JP2013514407A - フッ化ビニリデンポリマーの分散系の製造方法 - Google Patents

フッ化ビニリデンポリマーの分散系の製造方法 Download PDF

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Abstract

フッ化ビニリデン(VDF(登録商標))熱可塑性ポリマー[ポリマー(F)]の分散系の製造方法であって、前記方法が、−非フッ素化界面活性剤[界面活性剤(HS)]および400未満の分子量を有するフッ素化界面活性剤[界面活性剤(FS)]からなる群から選択される少なくとも1つの界面活性剤と;−少なくとも1つの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]および少なくとも1つの官能基を含む少なくとも1つの官能性(パー)フルオロポリエーテル(官能性PFPE)であって、前記官能性PFPEが少なくとも1000の数平均分子量および25℃で1重量%未満の水への溶解度を有し、前記官能性PFPEが0.001〜0.3g/lの量で水相中に存在する官能性PFPEとを含む水相においてVDFを重合させる工程を含む方法。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2009年12月18日出願の米国仮特許出願第61/287809号明細書に対する、および2010年6月4日出願の欧州特許出願第10164903.6号明細書に対する優先権を主張するものであり、これらの出願のそれぞれの全体内容はあらゆる目的のために参照により本明細書に援用される。
ペイントの調合に、たとえば、高性能外部建築用塗料に好適である、0.1〜0.3マイクロメートルの平均直径の粒子を有するフッ化ビニリデン(VDF(登録商標))ポリマー水性分散系を製造するための新規重合方法に関する。
PVDFベースのペイントは、それらが高性能コーティングを生成することができるので建築用コイル塗装のために40年以上使用されてきた。
一般に、PVDFベースの塗装組成物は、顔料、樹脂、一般にアクリル樹脂、および様々な添加剤を含み、水中でもしくは特定の溶媒中で調合されたときには液体形態で、または粉体形態で塗布することができる。
建築におけるコーティングのために使用される公知の高性能ペイントは、7〜13個の炭素原子の鎖長および約480の平均分子量を有するパーフルオロアルカン酸の混合物から形成される界面活性剤の存在下の乳化重合によって製造される150〜350nmの平均直径の粒子を有する、PVDFベースの分散系である。前記界面活性剤は、Surflon(商標)S111(旭硝子)として商業的に知られている。このフルオロ界面活性剤混合物の使用による重合によって製造されたPVDF分散系は、凝固させられ、ポリマーは次に洗浄され、噴霧乾燥機で乾燥され、次にペイントを得るためにその他の添加剤と調合される。
それにもかかわらず、最近、パーフルオロアルカン酸、特に8個以上の炭素原子を有するものは、環境上の懸念を引き起こしている。たとえば、パーフルオロアルカン酸は生物蓄積を示すことが分かった。したがって、そのような化合物の段階的廃止に向けた努力が現在なされており、より有利な毒性プロフィールを有する代わりの界面活性剤を使用してフルオロポリマー製品を製造するための方法が開発されてきた。
非フッ素化、部分フッ素化またはさらに過フッ素化界面活性剤のどれかを典型的には含む、幾つかのアプローチがこの目標に向かって最近追求されてきており、これらの後者は、1つ以上のカテナリー酸素原子によって割り込まれたパーフルオロアルキル直鎖のまたは環式の鎖を典型的には含み、前記鎖はその末端の1つにイオン性カルボキシレート基を有する。
米国特許第7,122,610号明細書 欧州特許出願第08159936.7号明細書 欧州特許出願第08168221.3号明細書 米国特許出願公開第2008149878号明細書 米国特許第5,285,002号明細書
それにもかかわらず、すべてのこれらの界面活性剤は、好適なサイズを有するVDFポリマー粒子を提供するための好適な核形成挙動を持たず;これらの界面活性剤はしたがって、ペイント調合に好適な範囲のラテックスの粒径を調整することを可能にすることができない。
したがって本発明の目的は、フッ化ビニリデン(VDF)熱可塑性ポリマー[ポリマー(F)]の分散系の製造方法であって、前記方法が、
− 非フッ素化界面活性剤[界面活性剤(HS)]および400未満の分子量を有するフッ素化界面活性剤[界面活性剤(FS)]からなる群から選択される少なくとも1つの界面活性剤と;
− 少なくとも1つの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]および少なくとも1つの官能基を含む少なくとも1つの官能性(パー)フルオロポリエーテル(官能性PFPE)であって、前記官能性PFPEが少なくとも1000の数平均分子量および25℃で1重量%未満の水への溶解度を有し、
前記官能性PFPEが0.001〜0.3g/lの量で水相中に存在する官能性PFPEと
を含む水相においてVDFを重合させる工程を含む方法である。
本出願人は、上述のプロセスにおいて、少量の高分子官能性パーフルオロポリエーテルの添加が効率的な核形成およびポリマー(F)の平均粒径の調整を可能にし、そして一方水素化界面活性剤および/または低分子量フルオロ界面活性剤が分散系の効率的なコロイド安定化を確実にすることを意外にも見いだした。
より具体的には、ポリマー(F)の粒子の平均粒径は界面活性剤(HS)または(FS)の濃度にほぼ影響を受けないことが分かったが、官能性PFPEの濃度は、前記ポリマー(F)の平均粒径を調整するために効率的に利用することができる。
言い換えれば、界面活性剤(HS)および(FS)のいずれかと上に詳述された官能性PFPEとの組み合わせは、核形成能力(官能性PFPEによる)をコロイド安定化能力(界面活性剤(HS)または(FS)による)から分離することを有利にも可能にする。
表現「熱可塑性」は本明細書においては、溶融体で有利に加工することができ、そしてASTM D 3418に従って測定されるときに、5J/g超、好ましくは7J/g超、さらにより好ましくは10J/gの融解熱を典型的に有する半結晶性VDFポリマーを意味するために使用される。
フッ化ビニリデン熱可塑性ポリマー[ポリマー(F)]は好ましくは、
(a’)少なくとも60モル%、好ましくは少なくとも75モル%、より好ましくは85モル%のフッ化ビニリデン(VDF);
(b’)任意選択的に0.1〜15モル%、好ましくは0.1〜12モル%、より好ましくは0.1〜10モル%のVDFとは異なるフッ素化モノマーであって;前記フッ素化モノマーが、フッ化ビニル(VF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(MVE)、トリフルオロエチレン(TrFE)およびそれらからの混合物からなる群において好ましくは選択されるモノマー;ならびに
