JP2013527500A - 偏光色素受容面を予め形成しておく方法及び装置 - Google Patents

偏光色素受容面を予め形成しておく方法及び装置 Download PDF

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Abstract

偏光色素受容面を予め形成しておく方法は、前記偏光色素受容面を、研磨剤を保持するブラシパッドのブラッシング面に接触させる工程と、そして前記偏光色素受容面を前記ブラッシング面で、1回以上のブラッシングストロークでブラッシングする工程と、を含む。各ブラッシングストロークでは、一方向の相対運動を前記偏光色素受容面と前記ブラッシング面との間で、ブラッシング経路に沿って生じさせる。前記ブラッシングの後、前記偏光色素受容面を前記ブラッシング面から分離する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2010年5月28日に出願された米国特許出願第12/789,759号の優先権の利益を米国特許法第120条(35U.S.C.§120)に基づいて主張するものである。
本発明は概して、偏光色素を表面に堆積させることによる偏光製品の製造に関するものである。更に詳細には、本発明は、偏光色素を受容する面を予め形成しておく方法に関するものである。
偏光製品を、偏光色素を基材の表面(または、基材に接着される中間層の表面)に堆積させることにより製造する方法が知られている。例えば、特許文献1(John F. Dreyer:ジョンF.ドレイヤーによる)、特許文献2(Goepfert et al.:ゲプフェルトらによる)、特許文献3(Goepfert et al.:ゲプフェルトらによる)、特許文献4(Bear et al.:ベアーらによる)、及び特許文献5(Corning Incorporated:コーニング社による)を参照されたい。これらの方法では、偏光色素は通常、ネマティック相液晶である。これらの表面は、ネマティック液晶をこれらの表面に堆積させる前に、研磨剤でブラッシングされる。ブラッシングは、ネマティック相液晶を受容する面を予め形成しておくという効果をもたらす。例えば、ブラッシングによって、通常サブミクロンレベルの微細な溝が、これらの表面に形成される。特許文献2(Goepfert et al.:ゲプフェルトらによる)には、研磨スラリーを含浸させた厚肉の回転ディスクを使用して表面をブラッシングすることが記載されている。ネマティック相液晶を被ブラッシング面に堆積させると、ネマティック分子群は、これらのネマティック分子自体が、被ブラッシング面の複数溝の向きに一致する方向に配向するようになる。偏光製品の偏光効率は、偏光色素分子群の平行配向に少なくとも部分的に依存するので、被ブラッシング面のこれらの溝が平行であり、かつ明瞭であることが望ましい。
米国特許第2,400,877号明細書 米国特許第4,977,028号明細書 米国特許第4,683,153号明細書 米国特許第7,625,626号明細書 国際公開第2005/050265号パンフレット
図2は、基材34の凹面33をブラッシングする先行技術による装置32を示している。基材34は、ホルダー35で支持され、このホルダー35は、基材34の凸面36を収納する形状をした凹面37を有する。ホルダー35は、位置決め装置41に取り付けられ、この位置決め装置41は、直線運動をホルダー35に、矢印39で示す方向に付与することができる。ブラシパッド43は、基材34及びホルダー35に対向するように支持される。ブラシパッド43は、球形のブラッシング面49を有する。ブラシパッド43は、矢印45で示す方向に沿って、駆動部47によって回転させることができる。凹面33をブラッシングするために、位置決め装置41を制御することにより、ホルダー35をブラシパッド43に対して、基材34の凹面33がブラシパッド43の球形面49と接触するようになるまで移動させる。位置決め装置41は、ホルダー35をこの位置で静止するように保持し、この場合、基材34の凹面33はブラシパッド43の球形面49を押圧するように付勢される。研磨剤を保持するブラシパッド43は、凹面33に接触している状態で、矢印45で示す方向に沿って回転させることにより、凹面33をブラッシングする。先行技術による装置32、及び当該装置に関連する方法では、凸面に均一なブラッシングができない。
本発明の第1の態様では、偏光色素受容面を予め形成しておく方法は、前記偏光色素受容面を、研磨剤を保持するブラシパッドのブラッシング面に接触させる工程を含む。前記方法は更に、前記偏光色素受容面を前記ブラッシング面で、1回以上のブラッシングストロークでブラッシングする工程を含む。各ブラッシングストロークでは、一方向の相対運動を前記偏光色素受容面と前記ブラッシング面との間で、ブラッシング経路に沿って生じさせる。前記方法は更に、前記偏光色素受容面を前記ブラシパッドの前記ブラッシング面から分離する工程を含む。
第1の態様の1つの実施形態では、前記方法は更に、前記ブラシパッドを各ブラッシングストローク中に回転させて、前記ブラッシング面の異なる領域が前記偏光色素受容面に前記ブラッシングストローク中に接触するようにする工程を含む。
