JP2013538885A - 複数のコアを有する送達粒子 - Google Patents

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Abstract

本出願は、複数のコア(plurality of cares)を備え、有益剤を含む送達粒子、及びそのような送達粒子を含む製品、並びにそのような送達粒子及びそのような送達粒子を含む製品の製造及び使用法に関する。このような粒子の製造方法は有益剤を過度に変性させず、かつこのような粒子を製品に採用した場合、粒子は、安定である一方で、製品を目的通りに使用した際に所望される量の有益剤を放出する。

Description

本出願は、有益剤を含む送達粒子、及びそのような送達粒子を含む製品、並びにそのような送達粒子及びそのような送達粒子を含む製品の製造及び使用法に関する。
製品、例えば、消費者製品には、このような製品に及び/又はこのような製品と接触した部位に所望の効果−例えば、染み除去及び/又は漂白−をもたらし得る、1種以上の有益剤を含ませることができる。残念なことに、ある種の製品、例えば液体製品では、使用前に予形成過酸などの有益剤が分解される恐れがあり、あるいは有益剤によりこのような製品の成分が分解される恐れがある−このような懸念は、特に、製品のpHが約6超である場合に当てはまる。したがって、有益剤から成分を保護する保護系が所望される。この領域では様々な試みがなされてきたが、典型的には所望される程度の保護をもたらすことができないか、あるいは必要とされる時点で有益剤を放出させることができないかのいずれかの欠点を有している。
したがって、製品の使用時に利用可能であり、なおかつ、製品の保管時には製品を破損させることない封入された有益剤が必要とされている。出願者らは、予形成された過酸などの有益剤を含む送達粒子を開示し、有益剤はコアの形態であり、上記コアは、マトリックス結合剤中に埋め込まれている。組み合わせると、有益剤コアとマトリックス結合剤は、シェルにより封入されたマトリックスを形成する。理論に束縛されるものではないが、出願者らは、シェルは粒子周囲の環境に対するバリアとして機能しマトリックス結合剤は、粒子周囲の環境からシェルを通過して入ってくる任意の成分を吸収するシンク材料として機能すると考えている。シェル材料及びマトリックス結合剤材料は、粒子が、保管時には消費者製品などの製品中で安定であるものの、使用時には有益剤を放出するよう選択される。驚くべきことに、このような粒子の製造方法は有益剤を過度に変性させず、かつこのような粒子を製品に採用した場合、粒子は、安定である一方で、製品を目的通りに使用した際に所望される量の有益剤を放出する。
本開示は、第一層により有益剤を封入され、なおかつ第一層が第二材料により封入された粒子、及びこのような粒子を含む製品、並びにこのような粒子及びこのような粒子を含む製品の製造及び使用方法に関する。
シェルにより封入されたマトリックスを有する代表的な送達粒子。 シェルにより封入された/埋め込まれたマトリックスを複数有する代表的な送達粒子。
定義
本明細書で使用するとき、「消費者製品」は、販売される形態での使用を一般に意図する、ベビーケア、ビューティケア、衣類及びホームケア、ファミリーケア、フェミニンケア、ヘルスケア製品又はデバイスを意味する。このような製品としては、限定するものではないが、おむつ、よだれかけ、拭き取り用品;脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングを含む毛髪(ヒト、イヌ、及び/又はネコ)の処理に関連する製品及び/又は方法;防臭剤及び制汗剤;パーソナルクレンジング;化粧品;上質な芳香剤を含む消費者使用のためのクリーム、ローション、及び他の局所塗布製品の塗布を含むスキンケア;並びにシェービング製品、エアフレッシュナー及び芳香送達系を含む空気ケア、車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング(柔軟化及び/又はフレッシュニングを含む)、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ添加剤並びに/又はケア、床及び便器洗浄剤を含む硬質表面洗浄及び/又は処理、並びに消費者用又は業務用の他の洗浄などの、布地及びホームケア領域内の布地、硬質表面、及び任意の他の表面処理に関する製品及び/又は方法;トイレットペーパー、フェイシャルティッシュ、紙ハンカチ、及び/又は紙タオルに関連する製品及び/又は方法;タンポン、女性用ナプキン;練り歯磨き、歯用ジェル、歯用リンス、義歯接着剤、歯ホワイトニングを含む口腔ケアに関連する製品及び/又は方法;鎮咳薬及び感冒薬、鎮痛剤、処方薬などの市販のヘルスケア製品が挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「洗浄及び/又は処理組成物」は、特に断りのない限り、ビューティケア、布地及びホームケア製品を包含する消費者製品の部分集合である。このような製品としては、脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングなどの毛髪(ヒト、イヌ及び/若しくはネコ)処理用製品及び/又はその処理に関する方法;脱臭剤及び制汗剤;パーソナルクレンジング;化粧品;クリーム、ローション、及び高級芳香剤を含む消費者使用のための他の局所塗布製品などのスキンケア;シェービング製品;エアフレッシュナー及び香り送達系、自動車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング(柔軟化及び/若しくはフレッシュニングを含む)、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ添加剤及び/又はケア、床及び便器クリーナーなどの硬質表面の洗浄及び/又は処理、粒状若しくは粉末形態の、汎用若しくは「強力」洗浄剤、特に洗濯洗剤などの布地、布地及びホームケアの領域のうちの布地、硬質表面及び任意の他の表面の処理用製品;液体、ゲル又はペースト形態の汎用洗浄剤、特にいわゆる強力液体タイプ;高級布地用液体洗剤;手洗い用食器洗剤又は低負荷用食器洗剤、特に高発泡型のもの;家庭用及び業務用の様々なタブレット、粒、液体及びすすぎ補助型などの機械用食器洗剤;抗菌手洗い型、洗浄バー、マウスウォッシュ、義歯洗浄剤、歯磨き、自動車若しくはカーペットシャンプー、便器クリーナーなどの浴室洗剤などの、液体の洗剤及び消毒剤;ヘアシャンプー及びヘアリンス;シャワーゲル、高級芳香剤及び発泡入浴剤及び金属洗浄剤;並びに、漂白添加剤、及び「ステインスティック」などのクリーニング補助剤、又はドライヤー付与シート、乾燥、及び湿潤型拭取り布、及びパッドなどの前処理型基材付与製品、不織基材、及びスポンジ;並びに、全ての家庭用及び/又は業務用のスプレー剤、及びミスト剤;並びに/あるいは、練り歯磨き、歯用ゲル、歯用リンス、義歯接着剤、歯のホワイトニングなどの口腔ケアに関する方法が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「布地及び/又は硬質表面の洗浄及び/又は処理組成物」は、特に断りのない限り、粒状若しくは粉末形態の、汎用若しくは「強力」洗浄剤、特に洗濯洗剤;液体、ゲル若しくはペースト形態の汎用洗浄剤、特にいわゆる強力液体タイプ;高級布地用液体洗剤;手洗い用食器洗剤又は低負荷用食器洗剤、特に高発泡型のもの;家庭用及び業務用の様々なタブレット、粒、液体及びすすぎ補助型などの機械用食器洗剤;抗菌手洗い型、洗浄バー、自動車若しくはカーペットシャンプー、便器クリーナーなどの浴室洗剤などの、液体の洗剤及び消毒剤;並びに、金属洗浄剤、液体、固体及び/若しくは乾燥シート形態であり得る柔軟剤及び/又はフレッシュニング剤を含む布地コンディショニング剤;並びに、漂白添加剤及び「ステインスティック」などのクリーニング補助剤、又は、ドライヤー付与シート、乾燥、及び湿潤型拭取り布、及びパッドなどの前処理型基材付与製品、不織基材、及びスポンジ;並びに、スプレー剤及びミスト剤が挙げられる洗浄及び処理組成物を包含する、これらの部分集合である。適用可能であるこのような製品の全ては、標準形態又は濃縮形態であり得、又は特定の態様では、このような製品は、更には非水性であり得る程度に高濃縮された形態であり得る。
本明細書で使用するとき、「a」及び「an」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、1つ以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
本明細書で使用するとき、用語「包含する(include)」、「包含する(includes)」及び「包含している(including)」は、非限定的であるように意味される。
本明細書で使用するとき、用語「固体」は、顆粒、粉末、塊、及び錠剤の製品形態を含む。
本明細書で使用するとき、用語「流体」は、液体、ゲル、ペースト及びガスの製品形態を含む。
本明細書で用いるとき、用語「部位(situs)」には、紙製品、繊維、衣服、硬質表面、毛髪、及び皮膚が含まれる。
特記しない限り、成分又は組成物の濃度は全て、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
百分率及び比率は全て、特に指示しない限り、重量で計算される。百分率及び比率は全て、特に指示しない限り、組成物全体を基準にして計算される。
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような小さい数値限定が本明細書に明示的に記載されたものとして包含すると理解されるべきである。本明細書全体を通じて記載される最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載される数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
消費者製品
一態様では、送達粒子であって、シェル材料及び1つ以上のマトリックス含み、上記シェルは、上記1つ以上のマトリックスを封入し又は埋め込み、上記1つ以上のマトリックスは、1つ以上のマトリックス結合剤及び複数のマトリックス有益剤コアを含み、上記マトリックス有益剤コアは上記1つ以上のマトリックス結合剤中に分散しており、上記送達粒子の平均粒径分布は約10マイクロメートル〜約250マイクロメートル、約20マイクロメートル〜約150マイクロメートル、又は更に約35マイクロメートル〜約90マイクロメートルである、送達粒子が開示される。
上記送達粒子の一態様では、上記マトリックス結合剤は小分子用のシンクを含んでもよく、上記粒子の分子量は約500グラム/mol〜約18グラム/mol、約300グラム/mol〜約18グラム/mol、又は更には約100グラム/mol〜約28グラム/molであってもよい。一態様では、上記小分子は、水、有機材料及びこれらの混合物から選択され得る。一態様では、上記有機材料は、エタノール、プロピレングリコール、酢酸エチル、トランス−2−ヘキサナール、シス−3ヘキセノール、メチルヘプテノン、シンナムアルバ(cinnamalva)、ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。理論により制限されるものではないが、小分子は拡散勾配全体に広がるネットワークへと吸引され、上記ネットワークは物質シ結合剤により形成され、上記物質結合剤は膨潤し、マトリックスとシェルの間の境界面の密封が促進される場合さえあり得ると考えられる。膨潤は、以降に詳細に記載される遠心保持試験方法により測定することができる。
上記送達粒子の一態様では、
a)上記物質結合剤は、水溶性及び/又は水分散性非還元型多糖、水溶性及び/又は水分散性アクリレート誘導体、並びにこれらの混合物から選択される材料を含んでもよく、
b)上記シェルは、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酢酸セルロース、ポリ(ビニル−アルコール−co−酢酸ビニル)、アクリル酸−エチレン−酢酸ビニルコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、
c)上記マトリックス有益剤コアは、予形成過酸、金属触媒、漂白活性化剤、漂白増進剤、ジアシルペルオキシド、過酸化水素源、及び酵素からなる群から選択される材料を含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、
a)上記金属触媒は、ジクロロ−1,4−ジエチル−1,4,8,11−テトラアザビシクロ(tetraaazabicyclo)[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II);ジクロロ−1,4−ジメチル−1,4,8,11−テトラアザビシクロ(tetraaazabicyclo)[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、
b)上記漂白増進剤は、2−[3−[(2−ヘキシルドデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−[(2−ペンチルウンデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(2−ブチルデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−(オクタデシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−(ヘキサデシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[2−(スルホオキシ)−3−(テトラデシルオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−(ドデシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(3−ヘキシルデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−[(2−ペンチルノニル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−[(2−プロピルヘプチル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(2−ブチルオクチル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−(デシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−(オクチルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、
