JP6257991B2 - 動翼及び回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気タービンやガスタービンなどに適用される動翼、また、この動翼が適用される回転機械に関するものである。
一般的な蒸気タービンは、ケーシングに回転軸であるロータが回転自在に支持され、このロータの外周部に動翼が設けられると共に、ケーシングに静翼が設けられ、蒸気通路にこの動翼と静翼が交互に複数配設されて構成されている。従って、この動翼及び静翼を流れる蒸気により、動翼を介してロータが回転駆動することができる。
このような蒸気タービンにて、動翼は、ロータディスクに固定される翼根部と、この翼根部に一体に形成されるプラットホームと、基端部がこのプラットホームに接合されて先端部側に延出する翼部と、この翼部の先端部に連結されるシュラウド(インテグラルシュラウド)とから構成されている。そして、この動翼は、基端部がロータ(ロータディスク)の外周部に周方向に沿って複数並設されるように固定され、先端部のシュラウド同士が接触するように環状に組み付けられている。
上述した動翼は、蒸気通路における下流側(高段−低圧)ほど径方向に長くなり、所定角度だけ捻られている。そのため、蒸気タービンでは、運転が開始されて回転数が増加すると、各動翼に遠心力が作用し、翼部に予め形成されている捩れをなくす方向の捩りモーメントが作用することから、隣接するシュラウドが回動して互いに押圧し、この押圧面にシュラウド反力が生じる。一方、蒸気タービンの運転中は、各動翼に流体からの励振力が作用するため、この動翼は振動することとなり、シュラウド同士の接触面に摩擦力が発生する。この摩擦力は、動翼の励振力を減衰させる作用があることから、従来は、この摩擦力により動翼の振動を減衰させていた。このような動翼として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
近年、蒸気タービンの高出力化や高性能化を図る目的で、蒸気通路における上流側(低段−高圧)の動翼であっても、その長さを長くする傾向にある。しかし、上流側(低段−高圧)の動翼は、捻られていないことから、シュラウド同士の接触面に発生する摩擦力により動翼の振動を減衰させることはできない。そのため、蒸気通路における上流側の動翼に対して、振動を減衰させるものとして、例えば、下記特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2に記載されたタービン動翼は、隣接する動翼のシュラウドに高ダンピング被膜を設けるものである。
特開平09−079001号公報 特開2012−180764号公報
上述した特許文献2に記載されたタービン動翼では、隣接する動翼のシュラウドに高ダンピング被膜を設けており、動翼に振動が発生したとき、隣接する動翼の高ダンピング被膜を互いに衝突させて振動エネルギを吸収させている。ところが、動翼は、回転数が増加すると、遠心力が作用すると共に高圧の蒸気が接触することから、長さ方向(蒸気通路の径方向)に延び、シュラウド間に隙間が発生するすると、動翼の高ダンピング被膜同士を衝突させることができず、動翼の励振力を減衰させることが困難となる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、振動を効果的に減衰可能とする動翼及び回転機械を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の動翼は、翼部の基端部が回転軸に支持されると共に前記翼部の先端部側にシュラウドが固定され、前記回転軸の周方向に所定間隔で複数配置されることで、前記シュラウドが環状をなすように接触して組み付けられる動翼において、前記シュラウドにおける接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材が設けられる、ことを特徴とするものである。
従って、動翼が回転して遠心力が作用すると、この動翼が径方向の外側に伸張し、隣接するシュラウド同士の間隔が広がって離間しようとする。しかし、隣接するシュラウド同士の接触面に弾性変形可能な押圧部材が設けられていることから、隣接するシュラウド同士の間隔が広がっても、押圧部材が膨張することでシュラウドの接触面との接触状態が維持される。そのため、シュラウドの接触面に設けられた押圧部材の表面と隣接するシュラウドの接触面の間に摩擦力が発生し、動翼の励振力を減衰させることができる。その結果、動翼の形態に拘わらず、この動翼の振動を効果的に減衰することができる。
本発明の動翼では、前記押圧部材は、前記シュラウドが環状をなして組み付けられる方向に弾性変形可能であることを特徴としている。