第1の態様の1つの実施形態では、前記方法は更に、前記偏光色素受容面を、力を加えて付勢して、前記ブラッシング面に押し付ける工程を含む。
第1の態様の1つの実施形態では、前記ブラッシング面は、前記力が加わると、前記偏光色素受容面に局所的に追従する。
第1の態様の1つの実施形態では、前記偏光色素受容面は凸面であり、そして前記ブラッシング面は凹面であり、そして前記凹面は、前記凸面の曲率半径よりも長い、または前記凸面の曲率半径に等しい曲率半径を有する。
第1の態様の1つの実施形態では、前記偏光色素受容面は凹面であり、そして前記ブラッシング面は凸面であり、そして前記凹面は、前記凸面の曲率半径よりも短い、または前記凸面の曲率半径に等しい曲率半径を有する。
第1の態様の1つの実施形態では、前記偏光色素受容面は平坦面であり、そして前記ブラッシング面は平坦面である。
第1の態様の1つの実施形態では、前記ブラッシング経路は円形経路である。
第1の態様の1つの実施形態では、前記ブラッシング経路は、前記偏光色素受容面の断面形状により画定される。
本発明の第2の態様では、偏光製品を製造する方法は、色素受容面を、本発明の第1の態様において記載した通りに予め形成しておく工程と、該工程に続く、偏光色素を前記偏光色素受容面に堆積させる工程と、を含む。
第2の態様の1つの実施形態では、前記偏光色素は液晶化合物である。
第2の態様の1つの実施形態では、前記方法は更に、前記偏光色素を前記偏光色素受容面に堆積させる前に、前記偏光色素受容面を洗浄して、前記研磨剤を前記偏光色素受容面から除去する工程を含む。
第2の態様の1つの実施形態では、前記偏光色素受容面は湾曲面である。
第2の態様の1つの実施形態では、前記偏光色素受容面は、眼科用レンズまたはサングラスレンズの表面である。
本発明の第3の態様では、偏光色素受容面をブラッシングする装置は、ブラッシング面を有するブラシパッドを備え、前記ブラシパッドは研磨剤を保持する、または保持することができる。前記装置は更に、前記偏光色素受容面を支持する表面を有するホルダーと、そして前記ブラシパッド及び前記ホルダーのうちの少なくとも一方に接続されて、前記ホルダーを前記ブラシパッドに隣接するように選択的に位置決めする位置決め装置と、を備える。前記装置は更に、前記ブラシパッドに接続される第1駆動部を備える。前記第1駆動部は、前記ブラシパッドを回転させて前記ブラッシング面の異なる領域を、前記ホルダーに隣接するように位置決めすることができるように構成される。前記装置は更に、前記ホルダーに接続される第2駆動部を備える。前記第2駆動部は、前記ホルダーを移動させて、相対運動を前記ホルダーと前記ブラッシング面との間で、ブラッシング経路に沿って生じさせるように構成される。
1つの実施形態では、前記第2駆動部は、前記ホルダーを回転させて前記相対運動を生じさせるように構成される。
第3の態様の1つの実施形態では、前記ブラッシング面は、凸断面形状、平坦断面形状、及び凹断面形状から成るグループから選択される断面形状を有する。
本発明の他の態様は、以下の説明、及び添付の請求項から明らかになる。
以下に、添付の図面の種々の図について説明する。これらの図は、必ずしも寸法通りには描かれておらず、そしてこれらの図における特定の凹凸形状、及び特定の写真は、明瞭性及び簡潔性の観点から、寸法を誇張して、または模式的に示している。
偏光色素受容面を予め形成しておく装置の模式図である。 凹面をブラッシングする先行技術による装置の模式図である。 凸断面形状を有するブラシパッド構造の正面図である。 切断線3B−3Bに沿った図3Aの断面である。 平坦断面形状を有するブラシパッド構造の正面図である。 切断線4B−4Bに沿った図4Aの断面である。 凹断面形状を有するブラシパッド構造の正面図である。 切断線5B−5Bに沿った図5Aの断面である。 例Aに従って形成される偏光ガラスレンズの画像である。 例Bに従って形成される偏光ガラスレンズの画像である。 例Cに従って形成される偏光ガラスレンズの画像である。 例Dに従って形成される偏光ガラスレンズの画像である。
以下の詳細な説明では、多くの特定の詳細を示して、本発明の様々な実施形態に対する完全な理解が得られるようにしている。しかしながら、当業者であれば、本発明の様々な実施形態をこれらの特定の詳細の幾つか、または全てを用いることなく実施することができる場合があることを理解できるであろう。他の例では、公知の特徴またはプロセスは、本発明を不必要に不明瞭にしてしまうことがないように詳細には説明されていない。更に、同様の、または同じ参照番号を用いて、共通または同様の構成要素群を特定するようにしている。
