JP2013530486A - 積層プラズマアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

方法及び装置は、可撓性材料からなる第1の層数の層(803,804)と、誘電体材料からなる第2の層数の層(805,806)と、前記第1の層数の層(803,804)の中の表面層に取り付けられる第1電極(808)と、そして前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けられる第2電極(809)と、を備える。前記第1の層数の層(803,804)に前記第2の層数の層(805,806)を混在させることができる。前記第1電極(808)は、空気に曝されるように構成することができる。前記第1電極(808)及び前記第2電極(809)は、プラズマを電圧に応じて形成するように構成される。

Description

本開示は概して、航空機に関するものであり、特に航空機の飛行の制御に関するものである。更に具体的には、本開示は、空気の流れを、プラズマアクチュエータを利用して制御する方法及び装置に関するものである。
飛行中、パイロットは、コントロールを利用して、航空機の動きを調整し、そして制御することができる。これらのコントロールを利用して、航空機の種々の部分に沿って流れる気流を操作することができる。制御面は、空気の流れを、空気が流れる航空機の表面に沿って制御することができる。制御面を用いることにより、異なる軸の回りの航空機の動きを制御することができる。例えば、これらの制御面を用いて、航空機のピッチ、ロール、及びヨーのうちの少なくとも1つを制御することができる。
制御面として、例えばこれらには限定されないが、エルロン(ailerons:補助翼)、エレベータ(elevators:昇降蛇)、ラダー(rudders:方向蛇)、水平尾翼、垂直尾翼、方向蛇、スポイラー(spoilers)、フラップ(flaps)、スラット(slats)、エアブレーキ、及び他の種類の制御面を挙げることができる。しかしながら、これらの種類の機構は、メンテナンスを必要とし、そして所望の水準の性能を達成するような気流制御を実現することができない。更に、これらの制御面は、構造物の移動を必要とする。これらの構造物の移動では、アクチュエータ、ヒンジ、及び他の構造物を使用して、制御面を移動させることができる。
現在利用されている制御面に代わるものとして、プラズマアクチュエータを挙げることができる。プラズマアクチュエータは、空気の流れを表面に沿って、プラズマを形成することにより制御することができる。このプラズマは、誘電性バリア放電(dielectric barrier discharge)と表記することもできる。プラズマアクチュエータを用いることにより、交流電流またはナノ秒パルス電圧を電極間に印加すると、プラズマを1対の電極の間に形成することができる。空気分子を電極群の近傍でイオン化することができ、そして電界を通過することにより加速することができる。プラズマ放電によって、気流、衝撃、及び/又は音響外乱を起こして、気流を表面に沿って変化させることができる。
プラズマアクチュエータは、翼型の揚力を大きくし、剥離を遅れさせ、境界層遷移を促進し、抗力減少効果を誘起させ、そして他の所望の特徴を促進することができる。更に、プラズマアクチュエータを用いることにより、補助翼またはフラップのような制御面の必要性を低減する、そして/または無くすことができる。プラズマアクチュエータによって、これらの制御面の有効性を高めることもできる。
現在入手可能なプラズマアクチュエータは、所望の通りには動作しない虞がある、または所望の大きさの力を、種々の圧力を受けた状態で加えることができない可能性がある。一例として、現在入手可能なプラズマアクチュエータは、予測できない時点で非動作状態になる虞がある。更に、現在入手可能なプラズマアクチュエータは、所望のメンテナンスよりも多くの労力を要するメンテナンスを必要とする可能性がある。
従って、上に説明した問題のうちの1つ以上の問題だけでなく、起こり得る他の問題を考慮に入れた方法及び装置を有することができれば有利となる。
1つの有利な実施形態では、装置は、可撓性材料からなる第1の層数の層と、誘電体材料からなる第2の層数の層と、前記第1の層数の層の中の表面層に取り付けられる第1電極と、そして前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けられる第2電極と、を備えることができる。前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を混在させることができる。前記第1電極は、空気に曝されるように構成することができる。前記第1電極及び前記第2電極は、プラズマを電圧に応じて形成するように構成することができる。
別の有利な実施形態では、プラズマアクチュエータは、可撓性材料からなる第1の層数の層と、誘電体材料からなる第2の層数の層と、前記第1の層数の層の中の第1表面層に取り付けられる第1電極と、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けられる第2電極と、前記第1電極に接続される接続部(conector)と、そして前記第1の層数の層の中の前記表面層に取り付けられる第3電極と、を備えることができる。前記第1の層数の層の各層は、約2〜約4の誘電率、及び1000分の1インチ当たり約3キロボルトの絶縁耐力を有することができる。前記可撓性材料は、フッ化エチレンプロピレンとすることができ、かつ熱可塑性とすることができる。前記誘電体材料は、ポリイミド膜、及び4,4’−オキシジフェニレン−ピロメリットイミドのうちの一方として選択することができる。前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を、前記可撓性材料からなる層と前記誘電体材料からなる層を交互に積層することにより混在させることができる。前記第1の層数の層、及び前記第2の層数の層は積層板を形成することができる。前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層の各層は、約1000分の1インチ〜約1000分の10インチの厚さを有することができる。前記可撓性材料は、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有することができる。前記第1電極は、空気に曝されるように構成することができる。前記第1電極は、複数の第2細長電極部が第1細長電極部から延出する構成の第1細長電極部を有することができる。前記第1電極及び前記第2電極は、プラズマを電圧に応じて形成するように構成することができる。前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、プラズマアクチュエータを形成することができ、そして前記プラズマアクチュエータは、気流が流れるように構成される湾曲面に追従するように構成される所望の可撓性、所望の成形性、所望の耐久性、所望の耐熱性、及び所望の環境耐性のうちの少なくとも1つを有することができる。前記湾曲面は、翼型部の前縁、翼型部の後縁、ダクト、インレット、ストラット部、スタビライザー部、方向蛇(rudder)、及び胴体部のうちの1つとして選択することができる。前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層、及び前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層は、前記第1電極と前記第2電極との間のアーク放電を低減するように構成することができる。前記接続部は、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を貫通して、前記第1表面層とは反対側の第2表面層にまで延びることができる。
更に別の有利な実施形態では、プラズマアクチュエータを製造する方法は、可撓性材料からなる第1の層数の層、及び誘電体材料からなる第2の層数の層を互いに接合させて複数の層を形成するステップを含むことができる。前記複数の層は混在させることができる。前記複数の層の表面層は、前記可撓性材料からなる層を含むことができる。前記可撓性材料は、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有することができる。第1電極は前記表面層に取り付けることができる。前記第1電極は、空気に曝されるように構成することができる。第2電極は、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けることができる。前記第1電極及び前記第2電極は、プラズマを電圧に応じて形成するように構成することができる。
別の有利な実施形態では、プラズマアクチュエータを製造する方法は、可撓性材料からなる第1の層数の層、及び誘電体材料からなる第2の層数の層を互いに接合させて複数の層を形成するステップを含むことができる。前記複数の層は、前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層の中の1つの層と、前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層の中の1つの層を交互に積層することにより混在させることができる。前記複数の層の第1表面層は前記可撓性材料からなる層を含むことができる。前記第1の層数の層の各層は、約2〜約4の誘電率、及び1000分の1インチ当たり約3キロボルトの絶縁耐力を有することができる。前記可撓性材料は、フッ化エチレンプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン、フルオロカーボン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、シリコーンテープ、熱可塑性可撓性材料、及びポリウレタンのうちの1つとして選択することができ、かつ熱可塑性とすることができる。前記誘電体材料は、ポリイミド膜、及び4,4’−オキシジフェニレン−ピロメリットイミドのうちの一方として選択することができる。前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層は積層板を形成することができる。前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層の各層は、約1000分の1インチ〜約1000分の10インチの厚さを有することができる。前記可撓性材料は、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有することができる。第1電極は前記第1表面層に取り付けることができる。前記第1電極は、空気に曝されるように構成することができる。前記第1電極は、複数の第2細長電極部が第1細長電極部から延出する構成の第1細長電極部を有することができる。前記第1電極は接続部に接続することができる。前記接続部は、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を貫通して、前記第1表面層とは反対側の第2表面層にまで延びることができる。第2電極は、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けることができる。前記第1電極及び前記第2電極は、プラズマを電圧に応じて形成するように構成することができる。前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、プラズマアクチュエータを形成することができ、そして前記プラズマアクチュエータは、気流が流れるように構成される湾曲面に追従するように構成される所望の可撓性、所望の成形性、所望の耐久性、所望の耐熱性、及び所望の環境耐性のうちの少なくとも1つを有することができる。前記湾曲面は、翼型部の前縁、翼型部の後縁、ダクト、インレット、ストラット部、スタビライザー部、方向蛇(rudder)、及び胴体部のうちの1つとして選択することができる。前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層、及び前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層は、前記第1電極と前記第2電極との間のアーク放電を低減するように構成することができる。
更に別の有利な実施形態では、気流を制御する方法を提示することができる。多数のプラズマアクチュエータにより形成されるプラズマは、変化させることができる。前記多数のプラズマアクチュエータの各プラズマアクチュエータは、前記プラズマを電圧に応じて形成するように構成することができる。前記多数のプラズマアクチュエータは、表面に取り付けることができる。前記表面に沿った気流は、前記プラズマを変化させるのに応じて変更することができる。
1.
