JP2013528095A - 改良された歯科用ノズル - Google Patents

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Abstract

本発明は、3ウエイシリンジ装置のためのノズルチップであって、該ノズルチップはシリンジ装置への該ノズルチップの取り外し可能な取り付け手段を有する同軸チューブアセンブリを有し、該チューブアセンブリはアウターチューブとインナーチューブを含み、前記インナーチューブは傾いた出口面を含む端部を有し、該インナーチューブはアウターチューブの内側表面に対するきついフィットを有するノズルチップに関する。本発明はまた、本発明の3ウエイシリンジ装置のためのノズルチップを含む歯科用装置に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は歯科用器具に関し、特には歯の治療を受ける患者に空気、液体またはそれらの混合物のジェットを提供するための、ノズルチップを有する歯科用シリンジ装置に関する。
空気、水、または空気/水混合液を送達する歯科用シリンジ(3−ウエイシリンジとしても知られる)は、歯科処置の間および前に、患者の口を清浄化するのに使用される。これらの歯科用シリンジは口の特定の狭い領域に高圧力で水または空気を送達できる。
典型的な歯科用シリンジ装置は手持ちの器具であり、空気の供給源と水の供給源(両者とも加圧下)が供給され、その操作末端にノズル・アセンブリまたはチップを有する。そのようなノズル・アセンブリまたはノズルチップは、3ウエイシリンジの端に固定されている同軸管アセンブリを含む。
ノズルチップの内側および外側の両方のチューブはプラスチックまたは金属製である。アウターチューブ内の流れを許容しつつ、アウターチューブの中にインナーチューブを支持しなければならないので、ノズルチップの製造は比較的高価である場合がある。
また、使用の間、3ウエイシリンジは患者の口と接触する場合があり、したがって、患者の間の汚染または交差感染を予防するために、ディスポーザブル注射チップが利用可能となった。GB2213732は、空気および/または水用の歯科シリンジに使用される捨てシリンジチップを開示する。開示された使い捨てのチップは歯科処置の間に3ウエイ歯科シリンジとして使用することができ、すすぎのための水のジェット、乾燥のための空気のジェット、および水と空気の両方の霧状のスプレーとして、患者の口内を洗浄および乾燥するために選択して使用される。しかしながら、使い捨てのチップはすべてのタイプの歯科椅子で有利に働くだろう。利用可能になる歯科用椅子の増加する範囲とともに、いくつかの性能の問題が特定され、特に問題となっている。これは特に典型的な空気圧である60psiと比較した時に、より低い空気圧力である約40psiで作動する歯科用椅子および特定のシリンジで特に当てはまる。この使い捨てのチップが低い圧力の椅子で使用されるとき、空気噴流の速度と製造された霧状のスプレーの品質に関して希望より劣る性能を示す場合がある。
本発明の目的は、空気および水の低圧と高圧とどちらでも良好な性能を示すことができ、汚染を防ぐために使用の後に使い捨てができる歯科用器具を提供することである。
本発明の第1の態様では、3ウエイシリンジ装置のためのノズルチップを含む歯科用器具であって、該ノズルチップが、シリンジ装置に該ノズルチップが取り外し可能に取り付けられる取り付け手段を有する同軸のチューブアセンブリを含み、該チューブアセンブリはアウターチューブとインナーチューブを含み、該インナーチューブは傾いた出口面(inclined outlet face)を有する端部を有し、該インナーチューブはアウターチューブの内面に対してきつくフィットしている器具を提供する。
本発明の第2の態様では、3ウエイシリンジ装置のためのノズルチップであって、シリンジ装置に該ノズルチップが取り外し可能に取り付けられる取り付け手段を有する同軸のチューブアセンブリを含み、該チューブアセンブリはアウターチューブとインナーチューブを含み、該インナーチューブは傾いた出口面を有する端部を有し、該インナーチューブはアウターチューブの内面に対してきつくフィットしているノズルチップを提供する。
このアレンジメントにより、空気または水の様々な圧力での供給下で使用されると、ノズルチップは空気速度とスプレー品質の両方に関して良い性能を示す。
本発明は、特に、低い供給圧力で使用される時に、良い空気速度と水の霧状スプレー特性を示すことが見いだされた。この有益な性能がインナーチューブとアウターチューブを有し、インナーチューブが傾いた出口面を有するノズルチップアレンジメントを使用することによって提供されることが見いだされた。
アウターチューブへのインナーチューブのきついかまたは密閉したフィット(tight or close fit)、端部でインナーチューブとアウターチューブの間の輪状の気流区域のシーリングを提供すると信じられている。この輪状の気流区域の減少は、傾いた出口面を通してノズルチップからの気流の強制的な流れと排出を引き起こす。
ノズルチップは安く製造することができ、シリンジ装置からそれぞれのノズルチップを取り外すことができ、患者に使用した後に捨てられる。したがって、新しい汚染のないノズルチップが、次の患者での使用のためにシリンジ装置に取り付けられることができる。このように、患者間の交差感染の危険は、避けられるか、または少なくとも実質的に減少する。
