JP3595425B2 - シロアリの誘引装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シロアリの誘引装置、シロアリの誘引方法およびシロアリの駆除方法、並びにシロアリの捕獲方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シロアリは、木造建築物を食害してその強度や耐久性を低下させるので、予想外の災害を招くことがある。そのようなシロアリの実害を予想し、被害を未然に防ぐ駆除計画を立てるために、モニタリング用のシロアリ誘引装置が用いられている。
【0003】
例えば、図9に示したシロアリ誘引装置は、筒状の容器40の内部に餌木41を収容し、上面開口部に取り外し可能な蓋42を嵌めた状態で地面に容器40を差し込み、一定期間放置し、その間に適宜に蓋42を取り外してシロアリの食害や誘引状況を観察するものである。
【0004】
そして、このような誘引装置内の餌木にシロアリの食害が観察されると、主として食害が発見された箇所付近に薬剤を散布し、駆除を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のシロアリの誘引装置は、シロアリを誘引できる距離が餌木のごく近辺、せいぜい餌木から約10cmの距離までに限られるので、このような位置を徘徊するシロアリがモニタリングされるのみであり、調査結果と実害とが必ずしも正確に対応しないという問題があった。
【0006】
また、シロアリは、巣の所在が不明である場合が多く、食害が発見された箇所付近に殺蟻剤を散布しても、巣に生息するシロアリを全滅させることができず、このため、被害部分を薬剤処理したにも拘わらず生き残りのシロアリが非処理部分を再食害することがあった。
【0007】
さらにまた、巣の所在を特定せずに多量の殺蟻剤を散布することは、生き残りのシロアリに薬剤耐性を与えるなどの問題があり、余り推奨される方法とはいえない。
【0008】
そこで、この発明の課題は上記した問題点を解決し、モニタリングする際に調査域の広い範囲に誘引効果が及ぶ誘引力の高いシロアリの誘引装置として、モニタリングの結果を実害の程度に可及的によく対応させ、また、このような誘引装置を用いて効率よくシロアリを誘引し、さらに駆除する方法を提供し、さらには営巣するシロアリの群れ全体を効率よく捕獲する捕獲方法とすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明においては、上面開口の容器にシロアリの餌木を収容し、前記容器の底部に排水管を連結し、この排水管にシロアリが通過可能な孔を形成したシロアリの誘引装置とする構成を採用したのである。
【0010】
また、上記の容器の上面開口部に、水透過性の蓋または水密性の蓋を設けたシロアリの誘引装置としたのである。上記の排水管中には餌木を収容してもよい。
【0011】
また、上記のシロアリの誘引装置の排水管を土中に埋設し、前記容器内の餌木に接触した水を排水管の孔から土中に浸透させ、容器内にシロアリを誘引するシロアリの誘引方法としたのである。または、前記容器内に誘引したシロアリにシロアリ駆除用薬剤を投与するシロアリの駆除方法としたのである。
【0012】
また、前記のシロアリの誘引装置の容器の排水管を土中に埋設し、前記容器内の餌木に接触した水を排水管の孔から土中に浸透させてシロアリを前記容器内に誘引し、前記容器にはシロアリ営巣用の餌木を入れた密閉容器を連結し、この密閉容器内でシロアリを餌木に営巣させた状態で捕獲するシロアリの捕獲方法としたのである。
【0013】
上記した構成のシロアリの誘引装置は、排水管を土中に埋設し、上面開口部から雨水、水道水等による灌水または誘引物質を添加した調整水などを給水し、餌木に水を接触させると、水溶性木材成分を含んだ水が容器底部に連結した排水管の孔から流出し、土中に浸透して広い範囲に拡散する。
【0014】
水が土中に浸透拡散すると、活動するシロアリが、水に含まれる餌木の木材成分を認識し、さらに流出源まで辿る習性によって排水管の孔付近に誘引される。そして、孔はシロアリが通過可能であるから、シロアリは排水管内に誘引され、さらに容器内の餌木にまで誘引される。
【0015】