c)上記漂白活性化剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ベンゾイルカプロラクタム(BzCL)、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、3−クロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(BOBS)、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、安息香酸フェニル(PhBz)、デカノイルオキシベンゼンスルホネート(C10−OBS)、ベンゾイルバレロラクタム(BZVL)、オクタノイルオキシベンゼンスルホネート(C8−OBS)、過加水分解可能なエステル、4−[N−(ノナオイル)アミノヘキサノイルオキシ]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(NACA−OBS)、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート(LOBS又はC12−OBS)、10−ウンデセノイルオキシベンゼンスルホネート(10位に不飽和を有するUDOBS又はC11−OBS)、デカノイルオキシ安息香酸(DOBA)、(6−オクタンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、6−デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、
d)上記予形成過酸は、過硫酸、過ヨウ素酸、過炭酸、過カルボン酸、及び上記酸の塩からなる群から選択される材料を含んでもよく、一態様では、上記過カルボン酸及びその塩は、フタルイミドペルオキシヘキサン酸、1,12−ジペルオキシドデカン二酸、又はモノペルオキシフタル酸(マグネシウム塩六水和物)、アミドペルオキシ酸を含み、一態様では、上記アミドペルオキシ酸は、N,N’−テレフタロイル−ジ(6−アミノカプロン酸)、ペルオキシこはく酸(NAPSA)又はペルオキシアジピン酸(NAPAA)のいずれかのモノノニルアミド、N−ノナノイルアミノペルオキシカプロン酸(NAPCA)、及びこれらの混合物を含み、一態様では、上記予形成過酸は、フタルイミドペルオキシヘキサン酸を含んでよく、好適なフタルイミドペルオキシヘキサン酸としては、EURECO(商標)W、EURECO(商標)WM1、EURECO(商標)LX及びこれらの混合物が挙げられ、
e)上記ジアシルペルオキシドは、ジノナノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジウンデカノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキシド及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、一態様では、上ジアシルペルオキシドは包摂ジアシルペルオキシドを含み、
f)上記過酸化水素源は、過ホウ酸塩、過炭酸塩、ペルオキシ水和物、過硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、一態様では、上記過酸化水素源は過ホウ酸ナトリウムを含み、一態様では、上記過ホウ酸ナトリウムは、一水和物又は四水和物、ピロリン酸ナトリウム過酸化水和物、尿素過酸化水和物又はリン酸三ナトリウム過酸化水和物及びこれらの混合物を含み、並びに
g)上記酵素は、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、セロビオヒドロラーゼ、セロビオースデヒドロゲナーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、アミラーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、上記マトリックス有益剤コアは、上記マトリックス有益剤コア材料を組み合わせて含み得る。一態様では、上記マトリックス有益剤コア材料は凝集させてもよい。一態様では、上記コア材料の上記組み合わせは、上記マトリックス結合剤に埋め込んでマトリックスを形成し、上記マトリックスはシェルに封入する。
上記送達粒子の一態様では、
a)上記ポリビニルアルコールは、加水分解度が約80mol%〜約99mol%、又は約87mol%〜約89mol%であり、かつ分子量が約10,000グラム/mol〜約750,000グラム/mol、又は約30,000グラム/mol〜約300,000グラム/molのポリビニルアルコール変異体を含んでもよく、
b)上記ポリ酢酸ビニルは、重合度が約150〜5,000,約150〜2,000又は更には約190〜約1,000のポリ酢酸ビニル変異体を含んでもよく、
c)上記酢酸セルロースは、分子量約30,000〜約50,000グラム/molの酢酸セルロース変異体を含んでもよい。
上記シェルの一態様では、上記シェルは、約4〜約9のpH範囲内ではpH反応性でない材料を含んでもよい。
上記シェルの一態様では、上記シェルは良好なフィルム形成ポリマーを含む。
上記シェルの一態様では、上記シェル材料は誘電率が約3.2〜約9.3のポリマーを含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、上記シェルは、上記シェルのポリマーの誘電率を減少させ得る有機粘土を更に含み得る。好適な有機粘土は、有機的に修飾された、例えば、脂肪族アミンにより修飾されたモンモリロナイト粘土を含んでよい。
上記送達粒子の一態様では、
a)上記水溶性及び/又は水分散性非還元型多糖は、キサンタンガム、ダイユータンガム、グアーガム、ジェランガム、カラギーナン、相乗的なゴム系、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよい。好適なキサンタンガムとしては、Kelzan(登録商標)ASX−T、Kelzan(登録商標)ASX、Kelzan(登録商標)−T、Ticaxan(登録商標)が挙げられ、好適なジェランガムとしては、Kelcogel(登録商標)CG−LA、Kelcogel(登録商標)CG−HAが挙げられ、好適なカラギーナンガムとしては、Genuvisco(登録商標)、Genugel(登録商標)が挙げられ、好適な相乗的なガム系としては、多機能ガム(Action gum)が挙げられる。並びに
b)上記水溶性及び/又は水分散性アクリルレート誘導体のガラス転移温度は約50℃〜約130℃であり、又は更には約90℃〜約115℃であってもよい。理論により制限されるものではないが、水溶性及び/又は水分散性アクリレート誘導体は、粒子の製造時の温度がこれらの材料のガラス転移温度を下回る場合に、より良好なフィルム形成特性と、より大きな膨潤容量を有すると考えられる。好適なアクリレート誘導体としては、Alcogum(登録商標)L−31、Alcogum(登録商標)L−229、Alcogum(登録商標)L−299、Alcogum(登録商標)1370、Alcogum(登録商標)L−255、Alcogum(登録商標)L−237、Alcogum(登録商標)L−251、Alcogum(登録商標)L−296−W、Acusol(商標)820、及びAcusol(商標)801Sが挙げられる。
上記送達粒子の一態様では、上記マトリックス結合剤は、約20℃〜約150℃の温度、又は更には約60℃〜約150℃の温度にて固体である物質を含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、上記マトリックス結合剤は、アニオン性の非還元型多糖を含み得る。
上記送達粒子の一態様では、上記マトリックス結合剤はアニオン性非還元型多糖を含んでもよく、このマトリックス結合剤は、上記アニオン性の非還元型多糖の(負)電荷をマスクするシェル材料、例えば誘電率が約3.2〜約8.3であるポリマーを含むシェル材料などにより封入することができる。
上記送達粒子の一態様では、上記マトリックス結合剤の遠心時保持用量(centrifuge retention capacity)は、約2グラム/グラム〜約500グラム/グラム、約10グラム/グラム〜約300グラム/グラム、又は更には約50グラム/グラム〜約150グラム/グラムである。
上記送達粒子の一態様では、上記送達粒子は、
a)1つ以上のマトリックス結合剤と、同一の若しくは異なる材料を含み得る複数のマトリックス有益剤コアとを含み得る、単一のマトリックス、又は
b)複数のマトリックスであって、上記マトリックスのそれぞれが独立して、1つ以上のマトリックス結合剤と、同一の若しくは異なる材料を含み得る複数のマトリックス有益剤コアとを含み得る、複数のマトリックス、を含んでもよく、上記複数のマトリックスは、上記シェル材料により封入され又は埋め込まれる。
上記送達粒子の一態様では、上記複数のマトリックス有益剤コアは、同一の若しくは異なる材料を含んでもよく、上記材料は有益剤であってもよい。
上記送達粒子の一態様では、上記送達粒子の安定度指数は約0.80〜約1、約0.90〜約1、又は更には約0.95〜約1であってもよい。
上記送達粒子の一態様では、上記送達粒子の放出指数は約0.25〜約1、約0.50〜約1、又は更には約0.85〜約1であってよい。
上記送達粒子の一態様では、上記送達粒子のマトリックス材料対シェル材料の質量比は約20:80〜約90:5、約35:65〜約90:10、又は更には約45:55〜約80:20であってもよい。
上記送達粒子の一態様では、上記送達粒子のマトリックス結合剤対シェルの質量比は約50:50〜約3:97、約35:65〜10:90、又は更には約22:75〜約15:85である。
上記送達粒子の一態様では、上記送達粒子は更に外層を含んでもよく、上記外層は、第2シェル材料、付着助剤ポリマー及び/又はこれらの混合物を含んでもよく、一態様では、上記外層は、上記送達粒子を完全に又は部分的にコーティング及び/又は封入し得る。一態様では、上記第二シェル材料は、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酢酸セルロース、ポリ(ビニル−アルコール−co−酢酸ビニル)、アクリル酸−エチレン−酢酸ビニルコポリマー、セラック、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、リグニン、及びこれらの混合物を含み得る。一態様では、上記付着助剤ポリマーは、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー又はこれらの混合物を含み得る。理論により制限されるものではないが、上記付着助剤ポリマーは、表面に対する上記マトリックス有益剤コアの付着性を改善し、クリーニング性能を改善すると考えられる。
上記付着助剤ポリマーの一態様では、上記カチオン性ポリマーは、
a)第四級アンモニウム、プロトン化された第一級アミン、プロトン化された第二級アミン、プロトン化された第三級アミン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含んでもよく、並びに
b)上記アニオン性ポリマーは、プロトン化されていないカルボン酸基、プロトン化されていないアルコール基、プロトン化されていないチオール基、プロトン化されていない第一級アミン、プロトン化されていない第二級アミン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、
a)上記カチオン性ポリマーは、
(i)タンパク質(一態様ではポリペプチド)、
(ii)多糖(一態様では、上記多糖は、デンプン、グアー、セルロース、及びこれらの混合物らなる群から選択される材料を含んでもよく、一態様では、上記セルロースはヒドロキシルエチルセルロースを含んでもよい)、
(iii)ポリアミド、
(iv)ポリ(メタ)アクリルアミド、
(v)ポリエーテル、
(vi)ポリエステル、
(vii)ポリオキシメチレン、
(viii)シリコーン、
(ix)ポリウレタン、
(x)ポリビニルエーテル、
(xi)ポリエチレン(プロピレン)オキシド、
(xii)ポリビニルアルコール、
(xiii)ポリ酢酸ビニル、
(xiv)ポリビニルホルマール、
(xv)ポリビニルブチラール、
(xvi)ポリビニルメチルエーテル、
(xvii)ポリビニルピロリドン、
(xviii)ポリビニルメチルオキサゾリドン、
(xix)ポリビニルアミン、
(xx)ポリビニルピリジン、
(xxi)ポリイミダゾリン、
(xxii)ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)(DAMAC)、
(xxiii)ポリ(N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジミウムクロリド)、
(xxiv)ポリビニルアミンとポリビニルアルコール(polvyinylalcohol)とのコポリマー、
(xxv)アミンのオリゴマー(一態様では、ジエチレントリアミン、エチレンジアミン、ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、N,N−ビス−(3−アミノプロピル)メチルアミン、トリス(2−アミノエチル)アミン及びこれらの混合物(mitures))、
(xxvi)ポリエチレンイミン(polyethyleneimime)
(xxvii)誘導体化ポリエチレンイミン(一態様では、エトキシ化ポリエチレンイミン)、
(xxviii)一態様ではカチオン性界面活性剤、
(xxix)ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリブタジエン/スチレン、ポリブタジエン/アクリロニトリル、カルボキシル末端化ポリブタジエン/アクリロニトリル又はこれらの組み合わせからなる骨格鎖上にカルボン酸部分、アミン部分、ヒドロキシル部分、及びニトリル部分からなる部分から選択される部分を少なくとも2つ含み得るポリマー化合物、及び
