JP2013531163A - エンジンシリンダ集中潤滑のための油圧システム - Google Patents

エンジンシリンダ集中潤滑のための油圧システム Download PDF

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Abstract

大型ディーゼルエンジン、特にマリンエンジンのエンジンシリンダを、油を噴射することによって、シリンダ潤滑する集中潤滑システムについて、開示する。本システムを、噴射器13と、多数のポンプ装置8を含む潤滑装置11と共に設計する。各ポンプ装置8を、接続管12を介して関連噴射器13と接続する。ポンプ装置と関連システム装置との間の接続管12に、漏油検知器10を設け、該漏油検知器を、接続管12の油圧が所定レベルを下回ると信号を発するように適合する。これにより、1つ又は複数の噴射器13が漏油しているかを確認するために、エンジンの運転中に漏油について連続的に監視可能にする、信頼でき、技術的に単純で安価な漏油監視用システムを、獲得できる。
【選択図】 図1及び図5

Description

本発明は、油噴射することにより、大型ディーゼルエンジン、特にマリンエンジンのエンジンシリンダをシリンダ潤滑するための、噴射器及び潤滑装置と共に設計する油圧システム、好ましくは集中潤滑システムであり、接続管を介して、噴射器及びアキュムレータの中から選択する関連システム装置と接続する、少なくとも1個のポンプ装置を含むシステムに関する。
本発明は、集中潤滑システム以外別の油圧システムにも適用される。本発明は、このように、インジェクタおよび/またはアキュムレータの形のシステム・ユニットを備えるすべての油圧システムに適用される。
本願で使用する用語「システム装置」は、ポンプと接続する油圧装置を意味する。該システム装置を、ポンプから油を噴射するのに使用する噴射器としてもよく、又は、次に油を略一定の圧力で給送するために圧力変動を均等化する目的でポンプに接続するアキュムレータとしてもよい。本発明による油圧システムでは、噴射器とアキュムレータ両方を使用する場合、噴射器にだけでなくアキュムレータにも、漏油検知器を使用してもよい。
本発明は、主として集中潤滑システムと関連づけられ、解釈されるものではあるが、ポンプユニットと連結し、ほぼ恒常的な圧力で油を供給するためのシステムでさえあれば、注入器の有無に関わらず、いかなる油圧システムをも含む。
主に大型2ストロークディーゼルエンジン用の、従来の集中シリンダ潤滑装置では、2つ以上の集中潤滑装置を使用し、各装置により、単一又は複数のシリンダにおける数カ所で、即ち、油を加圧下で、各接続ラインを通して、様々な被潤滑箇所へ適切な間隔で供給する部分毎に、潤滑する。例えば欧州特許第0678152号を参照されたい。
伝統的に、各シリンダと密接に関連した状態で取付け、潤滑油用供給槽と接続する多数のポンプ装置と、シリンダ壁の異なる箇所に、油噴射ノズルの形をした噴射器とを伴い、潤滑装置を設計している。
各ポンプ装置は、往復ポンプを含み、該ポンプは、噴射器に油を供給し、共通回転制御シャフトによって、カムを該シャフトに設けた状態で、駆動される。シャフトの回転によって、押圧ヘッド付きカムは其々、制御シャフトに向かう方向にバネ付勢した軸方向に変位するピストンに作用し、その結果シャフトが回転する際のピストンが、往復ポンプのピストンを作動する往復運動を行う。
長年、潤滑装置は、往復ポンプからの吐出圧をそれ程高くしなくても済む条件下で動作してきた。通常、潤滑油の噴射は、圧力10〜15バールで行われる。エンジンピストンが上方に復帰ストロークする際中、即ち圧縮行程中に、しかしながら、点火燃焼による次の動力ストローク前に、油をシリンダ内に噴射するのが、通例であった。このシステムは、通常、逆止弁ベースの弁噴射を伴う噴射器を含むものであった。
近年では、ピストンが上方向に運動中にオイルミスト潤滑できる加圧噴霧ノズルの形をした噴射器を通して、油を噴射することによって、潤滑の効率を高めることが、提案されている。しかしながら、同提案では、確実に噴霧ノズルを通して微細噴霧するために、油を極めて高圧、例えば、25バール以上に加圧する。システムによっては、最大100バールまで加圧することもある。
また、近年では、電子ディーゼルエンジンが大いに生産されており、そうしたエンジンでは、機械的潤滑装置を駆動するのに従来使用されてきた機械的駆動部を、取除く傾向がある。
従って、噴射器は、本願で述べたように、油噴射ノズル及び/又は加圧噴霧ノズルを含んでいる。
両システムでは、制御シャフトを、エンジンのクランクシャフトとの直接又は間接的な機械的結合によって駆動し、それによってポンプを作動させる動力を提供可能になると同時に、エンジンのクランクシャフトと潤滑装置の制御シャフトとが連動可能になる。
潤滑装置は、例えば、箱形の装置ハウジングを含むことがあり、該ハウジングから接続管が、例えば6〜24箇所の、関連エンジンシリンダの潤滑箇所まで延在する。
伝統的には、ピストンを、エンジンのクランクシャフトと連動して回転する貫通制御シャフトの作動カム/ロッカアームによって動作させる。ピストンを、作動カムに向けてバネ付勢する。関連する作動カムの極限位置を規定する止めネジが設けてあり、止めネジを、ピストンの個々の動作ストロークを決定し、それにより個々のピストンポンプの関連収量を決定するように、作用させることもある。潤滑装置の実施例については、欧州特許第139060号に開示されており、同特許では、潤滑装置の動作に関するより詳細な記述がなされている。
従って、今日では、潤滑油を大型の2ストロールディーゼルエンジンに低圧で供給するのに従来使用してきた逆止弁より、比較的高圧で動作する噴射器が用いられている。動作圧が高い噴射器の例としては、WO特許第0028194号による噴射器、又は欧州特許第1350929号による噴射器がある。
低圧のシステムと高圧のシステム両方に関しては、潤滑油を供給する際の圧力は大幅に変動するものの、特に、動作圧が高い噴射器に関しては、噴射器において許容できない漏れの有無を明確に規定する許容可能な最低圧力を規定するのが比較的容易である。
通常の動作中、例えば、噴射器に埃が侵入した場合に、噴射器が漏油して、全ての噴射器により問題が発生することがある。今日では、身近に漏油を検知する方法はない。噴射器が作動していれば、エンジンは運転中であり、エンジンを視覚的に「調べて」、漏油している噴射器を発見することは、不可能である。実験室では、漏油している噴射器の有無を確認する方法の1つとして、噴射器に対する潤滑油供給部の圧力を監視する方法がある。この解決方法を、エンジン全体に直ちに移し換えることはできない、というのもそれが圧力センサを、各潤滑油供給部に取付けることを意味するためである。これは、高価であるだけでなく、全てのセンサを監視し、1つ又は複数の噴射器の圧力が所定レベルより下がると、アラームをトリガする制御装置の構築も必要とする。
連続的に、且つエンジンの運転中に、1つ又は複数の噴射器が漏油しているのを確認できれば、有利である。
従って、1つ又は複数の噴射器が漏油しているかを確認するために、エンジンの運転中に連続的に漏油を監視可能にするシステムに対するニーズが存在する。
集中シリンダ潤滑システムによっては、アキュムレータを含むものもある。略一定圧力で潤滑油を次に供給するために圧力変動を均等化する目的で、アキュムレータを、ポンプに接続する。また、これらのシステムでは、圧力を、予め規定した、許容可能な最低圧力以上に保ち、それにより確実に、潤滑油を正確にシリンダに供給することも、重要となる。
