JP2013530420A - 可搬型メディア再生装置に関するオーディオ・システム等化処理 - Google Patents

可搬型メディア再生装置に関するオーディオ・システム等化処理 Download PDF

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Abstract

本明細書は、本発明を実施するための方法、装置、システムおよび当該方法を実行するよう処理システムに指令するためにコンピュータ可読記憶媒体上にコード化されているロジックを開示する。本発明に係る方法は、可搬型メディア装置内において、当該可搬型メディア装置とこれに接続された再生システムとから成る全体のシステムに対して、少なくとも補正処理(例えば等化処理)を実行するために、例えば、等化処理フィルターのような補正フィルターを直接的に適用する動作を含んでいる。さらに、本発明に係る方法は、当該再生システムの上で一つ以上の較正用信号を再生することにより、複数の補正フィルターを決定し、この動作と並行して、当該可搬型メディア装置の上で結果として得られる音響フィールドをレコーディングする。

Description

本発明は、一般的には音声信号処理に関係し、より具体的には、可搬型メディア装置のためのオーディオ・システム等化処理と関係する。本願に関し、2010年5月6日付けで出願され、参照によって本願の明細書中に組み込まれる「米国仮特許出願第332,159号」に基づく優先権の利益を主張する。
メディアの再生に関して、可搬型メディア装置は非常に広く普及した手段となっている。例えば「iPod(登録商標)」のようにデジタル形式で記憶されたオーディオを再生する装置、および携帯電話は、音楽と映像音声コンテンツの両方を再生するために使用される。このような装置に関してますます拡大するトレンドは、オーディオを再生するための多種多様な再生装置及び再生システムに対するこれら可搬型メディア装置の接続機能である。例えば、あるユーザは、例えば、スピーカーを含んだホーム・シアター・システム、スピーカーを有するテレビ、またはスピーカーを有するスタンドアロン型のドッキング・ステーション等の再生システムに自分のiPodを接続するだろう。これらの再生システムの各々は、同一の可搬型メディア装置を接続することが可能な異なる再生システムの例示である。
デジタル形式で記憶されたオーディオのための可搬型再生装置は、10年以上にわたって利用可能であり、ディスクやテープの上にデジタル形式で記憶されたオーディオの再生のための可搬型装置もまた、ここ10年くらいの間にわたって利用可能であったものの、そのような可搬型装置が、可能な再生システムの集合の中の一つに接続された時に、そのような可搬型装置からのオーディオ再生の等化処理に関する必要性が依然として存在する。このような装置がどれほど長い間にわたって商用目的で利用可能であったかを示す例として、カリフォルニア州にあるDiamond Multimedia社が製造するRIOポータブル再生装置は、MP3ファイルの再生装置として1998年に市場に投入されている。韓国にあるHanGo Electronics社が製造するPJB-100パーソナルジュークボックスは、1999年に商用目的で市場に投入され、初のハードディスク・ドライブに基づく再生装置として一般に認知されている。アップル社のiPodは2001年に市場投入された。これらの装置の各々は、デジタル形式で記憶された圧縮形式オーディオを解凍処理し、レンダリング処理するために、デジタル・プロセッサを含んでいた。
聴取体験を改善するために、可搬型メディア装置とこれが接続される再生システムから成る全体のシステムに関して等化処理を行うために、当該可搬型メディア装置内においてオーディオ信号に直接適用される等化処理フィルターを当該可搬型メディア装置用内に含めることには優位性がある。加えて、可搬型メディア装置とこれが接続される再生システムから成る全体のシステムに関して等化処理を行うために、当該可搬型メディア装置内に等化処理フィルターの複数個の組を含め、この時、当該可搬型デバイスを接続することが可能な複数の再生システムの中の異なる各々に対して等化処理フィルターの各組がそれぞれ適用可能であるようにすることにさらに優位性がある。さらに、可搬型メディア装置とこれが接続される再生システムから成る全体のシステムに関して等化処理を行うために、当該可搬型メディア装置を使用して、ある特定の再生システムに接続された可搬型メディア装置において使用するための等化処理フィルターの一つの組を決定する方法であって、エンド・ユーザによって操作される方法を提供することにもまた優位性がある。
本発明の実施形態は、方法、装置、システムおよび当該方法を実行するよう処理システムに指令するためにコンピュータ可読記憶媒体上にコード化されているロジックを含んでいる。本発明に係る方法は、可搬型メディア装置内において、当該可搬型メディア装置とこれに接続された再生システムとから成る全体のシステムに対して、少なくとも補正処理(例えば等化処理)を実行するために、例えば、等化処理フィルターのような補正フィルターを直接的に適用する動作を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態は、可搬型メディア装置を動作させる方法を含む。この方法は、可搬型メディア装置が特定の再生システムと接続されている間、特定の聴取環境設定における前記可搬型メディア装置と前記再生システムとの組み合わせの上でオーディオ信号を再生する動作ステップであって、前記可搬型メディア装置は、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用し、前記特定の一組は、事前に記憶された前記補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの中から選択される、動作ステップを備えている。前記補正フィルターの一つ以上の組から成る前記集まりまたはこれに関する前記データは、前記可搬型メディア装置内に事前に記憶されている。前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられている。一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組は、以下の動作段階を含む較正方法を実行することによって決定される。すなわち、特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングする動作であって、前記可搬型メディア装置に内蔵されまたは接続され、特定の聴取環境設定に関して所望される一つ以上の聴取者位置に配置されたマイクロフォンを使用して、前記レコーディング動作が実行される、動作段階と、前記音響フィールドの前記レコーディング内容を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組を決定する動作段階と、前記特定の再生システムのために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作段階とを前記較正方法は含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態は、可搬型メディア装置を動作させる方法を含む。この方法は、特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングする動作であって、前記可搬型メディア装置に内蔵されまたは接続され、特定の聴取環境設定に関して所望される一つ以上の聴取者位置に配置されたマイクロフォンを使用して、前記レコーディング動作が実行される、動作段階を含んでいる。また、この方法は、前記音響フィールドの前記レコーディング内容を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組を決定する動作段階と、前記特定の再生システムのために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作段階とを含んでおり、これらの動作段階の実行により、前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムと接続されている間、特定の聴取環境設定における前記可搬型メディア装置と前記再生システムとの組み合わせの上でオーディオ信号可能であると同時に、前記可搬型メディア装置は、一つ以上の補正フィルターから成る前記決定された特定の一組を適用することが可能である。
本発明の幾つかの版においては、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作は、可搬型メディア装置内において、事前に記憶された前記補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの中へと実行され、前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられている。
本発明の幾つかの実施形態は、可搬型メディア装置であって、選択されたオーディオ信号を再生するように構成された再生サブシステムと、前記再生サブシステムに接続され、オーディオ信号の再生動作の間、前記オーディオ信号に対して一つ以上の補正フィルターから成る組を適用するように構成されたフィルター・サブシステムと、を含む可搬型メディア装置を含んでいる。これらに加えて、前記可搬型メディア装置は、前記可搬型メディア装置を再生システムに含まれる整合した接続と接続するように構成された接続機能と、ユーザからの入力を受け取るように構成されたユーザ・インターフェースと、マイクロフォン又はマイクロフォンへの接続機能とをさらに含んでいる。特定の聴取環境設定において前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムと接続されている場合に、前記特定の再生システムを介したオーディオ信号の再生動作の間、フィルター・サブシステムは、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられ、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用するように構成されている。一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組は、可搬型メディア装置内に事前に記憶された補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの一部分であり、前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられている。本発明の幾つかの版においては、本発明に係る可搬型メディア装置は、特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングするように構成され、このレコーディング動作は、前記可搬型メディア装置に内蔵されまたは接続され、特定の聴取環境設定に関する一つ以上の聴取者位置に配置されたマイクロフォンを使用して実行される。上記した幾つかの版においては、本発明に係る可搬型メディア装置は、前記音響フィールドの前記レコーディング内容を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を決定し、前記特定の再生システムのために、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させるようにさらに構成される。
本発明の幾つかの実施形態は、可搬型メディア装置であって、オーディオ信号を再生する再生手段と、前記再生手段により前記オーディオ信号を再生している間、オーディオ信号に対して一つ以上の補正フィルターから成る一組を適用するように構成されたフィルタリング手段と、前記可搬型メディア装置を再生システムに接続する接続手段と、ユーザから入力を受け付ける手段と、音響フィールドをレコーディングする記録手段とを含む可搬型メディア装置を含んでいる。特定の聴取環境設定において前記可搬型メディア装置が前記接続手段によって前記特定の再生システムと接続されている場合に、前記特定の再生システムを介したオーディオ信号の再生動作の間、フィルタリング手段は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられ、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用するように構成されている。一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組は、可搬型メディア装置内に事前に記憶された補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの一部分であり、前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられている。本発明の幾つかの版は、上記手段に加えて、前記音響フィールドの前記レコーディング内容を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組を決定する解析手段と、前記特定の再生システムのために、一つ以上の前記補正フィルターから成る一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる記憶手段をさらに含んでいる。前記記録手段は、特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングするように構成され、このレコーディング動作は、前記可搬型メディア装置に内蔵されまたは接続され、特定の聴取環境設定に関する一つ以上の聴取者位置に配置されたマイクロフォンを使用して実行される。前記解析手段は、前記音響フィールドの前記レコーディング内容を解析して、少なくとも特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を決定するように構成され、前記記憶手段は、前記特定の再生システムのために、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させるように構成される。
本発明の特定の実施形態は、これらの側面、技術的特徴または優位性の全てまたは一部を実現することが可能であるか、又はいずれも実現しない。本発明の特定の実施形態は、上記以外の他の側面、技術的特徴または優位性の一つ以上を実現することが可能であり、本明細書に添付した請求項及び図面の記載および本明細書の発明の詳細な説明の欄の記載から直ちに自明であるといえる側面、技術的特徴または優位性の一つ以上を実現することが可能である。
ユーザ、可搬型メディア装置および当該可搬型メディア装置を接続することが可能な再生システムの簡略化された外観を示し、図中の各構成要素は、較正動作モード時におけるものを示す図 ユーザ、可搬型メディア装置および当該可搬型メディア装置を接続することが可能な再生システムの簡略化された外観を示し、図中の各構成要素は、再生動作モード時におけるものを示す図 本発明の少なくとも一つ以上の技術的特徴を含んでいる可搬型メディア装置の例示的な一実施形態を図示する簡略化されたブロック図 可搬型メディア装置が接続可能であり、本発明の技術的特徴を実施する際に、当該可搬型メディア装置が接続される再生システムの例示的な一実施形態を図示する簡略化されたブロック図。 較正方法の一実施形態を示す簡略化されたフロー図 補正フィルターの組の集まりに関するデータが記憶された可搬型メディア装置を操作する方法を示す簡略化されたフロー図 本発明の幾つかの実施形態に従い、補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりに関するデータのリモート記憶装置を含む一実装態様を図示する簡略化されたブロック図
