JP2013523737A - Uzm−37アルミノシリケートゼオライトを用いた芳香族アルキル化方法 - Google Patents

Uzm−37アルミノシリケートゼオライトを用いた芳香族アルキル化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013523737A
JP2013523737A JP2013502665A JP2013502665A JP2013523737A JP 2013523737 A JP2013523737 A JP 2013523737A JP 2013502665 A JP2013502665 A JP 2013502665A JP 2013502665 A JP2013502665 A JP 2013502665A JP 2013523737 A JP2013523737 A JP 2013523737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
uzm
catalyst
ratio
process according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013502665A
Other languages
English (en)
Inventor
ジャン,デン−ヤン
モスコソ,ジェイム・ジー
Original Assignee
ユーオーピー エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユーオーピー エルエルシー filed Critical ユーオーピー エルエルシー
Publication of JP2013523737A publication Critical patent/JP2013523737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/54Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition of unsaturated hydrocarbons to saturated hydrocarbons or to hydrocarbons containing a six-membered aromatic ring with no unsaturation outside the aromatic ring
    • C07C2/64Addition to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C2/66Catalytic processes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Abstract

結晶アルミノシリケートゼオライトの新規なファミリーを含む触媒を用いた芳香族炭化水素のアルキル化のための方法が開示される。このゼオライトは、実験式(I):
n+ Al(1−x)Si (I)
で表され、ここで、Mは、カリウムおよびナトリウムの交換性カチオンの組み合わせを表し、Rは、プロピルトリメチルアンモニウムカチオンなどの一価の有機アンモニウムカチオンであり、Eは、ガリウムなどのフレームワーク元素である。このようなゼオライトは、独特のX線回折パターンおよび組成を特徴とする。