図1は、基材3の表面を、装置1を使用してブラッシングする様子を描いている。基材3の表面は、偏光色素の塗布に備えてブラッシングされている。1つ以上の実施形態では、基材3は光透過性基材である。基材3は、有機材料または無機材料により形成することができる。有機材料により形成される場合の基材3を無機材料でコーティングする、例えば米国特許第7,625,626号明細書に記載されているように、シリカでコーティングすることができる。幾つかの実施形態では、基材3は、ガラスまたはポリマーにより形成することができる。幾つかの実施形態では、基材3はレンズとすることができる。レンズは、眼科用、高倍率レンズ用、低倍率レンズ用、及び太陽電池用に適する。他の実施形態では、基材3は、光学窓または光学フィルタのような用途の基材とすることができる。特定の実施形態では、基材3は、サングラスレンズまたは眼科用レンズである。図1では、基材3は、2つの湾曲面−凹面5及び凸面7を有し、凸面7は凹面5と表裏関係にある。これらの湾曲面は単純形とすることができ、例えば球面または円筒面によって定義することができる、または複雑形とすることができ、例えば非球面によって、または連続スプライン、或いは多点補間幾何学的スプラインによって定義することができる。表面5,7は対称または非対称とすることができる。眼科用に用いる場合、これらの湾曲面は、累進面、非球面、球面、及び円筒面から選択することができる。特定の実施形態では、基材3は平坦面である。
基材3は、ブラッシング装置1のホルダー9で支持される。ホルダー9は、基材の表面にぴったり嵌まる形状の表面を有することができる。図1では、例えばホルダー9は、基材3の凹面5にぴったり嵌まる形状の円錐面を有することができる。基材3は、ホルダー9で多種多様な手段によって保持することができる。例えば、基材3は、ホルダー9で真空吸着することにより保持することができる。1つの例では、穴をホルダー9の円錐面11に切断開口する。当該穴をホルダー9の内部空洞に接続し、そして弾性Oリングを当該穴に嵌め込む。基材3をホルダー9で保持するために、基材3の凹面5を、内部空洞及び穴を介して真空にする。真空にすることにより、基材3の凹面5を引き付けて、ホルダー9の円錐面11の穴に嵌め込んだOリングに押し付け、この場合、Oリングは、基材3の凹面5とホルダー9の円錐面11との間のシールとして機能する。別の例では、基材3はホルダー9の適切な形状の表面11で接着剤により保持することができ、この接着剤を後の時点で除去して基材3をホルダー9から分離することができる。
ホルダー9は、支持シャフト13に装着される。支持シャフト13はホルダー駆動システムに接続され、このホルダー駆動システムは、ベベルギアボックス15と、減速ボックス17と、そして関連電子機器を備えた駆動モータ19と、を含む。駆動モータ19はブラシレスモータとすることができる。一般的に、任意の適切なギア機構及び駆動モータをホルダー駆動システムにおいて使用することができる。ギアボックス15、減速ボックス17、及び駆動モータ19は、フレーム21に装着され、このフレーム21は位置決め装置23に取り付けられる。位置決め装置23は、例えばリニアスライドまたはリニアアクチュエータとすることができる。ホルダー駆動システム(15,17,19)を作動させて、支持シャフト13及びホルダー9を、支持シャフト13の芯軸に一致する軸の回りに回転させることができる。装置1は、スピンドル27に装着されるブラシパッド25を含む。スピンドル27は駆動モータ31に、ジャーナル軸受29を介して接続される。駆動モータ31を作動させて、スピンドル27及びブラシパッド25を、スピンドル27の芯軸に一致する軸の回りに回転させることができる。支持シャフト13の芯軸、及びスピンドル27の芯軸は普通、基材3の表面がブラッシングされているときに互いに平行となる。位置決め装置23は、ホルダーアセンブリ(9,13,15,17,21)全体を、スピンドル27の芯軸と直交する軸に沿って移動させることができる。このようにして、位置決め装置23は、ホルダー9をブラシパッド25に対して並進移動させて、ホルダー9に装着される基材3の表面を、ブラシパッド25のブラッシング面24に接触するように選択的に位置決めすることができるように作動させることができる。別の構成として、ブラシパッドアセンブリ(31,29,27,25)をフレームに装着し、そしてフレームを位置決め装置に取り付けて、ホルダー9に対して並進移動可能な部材をブラシパッド25とすることにより、ホルダー9に装着される基材3の表面とブラッシング面24との接触を確立させることができる。
ブラシパッド25は研磨剤を、普通は研磨剤が遊離している状態で保持している。研磨剤は、ジルコニアまたはアルミナのような無機材料とすることができる。研磨剤は、ジルコニアまたはアルミナのような無機材料とすることができる。研磨剤は、スラリーとして、例えばジルコニア粉末またはアルミナ粉末を水中に懸濁させたスラリーとして供給することができる。スラリー中の粉末状研磨剤の代表的な平均粒子サイズは、0.5μm〜20μmの範囲とすることができる。ブラシパッド25に研磨剤を、ブラシパッド25を研磨スラリーに浸漬する、または浸すことにより定着させることができる。このためには、ブラシパッド25は、当該パッド上に研磨剤を滞留し易くすることができる必要がある。この目的のために、ブラシパッド25は、またはブラシパッド25の少なくともブラッシング面24は、発泡材料、多孔質材料、繊維材料、またはフェルト材により形成することができる。ブラシパッド25は、またはブラシパッド25の少なくともブラッシング面24は、ブラッシング面24が、必要に応じて被ブラッシング面に局所的に追従することができるように変形追従材料により形成する必要がある。発泡材料、多孔質材料、繊維材料、またはフェルト材は普通、変形追従材料の要件に合致することに注目されたい。適切なブラシパッド材料は、ポリエステル、ポリエーテル、またはポリウレタンのような多孔質ポリマーである。
