JP2013541573A - 同一ポリアミン塩の混合アニオン性殺有害生物剤を含む組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、第1のアニオン性殺有害生物剤(A1)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第1の塩、および第2のアニオン性殺有害生物剤(A2)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第2の塩を含む組成物であって、ここで両塩は同一のカチオン性ポリアミン(B)を含み、カチオン性ポリアミンは少なくとも2個のアミノ基を含む、上記組成物に関する。本発明はさらに、第1の塩と第2の塩を接触させるステップを含む、当該組成物の調製方法に関する。さらに本発明は、有害な昆虫類および/または植物病原性菌類を駆除する方法であって、その中でもしくはその上で有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類が成長しているかもしくは成長し得る植物、種子、土壌もしくは植物の生息環境、または、有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類による攻撃もしくは侵入から保護すべき植物、種子もしくは土壌に、有効量の上記組成物を接触させることを含む、上記方法にも関する。また本発明は、植物、それらの生息環境または植物の種子に除草有効量の上記組成物を作用させることを含む、望ましくない植生を防除する方法にも関する。最後に、本発明は上記組成物を含む種子に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、第1のアニオン性殺有害生物剤(A1)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第1の塩、および第2のアニオン性殺有害生物剤(A2)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第2の塩を含む組成物であって、ここで両塩は同一のカチオン性ポリアミン(B)を含み、上記のカチオン性ポリアミンは少なくとも2個のアミノ基を含む、上記組成物に関する。本発明はさらに、第1の塩と第2の塩を接触させるステップを含む、当該組成物の調製方法に関する。さらに本発明は、有害な昆虫類および/または植物病原性菌類を駆除する(combating)方法であって、その中でもしくはその上で有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類が成長しているかもしくは成長し得る植物、種子、土壌もしくは植物の生息環境、または、有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類による攻撃もしくは侵入から保護すべき植物、種子もしくは土壌に、有効量の上記組成物を接触させることを含む、上記方法にも関する。また本発明は、植物、それらの生息環境または植物の種子に除草有効量の上記組成物を作用させることを含む、望ましくない植生を防除する方法にも関する。最後に、本発明は上記組成物を含む種子に関する。本明細書中で以下に記載される本発明の好ましい実施形態は、互いに独立しても、あるいは互いに組み合わせても好ましいことが理解されなければならない。
かなり高い揮発性を有する、様々な殺有害生物剤(例えば、ジカンバまたは2,4-Dのような遊離酸形態のカルボン酸含有殺有害生物剤)が存在する。このような揮発性殺有害生物剤は、高度にドリフト(漂流飛散)し易く、近隣の圃場中の感受性の高い非標的作物(例えば、ダイズ)に損傷を与える可能性がある。これらは、有害生物剤の大部分が蒸発するため、標的有害生物に対する有効性も低い。これらの問題を回避するためには、低揮発性殺有害生物剤が望ましい。これらの問題は、単一の殺有害生物剤を含む製剤のみならず、少なくとも2種の殺有害生物剤を含む製剤に関しても生じる。
アニオン性殺有害生物剤の様々な塩は、カチオン性のアミノ官能基化化合物を含むことが知られている。
US 4,405,531およびWO 97/24931には、グリホサートの種々の有機塩、例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、プロピレンジアミン、フェニレンジアミンまたはピペリジンから調製される塩が開示されている。
EP 0183384には、ジカンバの低揮発性塩、すなわち2-(2-アミノエトキシ)エタノール塩が開示されている。
US 5,221,791には、酸性水素を含む殺有害生物剤(例えばジカンバ)のアミノアルキルピロリドン塩が開示されている。
EP 0375624には、殺有害生物剤の低揮発性アミン塩が開示されており、ここで上記のアミンは、例えばアミノプロピルモルホリン、Jeffamine(登録商標)D-230、または2,4,6-トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールである。
係属中の欧州特許出願第09173368.3号は、アニオン性殺有害生物剤と種々のカチオン性ポリアミンを含む塩を開示している。
アニオン性殺有害生物剤のこれらのアミノ塩は、様々な不利点を伴う:出発物質の沸点がかなり低いため、取扱いが困難となる(例えばエチレンジアミンはFp が117℃である)。これらの殺有害生物剤塩は、当該殺有害生物剤の遊離酸形態と比較して既に揮発性が低減されているが、この残存揮発性でも依然として高すぎであった。さらなる問題は、一部の塩について、殺有害生物剤活性が低減されてしまう点、高価すぎる点、および/または、水中での溶解度が低い点である。これらの問題は特に、異なる殺有害生物剤の混合物(例えば異なるアニオン性殺有害生物剤の混合物)について生じる。
本発明の目的は、低揮発性を示す、少なくとも2種のアニオン性殺有害生物剤を含む組成物を見出すことであった。これらの組成物は、安価で、工業上利用可能で、取扱いが容易な化合物から出発して、調製するのが容易であるべきである。別の目的は、殺有害生物活性を、上記の殺有害生物剤を含む既知の組成物と同等のレベルに維持することであった。さらに別の目的は、殺有害生物剤を高濃度で含み得る組成物を見出すことであった。
この目的は、
a) 第1のアニオン性殺有害生物剤(A1)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第1の塩、および
b) 第2のアニオン性殺有害生物剤(A2)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第2の塩を含む組成物であって、
ここで両塩は同一のカチオン性ポリアミン(B)を含み、当該カチオン性ポリアミンは少なくとも2個のアミノ基を含む、上記組成物によって解決された。
用語「塩」は、少なくとも1つのアニオンと少なくとも1つのカチオンとを含む化合物を指す。アニオンとカチオンとの比は、通常、当該イオンの電荷に依存し、中性塩を生じる。典型的には、塩は、水中に溶解するとアニオンとカチオンに解離する。
用語「殺有害生物剤」は、本発明の意味の範囲内においては、1種類以上の化合物が、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤および/もしくは薬害軽減剤または成長調節剤からなる群から、好ましくは、殺菌剤、殺虫剤または除草剤からなる群から、最も好ましくは、除草剤からなる群から選択され得るということを示す。2種類以上の上記の種類の殺有害生物剤の混合物を使用してもよい。当業者は、このような殺有害生物剤について熟知しており、例えば、Pesticide Manual, 第15版 (2009), The British Crop Protection Council, Londonに見出すことができる。
第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤は、アニオン性殺有害生物剤から選択することができる。第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤は、異なるアニオン性殺有害生物剤を指す。本発明の組成物中には、さらなるアニオン性殺有害生物剤が含まれていてもよい。好ましくは、第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤である(A1)と(A2)が、本発明の組成物に含まれる唯一のアニオン性殺有害生物剤である。
用語「アニオン性殺有害生物剤」は、アニオンとして存在する殺有害生物剤を表す。好ましくは、アニオン性殺有害生物剤は、プロトン化可能な(protonizable)水素を含む殺有害生物剤に関する。さらに好ましくは、アニオン性殺有害生物剤は、カルボン酸基、チオ炭酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、チオスルホン酸基または亜リン酸基を含む殺有害生物剤、特に、カルボン酸基を含む殺有害生物剤に関する。上記基は、プロトン化可能な水素を含んでいる中性形態で部分的に存在していてもよい。
通常、アニオン性殺有害生物剤などのアニオンは、少なくとも1つのアニオン性基を含んでいる。好ましくは、アニオン性殺有害生物剤は、1つまたは2つのアニオン性基を含んでいる。特に、アニオン性殺有害生物剤は、ちょうど1つのアニオン性基を含んでいる。アニオン性基の例は、カルボキシレート基(-C(O)O-)である。上記アニオン性基は、部分的には、プロトン化可能な水素を含む中性形態で存在していてもよい。例えば、カルボキシレート基は、部分的には、カルボン酸(-C(O)OH)の中性形態で存在していてもよい。これは、好ましくはカルボン酸塩とカルボン酸との平衡状態が存在し得る水性組成物中の場合である。通常、アニオン性殺有害生物剤などのアニオンは、アニオン基に加えてカチオン基(例えばアンモニウム基)を含み得る。アニオン性殺有害生物剤が、カチオン性ポリアミン(B)と確実に塩を形成することができるようにするため、アニオン性基の数は、カチオン性基の数より多くなければならない。
好適なアニオン性殺有害生物剤は、以下に挙げられる。アニオン性殺有害生物剤の名称が、その剤の中性形態または塩を指す場合、当該アニオン性殺有害生物剤のアニオン性形態を意味する。例えば、ジカンバのアニオン性形態は、以下の式で表すことができる:
Figure 2013541573
別の例として、グリホサートのアニオン性形態は、以下の式の少なくとも1つによって表すことができる:
Figure 2013541573
専門家には、官能基の解離およびそれに従うアニオン電荷の位置は、アニオン性殺有害生物剤が溶解した形態で存在する場合、例えばpHに依存し得るということが知られている。グリホサートの酸解離定数pKaは、典型的には、第1のホスホン酸に対して0.8、カルボン酸に対して2.3、第2のホスホン酸に対して6.0、またアミンに対して11.0である。
好適なアニオン性殺有害生物剤は、カルボン酸基、チオ炭酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、チオスルホン酸基または亜リン酸基を含む除草剤であり、特に、カルボン酸基を含む除草剤である。その例は、芳香族酸系除草剤、フェノキシカルボン酸系除草剤またはカルボン酸基を含む有機リン系除草剤である。
好適な芳香族酸系除草剤は、以下のものである:安息香酸系除草剤(例えば、ジフルフェンゾピル、ナプタラム、クロランベン、ジカンバ、2,3,6-トリクロロ安息香酸(2,3,6-TBA)、トリカンバ);ピリミジニルオキシ安息香酸系除草剤(例えば、ビスピリバック、ピリミノバック);ピリミジニルチオ安息香酸系除草剤(例えばピリチオバック);フタル酸系除草剤(例えば、クロルタール);ピコリン酸系除草剤(例えば、アミノピラリド、クロピラリド、ピクロラム);キノリンカルボン酸系除草剤(例えば、キンクロラック、キンメラック);または他の芳香族酸系除草剤(例えば、アミノシクロピラクロル)。好ましいのは、安息香酸系除草剤、特に、ジカンバである。
好適なフェノキシカルボン酸系除草剤は、以下のものである:フェノキシ酢酸系除草剤(例えば、4-クロロフェノキシ酢酸(4-CPA)、(2,4-ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4-D)、(3,4-ジクロロフェノキシ)酢酸(3,4-DA)、MCPA(4-(4-クロロ-o-トリルオキシ)酪酸)、MCPA-チオエチル、(2,4,5-トリクロロフェノキシ)酢酸(2,4,5-T));フェノキシ酪酸系除草剤(例えば、4-CPB、4-(2,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB)、4-(3,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(3,4-DB)、4-(4-o-クロロ-トリルオキシ)酪酸(MCPB)、4-(2,4,5-トリクロロフェノキシ)酪酸(2,4,5-TB));フェノキシプロピオン酸系除草剤(例えば、クロプロップ、2-(4-クロロフェノキシ)プロパン酸(4-CPP)、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、4-(3,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(3,4-DP)、フェノプロップ、メコプロップ、メコプロップ-P);アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤(例えば、クロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェンチアプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ-P、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、イソキサピリホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ-P、トリホップ)。好ましいのは、フェノキシ酢酸系除草剤、特に、MCPAである。
好適なカルボン酸基を含む有機リン系除草剤は、以下のものである:ビアラホス、グルホシネート、グルホシネート-P、グリホサート。好ましいのは、グリホサートである。
好適な他のカルボン酸含有除草剤は、以下のものである:カルボン酸含有ピリジン系除草剤(例えば、フルロキシピル、トリクロピル);カルボン酸含有トリアゾロピリミジン系除草剤(例えば、クロランスラム);カルボン酸含有ピリミジニルスルホニル尿素系除草剤(例えば、ベンスルフロン、クロリムロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、メソスルフロン、プリミスルフロン、スルホメツロン);イミダゾリノン系除草剤(例えば、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、およびイマゼタピル);トリアゾリノン系除草剤(例えば、フルカルバゾン、プロポキシカルバゾン、および、チエンカルバゾン);芳香族除草剤(例えば、アシフルオルフェン、ビフェノックス、カルフェントラゾン、フルフェンピル、フルミクロラック、フルオログリコフェン、フルチアセット、ラクトフェン、ピラフルフェン)。さらに、クロルフルレノール、ダラポン、エンドタール、フランプロップ、フランプロップ-M、フルプロパネート、フルレノール、オレイン酸、ペラルゴン酸およびTCAも、他のカルボン酸含有除草剤として挙げることができる。
好適なアニオン性殺有害生物剤は、カルボン酸基、チオ炭酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、チオスルホン酸基または亜リン酸基を含んでいる殺菌剤であり、特に、カルボン酸基を含む殺菌剤である。例としては、ポリオキシン系殺菌剤(polyoxin fungicide)、例えば、ポリオキソリムがある。
好適なアニオン性殺有害生物剤は、カルボン酸基、チオ炭酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、チオスルホン酸基または亜リン酸基を含んでいる殺虫剤であり、特に、カルボン酸基を含んでいる殺虫剤である。例としては、チューリンギエンシンがある。
好適なアニオン性殺有害生物剤は、カルボン酸基、チオ炭酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、チオスルホン酸基または亜リン酸基を含んでいる植物成長調節剤であり、特に、カルボン酸基を含んでいる植物成長調節剤である。例としては、1-ナフチル酢酸、(2-ナフチルオキシ)酢酸、インドール-3-イル酢酸、4-インドール-3-イル酪酸、グリホシン、ジャスモン酸、2,3,5-トリヨード安息香酸、プロヘキサジオン、トリネキサパックがあり、好ましくは、プロヘキサジオンおよびトリネキサパックである。
好ましいアニオン性殺有害生物剤は、アニオン性除草剤であり、より好ましくは、ジカンバ、グリホサート、2,4-D、アミノピラリド、アミノシクロピラクロルおよびMCPAである。特に好ましいのは、ジカンバおよびグリホサートである。別の好ましい実施形態においては、ジカンバが好ましい。別の好ましい実施形態においては、2,4-Dが好ましい。別の好ましい実施形態においては、グリホサートが好ましい。別の好ましい実施形態においては、MCPAが好ましい。
好ましい実施形態では、第1のアニオン性殺有害生物剤(A1)は、全てのアニオン性基が1種以上のカルボキシレート基から選択されるアニオン性殺有害生物剤である。(殺有害生物剤A1)。より好ましくは、上記の第1のアニオン性殺有害生物剤は、1つのアニオン性基を含み、そのアニオン性基はカルボキシレート基であり、あるいは上記のアニオン性殺有害生物剤は2つのアニオン性基を含み、そのアニオン性基はいずれもカルボキシレート基である。特に、上記のアニオン性殺有害生物剤はちょうど1つのアニオン性基を含み、そのアニオン性基はカルボキシレート基である。
