JP2013514043A - モバイルコミュニケーターを使用可能にするための装置及び方法 - Google Patents

モバイルコミュニケーターを使用可能にするための装置及び方法 Download PDF

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Abstract

開構成と閉構成との間で動作可能であり、閉じた位置にあるときに電気回路を完成し、それによりモバイルコミュニケーターを起動し、モバイルコミュニケーターに機能を提供するように配置されるコンタクトを備えるモバイルコミュニケーターが提供される。本モバイルコミュニケーターは、ディスプレイと、ユーザーに知らせるための通知機構と、ユーザーが複数の宛先入力を入力することを可能にするために構成されるユーザーインターフェースであって、複数の宛先入力は数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせに関連付けられる、ユーザーインターフェースと、ユーザーインターフェースと動作可能に通信し、モバイルコミュニケーターから、宛先入力に対応する宛先への送信を送るように構成される送信機と、送信側デバイスからの送信を受信することができる受信機と、イネーブリングシステムとを備える。さらに、モバイルコミュニケーターは初期デフォルト使用不能状態を含み、その状態では、複数の機能のうちの少なくとも1つが使用不能にされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、包括的には移動通信デバイスを使用するための装置及び方法に関し、より具体的には移動通信デバイスを制御するための装置及び方法に関する。
[関連出願]
本出願は、「Apparatus, System, and Method for Disabling a Mobile Communicator」と題する、2007年8月1日に出願された同時係属の米国特許出願第11/832,432号の一部継続出願であり、かつその米国特許出願に対する優先権を主張し、さらに、その米国特許出願は、「Apparatus for Enabling a Mobile Communicator and Methods
of Using the Same」と題する、2005年5月10日に出願された米国特許出願第10/908,377号、現在、2009年9月15日に発行された米国特許第7,590,405号の一部継続出願であり、いずれも参照によりその全体が本明細書に援用される。
移動携帯電話若しくは無線携帯電話、又は双方向無線機のような他の無線移動通信デバイスは、家又は事務所から外出しているときに通信するための一般的なデバイスになってきた。無線移動通信デバイスは携帯することができ、このためモバイルコミュニケーターはいつでもアクセス可能とすることができるので、無線移動通信デバイスだけに頼る人もいる。携帯電話の使用を制限することが必要な場合がある条件が生じたときでも、携帯電話は、有線電話に課される場合がある使用制限によって制約を受けない場合があるので、無線携帯電話のこのユビキタスな性質は不都合な場合がある。
それゆえ、携帯電話の使用を制限することが必要な場合がある条件が生じたときに、携帯電話の使用を制御することが必要とされている。
本発明の第1の態様は、モバイルコミュニケーター(mobile communicator)であって、コンタクトであって、開構成と閉構成との間で動作可能であり、該コンタクトが閉じた位置にあるときに電気回路を完成し、それにより該モバイルコミュニケーターを起動し、該モバイルコミュニケーターに機能を提供するように配置されるコンタクトと、ディスプレイと、ユーザーに知らせるための通知機構と、ユーザーが複数の宛先入力を入力することを可能にするように構成されるユーザーインターフェースであって、該複数の宛先入力は数字及び文字のアルファニューメリック(alphanumeric)の組み合わせに関連付けられる、ユーザーインターフェースと、前記ユーザーインターフェースと動作可能に通信し、該モバイルコミュニケーターから、前記宛先入力に対応する宛先への送信を送るように構成される送信機と、送信側デバイスからの送信を受信することができる受信機と、イネーブリングシステム(enabling system)とを備え、該モバイルコミュニケーターは初期デフォルト使用不能状態を含み、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、テキストメッセージングインターフェース、画像メッセージングインターフェース、ビデオメッセージングインターフェース、インターネットブラウザー、画像取得器、音声取得器、ビデオ取得器、GPSグラフィカルマップビューワー、ゲームプレーヤー、ビデオプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機、電子ブックリーダー、電子接触ローロデックス(electronic contact rolodex)及び計算機のうちの少なくとも1つが使用不能にされ、前記コンタクトが前記閉じた位置にあり、前記起動する電気回路が完
成するときでも、該モバイルコミュニケーターは前記初期デフォルト使用不能状態のままであり、該モバイルコミュニケーターのハンズフリーモードが起動されるときに、前記イネーブリングシステムのロジックが該モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を使用可能状態に変更するように構成され、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの少なくとも1つが使用可能になる、モバイルコミュニケーターを提供する。
本発明の第2の態様は、モバイルコミュニケーターであって、コンタクトであって、開構成と閉構成との間で動作可能であり、該コンタクトが閉じた位置にあるときに電気回路を完成し、それにより該モバイルコミュニケーターを起動し、該モバイルコミュニケーターに機能を提供するように配置されるコンタクトと、ディスプレイと、ユーザーに知らせるための通知機構と、ユーザーが複数の宛先入力を入力することを可能にするように構成されるユーザーインターフェースであって、該複数の宛先入力は数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせに関連付けられる、ユーザーインターフェースと、前記ユーザーインターフェースと動作可能に通信し、該モバイルコミュニケーターから、前記宛先入力に対応する宛先への送信を送るように構成される送信機と、送信側デバイスからの送信を受信することができる受信機と、イネーブリングシステムとを備え、該モバイルコミュニケーターは初期デフォルト使用不能状態を含み、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、テキストメッセージングインターフェース、画像メッセージングインターフェース、ビデオメッセージングインターフェース、インターネットブラウザー、画像取得器、音声取得器、ビデオ取得器、GPSグラフィカルマップビューワー、ゲームプレーヤー、ビデオプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機、電子ブックリーダー、電子接触ローロデックス及び計算機のうちの少なくとも1つが使用不能にされ、前記コンタクトが前記閉じた位置にあり、前記起動する電気回路が完成するときでも、該モバイルコミュニケーターは前記初期デフォルト使用不能状態のままであり、該モバイルコミュニケーターが信号発生デバイスによる信号を受信するときに、前記イネーブリングシステムのロジックが該モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を使用可能状態に変更するように構成され、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの少なくとも1つが使用可能になる、モバイルコミュニケーターを提供する。
本発明の第3の態様は、モバイルコミュニケーターシステムであって、モバイルコミュニケーターであって、コンタクトであって、開構成と閉構成との間で動作可能であり、該コンタクトが閉じた位置にあるときに電気回路を完成し、それにより該モバイルコミュニケーターを起動し、該モバイルコミュニケーターに機能を提供するように配置されるコンタクトと、ディスプレイと、ユーザーに知らせるための通知機構と、ユーザーが複数の宛先入力を入力することを可能にするように構成されるユーザーインターフェースであって
、該複数の宛先入力は数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせに関連付けられる、ユーザーインターフェースと、前記ユーザーインターフェースと動作可能に通信し、該モバイルコミュニケーターから、前記宛先入力に対応する宛先への送信を送るように構成される送信機と、送信側デバイスからの送信を受信することができる受信機と、イネーブリングシステムとを備え、該モバイルコミュニケーターは初期デフォルト使用不能状態を含み、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、テキストメッセージングインターフェース、画像メッセージングインターフェース、ビデオメッセージングインターフェース、インターネットブラウザー、画像取得器、音声取得器、ビデオ取得器、GPSグラフィカルマップビューワー、ゲームプレーヤー、ビデオプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機、電子ブックリーダー、電子接触ローロデックス及び計算機のうちの少なくとも1つが使用不能にされ、前記コンタクトが前記閉じた位置にあり、前記起動する電気回路が完成するときでも、該モバイルコミュニケーターは前記初期デフォルト使用不能状態のままであり、少なくとも1つの条件が満たされたときに、前記イネーブリングシステムのロジックが該モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を使用可能状態に変更するように構成され、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの少なくとも1つが使用可能になる、モバイルコミュニケーターを備える、モバイルコミュニケーターシステムを提供する。本システムは、前記モバイルコミュニケーターと通信する信号発生デバイスであって、該信号発生デバイスは、信号を発生させて、該信号を前記モバイルコミュニケーターに送信するように構成され、該信号は前記モバイルコミュニケーターの機能を変更する、信号発生デバイスを更に備える。
本発明の実施形態による、キット及びモバイルコミュニケーターを示す図である。 本発明の実施形態による、キット及びモバイルコミュニケーターを使用するための方法の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態による、キット及びモバイルコミュニケーターを使用するための方法の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態による、キット及びモバイルコミュニケーターを使用するための方法の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態による、キット及びモバイルコミュニケーターを使用するための方法の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態による、キット及びモバイルコミュニケーターを使用するための方法の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態による、キット及びモバイルコミュニケーターを使用するための方法の実施形態を示す図である。 本発明のモバイルコミュニケーター装置の一実施形態の図である。 本発明による、モバイルコミュニケーターディセーブリングシステムの一実施形態の図である。 本発明による、モバイルコミュニケーターの位置を特定するための方法の図である。 本発明による、モバイルコミュニケーターの位置を特定するための代替の方法の図である。 本発明による、モバイルコミュニケーター装置内のロジックの図である。 本発明による、モバイルコミュニケーターを使用不能にするための方法の図である。 本発明による、モバイルコミュニケーターを示す図である。 本発明による、ホルスターに取り付けられたモバイルコミュニケーターを示す図である。 本発明による、モバイルコミュニケーターのイネーブリングシステムの自発的な無効化を示す図である。 本発明による、自発的なコマンドに基づいてモバイルコミュニケーターをさらに使用不能にすることを示す図である。 本発明による、モバイルコミュニケーターと通信する信号発生デバイスを示す図である。
移動携帯電話、又は双方向無線機のような他の移動通信デバイスは、家又は事務所から外出しているときに通信するための一般的なデバイスになってきた。移動通信デバイスは携帯することができ、このためいつでもモバイルコミュニケーターの近くにいることができるので、移動通信デバイスだけに頼る人もいる。
第一に、或るユーザーが他の人の近傍において携帯電話からの通話を受信又は送信するときに、これは、他の人が独り静かな環境を楽しむことを邪魔する場合があるので、携帯電話のこのユビキタスな性質は不都合な場合がある。これ以降、「他の人の近傍」は、他の人に聞こえる距離と規定される。
第二に、携帯電話を介して、又は携帯電話の付属カメラ(camera accessory)によって、又は従業員若しくは訪問者が企業秘密若しくは他の機密情報にアクセスすることによって、そのような企業秘密又は機密情報が外部に漏れるのを防ぐことを望む企業にとっても、携帯電話のこのユビキタスな性質は不都合な場合がある。
第三に、安全性に対する懸念という理由からも、携帯電話のこのユビキタスな性質は不都合な場合がある。移動中車両の運転者が車両の運転中に移動通信デバイスを使用する結果として生じるおそれがある移動中車両の事故の件数を減らすために、ニューヨーク州等の数多くの州が、車両の運転中に、移動中車両の運転者が移動通信デバイスを持つことを禁止する法律を制定している。
それゆえ、携帯電話又は他の移動通信デバイスを使用することから生じる、安全上の問題又は他の人の独り静かな環境に対する妨害を回避するために、予防措置を講じることが必要とされている。
移動中車両の運転者が車両の運転中に移動通信デバイスを使用する結果として生じるおそれがある移動中車両の事故の件数を減らすために、ニューヨーク州等の数多くの州が、車両の運転中に、移動中車両の運転者が移動通信デバイスを持つことを禁止する法律を制定している。
それゆえ、携帯電話のようなモバイルコミュニケーターを、送信及び可聴音受信機能680を使用可能にするための或る特定の条件が満たされない限り、送信及び可聴音受信機能680のうちの幾つか又は全てを使用不能状態のままにすることができるように装備することが必要とされている。送信及び可聴音受信機能680の非限定的な例は、メッセージ又は着信を呼出音によって知らせること、着呼/発呼、例えば、モバイルコミュニケー
ター370において電話を受けること及びかけること、カメラのような写真複写機能を使用すること、テキストメッセージング又は電子メールのためのユーザーインターフェースとしてパームパイロットのようなマイクロコンピューター機能を使用すること、電子コミュニケーター及びその組み合わせを含む。
図1は、イネーブリングシステム360を含むキット205又はモバイルコミュニケーター370を示しており、イネーブリングシステム360は、少なくとも1つの条件が満たされた場合にキット205又はモバイルコミュニケーター370を起動するための「スタートスイッチ」203を含み、緊急サービスプロバイダー180への発信はイネーブリングシステム360によっていつでも使用可能にすることができる。代替的には、キット205又はモバイルコミュニケーター370は、スタートスイッチ203を起動することができる場合であっても、少なくとも1つの条件が満たされない場合には、デフォルト使用不能状態410のままにすることができる。イネーブリングシステム360は、コミュニケーターコントローラー350によってユーザーを識別するためのパスワードのような、コミュニケーターコントローラー350に情報を入力するためのキーパッド240、キット205又はモバイルコミュニケーター370の位置を送信するための位置送信機270、キット205又はモバイルコミュニケーター370の地理的位置に関して、点滅光又は可聴音のような警報等の通知を与えるためのロケータービーコン213、緊急サービスプロバイダー180のような緊急サービスプロバイダーを呼び出すための緊急ダイヤラー260、グローバルポジショニングシステム(GPS)受信機210、プライバシー信号アンテナ269を有するプライバシー受信機システム273、音声認識システム230、動き検出器228、マイクロフォン275及びイネーブリング回路250を含むことができる。マイクロフォン275は、音波(複数の場合もあり)を電気信号に変換することができる任意のデバイスとすることができるが、マイクロフォン275は、以下の仕様:100KHz〜10KHz周波数応答;低インピーダンス;ノーマル及びズーム設定;約−66dB±3dB不平衡(ノーマル);−79dB±3dB不平衡(ズーム)の実効出力レベル;80dBまでのマイクロフォン275範囲を有することができる。
マイクロフォン275は、受信した音(複数の場合もあり)を、ワイヤ285を介して、若しくは無線で音声認識システム230に、又はワイヤ277を介して、若しくは無線でプライバシー受信機システム273に与えることができる。プライバシー信号発生器278が、アンテナ274から送信することによって、プライバシー信号を無線でマイクロフォン275に与えることができる。マイクロフォン275は、アンテナ274から無線で受信したプライバシー信号を、ワイヤ277を介して、又は無線でプライバシー受信機システム273に与えることができる。プライバシー信号発生器278は、プライバシー信号を無線でプライバシー受信機システム273に与えることができ、プライバシー信号発生器278のアンテナ274はプライバシー信号を送信することができ、プライバシー信号受信機273のアンテナ269はプライバシー信号を受信することができる。代替的には、プライバシー信号発生器278は、プライバシー信号を、ワイヤ268を介して、又は無線でプライバシー受信機273に与えることができる。イネーブリング回路250は、複数の条件のうちの少なくとも1つを満たすことができる場合には、モバイルコミュニケーター370を使用可能にするロジックを含むことができ、緊急サービスプロバイダー180への発信はイネーブリングシステム360によっていつでも使用可能にすることができる。これ以降、「モバイルコミュニケーター370を使用可能にする」は、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を起動するために、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を稼働させることと規定される。これ以降、「ロジック」は、イエス/ノー決定を含む、分類、比較及び照合のような、イネーブリング回路250又はコンピューター(図示せず)内の論理回路によって実行される非算術演算と規定され、ロジックは、イネーブリング回路250又はコンピューター(図示せず)内に配置することができるコンピューターソフトウエア又はコンピューター
回路によって与えることができる。
「スタートスイッチ」203は、コンタクトクロージャ(contact closure)のような、ワイヤ201を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350内の電気回路を開閉する任意の適切な手段とすることができる。これ以降、コンタクトクロージャは、開く、すなわち、極めて大きな電気抵抗を有することができるか、又は閉じる、すなわち、導電することができる、電気回路内の種々の電気スイッチとすることができる。コンタクトクロージャは、ワイヤ201を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に対してコンタクトクロージャを提供するスタートスイッチ203とすることができ、その電気回路は、コミュニケーターコントローラー350と、ワイヤ225若しくは無線によるイネーブリング回路250、ワイヤ235若しくは無線による緊急ダイヤラー260、又はワイヤ255若しくは無線による位置送信機270のような、イネーブリングシステム360の少なくとも1つの他の構成要素とを含むことができる。代替的には、コンタクトクロージャは、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に対してコンタクトクロージャを提供するイネーブリング回路250とすることができ、その電気回路は、コミュニケーターコントローラー350と、ワイヤ225又は無線によるイネーブリング回路250及びイネーブリング回路250と、ワイヤ200、243、247又は無線によるGPS受信機210、及びワイヤ223又は無線による音声認識システム230、及びワイヤ229又は無線による動き検出器228、及びワイヤ241又は無線によるプライバシー受信機システム273のような、イネーブリングシステム360の少なくとも1つの他の構成要素とを含むことができる。コンタクトクロージャが閉じられるとき、コミュニケーターコントローラー350及びイネーブリング回路250を含むことができる電気回路が完成し、機能を果たすことができる。代替的には、コンタクトクロージャが開いているとき、コミュニケーターコントローラー350及びイネーブリング回路250を含むことができる電気回路は開路であり、機能を果たさない。電気回路が開路であり、機能を果たさないとき、キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680は、デフォルト使用不能状態410のままにすることができる。
