JP2013524002A - 生分解性マグネシウム合金から作製されたインプラント - Google Patents

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Abstract

本発明は、生分解性マグネシウム合金から作製されたインプラントに関する。本発明は、Y:0〜10.0重量%、Nd:0〜4.5重量%、Gd:0〜9.0重量%、Dy:0〜8.0重量%、Ho:0〜19.0重量%、Er:0〜23.0重量%、Lu:0〜25.0重量%、Tm:0〜21.0重量%、Tb:0〜21.0重量%、Zr:0.1〜1.5重量%、Ca:0〜2.0重量%、Zn:0〜1.5重量%、In:0〜12.0重量%、Sc:0〜15.0重量%、不可避不純物:合計0.3重量%以下を含む生分解性マグネシウム合金から全体又は一部が作製され、残部はマグネシウムであり、a)Ho、Er、Lu、Tb及びTmの全含有量は5.5重量%よりも多く、b)Y、Nd及びGdの全含有量は2重量%よりも多く、c)マグネシウムを除く全ての合金化合物の全含有量は8.5重量%よりも多い。

Description

本発明は、生分解性マグネシウム合金により作製されたインプラントに関するものである。
非常に様々な用途の医療用インプラントが、当該技術分野において知られている。現代の医療用インプラントの実施における共有の目標は、生体適合性の高いこと、即ち、体内に挿入された医療用製品が高度な組織適合性を有することである。多くの場合、医療目的を達成するために、インプラントが一時的にのみ体内に存在することが必要である。体内で分解しない材料から作製されたインプラントは、たとえ高度に生体適合性のある恒久的材料を使っても長期的には体の拒絶反応が生じる場合があるので、しばしば、更に除去されることになる。
付加的な外科的介入を回避するための1つの方策は、インプラントの全部又は大部分を生分解性(又は生物腐食性)の材料により成形することである。本明細書で使用する生分解性という用語は、身体的媒体の存在によってのみ引き起こされる微生物による一連の経過又は過程により、このような材料を含む構造体が徐々に分解されることと理解される。特定の時点で、この生分解性材料を含むインプラント又はインプラントの少なくとも一部は、その機械的完全性を喪失する。分解生成物は身体によって主に吸収されるが、僅かな残存物は一般に許容され得る。
生分解性材料は、とりわけ、合成又は天然物由来のポリマーを基にして開発されてきた。材料特性だけでなく、特に、合成ポリマーの分解生成物の故に、生分解性ポリマーを使用することは依然としてかなり限定されている。したがって、例えば、整形外科用インプラントは、多くの場合、大きな機械的歪みに耐えなければならず、血管用インプラント、例えばステントは、それらの設計に応じて弾性率、脆性及び成形性に対する非常に特別の要件を満たさなければならない。
試みられた1つの有望な成果により、生分解性金属合金が使用されている。例えば、独国特許出願公開第19731021号(A1)では、医療用インプラントを、アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、亜鉛、及びアルミニウムからなる群から選択された主要成分を有する金属材料から成形することが提案されている。マグネシウム、鉄、及び亜鉛を基にした合金が特に適切であると説明されている。これらの合金の副成分は、マンガン、コバルト、ニッケル、クロム、銅、カドミウム、鉛、錫、トリウム、ジルコニウム、銀、金、パラジウム、白金、珪素、カルシウム、リチウム、アルミニウム、亜鉛及び鉄であり得る。
90重量%を越えるマグネシウム、3.7〜5.5重量%のイットリウム、1.5〜4.4重量%の希土類金属、及び1重量%未満の残部という比率を有する生分解性マグネシウム合金の使用が、欧州特許第1419793号(B1)により知られている。その文献に開示されている材料はステントを製造するのに特に好適である。
別の血管内インプラントが欧州特許出願公開第1842507号(A1)に記載されており、その文献においてインプラントは、ガドリニウムを含むマグネシウム合金から作製されており、そのマグネシウム合金はイットリウムを含んでいない。
生分解性マグネシウム合金から作製されたステントは既に臨床試験がなされている。特に、イットリウム(W)及び希土類元素(E)を含有する、Magnesium Elektron、UKのマグネシウム合金であるELEKTRON WE43(米国特許第4,401,621号)が研究されており、そのマグネシウム合金においてイットリウムの含有量は約4重量%であり、希土類金属(RE)の含有量は約3重量%である。以下の略語がしばしば使用される。すなわち、RE:希土類元素、LRE:軽希土類元素(La−Pm)及びHRE:重希土類元素(Sm−Lu)。しかしながら、その合金は熱機械処理に反応することが見出された。それらの種類のWE合金は元々、高クリープ強度が必要とされる高温用途のために設計されていたが、現在、ミクロ組織の劇的な変化が、反復的な変形及び熱処理サイクルによる加工中に生じることが見出されている。ミクロ組織のこれらの変化は、製造中の高いスクラップ率並びに継ぎ目のない管、及びそれによる最終製品の不均一性の原因となる。結果として、機械的特性に有害な影響を及ぼす。特に、ステントを製造するプロセスにおける引抜管の引張特性が悪化し、加工中に破断が現れる。更に、機械的特性の大きな散乱、特に破断伸び(引張試験中の耐力より低い管の初期の破断)が最終的な管に見出された。最後に、ステントのインビボ(生体内)での分解が非常に速く、且つ非常に不均一であるので、分解産物の組織への過負荷により引き起こされる炎症の進行のために生体適合性が悪化するおそれがある。