可撓性材料からなる第1の層数の層と、
誘電体材料からなる第2の層数の層であって、前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を混在させる、前記誘電体材料からなる第2の層数の層と、
前記第1の層数の層の中の表面層に取り付けられる第1電極であって、前記第1電極が空気に曝されるように構成される、前記第1電極と、
前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けられる第2電極であって、前記第1電極及び前記第2電極が、プラズマを電圧に応じて形成するように構成される、前記第2電極と、
を備える、装置。
2.
前記可撓性材料は、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有する、1に記載の装置。
3.
前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、プラズマアクチュエータを形成し、そして前記プラズマアクチュエータは、気流が流れるように構成される表面に追従するように構成される可撓性を有する、1に記載の装置。
4.
前記表面は、翼型部の前縁、翼型部の後縁、ダクト、インレット、ストラット部、スタビライザー部、ラダー(rudder:方向蛇)、及び胴体部のうちの1つとして選択される、3に記載の装置。
5.
前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を、前記第1の層数の層の中の前記可撓性材料からなる層と前記第2の層数の層の中の前記誘電体材料からなる層を交互に積層することにより混在させる、1に記載の装置。
6.
前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層は積層板を形成し、そして前記積層板は、曲がって湾曲面に追従するように構成される、1に記載の装置。
7.
前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層は積層板に、熱成形プロセスを用いて成形される、1に記載の装置。
8.
前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、所望の可撓性、所望の成形性、所望の耐久性、所望の耐熱性、及び所望の環境耐性のうちの少なくとも1つを有するプラズマアクチュエータを形成する、1に記載の装置。
9.
前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層、及び前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層は、前記第1電極と前記第2電極との間のアーク放電を低減するように構成される、1に記載の装置。
10.
前記表面層は第1表面層であり、そして前記装置は更に:
前記第1電極に接続される接続部を備え、前記接続部は、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を貫通して、前記第1表面層とは反対側の第2表面層にまで延びる、1に記載の装置。
11.
前記第1電極は、複数の第2細長電極部が第1細長電極部から延出する構成の第1細長電極部を有する、1に記載の装置。
12.
更に:
前記第1の層数の層の中の1つの層、及び前記第2の層数の層の中の1つの層のうちの少なくとも1つの層に取り付けられる第3電極を備える、1に記載の装置。
13.
前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層の各層は、約1000分の1インチ〜約1000分の10インチの厚さを有する、1に記載の装置。
14.
前記可撓性材料は、フッ化エチレンプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン、フルオロカーボン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、シリコーンテープ、熱可塑性可撓性材料、及びポリウレタンのうちの1つとして選択される、1に記載の装置。

15.
前記誘電体材料は、ポリイミド膜、及び4,4’−オキシジフェニレン−ピロメリットイミドのうちの一方として選択される、1に記載の装置。
16.
可撓性材料からなる第1の層数の層であって、前記第1の層数の層の各層が、約2〜約4の誘電率、及び1000分の1インチ当たり約3キロボルトの絶縁耐力を有し、前記可撓性材料が、フッ化エチレンプロピレンであり、かつ熱可塑性である、前記可撓性材料からなる第1の層数の層と、
誘電体材料からなる第2の層数の層であって、前記誘電体材料が、ポリイミド膜、及び4,4’−オキシジフェニレン−ピロメリットイミドのうちの一方として選択され、前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を、前記可撓性材料からなる層と前記誘電体材料からなる層を交互に積層することにより混在させ、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層が積層板を形成し、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層の各層が、約1000分の1インチ〜約1000分の10インチの厚さを有し、そして前記可撓性材料が、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有する、前記誘電体材料からなる第2の層数の層と、
前記第1の層数の層の中の第1表面層に取り付けられる第1電極であって、前記第1電極が、空気に曝されるように構成され、そして前記第1電極が、複数の第2細長電極部が第1細長電極部から延出する構成の第1細長電極部を有する、前記第1電極と、
前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けられる第2電極であって、前記第1電極及び前記第2電極が、プラズマを電圧に応じて形成するように構成され、前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極が、プラズマアクチュエータを形成し、そして前記プラズマアクチュエータが、気流が流れるように構成される湾曲面に追従するように構成される所望の可撓性、所望の成形性、所望の耐久性、所望の耐熱性、及び所望の環境耐性のうちの少なくとも1つを有し、前記湾曲面が、翼型部の前縁、翼型部の後縁、ダクト、インレット、ストラット部、スタビライザー部、ラダー(rudder:方向蛇)、及び胴体部のうちの1つとして選択され、そして前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層、及び前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層が、前記第1電極と前記第2電極との間のアーク放電を低減するように構成される、前記第2電極と、
前記第1電極に接続される接続部であって、前記接続部が、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を貫通して、前記第1表面層とは反対側の第2表面層にまで延びる、前記接続部と、
前記第1の層数の層の中の前記第1表面層に取り付けられる第3電極と、
を備える、プラズマアクチュエータ。
17.
プラズマアクチュエータを製造する方法であって、前記方法は:
可撓性材料からなる第1の層数の層、及び誘電体材料からなる第2の層数の層を互いに接合させて複数の層を形成するステップであって、前記複数の層が混在し、前記複数の層の表面層が前記可撓性材料からなる層を含み、前記可撓性材料が前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有する、前記形成するステップと、
第1電極を前記表面層に取り付けるステップであって、前記第1電極が空気に曝されるように構成される、前記取り付けるステップと、
第2電極を、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けるステップであって、前記第1電極及び前記第2電極が、プラズマを電圧に応じて形成するように構成される、前記取り付けるステップと、
を含む、方法。
18.
前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、プラズマアクチュエータを形成し、そして前記プラズマアクチュエータは、気流が流れるように構成される表面に追従するように構成される可撓性を有する、17に記載の方法。
19.
前記表面は、翼型部の前縁、翼型部の後縁、ダクト、インレット、ストラット部、スタビライザー部、ラダー(rudder:方向蛇)、及び胴体部のうちの1つとして選択される、18に記載の方法。
20.
前記複数の層を、前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層の中の1つの層と前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層の中の1つの層を交互に積層することにより混在させる、17に記載の方法。
21.
更に:
熱成形プロセスを用いて、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を備える積層板を成形するステップを含み、前記積層板は、曲がって湾曲面に追従するように構成される、17に記載の方法。
22.