アキュムレータを使用するシステム全てに関して、通常動作中に漏油が発生する可能性がある。漏油は、アキュムレータで発生する場合もある。先行技術のシステムでは、アキュムレータで、経時的に供給圧が緩むかも知れない。そのため、アキュムレータに対しては、一定期間毎に、保守点検が設定される。実際に取付けることで供給圧を変化させる虞がある幾つかの追加機器を取付ける必要なく、供給圧が正常かを点検することはできない。原理的に、これは、圧力を測定するのに、バルーン内部にセンサを配置する必要があり、かかるセンサは、圧力を変化させる虞なしに配置するのが難しいという点で、バルーン内で圧力を測定することと同じである。一般的に、ポンプからの圧力差を均等化する形で、アキュムレータが機能しているかを確認するのは困難である。
アキュムレータの圧力が、漏油のためにガス側で極めて低くなると、接続管の圧力は、圧力差を均等化できず、接続ラインにサージが発生する。
言及した保守/点検までの間に―次の点検まで―短時間であれ、長時間であれ、潤滑油の容認できない低圧に繋がり得る漏油が、発生するかも知れない。そのため、確実に、連続的にかかるシステムにおける漏油を監視する必要がある。
WO特許第0198638号から、接続管を介してアキュムレータと接続し、更なる接続管を介して噴射器と接続するポンプを含む、シリンダ潤滑用油圧システムが知られている。圧力センサを、アキュムレータと接続して設けている。圧力センサを、ポンプ圧を調節するために、低圧で信号を発するように構成している。アナログ信号を、調節を行うために、使用している。圧力は可変で、システム圧力とポンプ用最大圧力の間で任意のレベルにすることができる。システム装置における漏油に関する記載はない。
本発明の目的は、上記の欠点を解消すること、及び漏油や圧力低下を監視するための、極めて信頼でき、技術的に単純で安価なシステムであって、噴射器及び/又はアキュムレータの形をした1つ又は複数のシステム装置が漏油している、或いは噴射圧が低下した動作状態にあるかを確認するために、システム/エンジンの運転中に漏油を連続的に監視可能にするシステムを示すことである。
本発明によると、これを、導入部で述べた種類の油圧システムによって達成するが、そのシステムは、漏油検知器を、そのシステム内に設ける点、好適にはポンプ装置と関連システム装置との間の接続管に設ける点、及び漏油検知器を、接続管の油圧が所定レベルを下回ると信号を発するように構成する点で、特徴的である。
本発明による油圧システムでは、噴射器とアキュムレータの両方を使用する場合、漏油検知器を、噴射器にだけでなく、アキュムレータにも使用してもよい。
噴射器の漏油によって、接続管の圧力が低下し、その結果圧力が所定レベルを下回ると漏油検知器が信号を発する。
また、漏油検知器の使用を、集中ポンプと1個又は複数のアキュムレータを使用するシステムにも適用してもよい。この原理を、アキュムレータにおいて漏油を検知するのに、即ちアキュムレータの供給圧に関する不測の低下を検知するのに使用できる。
アキュムレータ用に、アキュムレータのガス側で監視するため、即ち供給圧を監視するために取付けできるセンサを存在させるが、本発明によれば加圧側、即ちアキュムレータ前の液側に、漏油検知器を、圧力ライン/接続管の圧力を監視するために取付けできる。アキュムレータで、異常又は保守不足のために供給圧が緩くなりつつある場合、圧力ラインのサージは著しく変動するため、これを漏油検知器で検知できる。
アキュムレータでの漏油によって、起こり得る漏油の兆しを、アキュムレータの液側で圧力を記録することで得られる。これにより、アキュムレータのガス側の事前供給圧(prefeeding pressure)が正常かを点検可能になる。本発明によると、漏油検知器を、液側に配置し、供給ラインの圧力が許容範囲外に変動しているか否かを監視する。
極めて単純な形では、漏油検知器を、信号を視覚信号とする機械的装置とすることができる。しかしながら、別のバージョンでは、漏油検知器を、電子式とし、漏油検知器は、音響信号又は光信号を発することができる。所定圧力を、通常動作圧にあるレベルによって決定する。圧力が所定圧力を下回った場合に信号を発することで、漏油がシステムで発生していることを表す。これにより、極めて単純で信頼できる監視を確立でき、システムの動作中、例えばエンジンが運転中に、漏油検知器を見ることができる。
特別な実施形態によれば、本発明によるシステムは、漏油検知器が、接続管と接続するチャンバを有するハウジングを含む点、バネ付ピンを、ハウジングの壁を貫通する穴に取付ける点、密封要素を、ピンと穴との間に配置する点、油圧がバネからの力を超えると、ピンを、チャンバ内の油圧によって外方に、外側位置に押圧する点が、特徴的である。
基本概念は、本明細書では、純粋に機械的且つバネ式の解決手段を有する点である。バネを適切に選択することで、ピン前のチャンバ内圧力が、油圧に関する最小圧力として典型的に選択した所定の圧力を下回るかを、バネ付ピンの位置により示す。つまり、圧力が低下した場合には、ピンが外側位置に留まらない。これにより、圧力が低下したという直接的な視覚信号を提供する。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、チャンバ内でピンの端部に、バネの片端部に対する支持体となる係止リングを備える点、及びバネの他端部は、穴内のカラーに対して圧迫する点で、特徴的である。漏油検知器を、ピン及びバネによって形成するので、動作は一定の圧力で起こる。所定圧力を調節したい場合、係止ワッシャを、ネジ及びネジ穴を備えるピンで置換できる。これにより、バネ長や、その結果バネに関して確立するプレストレスを調節してもよい。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、バネと係止リングとの間に、プレートを設ける点、及びバネとカラーとの間に、プレートと密封要素を設ける点で、特徴的である。これにより、しっかりとした当接面を、バネに関して獲得できると同時に、プレートとカラーとの間に配置する密封要素を使用可能になる。これは、単純で安価な密封体であるOリングを使用可能にする。プレートにより、確実にバネとの接触が起こらず、その結果Oリングを損傷する危険性を回避できる。
更なる実施形態によれば、本発明によるシステムは、ピンは頭部を有し、外側位置において、頭部は外面を有し、その外面がハウジングの外面から突出する点、及び油圧が所定レベルを下回り、その結果頭部の外面がハウジングの外面と面一になる、内側位置において、頭部は下面を有し、下面は穴内のカラーに対して圧迫する点で、特徴的である。ピンは2外側位置を有し、その片方位置では、頭部をハウジングの外面より外側に出すので、圧力が所定レベルを超えていることの明確且つ単純な表示となる。漏油の場合には、頭部が、ハウジングに埋め込まれて、ハウジングの外面と面一となり、漏油/圧力低下の発生を示す明白且つ単純な視覚的信号を提供する。
