JP2000209999A - シロアリ生息確認装置 - Google Patents
シロアリ生息確認装置Info
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- JP2000209999A JP2000209999A JP11194348A JP19434899A JP2000209999A JP 2000209999 A JP2000209999 A JP 2000209999A JP 11194348 A JP11194348 A JP 11194348A JP 19434899 A JP19434899 A JP 19434899A JP 2000209999 A JP2000209999 A JP 2000209999A
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- termite
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 誘引材を収納したケース内部を適切な湿度に
保ち、シロアリを確実に誘引してその生息確認を正確に
行うとともに殺蟻効果も達成する。 【構成】 シロアリの誘引材１を収納し、かつ上部開口
部２を地表に出した状態で地中に埋設される縦筒状のケ
ース３と、このケース３の上部開口部２の周囲を取り囲
む伏せ椀状のカバー体４とを有し、上記カバー体４の天
板部５の内側を、上記ケース４の上部開口部２に向け下
降傾斜するよう形成して、この天板部５内側に付着する
結露水Ｓを上記ケース３の上部開口部２に落下させる。
保ち、シロアリを確実に誘引してその生息確認を正確に
行うとともに殺蟻効果も達成する。 【構成】 シロアリの誘引材１を収納し、かつ上部開口
部２を地表に出した状態で地中に埋設される縦筒状のケ
ース３と、このケース３の上部開口部２の周囲を取り囲
む伏せ椀状のカバー体４とを有し、上記カバー体４の天
板部５の内側を、上記ケース４の上部開口部２に向け下
降傾斜するよう形成して、この天板部５内側に付着する
結露水Ｓを上記ケース３の上部開口部２に落下させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シロアリが生息してい
るかどうかを確認するシロアリ生息確認装置に関するも
のである。
るかどうかを確認するシロアリ生息確認装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】シロアリが建物を浸食しているか否かの
調査は、居住者からの依頼により専門の調査員が床下に
入り込んで目視によって行うことが一般的である。
調査は、居住者からの依頼により専門の調査員が床下に
入り込んで目視によって行うことが一般的である。
【０００３】また、上記調査の依頼は羽根アリの発生
や、既に浸食されて朽ちた箇所の発見後に行われるた
め、シロアリを確認したときには既に浸食が進行してい
るのが現状である。
や、既に浸食されて朽ちた箇所の発見後に行われるた
め、シロアリを確認したときには既に浸食が進行してい
るのが現状である。
【０００４】このような問題点に対処して提案されたも
のとして、特開平９−２２４５４０号公報に記載のシロ
アリ検出装置がある。この装置は、下部が開口するケー
ス内にシロアリの誘引材を詰め込むとともに、この誘引
材の一部に通路を形成し、この通路にシロアリが侵入し
た際にこのシロアリの存在を電気的に検知するようにな
っている。
のとして、特開平９−２２４５４０号公報に記載のシロ
アリ検出装置がある。この装置は、下部が開口するケー
ス内にシロアリの誘引材を詰め込むとともに、この誘引
材の一部に通路を形成し、この通路にシロアリが侵入し
た際にこのシロアリの存在を電気的に検知するようにな
っている。
【０００５】上記電気的検知手段としては、発信素子と
受信素子とを対峙させたものが使用されており、例えば
発光ダイオードとフォトトランジスタ、超音波発信素子
と受信素子等が上記ケース内部に配設されている。
受信素子とを対峙させたものが使用されており、例えば
発光ダイオードとフォトトランジスタ、超音波発信素子
と受信素子等が上記ケース内部に配設されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシロアリ検出装置では、上記電気的検知手段を土中
