JP2005070171A - 特性演算設備 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ユーザの負担を軽減するとともに、電子装置の出力特性を容易かつ確実に求め、電子装置に供給することができる特性演算設備を提供する。
【解決手段】 車両内の所定の位置に配置した車載装置2のマイクロフォン13を用いて、所定の位置に設置されるスピーカ12から出力される音声信号を入力させる。マイクロフォン13に入力された音声信号を解析することによって、車両内の音声の周波数特性情報を取得し、周波数特性情報、座席位置、スピーカの配置位置および車両の車種とを含む特性情報を、メモリスティックを介して通信端末装置3に送信する。通信端末装置3は、前記特性情報を、インターネット4を介してサーバ装置5に送信する。サーバ装置5は、送られた特性情報に基づいて、車両内の状況に応じた車載装置2のスピーカ12から出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンパクトディスク(Compact Disk;略称:CD)などを再生するオーディオ装置などの電子装置の出力特性を求める特性演算設備に関する。
第1の従来技術の車載用ステレオ再生装置では、車両内に搭載された4つのスピーカのうちいずれか1つのスピーカに測定信号発生装置を接続して、そのスピーカから測定信号を発生させる。残り3つのスピーカは、マイクロフォンとして機能させて前記測定信号を集音させる。集音させて取得した出力信号を遅延時間検出装置に入力して、遅延情報信号を取得する。この遅延情報信号に基づいて制御装置およびフィルタ装置を作動させて、再生時の音楽信号の遅延時間および周波数特性を最適状態に補正する(たとえば、特許文献1参照)。
第2の従来技術の車載用オーディオシステム(以下、単に「オーディオシステム」と表記する場合がある)は、インターネットを介してセンタサーバと接続される。オーディオシステムの表示部には、音響調整サービス発注画面が表示され、ユーザは、音響特性を調整するためのデータを得るために必要な情報、たとえばオーディオシステムを取付ける車両の車種およびオーディオシステムの製品名を入力部に入力するとともに、コンサートホール、教会および野球場などのユーザが希望する音場ならびにボーカルの音声の強調および特定の楽器の音声の強調などのユーザが希望する周波数特性を、音響調整サービス発注画面の所定の項目の中から選択して、入力部に入力する。
ユーザによって入力部に入力された前記情報は、インターネットを介してセンタサーバに送信され、センタサーバは送信された情報を受信する。センタサーバは、受信した情報に基づいて、予め備えられる音響データベースの中からユーザの要求に適合する音場および周波数特性などのオーディオシステムの音響特性を調整するためのデータを抽出し、この抽出したデータをオーディオシステムに送信する。オーディオシステムでは、センタサーバから送信された前記音響特性を調整するためのデータを受信し、この受信したデータに基づいて、オーディオシステムの音響特性の調整を行う(たとえば、特許文献2参照)。
特開平8−179786号公報 特開2002−67815号公報
前述の第2の従来技術では、オーディオシステムの音響特性の調整を行うために必要なデータをセンタサーバから取得するために、ユーザは、たとえばオーディオシステムを搭載する車両の車種およびオーディオシステムの製品名の情報を入力部に入力し、この入力した情報を、インターネットを介してセンタサーバへ送信するように構成されている。したがって、ユーザは、前述の車種および製品名の情報を入力部に入力する前に、予め車両の車種および製品名の情報を調べて把握しておかなければならないので、前述の車種および製品名などの情報を入力部に入力するまでにかかるユーザの負担が大きいという問題がある。また、ユーザは入力部に前述の車種および製品名などの情報を手入力しなければならないので、ユーザにとって入力作業が煩雑であるという問題がある。
また、第2の従来技術におけるセンタサーバは、オーディオシステムが搭載される車両に乗車した聴取者の乗車位置などの情報を、オーディオシステムから取得する構成になっていない。したがって、オーディオシステムが搭載される車両に乗車した聴取者の乗車位置などの車両内の状況に応じたオーディオシステムの音響特性を調整するためのデータを、オーディオシステムに供給することができないという問題がある。
本発明の目的は、ユーザの負担を軽減するとともに、電子装置の出力特性を容易かつ確実に求め、電子装置に供給することができる特性演算設備を提供することである。
本発明は、音声を出力する音声出力手段と、音声出力手段によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを入力するパラメータ入力手段と、入力されるパラメータに基づいて、音声出力手段によって出力する音声の周波数特性を調整する音声特性調整手段とを含む電子装置の出力特性を求める特性演算設備であって、
前記音声出力手段から出力され、予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報を入力する特性入力手段と、
入力された特性情報に基づいて、前記パラメータを求めるパラメータ演算手段と、