更なる実施形態によれば、本発明によるシステムは、ピンを電子センサ、例えば誘導センサと接続し、該センサを、ピンが外側位置を離れると、信号を発するように構成する点で、特徴的である。ピンの外側位置からピンが変位したことを、電子的に検知してもよく、漏油状態に関する信号を、求めに応じてエンジン又は制御室内の任意の場所に提供してもよい。本システムを、圧力が所定のレベルを超えると、ピンが必ず完全に外に出るように構成する。例えば、事前に圧力を30バールに設定すると、常に圧力30バール超でピンが突出し、圧力が低くなる、例えば25バールになると、運動が噴射器からの圧力ピークに続いて起こるので、ピンが突出した状態で、出入りする。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器が、接続管に設け、圧力が所定レベルを下回ると信号を発するように構成した圧力スイッチを含む点で、特徴的である。バネ付ピンを有する機械的解決手段の代わりに、圧力スイッチを機械的可動部品と置き換えた電子システムを、適用してもよい。これにより圧力低下を電子的に検知してもよく、漏油状態に対する信号を、求めに応じてエンジン又は制御室内の任意の場所に提供してもよい。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器を潤滑装置と一体に形成する点で、特徴的である。これにより、オペレータが潤滑装置によって、漏油が1つ又は複数のシステム装置で発生したかが分かる、単純な設計を提供する。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器をシステム装置、好適には噴射器と一体に形成する点で、特徴的である。これにより、オペレータに、各システム装置/噴射器で直接的に起こり得る漏油/圧力低下についての信号を提供する、単純な設計も達成できる。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器のハウジングを、貫通ダクトを持つ横走部と、ステム内にネジ穴によって形成するチャンバを含むステムとを有するT字型部品によって、形成する点、及び該穴を、バネ付ピンを取付ける内穴を有するネジ栓によって密封する点で、特徴的である。この設計は、作製し易く、接続管の任意の位置で、又は噴射器/アキュムレータ若しくは潤滑装置への接続管取付部と直接接続して、挿入するのに適する。接続管、噴射器/アキュムレータの形をしたシステム装置、及び/又は潤滑装置を、横走部と接続する。様々な圧力に適合させる場合に、栓や栓中のバネ付ピンを、容易に取替えられる。これにより、少数の要素となり在庫管理が簡素化できる。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、油圧システムが、好適には、集中潤滑装置を構成し、噴射器の形で噴射器に潤滑油を供給するシステム装置、及び油を噴射器に供給する集中アキュムレータ又は分散アキュムレータの形をしたシステム装置と接続する集中ポンプステーションを含む点で、特徴的である。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、該システムが、アキュムレータの形をしたシステム装置と接続するポンプステーションを含む点、及びアキュムレータを、圧力供給ラインと接続して、油投入の実施を、比較的均一な圧力条件下で達成する点で、特徴的である。かかるシステムでは、アキュムレータから使用場所までの圧力供給ラインに漏油検知器を取付けることによって、アキュムレータが供給する圧力を監視できるようになる。
以下では、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明による油圧システムが、集中潤滑システムの形をとっている第1実施形態の部分図を示している。 本発明による集中潤滑システムの第2実施形態の部分図を示している。 本発明による集中潤滑システムの第3実施形態の部分図を示している。 図3に示した漏油インジケータの拡大詳細図を示している。 漏油検知器の詳細断面図を示している。 集中アキュムレータを使用する集中ポンプステーションの形をした集中潤滑給油部と共に、集中潤滑システムを伴う油圧システムの更なる実施形態に関する模式図を示している。 漏油検知器の別な実施形態の部分図を示している。 漏油検知器の別な実施形態の部分図を示している。 関連アキュムレータを有するポンプ装置の形をした本発明による油圧システムの第1実施形態の部分図を示している。
図1、図2及び図3では、潤滑装置11を示している。図示した潤滑装置は、箱形の装置ハウジング15を有し、該ハウジングは、前壁16で一連の往復ポンプ装置8(1つのみ図示)を担持している。該装置には、潤滑油用下側流入口を持つ弁ハウジング17と、ハウジング15内に突出するピストン18を収容する中間部と、そうして形成された往復ポンプ用上側流出口31とを有する。流出口31を、流れインジケータ19及びプレート32内の流路30を介して上側接続スタブ20に接続する。これらのスタブの全列から、接続管は、関連するエンジンシリンダの潤滑箇所、例えば6〜24箇所まで出ている。
エンジンのクランクシャフトと同期して回転させ、装置ハウジング15内の軸受ケースに着座させる貫通制御シャフト22の作動タペット21によって、押込むように、ピストン18を作動する。ピストンを直接作動させず、各ロッカアーム24のスラストパッド23を介して作動させ、該ロッカアーム24は、偏心端支軸26を伴う固定支軸25周りに枢動し、前壁16から内方に突出する各止めネジ28と先端部で相互作用する上方延伸部27を有する。ピストン18を、スラストパッド23に逆らい内方にバネ負荷し、それにより各上側アーム端部が止めネジ28に当接するまで、ピストン18が内方に押圧し続ける。これにより、各ポンプ装置に対して、初期位置を決定し、該位置から各スラストパッド23を、関連作動タペット21の通過時に、外方に押圧する。
図1では、漏油インジケータ10を、スタブ20と、ポンプ装置8を噴射器13と接続する接続管12との間の位置で示しており、該噴射器13を、シリンダ内部にシリンダ潤滑油29を供給するために、シリンダ壁14内に設ける。
図2では、漏油インジケータ10を、接続管12を漏油インジケータと接続するように配置した際の、噴射器13の一部として示している。
図3では、漏油インジケータ10を、潤滑装置の一部として示しており、前壁19の前のプレート32に設けている。これは、図4として示した小部分図から、一層はっきりと見てとれる。流路30が漏油インジケータ10と接触しているのが見てとれる。
図5は、漏油インジケータ10の詳細断面図を示している。これは、漏油の可能性を監視するための単純な解決手段であり、インジケータピン2を内部に取付けるハウジング1を含む。バネ5を、インジケータピン2上に設ける。ピンの前にあるチャンバ9内の圧力が、バネのプレストレス圧力を超えると、ピンは、図5に示した位置からハウジングの外に押出される。
ピン2の前にあるチャンバ9内の圧力が、所定の圧力より低い値まで低下した場合、ピンは、図5で示した、初期位置に戻る。その結果、ユーザは目視によりこれを確認できる。加圧したチャンバ9を密封するために、Oリング3を、ピン2とバネ5を設ける穴33との間に使用する。Oリング3を、ピン2の長手方向運動に対応するのにより好適なピストンパッキンで置換できる。
漏油インジケータ10を、ネジ穴35を有するT字型部品34で形成する。ネジ栓36を該部品に螺着する。栓36には、内穴、即ちピンを取付ける穴6がある。カラー37を、穴6内に設けるが、チャンバ9の圧力が予め選択した圧力を下回ると、ピン2の内側位置で、該カラーの片側で、ピン2の頭部38に対する当接部を形成するようにして、設ける。これにより、頭部の外面39は、ハウジングの外面40と面一となる。圧力が、選択した値を超えて上昇すると、ピンは、図5で見られるように左側に変位し、頭部は、ハウジングの外面40を超えて位置する。
図示した実施形態では、解決手段は、2個のワッシャ6と係止リング4を備える。従って、バネ5は、片方のワッシャ6を介して係止リング上に支えられ、他方ワッシャ6とOリング3を介してカラー37上に支えられる。設定圧力を設定する場合、係止ワッシャをネジで置換えでき、その結果ピン2は、ネジを受容するネジ穴を備える。
