JP2013531231A - メンテナンスのための手段を具備して放射性同位体を製造するための装置ならびにこの装置のメンテナンス方法 - Google Patents

メンテナンスのための手段を具備して放射性同位体を製造するための装置ならびにこの装置のメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、粒子加速器によって生成された粒子ビーム(102)でもって放射性同位体の前駆体を含有したターゲット流体を照射することにより放射性同位体を製造するための装置(100)に関するものであって、ターゲットキャビティ(105)と開口(106)とを有したハウジング(104)と;開口(106)を閉塞するとともに、スタンドオフ(108)と、中央穴をカバーして冷却キャビティ(103)を形成する第1および第2の箔(109,110)と、冷却流体のための入口チャネル(112)および出口チャネル(113)と、を備えている、二重箔フランジ(107)と;整列位置(117)へと二重箔フランジ(107)を位置合わせするためのガイド手段(114,134,134’)と;を具備している。

Description

本発明は、放射性同位体の前駆体を含有したターゲット流体を、粒子加速器によって生成された粒子ビームでもって照射することにより、放射性同位体を製造するための装置に関するものである。より詳細には、本発明は、改良されたメンテナンスのための手段を備えた装置に関するものであり、また、そのような装置をメンテナンスするための方法に関するものである。
薬剤のために使用される放射性同位体は、通常、放射性同位体の前駆体を粒子ビームでもって照射することにより、製造される。粒子ビームは、通常は直線加速器やサイクロトロンといったような、10〜50MeVというエネルギー範囲のビームを生成し得るような粒子加速器によって生成される。前駆体が液体状態または気体状態である場合には、前駆体は、ターゲットキャビティをなすハウジング内に収容される。ハウジングは、金属箔によって閉塞される開口を有している。金属箔は、通常は、Havar やモリブデンやニオブから形成され、10〜100ミクロンという厚さを有している。金属箔は、熱的応力および機械的応力を支持するものであり、粒子ビームの挿通を可能とする。これにより、粒子ビームは、前駆体との核反応を開始し得るだけの十分なエネルギーでもってキャビティの内部へと到達することができる。金属箔は、有利には、ターゲットキャビティと、冷却キャビティと、の間に位置している。冷却キャビティ内においては、金属箔に向けて冷却流体を流すことができる。冷却キャビティは、粒子加速器の真空側から冷却キャビティを分離するための任意の金属からなる第2箔によって、閉塞されている。
特許文献1は、粒子加速器の出口に対する取付部材を有したターゲットボディを開示しており、ターゲットボディは、以下のような3つのターゲットボディ部分を備えている。すなわち、
−放射性同位体の前駆体を収容したターゲットキャビティを有した第1ターゲットボディ部分と;
−2つの金属箔によって閉塞された冷却キャビティを備えた第2ターゲットボディ部分であるとともに、双方の金属箔に向けて冷却流体が内部を流れており、第1金属箔が、冷却キャビティとターゲットキャビティとを分離しており、第2金属箔が、第3ターゲットボディ部分に対して当接しているような、第2ターゲットボディ部分と;
−真空とされたキャビティを備えた第3ターゲットボディ部分であるとともに、粒子加速器が設けられており、この第3ターゲットボディ部分のキャビティが、第2金属箔を介して冷却キャビティから分離されているような、第3ターゲットボディ部分と;
を備えている。
第1〜第3のターゲットボディ部分は、ボルトによって、互いにネジ止めされている。漏れが起こった場合には、例えば金属箔の破損によって漏れが起こった場合には、ユーザーは、破損したウィンドウを交換するために、ターゲットボディの多数の部品を分解しなければならない。その際、前駆体ガスおよび放射性同位体のかなりの損失が発生する。金属箔の交換時には、ユーザーは、製造された放射性同位体に起因するような、および、ターゲットボディのうちの、例えば金属箔といったような活性化された部材に起因するような、放射に曝される。そのような操作は、時間を要するものであり、通常は、副生成物の減衰のために長い冷却停止時間を必要とする。
加速したプロトンビームでもってキセノン124を照射することによりヨウ素123を製造するための、Kipros 120という名称の装置が、ドイツ国 Eggenstein-Leopoldshafen,Hermann-von-Helmoltz-Platz 1, D-76344 所在の ZAG Zyklotron AG 社により、製造されて市販されている。この装置は、粒子ビームを通過させるための開口を有しているとともに放射性同位体の前駆体としてのガス状キセノン124を収容したターゲットハウジングと、このターゲットハウジングの開口を閉塞するための二重箔フランジと、ターゲットハウジングの開口の前方の整列位置へと二重箔フランジを位置合わせするための回転可能なロボットアームと、を備えている。二重箔フランジは、粒子ビームを通過させ得る2つの照射箔を有したデバイスの総称であり、第1箔は、中空スタンドオフの第1サイドに配置され、第2箔は、中空スタンドオフの第2サイドに配置され、第1箔および第2箔は、スタンドオフの穴をカバーしており、冷却キャビティを形成している。第1箔は、第1フランジによってスタンドオフ上に維持されており、第2箔は、第2フランジによってスタンドオフ上に維持されている。