純粋な合金化元素よりもむしろWE43などの市販のマグネシウム合金における軽希土類元素(LRE;La、Ce、Pr、Nd)と重希土類元素(HRE;周期表の元素:Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLu)の混合物の使用によりコストが低減し、Y及びNdに基づいた主な析出物の他にこれらの元素の更なる析出物の形成が更に材料の高温強度を高めることが実証されている[Kingら、59th Annual World Magnesium Conference、2005、p.15ff]。したがって、HREを含有する析出物は、Y及びNdと比べてこれらの元素の顕著に拡散速度が遅いために高温での増加に対してより安定であると仮定することができる。したがって、それらは実質的にWE合金の高温強度(粒子硬化効果)の一因となる。
しかしながら、現在、その材料が血管インプラント(例えばステント)又は整形外科用インプラントなどの生物医学的用途に使用される場合、これらのHRE析出物は、問題を引き起こすことが見出されている。HRE金属間粒子は、合金の熱機械的加工可能性に有害な影響を及ぼすおそれがある。例えば、金属材料で作製されたステントなどの人工血管の製造は通常、その材料から作製された引抜かれた継ぎ目のない管から開始される。そのような継ぎ目のない管の製造は通常、変形能及び延性をそれぞれ修復するための引抜による冷間変形及びその後の熱処理の交互プロセスである。機械的変形工程の間、金属間粒子は、それらが通常、周囲マトリクスよりも顕著に硬いため、問題を引き起こす。これにより、粒子近くで亀裂形成が生じるので、引抜による更なる加工の点でそれらの有用性を低減させる(半仕上げの)部分、及び同様にステント製品の最終的な部分の欠陥が生じる。
驚くべきことに、現在、全ての存在する粒子が溶解すると予想されるほどに十分に高い温度状態でも、析出物が依然として発生することが見出されている。これにより、LREと共に主に形成される金属間層が、特定の合金の通常の再結晶熱処理(300〜525℃)の間に溶解できないことが示されている。結果として、更なる変形プロセス又は供給のための延性が十分に修復できない。
上述のように、マグネシウムは、生物医学的用途、例えば、ステント、骨修復のためのネジ/プレート及び外科縫合材料などの生分解性挿入物に関して多くの利点を有する。しかしながら、多くの用途に関して、マグネシウム修復デバイスが劣化及び故障するまでの時間が非常に早くなり、腐食課程の間に非常に多くのガス発生(H)が生じるおそれがある。更に、圧力を加えられたマグネシウムデバイスが環境支援割れ(EAC)のために故障するおそれがある。応力腐食割れ(SCC)又は腐食疲労(CF)とも称されるEACは、材料の破滅的破壊を起こすおそれのある現象である。この破壊はしばしば、耐力(YS)以下で発生する。発生するEACの要件は3つの要件、即ち機械的荷重、感受性材料、及び適切な環境である。
ECSS(欧州宇宙標準協会)は、NaCl水溶液を利用する、工業界で認められた試験を使用することによって種々の金属合金の感受性を定量化している。ECSS−Q−70−36レポートは、Mg−Y−Nd−HRE−Zr合金WE54を含む、いくつかのマグネシウム合金の感受性をランク付けしている。この参考文献は、材料を、SCCに対して高抵抗、中程度の抵抗、又は低抵抗に分類している。WE54は、「SCCに対して抵抗が低い」(即ち、性能不十分)と分類されている。生物医学的用途のために、圧力がその材料に加えられ、生体内での環境(例えば血液)は最も腐食性があることが知られている。ECSS試験と同様に、体外(インビトロ)での試験のために広範に使用されるSBF(疑似体液)にはNaClが含まれる。本特許出願に記載している試験により、Mg−Y−Nd−HRE−Zr合金系のEAC性能が、HRE付加の選択的使用により改善され得ることが示唆される。これは、早期故障が破滅的な結果を有するおそれがあり(例えば、心臓外科におけるステントの潜在的使用に関する、Atrens(Overview of stress corrosion cracking of magnesium alloys-8thInternational conference on Magnesium alloys-DGM2009))、それによってSCCに起因する破断が恐らく致命的になる、生物医学的インプラントに関して顕著な利益を与える。早期故障の結果には、再介入、患者の外傷などが含まれ得る。使用される合金は依然として成形可能であり、十分な強度を示さなければならない。
独国特許出願公開第19731021号明細書 欧州特許第1419793号明細書 欧州特許出願公開第1842507号明細書 米国特許第4,401,621号明細書
Kingら、59thAnnual World Magnesium Conference、2005、p.15ff Atrens(Overview of stress corrosion cracking of magnesium alloys-8th International conference on Magnesium alloys-DGM2009) EN ISO 10993-15:2000 G Petzow、Metallographisches、keramographisches und plasto-graphisches Atzen、Borntraeger 2006
本発明の目的は、上述の問題の1つ又は複数を克服又は少なくとも低減することである。特に、微細押出などの新規の非常に高度な技術において改善された加工可能性、並びに適用可能な場合、強度、延性及び歪み硬化などの材料の機械的特性の改善された生分解性Mg合金への要求が存在する。特に、インプラントがステントの場合、最終的なデバイスの骨格強度及び材料の管引抜特性が改善されるべきである。
本発明の更なる観点は、材料の耐食性を高めること、より具体的には、分解を遅延させること、保護的変換加工層の形成を固定すること、及び水素発生を減少させることであり得る。ステントの場合、耐食性の増強は、インプラントに生体内での十分な骨格能力を提供できる時間を延長する。
本発明の別の観点は、合金又は腐食生成物における有毒成分を回避することによって材料の生体適合性を高めることであり得る。
上述の観点の1つ又は複数は本発明のインプラントにより達成できる。本発明のインプラントは、
