JP2013531611A - 木材ベースのシロアリ用ベイトシステム - Google Patents

木材ベースのシロアリ用ベイトシステム Download PDF

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Abstract

本開示はシロアリ用ベイトステーションを提供する。一態様において、本シロアリ用ベイトステーションは、木材などのセルロース系材料で作製されたベイト物品を含む。好ましい木材として、ゴムノキ材、トウヒ材、アスペン材、マツ材、ポプラ材、モミジバフウ材、ユーカリ材、および、マンゴー材が挙げられる。ベイト物品は、第一の端面、第二の端面、外面、ベイト物品中に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所、および外面に配置された少なくとも1本のシロアリ供給溝を含む。本シロアリ用ベイトステーションは、防虫剤貯蔵所内に配置した防虫剤と殺菌剤との混合物も含む。貯蔵所から、防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部がベイト物品の木材に拡散する。本シロアリ用ベイトステーションを用いたシロアリの侵入低減方法も開示される。
【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
[0001]本願は、2010年3月16日付けで出願された仮出願第61/314,306号の先の出願日の利益を主張する。
分野
[0002]本開示は、一般に害虫を制御するシステムに関し、具体的にはシロアリ用ベイトステーションに関する。
[0003]従来技術において様々な木材ベースのシロアリ用ベイトステーションが知られている。
しかしながら、高いシロアリ誘引効果と殺傷効果とを有し、同時に、人間にとって有害であるかおよび/または環境面で望ましくない防虫剤を最小量で含む、改善されたベイトステーションが引き続き求められている。また、地下の湿気の多い環境に設置しても菌類によって腐朽しにくい木材ベースのシロアリ用ベイトステーションも求められている。
[0004]第一の形態において、本開示は、シロアリ用ベイトステーションを提供する。一態様において、本シロアリ用ベイトステーションは、セルロース系材料で作製されたベイト物品を含む。例えばセルロース系材料は、木材で作製されていてもよい。ベイト物品は、第一の端面および第二の端面、外面、ならびにベイト物品のセルロース系材料内に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所(insecticide reservoir)を含む。また本シロアリ用ベイトステーションは、防虫剤貯蔵所内に配置した防虫剤と殺菌剤との混合物も含む。防虫剤と殺菌剤との混合物は、少なくとも1種の形態のホウ酸塩で構成される。貯蔵所から、防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部がベイト物品の木材に拡散する。
[0005]本ベイトステーションの所定の態様において、セルロース系材料は、好ましくは、ゴムノキ材、トウヒ材、アスペン材、マツ材、ポプラ材、モミジバフウ材、ユーカリ材、および、マンゴー材からなる群より選択される少なくとも1種の木材で作製される。より好ましくは、セルロース系材料は、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)の木材で作製される。
[0006]本ベイトステーションの所定の態様において、ベイト物品は、一般的には、直径約10mm〜約300mm、および、高さ約10mm〜約300mmを有する円柱形である。しかしながら、本ベイトステーションのその他の所定の態様において、ベイト物品は、一般的には、柱形である。さらにその他の好ましい態様において、ベイト物品は、一般的に、半筒形である。ベイト物品は、好ましくは約50グラム〜約2000グラムの絶乾質量を有する。
[0007]本ベイトステーションの所定の態様において、ベイト物品は、好ましくは、ベイト物品の外面に配置された、少なくとも1つのシロアリ供給溝(termite feeding channel)を含む。いくつかの態様において、ベイト物品は、好ましくは、最大4本のシロアリ供給溝を含む。さらにその他の好ましい態様において、ベイト物品は、好ましくは、最大6本のシロアリ供給溝を含む。さらに本開示に係るいくつかの態様において、シロアリ供給溝は、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有する。
[0008]本ベイトステーションの所定の態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物は、好ましくは、防虫剤として機能する第一の活性成分と、殺菌剤として機能する第二の活性成分とで構成される。しかしながら、本ベイトステーションのその他の態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物は、好ましくは、防虫剤と殺菌剤の両方として機能する活性成分で構成されている。
[0009]例えば、防虫剤と殺菌剤との混合物は、好ましくは、ホウ酸、酸化ホウ素、金属ホウ酸塩、非金属のホウ酸塩化合物およびそれらの混合物からなる群より選択されるホウ酸塩の形態の少なくとも1種を含んでいてもよい。より好ましいホウ酸塩の形態としては、ホウ酸、酸化ホウ素、四ホウ酸ナトリウム、および、八ホウ酸二ナトリウムが挙げられる。本ベイトステーションのいくつかの態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物はまた、好ましくは約0.05〜約0.45質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物で構成され、より好ましくは約0.1〜約0.3質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物で構成される。