二重箔フランジは、さらに、冷却キャビティ内に冷却流体を導入するための入口チャネルと、冷却キャビティから外部へと冷却流体を導出するための出口チャネルと、を備えている。Kipros 120と称するそのような装置においては、入口チャネルおよび出口チャネルは、スタンドオフ上に配置されている。冷却キャビティを通して冷却ガスを流すためのフレキシブルな冷却ガスパイプラインが、ロボットアームのブランチ上に固定されている。ロボットアームのブランチは、圧縮エアシステムによって駆動され、二重箔フランジのスタンドオフを把持したり、あるいは、二重箔フランジを解放したりする。ロボットアームは、粒子ビームの軸線に対して平行な軸線まわりに回転可能とされている。これにより、ロボットアームは、二重箔フランジを、第1導入位置から、ターゲットキャビティの前方の整列位置へと、さらに、整列位置から、ロボットアームのブランチが二重箔フランジをシールドボックス内へと解放する第3位置へと、駆動する。二重箔フランジの解放後には、ロボットアームは、初期的な導入位置へと復帰する。
放射性同位体の製造時に、ウィンドウ箔が破損した場合には、極低温システムが、ターゲット流体をトラップし、二重箔フランジは、シールドボックスへと廃棄される。その後、ユーザーは、装置が設置されている部屋内へと入室し、装置のロボットアームのブランチ内へと新品の二重箔フランジをセットする。このような装置においては、照射箔の交換作業は、迅速に行うことができる。なぜなら、部品を手動で分解する必要がないからである。それでもなお、第1の欠点は、装置が設置されているとともに、製造された量の放射性同位体がターゲット内にあるいはトラップ内に存在するような、危険な高放射エリア内へとユーザーが立ち入らなければならないことである。第2の欠点は、ユーザーが二重箔フランジを交換するのに要する時間が、なおも長時間であることである。第3の欠点は、装置のロボットアームが、複雑なものであって、厄介なデバイスであり、
−二重箔フランジを把持するためのブランチ上の圧力を維持し得るよう構成された2つのフレキシブルなガスダクトを有した圧縮エアシステムと、
−フレキシブルな冷却パイプラインと、
を備えている。
フレキシブルなダクトおよびフレキシブルなパイプラインは、移動してしまいやすく、いくらかの機械的制約を受ける。したがって、装置の使用時には、それらの部材において漏れが起こり得る。フレキシブルなダクトおよびフレキシブルなパイプラインは、容易にアクセスできないところにあり、そのため、装置の漏れの検出や修復には、時間を要することとなる。
WO 2000 019787
本発明の目的は、二重箔フランジのメンテナンスがより容易であるような、放射性同位体を製造するための装置を提供することである。
本発明の他の目的は、二重箔フランジのメンテナンスが、従来技術による装置と比較して、より高速であるような、装置を提供することである。
本発明の他の目的は、二重箔フランジを交換するための単純化された手段を備え、停止時間を回避し得るような、放射性同位体を製造するための装置を提供することである。
第1見地においては、本発明は、粒子加速器によって生成された粒子ビームでもって放射性同位体の前駆体を含有したターゲット流体を照射することにより放射性同位体を製造するための装置に関するものであって、
・ターゲット流体を受領するターゲットキャビティを備えたハウジングであるとともに、このハウジングが、ターゲットキャビティ内へと粒子ビームを通過させるための開口を有した、ハウジングと;
・ターゲットキャビティの開口を閉塞するための二重箔フランジであるとともに、この二重箔フランジが、
−中央穴を有したスタンドオフと、
−粒子ビームを通過させ得る第1および第2の箔であるとともに、第1箔が、スタンドオフの第1サイドに配置され、第2箔が、スタンドオフの第2サイドに配置され、第1および第2の箔が、中央穴をカバーして、冷却キャビティを形成するような、第1および第2の箔と、
−スタンドオフ上において第1箔をシールするための第1フランジ、および、スタンドオフ上において第2箔をシールするための第2フランジと、
−二重箔フランジの冷却キャビティを通して冷却流体を流すための、少なくとも1つの入口チャネルおよび少なくとも1つの出口チャネルと、
を備えているような、二重箔フランジと;
・第1箔および第2箔がハウジングの開口に対向する整列位置へと二重箔フランジを位置合わせするためのガイド手段と;
を具備し、
ガイド手段が、待機位置から整列位置へと、並進移動によって、二重箔フランジを搬送し得るよう構成されていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施形態においては、ガイド手段は、廃棄位置に向けて、並進移動によって、破損した二重箔フランジをまたは古くなった二重箔フランジを、排出し得るよう構成されている。
好ましくは、ガイド手段は、二重箔フランジをスライドさせ得る平行長尺部材を備えている。
有利には、本発明による装置は、粒子ビームの軸線に対して平行な方向にハウジングを移動させるための手段を具備し、ハウジングを移動させるためのこの手段は、
−ハウジングの開口が、粒子加速器のビーム出口から所定距離だけ離間した第1位置であるとともに、その所定距離が、二重箔フランジの長手方向長さよりも長いものとされ、これにより、整列位置とされた二重箔フランジを挿入し得るだけのスペースが確保されているような、あるいは、整列位置から二重箔フランジを排出し得るだけのスペースが確保されているような、第1位置と、