更に:
第3電極を、前記第1の層数の層の中の1つの層、及び前記第2の層数の層の中の1つの層のうちの少なくとも1つの層に取り付けるステップを含む、18に記載の方法。
23.
プラズマアクチュエータを製造する方法であって、前記方法は:
可撓性材料からなる第1の層数の層、及び誘電体材料からなる第2の層数の層を互いに接合させて複数の層を形成するステップであって、前記複数の層を、前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層の中の1つの層と、前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層の中の1つの層を交互に積層することにより混在させ、前記複数の層の第1表面層が前記可撓性材料からなる層を含み、前記第1の層数の層の各層が、約2〜約4の誘電率、及び1000分の1インチ当たり約3キロボルトの絶縁耐力を有し、前記可撓性材料が、フッ化エチレンプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン、フルオロカーボン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、シリコーンテープ、及びポリウレタンのうちの1つとして選択され、かつ熱可塑性であり、前記誘電体材料が、ポリイミド膜、及び4,4’−オキシジフェニレン−ピロメリットイミドのうちの一方として選択され、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層が積層板を形成し、そして前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層の各層が、約1000分の1インチ〜約1000分の10インチの厚さを有し、そして前記可撓性材料が、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有する、前記形成するステップと、
第1電極を前記第1表面層に取り付けるステップであって、前記第1電極が、空気に曝されるように構成され、前記第1電極が、複数の第2細長電極部が第1細長電極部から延出する構成の第1細長電極部を有し、そして前記第1電極が接続部に接続され、前記接続部が、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を貫通して、前記第1表面層とは反対側の第2表面層にまで延びる、前記取り付けるステップと、
第2電極を、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けるステップであって、前記第1電極及び前記第2電極が、プラズマを電圧に応じて形成するように構成され、前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極が、プラズマアクチュエータを形成し、そして前記プラズマアクチュエータが、気流が流れるように構成される湾曲面に追従するように構成される所望の可撓性、所望の成形性、所望の耐久性、所望の耐熱性、及び所望の環境耐性のうちの少なくとも1つを有し、前記湾曲面が、翼型部の前縁、翼型部の後縁、ダクト、インレット、ストラット部、スタビライザー部、ラダー(rudder:方向蛇)、及び胴体部のうちの1つとして選択され、そして前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層、及び前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層が、前記第1電極と前記第2電極との間のアーク放電を低減するように構成される、前記取り付けるステップと、
を含む、方法。
24.
気流を制御する方法であって、前記方法は:
多数のプラズマアクチュエータにより形成されるプラズマを変化させるステップであって、前記多数のプラズマアクチュエータが、前記プラズマを電圧に応じて形成するように構成され、そして前記多数のプラズマアクチュエータが、表面に取り付けられる、前記変化させるステップと、
前記気流を前記表面に沿って、前記プラズマを変化させるのに応じて変更するステップと、
を含む、方法。
25.
前記多数のプラズマアクチュエータの各プラズマアクチュエータは、可撓性材料からなる第1の層数の層と、誘電体材料からなる第2の層数の層であって、前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を混在させ、そして前記可撓性材料が、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有する、前記誘電体材料からなる第2の層数の層と、前記第1の層数の中の表面層に取り付けられる第1電極であって、前記第1電極が空気に曝されるように構成される、前記第1電極と、そして前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けられる第2電極であって、前記第1電極及び前記第2電極が、前記プラズマを電圧に応じて形成するように構成される、前記第2電極と、を備える、24に記載の方法。
26.
前記表面は、航空機の表面であり、そして前記方法は更に:
前記空気の動きを、前記気流を前記表面に沿って変更するのに応じて変化させるステップを含む、24に記載の方法。
27.
前記多数のプラズマアクチュエータにより形成される前記プラズマを変化させる前記ステップは:
前記多数のプラズマアクチュエータにより形成される前記プラズマを、オペレータ入力装置から受信する入力に応じて変化させるステップを含む、24に記載の方法。
特徴、機能、及び利点は、本開示の種々の実施形態において個別に実現することができる、または更に他の実施形態において組み合わせることができ、更なる詳細は、次の説明及び以下の図面を参照することにより理解することができる。
有利な実施形態に固有と考えられる新規の特徴は、添付の請求項において説明される。しかしながら、有利な実施形態だけでなく、これらの実施形態の好適な使用形態、更に別の目的、及び利点は、本開示の有利な実施形態に関する以下の詳細な説明を参照し、添付の図面と併せて一読することにより、最も深く理解される。
図1は、有利な実施形態による航空機製造及び整備方法の図である。 図2は、有利な実施形態を実現することができる航空機の図である。 図3は、有利な実施形態を実現することができるプラズマアクチュエータ環境の図である。 図4は、有利な実施形態を実現することができる航空機の図である。 図5は、有利な実施形態による翼の一部の図である。 図6は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータを設置した翼の一部の断面図である。 図7は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータを有する翼の一部の断面図である。 図8は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータの図である。 図9は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータを断面で見た図である。 図10は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータを上方から見た図である。 図11は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータを底面から見た図である。 図12は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータの図である。 図13は、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータを製造するプロセスのフローチャートの図である。 図14は、有利な実施形態による気流を制御するプロセスのフローチャートの図である。 図15は、有利な実施形態による気流を航空機の表面に沿って制御するプロセスのフローチャートの図である。
これらの図面を更に詳細に参照するに、本開示の種々の実施形態は、図1に示す航空機製造及び整備方法100、及び図2に示す航空機200に関連して説明することができる。まず、図1を参照するに、航空機製造及び整備方法の図が有利な実施形態に従って描かれている。製造前段階では、航空機製造及び整備方法100において、図2の航空機200の仕様決定及び設計102、及び材料調達104を行なうことができる。
製造段階では、図2の航空機200の部品及びサブアセンブリ製造106、及びシステム統合108が行なわれる。その後、図2の航空機200は、証明書発行及び機体引き渡し110を経て、供用112される。顧客が供用112している間、図2の航空機200は、日常的なメンテナンス及び整備114を行うようにスケジューリングされ、このメンテナンス及び整備114は、改修、再構成、改装、及び他のメンテナンスまたは整備を含むことができる。
航空機製造及び整備方法100のプロセス群の各プロセスは、システムインテグレータ、サードパーティ、及び/又はオペレータによって行なうことができるか、または実行することができる。これらの例では、オペレータは顧客とすることができる。この説明を進めるために、システムインテグレータとして、これらには限定されないが、任意の数の航空機製造業者、及び航空機大手システムサブコントラクタを挙げることができ;サードパーティとして、これらには限定されないが、任意の数のベンダー、サブコントラクタ、及びサプライヤーを挙げることができ;そしてオペレータは、航空会社、リース会社、軍隊、航空機整備機関などとすることができる。