この発明の誘引装置では、幼児等のいたずらを防止し、また砂粒その他の水以外の異物の容器内への侵入を防止するために、容器の上面開口に水透過性の蓋を設けることが好ましい。
【0016】
水透過性の蓋は、通水孔を有する金属、木材、合成樹脂、ゴム、セラミックなどの周知の素材からなる蓋であるか、または透水性の連通孔を有する焼結素材または発泡性素材からなる多孔質材や一部が布製の蓋であってもよい。蓋の形状は、中央部分などの要所に通水孔を有する皿状部材が凹面上向きに被せられたものを例示でき、上面開口より大径の皿状部材は集雨作用があって好ましい。
【0017】
また、容器内に餌木を収容する他に、排水管中にも餌木を収容すれば、排水中の木材成分の濃度がより高くなり、誘引効果をより向上させることができる。また、比較的柔らかい材質の排水管を使用すると、埋設時の土の圧力で変形し、水の通過性が損なわれる懸念があるが、このような場合には、排水管中に所要の大きさの餌木を収容することによって、排水管を土圧に対して補強することもできる。
【0018】
誘引したシロアリに対し、上面開口容器内または密閉容器内において駆除用薬剤を投与すると、この薬剤に接触するかまたは摂餌したシロアリが駆除されるのみならず、このシロアリが帰巣後に死亡する遅効性の殺蟻剤、特に毒餌剤を施用すると、巣に持ち込まれた薬剤によって、営巣するシロアリの群れ全体を駆除できる。
【0019】
誘引装置の容器に餌木を収容した密閉容器を連設し、この密閉容器内にシロアリを誘引捕獲する方法では、木材中に巣を作る習性のイエシロアリなどのシロアリに対して、これを密閉容器内で餌木に営巣させた状態で捕獲でき、営巣するシロアリの群れ全体を確実に駆除できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態であるシロアリ誘引装置は、シロアリの好む松材その他の餌木を収容し、かつ水を収容可能な防水性のある円筒、角筒等の上面開口の容器の底部に排水管を連結し、この排水管に孔を形成したものである。
【0021】
前記容器の上面開口からは、雨水が入り込み、排水管の孔を通して土中に木材成分を含む排水が拡散するように流出し、広域に徘徊するシロアリを効果的に誘引することができる。勿論、雨水に頼ることなく人工的な灌水によってもよい。また、シロアリの誘引性物質であるカンファー、ツエン、リナロール、カジネン、テレピン油、ボルネオール、メチルアニソール、シンナミルアルコール、イソサフロールなどを含有する溶液を上面開口部から流し込むことにより、シロアリをより効果的に誘引することもできる。
【0022】
さらに、皿状部材の通水孔の目詰まりを防止するために、皿状部材中に不織布、人工芝などのろ過材を設置することもできる。
【0023】
この発明に用いる水を収容可能な容器または密閉容器は、通常、300〜5000cm3 程度の容積を有し、この容器の材質としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、生分解性ポリマー、金属、コンクリートなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0024】
容器底部に連結する排水管は、内径0.5〜8cm程度、長さ0.5〜4m程度の管を所要数だけ継ぎ手を介して連結することが好ましい。排水管の材質は、塩化ビニール、その他の樹脂やゴム、またはステンレス鋼等の防錆性のある金属、セラミックス、コンクリート、木材などであってよい。また、前記樹脂やゴム製の排水管であれば、所要方向に曲げることが可能なフレキシブルチューブ(ホース)を採用することもできる。このような排水管の形状は、特に限定されるものではなく、断面が円形、楕円形、ダルマ形、半円形その他の周知形状であってよい。
【0025】
このような排水管に形成する孔は、シロアリが通過可能な大きさに形成された排水兼用の孔であり、たとえば直径2〜50mm程度の直径で形成したものであってもよい。そして、孔の配置は、前記した排水管の長手方向に200cm以下の適当な間隔で排水管の周面もしくは端面または両面に形成すればよく、管の周方向に複数個を並べて形成してもよく、ランダムな配置であってもよい。また、排水専用の細かな孔(例えば多孔質素材からなる孔)とシロアリが通過可能な大きさの孔を取り合わせて配置形成してもよい。
【0026】
