JP2013537953A - ブレード配列、及び当該ブレード配列を具備するガスタービン - Google Patents

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Abstract

本発明は、ロータ(12)と複数のブレード(14)とを具備するブレード配列(11)であって、ブレード(14)が、ロータ(12)の周に沿って、リング(10)内に分散配置されており、ブレード基端部(16)とプラットフォーム(18)とブレード翼(22)とを連続して備えており、リング(10)の2つの直接隣り合っているブレード(14)が、ブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)を形成しており、少なくとも1つの減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)に割り当てられており、減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)それぞれが、ラジアル方向(R)に作用する遠心力に起因して回転軸線を中心としてロータ(12)が回転する際に、自身に割り当てられたブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)のうち2つのブレード(14)のプラットフォーム(18)と接触している、ブレード配列(11)において、ブレード(14)の固有周波数を調整するために、リング(10)が、相違する減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)を具備する少なくとも2つのブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)を有していることを特徴とするブレード配列(11)に関する。

Description

本発明は、ロータと複数のブレードとを具備するブレード配列であって、複数のブレードが、ロータの周に沿って、リング内に分散配置されており、ブレード基端部とプラットフォームとブレード翼とを連続して備えており、リングの2つの直接隣り合っているブレードが、ブレードペアを形成しており、少なくとも1つの減衰要素に割り当てられており、減衰要素それぞれが、ラジアル方向に作用する遠心力に起因して回転軸線を中心としてロータが回転する際に、減衰要素に割り当てられたブレードペアのうち2つのブレードのプラットフォームと接触している、ブレード配列に関する。
例えば減衰要素を具備するガスタービンのようなターボ機械で利用されるブレード配列を提供することが知られている。これらブレード配列の目的は、様々な誘発要因の結果としてターボ機械の動作中に発生する可能性がある、想定外の撓み及び捩じれに起因する振動を減衰させることである。これにより、大振動振幅によって発生し、早期材料疲労を誘発させるHFC損傷(“高サイクル疲労”に起因する損傷)と、その結果としてブレード又はブレード配列の耐用寿命が短縮されることとを回避することができる。この場合には、減衰要素がブレード同士の間に配置されている。一般に、停止状態において初期にロータ又は対応する支持構造体上のブレードのブレード基端部同士の間に配設されており、ロータの動作中にラジアル方向に作用する遠心力に起因して隣り合うブレードのブレードプラットフォームの下面を押圧している遊離体が、減衰要素として利用されている。減衰要素それぞれが、この場合には、隣り合うブレードプラットフォームの両方と同時に接触している。これにより、振動によって誘発されるブレード同士の間における相対運動の運動エネルギが、ブレードプラットフォームそれぞれと隣接する減衰要素との間における摩擦に起因して、熱エネルギに変換される。このことによって、振動を減衰させると共に、ブレード配列の振動負荷を低減することができる。
特許文献1は、ブレード配列全体を効率的に減衰させるために、少なくとも2つの減衰要素がロータの周方向において隣接するブレード同士の間で前後に配置されている、ブレード配列を開示している。当該特許文献に開示される減衰要素は、多数の相違する振動モードを可能な限り減衰させるために、互いに相違する形態に構成されている。減衰要素とブレードとの間に形成されている接触領域を介して、さらには減衰要素同士の間に形成されている接触領域を介して、振動エネルギが、摩擦作用による振動減衰のために熱エネルギに変換される。しかしながら、減衰要素同士の間に形成されている接触領域は、線接触の形態にすぎず、中程度の減衰効果を発揮するにすぎない。
他の減衰要素の断面形状も同様に既知である。
欧州特許出願公開第1154125号明細書
本発明の目的は、想定外の振動を一層効率的に減衰させることができると共に誘発要因に起因するブレードの振動を低減又は解消することができる、減衰要素を具備するブレード配列を提供することである。
当該目的は、請求項1の特徴に基づくブレード配列によって達成される。
本発明は、ロータブレードリングが相違する減衰要素を具備する少なくとも2つのブレードペアを有していることを前提とした、ブレード配列のために提供される。
本発明は、ブレードを減衰要素にカップリングすることによって、独立したブレードに関する固有周波数を大きくするという効果が発揮されるという知見に基づいている。従って、同一の減衰要素が利用される場合には、ロータブレードリングのすべてのブレードが同程度に周波数離調される。結論として、ロータブレードリング内において相違する減衰要素によって相違する態様でカップリングされた場合には、その結果として、それ自体が同一であると共に様々な振動モードについて同一の固有周波数を有するブレードは、たとえ関連するブレード同士がカップリングされていない場合であっても、振動モードについて相違する固有周波数を有している。相違する減衰要素をロータブレードリング内で利用することによって、直接隣り合っているブレードの固有周波数が相違するかのように、隣り合うブレードの固有周波数の大きさを決定することができる。このようにして、同一の形態(製造上の誤差を除く)ひいては同一の固有周波数(製造上の誤差及び当該誤差に起因する諸要因を除く)であるにも関わらず、ブレードが相違する固有周波数を有しているかのように、ロータブレードリングのブレードがロータブレードリング内で振動するように構成されているロータブレードリングを得ることができる。言い換えれば、相違する減衰要素を利用することによって、ロータブレードリング内に配置されたブレードの固有周波数が調整可能とされる。非同期の誘発要因が存在する場合であっても、ブレードは当該誘発要因の影響をほとんど受けず、その結果として振動にほとんど応答しないので、微振動を起こす可能性が著しく低減される。