上記の代わりとして、各装置を、ピン2に関して直接、例えば誘導センサを介して、又は圧力が低くなり過ぎると信号を発する圧力スイッチによって、検知する電子監視装置と嵌合させることもできる。その場合、圧力スイッチは、ピン、Oリング、ワッシャ及び係止リングと置換えられる。
図6では、潤滑油を、ポンプステーションからアキュムレータを介してシリンダの噴射器に供給する実施形態について示している。本システムがポンプステーション201を含んでいるのが見てとれる。シリンダ潤滑油を、加圧下でポンプステーション201から、エンジン232内の5シリンダ205に沿って走る供給ライン231を通り、エンジン206の端にある圧力弁202に導く。余分な潤滑油を、平行な返送ライン233を通してポンプステーションに導く。これにより、ポンプのエネルギを、供給ライン231と返送ライン233中の潤滑油の熱に変換して、確実に合理的に供給ラインと返送ライン中の油温を一定に保ち、油が部分的に過熱するのを防止する。ポンプステーション201に油を、供給ライン234を通して供給する。ポンプ装置201では、給油用集中アキュムレータ100を、ポンプ装置201から直接給送する代わりに、使用する。集中アキュムレータ100を使用することによって、特に安全な方法で、発生し得る圧力変動を均等化可能になる。その結果、圧力はより均一になり、それと同時に、潤滑油の供給量を一層簡単に制御できるようになる。漏油検知器10を、アキュムレータ100と接続して本システム内に設ける。
動作中のシステムでは、アキュムレータ100及び/又は101により確実に、サージを圧力供給ライン231において抑制して、潤滑油投入の実施を、比較的均一な条件下で達成するようにする。アキュムレータの、例えば保守を怠ったために又は欠陥のために、経時的にアキュムレータの供給圧が下がった場合、油圧系統は、個々の開閉弁装置203に対する供給ライン231の著しい圧力変動に反応する。次に、圧力変動が設定値を下回ると、漏油インジケータ10は、例えば、システム圧力の15〜20%の圧力に漏油インジケータを設定することによって、反応する。システム圧力に基づくということは、非作動時には供給ラインでは圧力が一定であることを意味する。
ポンプステーション1は、2個のポンプ211と、2つのフィルタ212と、潤滑油が静置ポンプ211を通り戻るのを防ぐ2個の逆止弁213を含む。また、ポンプステーションは、動作中にフィルタ212を掃除できるように、供給ライン234に挿入する2個の遮断弁214も含む。2個のポンプ211は、互いに対して予備となり、油圧が低下した場合に自動的に始動する。
供給ライン231と返送ライン233に対して、各エンジンシリンダ205に関して、開閉バルブ装置203を存在させ、該開閉バルブ装置203は、分岐ライン215を介して供給ライン231と接続するポートP、及び分岐ライン216を介して返送ライン233と接続するポートRを有する。各開閉バルブ装置203は、共通管208を通して、シリンダ205に取付けた多数の潤滑油噴射器206と接続するポートAを、有する。共通管208を、噴射器の返送ラインと接続する。噴射器206に、供給ライン231から、体積流量計204を取付けた分岐ライン207を通して、エンジンシリンダ205に噴射する潤滑油を、供給する。
また、図6では、本発明によるシステムの更なる実施形態について、点線で示しており、ここでは、局所的なアキュムレータ101を図示している。この実施形態では、従って通常、集中アキュムレータ100はないが、それでも集中潤滑給油部201は存在する。局所アキュムレータ101を、供給ライン231と噴射器206との間の分岐ライン207に配置する。局所アキュムレータ101を、体積流量計204の直ぐ前に示しているが、その代わりに、体積流量計204の直ぐ後に配置してもよい。1個の局所アキュムレータ101を、シリンダ毎に示している。
図6では、制御装置が受信するフィードバック信号の例、及び制御装置から送信した信号及びデータの例を示している。
図7では、誘導センサ90を、ピン2上方のハウジング91内に、取付けて設けた漏油インジケータ10を示している。誘導センサ90を、ピン2の位置を検知し、圧力が下がり過ぎた結果として、ピンがその外側位置を離れると、信号を発するように構成する。これにより、監視を、センサ90からの信号に基づいて電子的に達成できる。
図8は、圧力スイッチ95を栓36に取付けた漏油インジケータ10を示している。これにより、機械的可動部品の代わりに圧力スイッチ95を使用する電子システムを、獲得できる。圧力スイッチを、圧力が低くなり過ぎると、信号を提供するように構成する。それにより、監視を、圧力スイッチ95からの信号に基づいて電子的に達成できる。
図9では、アキュムレータ100を使用する油圧システムに関する実施形態について、示している。同システムはポンプステーション201を含むことが見てとれる。シリンダ潤滑油を、加圧下で、ポンプステーション201から供給ライン231を通して所与の消費部へと導く。余分な潤滑油を、平行な返送ライン233を通してポンプステーション201に導く。ポンプステーション201では、使用位置に直接給送する代わりに、給油用集中アキュムレータ100を使用する。このアキュムレータ100を使用することによって、特に安全な方法で、起こり得る圧力変動を均等化可能になる。その結果、圧力はより均一になる。漏油検知器10を、アキュムレータ100と接続してシステム内に設ける。漏油インジケータ10を、消費箇所への接続ライン、即ち供給ライン231に設ける。
ポンプステーション201は、2個のポンプ211、2つのフィルタ212、静置ポンプ211を通り油が戻るのを防ぐ2個の逆止弁213を含む。更に、同システムは、供給ライン231内の圧力を調節可能にする調圧弁202を含む。
アキュムレータと接続して、漏油検知器10を取付けて、これを、供給ライン231内の圧力変動が、所望するものより大きくなる、例えば、圧力が、(消費なしで)ライン圧力の60〜80%より下がると、漏油検知器10が、その状態を示す信号を発するように、設定できる。
本発明は、油を加圧下で各接続管を通して、様々な被潤滑箇所に適切な時間間隔で、供給する部分によって油噴射することにより、大型ディーゼルエンジン、特にマリンエンジンのエンジンシリンダをシリンダ潤滑するための、噴射器及び潤滑装置と共に設計する集中潤滑システムであり、接続管を介して、噴射器及びアキュムレータの中から選択する関連システム装置と接続する、少なくとも1個のポンプ装置を含む集中潤滑システムに関する。
本願で使用する用語「システム装置」は、ポンプと接続する油圧装置を意味する。該システム装置を、ポンプから油を噴射するのに使用する噴射器としてもよく、又は、次に油を略一定の圧力で給送するために圧力変動を均等化する目的でポンプに接続するアキュムレータとしてもよい。本発明による集中潤滑システムでは、噴射器とアキュムレータ両方を使用する場合、噴射器にだけでなくアキュムレータにも、漏油検知器を使用してもよい。
主に大型2ストロークディーゼルエンジン用の、従来の集中シリンダ潤滑装置では、2つ以上の集中潤滑装置を使用し、各装置により、単一又は複数のシリンダにおける数カ所で、即ち、油を加圧下で、各接続ラインを通して、様々な被潤滑箇所へ適切な間隔で供給する部分毎に、潤滑する。例えば欧州特許第0678152号を参照されたい。
伝統的に、各シリンダと密接に関連した状態で取付け、潤滑油用供給槽と接続する多数のポンプ装置と、シリンダ壁の異なる箇所に、油噴射ノズルの形をした噴射器とを伴い、潤滑装置を設計している。