図1Aおよび図1Bはそれぞれ、ユーザ141、可搬型メディア装置121および当該可搬型メディア装置を接続することが可能な再生システム103の簡略化された外観を示し、ここで、図1A中の各構成要素は、較正動作モード時におけるものを示し、他方、図1B中の各構成要素は、再生動作モード時におけるものを示す。
可搬型メディア装置121は、この場合においては再生システム103である再生システムに含まれる整合した接続に対して当該可搬型メディア装置を接続するように構成された接続機能127を含んでいる。さらに、可搬型メディア装置121は、典型的には、ディスプレイ装置とユーザ入力機構を含んでいるユーザ・インターフェース123をも含んでおり、このようなユーザ入力機構は、ユーザ141からコマンドを受け付けるように構成されている。また、可搬型メディア装置121は、選択されたオーディオ信号を再生するように構成された再生サブシステム128、および再生サブシステム128に接続され、オーディオ信号の再生動作の間、当該オーディオ信号に対して一つ以上の補正フィルターから成る組を適用するように構成されたフィルター・サブシステム129をさらに含んでいる。図1Aおよび図1Bには示されていないが、当該装置のより詳細な図面には示されているその他の構成要素は、プロセッサとストレージ・サブシステムとを含んでおり、本発明の幾つかの実施形態において、これらの構成要素は、再生サブシステム128およびフィルター・サブシステムの中に含まれている。当該ストレージ・サブシステムは、補正フィルターの一つ以上の組に関するデータを記憶し、特定の一組に関する当該データをフィルター・サブシステムにおいて適用するように構成されている。
再生システム103は、少なくとも一つのラウド・スピーカー105(図中に例示した再生システムにおいては、2個のスピーカーが示されている)一つ以上のオーディオ増幅器を含んでいる再生モジュール107を含んでいる。
本発明の一実施態様を図示する図1Bは、可搬型メディア装置121内に記憶されたメディア・ファイルからの音声信号の通常の再生動作を備えており、この時、可搬型メディア装置121は、可搬型メディア装置121と再生システム103のそれぞれの上にある接続機能127と113を介して再生システム103に接続されている。ユーザ141は、ある特定の聴取者位置に立っている。再生システムおよび聴取者に関するある特定の聴取環境および聴取者位置は一つの聴取環境設定を定義する。当該可搬型メディア装置およびある特定の再生システムの組み合わせにおいてオーディオ信号を再生する動作は、当該可搬型メディア装置による以下の動作と並行して実行される。すなわち、可搬型メディア装置121は、フィルター・サブシステム129を使用して、事前に記憶された補正フィルターの一つ以上の組の中からこの特定の再生システム103および聴取環境設定に関して選択された一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用する。
以下においてより詳細に後述するとおり、例えば、複数のフィルターに関するデータの形式で表され、補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりは、聴取環境設定に関して可搬型メディア装置121内に事前に記憶される。それぞれが一つ以上の補正フィルターから成り、当該集まりの中に含まれる各組は、対応する再生システムおよび対応する聴取環境設定に関係付けられる。
図1Aは、本発明の別の側面を例示し、少なくとも特定の再生システムおよび聴取環境設定に関する等化処理を実行するために、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を決定する較正方法を図示し、この例における再生システムは、再生システム103である。可搬型メディア装置121は、内蔵型のマイクロフォンを含むか、又は少なくとも一つのマイクロフォン125に接続することが可能である。当該較正方法は、特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号111から結果として得られる音響フィールドを可搬型メディア装置121の上にレコーディングする動作を含んでおり、マイクロフォン125は、特定の聴取環境設定に関して所望される一つ以上の聴取者位置に配置されている。当該較正方法は、音響フィールドの当該レコーディング内容を解析して、少なくとも当該特定の再生システムに関する(および場合によっては、さらに聴取環境設定に関する)等化処理を実行するために、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組に関するデータを決定する動作、及び当該特定の再生システム(および場合によっては、さらに聴取環境設定)のために、一つ以上の補正フィルターから成る当該特定の一組に関する当該データを可搬型メディア装置121内に記憶させる動作を含んでいる。本発明の幾つかの実施形態においては、当該較正方法は、上記したレコーディング動作を幾つかの場所から実行し、それらの結果を平均化する動作も含み得る。このように、聴取環境設定と関係付けられた2箇所以上の所望される聴取者位置が存在し得る。
このようにして、補正フィルターの複数の組から成る集まりに関するデータは可搬型メディア装置内に事前に記憶され、当該集まりの中の各組は、対応する再生システムおよび対応する聴取環境設定と関係付けられている。
本発明の技術的範囲は、可搬型メディア装置のタイプによっては制限されない。当該可搬型メディア装置が満たすべき最小限の要件は、デジタル形式で記憶されたオーディオを再生する機能を有さなくてはならず、一つ以上のマイクロフォンに接続されている、または接続することが可能でなくてはならないことと、複数の再生システムの中の任意の一つと接続することが可能でなければならないという要件である。可搬型メディア装置の具体例としては、以下のオーディオ再生装置を含むがこれらだけに限定はされない。例えば、Apple社のiPod(登録商標)、Sandisk社のSANSA(登録商標)、Creative社のZEN VISION(登録商標)、Microsoft社のZUNE(登録商標)、その他、多すぎて全てを列挙しきれない他のメーカー製の他のモデルなどである。これら以外の更なる具定例としては、オーディオ記憶部と、再生機能を有する携帯電話などを含むが、これだけに限定はされない。これらの携帯電話は、殆ど全ての携帯電話機メーカーによって製造されており、所謂「スマート・セルラー電話」と呼ばれており、これらは例えば、Apple社のiPhone(登録商標)、Google社のNEXUS ONE(登録商標)および多すぎて全てを列挙しきれない他の数多くのモデルなどである。これらの中の多くは、デジタル形式で記憶されたオーディオ・データのみならず、デジタル形式で記憶されたオーディオ・データを一部に含むことが可能であり、かつ、デジタル形式で記憶されている映像ファイルのような映像音声コンテンツをも再生する機能を有する。
さらに、本発明の技術的範囲は、再生システムのタイプによっても制限されない。当該再生システムが満たすべき最小限の要件は、一つ以上のスピーカーを含まなくてはならず、有線接続、無線接続、あるいは有線又は無線のネットワークを介して、直接的に又はドッキング接続する形で可搬型メディア装置と接続する機能を有さなくてはならないという要件である。上記した最小限の要件にはさらに、可搬型メディア装置と接続されている間に、当該可搬型メディア装置から少なくともオーディオ・コンテンツを含んでいる少なくとも一つの信号を受信し、当該信号内のオーディオを再生する機能を有さなくてはならないという要件を含む。加えて、上記した最小限の要件にはさらに、当該再生システム内に記憶することが可能であるか、当該再生システム内のストレージ・サブシステム上にロードすることが可能であるか、または外部にある較正用信号の供給源から当該再生システムに送信することが可能であるかのいずれかである一つ以上の較正用ファイルを再生する機能を有さなければならないという要件を含む。再生システムの具体例としては、可搬型メディア装置の特定のモデルのための接続機構を含むように設計された所謂「ドッキング型スピーカー」を含んでいるがこれだけに限定はされない。例えば、米国にある著名なショッピングWebサイトである「Amazon.com」は、2010年3月16日付けで、電子製品の分野における「iPodスピーカー」をキーワードとする検索結果として、1953個のアイテムを列挙しており、「ドッキング型スピーカー」をキーワードとする検索結果として、1295個のアイテムを列挙している。再生システムの具体例には、ホーム・シアター受信機を含むホーム・シアター・システムがさらに含まれるが、これだけに限定はされない。ホーム・シアター・システムの幾つかは、可搬型メディア装置の特定のモデルのための接続機構をさらに含み、その他のホーム・シアター・システムは、音声(RCA)コネクターおよびTRS(Tip、Ring、Sleeve)のためのソケットまたはTRRS(Tip、Ring、Ring、Sleeve)コネクターのような一般的な入力コネクターを含んでいる。その他、再生システムの具体例には、ラウド・スピーカーを内蔵するか、又はこれと接続可能であるテレビがさらに含まれるが、これだけに限定はされない。このようなテレビは、一般的には、外部オーディオ端子を含んでいる。さらに、再生システムの具体例には、自動車用オーディオ・システムが含まれるが、これだけに限定はされず、このような自動車用オーディオ・システムは、2010年の時点において、一般的に、可搬型メディア装置の特定のモデルのための接続機構および/またはTRS(Tip、Ring、Sleeve)のためのソケットやTRRS(Tip、Ring、Ring、Sleeve)コネクターのような一般的な入力コネクターを含んでいる。
特定の可搬型メディア装置は、2つ以上の再生システムと接続することが可能であるから、後述する本発明の実施形態は、特に有用である。
図2は、本発明の少なくとも一つ以上の技術的特徴を含んでいる可搬型メディア装置の例示的な一実施形態を図示する簡略化されたブロック図である。必ずしも全ての可搬型メディア装置が図2に図示された全ての構成要素を含んでいるとは限らず、さらには、幾つかの可搬型メディア装置は、図2に図示されていない追加の構成要素を含んでいる場合があることが当該技術分野における当業者には明らかであろう。
可搬型メディア装置121を成すデジタル構成要素は、バス・サブシステム241によって接続された複数の構成要素を含み、バス・サブシステム241は、純粋に図面の記載を単純化する目的で単一バスとして図示されている。これら複数のデジタル構成要素は、少なくとも一つのプロセッサ243、ストレージ・サブシステム245、ユーザ・インターフェース123、主コネクター211と接続された少なくとも一つのデジタル・インターフェース231、一つ以上のデジタル/アナログ変換回路(DAC)および一つ以上のアナログ/デジタル変換回路(ADC)を含んでおり、DACは、デジタル化されたオーディオ信号のようなデジタル情報を、アナログ・サブシステム225内の一つ以上のオーディオ増幅回路を介して再生するために、アナログのオーディオ信号に変換するためのものであり、ADCは、アナログのオーディオ信号をデジタル化されたアナログ信号に変換するためのものである。図中のDACおよびADCは、これらと関係付けられたインターフェースと共にモジュール233として図示されている。図中のDACおよびADC 233は、アナログ・サブシステム225と接続されている。この他、可搬型メディア装置121は、少なくとも一つの無線インターフェース249をさらに含んでおり、無線インターフェース249の例としては、無線ネットワーク・インターフェース、Bluetoothインターフェースあるいは赤外線インターフェース等があるがこれらだけに限定はされない。そのような無線インターフェースの一例は、一般的なWi-fi IEEE 802.11無線ネットワーク・インターフェースである。この他、本発明に係る可搬型メディア装置121の幾つかの実施形態には、携帯電話用の無線ネットワーク・インターフェースがさらに含まれ、当該インターフェースにより、可搬型メディア装置121は携帯電話としても機能することが出来るようになる。この他、幾つかの実施形態は、Bluetoothインターフェースのようなその他の無線ネットワーク・インターフェースをさらに含み得る。
可搬型メディア装置121は、本発明の一実施形態において、主コネクター211に接続されているバッテリーとこれに関連する電子サブシステム215をさらに含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態においては、アナログ・サブシステム225は、主コネクター211に接続されており、これにより、例えば、アナログ形式のオーディオ信号が主コネクター211において利用可能となる。さらに、主コネクター211は、バス・サブシステム241および少なくとも一つのデジタル・インターフェース231にも接続されており、これにより、主コネクター211と接続されるべき如何なる構成要素との間でも信号の供給や取得が可能となる。
アナログ・サブシステム225は、マイクロフォン125と接続され、この実施形態においては、マイクロフォン125は内蔵型である。マイクロフォンのその他の実施形態としては、接続することが可能なマイクロフォン125がある。この実施形態はさらに、アナログ・サブシステム225に接続されたラウド・スピーカーを含んでいる。この実施形態には、少なくとも一つの入出力コネクターから成る一組が含まれており、これにより、例えば、ヘッドフォーンに内蔵されたラウド・スピーカーのような外部にある複数のラウド・スピーカーの組が接続可能となると共に、アナログ・サブシステム225を介して異なるアナログ形式オーディオ信号を入力することも可能となる。
本発明の幾つかの実施形態では、ユーザ・インターフェース123は、ユーザに情報を表示するために動作可能なディスプレイ・スクリーン261、ユーザからの入力を受け付ける一つ以上のボタン264、および、これもまたユーザからの入力を受け付けるキーパッド/キーボード 263を含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイスクリーン261は、ユーザからの入力を受け付けるタッチ感知型表面部を含み、この種の幾つかの実施形態においては、少なくとも、ボタン264のいくつかは、所謂ソフト・ボタンであり、当該ソフト・ボタンは、(場合に応じてユーザのためのメッセージと共に)ディスプレイスクリーン261の特定エリア内にボタンを表示することによって生成され、ユーザが当該特定エリアにタッチすることにより、あたかもハードウェア・ボタンが押されたかのような入力が生じるボタンである。同様に、別々のモジュールがキーパッド/キーボード 263に関して示されると共に、これらの構成要素の一部もしくは全部は、ディスプレイスクリーン261上のソフト・ボタンを備えることができる。