本明細書において説明されるキット205又はモバイルコミュニケーター370の実施形態及び方法400、450及び465の実施形態において、少なくとも1つの条件(420〜480)を満たすことができない場合には、データ検索及び非可聴音受信機能685は使用可能状態のままにすることができる。データ検索及び非可聴音受信機能685の非限定的な例は、着信をメッセージとして受信できること、着信メッセージのバイブレータ通知又は光学的通知、ビジュアルページ、電話番号又は他の格納された情報にアクセスすること、個人スケジュール及びその組み合わせを含む。
代替的には、コミュニケーターコントローラー350がスタートスイッチ203又はイネーブリング回路250からコンタクトクロージャを受信した場合には、コミュニケーターコントローラー350は、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用可能状態510の送信及び可聴音受信機能680を駆動することができるので、電気回路が閉じられ、機能を果たすときに、本明細書において説明される方法400、450及び465の場合のように、少なくとも1つの条件(420〜480)を満たすことができる場合には、キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を、デフォルト使用不能状態410から使用可能状態510に変更することができる。コミュニケーターコントローラー350は、ワイヤ690を介して、又は無線で送信及び可聴音受信機能680を駆動することができる。
キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするために満たされなければならない少なくとも1つの条件は、緊急事態が生じていることとすることができ、
緊急事態が生じた場合には、緊急サービスプロバイダー180を呼び出すこと、及び/又は位置送信機270をトリガーすることを可能にすることができる。代替的には、少なくとも1つの条件は、GPS受信機210がGPS信号を受信することとすることができ、GPS信号が受信された場合には、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。
これ以降、GPS受信機210によって受信されるGPS信号は、地球上のキット205又はモバイルコミュニケーター370の経度及び緯度に関して、信号内で地理的な位置情報を与える任意の信号と規定される。そのような信号及び情報は、GPS衛星、携帯電話プロバイダー、又は地球上のキット205又はモバイルコミュニケーター370の位置についての経度及び緯度情報を有する信号の任意の他のプロバイダーのような情報源から入手することができる。
代替的には、少なくとも1つの条件は、モバイルコミュニケーター370が速度≦設定値を有することとすることができ、モバイルコミュニケーターの速度が≦設定値である場合には、モバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。代替的には、少なくとも1つの条件は、ユーザーの音声又はパスワードが認証されることとすることができ、ユーザーの音声若しくは識別音(複数の場合もあり)又はパスワードが認証された場合には、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。ユーザーによって与えられる各音(複数の場合もあり)が、あらかじめプログラミングされるか又は録音されたユーザーの識別音(複数の場合もあり)と基本的に一致すると判断することによって、音声認識システム230はユーザーを認証することができる。代替的には、少なくとも1つの条件は、モバイルコミュニケーター370がプライバシー信号を受信することとすることができ、モバイルコミュニケーター370がプライバシー信号を受信した場合には、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。プライバシー信号は、ブロードキャスト及びページャシステムからの信号、光/赤外線システムからの信号、音響/超音波システムからの信号、2.4GHz、可聴音、非可聴音、及びその組み合わせを含むことができる。
キット205のイネーブリングシステム360は、グローバルポジショニングシステム(GPS)受信機210、プライバシー信号受信機273及びコミュニケーターコントローラー350を含むことができる。GPS受信機210は、GPS信号を増幅するためのGPS信号増幅器190と、GPSプロセッサ220とを含むことができる。GPS信号増幅器190は、GPSアンテナ271を含むことができる。GPS信号増幅器190は、増幅されたGPS信号を、ワイヤ200を介して、又は無線でGPSプロセッサ220に通信することができる。代替的には、増幅されたGPS信号は、例えば、Wi−Fiプロトコルを用いて、GPS信号増幅器190によって無線でGPSプロセッサ220に送信することができる。プライバシー信号受信機273は、マイクロフォン275から、通信ワイヤ277を介して、又は無線でプライバシー信号を受信することができる。プライバシー信号発生器278は、例えば、Wi−Fiプロトコルを用いて、プライバシー信号を無線で発生させることができる。GPSプロセッサ220は、GPS信号増幅器190からの情報を処理して、モバイルコミュニケーター370の速度及び/又は地理的位置を特定することができる。これ以降、「地理的位置」は、地表上の位置を特定することができる経度及び緯度を含む。GPSプロセッサ220は、上記速度及び地理的な位置情報を、ワイヤ247を介して、又は無線でイネーブリング回路250に与えることができる。プライバシー受信機システム273は、プライバシー信号を、ワイヤ243を介して、又は無線でイネーブリング回路250に与えることができる。利用される種々のタイプのプライバシー信号は、ブロードキャスト及びページャシステム、光/赤外線システム、及び音響/超音波システムからの信号とすることができる。代替的には、プライバシー信号は
2.4GHzにおいて動作することができる。
モバイルコミュニケーター370及びキット205の一実施形態では、プライバシー信号を受信しないことによって、限られた使用エリアにおいて、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にする。限られた使用エリアは、劇場、スポーツ競技大会、病院、教会、待合室、ロッカールーム、図書館、温泉、車両、企業秘密又は機密情報を保管するビジネスエリア、企業秘密又は機密専有情報が議論される会議室及びその組み合わせを含むことができる。車両は、航空機、自動車、列車の客車のような、乗客を運ぶ任意の輸送車両とすることができる。しかしながら、限られた使用エリアは、プライバシーがあること、静かであること、又は独りの環境を楽しむことが望まれる場合があり、モバイルコミュニケーター370のキット205の送信及び可聴音受信機能680が邪魔するおそれがある任意のエリアとすることができる。プライバシー信号を受信するために、かつ音声認識のために用いられるキット205又はモバイルコミュニケーター370のマイクロフォン275は、ユーザーが電話をかけるために話しかけることができるマイクロフォン、並びにキット205及びモバイルコミュニケーター370の受信及び送信機能用のマイクロフォンと、同じマイクロフォン275とすることができる。
GPS受信機210は、(例えば、GPSとオートパイロットとの間で用いられるような)GPSプロトコルとして海洋用機器間のデータ通信用の全米海洋電子機器協会(NEMA)標準規格を用いることができる。GPS受信機210は、高い精度及び/又は正確性を要求する他の地理的位置デバイスに対する低コストの代替手段を提供するように設計することができる。GPS受信機210は、アクティブGPSアンテナ271を有するGPS信号増幅器190を有することができる。GPS受信機210は、PC又はナビゲーションシステムに接続するためのRS−232出力を有することができ、概ね100%防水性のポールマウント式の筐体内に封入することができる。NMEA RS232出力は、GPS受信機210のデータ列を翻訳し、処理するために、PCへの容易な接続を提供することができる。GPS213は、以下の精度とすることができる;水平位置、±15m 2D RMS(SAオフ)、速度、0.1m/sec95%(SAオフ)、GPS時刻への1μ秒同期、WASS、±10m 2D RMS。
イネーブリングシステム360は、音声認識システム230と、識別可能又は区別可能な音(複数の場合もあり)を入力するためのマイクロフォン275とを含むことができる。ユーザー識別音(複数の場合もあり)は、ユーザーの音声、又は音叉からの音、音符若しくは音楽クリップ、動物の音、若しくはユーザーが識別されることを望むことができる任意の音のような、ユーザー識別音又は周波数とすることができる。ユーザー識別音(複数の場合もあり)は、音声認識システム230によって録音されており、音声認識システム230によって認証されることになるユーザーによって提供される識別音と比較することができる音を有する、犬笛のような、人間の耳の範囲外にある高周波数音又は低周波数音のような、人間が聞き取ることができない音とすることができる。これ以降、音声認識システム230によって識別されることになるユーザーによって与えられる識別音(複数の場合もあり)と録音されたユーザー識別音(複数の場合もあり)とを比較することは、音声認識システム230がキット205又はモバイルコミュニケーター370のユーザーを「認識する」か、又は「認証する」ことができるプロセスの第1のステップである。そのプロセスの第2のステップは、識別音(複数の場合もあり)が、あらかじめプログラミングされるか、又はあらかじめ録音された識別音(複数の場合もあり)と一致するか、又は基本的に同じとすることができるか否かを判断することとすることができる。比較及び照合ステップは、周波数、音高、音量、及び音符、言葉の音節間の間隔等を含む、識別音(複数の場合もあり)の特徴を比較し、照合することができる。キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にするために満たされるべき少なくとも1つの条件は、認証されることになるユーザーによって与えられる
識別音(複数の場合もあり)の比較が、音声認識システム230によって、音声認識システム230内にあらかじめプログラミングされるか又は録音された識別音(複数の場合もあり)と基本的に同じであるか、又は基本的に一致すると判断されることとすることができる。これ以降、ユーザー識別音(複数の場合もあり)は、音声認識システム230によって認識可能な音を有する、ユーザーの音声、又は音叉からの音若しくは犬笛のような非可聴音のような識別音又は周波数を含む。マイクロフォン275は、ワイヤ285を介して、又は無線で音声認識システム230にユーザー識別音(複数の場合もあり)又はパスワードを与えることができ、音声認識システム230は、ユーザーの音声が認識されたか、又は認証されたことを、ワイヤ223を介して、又は無線でイネーブリング回路250に与えるか、又はシグナリングすることができる。
音声認識システム230は、ユーザーがマイクロフォン275に与えるユーザー識別音(複数の場合もあり)を認証することによって、ユーザー認証条件が満たされたことを判断することができる。「認証する」又は「認証」は、音声認識システム230がユーザーの音声又は音(複数の場合もあり)を認識して識別する、すなわち、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360に対して認証するように、ユーザー識別音(複数の場合もあり)と、音声認識システム230内に録音されているか又はあらかじめプログラミングされた、本物の又は実際のユーザー識別音(複数の場合もあり)とを比較することによって、ユーザーがマイクロフォン275に与えるユーザー識別音(複数の場合もあり)の信憑性又は同一性を判断することと規定される。キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にするために満たされるべき少なくとも1つの条件は、ユーザーの音声が認証されることとすることができる。緊急サービスプロバイダーにユーザーの識別情報を与え、ロケータービーコンをトリガーするために満たされるべき少なくとも1つの条件は、認証されたパスワード又は認証された音声を入力することとすることができる。
イネーブリング回路250は、認証を指示する信号を、ワイヤ223を介して、又は無線で音声認識システム230から受信することができる。音声認識システム230は、ユーザー識別音声又はユーザー識別音(複数の場合もあり)の周波数を、ワイヤ285を介して、又は無線でマイクロフォン275から受信することができる。
モバイルコミュニケーター370から電話をかける、又は発信するユーザーを、音声認識システム230によって認証することができる。人間の耳で聞き取れる音又は人間の耳では聞き取れない音を含む(including)、ユーザーによって与えられる音(複数の場合もあり)の周波数パターンが、音声認識システム230内にあらかじめプログラミングされるか又は録音することができるユーザー識別音(複数の場合もあり)のあらかじめプログラミングされるか又は録音された周波数パターンと一致するか、又は基本的に同じであると判断することによって、音声認識システム230はユーザーを認証することができる。
音声認識システム273によって認証されると、アドレスブック483内のような、イネーブリングシステム360内にあらかじめプログラミングされるか又は録音された、呼び出されることになる人の名前を話すか、又は言葉に表すことによって、ユーザーはキット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。したがって、人の名前、又はニックネームのような、その人の名前に添付される、あらかじめプログラミングされるか又は録音された任意の他のタグを話すか、又は言葉に表すことによって、ユーザーはアドレスブック483内の人の電話番号に電話をかけることができる。アドレスブック483は、認証されたユーザーによってアドレスブック483から呼び出すためのあらかじめプログラミングされるか又は録音された名前を、ワイヤ485を介して、又は無線で与えることができる。
本発明の実施形態を用いて、緊急サービスを受けるために緊急サービスプロバイダー180に電話をかけるユーザーの身元を通信することができる。例えば、認証されたパスワード又は認証された音声をキット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360に与えることによって、許可されたユーザーが緊急サービスプロバイダー180に身元を明らかにすることができる。認証されたパスワード又は認証された音声若しくは認証された音(複数の場合もあり)をキット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360に与えることによって、緊急ダイヤラー260及びロケータービーコン213をトリガーすることができる。音声認識システム230によって認証するためにユーザー識別音(複数の場合もあり)又は口頭によるパスワードを入力するために、かつプライバシー信号を入力するために用いられるモバイルコミュニケーター370のマイクロフォン275は、電話をかけるために用いられるのと同じマイクロフォンとすることができる。本発明者は、電話をかけるために、かつ音声認識システム230によって認証するためのユーザー識別音(複数の場合もあり)、若しくは口頭によるパスワードを入力するために、又はプライバシー受信機システム273を満たすためのプライバシー信号を入力するために同じマイクロフォン275を使用することによって、音声認識システム230又はプライバシー受信機システム273をバイパスする方法が不可能になる場合があることに気がついている。例えば、音声認識システム230によって認証するためのユーザー識別音(複数の場合もあり)若しくは口頭によるパスワードを、又はプライバシー受信機システム273を満たすためのプライバシー信号を受信できないように、音声認識システム273又はプライバシー受信機システム273を遮断することになれば、マイクロフォン275がユーザーの音声メッセージを受信しないことになり、それにより、電話をかけるためにマイクロフォン275を使用することができなくなるか、又は禁止されることになる。
イネーブリング回路250は、認証された音声がコミュニケーターコントローラー350を起動することができ、結果として、モバイルコミュニケーター370の着信/発信を可能にし、かつ緊急サービスプロバイダー180を呼び出すこと、911のような他の緊急電話番号を呼び出すこと、及び/又はロケータービーコン213をトリガーすることを含む、他の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にするような通り/止まり(go/no go)論理を与えることができる。代替的には、コミュニケーターコントローラー370は、キーパッド240を用いて、パスワード若しくは個人識別番号(PIN)、又は数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせを与えることによって起動することができる。
代替的には、音声認識システム230はWi−Fi受信機を備えることができ、それにより、音声認識システム230は、Wi−Fiプロトコル及びWi−Fi送信機を用いて、マイクロフォン275からのユーザー識別音声又はユーザー識別音の周波数を、無線伝送を介して受信できるようにすることができる。これ以降、「Wi−Fi」はワイヤレス・フィデリティを指しており、802.11b、802.11a、デュアルバンド等の任意のタイプの802.11ネットワークを参照するときに包括的に使用することを意図している。この用語は、Wi−Fiアライアンスによって広められた。
Wi−Fiアライアンスによって「Wi−Fi Certified」(登録商標)として試験され認可を受けた任意の製品は、異なる製造業者から市販される場合であっても、相互運用可能であると認定される。「Wi−Fi Certified」製品を有するユーザーは、同じく認定された任意の他のブランドのクライアントハードウェアを有する任意のブランドのアクセスポイントを用いることができる。しかしながら、通常、同じ無線周波数(例えば、802.11b若しくは11gの場合に2.4GHz、又は802.11aの場合に5GHz)を用いる任意のWi−Fi製品は、「Wi−Fi Certi
fied」でない場合でも、任意の他の製品とともに良好に機能するであろう。
IEEE802.3の代わりに「イーサネット」が使用されるのと同じように、以前は、用語「Wi−Fi」は、2.4GHz 802.11b標準規格の代わりにのみ使用された。アライアンスは、無線LAN相互運用性についての混乱に歯止めをかけるために、その用語の包括的な使用を拡張した。
イネーブリング回路250は、イネーブリングシステム360がモバイルコミュニケーター370を使用可能にできるように、或る特定の条件が満たされたことを問い合わせるロジックを含むことができる。イネーブリング回路250は、特定の条件が満たされたことに関する問い合わせに対する応答が「Yes(肯定)」であるとき、ワイヤ225を介して、又は無線で、イネーブリング回路250とコミュニケーターコントローラー350との間の電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路によって、コミュニケーターコントローラー350が、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用可能状態510の送信及び可聴音受信機能680を駆動することができるようになる。一方、特定の条件が満たされたことに関する問い合わせに対する応答が「No(否定)」であるとき、コミュニケーターコントローラー350にコンタクトクロージャが与えられない場合がある。コミュニケーターコントローラー350がイネーブリング回路250からコンタクトクロージャを受信することができるとき、すなわち、或る特定の条件が満たされたとき、コミュニケーターコントローラー350は、或る特定の使用可能状態510の送信及び可聴音受信機能680を、ワイヤ690を介して、若しくは無線で駆動することもできるし、又はモバイルコミュニケーター370の非可聴音又は抑圧受信及び送信機能685を、ワイヤ687を介して、若しくは無線で駆動することもできる。使用可能状態510の送信及び可聴音受信機能680は、メッセージ又は着信を呼出音によって知らせること、着呼/発呼、例えば、モバイルコミュニケーター370において電話を受けること、及びかけること、並びにその組み合わせを含む。使用可能状態510の非可聴音又は抑圧受信及び送信機能685は、バイブレータ通知、カメラ、パームパイロット、テキストメッセージング、メッセージ受信及び記憶、インターネット接続、サイレントモード、高周波数部分のような送信周波数の一部を選択的に抑圧又は減衰させること、抑圧された出力の代わりにビデオ又は音声出力を用いること、及びそれらの組み合わせを含む。