上記の第1のアニオン性殺有害生物剤の全てのアニオン性基が1種以上のカルボキシレート基から選択される場合、第1のアニオン性殺有害生物剤は、カルボキシレート基のほかにアニオン性基を含まない。例えば、そのようなアニオン性殺有害生物剤は、チオカルボン酸基、スルホネート基、スルフィニネート(sulfininate)基、チオスルホネート基またはホスホネート基を含まない。
好適な殺有害生物剤(A1)について、以下に記載する。殺有害生物剤の名称が、当該殺有害生物剤の中性形態または塩を指す場合、当該殺有害生物剤のアニオン性形態を意味する。
好ましい殺有害生物剤(A1)は、除草剤、例えば、芳香族酸系除草剤またはフェノキシカルボン酸系除草剤である。好ましい除草剤は、クロピラリド、ピクロラム、キンクロラック、キンメラック、ジカンバ、(2,4-ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4-D)、4-(4-クロロ-o-トリルオキシ)酪酸(MCPA)、4-(4-クロロ-o-トリルオキシ)酪酸(MCPB)、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、メコプロップ、メコプロップ-P、フルロキシピル、トリクロピルである。
好適な芳香族酸系除草剤は、以下のものである:安息香酸系除草剤(例えば、クロランベン、ジカンバ、2,3,6-トリクロロ安息香酸(2,3,6-TBA)、トリカンバ);ピリミジニルオキシ安息香酸系除草剤(例えば、ビスピリバック、ピリミノバック);ピリミジニルチオ安息香酸系除草剤(例えば、ピリチオバック);フタル酸系除草剤(例えば、クロルタール);ピコリン酸系除草剤(例えば、アミノピラリド、クロピラリド、ピクロラム);キノリンカルボン酸系除草剤(例えば、キンクロラック、キンメラック);または、他の芳香族酸系除草剤(例えば、アミノシクロピラクロル)。好ましいのは、安息香酸系除草剤、特に、ジカンバである。
好適なフェノキシカルボン酸系除草剤は、以下のものである:フェノキシ酢酸系除草剤、例えば、4-クロロフェノキシ酢酸(4-CPA)、(2,4-ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4-D)、(3,4-ジクロロフェノキシ)酢酸(3,4-DA)、MCPA(4-(4-クロロ-o-トリルオキシ)酪酸)、MCPA-チオエチル、(2,4,5-トリクロロフェノキシ)酢酸(2,4,5-T);フェノキシ酪酸系除草剤、例えば、4-CPB、4-(2,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB)、4-(3,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(3,4-DB)、4-(4-クロロ-o-トリルオキシ)酪酸(MCPB)、4-(2,4,5-トリクロロフェノキシ)酪酸(2,4,5-TB);フェノキシプロピオン酸系除草剤、例えば、クロプロップ、2-(4-クロロフェノキシ)プロパン酸(4-CPP)、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、4-(3,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(3,4-DP)、フェノプロップ、メコプロップ、メコプロップ-P;アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤、例えば、クロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェンチアプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ-P、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、イソキサピリホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ-P、トリホップ。好ましいのは、フェノキシ酢酸系除草剤、特に、MCPAである。好ましいのは、フェノキシ酢酸系除草剤、特にMCPAである。
好適な別のカルボン酸含有除草剤は、以下のものである:カルボン酸含有ピリジン系除草剤(例えば、フルロキシピル、トリクロピル);カルボン酸含有トリアゾロピリミジン系除草剤(例えば、クロランスラム);カルボン酸含有ピリミジニルスルホニル尿素系除草剤(例えば、ベンスルフロン、クロリムロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、メソスルフロン、プリミスルフロン、スルホメツロン)。
さらに好適な殺有害生物剤(A1)は、殺菌剤、例えば、ポリオキシン系殺菌剤(例えば、ポリオキソリム)である。
さらに好適な殺有害生物剤(A1)は、殺虫剤、例えば、チューリンギエンシンである。
好適なアニオン性殺有害生物剤は、植物成長調節剤、例えば、1-ナフチル酢酸、(2-ナフチルオキシ)酢酸、インドール-3-イル酢酸、4-インドール-3-イル酪酸、グリホシン、ジャスモン酸、2,3,5-トリヨード安息香酸、プロヘキサジオン、トリネキサパックであり、この場合、プロヘキサジオンおよびトリネキサパックがより好ましい。
最も好ましい殺有害生物剤(A1)は、ジカンバ、2,4-D、アミノピラリド、アミノシクロピラクロルおよびMCPAである。とりわけ好ましいのは、ジカンバである。別の好ましい実施形態においては、2,4-Dが好ましい。別の好ましい実施形態においては、MCPAが好ましい。
別の好ましい実施形態においては、第2のアニオン性殺有害生物剤は、少なくとも1つのアニオン性基が1種以上のホスホネート基から選択されるアニオン性殺有害生物剤である(殺有害生物剤A2)。好ましい殺有害生物剤A2は除草剤であり、この場合、当該除草剤の少なくとも1つのアニオン性基は、1種以上のホスホネート基から選択される。例としては、カルボン酸基を含む有機リン系除草剤がある。好適なカルボン酸基を含む有機リン系除草剤は、以下のものである:ビアラホス、グルホシネート、グルホシネート-P、グリホサート。好ましいのは、グリホサートである。
好ましくは、第1のアニオン性殺有害生物剤(A1)はカルボン酸基を含み、第2のアニオン性殺有害生物剤(A2)はホスホネート基を含む。
より好ましくは、第1のアニオン性殺有害生物剤は、芳香族酸除草剤またはフェノキシカルボン酸除草剤であり、第2のアニオン性殺有害生物剤は、カルボン酸基を含む有機リン系除草剤である。
別の好ましい実施形態において、第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤は、ジカンバ、キンクロラック、グリホサート、2,4-D、アミノピラリドおよびMCPPから選択される。例えば、第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤は、ジカンバとグリホサート、2,4-Dとジカンバ、ジカンバとMCPP、2,4-DとMCPP、または2,4-Dとグリホサートである。特に好ましい形態において、第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤は、ジカンバとグリホサートから選択される。
第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤(例えばジカンバとグリホサートから選択される)との和の、カチオン性ポリアミン(B)(例えばB1.1またはB1.2)の和に対するモル比は、多くの場合、1:10〜10:1、好ましくは1.3:1〜10:1、より好ましくは1.5:1〜4:1、および特に1.7:1〜3:1の範囲内である。上記のモル比は、イオンの電荷の数に依存し得る。例えば、1モル当たり1つの負電荷を含むアニオン性殺有害生物剤の1モルは、通常、1モル当たり1つの正電荷を含むカチオン性ポリアミンの1モルと化合する。好ましくは、アニオン性殺有害生物剤とポリアミンは、塩が、20℃において、480g/Lの濃度で水中に含まれる場合、pHが6.5〜9.0(好ましくは、7.0〜8.0)となるようなモル比で化合する。
用語「ポリアミン」は、本発明の意味の範囲内において、少なくとも2つのアミノ基(例えば、第1級アミノ基、第2級アミノ基、または、第3級アミノ基)を含む有機化合物に関する。
用語「カチオン性ポリアミン」は、カチオンとして存在するポリアミンを指す。好ましくは、カチオン性ポリアミンにおいて、少なくとも1つのアミノ基は、アンモニウムのカチオン性形態、例えばR-N+H3、R2-N+H2、またはR3-N+Hとして存在する。(B1)、(B2)、または(B4)などの式が中性分子を示す場合、これらは通常、カチオン形態(すなわち少なくとも1つのアミノ基が、アンモニウムのカチオン形態、例えばR-N+H3、R2-N+H2、またはR3-N+Hとして存在する)を指す。例えば、B1.1のカチオン性形態は、以下の式の少なくとも1つによって表すことができる:
Figure 2013541573
例えば、B1.2のカチオン性形態は、以下の式の少なくとも1つによって表すことができる:
Figure 2013541573
例えば、B1.6のカチオン性形態は、以下の式の少なくとも1つによって表すことができる:
Figure 2013541573
専門家は、カチオン性ポリアミンのアミン基のうちのどれが好ましくはプロトン化されるかについて知っているが、これは、カチオン性ポリアミンのアミン基のうちのどれがプロトン化されるかは、例えば、pHまたは物理的形状によって決まるからである。水溶液中では、カチオン性ポリアミンのアミノ基のアルカリ度は、通常、第3級アミンから第1級アミン、そして、第2級アミンへと増加する。
好ましくは、カチオン性ポリアミン(B)は、式(B1):
Figure 2013541573
(式中、R1、R2、R4、R6およびR7は、独立してHであるか、または、場合によりOHで置換されているC1-C6-アルキルであり、
R3およびR5は、独立してC2-C10-アルキレンであり、
Xは、OHまたはNR6R7であり、さらに
nは1〜20である);
または式(B2):
Figure 2013541573
(式中、R10およびR11は、独立してHまたはC1-C6-アルキルであり、
R12は、C1-C12-アルキレンであり、さらに
R13は、環中に窒素を含むか、または少なくとも1つの単位NR10R11で置換されているC5-C8脂肪族環系である)で表される化合物である。
1つの実施形態において、カチオン性ポリアミンは、以下の式:
Figure 2013541573
(式中、R1、R2、R4、R6、R7は、独立してHであるか、または、場合によりOHで置換されていてもよいC1-C6-アルキルであり、R3およびR5は、独立してC2-C10-アルキレンであり、Xは、OHまたはNR6R7であり、nは1〜20である)
で表される。R1、R2、R4、R6およびR7は、好ましくは独立してHまたはメチルである。好ましくは、R1、R2、R4、R6およびR7はHである。R6およびR7は、好ましくは、それぞれR1およびR2と同一である。R3およびR5は、好ましくは独立してC2-C4-アルキレン、特に独立してC2-C3-アルキレン、例えばエチレン(-CH2CH2-)、またはn-プロピレン(-CH2CH2CH2-)である。典型的には、R3とR5は同一である。R3およびR5は、直鎖または分枝鎖であってよく、置換されていなくてもよいかまたはハロゲンで置換されていてもよい。好ましくは、R3およびR5は、直鎖である。好ましくは、R3およびR5は、置換されていない。Xは、好ましくは、NR6R7である。好ましくは、nは、1〜10であり、より好ましくは1〜6であり、特に1〜4である。別の好ましい実施形態において、nは、2〜10である。好ましくは、R1、R2、R、R6およびR7は、独立してHまたはメチルであり、R3およびR5は、独立してC2-C3-アルキレンであり、XはOHまたはNR6R7であり、nは1〜10である。
基Xは、C2-C10-アルキレン基であるR5に結合している。このことは、XがC2-C10-アルキレン基のどの炭素原子にも結合し得るということを意味している。単位-R5-Xの例は、-CH2-CH2-CH2-OH、または、-CH2-CH(OH)-CH3である。
R1、R2、R4、R6、R7は、独立してHであるか、または、場合によりOHで置換されているC1-C6-アルキルである。このような置換の例は、式(B1.9)であり、該式において、R4は、Hであるか、または、OHで置換されているC1-C6-アルキルである(より具体的には、R4は、OHで置換されているC3-アルキルである)。好ましくは、R1、R2、R4、R6、R7は、独立してHまたはC1-C6-アルキルである。
別の好ましい実施形態においては、式(B1)で表されるカチオン性ポリマーはエーテル基(-O-)を含んでいない。エーテル基は、光化学的分解を促進して、爆発性基(exploxive radical)またはペルオキシ基を生じることが知られている。
XがNR6R7である式(B1)のカチオン性ポリアミンの例は、ジエチレントリアミン(DETA、k=1である(B4)、(B1.1)に対応)、トリエチレンテトラアミン(TETA、k=2である(B4))、テトラエチレンペンタアミン(TEPA、k=3である(B4))である。工業用品質のTETAは、多くの場合、主成分としての直鎖TETAに加えて、トリス-アミノエチルアミン(TAEA)、ピペラジノエチルエチレンジアミン(PEEDA)およびジアミノエチルピペラジン(DAEP)も含む混合物である。工業用品質のTEPAは、多くの場合、主成分としての直鎖TEPAに加えて、アミノエチルトリス-アミノエチルアミン(AE-TAEA)、アミノエチルジアミノエチルピペラジン(AE-DAEP)およびアミノエチルピペラジノエチルエチレンジアミン(AE-PEEDA)も含む混合物である。このようなエチレンアミン類は、Dow Chemical Companyから市販されている。さらなる例は、ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)(B1.3)、N,N,N',N'',N''-ペンタメチル-ジプロピレントリアミン(B1.4)(Jeffcat(登録商標) ZR-40として市販)、N,N-ビス(3-ジメチルアミノプロピル)-N-イソプロパノールアミン(Jeffcat(登録商標) ZR-50として市販)、N'-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)-N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン(B1.5)(Jeffcat(登録商標) Z-130として市販)、および、N,N-ビス(3-アミノプロピル)メチルアミン(BAPMA)(B1.2)である。特に好ましいのは、(B4)(式中、kは1〜10である)、(B1.2)、(B1.4)および(B1.5)である。最も好ましいのは、(B4)(式中、kは1、2、3または4である)および(B1.2)である。特に、(B1.1)および(B1.2)が好ましい。さらに特に好ましい実施形態において、カチオン性ポリアミンは(B1.1)である。さらに特に好ましい実施形態において、カチオン性ポリアミンは(B1.2)である。
Figure 2013541573
XがOHである式(B1)のポリアミンの例は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N,N-ジイソプロパノールアミン(DPA)(B1.9)、N,N,N'-トリメチルアミノエチル-エタノールアミン(B1.7)(Jeffcat(登録商標) Z-110として市販)、アミノプロピルモノメチルエタノールアミン(APMMEA)(B1.8)、およびアミノエチルエタノールアミン(AEEA)(B1.6)である。特に好ましいのは(B1.6)である。
Figure 2013541573
別の実施形態において、カチオン性ポリアミンは、以下の式(B2):
Figure 2013541573
(式中、R10およびR11は、独立してHまたはC1-C6-アルキルであり、R12は、C2-C12-アルキレンであり、またR13は、環中に窒素を含むか、または、少なくとも1つの単位NR10R11で置換されているC5-C8脂肪族環系である)で表される。
R10およびR11は、好ましくは独立して、Hまたはメチルであり、より好ましくはHである。典型的には、R10およびR11の単位C1-C6-アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、置換されていないかまたはハロゲンで置換されている。好ましくは、R10およびR11の単位C1-C6-アルキルは、置換されておらず、且つ直鎖である。より好ましくは、R10とR11は同一である。
R12は、好ましくは、C2-C4-アルキレン、例えば、エチレン(-CH2CH2-)またはn-プロピレン(-CH2CH2CH2-)である。R12は、直鎖または分枝鎖であってよく、好ましくは、直鎖である。R12は、置換されていなくてもよいかまたはハロゲンで置換されていてもよく、好ましくは、置換されていない。
R13は、環中に窒素を含むか、または少なくとも1つの単位NR10R11で置換されているC5-C8脂肪族環系である。好ましくは、R13は、環中に窒素を含むC5-C8脂肪族環系である。C5-C8環系は、置換されていなくてもよいかまたは少なくとも1つのC1-C6-アルキル基もしくは少なくとも1つのハロゲンで置換されていてもよい。好ましくは、C5-C8環系は、置換されていないかまたは少なくとも1つのC1-C4-アルキル基で置換されている。環中に窒素を含むC5-C8脂肪族環系の例は、ピペラジル(piperazyl)基である。環中に窒素を含むC5-C8脂肪族環系であるR13の例は、以下の式(B2.11)および式(B2.12)で表される化合物である。少なくとも1つの単位NR10R11で置換されているC5-C8脂肪族環系であるR13の例は、以下の式(B2.10)で表される化合物である。