任意の適当な材料から独立に、アウターチューブとインナーチューブを形成できる。適当な材料としては、たとえばプラスチック、または真鍮、ステンレス、または陽極酸化処理を施されているアルミニウムから選択された金属があげられる。望ましくは、プラスチック材料からインナーチューブおよびアウターチューブを独立に形成できる。適当なプラスチック材料としては、たとえば高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンがあげられる。
アウターチューブとインナーチューブを別々に製造し、インナーチューブをアウターチューブ内に挿入することをはじめとするノズルチップアセンブリにより組み立てることも想定される。あるいはまた、前記インナーチューブ上にアウターチューブを成型することができる。
そのようにしてインナーチューブの全体がアウターチューブの中に含まれてるように形成することができる。インナーチューブの露出端はアウターチューブの露出端と同じ面にされる。
インナーチューブはインナーチューブの長さに沿って広がる中空な導管を含むことができる。インナーチューブの長さに沿って中空な導管は中心に置かれることができる。中空な導管はシリンジの露出端に出口ポイントを持つことができる。
望ましくは、中空な導管は水のための導管である。したがって、前記導管はノズルチップに沿ってシリンジに接続されたチップの端からインナーチューブの露出端の水出口まで水の流れを提供することができる。
インナーチューブの露出端の高さは、傾いた出口面からインナーチューブの周縁の最も遠い点、すなわち、インナーチューブの外周の最も遠い点までの寸法であることが理解されるだろう。インナーチューブの露出端の高さは2.00mmから3.20mmまでの範囲内にあることができる。より望ましくは、前記高さは2.40mmから2.90mmまでの範囲内にあることができる。最も望ましくは、前記高さは2.60mmから2.70mmまでの範囲内にあることができる。
アウターチューブの内径は3.00mmから3.50mmまでの範囲内にあることができる。より望ましくは、前記内径は3.10mmから3.40mmまでの範囲内にあることができる。最も望ましくは、前記内径が3.20mmから3.30mmまでの範囲内にあることができる。
アウターチューブの内径は、長さに沿って異なることができるか、または一定であることができる。直径がアウターチューブの長さに沿って異なる実施態様では、本明細書に記載される詳細な好ましい直径は平均値を表すことが理解されるだろう。
インナーチューブの直径は3.00mmから3.55mmまでの範囲内にあることができる。より望ましくは、前記直径は3.15mmから3.40mmまでの範囲内にあることができる。最も望ましくは、前記直径は3.25mmから3.35mmまでの範囲内にあることができる。
インナーチューブの直径は、長さに沿って異なることができるか、または一定であることができる。直径がインナーチューブの長さに沿って異なる実施態様では、本明細書に詳細に記載される好ましい直径が平均値を表すことが理解されるだろう。
インナーチューブの露出端は、円周の周りの面取りをした端を含み、傾いた出口面を有しないことができる。
インナーチューブは放射状に外側に広がる複数のフランジを含むことができる。シリンジに近いインナーチューブの端に向かって前記フランジを配置することができる。前記フランジはアウターチューブの内側表面に対してクリアランスフィット(clearance-fit)を有することができる。あるいはまた、前記フランジはアウターチューブの内側表面に提供された往復のための溝(reciprocal grooves)内に位置できる。望ましくは、インナーチューブの外側表面の周りに90°離れて配置されたそのような4個のフランジがある。
また、インナーチューブはその外側表面に配置され、またアウターチューブの内側表面に接触した複数の伸長リブ(elongate ribs)を含むことができる。インナーチューブに沿って伸長リブを配置できる。望ましくは、前記インナーチューブの外側表面の周りに90°離れて配置された4つの伸長リブを有する。
フランジと伸長リブの両方が、製造の間、アウターチューブの内の中心にインナーチューブが位置するのに役立ち、また、輸送、貯蔵および使用の間、正しい所定の位置にインナーチューブを保持し続けることができる。
インナーチューブはノズルの露出端部に向かって配置される端部を持つことができる。インナーチューブの端部はインナーチューブの残部より大きい直径を持つことができ、その結果、拡大したインナーチューブ端部を提供することができる。
インナーチューブの拡大された端部はアウターチューブの内面に対して端部の緊密なフィットを提供することができる。
インナーチューブの拡大された端部は1mmから4mmまでの範囲内の長さを持つことができる。 より望ましくは、前記長さは1.5mmから3mmまでの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、前記長さは1.7mmから2.5mmまでの範囲内にあってもよい。
拡大された端部は、段階的に拡大された端部を提供するために、低減された直径の部分を含むことができる。望ましくは、低減された直径の部分はインナーチューブの出口面に隣接して提供される。低減された直径の部分はインナーチューブの拡大された端部の約半分を構成することができる。低減された直径の部分はアウターチューブとインナーチューブの組み立てをより簡単にする。
インナーチューブの端面の外側表面とアウターチューブの内側表面との間の距離は直径のクリアランスを画定する。アウターチューブの直径からインナーチューブの端面の直径を引き算することによって、この直径のクリアランスを計算できる。直径のクリアランスは0.10mmから−0.20mmまでの範囲内にあってもよい。より望ましくは、前記クリアランスは0.07mmから−0.17mmまでの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、前記距離が0.05mmから−0.15mmまでの範囲内にあってもよい。