−ハウジングが、二重箔フランジを、粒子加速器のビーム出口に対して押圧しているような、第2位置と、
に、ハウジングを位置合わせし得るものとされている。
好ましくは、ハウジングを移動させるための手段が、レバーを備え、このレバーは、スプリングによって休止位置に維持されているとともに、ピストンによって駆動されることができ、ピストンが、スプリングの付勢力とは逆向きの力を印加することができ、これにより、ハウジングを駆動して、ハウジングを、粒子加速器のビーム出口から退避させる向きに、あるいは、二重箔フランジから退避させる向きに、駆動することができる。
好ましくは、ガイド手段は、粒子ビームの軸線に対して平行な方向に平行長尺部材を移動させるための手段を備え、この手段は、ハウジングが第1位置とされたときに、二重箔フランジと粒子加速器のビーム出口との間に第1スペースと、二重箔フランジとハウジングの開口との間に第2スペースと、を提供する。
好ましくは、二重箔フランジの入口チャネルおよび出口チャネルは、フランジ上に位置したそれぞれの第1端部と、スタンドオフ上に位置したそれぞれの第2端部と、を有し、第2端部は、冷却キャビティの内部を向いている。
有利には、本発明による装置は、第1固定ガスパイプラインを具備し、この第1固定ガスパイプラインは、二重箔フランジの入口チャネルの第1端部に対して接続可能とされた固定端を備え、本発明による装置は、さらに、第2固定ガスパイプラインを具備し、この第2固定ガスパイプラインは、二重箔フランジの出口チャネルの第1端部に対して接続可能とされ、これにより、二重箔フランジが粒子加速器のビーム出口とハウジングの開口との間において押圧されたときには、冷却キャビティの内部において冷却流体を流し得るものとされている。
有利には、本発明による装置は、少なくとも1つの二重箔フランジを収容するための容量を有した導入部を具備し、この導入部は、二重箔フランジを平行長尺部材内において位置決めすることができる。
有利には、本発明による装置は、漏れを検出し得る観測手段を具備している。
さらに有利には、本発明による装置は、トラップ手段を具備し、このトラップ手段は、観測手段によって漏れが検出された場合には、ターゲット流体をトラップする。
好ましくは、本発明による装置は、観測手段によって漏れが検出された場合に起動され得るプログラムを具備し、このプログラムは、
−ターゲット流体をトラップするためのトラップ手段を起動するステップと、
−ターゲット流体がトラップされたときに、二重箔フランジを廃棄位置へと搬送するステップと、
−新品の二重箔フランジを、待機位置から整列位置へと搬送するステップと、
を実行し得るよう構成されている。
本発明の第2見地は、放射性同位体の前駆体を含有した流体を収容することとなるハウジングの開口を閉塞するための二重箔フランジに関するものであって、二重箔フランジが、
−中央穴を有したスタンドオフと、
−粒子ビームを通過させ得る第1箔および第2箔であるとともに、第1箔が、スタンドオフの第1サイドに配置され、第2箔が、スタンドオフの第2サイドに配置され、第1箔および第2箔が、中央穴をカバーし、これにより、冷却キャビティを形成する、第1箔および第2箔と、
−スタンドオフ上において第1箔をシールするための第1フランジ、および、スタンドオフ上において第2箔をシールするための第2フランジと、
−冷却キャビティを通して冷却流体を流すための、入口チャネルおよび出口チャネルと、
を備え、
入口チャネルおよび出口チャネルが、フランジ上に位置したそれぞれの第1端部と、スタンドオフ上に位置したそれぞれの第2端部と、を有し、第2端部が、冷却キャビティの内部を向いていることを特徴としている。
本発明は、また、ターゲット流体を収容したハウジングの開口を閉塞する二重箔フランジを交換するための方法に関するものであって、
−ターゲット流体をトラップし;
−二重箔フランジを、ハウジングの開口を閉塞する位置から、貯蔵位置へと、排出し;
−他の貯蔵位置から、ハウジングの開口を閉塞する位置へと、他の二重箔フランジを搬送する;
という方法において、上記方法を、完全に自動化された態様で行うことを特徴としている。
有利には、二重箔フランジを、重力の作用によって、排出するまたは搬送する。
好ましくは、本発明による方法においては、上述した装置において二重箔フランジを使用する。
本発明による装置を示す斜視図である。 本発明による装置の一部を示す横断面図である。 本発明による装置内に設けられた二重箔フランジを示す横断面図である。 装置のうちの、待機位置から整列位置へとさらに整列位置から廃棄位置へと二重箔フランジを搬送するためのガイド手段の中における二重箔フランジを、図2の矢印A方向から見た図である。 本発明による装置を示す図であって、装置のハウジングを移動させるための手段が、休止位置とされている。 ハウジングを移動させるための手段が駆動されたときに、ハウジングを移動させるための手段の一部を拡大して示す図である。
図1は、粒子加速器によって生成された粒子ビーム102でもって放射性同位体の前駆体を含有したターゲット流体を照射することによって放射性同位体を製造するための装置100を示す斜視図である。図2は、本発明による装置の一部を、粒子ビーム102の軸線に沿って示す横断面図である。本発明による装置は、
・ターゲット流体を受領するためのターゲットキャビティ105を有したハウジング104であるとともに、ターゲットキャビティ105内へと粒子ビーム102を通過させるための開口106を有したハウジング104と、
・ターゲットキャビティの開口106を閉塞するための二重箔フランジ107と、