求めたパラメータを出力するパラメータ出力手段とを含むことを特徴とする特性演算設備である。
また本発明は、公衆回線網に接続されるサーバ装置と、
サーバ装置に公衆回線網を介して通信可能に接続される通信端末装置とを含み、
前記特性入力手段およびパラメータ出力手段は、通信端末装置に設けられ、
パラメータ演算手段は、サーバ装置に設けられることを特徴とする。
さらに本発明は、特性入力手段は、記録媒体が着脱自在に装着され、装着された記録媒体に情報を記録する記録手段であることを特徴とする。
さらに本発明は、パラメータ出力手段は、記録媒体が着脱自在に装着され、装着された記録媒体に記録される情報を再生する再生手段であることを特徴とする。
さらに本発明は、記録媒体は、半導体メモリであることを特徴とする。
さらに本発明は、特性入力手段は、無線電波を介して電子装置と無線通信を行い、電子装置から送信される情報を受信する無線通信手段であることを特徴とする。
さらに本発明は、パラメータ出力手段は、無線電波を介して電子装置と無線通信を行い、電子装置に情報を送信する無線通信手段であることを特徴とする。
本発明によれば、音声出力手段から出力され、予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報を特性入力手段に入力する。特性入力手段に特性情報を入力すると、パラメータ演算手段が、この特性情報に基づいて、電子装置の出力特性、換言すれば音声出力手段によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを求める。パラメータ出力手段は、パラメータ演算手段によって求められた前記パラメータを出力する。パラメータ出力手段から出力される前記パラメータは、パラメータ入力手段に入力する。パラメータ入力手段にパラメータを入力すると、音声特性調整手段が、パラメータ入力手段に入力される前記パラメータに基づいて、音声出力手段によって出力する音声の周波数特性が最適になるように、たとえば前記音声の音圧周波数特生が平坦になるように調整する。
前述のように、電子装置のユーザは、音声出力手段から出力され、予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報を特性入力手段に入力するだけでよい。したがって、電子装置のユーザは、たとえば従来技術のように電子装置を車両に搭載する場合、車両の車種および電子装置の製品名などの情報を予め調べて把握しておく必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。またユーザは、従来技術のように、前記情報を手入力する必要がないので、手入力する煩雑さを解消することができる。
また、パラメータ演算手段は、音声出力手段から出力され、予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報に基づいて、予め定める室内における聴取者の位置などに応じた電子装置の出力特性、換言すれば音声出力手段によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを容易かつ確実に求めることができる。また、音声特性調整手段は、パラメータ演算手段によって求められる前記音声の周波数特性を決定するパラメータに基づいて、音声出力手段によって出力する音声の周波数特性が最適になるように、たとえば音声の音圧周波数特性が平坦になるように、容易に調整することができる。
また本発明によれば、パラメータ演算手段は、公衆回線網に接続されるサーバ装置に設けられ、特性入力手段およびパラメータ出力手段は、サーバ装置に公衆回線網を介して通信可能に接続される通信端末装置に設けられる。
通信端末装置に設けられる特性入力手段に、予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報が入力されると、この特性情報は公衆回線網を介してサーバ装置に送信される。サーバ装置に設けられるパラメータ演算手段は、通信端末装置から送信される前記特性情報を受信し、受信した特性情報に基づいて、音声出力手段によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを容易に求めることができる。
また、パラメータ演算手段によって求められたパラメータは、公衆回線網を介してパラメータ出力手段が設けられる通信端末装置に送信される。パラメータ出力手段は、サーバ装置から送信される前記パラメータを受信し、受信したパラメータを出力する。したがって、音声特性調整手段は、パラメータ出力手段によって出力されるパラメータに基づいて、音声出力手段から出力する音声の周波数特性が最適になるように、たとえば音声の音圧周波数特性が平坦になるように、容易に調整することができる。
サーバ装置のパラメータ演算手段によって求められたパラメータおよび前記特性情報をサーバ装置に蓄積することによって、前記パラメータおよび特性情報に基づいた音声特性の調整に関する情報のデータベースを構築することができる。これによって、ユーザは、サーバ装置に構築される前記データベースの中から所望の情報を容易に入手することができ、利便性が向上する。