Description

先の国内出願の優先権主張
本出願は、2010年3月31日出願の米国特許出願第12/751,449号の優先権を主張するものである。
本発明は、芳香族炭化水素のアルキル化のための、特にエチルベンゼンまたはクメンの作製のためのプロセスにおけるゼオライトUZM−37の使用に関する。このアルキル化プロセスにおいて、ゼオライトUZM−37は、唯一のゼオライト成分としてアルキル化触媒中に存在してよく、または少なくとも1つの追加のゼオライト成分と組み合わされてもよい。ゼオライトUZM−37は、未修飾のゼオライトUZM−37として、またはUZM−37修飾ゼオライトとして触媒中に存在してよい。UZM−37含有触媒は、例えば、球状油滴触媒(spherical oil-dropped catalyst)または押出し触媒を含む複数の形態のうちの1つの形態であってよい。
ゼオライトは、微孔性であり、頂点共有型のAlOおよびSiO四面体から形成される結晶アルミノシリケート組成物である。天然および合成によって作製されたいずれのゼオライトも、その数多くが様々な工業的プロセスに用いられている。合成ゼオライトは、適切なSi源、Al源、およびアルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン、または有機アンモニウムカチオンなどの構造指向剤(structure directing agents)を用いた水熱合成を介して作製される。構造指向剤は、ゼオライトの細孔部に位置し、最終的に形成される特定の構造を主としてつかさどるものである。このような種は、アルミニウムに関連するフレームワーク電荷をバランスし、空間充填剤としても作用することができる。ゼオライトは、均一な寸法の細孔開口部を有すること、非常に高いイオン交換能を有すること、およびゼオライト結晶の永久構造を作り上げるいずれの原子をも大きく置き換えることなく結晶の内部空隙全体に分散される吸着相を可逆的に脱着する能力を有すること、を特徴とする。トポロジカルゼオライト(topological zeolites)は、炭化水素の変換反応の触媒として用いることができ、この反応は、外部表面上、ならびに細孔内の内部表面上で発生することができる。
米国特許第4,528,171号には、EU−4ゼオライトが記載されている。EU‐4の合成には、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムがテンプレートとして用いられている。しかし、生成物EU−4におけるシリカのアルミナに対する比は、49.1よりも高い。
米国特許第6,892,511号には、別のゼオライト、UZM−15が記載されている。UZM−15の合成には、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムがテンプレートとして用いられているが、別のテンプレートへの添加剤としてであり、単独のテンプレートとしてではない。
米国特許第7,575,737号では、別のゼオライト、UZM−27が、カルシウムと合わせて水酸化プロピルトリメチルアンモニウムをテンプレートとして用いて合成されている。
出願人らは、UZM−37と称される物質の新規なファミリーの作製に成功した。この物質のトポロジーは、MWWに対して観察されたものに類似している。この物質は、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムなどの単純な市販の構造指向剤の使用を介し、ゼオライト合成への電荷密度ミスマッチ法(Charge Density Mismatch Approach)を用いて作製される(米国特許第7,578,993号)。UZM−37ゼオライトの作製に用いられる有機アンモニウム化合物は、非環状であるか、または環状置換基を有し、一般的には非常に単純である。UZM−37の作製に用いられる有機アンモニウム化合物の例としては、プロピルトリメチルアンモニウム(PTMA)カチオンおよびイソプロピルトリメチルアンモニウム(i−PTMA)カチオンが挙げられる。
芳香族化合物のC2からC4オレフィンによるアルキル化、およびポリアルキル芳香族化合物のトランスアルキル化は、クメンおよびエチルベンゼンなどのモノアルキル化芳香族化合物を作製するための2つの一般的な反応である。クメン(イソプロピルベンゼン)の生産のために工業的に実施されるこれら2つの反応の例としては、プロピレンによるベンゼンのアルキル化、およびベンゼンとジイソプロピルベンゼン(DIPB)とのトランスアルキル化である。このアルキル化反応は、クメン、ならびにDIPBおよびトリイソプロピルベンゼン(TIPB)などの一般的な副生物を形成する。DIPB、TIPB、およびテトラ以上のポリイソプロピルベンゼンの一部は、容易にベンゼンとトランスアルキル化を起こし、クメンを生成することができる。アルキル化およびトランスアルキル化反応は、単一の反応ゾーンで1つのプロセスユニットに組み合わせてよく、または複数の反応ゾーンで組み合わせてもよい。
UZM−37ファミリーの物質は、アルキル化試薬による芳香族のアルキル化を行うのに効果的である。これは、UZM−37の特定の細孔形状およびフレームワークSi/Al比により、エチレンおよびプロピレンなどのオレフィンの高い変換率、エチルベンゼンおよびクメン(イソプロピルベンゼン)などのモノアルキル化生成物への高い選択性、ならびにベンゼンの対オレフィンモル比の商業運転の対象である範囲にわたる高い総アルキル化選択性を提供し、それを維持することができる。UZM−37ゼオライトは、四面体フレームワークに相当量のAlを含有しており、そのSi/Alモル比は8から20の範囲である。
本発明は、UZM−37と称されるアルミノシリケートゼオライトを含む触媒を用いた芳香族炭化水素のアルキル化のためのプロセスに関する。このプロセスは、オレフィンおよびアルキル化可能芳香族炭化水素を、アルキル化条件にてUZM−37ゼオライトと接触させて、アルキル化芳香族生成物を得ることを含む。
UZM−37アルミノシリケートゼオライトは、微孔性結晶ゼオライトであって、少なくともAlOおよびSiO四面体ユニットの三次元フレームワーク、ならびに以下の実験式で表される合成された通りの無水ベースでの実験組成を有し:
Al1−xSi
ここで、Mは、ナトリウム、またはナトリウム/カリウムもしくはリチウム/ストロンチウムの組み合わせの交換性カチオンを表し、「m」は、Mの(Al+E)に対するモル比であり、0.05から2まで変動し、Rは、一価の有機アンモニウムカチオン、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムであり、「r」は、Rの(Al+E)に対するモル比であり、0.25から5.0までの値を有し、Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、およびこれらの混合から成る群より選択される元素であり、「x」は、Eのモル分率であり、0から1.0までの値を有し、「y」は、Siの(Al+E)に対するモル比であり、7超から20まで変動し、「z」は、Oの(Al+E)に対するモル比であり、以下の式:
z=(m+r+3+4・y)/2
で決定される値を有する微孔性結晶ゼオライトであり、表Aに示す面間隔d(d-spacings)および強度を少なくとも有するX線回折パターンを有し、
Figure 2013523737
1つの実施形態では600℃超、別の実施形態では700℃の温度までの熱安定性を有することを特徴とする。BET表面積は、420m/g未満である。
出願人らは、国際ゼオライト学会構造委員会(International Zeolite Association Structure Commission)によりhttp://topaz.ethz.ch/IZA-SC/StdAtlas.htmにて維持されているAtlas of Zeolite Framework Typesに記載のMWWに類似のトポロジカル構造を持つアルミノシリケートゼオライトを作製し、これはUZM−37と名付けられた。詳細に示されるように、UZM−37は、数多くのその特徴においてMWWとは異なっている。本発明の微孔性結晶ゼオライト(UZM−37)は、以下の実験式で表される合成された通りの形態で無水ベースでの実験組成を有し:
Al1−xSi
ここで、Mは、ナトリウム、またはナトリウム/カリウムもしくはリチウム/ストロンチウムの組み合わせの交換性カチオンを表す。Rは、一価の有機アンモニウムカチオンであり、その例としては、これらに限定されないが、プロピルトリメチルアンモニウムカチオン、イソプロピルトリメチルカチオン、ジメチルジプロピルアンモニウムカチオン(DMDPA)、コリン[(CHN(CHOH]、ETMA、DEDMA、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、メチルトリプロピルアンモニウム、TEA、TPA、およびこれらの混合が挙げられ、「r」は、Rの(Al+E)に対するモル比であり、0.25から2.0まで変動し、一方「m」は、Mの(Al+E)に対するモル比であり、0.05から3まで変動する。ケイ素の(Al+E)に対する比は、「y」で表され、これは8から40まで変動する。Eは、四配位する元素であり、フレームワーク内に存在し、ガリウム、鉄、およびホウ素から成る群より選択される。Eのモル分率は、「x」で表され、0から1.0の値を有し、一方「z」は、Oの(Al+E)に対するモル比であり、以下の式で与えられる:
z=(m・n+r+3+4・y)/2
Mが1つの金属である場合、加重平均原子価は、その1つの金属の原子価、すなわち+1または+2である。しかし、2つ以上の金属Mが存在し、その総量が:
Figure 2013523737
である場合、加重平均原子価「n」は、以下の式で与えられる:
Figure 2013523737
微孔性結晶ゼオライト、UZM−37は、M、R、アルミニウム、ケイ素、および所望に応じてEの反応性源を組み合わせることによって調製される反応混合物の水熱結晶化によって作製される。アルミニウム源としては、これらに限定されないが、アルミニウムアルコキシド、析出アルミナ、アルミニウム金属、アルミニウム塩、およびアルミナゾルが挙げられる。アルミニウムアルコキシドの具体例としては、これらに限定されないが、アルミニウムオルソsec−ブトキシドおよびアルミニウムオルソイソプロポキシドが挙げられる。シリカ源としては、これらに限定されないが、テトラエチルオルソシリケート、コロイド状シリカ、析出シリカ、およびアルカリシリケートが挙げられる。E元素源としては、これらに限定されないが、アルカリボレート、ホウ酸、析出ガリウムオキシヒドロキシド、硫酸ガリウム、硫酸第二鉄、および塩化第二鉄が挙げられる。M金属、カリウム、およびナトリウム源としては、対応するアルカリ金属のハロゲン化塩、硝酸塩、酢酸塩、および水酸化物が挙げられる。Rは、プロピルトリメチルアンモニウム、イソプロピルトリメチルアンモニウム、ジメチルジプロピルアンモニウム、コリン、ETMA、DEDMA、TEA、TPA、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、およびこれらの混合から成る群より選択される有機アンモニウムカチオンであり、その源としては、水酸化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、およびフッ化物の化合物が挙げられる。具体例としては、限定されないが、水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、塩化プロピルトリメチルアンモニウム、臭化プロピルトリメチルアンモニウム、水酸化イソプロピルトリメチルアンモニウム、塩化イソプロピルトリメチルアンモニウム、臭化イソプロピルトリメチルアンモニウム、水酸化ジメチルジプロピルアンモニウム、水酸化エチルトリメチルアンモニウム、水酸化ジエチルジメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウムが挙げられる。
所望される成分の反応性源を含有する反応混合物は、酸化物のモル比に関して以下の式で表すことができ:
aMO:bR2/pO:1−cAl:cE:dSiO:eH
ここで、「a」は、0.05から1.25まで変動し、「b」は、1.5から80まで変動し、「c」は、0から1.0まで変動し、「d」は、8から40まで変動し、「e」は、25から4000まで変動する。アルコキシドが用いられる場合、アルコール加水分解生成物を除去するために蒸留または蒸発工程を含めることが好ましい。反応混合物は、ここで、150℃から200℃、165℃から185℃、または170℃から180℃の温度にて、1日間から3週間の期間、好ましくは5日間から12日間の期間、密封反応容器中、自己圧力下で反応される。結晶化の完了後、固体生成物は、ろ過または遠心分離などの方法で不均質混合物から単離され、次に脱イオン水で洗浄され、100℃までの周囲温度にて空気中で乾燥される。ゼオライトの形成を加速する目的で、所望に応じて、反応混合物へUZM−37のシードを添加してもよいことには留意されたい。
UZM−37を作製するための好ましい合成法は、電荷密度ミスマッチ(charge density mismatch)の概念を利用し、これは、米国特許第7,578,993号およびStudies in Surface Science and Catalysis, (2004), Vol. 154A, 364-372に開示されている。米国特許第7,578,993号に開示される方法は、アルミノシリケート種を可溶化するために水酸化四級アンモニウムを用いており、一方アルカリ金属およびアルカリ土類金属、ならびにより高荷電の有機アンモニウムカチオンなどの結晶化誘発剤は、多くの場合別の工程で導入される。この方法を用いてある程度のUZM−37のシードが生成されると、例えば水酸化プロピルトリメチルアンモニウムおよびアルカリカチオンの組み合わせを用いたUZM−37の一段階合成にこのシードを用いることができる。UZM−37の作製に市販の水酸化プロピルトリメチルアンモニウムを用いることにより、MWWのトポロジーを有するアルミノシリケートの作製に用いられるヘキサメチルイミンなどのこれまでに用いられてきた構造指向剤と比べて大きな経済的利点が提供される。さらに、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムは、コストをさらに低減するために、電荷密度ミスマッチの概念を用い、その他の安価な水酸化有機アンモニウムと合わせて水酸化物または塩化物として用いることができる。
上述の方法から得られるUZM−37アルミノシリケートゼオライトは、表Aに示す面間隔dおよび強度を少なくとも有するX線回折パターンを特徴とする。
Figure 2013523737
実施例にて詳細に示されるように、物質UZM−37は、少なくとも600℃の温度まで、別の実施形態では700℃までの熱安定性を有する。典型的な焼成UZM−37サンプルに伴う特徴的な回折線を表Bに示す。
Figure 2013523737
合成された際、物質UZM−37は、その細孔内に交換性または電荷をバランスするカチオンの一部を含有する。このような交換性カチオンは、他のカチオンと交換することができ、または有機カチオンの場合、それらは制御された条件下で加熱することによって除去することができる。UZM−37ゼオライトは、多くの方法で修飾して、特定の用途で用いるためにそれを調整することができる。修飾としては、そのすべての内容が参照により組み込まれる米国特許第6,776,975B1号にUZM−4Mの場合について概説されるように、焼成、イオン交換、スチーミング、種々の酸抽出、アンモニウムヘキサフルオロシリケート処理、またはこれらの組み合わせが挙げられる。修飾される特性としては、多孔性、吸着性、Si/Al比、酸性、熱安定性などが挙げられる。
’975号の特許に記載の1つ以上の技術で修飾されたUZM−37の組成は(本明細書ではUZM−37HS)、無水ベースの以下の実験式で記載され:
M1 n+Al(1−x)Siy’z’
ここで、M1は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、アンモニウムイオン、水素イオン、およびこれらの混合から成る群より選択される少なくとも1つの交換性カチオンであり、「a」は、M1の(Al+E)に対するモル比であり、0.05から50まで変動し、「n」は、M1の加重平均原子価であり、+1から+3の値を有し、Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、およびこれらの混合から成る群より選択される元素であり、「x」は、Eのモル分率であり、0から1.0まで変動し、y’は、Siの(Al+E)に対するモル比であり、4超から実質的に純粋なシリカまで変動し、z’は、Oの(Al+E)に対するモル比であり、以下の式で決定される値を有する:
z’=(a・n+3+4・y’)/2
実質的に純粋なシリカとは、アルミニウムおよび/またはE金属の実質的にすべてがフレームワークから除去されたことを意味する。アルミニウムおよび/またはE金属のすべてを除去することが実質的に不可能であることは公知である。数値的には、y’が少なくとも3000の値を有し、好ましくは10000、最も好ましくは20000の値を有する場合、ゼオライトは実質的に純粋なシリカである。従って、y’の範囲は、4から3000、好ましくは10超から3000;4から10000、好ましくは10超から10000、および4から20000、好ましくは10超から20000である。
本明細書にてゼオライト出発物質の比率、またはゼオライト生成物の吸着特性などを指定する場合、特に断りのない場合、ゼオライトの「無水状態」を意図している。「無水状態」の用語は、本明細書にて、物理的に吸着された水および化学的に吸着された水の両方が実質的に無いゼオライトを意味するために用いられる。