記憶サブシステム245は、少なくとも一つのプロセッサ243によって実行されるときに、その可搬型メディア装置121に通常の機能を実行させ、本発明の幾つかの実施態様を実行するためでもある実行可能命令の形のプログラムを含む。プログラム251の幾つかは、例えば、実行された際に、ボタン264を表示させ、当該ボタンからの入力を受け付させるような機能を提供し、幾つかの実施形態においては、2010年頃には周知の技術となっていたマルチ・タッチ・ジェスチャの形で入力を受け付けるような機能を提供し、この場合、ボタン264は、ディスプレイ・スクリーン261において示されるソフト・ボタンを含む。記憶サブシステム245はさらに、記憶された音響映像(AV)コンテンツ253として図2に示されるけれども、デジタル形式で記憶されたオーディオだけを含むことが可能なデジタル・コンテンツを記憶するように構成される。記憶されたコンテンツ253の情報内容は、典型的には、圧縮データ・ファイルとして記憶され、これは例えば、図中でオーディオ・ファイル254として示すようなAAC形式またはMP3形式ファイルとしてのオーディオの場合に相当する。プログラム251はまた、実行される際に、デジタル形式で記憶されたオーディオ・ファイルを再生する動作によって、デジタル信号を形成させる命令を含み、当該デジタル信号は、モジュール233のD/A変換器によってアナログ形式に変換され、アナログ・サブシステム225の中の少なくとも一つの増幅器によって増幅された信号である。このように、可搬型メディア装置121は、選択されたオーディオ信号を再生するように構成される再生サブシステムを含む。図示した実施形態において、当該再生システムは、アナログ・サブシステム225内の構成要素、モジュール233のD/A変換器、および、一連の命令から構成され、当該一連の命令は、記憶サブシステム245のプログラム251内に含まれ、実行される際に、選択されたオーディオ信号を形成するオーディオ・コンテンツを再生させる命令である。
後で詳しく述べるように、記憶サブシステム245はまた、複数の補正フィルタ・プロファイルを記憶するように構成され、そのような補正フィルタ・プロファイルの例は、例えば、補正フィルタの組を実装するために必要なデータを含む等化プロファイル257等である。本発明の一実施形態においては、補正フィルタ・プロファイルの集まり257に含まれる補正フィルタ・プロファイル258の各々は、特定の再生システムに関する一つ以上の補正フィルタの特定の組実装するために必要なデータを提供する。補正フィルタ・プロファイル258は、特定の再生システムに関する一つ以上の補正フィルタの特定の組を実装するのに必要なデータを提供するので、説明を簡単にするために、2つの用語「補正フィルタ・プロファイル258」および「一つ以上の補正フィルタから成る組に関するデータ」は、同義的に使われる。しかしながら、プロファイルを有することは、一つ以上の補正フィルタから成る一組を実装するための手段の一例に過ぎないから、それゆえに、上記のように同じ用語を使用することは、本発明の実施態様を、プロファイルを使用するものだけに制限することを意図しない。
このように、可搬型メディア装置121は、再生サブシステムに接続され、選択されたオーディオ信号の再生動作の間において、オーディオ信号に対して一つ以上の補正フィルタから成る一組を適用するように構成されるフィルタ・サブシステムを含む。
記憶サブシステム245は、数種類の記憶装置から構成され、半導体メモリを含み、例えば、ハードディスクのような磁気記憶装置を含むことができる。当業者にとって明らかであるように、上記に関して数多くの変形実施形態を実施することが可能である。
可搬型メディア装置121の構成要素のいくつかは、大きな集積回路の一部として提供されることが可能である。これらに関する機能は、複数のデバイス上に分割して実現することが可能である。さらにまた、一つ以上の個別の構成部品が存在し得る。少なくとも一つの素子の機能性は、少なくとも一つのプロセッサ243の一つ以上上の一つ以上のプログラムを実行することによって提供されることができる。例えば、集積回路内のDSP部分の形で、または、幾つかの実施形態においては、個別のDSPデバイスの形で、一つ以上のプロセッサ243は、DSPデバイスの機能を含むことが可能である。上記回路構成に替えて、または上記構成に追加する形で汎用プロセッサを用いることが可能である。上記に関してこの種の数多くの変形実施形態を実施することが可能である。可搬型メディア装置121において実施可能なアーキテクチャに関する詳細は、発明の態様を不明確にすべきではないという要請から、本明細書において記述されてはいない。
図3は、再生システム103に関する例示的な一実施形態の簡略ブロック図を示す。可搬型メディア装置は、複数の再生システムに接続することが可能である。図示される再生システムは、1つの実施形態である。図3に示される全ての構成要素が、全ての再生システムの実施形態に含まれる訳ではなく、更に 幾つかの再生システムは、図3に図示されない追加の構成要素を含むことが可能であることは、当業者に明らかである。例えば、図3の再生システムは、デジタル・メディア・ファイルの記憶装置を含む多くのデジタル構成要素を含み、かつ、再生システムを無線ネットワークに接続し、有線ネットワーク接続を有するインターフェースを含む。多くの再生システムは、この種の構成要素を有してはいない。
再生システムは、例えばメディア装置121のような、可搬型メディア装置に対する結合(図1AおよびIBの結合113として示される)を含む。図3に示す実施形態において、結合113は、例えば装置121のような可搬型メディア装置に接続するように構成される主コネクタ311の形態を採る。主コネクタ311は、接続された可搬型メディア装置からアナログ形式のオーディオ信号を受け取る接続を含む。主コネクタ311は、、一つ以上のラウド・スピーカー105が互いに結合された組を介してオーディオ信号を再生するために、一つ以上のオーディオ増幅器を含むアナログ・サブシステム325に接続されている。
アナログ形式の複数の異なるオーディオ信号がアナログ・サブシステム325を介して入力され得るように、少なくとも一つの入出力用コネクタから成る一組313が含まれる。このように、コネクタの組313に含まれるアナログ入力コネクタは、主コネクタ311の代わりに、または主コネクタ311に追加する形で、可搬型メディア装置に対する結合(図1Aおよび図IBにおいて、結合113として示される)としての役割を果たすことができる。もちろん、本発明の幾つかの実施形態は、この種の追加的な入力を含まない一方で、本発明に係る他の実施形態は、アナログ形式の入力信号を受け取るように構成される主コネクタを含まない。本発明の幾つかの実施形態において、外部にある複数のラウド・スピーカーから成る一組(例えば、複数のラウド・スピーカー装置を含むヘッドホン)を接続することができるように、出力端子は要素313にも含まれる。
図示した実施形態において、音量調節ボリューム等の制御入力手段は、ユーザ・インターフェース347を介して、実現され、この場合、それはデジタル要素を含む。再生システムのためのユーザ・インターフェースは、一つ以上のアナログ構成要素、例えばアナログの音量調節ボリュームを含むことももちろん可能である。
再生システムの実施形態103に含まれるデジタル構成要素は、バス・サブシステム341(簡単のために単に単一バスとして示される)によって相互に接続される複数の構成要素を含む。これらのデジタル構成要素は、少なくとも一つのプロセッサ343、記憶サブシステム345、ユーザ・インターフェース347、主コネクタ311接続される少なくとも一つのデジタル・インターフェース331、および例えばデジタル化したオーディオ信号のようなデジタル情報を変換する一つ以上のデジタル/アナログ変換器(D/A変換器)を含み、当該D/A変換器による変換処理は、アナログ・サブシステム325の一つ以上のオーディオ増幅器を介して、少なくとも一つのラウド・スピーカー105上での再生のために、記憶サブシステム345に保存されるAVコンテンツからのデジタル情報をアナログ形式のオーディオ信号へと変換する。D/A変換器はそれらの付随するインターフェースと共に、モジュール333として、アナログ・サブシステム325に接続している形で図示されている。
幾つかのバージョンにおいて、再生システム103は、少なくとも一つの無線インターフェース349を含み、これらは例えば、無線ネットワーク・インターフェース、Bluetoothインターフェース、赤外線インターフェース等を含むがこれらだけに限定はされない。そのような無線インターフェースは、一般のWi- fi IEEE 802.11無線ネットワーク・インターフェースである。無線ネットワーク・インターフェースは、例えば、ホーム・ネットワークのようなネットワークへの接続を可能にし、当該ネットワークは、さらに外部ネットワーク(例えば、インターネット)に接続される。再生システム103の本発明に係る幾つかの実施形態はさらに、遠隔制御装置315からコマンドを受け取るように構成されるBluetoothインターフェースおよび赤外線インターフェースを含む。
再生システム103が有線ネットワーク(例えば、有線のホーム・ネットワーク)に接続することを可能とするために、本発明に係る幾つかの実施形態もまた、一つ以上の他のネットワーク・インターフェース335を含み、当該有線ネットワークは、さらに外部ネットワーク(例えば、インターネット)に接続されることが可能である。
本発明の幾つかの実施形態において、主コネクタはまた、充電回路317に接続され、当該充電回路は、接続されている可搬型メディア装置に充電するための電力を供給し、充電に関連した制御信号を受け取るように構成される。
本発明の幾つかの実施形態において、主コネクタ311が接続している如何なるものに対しても信号が与えられ、主コネクタ311が接続している如何なるものからも信号が取得されるように、主コネクタ311はバス・サブシステム341および少なくとも一つのデジタル・インターフェース331にも接続されている。
一つ以上のプロセッサ343および記憶サブシステム345を含む幾つかの実施形態において、記憶サブシステム345は、少なくとも一つのプロセッサ343によって実行されるときに、再生装置103の通常の機能を実行させる実行可能命令の形のプログラムを含む。そのような幾つかの実施形態において、記憶サブシステム345はさらに、記憶された音響映像(AV)コンテンツ353として、図3に示されるけれども、デジタル形式で記憶されたオーディオだけを含むことが可能なコンテンツであるデジタル・コンテンツを記憶するようにも構成される。例えば、AACまたはMP3ファイルのようなオーディオの場合、格納されたコンテンツ353のコンテンツは、典型的には、オーディオ・ファイル354のような圧縮データ・ファイルとして記憶される。
本発明がこの種の実施形態に限定されていない一方、幾つかの実施形態においては、デジタル的に駆動されるユーザ・インターフェース347が含まれる。例示的な実施形態において、ユーザ・インターフェース347は、ユーザに情報を表示するために動作可能なディスプレイ・スクリーン361およびユーザからの入力を受け取る一つ以上のボタンおよびノブ364を含む。本発明の幾つかの実施形態においては、ディスプレイ・スクリーン361は、ユーザからの入力を受け取るタッチ感知型表面部、および、その種の幾つかの実施形態似おいては、ボタンまたはノブ364の少なくとも幾つかはいわゆるソフト・ボタンであり、当該ソフト・ボタンは、(場合によってはユーザのためのメッセージと共に)ディスプレイ・スクリーン361の特定エリアにボタンを表示させることによって生成され、ユーザが当該特定エリア内にタッチすることにより、あたかもハードウェア・ボタンが押されたかのような入力が生じるというものである。このように、プログラム351の幾つかは、例えば、実行された際に、ディスプレイ・スクリーン361上に表示させたソフト・ボタンを含むボタン364からの入力を、装置に表示させ、受け取らせるような機能を実現する。
記憶サブシステム345は、数種類の記憶装置から構成され、半導体メモリを含み、例えば、ハードディスクのような磁気記憶装置を含むことが可能である。当業者に明らかであるように、上記実施形態に関して数多くの変形実施形態を実施することが可能である。
本発明に係る実施形態の一態様は、再生システムによる一つ以上の較正信号の再生である。幾つかのバージョンにおいて、例えば、外部コネクタを介して、または、無線あるいは有線の接続を介して、較正信号は入力され得る。他の実施態様では、較正信号は、記憶サブシステム内においてデジタル形式で事前に記憶されることが可能である。更に他の実施態様では、較正信号は、接続によって取得されることが可能であり、続いて、再生のためにデジタル形式で記憶サブシステム355内に記憶されることが可能である。デジタル形式で記憶された較正信号は、図3に示した例示的な実施形態において、較正信号355として示される。
再生システム103の構成要素の幾つかは、大きな集積回路の一部として提供することが可能である。その機能は、複数のデバイス上に分割して実装することができる。さらにまた、一つ以上の個別の構成部品が、存在することが可能である。少なくとも一つの構成要素の機能は、少なくとも一つのプロセッサ343の中の一つ以上において、一つ以上のプログラムを実行することによって提供されることができる。この種の実施形態に関して、数多くの変形実施形態が実施可能である。再生システム103の実施可能なアーキテクチャに関する詳細は、本発明の実施態様を不明確にしないために、本願明細書において説明されてはいない。
本発明の実施態様における具体的態様は、単一の可搬型メディア装置は、幾つかの異なる再生デバイス対して接続可能なだけでなく、複数の異なる位置において聴取され得る単一のデバイスに対してすら接続することが可能であると言うことである。それ故、再生システムの一つの実施形態だけがここで示されるけれども、当業者は、可搬型メディア装置が接続されることが可能な数多くの実施可能な再生デバイスが存在することを理解するだろう。その種の再生デバイスは比較的単純であるが、その一方で、他の再生デバイスはより複雑である。
本明細書で開示される発明は、例えば、可搬型メディア装置において補正フィルタリングを直接に適用することによって、可搬型メディア装置が接続される可能性がある様々な再生装置の各々を等化する等の補正フィルタリングを適用する方法を提供する。本発明は、いかなる特定のタイプの補正フィルタリングにも限定されておらず、本願明細書において記載されているように、等化は、適用されることが可能な補正フィルタリングの一実施形態である。
本発明に係る幾つかの実施形態は、可搬型メディア装置121を作動する方法を含む。本発明に係る方法は、可搬型メディア装置121と再生システムとの組み合わせにおいて、オーディオ信号を再生することを含み、同時に、可搬型メディア装置121は、特定の再生システム103に接続され、特定の聴取環境設定がされた状態にある。再生の間、可搬型メディア装置は、一つ以上の補正フィルターから成る少なくとも一つの組に関して、データの事前に記憶された集まりの中から選択される一つ以上の補正フィルターの特定の一組を適用する。
補正フィルターの一つ以上の組から成る当該集まりに関するデータは、可搬型メディア装置121において、事前に記憶される。当該集まりの中の各組に関するデータは、対応する再生システム(および、聴取環境設定)と関係付けられる。図2の実施形態において、一つ以上の補正フィルターの特定の一組は、当該フィルターの一組を実装するために必要なデータを含むプロフィール258として示され、そのようなフィルターの組の実装処理は、例えば、一つ以上のプロセッサ243のうちの少なくとも1つにおいて、一つ以上のプログラムを実行することによって実行される。
用語「聴取環境設定」は、1つの特定の聴取位置を含意することが可能であり、または聴取者が居る位置の範囲、さらには特定の再生システムに関する聴取者の位置を含意することもできる点に注意されたい。例えば、補正フィルターは特定のラウド・スピーカー105を有する再生システムからの聴取音を等化するために設計することが可能であり、そして、当該補正フィルターは、1つの特定の聴取者位置に関して決定されることも可能である一方で、一定の範囲にわたる聴取者位置に関して使用可能とすることも可能である。さらにまた、一定の範囲にわたる聴取者位置に関して平均化された単一の補正フィルターを決定するために、複数の聴取者位置からの測定(レコーディング操作)を実行することができる。従って、「聴取環境設定」という用語は、特定の再生システムを使用している単一の聴取者位置だけを意味すると解釈されるべきではない(すなわち、特定の再生システムを使用している他の聴取者位置に関しては適用することが不可能であるという意味に解釈されるべきではない)。第1に、単一の聴取者位置における一つ以上のレコーディング結果から決定される補正フィルターは、一定の範囲にわたる聴取者位置に関して使用することが可能であり、そして、第2に、較正方法に係る幾つかの実施形態においては、聴取者位置が一定の範囲にわたっている場合に適している「平均化された」補正フィルターの単一の組を決定するために、幾つかの聴取者位置からの測定を実行することができる。