Y:0〜10.0重量%
Nd:0〜4.5重量%
Gd:0〜9.0重量%
Dy:0〜8.0重量%
Ho:0〜19.0重量%
Er:0〜23.0重量%
Lu:0〜25.0重量%
Tm:0〜21.0重量%
Tb:0〜21.0重量%
Zr:0.1〜1.5重量%
Ca:0〜2.0重量%
Zn:0〜1.5重量%
In:0〜12.0重量%
Sc:0〜15.0重量%
不可避不純物:合計0.3重量%以下
を含む生分解性マグネシウム合金から全体又は一部が作製され、
残部はマグネシウムであり、
a)Ho、Er、Lu、Tb及びTmの含有量の合計は5.5重量%よりも多く、
b)Y、Nd及びGdの含有量の合計は2重量%よりも多く、
c)マグネシウムを除く全ての合金化合物の含有量の合計は8.5重量%よりも多い、
という条件である。
代替において、本発明のインプラントは、
Y:0〜10.0重量%
Nd:0〜4.5重量%
Gd:0〜9.0重量%
Dy:0〜8.0重量%
Ho:0〜19.0重量%
Er:0〜23.0重量%
Lu:0〜25.0重量%
Tm:0〜21.0重量%
Tb:0〜21.0重量%
Zr:0.1〜1.5重量%
Ca:0〜2.0重量%
Zn:0〜1.5重量%
In:0〜12.0重量%
Sc:0〜15.0重量%
不可避不純物:合計0.3重量%以下
からなる生分解性マグネシウム合金から全体又は一部が作製され、
残部はマグネシウムであり、
a)Ho、Er、Lu、Tb及びTmの含有量の合計は5.5重量%よりも多く、
b)Y、Nd及びGdの全含有量は2重量%よりも多く、
c)マグネシウムを除く全ての合金化合物の全含有量は8.5重量%よりも多い、
という条件である。
インプラントを製造するための本発明のMg合金の使用は、従来のマグネシウム合金、特にWE43又はWE45などのWE合金と比べて、加工可能性の改善、耐食性及び生体適合性の増加をもたらす。
マグネシウム中のREの溶解度はかなり変化する(表1を参照のこと)。この元素の固体溶解度の低さに起因して、存在する粗粒子の体積が主にNd含有量に関連することは、当業者であれば予想できる。したがって、REの添加量は、ミクロ組織に存在する残留塊及び粒子の量に影響を及ぼすと予想できる。
本発明のマグネシウム合金及び従来のWE43の一部のミクロ組織の検査により、特定の組成に関して、WE43よりも本発明のマグネシウム合金において顕著に析出物が少なく、且つより小さい析出物が存在することが明らかになった。
即ち、Mg合金に存在するREの種類の選択は、驚くべきことに、成形特性の改善を導くが、REの全量は顕著に増加している。この改善は硬質粒子(析出物)の減少により達成されると提案される。
Mg合金中のYの含有量は0〜10.0重量%である。好ましくは、Mg合金中のYの含有量は1.0〜6.0重量%、最も好ましくは3.0〜4.0重量%である。この範囲内にYの含有量を維持することは、特性、例えば引張試験の間の散乱の一貫性が維持されることを保証する。更に、強度及び腐食挙動が改善される。Yの含有量が10.0重量%を越える場合、合金の延性は悪化する。
Mg合金中のNdの含有量は0〜4.5重量%、好ましくは0.05〜2.5重量%である。Ndの含有量が4.5重量%を越える場合、Mg中のNdの制限された溶解度のために合金の延性は悪化する。
Mg合金中のGdの含有量は0〜9.0重量%、好ましくは0〜4.0重量%である。Gdは、SBF試験において合金の分解を減少させ、そのEAC挙動を改善することができる。所与の合金において固溶限度近くのGdは延性を減少させる。
Mg合金中のY、Nd及びGdの全含有量は、2.0重量%よりも多く、好ましくは3.0重量%よりも多い。
Mg合金中のDyの含有量は、0〜8.0重量%、好ましくは0〜6.0重量%、最も好ましくは0〜4.0重量%である。
Mg合金中のHoの含有量は、0〜19.0重量%、好ましくは4.0〜15.0重量%、最も好ましくは6.0〜14.0重量%である。Hoは、SBF中の合金の分解を減少させ、強度を増加させることができる。
Mg合金中のErの含有量は、0〜23.0重量%、好ましくは4.0〜15.0重量%、最も好ましくは6.0〜14.0重量%である。Erは、SBF試験において合金の分解を減少させ、そのEAC挙動及び強度を改善することができる。
Mg合金中のLuの含有量は、0〜25.0重量%、好ましくは4.0〜15.0重量%、最も好ましくは6.0〜14.0重量%である。Luは、SBF試験において合金の分解を減少させ、そのEAC挙動及び強度を改善することができる。
Mg合金中のTm及び/又はTbの含有量は、0〜21.0重量%、好ましくは4.0〜15.0重量%、最も好ましくは6.0〜12.0重量%である。Tb及びTmに関して、合金の分解並びにEAC挙動及び強度の改善に対して同じ効果が予想される。
Mg合金中のHo、Er、Lu、Tb及びTmの全含有量は、5.5重量%よりも多い。好ましくは、Mg合金中のHo、Er、Lu、Tb及びTmの全含有量は、6.5〜25.0重量%、最も好ましくは7.0〜15.0重量%である。好ましくは、全含有量は追加元素としてDyを含む。
更に、Mg合金中のZrの含有量は、0.1〜1.5重量%、好ましくは0.2〜0.6重量%、最も好ましくは0.2〜0.4重量%である。マグネシウム−ジルコニウム合金に関して、ジルコニウムは、マグネシウム合金、特に合金の延性を改善する、予め押出された材料の粒径を減少させる顕著な有益性を有する。更に、Zrは溶解物から汚染物を除去する。
Mg合金中のCaの含有量は、0〜2.0重量%、好ましくは0〜1.0重量%、最も好ましくは0.1〜0.8重量%である。Caは、マグネシウム合金の粒径を減少させる顕著な有益性を有する。
Mg合金中のZnの含有量は、0〜1.5重量%、好ましくは0〜0.5重量%、最も好ましくは0.1〜0.3重量%である。Znは析出の原因となり得、また、一般腐食に影響を及ぼし得る。
Mg合金中のInの含有量は、0〜12.0重量%、好ましくは0〜2.5重量%、最も好ましくは0.0〜0.8重量%である。Inは、マグネシウム合金の耐食性能を改善する有益性を有する。更に、Inは、マグネシウム合金の粒径を減少させる有益性を有する。