(c’)モノマー(a’)および(b’)の総量を基準として、任意選択的に0.1〜5モル%、好ましくは0.1〜3モル%、より好ましくは0.1〜1モル%の1つ以上の水素化コモノマー
を含むポリマーである。
フッ化ビニリデンポリマー[ポリマー(F)]はより好ましくは、
(a’)少なくとも60モル%、好ましくは少なくとも75モル%、より好ましくは85モル%のフッ化ビニリデン(VDF);
(b’)任意選択的に0.1〜15モル%、好ましくは0.1〜12モル%、より好ましくは0.1〜10モル%のVDFとは異なるフッ素化モノマーであって;前記フッ素化モノマーが、フッ化ビニル(VF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(MVE)、トリフルオロエチレン(TrFE)およびそれらからの混合物からなる群において好ましくは選択されるモノマー
からなるポリマーである。
本発明のVDFポリマーの非限定的な例として、とりわけ、VDFのホモポリマー、VDF/TFEコポリマー、VDF/TFE/HFPコポリマー、VDF/TFE/CTFEコポリマー、VDF/TFE/TrFEコポリマー、VDF/CTFEコポリマー、VDF/HFPコポリマー、VDF/TFE/HFP/CTFEコポリマーなどに言及することができる。
本発明の方法は、VDFホモポリマーを製造するのに特に好適である。
ASTM D3835に従って232℃および100秒−1の剪断速度で測定される、ポリマー(F)の溶融粘度は、有利には少なくとも5キロポアズ、好ましくは少なくとも10キロポアズである。
232℃および100秒−1の剪断速度で測定される、ポリマー(F)の溶融粘度は、有利には高くても60キロポアズ、好ましくは高くても40キロポアズ、より好ましくは高くても35キロポアズである。
VDFポリマーの溶融粘度は、100秒−1の剪断速度下に、232℃で行われる、ASTM試験No.D3835に従って測定される。
VDFポリマーは、有利には少なくとも120℃、好ましくは少なくとも125℃、より好ましくは少なくとも130℃の融点を有する。
VDFポリマーは、有利には高くても190℃、好ましくは高くても185℃、より好ましくは高くても170℃の融点を有する。
融点(Tm2)は、ASTM D 3418に従って、10℃/分の加熱速度で、DSCによって測定することができる。
界面活性剤は、非フッ素化界面活性剤、すなわち、フッ素を含まない界面活性剤であることができる。
界面活性剤(HS)の選択は、特に決定的に重要であるわけではない。一般に、
Figure 2013514407
[式中、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である]
からなる群から好ましくは選択される、少なくとも1つのアニオン性官能性を含むアニオン性界面活性剤が好ましいであろう。
本発明の方法に使用することができる界面活性剤(HS)は、とりわけ、アルカンスルホネートの中から選択することができ、直鎖C〜C20の1−アルカンスルホネート、直鎖C〜C20の2−アルカンスルホネート、および直鎖C−C20の1,2−アルカンジスルホネートから好ましくは選択することができる。これらの界面活性剤(HS)はとりわけ、米国特許第7,122,610号明細書(ARKEMA INC)2005年10月27日に記載されている。それらの非限定的な例は、1−オクタンスルホネート、2−オクタンスルホネート、1,2−オクタンジスルホネート、1−デカンスルホネート、2−デカンスルホネート、1,2−デカンジスルホネート、1−ドデカンスルホネート、2−ドデカンスルホネート、1,2−ドデカンジスルホネート、およびこれらのいずれかの混合物である。本明細書において使用される場合、上に使用されたものなどの、用語「アルカンスルホネート」および用語「スルホネート」または「ジスルホネート」で終わる用語は、アルカンスルホン酸またはアルカンジスルホン酸のアルカリ金属、アンモニウム、モノアルキル−、ジアルキル−、トリアルキル−またはテトラアルキル−置換アンモニウム塩を意味する。ナトリウム、カリウム、およびアンモニウムアルカンスルホネート、またはこれらのいずれかの混合物を典型的には使用することができる。アルカンスルホネートイオンの対イオンとしてのアンモニウムイオンの使用が一般に好ましい。
本発明の方法に使用することができる界面活性剤(HS)は、とりわけ、アルキルスルフェートの中からさらに選択することができ、直鎖C〜C20の1−アルキルスルフェート、直鎖C〜C20の2−アルキルスルフェート、および直鎖C〜C20の1,2−アルキルジスルフェートから好ましくは選択することができる。それらの非限定的な例は、1−オクチルスルフェート、2−オクチルスルフェート、1,2−オクチルジスルフェート、1−デシルスルフェート、2−デシルスルフェート、1,2−デシルジスルフェート、1−ドデシルスルフェート、2−ドデシルスルフェート、1,2−ドデシルジスルフェート、およびこれらのいずれかの混合物である。本明細書において使用される場合、上で使用されたものなどの、用語「アルキルスルフェート」および用語「スルフェート」または「ジスルフェート」で終わる用語は、アルキル硫酸またはアルキルジ硫酸のアルカリ金属、アンモニウム、モノアルキル−、ジアルキル−、トリアルキル−またはテトラアルキル−置換アンモニウム塩を意味する。ナトリウム、カリウム、およびアンモニウムアルキルスルフェート、またはこれらのいずれかの混合物を典型的には使用することができる。アルキルスルフェートイオンの対イオンとしてのアンモニウムイオンの使用が一般に好ましい。
代案として、界面活性剤は、上に定義されたような、フッ素含有界面活性剤(すなわち、フッ素化界面活性剤[界面活性剤(FS)]であることができる。界面活性剤(FS)は、400未満の分子量を有し;本出願人は、この要件に適合する界面活性剤(FS)のみが適切な毒性プロフィールを与え、そのプロフィールが環境上の観点からそれらをより許容されものにすることを見いだした。
それにもかかわらず、1つ以上の界面活性剤(HS)と1つ以上の界面活性剤(FS)との混合物が本発明の方法に使用され得ることが理解される。
界面活性剤(FS)は少なくとも1個のカテナリー酸素原子を含むことが一般に好ましい。
本発明の第1実施形態によれば、界面活性剤(FS)はここで以下の式(IA):
−(OCFCFk−1−O−CF−COOX (IA)
[式中、Rは、1個以上のエーテル酸素原子を任意選択的に含むC〜Cパーフルオロアルキル基であり、kは2または3であり、Xは、一価金属および式NR のアンモニウム基から選択され、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、Rは、水素原子またはC〜Cアルキル基である]