より好ましくは、R10およびR11は、独立してHまたはメチルであり、R12は、C2-C3-アルキレンであり、またR13は、環中に窒素を含むC5-C8脂肪族環系である。別の好ましい実施形態においては、式(B2)で表されるカチオン性ポリマーは、エーテル基(-O-)を含んでいない。
式(B2)で表される特に好ましいカチオン性ポリアミンは、イソホロンジアミンISPA(B2.10)、アミノエチルピペラジンAEP(B2.11)および1-メチル-4-(2-ジメチルアミノエチル)ピペラジンTAP(B2.12)である。これらの化合物は、HuntsmanまたはDow, USAから市販されている。好ましいのは、(B2.10)および(B2.11)であり、より好ましくは、(B2.11)である。別の実施形態では、(B2.11)および(B2.12)が好ましい。
Figure 2013541573
さらに好ましい実施形態において、カチオン性ポリアミンは、式(B1.2)、(B1.5)の化合物または式(B2)の化合物である。
式(B1)、(B2)および(B4)のカチオン性ポリアミンは、既知の方法で得ることができるか、または市販されている。
本発明はまた、第1の塩と第2の塩を接触させるステップを含む、本発明による組成物の調製方法にも関する。第1の塩と第2の塩は、何も加えずにそれらだけで(neatly)化合させてもよいし、またはそれらの利用可能な製剤(例えば、乾燥製剤もしくは固形製剤、ならびに水性製剤などの液体製剤)に含まれる塩と化合させてもよい。好ましくは、第1の塩と第2の塩は、水中で接触させる。化合後、水を除去して塩を単離することができる。化合は、-20℃〜100℃のような通常温度、好ましくは3℃〜90℃で行うことができる。
本発明の農薬組成物は、少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤を含み得る。さらなる殺有害生物剤は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤および/もしくは薬害軽減剤または成長調節剤からなる群から選択してよく、好ましくは、殺菌剤、殺虫剤または除草剤からなる群から選択してよく、より好ましくは除草剤の群から選択してよい。好ましいさらなる殺有害生物剤は、イミダゾリノン系除草剤およびトリアジン系除草剤である。さらなる殺有害生物剤は、好ましくはアニオン性殺有害生物剤を含まない。
以下のリストは、さらなる殺有害生物剤として使用し得る殺有害生物剤の例を示す。このリストの中の好ましいさらなる殺有害生物剤は、アニオン性殺有害生物剤ではない殺有害生物剤である。
殺菌剤の例は、以下のものである:
(A) ストロビルリン系:
アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバミン酸メチル、および、2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド;
(B) カルボキサミド系:
・ カルボアニリド系:ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、イソピラザム、イソチアニル、キララキシル、メプロニル、メタラキシル、メタラキシル-M(メフェノキサム)、オフラセ、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、テクロフタラム、チフルザミド、チアジニル、2-アミノ-4-メチルチアゾール-5-カルボキシアニリド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、および、N-(2-(1,3,3-トリメチル-ブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;
・ カルボン酸モルホリド系:ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ(pyrimorph);
・ 安息香酸アミド系:フルメトベル、フルオピコリド、フルオピラム、ゾキサミド;
・ 他のカルボキサミド系:カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、オキシテトラサイクリン、シルチオファム、および、N-(6-メトキシピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボン酸アミド;
(C) アゾール系:
・ トリアゾール系:アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキシポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール;
・ イミダゾール系:シアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;
・ ベンゾイミダゾール系:ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール;
・ その他:エタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール、および、2-(4-クロロ-フェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシ-フェニル)イソオキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニルオキシアセトアミド;
(D) ヘテロ環化合物:
・ ピリジン系:フルアジナム、ピリフェノックス、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチルイソオキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]ピリジン;
・ ピリミジン系:ブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、フェナリモール、フェリムゾン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモール、ピリメタニル;
・ ピペラジン系:トリホリン;
・ ピロール系:フェンピクロニル、フルジオキソニル;
・ モルホリン系:アルジモルフ、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ;
・ ピペリジン系:フェンプロピジン;
・ ジカルボキシイミド系:フルオルイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン;
・ 非芳香族5員ヘテロ環:ファモキサドン、フェンアミドン、フルチアニル、オクチリノン、プロベナゾール、5-アミノ-2-イソプロピル-3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロピラゾール-1-カルボチオ酸S-アリルエステル;
・ その他:アシベンゾラル-S-メチル、アメトクトラジン、アミスルブロム、アニラジン、ブラストサイジン-S、カプタホール、キャプタン、キノメチオナート、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチル硫酸塩、フェノキサニル、ホルペット、オキソリン酸、ピペラリン、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリアゾキシド、トリシクラゾール、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール、および、5-クロロ-7-(4-メチル-ピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン;
(E) カーバメート系:
・ チオカーバメート系およびジチオカーバメート系:ファーバム、マンゼブ、マンネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、プロピネブ、チウラム、ジネブ、ジラム;
・ カーバメート系:ベンチアバリカルブ、ジエトフェンカルブ、イプロバリカルブ、プロパモカルブ、塩酸プロパモカルブ、バリフェナレート(valifenalate)、および、N-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)-ブタ-2-イル)カルバミン酸(4-フルオロフェニル)エステル;
(F) 別の活性物質:
・ グアニジン系:グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、酢酸グアザチン、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジン-トリス(アルベシル酸塩);
・ 抗生物質:カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ストレプトマイシン、ポリオキシン、バリダマイシン-A;
・ ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、ニトロタル-イソプロピル、テクナゼン;
・ 有機金属化合物:フェンチン塩、例えば、酢酸フェンチン、塩化フェンチンまたは水酸化フェンチン;
・ 硫黄含有ヘテロ環化合物:ジチアノン、イソプロチオラン;
・ 有機リン化合物:エジフェンホス、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、イプロベンホス、亜リン酸およびその塩、ピラゾホス、トルクロホス-メチル;
・ 有機塩素化合物:クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フタリド、キントゼン、チオファネート-メチル、トリルフルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド;
・ 無機活性物質:ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
・ その他:ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、メトラフェノン、ミルディオマイシン、オキシン銅、プロヘキサジオン-カルシウム、スピロキサミン、テブフロキン、トリルフルアニド、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル)-アミド、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(R)-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル-アミド、メトキシ-酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-ジメチル-キノリン-4-イルエステル、およびN-メチル-2-{1-[(5-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミド。
成長調節剤の例は、以下のものである:
アブシジン酸、アミドクロル、アンシミドール、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノリド、ブトラリン、クロルメコート(クロルメコートクロリド)、コリンクロリド、シクラニリド、ダミノジット、ジケグラック、ジメチピン、2,6-ジメチルプリジン、エテホン、フルメトラリン、フルルプリミドール、フルチアセット、ホルクロルフェニュロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール-3-酢酸、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メピコート(メピコートクロリド)、ナフタレン酢酸、N-6-ベンジルアデニン、パクロブトラゾール、プロヘキサジオン(プロヘキサジオン-カルシウム)、プロヒドロジャスモン、チジアズロン、トリアペンテノール、トリブチルホスホロトリチオエート、2,3,5-トリヨード安息香酸、トリネキサパック-エチル、およびウニコナゾール。
除草剤の例は、以下のものである:
・ アセトアミド系:アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、フルフェナセット、メフェナセット、メトラクロール、メタザクロール、ナプロパミド、ナプロアニリド、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、テニルクロール;
・ アミノ酸誘導体:ビラナホス、グリホセート(例えば、グリホサート遊離酸、グリホサート アンモニウム塩、グリホサート イソプロピルアンモニウム塩、グリホサート トリメチルスルホニウム塩、グリホサート カリウム塩、グリホサートジメチルアミン塩))、グルホシネート、スルホセート;
・ アリールオキシフェノキシプロピオン酸系:クロジナホップ、シハロホップ-ブチル、フェノキサプロップ、フルアジホップ、ハロキシホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ-P-テフリル
・ ビピリジル系:ジクワット、パラコート;
・ (チオ)カーバメート系:アシュラム、ブチレート、カルベタミド、デスメジファム、ジメピレート、エプタム(EPTC)、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、フェンメジファム、プロスルカルブ、ピリブチカルブ、チオベンカーブ、トリアレート;
・ シクロヘキサンジオン系:ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム;
・ ジニトロアニリン系:ベンフルラリン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、トリフルラリン;
・ ジフェニルエーテル系:アシフルオルフェン、アクロニフェン、ビフェノックス、ジクロホップ、エトキシフェン、ホメサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン;
・ ヒドロキシベンゾニトリル系:ブロモキシニル、ジクロベニル、アイオキシニル;
・ イミダゾリノン系:イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル;
・ フェノキシ酢酸系:クロメプロップ、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPA-チオエチル、MCPB、メコプロップ;
・ ピラジン系:クロリダゾン、フルフェンピル-エチル、フルチアセット、ノルフルラゾン、ピリデート;
・ ピリジン系:アミノピラリド、クロピラリド、ジフルフェニカン、ジチオピル、フルリドン、フルロキシピル、ピクロラム、ピコリナフェン、チアゾピル;
・ スルホニル尿素系:アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロン-メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、1-((2-クロロ-6-プロピル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)スルホニル)-3-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)尿素;
・ トリアジン系:アメトリン、アトラジン、シアナジン、ジメタメトリン、エチオジン、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジン、プロメトリン、シマジン、テルブチラジン、テルブトリン、トリアジフラム;
・ 尿素系:クロロトルロン、ダイムロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、テブチウロン;
・ 他のアセト乳酸シンターゼ阻害薬:ビスピリバック-ナトリウム、クロランスラム-メチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルカルバゾン、フルメトスラム、メトスラム、オルソ-スルファムロン、ペノキススラム、プロポキシカルバゾン、ピリバムベンズ-プロピル(pyribambenz-propyl)、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバック-メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピロキサスルホン、ピロキシスラム;