イネーブリングシステム360は、ワイヤ245を介してコミュニケーターコントローラー350に情報を入力するためのキーパッド240を含むことができる。代替的には、キーパッド240は、無線でコミュニケーターコントローラー350に情報を入力することができる。
キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための少なくとも1つの条件が満たされたときに、キット205又はモバイルコミュニケーター370は、ハンズフリー通話のために使用可能にすることができる。ハンズフリー通話の目的は、スタートスイッチ203を起動する場合のように、キット205又はモバイルコミュニケーター370を操作するためにユーザーが両手を使えないときに、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用できるようにすることである。これ以降、「ハンズフリー通話」又は「ハンズフリー操作」は、呼び出されることになる人のあらかじめプログラミングされている名前又は電話番号をユーザーがアドレスブック483から検索できるようにすることと規定される。ユーザーは、アドレスブック483内のような、イネーブリングシステム360内にあらかじめプログラミングされるか又は録音された名前を話すか、又は言葉に表すことによって、キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。したがって、ユーザーは、人の名前、又はニックネームのような、その人の名前に添付される、あらかじめプログラ
ミングされるか又は録音された任意の他のタグを話すか、又は言葉に表すことによって、その名前及び電話番号がアドレスブック483内に格納されている場合がある人の電話番号に電話をかけることができる。認証されたユーザーがアドレスブック483から呼び出すために、アドレスブック483はあらかじめプログラミングされるか又は録音された名前を、ワイヤ485を介して、又は無線で与えることができる。
コミュニケーターコントローラー350は、音声起動の緊急ダイヤラー260及び/又は位置送信機270を駆動することもできる。緊急ダイヤラー260及び/又は位置送信機270を稼働させるために、ユーザーは単に、単語又はフレーズのような所定の助けの要請を話すか又は言葉に表すだけでよく、例えば、マイクロフォン275に「助けて」と話しかけるか、又はキーパッド240を介してコミュニケーターコントローラー350に単語「助けて」を入力するだけでよい。単に単語又はフレーズのような所定の助けの要請を話すか、又は言葉に表すこと、例えば、マイクロフォン275に「助けて」と話しかけることによって、コミュニケーターコントローラー350は、キット205又はモバイルコミュニケーター370を駆動して、緊急サービスプロバイダー180を呼び出すことができ、かつ/又はユーザーがマイクロフォン275に所定の単語若しくはフレーズを話しかけたか、若しくはキーパッド240を介してコミュニケーターコントローラー350に単語若しくはフレーズを入力した時点を位置送信機270に通知することができる。
助けを求めるために緊急サービスプロバイダー180にそのような通話をする理由は、ハイキングのときにユーザーが道に迷い、安全な休憩場所を見つけるために誘導を必要とする場合、予期しない天候のために救助を必要とする場合、又は日が暮れないうちに安全な場所に戻る時間がない場合のような、任意の支援の要請を含むことができる。代替的には、ユーザーは、医学的な緊急事態のような緊急事態、又はユーザーの安全に対する脅威に起因した緊急事態を経験している場合もある。
コミュニケーターコントローラー350は、例えば、合衆国では911に自動的にダイヤルし、キット205又はモバイルコミュニケーター370の位置を緊急サービスプロバイダー180に送信するために、緊急ダイヤラー260及び位置送信機270を駆動することができる。緊急ダイヤラー260は、ワイヤ270を介して、又は無線で緊急サービスプロバイダー180と通信することができる。位置送信機270は、ワイヤ265を介して、又は無線で緊急サービスプロバイダー180と通信することができる。緊急サービスプロバイダー180への発信は、位置送信機270をトリガーすることができる。位置送信機270は、緊急サービスプロバイダー180のような、携帯電話信号プロバイダーによって起動することができ、結果として、ロケータービーコン213がロケーター信号を放射する。代替的には、イネーブリングシステム360は、あらかじめプログラミングされたコマンド及び適切に指定された電話番号、例えば、「助けて、911」又は「自宅へ電話、XXX−XXXX」又は「緊急サービスプロバイダーに電話、911」又は「警察、XXX−XXXX」又は「緊急、911」を含むことができ、それにより、イネーブリングシステム360は、指定された電話番号所有者と通信するために、可聴音受信及び送信機能680及びデータ検索及び非可聴音受信機能685を含む、モバイルコミュニケーター370の全ての機能を使用可能にすることができ、かつ位置送信機270をトリガーすることができ、それにより、ユーザーがコマンドをマイクロフォン275に話す場合には、イネーブリング回路250のyes/no論理を適用することによって、ユーザーが、条件420〜480が満たされたか否かを判断するのを不要にすることができる。そのコマンドは、音声認識システム273によって認識することができるユーザー識別音(複数の場合もあり)若しくは口頭によるパスワードとすることもできるし、キーパッド240を介してコミュニケーターコントローラー350に入力される書かれたコマンド又はパスワードとすることもでき、そのコマンドが、あらかじめプログラミングされるか又は記録されたコマンドと基本的に同じであるか、又は一致すると判断された場合には、イネ
ーブリング回路250はコミュニケーションコントローラー350を起動して、緊急ダイヤラー260及び/又は位置送信機270をトリガーすることを含む、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。位置送信機270は、ワイヤ276を介して、又は無線でロケータービーコン213と通信することができる。
緊急サービスプロバイダー180に電話をかけるユーザーの音声又は識別音(複数の場合もあり)が音声認識システム230によって認証されたとき、コミュニケーターコントローラー350は、緊急ダイヤラー260及び位置送信機270も駆動することができる。音声認識システム230は、本明細書において説明されるユーザー識別音(複数の場合もあり)を認識することができる。モバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にするための少なくとも1つの条件を満たすには、音声認識若しくは音(複数の場合もあり)認識又はパスワード認識によって、ユーザーの音声を認証することが必要とされる場合がある。キーパッド240によるパスワードの入力、又は音声認識システム230による認識は、緊急サービスプロバイダー180にユーザーの識別情報を与え、ロケータービーコン213を使用可能にすることができる。
位置送信機270を駆動するコミュニケーターコントローラー350に注目すると、モバイルコミュニケーター370を紛失したか若しくは置き忘れた可能性があるか、又は見あたらない場合に、モバイルコミュニケーター370を見つけるために、ユーザーがロケータービーコン213を起動することが必要になる場合がある。代替的には、キット205又はモバイルコミュニケーター370を紛失したか又は盗難された可能性があるとき、ユーザーはこれを任意のサービスプロバイダー又は緊急サービスプロバイダー180に報告することができ、そのサービスプロバイダー又は緊急サービスプロバイダー180によってキット205又はモバイルコミュニケーター370に特定の信号を送信することができ、それにより、電話を取り戻すことができるように、位置送信機270を起動してGPS受信機210によって与えられる位置を送信させることができる。
一実施形態では、ユーザーはモバイルコミュニケーター370に電話をかけ、コミュニケーターコントローラー250に位置送信機270及び/又はロケータービーコン213をトリガーさせるように、イネーブリングシステム360のイネーブリング回路250に指示することができる。イネーブリングシステムは、ユーザーに、音声若しくは音又はパスワードによる認証を要求することができる。音声若しくは音又はパスワード認証を用いて位置送信機270及び/又はロケータービーコン213をトリガーするときに、マイクロフォン275からの受信と干渉するおそれがある背景雑音からの干渉がある場合には、パスワードのような、キーパッド240からの入力によって、位置送信機270及び/又はロケータービーコン213をトリガーすることができる。
市販の携帯電話のようなキット205又はモバイルコミュニケーター370にイネーブリングシステム360を追加することは、改善された機能を有する安価な改良とすることができ、容易に実施することができる。今日の課題は、不適切な携帯電話使用が表す安全性及びプライバシーに関する課題に対処するために、何かを行なう必要があることではなく、それを行う方法である。これらの安全性及びプライバシーの課題に対する1つの解決策は、携帯電話が安全性又はプライバシーを脅かすときはいつでも、該携帯電話を使用不能にするように要求する法律を制定することである。先行技術において開示される通信デバイスは複雑で、費用がかかる場合があり、そのため、それらの通信デバイスを用いて、これらの法律制定の目的を果たすには、一般集団に課すことになる苦難に起因して、政治的に実用的ではない。緊急時の使用に関して、及びモバイルコミュニケーター370を紛失したか又は盗難された可能性がある場合に許可されずに使用又は悪用されることから所有者を保護することに関して改善されていることとともに、このデバイスが低コストであ
り、かつ簡単であることが、そのような必要とされる法律制定を実現可能にする。
モバイルコミュニケーター370の使用が安全でないか、又は傍観者の個人のプライバシーへの侵害となる可能性があるとき、イネーブリングシステム360がデフォルト状態を有効にして、それによってモバイルコミュニケーター370の或る特定の機能を使用不能にすることができるように、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360を設計することができる。デフォルト状態及びその動作を有効にすることは、健康リスク、又は他のタイプの通信への侵害を引き起こす可能性がある無線又は他の信号伝送の発生を必要としない。
イネーブリングシステム360を有するキット205又はモバイルコミュニケーター370は、電話を使用不能にするために受信されることになる或るタイプのディセーブリング信号(disabling signal)に依存する携帯電話よりも優れた改良となる場合がある。そのような携帯電話は、開発された遮断システム又は他の予備手段にかけられる場合があり、ディセーブリング信号を必要とするので、結果として携帯電話が機能したままになり、そのような信号が伝わらないようにすることによって、そのような携帯電話は使用可能なままになる可能性がある。対照的に、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360は、グローバルポジショニングシステム(GPS)信号を受信すること、又はプライバシー信号を受信することのような、或る特定の要求された条件を満たすことができない場合には、デフォルト使用不能状態を有効にすることができる。それゆえ、モバイルコミュニケーター370の使用可能状態を有効にするイネーブリングシステム360は、モバイルコミュニケーター370においてGPS信号又はプライバシー信号を遮断することによってデフォルト使用不能状態を有効にするので、開発された遮断システム又は他の予備手段にかけられなくてもよい。
イネーブリングシステム360の機能が信号受信を妨害することも信号受信を妨害する可能性がある条件を引き起こすことも決してない。それどころか、イネーブリングシステム360は、GPS受信機210がGPS信号を受信するように要求する場合がある。さらに、イネーブリングシステム360は、モバイルコミュニケーター370の発呼/着呼及び/又は他の機能を使用可能にするために、音声、パスワード又は音(複数の場合もあり)も必要とする場合がある。イネーブリングシステム360は、GPSプロセッサ220及びイネーブリング回路250によってGPS信号が受信されない場合には、不適切であるか又は安全でないとみなされる特定の機能を使用不能にすることができる。それゆえ、モバイルコミュニケーター370の使用可能状態を有効にするイネーブリングシステム360は、モバイルコミュニケーター370内のマイクロフォン275を遮断することによってデフォルト使用不能状態を有効にすることができるので、マイクロフォン275を使用不能にするような遮断システム、又は他の予備手段に依存しなくてもよい。
今のところ、使用不能にされるセキュリティ要件を満たすことに頼るコミュニケーターを紛失すると、結果として、所有者が、上記で詳述された不正使用のリスクに晒される場合がある。本発明のモバイルコミュニケーター370は、利便性に、又は直ちに緊急通話をかける能力に悪影響を及ぼすことなく、そのリスクを回避することができる。
緊急事態の状況下で、本発明のモバイルコミュニケーター370は、緊急事態に起因する操作者の誤りの可能性を小さくするだけでなく、GPS受信機210がモバイルコミュニケーター370の地理的位置を与えることができるので、緊急通話の発信場所を特定する方法も提供する。イネーブリングシステム360を有するキット205又はモバイルコミュニケーター370は、間違った場所に救急隊員を配置するリスクを下げることができ、また、助けを必要としている人が、身体的に行動能力を奪われているか、又は危険に晒されていることに起因して通話を開始することしかできない場合であっても、助けが必要
とされている場所に救急隊員を直ちに配置できるようにするので、イネーブリングシステム360を有しない携帯電話よりも大きく改良することができる。この手法は、本発明のイネーブリングシステム360を備えていない携帯電話よりも優れた著しい改良を提供する。GPS信号又は非可聴音(複数の場合もあり)の欠如に起因して、キット205又はモバイルコミュニケーター370がデフォルト使用不能状態410のままになることは決してない。緊急事態の状況下で、キット205又はモバイルコミュニケーター370は、本発明のイネーブリングシステム360を備えない携帯電話で起こり得るような、漂遊信号が生じる心配がない、又はキット205又はモバイルコミュニケーター370が意図せずに使用不能になることのない、可聴音受信及び送信機能680を有することができる。緊急事態の状況下で、時間が最も重要である場合に、ボタンを押下しようと試みる必要がないので、結果として時間の節約になるだけでなく、パニックに起因する間違いもなくなるであろう。
図2は、キット205、モバイルコミュニケーター370又は類似の通信デバイスを使用可能にするために、イネーブリングシステム360を用いてモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための方法400の実施形態を示す。方法400のステップ650において、GPS信号がGPS受信機210によって受信されたという通知を、接続ワイヤ247を介して、又は無線でイネーブリング回路250に送信することができ、GPSプロセッサ220は、GPS信号を、接続ワイヤ200を介して、又は無線でGPS信号増幅器190から受信している場合がある。代替的には、GPS信号増幅器190によってGPS信号が受信されたという通知は、GPS信号増幅器190によって、ワイヤ243を介して、又は無線でイネーブリング回路250に送信することもできる。GPSプロセッサ220からのGPS信号は、デジタル又はアナログとすることができる。方法400のステップ650において、GPS信号の受信は、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための少なくとも1つの条件420とすることができ、イネーブリングシステム360によって、緊急サービスプロバイダー180への発信はいつでも可能にされる。イネーブリング回路250は、イネーブリング回路250内の電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることによって、キット205又はモバイルコミュニケーター370から緊急サービスプロバイダー180への通話を使用可能にすることができ、その電気回路によって、GPS信号が受信されたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知することができる。コミュニケーターコントローラー350は、緊急ダイヤラー260を使用可能にし、緊急サービスプロバイダー180に電話をかけることができる。
方法400のステップ660において、少なくとも1つの条件、例えば、緊急事態が生じているという条件が満たされた場合には、ユーザーはキット205又はモバイルコミュニケーター370上のスタートスイッチ203を起動することができ、それにより、緊急サービスプロバイダー180、及び/又はキット205若しくはモバイルコミュニケーター370の位置送信機270への通話を使用可能にすることができる。ステップ660において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360のイネーブリング回路250のロジックが、「緊急事態が生じているか?」を尋ねる(430)。緊急条件430が満たされている、例えば、ユーザーがマイクロフォン275に、「助けて」のような単語又はコマンドを話すか、又はキーパッド240を介してメッセージ「緊急」を入力した場合には、そのような単語若しくはコマンド又は入力は、緊急事態が生じているという少なくとも1つの条件、すなわち、方法400のステップ590の場合のように少なくとも1つの条件を満たすので、ユーザーは、キット205又はモバイルコミュニケーター370の状態を、ステップ660「開始」の場合のような初期デフォルト使用不能状態410から、911使用可能及びロケータートリガー状態450(911 Enabled & Locator Triggered state)に変更可能とすることができる。これ以降、あらかじめプログラミングされた単語、例えば、「助けて」、若しくはフレーズ、例えば
、「緊急事態が生じている」若しくは「助けがほしい」をユーザーがマイクロフォン275に叫ぶこと若しくは話すこと、又はあらかじめプログラミングされた単語若しくはフレーズを、キーパッド240を介してコミュニケーターコントローラー370に入力することは、緊急事態が生じていることを意味することができ、緊急事態が生じているという条件を満たす。ステップ590において、イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路によって、イネーブリング回路250は、緊急事態が生じていることを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。その後、コミュニケーターコントローラー350は、緊急ダイヤラー260をトリガーして911を呼び出し、位置送信機270をトリガーしてロケータービーコン213(Locator Beacon)をトリガーすることができる。