一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組は、較正方法によって測定される。図4は、較正方法400の実施形態の簡略化されたフローチャートを示す。方法400は、ステップ403において、特定の再生システム103において、一つ以上の事前に定義された較正信号111を再生し、405において、当該再生動作の間、一つ以上の事前に定義された較正信号111を特定の再生システム103から再生した結果として生じている音響フィールドを、可搬型メディア装置121の上においてレコーディングすることを含む。レコーディングは、可搬型メディア装置121に内蔵されているか又は接続されているマイクロフォン125を使用して実行され、マイクロフォン125は、聴取環境設定の一部である一つ以上の所望の聴取者位置に位置している。上述したように、聴取環境設定と関連した複数の位置が存在することが可能であり、レコーディングは、複数の聴取者位置において録音されたレコーディングを含むことができる。当該方法は、407において、特定の再生システムに関して(そして、場合によっては、聴取環境に関して)少なくとも等化処理を実行する一つ以上の補正フィルターの特定の一組を決定するために、音響フィールドのレコーディング内容を解析することを含み、そして、409において、特定の再生システムに関して(そして、聴取環境に関して)、可搬型メディア装置の中に一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組をレコーディングする。
本発明に係る一組の実施形態において、情報の記憶は、可搬型メディア装置121の中においてされる。本発明に係る別の一組の実施形態において、情報の記憶は、場合よっては一時的に、可搬型メディア装置121の中においてされるとしても、それに続いて又はさらに後で、遠隔的に成されることもあり、それは例えば、可搬型メディア装置121のために、リモートサーバ上の遠隔記憶システム上に保存するような場合である。それゆえに、情報の記憶は、特定の再生システム103(そして、聴取環境)に関して可搬型メディア装置121の中に記憶されても良いし、可搬型メディア装置に関して何処かで記憶されても良い。
本発明の一実施形態において、可搬型メディア装置121は、ユーザ・インターフェースを含み、当該ユーザ・インターフェースは、複数のボタン264の中に含まれる較正ボタンを表示し、または一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組に対してユーザがレコーディング動作、解析動作および記憶動作を実行することを可能とするための何らかの他の機能を提供する。当該較正方法は、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組に対するレコーディング動作、解析動作および記憶動作等の動作ステップを実行するために、ユーザ・インターフェース上でユーザから指示を受信し、当該指示の受信に応答してこれらの動作ステップを実行することを含む。
また、可搬型メディア装置121がそれ自身のマイクロフォンを含む幾つかの実施形態において、本願発明に係る方法の実施形態は、極めて使いやすく、自己内蔵型のファクタを較正のために提供する。ユーザは、複数のボタン264の中の「較正ボタン」を単にヒットし、例えば、再生システムのスピーカ105の前面に位置する聴取者位置において可搬型メディア装置121を保持するだけでよい。
一実施形態においては、較正信号は、例えば、可搬型メディア装置121の記憶サブシステム245内にある較正信号255のように、可搬型メディア装置121内に事前に記憶されており、さらに較正信号は、再生システム内での記憶のために再生システム103上にロードされることが可能である。本発明の他の実施態様において、可搬型メディア装置121は、聴取者位置から有線又は無線を介して再生システムに接続され、較正信号が再生システム103に送信され、さらに再生され、同時に、結果として生じる音響フィールドがレコーディングされ、解析され、可搬型メディア装置121と再生システムとの組み合わせに関して、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組が決定される。さらに別の実施形態では、例えば、再生システム内に事前にロードされる、又は他の信号原によってリアルタイムに供給される等の何らかの他の機構によって、較正信号は、再生のために再生システム上に供給される。本発明の技術的範囲は、較正信号を再生システムに供給するいかなる特定の方法によっても限定されない。本発明の技術的範囲は、較正信号を(例えば、デジタル形式で、又はアナログ信号として)再生システム上に供給するための如何なる方法によっても限定されない。
図5は、例えば、装置121のような可搬型メディア装置を作動する方法500の簡略化されたフローチャートを示し、当該装置の上に補正フィルターの複数の組から成る集まりに関するデータが、例えば、補正フィルターを実装するためのデータの形で記憶され、補正フィルターの各組は、対応する再生システム(そして、対応する聴取環境設定)と関係している。
本発明に係る当該方法は、ステップ503において、可搬型メディア装置121を特定の聴取環境内にある特定の再生システム103に接続することを含む。本発明に係る当該方法は、ステップ505において、特定の再生システム103に関して(そして、場合によってはさらに、聴取環境に関して)少なくとも等化処理を実行するために一つ以上の補正フィルターから成る事前に記憶された特定の一組を(手動で、または、自動的に)選択する動作を更に含む。補正フィルターの複数の組から成る集まりに関するデータがローカルに記憶されていない場合には、ステップ505は一つ以上の補正フィルターから成る選択された特定の一組をロードする動作を少なくとも含む。この動作は、当該選択する動作とは別個に、かつ、異なる時刻において発生するかもしれない。可搬型メディア装置121が特定の再生システム103に接続している間に、ステップ507は可搬型メディア装置121上のオーディオ信号を再生する動作を含む。当該再生動作は、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用する動作を含む。
ステップ505において手動での選択動作を実行する場合、幾つかの実施形態においては、可搬型メディア装置は、ユーザ・インターフェース123を含み、当該ユーザ・インターフェース123は、例えば、複数のボタン264、および事前に記憶された補正フィルタの一つ以上の組に関するユーザへの表示などを含む。本発明に係る方法は、例えば、ユーザ・インターフェース123を介してユーザから与えられ、再生のために一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を使用すべき旨を通知する指示)を可搬型メディア装置121が受信する動作を含む。
本発明に係る幾つかの実施形態は、一つ以上の補正フィルターの組の自動的な選択を実現する。本発明の幾つかの実施形態では、例えば、何らかのいわゆる「ドッキングにより接続されるスピーカーを有する再生システム」に関して、例えば、主コネクタを介して、再生デバイスの機種および/またはモデルを表す信号を出力する等して、再生システムは、取付けられた可搬型メディア装置に対して、何らかの表示を供給するように構成されることが可能である。本発明に係る方法500は、幾つかの実施形態において、特定の可搬型メディア装置が特定の再生システムに接続されることを示している表示を、可搬型メディア装置が当該特定の再生システムから受信する動作を含む。当該表示に応答して、特定の可搬型メディア装置と関係付けられた一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を、再生のために自動的に選択する動作を、本発明に係る当該方法が含むように、本発明に係る可搬型メディア装置の幾つかの実施形態は構成される。
さらにまた、本発明に係る可搬型メディア装置の幾つかの実施形態は、再生システムの特定のクラスに関して事前に定義される補正フィルターの定義済みの組を有する。例えば、単純な「ドッキングによりスピーカーが接続されるタイプの再生システムは一つのクラスを形成することができ、テレビ受像器はクラスを形成することができ、スピーカーが接続された家庭用ステレオ受信機はクラスを形成することができ、サブウーファが接続された家庭用受信機はクラスを形成することができ、自動車内の車載型再生システムはクラスを形成することができ、以下同様である。
幾つかの実施形態では、補正フィルターから成る複数の組のうちの少なくとも1つは、再生システムの一つのクラスに関して事前に定義されるデフォルト指定された組である。
本発明の技術的範囲は、補正フィルターのいかなる特定のタイプによっても限定されず、また、この種の補正フィルターがどのような方法で実装され、指定されるかによっては限定されない。
近い将来、可搬型メディア装置は、一組のマルチバンドを等化処理するフィルターよりも高度な補正フィルターを実装するのに十分な処理パワーを有するようになる可能性がある。次に、数種類の考えられるタイプの補正フィルターについて説明する。これらは、単に実例として開示されるだけであり、本発明の技術的範囲は、いかなる特定のタイプの補正フィルターによっても限定されるものではない。
一つ以上の補正フィルターから成る組に関する本発明の幾つかの実施形態は、マルチバンドを等化する複数のフィルターから成る一組を含む。可聴周波数の範囲は一組の周波数帯に分割され、マルチバンドを等化するフィルターの一組に含まれる各フィルターは、周波数帯のうちの1つに関して、相対利得を設定する。この種の「マルチバンドを等化するフィルター」は、公知技術である。いかなる特定の可搬型メディア装置に関しても、周波数帯の数は、固定された値、又はセット可能な値であり、典型的には、比較的小さい数(例えば、6、9または12)である。この種のフィルターを実装する多くの方法があり、本発明における一実施形態は、プロセッサ243上で(例えば、DSP素子上で)実行している複数のプログラム251の中の一つのプログラムによって実装されるデジタル信号処理方法を使用する。すなわち、可搬型メディア装置が特定の再生システムに接続される際に、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用することは、可搬型メディア装置が備える一つ以上のプロセッサの中の少なくとも一つにおいて、デジタル信号をデジタル的に処理する動作を含む。幾つかの実施形態では、それぞれの周波数帯において、マルチバンドを等化するフィルタは、一組のデジタル・パラメトリック・フィルターとして挿入される。この種のパラメトリック・フィルターは、一組のパラメータによって定義される。
本発明の一実施形態においては、パラメータの各組は、補正フィルター・プロファイルの集まり257に含まれる一の補正フィルター・プロファイル258として記憶され、特定の再生システムに関して一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を実装するために使用可能である。
本発明に係る代替的な実施形態においては、可搬型メディア装置121の再生回路は、事前に定義された個数の周波数帯に関して、それぞれの利得パラメータに従って、利得制御のための可変の組を実装する。一組の利得の設定は、補正フィルター・プロファイルの集まり257の中に含まれる一の補正フィルター・プロファイル258として記憶され、特定の再生システムに関して、一つ以上の補正フィルタから成る特定の一組を実装するために使用可能である。
より高度な補正フィルターは、2つ以上のラウド・スピーカーを含む再生システムを介して、再生動作に適用することが可能であり、このような再生システムの例は、例えば、最近ではホーム・シアター受信機において一般的となっているサラウンド・サウンドを提供する再生システム等である。この種の再生システムに関する補正フィルターは、再生システム内の複数の異なるラウド・スピーカー105に関し、可搬型メディア装置121によって生成された信号に対して複数の相対利得を提供することが可能なより洗練された設定内容を含むことができる。
近年では、オーディオ信号の再現レベルに応じてオーディオの知覚レベルの変化を考慮する知覚的ドメイン処理が発明されている。図示される時間サンプリングされたオーディオ信号は、例えば、40個の周波数バンド(各々が図中においてバンド番号によって示され、時間ブロック毎に変化する)として図に示すような複数の周波数帯(複数のクリティカル周波数バンド)の範囲内における信号レベルを示している時変スペクトルを生成するために前処理される。オーディオ信号の時変スペクトルは多くの方法で発生することができるが、人間の聴覚の周波数分解能をシミュレートするために、複数の周波数バンド間に間隔を設けることが好適である。励起信号と呼ばれる量は、時間ブロック一個分の期間にわたってクリティカル周波数バンドにおける人間の内耳の基底膜に沿ったエネルギーの分布を近似する量として計算される。他の変換(例えば修正型の離散型コサイン変換(MDCT))が使われることもまた可能であると同時に、知覚的な領域励起は、人間の外耳および内耳およびバンド・パスフィルターの選択された組を介したオーディオの伝送をシミュレートしているフィルターの周波数応答を使用して、オーディオ信号の移動平均短時間離散フーリエ変換(running Short-Time Discrete Fourier Transform (STDFT))を計算することによって、効率的に成し遂げられることが可能であり、このようなバンドパス・フィルターの例としては、例えば、着目するクリティカル周波数バンドの各々において、人間の耳の基底膜に沿って観察されるクリティカル周波数バンドのフィルタリングを模倣するために選ばれたバンドパス・フィルター等がある。本発明に係る例示的な実施形態は、ERB1個分の離間間隔を有する一組のフィルタを使用し、その結果、合計40個の周波数バンドとなる。
再生装置内においては、再生動作の間に再生レベルが増加するにつれて、オーディオの再生は、知覚的に歪められたように感じられ、しばしば、強く感じられるほど歪められる場合がある。この種の歪みは、一の再生装置に関して、しばしば周波数に依存している。補正フィルタリング処理の一形態は、再生の前に多重バンド圧縮をオーディオ信号に対して適用することであり、これは、歪みを減らし、再生レベルを最大化することを試みるための処理である。一つの簡単な方法は、圧縮器の各周波数バンド毎に指定される歪み閾値を指定することである。当該圧縮器は、各周波数バンド毎に値を異ならせた利得値を独立に適用し、これにより、出力信号が対応する歪み閾値のいずれをも超えないことが保証される。
複数の補正フィルターから成る改良された組は、多重バンド圧縮器内における音色の保存機能を含む。音色の保存は、複数の周波数バンドの各々における時間変化する閾値を決定することによって達成され、このような決定は、(i)当該周波数バンドに関するそれぞれ固定された閾値、および少なくとも部分的には、(ii)第2の周波数バンドにおける音声信号レベル(デジタル形式またはアナログ形式の音声信号のいずれであっても良い)、(iii)当該第2の周波数バンドにおける固定された閾値、の関数として実行される。その結果、時間変化する閾値の各々は、入力された信号に対して適応的なものとなる。もしも、特定の周波数バンドが、その固定された閾値を上回った(または代替的に、当該固定された閾値に近付いた)ことに起因して、顕著な利得の減衰を受けたならば、一つ以上の他の周波数バンドの時間変化する閾値もまた低減され、その結果、幾らかの利得減衰を受けることになる。