各ポンプ装置は、往復ポンプを含み、該ポンプは、噴射器に油を供給し、共通回転制御シャフトによって、カムを該シャフトに設けた状態で、駆動される。シャフトの回転によって、押圧ヘッド付きカムは其々、制御シャフトに向かう方向にバネ付勢した軸方向に変位するピストンに作用し、その結果シャフトが回転する際のピストンが、往復ポンプのピストンを作動する往復運動を行う。
長年、潤滑装置は、往復ポンプからの吐出圧をそれ程高くしなくても済む条件下で動作してきた。通常、潤滑油の噴射は、圧力10〜15バールで行われる。エンジンピストンが上方に復帰ストロークする際中、即ち圧縮行程中に、しかしながら、点火燃焼による次の動力ストローク前に、油をシリンダ内に噴射するのが、通例であった。このシステムは、通常、逆止弁ベースの弁噴射を伴う噴射器を含むものであった。
近年では、ピストンが上方向に運動中にオイルミスト潤滑できる加圧噴霧ノズルの形をした噴射器を通して、油を噴射することによって、潤滑の効率を高めることが、提案されている。しかしながら、同提案では、確実に噴霧ノズルを通して微細噴霧するために、油を極めて高圧、例えば、25バール以上に加圧する。システムによっては、最大100バールまで加圧することもある。
また、近年では、電子ディーゼルエンジンが大いに生産されており、そうしたエンジンでは、機械的潤滑装置を駆動するのに従来使用されてきた機械的駆動部を、取除く傾向がある。
従って、噴射器は、本願で述べたように、油噴射ノズル及び/又は加圧噴霧ノズルを含んでいる。
両システムでは、制御シャフトを、エンジンのクランクシャフトとの直接又は間接的な機械的結合によって駆動し、それによってポンプを作動させる動力を提供可能になると同時に、エンジンのクランクシャフトと潤滑装置の制御シャフトとが連動可能になる。
潤滑装置は、例えば、箱形の装置ハウジングを含むことがあり、該ハウジングから接続管が、例えば6〜24箇所の、関連エンジンシリンダの潤滑箇所まで延在する。
伝統的には、ピストンを、エンジンのクランクシャフトと連動して回転する貫通制御シャフトの作動カム/ロッカアームによって動作させる。ピストンを、作動カムに向けてバネ付勢する。関連する作動カムの極限位置を規定する止めネジが設けてあり、止めネジを、ピストンの個々の動作ストロークを決定し、それにより個々のピストンポンプの関連収量を決定するように、作用させることもある。潤滑装置の実施例については、欧州特許第139060号に開示されており、同特許では、潤滑装置の動作に関するより詳細な記述がなされている。
従って、今日では、潤滑油を大型の2ストロールディーゼルエンジンに低圧で供給するのに従来使用してきた逆止弁より、比較的高圧で動作する噴射器が用いられている。動作圧が高い噴射器の例としては、WO特許第0028194号による噴射器、又は欧州特許第1350929号による噴射器がある。
低圧のシステムと高圧のシステム両方に関しては、潤滑油を供給する際の圧力は大幅に変動するものの、特に、動作圧が高い噴射器に関しては、噴射器において許容できない漏れの有無を明確に規定する許容可能な最低圧力を規定するのが比較的容易である。
通常の動作中、例えば、噴射器に埃が侵入した場合に、噴射器が漏油して、全ての噴射器により問題が発生することがある。今日では、身近に漏油を検知する方法はない。噴射器が作動していれば、エンジンは運転中であり、エンジンを視覚的に「調べて」、漏油している噴射器を発見することは、不可能である。実験室では、漏油している噴射器の有無を確認する方法の1つとして、噴射器に対する潤滑油供給部の圧力を監視する方法がある。この解決方法を、エンジン全体に直ちに移し換えることはできない、というのもそれが圧力センサを、各潤滑油供給部に取付けることを意味するためである。これは、高価であるだけでなく、全てのセンサを監視し、1つ又は複数の噴射器の圧力が所定レベルより下がると、アラームをトリガする制御装置の構築も必要とする。
連続的に、且つエンジンの運転中に、1つ又は複数の噴射器が漏油しているのを確認できれば、有利である。
従って、1つ又は複数の噴射器が漏油しているかを確認するために、エンジンの運転中に連続的に漏油を監視可能にするシステムに対するニーズが存在する。
集中シリンダ潤滑システムによっては、アキュムレータを含むものもある。略一定圧力で潤滑油を次に供給するために圧力変動を均等化する目的で、アキュムレータを、ポンプに接続する。また、これらのシステムでは、圧力を、予め規定した、許容可能な最低圧力以上に保ち、それにより確実に、潤滑油を正確にシリンダに供給することも、重要となる。
アキュムレータを使用するシステム全てに関して、通常動作中に漏油が発生する可能性がある。漏油は、アキュムレータで発生する場合もある。先行技術のシステムでは、アキュムレータで、経時的に供給圧が緩むかも知れない。そのため、アキュムレータに対しては、一定期間毎に、保守点検が設定される。実際に取付けることで供給圧を変化させる虞がある幾つかの追加機器を取付ける必要なく、供給圧が正常かを点検することはできない。原理的に、これは、圧力を測定するのに、バルーン内部にセンサを配置する必要があり、かかるセンサは、圧力を変化させる虞なしに配置するのが難しいという点で、バルーン内で圧力を測定することと同じである。一般的に、ポンプからの圧力差を均等化する形で、アキュムレータが機能しているかを確認するのは困難である。
アキュムレータの圧力が、漏油のためにガス側で極めて低くなると、接続管の圧力は、圧力差を均等化できず、接続ラインにサージが発生する。
言及した保守/点検までの間に―次の点検まで―短時間であれ、長時間であれ、潤滑油の容認できない低圧に繋がり得る漏油が、発生するかも知れない。そのため、確実に、連続的にかかるシステムにおける漏油を監視する必要がある。
WO特許第0198638号から、接続管を介してアキュムレータと接続し、更なる接続管を介して噴射器と接続するポンプを含む、シリンダ潤滑用システムが知られている。圧力センサを、アキュムレータと接続して設けている。圧力センサを、ポンプ圧を調節するために、低圧で信号を発するように構成している。アナログ信号を、調節を行うために、使用している。圧力は可変で、システム圧力とポンプ用最大圧力の間で任意のレベルにすることができる。システム装置における漏油に関する記載はない。
WO特許第2008/122756号から、給油ラインを介してターボチャージャの軸受に潤滑するのに使用する油圧システムが、知られている。例えば、ターボチャージャの油圧を監視するセンサについて、開示している。同システムを、軸受に一定の給油をするのに使用し、且つ動作条件が所定の限界に来る又は超えると、給油を停止するのに使用する。同システムは、軸受における漏油のために軸受を油が通過してしまうのに対応して、更なる油を連続的に添加するという、一定圧力の原理に基づいており、それにより軸受を潤滑すると同時に冷却する。システム装置における漏油に関する記載はない。
本発明の目的は、上記の欠点を解消すること、及び漏油や圧力低下を監視するための、極めて信頼でき、技術的に単純で安価なシステムであって、噴射器及び/又はアキュムレータの形をした1つ又は複数のシステム装置が漏油している、或いは噴射圧が低下した動作状態にあるかを確認するために、システム/エンジンの運転中に漏油を連続的に監視可能にするシステムを示すことである。
本発明によると、これを、導入部で述べた種類の集中潤滑システムによって達成するが、そのシステムは、漏油検知器を、そのシステム内に設ける点、好適にはポンプ装置と関連システム装置との間の接続管に設ける点、及び漏油検知器を、接続管の油圧が所定レベルを下回ると信号を発するように構成する点で、特徴的である。
