JP3030578U - 白蟻生息検知器 - Google Patents

白蟻生息検知器

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JP3030578U
JP3030578U JP1996003387U JP338796U JP3030578U JP 3030578 U JP3030578 U JP 3030578U JP 1996003387 U JP1996003387 U JP 1996003387U JP 338796 U JP338796 U JP 338796U JP 3030578 U JP3030578 U JP 3030578U
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termite
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Inventor
逸夫 江崎
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株式会社明治クリックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物への被害が発生する前に白蟻の生息を
検知して、白蟻による被害を未然に防止できるようにす
るための白蟻生息検知器を提供すること。 【構成】 上記の目的を達成し得る本考案の白蟻生息検
知器1は、白蟻Mが出入り可能な開口部6,7を有する
容器2内に、白蟻Mが好む材料からなる白蟻誘引材3を
収納してなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物の床下等に設置して、白蟻の生息を検知し、白蟻による被害を 未然に防止できるようにするための白蟻生息検知器に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
日本において建物に被害を与える白蟻のほとんどは、ヤマトシロアリやイエシ ロアリと呼ばれる地下生息白蟻で、地下から水分や餌を求めて広く行動する。こ れらの白蟻は木材を好み、例えば図3に示すような地面Gから建物の布基礎11 や束石12等に這い上がって、土台13、束14,15、大引16等に侵入し、 それらを食い荒らす。しかして、一般に家屋の建築時には、床下の土壌、及び土 台13、束14,15、大引16等の地面から一定高さ(例えば1m)以内の木 材部分に薬剤を散布するなど、化学的処理による白蟻食害の予防工事を行ってい るが、建築後例えば5〜6年が経過すると、当初の薬剤の予防効果が薄れあるい は消失し、白蟻が床下の土壌に生息し始め、被害が発生することが多い。
【0003】 ところで、従来では、建物の床下等での白蟻の生息状況を検知する手段がなく 、従って白蟻が土台、大引、束等を実際に食い荒らして少なくとも被害がある程 度進行して始めて、実際に白蟻の被害を受ていることを知るというものであった 。このように白蟻被害が発生したならば、直ちに化学的処理による白蟻駆除工事 を行わなければならないが、その被害の進行状況によっては取り返しのつかない 場合も多々ある。
【0004】 本考案は、上記のような事情に鑑み、建物への被害が発生する前に白蟻の生息 を検知して、白蟻による被害を未然に防止できるようにするための白蟻生息検知 器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1に係る白蟻生息検知器1は、白蟻Mが出入り可能な開口部6,7を有 する容器2内に、白蟻Mが好む材料からなる白蟻誘引材3を収納してなることを 特徴としている。
【0006】 請求項2は、請求項1に記載の白蟻生息検知器1において、白蟻誘引材3は、 松材あるいは栂材の削り屑9及び又はブロック片10からなることを特徴として いる。
【0007】 請求項3は、請求項1に記載の白蟻生息検知器1において、白蟻誘引材3は、 松材あるいは栂材の削り屑及び又はブロック片にフェロモン剤等の化学的誘引物 質を添加したものからなることを特徴としている。
【0008】 請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記載の白蟻生息検知器1において、容 器2は、有底筒状の容器本体4と、容器本体4に着脱可能に被着される蓋体5と からなり、容器本体4の周壁部4a及び底壁部4bに白蟻Mが出入り可能な多数 の孔6,7を開口し、蓋体5に空気孔8を開口してなることを特徴とする。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1の(A)は、本考案に係る白 蟻生息検知器1を示す分解斜視図、同図の(B)は底面図であり、図2は縦断面 図で、この白蟻生息検知器1は、白蟻Mが出入り可能な開口部を有する容器2内 に、白蟻Mが好む材料からなる白蟻誘引材3を収納してなるものである。尚、こ の実施例の白蟻生息検知器1は、大きさの程度を寸法で示せば、例えば高さが8 cm、楕円形の長い方の幅が8cm、短い方の幅が6cm程度のものである。