この種の音色保存機能を有する多重バンド圧縮器に基づく補正フィルタリングを適用することの例示的な一実施形態は、第1の周波数バンドに関して固定された閾値を供給または決定すること、および、当該第1の周波数バンド内において、オーディオ信号の第1のレベルを決定することを含む。当該第1のレベルは、当該固定された閾値よりも小さいレベルとすることが可能である。当該方法は、第2の周波数バンドに関して、当該オーディオ信号の第2のレベルを決定すること、および、当該第1の周波数バンドに関し、当該第2のレベルを使用して、時間変化する閾値を計算することをさらに含む。当該時間変化する閾値は、当該固定された閾値よりも小さい値である。当該方法は、当該第1の周波数バンド内の当該オーディオ信号を、当該時間変化する閾値と等しいか又はより小さくなるように減衰する、或いは代替的に、当該時間変化する閾値に近付くにつれて、当該第1の周波数バンド内の当該オーディオ信号を、段階的に減衰することを含む。当該時間変化する閾値は、各周波数バンドにおけるオーディオ入力信号とその対応する固定された閾値との平均差分から計算される。任意付加的に、当該第2の周波数バンドに関する第2の固定された閾値がさらに決定され得る。当該オーディオ信号の当該第2のレベルは、当該第2の固定された閾値を超えることが可能であり、その結果、当該第2の周波数バンド内のオーディオ信号が当該第2の固定された閾値まで減衰することになる。この種の方法を実装するための補正フィルターの一組は、多重バンド・フィルター・バンク、圧縮機能要素、および少なくとも一つの音色保存機能要素を含む。圧縮機能要素の各々は、一つの周波数バンドに専用の機能要素とすることが可能である。音色保存機能要素は、多重バンド・フィルター・バンクおよび圧縮機能要素に接続される。音色保存機能要素は、各周波数バンドに関して固定された閾値を受信し、各周波数バンドに関して時間変化する閾値を提供する。一の周波数バンドに関する当該時間変化する閾値は、当該周波数バンドの外側にあるオーディオ信号のレベルによって部分的に決定される。
この種の補正フィルタリングに関するより詳細な説明は、「TECHNIQUES FOR DISTORTION REDUCING MULTI-BAND COMPRESSOR WITH TIMBRE PRESERVATION」と題され、2010年3月18日に出願された米国仮特許出願第61/315,172に記載され、その記載内容は、参照により本明細書中に組み込まれる。
補正フィルタリングのもう一つの形態は、再生システムが備えるラウド・スピーカーの周波数応答特性を変更するための逆変換フィルターを適用し、当該ラウド・スピーカーの逆変換フィルタリングされた出力を、目標とする周波数応答特性と一致させようと試みるものである。上記した知覚的な手法に基づく処理におけるように、当該方法は、クリティカル周波数バンドに対して適用され、クリティカル周波数バンドとは、知覚的な刺激に基づく判断に従って決定される周波数範囲全体に相当する周波数バンドである。典型的には、可聴周波数範囲を分割する複数のクリティカル周波数バンドは、当該可聴周波数範囲にわたって周波数とともに増加する広がり幅を有する。当該方法は、「クリティカルにバンド化されたデータ」を使用し、これは、以下の2つの事を意味する。まず第1に、周波数範囲全体は、複数のクリティカル周波数バンドを含む。第2に、当該データは複数の部分集合を含み、各部分集合は、当該複数のクリティカル周波数バンドの中の異なる各々に含まれるオーディオ・コンテンツを表すデータから成る。
目標とする周波数応答特性は平坦であっても良く、それ以外の何らかの所定形状を有していても良い。
本発明の幾つかの実施形態においては、当該較正方法は、当該再生システムが備えるラウド・スピーカーに関して逆変換フィルターを決定することを含む。当該較正動作は、聴取環境設定内の多数の異なる空間的位置の各々におけるラウド・スピーカーのインパルス応答特性を測定し、当該測定されたインパルス応答特性を時間軸上でアラインメントし、平均化して、平均化されたインパルス応答特性を決定する。続いて、当該較正動作は、クリティカル周波数バンド平滑化を使用して、当該平均化されたインパルス応答特性と目標とする周波数応答特性とから逆変換フィルターを決定する。例えば、クリティカル周波数バンド平滑化は、当該逆変換フィルターの決定処理の期間中において、当該平均化されたインパルス応答に対して、さらに任意付加的には、目標とする周波数応答特性に対しても適用することが可能であり、当該目標とする周波数応答特性を決定するために適用することもまた可能である。多数の異なる空間的位置におけるインパルス応答特性の測定は、多種多様な聴取者位置においてスピーカーの周波数応答特性が決定されることを保証することができる。本発明の幾つかの実施形態においては、測定されたインパルス応答特性を時間軸上でアラインメントすることは、実ケプストラムおよび最小位相再構成の技法を使用して実行される。
本発明の幾つかの実施形態においては、当該平均化されたインパルス応答特性は、離散フーリエ変換(DFT)または時間ドメインから周波数ドメインへのその他の変換を介して周波数ドメインへと変換される。結果として得られる周波数成分は、測定され平均化されたインパルス応答特性を表している。変換後の複数の周波数ビンの各々におけるこれらの周波数成分は、周波数ドメイン・データへと合成され、当該合成は、当該周波数成分が、他の知覚的なドメイン処理の場合と同様に、クリティカル周波数バンドの個数であって、例えば、20バンドまたは40バンドのようなより小さい個数となるように実行される。当該平均化されたインパルス応答特性を表すデータの「クリティカルにバンド化されたデータ」へのバンド化処理は、人体の聴覚系における周波数分解能を模倣する様に設計される。当該バンド化処理は、典型的には、以下のように実行される。まず、変換後の複数の周波数ビン内における当該周波数成分を重み付けする。これは当該周波数成分に対して適切なクリティカル・バンド化フィルターを適用することによって実行される。続いて、当該複数のクリティカル周波数バンドの各々に関して、周波数成分を生成する。これは、上記のとおり重み付けされたデータを合計することによって実行される。典型的には、これらのフィルターは近似的に丸められた指数関数の形状を示し、等価方形帯域幅(ERB: Equivalent Rectangular Bandwidth)スケールの上で均一となるように離間されている。当該複数のクリティカル周波数バンドの周波数軸上での離間と重複は、人体の聴覚系の聴覚能力に相応する当該測定されたインパルス応答特性の正則化の度合いを提供する。クリティカル・バンド・フィルターの適用処理は、クリティカル周波数バンド平滑化処理の一例である(クリティカル・バンド・フィルターは、人間の知覚とは無関係なインパルス応答特性における不規則性を平滑化により相殺するが、これは、決定された逆変換フィルターによる処理が、このような細部を是正するために資源を消費する必要を無くすためである)。
当該逆変換フィルターを決定するための複数の値は、当該目標とする周波数応答特性、および平均化されたインパルス応答特性から決定され、当該平均化されたインパルス応答特性の一例は、例えば、インパルス応答特性に対する平滑化処理により得られるようなバージョンであり、当該平均化は、例えば、複数のクリティカル周波数バンドのような周波数ウィンドウ内において実行される。当該クリティカルにバンド化されたインパルス応答特性のデータは所望の目標とする周波数応答特性を達成する逆変換フィルターを発見するために使用される。本発明の幾つかの実施形態においては、当該逆変換フィルターを使用した際に、均等な音量を維持するために、逆変換フィルターは好適には、基準信号に対して正規化され、そのような基準信号の一例としては、共通音を表す周波数スペクトルを有するピンク雑音などがある。
本発明の幾つかの実施形態においては、逆変換フィルター係数は、時間ドメインにおいて直接的に計算される。
結果として得られる逆変換フィルターは、再生システム内の信号に対して上述したように適用される複数の補正フィルターから成る組を形成する。
この種の補正フィルタリングに関するより詳細な説明は、「METHOD FOR DETERMINING INVERSE FILTER FROM CRITICALLY BANDED IMPULSE RESPONSE DATA」と題され、2010年1月13日に出願された国際出願「PCT/US2010/020846」において記載され、その記載内容は、参照により本明細書中に組み込まれる。
本発明の幾つかの実施形態においては、一つ以上の補正フィルターから成る一組を実装するための複数のパラメータの一組は、複数の当該組から成る集まりの一部として可搬型メディア装置121の内部に記憶される。本発明の幾つかの実施形態においては、複数の当該組から成る当該集まりは、データベースの形で記憶される。各エントリーは、特定の再生システムに関する一つ以上の補正フィルターから成る一組を実装するための複数のパラメーラの一組であり、一つ以上の補正フィルターから成る当該特定の一組が当該特定の再生システムと関係づけられている旨を示す表示を含んでいる。従って、この種の実施形態に関して、図4に示すステップ409は、一つ以上の補正フィルターから成る当該特定の一組が当該特定の再生システムと関係づけられている旨を示す表示を記憶する動作を含んでいる。
本発明の幾つかの実施形態においては、例えば、上記したデータベースのような、補正フィルターの一つ以上の組から成る当該集まりに関するデータは、可搬型メディア装置内に含まれるストレージ・サブシステム中に記憶される。従って、図2に示すとおり、本発明の幾つかの実施形態においては、ストレージ・サブシステム245は、補正フィルター・プロファイル257を含み、そのようなプロファイルの一つが258として図示されている。
本発明に係る他の実施形態においては、補正フィルターの一つ以上の組から成る当該集まりに関するデータは当該可搬型メディア装置から遠隔的に設置された装置上に記憶される。図6は、本発明の幾つかの実施形態に従う一つのシステム構成の簡略化されたブロック図を示し、補正フィルターの一つ以上の組から成る当該集まりに関するデータを記憶する遠隔ストレージ装置を含む。ステップ409の実行中において、当該記憶動作は、まず最初に、とりあえず可搬型メディア装置内のストレージ装置において実行され、続いて、遠隔的に設置された装置において実行される。このような遠隔装置への記憶動作の例としては、例えば、ネットワーク625(如何なる私設網、公衆網であっても良く、またはインターネットであっても良い)に接続されたパーソナル・コンピュータ623に対して可搬型メディア装置が接続された際に、遠隔装置上に記憶する記憶動作である。さらには、サーバ・システム627がネットワーク625に接続されても良い。サーバ・システム627は、一つ以上のプロセッサとストレージ・サブシステム645を含む。ストレージ・サブシステム645は、各々が補正フィルターの一つ以上の組から成る複数個の集まりに関するデータを記憶するように構成され、そのような集まりの各々が特定の可搬型メディア装置121または特定のユーザと関係付けられ、あるいは、特定のユーザおよび可搬型メディア装置の両者と関係付けられている。図示された具体例においては、補正フィルターの一つ以上の組から成る一つの集まり657に関するデータが示されている。一つの組658に関するデータも示されている。本発明の幾つかの実施形態においては、当該複数個の集まりに関するデータはデータベースの形態を採る。一つ以上の補正フィルターから成る各組に関するデータは当該データベース中において、一つのエントリーとして記憶され、当該エントリーは補正フィルター・プロファイルと呼ばれ、当該一つのエントリーは、当該補正フィルターを実装するのに必要となる複数のパラメータを含んでいる。ネットワークを介してサーバ627と接続されているパーソナル・コンピュータ623に対して可搬型メディア装置121が接続された際に、可搬型メディア装置内の一時的なストレージ中に記憶された補正フィルターの特定の組は、サーバ627が備えるストレージ・サブシステム645内への記憶のために送信される。同様に、ネットワークを介してサーバ627と接続されているパーソナル・コンピュータ623に対して可搬型メディア装置121が接続された際に、ストレージ・サブシステム645内において、(例えば、補正フィルター・プロファイルとして)記憶されていた補正フィルターの一つ以上の組は、再生動作において使用するために、可搬型メディア装置121上にロードされることが可能である。従って、例えば、特定の再生システムに関する補正フィルターの特定の一組が、再生動作において使用するために、遠隔ストレージ装置から可搬型メディア装置121上にロードされることが可能であると同時に、可搬型メディア装置121は特定の再生システムと接続された状態にある。
動作ステップ405は、再生システム103上での較正信号の再生の結果として生じる音響フィールドを可搬型メディア装置上にレコーディングする動作を含む。動作ステップ407は、当該レコーディングの内容を解析して、少なくとも特定の再生システム(および、場合によっては、聴取環境)を等化するために、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を決定する。
本発明の技術的範囲は、如何なる特定のタイプの較正信号または如何なる特定の解析方法によっても限定はされない。本発明の一実施形態においては、当該較正信号は、事前に定義された個数の別個の周波数位置にあり、既知の振幅を有する別個の周波数トーンの合計から構成されている。本発明の一実施形態においては、中心周波数は、可搬型メディア装置121内において使用される複数の補正フィルターの中心周波数である。グラフィック・イコライザーの複数の中心周波数は、しばしば(例えば、オクターブのような)対数関数状に分散配置されている。従って、本発明の幾つかの実施形態においては、テスト信号の複数の成分の中の中心周波数もまた、対数関数状に拡散されている。本発明の幾つかの実施形態においては、当該テスト信号の別個の周波数成分が有する振幅は互いに等しく、その一方で、他の実施形態においては、振幅は、周波数の逆関数に従って変化する。
解析プロセス407は、周波数応答の等化を生じる可能性がある周波数上において利得を決定するために、当該レコーディングされた内容の別個の周波数位置における振幅を決定する動作を含む。中心周波数における利得は、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組に関するデータを形成し、当該補正フィルターの特定の一組の一例は、例えば、特定の再生システムおよび聴取環境に関して可搬型メディア装置121内に記憶されている補正フィルター・プロファイルなどである。
本発明に係る一つの代替的な実施形態は、較正信号に関する雑音信号を使用する。本発明の一実施形態においては、較正信号は白色雑音信号(すなわち、全ての周波数成分に関して同一となる電力の分布を有する雑音信号)である。本発明のもう一つの実施形態においては、較正信号はピンク雑音信号(すなわち、周波数の逆数に比例する電力の分布を有する雑音信号)である。雑音信号が較正信号として使用される幾つかの実施形態においては、当該雑音信号は、疑似ランダム雑音を使ったデジタル合成法を使用して生成される。
雑音信号が較正信号として使用される幾つかの実施形態においては、解析プロセス407は、当該レコーディングされた音響フィールドの周波数スペクトルを決定する動作を含み、このようなスペクトル決定は、例えば、当該技術分野において当業者に周知である方法を使用して高速フーリエ変換として実施される離散フーリエ変換(DFT)処理を実行することにより実現される。