従って、動翼が遠心力により伸張し、隣接するシュラウド同士の間隔が広がっても、押圧部材がシュラウドの組み付け方向に膨張することから、押圧部材とシュラウドの接触面との接触状態を適正に維持することができる。
本発明の動翼では、前記シュラウドは、環状をなして組み付けられる方向における少なくとも一方の端部に角度が異なる複数の接触面が形成され、前記複数の接触面の1つに前記押圧部材が設けられることを特徴としている。
従って、シュラウドの端部に異なる角度の複数の接触面が形成され、その1つの接触面に押圧部材が設けられることで、隣接するシュラウド同士が離間する量に対して、押圧部材の表面とシュラウドの接触面とが離間する量を少なくすることができ、押圧部材とシュラウドの接触面との接触状態を適正に維持することができる。
本発明の動翼では、前記押圧部材は、少なくともセラミック材料と弾性材料が含有されることを特徴としている。
従って、セラミック材料により押圧部材とシュラウドの接触面との摩擦減衰を十分に確保することができ、弾性材料により押圧部材の十分な弾性変形量を確保することができる。
本発明の動翼では、前記押圧部材は、矩形の板形状をなし、前記シュラウドの接触面に接着されることを特徴としている。
従って、押圧部材をシュラウドの接触面に容易に固定することができ、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明の動翼では、前記押圧部材は、複数の突起部が前記シュラウドの接触面に形成された複数の取付凹部に嵌合して固定されることを特徴としている。
従って、押圧部材の各突起部をシュラウドの各取付凹部に嵌合して固定することで、押圧部材とシュラウドとの接触面積が拡大し、拡大した接触面での摩擦抵抗によっても、動翼の励振力を減衰させることができる。
本発明の動翼では、前記押圧部材は、表面が凹凸形状をなすことを特徴としている。
従って、押圧部材の表面が凹凸形状をなすことで摩擦抵抗が増加し、動翼の励振力を効果的に減衰させることができる。
本発明の動翼では、前記動翼は、翼部に設けられるスタブが環状をなすように接触して組み付けられ、前記スタブにおける接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な第2押圧部材が設けられることを特徴としている。
従って、翼部のスタブに第2押圧部材を設けることで、この接触面での摩擦抵抗によっても、動翼の励振力を減衰させることができる。
また、本発明の回転機械は、ケーシングと、該ケーシング内に回転自在に支持されたロータと、翼部の基端部が前記ロータに支持されると共に前記翼部の先端部側にシュラウドが固定されて前記ロータの周方向に所定間隔で複数配置されることで前記シュラウドが環状をなすように接触して組み付けられる複数段の動翼と、基端部が前記ケーシングに固定されると共に先端部が前記ロータ側に延出して前記動翼と交互に配設される複数段の静翼と、前記シュラウドにおける接触面に設けられて接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材と、を有することを特徴とするものである。
従って、動翼が回転して遠心力が作用すると、この動翼が径方向の外側に伸張し、隣接するシュラウド同士の間隔が広がって離間しようとする。しかし、隣接するシュラウド同士の接触面に弾性変形可能な押圧部材が設けられていることから、隣接するシュラウド同士の間隔が広がっても、押圧部材が膨張することでシュラウドの接触面との接触状態が維持される。そのため、シュラウドの接触面に設けられた押圧部材の表面と隣接するシュラウドの接触面の間に摩擦力が発生し、動翼の励振力を減衰させることができる。その結果、動翼の形態に拘わらず、この動翼の振動を効果的に減衰することができ、回転機械の効率を向上することができる。
本発明の動翼及び回転機械によれば、シュラウドにおける接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材を設けるので、隣接するシュラウド同士の間隔が広がっても、押圧部材が膨張することでシュラウドの接触面との接触状態が維持され、シュラウドの接触面に設けられた押圧部材の表面と隣接するシュラウドの接触面の間に摩擦力が発生し、動翼の励振力を減衰させることができる。その結果、動翼の形態に拘わらず、この動翼の振動を効果的に減衰することができる。