本発明による集中潤滑システムでは、噴射器とアキュムレータの両方を使用する場合、漏油検知器を、噴射器にだけでなく、アキュムレータにも使用してもよい。
噴射器の漏油によって、接続管の圧力が低下し、その結果圧力が所定レベルを下回ると漏油検知器が信号を発する。
また、漏油検知器の使用を、集中ポンプと1個又は複数のアキュムレータを使用するシステムにも適用してもよい。この原理を、アキュムレータにおいて漏油を検知するのに、即ちアキュムレータの供給圧に関する不測の低下を検知するのに使用できる。
アキュムレータ用に、アキュムレータのガス側で監視するため、即ち供給圧を監視するために取付けできるセンサを存在させるが、本発明によれば加圧側、即ちアキュムレータ前の液側に、漏油検知器を、圧力ライン/接続管の圧力を監視するために取付けできる。アキュムレータで、異常又は保守不足のために供給圧が緩くなりつつある場合、圧力ラインのサージは著しく変動するため、これを漏油検知器で検知できる。
アキュムレータでの漏油によって、起こり得る漏油の兆しを、アキュムレータの液側で圧力を記録することで得られる。これにより、アキュムレータのガス側の事前供給圧(prefeeding pressure)が正常かを点検可能になる。本発明によると、漏油検知器を、液側に配置し、供給ラインの圧力が許容範囲外に変動しているか否かを監視する。
極めて単純な形では、漏油検知器を、信号を視覚信号とする機械的装置とすることができる。しかしながら、別のバージョンでは、漏油検知器を、電子式とし、漏油検知器は、音響信号又は光信号を発することができる。所定圧力を、通常動作圧にあるレベルによって決定する。圧力が所定圧力を下回った場合に信号を発することで、漏油がシステムで発生していることを表す。これにより、極めて単純で信頼できる監視を確立でき、システムの動作中、例えばエンジンが運転中に、漏油検知器を見ることができる。
特別な実施形態によれば、本発明によるシステムは、漏油検知器が、接続管と接続するチャンバを有するハウジングを含む点、バネ付ピンを、ハウジングの壁を貫通する穴に取付ける点、密封要素を、ピンと穴との間に配置する点、油圧がバネからの力を超えると、ピンを、チャンバ内の油圧によって外方に、外側位置に押圧する点が、特徴的である。
基本概念は、本明細書では、純粋に機械的且つバネ式の解決手段を有する点である。バネを適切に選択することで、ピン前のチャンバ内圧力が、油圧に関する最小圧力として典型的に選択した所定の圧力を下回るかを、バネ付ピンの位置により示す。つまり、圧力が低下した場合には、ピンが外側位置に留まらない。これにより、圧力が低下したという直接的な視覚信号を提供する。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、チャンバ内でピンの端部に、バネの片端部に対する支持体となる係止リングを備える点、及びバネの他端部は、穴内のカラーに対して圧迫する点で、特徴的である。漏油検知器を、ピン及びバネによって形成するので、動作は一定の圧力で起こる。所定圧力を調節したい場合、係止ワッシャを、ネジ及びネジ穴を備えるピンで置換できる。これにより、バネ長や、その結果バネに関して確立するプレストレスを調節してもよい。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、バネと係止リングとの間に、プレートを設ける点、及びバネとカラーとの間に、プレートと密封要素を設ける点で、特徴的である。これにより、しっかりとした当接面を、バネに関して獲得できると同時に、プレートとカラーとの間に配置する密封要素を使用可能になる。これは、単純で安価な密封体であるOリングを使用可能にする。プレートにより、確実にバネとの接触が起こらず、その結果Oリングを損傷する危険性を回避できる。
更なる実施形態によれば、本発明によるシステムは、ピンは頭部を有し、外側位置において、頭部は外面を有し、その外面がハウジングの外面から突出する点、及び油圧が所定レベルを下回り、その結果頭部の外面がハウジングの外面と面一になる、内側位置において、頭部は下面を有し、下面は穴内のカラーに対して圧迫する点で、特徴的である。ピンは2外側位置を有し、その片方位置では、頭部をハウジングの外面より外側に出すので、圧力が所定レベルを超えていることの明確且つ単純な表示となる。漏油の場合には、頭部が、ハウジングに埋め込まれて、ハウジングの外面と面一となり、漏油/圧力低下の発生を示す明白且つ単純な視覚的信号を提供する。
更なる実施形態によれば、本発明によるシステムは、ピンを電子センサ、例えば誘導センサと接続し、該センサを、ピンが外側位置を離れると、信号を発するように構成する点で、特徴的である。ピンの外側位置からピンが変位したことを、電子的に検知してもよく、漏油状態に関する信号を、求めに応じてエンジン又は制御室内の任意の場所に提供してもよい。本システムを、圧力が所定のレベルを超えると、ピンが必ず完全に外に出るように構成する。例えば、事前に圧力を30バールに設定すると、常に圧力30バール超でピンが突出し、圧力が低くなる、例えば25バールになると、運動が噴射器からの圧力ピークに続いて起こるので、ピンが突出した状態で、出入りする。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器が、接続管に設け、圧力が所定レベルを下回ると信号を発するように構成した圧力スイッチを含む点で、特徴的である。バネ付ピンを有する機械的解決手段の代わりに、圧力スイッチを機械的可動部品と置き換えた電子システムを、適用してもよい。これにより圧力低下を電子的に検知してもよく、漏油状態に対する信号を、求めに応じてエンジン又は制御室内の任意の場所に提供してもよい。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器を潤滑装置と一体に形成する点で、特徴的である。これにより、オペレータが潤滑装置によって、漏油が1つ又は複数のシステム装置で発生したかが分かる、単純な設計を提供する。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器をシステム装置、好適には噴射器と一体に形成する点で、特徴的である。これにより、オペレータに、各システム装置/噴射器で直接的に起こり得る漏油/圧力低下についての信号を提供する、単純な設計も達成できる。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、漏油検知器のハウジングを、貫通ダクトを持つ横走部と、ステム内にネジ穴によって形成するチャンバを含むステムとを有するT字型部品によって、形成する点、及び該穴を、バネ付ピンを取付ける内穴を有するネジ栓によって密封する点で、特徴的である。この設計は、作製し易く、接続管の任意の位置で、又は噴射器/アキュムレータ若しくは潤滑装置への接続管取付部と直接接続して、挿入するのに適する。接続管、噴射器/アキュムレータの形をしたシステム装置、及び/又は潤滑装置を、横走部と接続する。様々な圧力に適合させる場合に、栓や栓中のバネ付ピンを、容易に取替えられる。これにより、少数の要素となり在庫管理が簡素化できる。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、集中潤滑システムが、好適には、集中潤滑装置を構成し、噴射器の形で噴射器に潤滑油を供給するシステム装置、及び油を噴射器に供給する集中アキュムレータ又は分散アキュムレータの形をしたシステム装置と接続する集中ポンプステーションを含む点で、特徴的である。