動作中には、減衰要素は、遠心力によってブレードの隣り合うブレードプラットフォームの下面に対して押圧されている。隣り合うブレード同士が相対的に運動することによって、その結果として、減衰要素とブレードプラットフォームとの間において摩擦が発生するので、カップリングが形成される。上述の知見の根拠は、当該カップリングが隣り合うブレードの固有周波数を分散させること、及び隣り合うブレードの固有周波数を周波数シフトさせることである。この効果は、好ましくは代替的に、周波数を離調するために利用される。隣り合うブレード同士は、同一の形態にも関わらず、減衰要素が相違することのみを理由として、相違する固有周波数を有するブレードのように機能する。このように離調されたブレードは、特に当該ブレードが交互に離調された場合には微動だにしなくなる。さらに、減衰要素によって達成可能な周波数シフトのエクスカーションは、従来の手法より著しく大きい。結論として、本発明におけるロータブレードリングでは、微振動する可能性が、相違する固有周波数を有するブレードを具備するロータブレードリングより大幅に低い。この点において、本発明におけるロータブレードリングでは、自励振動いわゆるフラッタリングに対する耐性が、一組のブレードの間に相違する減衰要素を利用する従来技術に基づくロータブレードリングより高い。
結論として、“ミスチューニング(mistuning)”としても知られている固有周波数を調整するための公用されている手法を、相違する減衰要素に置き換えることができる。当該手法は、ブレード先端部における後縁を短縮化し、ブレード外形を研削し、又はブレード翼の先端に穿孔する。特に本発明は、ブレードそれぞれに割り当てられた2つの減衰要素を具備するブレードをミスチューニングすることによって、当該ブレードのブレード外形を変更せずに済むという利点を有しているので、結果として、例えば後縁を短縮化した場合であっても、タービン段又はターボ機械の性能を低減させることがない。従って、ブレードの固有周波数を調整するための従来の手法が必要なくなる。以上により、ブレードの動作を及び振動を反復して継続する反復作業を完全に解消することができるので、時間及びコストを節約することができる。
本発明の優位な構成は、従属請求項で特定されている。
本発明の第1の実施例では、ブレードリングのブレードそれぞれが2つのブレードペアに割り当てられており、ブレードペアから成る2つ以上のグループが配設されている。そして、減衰要素それぞれが、グループ内においては同一であるが、グループ間においては相違する。好ましくは、ブレードペアから成る第1のグループ及び第2のグループが配設されており、一方のグループのブレードペアそれぞれが、周方向で見ると、他方のグループの隣り合うブレードペアを有している(ブレードリングのブレードの数量がこのことを可能とする場合)。ブレードリングのブレードの数量がこのことを可能としない場合には、ブレードリングのブレードの大部分が特定のパターン配列で配置されている。従って、ブレードペア又は減衰要素から成るABABパターン配列が少なくとも周方向の大部分に配設されるので、以下の優位な実施例についても同様に適用可能とされる。異なる減衰要素から成るABABパターン配列によって、ブレードの固有周波数をシフトさせることが可能となる。代替的な実施形態では、一のブレードにその側面それぞれにおいて当接している減衰要素が並列配置されているからである。原則として、減衰要素の並列配置それぞれは同一である。しかしながら、ブレード翼の側面それぞれのプラットフォーム、すなわち正圧側のプラットフォーム及び負圧側のプラットフォームの形態は互いに相違するので、減衰要素についての接触領域それぞれが、相違する角度とブレードの中心線からの相違する距離とを有している。この効果は、基端部軸線の角度を機械軸線に対して調整することによって発揮される。これにより、ブレード同士の間におけるカップリング剛性が僅かに変化する。従って、2つの相違する減衰要素の配置を変更することによって、直接隣り合っているブレードの固有周波数をシフトさせることができる。
特に好ましい実施例では、ブレードペアの第1のグループ及び第2のグループが、設けられており、一方のグループのブレードペアそれぞれが、一方のグループの隣り合うブレードペアと、他方のグループの隣り合うブレードペアとを有している(AABBAABBパターン配列)。その結果として、代替的な実施形態から得られるブレードのカップリング剛性が、隣り合うブレードのカップリング剛性と著しく相違するので、ABABパターン配列より大きく周波数離調することができる。
ブレードペアから成る第1のグループと第2のグループと第3のグループとが設けられており、3つのグループのうち一のグループのブレードペアそれぞれが、残りの2つのグループのうち一のグループにそれぞれ属している、2つの隣り合うブレードペアを有している場合には(ABCABCパターン配列)、同程度の効率的な周波数離調を達成することができる。
好ましくは、相違する減衰要素は、大きさ、質量、断面の輪郭、及び/又は、ブレードとのカップリング接続のタイプにおいて相違する。このような減衰要素は、相違するグループのブレードの型及び外形を利用することなく、低コストで製造可能とされる。減衰要素は、例えば外形形状において相違する。例えばすべての減衰要素の構成が同一のままである場合に効率的に減衰させることができない振動モードであっても、適切に形成された減衰要素によって効率的に減衰させることができる。代替的又は付加的には、減衰要素は、適切な外形形状を組み合わせることによって相違する振動モードを可能な限り大きく効率的に減衰させるために、その質量において相違する場合がある。さらに、接触領域における摩擦条件(摩擦係数や表面粗さ)は、相違する材料から成る減衰要素を利用することによって変化させることができるので、周波数範囲が大きくなったときでさえ複数の振動モードを減衰することができる。
減衰要素を隣り合うブレード同士の間に適切に配置させるために、好ましくは、減衰要素はロッドとして形成されている。
本発明におけるブレード配列の実際の実施形態では、ブレードペアの減衰要素が多数の部品から形成されている。ロータの周方向で見ると、減衰要素は、好ましくはロッドとして形成されている、前後に配置された2つ(以上)の部分を備えている。例えば、部分のうち一方の部分の断面は楔状であり、他方の部分の断面は四分円状である。本発明の利点は、特に減衰要素又はその部分の断面形状が互いに適応するように形成されていることによって、特に効率的に達成される。
さらなる実際の実施形態では、減衰要素は、鋼又はセラミックから、すなわち効率的な減衰特性を具備した材料から作られている。
本発明におけるブレード配列の典型的な実施例については、添付図面に基づいて以下において詳述する。
第1の実施例におけるブレード同士の間に配置された2つの減衰要素を具備する軸流式ターボ機械のロータブレードリングの詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 減衰要素を利用することによってロータブレードリングのブレードをカップリングすることに関する、機械的に類似するモデルを表わす。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。