また本発明によれば、特性入力手段は、記録媒体が着脱自在に装着され、装着された記録媒体に情報を記録する記録手段である。したがって、サーバ装置のパラメータ演算手段によって求められたパラメータが公衆回線網を介してサーバ装置から通信端末装置に送信され、この送信されたパラメータを通信端末装置が受信した後で、通信端末装置に記録媒体を装着するだけで、特性入力手段によって、前記パラメータを容易に記録媒体に記録することができる。
また本発明によれば、パラメータ出力手段は、記録媒体が着脱自在に装着され、装着された記録媒体に記録される情報を再生する再生手段である。したがって、音声出力手段から出力され、予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報が記録された記録媒体を通信端末装置に装着するだけで、パラメータ出力手段によって、前記特性情報を容易に再生することができる。
また本発明によれば、記録媒体として、フラッシュメモリなどの半導体メモリが用いられる。フラッシュメモリは、情報の記録および再生を短時間に行うことができるとともに、比較的小型でかつ軽量であるので、容易に持運ぶことができ、利便性が向上する。
また本発明によれば、特性入力手段は、無線電波を介して電子装置と無線通信を行い、電子装置から送信される情報を受信する無線通信手段であるので、音声出力手段から出力され、かつ予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報が無線電波を介して電子装置から送信されたときは、前記送信された特性情報を受信することができる。
したがって、半導体メモリなどの記録媒体を電子装置に装着して前記特性情報を記録媒体に記録し、この特性情報が記録された記録媒体を通信端末装置に装着して、記録媒体に記録される特性情報を通信端末装置で再生する作業を、ユーザは行う必要がないので、ユーザの前記作業の手間を省くことができる。また、無線電波を介して電子装置から送信される前記特性情報を受信することによって、前述の記録媒体を用いて電子装置の特性情報を取得する場合に比べて、電子装置の特性情報を取得するまでにかかる時間を短縮することができる。
また本発明によれば、パラメータ出力手段は、無線電波を介して電子装置と無線通信を行い、電子装置に情報を送信する無線通信手段であるので、サーバ装置のパラメータ演算手段によって求められたパラメータが公衆回線網を介してサーバ装置から通信端末装置に送信され、この送信されたパラメータを通信端末装置が受信した後で、受信したパラメータを無線電波を介して電子装置に送信することができる。
したがって、半導体メモリなどの記録媒体を通信端末装置に装着して前記パラメータを記録媒体に記録し、このパラメータが記録された記録媒体を電子装置に装着して、記録媒体に記録されるパラメータを電子装置で再生する作業を、ユーザは行う必要がないので、ユーザの前記作業の手間を省くことができる。また、無線電波を介して電子装置へ前記パラメータを送信することによって、前述の記録媒体を用いてパラメータを電子装置に供給する場合に比べて、パラメータを電子装置に供給するまでにかかる時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である音声特性調整システム1の構成を簡略化して示すブロック図である。音声特性調整システム1は、車載装置2、通信端末装置3およびサーバ装置5を含んで構成される。音声特性調整システム1において、通信端末装置3とサーバ装置5とは、公衆回線網を介して通信可能に接続され、車載装置2の出力特性、たとえばスピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを求める特性演算設備である。本実施形態において、公衆回線網は、インターネット4である。車載装置2は、自動車などの車両に搭載される電子装置であって、たとえばコンパクトディスク(Compact Disk;略称:CD)およびミニディスク(Mini Disk;略称:MD)を再生するオーディオ装置によって実現される。通信端末装置3は、たとえばパーソナルコンピュータによって実現される。
車載装置2は、CPU(Central Processing Unit)11、スピーカ12、マイクロフォン13、入力部14、表示部15、ROM(Read Only Memory)16、RAM(Random Access Memory)17、音声特性調整部18、メモリスティックスロット19およびメモリスティック制御部20を含む。
CPU11は、後述するROM16に予め記憶されるプログラムに基づいて、車載装置2を構成する上記のスピーカ12、マイクロフォン13、入力部14、表示部15、ROM16、RAM17、音声特性調整部18、メモリスティックスロット19およびメモリスティック制御部20を含むハードウェア資源を制御する。
スピーカ12は、音声を出力する音声出力手段である。マイクロフォン13は、入力された音声を音声信号に変換する。入力部14は、スピーカによって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを入力するパラメータ入力手段である。
入力部14は、車載装置2の電源キー、置数キー、所定の入力情報が設定された機能キーおよび音声を再生する音声再生モードと、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータに基づいて、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を調整する音声特性調整モードとを切換える切換キーを含む。ユーザによって入力部14の所定のキーが押下されると、所定のキーに基づく車載装置2の動作指示信号がCPU11に送信される。