[0010]場合によっては、防虫剤貯蔵所は、ベイト物品内に配置された合計で約0.05〜約60ミリリットルの体積を有する1またはそれより多くの空洞によって形成されてもよい。本ベイトステーションのいくつかの態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物はまた、好ましくは、グリコール、グリセリンおよび塩からなる群より選択される少なくとも1種の吸湿剤を含む。例えば、1種の吸湿剤が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、および、それらの混合物からなる群より選択することができる。
[0011]好ましくは、防虫剤と殺菌剤との混合物が拡散することにより、ベイト物品外面の木材にシロアリに対して実質的に非忌避性の所定濃度のホウ酸塩が提供され、また、ベイト物品内部の少なくとも一部の木材にシロアリに対して実質的に毒性の所定濃度のホウ酸塩が提供される。
[0012]第二の形態において、本開示は、シロアリの侵入を少なくする方法を提供する。一態様において、本方法は、複数のシロアリ用ベイトステーションを使用する。それぞれのシロアリ用ベイトステーションは、セルロース系材料で作製されたベイト物品を含む。例えばセルロース系材料は、木材で作製されていてもよい。ベイト物品は、第一の端面および第二の端面、外面、ならびにベイト物品のセルロース系材料内に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所を含む。また本シロアリ用ベイトステーションは、防虫剤貯蔵所内に配置した防虫剤と殺菌剤との混合物も含む。防虫剤と殺菌剤との混合物は、少なくとも1種の形態のホウ酸塩で構成される。貯蔵所から、防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部がベイト物品の木材に拡散する。本方法によれば、シロアリが侵入する領域内に、複数のシロアリ用ベイトステーションが配置される。その後シロアリがベイト物品から上記木材の少なくとも一部を消費することにより、毒性を示す量のホウ酸塩が摂取される。
[0013]本開示に係る方法の所定の態様において、セルロース系材料は、好ましくは、ゴムノキ材、トウヒ材、アスペン材、マツ材、ポプラ材、モミジバフウ材、ユーカリ材、および、マンゴー材からなる群より選択される少なくとも1種の木材で作製される。より好ましくは、セルロース系材料は、パラゴムノキの木材で作製される。
[0014]本開示に係る方法の所定の態様において、ベイト物品は、一般的には、直径約10mm〜約300mm、および、高さ約10mm〜約300mmを有する円柱形である。しかしながら本開示に係る方法のその他の所定の態様において、ベイト物品は、一般的には、柱形である。さらにその他の好ましい態様において、ベイト物品は、一般的には、半筒形である。ベイト物品は、好ましくは約50グラム〜約2000グラムの絶乾質量を有する。
[0015]本開示に係る方法の所定の態様において、ベイト物品は、好ましくは、少なくとも1つのベイト物品の外面に配置されたシロアリ供給溝を含む。いくつかの態様において、ベイト物品は、好ましくは、最大4本のシロアリ供給溝を含む。さらにその他の好ましい態様において、ベイト物品は、好ましくは、最大6本のシロアリ供給溝を含む。さらに本開示に係るいくつかの態様において、シロアリ供給溝は、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有する。
[0016]本開示に係る方法の所定の態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物は、好ましくは、防虫剤として機能する第一の活性成分と、殺菌剤として機能する第二の活性成分とで構成される。しかしながら、本方法のその他の態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物は、好ましくは、防虫剤と殺菌剤の両方として機能する活性成分で構成されている。
[0017]例えば防虫剤と殺菌剤との混合物は、ホウ酸、酸化ホウ素、金属ホウ酸塩、非金属のホウ酸塩化合物およびそれらの混合物からなる群より選択されるホウ酸塩の形態の少なくとも1種を含んでいてもよい。より好ましいホウ酸塩の形態としては、ホウ酸、酸化ホウ素、四ホウ酸ナトリウム、および、八ホウ酸二ナトリウムが挙げられる。本方法のいくつかの態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物はまた、好ましくは約0.05〜約0.45質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物で構成され、より好ましくは約0.1〜約0.3質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物で構成される。場合によっては、防虫剤貯蔵所は、ベイト物品内に配置された合計で約0.05〜約60ミリリットルの体積を有する1またはそれより多くの空洞によって形成されてもよい。
[0018]本方法のいくつかの態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物はまた、好ましくは、グリコール、グリセリンおよび塩からなる群より選択される少なくとも1種の吸湿剤を含む。例えば、1種の吸湿剤が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、および、それらの混合物からなる群より選択することができる。
[0019]好ましくは、防虫剤と殺菌剤との混合物が拡散することにより、ベイト物品外面の木材にシロアリに対して実質的に非忌避性の所定濃度のホウ酸塩が提供され、ベイト物品内部の少なくとも一部の木材にシロアリに対して実質的に毒性の所定濃度のホウ酸塩が提供される。
[0020]さらなる形態において、本開示は、シロアリ用ベイトステーションを提供する。一態様において、本シロアリ用ベイトステーションは、セルロース系材料で作製されたベイト物品を含む。ベイト物品は、第一の端面および第二の端面、外部表面、ベイト物品のセルロース系材料内に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所、ならびに外面に配置された複数のシロアリ供給溝を含む。それぞれのシロアリ供給溝は、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有する。少なくとも1つの防虫剤貯蔵所は、合計で約0.05〜約60ミリリットルの体積を有する。また本シロアリ用ベイトステーションは、防虫剤貯蔵所内に配置した防虫剤と殺菌剤との混合物も含む。防虫剤と殺菌剤との混合物は、少なくとも1種の形態のホウ酸塩で構成される。貯蔵所からの防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部は、ベイト物品のセルロース系材料に拡散する。