図1は、第1実施形態の動翼の正面図である。 図2は、動翼の側面図である。 図3は、動翼におけるシュラウドの要部を表す斜視図である。 図4は、シュラウドにおける押圧部材の取付状態を表す正面図である。 図5は、押圧部材の取付状態を表す図4のV−V断面図である。 図6は、動翼におけるシュラウド同士の関係を表す概略図である。 図7は、第1実施形態の蒸気タービンを表す概略構成図である。 図8は、第2実施形態の動翼におけるシュラウド同士の関係を表す概略図である。 図9は、押圧部材の斜視図である。 図10は、別の押圧部材の斜視図である。 図11は、第3実施形態の動翼の正面図である。 図12は、動翼におけるスタブの要部を表す斜視図である。 図13は、動翼におけるスタブ同士の関係を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る動翼及び回転機械の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図7は、第1実施形態の蒸気タービンを表す概略構成図である。
第1実施形態では、本発明の回転機械として、蒸気タービンを例に挙げて説明する。この第1実施形態の蒸気タービンにおいて、図7に示すように、ケーシング11は、中空形状をなし、回転軸としてのロータ12が複数の軸受13により回転自在に支持されている。このロータ12は、ケーシング11の内部にて、外周部にロータディスク14を介して動翼15が固定されている。この場合、動翼15は、ロータ12における軸方向に所定間隔で複数段にわたって設けられている。また、ケーシング11は、この複数段の動翼15の間に位置して、複数段の静翼16が固定されている。そして、ケーシング11は、この動翼15及び静翼16が配設される通路に蒸気通路17が形成されており、蒸気供給口18と蒸気排出口19が設けられ、蒸気通路17に連通している。
従って、蒸気がこの蒸気供給口18から蒸気通路17に供給されると、この蒸気が複数の動翼15と静翼16を通過することで、各動翼15を介してロータ12が駆動回転し、このロータ12に連結された図示しない発電機を駆動する一方、動翼15を駆動した蒸気は、排気ディフューザ(図示略)で静圧に変換されてから蒸気排出口19から大気に放出される。
ここで、このように構成された蒸気タービンの動翼15について詳細に説明する。図1は、第1実施形態の動翼の正面図、図2は、動翼の側面図、図3は、動翼におけるシュラウドの要部を表す斜視図、図4は、シュラウドにおける押圧部材の取付状態を表す正面図、図5は、押圧部材の取付状態を表す図4のV−V断面図、図6は、動翼におけるシュラウド同士の関係を表す概略図である。
蒸気タービンにて、図1及び図2に示すように、動翼15は、翼根部21と、プラットホーム22と、翼部23と、シュラウド(インテグラルシュラウド)24とから構成されている。翼根部21は、ロータディスク14(図7参照)に板厚方向から嵌合して固定可能となっている。プラットホーム22は、翼根部21と一体となる湾曲したプレート形状をなしている。翼部23は、基端部がこのプラットホーム22に固定されて先端部がケーシング11(図5参照)の内壁面側に延出している。シュラウド24は、この翼部23の先端部に固定されている。なお、翼部23は、蒸気通路17における上流側(低段−高圧)で直線状をなし、蒸気通路17における下流側(高段−低圧)で所定角度(例えば、90度程度)捩じられている。
そして、この動翼15は、シュラウド24における接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材25が設けられている。即ち、この押圧部材25は、図3から図5に示すように、複数のシュラウド24が環状をなして組み付けられる方向Aに沿って弾性変形可能である。
シュラウド24は、環状をなして組み付けられる方向Aにおける一方の端部に2つの突起部31,32が設けられることで、角度が異なる3つの接触面33,34,35が形成されている。また、シュラウド24は、環状をなして組み付けられる方向Aにおける他方の端部に2つの突起部36,37が設けられることで、角度が異なる3つの接触面38,39,40が形成されている。そして、押圧部材25は、シュラウド24における一方の端部の接触面34に設けられている。この各接触面33,34,35,38,39,40は、シュラウド24は、環状をなして組み付けられる方向Aに対して、所定の傾斜角度をもって形成されている。
押圧部材25は、正面視が矩形をなし、所定厚さを有する板形状をなす部材であり、シュラウド24の接触面34に接着されている。この場合、押圧部材25は、接触面となる表面部25aと、接触面34への接着面となる裏面部25bと、裏面部25bに形成される複数(本実施系では、4つ)の突起部25cを有している。一方、シュラウド24は、接触面34に複数(本実施系では、4つ)の取付凹部34aが形成されている。そして、押圧部材25は、各突起部25cがシュラウド24の各取付凹部34aに嵌合して固定される。この場合、各突起部25cと各取付凹部34aとの間に接着剤が介装されると共に、押圧部材25の周囲がシュラウド24の接触面34に溶着されることで、押圧部材25がシュラウド24の接触面34に固定される。