上記で概説したUZM−37ゼオライトまたはその修飾物は、芳香族炭化水素の種々のアルキル化反応における触媒または触媒担体として用いられる。ゼオライトは、好ましくは、触媒粒子を簡便に形成するために、5から100質量%のゼオライトおよび0から95質量%のバインダーの比率でバインダーと混合され、ゼオライトがこの複合材料の10から90質量%を占めることが好ましい。バインダーは、好ましくは、多孔性であり、5から800m/gの表面積を有し、炭化水素変換プロセスに用いられる条件に対して比較的に耐熱性を有するべきである。バインダーの限定されない例は、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化亜鉛、マグネシア、ボリア、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、クロミア−アルミナ、アルミナ−ボリア、アルミノホスフェート、シリカ−ジルコニア、シリカ、シリカゲル、およびクレイである。好ましいバインダーは、アモルファスシリカおよびアルミナであり、ガンマ−、イータ−、およびシータ−アルミナを含み、ガンマ−およびイータ−アルミナが特に好ましい。
バインダー有り、または無しのゼオライトは、錠剤、ペレット、押出し物、球状物などの様々な形状に成形してよい。好ましい形状は、押出し物および球状物である。押出し物の作製は、金属成分の添加前または後にゼオライトをバインダーおよび適切なペプタイザーと混合して、直接焼成に耐える許容される完全性を有する押出し物の形成を可能とする適正な水分含有量の均質なドウ(dough)または粘性ペーストを形成することを含む、慣用の手段によって行われる。次にこのドウをダイスを通して押出すことで成形された押出し物が得られる。多くの異なる押出し形状が可能であり、これらに限定されないが、円柱状、クローバー状、ダンベル状、ならびに対称および非対称多葉状を含む。また、押出し物が、球状などのいずれの所望される形状へも、本技術分野で公知の任意の手段でさらに成形されてよいことも、本発明の範囲内である。
球状物は、参照により組み込まれる米国特許第2,620,314号に記載の公知の油滴法によって作製することができる。この方法は、ゼオライト、および例えばアルミナゾル、およびゲル化剤の混合物を、高温に維持された油浴中へ滴下することを含む。混合物の液滴は、それらが固化してヒドロゲル球状物を形成するまで油浴中に保持する。球状物は、次に、油浴から連続的に取り出され、通常は、さらにその物理的特性を改善するために、油およびアンモニア溶液中にて特定のエージング処理に掛けられる。得られたエージング処理されゲル化された粒子は、次に洗浄され、50から200℃の比較的低い温度にて乾燥され、450から700℃の温度にて、1から20時間の焼成手順に掛けられる。この処理により、ヒドロゲルが対応するアルミナマトリックスへ変換される。
供給分子と触媒との相互作用は、触媒反応において非常に重要である。この相互作用は、接触時間として特徴付けることができる。接触時間は、触媒体積を供給流速で除することによって算出される。短い接触時間は、供給物の触媒との相互作用が少ないことを意味し、長い接触時間は、供給物の触媒との相互作用が多いことを意味する。特定の生成物に対する選択性は、接触時間を変えることで変化させることができる。アルキル化可能炭化水素を含有する供給原料および少なくとも1つのオレフィンを含む流れの両方が触媒上を通される、芳香族炭化水素のアルキル化などの反応の場合は、接触時間は、オレフィンまたは両者を組み合わせた供給速度を用いて算出される。
芳香族化合物のアルキル化、および好ましくはモノアルキル化は、上述のゼオライト触媒を用いてアルキル化可能芳香族化合物をオレフィンなどのアルキル化試薬と反応させることを含む。本プロセスに用いることができるオレフィンは、2から6個までの炭素原子を有するオレフィンのいずれかである。これらのオレフィンは、分岐鎖状または直鎖状オレフィンであってよく、末端オレフィンまたは内部オレフィンのいずれかであってよい。好ましいオレフィンは、エチレン、プロピレン、ブテン、およびアミレンである。
アルキル化可能芳香族化合物は、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、およびこれらの置換誘導体から成る群より選択されてよく、ベンゼンおよびその誘導体が最も好ましい芳香族化合物である。アルキル化可能とは、芳香族化合物が、オレフィン性化合物によってアルキル化することが可能であることを意味する。アルキル化可能芳香族化合物は、アルキル基(1から20個の炭素原子を有する)、ヒドロキシル基、およびそのアルキル基がやはり1から20個までの炭素原子を有するアルコキシ基から成る群より選択される1つ以上の置換基を有していてよい。置換基がアルキルまたはアルコキシ基である場合、そのアルキル鎖上にフェニル基が置換されていてもよい。無置換および一置換のベンゼン、ナフタレン、アントラセン、およびフェナントレンが本発明の実践において最も多くの場合で用いられるが、多置換芳香族も用いてよい。上記で挙げたものに加えて、適切なアルキル化可能芳香族化合物の例としては、ビフェニル、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ヘキシルベンゼン、ヘプチルベンゼン、オクチルベンゼン、フェノール、クレゾール、アニソール、エトキシ−、プロポキシ−、ブトキシ−、ペントキシ−、ヘキソキシベンゼンなどが挙げられる。
芳香族炭化水素のアルキル化を含む反応は、本技術分野で公知の方法であり、エチルベンゼンおよびクメンの製造を含む。これらの方法で用いることができる具体的な反応条件および供給原料の種類は、いずれもそのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,498,472号、米国特許第7,525,003号、米国特許第7,525,004号、米国特許第7,420,098号、米国特許第7,525,005号、米国特許第7,525,006号に示されている。1つの実施形態では、この方法は、1:1から30:1の芳香族:オレフィン(例:ベンゼン:オレフィン)比、0.3から10時間−1の単位時間当たり液空間速度(LHSV)、50℃から400℃の温度、および1379kPa gから6895kPa g(200から1000psig)の圧力で実施される。
後記の実施例で見られるように、UZM−37を芳香族アルキル化のための触媒または触媒成分として用いることにより、平衡の上限と比較して、芳香族炭化水素の高い総アルキル化率が得られる。生成物の群(product slate)には、非常に高い量の所望される生成物が含有され、所望されない副生物の生成量は非常に少ない。さらに、このプロセスは、プロセスのコストおよび付帯設備の低減の手助けとなるように、ベンゼンの対オレフィン比を低く抑えて成功している。
本発明で用いられるUZM−37ゼオライトの構造は、X線分析によって特定した。以下の実施例で提供されるX線パターンは、標準的なX線粉末回折技術を用いることで得た。照射源は、45kVおよび35maで作動される高強度X線管であった。銅K−アルファ線からの回折パターンは、適切なコンピュータ技術によって得た。平らに圧縮した粉末サンプルを2°から56°(2θ)にて連続スキャンした。オングストローム単位での面間隔(d)を、θで表される回折ピークの位置から得たが、ここで、θは、デジタル化データから確認されるブラッグ角である。強度は、バックグラウンドを差し引いた後の回折ピークの積分面積から特定し、「I」は、最も強い線またはピークの強度であり、「I」は、その他の各ピークの強度である。
当業者であれば理解されるように、パラメータ2θの特定は、人的および機械的両方のエラーを受けやすく、その組み合わせで、2θの各報告値について±0.4°の不確実性が加えられ得る。この不確実性は、当然、2θ値から算出される面間隔dの報告値にも見られるものである。この不正確性は、本技術分野全体を通して一般的なものであり、本結晶物質を、互いに、および先行技術の組成から区別することを妨げるほどのものではない。報告されるX線パターンのいくつかでは、面間隔dの相対強度を、vs、s、m、およびwの記号で示しており、これらはそれぞれ、非常に強い、強い、中程度、および弱い、を表している。100×I/Iという点では、上記の記号は、以下のように定義される:
w=0〜15;m=15〜60;s=60〜80、およびvs=80〜100
特定の例では、合成生成物の純度は、そのX線粉末回折パターンを参照して評価することができる。従って、例えば、サンプルが純粋であると記載される場合、それは単に、そのサンプルのX線パターンに結晶不純物に帰する線が存在しないことを意図するだけであり、アモルファス物質が存在しないことを意図するものではない。
以下の実施例では、物質のBET表面積および微細孔体積を、UOP Method 964−98を用いて測定した。