の湿気から保護するためにケースを密閉するなどの措置
がとられており、そのためケース内部がシロアリの好む
湿度に到達せず、シロアリの誘引力に欠けるという問題
を有している。
来のシロアリ検出装置では、上記電気的検知手段を土中
の湿気から保護するためにケースを密閉するなどの措置
がとられており、そのためケース内部がシロアリの好む
湿度に到達せず、シロアリの誘引力に欠けるという問題
を有している。
【０００７】本発明は叙上の如き実状に対処し、結露水
を積極的に利用する新規な構成を見出すことにより、ケ
ース内部を適切な湿度に保ち、シロアリを確実に誘引し
てその生息確認を正確に行わしめることを目的とするも
のである。
を積極的に利用する新規な構成を見出すことにより、ケ
ース内部を適切な湿度に保ち、シロアリを確実に誘引し
てその生息確認を正確に行わしめることを目的とするも
のである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の手段を採用する。
めに本発明は、以下の手段を採用する。
【０００９】すなわち、本発明のシロアリ生息確認装置
は、図１に示すように、シロアリの誘引材１を収納し、
かつ上部開口部２を地表に出した状態で地中に埋設され
る縦筒状のケース３と、このケース３の上部開口部２の
周囲を取り囲む伏せ椀状のカバー体４とを有し、上記カ
バー体４の天板部５内側を、上記ケース３の上部開口部
２上に向け下降傾斜するよう形成して、この天板部５内
側に付着する結露水Ｓが上記ケース３の上部開口部２に
落下するようにしたことを特徴とするものである。
は、図１に示すように、シロアリの誘引材１を収納し、
かつ上部開口部２を地表に出した状態で地中に埋設され
る縦筒状のケース３と、このケース３の上部開口部２の
周囲を取り囲む伏せ椀状のカバー体４とを有し、上記カ
バー体４の天板部５内側を、上記ケース３の上部開口部
２上に向け下降傾斜するよう形成して、この天板部５内
側に付着する結露水Ｓが上記ケース３の上部開口部２に
落下するようにしたことを特徴とするものである。
【００１０】上記本発明のシロアリ生息確認装置では、
カバー体４内外の温度差によりカバー体天板部５に付着
する結露水Ｓを利用し、この結露水Ｓを上記ケース３の
上部開口部２に集めることが可能であり、これによりケ
ース３内部をシロアリが好む適切な湿度に保ち、シロア
リを確実に誘引してその生息確認を正確に行わしめるこ
とが可能である。
カバー体４内外の温度差によりカバー体天板部５に付着
する結露水Ｓを利用し、この結露水Ｓを上記ケース３の
上部開口部２に集めることが可能であり、これによりケ
ース３内部をシロアリが好む適切な湿度に保ち、シロア
リを確実に誘引してその生息確認を正確に行わしめるこ
とが可能である。
【００１１】また、上記本発明のシロアリ生息確認装置
において、上記ケース３に、上部開口部２周縁からカバ
ー体４の周壁４ａ付近まで延出されたフランジ部８を形
成し、かつこのフランジ部８を外側に下降傾斜するよう
に形成することにより、上記カバー体４との隙間からの
ケース上部開口部２への雨水や消毒液等の流入を防止す
ることが可能である。
において、上記ケース３に、上部開口部２周縁からカバ
ー体４の周壁４ａ付近まで延出されたフランジ部８を形
成し、かつこのフランジ部８を外側に下降傾斜するよう
に形成することにより、上記カバー体４との隙間からの
ケース上部開口部２への雨水や消毒液等の流入を防止す
ることが可能である。
【００１２】さらに、上記カバー体４の天板部５を断熱
層６を介した二重構造として、日照等によるカバー体４
内部の過度の温度上昇を防止し、また上記カバー体４お
よびケース３の周壁に通気孔を形成して、通気性をよく
するとともにこの通気孔をシロアリの誘引孔とすること
も可能である。
層６を介した二重構造として、日照等によるカバー体４
内部の過度の温度上昇を防止し、また上記カバー体４お
よびケース３の周壁に通気孔を形成して、通気性をよく
するとともにこの通気孔をシロアリの誘引孔とすること
も可能である。
【００１３】一方、本発明第２のシロアリ生息確認装置
は、図２に示すように、シロアリの誘引材１を収納する
上部が開口したケース９と、このケース９の開口部１２