次に、ブラッシング手順について説明する。上に説明した研磨剤を保持するブラシパッド25は、例えばスピンドル27を回転させることにより、選択速度で回転するように設定される。例えば、ブラシパッド25は、300rpm〜450rpmの速度で回転させることができる。凸面7をブラシパッド25のブラッシング面24に、例えば位置決め装置23を使用して接触させる、または逆に、ブラシパッド25のブラッシング面24を凸面7に、例えば位置決め装置23を使用して接触させる。凸面7はこの場合、基材3の被ブラッシング面の一例として用いられる、すなわち、ここに記載されるブラッシング手順は、被ブラッシング面が凸面ではない場合に、かつ被ブラッシング面の複雑さに関係なく適用されることに留意されたい。ブラッシング面24が凸面7に接触している状態では、凸面7を1回以上のブラッシングストロークでブラッシングして、複数溝をブラッシング面に形成する。ブラッシングの後、凸面7をブラッシング面24から、例えば位置決め装置23を使用して分離する。被ブラッシング面への偏光色素の堆積は通常、ブラッシングの数分以内に行なうことにより、最良の偏光結果を達成することができる。
各ブラッシングストローク中、相対運動を凸面7とブラッシング面24との間で、ブラッシング経路に沿って生じさせる。ブラッシング経路に沿った相対運動は、一方向に行なわれる。相対運動をこのように生じさせる様子について、例を通して詳細に説明する。図1では、ホルダー9を円形経路に沿って反時計回りに(支持シャフト13を回転させることにより)回転させることができる。ホルダー9をこのように回転させると、凸面7が円形経路に沿って反時計回りに回転するようになる。従って、凸面7は、ブラッシング面24に対して、円形経路に沿って反時計回りに移動するものとして記述することができる。凸面7をブラッシング面24に対して、円形経路に沿って時計回りに、例えばホルダー9を円形経路に沿って時計回りに回転させることにより移動させることも可能である。この例では、円形経路はブラッシング経路を表わしている。しかしながら、ブラッシングストローク中に生じさせることができる相対運動は、円形であるブラッシング経路に沿った運動に限定されない。ブラッシング経路は他の実施形態では、非円形とすることができる。ブラッシング経路は、凸面7の断面形状(または、被ブラッシング面の断面形状)により画定することができる。例えば、凸面7(または、被ブラッシング面)が非球面である場合、ブラッシング経路は、非球面経路となるように適切に選択することができる。
ブラッシングストローク中に生じさせることができる相対運動は、ブラッシング経路に沿った一方向運動である。上記例を再度考察すると、この例が意味するところは、各ブラッシングストローク中に、凸面7(または、広義には被ブラッシング面)は、時計回りの方向、または反時計回りの方向のいずれかに、両方向ではないが、移動することができる。しかしながら、凸面7が反時計回りに、1回のブラッシングストロークで移動する場合、凸面7が時計回りに、別のブラッシングストロークで移動することは完全に許容される。すなわち、相対運動の方向の変更は、ブラッシングストローク間で許容されるが、1回のブラッシングストローク内では許容されない。この場合も同じように、「clockwise(時計回り)」及び「counterclockwise(反時計回り)」という用語は、ブラッシング経路が非円形である場合には、あまり意味がない。従って、留意すべき点は、「unidirectional(一方向の)」とは、ブラッシングストローク中のブラッシング経路に沿った相対運動の方向の反転が無いことを意味していることである。
各ブラッシングストローク中、凸面7(または、広義には被ブラッシング面)が完全にブラッシングされる。すなわち、ブラッシング面24が凸面7の中央で、ブラッシングストローク中に止まってしまうのではなく、凸面7の一方の端部から凸面7の別の端部に移動して、凸面7に形成される複数溝が全て、同じ方向に配向するようになる。
各ブラッシングストローク中、位置決め装置23が作用して、凸面7(または、広義には被ブラッシング面)を付勢して、ブラッシング面24に押し付けることにより、反力が凸面7にブラッシング面24から加わる。この反力は微小であるが、ブラッシング面24に保持されている研磨剤で被ブラッシング面を、偏光色素を堆積させるために望ましい形状に変更することができるためには十分大きい。この変更では、これに限定されないが、複数溝を被ブラッシング面に形成する。これらの溝は通常、サブミクロンレベルである。ブラッシング面24が追従可能である場合、反力が、ブラッシング面24を凸面7(または、広義には被ブラッシング面)に局所的に追従させるように作用することもできるので、凸面7が複雑な表面である場合でも、凸面7が研磨剤で完全にブラッシングされる。反力は、ブラシパッド25に対する基材3の相対的な配置を調整することにより大きくする、または小さくすることができる。表面に対するブラッシングは、数秒しか、通常は60秒未満しか継続しない。すなわち、ブラッシング時間は、被ブラッシング面を研磨してしまうために十分長くなっている訳ではない。