表示部15は、CPU11から出力される表示動作制御信号に基づいて、画像情報および車載装置2の動作状態に関連する情報を表示する。詳細に述べると、表示部15は、たとえば周波数帯域毎の音圧レベルを表すイコライザの情報およびサーバ装置5で求められた、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータなどを表示する。表示部15は、たとえば液晶ディスプレイおよびエレクトロルミネッセンスディスプレイによって実現される。
ROM16には、車載装置2を動作させるための動作プログラムが記憶される。ROM16は、たとえば不揮発性メモリであるフラッシュメモリによって実現される。RAM17には、車載装置2の製品シリアル番号、製品機種名およびスピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータなどが記憶される。
音声特性調整部18は、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータに基づいて、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を調整する音声特性調整手段である。
メモリスティックスロット19には、フラッシュメモリの一種であるメモリスティックが着脱可能に装着される。メモリスティック制御部20は、メモリスティックスロット19に装着されるメモリスティックに情報を記録する処理およびメモリスティックに記録されている情報を再生する処理を行う。
通信端末装置3は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only
Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、メモリスティックスロット34およびメモリスティック制御部35を含む。
CPU31は、後述するROM32に記憶されるプログラムに基づいて、通信端末装置3を構成する上記ROM32、RAM33、メモリスティックスロット34およびメモリスティック制御部35を含むハードウェア資源を制御する。
ROM32には、通信端末装置3が動作するために必要な動作プログラムが記憶される。ROM32は、たとえば不揮発性メモリであるフラッシュメモリによって実現される。RAM33には、メモリスティックスロット34に装着されるメモリスティックに記録されている情報およびインターネット4を介してサーバ装置5から送信される情報が記憶される。
メモリスティックスロット34には、フラッシュメモリの一種であるメモリスティックが着脱可能に装着される。メモリスティック制御部35は、メモリスティックスロット34に装着されるメモリスティックに情報を記録する処理およびメモリスティックに記録されている情報を再生する処理を行う。
メモリスティックスロット34およびメモリスティック制御部35は、車載装置2のスピーカ12から出力され、車両内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報を入力する特性入力手段であり、後述するサーバ装置5によって求められる、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを出力するパラメータ出力手段である。
CPU31、メモリスティックスロット34およびメモリスティック制御部35は、装着された記録媒体に情報を記録する記録手段であり、装着された記録媒体に記録される情報を再生する再生手段である。
サーバ装置5は、インターネット4に接続されるサービス専用サーバである。サーバ装置5は、パラメータ演算部41を含む。パラメータ演算部41は、車載装置2のスピーカ12から出力され、かつ車両内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報に基づいて、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを求める演算プログラムを含む。サーバ装置5は、前記演算プログラムに従って、前記パラメータを求めるパラメータ演算手段である。インターネット4を介して通信端末装置3から前記特性情報が送信されると、サーバ装置5は前記特性情報を受信する。パラメータ演算部41は、前記プログラムに従って、前記受信した特性情報に基づいて前記パラメータを求める。サーバ装置5は、求めたパラメータをインターネット4を介して通信端末装置3に送信する。
図2は、音声特性調整システム1における音声の周波数特性を調整する処理手順を説明するためのフローチャートである。音声の周波数特性を調整する処理の開始時は、車載装置2および通信端末装置3が動作可能である。また、通信端末装置3およびサーバ装置5は、インターネット4に接続されており、インターネット4を介して互いに通信可能である。