・ その他:アミカルバゾン、アミノトリアゾール、アニロホス、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンカルバゾン、ベンフルレセート(benfluresate)、ベンゾフェナップ、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ビシクロピロン、ブロマシル、ブロモブチド、ブタフェナシル、ブタミホス、カフェンストロール、カルフェントラゾン、シニドン-エチル、クロルタル、シンメチリン、クロマゾン、クミルロン、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ジカンバ、ジフェンゾコート、ジフルフェンゾピル、ドレクスレラ・モノセラス(Drechslera monoceras)、エンドタール、エトフメセート、エトベンザニド、フェノキサスルホン、フェントラザミド、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルポキサム、フルロクロリドン、フルルタモン、インダノファン、イソキサベン、イソキサフルトール、レナシル、プロパニル、プロピザミド、キンクロラック、キンメラック、メソトリオン、メチルヒ酸(methyl arsenic acid)、ナプタラム、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメホン、ペントキサゾン、ピノキサデン、ピラクロニル、ピラフルフェン-エチル、ピラスルホトール(pyrasulfotol)、ピラゾキシフェン、ピラゾリネート、キノクラミン、サフルフェナシル、スルコトリオン、スルフェントラゾン、ターバシル、テフリルトリオン、テンボトリオン、チエンカルバゾン、トプラメゾン、(3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリミジン-1-イル)-フェノキシ]-ピリジン-2-イルオキシ)-酢酸エチルエステル、6-アミノ-5-クロロ-2-シクロプロピル-ピリミジン-4-カルボン酸メチルエステル、6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチル-フェノキシ)-ピリダジン-4-オール、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-ピリジン-2-カルボン酸、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メトキシ-フェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル、および、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-3-ジメチルアミノ-2-フルオロ-フェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル。
殺虫剤の例は、以下のものである:
・ 有機(チオ)リン酸エステル系:アセフェート、アザメチホス、アジンホス-メチル、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クロルフェンビンホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ダイスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシジメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロロビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン;
・ カーバメート系:アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカーブ、プロポクスル、チオジカルブ、トリアザメート;
・ ピレスロイド系:アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダ-シハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウ-フルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン;
・ 昆虫成長調節剤:(a)キチン合成阻害薬:ベンゾイル尿素系:クロルフルアズロン、シロマジン(cyramazin)、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェンジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンテジン(clofentazine);(b)エクジソン拮抗薬:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン;(c)幼若ホルモン様作用物質(juvenoid):ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ;(d)脂質生合成阻害薬:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト;
・ ニコチン受容体作動薬/拮抗薬化合物:クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド、1-(2-クロロ-チアゾール-5-イルメチル)-2-ニトロイミノ-3,5-ジメチル-[1,3,5]トリアジナン;
・ GABA拮抗薬化合物:エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-メチル-フェニル)-4-スルフィナモイル-1H-ピラゾール-3-カルボチオ酸アミド;
・ 大環状ラクトン系殺虫剤:アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、スピネトラム;
・ ミトコンドリア電子伝達阻害薬(METI) I殺ダニ薬:フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム;
・ METI IIおよびIII化合物:アセキノシル、フルアシプリム(fluacyprim)、ヒドラメチルノン;
・ 脱共役剤:クロルフェナピル;
・ 酸化的リン酸化の阻害薬:シヘキサチン、ジアフェンチウロン、酸化フェンブタスズ、プロパルギット;
・ 脱皮ディスラプター化合物:クリオマジン(cryomazine);
・ 混合機能オキシダーゼ阻害薬:ピペロニルブトキシド;
・ ナトリウムチャンネル遮断薬:インドキサカルブ、メタフルミゾン;
・ その他:ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアジピル(cyazypyr)(HGW86)、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメト、イミシアホス、ビストリフルロン、および、ピリフルキナゾン。
本発明の組成物は、除草剤として適している。それらは、そのままで、または、適切に製剤された組成物として好適である。本発明の組成物は、非農耕地(non-crop area)における植生を、特に高施用量において、非常に効率よく防除する。本発明の組成物は、コムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズおよびワタなどの作物において、それら作物植物に重大な損傷を引き起こすことなく、広葉雑草およびイネ科雑草に対して作用する。この効果は、主に低施用量で観察される。
本発明による組成物は、その施用方法に応じて、望ましくない植物を排除するためにさらに多くの種類の作物植物において付加的に使用することも可能である。好適な作物の例は、以下のとおりである:
タマネギ(Allium cepa)、パイナップル(Ananas comosus)、ラッカセイ(Arachis hypogaea)、アスパラガス(Asparagus officinalis)、エンバク(Avena sativa)、テンサイ(Beta vulgaris spec. altissima)、カエンサイ(Beta vulgaris spec. rapa)、ブラシカ・ナプス 変種ナプス(Brassica napus var. napus)、ブラシカ・ナプス 変種ナポブラシカ(Brassica napus var. napobrassica)、ブラシカ・ラパ 変種シルベストリス(Brassica rapa var. silvestris)、キャベツ(Brassica oleracea)、クロガラシ(Brassica nigra)、カラシナ(Brassica juncea)、ナタネ(Brassica campestris)、チャ(Camellia sinensis)、ベニバナ(Carthamus tinctorius)、ペカン(Carya illinoinensis)、レモン(Citrus limon)、オレンジ(Citrus sinensis)、アラビアコーヒー(Coffea arabica)〔ロブスタコーヒー(Coffea canephora)、リベリアコーヒー(Coffea liberica)〕、キュウリ(Cucumis sativus)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、ニンジン(Daucus carota)、アブラヤシ(Elaeis guineensis)、エゾヘビイチゴ(Fragaria vesca)、ダイズ(Glycine max)、リクチメン(Gossypium hirsutum)、〔アジアメン(Gossypium arboreum)、アジアメン(Gossypium herbaceum)、ゴシピウム・ビチホリウム(Gossypium vitifolium)〕、ヒマワリ(Helianthus annuus)、パラゴム(Hevea brasiliensis)、オオムギ(Hordeum vulgare)、ホップ(Humulus lupulus)、サツマイモ(Ipomoea batatas)、ペルシャグルミ(Juglans regia)、ヒラマメ(Lens culinaris)、アマ(Linum usitatissimum)、トマト(Lycopersicon lycopersicum)、リンゴ属各種(Malus spec.)、キャッサバ(Manihot esculenta)、ムラサキウマゴヤシ(Medicago sativa)、バナナ属各種(Musa spec.)、タバコ(Nicotiana tabacum)(N. rustica)、オリーブ(Olea europaea)、イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Phaseolus lunatus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、オウシュウトウヒ(Picea abies)、マツ属各種(Pinus spec.)、ピスタチオ(Pistacia vera)、エンドウ(Pisum sativum)、セイヨウミザクラ(Prunus avium)、モモ(Prunus persica)、セイヨウナシ(Pyrus communis)、アンズ(Prunus armeniaca)、スミノミザクラ(Prunus cerasus)、アーモンド(Prunus dulcis)およびプルーン(Prunus domestica)、スグリ(Ribes sylvestre)、ヒマ(Ricinus communis)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ライムギ(Secale cereale)、シロガラシ(Sinapis alba)、ジャガイモ(Solanum tuberosum)、モロコシ(Sorghum bicolor s. vulgare)、カカオ(Theobroma cacao)、アカツメクサ(Trifolium pratense)、コムギ(Triticum aestivum)、ライコムギ(Triticale)、マカロニコムギ(Triticum durum)、ソラマメ(Vicia faba)、ブドウ(Vitis vinifera)、トウモロコシ(Zea mays)。
好ましい作物は、以下のものである:ラッカセイ(Arachis hypogaea)、テンサイ(Beta vulgaris spec. altissima)、ブラシカ・ナプス 変種ナプス(Brassica napus var. napus)、キャベツ(Brassica oleracea)、カラシナ(Brassica juncea)、レモン(Citrus limon)、オレンジ(Citrus sinensis)、アラビアコーヒー(Coffea arabica)〔ロブスタコーヒー(Coffea canephora)、リベリアコーヒー(Coffea liberica)〕、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、ダイズ(Glycine max)、リクチメン(Gossypium hirsutum)、〔アジアメン(Gossypium arboreum)、アジアメン(Gossypium herbaceum)、ゴシピウム・ビチホリウム(Gossypium vitifolium)〕、ヒマワリ(Helianthus annuus)、オオムギ(Hordeum vulgare)、ペルシャグルミ(Juglans regia)、ヒラマメ(Lens culinaris)、アマ(Linum usitatissimum)、トマト(Lycopersicon lycopersicum)、リンゴ属各種(Malus spec.)、ムラサキウマゴヤシ(Medicago sativa)、タバコ(Nicotiana tabacum)(N. rustica)、オリーブ(Olea europaea)、イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Phaseolus lunatus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、ピスタチオ(Pistacia vera)、エンドウ(Pisum sativum)、アーモンド(Prunus dulcis)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ライムギ(Secale cereale)、ジャガイモ(Solanum tuberosum)、モロコシ((Sorghum bicolor(s. vulgare))、ライコムギ(Triticale)、コムギ(Triticum aestivum)、マカロニコムギ(Triticum durum)、ソラマメ(Vicia faba)、ブドウ(Vitis vinifera)、および、トウモロコシ(Zea mays)。
本発明による組成物は、例えば形質または特性を変えるために遺伝子組換え植物においても使用することができる。用語「遺伝子組換え植物」は、自然状態では、交雑育種、突然変異、天然の組換え(natural recombination)、育種、突然変異誘発または遺伝子工学によっては容易に得ることができないような方法で、その遺伝物質が組換えDNA技術を用いて改変されている植物であると理解されたい。植物の特定の特性を改善するために、典型的には、遺伝子組換え植物の遺伝物質の中に1つ以上の遺伝子が組み込まれている。そのような遺伝子改変修飾は、限定するものではないが、例えば、プレニル化、アセチル化もしくはファルネシル化された部分またはPEG部分などの、グリコシル化またはポリマー付加によるタンパク質、オリゴペプチドまたはポリペプチドの標的化翻訳後修飾も包含する。
育種、突然変異誘発または遺伝子工学によって修飾された植物、例えば、特定の種類の除草剤の施用に対して耐性にされた植物は、本発明による組成物と共に使用するのに特に有用である。育種または遺伝子工学の慣習的な方法の結果として、複数種の除草剤〔例えば、オーキシン除草剤、例えば、ジカンバ、または、2,4-D;白化除草剤、例えば、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害薬、または、フィトエンデサチュラーゼ(PDS)阻害薬;アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害薬、例えば、スルホニル尿素系、または、イミダゾリノン系;エノールピルビルシキミ酸3-リン酸合成酵素(EPSP)阻害薬、例えば、グリホサート;グルタミン合成酵素(GS)阻害薬、例えば、グルホシネート;プロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼ(PPO)阻害薬;脂質生合成阻害薬、例えば、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCアーゼ)阻害薬;または、オキシニル(すなわち、ブロモキシニル、または、アイオキシニル)除草剤〕に対する耐性が開発された。さらに、植物は、複合的な遺伝子組換えによって、複数種類の除草剤に対して抵抗性にされた〔例えば、グリホサートとグルホシネートの両方に対する抵抗性、または、グリホサートと別の種類の除草剤(例えば、ALS阻害薬、HPPD阻害薬、オーキシン除草剤、または、ACCアーゼ阻害薬)の両方に対する抵抗性〕。これらの除草剤抵抗性技術は、例えば、以下のものに記載されている:Pest Management Science 61, 2005, 246;Pest Management Science 61, 2005, 258;Pest Management Science 61, 2005, 277;Pest Management Science 61, 2005, 269;Pest Management Science 61, 2005, 286;Pest Management Science 64, 2008, 326;Pest Management Science 64, 2008, 332;Weed Science 57, 2009, 108;Australian Journal of Agricultural Research 58, 2007, 708;Science 316, 2007, 1185;および、これらの中で引用されている参照文献。これらの除草剤抵抗性技術の例は、以下のものにも記載されている:US 2008/0028482、US2009/0029891、WO 2007/143690、WO 2010/080829、US 6307129、US 7022896、US 2008/0015110、US 7,632,985、US 7105724、および、US 7381861(これらは、それぞれ参照により本明細書に組み入れられる)。