上に説明したブラッシング方法は、凸面以外の面、例えば凹面に適用することもできる。例えば、装置1を使用して、基材3の凹面5をブラッシングすることもできる。装置1を基材3の凹面5のブラッシングに使用する場合、幾つかの変更を装置に加える必要がある。例えば、基材3は、凹面5がブラシパッド25のブラッシング面24と対向するように支持される必要がある。このためには、ホルダー9とは異なるホルダーが必要となる。例えば、このような異なるホルダーは、基材3の凸面7にぴったり嵌まる形状の凹面を有する必要がある。別の変更をブラシパッド25に加えることができる。ブラシパッド25を別のブラシパッドに取り替えることができ、別のブラシパッドは、凹面をブラッシングするためにより良好に適合するブラッシング面形状を有する。異なるブラッシング面形状の例について以下に説明することとする。上に説明したブラッシング方法は、複数表面に対するブラッシングに、単一プロセスで適用することもできる。このためには、装置1の幾つかの適合化が更に必要になる。例えば、この時点で一度に1つの基材を収容するホルダー9を、複数の装着面を複数基材に対応して有するホルダーに取り替えることができる。新規のホルダーは、ホイールの形態とすることができ、このホイールは、支持シャフト13に装着することができる。ホイールをブラシパッド25のブラッシング面24の前方で回転させることにより、ホルダーに装着される複数基材の表面をブラッシング面24で、単一プロセスでブラッシングすることが可能となる。
図1の装置1に装着して使用される図1のブラシパッド25はホイール形状であり、そして多種多様な外周面形状を有することができる。基材の表面に接触し、かつ上のブラッシング面と表記されるのがブラシパッドの外周面である。図3Aは、ブラシパッド構造50の正面図であり、そして図3Bは、切断線3B−3Bに沿った図3Aの断面である。図3A及び3Bは、ブラシパッド構造50が、凸状のブラッシング面51(図3B)を有するものとして示している。ブラシパッド構造50は、対称薄板を球体ブラシパッド材料から切り出すことにより形成することができる。ブラッシング面51の曲率半径は、被ブラッシング面の曲率半径に等しくするか、または被ブラッシング面の曲率半径よりも若干短くすることができる。ブラッシング面51を使用して、凹面をブラッシングすることができる。図4Aは、ブラシパッド53の正面図であり、そして図4Bは、切断線4B−4Bに沿った図4Aの断面である。図4A及び4Bは、ブラシパッド構造53が、平坦なブラッシング面55(図4B)を有するものとして示している−すなわち、ブラシパッド構造53は、正規の円筒体の外観を呈する。ブラッシング面55を使用して、凸面をブラッシングすることができる。図5Aは、ブラシパッド構造57の正面図であり、そして図5Bは、切断線5B−5Bに沿った図5Aの断面である。図5A及び5Bは、ブラシパッド構造57が、凹状のブラッシング面59(図5B)を有するものとして示している。ブラッシング面59の曲率半径は、被ブラッシング面の曲率半径に等しくするか、または被ブラッシング面の曲率半径よりも若干長くすることができる。ブラッシング面59を使用して、凸面をブラッシングすることができる。平坦なブラッシング面を有するブラシパッドは、偏光色素受容面が平坦面である場合に、図1の装置に装着して使用することもできる。この場合、平坦なブラッシング面をブラッシングしながら回転させるという必要はない。しかしながら、平坦なブラッシング面と平坦な被ブラッシング面との間の一方向の相対運動がそれでも、ブラッシングストローク中に行なわれることになる。
上に説明したブラッシング方法は、偏光色素を堆積させるための湾曲面、すなわち凸面または凹面、簡易面または複雑面を予め形成しておくために適している。図1を参照しながら上に説明したブラッシング方法の有効性は、被ブラッシング面の形状と同じ形状を持つブラッシング面を有するブラシパッドを選択する際にしか発現しないということではないことに留意されたい。ブラッシング方法の有効性は、ブラッシングストロークが上に説明した通りに行なわれる態様において顕著に現われる。ブラシパッドの追従性によって、何れのブラシパッド構造であっても被ブラッシング面に適用することが可能となる。しかしながら、ブラシパッドが変形して被ブラッシング面に追従する必要がある度合いを最小限に抑えるために、被ブラッシング面の構造に近似するブラシパッド構造を用いて開始すると有益となり得る。