・ハウジング104の開口106と粒子加速器のビーム出口118との間の整列位置へと二重箔フランジ107を位置合わせするためのガイド手段と、
を備えている。
図3は、本発明による装置内において使用するための二重箔フランジ107を示す横断面図である。二重箔フランジは、
−中央穴を有したスタンドオフ108と、
−粒子ビーム102を通過させ得る第1箔109および第2箔110であるとともに、第1箔109が、スタンドオフ108の第1サイドに配置され、第2箔110が、スタンドオフ108の第2サイドに配置され、第1箔109および第2箔110が、中央穴をカバーし、これにより、冷却キャビティ103を形成する、第1箔109および第2箔110と、
−スタンドオフ上において第1箔109をシールするための第1フランジ111、および、スタンドオフ上において第2箔110をシールするための第2フランジ111’と、
−冷却キャビティ103を通して冷却流体を流すための、入口チャネル112および出口チャネル113と、
を備えている。
二重箔フランジ107は、入口チャネル112が、フランジ111および/または111’上に配置された一方の端部130と、スタンドオフ108上に配置された少なくとも1つの他方の端部132と、を有し、出口チャネル113が、フランジ111および/または111’上に配置された一方の端部131と、スタンドオフ108上に配置された少なくとも1つの他方の端部133と、を有し、冷却キャビティ103の内部を通して流し得るものとされていることを特徴としている。
図4は、ガイド手段の中における第1二重箔フランジ107および第2二重箔フランジ107’を、図2の矢印A方向から見た図である。ガイド手段は、二重箔フランジ107,107’を、並進移動によって、待機位置116から整列位置117へとさらには整列位置117から廃棄位置128へと、搬送し得るよう構成されている。ガイド手段は、(2つの)長尺部材114を備えている。長尺部材114どうしの間において、二重箔フランジ107をスライドさせることができる。ガイド手段は、さらに、待機位置116に二重箔フランジ107’を拘束するための拘束手段134’と、整列位置117に二重箔フランジ107を拘束するための拘束手段134と、を備えている。本発明の一実施形態においては、二重箔フランジは、拘束手段134,134’が二重箔フランジ107,107’を維持することを可能とするための複数のノッチ135を備えている。当業者であれば、二重箔フランジ107,107’を拘束するための他の様々な手段を容易に使用し得るであろう。
ガイド手段は、破損した二重箔フランジをあるいは古くなった二重箔フランジを、並進移動によって、廃棄位置128に向けて、有利にはシールドされた容器内へと、排出し得るよう構成されている。
本発明による装置は、さらに、粒子ビーム102の軸線に対して平行な方向に沿って、ハウジング104を移動させるための手段を備えている。ハウジング104を移動させるための手段は、ハウジング104を以下のような2つの位置へと配置することができる。すなわち、
−図6に示すような第1位置(駆動位置)であるとともに、ハウジング104の開口106が、粒子加速器のビーム出口118から所定距離だけ離間しており、その所定距離が、二重箔フランジ107の長手方向長さ144よりも長いものとされ、これにより、整列位置117とされた二重箔フランジ107を挿入し得るだけの十分なスペースが確保されているような、あるいは、整列位置117から廃棄位置128へと二重箔フランジを排出し得るだけの十分なスペースが確保されているような、第1位置(駆動位置)と、
−図5に示すような第2位置(休止位置)であるとともに、ハウジング104が、二重箔フランジ107を、粒子加速器のビーム出口118に対して押圧しているような、第2位置(休止位置)と、
に配置することができる。
ハウジングを移動させるための手段は、例えば、ハウジングの後方に配置された、すなわち図2の矢印Aの向きに関して後方に配置された、ピストンを備えることができる。図5は、本発明の一実施形態を示す図であって、ハウジングを移動させるための手段は、レバー121を備えている。レバー121は、スプリング122によって休止位置に維持されているとともに、ピストン123によって駆動されることができる。ピストン123は、スプリング122の付勢力とは逆向きの力を印加することができ、これにより、ハウジング104を駆動して、ハウジング104を、二重箔フランジ107から退避させる向きに駆動することができる。スプリング122とピストン123との双方は、レバー121の端部の近傍に固定されている。レバー121は、ハウジング104の長手方向軸線140に対して傾斜した長手方向軸線138を有した長尺の主部141と、ピボット120を有しているとともにハウジング104の長手方向軸線140に対して直交した長手方向軸線139を有した短部142と、を備えている。ハウジング104は、2つの境界136の間においてスライドし得る部材119を備えている。部材119は、レバー121の短部142が挿入されるノッチ137を備えている。図6は、レバー121の短部142と部材119とを、レバー121がピストン123によって駆動された状況において、示している。レバー121の短部142の長手方向軸線139は、ハウジングの軸線に対して90°よりも小さな角度とされている。よって、ハウジング104は、二重箔フランジ107から退避している。