Mg合金中のIn、Zr、Ca及びZnの全含有量は、好ましくは0.2〜2.0重量%、好ましくは0.2〜0.8重量%である。
Mg合金中のScの含有量は、0〜15重量%である。Scは耐食性に対してプラスの効果を有し得る。
合金中の不純物の全含有量は、0.3重量%未満、より好ましくは0.2重量%であるべきである。特に、以下の最大不純物レベルが維持されなければならない。
各々が0.05重量%未満のFe、Si、Cu、Mn、及びAg
0.006重量%未満のNi
0.15重量%未満、好ましくは0.1重量%未満のLa、Ce、Pr、Sm、Eu及びYb。
本発明の目的のために、合金は、分解が生理環境中で生じる生分解性と称され、これにより、その機械的完全性を喪失する材料により成形されるインプラント全体又はインプラントの一部が最終的に得られる。生分解性評価に関して、EN ISO 10993-15:2000に以前に記載されている人工血漿(NaCl 6.8g/l、CaCl 0.2g/l、KCl 0.4g/l、MgSO 0.1g/l、Na−HCO 2.2g/l、NaHPO 0.126g/l、NaHPO 0.026g/lの組成)を、考慮する合金の腐食挙動を試験するための試験媒体として使用する。この目的のために、評価すべき合金の試料を、37℃にて所定量の試験媒体を有する閉じた試料容器に保存する。数時間から数ヶ月まで予想される腐食挙動に間隔を合わせた(intervals−tailored)時間に、その試料を取り除き、公知の方法で腐食形跡について検査する。
インプラントは、外科的方法によりヒトの身体に導入されるデバイスであり、ネジ、プレート、又は釘などの骨用の留め具、外科用縫合材料、腸鉗子、血管クリップ、硬及び軟組織の領域におけるプロテーゼ、並びに特にペースメーカー又は除細動器の電極用の固定要素を含む。インプラントは好ましくはステントである。典型的な構造のステントは、身体に導入するために拡張されていない状態で最初に提供され、次いで適用位置において拡張された状態に広げられる金属支柱で作製されたフィリグリー支持構造を有する。
血管インプラント、特にステントは、好ましくは、インプラントの機械的完全性が2〜20週間維持されるように使用される合金に対して設計される。咬合器としてのインプラントは、好ましくは、インプラントの機械的完全性が6〜12ヶ月間維持されるように生分解性に対して設計される。骨接合術のための整形外科用インプラントは、好ましくは、インプラントの機械的完全性が6〜36ヶ月間維持されるようにマグネシウム合金に対して設計される。
本開示は例示的な実施例及び関連した図面に基づいて以下により詳細に説明される。
試料のミクロ組織を示す図。 試料のミクロ組織を示す図。 試料のミクロ組織を示す図。 試料のミクロ組織を示す図。 試料のミクロ組織を示す図。 試料のミクロ組織を示す図。 試料のミクロ組織を示す図。 SBF溶液中でEACにより引き起こされる二次亀裂の実例を示す図。 腐食疲労試験の間のステントの相対的崩壊圧の発生を示す図。 腐食疲労試験の間のステントの相対的耐荷重断面の発生を示す図。
異なる合金組成を有するいくつかの融解物を融解鋳造し、押出し、続いてミクロ組織における強調部分(析出物の粒径、大きさ、画分及び組成)、それぞれの熱機械的特性(引張特性)並びに重ね合わせた機械的負荷を有する、及び有さない腐食挙動に関して異なる研究に供した。更に、生体適合性試験を実施した。一般に、以下の鋳造技術に従って溶解を実施した。
保護ガス(CO/2%SF)下で高純度の出発材料(≧99.9%)を鋼るつぼ中で溶解した。温度を760℃〜800℃に上げ、その後、融解物を攪拌することにより均質化した。その融解物を鋳造して、120mmの公称直径及び300mmの長さを有する棒材を成形した。次に棒材を150mm〜250mmの長さを有する75mmの公称直径に機械加工し、約525℃にて4〜8時間均質化処理を施した。
次いでその材料を350〜500Cに加熱し、油圧プレスを用いて押出した。得られた円形の棒は6mm〜16mm、大部分は9.5〜12.7mmの範囲の直径を有した。以下の研究のために、押出30cm長さの開始及び終了部分は通常除去した。
表2に、例示したMg合金の化学組成、腐食率及び引張特性をまとめる。MI0007、MI0034及びDF4619は、基準材料として使用したAMS4427化学的仕様(AMS4427 chemical specification)におけるWE43の比較例である。毎回、引張データを作成するため、及び金属組織学のために融解物を製造した。
機械的特性及び冶金の説明
機械的特性を決定するために、バルク材料の標準的引張試験を実施し、各場合において融解物のいくつかの試料を用いて分析した。0.2%耐力(YTS)、最大引張強さ(UTS)及び破断伸び(A)を特徴的なデータとして決定した。材料の耐力(YS)を、材料歪みが弾性変形から塑性変形(その材料を永久的に変形させる)に変化する応力と定義する。最大引張強さ(UTS)を、材料が破断する前に耐え得る最大応力と定義する。
更に、また、基準物として押出管及び引抜管を用いて引張試験も実施した。典型的な押出管は、少なくとも30mmの典型的な長さ、約2mmの直径、及び50〜400μmの壁厚を有する。それらを、200℃〜480℃の温度及び0.1mm/s〜21mm/sの押出速度で熱間微細押出加工(hot micro extrusion process)により加工する。
押出した状態としての金属組織学的試験のために、材料を溶解し、鋳造し、均質化し、ビレットに切断し、棒材に押出した。次いで試料を切断し、エポキシ樹脂に埋込み、粉末にし、鏡面仕上げに研磨し、標準的な金属組織学的技術[G Petzow、Metallographisches、keramographisches und plasto-graphisches Atzen、Borntraeger 2006]に従ってエッチングした。
バルク材料機械的特性の考察