次に、図2を参照するに、有利な実施形態を実現することができる航空機の図が描かれている。この例では、航空機200は、図1の航空機製造及び整備方法100により製造され、そして複数のシステム204を搭載した機体202と、そして機内206と、を含むことができる。システム群204の例として、推進システム208、電気システム210、油圧システム212、及び環境システム214のうちの1つ以上を挙げることができる。任意の数の他のシステムを含めてもよい。航空宇宙用の例を示しているが、異なる有利な実施形態は、自動車産業のような他の産業に適用することができる。例えば、これに限定されないが、有利な実施形態によるプラズマアクチュエータは、自動車において用いることにより、気流を自動車の表面に沿って制御することができる。
本明細書において具体化される装置及び方法は、図1の航空機製造及び整備方法100の種々の段階のうちの少なくとも1つの段階において用いることができる。本明細書において使用されるように、「at least one of」というフレーズは、複数のアイテムを列挙して使用される場合に、列挙されるこれらのアイテムのうちの1つ以上のアイテムの異なる組み合わせを用いることができ、そして列挙されるアイテムの中の各アイテムの1つだけで済ませることができることを意味する。例えば、「at least one of item A, item B, and item C」は、例えばこれらには限定されないが、「item A(アイテムA)」または「item A and item B(アイテムA及びアイテムB)」を含むことができる。この例は更に、「item A, item B, and item C(アイテムA、アイテムB、及びアイテムC)」または「item B and item C(アイテムB及びアイテムC)」を含むことができる。
1つの例示的な例では、図1の部品及びサブアセンブリ製造106において製造される部品群またはサブアセンブリ群は、航空機200を図1において供用112している状態で製造される部品群またはサブアセンブリ群と同様の方法で組み立てる、または製造することができる。更に別の例として、多数の装置実施形態、方法実施形態、またはこれらの実施形態の組み合わせは、図1の部品及びサブアセンブリ製造106、及びシステム統合108のような製造段階において利用することができる。「A number(多数)」とは、アイテム群を指すために用いられる場合に、1つ以上のアイテムを意味する。例えば、多数の装置実施形態とは、1つ以上の装置実施形態である。多数の装置実施形態、方法実施形態、またはこれらの実施形態の組み合わせは、航空機200を供用112している状態で、そして/または航空機200に、図1のメンテナンス及び整備114が施されている状態で利用することができる。多数の異なる有利な実施形態を利用することにより、航空機200の組み立てを大幅に促進することができる、そして/または航空機200のコストを大幅に低減することができる。
異なる有利な実施形態では、多数の異なる注意事項を認識し、そして考慮に入れる。例えば、異なる有利な実施形態では、現在製造されているプラズマアクチュエータが、電気アークが生じるときに所望の通りに動作しない可能性があることを認識し、そして考慮に入れる。プラズマアクチュエータの2つの電極は、互いから絶縁体で分離することができる。絶縁体は、誘電体材料を使用して形成することができる。しかしながら、幾つかの場合では、電気アークは、絶縁体で分離された電極群の間に生じる可能性がある。例えば、電気アークが、プラズマアクチュエータのこれらの電極の間に生じる場合、これらの電極の間の誘電体材料は、所望の特性を持たなくなって、所望の特性を示すプラズマを形成することができない可能性がある。誘電体材料のこの変化によって、カーボン汚れが残る、または電極が蒸発する虞がある。その結果、プラズマアクチュエータは、所望の精度で機能することができなくなる。
異なる有利な実施形態では、電気アークが、構造を積層させてプラズマアクチュエータとして動作させるために使用される材料の内部に在るエアギャップまたは多数の空隙によって生じる可能性があることを認識し、そして考慮に入れる。これらのエアギャップ及び/又は多数の空隙によって、プラズマアクチュエータの局所的なイオン化加熱、及び動作不能が生じて、プラズマアクチュエータが所望の通りに機能しなくなる可能性がある。加熱による性能の変化は、アーク放電または過熱によって生じる可能性がある。更に、異なる有利な実施形態では、多くの場合、電極群が、でこぼこで起伏のある辺縁を有する可能性があり、これによって、電界容量が所望の容量よりも小さくなる虞があることを認識し、そして考慮に入れる。
使用することができるポリイミドのような幾つかの材料は、剛性を持っているので湾曲面に追従するように十分に屈曲することができない。このようなポリイミドの例が、デュポン社(DuPont)から入手することができるカプトン(Kapton:登録商標)である。更に、異なる有利な実施形態では、プラズマアクチュエータを製造するために使用することができる他の材料として、フォトリソグラフィー法による回路基板を挙げることができることを認識する。これらの基板の材料もまた、剛性を持っているので翼型のような湾曲面に取り付けるためには適さない可能性がある。
異なる有利な実施形態では更に、カプトン(登録商標)が、プラズマ放電で発生するオゾンによって劣化することを認識し、そして考慮に入れる。その結果、カプトン(登録商標)の特性が低下する虞がある。更に、使用によって、剥離が更に、異なる層に発生する虞がある。
従って、多数の異なる有利な実施形態は、プラズマアクチュエータに関する方法及び装置を提供する。装置は、可撓性材料からなる第1の層数の層と、誘電体材料からなる第2の層数の層と、第1電極と、そして第2電極と、を備えることができる。前記可撓性材料は、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有することができる。前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層は、前記可撓性材料からなる層と前記誘電体材料からなる層を交互に積層することにより設けることができる。前記第1電極は、前記第1の層数の層のうちの表面層に取り付けることができ、この場合、前記第1電極は空気に曝されるように構成される。前記第2電極は、多数の層の中の第2層に取り付けることができる。前記第1電極及び第2電極は、プラズマ場を電圧に応じて形成するように構成することができる。
次に、図3を参照するに、プラズマアクチュエータ環境の図が、有利な実施形態に従って描かれている。プラズマアクチュエータ環境300は、図2の航空機200に関して設定することができる環境の一例とすることができる。
この例示的な例では、プラズマアクチュエータ環境300は、表面304を有するプラットフォーム302を含むことができる。プラットフォーム302は、例えばこれに限定されないが、図2の航空機200とすることができる。表面304は、気流306が流れるように構成することができる。別の表現をすると、空気308は、表面304に沿って流れることができる。これらの例示的な例では、表面304は、多数の異なる形態を採ることができる。
例えば、これらには限定されないが、表面304は、翼型部の前縁、翼型部の後縁、ダクト、インレット(空気取り入れ口)、ストラット部、スタビライザー部、方向蛇、胴体、及び空気308が表面に沿って流れることができる他の適切な表面のうちの1つとして選択することができる。更に、表面304は、湾曲面309の形態を採ることができる。これらの例示的な例では、プラズマアクチュエータシステム310は、気流306を表面304に沿って変化させることができる。
図示のように、プラズマアクチュエータシステム310は、多数のプラズマアクチュエータ312と、電源システム314と、そしてコントローラ316と、を含むことができる。多数のプラズマアクチュエータ312によって、空気308の流れを表面304に沿って変化させて、気流306を変化させることができる。多数のプラズマアクチュエータ312はプラズマ318を発生させることができる。電源システム314は、交流電圧を多数のプラズマアクチュエータ312に供給することができる。この交流電流によって、プラズマ318を発生させることができる。
コントローラ316は、プラズマ318の発生量を、多数のアクチュエータ312によって制御することができる。コントローラ316は、入力313をオペレータ入力装置315から受信することができる。入力313によってコントローラ316は、気流306が表面304に沿って変化するようにプラズマ318を変化させることができる。表面304に沿った気流306の変化によって、プラットフォーム302が図2の航空機200の形態を採る場合のプラットフォーム302の動きを制御することができる。オペレータ入力装置315は、例えばこれらには限定されないが、フライトスティック、ヨーク、コントロールカラム、スイッチ、レバー、ボタン、ペダル、コンピュータ、及び/又は他の適切な入力装置とすることができる。
プラズマ318は、多数のプラズマアクチュエータ312の近傍の空気308中の粒子群の少なくとも一部がイオン化されるときに生成することができる。これらの例示的な例では、プラズマ318によって気流306を表面に沿って変化させる。