また、前述のように、排水管内に角材状その他の形状の餌木を収容してもよく、その場合にはシロアリの誘引効果が高まり、かつ軟質の排水管の排水機能を確保することができる。
【0027】
また、この発明に用いるシロアリ駆除用薬剤としては、フェニトロチオン、フェンチオン、クロルピリホス、クロルピリホスメチルなどの有機リン系化合物、BPMC、カルバリル、CPMC、イソプロカルブ、メソミル、MPMC、MTMCなどのカーバメイト系化合物、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、ビフェントリン、レスメトリン、トラロメトリン、デカメトリンなどのピレスロイド系化合物、ホウ酸、スルフルラミド、またはニテンピラム、アセタニプリド、イミダクロプリドなどのクロロニコチニル系の化合物、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、クロルフルアズロン、ブプロフェジン、ルフェヌロン、フェノキシカルブ、メトプレン、ピリプロキシフェン、ハイドロプレン、シロマジン、ヘキサフルムロンなどの遅効性の殺蟻成分の昆虫成長抑制剤が挙げられる。これらのシロアリ駆除用薬剤は、餌成分を混合して毒餌剤の形態に製剤されたものを使用してもよい。
【0028】
このような毒餌剤を巣内に持ち帰らせることにより、徘徊するシロアリばかりでなく巣内のシロアリをも駆除することができ、効果的にシロアリの群れ全体を駆除することができる。
【0029】
この発明の実施形態を以下、添付図面に基づいて説明する。
図1および図2に示した第1実施形態は、上面開口部を有する円筒形状のプラスチック製容器1にシロアリの餌木2を収容し、容器1の底部にシロアリの進入・排水用の穴3を形成し、この穴3に継ぎ手4を介して1〜2mの排水管5を連結し、排水管5の周壁下部にシロアリが通過可能な直径2〜5mm程度の排水孔6を20〜30cm間隔で形成すると共に、排水管5内に角材状の餌木7を収容したシロアリの誘引装置である。
【0030】
そして、このシロアリの誘引装置では、上面開口部にそれより大型の皿状部材8を凹面上向きに被せている。この皿状部材8は、凹面に容器1内へ水または液状誘引剤を導入する通水孔9を形成したものであり、周縁に直立した周壁11を有して集雨が可能であり、また凹面に不織布からなる濾過材10を収容して防塵性と水透過性を兼ね備えている。なお、図中番号12は、容器1の周壁面に形成したシロアリの進入孔を示している。
【0031】
図2に示すように、シロアリの誘引装置は、排水管5を土壌A中に埋設し、上面開口部を地上に露出させるように設置し、皿状部材8によって、効率よく雨水を集めて容器1内の餌木から水溶成分を抽出し、これを排水管5の排水孔6から土中の広い範囲に浸透させ、この水によってシロアリを容器1内に誘引し、シロアリの生息を的確にモニタリングすることができる。また、誘引したシロアリに薬剤を投与することにより、駆除を行なうこともできる。
【0032】
なお、設置場所が多湿な土壌環境であって容器内に過剰の水が溜まるようであれば、それ以上の雨水導入の必要がなくなり、餌木2の腐敗が懸念されることもある。そのような場合には、適宜に皿状部材8を取り外し、上面開口部を別途設けた防水性(水密性)の蓋(図示せず)で覆うこともできる。
【0033】
図3および図4に示す第2実施形態のシロアリの誘引・駆除装置は、方形状箱形の容器13の上面開口部に、密閉容器15を筒状部16を介して連結し、この内部に比較的大型の松材などの餌木14を収容したものである。そして筒状部16から容器内部まで餌木14を包むようにコルゲート(波状紙)17を敷設し、餌木2から餌木14に容易にシロアリが移動できるようにしている。
【0034】
また、図4(a)、(b)に示すように、シロアリの誘導路18を設け、この誘導路18内に臨む容器壁面の所定位置に殺蟻剤の投薬口19を形成している。
【0035】
上記した誘引・駆除装置は、餌木2から筒状部16を通過して密閉容器15に出入りするシロアリ(侵入方向を図中矢印で示した)が、その道程で必ず所定の誘導路18を通過するので、この誘導路18内に投薬口19から殺蟻剤を散布することにより、殺蟻剤を確実にシロアリに投与(接触または摂餌)することができる。
【0036】