この押圧部材25は、少なくともセラミック材料と弾性材料が含有されて構成されている。具体的には、セラミック基をベースとしたチタン酸塩やカーボンナノチューブを配合したセラミック材とアルミナとの複合材が挙げられる。
ここで、第1実施形態の動翼15における作用について説明する。
図6及び図7に示すように、ロータ12の外周部にロータディスク14を介して複数の動翼15が周方向に所定間隔で固定されており、各シュラウド24は、環状をなすように端部が接触して組み付けられている。この場合、各シュラウド24は、接触面33,38同士が対向し、接触面34,39同士が対向し、接触面35,40同士が対向している。そして、接触面34に固定された押圧部材25の表面部25aが接触面39に接触すると共に、弾性収縮して押圧状態にある。
この状態で、ロータ12が回転し、ロータディスク14に固定された各動翼15が回転すると、この各動翼15に遠心力が作用し、それぞれ翼部23(図1参照)が長手方向に伸長する。すると、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がって互いに離間しようとする。しかし、各シュラウド24は、一端部の接触面34に弾性変形可能な押圧部材25が固定されていることから、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がっても、押圧部材25がその広がり方向に膨張するため、押圧部材25の表面部25aと接触面39との接触状態が維持される。そのため、隣接するシュラウド24同士の押圧部材25の表面部25aと接触面39との間に摩擦力が発生し、動翼15の励振力が減衰される。
このように第1実施形態の動翼にあっては、翼部23の基端部がロータ12に支持されると共に翼部23の先端部にシュラウド24が固定され、ロータ12の周方向に所定間隔で複数配置されることで、シュラウド24が環状をなすように接触して組み付けられる動翼15において、シュラウド24における接触面34に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材25を設けている。
従って、動翼15が回転して遠心力が作用すると、この動翼15が径方向の外側に伸張し、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がって離間しようとする。しかし、隣接するシュラウド24同士の接触面34に弾性変形可能な押圧部材25設けていることから、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がっても、押圧部材25が膨張することでシュラウド24の接触面39との接触状態が維持される。そのため、シュラウド24の接触面34に設けられた押圧部材25の表面部25aと隣接するシュラウド24の接触面39の間に摩擦力が発生し、動翼15の励振力を減衰させることができる。その結果、動翼15の形態に拘わらず、この動翼15の振動を効果的に減衰することができる。
第1実施形態の動翼では、押圧部材25をシュラウド24が環状をなして組み付けられる方向に弾性変形可能としている。従って、動翼15が遠心力により伸張し、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がっても、押圧部材25がシュラウド24の組み付け方向に膨張することから、押圧部材25とシュラウド24の接触面39との接触状態を適正に維持することができる。
第1実施形態の動翼では、シュラウド24の各端部にシュラウド24が環状をなして組み付けられる方向Aに対して傾斜する複数の接触面33,34,35,38,39,40を形成し、接触面34に押圧部材25を固定している。従って、隣接するシュラウド24同士が離間する量に対して、押圧部材25の表面部25aとシュラウド24の接触面39とが離間する量を少なくすることができ、押圧部材25とシュラウド24の接触面39との接触状態を適正に維持することができる。
第1実施形態の動翼では、押圧部材25は少なくともセラミック材料と弾性材料を含有している。従って、セラミック材料により押圧部材25とシュラウド24の接触面39との摩擦減衰を十分に確保することができ、弾性材料により押圧部材25の十分な弾性変形量を確保することができる。
第1実施形態の動翼では、押圧部材25を矩形の板形状とし、シュラウド24の接触面34に接着している。従って、押圧部材25をシュラウド24の接触面34に容易に固定することができ、製造コストの増加を抑制することができる。