表2に、Mg合金の化学成分、機械的(引張試験)及び腐食(NaCl中での塩水噴霧及びSBF中への浸漬)特性をまとめる。表2のデータから、合金の組成の本発明の変更により、強度及び延性に関して基準物と比較して引張特性に影響を与えることがわかる。
当業者は、適切な合金化元素の量の増加により、強度の増加及び延性の減少を予想できる。このことは実際に表2に観察できる。
例えば、2%超〜8%の適切な範囲のEr含有量の増加は、強度を増加させ、延性を維持する。より高い値のErに関して、延性は減少するように見える。他の元素、例えばNdの減少は、Er付加を補うことができ、延性に対するErの効果を最小化し、加えられるErのより多い付加を可能にする。例えばMI0036は14%Er付加で十分な延性の実例を示す。
他のRE付加の少しの変更は延性に影響を与え得る(例えばGd及びDy(MI0023対DF9561))。
他のRE(例えばHo、Lu、及びGd)の大部分の添加に関して同様の効果が見られ得るが、延性減少の前に(Erと比較して)異なる閾値が示唆される。
例えばHo及びLuの(示した実例の8%のよりも)高い成分が、顕著な延性を喪失せずに利用できることがデータから予想される(おそらく同等のErを含有する実例よりも高い値)。
表2のデータから見られ得るように、合金の組成におけるY及びNdの量の本発明の変更は基本的に、一部の他のREの強度、延性及び耐性に効果をもたらす。
RE(例えばGd及びEr)の組合せは、必ずしも相乗的とは限らないが、特定の組合せは有益であると予想される。
押出バルク材料は、利用するために、しばしば、製品を得るために更に加工される。この加工には、引抜、圧延及び曲げ工程並びに他の高度な加工技術が含まれ得る。現在、驚くべきことに、本発明の合金が、このような後での加工工程(例えば微細押出)に改善を示すことが発見されている。
微細押出前後の典型的な本発明の合金と基準材料との引張特性の比較により、本発明の合金が熱機械的処理、特に微細押出に、より感受性があることが明確に示される。
本発明の合金は、全ての試験した本発明の合金について耐力の10〜30%の顕著な低下、本発明の合金に応じて最終的な強度の約プラスマイナス10%の少しの変化及び全ての試験した本発明の合金について延性の10〜50%の顕著な増加を示す。
多かれ少なかれ同じUTSでのYSがより低いという効果が、例えば均質な開口挙動及びより高い半径強度を有する例えばステント設計の開発に関して、0.6未満の顕著に低い(マイナス5〜30%)耐力対引張強度(それと共により高い延性が有益である)を生じるため、これらの効果の全ては望ましい。
対照的に基準物質は、耐力の約20%の低下、最大引張強さの約10%の低下及び延性の約20%の低下を示す。
ミクロ組織
図1〜図5は、押出後の例示的な試料(図1:MI003I/図2:MI0030/図3:MI0037/図4:MI0029/図5:MI0046)のミクロ組織を示す。それらは、合金実例の一部の強度及び延性に対する合金組成の効果に関する洞察を与える。大きな粒子及び塊を含まないミクロ組織(「清浄なミクロ組織」)は、塊/粒子が脆性である場合、改善された延性の利点を与えることができる。
図1は、Erの12.7%添加にもかかわらず比較的「清浄なミクロ組織」である(延性は良(19%)である)。
図2は、図1の合金にNdを添加した効果を示す。ミクロ組織は、より塊になり、延性は減少する(10%)。しかしながら、図1の合金の引張特性がより高いことは留意されるだろう。
図3は、図1の合金よりも成分の大きいEr(18%)を含有する。これは多くの塊を生じ、強度の改善にも関わらず、延性は非常に低い値(2%)まで減少する。
図4の合金は、このより低いEr含有量とNdを組み合わせることによって、図1の合金(8%Er対13%Er)と比較してより低いErの組合せにより、比較的「清浄なミクロ組織」及び図1の合金のものと同様の特性が得られ得ることを示す。
図5はLuの効果を示し、それはErと同様であるが、図4の合金と比較して粒子及び塊の減少に関してNd添加よりも耐性があるように見える。
図6及び図7は、基準材料からの引抜いた管のミクロ組織及び本発明の合金MI0029からの微細押出管の相違を示す。微細押出は、引抜材料より顕著に少なく且つ小さい粒子を有することが明確に見られ得る。更に、押出管の粒径は、押出バルク材料に関して約15〜20μm及び引抜状態に関して2〜15μmに顕著に減少している。
組織に関して、1〜15μmの平均粒径を有する合金中の粒子の面積の割合が3%未満、及び特に1.5%未満である場合、加工可能性及び/又は延性の改善が顕著になることが見出される。1μm超且つ10μm未満の平均サイズを有する粒子の面積の割合が1.5%未満であることが最も好ましい。これらの検出可能な粒子は脆性である傾向がある。
組織に関して、粒径が減少する場合、加工可能性及び/又は延性及び/又は強度の改善が顕著になると見出される。
腐食挙動
選択した合金系の腐食挙動を3つの標準的な試験に基づいてより詳細に研究した。これらの試験の結果を表2及び表4にまとめる。
塩水噴霧試験
合金の工業的有用性を評価する第1の標準的試験を、ASTM B117に従って5%NaClを含有するスプレーミストを用いて実施した。その試料を必要な日数の間、試験条件に曝露し、次いで腐食生成物を10%三酸化クロム溶液中で煮沸することにより除去した。その試料の重量損失を測定し、国際的実務で慣行となっているmpy(1年当たりのミル単位での浸食(mils penetration per year))で表す。
SBFへの浸漬
耐食性は、腐食媒体にも依存する。したがって、合金の特別な使用を考慮する生理学的条件下で腐食挙動を決定するために更なる試験方法を使用する。
142mmol/L Na、5mmol/L K、2.5mmol/L Ca2+、1mmol/l Mg2+、1mmol/l SO 2−、1mmol/l HPO 2−、109mmol/l Cl及び27mmol/L HCO のイオン濃度を有するSBF(疑似体液)中での保存に関して、押出材料の円筒形試料を、名目上37℃にて7日間、高温媒体に完全に浸す。次いで腐食生成物を10%三酸化クロム溶液中で煮沸することにより除去する。ASTM B117試験と同様に、その試料の重量損失を測定し、mpyで表す。