更なる実施形態によると、本発明によるシステムは、該システムが、アキュムレータの形をしたシステム装置と接続するポンプステーションを含む点、及びアキュムレータを、圧力供給ラインと接続して、油投入の実施を、比較的均一な圧力条件下で達成する点で、特徴的である。かかるシステムでは、アキュムレータから使用場所までの圧力供給ラインに漏油検知器を取付けることによって、アキュムレータが供給する圧力を監視できるようになる。
以下では、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明による集中潤滑システムの第1実施形態の部分図を示している。 本発明による集中潤滑システムの第2実施形態の部分図を示している。 本発明による集中潤滑システムの第3実施形態の部分図を示している。 図3に示した漏油インジケータの拡大詳細図を示している。 漏油検知器の詳細断面図を示している。 集中アキュムレータを使用する集中ポンプステーションの形をした集中潤滑給油部と共に、集中潤滑システムの更なる実施形態に関する模式図を示している。 漏油検知器の別な実施形態の部分図を示している。 漏油検知器の別な実施形態の部分図を示している。 関連アキュムレータを有するポンプ装置の形をした本発明による集中潤滑システムの第1実施形態の部分図を示している。
図1、図2及び図3では、潤滑装置11を示している。図示した潤滑装置は、箱形の装置ハウジング15を有し、該ハウジングは、前壁16で一連の往復ポンプ装置8(1つのみ図示)を担持している。該装置には、潤滑油用下側流入口を持つ弁ハウジング17と、ハウジング15内に突出するピストン18を収容する中間部と、そうして形成された往復ポンプ用上側流出口31とを有する。流出口31を、流れインジケータ19及びプレート32内の流路30を介して上側接続スタブ20に接続する。これらのスタブの全列から、接続管は、関連するエンジンシリンダの潤滑箇所、例えば6〜24箇所まで出ている。
エンジンのクランクシャフトと同期して回転させ、装置ハウジング15内の軸受ケースに着座させる貫通制御シャフト22の作動タペット21によって、押込むように、ピストン18を作動する。ピストンを直接作動させず、各ロッカアーム24のスラストパッド23を介して作動させ、該ロッカアーム24は、偏心端支軸26を伴う固定支軸25周りに枢動し、前壁16から内方に突出する各止めネジ28と先端部で相互作用する上方延伸部27を有する。ピストン18を、スラストパッド23に逆らい内方にバネ負荷し、それにより各上側アーム端部が止めネジ28に当接するまで、ピストン18が内方に押圧し続ける。これにより、各ポンプ装置に対して、初期位置を決定し、該位置から各スラストパッド23を、関連作動タペット21の通過時に、外方に押圧する。
図1では、漏油インジケータ10を、スタブ20と、ポンプ装置8を噴射器13と接続する接続管12との間の位置で示しており、該噴射器13を、シリンダ内部にシリンダ潤滑油29を供給するために、シリンダ壁14内に設ける。
図2では、漏油インジケータ10を、接続管12を漏油インジケータと接続するように配置した際の、噴射器13の一部として示している。
図3では、漏油インジケータ10を、潤滑装置の一部として示しており、前壁19の前のプレート32に設けている。これは、図4として示した小部分図から、一層はっきりと見てとれる。流路30が漏油インジケータ10と接触しているのが見てとれる。
図5は、漏油インジケータ10の詳細断面図を示している。これは、漏油の可能性を監視するための単純な解決手段であり、インジケータピン2を内部に取付けるハウジング1を含む。バネ5を、インジケータピン2上に設ける。ピンの前にあるチャンバ9内の圧力が、バネのプレストレス圧力を超えると、ピンは、図5に示した位置からハウジングの外に押出される。
ピン2の前にあるチャンバ9内の圧力が、所定の圧力より低い値まで低下した場合、ピンは、図5で示した、初期位置に戻る。その結果、ユーザは目視によりこれを確認できる。加圧したチャンバ9を密封するために、Oリング3を、ピン2とバネ5を設ける穴33との間に使用する。Oリング3を、ピン2の長手方向運動に対応するのにより好適なピストンパッキンで置換できる。
漏油インジケータ10を、ネジ穴35を有するT字型部品34で形成する。ネジ栓36を該部品に螺着する。栓36には、内穴、即ちピンを取付ける穴6がある。カラー37を、穴6内に設けるが、チャンバ9の圧力が予め選択した圧力を下回ると、ピン2の内側位置で、該カラーの片側で、ピン2の頭部38に対する当接部を形成するようにして、設ける。これにより、頭部の外面39は、ハウジングの外面40と面一となる。圧力が、選択した値を超えて上昇すると、ピンは、図5で見られるように左側に変位し、頭部は、ハウジングの外面40を超えて位置する。
図示した実施形態では、解決手段は、2個のワッシャ6と係止リング4を備える。従って、バネ5は、片方のワッシャ6を介して係止リング上に支えられ、他方ワッシャ6とOリング3を介してカラー37上に支えられる。設定圧力を設定する場合、係止ワッシャをネジで置換えでき、その結果ピン2は、ネジを受容するネジ穴を備える。
上記の代わりとして、各装置を、ピン2に関して直接、例えば誘導センサを介して、又は圧力が低くなり過ぎると信号を発する圧力スイッチによって、検知する電子監視装置と嵌合させることもできる。その場合、圧力スイッチは、ピン、Oリング、ワッシャ及び係止リングと置換えられる。
図6では、潤滑油を、ポンプステーションからアキュムレータを介してシリンダの噴射器に供給する実施形態について示している。本システムがポンプステーション201を含んでいるのが見てとれる。シリンダ潤滑油を、加圧下でポンプステーション201から、エンジン232内の5シリンダ205に沿って走る供給ライン231を通り、エンジン206の端にある圧力弁202に導く。余分な潤滑油を、平行な返送ライン233を通してポンプステーションに導く。これにより、ポンプのエネルギを、供給ライン231と返送ライン233中の潤滑油の熱に変換して、確実に合理的に供給ラインと返送ライン中の油温を一定に保ち、油が部分的に過熱するのを防止する。ポンプステーション201に油を、供給ライン234を通して供給する。ポンプ装置201では、給油用集中アキュムレータ100を、ポンプ装置201から直接給送する代わりに、使用する。集中アキュムレータ100を使用することによって、特に安全な方法で、発生し得る圧力変動を均等化可能になる。その結果、圧力はより均一になり、それと同時に、潤滑油の供給量を一層簡単に制御できるようになる。漏油検知器10を、アキュムレータ100と接続して本システム内に設ける。
動作中のシステムでは、アキュムレータ100及び/又は101により確実に、サージを圧力供給ライン231において抑制して、潤滑油投入の実施を、比較的均一な条件下で達成するようにする。アキュムレータの、例えば保守を怠ったために又は欠陥のために、経時的にアキュムレータの供給圧が下がった場合、油圧系統は、個々の開閉弁装置203に対する供給ライン231の著しい圧力変動に反応する。次に、圧力変動が設定値を下回ると、漏油インジケータ10は、例えば、システム圧力の15〜20%の圧力に漏油インジケータを設定することによって、反応する。システム圧力に基づくということは、非作動時には供給ラインでは圧力が一定であることを意味する。