第1実施形態の動翼では、押圧部材25における複数の突起部25cがシュラウド24の接触面34に形成された複数の取付凹部34aに嵌合して固定している。従って、押圧部材25とシュラウド24との接触面積が拡大し、拡大した接触面での摩擦抵抗によっても、動翼15の励振力を減衰させることができる。
また、第1実施形態の蒸気タービンにあっては、ケーシング11と、ケーシング11内に回転自在に支持されたロータ12と、翼部23の基端部がロータ12に支持されると共に翼部23の先端部にシュラウド24が固定されてロータ12の周方向に所定間隔で複数配置されることでシュラウド24が環状をなすように接触して組み付けられる複数段の動翼15と、基端部がケーシング11に固定されると共に先端部がロータ12側に延出して動翼15と交互に配設される複数段の静翼16と、シュラウド24における接触面34に設けられて接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材25とを設けている。
従って、動翼15が回転して遠心力が作用すると、この動翼15が径方向の外側に伸張し、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がって離間しようとする。しかし、隣接するシュラウド24同士の接触面34に弾性変形可能な押圧部材25設けていることから、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がっても、押圧部材25が膨張することでシュラウド24の接触面39との接触状態が維持される。そのため、シュラウド24の接触面34に設けられた押圧部材25の表面部25aと隣接するシュラウド24の接触面39の間に摩擦力が発生し、動翼15の励振力を減衰させることができる。その結果、動翼15の形態に拘わらず、この動翼15の振動を効果的に減衰することができ、回転機械の効率を向上することができる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態の動翼におけるシュラウド同士の関係を表す概略図、図9は、押圧部材の斜視図、図10は、別の押圧部材の斜視図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態にて、図8及び図9に示すように、シュラウド24は、両端部における各接触面34,39に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材41が設けられている。押圧部材41は、正面視が矩形をなし、所定厚さを有する板形状をなす部材であり、シュラウド24の接触面34,39に接着されている。この場合、押圧部材41は、接触面となる表面部に凸部41aと凹部41bが交互に形成された凹凸形状をなしている。
そして、各シュラウド24は、環状をなすように端部が接触して組み付けられており、接触面33,38同士、接触面34,39同士、接触面35,40同士がそれぞれ対向している。そして、接触面34,39に固定された各押圧部材41同士が接触すると共に、弾性収縮して押圧状態にある。この場合、接触面34,39に固定された各押圧部材41は、凸部41aと凹部41bが嵌合するように組み合わされ、凸部41a及び凹部41bの配列方向がシュラウド24の幅方向(図8の左右方向)に設定されることが望ましい。
この状態で、図7に示すように、ロータ12が回転し、ロータディスク14に固定された各動翼15が回転すると、この各動翼15に遠心力が作用し、それぞれ翼部23(図1参照)が長手方向に伸長する。すると、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がって互いに離間しようとする。しかし、図8に示すように、各シュラウド24は、各端部の接触面34,39に弾性変形可能な押圧部材41が固定されていることから、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がっても、各押圧部材41がその広がり方向に膨張するため、押圧部材41同士の接触状態が維持される。そのため、隣接するシュラウド24同士の押圧部材41の間に摩擦力が発生し、動翼15の励振力が減衰される。
なお、押圧部材の形状は上述したものに限定されるものではない。図10に示すように、押圧部材42は、正面視が矩形をなし、所定厚さを有する板形状をなす部材であり、シュラウド24の接触面34,39に接着されている。この場合、押圧部材42は、接触面となる表面部に凸部42aと凹部42bが交互に形成された凹凸形状をなしている。