本発明をより詳細に説明するために、以下の実施例を示す。これらの実施例は、単に説明のためのものであり、添付の特許請求の範囲に示される本発明の広い範囲を過度に限定することを意図するものではないことは理解されるべきである。
実施例1
39.81の水酸化アルミニウム(28.22%Al)および1371.36gの水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、21.9%溶液、を、激しく攪拌しながらまず混合することでアルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、952.5gのLudox(商標)AS−40(39.8%SiO)を添加した。この反応混合物を、高速メカニカルスターラーでさらに1時間ホモジナイズし、100℃のオーブンに一晩入れた。分析から、得られたアルミノシリケート溶液は、7.58重量%のSiおよび0.49重量%のAlを含有しており、14.86のSi/Al比が得られたことが分かった。
実施例1で調製したアルミノシリケート溶液の1000gへ、100.0gの蒸留水へ溶解した21.16gのNaCl(98%)を含有するNaCl水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。この反応混合物の1067gを、2000mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で168時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表1に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=13.02、Na/Al=0.57、N/Al=1.32、C/N=5.94。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、378m/gであり、微細孔体積は、0.16cc/gであった。
Figure 2013523737
走査型電子顕微鏡観察(SEM)により、サイズがおよそ400nm×600nmである板状形態の結晶であることが分かった。このサンプルを、空気中にて600℃で2時間焼成した。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表2に示す。
Figure 2013523737
実施例2
実施例1で調製したアルミノシリケート溶液の1000gへ、100.0gの蒸留水へ溶解した15.87gのNaCl(98%)を含有するNaCl水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。この反応混合物の1050gを、2000mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で168時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表3に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=13.21、Na/Al=0.45、N/Al=1.37、C/N=5.90。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、401m/gであり、微細孔体積は、0.164cc/gであった。走査型電子顕微鏡観察(SEM)により、サイズがおよそ500nm×600nmである板状形態の結晶であることが分かった。
Figure 2013523737
実施例3
13.27gの水酸化アルミニウム(28.22%Al)および457.12gの水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、21.9%溶液、を、激しく攪拌しながらまず混合することでアルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、317.50gのLudox(商標)AS−40(39.8%SiO)を添加した。この反応混合物を、高速メカニカルスターラーでさらに1時間ホモジナイズし、100℃のオーブンに一晩入れた。分析から、得られたアルミノシリケート溶液は、7.71重量%のSiおよび0.49重量%のAlを含有しており、15.15のSi/Al比が得られたことが分かった。
このアルミノシリケート溶液の790gを容器に入れ、80.0gの蒸留水へ溶解した16.71gのNaCl(98%)を含有するNaCl水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。この反応混合物の850gを、2000mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で144時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表4に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=12.86、Na/Al=0.55、N/Al=1.40、C/N=5.7。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、342m/gであり、微細孔体積は、0.14cc/gであった。
Figure 2013523737
実施例4
13.27gの水酸化アルミニウム(28.22%Al)および457.12gの水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、21.9%溶液、を、激しく攪拌しながらまず混合することでアルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、317.50gのLudox(商標)AS−40(39.8%SiO)を添加した。この反応混合物を、高速メカニカルスターラーでさらに1時間ホモジナイズし、100℃のオーブンに一晩入れた。分析から、得られたアルミノシリケート溶液は、7.47重量%のSiおよび0.47重量%のAlを含有しており、15.3のSi/Al比が得られたことが分かった。
このアルミノシリケート溶液の55gを容器に入れ、10.0gの蒸留水へ溶解した0.19gのNaOH(98%)および0.26gのKOHを含有するNaOHおよびKOHの水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。上記の反応混合物の20gを、45mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で240時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表5に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=12.68、Na/Al=0.10、K/Al=0.07、N/Al=1.13、C/N=6.0。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、352m/gであり、微細孔体積は、0.14cc/gであった。
Figure 2013523737
実施例5
実施例1に従って合成したUZM−37を、70%ゼオライトおよび30%アルミナを含有する触媒へ製剤した。触媒の製剤では、Capatal Bアルミナをまず、Capatal Bアルミナの1グラムあたり0.17グラムのHNOを用いて硝酸中にて解膠した。解膠したアルミナを次に、ゼオライトを入れた混和機に添加した。押出しに適するテキスチャのドウが形成されるまで、混合しながら混和機に追加の水を添加した。このドウを押出して直径1/16インチの円柱状に成形し、これを100℃にて一晩乾燥し、次に長さの直径に対する比がおよそ3となるようにサイズを調整した。乾燥押出し物を、600℃の空気流によりボックスオーブン中にて2時間焼成して、テンプレートを除去した。次に、焼成した担体を、10重量%NHNO溶液を用い、70℃にて1時間交換処理した。これに続いて、ゼオライト1グラムあたり10グラムの水を用いたHO洗浄を行った。NHNO交換および水洗浄をあと2回繰り返した。次に、押出し物を120℃にて4時間乾燥し、続いて550℃で活性化した。最終的な触媒のBET表面積は、328m/グラムと測定された。
オンラインGCを装備した固定床反応器にて、3447kPaゲージ圧(500psig)、入口部温度115℃、ベンゼンの対オレフィンモル比1.9から4.0、およびオレフィンWHSV1.0時間−1の条件下で実験を行った。生成物排出流の一部を再利用して(再利用排出流の新たな供給原料に対する比は7.4重量/重量である)反応熱を軽減した。実績を表6にまとめる。触媒含有UZM−37が、ベンゼンの対オレフィン比全体にわたって非常に高い総アルキル化選択性をもたらし、モノアルキル化選択性が平衡状態に非常に近く、同時にオレフィンの変換が完了していることが明らかである。
Figure 2013523737