(xxx)これらの混合物及び/又はコポリマー、からなる群から選択される材料を含んでもよく、かつ
b)上記アニオン性ポリマーは、
(i)タンパク質(一態様ではポリペプチド)、
(ii)多糖(一態様では、上記多糖は、デンプン、グアー、セルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでよく、一態様では、上記セルロースは、カルボキシルメチルセルロースを含んでもよい)、
(iii)ポリアミド、
(iv)ポリ(メタ)アクリルアミド、
(v)ポリエーテル、
(vi)ポリエステル、
(vii)ポリオキシメチレン、
(viii)シリコーン、
(ix)ポリウレタン、
(x)ポリビニルエーテル、
(xi)ポリエチレン(プロピレン)オキシド、
(xii)ポリビニルアルコール、
(xiii)ポリ酢酸ビニル、
(xiv)ポリビニルホルマール、
(xv)ポリビニルブチラール、
(xvi)ポリビニルメニルエーテル、
(xvii)ポリビニルピロリドン、
(xviii)ポリビニルメニルオキサゾリドン、
(xix)ポリビニルアミン、
(xx)ポリビニルピリジン、
(xxi)ポリアクリレート、
(xxii)ポリビニルアミンとポリビニルアルコール(polvyinylalcohol)とのコポリマー、
(xxiii)ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリブタジエン/スチレン、ポリブタジエン/アクリロニトリル、カルボキシル末端化ポリブタジエン/アクリロニトリル又はこれらの組み合わせからなる骨格鎖上にカルボン酸部分、アミン部分、ヒドロキシル部分、及びニトリル部分からなる部分から選択される部分を少なくとも2つ含むポリマー化合物、及び
(xxiv)これらの混合物及び/又はコポリマー、からなる群から選択される材料を含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、
a)上記カチオン性ポリマーは、ポリペプチド、デンプン、グアー、セルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、
b)上記アニオン性ポリマーは、ポリペプチド、デンプン、グアー、セルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、
a)上記カチオン性ポリマーはヒドロキシルエチルセルロースを含んでもよく、
b)上記アニオン性ポリマーはカルボキシルメチルセルロースを含んでもよい。
上記送達粒子の一態様では、上記付着助剤ポリマーは、以下の構造を有する機能ポリマー(efficiency polymers)を1つ以上含んでもよい:
Figure 2013538885
式中、
a)「a」及び「b」は、約50〜100,000の整数値又は平均値(実数)であり、
b)各Rは独立してH、CH、(C=O)H、アルキレン、不飽和C−C結合を有するアルキレン、CH−CROH、(C=O)−NH−R、(C=O)−(CH−OH、(C=O)−R、(CH−E、−(CH−CH(C=O))−XR、−(CH−COOH、−(CH−NH、−CH−(C=O)NHから選択され、添え字「n」は約0〜約24の整数であり、Eは求電子基であり、Rは飽和又は不飽和アルカン、ジアルキルシロキシ、ジアルキルオキシ、アリール、アルキル化アリールであり、更に、シアノ、OH、COOH、NH、NHR、スルホネート、スルファート、−NH、四級化アミン、チオール、アルデヒド、アルコキシ、ピロリドン、ピリジン、イミダゾール、イミダゾリニウムハロゲン化物、グアニジン、ホスフェート、単糖、オリゴ又は多糖からなる群から選択される部分を含有してもよく、
c)R又はRは存在しなくても存在してもよく、
(i)Rが存在する場合、各Rは独立して、−NH、−COO−、−(C=O)−、−O−、−S−、−NH−(C=O)−、−NR−、ジアルキルシロキシ、ジアルキルオキシ、フェニレン、ナフタレン、アルキレンオキシからなる群から選択され、かつ各Rは独立して、Rと同様の群から選択され、
(ii)Rが存在しない場合、各Rは独立して、−NH、−COO−、−(C=O)−、−O−、−S−、−NH−(C=O)−、−NR−、ジアルキルシロキシ、ジアルキルオキシ、フェニレン、ナフタレン、アルキレンオキシからなる群から選択され、かつ各Rは独立して、Rと同様の群から選択され、
(iii)Rが存在しない場合、各Rは独立して、Rと同様の群から選択され、
d)上記1つ以上の機能ポリマーの平均分子量は約1,000Da〜約50,000,000Da、約5,000Da,〜約25,000,000Da、約10,000Da〜約10,000,000Da、又は更には約340,000Da〜約1,500,000Daであってもよく、ポリビニルホルムアミドに関し、加水分解度は約5%〜約95%、約7%〜約60%、又は更には約10%〜約40%であってよく、及び/又は電荷密度は約1meq/g(機能ポリマー)〜約23meq/g(機能ポリマー)、約1.2meq/g(機能ポリマー)〜約16meq/g(機能ポリマー)、約2meq/g(機能ポリマー)〜約10meq/g(機能ポリマー)、又は更には約1meq/g(機能ポリマー)〜約4meq/g(機能ポリマー)であってよい。
上記送達粒子の一態様では、上記1つ以上の機能ポリマーは、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、及びポリアリールアミン、並びにこれらのコポリマーからなる群から選択されてよく、上記1つ以上の機能ポリマーは、
a)平均分子量が約1,000Da〜約50,000,000Da,約5,000Da,〜約25,000,000Da,約10,000Da〜約10,000,000Da、又は更には約340,000Da〜約1,500,000Daであり、
b)上記ポリビニルホルムアミドに関し、加水分解度は約5%〜約95%、約7%〜約60%、又は更には約10%〜約40%であり、及び/又は
c)電荷密度は約1meq/g(機能ポリマー)〜約23meq/g(機能ポリマー)、約1.2meq/g(機能ポリマー)〜約16meq/g(機能ポリマー)、約2meq/g(機能ポリマー)〜約10meq/g(機能ポリマー)、又は更には約1meq/g(機能ポリマー)〜約4meq/g(機能ポリマー)である。
上記送達粒子の一態様では、上記付着助剤ポリマーはポリビニルホルムアミドを1つ以上含んでよく、上記ポリビニルホルムアミドは、
a)平均分子量が約1,000Da〜約50,000,000Da,約5,000Da〜約25,000,000Da,約10,000Da〜約10,000,000Da、又は更には約340,000Da〜約1,500,000Daであり、
b)上記ポリビニルホルムアミドに関し、加水分解度は約5%〜約95%、約7%〜約60%、又は更には約10%〜約40%であり、及び/又は
c)電荷密度は約1meq/g(機能ポリマー)〜約23meq/g(機能ポリマー)、約1.2meq/g(機能ポリマー)〜約16meq/g(機能ポリマー)、約2meq/g(機能ポリマー)〜約10meq/g(機能ポリマー)、又は更には約1meq/g(機能ポリマー)〜約4meq/g(機能ポリマー)である。
消費者製品の一態様では、上記消費者製品は、上記送達粒子及び補助剤成分を含み得る。
上記消費者製品の一態様では、上記消費者製品は、外部構造系、抗凝集剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよい。
上記消費者製品の一態様では、上記外部構造系は、水添硬化ヒマシ油誘導体を含み得る。
上記消費者製品の一態様では、上記消費者製品は、次のものから選択される成分を含み得る:
a)アニオン性界面活性剤及び/又は非イオン性界面活性剤(一態様ではアニオン性界面活性剤)、
b)溶媒(一態様では上記溶媒はブトキシプロポキシプロパノール及び/又はグリセロールを含み得る)、
c)水(一態様では、組成物の総重量に基づいて、約10重量%未満の水、又は約2重量%〜約10重量%の水)、
d)所望により次のものからなる群から選択される1つ以上の成分:
(i)粘土洗浄ポリマーと適合性のある漂白剤(一態様では、上記粘土洗浄ポリマーと適合性のある漂白剤は、エトキシ化ヘキサメチレンジアミンジメチル第四級アンモニウム化合物、エトキシサルフェート化ヘキサメチレンジアミンジメチル第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る)、
(ii)増白剤(一態様では、上記増白剤は、4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル及び/又はビス(スルホベンゾフラニル)ビフェニル二ナトリウムから選択される蛍光増白剤を含み得る)、
(iii)ビルダー(一態様では、上記ビルダーはクエン酸ナトリウムを含み得る)、
(iv)キレート化剤(一態様では、上記キレート化剤は1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)を含み得る)。
上記消費者製品の一態様では、上記消費者製品は、
a.0.0001重量%〜8重量%の洗浄酵素を含み、並びに
b.6.5〜10.5の正味pHを有する。
上記消費者製品の一態様では、上記洗浄酵素は、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キシログルカナーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択される酵素を含み得る。
上記消費者製品の一態様では、上記消費者製品は、
a.0.1重量%〜12重量%の漂白剤又は漂白剤系を含み、並びに
b.6.5〜10.5の正味pHを含んでもよい。
上記消費者製品の一態様では、上記消費者製品は水溶性パウチ材により封入されてもよく、一態様では、上記パウチ材はポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、及びこれらの混合物を含み得る。
本発明を実施するのに好適な材料及び装置は次から得られる:Germany SSBStroever GmbH & Co.(KG,Muggenburg 11,28217 Bremen,Germany)、Sigma Aldrich NV/SA(Kardinaal Cardijnplein 8,2880 Bornem,Belgium)、ProCepT nv,(Rosteyne 4,9060 Zelzate,Belgium)、GEA Process Engineering Inc.(9165 Rumsey Road,Columbia,MD 21045,US)、Mettler−Toledo,Inc.(1900 Polaris Parkway,Columbus,OH,43240,US)、IKA−Werke GmbH & Co.(KG,Janke & Kunkel Str.10,79219 Staufen,Germany)、Alfa Aesar GmbH & Co(KG,Zeppelinstrasse 7,76185 Karlsruhe,Germany)、Eastman Chemical Company(PO Box 431,Kingsport,Tennessee 37662,US)、Glatt Ingenieurtechnik GmbH(Nordstrasse 12,99427 Weimar,Germany)、Tic Gums(White Marsh,MD 21162,10552 Philadelphia Rd,USA)、CP Kelco B.V.(Delta 1P,Business Park Ijsseloord 2,6825 HL Arnhem,The Netherlands)、Solvay Chimica Bussi(Via Marostica 1,20146 Milano,Italy)、Endecotts LTD(9 Lombard Road,London,SW19 3TZ,United Kingdom)、VWR International Eurolab S.L.(C/De la Tecnologia,5−17,A−7 Llinars Park,08450 Llinars del Valles,Spain)、FRITSCH GmbH(電話番号:06784/70−153)、Industriestrasse 8,55743 Idar−Oberstein,Germany)、Metrohm AG(Oberdorfstrasse 68,9101 Herisau,Switzerland)、Imes nv(Ekkelgaarden 26,3500 Hasselt,Belgium)、Gerhardt GmbH & Co.(Caesariusstrasse 97,52639 Koenigswinter,Germany)、Kemira Chemicals,Inc.(1950 Vaughn Road,Kennesaw,GA 30144,United States)、Cytec Industries Inc.(5 Garret Mountain Plaza,Woodland Park,New Jersey 07424,United States)、Ingeniatrics(Avd.Americo Vespucio 5−4,1 p.,mod.12,Sevilla、Spain)、Harvard Apparatus(S.A.R.L,6 Ave des Andes,Miniparc−Bat 8,91952 Les Ulis Cedex,France)。
消費者製品の製造方法
消費者製品補助成分及び送達粒子を含む、消費者製品の製造方法が開示され、上記方法は、以下の工程を含み得る。
a)第一溶液であって、上記第一溶液中に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約0.1重量%〜約10重量%のマトリックス結合剤と、1種以上の溶媒と、を含む第一溶液を調製する工程。一態様では、このような溶媒は水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含み得る。
b)上記第一溶液に懸濁及び/又は溶解させた、組成物の総重量に基づいて約0.1重量%〜約30重量%のマトリックス有益剤を含む第一組成物を調製する工程。