【0010】 上記検知器1について詳細に説明すると、容器2は、横断面が楕円形状で有底 筒状の容器本体4と、この容器本体4に着脱可能に被着される蓋体5とからなる もので、容器本体4の周壁部4aには、白蟻Mが出入り可能な開口部、即ち縦長 スリット状の多数の孔6が開口形成され、また底壁部4bには、図1(B)に示 すように白蟻Mが出入り可能な多数の矩形状孔7が開口形成されている。蓋体5 には、図1(A)に示すように、容器本体4の周壁部4aに形成されたスリット 状孔6よりも細いスリット状の空気孔8が複数箇所に開口形成されている。
【0011】 上記容器2内に収納される白蟻誘引材3としては、図1及び図2に示すように 、松の木あるいは米国産の栂(とが)の木を比較的薄いチップ状に削り取った所 要量の削り屑9と、上記松の木や米国産栂等から容器本体4に十分余裕をもって 収容できる大きさの矩形体状に切り取ったブロック片10とからなるものが好ま しい。あるいは、これら削り屑9及びブロック片10にフェロモン剤や薬剤等の 化学的誘引物質を添加したものでは、より一層誘引効果がある。上記削り屑9及 びブロック片10を容器本体4内に収納するには、図示のように底部側に少量の 削り屑9を置いた状態で容器本体4中央部にブロック片10を挿入配置し、ブロ ック片10の周囲空間部に削り屑9を配置すればよい。
【0012】 上記削り屑9は、松の木あるいは栂の木の大鋸屑(おがくず)や所謂鉋屑でも よい。また、この白蟻誘引材3としては、削り屑9のみ、またはブロック片10 のみをそれぞれ単独で容器本体4内に収納するようにしてもよいが、実施例のよ うに削り屑9とブロック片10とを併用して収納した場合には、削り屑9は、比 較的短期に腐り易く且つ湿潤し易いため、白蟻Mにとって好都合で、白蟻Mを容 器2内に効果的に誘引することができ、またブロック片10は、容器2への収納 が容易になると共に、木の香りを長期間持続できるため長期にわたり白蟻誘引効 果を維持することができる。また、ブロック片10は1個に限らず、複数個に分 けて収納してもよい。尚、白蟻誘引材3として、上記松等の木材以外に、フェロ モン剤や薬剤等の化学的誘引物質を単独で使用することもできるが、これらの化 学的誘引物質を前記したように上記松等の木材に添加して使用する方が有効であ る。
【0013】 上述したような構成を有する白蟻生息検知器1の使用においては、白蟻の予防 及び駆除工事を行う業者あるいは関係者が、この白蟻生息検知器1を図3に示す ように家屋の床下に設置する。この白蟻生息検知器1の設置にあたっては、床下 地面Gに所要大きさの穴を掘って、白蟻生息検知器1を、容器2の上端部が地面 Gから容器2全体の高さの4分の1程度突出するように埋め込んで、図2に示す ような状態に設置する。この場合、地下生息白蟻Mは、地面Gから約10cm以 内のところに生息することから、その範囲内に白蟻生息検知器1を埋め込んで設 置する必要がある。
【0014】 しかして、上記のように各家屋の床下に設置した白蟻生息検知器1を、業者等 が定期的に点検して回り、白蟻Mの生息状況を調べる。この点検にあたっては、 容器2の蓋体5を外して内部を確認すればよいし、場合によっては容器2全体を 引き上げてもよい。図2は、ヤマトシロアリやイエシロアリと呼ばれる地下生息 白蟻Mが、白蟻誘引材3の削り屑9やブロック片10に誘引されて容器2内部を 徘徊しながら、それらの削り屑9やブロック片10を食している状態を示したも ので、業者等が白蟻生息検知器1を点検に来た際に、容器2内部に白蟻Mが入っ ていることを確認できたならば、この白蟻生息検知器1によって、白蟻Mがその 床下周辺に現実に生息していることが検知されたことになる。
【0015】 上記のように白蟻生息検知器1によって白蟻Mの生息状況が検知されたならば 、業者は直ちに、その建物の床下の土壌、更には床下地面から一定高さ以内の木 材部分に対して、化学的処理による白蟻駆除施工を行い、床下土壌内部に生息し ている地下生息白蟻M、あるいはその地面から建物に侵入しようとしている地下 生息白蟻Mを徹底的に駆除することができ、それによって白蟻Mによる建物の被 害を未然に防止することができることになる。
【0016】 図2に示すように床下の地中に設置された白蟻生息検知器1において、容器本 体4の底壁部4bに開口形成された多数の穴7から地中の水分が容器本体4内の 浸入し、白蟻誘引材3の削り屑9やブロック片10を湿潤させ、やがて腐食させ ることになり、それによりその削り屑9やブロック片10が地下生息白蟻Mにと ってより好適な餌となる。そして白蟻Mは、主に、容器本体4の周壁部4aに開 口形成された縦長スリット状孔6より出入りするが、上記底壁部4bの穴7より 出入りすることもできる。また、蓋体5にも穴8が開口してあるため、容器2内 に入った白蟻Mが窒息死することがない。