したがって、この直径のクリアランスはインナーチューブの端部とアウターチューブの端部のインターフェレンスフィット(interference fit)を提供することができる。そしてそれは、直径のクリアランス値がマイナスであることにより示される。
また、インナーチューブの傾いた出口面の周りでのアウターチューブとの間の直径のクリアランスは、インナーチューブの傾いた出口の周囲のクリアランスよりも大きいことができる。したがって、アウターチューブの内側表面がインナーチューブの外側表面に密に接触しているインナーチューブの端部の周りでのみアウターチューブへのインナーチューブの緊密なフィットを維持できる。
インナーチューブの端部は傾いた出口面を含む。テイパードカットからこの傾いた出口面を形成できる。このテイパードカットは、インナーチューブの端部のサイズが露出端部に向かって減少するように配置できる。
傾いた出口面はインナーチューブの露出端部に部分的な円形輪郭を提供するようにすることができる。
傾いた出口面は、水平面に対して、部分の開始点からインナーチューブの露出端へ向けて傾いた出口面でテーパー角度を有することができる。テーパー角度は3.00°から7.00°までの範囲内であることができる。より望ましくは、前記テーパー角度は4.00°から6.00°までの範囲内であることができる。最も望ましくは、前記テーパー角度は4.50°から5.60°までの範囲内であることができる。
テーパー角度は、傾いた出口面の全長に沿って一定でなく、異なる場合も想定される。テーパー角度が傾いた出口面に沿って異なる実施態様では、テーパー角度は傾いた部分の全長に沿った平均値であることが理解されるだろう。
傾いた出口面は、傾斜面が始まる出発点から、傾斜面が終わるインナーチューブの露出端までのインナーチューブの長さであるテーパーの長さを持つことができる。テーパーの長さは1.0mmと4.0mmの範囲内であってもよい。より望ましくは、前記テーパーの長さは1.5mmから3.5mmまでの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、前記テーパーの長さは2.0mmから3.0mmまでの範囲内にあってもよい。
傾いた出口面は傾斜溝(inclined groove)を含むことができる。傾斜溝はインナーチューブおよびアウターチューブの間に配置され、インナーチューブによって形成され、中心部は溝自体により形成される端部を含むことができる。
傾斜溝は端部の間の距離によって定義された溝幅を持つことができる。溝幅は0.90mmから1.50mmまでの範囲内にあってもよい。より望ましくは、前記溝幅は1.05mmから1.30mmまでの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、前記溝幅は1.10mmから1.20mmまでの範囲内にあってもよい。
傾斜溝は溝の始まりからインナーチューブの露出端に向かって坂になる角度によって定義された溝角度を持つことができる。溝角度は35.0°から10.0°までの範囲内にあってもよい。より望ましくは、前記角度は28.0°から17.0°までの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、前記角度は23.0°から20.0°までの範囲内にあってもよい。
したがって、存在している場合には、テーパーされた溝は本明細書に記載された傾いた出口面より大きいテーパー角度を有することが理解されるだろう。
傾斜溝は溝が始まる出発点から、溝が終わるインナーチューブの露出端部までのインナーチューブの長さである溝の長さを持つことができる。溝の長さは1.0mmから3.5mmまでの範囲内にあってもよい。より望ましくは、溝の長さは1.3mmから2.8mmまでの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、溝の長さは1.5mmから2.0mmまでの範囲内にあってもよい。
存在している場合には、傾斜溝の特徴はインナーチューブの露出端で空気吹き出し口と水出口の間のギャップを減少させる更なる利点を提供する。そうすることによって、霧状にされた水スプレーの品質がさらに向上できるのがわかった。
インナーチューブの露出端での傾斜溝の底部と水出口のセンターとのギャップは0.6mmから0.4mmの範囲内にあってもよいと想定される。
インナーチューブの端の傾いた出口面の使用は、ノズルチップを出るときの気流と水流とがより近くに一緒にあることを許容する。気流と水流との間の距離の減少は、より良いスプレー品質とスプレー噴霧をもたらすと信じられている。
気流と水流の間の距離は、インナーチューブの露出端での水出口の最も近い周辺端点と、傾いた出口面、または存在する場合には傾斜溝の低い縁との間の距離として定義され、測定される。
傾いた出口面を有するインナーチューブについて、気流と水流の間の前記距離は0.80mmから0.50mmまでの範囲内にあってもよい。より望ましくは、前記距離は0.78mmから0.58mmまでの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、前記距離は0.72mmから0.64mmまでの範囲内にあってもよい。