Claims (8)

  1. 少なくとも1つのアルキル化可能芳香族を含有する炭化水素供給原料および2から6個の炭素原子を有する少なくとも1つのオレフィンを含有する流れを、アルキル化条件にて触媒と接触させること、及び、アルキル化芳香族生成物を製造することを含む芳香族炭化水素をアルキル化するための方法であって、
    ここで、前記触媒は、少なくともAlOおよびSiO四面体ユニットの三次元フレームワーク、および以下の実験式で表される合成された通りの無水ベースでの実験組成を有し:
    Al1−xSi
    ここで、Mは、ナトリウム、またはカリウムおよびナトリウムの組み合わせである交換性カチオンを表し、「m」は、Mの(Al+E)に対するモル比であり、0.05から2まで変動し、Rは、一価のプロピルトリメチルアンモニウムカチオンであり、「r」は、Rの(Al+E)に対するモル比であり、0.25から3.0までの値を有し、Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、およびこれらの混合から成る群より選択される元素であり、「x」は、Eのモル分率であり、0から1.0までの値を有し、「y」は、Siの(Al+E)に対するモル比であり、8超から40まで変動し、ならびに「z」は、Oの(Al+E)に対するモル比であり、以下の式:
    z=(m+r+3+4・y)/2
    で決定される値を有する、UZM−37微孔性結晶ゼオライトを含有し、表Aに示す面間隔dおよび強度を少なくとも有するX線回折パターンを有し、
    Figure 2013523737
    少なくとも600℃の温度までの熱安定性を有し、BET表面積が420m/g未満であることを特徴とするものである、方法。
  2. 前記ゼオライトの微細孔体積が、0.12cc/gから0.18cc/gである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アルキル化条件が、50℃から400℃の温度、1379kPa gから6895kPa g(200から1000psig)の圧力、1:1から30:1のアルキル化可能芳香族の対オレフィン比、および0.1秒から1時間の接触時間を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記触媒が、UZM−37およびバインダーを、5から100質量%のゼオライトおよび0から95質量%のバインダーの比率で含有する、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記触媒が、UZM−37ゼオライトおよびバインダーを、10から95質量%のゼオライトおよび5から90質量%のバインダーの比率で含有する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記炭化水素供給原料が、ベンゼンまたは一置換ベンゼンを含み、前記オレフィン流が、エチレンを含む、請求項1または2または3または4または5に記載の方法。
  7. 前記炭化水素供給原料が、ベンゼンまたは一置換ベンゼンを含み、前記オレフィン流が、プロピレンを含む、請求項1または2または3または4または5に記載の方法。
  8. 「x」が、ゼロである、請求項1に記載の方法。
JP2013502665A 2010-03-31 2011-03-25 Uzm−37アルミノシリケートゼオライトを用いた芳香族アルキル化方法 Pending JP2013523737A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/751,449 US7985886B1 (en) 2010-03-31 2010-03-31 Aromatic alkylation process using UZM-37 aluminosilicate zeolite
US12/751,449 2010-03-31
PCT/US2011/029924 WO2011123344A2 (en) 2010-03-31 2011-03-25 Aromatic alkylation process using uzm-37 aluminosilicate zeolite