を覆うカバー体１０とを有し、上記カバー体１０の天板
部１１の内側を、上記ケース９の開口部１２上に向け下
降傾斜するよう形成して、この天板部１１内側に付着す
る結露水Ｓが上記ケース９の開口部１２に落下するよう
にしたことを特徴とするものである。
は、図２に示すように、シロアリの誘引材１を収納する
上部が開口したケース９と、このケース９の開口部１２
を覆うカバー体１０とを有し、上記カバー体１０の天板
部１１の内側を、上記ケース９の開口部１２上に向け下
降傾斜するよう形成して、この天板部１１内側に付着す
る結露水Ｓが上記ケース９の開口部１２に落下するよう
にしたことを特徴とするものである。
【００１４】なお、この場合、上記カバー体１０を上記
ケース９の周囲を取り囲む伏せ椀状のものにより形成す
ることも可能である。
ケース９の周囲を取り囲む伏せ椀状のものにより形成す
ることも可能である。
【００１５】他方、本発明第３のシロアリ生息確認装置
は、図３に示すように、シロアリの誘引材１を収納する
ケース９の天板部１１の内側を、上記ケース９の中央部
付近に向け下降傾斜するよう形成して、この天板部１１
内側に付着する結露水Ｓが上記ケース９内に落下するよ
うにしたことを特徴とするものである。
は、図３に示すように、シロアリの誘引材１を収納する
ケース９の天板部１１の内側を、上記ケース９の中央部
付近に向け下降傾斜するよう形成して、この天板部１１
内側に付着する結露水Ｓが上記ケース９内に落下するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【００１６】これら本発明第２，第３の装置は、床下の
コンクリートＣ上等に載置するのに適し、カバー体１０
の天板部１１に付着する結露水Ｓを利用し、この結露水
Ｓを上記ケース９の開口部１２に集めることにより、ケ
ース９内部をシロアリが好む適切な湿度に保ち、シロア
リを通気孔１３等から確実に誘引してその生息確認を正
確に行わしめることが可能である。
コンクリートＣ上等に載置するのに適し、カバー体１０
の天板部１１に付着する結露水Ｓを利用し、この結露水
Ｓを上記ケース９の開口部１２に集めることにより、ケ
ース９内部をシロアリが好む適切な湿度に保ち、シロア
リを通気孔１３等から確実に誘引してその生息確認を正
確に行わしめることが可能である。
【００１７】そしてさらに、上記ケース９またはカバー
体１０から所要長さの紐状体１４を延出するとともに、
この紐状体１４にシロアリの誘引物質を含浸せしめ、こ
の紐状体１４を布基礎の内側に沿って配設して、シロア
リの誘引力をさらに高めることも可能である。
体１０から所要長さの紐状体１４を延出するとともに、
この紐状体１４にシロアリの誘引物質を含浸せしめ、こ
の紐状体１４を布基礎の内側に沿って配設して、シロア
リの誘引力をさらに高めることも可能である。
【００１８】また、ブロック体の上記誘引材１を用いる
際に、この誘引材１に長孔１６を穿設し、この長孔１６
に殺蟻剤１７を封入することにより、誘引したシロアリ
を駆除することも可能である。
際に、この誘引材１に長孔１６を穿設し、この長孔１６
に殺蟻剤１７を封入することにより、誘引したシロアリ
を駆除することも可能である。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下さらに添付図面を参照して、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【００２０】図１は本発明実施形態のシロアリ生息確認
装置を示す断面図であり、この装置は、シロアリの誘引
材１を収納するとともに上部開口部２を地表に出した状
態で地中に埋設される縦筒状のケース３と、このケース
３の上部開口部２の周囲を取り囲む伏せ椀状の雨除け可
能なカバー体４とを有している。
装置を示す断面図であり、この装置は、シロアリの誘引
材１を収納するとともに上部開口部２を地表に出した状
態で地中に埋設される縦筒状のケース３と、このケース
３の上部開口部２の周囲を取り囲む伏せ椀状の雨除け可
能なカバー体４とを有している。
【００２１】上記シロアリ生息確認装置は主として屋外
に設置されるものであり、本実施の形態では、上記カバ
ー体４の天板部５の内側を、上記ケース３の上部開口部