また、上記誘引・駆除装置では、密閉容器15内の餌木14が大型であるので多量のシロアリを捕獲することが可能である。特にイエシロアリの場合、密閉容器15内の餌木14に巣を作るまで放置することにより、シロアリの群れ全体を捕獲することが可能となる。捕獲したシロアリは、物理的に又は薬剤により簡単に駆除することができる。
【0037】
図5および図6に示すように、第3実施形態のシロアリの誘引装置は、水密性の蓋25aを備えた錐台筒形のプラスチック製容器25の底部側壁に、排水管5の挿入穴26を形成すると共に、底面に排水管5の端部を挿通して係止しかつ餌木27を載置する係止台28を形成し、容器25の側壁の適当な高さにシロアリの進入・排水用の穴29を形成し、また容器25の底面に筒状のシロアリの進入・排水用の通路30を形成し、さらに係止台28の脚部間の底面を貫通させて同様の機能を有する穴31を形成している。
【0038】
容器25は、地面に掘った溝にその蓋25aだけが地上に露出するように入れて排水管5と共に土中に埋設するが、容器25の断面の長径方向に排水管5を連結しているので、前記溝は容器25の埋設部分だけをそれほど広幅に掘削する必要がなく、埋設作業は簡単にできる。また、排水管5の長さは3〜5m程度にすることが好ましく、その長手方向に例えば25cm程度の適当な間隔でシロアリの進入・排水用の孔6を形成する。
【0039】
図7(a)に示したように、排水管5は、建物Bに周回させる配置とすることが好ましいが、図7(b)に示すように、コンクリート敷設部分があるような敷地では、必ずしも建物Bの全周を取り囲まなくても使用できる。
【0040】
通常の排水管5の接続は、図7の(c)、(d)に示される状態に水平方向に接続すればよいが、建物の周囲の地形に高低差がある場合や回避すべき部分があり、例えば軟質合成樹脂などの適当な撓みやすさ(可撓性)のある材料で排水管を形成しても配管できない場合には、図7の(e)、(f)、(g)のように周知の管用の継ぎ手4、20を介して排水管5を組み合わせて、水平または上下方向に曲げて配管できる。継ぎ手4、20には、孔21を形成して排水を促してもよく、また比較的大径の孔21として、シロアリを誘引通過させてもよい。
【0041】
【実施例】
図8(a)に示すように、予め確認したシロアリの巣Cの周囲の土面に、松材からなる杭状の餌木22(30×30×500mm)を打ち込み、それより巣から遠い位置に松材23(180×180×300mm)を土中に半分埋設し、その上部をポリエチレン製バケツ24で覆って1か月放置した。そして、餌木22を食害せずに、松材23を食害した箇所を選択して以下の試験を行なった。
【0042】
すなわち、図8(b)の地点a、b、cに図1に示した捕獲装置を設置し、餌木として0.3m3 の松材を約30リットルの水に浸漬し、24時間放置した後の松材の水溶性成分の抽出液を3リットルづつ皿状部材8(図1参照)に注入した。
【0043】
その後、約1か月放置し、餌木2(図1参照)を調べたところ、全てに食害があり、明らかにシロアリが誘引されていることが確認できた。
【0044】
また、図5および図6に示した第3実施形態のシロアリの誘引装置および松材からなる杭状の餌木(30×30×500mm)を用いて、10軒の木造家屋(築後40〜50年)を対象とするシロアリの誘引試験を行なった。
【0045】
この試験に使用した第3実施形態のシロアリの誘引装置の構造は、前述した通りであるが、その具体的な大きさは、容器大径部(上面開口部)の長径が120mm、小径部(底面)の長径が65mm、高さ120mm、幅36mmのプラスチック製であり、排水管(内径6mm)には25cm毎に直径3mmの貫通する孔を形成したものである。
【0046】
このようなシロアリの誘引装置の配置は、外周が約45mでほぼ同じ形状の5軒の家屋の周囲に図7の(a)または(b)に示した配置とし、10〜12個の容器を蓋のみが地上に露出するように4m間隔で埋設し、各容器の間は排水管で連結した。
【0047】
そして、容器内に餌木として長方体状(30mm×30mm×50mm)の松材を2個収容し、これに誘引用のパインオイル50ppm水溶液を各容器内に1リットルずつ注入した。
【0048】
また、ブランクテストとして、杭状の餌木を前記誘引装置と同じ配置で外周が約45mでほぼ同じ形状の5軒の家屋の周囲に4m間隔で埋設した。
【0049】
