固定化され得る。
本発明は、生きている植物を害虫から保護するための、本発明のシート状構造体の使用を更に提供する。
本発明は多くの利益を提供する。個々の植物または植物の特別な部位は、昆虫の有害な行為から対象および部位を極めて正確にして保護することができる。例えば噴霧での用途の場合のような環境汚染もない。結果として、環境が保護され、従来では水の保護または特定の生物の保護の目的のために殺虫剤の用途が制限されていたものにでさえ、今では使用が可能である。植物は生きているおよび/または繁殖する昆虫または植物部位を食べる昆虫による樹皮または木への侵入から効率的に保護される。一般に害虫は網に接触すると死ぬ。長持ちする効果の結果として、方法は手間がかからず、長い期間になると通常の殺虫剤の噴霧よりも安上がりである。織物材料の繊維からなるシート状構造体は、空気に対して透過性があり、したがって、生きている植物に対する悪影響がない。
(実施例)
高い網により覆われた樹幹
実施例1ではアルファ-シペルメトリンを含浸させたBASF SEの登録商標Interceptor網を使用する(ポリエステル網75デニール、155メッシュ、200mgアルファ-シペルメトリン/m2)。長方形の網は180cmの長さと160cmの高さを有する。網を樹幹(直径約30cm)の周りに、幹の表面を地面から地上180cmの高さまで覆うように巻く。網を標準的に市販されている粘着性のテープにより幹に固定し、粘着性のテープは幹の周りとそれを覆う網を地上約10cmおよび地上180cmで接着する。あるいは、粘着性のテープの代わりに、面ファスナーと共に縄、ゴムバンドまたは紐(弾性のあるまたは非弾性の)を使用し得る。また、登録商標Interceptor網の代わりに、例えば登録商標DuraNet、Dawa Plus、登録商標NetProtect、登録商標Iconet、登録商標Olyset、または登録商標Lifenetを使用することも可能である。好ましくは、BASF SEの登録商標Complion網を登録商標Interceptor網の代わりに使用することが可能である。
スリーブ形状の網により覆われた樹幹
実施例2では実施例1の網を使用する。長方形の網は20cmの長さと10cmの高さを有する。網を樹幹(直径約3cm) の周りに、幹の表面を地上20cm(あるいは60または160cm)の高さで10cmの幅となるように覆うように巻く。網を標準的に市販されている粘着性のテープにより幹に固定する。あるいは、粘着性のテープの代わりに、面ファスナーと共に縄、ゴムバンドまたは紐(弾性のあるまたは非弾性の)を使用することが可能である。更に代わりとして、網は両端をスリーブ形状に結ぶことができる。
面ファスナーを含む高い網により覆われた樹幹
実施例3においては、実施例1の網の上下の縁に2cmの幅、100cmの長さの面ファスナーの一方の面のストリップを設ける。上下の右側の角で、2cmの幅、10cmの長さの面ファスナーの反対側の面のストリップを、100cmのストリップの末端領域に備える。その後、この網は樹幹の周りに巻くことができる。固定化のために必要なことは、角にあるストリップの短い端と長いストリップを接触させて、面ファスナーを閉じることだけである。これにより、樹幹への安定した保持が確実となる。
丸い網により覆われた根の領域
実施例4は5mの外径と10cmの穴の直径を有し、内側の穴と外側の縁の間に半径方向の切り込みのある穴の開いたシートの形態である登録商標Interceptor網を使用する。穴の開いたシートは根の領域より上の地面上に、幹が穴の部分に来るように、樹幹(直径約15cm)の周りに配置する。穴の開いたシートの外側の縁の部分においては、固定化の為に、約10のテントのくいを網を通して土壌中に差し込む。また、登録商標Interceptor網の代わりに、例えば登録商標DuraNet、Dawa Plus、登録商標NetProtect、登録商標Iconet、登録商標Olyset、または登録商標Lifenetを使用することも可能である。BASF SE製造の登録商標Complion網を登録商標Interceptor網の代わりに使用することが可能であり、好ましい。

実施例1〜4においては、登録商標Interceptor網の代わりに、色が暗緑色であり、100デニールポリエステルヤーンに基づき、1cm2につき45〜50の穴を有し、網面積1m2につき100mgのアルファ-シペルメトリンを有するLLIN網を使用する。

Claims (14)