複数種の栽培植物が、育種の慣習的な方法(突然変異誘発)によって、除草剤に対して耐性にされている。例えば、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(Canola, BASF SE, Germany)はイミダゾリノン系(例えば、イマザモックス)に対して耐性を示し、または、ExpressSun(登録商標)ヒマワリ(DuPont, USA)はスルホニル尿素系(例えば、トリベヌロン)に対して耐性を示す。遺伝子工学法を用いて、ダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビートおよびナタネなどの栽培植物が、グリホサート、ジカンバ、イミダゾリノン系およびグルホシネートなどの除草剤に対して耐性にされた。これらの一部は、開発中であるか、または、RoundupReady(登録商標)(グリホサート耐性、Monsanto, USA)、Cultivance(登録商標)(イミダゾリノン耐性、BASF SE, Germany)およびLibertyLink(登録商標)(グルホシネート耐性、Bayer CropScience, Germany)の商標もしくは商品名で市販されている。
さらに、組換えDNA技術を用いることによって、1種類以上の殺虫活性タンパク質〔特に、細菌バシルス(Bacillus)属(特に、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis))から知られている殺虫活性タンパク質、例えば、δ-内毒素、例えば、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)、または、Cry9c;栄養成長期殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal proteins)(VIP)、例えば、VIP1、VIP2、VIP3、または、VIP3A;線虫共生細菌(bacteria colonizing nematodes)、例えば、ホトラブズス属種(Photorhabdus spp.)またはキセノラブズス属種(Xenorhabdus spp.)の、殺虫活性タンパク質;動物によって産生される毒素、例えば、サソリ毒素、クモ毒素、スズメバチ毒素、または、昆虫に特異的な別の神経毒素;菌類によって産生される毒素、例えば、ストレプトマイセテス属(Streptomycetes)の毒素;植物レクチン類、例えば、エンドウレクチン、または、オオムギレクチン;アグルチニン類;プロテイナーゼ阻害物質、例えば、トリプシン阻害物質、セリンプロテアーゼ阻害物質、パタチン、シスタチンまたはパパインの阻害物質;リボソーム不活性化タンパク質(RIP)、例えば、リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、または、ブリオジン;ステロイド代謝酵素、例えば、3-ヒドロキシ-ステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-IDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害物質、または、HMG-CoA-レダクダーゼ;イオンチャンネル遮断物質、例えば、ナトリウムチャンネルまたはカリウムチャンネルの遮断物質;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベン合成酵素、ビベンジル合成酵素、キチナーゼ、または、グルカナーゼ〕を合成することが可能な植物も包含される。本発明において、これらの殺虫活性タンパク質または毒素は、特に、前毒素(pre-toxin)、ハイブリッドタンパク質、末端が切除されたタンパク質または別の修飾を受けたタンパク質としても理解されたい。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新たな組合せによって特徴付けられる(例えば、WO 02/015701を参照されたい)。かかる毒素またはかかる毒素を合成することが可能な遺伝子組換え植物のさらなる例は、例えば、EP-A 374753、WO 93/007278、WO 95/34656、EP-A 427529、EP-A 451878、WO 03/18810およびWO 03/52073に開示されている。そのような遺伝子組換え植物を産生する方法は、当業者には一般に知られており、そして、例えば、上記刊行物に記載されている。遺伝子組換え植物に含まれるこれらの殺虫活性タンパク質は、そのタンパク質を生成する植物に、節足動物の分類学上の全ての群の有害な害虫、特に、甲虫類(Coeloptera)、双翅目昆虫類(Diptera)および蛾類(Lepidoptera)に対する耐性、ならびに線虫類(Nematoda)に対する耐性を付与する。1種以上の殺虫活性タンパク質を合成することが可能な遺伝子組換え植物は、例えば、上記刊行物に記載されており、そして、それらの一部〔例えば、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を産生するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録商標)Plus(Cry1Ab毒素およびCry3Bb1毒素を産生するトウモロコシ品種)、Starlink(登録商標)(Cry9c毒素を産生するトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標)RW(Cry34Ab1およびCry35Ab1並びに酵素ホスフィノトリシン-N-アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を産生するトウモロコシ品種);NuCOTN(登録商標)33B(Cry1Ac毒素を産生するワタ品種)、Bollgard(登録商標)I(Cry1Ac毒素を産生するワタ品種)、Bollgard(登録商標)II(Cry1Ac毒素およびCry2Ab2毒素を産生するワタ品種);VIPCOT(登録商標)(VIP-毒素を産生するワタ品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を産生するジャガイモ品種);Bt-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えば、Agrisure(登録商標)CB)およびBt176(製造元:Syngenta 種子s SAS, France)(Cry1Ab毒素およびPAT酵素を産生するトウモロコシ品種)、MIR604(供給元:Syngenta Seeds SAS, France)(改変型のCry3A毒素を産生するトウモロコシ品種、WO 03/018810を参照)、MON 863(供給元:Monsanto Europe S.A., Belgium)(Cry3Bb1毒素を産生するトウモロコシ品種)、IPC 531(供給元:Monsanto Europe S.A., Belgium)(改変型のCry1Ac毒素を産生するワタ品種)、ならびに1507(供給元:Pioneer Overseas Corporation, Belgium)(Cry1F毒素およびPAT酵素を産生するトウモロコシ品種))は市販されている。
さらに、組換えDNA技術を用いることによって、細菌類病原体、ウイルス類病原体または菌類病原体に対する植物の抵抗性または耐性を増強するための1種以上のタンパク質を合成することが可能な植物も包含される。そのようなタンパク質の例は、いわゆる、「病原性関連タンパク質(pathogenesis-related protein)」(PRタンパク質;例えば、EP-A 392225を参照されたい)、植物病害抵抗性遺伝子(例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する抵抗性遺伝子を発現する、メキシコ産野生ジャガイモ「Solanum bulbocastanum」に由来するジャガイモ品種)、または、T4-リゾチーム(例えば、これらのタンパク質を合成することが可能で、細菌(例えば、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylvora))に対して増強された抵抗性を示すジャガイモ品種)である。そのような遺伝子組換え植物を産生する方法は、当業者に一般に知られており、そして、例えば、上記刊行物に記載されている。
さらに、組換えDNA技術を用いることによって、生産性(例えば、バイオマス産生、穀物の収量、澱粉含有量、油含有量またはタンパク質含有量)を増大させる1種類以上のタンパク質、渇水、塩もしくは成長を抑制する別の環境因子に対する耐性を増強する1種以上のタンパク質、または、当該植物の害虫および菌類病原体、細菌類病原体もしくはウイルス類病原体に対する耐性を増強する1種以上のタンパク質を合成することが可能な植物も包含される。
さらに、組換えDNA技術を用いることによって、特にヒトまたは動物の栄養摂取を改善するための、改変量の含有物または新規含有物を含む植物、例えば、健康を促進する長鎖ω-3脂肪酸または不飽和ω-9脂肪酸を産生する油料作物(例えば、Nexera(登録商標)ナタネ;DOW Agro Sciences, Canada)なども包含される。
さらに、組換えDNA技術を用いることによって、特に原料(raw material)生産を改善するための、改変された量の物質または新規物質を含む植物、例えば、増大された量のアミロペクチンを産生するジャガイモ(例えば、Amflora(登録商標)ジャガイモ;BASF SE, Germany)なども包含される。
さらに、本発明による組成物は、植物の部分を落葉および/または乾燥させるのにも適していることがわかった。これに関しては、ワタ、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリ、ダイズまたはソラマメ(field bean)などの作物が適しており、特に、ワタが適している。これに関連して、植物を乾燥および/または落葉させるための組成物、そのような組成物を調製する方法、ならびに本発明による組成物を使用して植物を乾燥および/または落葉させる方法が見いだされた。
乾燥剤として、本発明による組成物は、特に、作物植物(例えば、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリおよびダイズ、さらに穀類)の地上部分を乾燥させるのに適している。これによって、これら重要な作物植物を完全に機械的に収穫することが可能となる。
さらに、柑橘類、オリーブ類並びに仁果類、核果類および堅果類の別の種および品種において、裂開を特定の期間内に集中させることによって、または、樹木への付着を弱めることによって、収穫の容易化が可能となることも経済的に興味深い。同じメカニズム、すなわち、植物の果実部分または葉部分と苗条部分との間の脱離器官の発達を促進することも、有用植物(特に、ワタ)の制御された落葉に不可欠である。さらに、個々のワタ植物が成熟する時間の間隔を短くすることによって、収穫後の繊維の品質が向上する。
本発明の組成物は、主に葉に散布することによって、植物に施用する。ここで、施用は、担体として例えば水を用いて、約100〜1000L/ha(例えば、300〜400L/ha)の散布液量を使用する慣習的な散布技術によって、実施することができる。本発明の除草剤組成物は、少量法(low-volume method)もしくは微量法(ultra-low-volume method)または微粒剤の形態で施用することもできる。
本発明による除草剤組成物は、出芽前もしくは出芽後に施用してもよいし、あるいは作物植物の種子と一緒に施用してもよい。本発明の化合物および組成物を、作物植物の本発明組成物で予め処理した種子に施用することによって施用することも可能である。活性化合物(A)および(C)〔ならびに適切な場合には(C)〕に対して特定の作物植物が充分な耐性を示さない場合、それらが感受性作物植物の葉と可能な限り接触しないようにしながら、同時に、下側で成長している望ましくない植物の葉または露出している土壌表面に当該活性化合物が到達するような方法で散布器具を用いて除草剤組成物を施用する施用技術を使用することができる(出芽後局所施用(post-directed)、レイバイ(lay-by))。
さらなる実施形態において、本発明による組成物は、種子を処理することによって施用することもできる。種子の処理は、本発明による組成物に基づいて、基本的に当業者が熟知している全ての方法〔種子粉衣法(seed dressing)、種子コーティング法(seed coating)、種子散粉法(seed dusting)、種子浸漬法(seed soaking)、種子フィルムコーティング法(seed film coating)、種子多層コーティング法(seed multilayer coating)、種子エンクラスティング法(seed encrusting)、種子ドリッピング法(seed dripping)、および、種子ペレット化法(seed pelleting)〕を包含する。本発明において、除草用組成物は、希釈して施用することも可能であり、または、希釈しないで施用することも可能である。
用語「種子」は、全ての種類の種子、例えば、穀物(corns)、種子、果実、塊茎、実生および同様の形態を包含する。本発明において、好ましくは、用語「種子」は、穀物(corns)および種子を表す。
使用する種子は、上記の有用植物の種子であってよく、さらには、トランスジェニック植物または慣習的な育種法で得られた植物の種子であってもよい。
本発明の活性化合物の施用量は、目標とする防除、季節、標的植物および成育段階に応じて、1ヘクタール(ha)当たり活性物質(a.s.)が0.0001〜3.0kg、好ましくは、0.01〜1.0kgである。種子を処理するためには、本発明の殺有害生物剤は、種子100kg当たり、一般に、0.001〜10kgの量で使用する。
さらに、本発明の組成物は、それら単独で、または、別の作物保護剤と組合せて一緒に(例えば、害虫もしくは植物病原性菌類もしくは植物病原性細菌類を防除するための作用剤と組合せて一緒に、または、成長を調節する群の活性化合物と組み合わせて一緒に)、施用するのが有利であり得る。栄養素および微量元素の欠乏症を治療するために使用される無機塩類溶液と混和性を有していることも興味深い。非植物毒性の油類および油濃厚物を添加してもよい。
本発明による組成物は、慣用の種類の農薬組成物、例えば、溶液剤、エマルション剤、懸濁液剤、粉剤(dusts)、粉末剤(powders)、ペースト剤および顆粒剤に変換することができる。組成物の種類は、その特定の用途に依存する;いずれの場合にも確実に、本発明による化合物が微細に且つ均一に分配されなければならない。組成物の種類の例は、懸濁液剤(SC、OD、FS)、乳剤(EC)、エマルション剤(EW、EO、ES)、ペースト剤、パステル剤、水和剤もしくは粉剤(WP、SP、SS、WS、DP、DS)または粒剤(GR、FG、GG、MG)(これらは、水溶性または水和性であってよい)、ならびに植物繁殖材料(propagation materials)(例えば、種子)を処理するためのゲル製剤(GF)である。通常、組成物種(例えば、SC、OD、FS、EC、WG、SG、WP、SP、SS、WS、GF)は、希釈して使用する。DP、DS、GR、FG、GGおよびMGなどの組成物種は、通常は希釈せずに使用する。本発明の組成物は、既知の方法で調製する。本発明の農薬組成物が水性組成物である場合、本発明による塩は、アニオンとカチオンに解離し得る。
本発明の農薬組成物は、さらに、農薬組成物における慣用の補助剤も含み得る。使用する補助剤は、それぞれ、特定の施用形態および活性物質によって決まる。好適な補助剤の例は、以下のものである:溶媒、固体担体、分散剤または乳化剤(例えば、さらなる可溶化剤、保護コロイド、界面活性剤、および、接着剤)、有機増粘剤および無機増粘剤、殺細菌剤、凍結防止剤、消泡剤、適切な場合には、着色剤および粘着性付与剤または結合剤(例えば、種子処理製剤用)。
好適な溶媒は、水、有機溶媒、例えば、中〜高沸点の鉱油留分、例えば、灯油またはディーゼル油、さらに、コールタール油、ならびに植物または動物起源の油、脂肪族、環式および芳香族の炭化水素、例えば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンおよびそれらの誘導体、アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールおよびシクロヘキサノール、グリコール類(例えば、エチレングリコール、または、1,2-プロピレングリコール)、ケトン類、例えば、シクロヘキサノンおよびガンマ-ブチロラクトン、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸および脂肪酸エステル、ならびに強極性溶媒、例えば、アミン類、例えば、N-メチルピロリドンなどである。好ましい溶媒は、水である。
固体担体は、鉱物土(mineral earth)、例えば、シリケート、シリカゲル、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、ケイ藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸鉄、酸化マグネシウム、粉砕された合成材料、肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、および、植物起源の生成物、例えば、穀粉(cereal meal)、樹皮粉(tree bark meal)、木粉および堅果殻粉、セルロース粉末、および、別の固体担体などである。