に従う。
上記のような式(IA)を有する2つ以上の界面活性剤(FS)の混合物がまた、本発明の方法のこの実施形態において使用されてもよい。
この第1実施形態の界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(IIA):
’O−CFCF−O−CF−COOX’ (IIA)
[式中、
− R’はC〜Cパーフルオロアルキル基であり;
− X’は、Li、Na、K、NHおよびNRN’ から選択され、ここで、RN’はC〜Cアルキル基である]
に従う。
さらにより好ましくは、第1実施形態の界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(IIIA):
CFCFO−CFCF−O−CF−COOX’ (IIIA)
(式中、X’は、上に定義されたものと同じ意味を有する)
に従う。
本発明の第2実施形態によれば、界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(IB):
Figure 2013514407
[式中、
− 互いに等しいかまたは異なる、X、XおよびXは独立して、H、Fおよび、1つ以上のカテナリーまたは非カテナリー酸素原子を任意選択的に含む、C〜C(パー)フルオロアルキル基から選択され、
− Rは二価の過フッ素化C〜C架橋基を表し、
− Lは結合または二価基を表し、
− Yは、
Figure 2013514407
(式中、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である)
からなる群から好ましくは選択される、アニオン性官能性を表す]
に従う。
本発明のこの第2実施形態の第1変形によれば、界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(IIB):
Figure 2013514407
(式中、X、X、X、RおよびYは、上に定義されたものと同じ意味を有する)
に従う。
式(IIB)の界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(IIIB):
Figure 2013514407
(式中、X、X、X、RおよびXは、上に定義されたものと同じ意味を有する)
に従う。
式(IIIB)の界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(IVB):
Figure 2013514407
[式中、互いに等しいかまたは異なる、X’およびX’は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、好ましくはただしX’およびX’の少なくとも1つはフッ素とは異なり、RおよびXは上に定義されたものと同じ意味を有する]に従うことができる。上に記載されたような式(IV)の化合物はとりわけ、同時係属欧州特許出願第08159936.7および08168221.3号明細書に詳述されているように製造することができる。この第2実施形態の第1変形の式(IVB)を有する界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(VB):
Figure 2013514407
[式中、互いに等しいかまたは異なる、X’、X’、X’、X’は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基である]
に従う。
上記のような式(VB)を有する界面活性剤(FS)の非限定的な例としては、とりわけ、以下のもの:
Figure 2013514407
が挙げられる。
代案として、式(IIIB)の界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(VIB):
Figure 2013514407
[式中、互いに等しいかまたは異なる、X”およびX”は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、RおよびXは、上に定義されたものと同じ意味を有する]
に従うことができる。上記のような式(VIB)の化合物は、とりわけ、同時係属欧州特許出願第08159936.7および08168221.3号明細書に詳述されているように製造することができる。
式(VIB)を有する界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(VIIB):
Figure 2013514407
[式中、互いに等しいかまたは異なる、X”、X”、X”、X”は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基である]
に従う。
上記のような式(VIIB)を有する界面活性剤(FS)の非限定的な例としては、とりわけ、以下のもの:
Figure 2013514407
が挙げられる。
本発明のこの第2実施形態の第2変形によれば、界面活性剤(FS)は、ここで以下の式(VIIIB):
Figure 2013514407
[式中、RおよびXは、上に定義されたものと同じ意味を有し、互いに等しいかまたは異なる、X およびX は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、R は二価のフッ素化基であり、kは1〜3の整数である]
に従う。上に記載されたような、式(VIIIB)の化合物はとりわけ、同時係属欧州特許第08159936.7および08168221.3号明細書に詳述されているように製造することができる。
式(VIIIB)の界面活性剤(FS)は好ましくは、ここで以下の式(IXB):
Figure 2013514407
[式中、RおよびXは、上に定義されたものと同じ意味を有し、互いに等しいかまたは異なる、X およびX は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、R はフッ素原子または−CF基であり、kは1〜3の整数である]
に従う。
これらの化合物の中で、ここで以下の式(X)および(XI):
Figure 2013514407
(式中、Xaは上に定義されたような意味を有する)
を有する界面活性剤(FS)が本発明の方法に特に有用であることが分かった。
本発明の第3実施形態によれば、界面活性剤(FS)は、式:
FS−E−Y
[式中、
− Yは、
Figure 2013514407
(式中、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である)
からなる群から好ましくは選択される、アニオン性官能性であり;