また、傾斜溝の特徴を含むインナーチューブの実施態様では、前記距離がさらに減少できるのが理解されるだろう。傾斜溝を有する実施態様について、気流と水流の間の前記距離は0.08mmから0.22mmまでの範囲内にあってもよい。より望ましくは、前記距離は0.11mmから0.19mmまでの範囲内にあってもよい。最も望ましくは、前記距離は0.13mmから0.17mmまでの範囲内にあってもよい。
シリンジ装置とノズルチップの間に解放可能な結合手段を配置できる。任意の適当な解放可能な結合手段が使用できる。
ある実施態様では、ノズルチップはアウターチューブに固定されるか又はアウターチューブと一体とされたキャップ部分を有することができ、該キャップ部分はその上に形成された該結合手段を有することができる。前記結合手段は、前記キャップ内部に提供されたねじを含むことができるか、またはバヨネット、または受容手段を備えることができる。
また、歯科用器具は前記ノズルチップおよびシリンジ装置の間に配置された、アダプターを含むことができ、前記アダプターは前記ノズルチップの前記装置への結合を許容する。したがって、アダプターが存在している場合では、異なったアダプターの使用により異なったシリンジ装置にフィットされることが、同じノズルチップについて可能である。前記アダプターはその内部に提供されたねじ取り付け手段、ノズルチップと勘合するねじ、バヨネットまたはバヨネット内に配置される受容手段、またはノズルチップ上の受容手段を有することができる。
前記アダプターは、固定手段を介して前記ノズルチップと協力するように配置でき、前記固定手段はノズルチップとアダプターとの間に漏れのない接続を提供する。望ましくは、前記アダプターはくぼみを有し、該固定手段の一端がその中に配置される。この場合、くぼみ内の前記固定手段の前記一端を固定して密封するためにシールを提供できる。シールは、Oリング、ゴムシールまたは同様のものであることができる。
インナーチューブとアウターチューブの間に密封手段を配置できる。密封手段はインナーチューブの拡大された末端部の外側表面の周りに形成されて、アウターチューブの内側表面に接触している、成形されたシールを含むことができる。成形されたシールは、インナーチューブと一体とされた持ち上げられたビードシール(raised bead seal)により形成できる。
成形されたシールは、拡大された末端部の円周の周りでインナーチューブ上に形成できる。成形されたビードシールは、望ましくは、連続していて隙間がない。
成形されたシールは、傾いた出口面の始まり、または存在する場合には傾斜溝と、露出している末端の間に配置することができる。そのように配置されるなら、成形されたシールは傾いた出口面または傾斜溝の縁の周りで連続しないだろう。したがって、成形されたシールは拡大された末端部のほぼ半分に沿って配置されることができる。さらに、望ましくは、出口面から成形されたシールまで、拡大された末端部の低減された直径の部分が提供される。
代替の実施態様では、シーリング手段はOリング、ゴムシール、または同様のものを含むことができる。
アウターチューブおよびインナーチューブの間に密封手段を配置することによって、前記密封手段は、より気密なシールをインナーチューブおよびアウターチューブの間に提供できる。
理論によって拘束されることを願わないが、傾いた出口面ときついフィットのインナーチューブの使用が、改良された空気速度および霧状にされた水スプレー品質を提供すると信じられている。傾いた出口面は気流経路に膨張している出口室を与え、制御された非輪状の気流を提供する。特許GB2213732で見られるような既存のチップで見られる輪状の気流から本発明で見られる非輪状の気流への変化は有利であることがわかった。
これらの特徴の結果はノズルチップを出る空気噴流の速度が変化であるかもしれないし、そして、より良いスプレーパターンおよび噴霧性は、ノズルチップの終わりにおける水と空気の流れの近接性による。
本明細書に記載される特徴のすべてを、すべての組み合わせにおいて、上記の態様のいずれとも結合できる。
より容易に本発明を理解できるように、どのような実施態様が実施されて同じ効果を奏するかを示すために、以下の例示についての説明と、添付の図面を参照して説明する。
図1は歯科用器具の概要の斜視図を示している。 図2はノズルチップの側断面図を示している。 図3はインナーチューブの斜視図を示している。 図4は図3のインナーチューブの部分的な側面図を示している。 図5は図3のインナーチューブの部分的な透視概略図を示している。 図6はノズルチップの端面の概要を示している。 図7はインナーチューブの代替の実施態様の斜視図を示している。 図8は図7のインナーチューブの部分的な透視概略図を示している。 図9はインナーチューブの更なる代替の実施態様の部分的な側面図を示している。 図10は図9のインナーチューブの部分的な平面図を示している。
図1を参照する。3ウエイシリンジ装置12のためのノズルチップ11を含む歯科用器具10が示される。
シリンジ装置12は柔軟な同軸配管14に接続されるボデイ13を含む。同軸配管14は、加圧下の空気と水のソース(図示せず)に接続される。ボディ13の上に2つのレバー15および16が提供され、水、空気または水と空気が装置10内を流れることを許容する。シリンジ装置12は、スナップフィットフィッティング18を備えたヘッド17を有する。アダプター9にもレシプロカルスナップフィットフィッティング(reciprocal snap-fit fitting)が提供され、これによりアダプター9(および取り付けられるノズルチップ11)が取り外し可能にヘッド17に取り付けられる。