次に、表面をブラッシングする上記方法について、偏光製品を製造する方法に関連して説明する。偏光製品を製造するために、まず、用途に適する基材を入手する。基材は、基材材料の厚みで分離される2つの反対側の表面を有する。例示のために、凸面及び凹面を表裏の関係で有する基材を入手する。凸面及び凹面は、図1の装置を使用してブラッシングすることができる。別の構成として、凸面は、図1の装置を使用してブラッシングすることができ、そして凹面は、図2の先行技術による装置を使用してブラッシングすることができる。これらの表面をブラッシングした後、偏光色素をこれらの表面に堆積させる。堆積プロセスは、幾つかの段階を含む。これらの表面を洗浄して、これらの表面をブラッシングするために使用される遊離研磨剤の残渣を全て除去する。洗浄は、図1の装置、または図2の先行技術による装置を使用して行なうことができ、かつ水を用いて行なうことができる、すなわち研磨スラリーではなく、水でブラッシングすることにより行なうことができる。これらの表面に対する2回目の洗浄は、これらの表面に脱イオン水を、これらの表面を回転させながら継続的にスプレーすることにより行なうことができる。脱イオン水は界面活性剤を含む必要がある、または界面活性剤を含んでいなくてもよい。これらの表面は、例えば赤外線加熱を利用して乾燥させることができる。次に、基材を所定の温度及び湿度、例えば室温及び室温湿度に安定させる。この工程の後、偏光色素をこれらの表面に、通常、一度に1つの表面に、スピンコーティング、ディップコーティング、またはフローコーティングのようなプロセスを用いて堆積させる。偏光色素は、偏光特性を有する任意の液晶化合物とすることができる。当該液晶化合物は、ネマティック型とすることができ、そして液晶混合物により形成することができる。偏光色素の適切な例が、アゾ色素化合物である。非イオン性界面活性剤またはアニオン性界面活性剤を偏光色素に添加して、配列相または組織相を形成し易くすることができる。偏光色素をこれらの表面に堆積させた後、偏光層を安定させる。通常、このように安定させるために、コーティング済み基材を、酸性pHを有する無機塩水溶液に浸漬する。偏光層が形成された基材を最後にリンスする。偏光層を基材の両面に形成する代わりに、偏光層を基材の一方の面にのみ、すなわち凸面または凹面にのみ形成してもよい。追加のプロセスを実施して、偏光製品の仕上げを行なうことができる。例えば、光学層または保護層を偏光層(群)の上に塗布形成することができる。
以下の例は、例示のためにのみ提示され、そしてこれまで説明してきた以外の例、または以下に特許請求する以外の例を包含するので、本発明を限定するために提示されるのではない。
例A
無機ガラスレンズの凹面を、図3A及び3Bに示す構造を有するブラシパッドを使用してブラッシングした。ブラシパッドは、ポリエーテル発泡材により形成し、そして使用前に、水性アルミナスラリーに浸した。レンズの凹面を、図2の先行技術による装置を使用してブラッシングした。レンズは、65mmの直径のレンズベース6を有する。「lens base(レンズベース)」とは、ジオプター単位で測定されるレンズの前面曲率部を単に指している。例えば、多くのサングラスはレンズベース6を有する。球形ブラシの直径は175mmであった。ブラシは339rpmで回転させた。ブラシに接触するレンズに加わる力は、3kgであった。レンズをホルダーで支持し、そしてブラシに接触させて、ブラシと接触する状態を10秒間に亘って保持した。レンズを細心の注意を払って、脱イオン水でリンスした。市販の色素溶液をレンズの凹面にスピンコーティングした。色素溶液は、偏光色素溶液(PDS)とフランスのCorning(コーニング)SASから供給される活性化剤A3070の混合液であり、混合液中の活性化剤の量は0.75重量%であった。偏光コーティングの形成は、溶剤の蒸発速度によって制御した。水溶性色素層を保護するために、コーティング済みレンズを安定化溶液(塩化アルミニウム水溶液)に浸し、そして次に、脱イオン水でリンスした。安定化処理の後、ヘイズ率、平均透過率、及び偏光効率を測定した。これらの結果を以下の表1に提示する。図6は、偏光色素を堆積させ、そして安定化させた後のガラスレンズの画像を示している。この画像は、ガラスレンズの凸面を撮影したものである。
例B
無機ガラスレンズの凸面を、図4A及び4Bに示す構造を有するブラシパッドを使用してブラッシングした。ブラシパッドは、ポリエーテル発泡材により形成し、そして使用前に、水性アルミナスラリーに浸した。レンズの凸面を、図1の装置を使用してブラッシングした。レンズは、65mmの直径のレンズベース6を有する。円筒形ブラシの直径は200mmであった。ブラシは339rpmで回転させた。ブラシに接触するレンズに加わる力は、3kgであった。レンズをホルダーで、レンズの頂部がブラシと対向するように支持した。次に、レンズをブラシに、ブラシを回転させながら接触させた。ホルダーは回転させなかった−すなわち、凸面とブラッシング面との間の相対運動を生じさせなかった。レンズをブラッシング面に、レンズがブラッシング面から離れて移動する前に、10秒間に亘って接触させた。レンズを細心の注意を払って、脱イオン水でリンスした。市販の色素溶液をレンズの凸面にスピンコーティングした。