c)所望により、組成物の総重量に基づいて0.01〜2重量%の外部構造系を上記第一組成物に添加する工程。一態様では、上記マトリックス結合剤は、系に構造をもたらすことができる。
d)上記第一組成物を約25℃〜約140℃の温度のチャンバ内でスプレーして、複数のマトリックス有益剤コアを含有するマトリックスを形成する工程。一態様では、上記スプレー方法は、二液ノズル、回転ディスク、高圧ノズル、短軸針電極又はフローフォーカシングノズルを含む。一態様では、上記二液ノズルの直径は約200マイクロメートル〜約3,500マイクロメートル、又は約1,000マイクロメートル〜約3,000マイクロメートルである。一態様では、上記フローフォーカシングノズルは、直径が約20マイクロメートル〜約700マイクロメートル、又は約40〜約500マイクロメートル、又は更に約100マイクロメートル〜350マイクロメートルの単独フローフォーカシングノズルを含む。一態様では、上記回転ディスクの直径は約60ミリメートル〜約350ミリメートルである。一態様では、上記短軸針電極の直径は約100マイクロメートル〜約4,000マイクロメートル、又は約250〜約3,000、又は更には約500マイクロメートル〜約2,000マイクロメートルである。
e)上記マトリックスを回収する工程。
f)第二溶液であって、上記第二溶液に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約1重量%〜約20重量%のシェル材料と、1種以上の溶媒とを含む第二溶液を調製する工程。一態様では、このような溶媒は水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含み得る。
g)所望により、溶液の総重量に基づいて約0.01重量%〜約2重量%の可塑剤を上記第二溶液に添加する工程。好適な可塑剤は、糖、糖アルコール、又はポリエチレングリコール(PEG)などのポリオール、尿素、グリコール、プロピレングリコール又は他の既知の可塑剤、例えば、クエン酸トリエチル、ジブチル又はフタル酸ジメチル、ポリエチレングリセリン、ソルビトール、トリブチルクエン酸塩、ジブチルセバシン酸塩及び/又はポリソルベートなどを含み得る。
h)第三組成物であって、上記第二溶液又は上記第三組成物に懸濁させた、組成物の総重量に基づいて約1重量%〜約10重量%の上記マトリックス粒子を含む第三組成物を調製する工程。
i)所望により、溶液の総重量に基づいて約0.01重量%〜約2重量%の外部構造系を上記第三組成物に添加する工程。
j)所望により、抗凝集剤と上記第三組成物とを組み合わせる工程。好適な抗凝集剤としては、タルク、TiO2、クレイ、非晶質シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、及び炭酸カルシウムなどの易溶性の及び難溶性の物質を挙げることができる。
k)上記第二組成物を約25℃〜約140℃の温度のチャンバ内でスプレーして送達粒子を形成する工程。一態様では、上記スプレー方法は、二液ノズル、回転ディスク、高圧ノズル、短軸針電極又はフローフォーカシングノズルを含む。一態様では、上記二液ノズルの直径は約200マイクロメートル〜約3,500マイクロメートル、又は約1,000マイクロメートル〜約3,000マイクロメートルである。一態様では、上記フローフォーカシングノズルは、直径が約20マイクロメートル〜約350マイクロメートル、又は約40〜約250マイクロメートルの単独フローフォーカシングノズルを含む。一態様では、上記回転ディスクの直径は約60ミリメートル〜約350ミリメートルである。
l)上記送達粒子を回収する工程。一態様では、上記短軸針電極の直径は約100マイクロメートル〜約4,000マイクロメートル、又は約250〜約3,000、又は更には約500マイクロメートル〜約2,000マイクロメートルである。
m)上記送達粒子を1つ以上の消費者製品補助成分、付着助剤ポリマー、又はこれらの混合物と組み合わせる工程。
上記消費者製品の製造法の一態様では、上記方法は次の工程を含み得る:
a)第一溶液であって、上記第一溶液中に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約0.1重量%〜約10重量%のマトリックス結合剤と、1種以上の溶媒と、を含む第一溶液を調製する工程。一態様では、このような溶媒は水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含み得る。
b)第一組成物であって、上記第一溶液に懸濁及び/又は溶解させた、組成物の総重量に基づいて約0.1重量%〜約30重量%のマトリックス有益剤を含む第一組成物を調製する工程。
c)所望により、溶液の総重量に基づいて約0.01重量%〜約2重量%の外部構造系を上記第三組成物に添加する工程。
d)上記第一組成物を約25℃〜約140℃の温度のチャンバ内でスプレーして、複数のマトリックス有益剤コアを含有するマトリックスを形成する工程。一態様では、上記スプレー方法は、二液ノズル、回転ディスク、高圧ノズル、短軸針電極又はフローフォーカシングノズルを含む。一態様では、上記二液ノズルの直径は約200マイクロメートル〜約3,500マイクロメートル、又は約1,000マイクロメートル〜約3,000マイクロメートルである。一態様では、上記フローフォーカシングノズルは、直径が約20マイクロメートル〜約1000マイクロメートル、又は約40〜約700マイクロメートル、又は更に約100マイクロメートル〜350マイクロメートルの単独フローフォーカシングノズルを含む。一態様では、上記回転ディスクの直径は約60ミリメートル〜約350ミリメートルである。一態様では、上記短軸針電極の直径は約100マイクロメートル〜約4,000マイクロメートル、又は約250〜約3,000、又は更には約500マイクロメートル〜約2,000マイクロメートルである。
e)上記マトリックス粒子を回収する工程。
f)第二溶液であって、上記第二溶液に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約1重量%〜約20重量%のシェル材料と、1種以上の溶媒とを含む第二溶液を調製する工程。一態様では、このような溶媒は水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含み得る。
g)所望により、溶液の総重量に基づいて約0.01重量%〜約2重量%の可塑剤と、上記第二溶液とを含む第二組成物の調製工程。好適な可塑剤は、糖、糖アルコール、又はポリエチレングリコール(PEG)などのポリオール、尿素、グリコール、プロピレングリコール又は他の既知の可塑剤、例えば、クエン酸トリエチル、ジブチル又はフタル酸ジメチル、ポリエチレングリセリン、ソルビトール、トリブチルクエン酸塩、ジブチルセバシン酸塩及び/又はポリソルベートなどを含み得る。
h)所望により、抗凝集剤と上記第二溶液又は第二組成物を組み合わせる工程。好適な抗凝集剤としては、タルク、TiO、クレイ、非晶質シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、及び炭酸カルシウムなどの易溶性の及び難溶性の物質を挙げることができる。
i)上記マトリックスを噴流層で流動化する工程。
j)上記第二溶液又は第二組成物を、約25℃〜約100℃の温度にて上記マトリックス粒子上にスプレーして、送達粒子を形成する工程。
k)上記送達粒子を回収する工程。
l)上記送達粒子を1つ以上の消費者製品補助成分、付着助剤ポリマー、又はこれらの混合物と組み合わせる工程。
上記消費者製品の製造方法の一態様では、上記プロセスは、次の工程を含み得る:
a)第一溶液であって、上記第一溶液中に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約0.1重量%〜約10重量%のマトリックス結合剤と、1種以上の溶媒と、を含む第一溶液を調製する工程。一態様では、このような溶媒は水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含み得る。
b)第一組成物であって、上記第一溶液に懸濁及び/又は溶解させた、組成物の総重量に基づいて約0.1重量%〜約30重量%のマトリックス有益剤を含む第一組成物を調製する工程。
c)所望により、組成物の総重量に基づいて約0.05〜3重量%の外部構造系と、上記第一組成物と、を含む第二組成物を調製する工程。
d)第二溶液であって、上記第二溶液に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約1重量%〜約20重量%のシェル材料と、1種以上の溶媒とを含む第二溶液を調製する工程。一態様では、このような溶媒は水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含み得る。
e)所望により、溶液の総重量に基づいて約0.01重量%〜約2重量%の可塑剤と、上記第二溶液とを含む第二組成物の調製工程。好適な可塑剤は、糖、糖アルコール、又はポリエチレングリコール(PEG)などのポリオール、尿素、グリコール、プロピレングリコール又は他の既知の可塑剤、例えば、クエン酸トリエチル、ジブチル又はフタル酸ジメチル、ポリエチレングリセリン、ソルビトール、トリブチルクエン酸塩、ジブチルセバシン酸塩及び/又はポリソルベートなどを含み得る。
f)同心ノズル又は同軸針電極を用いることにより、上記第一又は第二組成物と、上記第二溶液とを、約25℃〜約140℃の温度にてチャンバ内でスプレーして、送達粒子を形成する工程。一態様では、上記同心ノズルは、フローフォーカシングノズル又は同軸ノズルを含む。一態様では、上記同心フローフォーカシングノズルの内径は約20〜約200、約45〜約150であり、外径は約40〜約350、又は約70〜約250である。一態様では、上記同軸針電極の直径は約100マイクロメートル〜約4,000マイクロメートル、又は約250〜約3,000、又は更には約500マイクロメートル〜約2,000マイクロメートルである。
g)上記送達粒子を回収する工程。
h)上記送達粒子を1つ以上の消費者製品補助成分と組み合わせる工程。
補助成分
本発明の目的のために以下に例示される補助剤の非限定的な一覧は、本発明の組成物での使用に好適であり、例えば、性能を補助若しくは向上させるために、洗浄される基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料などを用いる場合のように組成物の審美性を変化させるために、望ましくは本発明の特定の実施形態に組み込むことができる。列挙された送達粒子により、成分に加えこのような補助剤が供給されることが理解される。このような追加的成分の明確な性質、及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用されるべき作業の性質に依存する。好適な補助成分としては、限定するものではないが、界面活性剤、ビルダー、キレート化剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、ポリマー系分散剤、粘土及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、外部構造系、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、及び/又は色素が挙げられる。下記開示に加えて、このような他の補助剤の好適な例、及び使用濃度は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812(B1)号及び同第6,326,348(B1)号に見られ、これらは参照により組み込まれる。
各補助成分は、本出願人らの組成物にとって本質的なものではない。したがって、本出願人らの組成物の特定の実施形態は、以下の補助材料の1つ以上を含有しない:漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート化剤、移染防止剤、分散剤、酵素及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー系分散剤、粘土及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、外部構造化剤、柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、及び/又は顔料。このような補助剤が、本明細書に開示される送達粒子と組み合わせられる製品マトリックスを形成することで、消費者製品を完成してもよいことが理解される。一般的に、1種以上の補助剤が存在する場合、このような1種以上の補助剤は、以下に詳細に記載されるように存在してもよい。
界面活性剤−本発明による組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含むことができ、界面活性剤は、非イオン性及び/若しくはアニオン性及び/若しくはカチオン性界面活性剤並びに/又は両性及び/若しくは双極性及び/若しくは半極性非イオン性界面活性剤から選択できる。界面活性剤は、典型的には洗浄組成物の約0.1重量%から、約1重量%から、又は更には約5重量%から、洗浄組成物の約99.9重量%まで、約80重量%まで、約35重量%まで、又は更には約30重量%までの濃度で存在する。
ポリマー−本発明に従う組成物は、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去剤/再付着防止剤又はこれらの混合物を含むことができる。一態様では、上記ポリマー系は、グリース洗浄用両親媒性アルコキシル化ポリマーを1つ以上と、粘土汚れ洗浄ポリマー又は汚れ懸濁ポリマーのいずれかとを含み得る。好適なポリマー系は、米国特許第2009/0124528(A1)号に記載のものである。ポリマー系は、典型的にはクリーニング組成物の重量の約0.1重量%〜約5重量%、又は更には約0.3重量%〜約2重量%、又は更に良好には約0.6重量%〜約1.5重量%の濃度で存在する。