  1. 殺虫剤を含浸させたシート状構造体を使用して、植物の幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面を覆うことにより、生きている植物を害虫から保護する方法。
  2. シート状構造体が繊維製品である、請求項1に記載の方法。
  3. 害虫が鱗翅目(Lepidoptera)および鞘翅目(Coleoptera)である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 植物が木である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 植物が落葉樹である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 殺虫剤がピレスロイド、フィプロニル、アミドラゾンおよび/またはクロルフェナピルを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. シート状構造体が表面を少なくとも1ヵ月間覆う、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. シート状構造体が少なくとも部分的に表面と接触した面を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 幹、偽茎、枝、根鉢および/または根の領域の表面が殺虫剤を含浸させたシート状構造体により覆われている生きている植物。
  10. 殺虫剤を含浸させ、固定化手段を含む長方形のシート状構造体であり、固定化手段が植物の幹、偽茎または枝の表面を管状に覆った後植物への永久的な保持を可能とする、上記シート状構造体。
  11. シート状構造体が管状である場合に、固定化手段が近接する角同士をつなぐ面ファスナーを含む、請求項9に記載のシート状構造体。
  12. 穴の開いたシートの形状をしており、その外側と内側の縁の間に連続した切れ目を有する、殺虫剤を含浸させたシート状構造体。
  13. 穴の開いたシート中の穴の直径が0.1cm〜2mであり、穴の開いたシートの直径が10cm〜30mである、請求項11に記載のシート状構造体。
  14. 生きている植物を害虫から保護するための請求項9〜12のいずれか1項に記載のシート状構造体の使用。
JP2013529641A 2010-09-23 2011-09-21 シート状構造体を使用して害虫から生きている植物を保護する方法 Pending JP2013542926A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10178770.3 2010-09-23
EP10178770 2010-09-23
PCT/EP2011/066388 WO2012038460A2 (de) 2010-09-23 2011-09-21 Verfahren zum schutz von lebenden pflanzen vor schadinsekten mit einem flächengebilde

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013542926A true JP2013542926A (ja) 2013-11-28

Family

ID=43797852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013529641A Pending JP2013542926A (ja) 2010-09-23 2011-09-21 シート状構造体を使用して害虫から生きている植物を保護する方法

Country Status (12)

Country Link
EP (1) EP2618661A2 (ja)
JP (1) JP2013542926A (ja)
KR (1) KR20130106844A (ja)
CN (1) CN103220909A (ja)
AR (1) AR083087A1 (ja)
AU (1) AU2011306963A1 (ja)
BR (1) BR112013006895A2 (ja)
CA (1) CA2812229A1 (ja)
EA (1) EA201300390A1 (ja)
MX (1) MX2013003299A (ja)
TW (1) TW201216858A (ja)
WO (1) WO2012038460A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014524462A (ja) * 2011-08-22 2014-09-22 ロマーノ ナチュール ゲーエムベーハー Rhynchophorusferrugineusに対する高活性抗寄生生物組成物
WO2016195048A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 住友化学株式会社 筒状ネット及び植物の保護方法
WO2018102669A1 (en) * 2016-12-02 2018-06-07 University Of Florida Research Foundation, Inc. Durable coating-embedded pesticides with peel and stick mosquito treatment of containers

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104396637B (zh) * 2014-10-31 2016-08-24 云南省烟草公司昆明市公司 一种群集式烟草害虫的田间防控方法
MY187947A (en) 2015-04-17 2021-10-31 Basf Agrochemical Products Bv Method for controlling non-crop pests
IT202100014189A1 (it) * 2021-05-31 2022-12-01 Sachim Srl Supporto in polietilene cui è legato un idrogel caricato con un principio attivo naturale antiparassitario
CN114107368B (zh) * 2021-11-29 2023-05-26 重庆大学 表达反式菊酸的联合表达载体及其在调控番茄vi型腺体腺毛合成反式菊酸中的应用

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020197295A1 (en) * 1999-09-16 2002-12-26 Stein Jerman O. Apparatus and methods for controlling insects in buildings and agricultural uses
JP2008100920A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Arysta Lifescience Corp 害虫駆除材
JP2008222554A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 害虫駆除テープおよび害虫駆除方法
WO2010012671A2 (de) * 2008-07-30 2010-02-04 Basf Se Mit insektiziden imprägnierte netze und deren verwendung zum schutz vor schädlingen
JP2010057476A (ja) * 2008-08-06 2010-03-18 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除ネット