ステップS1において、CPU11は、車載装置2が音声特性調整モードに設定されているか否かを判断する。ステップS1において、車載装置2が音声特性調整モードに設定されていないと判断されたときはステップS2に進み、車載装置2が音声特性調整モードに設定されていると判断されたときはステップS3に進む。
ステップS2では、入力部14の切換キーを操作することによって、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を調整する音声特性調整モードに設定する。
ステップS3では、予め定める室内、本実施形態では車両内の音声の周波数特性に関連する特性情報を取得する。特性情報を取得するために、まず、車両内の所定の位置、たとえば運転席、助手席、左後部座席および右後部座席の聴取者の乗車位置を想定し、その位置のいずれか1箇所にマイクロフォン13を配置する。所定の位置に設置されるスピーカ12から音声信号、たとえばピンクノイズを出力させ、スピーカ12から出力されたピンクノイズを、マイクロフォン13に入力させる。マイクロフォン13に入力したピンクノイズは、電気信号に変換されてCPU11によって信号解析が行われる。この信号解析の結果、マイクロフォン13に入力したピンクノイズの周波数特性情報、たとえば周波数帯域毎の音圧レベルの情報が得られる。前述の作業を、マイクロフォン13の配置位置、たとえば前述の座席の位置を変えて複数回行うことによって、各座席位置における複数の周波数特性情報を取得する。取得した各周波数特性情報と、この周波数特性情報に関連する座席位置、スピーカの配置位置および車両の車種とを含む情報を、前記特性情報として、RAM17に記憶する。
ステップS4では、メモリスティックを車載装置2のメモリスティックスロット19に装着する。ステップS5では、メモリスティック制御部20によって、RAM17に記憶されている前記特性情報をメモリスティックに記録する。ステップS6では、メモリスティックを車載装置2のメモリスティックスロットから離脱する。
ステップS7では、メモリスティックを通信端末装置3のメモリスティックスロット34に装着する。ステップS8では、通信端末装置3のメモリスティック制御部35が、メモリスティックに記録されている前記特性情報を再生し、RAM33に記憶させる。
ステップS9において、通信端末装置3は、RAM33に記憶されている前記特性情報を、インターネット4を介して通信端末装置3からサーバ装置5へ送信する。
ステップS10において、サーバ装置5は、通信端末装置3から送信された前記特性情報を受信する。そして、パラメータ演算部41に格納されている演算プログラムに従って、受信した特性情報に基づいて、車載装置2のスピーカ12から出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを求める。
ここで、前記パラメータについて詳細に述べると、パラメトリックイコライザの情報、聴取位置からスピーカまでの距離情報および複数のスピーカ12の各スピーカ12から出力させる音声の周波数帯域の情報を表すパラメータであって、スピーカ12から出力する音声の周波数特性が最適になるように、本実施形態では、音圧周波数特性が平坦になるように調整するためのパラメータである。前記パラメータは、さらに具体的に述べると、各周波数帯域における音圧レベルの調整量である。なお、パラメトリックイコライザは、可聴周波数帯域を分割して各帯域の音圧レベルを調整できるグラフィックイコライザにおいて、1つの周波数帯域分のカーブにおける山、谷の鋭さおよび中心周波数を任意の値に設定できるイコライザである。
ステップS11において、サーバ装置5は、パラメータ演算部41の演算プログラムに従って求めた前記パラメータを、インターネット4を介してサーバ装置5から通信端末装置3へ送信する。
ステップS12において、通信端末装置3は、サーバ装置5から送信された前記パラメータを受信し、受信したパラメータをRAM33に記憶する。そして、メモリスティック制御部35によって、RAM33に記憶されているパラメータをメモリスティックに記録する。ステップS13では、メモリスティックを通信端末装置3のメモリスティックスロット34から離脱する。
ステップS14では、メモリスティックを車載装置2のメモリスティックスロット19に装着する。ステップS15において、CPU11は、車載装置2が音声特性調整モードに設定されているか否かを判断する。ステップS15において、車載装置2が音声特性調整モードに設定されていないと判断されたときはステップS16に進み、車載装置2が音声特性調整モードに設定されていると判断されたときはステップS17に進む。
ステップS16では、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を調整する音声特性調整モードに設定する。
ステップS17では、車載装置2のメモリスティック制御部20が、メモリスティックに記録されている前記パラメータを再生する。ステップS18では、メモリスティック制御部20によって再生された前記パラメータをRAM17に記憶させ、予めRAM17に記憶されていた音声特性を調整するためのパラメータを消去することによって、パラメータの書換えを行う。なお、パラメータの書換えは、車載装置2におけるRAM17の記憶容量の超過を防止するための処理である。したがって、記憶容量に問題のない場合には、パラメータの書換えを行わなくてもよい。