図1は、詳細には図示しない軸流式ターボ機械のロータ12に周方向Uに沿って分散配置されている、複数のブレード14を具備するロータブレードリング10を部分的に表わす。軸流式ターボ機械は、例えばコンプレッサ、蒸気タービンや定置式ガスタービンとして構成されており、ブレード14のロータブレードリング10を具備するブレード配列11を備えている。これらブレード14それぞれが、ブレード14それぞれをロータ12に固定するためのブレード基端部16を有している。ブレード基端部16は、既知の手法でダブテール状の形態又はモミの木状の形態になっている。ロータ12に堅固に固定するために、ブレード基端部16が、対応するロータ12の保持溝内に押し込まれるので、ブレード14は、ロータ12の回転中であっても堅固に保持される。保持溝は、ひいてはブレード基端部16は、略アキシアル方向に延在しており、機械軸線に対して迎え角で傾斜している。
外向き方向において、ブレード基端部16は、プラットフォーム18が隣接している、特に参照符号を付さないブレード頸部に向かって延在している。プラットフォーム18のプラットフォーム表面20は、軸流式ターボ機械の流路の境界を形成している。空気力学を考慮して湾曲されたブレード翼22は、プラットフォーム表面20に単独で配置されている。
第1の実施例では、タイプA又はタイプBの減衰要素が、直接隣り合っているブレード14のプラットフォーム18同士の間において、ブレード基端部16に面しているプラットフォーム18の下面に配設されている。タイプA及びタイプBの減衰要素の両方が、例えばダンパーワイヤのようなロッドとして形成されている。図1に表わす実施例では、減衰要素A,Bそれぞれの断面が円状とされる。しかしながら、タイプAの減衰要素の直径は、タイプBの減衰要素の直径より大きい。従って、減衰要素A,Bの両方が円柱状とされる。
ロータ12が回転している際には、プラットフォーム18同士の間に弛緩した状態で配設されている減衰要素A,Bが、ラジアル方向Rの外方に向かって緊張状態とされ、遠心力によって、互いに隣り合うプラットフォーム18の傾斜した下面に対して押圧される。減衰要素Aそれぞれが、ブレードペアaを形成している2つの直接隣り合っているブレード14に当接している。同様に、減衰要素Bそれぞれが、ブレードペアbを形成している2つの直接隣り合っているブレード14に当接している。減衰要素A,Bの断面が円状であるので、これら減衰要素A,Bそれぞれがブレード14に対して線接触した状態で当接している。ブレード14それぞれがブレード頸部の両側に減衰要素A,Bを有しているので、ブレード14それぞれがブレードペアa,bの両方に属している。その結果として、図1に表わすブレード配列11では、ブレードペアaから成る第1のグループ24とブレードペアbから成る第2のグループ26とが、周方向において、一方のグループ24(又は26)のブレードペアa(又はb)が他方のグループ26(又は24)の隣り合うブレードペアb(又はa)を有しているように設けられている。このような構成によって、減衰要素A,Bは、2つの直接隣り合うブレード14同士の間において、周方向Uにおいて交互に且つ前後に直列配置されている。また、このような構成はABABパターン配列と呼称される。
図2〜図7では、同一の形体には同一の参照符号が付されている。
図2に表わす実施形態は、単に第2の減衰要素の形態及び構成それぞれにおいて、図1に表わす実施形態と相違するにすぎない。図2では、比較的小さい直径を有する減衰要素Bではなく、原則としてタイプAの減衰要素と同一の直径を有する減衰要素B′が配設されているが、減衰要素B′の断面形状は、円状ではなく、弓状とされる。当該実施例では、弓状の形態は、完全な円の中心点が依然として弓状の形態の断面領域内に含まれているように選択される。減衰要素B′の断面形状が弓状とされるので、その結果として、減衰要素B′は、ブレードペアbの(図2の右側に表わす)一方のブレード14に対して面接触しており、ブレードペアb′の(図2の左側に表わす)他方のブレード14に対して線接触している。結論として、図2に表わすブレード配列11では、ブレードペアaから成る第1のグループ24とブレードペアb′から成る第2のグループ26とが、周方向Uにおいて、一方のグループ24(又は26)のブレードペアa(又はb′)それぞれが他方のグループ26(又は24)の隣り合うブレードペアb′(又はa)を有しているように配設されている。当該実施例でも、減衰要素A,B′すなわちブレードペアa,b′の順序がロータブレードリング10の周方向Uに沿って規則正しい順序で繰り返される、このような配列は、原則としてABABパターン配列と呼称される。
図3は、図2に表わすロータブレード14を具備するロータブレードリング10の実施例の詳細を表わす。当該実施例では、減衰要素A,B′ではなく、バネ28,30が、減衰要素A,B′に対応する代替的形態として利用される。減衰要素Aが対称型ダンパー又は円筒型ダンパーであるので、図示の如く、圧縮バネ28は、ブレードペアaの2つのブレード14をカップリングするように構成されている。翼弦部分がプラットフォーム18の傾斜した下面に面接触しているので、非対称な減衰要素B′が並進力及びトルクを作用させ、その結果として、代替的な実施例では、圧縮バネ28に加えて、捩じりバネ30がブレードペアb′のブレード14同士の間に設けられている。圧縮バネ28がカップリング剛性C1,C3を有しており、捩じりバネ30はカップリング剛性C2を有している。従って、ブレード14それぞれの全体的なカップリング剛性は、カップリング剛性C3とカップリング剛性C2,C1とを並列に配置することによって得られる。この場合には、バネが非線形な特性を有している。
ブレード翼22がアキシアル方向Xに対して調整されるので、その結果として、ブレード14のフラップフォーム18の2つの側面が、ブレード翼22の横方向に関して非対称に構成されており、減衰要素A,B又は減衰要素A,B′から成るABABパターン配列によって、ブレード14の周波数離調を変更することができる。これにより、異なる減衰要素A,B,B′を利用することによって、直接隣り合っているブレード14の固有振動数をシフトさせることができる。固有周波数のシフトによって、動作中に循環振動波がロータブレードリング10内で伝播することが防止されるので、ブレード翼22の微振動が励起されにくくなる。従って、軸流式ターボ機械の動作範囲が拡大され、動作上の信頼性を確保することができる。
図4〜図7は、ブレード14の振動モードについての固有周波数を離調するためのさらなる実施例を表わす。図4〜図7には、ブレードの異なる配列パターンがさらに例示されている。
図4は、ブレードペアa,b,dから成る3つのグループ24,26,27を具備する、新しい配列パターンを表わす。グループ24,26,27のブレードペアa,b,dそれぞれが、2つの他のグループ26,27又は27,24又は24,26のうち一方のグループにそれぞれ属している、2つの隣り合うブレードペアb,d又はa,b又はd,aを有している。タイプAの減衰要素が、ブレードペアaそれぞれの2つのブレード14の間に配設されている。タイプAの減衰要素の断面は円状とされ、タイプAの減衰要素の直径は比較的大きい。タイプBの減衰要素も、円状の断面を有しており、ブレードペアbそれぞれに割り当てられている。しかしながら、タイプBの減衰要素の直径は、タイプAの減衰要素の直径より小さい。タイプDの減衰要素が、ブレードペアdそれぞれに割り当てられている。図示の例示的な実施例では、タイプDの減衰要素の構成は、図2に表わすタイプB′の減衰要素の構成に相当する。従って、このような構成は、ABCABCパターン配列を有している。