２上方に向け下降傾斜する逆さ円錐上に形成して、この
天板部５内側に付着する結露水Ｓを上記ケース３の上部
開口部２に自然落下させるようにしている。
に設置されるものであり、本実施の形態では、上記カバ
ー体４の天板部５の内側を、上記ケース３の上部開口部
２上方に向け下降傾斜する逆さ円錐上に形成して、この
天板部５内側に付着する結露水Ｓを上記ケース３の上部
開口部２に自然落下させるようにしている。
【００２２】そして、上記カバー体４は雨をよけるとと
もに、その天板部５は断熱層６を介した二重構造とさ
れ、日照等によるカバー体４内部の過度の温度上昇を防
止ししている。また、上記カバー体４およびケース３の
周壁３ａ，４ａには、通気孔７が形成されており、これ
によりカバー体４とケース３の通気性をよくするととも
に、これらの通気孔７をシロアリの誘引孔としている。
もに、その天板部５は断熱層６を介した二重構造とさ
れ、日照等によるカバー体４内部の過度の温度上昇を防
止ししている。また、上記カバー体４およびケース３の
周壁３ａ，４ａには、通気孔７が形成されており、これ
によりカバー体４とケース３の通気性をよくするととも
に、これらの通気孔７をシロアリの誘引孔としている。
【００２３】また、本実施の形態では、上記ケース３
に、上部開口部２周縁からカバー体４の周壁４ａ付近ま
で円盤状のフランジ部８を延出して、このフランジ部８
を外側に下降傾斜するように形成している。これによ
り、上記カバー体４との隙間からのケース上部開口部２
への雨水や消毒液等の流入を防止することが可能であ
る。
に、上部開口部２周縁からカバー体４の周壁４ａ付近ま
で円盤状のフランジ部８を延出して、このフランジ部８
を外側に下降傾斜するように形成している。これによ
り、上記カバー体４との隙間からのケース上部開口部２
への雨水や消毒液等の流入を防止することが可能であ
る。
【００２４】なお、前記誘引材１には、引き抜き時にフ
ックや紐をかけるための貫通孔Ｋが形成されている。
ックや紐をかけるための貫通孔Ｋが形成されている。
【００２５】しかして、上記実施形態のシロアリ生息確
認装置では、カバー体４内外の温度差によりカバー体天
板部５に付着する結露水Ｓを利用し、この結露水Ｓを上
記ケース３の上部開口部２に集めることが可能であり、
これによりケース３内部をシロアリが好む適切な湿度に
保ち、シロアリを確実に誘引してその生息確認を正確に
行わしめることが可能である。
認装置では、カバー体４内外の温度差によりカバー体天
板部５に付着する結露水Ｓを利用し、この結露水Ｓを上
記ケース３の上部開口部２に集めることが可能であり、
これによりケース３内部をシロアリが好む適切な湿度に
保ち、シロアリを確実に誘引してその生息確認を正確に
行わしめることが可能である。
【００２６】次に、図２を参照して本発明第２の実施の
形態を説明する。
形態を説明する。
【００２７】図２は第２実施形態のシロアリ生息確認装
置を示す断面図であり、このシロアリ生息確認装置は、
シロアリの誘引材１を収納する上部が開口したケース９
と、このケース９の周囲を取り囲む伏せ椀状のカバー体
１０とを有し、上記カバー体１０の天板部１１内側を、
上記ケース９の開口部１２上に向け下降傾斜するような
球面状に形成して、この天板部１１の内側に付着する結
露水Ｓが上記ケース９の開口部１２に落下するようにし
ている。
置を示す断面図であり、このシロアリ生息確認装置は、
シロアリの誘引材１を収納する上部が開口したケース９
と、このケース９の周囲を取り囲む伏せ椀状のカバー体
１０とを有し、上記カバー体１０の天板部１１内側を、
上記ケース９の開口部１２上に向け下降傾斜するような
球面状に形成して、この天板部１１の内側に付着する結
露水Ｓが上記ケース９の開口部１２に落下するようにし
ている。
【００２８】また、上記ケース９の底壁９ａや、カバー
体１０の周壁１０ａ等に多数の通気孔１３を形成して、
これらの通気孔をシロアリの誘引孔としても活用してい
る。
体１０の周壁１０ａ等に多数の通気孔１３を形成して、
これらの通気孔をシロアリの誘引孔としても活用してい
る。
【００２９】さらに、図３は本発明第３実施形態のシロ
アリ生息確認装置を示す一部断面斜視図であり、このシ
ロアリ生息確認装置は、シロアリの誘引材１を収納する
ケース９の天板部１１の内側を、上記ケース９の中央部