[0021]本開示に係る所定の態様において、セルロース系材料は、好ましくは、ゴムノキ材、トウヒ材、アスペン材、マツ材、ポプラ材、モミジバフウ材、ユーカリ材、および、マンゴー材からなる群より選択される少なくとも1種の木材で作製される。より好ましくは、セルロース系材料は、パラゴムノキの木材で作製される。
[0022]図面と共に考察する際に詳細な説明を参照すれば本発明のさらなる利点は明らかであるが、これらの図面は、詳細をより明らかに示すために正確な縮尺ではなく、またいくつかの図面にわたる類似の参照番号は類似の要素を示している。
図1は、本開示の一態様に係るベイト物品の斜視図である。 図2は、本開示の第二の態様に係るベイト物品の斜視図である。 図3aは、本開示のさらなる態様に係るベイト物品の斜視図である。 図3bは、本開示のさらなる態様に係るベイト物品の斜視図である。 図4aは、本開示のさらにその他の態様に係るベイト物品の斜視図である。 図4bは、本開示のさらにその他の態様に係るベイト物品の斜視図である。
詳細な説明
[0027]ある観点において、本開示は、シロアリ用ベイトステーションを提供する。一態様によれば、本シロアリ用ベイトステーションは、セルロース系材料で作製されたベイト物品を含む。ベイト物品で用いられるセルロース系材料は、固体の木材で構成されていてもよいし、または、少なくとも部分的に木材で作製された複合材料で構成されていてもよいし、または、少なくとも部分的に加工したセルロース系繊維(例えば紙またはファイバーボード)で製造されている材料で構成されていてもよい。
[0028]一般的に、ベイト物品は、好ましくは固形の木材で構成される。ベイト物品に使用するのに好ましい木材は、ゴムノキ材、トウヒ材、アスペン材、マツ材、ポプラ材、モミジバフウ材、ユーカリ材、および、マンゴー材からなる群より選択される木材であり得る。所定の態様において、ベイト物品は、より好ましくは、パラゴムノキ(一般的には「ゴムノキ」と称される)の木材で作製される。いくつかの態様において、ベイト物品は、全体がゴムノキ材で構成されていてもよい。その他の態様において、ベイト物品の一部がゴムノキ材で構成されており、ベイト物品のその他の部分が、その他の木材種、および/または、木材以外の材料で構成されていてもよい。
[0029]上述の木材種は、特にシロアリを誘引することが観察されている。加えて、上記の木材種は、本開示に係る防虫剤と殺菌剤との混合物を木材に注入すると、抗菌性が改善されることが見出されている。
[0030]場合によっては、ベイト物品の少なくとも一部が、すでに菌類が侵入した木材で構成されていてもよい。
[0031]図1〜4で示されるように、ベイト物品10は、第一の端面12および第二の端面14、外面16、ならびに、ベイト物品内に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所18を含む。ベイト物品はまた、一般的に、外面に配置された少なくとも1本のシロアリ供給溝を含む。いくつかの態様において、ベイト物品10は、図1で示されるように、一般的に、直径約10mm〜約300mm、および、高さ約10mm〜約300mmを有する円柱形である。しかしながらその他の態様において、ベイト物品10は、図2および図3aおよび3bで示されるように、一般的には、柱形である。それでもなおその他の態様において、ベイト物品は、図4aおよび4bで示されるように、一般的に、半筒形である。さらにその他の態様において、ベイト物品全体が、複数の(例えば3個の)別個の木材ピースで構成されていてもよく、各木材ピースは、一般的に立方体または長方形の箱の形状を有する。
[0032]ベイト物品の質量(オーブン乾燥基準で)は、一般的に、約50グラム〜約3000グラムである。
[0033]ベイト物品10は、ベイト物品10の外面16に配置された少なくとも1本のシロアリ供給溝20を含んでいてもよい。一般的に、ベイト物品は、複数のベイト物品の外面に配置されたシロアリ供給溝を含む。いくつかの態様において、ベイト物品は、好ましくは、ベイト物品の外面に配置された最大4本のシロアリ供給溝を含む。さらにその他の好ましい態様において、ベイト物品は、好ましくは、最大6本のシロアリ供給溝を含む。
[0034]少なくとも1つの、また、好ましくはすべてのシロアリ供給溝は、一般的に、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有する。シロアリは一般的に多湿の閉鎖された環境を好む。それゆえに、何にも覆われていない野ざらしの地面を移動するとき、シロアリはしばしば、泥のなかにその中を走行するための「避難」トンネルを作る。このような避難トンネルは、シロアリにとって望ましい多湿の保護された環境を提供する。理論にとらわれずにいえば、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有するシロアリ供給溝は、シロアリの避難トンネルの形成と餌の摂取を助長し、シロアリは実際に、このような溝に避難トンネルを形成することを好むと考えられる。あるいはベイト物品は、複数の比較的小さい木材ピースから形成されてもよく、ここでこのような比較的小さい木材ピースは、木材ピース間に形成されるギャップが同様にシロアリの避難トンネル形成を助長するように配置される。
[0035]上述したように、少なくとも1つの防虫剤貯蔵所18は、ベイト物品10内に配置される。好ましくは、防虫剤貯蔵所18は、第一の端面12および/または第二の端面14内に配置された1個またはそれより多くの空洞によって形成されてもよい。防虫剤貯蔵所18の総体積は、一般的に約0.05〜約60ミリリットル、より好ましくは約2〜約10ミリリットルである。
[0036]防虫剤と殺菌剤との混合物は、防虫剤貯蔵所内に配置される。好ましくは、防虫剤と殺菌剤との混合物は貯蔵所に注入される。