以下に説明される方法400、450及び465において、スタートスイッチ203は、コンタクトクロージャとすることができ、ワイヤ201を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350にコンタクトクロージャを与え、コミュニケーターコントローラー350と、ワイヤ225若しくは無線によるイネーブリング回路250、ワイヤ235若しくは無線による緊急ダイヤラー260、又はワイヤ255若しくは無線による位置送信機270のような、イネーブリングシステム360の少なくとも1つの他の構成要素とを含むことができる電気回路を完成する。電気回路を完成することによって、特定の条件420、430、440、450、460及び480(420〜480)を満たすことができるのに応じて、コミュニケーターコントローラー350はキット205又はモバイルコミュニケーター370の状態をデフォルト使用不能状態410から使用可能状態510に変更することを可能にすることができ、かつキット205又はモバイルコミュニケーター370の受信機能又は送信機能を駆動することを可能にすることができる。モバイルコミュニケーター370のための条件420〜480が満たされたことを、495、515、525、570、575、580、590、600、707、775、790、795、797、807、875、895及び897の場合のように、イネーブリングシステム360のイネーブリング回路250内に含まれるロジックによって、「Yes」、すなわち、条件が満たされたとして、周期的に確認することができる。代替的には、モバイルコミュニケーター370のための条件420〜480を満たさないことを、490、500、510、520、530、700、730、790、800、830及び890の場合のように、イネーブリングシステム360のイネーブリング回路250内に含まれるロジックによって、「No」、すなわち、条件が満たされなかったとして、周期的に確認することができる。質問に対する応答495、515、525、570、575、580、590、600、707、775、790、795、797、807、875、895及び897、並びに490、500、510、520、530、700、730、790、800、830及び890は、イネーブリング回路250によって、接続ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に周期的に与えることができる。これ以降、イネーブリング回路250が、質問に対する応答495、515、525、570、575、580、590、600、707、775、790、795、797、807、875、895及び897、並びに490、500、510、520、530、700、730、790、800、830及び890にたどり着くプロセスは、イネーブリング回路ロジックである。イネーブリング回路ロジックの一例は、以下の方法400、450及び465の実施形態の場合のように、モバイルコミュニケーター370のための条件420〜480が存在することを周期的に確認することである。これ以降、「周期的に」は、「所定の頻度において」を意味する。以下の方法400、450及び465の実施形態では、条件420〜480を問い合わせる質問に対する応答が「Yes」である場合には、ステップ495、515、525、570、575、580、590、600、707、775、790、795、797、807、875、895及び897の場合のように、モバイルコミュニケーター370の状態は使用可能状態510になることができる。代替的には、条件420〜480を問い合わせる質問に対する応答が「No」である場
合には、ステップ490、500、510、520、530、700、730、790、800、830及び890の場合のように、モバイルコミュニケーター370はデフォルト使用不能状態410になることができる。条件420〜480が満たされたことを周期的に問い合わせることによって、その期間の時間の長さに応じて、モバイルコミュニケーター370は、状態510と410とを交互に繰り返すことができるようになる。方法400、450及び465の実施形態において、イネーブリング回路250は、約1秒から約1分の周期で、条件420〜480が満たされたことを周期的に問い合わせることができる。方法400、450及び465において、イネーブリング回路250は、約0.01秒から約0.1分の周期で、条件420〜480が満たされたことを周期的に問い合わせることができる。方法400、450及び465において、イネーブリング回路250は、約0.001秒から約0.01分の周期で、条件420〜480が満たされたことを周期的に問い合わせることができる。
方法400において、方法400のステップ500の場合のように、緊急事態が生じていないことを確認できた場合には、キット205又はモバイルコミュニケーター370を初期デフォルト使用不能状態410から使用可能状態510に変更することは、条件420、すなわち、「GPS信号が受信されたか?」という条件によることができる。これ以降、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることは、モバイルコミュニケーター370をデフォルト使用不能状態から使用可能状態に変更することと同じである。方法400のステップ650において、GPS信号増幅器190によってGPS信号が受信された。ステップ650において、GPSプロセッサ220がGPS信号増幅器190からGPS信号を受信する場合には、GPS受信機210は、そのGPS信号、又は処理済の信号をイネーブリング回路250に与えることができる。イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路によって、イネーブリング回路250は、GPS信号がイネーブリング回路250に与えられたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。方法400のステップ660の場合のように、GPS受信機210によってGPS信号を受信すること、及び/又はモバイルコミュニケーター370のコミュニケーターコントローラー250によってGPS信号が受信されたという通知は、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための少なくとも1つの条件とすることができ、コミュニケーターコントローラー350によって、緊急ダイヤラー260から緊急サービスプロバイダー180への発信はいつでも可能にされる。これ以降、この検討においてモバイルコミュニケーター370、移動電話、携帯電話又は移動通信デバイスを参照することは、或る特定の使用可能条件下にある携帯電話及び/又は移動通信デバイスの包括的な意味を指すことを意図しており、少なくとも1つの上記の条件420〜480が満たされない限り、モバイルコミュニケーター370は使用不能状態410にデフォルト設定することができ、コミュニケーターコントローラー350によって、緊急ダイヤラー260から緊急サービスプロバイダー180への発信、及び/又は位置送信機270からの発信はいつでも可能にされる。
方法400のステップ495において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、条件420を満たすことができる、すなわち、GPS信号が受信されており、かつ/又はコミュニケーターコントローラー350が、イネーブリング回路250によってGPS信号が受信されたことを通知されていると判断する場合には、イネーブリングシステム360は、方法400のステップ495の場合のように、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用可能状態510を有効にすることができる。
代替的には、方法400のステップ490において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリング回路250が、逆に、条件420が満たされなかった
、すなわち、イネーブリング回路250によってGPS信号が受信されなかった、かつ/又はコミュニケーターコントローラー350が、イネーブリング回路250によってGPS信号が受信されたことを通知されなかったと判断する場合には、イネーブリングシステム360は、方法400のステップ490の場合のように、モバイルコミュニケーター370のデフォルト使用不能状態410に有効にすることができる。
図3は図2の続きであり、方法400の実施形態を示す。イネーブリングシステム360が、図2に示され、本明細書の関連する本文において説明されるような、方法400のステップ500の場合のように、緊急事態が生じていないことを、かつステップ600において、GPS信号が受信されたことを確認した場合には、ステップ495の場合のように、モバイルコミュニケーター370を使用可能にする代わりに、イネーブリングシステム360は、条件440、すなわち、モバイルコミュニケーター370の速度sf,i、モバイルコミュニケーター370の平均速度savg、又はモバイルコミュニケーター370の正規化された速度nsが設定値速度以下(「≦」)にできるように要求することができる。これ以降、「キット205又はモバイルコミュニケーター370の速度」は、キット205若しくはモバイルコミュニケーター370の速度sf,i、キット205若しくはモバイルコミュニケーター370の平均速度savg、又はキット205若しくはモバイルコミュニケーター370の正規化された速度nsからなる群から選択された各速度を指している。
レーザードップラー非接触速度及び長さゲージ(Proton Products社, 10 Aylesbury End, Beaconsfield, Bucks. HP9LW1, England)のような、動き検出器228が、モバイルコミュニケーター370が移動中であり得るか否かを判断することができる。光レーダーシステムは通常、Kバンドにおいて24.15GHzで動作する。動き検出器228は、車両の速度を求めるために通常用いられる任意の適切な速度計を用いて、キット205又はモバイルコミュニケーター370が使用される車両の速度を測定することができる。速度計からの出力は、機械的信号、電気的信号を介して、導管による液圧又は空気圧手段を介して、又はワイヤ272を介して、若しくは無線で、車両の速度計279によって動き検出器228に与えることができる。
Ingram Technologies, LLC, Rt2, Box2169, 6721 West, 4000 South Roosevelt, Utah 84066から市販される、速度、距離及び方向を測定するためのIRパルス式レーザーダイオードが、旧式の光レーダーシステムに代わる新世代の後継手段である。1度未満のビーム幅を用いることによって、旧式のレーダーシステムでは達成することができない正確度が達成される。ビームが車線を横切るとき、一度に1つの車両のみを目標とすることができ、誤って読み取る可能性を最小限に抑えることができる。1組の距離内の車両のみが読み取られることになるように、ビームを「ゲート制御する」こともできる。IRパルス式レーザーダイオードの他の特徴は、所望により、一方向にのみ進行する車両をシステムによって捕捉できることである。
キット205又はモバイルコミュニケーター370の速度sf,iは、他の装置によって使用するためのデジタル速度パルス出力を与えるように設計された、GPSTran(5 Little Balmer, Buckingham industrial Park, Buckingham MK18 1TF, United Kingdomから市販される)のような、GPSプロセッサ220によって求めることができる。GPS衛星を用いて速度を測定するので、GPSTranは、通常の速度検知方法が機能しない数多くの応用形態において使用するのに適している。パルス出力の更新速度は5Hzであり、精度は±0.1kmhである。パルス/メートル設定は、大部分の応用形態に適合するように構成することができる。
GPSプロセッサ220は、初期時刻t及び最終時刻tのGPSプロセッサ220
の初期の地理的位置p及び最終の地理的位置pを与えることができ、初期時刻tと最終時刻tとの間の差(t−t)は時間間隔xf,iを表す。ただし、xf,iは任意の正の整数とすることができる。代替的には、時間間隔xf,iは、約1ミリ秒から約1×10ミリ秒とすることができる。代替的には、時間間隔xf,iは、約1マイクロ秒から約1×10マイクロ秒とすることができる。代替的には、時間間隔xf,iは、約1ナノ秒から約1×10ナノ秒とすることができる。時間間隔xf,iは、約1分から約5分とすることができ、GPSプロセッサ220の初期の地理的位置pとGPSプロセッサ220の最終の地理的位置pと間の差は、約0.016マイルから約2.5マイルとすることができる。モバイルコミュニケーター370の速度sf,iは、以下のように、式1によって表すことができる。
Figure 2013514043
時間間隔x(ただし、j=1、2、3、...j)にわたるモバイルコミュニケーター370の平均速度savgはGPSプロセッサ220によって求めることができ、GPSプロセッサ220は、時間間隔xごとのGPSプロセッサ220の初期の地理的位置p及び最終の地理的位置p、並びに時間間隔xごとの初期時刻t及び最終時刻tを与えることができ、時間間隔xごとの、初期時刻t及び最終時刻tごとの差の和Σ(t−tは時間間隔の和Σxとして表すことができる。初期の地理的位置pと最終の地理的位置pとの間の差の和Σ(p−p(ただし、k=1,2,3...k)は、キット205又はモバイルコミュニケーター370が各時間間隔xにおいて進行することができた全距離を表すことができる。モバイルコミュニケーター370の平均速度savgは、以下のように、式2によって表すことができる。
Figure 2013514043
時間間隔x(ただし、m=1,2,...m)ごとのモバイルコミュニケーター370の正規化された速度nsは、GPSプロセッサ220によって求められ、GPSプロセッサ220は、モバイルコミュニケーター370の初期速度s、初期速度sにおける時間の割合、モバイルコミュニケーター370の最終速度s、及び最終速度sにおける時間の割合を与えることができる。時間tsiは、速度sにおける時間とすることができ、時間tsfは、速度sにおける時間とすることができる。それゆえ、初期速度sにおける時間の割合はtsi/(tsi+tsf)として表すことができる。同様に、第2の速度sにおける時間の割合はtsf/(tsi+tsf)として表すことができる。GPSプロセッサ220は、以下の式3の場合のように、モバイルコミュニケーター370の正規化された速度nsを計算することができる。
Figure 2013514043
イネーブリング回路250のロジックは、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路によって、動き検出器228がワイヤ272を介して、又は無線で速度計279からキット205又はモバイルコミュニケーター370の速度を受信したことに基づいて、動き検出器228が、キット205又はモバイルコミュニケーター370の速度が≦設定値速度であるという確認を、ワイヤ229を介して、又は無線でイネーブリング回路250に与えたことを、イネーブリング回路250はワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。電気回路の上
記完成、及びキット205又はモバイルコミュニケーター370の速度が≦設定値速度であるという確認を、ワイヤ223を介して、又は無線でイネーブリング回路250に与えたことは、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360を使用可能にするための少なくとも1つの条件とすることができ、コミュニケーターコントローラー350によって、緊急ダイヤラー260から緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。
方法400のステップ515において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、条件440を満たすことができる、すなわち、モバイルコミュニケーター370の速度を≦設定値速度とすることができると判断する場合には、方法400のステップ515の場合のように、イネーブリングシステム360は、モバイルコミュニケーター370の使用可能状態510を有効にすることができる。
代替的には、方法400のステップ510において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、逆に、条件440を満たすことができない、すなわち、モバイルコミュニケーター370の速度が≦設定値速度でないと判断する場合には、方法400のステップ510の場合のように、イネーブリングシステム360は、モバイルコミュニケーター370のデフォルト使用不能状態410を有効にすることができる。
図4は、図3の続きであり、方法400の実施形態を示す。イネーブリングシステム360が、図2に示され、本明細書において関連する本文において説明されるような、方法400のステップ500の場合のように、緊急事態が生じていないこと、かつステップ580において、GPS信号が受信されたことを確認した場合には、ステップ515の場合のように、モバイルコミュニケーター370を使用可能にする代わりに、イネーブリングシステム360は、条件460を、すなわち、キット205又はモバイルコミュニケーター370のユーザーが許可されることを要求することができる。ステップ580において、音声認識システム230は、マイクロフォン275から、ユーザーの識別音声又は識別周波数若しくは識別音(これ以降、ユーザー識別音(複数の場合もあり))のような、ユーザー識別音(複数の場合もあり)を受信する。ユーザー識別音(複数の場合もあり)があらかじめプログラミングされた音声又はあらかじめプログラミングされた周波数と一致するか、又は同じ周波数を有する場合には、音声認識システム230は、イネーブリング回路250に音声認識の確認を与えることができる。あらかじめプログラミングされたユーザー識別音(複数の場合もあり)は、人間が聞き取ることができるか、又は聞き取ることができない周波数範囲内にあることができる。例えば、犬笛は、人間が聞き取ることができない場合がある音(複数の場合もあり)を発することができる。人間には、130db(非常に大きな音)では、約20サイクル/secから20,000サイクル/secの周波数が聞こえる。0db(非常に小さな音)では、この範囲は、約700サイクル/secから6000サイクル/secの範囲に減少する。
代替的には、ユーザー識別音(複数の場合もあり)は、設定された周波数において自然に共振する音叉からの音、又は人間が聞き取ることができる場合がある、標準的なピアノ上の中央ハと同じであるCメジャーのキーにおける符号Cのような、1組の周波数、すなわち、音(複数の場合もあり)とすることができる。
イネーブリング回路250のロジックは、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路によって、音声認識システム230が音声認識の確認を、ワイヤ223を介して、又は無線でイネーブリング回路250に与えたことを、イネーブリング回路250はワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。電気回路の上記完成、及び音声認識の確認を、ワイヤ223を介し
て、又は無線でイネーブリング回路250に与えたことは、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360を使用可能にするための少なくとも1つの条件とすることができ、コミュニケーターコントローラー350によって、緊急ダイヤラー260から緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。
方法400のステップ525において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、条件460を満たすことができる、すなわち、ユーザーが許可されたと判断する場合には、方法400のステップ525の場合のように、イネーブリングシステム360は、モバイルコミュニケーター370の使用可能状態510を有効にすることができる。
代替的には、方法400のステップ520において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、逆に、条件460を満たすことができない、すなわち、ユーザーが許可されなかったと判断する場合には、方法400のステップ520の場合のように、イネーブリングシステム360は、モバイルコミュニケーター370のデフォルト使用不能状態410を有効にすることができる。
図5は、キット205、モバイルコミュニケーター370又は類似の通信デバイスを使用可能にするために、イネーブリングシステム360を用いてモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための方法400の実施形態を示す。イネーブリングシステム360が、図2に示され、本明細書において関連する本文において説明されるような、方法400のステップ500の場合のように、緊急事態が生じていないこと、かつステップ570において、GPS信号が受信されたことを確認した場合には、ステップ525の場合のように、モバイルコミュニケーター370を使用可能にする代わりに、イネーブリングシステム360は、条件480、すなわち、「プライバシー信号が受信されなかった」という条件が満たされることを要求することができ、それにより、イネーブリング回路250はコミュニケーターコントローラー350と通信して、可聴音受信及び送信機能680を駆動することができ、それにより、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用可能状態510を有効にすることができる。