色素溶液は、偏光色素溶液とフランスのコーニングSASから供給される活性化剤A3070の混合液であり、混合液中の活性化剤の量は0.75重量%であった。偏光コーティングの形成は、溶剤の蒸発速度によって制御される。水溶性色素層を保護するために、コーティング済みレンズを安定化溶液(塩化アルミニウム水溶液)に浸し、そして次に、脱イオン水でリンスした。安定化処理の後、ヘイズ率、平均透過率、及び偏光効率を測定した。これらの結果を以下の表1に提示する。図7は、偏光色素を堆積させ、そして安定化させた後のガラスレンズの画像を示している。この画像は、ガラスレンズの凸面を撮影したものである。画像中の広い暗領域は、ガラスレンズのうちの偏光が観測されない領域を表わしている。
例C
無機ガラスレンズのうちのコーティングされる側の凸面を、図4に示す構造を有するブラシパッドを使用してブラッシングした。ブラシパッドは、ポリエーテル発泡材により形成し、そして使用前に、水性アルミナスラリーに浸した。レンズの凸面を、図1の装置を使用してブラッシングした。レンズは、65mmの直径のベース6を有する。円筒形ブラシの直径は200mmであった。ブラシは339rpmで回転させた。ブラシに接触するレンズに加わる力は、3kgであった。レンズをホルダーで、レンズの下縁がブラシと対向するように支持した。次に、レンズをブラシに、ブラシを回転させながら接触させた。ホルダーを、レンズの上縁がブラシと対向するまで0.6°/sの速度で反時計回りに回転させた。これにより、第1ブラッシングストロークが終了した。次に、ホルダーを、レンズの頂部がブラシと対向するまで0.6°/sの速度で時計回りに回転させた。これにより、第2ブラッシングストロークが終了した。凸面は、第2ブラッシングストローク中に完全にはブラッシングされなかった。次に、レンズをブラシから離れるように後退させた。レンズは、ブラシに17秒間に亘って接触させた。レンズを細心の注意を払って、脱イオン水でリンスした。市販の色素溶液をレンズの凸面にスピンコーティングした。色素溶液は、偏光色素溶液とフランスのコーニングSASから供給される活性化剤A3070の混合液であり、混合液中の活性化剤の量は0.75重量%であった。偏光コーティングの形成は、溶剤の蒸発速度によって制御される。水溶性色素層を保護するために、コーティング済みレンズを安定化溶液(塩化アルミニウム水溶液)に浸し、そして次に、脱イオン水でリンスした。安定化処理の後、ヘイズ率、平均透過率、及び偏光効率を測定した。これらの測定の結果を表1に提示する。図8は、偏光色素を堆積させ、そして安定化させた後のガラスレンズの画像を示している。この画像は、ガラスレンズの凸面を撮影したものである。画像上の破線62は、欠陥領域に偏光のズレが生じていることを示している。
例D
無機ガラスレンズの凸面を、図4に示す構造を有するブラシパッドを使用してブラッシングした。ブラシパッドは、ポリエーテル発泡材により形成し、そして使用前に、水性アルミナスラリーに浸した。レンズの凸面を、図1の装置を使用してブラッシングした。レンズは、65mmの直径のレンズベース6を有する。円筒形ブラシの直径は200mmであった。ブラシは339rpmで回転させた。ブラシに接触するレンズに加わる力は、3kgであった。レンズをホルダーで、レンズの上縁がブラシと対向するように支持した。次に、レンズをブラシに、ブラシを回転させながら接触させ、そして20秒間に亘ってブラシに接触したままの状態を維持した。ホルダーを、レンズの下縁がブラシと対向するまで0.2°/sの速度で反時計回りに回転させた。これにより、1回のみのブラッシングストロークが終了した。凸面は、このブラッシングストローク中に完全にブラッシングされた。次に、レンズをブラシから離れるように後退させた。レンズは、ブラシに45秒間に亘って接触させた。レンズを細心の注意を払って、脱イオン水でリンスした。市販の色素溶液をレンズの凸面にスピンコーティングした。色素溶液は、偏光色素溶液とフランスのコーニングSASから供給される活性化剤A3070の混合液であり、混合液中の活性化剤の量は0.75重量%であった。偏光コーティングの形成は、溶剤の蒸発速度によって制御される。水溶性色素層を保護するために、コーティング済みレンズを安定化溶液(塩化アルミニウム水溶液)に浸し、そして次に、脱イオン水でリンスした。安定化処理の後、ヘイズ率、平均透過率、及び偏光効率を測定した。これらの結果を以下の表1に提示する。図9は、偏光色素を堆積させ、そして安定化させた後のガラスレンズの画像を示している。ガラスレンズの画像は、凸面を撮影したものである。図9のガラスレンズの上では、偏光層が表面全体を被覆し、そして図7のガラスレンズの偏光層よりも均一であることに注目されたい。図7は例Bに対応し、例Bでは、ガラスレンズの凸面とブラッシング面との間のブラッシング経路に沿った相対運動を全く生じさせなかった。