好適な界面活性剤(アジュバント、湿潤剤、粘着性付与剤、分散剤または乳化剤)は、以下のものである:芳香族スルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、例えば、リグノスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩(Borresperse(登録商標)タイプ:Borregard, Norway)、フェノールスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、ナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩(Morwet(登録商標)タイプ:Akzo Nobel, USA)およびジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩(Nekal(登録商標)タイプ:BASF, Germany)、ならびに脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、ラウリルエーテルスルフェート、脂肪アルコールスルフェート、ならびに硫酸化ヘキサデカノレート、硫酸化ヘプタデカノレート、硫酸化オクタデカノレート、硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル、さらに、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシ-エチレンオクチルフェニルエーテル、エトキシ化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールおよび脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシ化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシ化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグニン-スルファイト廃液、ならびにタンパク質、変性タンパク質、多糖(例えば、メチルセルロース)、疎水性に変性されたデンプン、ポリビニルアルコール(Mowiol(登録商標)タイプ:Clariant, Switzerland)、ポリカルボキシレート(Sokalan(登録商標)タイプ:BASF, Germany)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(Lupasol(登録商標)タイプ:BASF, Germany)、ポリビニルピロリドンおよびそれらのコポリマー。さらに好適な界面活性剤(特に、グリホサートを含む農薬組成物にさらに好適な界面活性剤)は、アルコキシル化C4-22-アルキルアミン、例えば、エトキシ化獣脂アミン(POEA)、および、EP1389040(例えば、実施例1〜実施例14)に開示されている界面活性剤である。
増粘剤(すなわち、組成物に対して改変された流動性を付与する化合物、すなわち、静止状態下では高い粘性を付与し、撹拌下では低い粘性を付与する化合物)は、多糖並びに有機および無機の粘土、例えば、キサンタンガム(Kelzan(登録商標):CP Kelco, USA)、Rhodopol(登録商標)23(Rhodia, France)、Veegum(登録商標)(R.T. Vanderbilt, USA)、または、Attaclay(登録商標)(Engelhard Corp., NJ, USA)である。組成物の保存および安定化のために、殺細菌剤を添加することができる。好適な殺細菌剤の例は、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールに基づく殺細菌剤〔ICI製Proxel(登録商標)、または、Thor Chemie製Acticide(登録商標)RS、および、Rohm & Haas製Kathon(登録商標)〕、ならびにイソチアゾリノン誘導体、例えば、アルキルイソチアゾリノン類およびベンゾイソチアゾリノン類に基づく殺細菌剤(Thor Chemie製Acticide(登録商標)MBS)である。好適な凍結防止剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素およびグリセリンである。消泡剤の例は、シリコーンエマルション(例えば、Silikon(登録商標)SRE:Wacker, Germany、または、Rhodorsil(登録商標):Rhodia, France)、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、フルオロ有機化合物およびそれらの混合物である。粘着性付与剤または結合剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびセルロースエーテル(Tylose(登録商標):Shin-Etsu, Japan)である。着色剤の例は、水中であまり溶解しない顔料と水中で溶解する染料の両方である。挙げることができる例は、以下の名称で知られている染料である:Rhodamin B、C.I. Pigment Red 112、およびC.I. Solvent Red 1、またpigment blue 15:4、pigment blue 15:3、pigment blue 15:2、pigment blue 15:1、pigment blue 80、pigment yellow 1、pigment yellow 13、pigment red 112、pigment red 48:2、pigment red 48:1、pigment red 57:1、pigment red 53:1、pigment orange 43、pigment orange 34、pigment orange 5、pigment green 36、pigment green 7、pigment white 6、pigment brown 25、basic violet 10、basic violet 49、acid red 51、acid red 52、acid red 14、acid blue 9、acid yellow 23、basic red 10、basic red 108。
粉末剤(powders)、散布(spreading)用物質および粉剤(dusts)は、本発明による塩および適切な場合にはさらなる活性物質を少なくとも1種の固体担体と混合させるかまたは一緒に粉砕することによって調製することができる。顆粒剤、例えば、被覆粒剤(coated granule)、含浸粒剤(impregnated granule)および均質粒剤(homogeneous granule)は、活性物質を固体担体に結合させることによって調製することができる。固体担体の例は、鉱物土(mineral earth)、例えば、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アタクレー、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、ケイ藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕された合成材料、肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、および、植物起源の生成物、例えば、穀粉(cereal meal)、樹皮粉(tree bark meal)、木粉および堅果殻粉、セルロース粉末、および、別の固体担体などである。
組成物の種類の例は、以下のとおりである:
1. 水で希釈する組成物種
i) 液剤(Water-soluble concentrates)(SL, LS)
50重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を、50重量部の水または水溶性溶媒に溶解させる。別法として、湿潤剤または別の補助剤を添加する。水で希釈すると該活性物質は溶解する。このようにして、活性物質含量が10重量%である組成物が得られる。
ii) 分散剤(Dispersible concentrate)(DC)
20重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を、70重量部のシクロヘキサノンに10重量部の分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)を添加して溶解させる。水で希釈すると分散液が得られる。活性物質含量は、20重量%である。
iii) 乳剤(Emulsifiable concentrates)(EC)
15重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を、75重量部のキシレンに、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも、5重量部)を添加して溶解させる。水で希釈することにより、エマルションが得られる。組成物は、15重量%の活性物質含量を有する。
iv) エマルション剤(Emulsions)(EW, EO, ES)
25重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を、35重量部のキシレンに、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも、5重量部)を添加して溶解させる。この混合物を、乳化装置(Ultraturrax)を用いて30重量部の水の中に導入し、均質なエマルションとする。水で希釈することにより、エマルションが得られる。該組成物は、25重量%の活性物質含有量を有する。
v) 懸濁液剤(Suspensions)(SC, OD, FS)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)に10重量部の分散剤および湿潤剤並びに70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕することにより、活性物質の微細懸濁液が得られる。水で希釈することにより、活性物質の安定な懸濁液が得られる。組成物中の活性物質含量は、20重量%である。
vi) 顆粒水和剤(Water-dispersible granules)および顆粒水溶剤(Water-soluble granules)(WG, SG)
50重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)に50重量部の分散剤および湿潤剤を添加して微粉砕し、専用の装置(例えば、押出機、噴霧塔、流動床など)を用いて、顆粒水和剤または顆粒水溶剤として調製する。水で希釈すると活性物質の安定な分散液または溶液が得られる。該組成物は、50重量%の活性物質含有量を有する。
vii) 粉末水和剤(Water-dispersible powders)および粉末水溶剤(Water-soluble powders)(WP, SP, SS, WS)
ローター-ステータミル内で、75重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)に25重量部の分散剤、湿潤剤およびシリカゲルを添加して粉砕する。水で希釈すると活性物質の安定な分散液または溶液が得られる。組成物の活性物質含量は、75重量%である。
viii) ゲル剤(GF)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)に10重量部の分散剤、1重量部のゲル化剤(gelling agent wetter)および70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕することにより、活性物質の微細懸濁液が得られる。水で希釈することにより、活性物質の安定な懸濁液が得られる。これにより、20%(w/w)の活性物質を有する組成物が得られる。
2. 希釈せずに施用する組成物種
ix) 散粉性粉末剤(Dusable powders)(DP, DS)
5重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を微粉砕し、95重量部の微粉砕カオリンと充分に混合する。これにより、5重量%の活性物質含量を有する散粉性組成物が得られる。
x) 粒剤(Granules)(GR, FG, GG, MG)
0.5重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を微粉砕し、99.5重量部の担体と合わせる。現行方法は、押出、噴霧乾燥または流動床である。これにより、0.5重量%の活性物質含量を有する、希釈せずに施用する粒剤が得られる。
xi) ULV液剤(UL)
10重量部の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を、90重量部の有機溶媒(例えば、キシレン)に溶解させる。これにより、10重量%の活性物質含有量を有する、希釈せずに施用される組成物が得られる。
組成物種(i)、(iv)、(vii)および(x)が好ましい。組成物種(i)が特に好ましい。
本発明の農薬組成物は、一般に、0.01〜95重量%、好ましくは、0.1〜90重量%、最も好ましくは、0.5〜90重量%の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)を含む。これらの活性物質は、90%〜100%、好ましくは、95%〜100%(NMRスペクトルによる)の純度のものを使用する。植物繁殖材料(特に、種子)を処理するためには、水溶剤(LS)、フロアブル剤(FS)、乾燥処理用粉末剤(DS)、スラリー処理用水和剤(WS)、水溶性粉末剤(SS)、エマルション剤(ES)、乳剤(EC)およびゲル製剤(GF)を一般に使用する。これらの組成物は、植物繁殖材料(特に、種子)に対して、希釈してまたは希釈せずに施用することができる。当該組成物は、2倍〜10倍に希釈された後で、即時使用可能な(ready-for-use)調製物中の活性物質の濃度が、0.01〜60重量%、好ましくは、0.1〜40重量%となる。
本発明による塩の極めて好適な農薬組成物は、以下のものである:
a) 水溶剤
10〜70重量%の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、30〜90重量%の水、ならびに場合により、10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤、増粘剤または着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
b) 水和剤
10〜90重量%の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)および場合により少なくとも1種類のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤、ならびに場合により、補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
c) 顆粒水和剤
10〜90重量%の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤、ならびに場合により、補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
d) 粒剤
0.5〜20重量%の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、0.5〜20重量%の溶媒、40〜99重量%の固体担体、ならびに場合により、補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
別の形態において、本発明による塩の極めて好適な農薬組成物は、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)を含む10〜70重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、30〜90重量%の水、ならびに場合により、10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤、増粘剤または着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)を含む液剤である。
別の形態において、本発明による塩の極めて好適な農薬組成物は、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)を含む10〜70重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、30〜90重量%の水、ならびに場合により、10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤、増粘剤または着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)を含む液剤である。
本発明による塩のとりわけ好適な農薬組成物は、以下のものである:
a) 液剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む20〜60重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、40〜80重量%の水、ならびに場合により10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤、増粘剤又は着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
b) 水和剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
c) 顆粒水和剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
d) 粒剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む0.5〜20重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、0.5〜20重量%の溶媒(例えばグリコール)、40〜99重量%の固体担体、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