付近に向け下降傾斜するよう形成して、この天板部１１
内側に付着する結露水が上記ケース９内に落下するよう
にしている。
アリ生息確認装置を示す一部断面斜視図であり、このシ
ロアリ生息確認装置は、シロアリの誘引材１を収納する
ケース９の天板部１１の内側を、上記ケース９の中央部
付近に向け下降傾斜するよう形成して、この天板部１１
内側に付着する結露水が上記ケース９内に落下するよう
にしている。
【００３０】そして、この実施形態では、上記ケース９
（または図２のカバー体１０）から数十センチの紐状体
１４を２本延出するとともに、この紐状体１４にセルロ
ーズ臭等のシロアリの誘引物質を含浸せしめ、この紐状
体１４を蟻道が形成されやすい布基礎Ｎの内側等に沿っ
て配設することにより、シロアリの誘引力をさらに高め
ている。この場合、上記誘引材１の上下に上記誘引物質
を含浸させたシート（図示せず）を配設すると、より効
果的である。
（または図２のカバー体１０）から数十センチの紐状体
１４を２本延出するとともに、この紐状体１４にセルロ
ーズ臭等のシロアリの誘引物質を含浸せしめ、この紐状
体１４を蟻道が形成されやすい布基礎Ｎの内側等に沿っ
て配設することにより、シロアリの誘引力をさらに高め
ている。この場合、上記誘引材１の上下に上記誘引物質
を含浸させたシート（図示せず）を配設すると、より効
果的である。
【００３１】また、上記ケース９下部の布基礎Ｎに沿う
部分には、布基礎Ｎに沿って形成される蟻道とケース内
部とが連続するように切欠部１５が形成されており、こ
れによってもシロアリの誘引力を高めている。
部分には、布基礎Ｎに沿って形成される蟻道とケース内
部とが連続するように切欠部１５が形成されており、こ
れによってもシロアリの誘引力を高めている。
【００３２】しかして、上記第２，第３実施形態のシロ
アリ生息確認装置は、穴あけができない床下のコンクリ
ートＣ等の上に載置するのに適し、通常は布基礎の内側
に沿うように配置されるが、カバー体１０の天板部１１
に付着する結露水Ｓを利用し、この結露水Ｓを上記ケー
ス９の開口部１２に集めることにより、ケース９内部を
シロアリが好む適切な湿度に保ち、シロアリを確実に誘
引してその生息確認を正確に行わしめることが可能であ
る。
アリ生息確認装置は、穴あけができない床下のコンクリ
ートＣ等の上に載置するのに適し、通常は布基礎の内側
に沿うように配置されるが、カバー体１０の天板部１１
に付着する結露水Ｓを利用し、この結露水Ｓを上記ケー
ス９の開口部１２に集めることにより、ケース９内部を
シロアリが好む適切な湿度に保ち、シロアリを確実に誘
引してその生息確認を正確に行わしめることが可能であ
る。
【００３３】以上、本発明の実施の形態において、シロ
アリの誘引材としては、シロアリの好物である赤松など
の木をブロック体で、あるいはチップ状やおがくず状と
して使用することが可能であり、さらに何らかの誘引物
質や薬剤を用いることも可能である。ここでブロック体
の上記誘引材を用いる場合、図４に示すようにこの誘引
材１に長孔１６を穿設し、この長孔１６内にベイト剤な
どの遅効性の殺蟻剤１７を充填した後、長孔１６の入口
を木栓またはプラスチック栓１８などで密封して外見上
は全体がシロアリの好物の安心できる誘引材・餌となる
よう偽装する。これによりシロアリは誘引材１を外側か
ら安心して摂取してシロアリのコロニーに持ち帰り、コ
ロニー全体の餌とする。この段階で餌を食べたシロアリ
が体調に異変を生じないため、誘引材１の中心部に充填
されている殺蟻剤１７も安心して食べられる餌として摂
取し、コロニーに持ち帰る。このシロアリが殺蟻剤を知
覚しにくいことにより、より効果的にシロアリを駆除す
ることができる。
アリの誘引材としては、シロアリの好物である赤松など
の木をブロック体で、あるいはチップ状やおがくず状と
して使用することが可能であり、さらに何らかの誘引物
質や薬剤を用いることも可能である。ここでブロック体
の上記誘引材を用いる場合、図４に示すようにこの誘引
材１に長孔１６を穿設し、この長孔１６内にベイト剤な
どの遅効性の殺蟻剤１７を充填した後、長孔１６の入口
を木栓またはプラスチック栓１８などで密封して外見上
は全体がシロアリの好物の安心できる誘引材・餌となる
よう偽装する。これによりシロアリは誘引材１を外側か