ステップS19では、ユーザは、表示部15に表示されるパラメータを参照して、パラメータを入力部14に入力し、音声特性調整部18において、スピーカ12から出力する音声の周波数特性が最適になるように、本実施形態では、音声の音圧周波数特性が平坦になるように調整して、処理を終了する。なお、表示部15に、乗車位置およびそれに対応するパラメータを表示するようにしておけば、ユーザは、乗車位置に対応するパラメータを選択することができ、スピーカ12から出力する音声の周波数特性がより最適になるように、本実施形態では音声の音圧周波数特性がより平坦になるように調整することができる。これによって、利便性が向上する。
前述のように、音声特性調整システム1では、車載装置2のユーザは、スピーカ12から出力され、かつ予め定める室内、本実施形態では車両内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報を通信端末装置3に入力するだけでよい。したがって、車載装置2のユーザは、従来技術のように、たとえば車載装置2を搭載する車両の車種および車載装置の製品名の情報を予め調べて把握しておく必要がないので、ユーザの負担を軽減することができる。またユーザは、従来技術のように、前記情報を手入力する必要がないので、手入力する煩雑さを解消することができる。
また、音声特性調整システム1におけるサーバ装置5のパラメータ演算部41では、スピーカ12から出力され、かつ車両内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報に基づいて、聴取者の乗車位置などの車両内の状況に応じた車載装置2の出力特性、換言すれば、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを容易かつ確実に求めることができる。また、音声特性調整部18は、パラメータ演算部41によって求められる前記音声の周波数特性を決定するパラメータに基づいて、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性が最適になるように、本実施形態では音声の音圧周波数特性が平坦になるように、容易に調整することができる。
音声特性調整システム1では、サーバ装置5のパラメータ演算部41によって求められたパラメータがインターネット4を介してサーバ装置5から通信端末装置3に送信され、この送信されたパラメータを通信端末装置3が受信した後で、通信端末装置3のメモリスティックスロット19に、記録媒体であるメモリスティックを装着するだけで、メモリスティック制御部20によって、前記パラメータを容易にメモリスティックに記録することができる。また、車載装置2のスピーカ12から出力され、車両内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報が記録されたメモリスティックを通信端末装置3のメモリスティックスロット34に装着するだけで、メモリスティック制御部35によって、前記特性情報を容易に再生することができる。
音声特性調整システム1では、記録媒体として、フラッシュメモリの一種であるメモリスティックが用いられる。メモリスティックは、情報の記録および再生を短時間に行うことができるとともに、比較的小型でかつ軽量であるので、容易に持運ぶことができ、利便性が向上する。
また、サーバ装置5のパラメータ演算部41によって求められたパラメータおよび前記特性情報をサーバ装置5に蓄積することによって、前記パラメータおよび特性情報に基づいた音声特性の調整に関する情報のデータベースを構築することができる。これによって、ユーザは、サーバ装置5に構築される前記データベースの中から所望の情報を容易に入手することができ、利便性が向上する。
図3は、本発明の実施の他の形態である音声特性調整システム50の構成を簡略化して示すブロック図である。音声特性調整システム50は、前述の音声特性調整システム1と類似しており、対応する部分には同一の参照符を付して、説明を省略する。
音声特性調整システム50の車載装置2は、音声特性調整システム1の車載装置2におけるメモリスティックスロット19およびメモリスティック制御部20に代えて、無線通信部21を含んで構成される。また、音声特性調整システム50の通信端末装置3は、音声特性調整システム1の通信端末装置3におけるメモリスティックスロット34およびメモリスティック制御部35に代えて、無線通信部36を含んで構成される。
車載装置2の無線通信部21は、無線電波を介して通信端末装置3と無線通信を行い、情報の送受信を行う無線通信手段である。通信端末装置3の無線通信部36は、無線電波を介して車載装置2と無線通信を行い、情報の送受信を行う無線通信手段である。車載装置2の無線通信部21および通信端末装置3の無線通信部36は、たとえばブルートゥース(Bluetooth)規格に基づく無線通信装置によって実現される。
無線通信部36を備える通信端末装置3を、無線通信部21を備える車載装置2が搭載される車両外の近傍または車両内に配置して、車載装置2の無線通信部21と通信端末装置3の無線通信部36との間で、無線電波を介して無線通信を行う。これによって、車両内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報の送受信、およびサーバ装置5によって求められ、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータの送受信を、無線電波を介して行うことができ、前述の音声特性調整システム1と同様の効果を得ることができる。