図5は、ブレードペアaから成る第1のグループ24とブレードペアb″から成る第2のグループ26が配設されている、さらなるブレード配列11を表わす。第1のグループ24のブレードペアaそれぞれが、第1のグループ24の隣り合うブレードペアaと、第2のグループの隣り合うブレードペアb″とを有している。タイプAの減衰要素は、ブレードペアaそれぞれの2つのブレード14の間に配設されている。タイプAの減衰要素の断面は円状とされ、タイプAの減衰要素の直径は比較的大きい。弓状の断面を有するタイプB″の減衰要素が、ブレードペアb″それぞれに割り当てられている。また、このような構成はAABBAABBパターン配列と呼称される。
図6は、ABBABBパターン配列を具備する代替的な実施例を概略的に表わす。当該実施例でも、相違するタイプA,A,B″の減衰要素が、ロータブレードリング10のブレード14同士の間において、周に沿って循環した状態で分散配置されている。
最後に、図7は、ロータブレードリング10内の改良された減衰要素E,Hから成る、さらなるABABパターン配列を表わす。ロータブレードペアeから成る第1のグループ24それぞれが、関連するブレード14同士の間にタイプEの減衰要素を有している。また、減衰要素Eは、原則としてロッド状に構成されている。しかしながら、上述した減衰要素A,B,B′,B″の構造と比較して、減衰要素Dの断面は三角状とされるので、これにより、減衰要素Dは、減衰要素Dに割り当てられたブレードペアeのブレード14それぞれに面接触している。減衰要素Hそれぞれが、減衰要素Eとは相違するが、多数の部品から構成されており、2つの部分H1,H2を備えている。部分H1の断面は、三角状とされるが、部分H2の断面は、四分円の形態をした弓状の輪郭とされる。結果として、減衰要素Hそれぞれについて2つの面接触と1つの線接触とが得られる。
図4〜図7に表わすブレード配列11は、図1又は図2に表わす構成より高いカップリング剛性を有しているので、直接隣り合っているブレード14は、互いの周波数特性を一層良好に離調することができる。この点において、これらブレード配列11は、ブレード14の微振動の誘発を防止するために、相違する減衰要素を用いてロータブレードリング10のブレード14を周波数離調しようとする場合に特に適している。
特に好ましくは、ロータブレードリング10内に配設されたブレード14の数量に従って、上述のブレード配列11のうち一のブレード配列の利用が決定される。言うまでもなく、ロータブレードリング10内に配設されたブレード14の数量が2又は3の倍数でない場合には、ロータブレードリング10それぞれについて、より多くのタイプの減衰要素を利用することができる。
ロータブレードリング10が、パターン配列の減衰要素のタイプ数の整数倍ではない、多数のブレード14を有している場合には、言うまでもなく、連続するブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hの大部分が、パターン配列のメンバーであり、ロータブレードリング10を形成している。そして、残りのブレードペアは、パターン配列から除外された適切な減衰要素を備えている。この場合には、ロータブレードリング10が、同一の又は略同一の周波数特性を具備する2つの隣り合うブレード14を有している。
さらに、本明細書に示す例示的な実施例を限定的に解釈することができないので、その結果として、様々なタイプの減衰要素が想到可能とされ、当該減衰要素を組み合わせることもできる。タイプB′,B″の減衰要素の配列を周方向に変更しても、ブレード同士の間における上述のカップリング剛性が変化するので、周波数離調を変更することができる。
例えば、溝(溝付減衰要素)が、特徴的な形体として、断面の輪郭に沿って且つ相違するタイプの減衰要素同士の間に設けられている。さらに、様々なタイプの減衰要素から成る様々なパターン配列、例えばABCBABCBAパターン配列も、同様に実施可能とされる。
要するに、本発明は、ロータ12とロータ12の周方向Uに沿ってロータブレードリング10内に分散配置されている複数のブレード14とを具備する、ブレード配列11であって、ロータブレードリング10の2つの直接隣り合っているブレード14がブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hを形成し、減衰要素A,B,B′,B″,D,E,Hがブレード14同士の間に配置されており、減衰要素A,B,B′,B″,D,E,Hそれぞれが、ロータ12がラジアル方向Rに作用する遠心力に起因してロータ軸線を中心として回転している際に、自身に割り当てられたブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hのうち2つのブレード14と接触している、ブレード配列11に関する。本発明は、ブレード14の振動を周波数離調することによってブレード翼22を機械加工するために、相違する減衰要素A,B,B′,B″,D,E,Hを具備する少なくとも2つのブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hを有していることを提案する。
10 ロータブレードリング
11 ブレード配列
12 ロータ
14 ブレード
16 ブレード基端部
18 プラットフォーム
20 プラットフォーム表面
22 ブレード翼
24 ブレードペアaから成る第1のグループ
26 ブレードペアb′から成る第2のグループ
27 ブレードペアdから成る第3のグループ
28 圧縮バネ
30 捩じりバネ
A 減衰要素
B 減衰要素
B′ 減衰要素
C1 カップリング剛性
C2 カップリング剛性
C3 カップリング剛性
a ブレードベア
b ブレードペア
b′ ブレードペア
d ブレードペア
本発明は、ロータと複数のブレードとを具備するブレード配列であって、複数のブレードが、ロータの周に沿って、リング内に分散配置されており、ブレード基端部とプラットフォームとブレード翼とを連続して備えており、リングの2つの直接隣り合っているブレードが、ブレードペアを形成しており、少なくとも1つの減衰要素に割り当てられており、減衰要素それぞれが、ラジアル方向に作用する遠心力に起因して回転軸線を中心としてロータが回転する際に、減衰要素に割り当てられたブレードペアのうち2つのブレードのプラットフォームと接触している、ブレード配列に関する。
例えば減衰要素を具備するガスタービンのようなターボ機械で利用されるブレード配列を提供することが知られている。これらブレード配列の目的は、様々な誘発要因の結果としてターボ機械の動作中に発生する可能性がある、想定外の撓み及び捩じれに起因する振動を減衰させることである。これにより、大振動振幅によって発生し、早期材料疲労を誘発させるHFC損傷(“高サイクル疲労”に起因する損傷)と、その結果としてブレード又はブレード配列の耐用寿命が短縮されることとを回避することができる。この場合には、減衰要素がブレード同士の間に配置されている。一般に、停止状態において初期にロータ又は対応する支持構造体上のブレードのブレード基端部同士の間に配設されており、ロータの動作中にラジアル方向に作用する遠心力に起因して隣り合うブレードのブレードプラットフォームの下面を押圧している遊離体が、減衰要素として利用されている。減衰要素それぞれが、この場合には、隣り合うブレードプラットフォームの両方と同時に接触している。これにより、振動によって誘発されるブレード同士の間における相対運動の運動エネルギが、ブレードプラットフォームそれぞれと隣接する減衰要素との間における摩擦に起因して、熱エネルギに変換される。このことによって、振動を減衰させると共に、ブレード配列の振動負荷を低減することができる。