留意すべき重要な要因は、絶対値が各バッチ試験で変化する場合があるということである。これは絶対値の比較を困難にし得る。これを解決するために、標準物(既知の基準物の種類の合金WE43(例えばMI0034種類の合金)を、試験する合金の各バッチで試験する。次いでその基準物を改善比較のために基礎として使用する。基準物を100%の値とし、これより低い値が改善を示す(ほとんど分解しない)。
しかしながら、耐食性は、同時に作用する腐食媒体及び機械的負荷条件にも依存する。したがって、合金の特別な使用を考慮する生理学的条件下で応力腐食割れ(SCC)挙動を決定するために更なる試験方法を使用する。
SBF中でのEAC/SCC
SBF媒体中での応力試験を、応力腐食割れ(SCC)としても知られている環境支援割れ(EAC)に対する感受性を識別し、本発明の合金をWE43種類の基準合金と比較するために実施した。
この試験は、応力開始物として作用する鋭敏な切欠を含む機械加工した円筒形被検査物を試験することから構成される。カンチレバー機械によりその試料に固定重量を負荷した。その被検査物を、その試料の切欠部分よりも高い水位までその試料をSBF媒体で浸すことができる容器の内部に置いた。媒体は2日ごとに変えて、試験の間の組成変化を最小にした。合格の基準は、SBF媒体で少なくとも250時間の連続曝露で破壊を生じないことであった。それによって250時間以上で生じる破壊の応力値を閾値と定義し、それを表4に報告する。
測定するために合金の感受性をSBF媒体に対して試験した。各バッチを空気中での破壊に対して試験した。この値を上記のSBFの限界応力値と比較し、破壊応力の減少を「空気中での切欠強度」のa%として表した。その値は100%に近く、その材料はEACにほとんど影響を受けないようである。
微細押出管及び完全に加工したステントからのMgイオン放出
しかしながら、熱機械的処理及び材料の表面状態は腐食挙動に影響を及ぼすことも知られているので、我々はまた、SBF中での微細押出管及び実際に完全に加工したステントからのMgイオン放出の定量化により材料の耐食性を特徴付けした。
Mgイオン放出試験についての試料は上記の微細押出管から製造した。更に、押出管をレーザービーム切断して、ステントを成形し、電解研磨し、バルーンカテーテルに圧着し、滅菌し、それらを、SBFが流れる、周囲を取り囲む適切なサイズのホース内で拡張させた。異なる時点で試験溶液から試料を取り、他の場所に記載されているクロマトグラフ法によって定量的なMgイオン評価に供した。WE43の引抜管及びそれぞれのステントを基準物として供給した。
塩水噴霧試験の結果
驚くべきことに、NaCl雰囲気下での塩水噴霧試験の結果により、多くの含有量のEr(Ho、Lu、Tb、Tm)が耐食性を顕著に減少させることが明確に示される。より驚くべきことは、SBF(塩水噴霧試験よりもはるかに血管インプラントの実際の生物学的供給環境を模倣する溶液)中での本発明の合金の反対の腐食挙動である。なぜなら、以前の研究により、塩水噴霧(ASTM B117)における塊喪失とSBFにおける塊喪失との間に明確な相関関係が示されていたからである。SBF浸漬試験は、Erの含有量を6wt%から14wt%に増加させた状態で塊喪失の顕著な減少を現した。約18wt%Erから、腐食率は更に悪化する。
SBF中への浸漬の結果
本発明の合金の浸漬したSBFでの試験は分解率(腐食)の減少を示す。これは基準合金のa%として最適に示される。最適な場合、本発明からの実例は分解の10倍よりも高い改善を示す。
一般的に、Er、Ho、Lu、Gd(同様にTb及びTmについても)を増加させると、分解抵抗も改善する。即ち、測定した塊喪失は基準物と比較して低くなる。上述の合金付加において、個々の元素間で一部の相違も現れ、一部はより良い性能を示す。HREの一部の組合せは、適切な合金含有量で相乗的な有益性を提供できることが予想される。
SBF中でのEAC/SCCの結果
表4にEAC試験のデータを提供する。基準物としてのWE43種類の合金(DF9319)を考慮すれば、HRE含有量が増加すると、絶対許容応力が増加すると見られ得る。この改善も、空気中で試験した場合(SBF媒体の効果なし)の実際の材料の強度のa%として示す。この値は100%に近く、少しの破断は媒体に関連し、したがって、その媒体中で材料がECA(SCC)になる可能性がある傾向は少ない。
Er付加は少なくとも14wt%までは性能が良好であるが、18wt%にて、性能は基準物WE43種類の合金のもの以下に減少する。他のHREは別の形で性能を示す。例えば、4%のみのGd付加は試験した合金の最適なEAC抵抗を与え、Luも良好のように見え、Hoは性能が低下する。
図8は合金DF9400の破壊の様相を示す。破壊は一次及び二次亀裂を示す。一次亀裂から離れた二次亀裂を有するこの種の亀裂はSCCの代表例であり得る。
考察:微細押出管及び完全に加工したステントからのMgイオン放出
表5は、バルク材料、押出管及びこれらの押出管からのそれぞれのステントからのMgイオン放出の比較を示す。値はそれぞれの基準材料(本発明のバルク材料について基準物として表2からの基準WE43バルク材料、本発明の合金の押出管についてWE43の引抜管、及び本発明の合金の押出管から製造したステントについてWE43の引抜管からのステント)の割合で与える。
微細押出管及びそれぞれのステント並びに引抜管及びそれぞれの基準物としてそれぞれのステントでのMgイオン放出試験により、本発明の合金が、顕著に高い耐食性を示す、顕著に少ないMgイオン放出(基準物質より20〜80%少ないMgイオン放出)を示すことが明らかになった。更に、本発明の合金は、微細押出により加工した場合、引抜基準材料よりも約20%〜80%、耐食性が良くなる。更に、ステントを製造するための適切な電解研磨により、改善(引抜基準材料からのステントよりも50〜90%少ないMgイオン放出)が得られ得る。本発明の合金は加工後に改善した腐食特性を示すが、基準材料の腐食特性は管引抜及び研磨の間に低下する。