ら安心して摂取してシロアリのコロニーに持ち帰り、コ
ロニー全体の餌とする。この段階で餌を食べたシロアリ
が体調に異変を生じないため、誘引材１の中心部に充填
されている殺蟻剤１７も安心して食べられる餌として摂
取し、コロニーに持ち帰る。このシロアリが殺蟻剤を知
覚しにくいことにより、より効果的にシロアリを駆除す
ることができる。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシロアリ
生息確認装置は、シロアリの誘引材を収納するケースの
天板相当部の内側を、上記ケースの中央部付近に向け下
降傾斜するよう形成して、この天板相当部内側に付着す
る結露水が上記ケース内に落下するようにしたものであ
り、上記カバー体の天板部に付着する結露水を上記ケー
ス内に集めることにより、このケース内部をシロアリが
好む適切な湿度に保ち、シロアリを確実に誘引してその
生息確認を正確に行わしめるとの顕著な効果を奏するも
のである。
生息確認装置は、シロアリの誘引材を収納するケースの
天板相当部の内側を、上記ケースの中央部付近に向け下
降傾斜するよう形成して、この天板相当部内側に付着す
る結露水が上記ケース内に落下するようにしたものであ
り、上記カバー体の天板部に付着する結露水を上記ケー
ス内に集めることにより、このケース内部をシロアリが
好む適切な湿度に保ち、シロアリを確実に誘引してその
生息確認を正確に行わしめるとの顕著な効果を奏するも
のである。
【００３５】また、上記ケース開口部周縁からカバー体
の周壁付近までフランジ部を延出して、このフランジ部
を外側に下降傾斜するように形成することにより、上記
カバー体との隙間からケース開口部へ雨水や消毒液等が
流入するのを防止することが可能である。
の周壁付近までフランジ部を延出して、このフランジ部
を外側に下降傾斜するように形成することにより、上記
カバー体との隙間からケース開口部へ雨水や消毒液等が
流入するのを防止することが可能である。
【００３６】さらに、上記カバー体の天板部を断熱層を
介した二重構造として、日照等によるカバー体内部の過
度の温度上昇を防止し、また上記カバー体およびケース
の周壁に通気孔を形成して、通気性をよくするとともに
この通気孔をシロアリの誘引孔とすることも可能であ
る。
介した二重構造として、日照等によるカバー体内部の過
度の温度上昇を防止し、また上記カバー体およびケース
の周壁に通気孔を形成して、通気性をよくするとともに
この通気孔をシロアリの誘引孔とすることも可能であ
る。
【００３７】そして、上記ケースまたはカバー体から所
要長さの紐状体を延出するとともに、この紐状体にセル
ローズ臭等のシロアリの誘引物質を含浸せしめ、この紐
状体を布基礎の内側等に沿って配設することにより、シ
ロアリの誘引力をさらに高めることが可能である。
要長さの紐状体を延出するとともに、この紐状体にセル
ローズ臭等のシロアリの誘引物質を含浸せしめ、この紐
状体を布基礎の内側等に沿って配設することにより、シ
ロアリの誘引力をさらに高めることが可能である。
【００３８】また、ブロック体の上記誘引材に殺蟻剤を
封入することにより、誘引したシロアリを駆除すること
ができる。
封入することにより、誘引したシロアリを駆除すること
ができる。
【図１】本発明実施形態のシロアリ生息確認装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図２】本発明第２実施形態のシロアリ生息確認装置を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図３】本発明第３実施形態のシロアリ生息確認装置を
示す一部断面斜視図である。
示す一部断面斜視図である。
【図４】本発明の殺蟻剤を封入した誘引材を示す図であ
る。
る。
１ 誘引材 ２ 上部開口部 ３ ケース ３ａ ケース周壁 ４ カバー体 ４ａ カバー体周壁 ５ 天板部 ６ 断熱層 ７ 通気孔 ８ フランジ部 ９ ケース ９ａ 天板部底壁 １０ カバー体 １０ａカバー体周壁 １１ 天板部 １２ 開口部 １３ 通気孔 １４ 紐状体 １５ 切欠部 １６ 長孔 １７ 殺蟻剤 １８ 木栓またはプラスチック栓 Ｓ 結露水
Claims (9)
- 【請求項１】 シロアリの誘引材を収納し、かつ上部開