従来技術に基づくターボ機械の場合には、ブレード翼の振動が、一般にブレード翼同士を互いに直接結合している剛性要素によって抑制されていた。このような解決手法は、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献3は、ブレード配列全体を効率的に減衰させるために、少なくとも2つの減衰要素がロータの周方向において隣接するブレード同士の間で前後に配置されている、ブレード配列を開示している。当該特許文献に開示される減衰要素は、多数の相違する振動モードを可能な限り減衰させるために、互いに相違する形態に構成されている。減衰要素とブレードとの間に形成されている接触領域を介して、さらには減衰要素同士の間に形成されている接触領域を介して、振動エネルギが、摩擦作用による振動減衰のために熱エネルギに変換される。しかしながら、減衰要素同士の間に形成されている接触領域は、線接触の形態にすぎず、中程度の減衰効果を発揮するにすぎない。
他の減衰要素の断面形状も同様に既知である。例えば特許文献4には、2つの隣り合うロータブレードの間に多数のボールを配置させることが開示されている。
独国特許第819242号明細書 米国特許第1618285号明細書 欧州特許出願公開第1154125号明細書 仏国特許第1263677号明細書
本発明の目的は、想定外の振動を一層効率的に減衰させることができると共に誘発要因に起因するブレードの振動を低減又は解消することができる、減衰要素を具備するブレード配列を提供することである。
当該目的は、請求項1の特徴に基づくブレード配列によって達成される。
本発明は、ロータブレードリングが相違する減衰要素を具備する少なくとも2つのブレードペアを有していることを前提とした、ブレード配列のために提供される。
本発明は、ブレードを減衰要素にカップリングすることによって、独立したブレードに関する固有周波数を大きくするという効果が発揮されるという知見に基づいている。従って、同一の減衰要素が利用される場合には、ロータブレードリングのすべてのブレードが同程度に周波数離調される。結論として、ロータブレードリング内において相違する減衰要素によって相違する態様でカップリングされた場合には、その結果として、それ自体が同一であると共に様々な振動モードについて同一の固有周波数を有するブレードは、たとえ関連するブレード同士がカップリングされていない場合であっても、振動モードについて相違する固有周波数を有している。相違する減衰要素をロータブレードリング内で利用することによって、直接隣り合っているブレードの固有周波数が相違するかのように、隣り合うブレードの固有周波数の大きさを決定することができる。このようにして、同一の形態(製造上の誤差を除く)ひいては同一の固有周波数(製造上の誤差及び当該誤差に起因する諸要因を除く)であるにも関わらず、ブレードが相違する固有周波数を有しているかのように、ロータブレードリングのブレードがロータブレードリング内で振動するように構成されているロータブレードリングを得ることができる。言い換えれば、相違する減衰要素を利用することによって、ロータブレードリング内に配置されたブレードの固有周波数が調整可能とされる。非同期の誘発要因が存在する場合であっても、ブレードは当該誘発要因の影響をほとんど受けず、その結果として振動にほとんど応答しないので、微振動を起こす可能性が著しく低減される。
動作中には、減衰要素は、遠心力によってブレードの隣り合うブレードプラットフォームの下面に対して押圧されている。隣り合うブレード同士が相対的に運動することによって、その結果として、減衰要素とブレードプラットフォームとの間において摩擦が発生するので、カップリングが形成される。上述の知見の根拠は、当該カップリングが隣り合うブレードの固有周波数を分散させること、及び隣り合うブレードの固有周波数を周波数シフトさせることである。この効果は、好ましくは代替的に、周波数を離調するために利用される。隣り合うブレード同士は、同一の形態にも関わらず、減衰要素が相違することのみを理由として、相違する固有周波数を有するブレードのように機能する。このように離調されたブレードは、特に当該ブレードが交互に離調された場合には微動だにしなくなる。さらに、減衰要素によって達成可能な周波数シフトのエクスカーションは、従来の手法より著しく大きい。結論として、本発明におけるロータブレードリングでは、微振動する可能性が、相違する固有周波数を有するブレードを具備するロータブレードリングより大幅に低い。この点において、本発明におけるロータブレードリングでは、自励振動いわゆるフラッタリングに対する耐性が、一組のブレードの間に相違する減衰要素を利用する従来技術に基づくロータブレードリングより高い。
結論として、“ミスチューニング(mistuning)”としても知られている固有周波数を調整するための公用されている手法を、相違する減衰要素に置き換えることができる。当該手法は、ブレード先端部における後縁を短縮化し、ブレード外形を研削し、又はブレード翼の先端に穿孔する。特に本発明は、ブレードそれぞれに割り当てられた2つの減衰要素を具備するブレードをミスチューニングすることによって、当該ブレードのブレード外形を変更せずに済むという利点を有しているので、結果として、例えば後縁を短縮化した場合であっても、タービン段又はターボ機械の性能を低減させることがない。従って、ブレードの固有周波数を調整するための従来の手法が必要なくなる。以上により、ブレードの動作を及び振動を反復して継続する反復作業を完全に解消することができるので、時間及びコストを節約することができる。
この場合には、ブレードリングのブレードそれぞれが、2つのブレードペアに割り当てられており、ブレードペアから成る2つ以上のグループを備えており、減衰要素それぞれが、グループ内において同一であり、グループ間において相違する。
この場合には、ブレードペアから成る第1のグループ及び第2のグループが配設されており、第1のグループのブレードペアそれぞれが、第1のグループの隣り合うブレードペアと、第2のグループの隣り合うブレードペアとを有している(AABBAABBパターン配列)。その結果として、ABABパターン配列の場合より大きい周波数離調を達成することができる。類似モデルから得られるブレードのカップリング剛性が、隣り合うブレードのカップリング剛性と著しく相違するからである。
ブレードペアから成る第1のグループと第2のグループと第3のグループとが設けられており、3つのグループのうち一のグループのブレードペアそれぞれが、残りの2つのグループのうち一のグループにそれぞれ属している、2つの隣り合うブレードペアを有している場合には(ABCABCパターン配列)、同程度の効率的な周波数離調を達成することができる。