別の実施形態において、本発明による塩の特に好適な農薬組成物は、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)を含む20〜60重量%の本発明による塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、80〜40重量%の水、ならびに場合により、10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤(例えばエトキシル化獣脂アミン)、増粘剤または着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)を含む液剤である。
別の実施形態において、本発明による塩の特に好適な農薬組成物は、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)を含む20〜60重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、80〜40重量%の水、ならびに場合により、10重量%までの補助剤、例えば界面活性剤(例えばエトキシル化獣脂アミン)、増粘剤または着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)を含む液剤である。
別の実施形態において、本発明による塩のとりわけ好適な農薬組成物は、以下のものである:
a) 液剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む20〜60重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、80〜40重量%の水、ならびに場合により、10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)、増粘剤または着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
b) 水和剤
ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
c) 顆粒水和剤
ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
d) 粒剤
ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B1.12)]を含む0.5〜20重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、0.5〜20重量%の溶媒(例えばグリコール)、40〜99重量%の固体担体、ならびに場合により補助剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩であるグリホサート、(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B1.10)、(B1.11)または(B1.12)から選択されるカチオン性ポリアミン(B)、さらなる殺有害生物剤としてのピラクロストロビンおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態において、懸濁剤の形態で存在し得る。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩である2,4-D、および(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B1.10)、(B1.11)または(B1.12)から選択されるカチオン性ポリアミン(B)、さらなる殺有害生物剤としてのMCPAおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態では、液剤の形態で存在し得る。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩であるMCPP、(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B1.10)、(B1.11)または(B1.12)から選択されるカチオン性ポリアミン、さらなる殺有害生物剤としてのMCPAおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態では、液剤の形態で存在し得る。この農薬組成物は、別の実施形態では、可溶性粒剤の形態で存在し得る。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩であるMCPP、(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B1.10)、(B1.11)または(B1.12)から選択されるカチオン性ポリアミン(B)、さらなる殺有害生物剤としての2,4-Dおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態では、液剤の形態で存在し得る。この農薬組成物は、別の実施形態では、可溶性粒剤の形態で存在し得る。
本発明による組成物は、好ましくは水を含み、この場合、第1の塩と第2の塩は、水中に溶解した形態で含まれる。好適な例は、上記の液剤である。
施用は、播種前または播種中に実施することができる。植物繁殖材料(特に、種子)に対して、農薬化合物およびそれらの組成物を施用する方法またはそれらで処理する方法は、それぞれ当技術分野で公知であり、そして、そのような方法としては、植物繁殖材料に粉衣する方法、植物繁殖材料をコーティングする方法、植物繁殖材料をペレット化する方法、植物繁殖材料に散粉する方法、植物繁殖材料を浸漬する方法および植物繁殖材料に畝間施用する方法などがある。好ましい実施形態において、本発明の化合物またはその組成物は、それぞれ、発芽が誘発されないような方法で、例えば、種子粉衣、ペレット化、コーティングおよび散粉などによって、植物繁殖材料に対して施用される。好ましい実施形態では、種子処理のために、懸濁液型(FS)組成物を使用する。典型的には、FS組成物は、1〜800g/Lの活性物質、1200g/Lの界面活性剤、0〜200g/Lの凍結防止剤、0〜400g/Lの結合剤、0〜200g/Lの顔料および総量が1リットルになるまでの溶媒(好ましくは、水)を含み得る。
本発明による組成物は、そのままで、または、その農薬組成物の形態で、例えば、直接散布可能な溶液、粉末、懸濁液、分散液、エマルション、油分散液、ペースト、散粉可能製品、散布用物質または顆粒などの形態で、スプレー、噴霧、散粉、散布、塗布、浸漬または流し込みによって使用することができる。施用形態は、専らその使用目的によって決まるが、いずれの場合にも、本発明による活性物質が確実に最も微細に分配され得ることを目的としている。水性の施用形態は、水を添加することによって、乳剤(emulsion concentrate)、ペースト剤または水和剤(散布可能な粉末、油分散液)から調製することができる。エマルション剤、ペースト剤または油分散液剤を調製するために、当該物質を、そのままで、または、油もしくは溶媒に溶解させた状態で、湿潤剤、粘着性付与剤、分散剤または乳化剤を用いて、水中で均質化することができる。別法として、活性物質、湿潤剤、粘着性付与剤、分散剤または乳化剤、および、適切な場合には溶媒または油で構成される濃厚剤を調製することも可能であり、そのような濃厚剤は、水で希釈するのに適している。即時使用可能な(ready-to-use)調製物の中の該活性物質の濃度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、それらは、0.0001〜10重量%の活性物質、好ましくは、0.01〜1重量%の活性物質である。活性物質は、さらにまた、微量散布法(ultra-low-volume process)(ULV)でも首尾よく使用することができる。その際、95重量%を超える活性物質を含む組成物を施用することが可能であるか、または、該活性物質を添加物なしで施用することもできる。
作物保護において使用される場合、施用される活性物質の量は、所望の効果の種類に応じて、1ha当たり0.001〜2kgであり、好ましくは1ha当たり0.005〜2kgであり、より好ましくは、1ha当たり0.05〜0.9kgであり、特に、1ha当たり0.1〜0.75kgである。種子などの植物繁殖材料の処理、例えば、種子に散粉するかまたは種子にコーティングするかまたは種子を浸漬することによる処理において、一般的には、植物繁殖材料(好ましくは、種子)100kg当たり、0.1〜1000g、好ましくは、1〜1000g、より好ましくは1〜100g、最も好ましくは5〜100gの量の活性物質が必要である。材料または貯蔵生産物の保護において使用される場合、施用される活性物質の量は、施用領域の種類および所望の効果によって決まる。材料の保護において慣習的に施用される量は、処理される材料1立方メートル当たり、例えば、0.001g〜2kg、好ましくは、0.005g〜1kgの活性物質である。
活性物質またはそれを含む組成物には、様々な種類の油、湿潤剤、アジュバント、除草剤、殺細菌剤、他の殺菌剤および/または殺有害生物剤を添加することが可能であり、適切な場合、使用直前に添加することもできる(タンクミックス)。これらの剤は、本発明による組成物と、1:100〜100:1、好ましくは、1:10〜10:1の重量比で混合することができる。使用し得るアジュバントは、特に、以下のものである:有機変性ポリシロキサン、例えば、Break Thru S 240(登録商標);アルコールアルコキシレート、例えば、Atplus 245(登録商標)、Atplus MBA 1303(登録商標)、Plurafac LF 300(登録商標)、および、Lutensol ON 30(登録商標);EO-POブロックポリマー、例えば、Pluronic RPE 2035(登録商標)、および、Genapol B(登録商標);アルコールエトキシレート、例えば、Lutensol XP 80(登録商標);ならびにジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、例えば、Leophen RA(登録商標)。
本発明の塩は、プレミックスとして、または、好適な場合には、使用直前に(タンクミックス)、他の活性物質と一緒に、例えば、除草剤、殺虫剤、成長調節剤、殺菌剤または肥料と一緒に含めてもよい。
本発明は、さらにまた、有害な昆虫類および/または植物病原性菌類を駆除する(combating)方法にも関し、ここで、該方法は、その中でもしくはその上で有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類が成長しているかもしくは成長し得る植物、種子、土壌もしくは植物の生息環境、有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類による攻撃もしくは侵入から保護すべき植物、種子もしくは土壌に、有効量の本発明による組成物を接触させることを含む。本発明のアニオン性殺有害生物剤は、通常、殺虫剤および/または殺菌剤を含む。例えば、有害な昆虫類を駆除するため、本発明の農薬製剤は、殺虫剤を含有する。例えば、植物病原性菌類を駆除するため、本発明の農薬製剤は、殺菌剤を含有する。
本発明は、さらに、望ましくない植生を防除する方法にも関し、ここで、この方法は、植物、それらの生息環境または植物の種子に除草有効量の本発明による組成物を作用させることを含む。好ましい実施形態において、本発明の方法は、アニオン性殺有害生物剤が除草剤である該農薬製剤の施用に対して耐性にされた植物も包含し得る。本発明の方法は、一般に、選択された除草剤に対して耐性を示す1種以上の作物植物を有する耕作地または作物畑に対して当該除草剤を含む有効量の本発明の農薬製剤を施用することを包含する。このような方法で望ましくない任意の植生を防除し得るが、一部の実施形態において、本発明の方法は、最初に、ある区域または圃場内の望ましくない植生が、選択された除草剤に対して感受性であることを確認することを含み得る。耕作地の中の望ましくない植生を防除する方法、耕作地の中で望ましくない植生が出現するかもしくは成長するのを防止する方法、作物を生産する方法、および、作物の安全性を向上させる方法が提供される。望ましくない植生は、最も広い意味では、それらが望まれていない場所で成長する全ての植物を意味するものと理解され、これは、一般に雑草と見なされる植物種を包含するが、それらに限定されるものではない。
さらに、望ましくない植生には、識別された場所において成長している望ましくない作物植物も包含され得る。例えば、主としてダイズ植物を含んでいる圃場の中に存在している自生のトウモロコシ植物は、望ましくないものと見なされ得る。本発明の方法によって防除し得る望ましくない植物は、特定の圃場において先のシーズンに既に植えられた植物または隣接する区域に植えられている植物を包含し、そして、そのようなものとしては、ダイズ、トウモロコシ、カノーラ、ワタおよびヒマワリなどの作物植物を挙げることができる。一部の態様において、作物植物は、グリホサート、ALS-阻害薬またはグルホシネート除草剤などの除草剤に対して耐性であり得る。本発明の方法は、耕作地に当該除草剤に対して耐性を示す作物を植えることを含み、そして、一部の実施形態において、当該作物、種子、雑草、望ましくない植物、土壌またはそれらの耕作区域に有効量の当該除草剤を施用することを含む。該除草剤は、耐性植物の栽培期間中の任意の時点で施用することができる。上記の除草剤は、栽培区域内に作物を植える前または植えた後で施用することができる。耕作地に中に存在しているグリホサート耐性雑草またはグリホサート耐性作物を防除する方法も提供され、ここで、この方法は、グリホサート以外の除草剤に対して耐性を示す1種以上の植物を有する耕作地に有効量のグリホサート以外の除草剤を施用することを含む。
用語「除草有効量」は、望ましくない植生を防除するのに十分で有り且つ処理された植物に対して実質的な損傷を生じさせることのない、殺有害生物剤活性成分(例えば、本発明の塩またはさらなる殺有害生物剤)の量を意味する。そのような量は、広い範囲内で異なっていてよく、そして、防除対象の種、処理される栽培植物または材料、気候条件および使用される特定の殺有害生物剤活性成分などの様々な要因に左右される。
用語「雑草を防除する」は、以下のうちの1つ以上を指す:雑草および/もしくは望ましくない植物の成長、発芽、繁殖および/もしくは増殖を阻害すること;並びに/または、雑草および/もしくは望ましくない植物を枯死させること、除去すること、破壊すること、あるいは、雑草および/もしくは望ましくない植物の出現および/もしくは活性を低減させること。
本発明による組成物は、広範囲の経済的に重要な単子葉および双子葉の有害植物(例えば、広葉雑草、イネ科雑草またはカヤツリグサ科雑草)に対して優れた除草活性を有する。本発明の活性化合物は、根茎、根株および別の多年生器官から苗条を生じる、防除が困難な多年生雑草に対しても、効果的に作用する。本発明の組成物によって防除することが可能な一部の代表的な単子葉雑草植物相および双子葉雑草植物相の具体的な例について挙げることができるが、そのような記載は特定の種に限定されるものではない。当該除草剤組成物が効果的に作用する雑草種の例は、単子葉雑草種の中では、一年生植物のカラスムギ属各種(Avena spp.)、スズメノテッポウ属各種(Alopecurus spp.)、セイヨウヌカボ属各種(Apera spp.)、ビロードキビ属各種(Brachiaria spp.)、スズメノチャヒキ属各種(Bromus spp.)、メヒシバ属各種(Digitaria spp.)、ドクムギ属各種(Lolium spp.)、ヒエ属各種(Echinochloa spp.)、アゼガヤ属各種(Leptochloa spp.)、テンツキ属各種(Fimbristylis spp.)、キビ属各種(Panicum spp.)、クサヨシ属各種(Phalaris spp.)、イチゴツナギ属各種(Poa spp.)、エノコログサ属各種(Setaria spp.)、および、さらに、カヤツリグサ属各種(Cyperus species)であり、ならびに多年生植物の中では、カモジグサ属(Agropyron)、ギョウギシバ属(Cynodon)、チガヤ属(Imperata)、および、モロコシ属(Sorghum)、および、さらに、多年生のカヤツリグサ属各種(Cyperus species)である。双子葉雑草種の場合は、作用の範囲は、例えば、一年生植物のイチビ属各種(Abutilon spp.)、ヒユ属各種(Amaranthus spp.)、アカザ属各種(Chenopodium spp.)、キク属各種(Chrysanthemum spp.)、ヤエムグラ属各種(Galium spp.)、サツマイモ属各種(Ipomoea spp.)、ホウキギ属各種(Kochia spp.)、オドリコソウ属各種(Lamium spp.)、シカギク属各種(Matricaria spp.)、アサガオ属各種(Pharbitis spp.)、タデ属各種(Polygonum spp.)、キンゴジカ属各種(Sida spp.)、シロガラシ属各種(Sinapis spp.)、ナス属各種(Solanum spp.)、ハコベ属各種(Stellaria spp.)、クワガタソウ属各種(Veronica spp.)、タカサブロウ属各種(Eclipta spp.)、セスバニア属各種(Sesbania spp.)、クサネム属各種(Aeschynomene spp.)、スミレ属各種(Viola spp.)、および、オナモミ属各種(Xanthium spp.)、ならびに多年生雑草の場合には、セイヨウヒルガオ属(Convolvulus)、アザミ属(Cirsium)、ギシギシ属(Rumex)、および、ヨモギ属(Artemisia)などの属に及ぶ。