口部を地表に出した状態で地中に埋設される縦筒状のケ
ースと、このケースの上部開口部の周囲を取り囲む伏せ
椀状のカバー体とを有し、上記カバー体の天板部内側
を、上記ケースの上部開口部上に向け下降傾斜するよう
形成して、この天板部内側に付着する結露水が上記ケー
スの上部開口部に落下するようにしたことを特徴とする
シロアリ生息確認装置。 - 【請求項２】 上記ケースが上部開口部周縁からカバー
体の周壁付近まで延出されたフランジ部を備え、このフ
ランジ部が外側に下降傾斜するように形成された請求項
１記載のシロアリ生息確認装置。 - 【請求項３】 上記カバー体の天板部が断熱層を介した
二重構造である請求項１または２記載のシロアリ生息確
認装置。 - 【請求項４】 上記カバー体およびケースの周壁に通気
孔を形成した請求項１，２，または３記載のシロアリ生
息確認装置。 - 【請求項５】 シロアリの誘引材を収納する上部が開口
したケースと、このケースの開口部を覆うカバー体とを
有し、上記カバー体の天板部内側を、上記ケースの上記
開口部上に向け下降傾斜するよう形成して、この天板部
内側に付着する結露水が上記ケースの開口部に落下する
ようにしたことを特徴とするシロアリ生息確認装置。 - 【請求項６】 上記カバー体が上記ケースの周囲を取り
囲む伏せ椀状のものからなる請求項５記載のシロアリ生
息確認装置。 - 【請求項７】 シロアリの誘引材を収納するケースの天
板部の内側を、上記ケースの中央部付近に向け下降傾斜
するよう形成して、この天板部内側に付着する結露水が
上記ケース内に落下するようにしたことを特徴とするシ
ロアリ生息確認装置。 - 【請求項８】 上記ケースまたはカバー体から所要長さ
の紐状体を延出するとともに、この紐状体にシロアリの
誘引物質を含浸せしめた請求項５，６または７記載のシ
ロアリ生息確認装置。 - 【請求項９】 長孔を穿設したブロック体の上記誘引材
の該長孔に殺蟻剤を封入した、請求項１，５，または７
記載のシロアリ生息確認装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11194348A JP2000209999A (ja) | 1998-11-19 | 1999-07-08 | シロアリ生息確認装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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|---|---|---|---|
| JP10329264A JP2963902B1 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | シロアリ生息確認装置 |
| JP10-329264 | 1998-11-19 | ||
| JP11194348A JP2000209999A (ja) | 1998-11-19 | 1999-07-08 | シロアリ生息確認装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000209999A true JP2000209999A (ja) | 2000-08-02 |
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ID=26508453
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|---|---|---|---|
| JP11194348A Pending JP2000209999A (ja) | 1998-11-19 | 1999-07-08 | シロアリ生息確認装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000209999A (ja) |
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- 1999-07-08 JP JP11194348A patent/JP2000209999A/ja active Pending
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