[0037]本明細書で用いられるように、「防虫剤と殺菌剤との混合物」は、昆虫と菌類の両方に対して実質的に毒性を有する(すなわち殺すかまたは抑制する)組成物である。一例を挙げると、防虫剤と殺菌剤との混合物は、防虫剤成分と、それとは別個の殺菌剤成分とを含んでいてもよい。その他の態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物は、防虫剤と殺菌剤の両方として機能する一種の活性成分を含む。
[0038]防虫剤と殺菌剤との混合物が、防虫剤成分とそれとは別個の殺菌剤とを含む態様において、好ましい防虫剤としては、スルフルラミド、ノビフルムロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、ヒドラメチルノン、および、ホウ酸塩が挙げられる。好ましい殺菌剤としては、アゾール(例えばテブコナゾール、および、プロピコナゾール)、第四級アンモニウム化合物(例えばジエチルジメチルアンモニウム塩化物)、クロロタロニル、カルバメート(例えばヨードプロピニルブチルカルバメート)、有機または無機銅ベースの保存剤(例えばクロム化ヒ酸銅)、および、ホウ酸塩が挙げられる。
[0039]しかしながら、防虫剤と殺菌剤との混合物は、防虫剤と殺菌剤の両方として機能する一種の活性成分を含むほうがより好ましい。例えば、様々な形態のホウ酸塩を防虫剤と殺菌剤との混合物に使用して、殺虫活性と殺菌活性の両方を提供してもよい。より具体的に言えば、防虫剤と殺菌剤との混合物は、ホウ酸、酸化ホウ素、金属ホウ酸塩、非金属のホウ酸塩化合物およびそれらの混合物からなる群より選択される1種またはそれより多くの形態のホウ酸塩を含んでいてもよい。
[0040]適切な金属ホウ酸塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛および銅のホウ酸塩が挙げられる。ホウ酸塩は、1種より多くの金属種を含んでいてもよい。例えば、金属ホウ酸塩は、ナトリウムカルシウムホウ酸塩(例えば曹灰ホウ鉱)であってもよい。適切な非金属のホウ酸塩化合物としては、シリコンホウ酸塩(silicon borate)、ならびに有機ホウ酸塩、例えば、ボロン酸およびボリン酸、またはホウ酸エステル(borester)が挙げられる。より好ましいホウ酸塩の形態としては、ホウ酸、酸化ホウ素、四ホウ酸ナトリウム、五ホウ酸ナトリウム、六ホウ酸ナトリウム、および、八ホウ酸二ナトリウムが挙げられる。いくつかの態様において、防虫剤と殺菌剤との混合物は、好ましくは、八ホウ酸二ナトリウムを含む。混合物中の八ホウ酸二ナトリウムの濃度は、一般的には約0.05〜約0.45質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物、より好ましくは約0.1〜約0.3質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物である。
[0041]約0.05〜約0.45質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウムの濃度は、約0.03〜約0.3質量パーセントの酸化ホウ素(B)の濃度と等しい(元素のホウ素量に関して)。八ホウ酸二ナトリウムと共に、またはその代わりにその他のホウ酸塩が用いられる場合、添加されるホウ酸塩の合計濃度は、好ましくは約0.03〜約0.3質量パーセントの酸化ホウ素濃度と等しい。
[0042]ホウ酸塩ベースの防虫・殺菌剤は、様々な形態のうちどのような形態で提供してもよい。一般的には、ホウ酸塩ベースの防虫・殺菌剤は、固形状のホウ酸塩として提供される。固体の形態は、ベイト物品をひっくり返してもそれらがベイト物品から落ちたり、またはあふれ出たりする可能性が比較的低いことから好ましい。しかしながら、場合によっては、ホウ酸塩ベースの防虫・殺菌剤は液体として提供されることもある。
[0043]例えばホウ酸塩材料を約800℃またはそれより高い極めて高温に加熱し、融解させてガラス様の固形ロッドまたはタブレットを形成してもよい。あるいはホウ酸塩材料をより低温の約200℃に加熱して、融解させて、プラスチック様の外観を有する固形ロッドまたはタブレットを形成してもよい。これらのホウ酸塩材料はまた、適切な形状のダイプレスを用いて固形ロッドまたはタブレットにプレスしてもよい。
[0044]ホウ酸塩ベースの防虫・殺菌剤はまた、液体として提供してもよく、好ましくは最終的に固体に硬化される液体として提供してもよい。例えばホウ酸塩ベースの防虫・殺菌剤は、高分子量ポリグリコール中に溶解させたホウ酸塩であってもよく、これはその後室温で固体に硬化される。また脱水したホウ酸塩を水と混合してもよく、その後、ホウ酸塩が水を吸収して元に戻り、再結晶化して固体の形態のみが残留する。同様にホウ酸、ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム)および水の混合物も用いることができる。これは最初のうちは液状混合物であるが、これも反応すると、最終的にはホウ酸塩の固形体を形成する。
[0045]特に好ましいホウ酸塩の液状の形態は、五ホウ酸ナトリウムで構成される水中の微小なミセル状のエマルジョンである。このエマルジョンを貯蔵所に液状で注入し、そのまま乾燥させて室温で固体の形態にすることができる。このようなエマルジョンはまた、凝固する前にベイト物品の木材の少なくとも一部に浸透するとも予想され、有利である。
[0046]防虫剤と殺菌剤との混合物はまた、グリコールまたは糖アルコールまたは塩からなる群より選択される少なくとも1種の吸湿剤を含んでいてもよい。防虫剤と殺菌剤との混合物はまた、好ましくは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、および、それらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種の吸湿剤を含んでいてもよい。また撥水剤または浸出遅延剤(leaching retardant)も防虫剤と殺菌剤との混合物に含まれていてもよい。