また、車載装置2と通信端末装置3との間で、無線電波を介した無線通信を行うことによって、メモリスティックを車載装置2および通信端末装置3に装着させる作業、ならびにメモリスティックを車載装置2および通信端末装置3から離脱させる作業の手間を省くことができる。これによって、メモリスティックなどの記録媒体を車載装置2および通信端末装置3に装着して情報の記録および再生を行う場合に比べて、スピーカ12によって出力する音声の周波数特性が最適になるように、本実施形態では音声の音圧周波数特性が平坦になるように調整するまでにかかる時間を短縮することができる。
前述の実施形態では、公衆回線網としてインターネット4を用いた場合の音声特性調整システム1,50の構成について述べたが、本発明の他の実施形態では、たとえば広域通信網(Wide Area Network;略称:WAN)に対しても、好適に実施することができる。
また、前述の実施形態では、車載装置2および通信端末装置3に着脱自在に装着される記録媒体としてメモリスティックを適用した場合の音声特性調整システム1の構成について述べたが、本発明の他の実施形態では、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードおよびSD(Secure Digital)メモリカードなどの記録媒体に対しても、好適に実施することができる。
また、前述の実施形態では、電子装置を車両に搭載して車載装置2として用いた場合の音声特性調整システム1,50の構成について述べたが、本発明の他の実施形態では、車両に限らず、たとえば一般家屋の室内に電子装置を設置した場合にも、好適に実施することができる。
本発明の実施の一形態である音声特性調整システム1の構成を簡略化して示すブロック図である。 音声特性調整システム1における音声の周波数特性を調整する処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の他の形態である音声特性調整システム50の構成を簡略化して示すブロック図である。
符号の説明
1,50 音声特性調整システム
2 車載装置
3 通信端末装置
4 インターネット
5 サーバ装置
11,31 CPU(Central Processing Unit)
12 マイクロフォン
13 スピーカ
14 入力部
15 表示部
16,32 ROM(Read Only Memory)
17,33 RAM(Random Access Memory)
18 音声特性調整部
19,34 メモリスティックスロット
20,35 メモリスティック制御部
21,36 無線通信部
41 パラメータ演算部

Claims (7)

  1. 音声を出力する音声出力手段と、音声出力手段によって出力する音声の周波数特性を決定するパラメータを入力するパラメータ入力手段と、入力されるパラメータに基づいて、音声出力手段によって出力する音声の周波数特性を調整する音声特性調整手段とを含む電子装置の出力特性を求める特性演算設備であって、
    前記音声出力手段から出力され、予め定める室内で取得した音声の周波数特性に関連する特性情報を入力する特性入力手段と、
    入力された特性情報に基づいて、前記パラメータを求めるパラメータ演算手段と、
    求めたパラメータを出力するパラメータ出力手段とを含むことを特徴とする特性演算設備。
  2. 公衆回線網に接続されるサーバ装置と、
    サーバ装置に公衆回線網を介して通信可能に接続される通信端末装置とを含み、
    前記特性入力手段およびパラメータ出力手段は、通信端末装置に設けられ、
    パラメータ演算手段は、サーバ装置に設けられることを特徴とする請求項1記載の特性演算設備。
  3. 特性入力手段は、記録媒体が着脱自在に装着され、装着された記録媒体に情報を記録する記録手段であることを特徴とする請求項1または2記載の特性演算設備。
  4. パラメータ出力手段は、記録媒体が着脱自在に装着され、装着された記録媒体に記録される情報を再生する再生手段であることを特徴とする請求項1または2記載の特性演算設備。
  5. 記録媒体は、半導体メモリであることを特徴とする請求項3または4記載の特性演算設備。
  6. 特性入力手段は、無線電波を介して電子装置と無線通信を行い、電子装置から送信される情報を受信する無線通信手段であることを特徴とする請求項1または2記載の特性演算設備。
  7. パラメータ出力手段は、無線電波を介して電子装置と無線通信を行い、電子装置に情報を送信する無線通信手段であることを特徴とする請求項1または2記載の特性演算設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015180954A (ja) * 2010-05-06 2015-10-15 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 可搬型メディア再生装置に関するオーディオ・システム等化処理

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