JP2013529163A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2013529163A5
JP2013529163A5 JP2013506693A JP2013506693A JP2013529163A5 JP 2013529163 A5 JP2013529163 A5 JP 2013529163A5 JP 2013506693 A JP2013506693 A JP 2013506693A JP 2013506693 A JP2013506693 A JP 2013506693A JP 2013529163 A5 JP2013529163 A5 JP 2013529163A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
rope
transmission
cable
textiles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013506693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5944888B2 (ja
JP2013529163A (ja
Filing date
Publication date
Priority claimed from FI20100187A external-priority patent/FI125113B/fi
Application filed filed Critical
Publication of JP2013529163A publication Critical patent/JP2013529163A/ja
Publication of JP2013529163A5 publication Critical patent/JP2013529163A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5944888B2 publication Critical patent/JP5944888B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

好ましくは、非金属繊維の密度は4000kg/m 3 未満であり、強度は1500 N/mm 2 を超え、より好ましくは上記繊維の密度は4000kg/m 3 未満であり、強度は2500 N/mm 2 を超え、最も好ましくは上記繊維の密度は3000kg/m 3 未満であり、強度は3000 N/mm 2 を超える。ロープがさまざまな材料から成る場合、第1の材料および第2の材料とも、これらの基準で選択することができる。
Figure 2013529163
図1のロープR、R'、R"は図2a〜図2cに示すものに従うことが好ましい。これらの図に示すように、本発明によるエレベータのロープR、R'、R"は、最も好ましくはベルト形状である。その幅対厚さ比は、好ましくは少なくとも2以上、好ましくは少なくとも4、さらに好ましくは少なくとも5以上、またさらに好ましくは少なくとも6、より好ましくは少なくとも7以上、またさらに好ましくは少なくとも8以上であり、すべてのなかで最も好ましくは10を超える。このようにして、ロープの大きな横断面積が達成され、その幅方向の軸を中心とした厚さ方向の曲げ能力も伝動部の剛性材料によって向上する。また、伝動部2は、もしくは複数の伝動部2は全体で、ロープの横断面の幅の大部分をロープの実質的に全長にわたって覆うのが好ましい。したがって伝動部2は、ロープの横断面の幅の、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、さらに好ましくは70%以上、さらに好ましくは75%以上、最も好ましくは80%以上、最適には85%以上を覆う。したがって、ロープの総横方向寸法に関する支持能力が向上し、ロープは厚く形成する必要がない。これは、上述の材料のいずれによっても簡単に実現することができ、そのため、この厚さのロープは、なかでも、耐用年数および曲げ剛性の点でとくに有利である。ロープが複数の伝動部2から成る場合、上述の複数の伝動部2は、ロープの幅方向において平行で実質的に同じ平面上にある複数の伝動部2から形成される。これによって、厚さ方向における曲げに対する抵抗が小さくなる。
上述の伝動部2は、その材料に関してさらに詳しく言うと、次の種類のうちの1つであることが好ましい。これは、非金属製強化繊維、好ましくは炭素繊維、ガラス繊維もしくはアラミド繊維、より好ましくはポリママトリックスMに炭素繊維もしくはガラス繊維を含む非金属複合材料である。その繊維を有する伝動部2は、ロープの長手方向にあり、このためロープは、曲がってもその構造を維持する。こうして個々の繊維は、実質的にロープの長手方向に向いている。この場合、各繊維は、ロープが引っ張られると、力と同じ方向を向く。上記強化用繊維は、上述のポリママトリックスで固められて均一な伝動部となっている。これによって、上記伝動部2は1本の長尺棒状中実部品になる。上述の強化用繊維は、好ましくはロープの長手方向に長い連続繊維であり、これらの繊維は、ロープの全長にわたって連続していることが好ましい。好ましくは、できる限り多くの繊維が、最も好ましくは上記伝動部の実質的にすべての繊維がロープの長手方向にある。各強化用繊維はこの場合、実質的に互いに織り交ざらないことが好ましい。このように伝動部の構造は、ロープの全長にわたってできる限り同じ横断面が続くようにすることができる。上述の強化用繊維は、上記伝動部内でできる限り均等に配分して、伝動部がロープの横断方向にできる限り均質になるようにする。ロープの曲げ方向は、好ましくはロープの幅方向(同図における上または下)にある軸を中心とすることが好ましい。図2a〜図2cに示すように、上述の各伝動部2はポリマ層によって囲繞され、これは、好ましくはエラストマ、最適には、好ましくはポリウレタンなどの高摩擦エラストマから成り、この層はロープの表面を形成している。図に示した構造の利点は、強化用繊維を囲繞するマトリックスによって強化用繊維の介在位置が基本的に不変に保たれることにある。これによって、そのわずかな弾性で繊維に加わる力の配分が均等化され、繊維同士の接触およびロープの内部摩耗が低減し、かくしてロープの耐用年数が改善する。強化用繊維はガラス繊維でよく、その場合、なかでも良好な電気的絶縁性と低価格が達成される。または、強化用繊維は炭素繊維でもよく、その場合、なかでも、優れた引張り剛性および軽量構造と、優れた熱特性が達成される。この場合も、ロープの引張り剛性をわずかに低くして、小径の駆動綱車を使用することができる。個々の繊維ができる限り均等に内部に分布した複合材料マトリックスは、最も好ましくはエポキシ樹脂であり、これは、強化材に対して優れた接着性を有し、強力で少なくともガラス繊維および炭素繊維と相まって有利に機能する。または、例えばポリエステルもしくはビニルエステルを使用することができる。