ビルダー−本発明の組成物は、1つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含むことができる。存在する場合、本組成物は典型的には、少なくとも約1重量%のビルダー、又は約5重量%又は10重量%から約80重量%まで、50重量%まで、又は更には30重量%までのこのようなビルダーを含む。ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノシリケートビルダー、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩、並びにメリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びそれらの可溶性塩のようなポリカルボン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
キレート化剤−本明細書の組成物はまた、任意で1つ以上の銅、鉄、及び/又はマンガンキレート化剤を含有してもよい。使用される場合、キレート化剤は、一般に、本明細書の組成物の約0.1重量%〜約15重量%、又は更には本明細書の組成物の約3.0重量%〜約15重量%を構成する。
移染防止剤−本発明の組成物はまた、1つ以上の移染防止剤を含んでもよい。適したポリマー移染抑制剤としては、限定するものではないが、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール又はこれらの混合物が挙げられる。本明細書の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約0.0001重量%から、約0.01重量%から、約0.05重量%から、洗浄組成物の約10重量%まで、約2重量%まで、又は更には約1重量%までの濃度で存在する。
分散剤−本発明の組成物はまた、分散剤を含むことができる。好適な水溶性有機材料は、ホモポリマー又はコポリマーの酸又はそれらの塩であり、それらのうちのポリカルボン酸は、互いに炭素原子2個を超えない程度に離れている少なくとも2個のカルボキシル基を含み得る。
酵素−組成物は、洗浄性能効果、及び/又は布地ケア効果を提供する1つ以上の洗浄性酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、限定するものではないが、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられる。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混液である。
酵素安定剤−組成物、例えば洗剤において使用するための酵素は、さまざまな技術によって安定化可能である本明細書に用いられる酵素は、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、最終組成物中のカルシウム及び/又はマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。
触媒金属錯体−本出願人らの組成物は、触媒金属錯体を包含してもよい。金属含有漂白触媒の1つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような、漂白触媒活性をほとんど又は全く有さない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して規定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤(sequestrate)、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びこれらの水溶性塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号に開示される。
所望する場合、本明細書の組成物はマンガン化合物を用いて触媒可能である。このような化合物及び使用濃度は当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第5,576,282号に開示されるマンガン系触媒が挙げられる。
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第5,597,936号及び同第5,595,967号に記載されている。このようなコバルト触媒は、既知の手順、例えば、米国特許第5,597,936号及び第5,595,967号において教示されているような手順によって容易に製造される。
本明細書における組成物は、「MRL」と略される大多環状の剛性配位子の遷移金属錯体も好適に含み得る。実際には、限定するためではないが、本明細書における組成物及び方法は、水性の洗浄媒質内において少なくともおよそ1憶分の1部の有益剤MRL種を提供するように調整することができ、約0.005ppm〜約25ppm、約0.05ppm〜約10ppm、更には約0.1ppm〜約5ppmのMRLを洗浄溶液中に提供するよう調整できる。
本遷移金属漂白剤触媒中の好適な遷移金属としては、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書における好適なMRLは、架橋した特定の種類の超剛性配位子、例えば、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンである。
好適な遷移金属MRLは、既知の手順、例えば、国際特許第WO 00/32601号及び米国特許第6,225,464号で教示されているような手順によって容易に製造される。
外部構造系−本発明の消費者製品は、0.01重量%〜5重量%又は更には0.1重量%〜1重量%の外部構造系を含んでもよい。外部構造系は、以下の(i)及び(ii)からなる群から選択されてもよい:
(i)非高分子系結晶質のヒドロキシ官能性構造剤及び/又は
(ii)高分子系構造剤。
このような外部構造系は、組成物の洗浄性界面活性剤の任意の構造化効果とは独立して、すなわちこのような効果以外により、液体洗濯洗剤組成物を安定化させるのに十分な降伏応力又は低せん断粘度を付与することができるようなものであってよい。これらは、液体洗濯洗剤組成物に21℃、20s−1にて1cps〜1500cpsの高せん断粘度及び5000cpsを超える低せん断粘度(21℃、0.05s−1にて)を付与することができる。粘度は、直径40mmの平板鋼製スピンドル及び間隙サイズ500μmを使用するTA instruments製のAR 550レオメーターを使用して測定される。20s−1での高せん断粘度、及び0.5s−1での低せん断粘度は、21℃で3分間の0.1s−1〜25s−1の対数せん断速度掃引から得ることができる。一実施形態では、組成物は、0.01〜1重量%の非高分子系結晶質のヒドロキシル官能性構造剤を含んでもよい。このような非高分子系結晶質のヒドロキシル官能性構造剤は、結晶化可能なグリセリドを含んでもよく、洗濯洗剤組成物の最終的な1回容量への分散を補助するためにこのグリセリドを前乳化することもできる。好適な結晶化可能なグリセリドとしては、液体洗剤組成物内で結晶化させることができるという条件で、硬化ヒマシ油又は「HCO」又はこれらの誘導体が挙げられる。
1回用量の洗濯洗剤組成物は、0.01〜5重量%の天然に誘導された及び/又は合成された高分子構造剤を含んでもよい。好適な天然に誘導された高分子系構造剤としては:ヒドロキシエチルセルロース、疎水変性ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、多糖誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な多糖誘導体としては:ペクチン、アルギン酸塩、アラビノガラクタン(アラビアゴム)、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム、グアーガム及びこれらの混合物が挙げられる。好適な合成高分子系構造剤としては:ポリカルボキシラート、ポリアクリレート、疎水変性エトキシル化ウレタン、疎水変性非イオン性ポリオール、及びこれらの混合物が挙げられる。一態様では、ポリカルボキシレートポリマーは、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、又はこれらの混合物であってよい。他の態様では、ポリアクリレートは、不飽和モノ−又はジ−カルボン酸と(メタ)アクリル酸のC〜C30アルキルエステルとのコポリマーであってよい。このようなコポリマーは、商品名Carbopol(登録商標)Aqua 30でNoveon incから入手可能である。
使用方法
本明細書に開示される特定の消費者製品は、部位を、とりわけ、表面又は布地を、洗浄又は処理することができる。典型的には、未希釈形態の又は液体(例えば洗浄液)に希釈した本願の消費者製品の実施形態と、このような部位の少なくとも一部を接触させ、そして所望によりその部位を洗浄し及び/又はすすぐことができる。一態様では、部位を場合により洗浄し及び/又はすすぎ、消費者製品の態様と接触させた後に場合により洗浄し及び/又はすすぐ。本発明の目的に関して、洗浄としては、限定するものではないが、こすり洗い及び機械的撹拌が挙げられる。布地は、標準的な消費者の使用条件で洗濯又は処理することが可能な大部分の任意の布地を含んでよい。開示される組成物を含み得る液体は、約3〜約11.5のpHを有してよい。こうした組成物は、典型的には溶液中で約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水である場合、水温は、典型的には、約5℃〜約90℃であり、部位が布地を含む場合、水と布地との割合は、典型的には、約1:1〜約30:1である。
前述の方法の1種以上を採用することで、部位処理が得られる。
試験方法
本出願の「試験方法」の項で開示される試験方法は、本出願人らの発明が本明細書に記載され及び特許請求されているように、本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるために使用されるべきであると理解される。
(1)1〜500マイクロメートルの範囲の送達粒子を含有しているスラリー/液体の平均粒径。
送達粒子の平均粒径は、Mettler−Toledo,Inc.,1900 Polaris Parkway,Columbus,OH,43240,USにより供給されているLasentec M500L−316−Kを用いて測定される。この設備は、2000年2月発行のLasentecマニュアルに記載されている通りに設定する(Lasentec,FBRM Control Interface,version 6.0)。ソフトウェアのセットアップ及びサンプルの解析は、Windowsのソフトウェア(Windows XP,version 2002)を用い、WINDOWSのマニュアルに従って実施した。試験を実施する目的で粒子を固体送達粒子として回収する場合には、このような粒子は脱イオン水中に均一に分散させる。
(2)有益剤放出試験
必要とされる材料及び装置:
1.launder−o−meter(launder−o−meterの手順は、AATCCの技術マニュアルに記載されている)
2.JAOCS,Vol.66,n.1(1989年1月)に記載のような、汚れた布地の10×10cm試験片
3.直径6mmのスチールボール50個のキャニスター
4.工業用水(硬度2.5mmol/L)
5.複数のマトリックス有益剤コアを含むマトリックスを有する送達粒子を含有する洗剤組成物。
手順:
ステンレス製のlaunder−o−meter容器を用意し、30℃の水250mLと、複数のマトリックス有益剤コアを含む送達粒子を含有している液体洗剤組成物2.5グラムと、汚れた10×10cm布地試験片3枚と、50個のスチールボールとを入れる。容器をlaunder−o−meter内に配置し、42rpmで40分間回転させた。有益剤の分析測定のために5分毎に試験片を回収する。下記に列挙される適用可能なプロトコルにより分析が実施される:
A.予形成過酸、漂白活性化剤及び過酸化水素源についての分析試験:
液体漂白剤中の過酸化水素は、酸性化させたヨウ化カリウム溶液からヨウ素を遊離させる。チオ硫酸標準液を用い、遊離ヨウ素を電位差滴定する。
漂白成分+2I+2H→I+2HO [1]
+I⇔I [2]
+2S→3I+S [3]
漂白成分は、漂白活性化剤から生じた過酸化水素源、予形成された過酸又は過酸であり得る。この方法は漂白剤の総量を測定する。過酸化水素と反応することで漂白活性化剤から漂白剤が生じる場合、過酸が生じた後にカタラーゼを添加する必要がある。カタラーゼは過酸には影響せずに過酸化水素のみを破壊する。更なる分析に際して、過酸のみが存在することになる。
機器:
・PCに接続した自動滴定装置(fe Metrohm 809)
・酸化還元電極(fe Metrohm 6.0431.100)
化学物質:
・氷酢酸(VWR 1.00063)
・KI 3 M(Sigma Aldrich 35175)
・Na 0.01N(38243,Sigma Aldrich)
・ウシ肝臓由来のカタラーゼ(Fluka Biochemica 60640±260000U/mL)
・10%過炭酸ナトリウム水溶液この溶液の調製のために、連続的に撹拌しながら100グラムの炭酸ナトリウム(VWR ALFAA16045)を900mLの脱イオン水に加えた。
手順:
1.過酸化水素源及び予形成過酸(追加の過酸化水素は存在しない):
a.0.05〜1グラムの有益剤を有するように×グラムの試料を計量する。
b.水50mLを加える。
c.酢酸10mLを加える。
d.1分間にわたって撹拌する。
e.KI溶液4mLを加える。
f.酸化還元電極を用いて、第一当量点までNaについて滴定する。
g.過酸化物/過酸の放出指数を算出する:
Figure 2013538885
式中、VはmLで測定された容量であり、Nはチオ硫酸ナトリウム溶液の規定度であり、Mwは予形成された過酸又は過酸化水素源の分子量であり、Gは純度100%の、滴定用の予形成された過酸又は過酸化水素源の重量に基づくグラムである。
2.その場で形成された過酸(過酸化水素と漂白活性化剤のその場での反応)
a.0.05〜1グラムの有益剤を有するように×グラムの試料を計量する。
b.過炭酸塩溶液50mLを加える。
c.10分にわたって撹拌する(過酸を形成させる)。
d.カタラーゼ0.5mLを加える。
e.少なくとも1分にわたって撹拌する(最大5分)
f.酢酸10mLを加える。
g.KI溶液4mLを加える。
h.酸化還元電極を用いて、第一当量点までNaについて滴定する。
i.過酸の放出指数を算出する:
Figure 2013538885
式中、VはmLで測定された容量であり、Nはチオ硫酸ナトリウム溶液の規定度であり、Mwは漂白活性剤の分子量であり、Gは純度100%の、漂白活性剤の重量に基づくグラムである。
B.金属触媒に関する分析試験:光分析法
特定の色素を用いる比色分析反応により、漂白触媒の活性を測定する。
a.較正曲線の作成:脱イオン水中の、金属触媒をX ppm含有している粒子は加えずに、実施例4、5、及び6に記載の様な10,000ppmの洗剤溶液40μLをChicago sky blue試薬150μLに加え、37℃で3分にわたってインキュベートした(下表を参照のこと)。インキュベート後に、600nmにて、溶液の洗剤及び色素を吸光度測定する(Abs 1)。過酸化水素試薬60μLを溶液に加え、37℃にて30分にわたってインキュベートする。インキュベート後に、この溶液の吸光度を600nmにて測定する(Abs 2)。下表のように、異なる濃度の金属触媒について、この操作を繰り返す:
Figure 2013538885
最終的な吸光度(Abs 2)から開始測定吸光度(Abs 1)を減算し、較正曲線(多項式フィット)をプロットした。
b.サンプリングした洗浄溶液40μLを測定し、較正曲線を用いることにより、洗浄時の金属触媒濃度を決定する。
c.放出指数の決定:
Figure 2013538885
式中、C洗浄は洗浄液中で測定される濃度(ppm)であり、C全量は洗浄液中の金属触媒の総量(全封入量)(ppm)である。
C.漂白増進剤に関する分析試験:イソキノリニウム類材料及び活性中間体は、質量分析法により測定できる。個々の分子の応答に基づき陽イオン又は陰イオンで行うエレクトロスプレー質量分析を使用して、イソキノリニウム及び酸化中間体を測定する。直接導入するか又は希釈試料を別個に導入するか(フローインジェクション分析)のいずれかにより、MS分析を実施する。HPLCによる分離は必要とされない。
a.溶離剤:アセトニトリル:水(1/1)+1mmol酢酸アンモニウム。
b.最高感度を得るために、装置の設定は個々の分子について最適化する。
c.続いて選択的なイオンモード(selective ion mode)又は複数の反応モニタリング(multiple reaction monitoring)のいずれかで、測定を実施する。
d.1/1のアセトニトリル/水+1mmol酢酸アンモニウムで試料を希釈する。希釈係数はイソキノリニウム濃度に依存して決まる。
e.MS設定:陽イオンモード又は陰イオンモードのいずれかでのエレクトロスプレー。フルスキャンデータが望ましい場合には、スキャンモードを交互に変更させてフルスキャンデータを得る。
金属触媒について上記されるものと同様の式を用い、放出指数を算出する。
D.ジアシル過酸化物に関する分析試験:HPLC分離後に電気化学的な検出を行うことにより、ジアシル過酸化物を測定する。分離には短鎖用RPカラム(5μm、250mm×4.6mm)を用いる。代表的な溶離液は、0.0025Mのリン酸二水素アンモニウムを添加した水/アセトニトリル(250mL/850mL)である。流速は1.0mL/minに設定し、DC電流測定又は熱量測定により検出を行う。分析に先立ち、90%アセトニトリル及び10%氷酢酸比の、アセトニトリルと氷酢酸との混合物に試料を希釈する。金属触媒について上記されるものと同様の式を用い、放出指数を算出する。
E.ASTM法D0348−89(2003)を用いて酵素の放出指数を測定してもよい。
(3)保管に対する有益剤の安定度指数の決定
洗濯洗剤組成物中の、これらのマトリックス有益剤コアを含有する送達粒子の保管時に保有されるマトリックス有益剤の量は、液体洗剤組成物から送達粒子を濾別し、上記送達粒子を破断してマトリックス有益剤を放出させ、以下に記載の標準的な分析方法を用い、保管時に保有されるマトリックス有益剤の量を分析して決定することができる。
安定性試験の条件:1%のマトリックス有益剤を送達粒子の形態で含有する試料を、洗濯洗剤組成物中で30℃で7日間保管する。
濾過:30℃にて7日間経過後、8マイクロメートルのフィルタ(Whatman Int.LTD,VWRにより供給)を用い試料を濾過する。送達粒子を3mLの水で2度すすぎ洗いする。
マトリックス有益剤を放出させるための送達粒子の破断:経時処理した送達粒子を含有させた濾紙を250mLのガラス製ポットに入れ、100mLの脱イオン水を加える。直径4cm(Imes,Belgium)の金属製のボールをガラス製ポットに入れ、ガラス製ポットに蓋をする。粒子を含有させた混合物を、恒温振盪機内で、45℃にて1時間にわたって135rpm(Thermo shaker THO 5,Gerhardt)で保持し、マトリックス有益剤を完全に放出させる。
安定性指数の決定:以下に記載の分析法に従い、マトリックス有益剤を分析する。
A.予形成過酸、漂白活性化剤及び過酸化水素源についての分析試験:
液体漂白剤中の過酸化水素は、酸性化させたヨウ化カリウム溶液からヨウ素を遊離させる。チオ硫酸標準液を用い、遊離ヨウ素を電位差滴定する。
漂白成分+2I+2H→I+2HO [1]
+I⇔I [2]
+2S→3I+S [3]
漂白成分は、漂白活性化剤から生じた過酸化水素源、予形成された過酸又は過酸であり得る。この方法は漂白剤の総量を測定する。過酸化水素と反応することで漂白活性化剤から漂白剤が生じる場合、過酸が生じた後にカタラーゼを添加する必要がある。カタラーゼは過酸には影響せずに過酸化水素のみを破壊する。更なる分析に際して、過酸のみが存在することになる。
機器:
・PCに接続した自動滴定装置(fe Metrohm 809)
・酸化還元電極(fe Metrohm 6.0431.100)
化学物質:
・氷酢酸(VWR 1.00063)
・KI 3 M(Sigma Aldrich 35175)
・0.1NのNa(VWR 1.09147)
・ウシ肝臓由来のカタラーゼ(Fluka Biochemica 60640±260000U/mL)
・10%過炭酸ナトリウム水溶液この溶液の調製のために、連続的に撹拌しながら100グラムの炭酸ナトリウム(VWR ALFAA16045)を900mLの脱イオン水に加えた。
手順:
3.過酸化水素源及び予形成過酸(追加の過酸化水素は存在しない):
a.有益剤が0.5〜1グラム含まれるように、×グラムの試料(経時処理した後に破断させた送達粒子)を量り取る。
b.水50mLを加える。
c.酢酸10mLを加える。
d.1分間にわたって撹拌する。
e.KI溶液4mLを加える。
f.酸化還元電極を用いて、第一当量点までNaについて滴定する。
g.過酸化物/過酸の安定性指数を算出する:
Figure 2013538885
式中、VはmLで測定された容量であり、Nはチオ硫酸ナトリウム溶液の規定度であり、Mwは予形成された過酸又は過酸化水素源の分子量であり、Gは純度100%の、滴定用の予形成された過酸又は過酸化水素源の重量に基づくグラムである。
4.その場で形成された過酸(過酸化水素と漂白活性化剤のその場での反応)
a.有益剤が0.5〜1グラム含まれるように、×グラムの試料(経時処理した後に破断させた送達粒子)を量り取る。
b.過炭酸塩溶液50mLを加える。
c.10分にわたって撹拌する(過酸を形成させる)。
d.カタラーゼ0.5mLを加える。
e.少なくとも1分にわたって撹拌する(最大5分)
f.酢酸10mLを加える。
g.KI溶液4mLを加える。
h.酸化還元電極を用いて、第一当量点までNaについて滴定する。
i.過酸の安定性指数の算出:
Figure 2013538885
式中、VはmLで測定された容量であり、Nはチオ硫酸ナトリウム溶液の規定度であり、Mwは漂白活性剤の分子量であり、Gは純度100%の、漂白活性剤の重量に基づくグラムである。
B.金属触媒に関する分析試験:光分析法
特定の色素を用いる比色分析反応により、漂白触媒の活性を測定する。
a.較正曲線の作成:脱イオン水中の、金属触媒X ppmを含有している送達粒子は加えずに、実施例4、5、及び6に記載のような10,000ppmの洗剤溶液40μLをChicago sky blue試薬150μLに加え、37℃で3分にわたってインキュベートした(下表を参照のこと)。インキュベート後に、600nmにて、洗剤及び色素の溶液を吸光度測定する(Abs 1)。過酸化水素試薬60μLを溶液に加え、37℃にて30分にわたってインキュベートする。インキュベート後に、この溶液の吸光度を600nmにて測定する(Abs 2)。下表のように、異なる濃度の金属触媒について、この操作を繰り返す:
Figure 2013538885
最終的な吸光度(Abs 2)から開始測定吸光度(Abs 1)を減算し、較正曲線(多項式フィット)をプロットした。
b.経時処理した後に破断させた送達粒子40μLを測定し、較正曲線を用いることにより、洗浄時の金属触媒濃度を決定する。
c.安定性指数の決定:
Figure 2013538885
経時処理した粒子は、液体洗剤組成物中にppmで保管した後に粒子内部に存在していることが確認された金属触媒の濃度であり、かつC総粒子は、液体洗剤組成物中のppmでの金属触媒の総量(総封入量)である。
C.漂白増進剤に関する分析試験:イソキノリニウム類材料及び活性中間体は、質量分析法により測定できる。個々の分子の応答に基づき陽イオン又は陰イオンで行うエレクトロスプレー質量分析を使用して、イソキノリニウム及び酸化中間体を測定する。直接導入するか又は希釈試料を別個に導入するか(フローインジェクション分析)のいずれかにより、MS分析を実施する。HPLCによる分離は必要とされない。
a.溶離剤:アセトニトリル:水(1/1)+1mmol酢酸アンモニウム。
b.最高感度を得るために、装置の設定は個々の分子について最適化する。
c.続いて選択的なイオンモード(selective ion mode)又は複数の反応モニタリング(multiple reaction monitoring)のいずれかで、測定を実施する。
d.1/1のアセトニトリル/水+1mmol酢酸アンモニウムで試料を希釈する。希釈係数はイソキノリニウム濃度に依存して決まる。
e.MS設定:陽イオンモード又は陰イオンモードのいずれかでのエレクトロスプレー。フルスキャンデータが望ましい場合には、スキャンモードを交互に変更させてフルスキャンデータを得る。
金属触媒について上記されるものと同様の式を用い、安定性指数を算出する。
D.ジアシル過酸化物に関する分析試験:HPLC分離後に電気化学的な検出を行うことにより、ジアシル過酸化物を測定する。分離には短鎖用RPカラム(5μm、250mm×4.6mm)を用いる。代表的な溶離液は、0.0025Mのリン酸二水素アンモニウムを添加した水/アセトニトリル(250mL/850mL)である。流速は1.0mL/minに設定し、DC電流測定又は熱量測定により検出を行う。分析に先立ち、90%アセトニトリル及び10%氷酢酸比の、アセトニトリルと氷酢酸との混合物に試料を希釈する。金属触媒について上記されるものと同様の式を用い、安定性指数を算出する。
E.ASTM法D0348−89(2003)を用いて酵素の安定性指数を測定してもよい。
(4)遠心時保持用量(CRC)試験方法
試験方法EDANA 441.2−02を用い、遠心時保持用量を測定することもできる。
(5)液体洗剤組成物のpH測定
液体洗剤組成物のpH測定は、試験方法EN 1262を用いて測定され得る。
(6)平均分子量
本明細書及び請求項に関する目的に関し、ASTM法ASTM D4001−93(2006)に従って、ポリマーの平均分子量を決定する。
(7)加水分解度
本明細書及び請求項に関する目的に関し、米国特許第6,132,558号の第2段落第36行〜第5段落第25行に記載の方法に従って、加水分解度を決定する。
(8)電荷密度
本明細書及び請求項に関する目的に関し、D.Horn,Progress in Colloid & Polymer Sci.65(1978),251〜264を参照し、コロイド滴定を活用してポリマーの電荷密度を決定する。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
実施例1:フローフォーカシング法を用いる送達粒子の調製
60℃にて、1000グラムの0.5%キサンタンガム溶液(Kelzan ASX−T,CPKelco)/脱塩水を調製する。この溶液を室温へと冷却し、20マイクロメートル径シーブにより予め濾過した一定量のPAP EURECO LX17(例えば、濾過試料に含まれるPAPは170グラムである)と混合して、第一懸濁液を形成する。この第一懸濁液を700rpmで10分間撹拌する。アセトン:水比が20:80である、8%のポリ酢酸ビニル(分子量約167,000g/mol、Sigma Aldrich)を1500グラム含む第二溶液を調製する。次に、同心フローフォーカシングノズル(Ingeniatrics,Spain)を用い、高圧シリンジポンプ(PHD 4400,Harvard,France)を2つ使用し、一定速度で撹拌させつつ第一懸濁液と第二溶液とをそれぞれ噴霧乾燥器(Niro GmbH,Gemany)に導入する。57%のPAPを含有する粒子を回収し、以降の例に記載されるような消費者製品に使用する。
実施例2:噴霧乾燥させた送達粒子の製造
60℃にて、1000グラムの0.5%キサンタンガム溶液(Kelzan ASX−T,CPKelco)/脱塩水を調製する。この溶液を室温へと冷却し、20マイクロメートル径シーブにより予め濾過した一定量のPAP EURECO LX17(例えば、濾過試料に含まれるPAPは170グラムである)と混合して、懸濁液を形成する。この懸濁液を700rpmで10分間撹拌し、次に300rpmの一定速度で撹拌しつつ、蠕動ポンプ(Watson−Marlow,Massachusetts,US)を用い、噴霧乾燥器(Niro GmbH,Gemany)に導入する。固体粒子を回収する。次に、これらの回収された粒子のうち100グラムを、1500グラムの10%ポリビニルアルコール(平均分子量約13,000〜26,000,参照番号363170,Sigma−Aldrich)/脱塩水溶液に懸濁する。この懸濁液を700rpmで5分間撹拌し、次に300rpmの一定速度で撹拌しつつ、蠕動ポンプ(Watson−Marlow,Massachusetts,US)を用い、噴霧乾燥器(Niro GmbH,Gemany)に導入する。47%のPAPを含有する粒子を回収し、以降の例に記載されるような消費者製品に使用する。
実施例3、4及び5:液体洗剤組成物