− Eは、1つ以上のカテナリー酸素原子を場合により含む、C〜C24炭化水素非フッ化二価基であり;
− RFSは、−ORFS 基、−N(RFS 、または−OAr(RFS 基であり、ここで、それぞれ互いに等しいかまたは異なる、RFS はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、Arは芳香族部分(たとえば、フェニル基)であり、rは1〜3の整数である]
に従う。
この第3実施形態の界面活性剤(FS)の例はとりわけ、米国特許出願公開第2008149878号明細書2008年6月26日に開示されている。
本発明のこの第3実施形態による界面活性剤(FS)は好ましくは、式:
FS(CHSO
[式中、
− Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子もしくはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基であり;
− nは4〜20の整数であり;
− RFSは、−ORFS 基、−N(RFS 、または−OAr(RFS )基であり、ここで、それぞれ互いに等しいかまたは異なる、RFS はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、Arは芳香族部分(たとえば、フェニル基)であり、rは1〜3の整数である]
に従う。
この第3実施形態の界面活性剤(FS)はより好ましくは、RFSが、−OCF、−N(CFおよび
Figure 2013514407
からなる群から選択される状態で、式RFS(CHSOに従う。
界面活性剤(FS)および/または(HS)の総量は特に限定されず、好適なコロイド安定性を達成するという目標に向かって有利には選択されるであろう。一般に、水相中の0.01〜10g/lの界面活性剤(FS)および/または(HS)の濃度が好ましいであろう。
本発明の方法の水相はまた、少なくとも1つの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]および少なくとも1つの官能基を含む少なくとも1つの官能性(パー)フルオロポリエーテル(官能性PFPE)であって、前記官能性PFPEが少なくとも1000の数平均分子量および25℃で1重量%未満の水への溶解度を有する官能性PFPEを含む。
本出願人は、分子量および溶解度の上述の要件を満たさない官能性PFPEが使用されるとき、その核形成活性が効果的ではなく、本発明の技術的効果が達成されないことを意外にも見いだした。
一方、前記分子量および前記溶解度特性を満たす官能性PFPEは、その傑出した核形成活性のために本発明の方法において効果的に機能して要求されるサイズの粒子を生成することが分かった。
官能性PFPEは、25℃で好ましくは0.5重量%未満、より好ましくは0.1重量%未満の水への溶解度を有する。
官能性PFPEの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]は典型的には、一般式−(CF−CFZO−(式中、Zはフッ素原子およびC〜C(パー)フルオロ(オキシ)アルキル基から選択され、jは0〜3に含まれる整数である)を有する1つ以上の繰り返し単位R’’を含み、この繰り返し単位は、(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って概して統計的に分布している。
官能性PFPEは、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500の数平均分子量を有する。
「数平均分子量」は、ここで以下の式:
Figure 2013514407
(式中、Nは、平均分子量Mを有する分子の数を表す)
で本明細書によって表現される。
官能性PFPEは好ましくは、それらの酸または塩形態での、カルボン酸、ホスホン酸およびスルホン酸基から選択される少なくとも1つの官能基を含む。
官能性PFPEはより好ましくは、ここで以下の式(XII):
−(CFWp1−O−R−(CFWp2−T (XII)
[式中、
− Rは、官能性PFPEの数平均分子量が少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるように、上で定義されたような、(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]であり;
− 互いに等しいかまたは異なる、TおよびTは、
i)それらの酸または塩形態での、カルボン酸、ホスホン酸およびスルホン酸基から選択される官能性末端基、ならびに
ii)フッ素原子、塩素原子および、1個以上の塩素原子を任意選択的に含むC〜C(パー)フルオロアルキル基から選択される非官能性末端基
から選択され、
ただし、TおよびTの少なくとも1つは、上に定義されたような官能性末端基であり;
− 互いに等しいかまたは異なる、WおよびWは独立して、フッ素原子または−CF基を表し;
− 互いに等しいかまたは異なる、pおよびpは独立して、1〜3に含まれる整数であり、Wおよび/またはWが−CF基であるときは好ましくは1に等しい]
に従う。
水相は好ましくは、上記のような式(XII)(式中、TおよびTは両方とも上に定義されたような官能性末端基である)に従う少なくとも1つの官能性PFPE(二官能性PFPE)を含む。
好適な二官能性PFPEの非限定的な例としては、とりわけ、ここで以下の式(XIII):
OOC−CFW−O−R−CFW−COOX (XIII)
[式中、
− Rは、二官能性PFPEの数平均分子量が少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるように上に定義されたような(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]であり;
− 互いに等しいかまたは異なる、WおよびWは、上に定義されたものと同じ意味を有し;
− 互いに等しいかまたは異なる、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である]
に従うものが挙げられる。
より好ましい水相は、ここで以下の式(XIV):
OOC−CF−O−(CFn’(CFCFO)m’−CF−COOX (XIV)
[式中、n’およびm’は独立して、二官能性PFPEの数平均分子量が少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるように0より大きい整数であり、繰り返し単位は、パーフルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って概して統計的に分布しており、Xは上に定義されたような意味を有する]