ノズルチップ11は、キャップ部分19の上にバヨネットの受容スロットを有し、これはアダプター9の上のレシプロカルバヨネットと勘合する。したがって、バヨネットとバヨネット受容スロットの協力により、ノズルチップ11はアダプター9に容易に取り付けられ、取り外すことができる。ノズルチップ11はインナーチューブ20とアウターチューブ21(どちらも図2に示される)を含み、これらはキャップ部分19から空気/水噴出端22までの同軸管アセンブリを形成する。インナーチューブ20とアウターチューブ21の両方が協力して、アダプター9のインナーチューブとアウターチューブに密封して勘合し、ついで、アダプターは密封的にシリンジ装置12のヘッド17に勘合する。これは、他方が使用されていないとき、1つの流体の逆流が全く、もう片方の液体媒体の供給管に戻らないことを確実にする。
インナーチューブ20はプラスチック材料から形成される。アウターチューブ21を別々にプラスチック材料から形成することも、キャップ部分19と一体に成形することもできる。ノズルチップ11は、インナーチューブ20をアウターチューブ21に差し込むことによって、組み立てられる。この手段により、ノズルチップ11は安く製造されることができ、患者へ装置10を使用した後に捨てることができ、すべての次の患者の交差感染の危険を減少させる。新しい汚染のないノズルチップ11は別の患者への装置10の使用のために容易にヘッド17に取り付けられる。ノズルチップ11を取り外し、アダプター9とともに取り替えることができる。または別法としてノズルチップ11のみを取り外し、アダプター9を再利用のためにヘッド17に取り付けたままにすることができる。
他の容易に分離できる取り付け手段は、当業者には明らかであろう。例えば、スナップフィットフィッティングおよびバヨネットは、ねじ、または開口内におかれた半径方向外側へ付勢された受容器、またはキャップ部分19の中の外側に向けられたくぼみ、またはキャップ部分19の内部の穴が、キャップ部分19がアダプター9の肩に簡単に押し込みフィットするような寸法にされることができる。
図2を参照する。図1のノズルチップ11の断面図が示される。チップ11はインナーチューブ20とアウターチューブ21を含む。その両方が、射出成形物である。2つの構成要素20、21は組み合わされ、水と空気の両方に別々の流路を提供する。水はインナーチューブ20の中央の導管27を流れる。そして、空気はインナーチューブ20とアウターチューブ21の間の輪状の領域28を移動する。水と気流は、チップ11の端22から出て、水ジェット、空気ジェット、または水/空気スプレーの組み合わせが、ユーザの選択によって提供される。
チップ11は、図1に示されているように、アダプター9によってシリンジ12に取り付けられる。
また、インナーチューブ20には、ノズルチップ11の端のキャップ19に向かって4個のフランジ30が配置される。これらのフランジ30は、インナーチューブ20の外側表面に90°離して配置されて、アウターチューブ21の内側表面に接触する。フランジ30は半径方向外側に、インナーチューブ20の拡大部分から突き出す。フランジ30はアウターチューブ21の内側表面に対してクリアランスフィットを有する。ノズルチップ11がアウターチューブ21の中にインナーチューブ20を挿入することによって組み立てられるとき、フランジ30は、軸方向での「停止」を提供する。フランジ30の端はアウターチューブ21のシリンジ端の停止表面に対して押され、そして、これはアウターチューブ21内のインナーチューブ20の正しい軸方向の位置決定を確実にし、インナーチューブ20の端がノズルチップ11の端22で、アウターチューブ21の端と接触する。
また、さらにインナーチューブ20には、ノズルチップ11の中心部に沿って4つの伸長リブ29が配置される。伸長リブ29も、インナーチューブ20の外側表面に90°離して配置されて、アウターチューブ21の内側表面に接触して配置される。フランジ30と伸長リブ29はインナーチューブ20が製造の間アウターチューブ21の中で中心にあるようにし、また輸送、貯蔵および使用の間、正しい所定の位置でインナーチューブ20を保持し続ける。
図3を参照する。図2のインナーチューブ20の斜視図を示す。インナーチューブ20は互いに90°離して配置され、インナーチューブ20の片端に向かって延びるフランジ30を有する。インナーチューブ20は、チューブ20の長さに沿って配置された伸長リブ29を有し、これらは、インナーチューブ20の製造の際に一体に成形して形成される。
図4を参照する。図2および3のインナーチューブ20の部分的な側面図を示す。インナーチューブ20はそれの一面の上に傾いた出口面24が配置された端部26を含む。傾いた出口面24は、テーパーの角度がインナーチューブ20の端に向かって下向きであるテーパーを有する部分である。インナーチューブ20の端部26の残部は、アウターチューブ21(図4には図示せず)の内側表面に対してきついインターフェレンスフィットを形成するようなサイズにされる。
このようにして、インナーチューブ20とアウターチューブ21の間の領域28を流れてきた空気流れは、傾いた出口面24を横切り、チップ11から出るように指向される。次いで空気流れは、別の出口25でインナーチューブ20を出る水ジェットと組み合わされる。出口25はインナーチューブ20のセンターに配置される。
インナーチューブ20はまた、チューブ20の外側表面の周りに配置された多くの伸長リブ29を含む。それらはお互いに90°離れて配置された4つの伸長リブ29である。
図5を参照する。図4のインナーチューブ20の部分的な透視概略図が示される。図5は、チューブ20の端に配置された傾いた出口面24を含むインナーチューブ20の同じ特徴を示している。気流はこの傾いた出口面24を横切り、チップ11から出て行くように指向される。さらに、水ジェット出口25が示される。水はインナーチューブ20の長さに沿って中心に置かれる導管を流れる。