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013523737A true JP2013523737A (ja) 2013-06-17

Family

ID=44280114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013502665A Pending JP2013523737A (ja) 2010-03-31 2011-03-25 Uzm−37アルミノシリケートゼオライトを用いた芳香族アルキル化方法

Country Status (8)

Country Link
US (2) US7985886B1 (ja)
EP (1) EP2552866A4 (ja)
JP (1) JP2013523737A (ja)
CN (1) CN102822125B (ja)
AR (1) AR081812A1 (ja)
RU (1) RU2518074C1 (ja)
TW (1) TWI469953B (ja)
WO (1) WO2011123344A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013523583A (ja) * 2010-03-31 2013-06-17 ユーオーピー エルエルシー Uzm−37アルミノシリケートゼオライト
JP2020502138A (ja) * 2016-12-20 2020-01-23 ユーオーピー エルエルシー 芳香族コンビナートにおける芳香族のメチル化のためのプロセス及び装置

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2858726A1 (en) * 2011-12-22 2013-06-27 Uop Llc Aromatic transformation using uzm-39 aluminosilicate zeolite
US8618343B1 (en) * 2012-12-12 2013-12-31 Uop Llc Aromatic transalkylation using UZM-39 aluminosilicate zeolite
US8609921B1 (en) * 2012-12-12 2013-12-17 Uop Llc Aromatic transalkylation using UZM-44 aluminosilicate zeolite
US8609919B1 (en) * 2012-12-12 2013-12-17 Uop Llc Aromatic transformation using UZM-44 aluminosilicate zeolite
US8921634B2 (en) 2012-12-12 2014-12-30 Uop Llc Conversion of methane to aromatic compounds using UZM-44 aluminosilicate zeolite
WO2014093467A1 (en) 2012-12-12 2014-06-19 Uop Llc Conversion of methane to aromatic compounds using a catalytic composite
US8889939B2 (en) 2012-12-12 2014-11-18 Uop Llc Dehydrocyclodimerization using UZM-44 aluminosilicate zeolite
WO2014093416A1 (en) 2012-12-12 2014-06-19 Uop Llc Dehydrocyclodimerization using uzm-39 aluminosilicate zeolite
US10010878B2 (en) * 2015-03-03 2018-07-03 Uop Llc High meso-surface area, low Si/Al ratio pentasil zeolite
WO2017205023A1 (en) * 2016-05-25 2017-11-30 Uop Llc HIGH CHARGE DENSITY METALLOALUMINOPHOSPHOSILICATE MOLECULAR SIEVES MeAPSO-82
WO2017205243A1 (en) * 2016-05-25 2017-11-30 Uop Llc High charge density metallophosphate molecular sieves
WO2017204993A1 (en) * 2016-05-25 2017-11-30 Uop Llc High charge density metallophosphate molecular sieves
US10449526B2 (en) * 2016-05-25 2019-10-22 Uop Llc High charge density metallophosphate molecular sieves
CN108472635B (zh) * 2016-05-25 2021-09-07 环球油品公司 高电荷密度金属铝磷硅酸盐分子筛MeAPSO-83
US11130719B2 (en) 2017-12-05 2021-09-28 Uop Llc Processes and apparatuses for methylation of aromatics in an aromatics complex
US11130720B2 (en) 2018-03-23 2021-09-28 Uop Llc Processes for methylation of aromatics in an aromatics complex
US10662069B2 (en) * 2018-06-21 2020-05-26 Uop Llc Crystalline metallophosphates, their method of preparation, and use
US11078431B2 (en) * 2019-12-16 2021-08-03 Saudi Arabian Oil Company Modified ultra-stable Y (USY) zeolite catalyst for deolefinization of hydrocarbon streams

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57179017A (en) * 1981-04-14 1982-11-04 Ici Ltd Synthetic zeolite and manufacture
JPH11286460A (ja) * 1998-02-24 1999-10-19 Fina Technol Inc 芳香族アルキル化方法
JP2004513861A (ja) * 2000-11-03 2004-05-13 ユーオーピー エルエルシー 結晶性アルミノ珪酸塩ゼオライト性組成物:uzm−4及びその組成物を用いたプロセス
JP2006502075A (ja) * 2002-05-09 2006-01-19 ユーオーピー エルエルシー 結晶性アルミノ珪酸塩ゼオライト組成物:uzm−4m
JP2007533587A (ja) * 2004-04-20 2007-11-22 ユーオーピー エルエルシー 結晶性アルミノシリケートゼオライト質組成物:uzm−15
US20080171900A1 (en) * 2007-01-12 2008-07-17 Schmidt Robert J Dual zone aromatic alkylation process
JP2008544986A (ja) * 2005-06-29 2008-12-11 ユーオーピー エルエルシー Uzm−8ゼオライトを用いたアルキル化法
US7575737B1 (en) * 2008-12-18 2009-08-18 Uop Llc UZM-27 family of crystalline aluminosilicate compositions and a method of preparing the compositions