これらの例示的な例では、プラズマアクチュエータ320は、多数のプラズマアクチュエータ312内の1つのアクチュエータの一例である。プラズマアクチュエータ320は、第1の層数の層322と、そして第2の層数の層324と、を含むことができる。第1の層数の層322はそれぞれ、可撓性材料326により構成することができる。第2の層数の層324はそれぞれ、誘電体材料328により構成することができる。
この例示的な例では、可撓性材料326は可撓性329を有することができる。可撓性材料326は更に、接着性333を有することができる。更に、可撓性材料326は、熱可塑性可撓性材料327として選択することができる。例えば、可撓性材料326は、この例示的な例では、フッ化エチレンプロピレンとすることができる。フッ化エチレンプロピレンは、デュポン社(Dupont)からテフロン(登録商標:Teflon)−FEPとして入手することができる。他の有利な実施形態では、可撓性材料326は、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン、フルオロカーボン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、シリコーンテープ、熱可塑性可撓性材料、ポリウレタン、または他の或る適切な材料のうちの1つとして選択することができる。
誘電体材料328は電気絶縁体とすることができ、この電気絶縁体は、電界が印加されると分極することができる。誘電体材料328は、ポリイミド膜、4,4’−オキシジフェニレン−ピロメリットイミドまたは他の或る適切な誘電体材料328のうちの1つとして選択することができる。
第1の層数の層322及び第2の層数の層324は積層板330を形成することができる。例えば、第1の層数の層322及び第2の層数の層324は、互いに接合させることができる。第1の層数の層322は第2の層数の層324に、第1の層数の層322が第2の層数の層324に接着することにより接合することができる。例えば、可撓性材料326の接着性333によって、第1の層数の層322を第2の層数の層324に接着させることができる。
積層板330は、第1の層数の層322に第2の層数の層324を混在させることができるように構成することができる。この例示的な例では、第1の層数の層322に第2の層数の層324を、可撓性材料326からなる第1の層数の層322の中の1つの層と、誘電体材料328からなる第2の層数の層324の中の1つの層を積層板330内で交互に積層させることにより混在させることができる。
幾つかの例示的な例では、積層板330内で、第1の層数の層322の中の1つよりも多くの層を互いに接着させることができる、そして/または第2の層数の層324の中の1つよりも多くの層を互いに接着させることができる。例えば、第1の層数の層322の中の2つ以上の層を、第2の層数の層324の中の2つの層の間に接着させることができる、そして/または第2の層数の層324の中の2つ以上の層を、第1の層数の層322の中の2つの層の間に接着させることができる。
可撓性材料326は、可撓性材料326の可撓性329が、誘電体材料328の可撓性よりも大きくなるように選択することができる。可撓性材料326からなる第1の層数の層322に、誘電体材料328からなる第2の層数の層324を積層板330内で混在させることにより、積層板330を曲げて湾曲面309に追従させることができる。別の表現をすると、可撓性材料326に誘電体材料328を混在させることにより、プラズマアクチュエータ320に所望の可撓性331を付与することができる。プラズマアクチュエータ320の所望の可撓性331は、プラズマアクチュエータ320が、湾曲面309に追従するように構成することができるような可撓性とすることができる。
更に、これらの例示的な例では、積層板330は、湾曲面309に取り付けられるように構成することができる。積層板330は湾曲面309に、湾曲面309に接着剤323を用いて接着させることにより取り付けることができる。これらの例では、可撓性材料326からなる第1の層数の層322の中の1つの層を接着剤323として用いて、積層板330を湾曲面309に取り付けることができる。他の例では、接着剤323は、糊の形態を採ることができる、または他の或る適切な種類の接着剤の形態を採ることができる。
更に、誘電体材料328に可撓性材料326を混在させることにより、プラズマアクチュエータ320に、所望の成形性335、所望の耐久性341、所望の耐熱性337、所望の環境耐性339、及び他の所望の特徴のうちの少なくとも1つを付与することができる。所望の成形性335によって、プラズマアクチュエータ320を所望の形状に形成することができる。プラズマアクチュエータ320を所望の形状に、例えばこれに限定されないが、熱成形プロセスを用いて成形することができる。
所望の耐久性341によって、プラズマアクチュエータ320は、プラズマアクチュエータ320の不具合の発生を経時的に少なくなるようにすることができる。所望の耐熱性337は、プラズマアクチュエータ320が、選択される温度を最大とする発熱に耐え得る能力とすることができる。所望の環境耐性339によって、プラズマアクチュエータ320は、例えば風、雪、雨、化学物質、空気、及び/又は他の環境因子のような環境因子に耐えることができる。
誘電体材料328を含むが可撓性材料326は含まない積層板330は、可撓性材料326及び誘電体材料328を含む同じ厚さの積層板330の場合に得られる所望の可撓性331を実現することができない。この例示的な例では、可撓性材料326及び誘電体材料328を共に含む積層板330は、所望の環境耐性、所望の機械的耐性、及び所望の電気特性を実現するように構成することができる。
例えば、これに限定されないが、積層板330は、不所望の温度、化学物質、紫外線照射、及び/又は他の環境因子に対する耐性を実現するように構成することができる。更に、積層板330は、衝撃及び/又は疲労に耐えるように構成することができる。これらの例では、積層板330は、所望の絶縁耐力、所望のインピーダンス、所望の静電容量、及び/又は他の所望の電気特性を実現するように構成することができる。
また、プラズマアクチュエータ320は更に、第1電極332及び第2電極334を含むことができる。第1電極332は、第1の層数の層322の中の第1表面層336に取り付けることができる。第1表面層336は、積層板330の表面層とすることができる。このようにして、第1電極332は、これらの例では、空気308に曝されるように構成することができる。
第2電極334は、第1の層数の層322の中の層338に取り付けることができる。層338は、積層板330の内部340に配置することができる。幾つかの例示的な例では、層338は、積層板330の第2表面層342とすることができる。この例では、第2表面層342は、第1表面層336の反対側に位置することができる。
第1電極332及び第2電極334は、電圧348が第1電極332及び第2電極334に印加されると、プラズマ318を形成するように構成することができる。これらの例示的な例では、可撓性材料326からなる第1の層数の層322、及び誘電体材料328からなる第2の層数の層324は、第1電極332と第2電極334との間のアーク放電349を低減するように構成することができる。別の表現をすると、第1電極332と第2電極334との間のプラズマ318の放電を低減することができる。
第1電極332及び第2電極334は、導電材料により構成することができる。これらの導電材料は、多数の要素に基づいて選択することができ、これらの要素として、これらには限定されないが、電気伝導率、環境耐性、可撓性、及び/又は他の適切な要素を挙げることができる。例えば、第1電極332及び第2電極334は、銅、アルミニウム、スチール、ニッケル、チタン、チタン合金、金属合金、または他の適切な導電材料により構成することができる。
図3のプラズマアクチュエータ環境300は、有利な実施形態を実現することができる態様に物理的な、または構造上の制約があることを示すために図示しているのではない。図示される構成要素群の他に、そして/または代わりに、他の構成要素群を使用してもよい。幾つかの構成要素は、幾つかの有利な実施形態では不要とすることができる。また、ブロック群を提示して、幾つかの機能的構成要素を示している。これらのブロックのうちの1つ以上のブロックは、有利な実施形態において実現される場合に、組み合わせることができる、そして/または異なるブロックに分割することができる。
例えば、幾つかの有利な実施形態では、第3電極350は、第1の層数の層322、及び第2の層数の層324のうちの少なくとも1つの層に取り付けることができる。例えば、第3電極350は、第1の層数の層322の中の第1表面層336に取り付けることができる。他の有利な実施形態では、プラズマアクチュエータ320は、第1の層数の層322及び第2の層数の層324の他に、更に別の層を含むことができる。
例えば、これに限定されないが、プラズマアクチュエータ320は、第3の層数の層344を含むことができる。第3の層数の層344の各層は、メタ−アラミド材料のような材料により構成することができる。メタ−アラミド材料は、例えばこれに限定されないが、デュポン社(Dupont)から入手することができるノメックス(登録商標:Nomex)とすることができる。
更に他の有利な実施形態では、プラットフォーム302は、航空機200以外の他の形態を採ることができる。例えば、異なる有利な実施形態では、プラットフォーム302は、移動プラットフォーム、静止プラットフォーム、陸上構造物、水上構造物、宇宙構造物、及び/又は他の或る適切な物体のような他の形態を採ることができる。更に詳細には、異なる有利な実施形態は、例えばこれらには限定されないが、バス(bus)、人員運搬車、戦車、列車、自動車、宇宙船、水上艦、発電所、ダム(dam)、製造工場、建物、及び/又は他の或る適切な物体の形態のプラットフォーム302に適用することができる。