本発明の優位な構成は、従属請求項で特定されている。
好ましくは、相違する減衰要素は、大きさ、質量、断面の輪郭、及び/又は、ブレードとのカップリング接続のタイプにおいて相違する。このような減衰要素は、相違するグループのブレードの型及び外形を利用することなく、低コストで製造可能とされる。減衰要素は、例えば外形形状において相違する。例えばすべての減衰要素の構成が同一のままである場合に効率的に減衰させることができない振動モードであっても、適切に形成された減衰要素によって効率的に減衰させることができる。代替的又は付加的には、減衰要素は、適切な外形形状を組み合わせることによって相違する振動モードを可能な限り大きく効率的に減衰させるために、その質量において相違する場合がある。さらに、接触領域における摩擦条件(摩擦係数や表面粗さ)は、相違する材料から成る減衰要素を利用することによって変化させることができるので、周波数範囲が大きくなったときでさえ複数の振動モードを減衰することができる。
減衰要素を隣り合うブレード同士の間に適切に配置させるために、好ましくは、減衰要素はロッドとして形成されている。
本発明におけるブレード配列の実際の実施形態では、ブレードペアの減衰要素が多数の部品から形成されている。ロータの周方向で見ると、減衰要素は、好ましくはロッドとして形成されている、前後に配置された2つ(以上)の部分を備えている。例えば、部分のうち一方の部分の断面は楔状であり、他方の部分の断面は四分円状である。本発明の利点は、特に減衰要素又はその部分の断面形状が互いに適応するように形成されていることによって、特に効率的に達成される。
さらなる実際の実施形態では、減衰要素は、鋼又はセラミックから、すなわち効率的な減衰特性を具備した材料から作られている。
本発明におけるブレード配列の典型的な実施例については、添付図面に基づいて以下において詳述する。
第1の実施例におけるブレード同士の間に配置された2つの減衰要素を具備する軸流式ターボ機械のロータブレードリングの詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 減衰要素を利用することによってロータブレードリングのブレードをカップリングすることに関する、機械的に類似するモデルを表わす。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。 さらなる実施例における相違する減衰要素を具備する点において異なる、図1に表わす実施例の詳細図である。
図1は、詳細には図示しない軸流式ターボ機械のロータ12に周方向Uに沿って分散配置されている、複数のブレード14を具備するロータブレードリング10を部分的に表わす。軸流式ターボ機械は、例えばコンプレッサ、蒸気タービンや定置式ガスタービンとして構成されており、ブレード14のロータブレードリング10を具備するブレード配列11を備えている。これらブレード14それぞれが、ブレード14それぞれをロータ12に固定するためのブレード基端部16を有している。ブレード基端部16は、既知の手法でダブテール状の形態又はモミの木状の形態になっている。ロータ12に堅固に固定するために、ブレード基端部16が、対応するロータ12の保持溝内に押し込まれるので、ブレード14は、ロータ12の回転中であっても堅固に保持される。保持溝は、ひいてはブレード基端部16は、略アキシアル方向に延在しており、機械軸線に対して迎え角で傾斜している。
外向き方向において、ブレード基端部16は、プラットフォーム18が隣接している、特に参照符号を付さないブレード頸部に向かって延在している。プラットフォーム18のプラットフォーム表面20は、軸流式ターボ機械の流路の境界を形成している。空気力学を考慮して湾曲されたブレード翼22は、プラットフォーム表面20に単独で配置されている。
第1の実施例では、タイプA又はタイプBの減衰要素が、直接隣り合っているブレード14のプラットフォーム18同士の間において、ブレード基端部16に面しているプラットフォーム18の下面に配設されている。タイプA及びタイプBの減衰要素の両方が、例えばダンパーワイヤのようなロッドとして形成されている。図1に表わす実施例では、減衰要素A,Bそれぞれの断面が円状とされる。しかしながら、タイプAの減衰要素の直径は、タイプBの減衰要素の直径より大きい。従って、減衰要素A,Bの両方が円柱状とされる。
ロータ12が回転している際には、プラットフォーム18同士の間に弛緩した状態で配設されている減衰要素A,Bが、ラジアル方向Rの外方に向かって緊張状態とされ、遠心力によって、互いに隣り合うプラットフォーム18の傾斜した下面に対して押圧される。減衰要素Aそれぞれが、ブレードペアaを形成している2つの直接隣り合っているブレード14に当接している。同様に、減衰要素Bそれぞれが、ブレードペアbを形成している2つの直接隣り合っているブレード14に当接している。減衰要素A,Bの断面が円状であるので、これら減衰要素A,Bそれぞれがブレード14に対して線接触した状態で当接している。ブレード14それぞれがブレード頸部の両側に減衰要素A,Bを有しているので、ブレード14それぞれがブレードペアa,bの両方に属している。その結果として、図1に表わすブレード配列11では、ブレードペアaから成る第1のグループ24とブレードペアbから成る第2のグループ26とが、周方向において、一方のグループ24(又は26)のブレードペアa(又はb)が他方のグループ26(又は24)の隣り合うブレードペアb(又はa)を有しているように設けられている。このような構成によって、減衰要素A,Bは、2つの直接隣り合うブレード14同士の間において、周方向Uにおいて交互に且つ前後に直列配置されている。また、このような構成はABABパターン配列と呼称される。
図2〜図7では、同一の形体には同一の参照符号が付されている。
図2に表わす実施形態は、単に第2の減衰要素の形態及び構成それぞれにおいて、図1に表わす実施形態と相違するにすぎない。図2では、比較的小さい直径を有する減衰要素Bではなく、原則としてタイプAの減衰要素と同一の直径を有する減衰要素B′が配設されているが、減衰要素B′の断面形状は、円状ではなく、弓状とされる。当該実施例では、弓状の形態は、完全な円の中心点が依然として弓状の形態の断面領域内に含まれているように選択される。減衰要素B′の断面形状が弓状とされるので、その結果として、減衰要素B′は、ブレードペアbの(図2の右側に表わす)一方のブレード14に対して面接触しており、ブレードペアb′の(図2の左側に表わす)他方のブレード14に対して線接触している。結論として、図2に表わすブレード配列11では、ブレードペアaから成る第1のグループ24とブレードペアb′から成る第2のグループ26とが、周方向Uにおいて、一方のグループ24(又は26)のブレードペアa(又はb′)それぞれが他方のグループ26(又は24)の隣り合うブレードペアb′(又はa)を有しているように配設されている。当該実施例でも、減衰要素A,B′すなわちブレードペアa,b′の順序がロータブレードリング10の周方向Uに沿って規則正しい順序で繰り返される、このような配列は、原則としてABABパターン配列と呼称される。