に従う少なくとも1つの二官能性PFPEを含む。
官能性パーフルオロポリエーテルは、0.001〜0.3g/lの量で水相中に存在する。
好ましくは、官能性PFPEは、水相中に0.001〜0.15g/lの、好ましくは0.001〜0.1g/lの量で存在する。
本出願人は、官能性PFPEが単独では重合中に十分な安定化を提供することができないが、上述の量での上に詳述されるような界面活性剤(FS)への官能性PFPEの添加によって、ポリマー(F)の平均分子量を微調整すること、ならびに同時に高い固体濃度および傑出したコロイド安定性を達成することが有利にも可能であることを意外にも見いだした。
0.001〜0.1g/lの官能性PFPEの濃度を選択することによって、300〜150nmの平均粒径を有するポリマー(F)の分散系を得ることが有利にも可能である。
建築コーティングペイントを調合するのに好適なポリマー(F)分散系、すなわち、250〜300nmの平均粒径の分散系を製造するという目標に向かって、官能性PFPEの量は、0.001〜0.005g/lの範囲で選択されるであろう。
本発明の重合方法は典型的には、開始剤によって開始される。好適な開始剤としては、フッ化ビニリデンのフリーラジカル重合を開始させることについて知られている開始剤のいずれかが挙げられる。
好適な開始剤の非限定的な例としては、とりわけ、無機開始剤および過酸化物開始剤が挙げられる。
無機開始剤の代表的な例としては、とりわけ、過硫酸塩または(過)マンガン酸のアンモニウム−、アルカリ−またはアルカリ土類塩が挙げられる。過硫酸塩開始剤、たとえば、過硫酸アンモニウムはそのままで使用することができ、または還元剤と組み合わせて使用されてもよい。好適な還元剤としては、たとえば、亜硫酸水素ナトリウムまたはメタ重亜硫酸ナトリウムなどの亜硫酸水素塩、たとえば、チオ硫酸アンモニウム、カリウムもしくはナトリウムなどのチオ硫酸塩、ヒドラジン、アゾジカルボン酸塩およびアゾジカルボキシルジアミドが挙げられる。使用されてもよいさらなる還元剤としては、米国特許第5,285,002号明細書(MINNESOTA MINING AND MANUFACTURING CO.)1994年2月8日に開示されているようなホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム(Rongalite)またはフルオロアルキルスルフィネートが挙げられる。還元剤は過硫酸塩の半減時間を典型的には短くする。さらに、たとえば、銅、鉄または銀塩などの金属塩触媒が添加されてもよい。
過酸化物開始剤の代表的な例としては、とりわけ、過酸化水素、過酸化ナトリウムまたはバリウム、たとえば、ジアセチルペルオキシド、ジスクシニルペルオキシド、ジプロピオニルペルオキシド、ジブチリルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−第三ブチルペルオキシド、ベンゾイルアセチルペルオキシド、ジグルタル酸ペルオキシドおよびジラウリルペルオキシドなどのジアシルペルオキシド、ならびにさらなる過酸および、たとえば、アンモニウム、ナトリウムまたはカリウム塩などのそれらの塩が挙げられる。過酸の具体的な例としては、とりわけ、過酢酸が挙げられる。過酸のエステルは同様にうまく使用することができ、それらの例としては、過酢酸第三ブチルおよび過ピバリン酸第三ブチルが挙げられる。
開始剤の量は典型的には、製造されるポリマー(F)の重量に関して0.01重量%〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%の範囲である。
本重合方法は、とりわけ、連鎖移動剤などのその他の材料の存在下に実施されてもよい。本発明の方法の目的に好適な連鎖移動剤の非限定的な例としては、とりわけ、たとえば、1,4−ジヨードパーフルオロブタンなどの、式R(I)(Br)(式中、RはC〜C(パー)フルオロ(クロロ)アルキル基であり、xおよびyは独立して、0〜2の整数であり、(x+y)合計は1〜2に含まれる)の化合物が挙げられる。使用されてもよいさらなる連鎖移動剤としては、とりわけ、たとえば、エタン、プロパンおよびn−ペンタンなどのC〜Cアルカン、たとえば、CCl、CHCl、CHClなどのハロゲン化炭化水素、たとえば、CHF−CF(R134a)などのハイドロフルオロカーボン、たとえば、ジメチルエーテルおよびメチル第三ブチルエーテルなどのエーテルならびに酢酸エチルおよびマロン酸エステルなどのエステルが挙げられる。
本発明の方法は一般に、以下の工程:
a)界面活性剤(FS)および/または(HS)の水溶液を、界面活性剤(FS)のおよび/または水相における所要濃度を達成するように、場合により脱イオン水と組み合わせて、重合反応器中へ供給する工程と;
b)所要量の官能性PFPEを前記水相に加える工程と;
c)連鎖移動剤、安定剤および/またはその他の重合添加剤を水性媒体中へ任意選択的に加える工程と;
d)必要に応じて、その他の共重合可能なモノマーと場合により組み合わせて、フッ化ビニリデンを加える工程と:
d)重合開始剤を加える工程および、任意選択的に、重合中に、追加の量のVDFモノマーおよび/またはコモノマー、開始剤、移動剤をさらに加える工程と;
f)ポリマー(F)分散系を反応器から回収する工程と
を含む。
重合は一般に、少なくとも350psiの、好ましくは少なくとも400psiの、より好ましくは少なくとも500psiの圧力で実施される。
重合は、少なくとも50℃の、好ましくは少なくとも60℃の、より好ましくは少なくとも80℃の温度で実施することができる。
上方温度は、水相が重合条件に維持されるという条件で、特に制限されない。一般に温度は130℃、好ましくは125℃を超えないであろう。
本発明はさらに、上記のような、ポリマー(F)の水性分散系であって、前記水性分散系が少なくとも1つの界面活性剤(FS)、および/または上に詳述されたような1つの界面活性剤(HS)、ならびに上に詳述されたような少なくとも1つの官能性PFPEを含む水性分散系に関する。
本発明の水性分散系は有利には本発明の方法から得られる。
さらに本発明の目的は、ペイントの製造のための、上に詳述されたような、分散系の使用である。
ペイントを調合するために使用されることを目的として、上に詳述されたようなポリマー(F)の水性分散系は一般に、ポリマー(F)の乾燥粉体を得るために凝固させられる。
前記ポリマー(F)は一般に、好適な有機分散媒体、典型的にはポリマー(F)の潜在性または中間溶媒中に分散させられる。
ポリマー(F)用の中間溶媒は、25℃でポリマー(F)を溶解させないかまたは実質的に膨潤させず、その沸点でポリマー(F)を溶媒和し、そして冷却時に、ポリマーを溶媒和形で、すなわち溶液で保持する溶媒である。