次に、図4を参照するに、有利な実施形態を実現することができる航空機の図が描かれている。航空機400は、図2の航空機200の1つの実施形態の一例であり、そして図3のプラットフォーム302の1つの実施形態の一例である。この例示的な例では、航空機400は、胴体406に取り付けられる翼402及び翼404を有することができる。航空機400は、翼に装着されたエンジン408と、翼に装着されたエンジン410と、そして尾翼412と、を含むことができる。
これらの例示的な例では、プラズマアクチュエータ413は航空機400の種々の表面に取り付けられる。図示のように、プラズマアクチュエータ414,416,418,及び420は、翼402の前縁422に配置することができる。プラズマアクチュエータ424,426,428,及び430は、翼404の前縁432に配置することができる。プラズマアクチュエータ434及び436は、胴体406の表面438に配置することができる。プラズマアクチュエータ440及び442は、尾翼の後縁444に配置することができる。
この例示的な例では、プラズマアクチュエータ414,416,418,420,424,426,428,430,434,436,440,及び442は、図3の多数のプラズマアクチュエータ312の例とすることができる。具体的には、プラズマアクチュエータ414,416,418,420,424,426,428,430,434,436,440,及び442は、図3のプラズマアクチュエータ320の例とすることができる。異なる有利な実施形態では、任意の数のプラズマアクチュエータを航空機400の任意の表面に配置して、空気の流れを表面に沿って制御することができる。
次に、図5を参照するに、翼の一部の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、翼404の一部500が描かれている。この例では、プラズマアクチュエータ428を翼404の一部500の表面504に取り付けることができる。
この例から分かるように、プラズマアクチュエータ428は、翼404の前縁506に配置することができる。プラズマアクチュエータ428は、翼404の前縁506の湾曲面508に追従する。プラズマアクチュエータ428は、空気の流れを表面504に沿って制御するように構成することができる。
この例示的な例では、プラズマアクチュエータ428は、湾曲面508に取り付けることができる。例えば、プラズマアクチュエータ428は、湾曲面508に取り付けられるアップリケの形状を採ることができる。プラズマアクチュエータ428は湾曲面508に、図3の接着剤323のような接着剤の付いているプラズマアクチュエータ428の面を湾曲面508に接着させることにより取り付けることができる。
次に、図6を参照するに、プラズマアクチュエータを取り付けた翼の一部の断面の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、プラズマアクチュエータ428を有する翼404の一部500の断面が描かれている。プラズマアクチュエータ428は、この図示の例では、作動していないので図3のプラズマ318のようなプラズマを形成していない。
空気600は、この例示的な例では、翼404の一部500の近傍を流れることができる。図示のように、翼404の前縁506の表面504に沿った空気600の流れは、表面504から離れてしまう。別の表現をすると、表面504に沿った気流602は、表面504の形状に所望の通りに近接して追従するということができない。例えば、これに限定されないが、気流602は、湾曲面508に所望の通りに近接して追従するということができない。また、この図示の例では、翼404は、揚力604を発生させることができる。
次に、図7を参照するに、プラズマアクチュエータを有する翼の一部の断面の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、プラズマアクチュエータ428を作動させることができ、そしてプラズマ700をプラズマアクチュエータ428に沿って形成することができる。
図示のように、プラズマ700によって、気流602が表面504に沿って表面504の形状に、プラズマ700が形成されない場合に比べてより接近して追従するようになる。例えば、これに限定されないが、プラズマ700によって、気流602が湾曲面508の曲線に、より接近して追従するようになる。他の例示的な例では、形成されるプラズマ700の量を変化させて、気流602が表面504の形状に接近して追従するときの接近度合いを調整することができる。
プラズマ700を変化させて気流602を変化させると、揚力604を変化させることもできる。例えば、これに限定されないが、揚力604は、形成されるプラズマ700の量の変化に依存して大きくする、または小さくすることができる。更に、プラズマ700の変化によって、例えばこれらに限定されないが、抗力特性、及び/又は他の適切な空力特性のような他の空力特性に変化を生じさせることができる。
次に、図8を参照するに、プラズマアクチュエータの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、プラズマアクチュエータ800は、図3のプラズマアクチュエータ320の1つの実施形態の一例である。更に、プラズマアクチュエータ800は、図4のプラズマアクチュエータ群413の中の1つのプラズマアクチュエータの1つの実施形態の一例とすることができる。
図示のように、プラズマアクチュエータ800は、第1表面層802、層803、層804、層805、層806、第2表面層807、第1電極808、及び第2電極809を含むことができる。この図示の例では、プラズマアクチュエータ800は、プラズマアクチュエータ800内の全ての層を積層して合体させる前の様子が図示されている。別の表現をすると、第1表面層802、層803、層804、層805、層806、及び第2表面層807は未だ、図3の積層板330のような積層板となるようには形成されていない。
第1表面層802、層804、層805、及び第2表面層807は、図3の可撓性材料326のような可撓性材料により構成することができる。この可撓性材料は、この例示的な例では、テフロン(登録商標:Teflon)−FTPとすることができる。更に、第1表面層802及び第2表面層807は、プラズマアクチュエータ800を周囲から保護するバリア層となることができる。層803及び層806は、図3の誘電体材料328のような誘電体材料により構成することができる。この誘電体材料は、カプトン(登録商標:Kapton)とすることができる。
この例示的な例では、第1電極808は、第1細長電極部810と、そして複数の細長電極部812と、を有する。複数の細長電極部812は、この例示的な例では、第1細長電極部810から、第1細長電極部810に略直交して延びている。第1電極808は、この例示的な例では、銅、アルミニウム、スチール、ニッケル、チタン、及びこれらの金属の合金、及び他の導電材料により構成することができる。
図示のように、リード線814及びリード線816は、第1電極808及び第2電極809にそれぞれ取り付けることができる。電圧を第1電極808及び第2電極809に、リード線814及びリード線816をそれぞれ介して印加することにより、図3のプラズマ318のようなプラズマを形成することができる。
次に、図9を参照するに、プラズマアクチュエータを断面で見た図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、プラズマアクチュエータ900は、図3のプラズマアクチュエータ320の1つの実施形態の一例である。更に、プラズマアクチュエータ900は、図4のプラズマアクチュエータ群413の中の1つのプラズマアクチュエータの1つの実施形態の一例とすることができる。
図示のように、プラズマアクチュエータ900は、第1表面層902、内側層904、第2表面層906、第1電極908、及び第2電極910を含むことができる。第1表面層902及び第2表面層906は、カプトン(登録商標:Kapton)のような誘電体材料により構成することができる。内側層904は、テフロン(登録商標:Teflon)−FEPのような可撓性材料により構成することができる。
第1表面層902、内側層904、及び第2表面層906は、この図示の例では、積層板912を形成することができる。積層板912は、図3の積層板330の1つの実施形態の一例である。
第1電極908は、第1表面層902に取り付けることができる。第2電極910は、第2表面層906に取り付けることができる。これらの例示的な例では、1つの電極は、積層板912内の1つの層に、当該層に接合させることにより取り付けることができる。他の例示的な例では、当該電極は当該層に、当該層内の材料の少なくとも一部を溶融させ、そして次に、当該材料を当該電極の接続部の近傍で再形成することができるようにすることにより取り付けることができる。
次に、図10を参照するに、プラズマアクチュエータを上方から見た図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、図9のプラズマアクチュエータ900の上面図が図示されている。図示のように、第1電極908が第1表面層902に取り付けられている様子が分かる。
次に、図11を参照するに、プラズマアクチュエータを底面から見た図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、図9のプラズマアクチュエータ900の底面図が図示されている。図示のように、第2電極910が第2表面層906に取り付けられている様子が分かる。