Claims (13)

  1. 少なくとも1つのエレベータかごと、該エレベータかごを好ましくはガイドレールに沿って動かす手段と、釣合い重りと、1つ以上のロープとを含み、該ロープは、前記エレベータかごと釣合い重りとをつなぎ、支持機能とは別であり、エレベータ昇降路の下端部に取り付けられた方向転換プーリを周回する成るエレベータにおいて、前記ロープは、前記ロープの長手方向に力を伝達する1つの伝動部もしくは複数の伝動部を含み、該伝動部は実質的に十分に非金属材料から成ることを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1に記載のエレベータにおいて、該エレベータは、前記エレベータ昇降路内にあるケーブルを含み、該ケーブルは、前記エレベータかごおよび建物によって支持されて垂下し、該ケーブルの第1の端部は前記エレベータかごに固定され、前記ケーブルの第2の端部は前記建物の固定構造体に固定されていることを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータにおいて、前記ロープは、該ロープの長手方向において前記エレベータかごと前記釣合い重りとの間へ上記伝動部もしくは複数の伝動部によって力を伝達するよう、さらに詳しくは、前記エレベータかごの下降動の緊急制動時に前記釣合い重りの上昇動を減速させるように配設されていることを特徴とするエレベータ。
  4. 請求項1、2または3に記載のエレベータにおいて、上記ケーブルはデータ伝送ケーブルおよび/または送電ケーブルであることを特徴とするエレベータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のエレベータにおいて、前記エレベータかごを動かす手段は、該エレベータかごおよび釣合い重りを動かす巻上げローピングを含み、該巻上げローピングは複数のロープを含み、該ロープのそれぞれは、力を該ロープの長手方向に伝達する1つの伝動部もしくは複数の伝動部を含み、該伝動部は実質的に十分に非金属材料から成ることを特徴とするエレベータ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータにおいて、前記ロープの長手方向に力を伝達する前記ロープの実質的にすべての伝動部、および好ましくは該ロープの実質的にすべての伝動部も、実質的に十分に非金属材料から成ることを特徴とするエレベータ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のエレベータにおいて、前記ロープの各伝動部、および好ましくは該ロープの各伝動部も、該ロープの実質的に長手方向にある非金属繊維を含む材料から成ることを特徴とするエレベータ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載のエレベータにおいて、前記ロープは、上記方向転換プーリを周回し、該方向転換プーリの位置において前記ロープの幅方向にある軸を中心として曲がり、該ロープの幅は厚さより大きいことを特徴とするエレベータ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載のエレベータにおいて、前記伝動部、および好ましくは上記伝動部の材料も、ポリママトリックス内に強化用繊維として非金属繊維を含む複合材であることを特徴とするエレベータ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のエレベータにおいて、上記非金属繊維は、炭素繊維もしくはガラス繊維、またはアラミド繊維であることを特徴とするエレベータ。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のエレベータにおいて、上記非金属繊維の密度は4000kg/m 3 未満であり、強度は1500 N/mm 2 を超え、より好ましくは、上記繊維の密度は4000kg/m 3 未満であり、強度は2500 N/mn 2 を超え、最も好ましくは、上記繊維の密度は3000kg/m 3 未満であり、強度は3000 N/mm 2 を超えていることを特徴とするエレベータ。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載のエレベータにおいて、上記非金属繊維は、前記巻上げローピングのロープについては第1の材料、好ましくは炭素繊維から成り、前記エレベータ昇降路の下端部に取り付けられた前記方向転換プーリを周回するロープについては第2の材料、好ましくはガラス繊維から成ることを特徴とするエレベータ。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載のエレベータにおいて、上記第1の材料は上記第2の材料より軽量であることを特徴とするエレベータ。
JP2013506693A 2010-04-30 2011-04-21 エレベータ Expired - Fee Related JP5944888B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI20100187A FI125113B (fi) 2010-04-30 2010-04-30 Hissi
FIFI20100187 2010-04-30
PCT/FI2011/050364 WO2011135174A1 (en) 2010-04-30 2011-04-21 Elevator