ポリマー(F)用の潜在性溶媒は、25℃でポリマー(F)を溶解させないかまたは実質的に膨潤させず、その沸点でポリマー(F)を溶媒和するが、冷却時に、ポリマーが沈澱する溶媒である。
潜在性溶媒および中間溶媒は、単独でまたは混合剤で使用することができる。1つ以上の潜在性溶媒と1つ以上の中間溶媒との混合物を使用することができる。
ポリマー(F)ペイント調合物に好適な中間溶媒は、とりわけブチロラクトン、イソホロンおよびカルビトールアセテートである。
ポリマー(F)ペイント調合物に好適なに好適な潜在性溶媒は、とりわけメチルイソブチルケトン、酢酸n−ブチル、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、ジイソブチルケトン、アセト酢酸エチル、リン酸トリエチル、プロピレンカーボネート、トリアセチン(1,3−ジアセチルオキシプロパン−2−イルアセテートとしても知られる)、フタル酸ジメチル、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコールをベースとするグリコールエーテル、ならびにエチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコールをベースとするグリコールエーテルアセテートである。
エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコールをベースとするグリコールエーテルの非限定的な例は、とりわけエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテルである。
エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコールをベースとするグリコールエーテルアセテートの非限定的な例は、とりわけエチレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートである。
メタノール、ヘキサン、トルエン、エタノールおよびキシレンなどのポリマー(F)用の非溶媒がまた、特殊目的のために、たとえば、ペイントレオロジーを制御するために、特に吹き付け塗装用に潜在性溶媒および/または中間溶媒と組み合わせて使用されてもよい。
典型的には、ポリマー(F)ペイント調合物は、とりわけ、メタクリル樹脂、顔料、充填剤、安定剤などを含む、追加の原料を含むであろう。
本発明は、その目的が本発明の範囲を単に例示するのみで限定を意図しない、以下の実施例に関してここで記載される。
参照により本明細書に援用されるあらゆる特許、特許出願、および刊行物の開示が、それにより用語が不明確な状態となり得る程度まで本出願の説明と矛盾する場合、本説明を優先するものとする。
実施例1:化合物CFCFO−CFCF−O−CF−COOX’(IIIA)、X’=NHを使った一般的な重合手順
典型的な重合ランにおいて、7.57L反応器に、5289gの脱イオン水、X=NHの、界面活性剤(IIIA)の86gの10%w/w水溶液、数平均分子量が約1800であるようなn”およびm”の、式HOOC−CF−O−(CFn”(CFCFO)m”−CF−COOHに従う5.4mgの官能性PFPE(前記官能性PFPEは25℃で水中0.1重量%未満の溶解度を有する)、および4gのワックスを装入した。
反応器を100℃に加熱し、2分間ガス抜きした。温度を122.5℃に上げ、反応器を650psiまでフッ化ビニリデン(VDF)で加圧した。24.4mLの純ジ−第三ブチルペルオキシドを反応器に加えて重合を開始させ、圧力を重合の全体にわたって650psiに維持した。
転化率(2298gの消費モノマー)に達するとすぐに、モノマー供給および撹拌を中断し、反応器を冷却し、ポリマーラテックスを反応器から集めた。
ラテックスを濾過して結果として生じた凝塊を集め、反応器を検査して沈着(すなわち撹拌翼および反応器壁上へくっついたポリマー)の量を測定した。
実施例2:化合物
Figure 2013514407
(X’=NH
を使った一般的な重合手順
典型的な重合ランにおいて、7.57L反応器に、5241gの脱イオン水、X=NHの、界面活性剤(XB)の134gの10%w/w水溶液、5.4mgの実施例1の同じ官能性PFPE、および4gのワックスを装入した。反応器を100℃に加熱し、2分間ガス抜きした。
温度を122.5℃に上げ、反応器を650psiまでフッ化ビニリデン(VDF)で加圧した。24.4mLの純ジ−第三ブチルペルオキシドを反応器に加えて重合を開始させ、圧力を重合の全体にわたって650psiに維持した。
ターゲット転化率(2298gの消費モノマー)に達するとすぐに、モノマー供給および撹拌を中断し、反応器を冷却し、ポリマーラテックスを反応器から集めた。ラテックスを濾過して結果として生じた凝塊を集め、反応器を検査して沈着の量を測定した。
重合ランの結果を、官能性PFPEの不在下に実施された参考ランを含めて、次表にまとめる。
Figure 2013514407
本明細書によって提供されるデータは、界面活性剤(FS)が単独で、ペイント調合物に必要とされるような、100〜300nmの範囲の平均粒径を有するVDFポリマーを提供できないことを十分に実証する。
一方、限られた量の官能性PFPEの添加は、粒径の効率的な調整を可能にした。実施例1−d〜1−fは、界面活性剤(FS)の濃度を変えたときに平均粒径が実質的に同一であることを示す。一方、ラン1−f〜1−gは、官能性PFPEの濃度を変えることによって100〜300nmの平均サイズのVDFポリマー分散系を得る能力を十分に実証する。
Figure 2013514407
比較例3−化合物
Figure 2013514407
’=NHならびに低分子量および高溶解度を有する官能性PFPEを使った重合
実施例2に詳述されるものと同じ手順に従ったが、官能性PFPEとして、数平均分子量が約460であり、そして25℃で水中20重量%超の溶解度を有するようなn”およびm”の、式HNOOC−CF−O−(CFn”(CFCFO)m”−CF−COONHに従う化合物を使用した。前記官能性PFPEをX’=NHの化合物(XB)と組み合わせることによって、効率的に核形成し、分散系を安定化することができなかった。反応器壁上へのポリマーの大量の沈着、低い固形分および極めて大きい粒子がこれらの条件で得られた。結果をここで以下の表3にまとめる。
Figure 2013514407
実施例4:化合物1 オクチル−スルホネートを使った一般重合手順