ステップ570において、プライバシー受信機システム273がプライバシー信号発生器271からプライバシー信号を受信する場合には、プライバシー受信機システム273は、イネーブリング回路250にプライバシー信号又は処理済の信号を与えることができる。ステップ570において、イネーブリングシステム360は、プライバシー信号を受信する場合も、受信しない場合もある。イネーブリング回路250のロジックは、ステップ575の場合のように、条件480、すなわち、「プライバシー信号が受信されなかった」という条件が満たされたか、又はステップ530の場合のように、満たされていないかを判断することができる。ステップ530の場合のように、条件480が満たされなかった、すなわち、プライバシー信号が受信された場合、例えば、プライバシー信号が望ましいか、又は例えば、企業秘密の著作権侵害が阻止されるべきであるときには、イネーブリング回路250は、条件480が満たされなかったことをコミュニケーターコントローラー350に通信する。代替的には、条件480が満たされた、すなわち、ステップ575の場合のように、プライバシー信号受信システム273によってプライバシー信号が検出されなかった可能性がある場合には、コミュニケーターコントローラー350は使用可能状態510を有効にすることができ、電話が使用可能になる。
プライバシー信号条件480を無効にするか、又は回避する目的は、電話をかけることとすることができる。条件480を満たすこと、すなわち、プライバシー信号が受信されなかったことを条件として、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用可
能状態510を有効にすることができる実施形態は、有効にするためにプライバシー信号を要求する携帯電話よりも優れた改良形態とすることができる。なぜなら、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用可能状態510を有効にするために、プライバシー信号を不要にすることができるためである。条件480を満たすこと、すなわち、プライバシー信号が受信されなかったことを、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための条件とすることは、使用可能にするためにプライバシー信号を必要とする携帯電話よりも優れた改良形態とすることができる。なぜなら、ユーザーが電話をかけるために、ユーザーの音声及びプライバシー信号がいずれもマイクロフォン275によって受信される場合があるので、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用不能にするプライバシー信号を遮断しようとするユーザーはマイクロフォン275も遮断しなければならなくなり、それゆえ、電話をかける能力を無効にしなければならないためである。
有効にされたデフォルト使用不能状態410では、図2に示され、本明細書において関連する本文において説明されるような、方法400のステップ660においてスタートスイッチ203が起動された場合であっても、キット205又はモバイルコミュニケーター370の受信又は送信機能は使用不能のままとすることができる。ワイヤ268を通して、又はプライバシー信号発生器278のアンテナ274から無線によって行なう代わりに、マイクロフォン275を通してプライバシー信号を受信することを、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用不能にすることの条件とすることによって、プライバシー及び著作権侵害(企業秘密又は機密情報の窃盗)問題の大部分を避けることができる。なぜなら、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360がプライバシー信号を受信しない場合を除いて、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680をデフォルト使用不能状態410のままにすることができるためである。代替的には、キット205又はモバイルコミュニケーター370を屋内で使用中に、プライバシー及び著作権侵害の事象は回避することができる。なぜなら、GPS衛星のようなGPS信号の発信源に対する見通し線が屋内で遮断されることに起因して、GPS信号を利用できない場合もあるためである。キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360を使用可能にするための少なくとも1つの条件、すなわちGPS信号を受信することが満たされていないので、キット205及びモバイルコミュニケーター370の送信及び受信機能は使用不能のままにすることができる(may)が、コミュニケーターコントローラー350によって、緊急ダイヤラー260から緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。屋内で使用中に、GPS受信機210によってGPS信号が受信されなかった場合には、方法400のステップ490の場合のように、キット205又はモバイルコミュニケーター370のデフォルト使用不能状態410を有効にすることができる。起こりそうもない状況ではあるが、建物内でGPS信号が利用可能であり(GPSは通常、機能するのに見通し線を必要とする)、かつ所有者/居住者がこのエリアにおいて電話を使用不能にしたい状況では、GPS信号のないエリアを生み出すことができるようにする、広範囲の安価で、容易に入手可能な遮断デバイスを設置することによって、これを果たすことができる。例えば、Quiet Cell Technologies Inc.(57 Waterford Drive, Ottawa ON K2E 7V4: CANADA)から市販されるCell−Block−R Control Unitは、一種のおとりのセルラータワーとしての役割を果たすことができる。使用を禁止することができない場合には、Cell−Block−R Control Unitは、おとりの通信信号を供給することによって、正規の携帯電話サービスプロバイダーからキット205又はモバイルコミュニケーター370を取り除くことができる。いずれの着信もボイスメールを指すことができる。
キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用するための方法400において、イネーブリング回路250のロジックは、イネーブリング回路250がマイクロフォ
ン275を介してプライバシー信号受信機273からプライバシー信号又は処理済のプライバシー信号を受信しないことを、使用可能状態510を有効にすることの条件とすることができる。イネーブリング回路250がマイクロフォン275を介してプライバシー信号受信機273からプライバシー信号又は処理済のプライバシー信号を受信しないことを、使用可能状態510を有効にすることの条件とすることは、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用が、独り静かな環境を楽しむ乗客を邪魔する可能性がある場合には、又は企業秘密、機密若しくは専有情報が不適切に開示される可能性がある場合には、車、トラック、列車、バス等の地上の乗用車若しくは運搬手段において、又は航空機においてモバイルコミュニケーター370の大部分の使用を防ぐことにもなる。なぜなら、そのような車両又は運搬手段においてモバイルコミュニケーター370を使用することが不適切である可能性があるときに、プライバシー信号を与えることができるためである。キット205又はモバイルコミュニケーター370が屋内で使用されるのを防ぐことが望まれており、かつキット205又はモバイルコミュニケーター370が、例えば、GPS衛星からのGPS信号の見通し線内に存在するアンテナ271からGPS信号を受信しているとき、方法400のステップ530の場合のように、キット205又はモバイルコミュニケーター370のデフォルト使用不能状態410を屋内で有効にするために、プライバシー信号発生器278は、プライバシー受信機システム273にプライバシー信号を与えることができる。GPSアンテナ271がGPS衛星からのGPS信号の見通し線内に存在しない場合がある屋内又は他の応用形態において、GPS信号を高めるための任意の適切なシステムを用いて、GPS受信機210にGPS信号を与えることができる。
キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用するための方法400において、イネーブリング回路250のロジックは、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路によって、イネーブリング回路250が、プライバシー信号又は処理済のプライバシー信号を、ワイヤ241を介して、又は無線でプライバシー受信機システム273から受信していない場合があることを、イネーブリング回路250は、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。電気回路の上記完成、及びコミュニケーターコントローラー350への通知の確認をイネーブリング回路250によってワイヤ225を介して、又は無線で与えたことは、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための少なくとも1つの条件とすることができ、コミュニケーターコントローラー350によって、緊急ダイヤラー260から緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。
キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360は、ディセーブリング信号を受信することによって使用不能にすることができるモバイルコミュニケーターよりも優れた改良形態とすることができることが詳述されてきた。なぜなら、そのようなデバイスのディセーブリング信号は、遮断若しくは妨害される場合があるか、又は失敗するおそれがあり、ディセーブリング信号が受信されないときに使用可能状態がデフォルト状態であるので、モバイルコミュニケーターが使用可能状態のままになるためである。逆に、イネーブリングシステム360は改良形態とすることができる。なぜなら、図2に示され、上記の関連する本文において説明されるような、方法400のステップ490の場合のように、GPS信号増幅器190がGPS信号を受信しない場合には、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用不能にすることができるので、モバイルコミュニケーター370のデフォルト状態をデフォルト使用不能状態410とすることができるためである。
GPS信号は任意の標準的なGPS信号とすることができる。GPS衛星は、L1及びL2で指定される、2つの低電力無線信号を送信する。民間GPSは、UHF帯内の1575.42MHzのL1周波数を使用する。それらの信号は見通し線に沿って進行し、そ
のことは、それらの信号が雲、ガラス及びプラスチックは通り抜けるが、建物及び山のような大部分の固体を通り抜けないことを意味する。ステップ650において、イネーブリングシステム360は、GPS信号を受信する場合も、受信しない場合もある。イネーブリング回路250のロジックは、ステップ495の場合のように、条件420、すなわち、「GPS信号が受信された」という条件が満たされたか、又はステップ490の場合のように、満たされないかを判断することができる。GPS信号が利用できない(通常、屋内又は大部分の車両内)場合には、イネーブリング回路250は、条件420が満たされたことをコミュニケーターコントローラー350に通信する。ステップ490の場合のように、GPS信号が検出されない場合には、コミュニケーターコントローラー350は、デフォルト使用不能状態410を有効にすることができ、モバイルコミュニケーター370は使用不能のままである。この実施形態は、何らかの(故意の、又は故意でない)理由で、ステップ650においてGPS信号を利用できない場合には、モバイルコミュニケーター370がそのデフォルト使用不能状態410のままであるという点で、イネーブリングシステム360を有しない携帯電話よりも優れた改良形態である。
プライバシー及び著作権侵害の問題が大抵の場合に、GPS信号を通常利用できない、モバイルコミュニケーター370の屋内使用時に生じるので、イネーブリングシステム360を有しない携帯電話の場合のように、ディセーブリング信号を受信することを使用不能の条件とする代わりに、GPS信号を受信することを、モバイルコミュニケーター370を使用可能にすることの条件とすることによって、プライバシー及び著作権侵害(企業秘密又は機密情報の窃盗)問題の大部分を避けることができる。起こりそうもない状況ではあるが、建物内でGPS信号が利用可能であり(GPSは通常、機能するのに見通し線を必要とする)、かつ所有者/居住者がこのエリアにおいて電話を使用不能にしたい状況で、これは、プライバシーエリアを生み出すことができるようにする、広範囲の安価で、容易に入手可能な遮断機器を設置することによって果たすことができる。GPS信号は、車又は航空機内では大抵の場合に利用することができないので、この機構は、安全上の問題となる、車又は航空機内での大部分の使用も防ぐことになる。モバイルコミュニケーター370の屋内使用が望まれるとき、モバイルコミュニケーター370を屋内で使用可能にするために、アンテナ271がGPS信号をGPS信号増幅器190に与えることができる。代替的には、アンテナ271は、大部分のGPS受信機210が備えている場合がある内部アンテナよりも良好な受信を、GPS信号増幅器190に対して提供することができる。
図2を参照すると、イネーブリングシステム360のための限りない応用形態が存在するが、本発明の発明者は、モバイルコミュニケーター370の状態410、450及び/又は510を有効にするために、上記の方法400及び上記の図1に示されるようなイネーブリングシステム360を利用するための以下の3つの実施形態を提示する。
例1では、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、条件440を満たすことができる、すなわち、モバイルコミュニケーター370の速度を≦設定値とすることができると判断する場合には、以下において、例1に説明されるように、モバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。
例1:移動中の車両においてキット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にする
図2、及び本明細書内の関連する本文を参照すると、キット205、モバイルコミュニケーター370又は類似の通信デバイスを使用可能にするための方法400のステップ650において、_Hlk329175218GPS受信機210によってGPS信号が受信されたという通知を、_Hlk329175218接続ワイヤ247を介して、又は無線でイネーブリング回路2
50に送信することができ、GPSプロセッサ220は、GPS信号を、接続ワイヤ200を介して、又は無線でGPS信号増幅器190から受信することができる。代替的には、GPS信号増幅器190によってGPS信号が受信されたという通知を、GPS信号増幅器190によって、接続ワイヤ243を介して、又は無線でイネーブリング回路250に送信することができる。GPSプロセッサ220からのGPS信号はデジタル又はアナログとすることができる。方法400のステップ650において、上記GPS信号を受信することは、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための少なくとも1つの条件420とすることができ、その場合、イネーブリングシステム360によって、緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることによって、キット205又はモバイルコミュニケーター370から緊急サービスプロバイダー180への通話を可能することができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、GPS信号が受信されたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知し、コミュニケーターコントローラー350は緊急ダイヤラー260が緊急サービスプロバイダー180に電話をかけることを可能にする。
方法400のステップ660において、ユーザーはキット205又はモバイルコミュニケーター370上の「スタートスイッチ」203を起動することができ、それにより、少なくとも1つの条件、例えば、緊急事態が生じているという条件が満たされた場合には、緊急サービスプロバイダー180、及び/又はキット205若しくはモバイルコミュニケーター370の位置送信機270への通話を可能にすることができる。ステップ660において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360のイネーブリング回路250のロジックは、「緊急事態が生じているか?」430を尋ねる。緊急条件430が満たされた、例えば、ユーザーがマイクロフォン275に「助けて」のような単語又はコマンドを話したか、又はキーパッド240を介してメッセージ「緊急」を入力した場合には、ユーザーは、ステップ660「スタート」の場合のような、初期デフォルト使用不能状態410から911使用可能及びロケータートリガー状態450にキット205又はモバイルコミュニケーター370の状態を変更可能とすることができる。なぜなら、そのような単語若しくはコマンド又は入力は、緊急事態が生じているという少なくとも1つの条件、すなわち、方法400のステップ590の場合のように、少なくとも1つの条件を満たすためである。ステップ590において、イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その回路において、イネーブリング回路250は、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知し、コミュニケーターコントローラー350は、緊急ダイヤラー260をトリガーして911を呼び出すことができ、位置送信機270をトリガーしてロケータービーコン213をトリガーすることができる。
図3を参照すると、本明細書において関連する本文において説明されるように、イネーブリングシステム360が、図2に示され、本明細書内の関連する本文において説明されるような、方法400のステップ500の場合のように、緊急事態が生じてないことを、かつステップ600においてGPS信号が受信されたことを確認した場合において、ステップ495の場合のように、モバイルコミュニケーター370を使用可能にする代わりに、イネーブリングシステム360は、条件440、すなわち、モバイルコミュニケーター370の速度sf,i、モバイルコミュニケーター370の平均速度savg、又はモバイルコミュニケーター370の正規化された速度nsが設定値速度以下(「≦」)とすることができるという条件が満たされた場合には、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。ただし、設定値は、約0mph〜約10mphの任意の速度のような最大速度とすることができる。代替的には、設定値は約0mph〜約30mphとすることができる。速度≦設定点にお
いて車両が移動しているときの移動中の車両においてのみ、モバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話の使用を可能にすることを公共の安全要件とすることができ、その要件は、方法400に従ってキット205又はモバイルコミュニケーター370及びイネーブリングシステム360を使用することによって促進することができる。
以下の例2において説明されるように、条件480、すなわち、プライバシー受信機システム273によってプライバシー信号が受信されなかったという条件が満たされたときに、キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。
例2:プライバシー又はセキュリティが問題となる場合があるときにキット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にする
プライバシー又はセキュリティが問題となる場合があるときに、キット205、モバイルコミュニケーター370又は類似の通信デバイスを使用可能にするために、イネーブリングシステム360を用いてモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための方法450が説明される。キット205、モバイルコミュニケーター370又は類似の通信デバイスを使用可能にするための方法450のステップ750において、GPS受信機210によってGPS信号が受信されたという通知を、接続ワイヤ247を介して、又は無線でイネーブリング回路250に送信することができ、GPSプロセッサ220は、GPS信号を、接続ワイヤ200を介して、又は無線でGPS信号増幅器190から受信することができる。代替的には、GPS信号増幅器190によってGPS信号が受信されたという通知を、GPS信号増幅器190によって、接続ワイヤ243を介して、又は無線でイネーブリング回路250に送信することができる。GPSプロセッサ220からのGPS信号はデジタル又はアナログとすることができる。方法450のステップ750において、上記GPS信号を受信することは、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための少なくとも1つの条件420とすることができ、その場合、イネーブリングシステム360によって、緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。
イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることによって、キット205又はモバイルコミュニケーター370から緊急サービスプロバイダー180への通話を可能にすることができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、GPS信号が受信されたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知し、コミュニケーターコントローラー350は緊急ダイヤラー260を使用可能にして、緊急サービスプロバイダー180に電話をかけることができる。
方法450のステップ760において、ユーザーはキット205又はモバイルコミュニケーター370上の「スタートスイッチ」203を起動することができ、それにより、少なくとも1つの条件、例えば、緊急事態が生じていることが満たされた場合には、キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び受信機能を使用可能にすることができる。ステップ760において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360のイネーブリング回路250のロジックは、「緊急事態が生じているか?」430を尋ねる。ステップ797において、緊急条件430が満たされた、例えば、ユーザーがマイクロフォン275に「助けて」のような言葉又はコマンドを話したか、又はキーパッド240を介してメッセージ「緊急」を入力した場合には、ユーザーは、キット205又はモバイルコミュニケーター370の状態を、ステップ760「開始」の場合のような、初期デフォルト使用不能状態410から911使用可能及びロケータートリガー状態450に変更可能とすることができる。なぜなら、そのような単語若しくはコマンド又は入力は、緊急事態が生じているという少なくとも1つの条件、すなわ
ち、方法450のステップ790の場合のように、少なくとも1つの条件を満たすためである。ステップ797において、イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知し、コミュニケーターコントローラー350は、緊急ダイヤラー260をトリガーして911を呼び出すことができ、位置送信機270をトリガーしてロケータービーコン213をトリガーすることができる。
代替的には、方法450のステップ700の場合のように、緊急事態が生じていない場合には、ステップ795の場合のように、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、条件420を満たすことができる、すなわち、GPS信号が受信されたと判断する場合に、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。ステップ795において、イネーブリング回路250は、GPS受信機210からGPS信号が受信されたことをコミュニケーターコントローラー350に通知する。イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、GPS信号がイネーブリング回路250に与えられたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。ステップ795において、イネーブリングシステム360は、キット205又はモバイルコミュニケーター370の状態をデフォルト使用不能状態410から使用可能状態510に変更することによって、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。
代替的には、方法450のステップ790において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリング回路250は、逆に、条件420が満たされなかった、すなわち、イネーブリング回路250によってGPS信号が受信されなかったと判断した。ステップ790において、キット205又はモバイルコミュニケーター370の状態はデフォルト使用不能状態410のままであるので、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680は使用可能にすることができない。
ステップ795及び790において、イネーブリング回路250のロジックは、ステップ795の場合のように、条件420、すなわち、「GPS信号が受信された」という条件が満たされたか、又はステップ790の場合のように、満たされないかを判断することができる。ステップ790において、GPS信号が受信されなかった場合、例えば、GPS信号がGPS信号増幅器190の見通し線内に存在しないとき、例えば、GPS信号増幅器190が建物内、自動車内、又は航空機内の屋内に存在する可能性があるとき、イネーブリング回路250は、条件420が満たされなかったことをコミュニケーターコントローラー350に通信する。ステップ790の場合のように、GPS信号を検出できない場合には、コミュニケーターコントローラー350は、デフォルト使用不能状態410を有効にすることができ、モバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話は使用不能のままである。
図6を参照すると、イネーブリングシステム360が、方法450のステップ700の場合のように、緊急事態が生じていないこと、かつステップ707においてGPS信号が受信されたことを確認した場合には、ステップ795の場合のように、モバイルコミュニケーター370を使用可能にする代わりに、イネーブリングシステム360は、条件480を、すなわち、キット205又はモバイルコミュニケーター370のプライバシー受信機システム273がプライバシー信号を受信しなかったことを要求することができる。
方法450のステップ707において、イネーブリングシステム360は、プライバシ
ー信号を受信する場合も、受信しない場合もある。ステップ707において、プライバシー受信機システム273がプライバシー信号発生器271からプライバシー信号を受信する場合には、プライバシー受信機システム273は、プライバシー信号又は処理済の信号をイネーブリング回路250に与えることができる。イネーブリング回路250のロジックは、方法450のステップ730の場合のように、条件480、すなわち、「プライバシー信号が受信されなかった」という条件が満たされなかったと判断する場合がある。プライバシー信号が受信された場合、例えば、プライバシーが望まれるとき、又は例えば、企業秘密の著作権侵害が阻止されるべきであるとき、イネーブリング回路250は、条件480が満たされなかったことを、コミュニケーターコントローラー350に通信する。
代替的には、方法450のステップ775の場合のように、プライバシー信号を検出できない場合には、コミュニケーターコントローラー350は、使用可能状態510を有効にすることができ、モバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用が適切であるか、安全であるか、又はセキュリティリスクでないとすることができるエリアの例には、離陸前の航空機、診療室外部の私的でない場所、ロッカールームの外部、機密を扱う企業又は民間公共の建物の外部、劇場の外部等が含まれる。キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用が適切であるか、安全であるか、又はセキュリティリスクでないとすることができるエリアの例は、プライバシー又は安全上の理由から、キット205又はモバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話の使用を規制してもらう必要がある任意の公共の場所又は私的な場所を含む。
代替的には、プライバシー信号が受信されなかった場合、例えば、プライバシーが必要とされないとき、又は例えば、キット205又はモバイルコミュニケーター370の使用を推奨できるときには、イネーブリング回路250は、条件480が満たされたことをコミュニケーターコントローラー350に通信する。ステップ775の場合のように、プライバシー信号を検出できない場合には、コミュニケーターコントローラー350は使用可能状態を有効にすることができ、モバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。
以下の例3において説明されるように、条件460、すなわち、音声認識システム230によってユーザーが確認されたという条件が満たされたときに、キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び可聴音受信機能680を使用可能にすることができる。
例3:ユーザー許可が問題となる場合があるときにキット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にする
図7は、キット205、モバイルコミュニケーター370又は類似の通信デバイスを使用可能にするために、イネーブリングシステム360を用いてモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための方法465の実施形態を示す。キット205、モバイルコミュニケーター370又は類似の通信デバイスを使用可能にするための方法465のステップ850において、GPS受信機210によってGPS信号が受信されたという通知を、接続ワイヤ247を介して、又は無線でイネーブリング回路250に送信することができ、GPSプロセッサ220は、GPS信号を、接続ワイヤ200を介して、又は無線でGPS信号増幅器190から受信することができる。代替的には、GPS信号増幅器190によってGPS信号が受信されたという通知は、GPS信号増幅器190によって、ワイヤ243を介して、又は無線でイネーブリング回路250に送信することができる。GPSプロセッサ220からのGPS信号はデジタル又はアナログとすることができる。方法465のステップ850において、上記GPS信号を受信することは、キット205又はモバイルコミュニケーター370を使用可能にするための少なくとも1つの条件420
とすることができ、イネーブリングシステム360によって、緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。
イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることによって、キット205又はモバイルコミュニケーター370から緊急サービスプロバイダー180への通話を可能にすることができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、GPS信号が受信されたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知し、コミュニケーターコントローラー350は、緊急ダイヤラー260が緊急サービスプロバイダー180に電話をかけることを可能にする。
方法465のステップ860において、ユーザーはキット205又はモバイルコミュニケーター370上の「スタートスイッチ」203を起動することができ、それにより、少なくとも1つの条件、例えば、緊急事態が生じていることが満たされた場合には、キット205又はモバイルコミュニケーター370の送信及び受信機能を使用可能にすることができる。ステップ860において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360のイネーブリング回路250のロジックは、「緊急事態が生じているか?」430を尋ねる。緊急条件430が満たされた、例えば、ユーザーがマイクロフォン275に「助けて」のような言葉又はコマンドを話したか、又はキーパッド240を介してメッセージ「緊急」を入力した場合には、ユーザーは、キット205又はモバイルコミュニケーター370の状態を、ステップ860「開始」の場合のような、初期デフォルト使用不能状態410から911使用可能及びロケータートリガー状態450に変更可能とすることできる。なぜなら、そのような単語若しくはコマンド又は入力は、緊急事態が生じているという少なくとも1つの条件、すなわち、方法450のステップ797の場合のように、少なくとも1つの条件を満たすためである。ステップ797において、イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知し、コミュニケーターコントローラー350は、緊急ダイヤラー260をトリガーして911を呼び出すことができ、位置送信機270をトリガーしてロケータービーコン213をトリガーすることができる。
代替的には、方法465のステップ800の場合のように、緊急事態が生じていない場合には、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360が、条件420を満たすことができる、すなわち、GPS信号が受信されたと判断する場合に、ステップ895の場合のように、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。ステップ895において、イネーブリング回路250は、GPS受信機210からGPS信号が受信されたことをコミュニケーターコントローラー350に通知する。イネーブリング回路250は、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、GPS信号がイネーブリング回路250に与えられたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。ステップ895において、イネーブリングシステム360は、キット205又はモバイルコミュニケーター370の状態をデフォルト使用不能状態410から使用可能状態510に変更することによって、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。
代替的には、方法465のステップ890において、キット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリング回路250は、逆に、条件420が満たされなかった、すなわち、イネーブリング回路250によってGPS信号が受信されなかったと判断し
た。ステップ890において、キット205又はモバイルコミュニケーター370の状態はデフォルト使用不能状態410のままであるので、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680は使用可能にすることはできない。
ステップ895及び890において、イネーブリング回路250のロジックは、ステップ895の場合のように、条件420、すなわち、「GPS信号が受信された?」という条件が満たされたか、又はステップ890の場合のように、満たされないかを判断することができる。ステップ890において、GPS信号が受信されなかった場合、例えば、GPS信号がGPS信号増幅器190の見通し線内に存在しないとき、例えば、GPS信号増幅器190が建物内、自動車内、又は航空機内の屋内に存在する可能性があるとき、イネーブリング回路250は、条件420が満たされなかったことをコミュニケーターコントローラー350に通信する。ステップ890の場合のように、GPS信号を検出できない場合には、コミュニケーターコントローラー350は、デフォルト使用不能状態410を有効にすることができ、モバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話は使用不能のままである。
図7を参照すると、イネーブリングシステム360が、方法465のステップ800の場合のように、緊急事態が生じていないこと、かつステップ807においてGPS信号が受信されたことを確認した場合には、ステップ895の場合のように、モバイルコミュニケーター370を使用可能にする代わりに、イネーブリングシステム360は、条件460を、すなわち、キット205又はモバイルコミュニケーター370のユーザーが許可又は認証されることを要求することができる。ステップ807において、音声認識システム230が、マイクロフォン275から、イネーブリングシステム360内にあらかじめプログラミングされている、あらかじめプログラミングされた音声又はあらかじめプログラミングされた周波数と一致するユーザーの識別音声又は識別周波数若しくは音(これ以降、ユーザー識別音(複数の場合もあり))を受信する場合には、音声認識システム230は、イネーブリング回路250に音声認識の確認を与えることができる。これ以降、「ユーザーを許可する」又は「ユーザーを認証する」は、ユーザーの識別音声又は識別周波数若しくは音(これ以降、マイクロフォン275からのユーザー識別音(複数の場合もあり))が、イネーブリングシステム360内にあらかじめプログラミングされている、あらかじめプログラミングされた音声又はあらかじめプログラミングされた周波数若しくは音(複数の場合もあり)又はパスワードと一致すると判断する(一致することを確認する)、音声認識システム230の設計された特性又は機能を示す。あらかじめプログラミングされた音(複数の場合もあり)は、人間が聞き取ることができるか、又は聞き取ることができない周波数範囲内にあるとすることができる。例えば、犬笛は、人間が聞き取ることができない場合がある音(複数の場合もあり)を発することができる。人間には、130db(非常に大きな音)において約20サイクル/secから20,000サイクル/secの周波数が聞こえる。0db(非常に小さな音)では、この範囲は約700サイクル/secから6000サイクル/secの範囲に減少する。
代替的には、設定された周波数において自然に共振する音叉からの音、又は標準的なピアノ上の中央ハと同じであるCメジャーのキーにおける音符Cのような、1組の周波数、すなわち、音(複数の場合もあり)を人間が聞き取ることができる場合がある。
ステップ807において、イネーブリング回路250のロジックは、電気回路を完成するコンタクトクロージャを与えることができ、その電気回路において、イネーブリング回路250は、音声認識システム230がワイヤ223を介して、又は無線でイネーブリング回路250に音声認識の確認を与えたことを、ワイヤ225を介して、又は無線でコミュニケーターコントローラー350に通知する。電気回路の上記完成、及び音声認識の確認を、ワイヤ223を介して、又は無線でイネーブリング回路250に与えたことは、キ
ット205又はモバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360を使用可能にするための少なくとも1つの条件とすることができ、コミュニケーターコントローラー350によって、緊急ダイヤラー260から緊急サービスプロバイダー180への発信をいつでも可能にすることができる。ステップ807において、イネーブリングシステム360は、プライバシー信号を受信する場合も、受信しない場合もある。イネーブリング回路250のロジックは、ステップ875の場合のように、条件460、すなわち、「キット205又はモバイルコミュニケーター370のユーザーが許可された」が満たされたか、又はステップ830の場合のように、満たされないかを判断することができる。音声認識システム230からの確認がイネーブリング回路250によって受信されなかった場合、例えば、ユーザーが許可なくキット205又はモバイルコミュニケーター370を使用しているとき、又はユーザーの音声、音(複数の場合もあり)若しくはパスワードを認証することができないときのように、ユーザーが許可されないときに、イネーブリング回路250は、条件460が満たされなかったことをコミュニケーターコントローラー350に通信する。ステップ830の場合のように、イネーブリング回路250によって音声認識システム230からの確認を受信できない場合には、コミュニケーターコントローラー350はデフォルト使用不能状態410を有効にすることができ、モバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話は使用不能のままとなる。
代替的には、音声認識システム360からの確認が受信された場合、例えば、キット205又はモバイルコミュニケーター370の可聴音受信及び送信機能680を許可できるとき、イネーブリング回路250は、条件480が満たされたことをコミュニケーターコントローラー350に通信する。ステップ875の場合のように、音声認識システム360からの確認が受信された場合には、コミュニケーターコントローラー350は使用可能状態510を有効にすることができ、モバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話の可聴音受信及び送信機能680を使用可能にすることができる。