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013529163A JP2013529163A (ja) 2013-07-18
JP2013529163A5 true JP2013529163A5 (ja) 2013-12-05
JP5944888B2 JP5944888B2 (ja) 2016-07-05

Family

ID=42133187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013506693A Expired - Fee Related JP5944888B2 (ja) 2010-04-30 2011-04-21 エレベータ

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9790054B2 (ja)
EP (1) EP2563704B1 (ja)
JP (1) JP5944888B2 (ja)
CN (1) CN102939256B (ja)
AU (1) AU2011247276B2 (ja)
FI (1) FI125113B (ja)
HK (1) HK1182371A1 (ja)
SG (1) SG184898A1 (ja)
WO (1) WO2011135174A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI20125078L (fi) * 2012-01-25 2013-07-26 Kone Corp Hissi
FI124582B (fi) 2012-03-22 2014-10-31 Kone Corp Hissin korikaapeli ja hissi
EP2749519B1 (en) 2012-12-27 2020-07-22 KONE Corporation Elevator with a non-metallic fibers belt-like ropes.
FI124542B (en) * 2012-12-30 2014-10-15 Kone Corp Procedure and arrangement for monitoring the condition of lift lines
EP2767496B1 (en) * 2013-02-14 2017-03-29 KONE Corporation An elevator
ES2609467T3 (es) * 2013-10-10 2017-04-20 Kone Corporation Cable para un dispositivo de elevación y ascensor
EP2868613B1 (en) * 2013-11-05 2019-05-15 KONE Corporation An elevator
EP2921446A1 (en) * 2014-03-18 2015-09-23 Kone Corporation An elevator
EP2990370B1 (en) * 2014-09-01 2017-06-14 KONE Corporation Elevator
CN106715313A (zh) * 2014-09-17 2017-05-24 三菱电机株式会社 电梯的张紧轮装置
DE102014113514A1 (de) * 2014-09-18 2016-03-24 Thyssenkrupp Ag Aufzuganlage
US10160620B2 (en) 2015-01-09 2018-12-25 Otis Elevator Company Tension member for elevator system
EP3135621B1 (en) * 2015-08-31 2018-06-13 KONE Corporation Method, arrangement and elevator
EP3243785B1 (en) * 2016-05-11 2021-04-07 KONE Corporation Rope, elevator arrangement and elevator
US11161715B2 (en) * 2016-10-31 2021-11-02 Inventio Ag Elevator system with discarded belt as compensation element for compensating the unladen weight of the supporting means
AU2017268631B2 (en) 2016-12-02 2023-09-28 Otis Elevator Company Overbraided non-metallic tension members
AU2018202605B2 (en) * 2017-04-20 2023-11-30 Otis Elevator Company Tension member for elevator system belt
AU2018202726B2 (en) * 2017-04-20 2023-09-28 Otis Elevator Company Elevator system belt with fabric tension member
AU2018202655B2 (en) * 2017-04-20 2023-12-07 Otis Elevator Company Tension member for elevator system belt
AU2018202598A1 (en) * 2017-04-20 2018-11-08 Otis Elevator Company Tension member for elevator system belt
US11299370B2 (en) 2018-06-29 2022-04-12 Otis Elevator Company Data transmission via elevator system tension member