ガイド手段は、平行長尺部材114を、粒子ビームの軸線方向に移動させるための手段を備えている。ハウジングが第1位置(駆動位置)とされたときには、平行長尺部材114は、二重箔フランジの第1サイドが粒子加速器のビーム出口118から分離するように、なおかつ、二重箔フランジの第2サイドがハウジングの開口から分離するように、配置される。これにより、整列位置への二重箔フランジの挿入が容易とされる、あるいは、整列位置からの二重箔フランジの排出が容易とされる。
ハウジング104が、二重箔フランジを押圧している第2位置(休止位置)とされたときには、平行長尺部材114は、粒子加速器のビーム出口118に向けて駆動される。これにより、二重箔フランジ107は、ハウジング104と粒子加速器のビーム出口118との間において強く押圧される。
例えば、長尺部材114を移動させるための手段は、粒子ビーム102の軸線に沿った双方向に平行長尺部材114を移動させるモータを備えることができる、あるいは、平行長尺部材114上に固定された第1端部と粒子加速器のビーム出口118に対して平行な平面内に固定された第2端部とを有したスプリング115を備えることができる。
図2,3,4に示すように、本発明による装置は、さらに、二重箔フランジの入口チャネル112の端部130に対して連結可能とされた固定端143を有した第1固定ガスパイプライン124と、二重箔フランジ107の出口チャネル113の端部131に対して連結可能とされた固定端143’を有した第2固定ガスパイプライン124’と、を備えている。固定ガスパイプライン124,124’は、二重箔フランジが粒子加速器のビーム出口118とハウジング104の開口106との間に押圧されたときには、冷却キャビティ103の内部に冷却流体の流れを提供する。有利には、固定端143は、粒子加速器のビーム出口118がなす表面上に配置され、これにより、ハウジング104とビーム出口118との間に二重箔フランジ107が押圧されることによって、固定ガスパイプライン124,124’の端部143,143’と、二重箔フランジ107の入口チャネルおよび出口チャネルの端部130,131と、の間における緊密なシールがもたらされる。
本発明による装置は、さらに、待機位置116において少なくとも1つの二重箔フランジ107’を収容するための容量を有した導入部125を備えている。導入部125は、二重箔フランジ107を平行長尺部材114内において位置決めすることができる。有利には、導入部は、長尺部材114と拘束手段134’とを備えており、二重箔フランジ107’を待機位置116に拘束することができる。
図2,3に示すように、本発明による装置は、さらに、漏れを検出し得る観測手段126を備えている。観測手段126は、二重箔フランジの冷却キャビティ103に対して連結されたおよび/またはハウジング104のターゲットキャビティ105に対して連結された、圧力コントローラあるいは放射モニタとすることができる。有利には、圧力コントローラと放射モニタとの双方が、観測手段として使用される。
本発明による装置は、さらに、ハウジング104のターゲットキャビティ105内のターゲット流体をトラップするためのトラップ手段127を備えている。トラップ手段127は、観測手段126によって漏れが検出された場合に、起動される。これにより、装置内の前駆体および放射性同位体が周囲雰囲気へと分散してしまうことを、回避することができる。
本発明による装置は、さらに、観測手段126によって漏れが検出された場合に起動され得るプログラムを備えている。そのようなプログラムは、以下の様々なステップを実行し得るよう構成されている。すなわち、
−ターゲット流体をトラップするためのトラップ手段127を起動するステップと、
−ターゲット流体がトラップされたときに、二重箔フランジ107を廃棄位置128へと搬送するステップと、
−新品の二重箔フランジ107を、待機位置から整列位置へと搬送するステップと、
を実行し得るよう構成されている。
本発明による装置の使用例
a)二重箔フランジ107の導入
第1の二重箔フランジ107は、導入部125内において待機位置116へと配置される。第1ステップにおいては、ハウジング104を移動させるための手段が起動され、これにより、ハウジング104を、粒子加速器のビーム出口118から退避させる。平行長尺部材114は、スプリング115によって、ビーム出口118から離間した位置に維持される。第2ステップにおいては、二重箔フランジ107’を待機位置116に拘束している拘束手段134’の起動を停止させ、さらに、二重箔フランジ107を整列位置117に拘束するための拘束手段134を起動する。二重箔フランジ107は、重力によって、平行長尺部材114の間をスライドして、整列位置へと落下する。第3ステップにおいては、ハウジング104を移動させるための手段の起動を停止させ、これにより、ハウジング104を二重箔フランジ107に対して押圧し、これと同時に、二重箔フランジ107を粒子加速器のビーム出口118に対して押圧する。この状態においては、入口チャネル112および出口チャネル113のうちの、フランジ111上に配置された両端130,131が、固定端143,143’に対して連結される。これにより、装置は、二重箔フランジの冷却キャビティ103を通して冷却流体を流すための待ち受け状態となり、また、ハウジング104のターゲットキャビティ105内へとターゲット流体を導入するための待ち受け状態となる。有利には、第2二重箔フランジ107’が、導入部125内へと配置される。