上記した変換処理の結果、および一つ以上の補正フィルターから成る当該一組により処理された後の信号に関しての目標となる基準スペクトルから、一つ以上の補正フィルターから成る当該特定の一組に関するデータが決定され、記憶される。なお、補正フィルターの当該特定の一組は、当該レコーディングされた音響フィールドに関して当該決定された周波数スペクトルを修正して、当該特定の再生システムおよび聴取環境に関する目標となる基準スペクトルに一致させるためのものである。
解析プロセス407に関してデジタル処理による方法が上記のとおり説明された一方で、代替的な実施形態においては、上記解析処理の一部または全てはアナログ回路によって実施することが可能である。当該レコーディングされた信号は、例えば、バンドパス・フィルターによって複数の周波数バンドに分割され、当該周波数バンド中の信号の電力を表す信号を決定するために、レベル測定回路が使用される。その後、これらのデータ値はデジタル化され、当該複数の周波数バンドに関する複数の利得から成る一組が、当該特定の再生システムおよび聴取環境に関して、一つ以上の補正フィルターから成る一組について記憶されるデータとして決定される。
本発明に係る方法と装置が上記のとおりに説明された。本発明の幾つかの実施形態においては、複数の較正信号は、一の再生システムの上で再生される。内臓型または接続される外部のマイクロフォンのいずれか一方を使用して、結果として生じる音響フィールドは、可搬型メディア装置上にレコーディングされる。当該レコーディングされた音響フィールドは解析され、当該再生システムに関して一つ以上の補正フィルターから成る一組が計算される。一つ以上の補正フィルターから成る当該一組に関するデータは当該可搬型メディア装置上に記憶され、当該再生システムと関係付けられる。このようにして、補正フィルターの複数の組から成る集まりに関するデータが記憶される。その後、特定の一組に関する記憶されたデータは再度呼び出されることが可能であり、当該可搬型メディア装置が対応する再生システムに接続された際に、一つ以上の補正フィルターから成る当該特定の一組は、当該可搬型メディア装置から再生されている任意のオーディオに対して適用される。本発明の複数の実施形態は、当該可搬型メディア装置内において等化処理を適用することを含んでいるため、この種の実施形態は、そのような技術的特徴を含まないオーディオ再生システムに対して室内等価処理が可能であるという優位性を実現する。加えて、当該可搬型メディア装置が自身の固有のマイクロフォンを備えている場兄は、本発明の幾つかの実施形態は、非常に使いやすく、較正処理に関して自己内蔵型のファクターを提供する。ユーザは単に較正ボタンにタッチし、再生システムのラウド・スピーカーの前面に位置する聴取位置において、当該可搬型メディア装置を保持するだけでよい。
本明細書中の文脈において、用語「無線」またはその類義語は、回路、装置、システム、方法、技術および通信チャネルなどのように非個体の媒体を介して変調された電磁放射の使用によりデータを通信するものを記述するのに使用される。
そうではないと特段に断らない限り、以下の説明から明らかなように、本明細書全体の議論を通して、「処理」、「計算」、「算出」、「決定」などの用語は、コンピュータまたは情報処理システムによる動作および/または処理を指して言い、あるいは、例えば電子的な量のような物理量として表現されるデータを操作しおよび/または同様の物理量として表現される他のデータへと変換する同種の電子的情報処理装置による動作および/または処理を指して言う。
同様の考え方により、用語「プロセッサ」は、(例えば、レジスタやメモリからの)電子データを処理して、その電子データを(例えば、レジスタやメモリに記憶されることが可能な)他の電子データへと変換する任意の装置または装置の一部を指して言うことが可能である。一台の「コンピュータ」、「情報処理機械」または「情報処理プラットフォーム」は、一つ以上のプロセッサを含む事が可能である。
本発明に係る方法が、(例えば、幾つかの動作ステップのような)幾つかの経時的な要素を含むとして説明される際において、明示的に指定される場合を除いて、上記説明は、動作ステップなどのこの種の経時的要素の如何なる実行順序も含意していない。
本発明の幾つかの実施形態において、コンピュータ読み出し可能記録媒体は、例えば、当該媒体に記録された複数の機械語命令によって符号化されるなどして構成され、当該複数の機械語命令は、情報処理システム内の一つ以上のプロセッサによって実行された際に、本明細書中の上記実施形態において説明された方法を実行させ、当該情報処理システムは、例えば、少なくとも一つのプロセッサ要素とストレージ・サブシステムを含むデジタル信号処理装置またはデジタル信号処理サブシステム等である。
本明細書中において説明された方法は、幾つかの実施形態においては、一つ以上のコンピュータ読み出し可能媒体の上に符号化されたロジックや命令を受け付ける一つ以上のプロセッサによって実行されることが可能である。当該一つ以上のプロセッサによって実行された際に、当該命令は、本明細書中で説明された方法のうちの少なくとも一つを実行させる。実行すべき動作を指定する命令セットを(逐次的にまたは他の態様で)実行することが可能な任意のプロセッサが本発明の実施形態中に含まれる。従って、一つの具体例は、一つ以上のプロセッサを含む典型的な情報処理システムである。各プロセッサは、CPUまたは同様のハードウェア構成要素、グラフィック処理ユニット(GPU)および/またはプログラム可能なDSPユニットの中の一つ以上を含むことが可能である。当該情報処理システムはさらに、少なくとも一つのストレージ媒体を備えたストレージ・サブシステムを含み、当該ストレージ媒体は、半導体デバイス内に組み込まれたメモリ、主記憶RAMおよび/またはスタティックRAMを含む別個のメモリ・サブシステムを含むことが可能でありさらに、キャッシュ・メモリを含むことも可能である。当該ストレージ・サブシステムは、一つ以上の他の記憶装置をさらに含むことも可能であり、そのような他の記憶装置の例としては、磁気的および/または光学的な記憶装置などがあり、さらには、半導体ストレージ・デバイスなどもある。複数のハードウェア構成要素間の通信のために、バス・サブシステムが含まれ得る。さらに、情報処理システムは、分散処理型システムとすることもまた可能であり、当該分散処理型システムにおいては、複数のプロセッサは、例えば、ネットワーク・インターフェース装置または無線ネットワーク・インターフェース装置を介するなどしてネットワークによって接続される。当該情報処理システムがディスプレイ装置を必要とするならば、その種のディスプレイは、液晶(LCD)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED)またはCRTディスプレイなどを含むことが可能である。手動によるデータ入力が必要とされるならば、当該情報処理システムは、一つ以上の英数字入力ユニットのような入力装置をさらに含むことが可能であり、当該英数字入力ユニットの例としては、例えば、キーボードあるいはマウスのようなポインティング制御装置などがある。本明細書において使用されている「ストレージ装置」、「ストレージ・サブシステム」または「メモリ・ユニット」などの用語は、文脈から明らかである限り、あるいは、そうではないと明確に断っている場合を除いて、ディスク・ドライブ装置などのストレージ・システムなどを包括的に含んでいる。幾つかの構成態様においては、当該情報処理システムは、音声出力装置およびネットワーク・インターフェース装置を含むことが可能である。
従って、ストレージ・サブシステムは、例えば、複数の命令(例えば、ソフトウェア等のようなロジック)が符号化される等して構成されたコンピュータ読み出し可能媒体を含み、当該複数の命令は、一つ以上のプロセッサによって実行された際に、本明細書中で説明された方法ステップのうちの一つ以上を実行させる。ソフトウェアはハードディスク内に存在することが可能であり、あるいは、その全体または少なくとも一部がRAM内に存在することも可能であり、あるいは、これらの命令がコンピュータ・システムによって実行中であるときには、プロセッサ内部に存在することも可能である。従って、メモリとプロセッサもまた、複数の命令が符号化され得るコンピュータ読み出し可能媒体を構成することが可能である。
さらには、コンピュータ読み出し可能記録媒体は、コンピュータ・プログラム製品を形成することも可能であり、あるいは、コンピュータ・プログラム製品中に含まれることも可能である。
本発明の代替的な実施形態においては、当該一つ以上のプロセッサは、スタンドアロン型の装置として動作し、ネットワーク化されたシステム展開においては、他のプロセッサと(例えば、ネットワーク経由で)接続されても良く、その際、当該一つ以上のプロセッサは、サーバ/クライアント型ネットワーク環境におけるサーバ側の機能として又はクライアント機の機能として動作しても良く、ピア・ツー・ピア型あるいは分散型のネットワーク環境においては、ピア・マシンとして動作しても良い。用語「情報処理システム」は、明示的に除外しない限り、その種の全ての可能なシステム構成を含意する。当該一つ以上のプロセッサは、パーソナル・コンピュータ(PC)、可搬型メディア装置、メディア再生システム、タブレット型PC、セットトップ・ボックス(STB)、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ゲーム機、携帯電話、Webアプライアンス、ネットワーク・ルータ機器、スイッチもしくはブリッジ、又は機械によって実行するべき動作を指定する(逐次的な又は他の態様の)命令セットを実行する機能を有する任意の機械を形成する。
幾つかのブロック図は単一のプロセッサおよび命令を含むロジックを記憶する単一メモリのような単一のストレージ・サブシステムだけを図示しているけれども、本発明の本質を不明確にしないために、上述された構成要素の多くが、明確に図示または説明されてはいないものの、本発明の構成中に含まれていることを当該技術分野における当業者は理解するだろう。例えば、単一の機械のみが図示されているけれども、用語「機械」は、複数の機械から成る任意の集まりを含むようにも解釈されるべきであり、これら複数の機械は、個々にまたは相互に連携して、本明細書中で説明された方法の中の任意の一つ以上を実施する命令のセットを実行する。
従って、本明細書中において説明された方法の各々に関する一実施形態は、コンピュータ・プログラム等のような命令セットと共に構成されたコンピュータ読み出し可能記録媒体の形態をとり、当該命令セットは、例えば、可搬型メディア装置内の一つ以上のプロセッサ等のような一つ以上のプロセッサによって実行された際に、本明細書中の上記方法のステップを実行させる。本発明の幾つかの実施形態は、ロジックそれ自身の形態を採る。従って、当業者には理解可能なとおり、本発明の実施形態は、方法、または特定用途向け装置のような装置、データ処理システムのような装置、コンピュータ読み出し可能記録媒体内に具現化されたロジック、又は、コンピュータ・プログラム製品として構成されるコンピュータ読み出し可能記録媒体のように命令が符号化されているコンピュータ読み出し可能記録媒体として実施することが可能である。コンピュータ読み出し可能媒体は、一つ以上のプロセッサにより実行された際に、上記方法の動作ステップを実行させる命令セットにより構成される。従って、本発明の側面は、方法としての形態、完全なハードウェアとして実施形態、完全なソフトウェアとしての実施形態、またはソフトウェアとハードウェアが組み合わさった実施形態を採ることが可能である。さらには、本発明は、(例えば、コンピュータ読み出し可能記録媒体上に記録されているコンピュータ・プログラム等のように、コンピュータ読み出し可能媒体内に記録されている)プログラム・ロジック、又は、コンピュータ・プログラム製品のようにコンピュータ読み出し可能プログラム・コードとして構成されるコンピュータ読み出し可能媒体の形態を採ることが可能である。
コンピュータ読み出し可能媒体は、図示された例示的実施形態においては、単一の媒体として示されているけれども、用語「媒体」は、単一の媒体または(例えば、幾つかのメモリ、集中化されたもしくは分散化されたデータベース又はこれと関係付けられたキャッシュやサーバ等のように)一つ以上の命令セットを記憶する複数の媒体を含むように解釈されるべきである。コンピュータ読み出し可能媒体は、不揮発性媒体および揮発性媒体を含むがこれだけに限定はされない多種多様な形態を採ることが可能である。不揮発性媒体は、例えば、光学的、磁気的および光磁気的なディスクを含む。揮発性媒体は、主記憶のようなダイナミック・メモリを含む。
本発明の実施形態は、特定の実装手段または特定のプログラミング手法によっては限定されず、本発明は、本明細書中において説明した機能を実現するための任意の適切な技法を使用して実装することが可能である。さらには、本発明の実施形態は、如何なる特定のプログラミング言語やオペレーティング・システムによっても限定されない。
本明細書の記載全体にわたる「一実施形態」または「実施形態」との言及は、その実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造または特性は、本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれることを意味する。このように、本明細書の記載全体にわたる様々な記載箇所において、フレーズ「一の実施形態における」または「実施形態における」が出現することは、その全てが同じ実施形態に必ずしも関連しているというわけではない。さらに、一つ以上の実施形態において、技術に当該技術分野における当業者にとって本開示から明らかであるように、特定の特徴、構造または特性はいかなる適切な方法にも組み込まれることができる。
同様に、本発明に係る例示的な実施形態に関して上記した説明において、本開示をストリームライン化し、本発明の様々な態様の一つ以上を理解するのを助けることを目的として、本発明の様々な特徴が、単一の実施形態、単一の図面、またはその説明としてグループ化されることが理解されるべきである。しかしながら、本開示に係るこの方法は、特許請求された本発明が各請求項において明確に詳述されるより多くの特徴を必要とすることを意図していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の請求項の記載に反映されているとおり、本発明の態様は、上記説明において開示された単一の実施形態が備える全ての特徴より少ない特徴を有していても良い。このように、本明細書に添付した特許請求の範囲記載の請求項に係る発明は、本明細書の「発明を実施するための形態」欄に記載の実施形態に明確に組み込まれ、各請求項は、本発明の個別の実施形態として単独で成立している。
さらに、本願明細書において記載されている幾つかの実施形態が他の実施形態に含まれる一部の特徴を含むがそれ以外の特徴を含まない一方で、当業者によって理解されるように、複数の異なる実施形態が備える複数の特徴同士の組合せは、本発明の範囲内であり、さらに別の実施形態を形成する。例えば、以下の請求項で、特許請求された本発明の実施形態のいずれかは、いかなる組合せでも使用することが可能である。
さらにまた、実施形態のいくつかは、方法または方法の構成要素の組合せとして本願明細書中で説明され、それは、コンピュータ・システムのプロセッサによって、または、本発明に係る機能を実行する他の手段によって実装することができる。このように、本発明に係るこの種の方法または方法の構成要素を実行するために必要な命令を具備するプロセッサは、方法または方法の構成要素を実行するための手段を形成する。さらにまた、本願明細書中の装置に係る実施形態において記載されている構成要素は、本発明を実施する目的で、当該構成要素によって実行される機能を実施するための手段の一例である。