そして、各シュラウド24は、環状をなすように端部が接触して組み付けられており、接触面34,39に固定された各押圧部材42同士が接触すると共に、弾性収縮して押圧状態にある。この場合、接触面34,39に固定された各押圧部材42は、凸部42aと凹部42bが嵌合するように組み合わされることが望ましい。なお、押圧部材42の作用は、押圧部材41の作用とほぼ同様であることから説明は省略する。
このように第2実施形態の動翼にあっては、シュラウド24における接触面34,39に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材41,42を設けている。
従って、動翼15が回転して遠心力が作用すると、この動翼15が径方向の外側に伸張し、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がって離間しようとする。しかし、隣接するシュラウド24同士の接触面34,39に弾性変形可能な押圧部材41,42を設けていることから、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がっても、押圧部材41,42が膨張することで両者の接触状態が維持される。そのため、シュラウド24の接触面34,39に設けられた押圧部材41,42の間に摩擦力が発生し、動翼15の励振力を減衰させることができる。その結果、動翼15の形態に拘わらず、この動翼15の振動を効果的に減衰することができる。
第2実施形態の動翼では、隣接するシュラウド24同士の各接触面34,39に弾性変形可能な押圧部材41,42を設け、押圧部材41,42同士を押圧している。従って、摩擦抵抗の大きい押圧部材41,42同士を押圧することで、摩擦抵抗が増加し、動翼15の励振力を効果的に減衰させることができる。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態の動翼の正面図、図12は、動翼におけるスタブの要部を表す斜視図、図13は、動翼におけるスタブ同士の関係を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図11に示すように、動翼51は、翼根部21と、プラットホーム22と、翼部23と、シュラウド(インテグラルシュラウド)24、スタブ52とから構成されている。スタブ52は、翼部23の中途部に固定されている。
そして、動翼51は、シュラウド24における接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材25が設けられている。また、動翼51は、スタブ52における接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な第2押圧部材53が設けられている。
スタブ52は、動翼51が環状をなして組み付けられる方向に突出して設けられており、第2押圧部材53は、スタブ52における端面に設けられている。第2押圧部材53は、正面視が円形をなし、所定厚さを有する板形状をなす部材であり、スタブ52の端面に接着されている。この場合、第2押圧部材53は、接触面となる表面部53aと、接触面34への接着面となる裏面部53bと、裏面部53bに形成される複数(本実施系では、4つ)の突起部53cを有している。一方、スタブ52は、端面に複数(本実施系では、4つ)の取付凹部52aが形成されている。そして、第2押圧部材53は、各突起部53cがスタブ52の各取付凹部52aに嵌合して固定される。この場合、各突起部53cと各取付凹部52aとの間に接着剤が介装されると共に、第2押圧部材53の周囲がスタブ52に溶着されることで、第2押圧部材53がスタブ52に固定される。
そのため、動翼51に遠心力が作用し、長手方向に伸長すると、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がって互いに離間しようとする。しかし、各シュラウド24は、一端部の接触面34に弾性変形可能な押圧部材25が固定されていることから、隣接するシュラウド24同士の間隔が広がっても、押圧部材25がその広がり方向に膨張するため、押圧部材25の表面部25aと接触面39との接触状態が維持される。また、各スタブ52は、端面に弾性変形可能な第2押圧部材53が固定されていることから、隣接するスタブ52同士の間隔が広がっても、第2押圧部材53がその広がり方向に膨張するため、第2押圧部材53の表面部53aとスタブ52の端面との接触状態が維持される。そのため、隣接するシュラウド24同士の押圧部材25の表面部25aと接触面39との間に摩擦力が発生し、また、隣接するスタブ52同士の第2押圧部材53の表面部53aとスタブ52の端面との間に摩擦力が発生し、動翼51の励振力が減衰される。