[0047]加えて、防虫剤と殺菌剤との混合物はまた、菌類(および直接的または間接的にシロアリ)の増殖を補助する少量の栄養素またはビタミンを含んでいてもよい。例えば防虫剤と殺菌剤との混合物に、窒素、リンおよびカリウム(NPK)のような栄養素、加えてマンガン、ホウ素、硫黄、銅、鉄、塩素、コバルト、モリブデンおよび亜鉛のような微量栄養素が供給されることもある。さらにチアミンのようなビタミンが含まれていてもよい。このような栄養素を防虫・殺菌剤に添加することは、直感的には間違っているように感じるかもしれないが、極めて少量の菌類の増殖はシロアリにとって誘引物質として作用すると考えられている。このような限定的な増殖は、混合物中に栄養素と殺菌剤の両方を組み合わせることによって達成することができる。
[0048]場合によっては、栄養素は、一般的に、殺菌剤よりも早く貯蔵所から木材を介して拡散すると予想される。従って、栄養素は最初にベイト物品外面の周辺領域に拡散するため、少量の菌類の増殖はベイト物品外面の周辺だけで起る。その後に殺菌剤がベイト物品の外部に拡散して、それ以上の菌類の増殖は抑制される。
[0049]防虫剤と殺菌剤との混合物はさらに、1種またはそれより多くのシロアリ誘引性の化学物質を含んでいてもよい。例えば、菌類が侵入した木材からの抽出物が、本発明の所定の態様に係る防虫剤と殺菌剤との混合物に含まれていてもよい。このような抽出物は、本発明の所定の態様に係る防虫剤と殺菌剤との混合物に含まれていてもよい。特に好ましくは、担子菌類(例えば褐色腐朽菌および/または白色腐朽菌)、子嚢菌、または、不完全菌類(例えば糸状菌類)が侵入した木材からの抽出物である。
[0050]防虫剤と殺菌剤との混合物が貯蔵所に注入されると、防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部は貯蔵所からベイト物品の木材に拡散する。従って、シロアリが本ベイトステーションから木材を消費すると、シロアリは木材に拡散した防虫剤も摂取する。
[0051]防虫剤と殺菌剤との混合物が防虫剤貯蔵所からベイト物品の外面に向かって外側に拡散するにつれて、当然のことながら、ベイト物品の木材中に防虫剤の濃度勾配が形成される。防虫剤の濃度はベイト物品の中心付近の木材が最も高く、防虫剤の濃度はベイト物品外面付近の木材が最も低い。
[0052]ここで有利には、防虫剤と殺菌剤との混合物が拡散することにより、好ましくは、ベイト物品外面の木材にシロアリに対して実質的に非忌避性の所定濃度のホウ酸塩が提供され、ベイト物品内部の少なくとも一部の木材にシロアリに対して実質的に毒性の所定濃度のホウ酸塩が提供される。ベイト物品の外面付近の非忌避性の防虫剤濃度と、ベイト物品に使用された木材種の特定の誘引性とを組み合わせることにより、周辺にいるシロアリの誘引能力が改善されたベイトステーションが得られる。すなわちシロアリは、本ベイトステーションをより迅速に発見し、および/または、シロアリは、本ベイトステーションから比較的多くの量の木材を消費する。
[0053]さらなる利点として、貯蔵所から防虫剤と殺菌剤との混合物を拡散させることにより、防虫剤をベイト物品の外面だけ塗布した場合と比較して、活性成分の浸出率(シロアリ駆除剤および殺菌剤の損失)が減少することも見出された。このような浸出による損失率の減少により、ベイト物品の有効性がより長くなる。
[0054]さらなる利点として、ベイト物品に防虫剤と殺菌剤との混合物を注入することにより、ベイト物品の木材が真菌による腐敗に対してより耐性になることも観察されている。
[0055]また本開示により、シロアリの侵入を少なくする方法も提供される。本方法によれば、上述のような複数のシロアリ用ベイトステーションが提供され、シロアリが侵入する領域内に配置される。その後シロアリがベイト物品から上記木材の少なくとも一部を消費することにより、毒性を示す量のホウ酸塩が摂取される。
[0056]また本シロアリ用ベイトステーションは、場合によっては、シロアリが出入りするための複数の穴を有する小型のプラスチックまたはその他の不活性物質製の柵またはケージも含む。このケージ内にベイト物品が設置される。続いて地中に小さい穴を掘り、このケージを本ベイトステーションと共に地中の穴に入れる。その他の例において、本ベイトステーションは、地上に設置してもよい。さらにその他の例において、本ベイトステーションは、マルチ(mulch)の下に設置してもよいし、または、家またはその他の建築物の側面に取り付けてもよいし、または、家または建築物内に設置してもよい。
[0057]シロアリに侵入された領域内において、本シロアリ用ベイトステーションは、好ましくは、隣のシロアリ用ベイトステーションから約2〜約100フィート離れた位置に配置する。一般的には、大きさが約1000〜約3000平方フィートの構造物の周辺におけるシロアリの侵入を効果的に防ぐには、合計で約5〜約40個のベイトステーションが必要である。
[0058]実施例
[0059]実施例1−地下シロアリ(Coptotermes gestroi)に対するゴムノキ材の誘引性
[0060]この実施例において、地下シロアリ(Coptotermes gestroi)種のシロアリに対する様々な木材の相対的な誘引性を決定するために、ゴムノキ(パラゴムノキ)の木材を、アメリカネム(アルビジア・サマン(Albizia saman))の木材、および、マンゴーの木(マンギフェラ・インディカ(Mangifera indica))の木材と比較した。この実験はタイ国バンコクで行った。
[0061]各種木材をおよそ直径62mm、長さ72mmに測って円柱形のサンプルを製造した。さらに各ブロックには、ブロックのそれぞれ適切な地点に縦方向に幅3mmおよび深さ5mmにカットしたシロアリ供給溝を4本設けて、シロアリのチューブ形成を促進した。どのサンプルも、いずれの形態の防虫剤および/または殺菌剤での処理を行わなかった。
[0062]各種木材ごとに合計5個のサンプルを、地下シロアリが侵入することがわかっている領域の屋外に25日間置いた。木材サンプルを、土壌に直接置くのではなくコンクリートスラブ中の亀裂の上に置き、それらに覆いをした。これは、この試験中の土壌からの吸湿とそれに伴うあらゆる真菌による腐敗を最小化するために行われたものである。
[0063]試験開始時と最終日の25日に再度、各木材サンプルの質量を量った。結果を以下に示す:
Figure 2013531611
[0067]これらの結果から、ゴムノキのサンプルは一貫して攻撃を受け、アメリカネムの木材またはマンゴー材サンプルのどちらよりも高い割合でシロアリによって消費されたことが示される。5種のゴムノキ材サンプルの場合、わずか25日で平均してほぼ28%の木材がシロアリに消費された。比較すると、アメリカネムおよびマンゴー材サンプルはそれぞれ、25日後にわずかな質量増加を示した。この質量増加は、この期間中にシロアリによって消費された木材の質量減少が、環境および/またはシロアリによって木材サンプルに付着した泥からの吸湿による質量増加分により相殺されたことを示す。