封入されたマトリックス有益剤を含有している製品配合物の非限定的な例を下表に要約する。
Figure 2013538885
−NHあたり20個のエトキシル基を有するポリエチレンイミン(MW=600)。
PG617又はPG640(BASF,Germany)
実施例2に記載のコーティング粒子。
香料マイクロカプセルは次の通りに調整され得る。25gのブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa 4.5〜4.7、Kemira Chemicals,Inc.(Kennesaw,Georgia U.S.A.))を溶解して200gの脱イオン水中に混入する。溶液のpHを、水酸化ナトリウム溶液でpH 4.0に調整する。部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分(Cytec Industries West Paterson,New Jersey,U.S.A.))8グラムを乳化剤溶液に添加する。機械的撹拌下での混合前に200gの香油を添加し、温度を50℃へと上昇させる。安定なエマルションが得られるまで高速で混合した後に、第2の溶液及び4グラムの硫酸ナトリウム塩をこのエマルションに添加する。この第2の溶液は、ブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa 4.5〜4.7、Kemira)10グラム、蒸留水120グラム、pHを4.8に調整するための水酸化ナトリウム溶液、部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec)25グラムを含有する。この混合物を70℃まで加熱し、連続的に攪拌しながら1晩にわたって維持して、カプセル封入プロセスを完了させる。アセトアセトアミド(Sigma−Aldrich,Saint Louis,Missouri,U.S.A.)23グラムをこの懸濁液に添加する。
実施例6、7及び8:1回用量組成物
実施例3、4及び5の組成物をPVAフィルムで包む。一態様では、本実施例で使用されるフィルムは厚さ76μmのMonosol M8630である。
実施例9及び10:1回用量組成物
以下のものは、液体組成物がPVAフィルム内に封入される単位容量の実施例である。一態様では、本実施例で使用されるフィルムは厚さ76μmのMonosol M8630である。
Figure 2013538885
−NHあたり20個のエトキシル基を有するポリエチレンイミン(MW=600)。
PG617又はPG640(BASF,Germany)
実施例1に記載のコーティング粒子。
実施例3、4及び5に記載の香料マイクロカプセル調製物。
実施例11及び12:液体洗剤組成物:
封入されたマトリックス有益剤を含有している製品配合物の非限定的な例を下表に要約する。
Figure 2013538885
−NH基当たり20個のエトキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600グラム/モル)(BASF,Germany)
PG617又はPG640(BASF,Germany)
実施例1に記載のコーティング粒子。
実施例3、4及び5に記載の香料マイクロカプセル調製物。
実施例13及び14:1回用量組成物
以下のものは、液体組成物がPVAフィルム内に封入される単位容量の実施例である。一態様では、本実施例で使用されるフィルムは厚さ76μmのMonosol M8630である。
Figure 2013538885
−NH基当たり20個のエトキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600グラム/モル)(BASF,Germany)
PG617又はPG640(BASF,Germany)
実施例2に記載のコーティング粒子。
実施例3、4及び5に記載の香料マイクロカプセル調製物。
pH調整せず。また、これらの区画には溶媒も添加しなかった。
本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しない限り、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
本発明の「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に援用するが、いずれの文献の引用もそうした文献が本発明に対する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (15)

  1. 送達粒子であって、シェル材料及び1つ以上のマトリックスを含み、前記シェルは、前記1つ以上のマトリックスを封入し又は埋め込み、前記1つ以上のマトリックスは、1つ以上のマトリックス結合剤及び複数のマトリックス有益剤コアを含み、前記マトリックス有益剤コアは前記1つ以上のマトリックス結合剤中に分散しており、前記送達粒子の平均粒径分布は約10マイクロメートル〜約350マイクロメートル、好ましくは約20マイクロメートル〜約150マイクロメートル、最も好ましくは約35マイクロメートル〜約90マイクロメートルであり、好ましくは前記送達粒子の安定度指数は0.80〜1、より好ましくは0.90〜1、最も好ましくは0.95〜1であり、好ましくは前記送達粒子の放出指数は0.25〜1、より好ましくは0.50〜1、最も好ましくは0.85〜1であり、好ましくは前記送達粒子のマトリックス対シェル材料の質量比は20:80〜90:10、より好ましくは35:65〜85:15、又は最も好ましくは45:55〜80:20であり、好ましくは前記送達粒子のマトリックス結合剤対シェルの質量比は50:50〜3:97、より好ましくは35:65〜10:90、最も好ましくは22:75〜15:85であり、好ましくは前記送達粒子は追加の外層を含み、前記外層は第二シェル材料、付着助剤ポリマー、及び/又はこれらの混合物を含み、好ましくは前記外層は前記送達粒子を完全に又は部分的にコーティング及び/又は封入し、好ましくは前記付着助剤ポリマーはポリビニルホルムアミドを含む、送達粒子。
  2. a)前記マトリックス結合剤が、水溶性及び/又は水分散性非還元型多糖、水溶性及び/又は水分散性アクリレート誘導体、及びこれらの混合物から選択される材料を含み、前記マトリックス結合剤の遠心保持能が、好ましくは2グラム/グラム〜500グラム/グラム、より好ましくは10グラム/グラム〜300グラム/グラム、最も好ましくは50グラム/グラム〜150グラム/グラムであり、
    b)前記シェル材料が、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酢酸セルロース、ポリ(ビニル−アルコール−co−酢酸ビニル)、アクリル酸−エチレン−酢酸ビニルコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    c)前記マトリックス有益剤が、予形成過酸、金属触媒、漂白活性化剤、漂白増進剤、ジアシルペルオキシド、過酸化水素源、及び酵素からなる群から選択される材料を含み得る、請求項1に記載の送達粒子。
  3. a)前記金属触媒が、ジクロロ−1,4−ジエチル−1,4,8,11−テトラアザビシクロ(tetraaazabicyclo)[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II);ジクロロ−1,4−ジメチル−1,4,8,11−テトラアザビシクロ(tetraaazabicyclo)[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    b)前記漂白増進剤が、2−[3−[(2−ヘキシルドデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−[(2−ペンチルウンデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(2−ブチルデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−(オクタデシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−(ヘキサデシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[2−(スルホオキシ)−3−(テトラデシルオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−(ドデシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(3−ヘキシルデシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−[(2−ペンチルノニル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−[(2−プロピルヘプチル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(2−ブチルオクチル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−(デシルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、3,4−ジヒドロ−2−[3−(オクチルオキシ)−2−(スルホオキシ)プロピル]イソキノリニウム(分子内塩)、2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム(分子内塩)、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    c)前記漂白活性化剤が、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ベンゾイルカプロラクタム(BzCL)、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、3−クロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(BOBS)、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、安息香酸フェニル(PhBz)、デカノイルオキシベンゼンスルホネート(C10−OBS)、ベンゾイルバレロラクタム(BZVL)、オクタノイルオキシベンゼンスルホネート(C−OBS)、過加水分解可能なエステル、4−[N−(ノナオイル)アミノヘキサノイルオキシ]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(NACA−OBS)、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート(LOBS又はC12−OBS)、10−ウンデセノイルオキシベンゼンスルホネート(10位に不飽和を有するUDOBS又はC11−OBS)、デカノイルオキシ安息香酸(DOBA)、(6−オクタンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート;6−デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    d)前記予形成過酸が、過硫酸、過ヨウ素酸、過炭酸、過カルボン酸及び前記酸の塩から選択される材料を含み、好ましくは前記過カルボン酸及びその塩が、フタルイミドペルオキシヘキサン酸、1,12−ジペルオキシドデカン二酸、又はモノペルオキシフタル酸(マグネシウム塩六水和物)、アミドペルオキシ酸を含み、好ましくは前記アミドペルオキシ酸が、N,N’−テレフタロイル−ジ(6−アミノカプロン酸)、ペルオキシこはく酸(NAPSA)又はペルオキシアジピン酸(NAPAA)のいずれかのモノノニルアミド、N−ノナノイルアミノペルオキシカプロン酸(NAPCA)、及びこれらの混合物を含み、より好ましくは前記予形成過酸がフタルイミドペルオキシヘキサン酸を含み、
    e)前記ジアシルペルオキシドが、ジノナノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジウンデカノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキシド及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、好ましくは、前記ジアシルペルオキシドが包接ジアシルペルオキシドを含み、
    f)前記過酸化水素源が、過ホウ酸塩、過炭酸塩、ペルオキシ水和物、過硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、好ましくは、前記過酸化水素源は過ホウ酸ナトリウムを含み、より好ましくは、前記過ホウ酸ナトリウムは、一水和物又は四水和物、ピロリン酸ナトリウム過酸化水和物、尿素過酸化水和物又はリン酸三ナトリウム過酸化水和物及びこれらの混合物を含み、並びに
    g)前記酵素が、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、セロビオヒドロラーゼ、セロビオースデヒドロゲナーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、アミラーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、請求項1又は2に記載の送達粒子。
  4. a)前記ポリビニルアルコールが、加水分解度が80mol%〜99mol%、好ましくは87mol%〜89mol%であり、かつ分子量が10,000グラム/mol〜750,000グラム/mol、好ましくは30,000グラム/mol〜300,000グラム/molであるポリビニルアルコール変異体を含み、
    b)前記ポリ酢酸ビニルが、重合度が150〜5,000、好ましくは150〜2,000、より好ましくは190〜1,000のポリ酢酸ビニル変異体を含み、並びに
    c)前記酢酸セルロースが、分子量が30,000グラム/mol〜50,000グラム/molの酢酸セルロース変異体を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の送達粒子。