方法465では、ステップ875において、緊急サービスプロバイダーへの発信が音声認識システム230によって認証される場合がある。方法465では、ステップ875において、音声認識システム230は、人間の耳で聞き取れる音及び人間の耳で聞き取れない音からなる群から選択された各音を認識することができる。方法465では、ステップ875において、パスワードを入力するか、又は音声認識によって認証することによって、緊急サービスプロバイダーにユーザーの識別情報を与えることができ、ロケータービーコンをトリガーすることができる。
キット205又はモバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話の無断使用は、2つの理由、すなわち、A)無断使用の結果として、キット205又はモバイルコミュニケーター370のプロバイダー、例えば、携帯電話のプロバイダーにおいて許可されたユーザーの料金口座に無断で課金される場合があること、及びB)無断使用の結果として、許可されたユーザーの個人呼出リストに無断でアクセスされる場合があり、そのリストは、他人、例えば、許可されないユーザーによるその名前及び電話番号へのアクセスを制限したい場合がある、そのリスト上の人の個々の名前及び電話番号を含む場合があることから望ましくない場合がある。キット205又はモバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話の無断使用の結果として、例えば、パスワード、個人識別番号(PIN)等の許可されたユーザーの保護情報に無断でアクセスされる場合がある。キット205又はモバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話内に格納された保護情報のタイプの数が増えると、キット205又はモバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話内に格納された保護情報への不正アクセスが懸念される場合がある。数が増えた保護情報のタイプの一例は、政治家又は企業管理職の保管された部外秘の電話番号及び他の同様の保護情報とすることができる。本発明の実施形態の1つの目的は、キット205又はモバイルコミュニケーター370、例えば、携帯電話を紛失するか、又は盗難された場合でも、保
護情報に不正使用者がアクセスできないように、その電話の所有者を保護すること、及びキット205又はモバイルコミュニケーター370を取り戻すのに役に立つことになる機能を提供することである。
図8及び図9を参照すると、本発明の一実施形態はモバイルコミュニケーター装置470を含むことができ、モバイルコミュニケーター470は、位置追跡ユニット610と、ディセーブリング回路550と、マイクロフォン375と、音声認識システム630と、メモリ記憶デバイス620と、キーパッド340と、緊急サービスシステム290とを含むことができる。緊急サービスシステム290は、位置送信機570及びロケータービーコン313を更に含むことができる。モバイルコミュニケーター装置470の位置追跡ユニット610は、信号送受信機ネットワーク310を利用して、モバイルコミュニケーター470の位置を特定することができる。
図9を参照すると、信号送受信機ネットワーク310は、セルタワー320a〜320cのような、複数の信号送受信機から構成することができる。セルタワー320a〜320cは、固定された既知の場所に設置された無線通信局であり、モバイルコミュニケーター470との間で信号を送受信する。当業者は、これらの目的を果たすために、基地局、セルサイト、移動電話アンテナ用支柱又は種々の他の用語を、セルタワー320a〜320cを意味するように解釈することができる。セルタワー320a〜320cは、信号330a〜330cを外に向かって放射状にモバイルコミュニケーター470に送信することができる。さらに、セルタワー320a〜320cはモバイルコミュニケーター470から送信された信号335を受信することができる。モバイルコミュニケーター470の位置は、セルタワー信号330a〜330cの交点によって追跡することができる。
図9は、信号送受信機ネットワーク内に3つのセルタワー320a〜320cを設けるが、信号送受信機ネットワーク310は、更なるセルタワー320a〜320cを含むことができる。ネットワーク310を構成するセルタワー320a〜320cの数が増えるほど、モバイルコミュニケーター470の位置を追跡する精度も高くなる。
図8の場合のように、モバイルコミュニケーター装置は位置追跡ユニット610を含むことができ、位置追跡ユニットは、周囲の信号送受信機ネットワーク310を利用して、モバイルコミュニケーター470の位置を特定する。位置追跡ユニット610は、モバイルコミュニケーター470内に配置することができる。位置追跡ユニット610は、ディセーブリング回路550に接続することができる。ディセーブリング回路550は、限定はしないが、OR、AND、NOR、NAND及びNOTを含む、非算術演算を実行する論理回路を含むことができる。ディセーブリング回路550は、少なくとも1つの条件が満たされる場合には、モバイルコミュニケーター装置を使用不能にすることができる。この実施形態では、少なくとも1つの条件は、1)プライバシー信号を受信すること、又は、2)モバイルコミュニケーター470の速度を所定の設定値よりも大きいと判断することのいずれかを含むことができる。設定値は、州法又は連邦法によって定められる速度とすることができる。
プライバシー信号は、特別な理由からモバイルコミュニケーター470を通して信号を送信及び回復(retrieval)するのを禁止する或る特定の場所において、モバイルコミュニケーター470によって受信することができる。モバイルコミュニケーター470を使用不能にすることを必要とする場合がある幾つかの場所は、劇場、スポーツ競技大会、病院、教会、待合室、図書館、ロッカールーム、教室、乗物、企業秘密及び/若しくは機密情報を保管するビジネスエリア、又は企業秘密若しくは機密情報が議論される会議室を含むことができる。乗物は、限定はしないが、航空機、自動車、列車の座席のような、乗客を運ぶ任意の運搬用装置とすることができる。また、テロリストがいる状況、又は国防を
取り扱う任意の他の状況の場合、或る団体によって確認されたセキュリティレベルに依存するプロトコルに従って、プライバシー信号を実行することができる。ともかく、モバイルコミュニケーター470を使用不能にすることを必要とする場合がある場所は、プライバシー及び/又は静寂が望まれる場合がある任意のエリアとすることができる。
図8を更に参照すると、モバイルコミュニケーター装置470は、モバイルコミュニケーター470に音声、音(複数の場合もあり)及び/又はパスワードを入力するためのマイクロフォン375を含むことができる。マイクロフォン375は、音響/電気変換器又はセンサーとして動作する任意のデバイスとすることができる。すなわち、マイクロフォン375は、音信号を電気信号に変換する任意のデバイスとすることができる。また、モバイルコミュニケーター装置470は、音声認識システム630及びメモリ記憶デバイス620も含むことができる。音声認識システム630は、マイクロフォン375に接続されるように構成することができ、ユーザーによって与えられる各音(複数の場合もあり)がメモリ記憶デバイス620内に格納されたあらかじめプログラミングされるか、又はユーザーによって録音された識別音と一致することを判断することによって、マイクロフォン375に入力された音声、音(複数の場合もあり)及び/又はパスワードを音声認識システム630によって認証できるようになる。モバイルコミュニケーター装置470は、限定はしないが、パスワード、名前、電話番号、テキストメッセージのようなアルファニューメリックの組み合わせをユーザーがモバイルコミュニケーター470に入力できるように構成されるキーパッド340を更に含むことができる。
また、モバイルコミュニケーター装置470は緊急サービスシステム290も含むことができる。緊急サービスシステム290は、位置送信機570及びロケータービーコン313を含むことができる。位置送信機570は、モバイルコミュニケーター470の位置を緊急サービスプロバイダー280に送信するように構成することができ、一方、ロケータービーコン313は位置送信機570に接続され、モバイルコミュニケーターの地理的位置に関して、警報、点滅光、可聴音のようなロケーター信号を放射するように構成される。位置追跡ユニット610は、緊急サービスシステム290の構成要素にモバイルコミュニケーター470の位置を与えるために、位置送信機570及びロケータービーコン313に接続することができる。位置送信機570及びロケータービーコン313は、緊急サービスプロバイダー280に更に接続される場合がある。それゆえ、緊急時にモバイルコミュニケーター470の位置を緊急サービスプロバイダー280に送信することができ、緊急事態にあるユーザーの位置を特定する際に緊急サービスプロバイダー280を支援するために、ロケータービーコン313を放射することができる。
本発明の別の実施形態は、図9に示されるような、モバイルコミュニケーターディセーブリングシステム300に関連する。モバイルコミュニケーターディセーブリングシステム300は、モバイルコミュニケーター470と、信号送受信機ネットワーク310とを含むことができる。モバイルコミュニケーター470は、位置追跡ユニット610及びディセーブリング回路550を更に含むことができる。位置追跡ユニット610は、モバイルコミュニケーター470の位置を特定するように構成することができる。さらに、ディセーブリング回路550は、モバイルコミュニケーター470の状態を、モバイルコミュニケーター470の可聴音受信及び送信機能が使用可能にされる使用可能状態から、モバイルコミュニケーター470の可聴音受信及び送信機能が使用不能にされる使用不能状態に変更するように構成することができる。位置追跡ユニット610は、信号送受信ネットワーク310を用いて、モバイルコミュニケーター470の位置を特定することができる。
図10に示されるように、モバイルコミュニケーター470の位置追跡ユニット610(図8)は、セルタワー320a、320bのような信号送受信機と通信して、三角測量
を用いてモバイルコミュニケーター470の位置を特定することができる。モバイルコミュニケーター470の位置追跡ユニット610は、セルタワー320a、320bとの入射角θ、θをそれぞれ求めることができる。角度θ、θは、到来角(AoA)の既知の技法によって求めることができる。この技法は、セルタワーの複数のアンテナを用いて、到来する信号の入射角を求める。同じ技術を用いる第2のセルタワーも、その後、信号の方向、及び到来する信号の入射角を求めることができる。AoAシステムは、マルチパス信号を考慮するように設計されなければならない。信号が他の物体から反射するときにマルチパス信号が生じ、モバイルコミュニケーターの位置に関してセルタワーを混乱させる場合がある。セルタワー320aと320bとの間の距離dは、セルタワー320a、320bの場所が固定されており、既知であるので既知の距離である。三角測量法は、或る点と2つの他の既知の基準点によって形成される三角形の種々の角及び辺の測定値を与えられた場合に、その点の位置を見つけるプロセスである。
この例では、その点及び2つの他の既知の基準点はそれぞれ、モバイルコミュニケーター470及びセルタワー320a、320bである。さらに、距離d及び角度θ、θは既知である。任意の三角形において3つの角度の和は180度であることは当業者には既知である。それゆえ、モバイルコミュニケーター470の点及びセルタワー320a、320bは三角形を形成し、第3の角度θは、180−θ−θとすることができる。種々の三角恒等式を用いて、モバイルコミュニケーター470とセルタワー320a、320bとの間の距離I、Iを求めることができる。これらの長さのいずれかを与えられると、正弦及び余弦を用いて、南北及び東西の両方の軸において、セルタワー320a、320bがある対応する観測点から、モバイルコミュニケーター470がある未知の点までのオフセットを計算することができる。それゆえ、モバイルコミュニケーター470の位置が特定されることになる。さらに、モバイルコミュニケーター470の位置追跡ユニット610は、概ねリアルタイムに、モバイルコミュニケーター470の位置を絶えず動的に追跡しているので、経時的な位置の変化を解析することによって、モバイルコミュニケーター470の速度も求めることができる。
システム300の別の実施形態では、位置追跡ユニット610(図8)は、図11に示される三辺測量法を用いて、モバイルコミュニケーター470の位置を特定することができる。三辺測量は、三角測量と同じようにして、三角形の幾何学を用いて物体の相対的な位置を特定する方法である。しかしながら、角度測定値を用いて物体の位置を計算する三角測量とは異なり、三辺測量は、2つ以上の基準点の既知の位置と、物体と各基準点との間の測定距離とを用いる。図11に示されるように、X軸及びY軸からなる座標系がある。Z方向における高さは微小であり、0で近似することができるので、Z軸は図示されない。モバイルコミュニケーター470の位置は、セルタワー信号330a〜330cが交差する場所である。
図11を更に参照すると、セルタワー320aは、座標系の原点に位置する。セルタワー320bは、X軸上の、セルタワー320aがある原点から距離pに位置する。それゆえ、セルタワー320bは、セルタワー320aと同じy座標を有する。セルタワー320cは、座標系の第四象限に位置しており、セルタワー320cはY軸の右に距離i、及びX軸下方に距離jにある。図11は、特有の構成を有するモバイルコミュニケーターシステム300を示すが、システム300は、数多くの異なる構成のセルタワー320a〜320c及びモバイルコミュニケーター470を含むことができる。さらに、モバイルコミュニケーターディセーブリングシステム300は、更なるセルタワー320a〜320cを含み、モバイルコミュニケーター470の位置に関して更に精度の高い計算を提供することができる。
図11を参照すると、各セルタワー320a〜320cは球の形状に信号330a〜3
30cを放射する。簡略化のために図11は、信号330a〜330cを、球ではなく円として示す。しかしながら、モバイルコミュニケーター470の位置の導出は、信号330a〜330cが球であると仮定する。信号330a〜330cは既知の速度で進行するので、各セルタワー320a〜320cからモバイルコミュニケーター470までの距離r、r及びrは、到来時間から直接計算することができる。距離を求めるための公式は:d=v*tである。
図11を更に参照すると、モバイルコミュニケーター470の位置を導出するために、各信号330a〜330cの球の式を求め、互いに等しいと置いて、全ての信号330a〜330cが交差する点を計算することができる。この交差点は、モバイルコミュニケーター470の位置である。上記で言及されたように、信号330a〜330cのz座標は0に近似される。モバイルコミュニケーター470の位置の導出は、以下のように行なわれる。信号330aを求める式は以下のとおりである。
Figure 2013514043
信号330bを求める式は以下のとおりである。
Figure 2013514043
信号330cを求める式は以下のとおりである。
Figure 2013514043
信号330aを求める式から信号330bを求める式を引くと以下のようになる。
Figure 2013514043
xについて解くと以下のようになる。
Figure 2013514043
xを信号330aを求める式に代入すると以下のようになる。
Figure 2013514043
+zについて解き、xを代入すると以下のようになる。
Figure 2013514043
信号330cを求めるためにy+zについて解き、それを上記の式に等しいと置くと
以下のようになる。
Figure 2013514043
yについて解くと以下のようになる。
Figure 2013514043
x及びyを求める式を用いて、信号330aを求める式をzについて解くと以下のようになる。
Figure 2013514043
それゆえ、上記の導出から、かつ図11を参照すると、モバイルコミュニケーター470の位置は、三辺測量法によって特定することができる。
図8及び図9を更に参照すると、モバイルコミュニケーターシステム300は図12に示されるように動作することができる。図12において与えられるように、モバイルコミュニケーター470は初期の使用可能状態100にあることができる。モバイルコミュニケーターディセーブリングシステム300のこの例では、信号送受信機ネットワーク310は、モバイルコミュニケーター470の位置を特定するために、モバイルコミュニケーター470の位置追跡ユニット610と通信することができる。図12を参照すると、少なくとも1つの条件が満たされない場合には、モバイルコミュニケーターは使用可能のままにすることができる(160)。位置追跡ユニット610は、信号送受信機ネットワーク310と絶えず通信して、少なくとも1つの条件が満たされたか否かを判断することができる。しかしながら、少なくとも1つの条件が満たされた場合には、ディセーブリング回路はモバイルコミュニケーターを使用不能にすることができる(110)。少なくとも1つの条件は、プライバシー信号の回復、又は、モバイルコミュニケーター470の現在の速度が所定の設定値よりも大きい場合があることのいずれかを含むことができる。図12に示されるように、モバイルコミュニケーターは、30秒間、又は任意の時間にわたって使用不能のままにすることができる(120)。位置追跡ユニット610は、30秒のような時間120が経過した後に、モバイルコミュニケーター470の位置を絶えず特定することができるので、少なくとも1つの条件が依然として満たされる場合には、モバイルコミュニケーターは使用不能のままにすることができ(130)、30秒のような、更なる時間にわたって使用不能のままにすることができる(120)。しかしながら、少なくとも1つの条件がもはや満たされない場合には、ディセーブリング回路は、モバイルコミュニケーターを再び使用可能にすることができる(140)。さらに、緊急事態が生じる場合には、ディセーブリング回路は、モバイルコミュニケーターを使用可能にすることができる(150)。
図8及び図13を参照して説明されるような、モバイルコミュニケーター470のディセーブリング方法900は、モバイルコミュニケーター470に位置追跡ユニット610及びディセーブリング回路550を設けること(910)であって、モバイルコミュニケーター470は初期の使用可能状態にある、設けること(910)と、モバイルコミュニケーター470の位置を特定すること(920)と、モバイルコミュニケーター470を使用不能にするための少なくとも1つの条件が満たされたと判断すること(930)と、
モバイルコミュニケーター470を使用不能にすること(940)とを含むことができる。
図8及び図13を引き続き参照し、図9を更に参照すると、モバイルコミュニケーター470の位置を特定すること(920)は、位置追跡ユニット610が信号送受信機ネットワーク310と通信することを含むことができる。位置の特定(920)は、三角測量、三辺測量、多辺測量、GPSポジショニング、セル識別、改良されたセル識別等を更に含むことができる。
多辺測量は、或る物体から3つ以上の受信機に放射される信号の到来時間差(TDoA)を正確に計算することによって、その物体の位置を特定するプロセスである。TDoAは、距離を計算する間接的な方法として、信号が進行するのに要する時間を用いる。最低限、セルタワー320a〜320cのような、信号送受信機の3つの基地局を用いて、モバイルコミュニケーター470からの信号を受信するときに、信号335が各セルタワー320a〜320cに到来するのに要する時間の差を用いて、モバイルコミュニケーター470の位置を特定することができる。
セル識別は、信号強度に基づいて、モバイルコミュニケーター470の位置を特定する方法である。これは、モバイルコミュニケーター470の位置の概算値を与える簡単な方法である。モバイルコミュニケーター470と通信しており、かつモバイルコミュニケーター470に最も近いセルタワー320a〜320cの位置が、モバイルコミュニケーターのおおよその位置であると判断する。モバイルコミュニケーター470からの最も強い信号335を受信するセルタワー320a〜320cが、モバイルコミュニケーター470に最も近い。
この簡単な方法は、移動体の位置決めの精度を高めるために、多くの場合に、グローバルポジショニングシステム(GPS)又は到来時間(ToA)のような他の技法とともに用いられる。ToAはTDoA技法に類似であるが、局間の差ではなく、或る特定の基地局における絶対到来時間を用いる点で異なる。
モバイルコミュニケーター470を使用不能にするための少なくとも1つの条件が満たされたと判断すること(930)は、プライバシー信号の回復、又はモバイルコミュニケーター470の速度が所定の設定値よりも大きいという判断のいずれかである、使用不能にするための少なくとも1つの条件を含むことができる。
さらに、モバイルコミュニケーターを初期に使用可能にすること(910)は、音声認識システム630を用いてユーザーの音声及び/又はパスワードを認証すること、又は位置追跡ユニット610を用いてモバイルコミュニケーター470の位置を特定することを更に含むことができる。