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1625083A (en) * 1924-08-30 1927-04-19 Otis Elevator Co Compensating rope for hoisting apparatus
US4716989A (en) * 1982-08-04 1988-01-05 Siecor Corporation Elevator compensating cable
JPH0891734A (ja) * 1994-09-21 1996-04-09 Hitachi Ltd テールコード及びそれを用いたエレベーター
AU7890098A (en) * 1996-12-30 1998-07-31 Kone Corporation Elevator rope arrangement
US5788018A (en) * 1997-02-07 1998-08-04 Otis Elevator Company Traction elevators with adjustable traction sheave loading, with or without counterweights
IL136332A (en) * 1999-06-11 2005-06-19 Inventio Ag Synthetic fiber rope
DE50001147D1 (de) * 2000-10-20 2003-02-27 Daetwyler Ag Kompensationsgewichte und Aufzugssystem
JP2002173280A (ja) * 2000-12-11 2002-06-21 Hitachi Ltd エレベータの重量補償装置
US20030155185A1 (en) * 2001-03-08 2003-08-21 Masami Nomura Elevator
JP4927277B2 (ja) 2001-09-28 2012-05-09 東芝エレベータ株式会社 エレベータ
US20030121729A1 (en) * 2002-01-02 2003-07-03 Guenther Heinz Lift belt and system
KR20040071180A (ko) * 2002-11-12 2004-08-11 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터용 로프 및 엘리베이터 장치
ES2253981B1 (es) * 2004-05-10 2007-06-16 Orona, S. Coop. Cable y cinta para limitador de velocidad de ascensores y poleas asociadas.
EP1795483A4 (en) * 2004-09-30 2011-08-10 Mitsubishi Electric Corp LIFT DEVICE
EP1951606B1 (en) * 2005-11-25 2014-05-07 Abb Ab A method to increase the head rope life for single conveyance friction mine hoists for deep shafts
WO2009026730A1 (de) * 2007-08-31 2009-03-05 Brugg Kabel Ag Zugorgan für statische und dynamische lasten
GB2458001B (en) * 2008-01-18 2010-12-08 Kone Corp An elevator hoist rope, an elevator and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013529163A5 (ja)
JP5944888B2 (ja) エレベータ
JP6109804B2 (ja) 巻上げ機のロープ、エレベータおよび用途
US9988241B2 (en) Hoisting rope and hoisting apparatus
CN108726321B (zh) 用于电梯系统带的混合纤维受拉构件
EP2576409B1 (en) Method and elevator arrangement
JP7187167B2 (ja) エレベータシステム用のベルト、およびエレベータシステム
JP7187168B2 (ja) エレベータシステム用のベルト、およびエレベータシステム
US10604379B2 (en) Elevator system belt with fabric tension member
JP2011509899A5 (ja)
JP2016050118A (ja) エレベータ
KR102435427B1 (ko) 횡방향 레이어를 포함하는 하중 지지 부재
JP6664518B2 (ja) ロープ、及びそれを用いたエレベータ
JP7306814B2 (ja) エレベータシステム用のベルト、およびエレベータシステム
CN103991776A (zh) 电梯
EP3587330B1 (en) Hybrid compensation member
KR102657801B1 (ko) 엘리베이터 시스템 현수 부재
KR20180118053A (ko) 엘리베이터 시스템 벨트를 위한 인장 부재
JP6511232B2 (ja) エレベータ
JP7170901B2 (ja) エレベータの懸架体およびエレベータ
EP3293135A1 (en) Jacketed suspension traction member for an elevator with different cords for load suspension and for traction provision