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4440871A (en) * 1982-07-26 1984-04-03 Union Carbide Corporation Crystalline silicoaluminophosphates
US6388159B1 (en) * 2000-11-03 2002-05-14 Uop Llc Xylene isomerization process using UZM-5 and UZM-6 zeolites
RU2273602C2 (ru) * 2000-11-03 2006-04-10 Юоп Ллк Uzm-5, uzm-5p и uzm-6: кристаллические алюмосиликатные цеолиты и процессы, использующие их
WO2002036489A1 (en) * 2000-11-03 2002-05-10 Uop Llc Uzm-5, uzm-5p and uzm-6; crystalline aluminosilicate zeolites and processes using the same
US6892511B2 (en) 2002-03-08 2005-05-17 Paul F. Wagner Wrapping apparatus
ITMI20022712A1 (it) * 2002-12-20 2004-06-21 Polimeri Europa Spa Composizione catalitica e processo per la transalchilazione di idrocarburi.
TW200720224A (en) * 2003-03-21 2007-06-01 Uop Llc Alkylation process using uzm-8 zeolite
US7638667B2 (en) * 2003-03-21 2009-12-29 Uop Llc Hydrocarbon conversion processes using a catalyst comprising a UZM-8HS composition
US7091390B2 (en) * 2003-03-21 2006-08-15 Uop Llc Hydrocarbon conversion processes using catalysts comprising UZM-8 and UZM-8HS compositions
WO2005042149A1 (en) 2003-10-31 2005-05-12 Uop Llc A process for preparing crystalline aluminosilicate compositions using charge density matching
EP1756004B1 (en) * 2004-04-23 2010-08-18 Uop Llc High silica zeolites uzm-5hs
US7812205B2 (en) * 2007-10-12 2010-10-12 Uop Llc Layered zeolitic catalyst for improved linearity in detergent alkylation

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57179017A (en) * 1981-04-14 1982-11-04 Ici Ltd Synthetic zeolite and manufacture
JPH11286460A (ja) * 1998-02-24 1999-10-19 Fina Technol Inc 芳香族アルキル化方法
JP2004513861A (ja) * 2000-11-03 2004-05-13 ユーオーピー エルエルシー 結晶性アルミノ珪酸塩ゼオライト性組成物:uzm−4及びその組成物を用いたプロセス
JP2006502075A (ja) * 2002-05-09 2006-01-19 ユーオーピー エルエルシー 結晶性アルミノ珪酸塩ゼオライト組成物:uzm−4m
JP2007533587A (ja) * 2004-04-20 2007-11-22 ユーオーピー エルエルシー 結晶性アルミノシリケートゼオライト質組成物:uzm−15
JP2008544986A (ja) * 2005-06-29 2008-12-11 ユーオーピー エルエルシー Uzm−8ゼオライトを用いたアルキル化法
US20080171900A1 (en) * 2007-01-12 2008-07-17 Schmidt Robert J Dual zone aromatic alkylation process
US7575737B1 (en) * 2008-12-18 2009-08-18 Uop Llc UZM-27 family of crystalline aluminosilicate compositions and a method of preparing the compositions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013523583A (ja) * 2010-03-31 2013-06-17 ユーオーピー エルエルシー Uzm−37アルミノシリケートゼオライト
JP2020502138A (ja) * 2016-12-20 2020-01-23 ユーオーピー エルエルシー 芳香族コンビナートにおける芳香族のメチル化のためのプロセス及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011123344A3 (en) 2012-02-23
TWI469953B (zh) 2015-01-21
TW201139335A (en) 2011-11-16
CN102822125A (zh) 2012-12-12
US7985886B1 (en) 2011-07-26
RU2518074C1 (ru) 2014-06-10
EP2552866A2 (en) 2013-02-06
RU2012145101A (ru) 2014-04-27
US8058495B2 (en) 2011-11-15
CN102822125B (zh) 2014-12-24
WO2011123344A2 (en) 2011-10-06
EP2552866A4 (en) 2015-09-09
AR081812A1 (es) 2012-10-24
US20110245563A1 (en) 2011-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013523737A (ja) Uzm−37アルミノシリケートゼオライトを用いた芳香族アルキル化方法
JP5271266B2 (ja) Uzm−22アルミノシリケートゼオライト、その調製方法およびuzm−22の使用方法
JP5718451B2 (ja) Uzm−37アルミノシリケートゼオライト
JP6134335B2 (ja) Uzm−39アルミケイ酸塩ゼオライト
EP2328839A2 (en) Uzm-35 aluminosilicate zeolite, method of preparation and processes using uzm-35
WO2010080242A2 (en) Uzm-27 family of crystalline aluminosilicate compositions, a method of preparing the compositions and methods of using the compositions
JP5852749B2 (ja) Uzm−39アルミノシリケートゼオライトを用いた芳香族化合物の転化反応
JP6005878B2 (ja) Uzm−39アルミノケイ酸塩ゼオライトを用いた芳香族トランスアルキル化反応
KR20150066584A (ko) Uzm-44 알루미노실리케이트 제올라이트를 사용하는 방향족 트랜스알킬화
CN102482176B (zh) 使用uzm-35来进行芳烃烷基化的方法
WO2012033502A1 (en) Aromatic alkylation catalyst
WO2014093467A1 (en) Conversion of methane to aromatic compounds using a catalytic composite
TW201406458A (zh) 用於經改良之異丙苯生產的具碳質材料之觸媒及其製造和使用方法
US9126181B2 (en) Catalysts for improved cumene production and method of making and using same
US8212097B2 (en) Aromatic alkylation process using UZM-5, UZM-5P and UZM-6 zeolites
KR20170080650A (ko) 저제올라이트 촉매 조성물을 사용하는 고선택성 알킬화 방법
JP2018511598A (ja) 低ゼオライト触媒組成物による高選択性アルキル化法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140114

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140410

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140417

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150202