本明細書において開示されている説明において、多数の具体的な詳細が記載された。しかしながら、本発明の実施形態がこれらの具体的な詳細なしで実施可能であることが理解される。他の例において、周知の方法、構造および技術は、本発明に係る上記開示の解釈を不明確にしないために、詳細には示されなかった。
ここで使用しているように、特に明記しない限り、共通の対象を説明するための「第1の」、「第2の」、「第3の」等の序数の形容詞の使用は、単に同様の対象の複数個の具体例を指して言っているだけであり、そのように記載されている対象が、時間的にであれ、空間的にであれ、ランキングにおいてであれ、または、他のいかなる態様においてであれ、所与の順序関係に従わなければならないことを意味しない。
従来技術に関して本明細書中に記載されているいかなる議論も、この種の従来技術が広く周知であるか、公知であるか、または、当該技術分野における技術常識の一部を形成する旨の自認であるとは決して解釈されるべきではない。
特許請求の範囲中の請求項の記載および本願明細書中の記載において、「備える」、「から構成される」「を備える〜」等の用語の中の任意の一つは、少なくとも後述される構成要素/特徴を含むが、他を除外しないことを意味する非限定的な用語である。このように、請求項において使われるときに、用語「備える」は、後続する記載において列挙される手段または構成要素または動作ステップだけに限定される意味であると解釈されてはならない。例えば、「AおよびBを備える装置」との記載に関する技術的範囲は、構成要素AおよびBだけから成る装置に限定されてはならない。本願明細書中で使われている「含む」、「…を含む〜」等の用語の中の任意の一つは、また、少なくとも後述される構成要素/特徴を含むが、他を除外しないことを意味する非限定的な用語でもある。このように、用語「含む」は、用語「備える」と同義語であり、「備える」と同じ意味である。
同様に、請求項の記載において使われる際に、用語「接続された」は、直接的な接続だけに限定されると解釈されてはならないことに留意されたい。用語「結合され」および「接続され」に加えて、それらの派生語が使われることが可能である。これらの用語が互いに同義語であることを意図しないことを理解すべきである。このように、「装置Bに接続する装置A」との記載の技術的範囲は、装置Aの出力が、装置Bの入力に直接的に接続されているような装置又はシステムに限定されてはならない。それは、Aの出力とBの入力との間において、他の装置または手段を含む接続経路であってもよい経路が存在することを意味する場合もある。用語「接続された」2つ以上の構成要素が「直接的かつ物理的に接している」または「電気的に接している」のどちらか一方であることを意味し、または、2つ以上の構成要素が各々と直接に接触してはいないものの、互いに協働するかまたは互いに相互作用することを意味することが可能である。
従って、本発明に係る好適な実施形態と考えられるものが上記のとおり説明されてきたが、当該技術分野における当業者は、本発明の基本的考え方から逸脱することなく、上記実施形態に対するその他の変形実施形態が実施可能であり、また、上記実施形態に対して更なる追加の修正が可能であることを理解するだろう。加えて、特許請求の範囲においては、上記変形実施形態や上記追加の修正が本発明の技術的範囲に含まれるものとなるように発明を特許請求するように意図している。例えば、上記開示において与えられた如何なる定式化も使用することが可能な手順を表現するための手段に過ぎない。本明細書に添付したブロック図に対して一部の機能を追加したり削除したりすることも可能であり、複数の機能ブロック同士の間において動作を入れ替えることもまた可能である。本発明の技術的範囲内に属するとして説明された方法に対して一部の動作ステップを追加したり削除したりすることも可能である。
聴取体験を改善するために、可搬型メディア装置とこれが接続される再生システムから成る全体のシステムに関して等化処理を行うために、当該可搬型メディア装置内においてオーディオ信号に直接適用される等化処理フィルターを当該可搬型メディア装置用内に含めることには優位性がある。加えて、可搬型メディア装置とこれが接続される再生システムから成る全体のシステムに関して等化処理を行うために、当該可搬型メディア装置内に等化処理フィルターの複数個の組を含め、この時、当該可搬型デバイスを接続することが可能な複数の再生システムの中の異なる各々に対して等化処理フィルターの各組がそれぞれ適用可能であるようにすることにさらに優位性がある。さらに、可搬型メディア装置とこれが接続される再生システムから成る全体のシステムに関して等化処理を行うために、当該可搬型メディア装置を使用して、ある特定の再生システムに接続された可搬型メディア装置において使用するための等化処理フィルターの一つの組を決定する方法であって、エンド・ユーザによって操作される方法を提供することにもまた優位性がある。米国特許出願「US2007/0142942」は、スピーカーとヘッドセットのための音声プロファイルを備えたポータブル音楽プレーヤーを開示している。国際公開公報「WO2009/134537 A2」はラウド・スピーカーの配置や構成を検知する方法を開示している。国際公開公報「WO2005/0254662 A1」は、音響システムの較正を実行するための方法とシステムについて説明している。

Claims (43)

  1. 可搬型メディア装置を動作させる方法であって:
    前記可搬型メディア装置が特定の再生システムと接続されている間、特定の聴取環境設定における前記可搬型メディア装置と前記再生システムとの組み合わせの上でオーディオ信号を再生する動作ステップであって、前記可搬型メディア装置は、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用し、前記特定の一組は、事前に記憶された前記補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの中から選択される、動作ステップを備え、
    前記補正フィルターの一つ以上の組から成る前記集まりまたはこれに関する前記データは、前記可搬型メディア装置内に事前に記憶され、前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられており、
    特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得
    られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングする動作であって、前記可搬型メディア装置に内蔵されまたは接続され、特定の聴取環境設定に関して所望される一つ以上の聴取者位置に配置されたマイクロフォンを使用して、前記記録が実行される、動作段階と、
    前記音響フィールドの前記記録を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組を決定する動作段階と、
    前記特定の再生システムのために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作段階と、
    を含む較正方法を実行することによって、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組が決定されることを特徴とする、方法。
  2. 前記補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータは、前記可搬型メディア装置から遠隔的に記憶され、
    前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムに接続される前、または接続された時点において、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータは、再生のために、前記可搬型メディア装置の中にロードされる、請求項1記載の方法。
  3. 前記補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータは、前記可搬型メディア装置の中のストレージ・サブシステム内に記憶される、請求項1記載の方法。
  4. 前記可搬型メディア装置がユーザから再生のために一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を使用すべき旨の表示を受信することをさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 特定の可搬型メディア装置が前記特定の再生システムに接続されている旨を表す前記特定の再生システムからの表示を前記可搬型メディア装置が受信し、
    前記表示に応答して、再生動作のための前記特定の可搬型メディア装置と関係付けられた一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を、前記可搬型メディア装置が自動的に選択することをさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記補正フィルターの複数の組の中の少なくとも一つは、再生システムの一類型に関して事前に定義されている既定の組であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データを、前記特定の再生システムに関して、前記可搬型メディア装置内に記憶することは、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組が、前記特定の再生システムと関係付けられている旨の表示を記憶することを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記可搬型メディア装置は、ユーザ・インターフェースを含み、前記較正方法は、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データの前記記録動作、前記解析動作および前記記憶動作を実行すべき旨のユーザからの指示を、前記ユーザ・インターフェースを介して受信することを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記可搬型メディア装置は、ネットワークを介してリモート処理システムと接続され、前記特定の一組を決定するために前記記録を前記解析することは、
    前記記録された音響フィールド又はそれに関係したデータを前記リモート処理システムに送信する動作と、
    前記リモート処理システム内において、前記特定の一組を決定する動作と、
    前記ネットワークを介して、前記決定された前記特定の一組又はこれに関するデータを前記リモート処理システムから受信する動作とを含む、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記特定の一組を決定するために前記記録を前記解析することは、前記可搬型メディア装置内に含まれる一つ以上のプロセッサによって実行される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 可搬型メディア装置を動作させる方法であって:
    特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングする動作であって、前記可搬型メディア装置に内蔵されまたは接続され、特定の聴取環境設定に関して所望される一つ以上の聴取者位置に配置されたマイクロフォンを使用して、前記記録が実行される、動作段階;
    前記音響フィールドの前記記録を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組を決定する動作段階;および、
    前記特定の再生システムのために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作段階とを含み、
    これらの動作段階の実行により、前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムと接続されている間、特定の聴取環境設定における前記可搬型メディア装置と前記再生システムとの組み合わせの上でオーディオ信号を再生可能であると同時に、前記可搬型メディア装置は、一つ以上の補正フィルターから成る前記決定された特定の一組を適用することが可能である、ことを特徴とする方法。
  12. 一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作は、可搬型メディア装置内において、事前に記憶された前記補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの中へと実行され、
    前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられている、請求項11記載の方法。
  13. 前記補正フィルターの複数の組の中の少なくとも一つは、再生システムの一類型に関して事前に定義されている規定の組であることを特徴とする、請求項12記載の方法。
  14. 一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作は、前記可搬型メディア装置から遠隔的であるストレージ・サブシステムの中へと実行され、
    これにより、前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムに接続される前、または接続された時点において、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータは、オーディオ信号の再生のために、前記可搬型メディア装置の中にロードされる、請求項11または12のいずれか一項に記載の方法。
  15. 一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる動作は、前記可搬型メディア装置内に含まれるストレージ・サブシステム内において実行される、請求項11または12のいずれか一項に記載の方法。
  16. 一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データを、前記特定の再生システムに関して、前記可搬型メディア装置内に記憶することは、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組が、前記特定の再生システムと関係付けられている旨の表示を記憶することを含む、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記可搬型メディア装置は、ユーザ・インターフェースを含み、前記方法は、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データの前記記録動作、前記解析動作および前記記憶動作を実行すべき旨のユーザからの指示を、前記ユーザ・インターフェースを介して受信することを含む、請求項11〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記可搬型メディア装置は、ネットワークを介してリモート処理システムと接続され、前記特定の一組を決定するために前記記録を前記解析することは、
    前記記録された音響フィールド又はそれに関係したデータを前記リモート処理システムに送信する動作と、
    前記リモート処理システム内において、前記特定の一組を決定する動作と、
    前記ネットワークを介して、前記決定された前記特定の一組又はこれに関するデータを前記リモート処理システムから受信する動作と、を含む、