このことは、引抜基準物の管が微細押出材料より顕著に多くの析出物を示す、組成及び加工材料の本発明の変更から生じる、バルク材料のミクロ組織(「合金の機械的特性及び冶金の説明」の段落を参照のこと)により説明できる。これらの析出物(電気化学的により不活性であると知られている)はまた、溶出速度を速めるガルバック対を生じる研磨表面に存在する。
更に、粒径は、押出及び引抜状態の場合の約15〜20μmから微細押出状態において2〜15μmに顕著に減少する。
実施例:Mg−4Y−2Nd−8Er−0.6Zr(MI0029)及びMg−4Y−8Er−0.6Zr(DF9546)
高純度(>99.9%)のマグネシウムインゴットを500〜800℃にて鋼るつぼ中で製錬した。その融解物を、保護ガス、例えばCO/2%SF又はアルゴン/2%SFの混合物と共にフラックスレス技術を用いて燃焼及びスラッジ形成から保護する。純粋なマグネシウムインゴットを製錬した後、温度を680〜860℃に上げ、Y、Nd及びEr及びZrの合金成分のそれぞれの量を加える。
120mmの公称直径及び300mmの長さを有する棒材を成形するために水冷式モールドに鋳造する前に、融解物を攪拌することによって均質化する。鋳造及び冷却後、棒材を250mmの長さを有する75mmの公称直径に機械加工し、約525℃にて8時間均質化する。
次いで材料を400〜500℃、好ましくは450℃に再加熱し、油圧プレスを用いて押出す。得られた円形の棒は12.7mmの直径を有する。更に加工又は試験する前に、30cm長の部分を押出の開始及び終了から除去する。押出バルク材料の機械的特性は以下の通りである。
MI0029:
YTS=246Pa(これはWE43についてのものよりも約35MPa高い)。
UTS=322MPa(これはWE43についてのものよりも約30MPa高い)。
E=18%(これはWE43についてのものよりも約8%低い)。
対応するミクロ組織を図4に示す。
DF9546:
YTS=195MPa(これはWE43についてのものよりも約15MPa低い)。
UTS=283MPa(これはWE43についてのものよりも約7MPa低い)。
E=24%(これはWE43についてのものよりも2%低い)。
特に血管領域における血管骨格(同様にステント)としての医療用途に関して、押出材料は、例えば引抜又は微細押出によって更に管に加工されなければならない。ステントは、その端部で開口する中空体から形成されるキャリア構造、及びジグザグ又は蛇行形状の構造で折り畳まれ得る、一緒に接続している複数の支柱(それらの支柱は典型的に30〜450μmの幅及び厚さの直径を有する)により形成される周壁を有する腔内の体内プロテーゼである。
このような上述の管への押出合金の更なる加工は、微細押出加工によりなされる。微細押出に関して、スラグがバルク材料から機械加工される。これらのスラグは、200℃〜480℃の高温及び0.001mm/s〜600mm/sの押出速度にて加熱プレス加工により加工される。血管骨格のための微細押出管についての典型的な直径は、少なくとも30mmの長さ、約2mmの直径及び50〜400μmの壁厚を有する。
既に記載した機械的及び腐食特性の他に、WE43管と比較したこれらの特定の合金の微細押出管の機械的特性は以下の通りである。
MI0029:
YTS=189MPa(これは引抜WE43管についてのものよりも約25MPa高い)。
UTS=316MPa(これは引抜WE43管についてのものよりも約66MPa高い)。
E=26%(これは引抜WE43管よりも約6%高い)。
対応するミクロ組織を図7に示す。
DF9546:
YTS=173MPa(これは引抜WE43管についてのものよりも約10MPa高い)。
UTS=261MPa(これは引抜WE43管についてのものよりも約11MPa高い)。
E=29%(これは引抜WE43管よりも約9%高い)。
生体内でのように周期的に負荷された血管骨格の特定の腐食疲労における環境支援割れに対する感受性を評価するために、我々は、レーザー切断及び電解研磨によって微細押出管から実際のステントを製造した。
試験前に、ステントを1.5mm未満の直径でバルーンカテーテルに圧着し、例えばETO(エチレンオキシド滅菌)又はe−ビーム(電子ビーム滅菌)で滅菌した。次いでステントを、疑似体液(SBF)で以前に充填したそれぞれの直径を有する疑似動脈内でそれらの公称直径プラス0.5mmに過大拡張(over−expanded)した。以前の試験により、直径約1mmの過大拡張が新規の合金について可能であるが、WE43から製造した同じステントは、顕著に少ない過大拡張を許容することが示された。本発明の合金の改善された拡張保存は臨床実務においてデバイスの安全性に顕著に寄与する。
内部にステントを有する疑似動脈を、周期的に生理的負荷を適用する試験チャンバ内に置く。一定の期間(14及び28日)後、一部の動脈を、ステントの半径強度を測定できる別の試験チャンバに移す。一部の他の動脈を、ステント支柱の残っている耐荷重性断面の金属組織決定のためにエポキシ樹脂で満たす。比較のために、我々は、WE43チュービングから製造した同じステント設計を使用した。
基準物のそれぞれの値に正規化した腐食の間に残っている金属の割合として定義する相対的分解スコアの結果を図10に示し、腐食環境中で周期的に負荷した場合、基準物よりも本発明の合金が顕著に低い均質腐食(−25%)を示すことを印象的に示す。
基準物の初期の崩壊圧に正規化した絶対崩壊圧と定義される相対的崩壊圧測定の結果を図9に示し、より高い強度、より低い耐力比及びより高い歪み硬化の結果として本発明の合金から製造したステントが、顕著に高い初期の崩壊圧(+10%)を示すこともまた印象的に示す。更に、ステントは、破断又は崩壊せずに顕著に長期間にわたって高い初期のレベルの骨格能力を維持し、特定の腐食疲労において環境支援割れに対して顕著に低い感受性を示す。