ポンプステーション1は、2個のポンプ211と、2つのフィルタ212と、潤滑油が静置ポンプ211を通り戻るのを防ぐ2個の逆止弁213を含む。また、ポンプステーションは、動作中にフィルタ212を掃除できるように、供給ライン234に挿入する2個の遮断弁214も含む。2個のポンプ211は、互いに対して予備となり、油圧が低下した場合に自動的に始動する。
供給ライン231と返送ライン233に対して、各エンジンシリンダ205に関して、開閉バルブ装置203を存在させ、該開閉バルブ装置203は、分岐ライン215を介して供給ライン231と接続するポートP、及び分岐ライン216を介して返送ライン233と接続するポートRを有する。各開閉バルブ装置203は、共通管208を通して、シリンダ205に取付けた多数の潤滑油噴射器206と接続するポートAを、有する。共通管208を、噴射器の返送ラインと接続する。噴射器206に、供給ライン231から、体積流量計204を取付けた分岐ライン207を通して、エンジンシリンダ205に噴射する潤滑油を、供給する。
また、図6では、本発明によるシステムの更なる実施形態について、点線で示しており、ここでは、局所的なアキュムレータ101を図示している。この実施形態では、従って通常、集中アキュムレータ100はないが、それでも集中潤滑給油部201は存在する。局所アキュムレータ101を、供給ライン231と噴射器206との間の分岐ライン207に配置する。局所アキュムレータ101を、体積流量計204の直ぐ前に示しているが、その代わりに、体積流量計204の直ぐ後に配置してもよい。1個の局所アキュムレータ101を、シリンダ毎に示している。
図6では、制御装置が受信するフィードバック信号の例、及び制御装置から送信した信号及びデータの例を示している。
図7では、誘導センサ90を、ピン2上方のハウジング91内に、取付けて設けた漏油インジケータ10を示している。誘導センサ90を、ピン2の位置を検知し、圧力が下がり過ぎた結果として、ピンがその外側位置を離れると、信号を発するように構成する。これにより、監視を、センサ90からの信号に基づいて電子的に達成できる。
図8は、圧力スイッチ95を栓36に取付けた漏油インジケータ10を示している。これにより、機械的可動部品の代わりに圧力スイッチ95を使用する電子システムを、獲得できる。圧力スイッチを、圧力が低くなり過ぎると、信号を提供するように構成する。それにより、監視を、圧力スイッチ95からの信号に基づいて電子的に達成できる。
図9では、アキュムレータ100を使用する集中潤滑システムに関する実施形態について、示している。同システムはポンプステーション201を含むことが見てとれる。シリンダ潤滑油を、加圧下で、ポンプステーション201から供給ライン231を通して所与の消費部へと導く。余分な潤滑油を、平行な返送ライン233を通してポンプステーション201に導く。ポンプステーション201では、噴射器(ここでは図示せず)に直接給送する代わりに、給油用集中アキュムレータ100を使用する。このアキュムレータ100を使用することによって、特に安全な方法で、起こり得る圧力変動を均等化可能になる。その結果、圧力はより均一になる。漏油検知器10を、アキュムレータ100と接続してシステム内に設ける。漏油インジケータ10を、消費箇所への接続ライン、即ち供給ライン231に設ける。
ポンプステーション201は、2個のポンプ211、2つのフィルタ212、静置ポンプ211を通り油が戻るのを防ぐ2個の逆止弁213を含む。更に、同システムは、供給ライン231内の圧力を調節可能にする調圧弁202を含む。
アキュムレータと接続して、漏油検知器10を取付けて、これを、供給ライン231内の圧力変動が、所望するものより大きくなる、例えば、圧力が、(消費なしで)ライン圧力の60〜80%より下がると、漏油検知器10が、その状態を示す信号を発するように、設定できる。

Claims (12)

  1. 油噴射することにより、大型ディーゼルエンジン、特にマリンエンジンのエンジンシリンダをシリンダ潤滑するための、噴射器及び潤滑装置と共に設計する油圧システム、好ましくは集中潤滑システムであり、前記接続管を介して、噴射器及びアキュムレータの中から選択する関連システム装置と接続する、少なくとも1個のポンプ装置を含む前記システムであって、漏油検知器を、前記システムに、好適には前記ポンプ装置と前記関連システム装置との間の前記接続管に設けること、及び前記漏油検知器を、前記接続管の油圧が、所定レベルを下回ると信号を発するように適合させることを特徴とする、システム。
  2. 前記漏油検知器は、前記接続管と接続したチャンバを有するハウジングを含むこと、バネ付ピンを、前記ハウジングの壁を貫通する穴に取付けること、密封要素を、前記ピンと前記穴との間に配置すること、前記油圧が前記バネからの力を上回ると、前記ピンを、前記チャンバ内の前記油圧によって外方に、外側位置へと押圧することを特徴とする、請求項1に記載の油圧システム。
  3. 前記ピンは、前記チャンバ内部にある該ピンの端部に、前記バネの片端部に対する支持体となる係止リングを備えること、及び前記バネの他端部は、前記穴にあるカラーに対して圧迫することを特徴とする、請求項2に記載の油圧システム。
  4. 前記バネと前記係止リングとの間にプレートを設けること、及び前記バネと前記カラーとの間にプレートと前記密封要素を設けることを特徴とする、請求項3に記載の油圧システム。
  5. 前記ピンは頭部を有し、該頭部は前記外側位置において外面を有し、該外面は前記ハウジングの外面から突出すること、及び前記油圧が前記所定レベルを下回り、その結果前記頭部の前記外面が前記ハウジングの前記外面と面一となる内側位置において、前記頭部は下面を有し、該下面は前記穴内にあるカラーに対して圧迫することを特徴とする、請求項2、3又は4に記載の油圧システム。
  6. 前記ピンを、該ピンがその外側位置を離れると、信号を発するように適合する電子センサ、例えば誘導センサと接続することを特徴とする、請求項2乃至5の何れかに記載の油圧システム。
  7. 前記漏油検知器は、圧力スイッチを含み、該圧力スイッチを、前記接続管に設け、前記圧力が前記所定レベルを下回ると、信号を発するよう適合することを特徴とする、請求項1に記載の油圧システム。
  8. 前記漏油検知器を、前記潤滑装置と一体に形成することを特徴とする、請求項1乃至7の何れかに記載の油圧システム。
  9. 前記漏油検知器を、前記システム装置(13、206;100、101)と一体に形成することを特徴とする、請求項1乃至7の何れかに記載の油圧システム。
  10. 前記漏油検知器の前記ハウジングを、貫通ダクトを持つ横走部を有すると共に、ステム内のネジ穴によって形成する前記チャンバを含む前記ステムを有するT字型部品によって形成すること、及び前記穴を、バネ付ピンを取付ける内穴を有するネジ栓によって密封することを特徴とする、請求項2乃至9の何れかに記載の油圧システム。
  11. 前記システムは、噴射器の形をした前記噴射器に潤滑油を供給するためのシステム装置、及び前記油を前記噴射器に供給する集中アキュムレータ又は分散アキュムレータの形をしたシステム装置に接続する集中ポンプステーションを含むことを特徴とする、請求項1乃至10の何れかに記載の油圧システム。
  12. 前記システムは、アキュムレータの形をしたシステム装置と接続するポンプステーションを含むこと、及び前記アキュムレータを、圧力供給ラインと接続して、油投入の実施を、比較的均一な圧力条件下で実行することを特徴とする、請求項1乃至11の何れかに記載の油圧システム。
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