    請求項11〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記特定の一組を決定するために前記記録を前記解析することは、前記可搬型メディア装置内に含まれる一つ以上のプロセッサによって実行される、請求項11から17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 可搬型メディア装置であって、
    選択されたオーディオ信号を再生するように構成された再生サブシステム;
    前記再生サブシステムに接続され、オーディオ信号の再生動作の間、前記オーディオ信号に対して一つ以上の補正フィルターから成る組を適用するように構成されたフィルター・サブシステム;
    前記可搬型メディア装置を再生システムに含まれる整合した接続と接続するように構成された接続機能;
    ユーザからの入力を受け取るように構成されたユーザ・インターフェース;
    マイクロフォン又はマイクロフォンへの接続機能;を備え、
    特定の聴取環境設定において前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムと接続されている場合に、前記特定の再生システムを介したオーディオ信号の再生動作の間、フィルター・サブシステムは、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられ、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用するように構成され、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組は、可搬型メディア装置内に事前に記憶された補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの一部分であり、前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられている、ことを特徴とする、可搬型メディア装置。
  21. 可搬型メディア装置は、
    特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得
    られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングする動作であって、該記録動
    作は、前記可搬型メディア装置に内蔵されまたは接続され、特定の聴取環境設定に関して所望される
    一つ以上の聴取者位置に配置されたマイクロフォンを使用して実行される、記録動作;
    前記音響フィールドの前記記録を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を決定する解析動作;および、
    前記特定の再生システムのために、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる記憶動作;
    を実行するように構成されている、請求項20記載の可搬型メディア装置。
  22. 請求項20または21のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置であって:
    少なくとも一つのプロセッサ;および、
    前記フィルター・サブシステムおよび前記少なくとも一つのプロセッサに対して接続されたストレージ・サブシステム;をさらに備え、
    一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を適用することは、前記一つ以上のプロセッサの中の少なくとも一つにおいてデジタル信号をデジタル処理することを含むことを特徴とする。
  23. 一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータは、前記可搬型メディア装置から遠隔的に記憶され、
    これにより、前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムに接続される前、または接続された時点において、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータは、再生のために、前記可搬型メディア装置の中にロードされる、請求項20から22のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  24. 補正フィルターの一つ以上の組から成る前記集まり又はこれに関するデータは、前記ストレージ・サブシステムの中に記憶される、請求項22記載の可搬型メディア装置。
  25. 前記ユーザ・インターフェースは、再生のために、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を使用すべき旨のユーザからの指示を受信するように構成された、請求項20から24のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  26. 特定の可搬型メディア装置が前記特定の再生システムに接続されている旨を表す前記特定の再生システムからの表示を前記可搬型メディア装置が受信し、
    前記表示に応答して、再生動作のための前記特定の可搬型メディア装置と関係付けられた一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を、前記可搬型メディア装置が自動的に選択するように構成された、請求項20から25のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  27. 前記補正フィルターの複数の組の中の少なくとも一つは、再生システムの一類型に関して事前に定義されている既定の組であることを特徴とする、請求項20から26のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  28. 一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データを、前記特定の再生システムに関して、前記可搬型メディア装置内に記憶することは、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組が、前記特定の再生システムと関係付けられている旨の表示を記憶することを含む、請求項21から27のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  29. 一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データの前記記録動作、前記解析動作および前記記憶動作を実行すべき旨のユーザからの指示を、前記ユーザ・インターフェースを介して受信するように構成された、請求項21から28のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  30. 前記可搬型メディア装置は、ネットワークを介して前記可搬型メディア装置をリモート処理システムと接続するためのネットワーク・インターフェースを含み、
    前記特定の一組を決定するために前記記録を前記解析することに関して、前記可搬型メディア装置は:
    前記記録された音響フィールド又はそれに関係したデータを前記リモート処理システムに送信する動作;
    前記リモート処理システム内において、前記特定の一組を決定する動作;および、
    前記ネットワークを介して、前記決定された前記特定の一組又はこれに関するデータを前記リモート処理システムから受信する動作;を実行するように構成されていることを特徴とする、請求項21から29のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  31. 少なくとも一つのプロセッサをさらに備え、前記特定の一組を決定するために、前記記録を前記解析することは、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行される、請求項21または請求項23から29のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  32. 可搬型メディア装置であって:
    オーディオ信号を再生する再生手段;
    前記再生手段により前記オーディオ信号を再生している間、オーディオ信号に対して一つ以上の補正フィルターから成る一組を適用するように構成されたフィルタリング手段;
    前記可搬型メディア装置を再生システムに接続する接続手段;
    ユーザから入力を受け付ける手段;
    音響フィールドをレコーディングする記録手段;を含み、
    特定の聴取環境設定において前記可搬型メディア装置が前記接続手段によって前記特定の再生システムと接続されている場合に、前記特定の再生システムを介したオーディオ信号の再生動作の間、フィルタリング手段は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられ、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を適用するように構成され、
    一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組は、可搬型メディア装置内に事前に記憶された補正フィルターの一つ以上の組から成る集まりまたはこれに関するデータの一部分であり、前記一つ以上の組から成る前記集まりの中の各組は、対応する聴取環境設定および対応する再生システムと関係付けられていることを特徴とする、可搬型メディア装置。
  33. 請求項32記載の可搬型メディア装置であって:
    前記音響フィールドの前記記録を解析して、少なくとも前記特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組を決定する解析手段;
    前記特定の再生システムのために、一つ以上の前記補正フィルターから成る一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させる記憶手段;をさらに含み、
    前記記録手段は、特定の聴取環境設定に関する一つ以上の聴取者位置において、特定の再生システムの上で再生される事前に定義された一つ以上の較正用信号から結果として得られる音響フィールドを前記可搬型メディア装置の上にレコーディングするように構成され、
    前記解析手段は、前記音響フィールドの前記記録を解析して、少なくとも特定の再生システムに関する等化処理を実行するために、一つ以上の補正フィルターから成る特定の一組を決定するように構成され、
    前記記憶手段は、前記特定の再生システムのために、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組に関するデータを前記可搬型メディア装置内に記憶させるように構成されることを特徴とする可搬型メディア装置。
  34. デジタル処理手段をさらに備え、
    前記フィルタリング手段は、前記デジタル処理手段によってデジタル信号をデジタル処理することを含む、請求項32または請求項33のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  35. 一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータは、前記可搬型メディア装置から遠隔的に記憶され、
    これにより、前記可搬型メディア装置が前記特定の再生システムに接続される前、または接続された時点において、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組またはこれに関するデータは、再生のために、前記可搬型メディア装置の中にロードされる、請求項32から34のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  36. 補正フィルターの一つ以上の組から成る前記集まり又はこれに関するデータは、前記記憶手段の中に記憶される、請求項34記載の可搬型メディア装置。
  37. 前記ユーザから入力を受け付ける手段は、一つ以上の前記補正フィルターから成る前記特定の一組を再生のために使用すべき旨の指示をユーザから受信するように構成されていることを特徴とする、請求項32から36のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  38. 特定の可搬型メディア装置が前記特定の再生システムに接続されている旨を表す前記特定の再生システムからの表示を前記可搬型メディア装置が受信し、
    前記表示に応答して、再生動作のための前記特定の可搬型メディア装置と関係付けられた一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組を、前記可搬型メディア装置が自動的に選択するように構成された、請求項32から37のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  39. 前記補正フィルターの複数の組の中の少なくとも一つは、再生システムの一類型に関して事前に定義されている既定の組であることを特徴とする、請求項32から38のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  40. 一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データを、前記特定の再生システムに関して、前記可搬型メディア装置内に記憶することは、一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組が、前記特定の再生システムと関係付けられている旨の表示を記憶することを含む、請求項33から39のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  41. 一つ以上の補正フィルターから成る前記特定の一組又はこれに関する前記データの前記記録動作、前記解析動作および前記記憶動作を実行すべき旨のユーザからの指示を、前記ユーザから入力を受け付ける手段を介して受信するように構成された、請求項33から40のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  42. 前記可搬型メディア装置は、ネットワークを介して前記可搬型メディア装置をリモート処理システムと接続するためのインターフェース手段を含み、
    前記特定の一組を決定するために前記記録を前記解析することに関して、前記可搬型メディア装置は:
    前記リモート処理システムが前記特定の一組を決定することを可能とするために、前記記録された音響フィールド又はそれに関係したデータを前記リモート処理システムに送信する動作;および、
    前記ネットワークを介して、前記決定された前記特定の一組又はこれに関するデータを前記リモート処理システムから受信する動作;を実行するように構成されていることを特徴とする、請求項33から41のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
  43. デジタル処理手段をさらに備え、
    前記特定の一組を決定するために前記記録を前記解析する前記解析手段は、前記デジタル処理手段を使用することを特徴とする、請求項33または請求項35から41のいずれか一項に記載の可搬型メディア装置。
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