次に、図12を参照するに、プラズマアクチュエータの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例示的な例では、プラズマアクチュエータ1200は、図3のプラズマアクチュエータ320の1つの実施形態の一例である。更に、プラズマアクチュエータ1200は、図4のプラズマアクチュエータ群413の中の1つのプラズマアクチュエータの1つの実施形態の一例とすることができる。
図示のように、プラズマアクチュエータ1200は、第1表面層1202、層1204、層1206、層1208、層1210、及び第2表面層1212を含むことができる。この例示的な例では、第1表面層1202、層1206、及び層1210は、テフロン(登録商標:Teflon)−FEPのような可撓性材料により構成することができる。層1204、層1208、及び第2表面層1212は、カプトン(登録商標:Kapton)のような誘電体材料により構成することができる。第1表面層1202、層1204、層1206、層1208、層1210、及び第2表面層1212は積層板1211を形成することができる。
プラズマアクチュエータ1200は更に、第1電極1213及び第2電極1214を含むことができる。第1電極1213は、第1表面層1202に取り付けることができる。第2電極1214は、層1206及び層1210に取り付けることができ、かつ層1208の外側部分1215と層1208の外側部分1217との間に配置することができる。
更に、第2電極1214は、層1208、層1210、及び第2表面層1212で封止することができる。第2電極1214をこのように封止することにより、アーク放電が近くの物体に与える影響、及び/又はコロナ放電の影響を低減する、そして/または防止することができる。コロナ放電に不所望の電力が消費される可能性がある。
図示のように、接続経路1218、及び接続経路1218内の接続部1216は、第1電極1213から積層板1211の第1表面層1202、層1204、層1206、層1208、層1210、及び第2表面層1212を通って延在することができる。リード線を接続部1216に取り付けて、電圧を第1電極1213に印加することができるようにする。
同様にして、接続経路1222、及び接続経路1222内の接続部1220は、第2電極1214から積層板1211の層1210及び第2表面層1212を通って延在することができる。他の例示的な例では、リード線(図示せず)を接続部1220に取り付けて、電圧を第2電極1214に印加することができるようにする。
異なる有利な実施形態では、物理的構成要素群及び/又は特徴部群を積層板1211に組み込んで、プラズマアクチュエータ1200を、図3のプラットフォーム302の表面304のような、プラットフォームの表面に締結固定する、そして/または位置合わせすることができる。
次に、図13を参照するに、プラズマアクチュエータを製造するプロセスのフローチャートの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図13に示すプロセスは、図3のプラズマアクチュエータ環境300において実行することができる。更に、当該プロセスを実行して、図3のプラズマアクチュエータ320を製造することができる。
当該プロセスは、可撓性材料326からなる第1の層数の層322、及び誘電体材料328からなる第2の層数の層324を互いに接合させて複数の層を形成する(操作1300)ことから始まる。操作1300では、第1の層数の層322を第2の層数の層324に接合させる操作は、第1の層数の層322を第2の層数の層324に接着させることにより行なうことができる。可撓性材料326の接着性により、第1の層数の層322を第2の層数の層324に接着させることができる。
更に、幾つかの例示的な例では、第1の層数の層322及び第2の層数の層324を互いに、自動組立技術または他の積層技術を用いて接合させることができる。
複数の層は積層板330を形成することができる。複数の層は、可撓性材料326からなる第1の層数の層322の中の1つの層と、誘電体材料328からなる第2の層数の層324の中の1つの層が交互になる積層順を有することができる。可撓性材料326からなる第1の層数の層322は、第1表面層336を含むことができる。この例示的な例では、可撓性材料326は、誘電体材料328の可撓性よりも大きい可撓性329を有することができる。
その後、当該プロセスでは、第1電極332を第1表面層336に取り付けることができる(操作1302)。第1電極332は、空気308に曝されるように構成することができる。操作1302では、第1電極332を第1表面層336に、第1表面層336に接合させることにより取り付けることができる。幾つかの例示的な例では、第1電極332を第1表面層336に、第1表面層336内の可撓性材料326の一部を溶融させ、そして可撓性材料326の溶融部分を第1電極332の近傍で再形成することができるようにすることにより取り付けることができる。可撓性材料326の溶融部分を第1電極332の近傍で再形成することができるが、第1電極332の少なくとも一部は、空気308に曝されてもよい。
次に、当該プロセスでは、第2電極334を、可撓性材料326からなる第1の層数の層322の中の層338に取り付けることができ(操作1304)、当該プロセスはその後、終了する。層338は、幾つかの例示的な例では、第2表面層342とすることができる。第1電極332及び第2電極334は、プラズマ318を、電圧348が第1電極332及び第2電極334に印加されると形成するように構成することができる。
この例示的な例では、第1の層数の層322、第2の層数の層324、第1電極332、及び第2電極334は、プラズマアクチュエータ320を形成する。プラズマアクチュエータ320を用いて、気流306をプラットフォーム302の表面304に沿って変化させることができる。
他の例示的な例では、操作1302及び操作1304は、第1電極332、及び第2電極334を、化学気相堆積法を用いて堆積させることにより行なうこともできる。更に他の例では、操作1302及び操作1304は、半導体処理方法、エッチング法、プリント基板配線技術、スパッタリング法、直接描画法、及び/又は他の適切な方法を用いて行なうことができる。
次に、図14を参照するに、気流を制御するプロセスのフローチャートの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図14に示すプロセスは、図3のプラズマアクチュエータ環境300において実行することができる。更に、このプロセスは、図3のプラズマアクチュエータシステム310を用いて実行することができる。
当該プロセスは、多数のプラズマアクチュエータ312により形成されるプラズマ318を変化させる(操作1400)ことから始まる。操作1400では、多数のプラズマアクチュエータ312の各プラズマアクチュエータは、図13に記載されるプロセスを用いて製造することができる。更に、多数のプラズマアクチュエータ312の各プラズマアクチュエータは、可撓性材料326からなる第1の層数の層322、誘電体材料328からなる第2の層数の層324、第1電極332、及び第2電極334により構成することができる。
プラズマ318は、多数のプラズマアクチュエータ312の各プラズマアクチュエータの第1電極332及び第2電極334によって、電圧が第1電極332及び第2電極334に印加されると形成することができる。多数のプラズマアクチュエータ312は、プラットフォーム302の表面304に取り付けることができる。
操作1400では、プラズマ318は、プラズマ318の形成を停止する操作、プラズマ318の形成を開始する操作、及び形成されるプラズマ318の量を変化させる操作のうちの少なくとも1つの操作を行なうことによりを変化させることができる。例えば、これに限定されないが、プラズマ318は、プラズマ318が無い状態をプラズマ318がある状態に、多数のプラズマアクチュエータ312を用いて変化させることにより、変化させることができる。更に、プラズマ318を変化させる際に、プラズマ318を、現在の量のプラズマ318から異なる量のプラズマ318に変化させることができる。
次に、当該プロセスでは、気流306を表面304に沿って、プラズマ318の変化に応じて変更することができ(操作1402)、当該プロセスはその後、終了する。プラズマ318を操作1400において変化させることにより、表面304からの気流306の剥離を操作1402において低減することができる。別の表現をすると、操作1402では、気流306を変更して、表面304に沿った空気308の動きが、プラズマ318がある状態で、プラズマ318が無い状態と比べて、表面304により近く接近して表面304の形状に追従するようにすることができる。
次に、図15を参照するに、気流を、航空機の表面に沿って制御するプロセスのフローチャートの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図15に示すプロセスは、図3のプラズマアクチュエータ環境300において実行することができる。更に、このプロセスは、気流306を、図4の航空機400の形態のプラットフォーム302に沿って制御するために実行することができる。