有利には、ターゲット流体は、ガス状とされ、放射性同位体の前駆体を含有している。例えば、ターゲット流体は、プロトン照射によってヨウ素123を製造するためのキセノン124とすることができる、あるいは、プロトン照射によってフッ素18を製造するための酸素18とすることができる。粒子ビーム102による照射を照射箔109,110が受けた際には、例えばヘリウムといったような冷却流体が、二重箔フランジ107の冷却キャビティを通して流れることができ、照射箔109,110を冷却することができる。
b)二重箔フランジ107の交換
放射性同位体の製造時に、観測手段126が、二重箔フランジ107に起因する漏れを検出した場合には、ターゲット流体をトラップするためのトラップ手段127が起動される。ターゲット流体をトラップするためのトラップ手段127は、例えば、クライオポンプや貯蔵容器を備えている。その後、ハウジング104を移動させるための手段が起動され、これにより、ハウジング104が、二重箔フランジ107から退避される。スプリング115は、平行長尺部材114を、粒子加速器のビーム出口118から離間する向きに移動させ、これにより、二重箔フランジ107を、ビーム出口118から離間させるとともに、ハウジング104の開口106から離間させる。二重箔フランジ107を整列位置117に維持している拘束手段134の起動を停止させ、これにより、損傷した二重箔フランジを、廃棄位置128へと、有利にはシールドされた容器内へと、落下させる。
導入部125内へと既に配置されている第2の二重箔フランジ107’は、先の第1の二重箔フランジ107と同じ態様でもって整列位置へと位置合わせされる。第2の二重箔フランジ107’が、放射性同位体の製造工程の再開のための待ち受け状態となっていることにより、トラップ手段が、クライオポンプまたは貯蔵容器からハウジング104のターゲットキャビティ105へと、トラップされたターゲット流体を再導入する。その後、製造を再開することができる。
ユーザーは、二重箔フランジからの漏れが起こってしまうことを避けるため、二重箔フランジを定期的に交換するためのプログラムを選択することができる。
本発明による装置は、従来技術に対して、いくつかの利点をもたらす。第1に、装置のメンテナンスが改良されている。それは、二重箔フランジを交換するための方法が、完全に自動化されていて、ユーザーによる手動操作が不要とされているからである。その理由のために、本発明による装置は、ユーザーにとって安全である。なぜなら、ユーザーが、装置が設置されている高放射エリア内へと立ち入る必要がないからである。よって、ユーザーは、放射を受けてしまうことが軽減される。
第2の利点は、本発明による装置に関して、二重箔フランジを交換するための方法が、高速である。なぜなら、整列位置に二重箔フランジを位置合わせするためのガイド手段の構成が単純化されているからである。二重箔フランジの交換に要する時間も、また、方法が完全に自動化されていることのために、短くて済む。
最後に、二重箔フランジのためのガイド手段および冷却手段が単純化されており、フレキシブルなガスパイプラインを全く備えていない。二重箔フランジは、整列位置において安全に維持されており、入口チャネルおよび出口チャネルは、固定されたガス接続端部に対して緊密に連結されていて、二重箔フランジを通して冷却流体を流すことができる。
100 装置
102 粒子ビーム
103 冷却キャビティ
104 ハウジング
105 ターゲットキャビティ
106 開口
107 二重箔フランジ
108 スタンドオフ
109 第1箔
110 第2箔
111 第1フランジ
111’ 第2フランジ
112 入口チャネル
113 出口チャネル
114 ガイド手段、平行長尺部材
116 待機位置
117 整列位置
118 ビーム出口
121 レバー
122 スプリング
123 ピストン
124 第1固定ガスパイプライン
124’ 第2固定ガスパイプライン
125 導入部
126 観測手段
127 トラップ手段
130 第1端部
131 第1端部
132 第2端部
133 第2端部
134 ガイド手段
134’ ガイド手段
143 固定端
144 長手方向長さ

Claims (17)

  1. 粒子加速器によって生成された粒子ビーム(102)でもって放射性同位体の前駆体を含有したターゲット流体を照射することにより放射性同位体を製造するための装置(100)であって、
    ・前記ターゲット流体を受領するターゲットキャビティ(105)を備えたハウジング(104)であるとともに、このハウジングが、前記ターゲットキャビティ(105)内へと前記粒子ビーム(102)を通過させるための開口(106)を有した、ハウジング(104)と;
    ・前記ターゲットキャビティ(105)の前記開口(106)を閉塞するための二重箔フランジ(107)であるとともに、この二重箔フランジ(107)が、
    −中央穴を有したスタンドオフ(108)と、
    −前記粒子ビーム(102)を通過させ得る第1および第2の箔(109,110)であるとともに、第1箔(109)が、前記スタンドオフ(108)の第1サイドに配置され、第2箔(110)が、前記スタンドオフ(108)の第2サイドに配置され、第1および第2の箔(109,110)が、前記中央穴をカバーして、冷却キャビティ(103)を形成するような、第1および第2の箔(109,110)と、
    −前記スタンドオフ(108)上において前記第1箔(109)をシールするための第1フランジ(111)、および、前記スタンドオフ(108)上において前記第2箔(110)をシールするための第2フランジ(111’)と、
    −前記二重箔フランジの前記冷却キャビティを通して冷却流体を流すための、少なくとも1つの入口チャネル(112)および少なくとも1つの出口チャネル(113)と、