高溶解性のErのMg−Y−Zr及びMg−Y−Nd−Zr−合金への付加のプラスの効果はまた、微細押出後のミクロ組織を微細押出WE43のミクロ組織と比較した場合、特に明確になる。大きな析出物の大部分の線形凝集体(ストリンガー)がWE43管に存在する(図7)のに対して、MI0029管において粒子は顕著に細かく、より均一に分配されることが図6において見られ得る。これらの粒子は、電解腐食のための陰極及び静的又は周期的負荷の間の亀裂開始側として作用し得るので、好ましくない。

Claims (20)

  1. 生分解性マグネシウム合金から全体又は一部が作製されたインプラントであって、該分解性マグネシウム合金が、
    Y:0〜10.0重量%
    Nd:0〜4.5重量%
    Gd:0〜9.0重量%
    Dy:0〜8.0重量%
    Ho:0〜19.0重量%
    Er:0〜23.0重量%
    Lu:0〜25.0重量%
    Tm:0〜21.0重量%
    Tb:0〜21.0重量%
    Zr:0.1〜1.5重量%
    Ca:0〜2.0重量%
    Zn:0〜1.5重量%
    In:0〜12.0重量%
    Sc:0〜15.0重量%
    不可避不純物:合計0.3重量%以下
    を含み、
    a)Ho、Er、Lu、Tb及びTmの含有量の合計が5.5重量%以上であり、
    b)Y、Nd及びGdの含有量の合計が2重量%以上であり、
    c)マグネシウムを除く全ての合金化合物の含有量の合計が8.5重量%以上であり、
    d)100重量%からの残部はマグネシウムである、
    インプラント。
  2. Yの含有量が1.0〜6.0重量%である、請求項1に記載されたインプラント。
  3. Ndの含有量が0.05〜2.5重量%である、請求項1又は請求項2に記載されたインプラント。
  4. Gdの含有量が0〜4.0重量%である、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  5. Mg合金中のY、Nd及びGdの含有量の合計が3.0重量%よりも多い、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  6. Dyの含有量が0〜6.0重量%である、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  7. Hoの含有量が4〜15.0重量%である、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  8. Erの含有量が4.0〜15.0重量%である、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  9. Luの含有量が4.0〜15.0重量%である、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  10. Tmの含有量が4.0〜15.0重量%である、請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  11. Tbの含有量が4.0〜15.0重量%である、請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  12. Dy、Ho、Er、Lu、Tb及びTmの含有量の合計が6.5〜25.0重量%である、請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  13. Zrの含有量が0.2〜0.6重量%である、請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  14. Caの含有量が0〜1.0重量%である、請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  15. Znの含有量が0〜0.5重量%である、請求項1から請求項14までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  16. Inの含有量が0〜2.5重量%である、請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  17. In、Zr、Ca及びZnの含有量の合計が0.2〜2.0重量%である、請求項1から請求項16までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  18. 前記インプラントがステントである、請求項1から請求項17までのいずれか一項に記載されたインプラント。
  19. インプラントを製造するための生分解性マグネシウム合金の使用であって、該生分解性マグネシウム合金が、
    Y:0〜10.0重量%
    Nd:0〜4.5重量%
    Gd:0〜9.0重量%
    Dy:0〜8.0重量%
    Ho:0〜19.0重量%
    Er:0〜23.0重量%
    Lu:0〜25.0重量%
    Tm:0〜21.0重量%
    Tb:0〜21.0重量%
    Zr:0.1〜1.5重量%
    Ca:0〜2.0重量%
    Zn:0〜1.5重量%
    In:0〜12.0重量%
    Sc:0〜15.0重量%
    不可避不純物:合計0.3重量%以下
    を含み、
    a)Ho、Er、Lu、Tb及びTmの含有量の合計が5.5重量%以上であり、
    b)Y、Nd及びGdの含有量の合計が2重量%以上であり、
    c)マグネシウムを除く全ての合金化合物の含有量の合計が8.5重量%以上であり、
    d)100重量%からの残部がマグネシウムである、
    という条件である、分解性マグネシウム合金の使用。
  20. 前記インプラントがステントである、請求項19に記載された分解性マグネシウム合金の使用。
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