図5には、チップ11からの気流のために提供された傾いた出口面24が示される。気流は出口25から出てくる水流と近接し、したがって、水ジェットと空気ジェットの良い混合が起こり、良質の霧状の水スプレーが得られる。
図6を参照する。図2のノズルチップ11の概要の端面図が示される。ノズルチップ11はアウターチューブ21とインナーチューブ20から形成される。さらに、チップ11からの気流を許容するインナーチューブ20の傾いた出口面24が示されている。この傾いた出口面24は、断面が円形のセグメントである形状を有するインナーチューブ20の露出端を提供する。また、チップ11からの水流のための出口25も、インナーチューブ20の中心に示される。
インナーチューブ20は、傾いた出口面ではない出口面について、アウターチューブ21にきついフィットを有する。これは、気流が傾いた出口面24に向けられ、傾いた出口面ではない出口面の周りのチップ11から漏れないことを保証する。
図7を参照する。インナーチューブ40の異なる実施態様の透視概略図が示される。図8を参照する。図7のインナーチューブ40の部分的な透視概略図が示される。この異なる実施態様では、インナーチューブ40は図1〜6に示されているチップ11、シリンジ12、およびアウターチューブ21と共に使用される。
インナーチューブ40は、図3〜6に見られるものと同様の傾いた出口面43を有する端部を含む。しかしながら、この異なる実施態様における傾いた出口面43は、またどちらかの側に配置されるアブットメント45を有する傾斜溝44を含む。この傾斜溝44は傾いた出口面43のものに比較して大きなテーパー角度を有する。
また、チップからの水流の出口42はインナーチューブ40の中心に示される。
また、インナーチューブ40の外側表面の周りに配置されるフランジ46と伸長リブ41を有するインナーチューブ40も示される。インナーチューブ40の周りに、互いに90°離して配置される、4個のフランジ46と4個の伸長リブ41を有する。これらのフランジ46とリブ41は、図2〜6の実施態様に示されたものと同じ機能を果たす。
図9を参照する。さらに異なるインナーチューブ60の部分的な側面図が示される。この異なる実施態様では、インナーチューブ60は図1〜6に示されているチップ11、シリンジ12およびアウターチューブ21と共に使用される。
インナーチューブ60は、それの一面の上に配置される傾いた出口面64を有する端部66を含む。傾いた出口面64は、前記と同様のテーパーを有する部分であり、テーパー角度はインナーチューブ60の端に向かけて下がる。また、図10で見られるように、この実施態様における傾いた出口面64は、どちらかの側に配置されるアブットメント65を有する傾斜溝63を含む。この傾斜溝63は傾いた出口面64のものに比較して大きなテーパー角度を有する。
インナーチューブ60の残りの端部66は、アウターチューブ21(図9には図示されない)の内側表面に対してきついインターフェレンスフィットを形成するようなサイズにされる。しかしながら、端部66は、端部66に沿ってほぼ半分のところに位置する周辺ビード62の形での成形されたシールを有する。傾いた出口面64が切り取られるところを除いて、ビード62は、隙間無く連続している。ビード62はアウターチューブ21の内側表面と端部60との間のシールを改良する。
また、端部66はビード62と端部66の自由端の間に低減された直径の部分67を提供し、階段状の端部66を提供する。低減された直径の部分は、インナーチューブ60の自由端に隣接して配置され、アウターチューブ21とインナーチューブ60の組み立てをより簡単にする。
前記と同様、気流は、インナーチューブ60とアウターチューブ21の間の領域28を下流方向に流れ、傾いた出口面64を横切り、チップ11から出るように指向される。気流は次いで別の出口69からインナーチューブ60を出た水ジェットと組み合わされる。出口65はインナーチューブ60の中心に配置される。
図7−8および9−10に示される実施態様は、異なるインナーチューブ40、60を示し、傾いた出口面43と拡大されたヘッド部分66が図3〜6に記載のものと異なっている。他の代替えの方法も可能であることが理解されるであろう。
さらに本発明を理解するために、実験が行われた。結果は以下に詳細に示される。
特記の無い場合および他の試験方法および手順が記載されていない場合には、すべてのテストと記載された物理特性は、大気圧および室温(すなわち、20℃)で決定されたことが理解されるだろう。
試験方法
空気速度
空気速度試験が、メートル/毎秒(m/s)の単位での空気速度を測定するために、小さい風力計を使用して行われた。使用された風力計は、市販のJD Skywatch Xplorer 2であった。風力計を使用して、特定の期間において達成された最大速度が決定された。瞬間的な速度測定では読みが変化するため、この方がより一貫した結果が得られるからである。
試験方法では、すべての読みがノズルチップから同じ距離で測定されることを保証するための距離マーカーを提供するために、風力計の正面に置かれる水平な棒を使用した。これは風力計の前面から40mmで設定された。すべてのテストは40psiの空気圧とおよそ40psiの水圧で行われた。
試験は、所定期間(10−20秒)、連続的に風力計に空気をスプレーすることにより行われた。試験中、チップの角度は空気ジェットがファンの全ての領域に当たることを保証するように連続的に調整された。テストを終了後に、風力計の試験期間の間に達成された最大の空気速度を読み、これをメートル/毎秒(m/s)の単位で記録した。