  5. a)前記水溶性及び/又は水分散性非還元型多糖が、キサンタンガム、ダイユータンガム、グアーガム、ジェランガム、カラギーナン、相乗的なゴム系、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    b)前記水溶性及び/又は水分散性アクリレート誘導体のガラス転移温度が50℃〜130℃、好ましくは90℃〜115℃である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の送達粒子。
  6. 前記送達粒子が、
    a)1つ以上のマトリックス結合剤と、同一の若しくは異なる材料を含む複数のマトリックス有益剤コアと、を含む、単一のマトリックス、又は
    b)複数のマトリックスであって、前記マトリックスのそれぞれが独立して、1つ以上のマトリックス結合剤と、同一の若しくは異なる材料を含む複数のマトリックス有益剤コアと、を含み、前記複数のマトリックスは、前記シェル材料により封入され又は埋め込まれる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の送達粒子。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の送達粒子と、補助成分とを含む消費者製品であって、好ましくは前記消費者製品が、外部構造系、抗凝集剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、好ましくは前記外部構造系が水添硬化ヒマシ油誘導体を含み、好ましくは前記消費者製品が水溶性パウチ材内に封入され、好ましくは前記パウチ材が、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、及びこれらの混合物、を含む、消費者製品。
  8. 前記消費者製品が、
    a)アニオン性界面活性剤及び/又は非イオン性界面活性剤(好ましくはアニオン性界面活性剤)、
    b)溶媒(好ましくは前記溶媒がブトキシプロポキシプロパノール及び/又はグリセロールを含む)、
    c)水(好ましくは組成物の総重量に基づいて10重量%未満の水、より好ましくは2重量%〜10重量%未満の水)、
    d)所望により次のものからなる群から選択される1つ以上の成分:
    (i)粘土洗浄ポリマーと適合性のある漂白剤(好ましくは、前記粘土洗浄ポリマーと適合性のある漂白剤は、エトキシ化ヘキサメチレンジアミンジメチル第四級アンモニウム化合物、エトキシサルフェート化ヘキサメチレンジアミンジメチル第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択される)、
    (ii)増白剤(好ましくは、前記増白剤は、4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル及び/又はビス(スルホベンゾフラニル)ビフェニル二ナトリウムから選択される蛍光増白剤を含む)、
    (iii)ビルダー(好ましくは、前記ビルダーは、クエン酸ナトリウムを含むビルダーを含む)、並びに
    (iv)キレート化剤(好ましくは前記キレート化剤は1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)を含む)、から選択される材料を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の消費者製品。
  9. 前記消費者製品が、
    a.0.0001重量%〜8重量%の洗浄酵素(好ましくは前記洗浄酵素は、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キシログルカナーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択される酵素を含む)、並びに
    b.6.5〜10.5の正味pHを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の消費者製品。
  10. 前記消費者製品が、
    a.0.1重量%〜12重量%の漂白剤又は漂白剤系を含み、並びに
    b.6.5〜10.5の正味pHを有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の消費者製品。
  11. 部位を処理及び/又は洗浄する方法であって、前記方法が、
    a.所望により、前記部位を洗浄及び/又はすすぐ工程と、
    b.前記部位を請求項1〜10のいずれか一項に記載の消費者製品と接触させる工程と、
    c.所望により、前記部位を洗浄及び/又はすすぐ工程と、を含む、方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の消費者製品により処理した部位。
  13. 消費者製品補助成分及び送達粒子を含む、消費者製品の製造方法であって、
    a)第一溶液であって、前記第一溶液中に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約0.1重量%〜約10重量%のマトリックス結合剤と、1種以上の溶媒と、を含む第一溶液を調製する工程であって、好ましくは、前記溶媒が水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含む、工程と、
    b)前記第一溶液に懸濁及び/又は溶解させた、組成物の総重量に基づいて0.1重量%〜30重量%のマトリックス有益剤コアを含む第一組成物を調製する工程と、
    c)所望により、組成物の総重量に基づいて0.05〜3重量%の外部構造系と、前記第一組成物と、を含む第二組成物を調製する工程と、
    d)第二溶液であって、前記第二溶液に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約1重量%〜約20重量%のシェル材料と、1種以上の溶媒と、を含む第二溶液を調製する工程であって、好ましくは、前記溶媒が水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含む、工程と、
    e)同心ノズル又は同軸針電極を用いることにより、前記第一又は第二組成物と、前記第二溶液とを、25℃〜140℃の温度にてチャンバ内でスプレーして送達粒子を形成する工程であって、好ましくは前記同心ノズルがフローフォーカシングノズル又は同軸ノズルを含み、好ましくは前記同心フローフォーカシングノズルの内径が20〜200、より好ましくは45〜150であり、かつ外径が40〜350、より好ましくは70〜250であり、好ましくは前記同軸針電極の直径が100マイクロメートル〜4,000マイクロメートル、より好ましくは250〜3,000、最も好ましくは500マイクロメートル〜2,000マイクロメートルである、工程と、
    f)前記送達粒子を回収する工程と、
    g)前記送達粒子を1つ以上の消費者製品補助成分、付着助剤ポリマー、又はこれらの混合物と組み合わせる工程と、を含む、方法。
  14. 消費者製品補助成分及び送達粒子を含む、消費者製品の製造方法であって、
    a)第一溶液であって、前記第一溶液中に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約0.1重量%〜約10重量%のマトリックス結合剤と、1種以上の溶媒と、を含む第一溶液を調製する工程であって、好ましくは、前記溶媒が水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含む、工程と、
    b)前記第一溶液に懸濁及び/又は溶解させた、組成物の総重量に基づいて0.1重量%〜30重量%のマトリックス有益剤を含む第一組成物を調製する工程と、
    c)所望により、溶液の総重量に基づいて0.01重量%〜2重量%の外部構造系を前記第一組成物に添加する工程と、
    d)前記第一組成物を、25℃〜140℃の温度にてチャンバ内でスプレーして、複数のマトリックス有益剤コアを含有するマトリックスを形成する工程であって、好ましくは前記スプレー方法が、二液ノズル、回転ディスク、高圧ノズル、単軸針電極、又はフローフォーカシングノズルを含み、好ましくは前記二液ノズルの直径が200マイクロメートル〜3,500マイクロメートル、より好ましくは1,000マイクロメートル〜3,000マイクロメートルであり、好ましくは前記フローフォーカシングノズルが、直径が20マイクロメートル〜700マイクロメートル、より好ましくは40〜500マイクロメートル、最も好ましくは100マイクロメートル〜350マイクロメートルの単独フローフォーカシングノズルを含み、好ましくは前記回転ディスクの直径が60ミリメートル〜350ミリメートルであり、好ましくは前記単軸針電極の直径が100マイクロメートル〜4,000マイクロメートル、より好ましくは250〜3,000、最も好ましくは500マイクロメートル〜2,000マイクロメートルである、工程と、
    e)前記マトリックスを回収する工程と、
    f)第二溶液であって、前記第二溶液に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約1重量%〜約20重量%のシェル材料と、1種以上の溶媒と、を含む第二溶液を調製する工程であって、好ましくは、前記溶媒が水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含む、工程と、
    g)所望により、溶液の総重量に基づいて0.01重量%〜2重量%の可塑剤を前記第二溶液に添加する工程と、
    h)前記第二溶液又は前記第三組成物に懸濁させた、組成物の総重量に基づいて1重量%〜10重量%の前記マトリックスを含む第三組成物を調製する工程と、
    i)所望により、溶液の総重量に基づいて0.01重量%〜2重量%の外部構造系を前記第三組成物に添加する工程と、
    j)前記第二組成物を、25℃〜140℃の温度にてチャンバ内でスプレーして、送達粒子を形成する工程であって、好ましくは前記スプレー方法が、二液ノズル、回転ディスク、高圧ノズル、単軸針電極、又はフローフォーカシングノズルを含み、好ましくは前記二液ノズルの直径が200マイクロメートル〜3,500マイクロメートル、より好ましくは1,000マイクロメートル〜3,000マイクロメートルであり、好ましくは前記フローフォーカシングノズルが、直径が20マイクロメートル〜350マイクロメートル、より好ましくは40〜250マイクロメートルの単独フローフォーカシングノズルを含み、好ましくは前記回転ディスクの直径が60ミリメートル〜350ミリメートルであり、好ましくは前記単軸針電極の直径が100マイクロメートル〜4,000マイクロメートル、より好ましくは250〜3,000、最も好ましくは500マイクロメートル〜2,000マイクロメートルである、工程と、
    k)前記送達粒子を回収する工程と、
    l)前記送達粒子を1つ以上の消費者製品補助成分、付着助剤ポリマー、又はこれらの混合物と組み合わせる工程と、を含む、方法。
  15. 消費者製品補助成分及び送達粒子を含む、消費者製品の製造方法であって、
    a)第一溶液であって、前記第一溶液中に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約0.1重量%〜約10重量%のマトリックス結合剤と、1種以上の溶媒と、を含む第一溶液を調製する工程であって、好ましくは、前記溶媒が水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含む、工程と、
    b)前記第一溶液に懸濁及び/又は溶解させた、組成物の総重量に基づいて0.1重量%〜30重量%のマトリックス有益剤を含む第一組成物を調製する工程と、
    c)所望により、溶液の総重量に基づいて0.01重量%〜2重量%の外部構造系を前記第三組成物に添加する工程と、
    d)前記第一組成物を、25℃〜140℃の温度にてチャンバ内でスプレーして、複数のマトリックス有益剤コアを含有するマトリックスを形成する工程であって、好ましくは前記スプレー方法が、二液ノズル、回転ディスク、高圧ノズル、単軸針電極、又はフローフォーカシングノズルを含み、好ましくは前記二液ノズルの直径が200マイクロメートル〜3,500マイクロメートル、より好ましくは1,000マイクロメートル〜3,000マイクロメートルであり、好ましくは前記フローフォーカシングノズルが、直径が20マイクロメートル〜1000マイクロメートル、より好ましくは40〜700マイクロメートル、最も好ましくは100マイクロメートル〜350マイクロメートルの単独フローフォーカシングノズルを含み、好ましくは前記回転ディスクの直径が60ミリメートル〜350ミリメートルであり、好ましくは前記単軸針電極の直径が100マイクロメートル〜4,000マイクロメートル、より好ましくは250〜3,000、最も好ましくは500マイクロメートル〜2,000マイクロメートルである、工程と、
    e)前記マトリックス粒子を回収する工程と、
    f)第二溶液であって、前記第二溶液に懸濁及び/又は溶解させた、溶液の総重量に基づいて約1重量%〜約20重量%のシェル材料と、1種以上の溶媒と、を含む第二溶液を調製する工程であって、好ましくは、前記溶媒が水、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、及びこれらの混合物を含む、工程と、
    g)所望により、溶液の総重量に基づいて0.01重量%〜2重量%の可塑剤と、前記第二溶液とを含む第二組成物の調整工程と、
    h)所望により、抗凝集剤と前記第二溶液又は第二組成物を組み合わせる工程と、
    i)前記マトリックスを噴流層で流動化する工程と、
    j)25℃〜100℃の温度にて、前記第二溶液又は第二組成物を前記マトリックス上にスプレーして、送達粒子を形成する工程と、
    k)前記送達粒子を回収する工程と、
    l)前記送達粒子を1つ以上の消費者製品補助成分、付着助剤ポリマー、又はこれらの混合物と組み合わせる工程と、を含む、方法。
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