以下の表1では、偏光色素を堆積させ、そして安定化させた後の例A,B,C,及びDに従って製造されたレンズの特性を比較している。これらの例では、これらのレンズ基材を着色し、そしてこれらのレンズ基材(コーティング前のレンズ)の平均透過率は43.5%であった。これらの例から、部分的ではなく連続的にブラッシングする(例Dにおけるように)と、または既にブラッシングされている領域の上に重ねてブラッシングする(例Cにおけるように)と、より均一な偏光層が得られ、高い偏光効率、及び高いヘイズレベルを維持することができる。
Figure 2013527500
本発明について、限られた数の実施形態に関連して説明してきたが、本開示の恩恵を享受する当業者であれば、本明細書において開示される本発明の範囲から逸脱しない他の実施形態を考案することができることを理解できるであろう。従って、本発明の範囲は、添付の請求項によってのみ限定されるべきである。
1 ブラッシング装置
3,34 基材
5,33,37 凹面
6 レンズベース
7,36 凸面
9,35 ホルダー
9,13,15,17,21 ホルダーアセンブリ
11 円錐面
13 支持シャフト
15 ベベルギアボックス
15,17,19 ホルダー駆動システム
17 減速ボックス
19,31 駆動モータ
21 フレーム
23,41 位置決め装置
24,49,51,55,59 ブラッシング面
25,43,53 ブラシパッド
27 スピンドル
29 ジャーナル軸受
31,29,27,25 ブラシパッドアセンブリ
32 先行技術による装置
39,45 矢印
47 駆動部
49 球形面
50,53,57 ブラシパッド構造
62 破線

Claims (10)

  1. 偏光製品を製造する方法であって:
    偏光色素受容面を、研磨剤を保持するブラシパッドのブラッシング面に接触させる工程と、
    前記偏光色素受容面を、前記ブラシパッドの前記ブラッシング面で、1回以上のブラッシングストロークでブラッシングする工程であって、各ブラッシングストロークでは、一方向の相対運動を前記偏光色素受容面と前記ブラシパッドの前記ブラッシング面との間で、ブラッシング経路に沿って生じさせる、前記ブラッシングする工程と、
    前記偏光色素受容面を前記ブラッシング面から分離する工程と、
    液晶化合物である偏光色素を前記偏光色素受容面に堆積させる工程と、
    を含む、方法。
  2. 更に、前記偏光色素受容面を、力を加えて付勢して前記ブラッシング面に押し付ける工程を含み、前記ブラッシング面は、前記力が加わると、前記偏光色素受容面に局所的に追従する、請求項1に記載の方法。
  3. 更に、前記ブラッシング面を、水及び粉末状の研磨剤を含むスラリーに浸漬する、または浸す工程を含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 前記偏光色素受容面は凸面であり、そして前記ブラッシング面は凹面である、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  5. 前記偏光色素受容面は凹面であり、そして前記ブラッシング面は凸面である、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  6. 前記ブラッシング経路は、前記偏光色素受容面の断面形状により画定される、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  7. 前記偏光色素受容面は、眼科用レンズまたはサングラスレンズの表面である、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  8. 前記偏光色素受容面は、球面または非球面、または累進面、または円筒面である、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  9. 偏光色素受容面をブラッシングする装置であって:
    ブラッシング面を有するブラシパッドであって、前記ブラシパッドが研磨剤を保持する、または保持することができ、前記ブラッシング面が、凸断面形状、平坦断面形状、及び凹断面形状から成るグループから選択される断面形状を有する、前記ブラシパッドと、
    前記偏光色素受容面を支持する表面を有するホルダーと、
    前記ブラシパッド及び前記ホルダーのうちの少なくとも一方に接続されて、前記ホルダーを前記ブラシパッドに隣接するように選択的に位置決めする位置決め装置と、
    前記ブラシパッドに接続される第1駆動部であって、前記第1駆動部が、前記ブラシパッドを回転させて前記ブラッシング面の異なる領域を、前記ホルダーに隣接するように位置決めすることができるように構成される、前記第1駆動部と、
    前記ホルダーに接続される第2駆動部であって、前記第2駆動部が、前記ホルダーを移動させて、相対運動を前記ホルダーと前記ブラッシング面との間で、ブラッシング経路に沿って生じさせるように構成される、前記第2駆動部と、
    を備える、装置。
  10. 前記第2駆動部は、前記ホルダーを回転させて前記相対運動を生じさせるように構成される、請求項9に記載の装置。
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