スプレー
スプレー品質の本質的な特性と、容易に測定可能なデータが無いため、スプレー性能の評価はより多くの実験的アプローチによった。スプレー品質は2つの特性によって定義されると言われている:
1. スプレーの広がり−すなわち、生成された円錐スプレー形状の角度。
2. 噴霧のレベル−すなわち、スプレーは大きい水滴が細かい霧であるべきである。
異なったタイプのスプレーを同定するのを助けるために5つのカテゴリの評価基準が開発され、これらは以下の通り命名された:無し、不良、可、良、および優。例えば、「優」のスプレーは、良好な、広い角度の円錐状のスプレーを与えて、完全に霧状にされたものをいう。「不良」のスプレーは、非常に狭い広がりを有し、大きい可視的液滴を含み、すなわち完全に霧状にされていないものをいう。「無し」のカテゴリは、全くスプレーに成らず、水ジェットが一筋の連続した直線に見えるものをいう。
スプレー試験は、スプレー品質のより良い視認度を提供するために、よく点灯された領域の黒色背景に対して行われた。
実験データ
一連の実験が行われ、空気速度とスプレー品質性能を、市販のチップと本発明のチップについて評価した。希望のスプレー性能は、テストされたチップの大部分が優、良および可のカテゴリのスプレー性能を示すものであるだろう。さらに、チップにより示された空気速度が、13.5m/sを超えていることが望ましいだろう。
複数のチップが2つのタイプの市販のシリンジとともに試験され、本明細書に記載された方法により空気速度を測定した。小さい実験変動を取り除くために平均値を取った。得られた結果を表1に示す。
Figure 2013528095
シリンジAとBは市販のシリンジであった。
市販Tip−このチップはシリンジメーカーから利用可能な再利用できる標準のチップである。チップは2つの別々の円形流路を有し、1つは空気のためのもの、1つは水のためのものである。チップの露出端部では、それぞれの流路は円形の出口を有していた。
スタンダードプロチップ−これは出願人によって発明された既存のプロチップ装置(GB2213732に示されている)であった。ノズルは、インナーチューブとアウターチューブを有する。インナーチューブはアウターチューブに対しいきつくフィットされていない。そして、インナーチューブは2つの小さいノッチを有し、それぞれはインナーチューブの端部の円周の周りに相対して配置されている。
チップA−これは本発明のチップであり、テーパー角度が5.71°から7.97°である傾いた出口面を有し、0.05mmから−0.15mmの直径のクリアランス値、および2.55mmから2.65mmのインナーチューブの露出端の高さを有する。このチップは、きついインターフェレンスフィットを有するインナーチューブとアウターチューブを有する。
チップB−これは本発明のチップであり、テーパー角度が4.06°から5.20°である傾いた出口面を有し、0.07mmから−0.08mmの直径のクリアランス値、および2.65mmから2.70mmのインナーチューブの露出端の高さを有する。チップはきついインターフェレンスフィットを有し、インナーチューブの露出端部に傾いた出口面を有していた。チップBは、チップAと比較して小さいテーパー角度を有し、チップAより大きな直径のクリアランス値を有していた。
チップC−これは本発明のチップであり、テーパー角度が4.57°から5.48°である傾いた出口面を有し、0.05mmから−0.15mmの直径のクリアランス値、および2.66mmから2.70mmのインナーチューブの露出端の高さを有する。このチップは21.9°の角度を有する傾斜溝を含み、0.15mmの水ジェットと空気ジェットの間の距離を有していた。チップは端部分でインナーチューブとアウターチューブとの間できついフィットを有していた。
チップは、本明細書に記載された方法によるスプレー性能を決定するためにさらに試験された。多くのチップが、小さい実験変動を取り除くのに使用された。定義されたスプレー性能カテゴリーに適合するチップのサンプルの割合は表2に示される。すべてのチップが、シリンジBを使用し、40psiの水圧と40psiの空気圧を使用して試験された。
Figure 2013528095
それぞれのチップのサンプルの残りのパーセントは、不良または無しのスプレー性能を有していた。
本発明の3つのチップ(すなわち、チップA、B、およびC)について、高い圧力と低い圧力の両方における空気速度とスプレー品質は、スタンダードプロのような既存のチップと比較して顕著に改良されている。
チップAに関しては、空気速度の結果が非常に良く、速度が既存のプロチップシリンジとメーカーによる市販のシリンジのものを超えていることがわかった。さらに、チップAのスプレー速度結果は既存のプロチップと比較して顕著に改良されている。チップAは、異なるシリンジのタイプについて、低圧でも高圧でも、空気速度とスプレー性能の両方について優秀な性能を示した。
チップBに関しては、空気速度の結果が非常に良く、速度が既存のプロチップシリンジとメーカーによる市販のシリンジのものを超えていることがわかった。チップAのスプレー速度結果は既存のプロチップと比較して顕著に改良されている。多数のチップBについては、少なくとも「可」かそれよりも優れたスプレー性能を示すことがわかった。チップBは、スプレー品質と空気速度の間の良い折り合いを提供して、異なった圧力で異なったシリンジタイプについて、空気速度とスプレーの優れた性能を示した。