[0068]実施例2−ヤマトシロアリ(Reticulitermes)種に対するゴムノキ材の誘引性
[0069]この実施例において、ヤマトシロアリ種のシロアリに対する様々な木材の誘引性を決定するために、ゴムノキ(パラゴムノキ)材を、マツ(マツ(Pinus)種)およびアスペン(ポプラ(Populus)種)材と比較した。この試験は、ポルトガル国リスボンで行った。
[0070]およそ直径62mm、長さ72mmに測ってゴムノキの円柱形サンプルを製造した。さらに各ブロックには、ブロックのそれぞれ適切な地点に縦方向に幅3mmおよび深さ5mmにカットしたシロアリ供給溝を4本設けて、シロアリのチューブ形成を促進した。これらを、マツおよびアスペンをベースとした市販のシロアリ用ベイト剤(ダウ(Dow)製のセントリコン(SENTRICON)およびホイットマイアー(Whitmire)製のアドバンス(ADVANCE))と比較した。各種システムにつき合計5個のサンプルを、3ヶ月にわたり、ヤマトシロアリが侵入することがわかっている領域の屋外に設置した。ゴムノキをプラスチックケージに入れて地中に設置し、市販のシステムも地中に設置した。
[0071]各システムを毎週(ただし1週間のみと2週間)検査したところ、ゴムノキ製ベイトのうち2つはすでにシロアリ活性を示したが、市販のシステムはどれも示さなかった。これから、シロアリは食料としてゴムノキを特に好むか、または、ゴムノキは何らかの形でより簡単に発見することができるか、またはより誘引力を有することが示される。
[0072]実施例3−処理済みのゴムノキ材ブロックにおける糸状菌/真菌の増殖
[0073]この実施例において、シロアリを誘引するように設計されたそれぞれ直径62mm、長さ72mmに測った(質量はおよそ150g)3種のゴムノキ材(パラゴムノキ)の円柱形ブロックに、1.5mlの40質量パーセント八ホウ酸二ナトリウム四水和物(DOT)、ポリグリコール組成物(ボラケア(Bora-Care)として市販、EPA登録番号:64405−1)を注入した。この組成物を、木材中に絶乾質量に基づき合計で約0.4質量パーセントのDOTが保持されるように、ブロックのおよそ4分の3の深さの直径4mmの中央ドリル穴に注入した。さらに各ブロックは、最も長い面に沿ってブロックのそれぞれ適切な地点に縦方向に幅3mmおよび深さ5mmにカットしたシロアリ供給溝を4本設けた。
[0074]続いてブロックを相対湿度90〜95%の湿度室中に置いた。1週間後、解析のために第一のブロックを湿度室から取り出した。1ヶ月後、第二のブロックを取り出した。3ヶ月後、第三および最後のブロックを取り出し、解析した。取り出す際に、ブロックをそれぞれ乾燥させ、真菌の増殖について視覚的に解析した。
[0075]さらに内部のホウ酸塩拡散の程度も、Smith and Williams in J. Inst. Wood. Sci. 4, 3 -10 (1969)によって説明されているクルクミン法を用いて視覚的に解析した。簡単に言えば、木材の乾燥断面をまずクルクミンで処理し、次にサリチル酸で処理した。これらの処理後に、色の変化を観察した。ホウ酸塩を含む木材の部分は赤色に見えるが、ホウ酸塩が含まれないかまたはホウ酸塩濃度が極めて低い木材の部分は黄色に見える。
[0076]1週間後に取り出した第一のブロックは、真菌の増殖がほとんどみられなかった。また、ホウ酸塩の移動は、恐らく最初の吸着によるブロック底部への木目に沿った縦方向の移動がわずかに見られたが、拡散による(放射状または接線方向への)有意な移動はみられなかった。
[0077]第二および第三のブロック(それぞれ1ヶ月後および3ヶ月後に取り出された)において、真菌の繁殖が漸進的に増加していることが観察された。少なくとも5種の異なる真菌形態が見出され、そのうち少なくとも2種の糸状菌は、暫定的にアスペルギルス属およびトリコデルマ属の菌と同定された。第三の菌は、木材を茶色に着色し、オフホワイト色の革のような菌糸体がみられたことから、恐らく担子菌類と同定された。ブロックの側面および底面は繁殖した真菌でかなり覆われており、上面は、外側の端部から中央に向かって深さ約10〜15mmに真菌の繁殖が観察された。
[0078]放射状/接線方向の拡散によるホウ酸塩の進入における漸進的増加も観察された。特に3ヶ月での拡散パターンはアワーグラス形の非常に見事なものであり、進入は、ブロック中央で外側の端部から約10mmであった。真菌と具体的な拡散パターンのいずれからも明らかなように、ホウ酸塩の濃度勾配が、中心部では極めて高濃度で存在し、次第に低濃度になり外側の端部では存在しなくなることが実証された。
[0079]実施例4−処理済みのおよび未処理のゴムノキ材ブロックにおける真菌の増殖および腐敗(木材の腐朽)の比較
[0080]この実施例において、シロアリを誘引するように設計されたそれぞれ直径62mm、長さ72mmに測った(質量はおよそ150g)ゴムノキ材(パラゴムノキ)の円柱形ブロックを用いた。一つのセットに、およそ1.5mlの40質量パーセント八ホウ酸二ナトリウム四水和物(DOT)、ポリグリコール組成物(ボラケアとして市販、EPA登録番号:64405−1)を中央の穴に注入して、高濃度の貯蔵所を形成した(ただしDOTの合計の質量を乾燥質量に基づき0.4%に保持した)。一つのセットを同じ質量が保持されるように加圧処理し、ただしより均一な分布にした。一つのセットをコントロールとして未処理のままにした。さらに各ブロックは、最も長い面に沿ってブロックのそれぞれ適切な地点に縦方向に幅3mmおよび深さ5mmにカットしたシロアリ供給溝を4本設け、続いて各種ごとに5個をプラスチックケージ中に入れ、これを、テネシー州ノックスビルのマルチングした粘土質の土壌中に約1年間埋めた。
[0081]5種のゴムノキ材ブロックのそれぞれの質量を地中に置く前に量った。およそ1年後、ブロックを地中から取り出し、木材の真菌による腐敗に起因する質量減少を記録するために、シロアリによるダメージを受けていないブロックの質量を再度量った。平均の質量減少のパーセンテージは以下に示す通りである:
Figure 2013531611