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2602640B1 (fr) * 1986-08-12 1989-07-21 Decaix Roland Dispositif de protection contre les insectes grimpants
DE3820464A1 (de) 1988-06-16 1990-02-08 Basf Ag Neue benzophenonderivate und deren herstellung
DE69126969T2 (de) * 1990-04-18 1998-03-05 Procter & Gamble Zusammensetzungen zur bekämpfung von läusen
FR2663502A1 (fr) * 1990-06-20 1991-12-27 Decaix Roland Dispositif de protection des vegetaux contre les insectes.
MY131441A (en) 1992-12-29 2007-08-30 American Cyanamid Co Amidrazones and their use as insecticidal and acaricidal agents
AU7804198A (en) * 1997-05-30 1998-12-30 Daniel J. O'neal Delivery system for horticultural agents
US6108968A (en) * 1998-09-30 2000-08-29 Peng; Hai-Sung Device for exterminating garden pests
ATE317922T1 (de) 2000-12-06 2006-03-15 Ciba Sc Holding Ag Anfärbbare polyolefinfasern und -flächengebilde
ATE379970T1 (de) * 2001-12-22 2007-12-15 Disease Control Textiles Sa Pestizide decke
US20050132500A1 (en) 2003-12-22 2005-06-23 Basf Aktiengesellschaft Composition for impregnation of fibers, fabrics and nettings imparting a protective activity against pests
DE102005062793A1 (de) 2005-12-28 2007-07-05 Basf Ag Stabilisierung von in Polypropylen gelösten Farbstoffen gegenüber Abbau durch Licht
JP2008013508A (ja) 2006-07-07 2008-01-24 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除材
DE102006034208B3 (de) * 2006-07-25 2007-10-31 Thomas Merschmann Baumschutzmanschette
US20100064578A1 (en) * 2006-11-03 2010-03-18 Basf Se Method and device for protecting crop plants
FR2925825A1 (fr) * 2007-12-28 2009-07-03 Ct De Cooperation Internat En Procede de protection des cultures de legumes feuilles contre les acariens

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020197295A1 (en) * 1999-09-16 2002-12-26 Stein Jerman O. Apparatus and methods for controlling insects in buildings and agricultural uses
JP2008100920A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Arysta Lifescience Corp 害虫駆除材
JP2008222554A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 害虫駆除テープおよび害虫駆除方法
WO2010012671A2 (de) * 2008-07-30 2010-02-04 Basf Se Mit insektiziden imprägnierte netze und deren verwendung zum schutz vor schädlingen
JP2010057476A (ja) * 2008-08-06 2010-03-18 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除ネット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014524462A (ja) * 2011-08-22 2014-09-22 ロマーノ ナチュール ゲーエムベーハー Rhynchophorusferrugineusに対する高活性抗寄生生物組成物
WO2016195048A1 (ja) * 2015-06-05 2016-12-08 住友化学株式会社 筒状ネット及び植物の保護方法
WO2018102669A1 (en) * 2016-12-02 2018-06-07 University Of Florida Research Foundation, Inc. Durable coating-embedded pesticides with peel and stick mosquito treatment of containers

Also Published As

Publication number Publication date
AR083087A1 (es) 2013-01-30
TW201216858A (en) 2012-05-01
MX2013003299A (es) 2013-07-22
EA201300390A1 (ru) 2013-10-30
BR112013006895A2 (pt) 2016-07-12
AU2011306963A1 (en) 2013-05-02
EP2618661A2 (de) 2013-07-31
CA2812229A1 (en) 2012-03-29
WO2012038460A3 (de) 2012-09-07
CN103220909A (zh) 2013-07-24
WO2012038460A2 (de) 2012-03-29
KR20130106844A (ko) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI587786B (zh) 農藥混合物
KR101553084B1 (ko) 유기 살곤충제 화합물을 함유하는 수성 마이크로에멀션
CN106117231B (zh) 含有啶南平杀虫剂和助剂的组合物
CN101534632A (zh) 保护作物植物的方法和装置
US20080194641A1 (en) Pesticidal Mixtures
TWI432141B (zh) 新穎結晶修飾物
JP2010536729A (ja) 種子処理組成物および方法
CN103931612A (zh) 杀虫剂组合物
JP2013542926A (ja) シート状構造体を使用して害虫から生きている植物を保護する方法
CN101415326A (zh) 含有拟除虫菊酯的含水微乳液
JP2009523758A (ja) 殺虫剤混合物
JP2009534352A (ja) 殺虫剤混合物
BR122019020541B1 (pt) Processo para preparar a modificação cristalina i
CN104185421A (zh) 含有啶南平杀虫剂的液体浓缩物配制剂ii
CN104159449A (zh) 含有啶南平杀虫剂的液体浓缩物配制剂i
JP2009504610A (ja) フェニルセミカルバゾンを含む殺虫剤混合物
CN102638977A (zh) 唑蚜威与嗜球果伞素类的农药混合物
TWI434652B (zh) 新穎結晶修飾物
KR20090066313A (ko) N-페닐세미카르바존 살충 화합물을 함유하는 액체 살충 조성물
US20120079625A1 (en) Method for protecting living plants from harmful insects via a sheetlike structure
JP5902156B2 (ja) ベンゾイル尿素化合物及びクロルフェナピルを含む殺有害生物組成物並びにそれらの使用
WO2012072366A1 (de) Vorrichtung zur kontrollierten abgabe von pheromonen und dessen verwendung zum anlocken von schadinsekten
JP2009514830A (ja) N−エチル−2,2−ジクロロ−1−メチルシクロプロパン−カルボキサミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)ヒドラゾンの結晶変態

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150616

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150910

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160308