さらに、傾斜溝を含むチップCは、既存のプロチップと比較して、再び異なった圧力で優れた空気速度の結果を提供した。さらに、表2に示されたスプレー品質結果は、50%を越えるチップが「優」のスプレー性能を示し、さらに36%が「良」または「可」のスプレー性能を示した。
本発明について、上記の実施例は例示に過ぎず、上記の実施例により本発明が制限されるものではないことが理解されるべきである。多くの変法が可能である。

Claims (23)

  1. 3ウエイシリンジ装置のためのノズルチップであって、該ノズルチップはシリンジ装置への該ノズルチップの取り外し可能な取り付け手段を有する同軸チューブアセンブリを有し、該チューブアセンブリはアウターチューブとインナーチューブを含み、前記インナーチューブは傾いた出口面を含む端部を有し、該インナーチューブはアウターチューブの内側表面に対するきついフィットを有する、ノズルチップ。
  2. 該アウターチューブおよびインナーチューブは、別々に製造され、該アウターチューブの中への該インナーチューブの装着を含んで組み立てられる、請求項1記載のノズルチップ。
  3. 該インナーチューブの露出端が該アウターチューブの露出端と平らである、請求項1または2記載のノズルチップ。
  4. 該インナーチューブは該インナーチューブの長さに沿って延びる中空な導管を有し、該中空な導管はシリンジの露出端にある出口ポイントを有する、請求項3記載のノズルチップ。
  5. 該インナーチューブの露出端の高さ(傾いた出口面から最も遠いインナーチューブの周縁端までの寸法)が約2.00mmから約3.20mmまでの範囲内にある、請求項3または4記載のノズルチップ。
  6. 該アウターチューブの内径が約3.00mmから約3.50mmまでの範囲内にある、請求項1から5のいずれか1項記載のノズルチップ。
  7. 該インナーチューブの露出端が、円周に沿って周りの面取りをした端を含み、傾いた出口面を含まない、請求項3から6のいずれか1項記載のノズルチップ。
  8. 該インナーチューブが半径方向の外側に延びる複数のフランジを有し、該フランジがシリンジに近いインナーチューブの端に向かって延びる、請求項1から7のいずれか1項記載のノズルチップ。
  9. 該インナーチューブがインナーチューブの残部より大きい直径を有するノズルの露出端に向かって配置される端部を有し、それにより拡大したインナーチューブ端部を提供する、請求項3から8のいずれか1項記載のノズルチップ。
  10. 該インナーチューブの拡大された端部が約1mmから約4mmまでの範囲内の長さを有する、請求項9記載のノズルチップ。
  11. 拡大された末端部が、インナーチューブの出口面に隣接した低減された直径部分を含み、段階的に拡大された端部を提供する、請求項9または10記載のノズルチップ。
  12. 該インナーチューブの端部がテーパーされた面から形成される傾いた出口面を含み、インナーチューブの端部のサイズが露出端に向かって減少するように配置される、請求項9から11のいずれか1項記載のノズルチップ。
  13. 該傾いた出口面は、水平軸に対して、部分の開始点からインナーチューブの露出端へ向けて傾いた出口面でテーパー角度を有することができ、該テーパー角度は約3.00°から約7.00°までの範囲内である、請求項12記載のノズルチップ。
  14. 該傾いた出口面が、傾斜面が始まる出発点から、傾斜面が終わるインナーチューブの露出端までのインナーチューブの長さであるテーパーの長さを持つことができ、該テーパーの長さが約1.0mmから約4.0mmである、請求項12または13記載のノズルチップ。
  15. 該傾いた出口面が傾斜溝を有し、該傾斜溝は、インナーチューブおよびアウターチューブの間に配置される、インナーチューブによって形成され、中心部は溝自体により形成される端部を含む、請求項12から14のいずれか1項記載のノズルチップ。
  16. 該傾斜溝が約0.90mmから約1.50mmまでの範囲内の、端部の間の距離によって定義された溝幅を有する、請求項15記載のノズルチップ。
  17. 該傾斜溝が約35.0°から約10.0°までの範囲内の、溝の始まりからインナーチューブの露出端に向かって坂になる角度によって定義された溝角度を有する、請求項15または16記載のノズルチップ。
  18. 該傾斜溝が、溝が始まる開始点から溝が終わるインナーチューブの露出された端の終点までのインナーチューブの距離である溝長さを有し、該溝長さが約1.0mmから約3.5mmまでである、請求項15から17のいずれか1項記載のノズルチップ。
  19. インナーチューブの露出している水出口の中心と、傾斜溝の底部との間のギャップが約0.6mmから約0.4mmの範囲内である、請求項15から18のいずれか1項記載のノズルチップ。
  20. 該密封手段がインナーチューブとアウターチューブの間に配置され、インナーチューブの拡大された末端部の外側表面の周りで形成されて、アウターチューブの内側表面に接触している成形されたシールを含む、請求項1から19のいずれか1項記載のノズルチップ。
  21. 該成形されたシールは、拡大された末端部の円周の周りのインナーチューブと一体である、盛り上げられたビードシールによって形成される、請求項20記載のノズルチップ。
  22. 該成形されたシールが、傾いた出口面の始まり、または存在する場合には傾斜溝と、露出端の間に配置される、請求項20または21記載のノズルチップ。
  23. 請求項1から22のいずれか1項記載の、3ウエイシリンジ装置のためのノズルチップを備える歯科用器具。
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