【0017】 また、家屋の床下に設置した白蟻生息検知器1の点検にあたって、業者等は、 図4に示すような、建物の施工年月日、調査年月日、白蟻生息状況、調査員等の 記載欄を設けた白蟻調査表17を用意し、この調査表17を、床下の検知器設置 箇所近辺に貼付しておくか、あるいは家主に保管してもらっておき、点検の際に 、この調査表17の上記各欄にそれぞれ所定事項を記入していくようにすること により、白蟻食害に対する家屋の予防、管理をより有効に行うことができる。
【0018】
【考案の作用及び効果】
請求項1によれば、この白蟻生息検知器の使用においては、白蟻の予防及び駆 除工事を行う業者あるいは関係者が、この息検知器を建物の床下等に設置し、そ してこの白蟻生息検知器を業者等が定期的に点検して、白蟻の生息状況を調べる 。業者等が白蟻生息検知器を点検に来た際に、容器内部に白蟻が入っていること を確認できたならば、この白蟻生息検知器によって、白蟻がこの検知器周辺に現 実に生息していることを検知されたことになる。こうして白蟻生息検知器により 白蟻の生息状況が検知されたならば、業者等は直ちに、その建物の床下の土壌、 更には床下地面から一定高さ以内の木材部分に対して、化学的処理による白蟻駆 除施工を行い、地下生息白蟻を徹底的に駆除することができ、それによって白蟻 による建物の被害を未然に防止することができる。
【0019】 請求項2によれば、白蟻誘引材は、松材あるいは栂材の削り屑及び又はブロッ ク片からなるものであって、松材や栂材は白蟻にとって大好物であるため、容器 内に白蟻を有効に引き寄せることができると共に、この松材や栂材は入手が容易 であり、きわめて安価に提供できるものである。また、削り屑は、比較的短期に 腐り易く且つ湿潤し易いため、白蟻にとって好都合で、白蟻を容器内により効果 的に誘引することができ、更にブロック片は、容器への収納が簡単容易に行える 共に、木の香りを長期間持続できるため白蟻誘引効果を長期にわたり維持するこ とができる。
【0020】 請求項3によれば、白蟻誘引材として、松材あるいは栂材の削り屑及び又はブ ロック片にフェロモン剤等の化学的誘引物質を添加したものを使用することによ り、白蟻の誘引効果がより一層良くなる。
【0021】 請求項4によれば、容器が、有底筒状の容器本体と、容器本体に着脱可能に被 着されるとからなるものであって、白蟻生息検知器を地中に埋設状態に設置する 場合、これを点検する際には、蓋を取り外すだけで内部を確認できるから、点検 が容易となる。また、容器本体の周壁部及び底壁部に多数の孔を開口形成してい るから、地下生息白蟻がそれらの穴から容易に出入りすることができ、しかも地 中の水分が上記底壁部に孔から容器本体内の浸入して、白蟻誘引材、特に削り屑 やブロック片を湿潤させ、それらを容易に腐食させることになり、それによりそ の削り屑やブロック片が地下生息白蟻にとってより好適な餌となり、誘引効果を 一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本考案の一実施例を示す白蟻生息検
知器の分解斜視図、(B)は同白蟻生息検知器の底面図
である。
【図2】 同上の白蟻生息検知器の縦断面図である。
【図3】 建物(家屋)の床下構造を示す断面図で、特
に本考案の白蟻生息検知器の設置状態を示している。
【図4】 同上の白蟻生息検知器と共に使用される白蟻
調査表を示す図面である。
【符号の説明】
1 白蟻生息検知器 2 容器 3 白蟻誘引材 4 容器本体 4a 容器本体の周壁部 4b 容器本体の底壁部 5 蓋体 6 孔(開口部) 7 孔(開口部) 8 空気孔 9 削り屑 10 ブロック片 M 白蟻 G 床下の地面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白蟻が出入り可能な開口部を有する容器
    内に、白蟻が好む材料からなる白蟻誘引材を収納してな
    る白蟻生息検知器。
  2. 【請求項2】 白蟻誘引材は、松材あるいは栂材の削り
    屑及び又はブロック片からなる請求項1に記載の白蟻生
    息検知器。
  3. 【請求項3】 白蟻誘引材は、松材あるいは栂材の削り
    屑及び又はブロック片にフェロモン剤等の化学的誘引物
    質を添加したものからなる請求項1に記載の白蟻生息検
    知器。
  4. 【請求項4】 容器は、有底筒状の容器本体と、容器本
    体に着脱可能に被着されるとからなり、容器本体の周壁
    部及び底壁部に白蟻が出入り可能な多数の孔を開口し、
    蓋体に空気孔を開口してなる請求項1〜3のいずれかに
    記載の白蟻生息検知器。
JP1996003387U 1996-04-24 1996-04-24 白蟻生息検知器 Expired - Lifetime JP3030578U (ja)

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