    を備えているような、二重箔フランジ(107)と;
    ・前記第1箔および前記第2箔が前記ハウジングの前記開口に対向する整列位置(117)へと前記二重箔フランジ(107)を位置合わせするためのガイド手段(114,134,134’)と;
    を具備し、
    前記ガイド手段が、待機位置(116)から前記整列位置(117)へと、並進移動によって、前記二重箔フランジ(107)を搬送し得るよう構成されていることを特徴とする装置。
  2. 請求項1記載の装置(100)において、
    前記ガイド手段(114,134)が、廃棄位置に向けて、並進移動によって、破損した二重箔フランジをまたは古くなった二重箔フランジを、排出し得るよう構成されていることを特徴とする装置。
  3. 請求項1または2記載の装置(100)において、
    前記ガイド手段(114,134,134’)が、前記二重箔フランジ(107)をスライドさせ得る平行長尺部材(114)を備えていることを特徴とする装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置(100)において、
    前記粒子ビーム(102)の軸線に対して平行な方向に前記ハウジング(104)を移動させるための手段を具備し、
    前記ハウジング(104)を移動させるためのこの手段が、
    −前記ハウジング(104)の前記開口(106)が、前記粒子加速器のビーム出口(118)から所定距離だけ離間した第1位置であるとともに、その所定距離が、前記二重箔フランジ(107)の長手方向長さ(144)よりも長いものとされ、これにより、前記整列位置(117)とされた前記二重箔フランジ(107)を挿入し得るだけのスペースが確保されているような、あるいは、前記整列位置(117)から前記二重箔フランジ(107)を排出し得るだけのスペースが確保されているような、第1位置と、
    −前記ハウジング(104)が、前記二重箔フランジ(107)を、前記粒子加速器の前記ビーム出口(118)に対して押圧しているような、第2位置と、
    に、前記ハウジング(104)を位置合わせし得るものとされていることを特徴とする装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記ハウジングを移動させるための前記手段が、レバー(121)を備え、
    このレバー(121)が、スプリング(122)によって休止位置に維持されているとともに、ピストン(123)によって駆動されることができ、
    前記ピストン(123)が、前記スプリング(122)の付勢力とは逆向きの力を印加することができ、これにより、前記ハウジング(104)を駆動して、前記ハウジング(104)を、前記粒子加速器の前記ビーム出口(118)から退避させる向きに、あるいは、前記二重箔フランジ(107)から退避させる向きに、駆動することができることを特徴とする装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置において、
    前記ガイド手段(114,134,134’)が、前記粒子ビームの軸線に対して平行な方向に前記平行長尺部材(114)を移動させるための手段(115)を備え、
    この手段(115)が、前記ハウジング(104)が前記第1位置とされたときに、前記二重箔フランジ(107)と前記粒子加速器の前記ビーム出口(118)との間に第1スペースと、前記二重箔フランジ(107)と前記ハウジング(104)の前記開口(106)との間に第2スペースと、を提供することを特徴とする装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置において、
    前記二重箔フランジの前記入口チャネルおよび前記出口チャネルが、前記フランジ(111,111’)上に位置したそれぞれの第1端部(130,131)と、前記スタンドオフ(108)上に位置したそれぞれの第2端部(132,133)と、を有し、
    前記第2端部(132,133)が、前記冷却キャビティ(103)の内部を向いていることを特徴とする装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置において、
    前記装置が、第1固定ガスパイプライン(124)を具備し、
    この第1固定ガスパイプライン(124)が、前記二重箔フランジ(107)の前記入口チャネル(112)の前記第1端部(130)に対して接続可能とされた固定端(143)を備え、
    前記装置が、第2固定ガスパイプライン(124’)を具備し、
    この第2固定ガスパイプライン(124’)が、前記二重箔フランジ(107)の前記出口チャネル(113)の前記第1端部(131)に対して接続可能とされ、
    これにより、前記二重箔フランジ(107)が前記粒子加速器の前記ビーム出口(118)と前記ハウジング(104)の前記開口(106)との間において押圧されたときには、前記冷却キャビティ(103)の内部において前記冷却流体を流し得るものとされていることを特徴とする装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置において、
    少なくとも1つの二重箔フランジ(107)を収容するための容量を有した導入部(125)を具備し、
    この導入部(125)が、前記二重箔フランジ(107)を前記平行長尺部材(114)内において位置決めし得ることを特徴とする装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置において、