図3は、図2に表わすロータブレード14を具備するロータブレードリング10の実施例の詳細を表わす。当該実施例では、減衰要素A,B′ではなく、バネ28,30が、減衰要素A,B′に対応する代替的形態として利用される。減衰要素Aが対称型ダンパー又は円筒型ダンパーであるので、図示の如く、圧縮バネ28は、ブレードペアaの2つのブレード14をカップリングするように構成されている。翼弦部分がプラットフォーム18の傾斜した下面に面接触しているので、非対称な減衰要素B′が並進力及びトルクを作用させ、その結果として、代替的な実施例では、圧縮バネ28に加えて、捩じりバネ30がブレードペアb′のブレード14同士の間に設けられている。圧縮バネ28がカップリング剛性C1,C3を有しており、捩じりバネ30はカップリング剛性C2を有している。従って、ブレード14それぞれの全体的なカップリング剛性は、カップリング剛性C3とカップリング剛性C2,C1とを並列に配置することによって得られる。この場合には、バネが非線形な特性を有している。
ブレード翼22がアキシアル方向Xに対して調整されるので、その結果として、ブレード14のフラップフォーム18の2つの側面が、ブレード翼22の横方向に関して非対称に構成されており、減衰要素A,B又は減衰要素A,B′から成るABABパターン配列によって、ブレード14の周波数離調を変更することができる。これにより、異なる減衰要素A,B,B′を利用することによって、直接隣り合っているブレード14の固有振動数をシフトさせることができる。固有周波数のシフトによって、動作中に循環振動波がロータブレードリング10内で伝播することが防止されるので、ブレード翼22の微振動が励起されにくくなる。従って、軸流式ターボ機械の動作範囲が拡大され、動作上の信頼性を確保することができる。
図4〜図7は、ブレード14の振動モードについての固有周波数を離調するためのさらなる実施例を表わす。図4〜図7には、ブレードの異なる配列パターンがさらに例示されている。
図4は、ブレードペアa,b,dから成る3つのグループ24,26,27を具備する、新しい配列パターンを表わす。グループ24,26,27のブレードペアa,b,dそれぞれが、2つの他のグループ26,27又は27,24又は24,26のうち一方のグループにそれぞれ属している、2つの隣り合うブレードペアb,d又はa,b又はd,aを有している。タイプAの減衰要素が、ブレードペアaそれぞれの2つのブレード14の間に配設されている。タイプAの減衰要素の断面は円状とされ、タイプAの減衰要素の直径は比較的大きい。タイプBの減衰要素も、円状の断面を有しており、ブレードペアbそれぞれに割り当てられている。しかしながら、タイプBの減衰要素の直径は、タイプAの減衰要素の直径より小さい。タイプDの減衰要素が、ブレードペアdそれぞれに割り当てられている。図示の例示的な実施例では、タイプDの減衰要素の構成は、図2に表わすタイプB′の減衰要素の構成に相当する。従って、このような構成は、ABCABCパターン配列を有している。
図5は、ブレードペアaから成る第1のグループ24とブレードペアb″から成る第2のグループ26が配設されている、さらなるブレード配列11を表わす。第1のグループ24のブレードペアaそれぞれが、第1のグループ24の隣り合うブレードペアaと、第2のグループの隣り合うブレードペアb″とを有している。タイプAの減衰要素は、ブレードペアaそれぞれの2つのブレード14の間に配設されている。タイプAの減衰要素の断面は円状とされ、タイプAの減衰要素の直径は比較的大きい。弓状の断面を有するタイプB″の減衰要素が、ブレードペアb″それぞれに割り当てられている。また、このような構成はAABBAABBパターン配列と呼称される。
図6は、ABBABBパターン配列を具備する代替的な実施例を概略的に表わす。当該実施例でも、相違するタイプA,A,B″の減衰要素が、ロータブレードリング10のブレード14同士の間において、周に沿って循環した状態で分散配置されている。
最後に、図7は、ロータブレードリング10内の改良された減衰要素E,Hから成る、さらなるABABパターン配列を表わす。ロータブレードペアeから成る第1のグループ24それぞれが、関連するブレード14同士の間にタイプEの減衰要素を有している。また、減衰要素Eは、原則としてロッド状に構成されている。しかしながら、上述した減衰要素A,B,B′,B″の構造と比較して、減衰要素Dの断面は三角状とされるので、これにより、減衰要素Dは、減衰要素Dに割り当てられたブレードペアeのブレード14それぞれに面接触している。減衰要素Hそれぞれが、減衰要素Eとは相違するが、多数の部品から構成されており、2つの部分H1,H2を備えている。部分H1の断面は、三角状とされるが、部分H2の断面は、四分円の形態をした弓状の輪郭とされる。結果として、減衰要素Hそれぞれについて2つの面接触と1つの線接触とが得られる。
図4〜図7に表わすブレード配列11は、図1又は図2に表わす構成より高いカップリング剛性を有しているので、直接隣り合っているブレード14は、互いの周波数特性を一層良好に離調することができる。この点において、これらブレード配列11は、ブレード14の微振動の誘発を防止するために、相違する減衰要素を用いてロータブレードリング10のブレード14を周波数離調しようとする場合に特に適している。
特に好ましくは、ロータブレードリング10内に配設されたブレード14の数量に従って、上述のブレード配列11のうち一のブレード配列の利用が決定される。言うまでもなく、ロータブレードリング10内に配設されたブレード14の数量が2又は3の倍数でない場合には、ロータブレードリング10それぞれについて、より多くのタイプの減衰要素を利用することができる。
ロータブレードリング10が、パターン配列の減衰要素のタイプ数の整数倍ではない、多数のブレード14を有している場合には、言うまでもなく、連続するブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hの大部分が、パターン配列のメンバーであり、ロータブレードリング10を形成している。そして、残りのブレードペアは、パターン配列から除外された適切な減衰要素を備えている。この場合には、ロータブレードリング10が、同一の又は略同一の周波数特性を具備する2つの隣り合うブレード14を有している。
さらに、本明細書に示す例示的な実施例を限定的に解釈することができないので、その結果として、様々なタイプの減衰要素が想到可能とされ、当該減衰要素を組み合わせることもできる。タイプB′,B″の減衰要素の配列を周方向に変更しても、ブレード同士の間における上述のカップリング剛性が変化するので、周波数離調を変更することができる。
例えば、溝(溝付減衰要素)が、特徴的な形体として、断面の輪郭に沿って且つ相違するタイプの減衰要素同士の間に設けられている。さらに、様々なタイプの減衰要素から成る様々なパターン配列、例えばABCBABCBAパターン配列も、同様に実施可能とされる。