[0082]ホウ酸塩注入で処理したゴムノキ材ブロックの質量減少が、加圧処理したブロックの質量減少と同等であった(15%対13%)ことが観察することができる。どちらのホウ酸塩処理も、未処理コントロールのブロックと比較して真菌による腐敗の量を実質的に減少させた。注入による処理と加圧処理は、たとえシロアリに攻撃されない場合であっても、交換が必要となるまでの使用期間をかなり長期化させるから、未処理の木材よりも有利である。
[0083]実施例5−処理済みおよび未処理のゴムノキ材ブロックへのシロアリによる攻撃の比較
[0084]この実施例において、シロアリを誘引するように設計されたそれぞれ直径62mm、長さ72mmに測った(質量はおよそ150g)ゴムノキ材(パラゴムノキ)の円柱形ブロックを用いた。一つのセットに、およそ1.5mlの40質量パーセント八ホウ酸二ナトリウム四水和物(DOT)、ポリグリコール組成物(ボラケアとして市販、EPA登録番号:64405−1)を中央の穴に注入して、高濃度の貯蔵所を形成した(ただしDOTの合計の質量を乾燥質量に基づき0.4%に保持した)。一つのセットを同じホウ酸塩の質量が保持されるように加圧処理し、ただし木材中のホウ酸塩分布はより均一になるようにした。一つのセットをコントロールとして未処理のままにした。さらに各ブロックは、最も長い面に沿ってブロックのそれぞれ適切な地点に縦方向に幅3mmおよび深さ5mmにカットしたシロアリ供給溝を4本設け、続いて各種ごとに5個をプラスチックケージ中に入れ、これを、テネシー州ノックスビルのマルチングした粘土質の土壌中に1年間埋めた。
[0085]およそ1年後、ブロックを地中から取り出し、シロアリによる攻撃の徴候について検査した。未処理ブロック5個のうち2個がシロアリの攻撃を受け、注入処理済みの5サンプルのうち2個もシロアリの攻撃を受けたが、ホウ酸塩で加圧処理した5サンプルはどれもシロアリの攻撃を受けなかったことが見出された。これから、加圧処理したベイトの外側にホウ酸塩が存在することによりシロアリが寄りつかず、給餌を躊躇することが実証された。一方で、ベイト中央にホウ酸塩を置いて、ホウ酸塩を外へ向かって木材中に自然に拡散させた場合は、木材の外面でシロアリが忌避することはなかった。従って、シロアリは、これらのベイトを騙されて食べて毒性物質を摂取する可能性がある。
[0086]前述した本発明に関する好ましい態様の説明は、例証および説明のために示した。これらは包括的なものでもないし、または、本発明を開示された寸分の違いもない形態に限定するものでもない。上記の教示の観点において明白な改変またはバリエーションが可能である。これらの態様は、本発明の原理とその実際の適用をよりよく理解することによって、当業者が、様々な態様で、さらに考慮される具体的な用途に適するように様々な改変を施して本発明を利用できるようにするために選択され、説明されたものである。このようなあらゆる改変およびバリエーションは、正しく、合法的に、かつ公正に権利を有する範囲に従って解釈される場合、添付の請求項によって決定される本発明の範囲内である。

Claims (29)

  1. シロアリ用ベイトステーションであって、該ステーションは:
    セルロース系材料を含むベイト物品(ここで該ベイト物品は、第一の端面、第二の端面、外面、及びベイト物品のセルロース系材料内に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所を有する)、および、
    防虫剤貯蔵所内に配置した防虫剤と殺菌剤との混合物、
    を含み、
    ここで防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部が、貯蔵所からベイト物品の木材に拡散する、上記シロアリ用ベイトステーション。
  2. 前記セルロース系材料が、ゴムノキ材、トウヒ材、アスペン材、マツ材、ポプラ材、モミジバフウ材、ユーカリ材、および、マンゴー材からなる群より選択される少なくとも1種の木材を含む、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  3. 前記ベイト物品が、直径約10mm〜約300mm、および、高さ約10mm〜約300mmを有する概して円柱状の形状である、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  4. 前記ベイト物品が、約50グラム〜約2000グラムの絶乾質量を有する、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  5. ベイト物品の外面に配置された少なくとも1つのシロアリ供給溝を有する、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  6. 前記シロアリ供給溝が、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有する、請求項5に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  7. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、防虫剤として機能する第一の活性成分、および、殺菌剤として機能する第二の活性成分を含む、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  8. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、防虫剤と殺菌剤の両方として機能する活性成分を含む、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  9. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、ホウ酸、酸化ホウ素、金属ホウ酸塩、非金属のホウ酸塩化合物およびそれらの混合物からなる群より選択されるホウ酸塩の形態の少なくとも1種を含む、請求項8に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  10. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、約0.05〜約0.45質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物を含む、請求項8に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  11. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、および、それらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種の吸湿剤をさらに含む、請求項8に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  12. 前記防虫剤貯蔵所が、ベイト物品内に配置された合計で約0.05〜約60ミリリットルの体積を有する1個またはそれより多くの空洞を含む、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  13. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が拡散することによって、ベイト物品外面の木材におけるシロアリに対して実質的に非忌避性の濃度と、ベイト物品内部の木材の少なくとも一部におけるシロアリに対して実質的に毒性の濃度とが提供される、請求項1に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  14. シロアリの侵入を少なくする方法であって、該方法は:
    シロアリが侵入する領域内に、複数のシロアリ用ベイトステーションを配置すること、
    を含み、
    ここで、それぞれの該シロアリ用ベイトステーションは、セルロース系材料を含むベイト物品(ここで該ベイト物品は、第一の端面、第二の端面、外面、およびベイト物品のセルロース系材料内に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所を有する)、および、防虫剤貯蔵所内に配置した防虫剤と殺菌剤との混合物(ここで該防虫剤と殺菌剤との混合物は、少なくとも1種のホウ酸塩の形態を含む)を含み、
    ここで該防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部が貯蔵所からベイト物品の木材に拡散し、
    ここでシロアリがベイト物品から上記木材の少なくとも一部を消費することにより、シロアリは毒性を示す量のホウ酸塩を摂取する、上記方法。
  15. 前記セルロース系材料が、ゴムノキ材、トウヒ材、アスペン材、マツ材、ポプラ材、モミジバフウ材、ユーカリ、および、マンゴー材からなる群より選択される少なくとも1種の木材を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記ベイト物品が、直径約10mm〜約300mm、および、高さ約10mm〜約300mmを有する概して円柱状の形状である、請求項14に記載の方法。
  17. 前記ベイト物品が、約50グラム〜約2000グラムの絶乾質量を有する、請求項14に記載の方法。
  18. ベイト物品の外面に配置された少なくとも1つのシロアリ供給溝を有する、請求項14に記載の方法。
  19. 前記シロアリ供給溝が、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、防虫剤として機能する第一の活性成分、および、殺菌剤として機能する第二の活性成分を含む、請求項14に記載の方法。
  21. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、防虫剤と殺菌剤の両方として機能する活性成分を含む、請求項14に記載の方法。
  22. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、ホウ酸、酸化ホウ素、金属 ホウ酸塩、非金属のホウ酸塩化合物およびそれらの混合物からなる群より選択されるホウ酸塩の形態の少なくとも1種を含む、請求項20に記載の方法。
  23. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、約0.05〜約0.45質量パーセントの八ホウ酸二ナトリウム四水和物を含む、請求項20に記載の方法。
  24. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、および、それらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種の吸湿剤をさらに含む、請求項20に記載の方法。
  25. 前記防虫剤貯蔵所が、約5〜約6000ミリリットルの総体積を有するベイト物品内に配置された1個またはそれより多くの空洞を含む、請求項14に記載の方法。
  26. 前記防虫剤と殺菌剤との混合物が拡散することによって、ベイト物品外面の木材におけるシロアリに対して実質的に非忌避性の抗シロアリ剤濃度と、ベイト物品内部の木材の少なくとも一部におけるシロアリに対して実質的に毒性の抗シロアリ剤濃度とが提供される、請求項14に記載の方法。
  27. シロアリ用ベイトステーションであって、該ステーションは:
    セルロース系材料を含むベイト物品(ここで該ベイト物品は、第一の端面、第二の端面、外面、ベイト物品のセルロース系材料内に配置された少なくとも1つの防虫剤貯蔵所、および、外面に配置された複数のシロアリ供給溝を有し、それぞれのシロアリ供給溝は、約1〜約10平方ミリメートルの断面積を有し、該少なくとも1つの防虫剤貯蔵所は、合計で約0.05〜約60ミリリットルの体積を有する);および、
    防虫剤貯蔵所内に配置した防虫剤と殺菌剤との混合物(ここで該防虫剤と殺菌剤との混合物は、ホウ酸塩の形態の少なくとも1種を含み、該防虫剤と殺菌剤との混合物の少なくとも一部は、貯蔵所からベイト物品のセルロース系材料に拡散する)、
    を含む、上記シロアリ用ベイトステーション。
  28. 前記セルロース系材料が、木材を含む、請求項27に記載のシロアリ用ベイトステーション。
  29. 前記セルロース系材料が、パラゴムノキの木材を含む、請求項27に記載のシロアリ用ベイトステーション。
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