パドル攪拌機を備えた、7.5リットルのステンレススチール水平反応器に、合計5.375kgの脱イオン水と1−オクタンスルホネートおよび実施例1に使用された同じ官能性PFPEを含有する界面活性剤混合物の水溶液とを、1−オクタンスルホネートの濃度が反応器の水相中で1.2g/Lであり、官能性PFPEの濃度が13mg/Lであるように装入した。さらに、50〜60℃で溶融する4gの炭化水素ワックスを加えた。反応器を密封し、撹拌しながら100℃に加熱し、次に2分間反応器から水蒸気および空気をガス抜きすることによって脱気した。反応器を次に122.5℃に加熱した。反応器圧力を650psig(45バール)にするために十分なフッ化ビニリデンモノマーをシリンダーから導入した。次に21.5mLのジ−第三ブチルペルオキシド(DTBP)を反応器へポンプ送液して重合反応を開始させた。約15分の誘導期の後に、反応器圧力はわずかに低下し、開始を示唆した。フッ化ビニリデンを次に、水とエチレングリコールとを反応器ジャケットに通してポンプ送液することによって反応器温度を122.5℃に維持しながら反応器圧力を650psig(45バール)に維持するために必要に応じて連続的に加えた。合計2298gのフッ化ビニリデンが反応器に供給された、約262分後に、モノマー供給を停止した。収率を最大にするために、反応器圧力が約150psig(約10バール)に低下するまでシステムに反応を続行させた。その時点で、反応器を冷却し、未反応フッ化ビニリデンをガス抜きし、ラテックスを反応器から流し出した。生じたラテックスを、プレ凝固した大きい粒子を除去するために80メッシュ篩を通して篩かけした。さらに、反応器壁を機械的に掃除してあらゆる付着したプレ凝固した大きい粒子を除去した。4.1%の凝固損失(プレ凝固した大きい粒子として回収されたフッ化ビニリデンモノマーの元の2298gの百分率として定義される)が見いだされた。篩にかけられたラテックスはレーザー光散乱によって分析され、262nmの平均ラテックス粒径を有することが分かった。
実施例5:化合物オクチル硫酸ナトリウムを使った一般的な重合手順
反応器の水相中に1.2g/Lでのオクチル硫酸ナトリウム(Cognis製のTexapon 842)と13mg/Lでの実施例1の同じ官能性PFPEとからなる界面活性剤システムを使って、実施例4の重合手順を繰り返した。合計2298gのフッ化ビニリデンが反応器に供給された、約436分後に、モノマー供給を停止し、類似のリアクトダウン手順に従った。生じたラテックスは8.8%の凝固損失および208nmの平均粒径を有することが分かった。
比較例6:いかなる官能性PFPEも添加せずに化合物1 オクチルスルホネートを使った一般的な重合手順
官能性PFPEがまったく添加されずに、反応器の水相中に1.2g/Lの1−オクタンスルホン酸ナトリウムのみからなる界面活性剤システムを使って、実施例4の重合手順に従った。合計1976gのフッ化ビニリデンが反応器に供給された、約274分後に、モノマー供給を停止し、類似のリアクトダウン手順に従った。生じたラテックスは44.8%の凝固損失および481nmの平均粒径を有することが分かった。
比較例7:いかなる官能性PFPEも添加せずに化合物オクチル硫酸ナトリウムを使った一般的な重合手順
反応器の水相中に1.2g/Lのオクチル硫酸ナトリウムのみからなる界面活性剤システムを使って、実施例4の重合手順に従った。合計2298gのフッ化ビニリデンが反応器に供給された、約428分後に、モノマー供給を停止し、類似のリアクトダウン手順に従った。生じたラテックスは36.7%の凝固損失および412nmの平均粒径を有することが分かった。

Claims (14)

  1. フッ化ビニリデン(VDF)熱可塑性ポリマー[ポリマー(F)]の分散系の製造方法であって、
    − 非フッ素化界面活性剤[界面活性剤(HS)]および400未満の分子量を有するフッ素化界面活性剤[界面活性剤(FS)]からなる群から選択される少なくとも1つの界面活性剤と;
    − 少なくとも1つの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]および少なくとも1つの官能基を含む少なくとも1つの官能性(パー)フルオロポリエーテル(官能性PFPE)であって、前記官能性PFPEが少なくとも1000の数平均分子量および25℃で1重量%未満の水への溶解度を有し、
    前記官能性PFPEが0.001〜0.3g/lの量で水相中に存在する官能性PFPEと
    を含む前記水相においてVDFを重合させる工程を含む方法。
  2. 前記界面活性剤が、ここで以下の式(IA):
    −(OCFCFk−1−O−CF−COOX (IA)
    [式中、Rは、1個以上のエーテル酸素原子を任意選択的に含むC〜Cパーフルオロアルキル基であり、kは2または3であり、Xは、一価金属および式NR のアンモニウム基から選択され、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、Rは、水素原子またはC〜Cアルキル基である]
    に従う界面活性剤(FS)である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記界面活性剤(FS)が、ここで以下の式(IIIA):
    CFCFO−CFCF−O−CF−COOX’ (IIIA)
    [式中、X’は、Li、Na、K、NHおよびNRN’ から選択され、ここで、RN’はC〜Cアルキル基である]
    に従う、請求項2に記載の方法。
  4. 前記界面活性剤が、ここで以下の式(IB):
    Figure 2013514407
    [式中、
    − 互いに等しいかまたは異なる、X、XおよびXは独立して、H、Fおよび、1つ以上のカテナリーまたは非カテナリー酸素原子を任意選択的に含む、C〜C(パー)フルオロアルキル基から選択され、
    − Rは二価の過フッ素化C〜C架橋基を表し、
    − Lは結合または二価基を表し、
    − Yは、
    Figure 2013514407
    (式中、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である)
    からなる群から好ましくは選択される、アニオン性官能性を表す]
    に従う界面活性剤(FS)である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記界面活性剤(FS)が、ここで以下の式(IIIB):
    Figure 2013514407
    (式中、X、X、X、RおよびXは、請求項4において定義されたものと同じ意味を有する)
    に従う、請求項4に記載の方法。
  6. 前記界面活性剤(FS)が、ここで以下の式(VIIIB):
    Figure 2013514407
    [式中、
    − Rは、二価の過フッ素化C〜C架橋基を表し;
    − Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基であり;
    − 互いに等しいかまたは異なる、X およびX は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基であり;