    漏れを検出し得る観測手段(126)を具備していることを特徴とする装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置において、
    トラップ手段(127)を具備し、
    このトラップ手段(127)が、前記観測手段(126)によって漏れが検出された場合には、前記ターゲット流体をトラップすることを特徴とする装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置において、
    前記観測手段によって漏れが検出された場合に起動され得るプログラムを具備し、
    このプログラムが、
    −前記ターゲット流体をトラップするためのトラップ手段(127)を起動するステップと、
    −前記ターゲット流体がトラップされたときに、前記二重箔フランジ(107)を前記廃棄位置へと搬送するステップと、
    −新品の二重箔フランジ(107)を、前記待機位置(116)から前記整列位置(117)へと搬送するステップと、
    を実行し得るよう構成されていることを特徴とする装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置において、
    放射性同位体の前駆体を含有した流体を収容することとなる前記ハウジング(104)の前記開口(106)を閉塞するための二重箔フランジを具備し、
    前記二重箔フランジが、
    −中央穴を有したスタンドオフ(108)と、
    −粒子ビーム(102)を通過させ得る第1箔(109)および第2箔(110)であるとともに、第1箔(109)が、前記スタンドオフ(108)の第1サイドに配置され、第2箔(110)が、前記スタンドオフ(108)の第2サイドに配置され、第1箔(109)および第2箔(110)が、前記中央穴をカバーし、これにより、冷却キャビティ(103)を形成する、第1箔(109)および第2箔(110)と、
    −前記スタンドオフ上において前記第1箔(109)をシールするための第1フランジ(111)、および、前記スタンドオフ上において前記第2箔(110)をシールするための第2フランジ(111’)と、
    −前記冷却キャビティ(103)を通して冷却流体を流すための、入口チャネル(112)および出口チャネル(113)と、
    を備え、
    前記入口チャネル(109)および前記出口チャネル(110)が、前記フランジ(111,111’)上に位置したそれぞれの第1端部(130,131)と、前記スタンドオフ(108)上に位置したそれぞれの第2端部(132,133)と、を有し、
    前記第2端部(132,133)が、前記冷却キャビティ(103)の内部を向いていることを特徴とする装置。
  14. 放射性同位体の前駆体を含有した流体を収容することとなるハウジング(104)の開口(106)を閉塞するための二重箔フランジ(107)であって、
    前記二重箔フランジが、
    −中央穴を有したスタンドオフ(108)と、
    −粒子ビーム(102)を通過させ得る第1箔(109)および第2箔(110)であるとともに、第1箔(109)が、前記スタンドオフ(108)の第1サイドに配置され、第2箔(110)が、前記スタンドオフ(108)の第2サイドに配置され、第1箔(109)および第2箔(110)が、前記中央穴をカバーし、これにより、冷却キャビティ(103)を形成する、第1箔(109)および第2箔(110)と、
    −前記スタンドオフ上において前記第1箔(109)をシールするための第1フランジ(111)、および、前記スタンドオフ上において前記第2箔(110)をシールするための第2フランジ(111’)と、
    −前記冷却キャビティ(103)を通して冷却流体を流すための、入口チャネル(112)および出口チャネル(113)と、
    を備え、
    前記入口チャネル(109)および前記出口チャネル(110)が、前記フランジ(111,111’)上に位置したそれぞれの第1端部(130,131)と、前記スタンドオフ(108)上に位置したそれぞれの第2端部(132,133)と、を有し、
    前記第2端部(132,133)が、前記冷却キャビティ(103)の内部を向いていることを特徴とする二重箔フランジ。
  15. ターゲット流体を収容したハウジング(104)の開口(106)を閉塞する二重箔フランジを交換するための方法であって、
    −前記ターゲット流体をトラップし;
    −前記二重箔フランジを、前記ハウジングの前記開口を閉塞する位置から、貯蔵位置へと、排出し;
    −他の貯蔵位置から、前記ハウジングの前記開口を閉塞する前記位置へと、他の二重箔フランジを搬送する;
    という方法において、
    上記方法を、完全に自動化された態様で行うことを特徴とする方法。
  16. 請求項15記載の方法において、
    前記二重箔フランジ(107)を、重力の作用によって、排出するまたは搬送することを特徴とする方法。
  17. 請求項15または16記載の方法において、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載された装置において、請求項14に記載された二重箔フランジを使用された場合に、前記方法を適用することを特徴とする方法。
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