このように第3実施形態の動翼にあっては、スタブ52における端面に接触方向に沿って弾性変形可能な第2押圧部材53を設けている。従って、動翼51が回転して遠心力が作用すると、この動翼51が径方向の外側に伸張し、隣接するスタブ52同士の間隔が広がって離間しようとする。しかし、隣接するスタブ52同士の端面に弾性変形可能な第2押圧部材53設けていることから、隣接するスタブ52同士の間隔が広がっても、第2押圧部材53が膨張することで接触状態が維持される。そのため、スタブ52の端面に設けられた第2押圧部材53の表面部53aと隣接するスタブ52の端面の間に摩擦力が発生し、動翼51の励振力を減衰させることができる。その結果、動翼51の形態に拘わらず、この動翼51の振動を効果的に減衰することができる。
なお、上述した実施形態にて、押圧部材25,41,42を平板形状として突出部25cによりシュラウド24に固定したが、その形状や固定方法は、各実施形態に限定されるものではない。また、表面部の凹凸形状も第2実施形態に限定されるものではない。
また、上述した実施形態にて、翼根部21、プラットホーム22、翼部23、シュラウド24により動翼15を構成したが、本発明は、その形状や製造方法(一体構造または別体構造)などについて限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、本発明の動翼を蒸気タービンに適用して説明したが、ガスタービンや圧縮機などのいずれの回転機械にも適用することができる。
11 ケーシング
12 ロータ(回転軸)
15 動翼
16 静翼
21 翼根部
22 プラットホーム
23 翼部
24 シュラウド
25,41,42 押圧部材
33,34,35,38,39,40 接触面

Claims (9)

  1. 翼部の基端部が回転軸に支持されると共に前記翼部の先端部側にシュラウドが固定され、前記回転軸の周方向に所定間隔で複数配置されることで、前記シュラウドが環状をなすように接触して組み付けられる動翼において、
    前記シュラウドにおける接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材が設けられ、
    前記押圧部材は、前記押圧部材同士が接触する表面が凹凸形状をなす
    ことを特徴とする動翼。
  2. 前記押圧部材は、凸部と凹部の配列方向が前記シュラウドの幅方向に設定されることを特徴とする請求項1に記載の動翼。
  3. 前記押圧部材は、前記シュラウドが環状をなして組み付けられる方向に弾性変形可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動翼。
  4. 前記シュラウドは、環状をなして組み付けられる方向における少なくとも一方の端部に角度が異なる複数の接触面が形成され、前記複数の接触面の1つに前記押圧部材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の動翼。
  5. 前記押圧部材は、少なくともセラミック材料と弾性材料が含有されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の動翼。
  6. 前記押圧部材は、矩形の板形状をなし、前記シュラウドの接触面に接着されることを特徴とする1から請求項5のいずれか一項に記載の動翼。
  7. 前記押圧部材は、複数の突起部が前記シュラウドの接触面に形成された複数の取付凹部に嵌合して固定されることを特徴とする請求項6に記載の動翼。
  8. 前記動翼は、翼部に設けられるスタブが環状をなすように接触して組み付けられ、前記スタブにおける接触面に接触方向に沿って弾性変形可能な第2押圧部材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の動翼。
  9. ケーシングと、
    該ケーシング内に回転自在に支持されたロータと、
    翼部の基端部が前記ロータに支持されると共に前記翼部の先端部側にシュラウドが固定されて前記ロータの周方向に所定間隔で複数配置されることで前記シュラウドが環状をなすように接触して組み付けられる複数段の動翼と、
    基端部が前記ケーシングに固定されると共に先端部が前記ロータ側に延出して前記動翼と交互に配設される複数段の静翼と、
    前記シュラウドにおける接触面に設けられて接触方向に沿って弾性変形可能な押圧部材と、
    を有し、
    前記押圧部材は、前記押圧部材同士が接触する表面が凹凸形状をなす
    ことを特徴とする回転機械。
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