この試験は、夏期(8月中旬)から秋期(10月初旬)まで約2か月間継続して行ない、その後に餌木の食跡を観察した。
【0050】
この結果、第3実施形態のシロアリの誘引装置を設置した5軒の家屋のうち、4軒についてそれぞれ1つの容器内の餌木にシロアリの食跡が発見され、シロアリの誘引効果によりシロアリの生息が検知された。
【0051】
一方、ブランクテストの5軒の家屋のうち、1軒には家屋そのものにヤマトシロアリの食害が認められていたにも拘わらず、試験用の杭状餌木には全く食跡は発見されず、この場合は実害と試験結果が対応していないことが確認された。
【0052】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、木材成分を含む水を排水管によって土中に広く浸透させる誘引装置としたので、広い範囲に誘引効果が及ぶ誘引装置であるという利点がある。また、このような誘引効果から、実害の程度によく対応したかなり正確な調査の結果を得ることができるものであるといえる。
【0053】
また、誘引装置によって誘引されたシロアリに駆除剤を投与することにより、シロアリを効果的に駆除できる。
【0054】
特に、イエシロアリのような木材中に巣を作るシロアリに対しては、密閉容器まで誘導して巣を作らせた後、密閉容器ごと捕獲でき、また密閉容器内で駆除することにより、効率よく多量のシロアリを駆除できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のシロアリ誘引装置を示す断面図
【図2】第1実施形態のシロアリ誘引装置の使用状態を説明する斜視図
【図3】第2実施形態のシロアリの誘引装置と密閉容器の要部断面斜視図
【図4】(a)第2実施形態の密閉容器の横断面図
(b)第2実施形態の密閉容器の縦断面図
【図5】第3実施形態のシロアリ誘引装置の部品分解斜視図
【図6】第3実施形態のシロアリ誘引装置の断面図
【図7】排水管の連結状態の説明図
【図8】実施例のシロアリ誘引装置の試験方法の説明図
【図9】従来のシロアリ誘引装置の部品分解斜視図
【符号の説明】
1、13 容器
2、7、14、22、27 餌木
3 穴
4、20 継手
5 排水管
6、21 孔
8 皿状部材
9 通水孔
10 濾過材
11 周壁
12 進入孔
15 密閉容器
16 筒状部
17 コルゲート
18 誘導路
19 投薬口
23 松材
24 バケツ
25a 蓋
25 容器
26 挿入穴
28 係止台
29、31 穴
30 通路
40 筒状容器
41 餌木
42 蓋
Claims (9)
- 上面開口の容器にシロアリの餌木を収容し、前記容器の底部に排水管を連結し、この排水管にシロアリが通過可能な孔を形成してなるシロアリの誘引装置。
- 容器の上面開口部に、水透過性の蓋を設けた請求項1記載のシロアリの誘引装置。
- 容器の上面開口部に、水密性の蓋を設けた請求項1記載のシロアリの誘引装置。
- 容器の上面開口部に、通水孔を有する皿状部材を凹面上向きに被せた請求項1記載のシロアリの誘引装置。
- 排水管内に餌木を収容した請求項1〜4のいずれか1項に記載のシロアリの誘引装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシロアリの誘引装置の排水管を土中に埋設し、前記容器内の餌木に接触した水を排水管の孔から土中に浸透させ、前記容器内にシロアリを誘引する方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシロアリの誘引装置の排水管を土中に埋設し、前記容器内の餌木に接触した水を排水管の孔から土中に浸透させ、前記容器内に誘引したシロアリにシロアリ駆除用薬剤を投与するシロアリの駆除方法。
- シロアリ駆除用薬剤が毒餌剤である請求項7記載のシロアリの駆除方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシロアリの誘引装置の容器の排水管を土中に埋設し、前記容器内の餌木に接触した水を排水管の孔から土中に浸透させてシロアリを前記容器内に誘引し、前記容器にはシロアリ営巣用の餌木を入れた密閉容器を連結し、この密閉容器内でシロアリを餌木に営巣させた状態で捕獲するシロアリの捕獲方法。
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