    − R は二価のフッ素化基であり;
    − kは1〜3の整数である]
    に従う、請求項4に記載の方法。
  7. 前記界面活性剤(FS)が、ここで以下の式(IXB):
    Figure 2013514407
    [式中、RおよびXは、請求項6において定義されたものと同じ意味を有し、互いに等しいかまたは異なる、X およびX は独立して、フッ素原子、−R’基または−OR’基であり、ここで、R’はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、R はフッ素原子または−CF基であり、kは1〜3の整数である]
    に従う、請求項6に記載の方法。
  8. 前記界面活性剤(FS)が、ここで以下の式(X)および(XI):
    Figure 2013514407
    [式中、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子もしくはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である]
    を有する界面活性剤(FS)からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記界面活性剤が、式:
    FS−E−Y
    [式中、
    − Yは、
    Figure 2013514407
    [式中、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である]
    からなる群から好ましくは選択される、アニオン性官能性であり;
    − Eは、1つ以上のカテナリー酸素原子を場合により含む、C〜C24炭化水素非フッ化二価基であり;
    − RFSは、−ORFS 基、−N(RFS 、または−OAr(RFS 基であり、ここで、それぞれ互いに等しいかまたは異なる、RFS はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、Arは芳香族部分(たとえば、フェニル基)であり、rは1〜3の整数である]
    に従う界面活性剤(FS)である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記界面活性剤(FS)が式:
    FS(CHSO
    [式中、
    − Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子もしくはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基であり;
    − nは4〜20の整数であり;
    − RFSは、−ORFS 基、−N(RFS 、または−OAr(RFS 基であり、ここで、それぞれ互いに等しいかまたは異なる、RFS はC〜Cパーフルオロアルキル基であり、Arは芳香族部分(たとえば、フェニル基)であり、rは1〜3の整数である]
    に従う、請求項9に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つの界面活性剤が、非フッ素化界面活性剤[界面活性剤(HS)]からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記界面活性剤(HS)が、
    − 直鎖C〜C20の1−アルカンスルホネート、直鎖C〜C20の2−アルカンスルホネート、および直鎖C〜C20の1,2−アルカンジスルホネートから好ましくは選択される、アルカンスルホネート;ならびに
    − 直鎖C〜C20の1−アルキルスルフェート、直鎖C〜C20の2−アルキルスルフェート、および直鎖C〜C20の1,2−アルキルジスルフェートから好ましくは選択される、アルキルスルフェート
    からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記官能性PFPEが、ここで以下の式(XII):
    −(CFWp1−O−R−(CFWp2−T (XII)
    [式中、
    − Rは、官能性PFPEの数平均分子量が少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるように(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]であり;
    − 互いに等しいかまたは異なる、TおよびTは、
    i)それらの酸または塩形態での、カルボン酸、ホスホン酸およびスルホン酸基から選択される官能性末端基、ならびに
    ii)フッ素原子、塩素原子および、1個以上の塩素原子を任意選択的に含むC〜C(パー)フルオロアルキル基から選択される非官能性末端基
    から選択され、
    ただし、TおよびTの少なくとも1つは、上に定義されたような官能性末端基であり;
    − 互いに等しいかまたは異なる、WおよびWは独立して、フッ素原子または−CF基を表し;
    − 互いに等しいかまたは異なる、pおよびpは独立して、1〜3に含まれる整数であり、Wおよび/またはWが−CF基であるときは好ましくは1に等しい]
    に従う、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記官能性PFPEが、ここで以下の式(XIV):
    OOC−CF−O−(CFn’(CFCFO)m’−CF−COOX (XIV)
    [式中、n’およびm’は独立して、官能性PFPEの数平均分子量が少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるように0より大きい整数であり、繰り返し単位は、パーフルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って概して統計的に分布しており、互いに等しいかまたは異なる、Xは、水素原子、一価金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’のアンモニウム基であり、ここで、それぞれ等しいかまたは異なる、R’は、水素原子またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である]
    に従う、請求項13に記載の方法。
JP2012543719A 2009-12-18 2010-12-15 フッ化ビニリデンポリマーの分散系の製造方法 Active JP5721741B2 (ja)

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