要するに、本発明は、ロータ12とロータ12の周方向Uに沿ってロータブレードリング10内に分散配置されている複数のブレード14とを具備する、ブレード配列11であって、ロータブレードリング10の2つの直接隣り合っているブレード14がブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hを形成し、減衰要素A,B,B′,B″,D,E,Hがブレード14同士の間に配置されており、減衰要素A,B,B′,B″,D,E,Hそれぞれが、ロータ12がラジアル方向Rに作用する遠心力に起因してロータ軸線を中心として回転している際に、自身に割り当てられたブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hのうち2つのブレード14と接触している、ブレード配列11に関する。本発明は、ブレード14の振動を周波数離調することによってブレード翼22を機械加工するために、相違する減衰要素A,B,B′,B″,D,E,Hを具備する少なくとも2つのブレードペアa,b,b′,b″,d,e,hを有していることを提案する。
10 ロータブレードリング
11 ブレード配列
12 ロータ
14 ブレード
16 ブレード基端部
18 プラットフォーム
20 プラットフォーム表面
22 ブレード翼
24 ブレードペアaから成る第1のグループ
26 ブレードペアb′から成る第2のグループ
27 ブレードペアdから成る第3のグループ
28 圧縮バネ
30 捩じりバネ
A 減衰要素
B 減衰要素
B′ 減衰要素
C1 カップリング剛性
C2 カップリング剛性
C3 カップリング剛性
a ブレードベア
b ブレードペア
b′ ブレードペア
d ブレードペア

Claims (8)

  1. ロータ(12)と複数のブレード(14)とを具備するブレード配列(11)であって、
    複数の前記ブレード(14)が、前記ロータ(12)の周に沿って、リング(10)内に分散配置されており、ブレード基端部(16)とプラットフォーム(18)とブレード翼(22)とを連続して備えており、前記リング(10)の2つの直接隣り合っている前記ブレード(14)が、ブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)を形成しており、少なくとも1つの減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)に割り当てられており、
    前記減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)それぞれが、ラジアル方向(R)に作用する遠心力に起因して回転軸線を中心として前記ロータ(12)が回転する際に、前記減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)に割り当てられた前記ブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)のうち2つの前記ブレード(14)の前記プラットフォーム(18)と接触している、前記ブレード配列(11)において、
    前記ブレード(14)の固有周波数を調整するために、前記リング(10)が、相違する前記減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)を具備する少なくとも2つの前記ブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)を有していることを特徴とするブレード配列(11)。
  2. 前記リング(10)の前記ブレード(14)それぞれが、2つの前記ブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)に割り当てられており、前記ブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)から成る2つ以上のグループ(24,26,27)が、前記ブレード配列(11)内に設けられており、
    前記ブレード配列(11)内における前記ブレードペア(a,b,b′,b″,d,e,h)の前記減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)それぞれが、同一であり、
    前記ブレード配列(11)の前記減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)が、前記グループ(24,26,27)間において相違することを特徴とする請求項1に記載のブレード配列(11)。
  3. 前記ブレードペア(a,b又はa,b′又はe,h)から成る第1のグループ(24)及び第2のグループ(26)が、前記ブレード配列(11)内に設けられており、
    一方のグループ(24又は26)の前記ブレードペア(a又はb,b′又はe)の大部分が、又は前記ブレードペア(a又はb,b′又はe)それぞれが、周方向(U)で見ると、他方のグループ(26又は24)の2つの隣り合う前記ブレードペア(b,b′又はa,h)を有していることを特徴とする請求項2に記載のブレード配列(11)。
  4. 前記ブレードペア(a,b″)から成る第1のグループ(24)及び第2のグループ(26)が、前記ブレード配列(11)内に設けられており、
    一方のグループ(24又は26)の前記ブレードペア(a又はb″)の大部分が、又は前記ブレードペア(a又はb″)それぞれが、前記一方のグループ(24又は26)の隣り合う前記ブレードペア(a又はb″)と、他方のグループ(26又は24)の隣り合う前記ブレードペア(b″又はa)とを有していることを特徴とする請求項2に記載のブレード配列(11)。
  5. 前記ブレードペア(a,b,d)から成る第1のグループ(24)と第2のグループ(26)と第3のグループ(27)とが、前記ブレード配列(11)内に設けられており、
    グループの(24又は26又は27)の前記ブレードペア(a又はb又はd)の大部分が、又は前記ブレードペア(a又はb又はd)それぞれが、残りの2つのグループ(26,27又は24,27又は24,26)のうち一のグループにそれぞれ属している、2つの隣り合う前記ブレードペア(b,d又はa,d又はa、b)を有していることを特徴とする請求項2に記載のブレード配列(11)。
  6. 相違する前記減衰要素(A,B,B′,B″,D,E,H)が、大きさ、質量、断面の輪郭、材料、及び/又は、前記ブレード(14)とのカップリング接続のタイプにおいて相違することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のブレード配列(11)。
  7. 前記ブレードペア(h)の前記減衰要素(H)が、複数の部分から成ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のブレード配列(11)。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のブレード配列(11)を具備することを特徴とするガスタービン。
JP2013529627A 2010-09-24 2011-09-20 ブレード配列、及び当該ブレード配列を具備するガスタービン Active JP5543032B2 (ja)

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