当該プロセスは、入力313をオペレータ入力装置315から受信する(操作1500)ことから始まる。入力313から航空機400が行なっている飛行を特定することができる。例えば、入力313から、航空機400の旋回、上昇、降下、または他の或る適切な種類の飛行を特定することができる。この例示的な例では、オペレータ入力装置315は、例えばこれらには限定されないが、航空機400のフライトスティック(flight stick)、ヨーク(yoke)、コントロールカラム(control column)、スイッチ、レバー、ボタン、ペダル、コンピュータ、または他の或る適切なオペレータ入力装置の形態を採ることができる。
他の例示的な例では、入力313は、航空機400に搭乗しているパイロットが行なうことができる。次に、入力313は、コンピュータの形態のオペレータ入力装置315によって処理することができる。
他の例示的な例では、オペレータ入力装置315は、航空機400に搭載されていないコンピュータまたは遠隔制御入力装置の形態を採ることができる。別の表現をすると、幾つかの場合では、オペレータは人間とすることができるのに対し、別の場合では、オペレータはコンピュータプログラムとすることができる。コンピュータプログラムは、例えばこれに限定されないが、無人航空機で使うことができる。
次に、当該プロセスでは、多数のプラズマアクチュエータを航空機400のプラズマアクチュエータ群413の中から入力313に基づいて特定することができる(操作1502)。例えば、入力313から、航空機400の旋回飛行が特定されると、当該プロセスでは、翼402のプラズマアクチュエータ414,416,418,及び420、及び翼404のプラズマアクチュエータ424,426,428,及び430を特定することができる。これらのプラズマアクチュエータは、旋回飛行を行なうときに用いることができる。
その後、当該プロセスでは、特定される多数のプラズマアクチュエータの各プラズマアクチュエータへの信号を生成して、特定される多数のプラズマアクチュエータにより形成されるプラズマ318を変化させることができる(操作1504)。1つの例示的な例として、プラズマ318が無い状態では、当該信号によって、特定される多数のプラズマアクチュエータを作動させてプラズマ318を形成することができる。別の例示的な例として、当該信号によって、多数のプラズマアクチュエータが、形成されるプラズマ318の量を変化させるようにすることができる。
次に、当該プロセスでは、気流306を航空機400の表面に沿って、当該信号を生成してプラズマ318を変化させるのに応じて変更することができ(操作1506)、当該プロセスはその後、終了する。操作1506では、気流306を航空機400の翼402及び翼404の表面に沿って、具体的には特定される多数のプラズマアクチュエータを用いて変更することができる。その結果、このプロセスでは、航空機400の動きを変化させることができる。
この例示的な例では、翼402及び翼404の表面に沿って流れる気流を変更して、翼402及び翼404の揚力を変化させることにより、入力313から特定される旋回飛行を行なうことができる。
異なる図示の実施形態におけるフローチャート及びブロック図は、異なる有利な実施形態における装置及び方法の数通りの実施形態の構造、機能、及び動作を示している。この点に関して、これらのフローチャート図またはブロック図における各ブロックは、モジュール、セグメント、機能、及び/又は操作またはステップの一部を表わすことができる。幾つかの別の実施形態では、ブロックに記述される機能または機能群は、これらの図に記述される順番とは異なる順番で行なうことができる。例えば、幾つかの場合では、連続して示される2つのブロックは、略同時に実行することができる、またはこれらのブロックを、搭載される機能によって異なるが、逆の順番で実行することができる場合がある。また、フローチャート図またはブロック図における図示のブロック群の他に、他のブロック群を追加することができる。
異なる有利な実施形態の説明を提供して、図示及び記述を行なってきたが、当該説明を網羅的に記載しようとするものではない、または開示される構成の実施形態に限定しようとするものではない。多くの変形及び変更が存在することはこの技術分野の当業者には明らかである。更に、異なる有利な実施形態は、他の有利な実施形態とは異なる利点を提供することができる。選択される実施形態または実施形態群は、これらの実施形態の原理、実際の用途を最も分かり易く説明するために、そしてこの技術分野の他の当業者が、想定される特定の使用に適合するように種々の変更が為される種々の実施形態に関する開示を理解することができるように選択され、そして記載されている。

Claims (15)

  1. 可撓性材料からなる第1の層数の層と、
    誘電体材料からなる第2の層数の層であって、前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を混在させる、前記誘電体材料からなる第2の層数の層と、
    前記第1の層数の層の中の表面層に取り付けられる第1電極であって、前記第1電極が空気に曝されるように構成される、前記第1電極と、
    前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けられる第2電極であって、前記第1電極及び前記第2電極が、プラズマを電圧に応じて形成するように構成される、前記第2電極と、
    を備える、装置。
  2. 前記可撓性材料は、前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、プラズマアクチュエータを形成し、そして前記プラズマアクチュエータは、気流が流れるように構成される表面に追従するように構成される可撓性を有する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1の層数の層に前記第2の層数の層を、前記第1の層数の層の中の前記可撓性材料からなる層と前記第2の層数の層の中の前記誘電体材料からなる層を交互に積層することにより混在させる、請求項1に記載の装置。
  5. 前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層は積層板を形成し、そして前記積層板は、曲がって湾曲面に追従するように構成される、請求項1に記載の装置。
  6. 前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、所望の可撓性、所望の成形性、所望の耐久性、所望の耐熱性、及び所望の環境耐性のうちの少なくとも1つを有するプラズマアクチュエータを形成する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層、及び前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層は、前記第1電極と前記第2電極との間のアーク放電を低減するように構成される、請求項1に記載の装置。
  8. 前記表面層は第1表面層であり、そして前記装置は更に:
    前記第1電極に接続される接続部を備え、前記接続部は、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を貫通して、前記第1表面層とは反対側の第2表面層にまで延びる、請求項1に記載の装置。
  9. 前記第1電極は、複数の第2細長電極部が第1細長電極部から延出する構成の第1細長電極部を有する、請求項1に記載の装置。
  10. 更に:
    前記第1の層数の層の中の1つの層、及び前記第2の層数の層の中の1つの層のうちの少なくとも1つの層に取り付けられる第3電極を備える、請求項1に記載の装置。
  11. プラズマアクチュエータを製造する方法であって、前記方法は:
    可撓性材料からなる第1の層数の層、及び誘電体材料からなる第2の層数の層を互いに接合させて複数の層を形成するステップであって、前記複数の層が混在し、前記複数の層の表面層が前記可撓性材料からなる層を含み、前記可撓性材料が前記誘電体材料よりも大きい可撓性を有する、前記形成するステップと、
    第1電極を前記表面層に取り付けるステップであって、前記第1電極が空気に曝されるように構成される、前記取り付けるステップと、
    第2電極を、前記第1の層数の層、及び前記第2の層数の層のうちの一方の層数の層の中の第2層に取り付けるステップであって、前記第1電極及び前記第2電極が、プラズマを電圧に応じて形成するように構成される、前記取り付けるステップと、
    を含む、方法。
  12. 前記第1の層数の層、前記第2の層数の層、前記第1電極、及び前記第2電極は、プラズマアクチュエータを形成し、そして前記プラズマアクチュエータは、気流が流れるように構成される表面に追従するように構成される可撓性を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 更に:
    前記複数の層を、前記可撓性材料からなる前記第1の層数の層の中の1つの層と前記誘電体材料からなる前記第2の層数の層の中の1つの層を交互に積層することにより混在させるステップを含む、請求項11に記載の方法。
  14. 更に:
    熱成形プロセスを用いて、前記第1の層数の層及び前記第2の層数の層を備える積層板を成形するステップを含み、前記積層板は、曲がって湾曲面に追従するように構成される、請求項11に記載の方法。
  15. 更に:
    第3電極を、前記第1の層数の層の中の1つの層、及び前記第2の層数の層の中の1つの層のうちの少なくとも1つの層に取り付けるステップを含む、請求項14に記載の方法。
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