本発明は、さらに、本発明による組成物を含む種子にも関する。好ましくは、上記の種子は、本発明による組成物を含む農薬製剤でコーティングされている。
本発明は、様々な利点を提供する:本発明による組成物は、低揮発性を示す。その揮発性は、市販の組成物と比較しても低減されている。さらに、本発明による組成物は、安価で工業的に利用可能で取扱いが容易な化合物から出発して容易に調製される。その殺有害生物剤活性は、当該殺有害生物剤の既知の塩または遊離酸と同等のレベルに維持されている。本発明は、揮発性が低減されていることにより、その殺有害生物活性に悪影響を及ぼすことなく非標的作物の損傷を低下させる。本発明の低揮発性特性は、タンクミックス製剤として送達されても、プレミックス製剤として送達されても保持される。さらに本発明は、例えば、結晶化傾向または相分離傾向を低減することにより、組成物の物理的安定性を増加させる。本発明による組成物は、高い水溶性を示す。
本発明は、以下の実施例によってさらに説明されるが、これらに限定されるものではない。
Clarity(登録商標):ジカンバ塩の2-(-アミノエトキシ)エタノール塩の農薬製剤〔液剤(SL);480g/L;BASF Cooperationから市販〕。
Touchdown(登録商標)HiTech:グリホサートカリウム塩の農薬製剤(液剤SL、500 g/l、Syngentaから市販)。
Accord(登録商標)濃厚剤:グリホサートイソプロピルアミン(IPA)塩の農薬製剤(液剤SL、480 g/l、pH 4.8〜5.0、Dow AgroScienceから市販)。
実施例1:単独塩の調製
アニオン性殺有害生物剤としてのジカンバまたはグリホサートおよび様々なポリアミンカチオンを含むように塩を調製した。水中で、撹拌しながら既知量のジカンバ酸(3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸)またはグリホサート酸(N-(ホスホノメチル)グリシン)を懸濁した。全ての固体が溶解して塩が形成されるまで、上記の懸濁液をポリアミンで滴定してpH7.0〜8.0(ジカンバについて)、またはpH約5(グリホサートについて)とした。追加の水を加えて、ジカンバまたはグリホサートの所望の濃度に調整した。表1〜表4には、最終組成物の詳細が記載されている。いずれの場合も、100重量%になるまで水を添加した。試験した全ての塩が極めて良好な水溶性を有していること、すなわち、ジカンバ塩は少なくとも527g/lまで溶解し、グリホサート塩は少なくとも521g/lまで溶解し得ることが示された。
Figure 2013541573
実施例2:グリホサートとジカンバの混合物の調製
室温で攪拌しながら混合することにより、グリホサート塩とジカンバ塩(グリホサート/ジカンバの比 = 2:1)の以下の混合物を調製した。
Figure 2013541573
実施例3:保存後の安定性
実施例2の組成物A-Hを、25℃で1か月保存した。表6は、混合製剤の安定性の目視観測をまとめたものである。グリホサート塩とジカンバ塩の混合製剤GおよびH(本発明による製剤)は物理的に安定であるが、他の混合製剤A〜Fは溶液から結晶化されるか、あるいは相分離することがわかった。
Figure 2013541573
実施例4:揮発性野外試験
米国内の幾つかの場所で、既存のダイズ畑の中に、隣接プロットへの移動の可能性を回避するため300ft(フィート)離して、フィールドプロットを確立した。各プロット(300 × 300 ft)の中心で、40 × 40 ftの領域を、実施例2の組成物DまたはGで処理した。処理は、ダイズがV5〜R1の成長段階のときに施用した。施用は、粒子ドリフトを最小限にするため風速が比較的低い日に、空気導入(AI)ノズルを備えた手動ブーム(hand boom)を用いて、ブームの高さをダイズ樹冠(canopy)の高さの12インチ上に設定して行った。
施用の5分後、スプレー領域内に、互いに等距離になるように4つの空気サンプルポンプを配置した。木杭を使用して、空気ポンプをダイズ樹冠の高さの約0〜3インチ上に持ち上げた。位置に応じて、吸着フィルターと共に充填されたサンプリングカセットを通して4L/分の空気をポンピングすることにより、空気サンプルを18時間収集した。このサンプリングカセットは、1.0μmのガラス繊維フィルターと、tygon管で低容量ポンプに接続されたプラスチックカセット中の混合エステルセルロース支持パッドとで構成されていた。施用後、18時間連続して空気サンプルを収集した。空気ポンプからカセットを取り外した直後、カセット上の全ての開口部を閉じ、各カセットを別々のジップロックバッグに入れて、ドライアイス上で運んだ。
カセットのフィルターと支持パッドを、0.5NのKOHと10%のKClで、ウォーターバス中で60℃まで15分間加熱することによって抽出した。1mLアリコートをHClでpH1〜2まで酸性化し、その後4mLの酢酸エチルを用いて、ボルテックスした後遠心分離することによって分配した。次いで、2mLの酢酸エチル相を窒素下で蒸発させた。その後、サンプルを2mLの10/90 MeOH/H2O中で再構成し、LC/MS/MS上で分析した。
処理したダイズ植物上の空気中のジカンバ濃度(ng/m3)によって測定された、DGA-ジカンバの揮発性を、表7にまとめる。ジカンバの揮発性は、本発明による組成物Gを用いた場合、組成物Dを用いた場合と比較して大きく低下した。
Figure 2013541573
実施例5:温室試験
高い殺有害生物活性(生物学的効力)を確認するため、温室試験を実施した。評価には、非グリホサート耐性トウモロコシ(Zea mays)、グリホサート耐性ダイズ(Glycine max)、シロザ(Chenopodium album)、イチビ(Abutilon theophrasti)、春小麦(Triticum aestivum)、および混合アサガオ種(Ipomoea spp.)を含めた。植物成長段階は、標的種に応じて第2葉〜第5葉にわたった。
ジカンバ + グリホサート処理はいずれも、187 l/haを送達する密閉トラックスプレイヤーを用いて、それぞれ280 + 560 g ai/haで施用した。全ての処理に0.25%(v/v)の非イオン性界面活性剤を含めた。対照は、ゼロ(対照なし)〜100(完全な植物死)パーセントスケールで、処理の14日後に評価した。平均値を表8にまとめた。除草剤処理はいずれも、全ての種に対して高い殺有害生物活性(生物学的効力)を示した。
Figure 2013541573
本発明による塩のとりわけ好適な農薬組成物は、以下のものである:
a) 液剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む20〜60重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、40〜80重量%の水、ならびに場合により10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤、増粘剤又は着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
b) 水和剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
c) 顆粒水和剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
d) 粒剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B4)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.1)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.3)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.4)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.6)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.7)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.8)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.9)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む0.5〜20重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、0.5〜20重量%の溶媒(例えばグリコール)、40〜99重量%の固体担体、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
別の実施形態において、本発明による塩のとりわけ好適な農薬組成物は、以下のものである:
a) 液剤
ジカンバ(A1として)、グリホサート(A2として)および(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む20〜60重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、80〜40重量%の水、ならびに場合により、10重量%までの補助剤、例えば、界面活性剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)、増粘剤または着色剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
b) 水和剤
ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
c) 顆粒水和剤
ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む10〜90重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、9〜80重量%の固体担体、1〜10重量%の界面活性剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)、ならびに場合により補助剤(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
d) 粒剤
ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2)[好ましくは、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.2)、ジカンバ、グリホサートおよび(B1.5)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.10)、ジカンバ、グリホサートおよび(B2.11)、またはジカンバ、グリホサートおよび(B2.12)]を含む0.5〜20重量%の塩(第1の塩と第2の塩の和)、および場合により少なくとも1種のさらなる殺有害生物剤、0.5〜20重量%の溶媒(例えばグリコール)、40〜99重量%の固体担体、ならびに場合により補助剤(例えば、エトキシル化獣脂アミン)(ここで、全成分の量の合計は100重量%になる)。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩であるグリホサート、(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B2.10)、(B2.11)または(B2.12)から選択されるカチオン性ポリアミン(B)、さらなる殺有害生物剤としてのピラクロストロビンおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態において、懸濁剤の形態で存在し得る。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩である2,4-D、および(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B2.10)、(B2.11)または(B2.12)から選択されるカチオン性ポリアミン(B)、さらなる殺有害生物剤としてのMCPAおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態では、液剤の形態で存在し得る。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩であるMCPP、(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B2.10)、(B2.11)または(B2.12)から選択されるカチオン性ポリアミン、さらなる殺有害生物剤としてのMCPAおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態では、液剤の形態で存在し得る。この農薬組成物は、別の実施形態では、可溶性粒剤の形態で存在し得る。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の農薬組成物は、第1の塩であるジカンバ、第2の塩であるMCPP、(B1.1)、(B1.2)、(B1.3)、(B1.4)、(B1.5)、(B1.6)、(B1.7)、(B1.8)、(B1.8)、(B1.9)、(B2.10)、(B2.11)または(B2.12)から選択されるカチオン性ポリアミン(B)、さらなる殺有害生物剤としての2,4-Dおよび場合によりアジュバントを含む顆粒水和剤である。この農薬組成物は、別の実施形態では、液剤の形態で存在し得る。この農薬組成物は、別の実施形態では、可溶性粒剤の形態で存在し得る。

Claims (15)

  1. a) 第1のアニオン性殺有害生物剤(A1)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第1の塩、および
    b) 第2のアニオン性殺有害生物剤(A2)とカチオン性ポリアミン(B)とを含む第2の塩
    を含む組成物であって、
    ここで両塩は同一のカチオン性ポリアミン(B)を含み、該カチオン性ポリアミンは少なくとも2個のアミノ基を含む、前記組成物。
  2. カチオン性ポリアミン(B)が、式(B1):
    Figure 2013541573
    (式中、R1、R2、R4、R6およびR7は、独立してH、または場合によりOHで置換されているC1-C6-アルキルであり、
    R3およびR5は、独立してC2-C10-アルキレンであり、
    Xは、OHまたはNR6R7であり、さらに
    nは、1〜20である)で表される化合物;
    または式(B2):
    Figure 2013541573
    (式中、R10およびR11は、独立してHまたはC1-C6-アルキルであり、
    R12は、C1-C12-アルキレンであり、さらに
    R13は、環中に窒素を含むか、または、少なくとも1つの単位NR10R11で置換されているC5-C8脂肪族環系である)で表される化合物である、請求項1に記載の組成物。
  3. R1、R2、R4、R6およびR7が、独立してHまたはメチルであり、R3およびR5が、独立してC2-C3-アルキレンであり、XがOHまたはNR6R7であり、nが1〜10である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. R10およびR11が、独立してHまたはメチルであり、R12がC2-C3-アルキレンであり、さらにR13が環中に窒素を含むC5-C8脂肪族環系である、請求項1〜3に記載の組成物。
  5. カチオン性ポリアミンが、式(B1.2)、(B1.5):
    Figure 2013541573
    または式(B2)で表される化合物である、請求項1〜4に記載の組成物。
  6. 第1のアニオン性殺有害生物剤がカルボン酸基を含み、第2のアニオン性殺有害生物剤がホスホネート基を含む、請求項1〜5に記載の組成物。
  7. 第1のアニオン性殺有害生物剤が、芳香族酸除草剤またはフェノキシカルボン酸除草剤であり、第2のアニオン性殺有害生物剤が、カルボン酸基を含む有機リン除草剤である、請求項1〜6に記載の組成物。
  8. 第1のアニオン性殺有害生物剤および第2のアニオン性殺有害生物剤が、ジカンバ、キンクロラック、グリホサート、2,4-D、アミノピラリドおよびMCPPから選択される、請求項1〜7に記載の組成物。
  9. 第1のアニオン性殺有害生物剤および第2のアニオン性殺有害生物剤が、ジカンバおよびグリホサートから選択される、請求項1〜8に記載の組成物。
  10. 第1のアニオン性殺有害生物剤と第2のアニオン性殺有害生物剤との和の、カチオン性ポリアミンの和に対するモル比が1.5:1〜4:1の範囲内である、請求項1〜9に記載の組成物。
  11. 水を含み、第1の塩と第2の塩が水中に溶解した形態で存在する、請求項1〜10に記載の組成物。
  12. 第1の塩と第2の塩を接触させるステップを含む、請求項1〜11のいずれか1項に定義される組成物の調製方法。
  13. 有害な昆虫類および/または植物病原性菌類を駆除する方法であって、その中でもしくはその上で有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類が成長しているか成長し得る植物、種子、土壌もしくは植物の生息環境、有害な昆虫類および/もしくは植物病原性菌類による攻撃もしくは侵入から保護すべき植物、種子もしくは土壌に、有効量の請求項1〜11に定義される組成物を接触させることを含む、前記方法。
  14. 植物、それらの生息環境または該植物の種子に除草有効量の請求項1〜11に定義される組成物を作用させることを含む、望ましくない植生を防除する方法。
  15. 請求項1〜11に定義される組成物を含む種子。
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