モバイルコミュニケーターを使用不能にするための方法(900)は、図12に示されるように、モバイルコミュニケーター470を再び使用可能にすることも含むことができる。モバイルコミュニケーター470は、少なくとも1つの条件がもはや満たされない場合には使用可能にすることができる(140)。さらに、緊急事態が生じている場合には、ディセーブリング回路はモバイルコミュニケーターを使用可能にする(150)。一例において、モバイルコミュニケーターを使用不能にするための方法900は、単語を話すか、又は言葉に表す、例えば、マイクロフォン375に「助けて」と話しかけるか、又はキーパッド340を介して「助けて」を入力することによって、緊急時にモバイルコミュニケーターを使用可能にすることも含むことができる。別の例では、これは、位置送信機570に通知して、ロケータービーコン313をトリガーすることもできる。さらに、一
例は、ユーザーが緊急サービスプロバイダー280を呼び出すために、緊急時にモバイルコミュニケーター470を使用可能にすることを含むことができ、緊急サービスプロバイダー280はロケータービーコン313を起動することができる。加えて、緊急サービスプロバイダー280は、モバイルコミュニケーター470の許可されたユーザーに関して通知を受けることもできる。
ここで図14を参照すると、本発明の別の実施形態がモバイルコミュニケーター1000を含むことができる。モバイルコミュニケーター1000は標準的な移動携帯電話とすることができ、かつ/又はインターネットブラウジング、クラウドコンピューティング、画像収集、音声収集、及び他の形のビデオ又はメディアビューイングのような、更なる機能も含むことができる。例えば、モバイルコミュニケーター1000は、概ねリアルタイムのGPSグラフィカルマップビューイング(GPS graphical map viewing)、ポータブルゲームプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、時計、無線チューナ、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機(ウォーキートーキー)、電子接触ローロデックス(electronic contact rolodex)、電子ブックリーダー及び計算機を含むことができる。本発明に適用可能な種々の形のモバイルコミュニケーター1000は当業者によって理解されるであろう。しかしながら、モバイルコミュニケーター1000は、別のデバイスと通信することができる任意の移動デバイスとすることができる。
モバイルコミュニケーター1000は、上記で説明されたような、モバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360に類似の機能のうちの幾つか又は全てを有するイネーブリングシステム1010を含むことができる。したがって、モバイルコミュニケーター1000は初期デフォルト使用不能状態を有し、それにより、本明細書において説明されたモバイルコミュニケーター1000の構成要素又は機能のいずれか又は全てが使用不能にされる。イネーブリングシステム1010は、開構成と閉構成との間で動作可能であり、モバイルコミュニケーター370のイネーブリングシステム360に関して上記で説明されたのと同じようにして、モバイルコミュニケーター1000を起動するために、閉じた位置にあるときに電気回路を完成するように配置されるコンタクトを含むことができる。
モバイルコミュニケーター1000のイネーブリングシステム1010は、上記で説明したモバイルコミュニケーター370のイネーブリング回路250の機能のうちの幾つか又は全てを有するイネーブリング回路1070を含むことができる。イネーブリング回路1070のロジックは、少なくとも1つの条件が満たされたときに、モバイルコミュニケーター1000の初期デフォルト使用不能状態を、使用可能になるように変更することができる。
さらに、モバイルコミュニケーター1000は、開構成と閉構成との間で動作可能であるコンタクト1075を含み、それにより、コンタクトが閉構成にあるときに、電話は機能を提供される。それゆえ、コンタクト1075は、概念的にオン/オフスイッチとみなすことができ、それにより、コンタクトを閉じることによって、モバイルコミュニケーター1000をオンにし、モバイルコミュニケーター1000に機能を提供する。同様に、コンタクトが開いているとき、モバイルコミュニケーター1000はオフ状態にあることができ、それにより、モバイルコミュニケーター1000の機能はいずれも使用可能にされない。
さらに、モバイルコミュニケーター1000は、ディスプレイ1020と、ユーザーに知らせるための通知機構1030と、ユーザーインターフェース1040と、送信機1050と、受信機1060とを含むことができる。モバイルコミュニケーターのデフォルト使用不能状態は、ディスプレイ1020、通知機構1030、ユーザーインターフェース
1040、送信機1050、受信機1060、テキストメッセージングインターフェース、画像メッセージングインターフェース、ビデオメッセージングインターフェース、インターネットブラウザー、画像取得器、音声取得器、ビデオ取得器、GPSグラフィカルマップビューワー、ゲームプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機、電子ブックリーダー、電子接触ローロデックス及び計算機のうちの少なくとも1つが使用不能にされる状態であることは理解されたい。したがって、イネーブリング回路1070は、1つの条件が満たされたときに、電話のこれらの構成要素1020、1030、1040、1050のうちの少なくとも1つを使用可能にすることができる。加えて、上記の機能のうちの任意の組み合わせを、デフォルト使用不能状態中に使用不能にすることができることは理解されたい。さらに、任意のソフトウェア操作性を使用不能にすることができ、モバイルコミュニケーター1000の或る特定の、又は全てのアプリケーションを阻止することができる。モバイルコミュニケーター1000が使用不能状態にあるときに、任意の外部情報源からの任意の入力を妨げることができることは理解されたい。
モバイルコミュニケーター1000のディスプレイ1020は、ユーザーインターフェース1040と統合される複合的なインタラクティブタッチスクリーンとすることができる。代替的には、ディスプレイ1020は、ユーザーに、発信番号又はダイヤルした番号のような情報を提示するための簡単なLCDディスプレイとすることができる。任意の形のディスプレイが考えられることは理解されたい。
同様に、モバイルコミュニケーター1000のユーザー通知機構1030は、ユーザーに知らせるベル音又は「着信音」を発するスピーカのような、雑音通知素子(noise notification element)とすることができる。例えば、モバイルコミュニケーター1000が送信信号を受信するとき、スピーカは着信をユーザーに知らせるあらかじめプログラミングされた可聴ベル音を発することができる。代替的には、通知機構1030は、ディスプレイ1020上で見られる変化とすることができる。例えば、ディスプレイ1020は、着信があるときに点灯することができる。さらに、モバイルコミュニケーター1000は、当該技術分野において既知であるように振動することができる。ユーザー通知機構1030は、通信イベントをユーザーに知らせるための任意の機構とすることができる。加えて、通知機構1030は、或る時刻になったとき等の(アラーム時計通知の場合)、所定のイベントをユーザーに知らせるようにあらかじめプログラミングすることができる。
ユーザーインターフェース1040は、ユーザーが数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせに関連付けられる複数のアイデンティティ入力(identity input)を入力できるように構成することができる。例えば、ユーザーインターフェース1040はタッチセンサー、キーパッド、又は簡単な数字パッドとすることができる。代替的には、ユーザーインターフェース1040は、ユーザーが音声によって複数の識別入力を入力できるようにするボイスレシーバーとすることができる。それゆえ、モバイルコミュニケーター1000は、当業者には明らかである任意のタイプのユーザーインターフェースを含むことができることは理解されたい。
モバイルコミュニケーター1000の送信機1050は、ユーザーインターフェース1040と動作可能に通信することができ、モバイルコミュニケーター1000から、ユーザーインターフェース1040を介してモバイルコミュニケーター1000に入力されるアイデンティティ入力に対応するアイデンティティを有する出力デバイスに送信を送るように構成することができる。送信機1050は、携帯電話音声伝送、電子メール、ビデオ又はピクチャメッセージ、又はインターネットとインタラクトする伝送のような通常の電磁波伝送及び/又は音波伝送を通信するように構成することができる。例えば、送信機1050は、ルーター又はローカルエリアネットワークを通して信号を送信するように構成
されるネットワークアダプター又はカードとすることができる。代替的には、モバイルコミュニケーター1000の送信機1050は、第三世代又は第四世代の無線ネットワークにおいて送信を送るように構成することができる。
同様に、モバイルコミュニケーター1000の受信機1060は、送信側デバイスからの送信を受信することができる。モバイルコミュニケーターは、携帯電話音声伝送、電子メール、テキスト、ビデオ又はピクチャメッセージ、又はラップトップ若しくはコンピューターからの送信のような任意のタイプの送信を受信するように構成することができる。例えば、モバイルコミュニケーターの受信機1060は、ルーター、スイッチ又は他のローカルエリアネットワークからローカル信号を受信するように構成することができる。代替的には、モバイルコミュニケーター1000の受信機1060は、第三世代又は第四世代無線ネットワークからの送信を受信するように構成することができる。
上記で説明されたように、モバイルコミュニケーター1000は、初期デフォルト使用不能状態を含み、それにより、モバイルコミュニケーター1000の機能又は構成要素1020、1030、1040、1050、1060のうちの1つ又は複数が使用不能にされる。コンタクト1075が閉じた位置にあっても、少なくとも1つの条件が満たされない場合には、モバイルコミュニケーター1000はこのデフォルト使用不能状態のままであることは理解されたい。したがって、モバイルコミュニケーターを「オン」にすることによってモバイルコミュニケーター1000の機能を包括的に起動するとき、コンタクト1075は閉じた位置にあることができる。しかしながら、この「オン」状態にあっても、条件が満たされない限り、モバイルコミュニケーター1000はデフォルト使用不能状態にあり、それにより、電話の構成要素1020、1030、1040、1050、1060の1つ又は複数が使用不能にされる。モバイルコミュニケーター1000のイネーブリングシステム1010及びイネーブリング回路1070は、或る特定の条件が満たされたときに、これらの機能又は構成要素のうちの1つ又は複数を使用可能にするように構成することができる。
モバイルコミュニケーター1000がデフォルト使用不能状態にあるとき、モバイルコミュニケーターは、ユーザーが、受信した通話に応答しないように、又は受信したテキストを見ないようにすることができる。加えて、モバイルコミュニケーター1000は、デフォルト使用不能状態において、ユーザーがメールを作成して送信しないように、又は電話をかけないようにすることができる。一方、モバイルコミュニケーター1000は、着信があったことをユーザーに音で知らせる機構を含むことができる。例えば、モバイルコミュニケーター1000は、デフォルト使用不能状態にある場合があり、それにより、テキスト及び通話を受信及び送信することが不可能にされる。しかしながら、モバイルコミュニケーター1000は、着信していること、そして誰からの着信かをユーザーに音で知らせることができる。同様に、モバイルコミュニケーター1000は、テキストメッセージが受信されたことをユーザーに知らせることができる。モバイルコミュニケーター1000は、テキストメッセージのテキストを可聴音声メッセージに自動的に変換するように更に構成することができ、音声メッセージはユーザーに対して自動的に報知することができる。同様に、モバイルコミュニケーター1000は、デフォルト使用不能状態中に電子メール機能が使用不能にされる場合であっても、電子メールが受信されたことをユーザーに知らせることができる。本発明はこれらの実施形態には限定されず、モバイルコミュニケーター1000がデフォルト使用不能状態中にユーザーに知らせる他の類似の実施形態が当業者には明らかであろう。
モバイルコミュニケーター370に関して上記で説明されたように、満たされる条件は、モバイルコミュニケーター1000が、≦設定値速度である速度において移動していることとすることができる。速度は、イネーブリングシステム1010に関連付ける内部グ
ローバルポジショニングシステム(GPS)受信機1080によって求めることができる。したがって、速度は、三角測量、三辺測量、多辺測量、又は信号送受信機ネットワークを用いてモバイルコミュニケーター1000の位置及び/又は速度を求める任意の他の方法を通して求めることができる。代替的には、満たされる条件は、モバイルコミュニケーター370に関して上記で説明されたように、モバイルコミュニケーター1000がプライバシー信号又はGPS信号を受信しないこととすることができる。またさらに、満たされる条件は、モバイルコミュニケーター370に関して説明された認証システムに類似の、モバイルコミュニケーター1000の内部システムによって、ユーザーが許可されたユーザーであると判断されることとすることができる。
本発明の別の実施形態では、満たされる条件は、モバイルコミュニケーター1000がハンズフリーモードにあることとすることができる。例えば、ハンズフリーモードは、ブルートゥース(登録商標)システム、又はパーソナルエリアネットワーク(PAN)を作り出すための他の類似のオープン無線プロトコルシステムとすることができ、それによりモバイルコミュニケーター1000と別の通信リンクデバイス1090との間に通信リンクが確立される。ブルートゥースのようなPANシステムは、当該技術分野において一般的に知られているように、マイクロフォン、並びに信号受信機及び送信機を含むことができる。それゆえ、モバイルコミュニケーター1000は、その電話がハンズフリー方式で使用されていると判断することができ、それにより条件を満たし、デフォルトで使用不能にされている電話の1つ又は複数の構成要素1020、1030、1040、1050、1060を起動することができる。
ブルートゥースのようなPAN技術を利用する代わりに、モバイルコミュニケーター1000のハンズフリーモードは、ユーザーが音声コマンドを通してのみ入力できるモードとすることができる。ユーザーは、例えば、一連の音声コマンドを用いて、モバイルコミュニケーター1000をダイヤルし、応答することができる。この状態では、モバイルコミュニケーター1000は、通常のユーザーインターフェース1040において手入力を受け付けることができない。このハンズフリー音声モードは音声コマンドによって起動できることも更に考えられる。
またさらに、図15に示されるように、モバイルコミュニケーター1000のハンズフリーモードは、ホルスターデバイス1100によって起動することができる。例えば、車両が一体型のホルスター1100を含むことができ、それにより、モバイルコミュニケーター1000はそのホルスターに取付け可能にすることができる。取り付けられるときに、条件を満たすことができ、それにより、モバイルコミュニケーター1000がデフォルト使用不能状態から使用可能状態に切り替わる。また、ホルスター1100は、車両の電源に接続される別のデバイスとすることもできる。加えて、モバイルコミュニケーター1000をホルスター1100に差し込むか、又は別の方法で取り付けることによって、モバイルコミュニケーター1000の機能を自動的に変更することができることも考えられる。例えば、モバイルコミュニケーター1000をホルスター1100に差し込むことによって、モバイルコミュニケーター1000を上記のハンズフリー音声コマンドモードに自動的に入れる条件を容易にすることができる。代替的には、モバイルコミュニケーター1000をホルスター1100に取り付けることによって、音声コマンドモードを同様に使用可能にしながら、ユーザーインターフェース1040の指入力ユーザーインターフェースを使用不能にすることができる。ホルスター1100はモバイルコミュニケーター1000のための充電器としての役割を更に果たすこともでき、共通の12ボルト車両電源系統のような、車両の電源系統によって電力を供給されるように車両内に設置できることは理解されたい。
モバイルコミュニケーター1000は、或る特定の主要機能の性能を高めるために、種
々の機能モードに入るように構成することもできる。主要機能は、電池寿命、最大性能、又はモバイルコミュニケーター1000の速度及び/若しくは位置を特定する際の最大精度を含むことができる。更なる主要機能は、当業者が予想することができる。例えば、ユーザーは、モバイルコミュニケーター1000を、ユーザーインターフェース及びディスプレイが機能しないモードに入れるコマンドを自発的に入力することができる。この自発的な使用不能モードでは、GPS受信機もオフにすることができる。
図16に示されるように、この実施形態におけるモバイルコミュニケーター1000及びイネーブリングシステム1010のロジックは、或る条件が満たされない限り、モバイルコミュニケーター1000がデフォルト使用不能状態にあることとすることができる。その状態は、例えば、モバイルコミュニケーター1000が、≦設定値速度である速度において移動していることとすることができる。モバイルコミュニケーター1000がこの条件を満たすときに、ユーザーはそれでも、自発的使用不能モードコマンドを入力することによって、イネーブリングシステム1010を自発的に無効にすることができる。
代替的には、図17に示されるように、そのロジックは、条件が満たされたときに、モバイルコミュニケーター1000が使用可能状態に入ることとすることができる。この実施形態では、条件が満たされ、モバイルコミュニケーター1000がイネーブリングシステム1010によって使用可能状態にあることを十分に許される場合であっても、自発的コマンドによって、デフォルト使用不能状態において使用不能にされた任意の機能又は構成要素1020、1030、1040、1050、1060を重ねて使用不能にすることができる。別の実施形態では、条件が満たされ、イネーブリングシステム1010によってモバイルコミュニケーター1000の種々の機能が使用可能にされた場合であっても、自発コマンドは、異なる1組の機能又は構成要素を使用不能にするように構成することができる。
自発的なユーザーディセーブリングシステムを追加することによって、電話の電池寿命を節約できるようになることは理解されたい。GPS受信機がモバイルコミュニケーターの電池寿命に負担をかけることが、当該技術分野における既知の問題である。使用中に、GPS受信機及び付随するプログラムが、モバイルコミュニケーターの電池寿命及び電荷を消費することが一般的に知られている。したがって、本発明のモバイルコミュニケーター1000のユーザーは、GPSが不要になる使用不能状態に自発的に入ることができ、それにより、モバイルコミュニケーター1000の電池寿命を節約することができる。モバイルコミュニケーター1000がこの自発的な使用不能状態にあるときに、或る特定の機能は動作可能にできることも理解されたい。例えば、モバイルコミュニケーター1000は、上記のように、音声コマンドを受信することができる。
モバイルコミュニケーターが移動していないときに、モバイルコミュニケーター1000のGPS受信機1080は、よりアクティブでない状態に移行できることも更に考えることができる。例えば、GPS受信機1080は、先行する2回の位置情報要求の結果として、モバイルコミュニケーター1000が移動せず、同じ場所にいると判断するとき、より長い時間間隔で位置情報を要求することができる。その後、GPS受信機1080が、位置が高速に変化したと判断するとき、GPS受信機1080は自動的に、よりアクティブな問い合わせモードに入ることができる。このモードでは、GPS受信機1080は位置情報をはるかに迅速に要求することができる。モバイルコミュニケーター1000が再び静止していると判断されるまで、GPS受信機1080はこのモードを保つことができる。
図18に示される、本発明の別の実施形態では、モバイルコミュニケーター1000は、別の信号発生デバイス1110に応答することができる。別の信号発生デバイス111
0は、例えば、車両1120内に設置することができる。別の信号発生デバイス1110は、イネーブリング信号を送出することができ、その信号はモバイルコミュニケーター1000によって受信され、それによりデバイスを使用可能にする。このイネーブリング信号は、いかなるディセーブリング条件にも優先することができる。例えば、モバイルコミュニケーター1000はオンにされるが、初期にデフォルト使用不能状態にあることができる。モバイルコミュニケーター1000は、或るしきい値速度未満で進行しているときに、モバイルコミュニケーター1000を使用可能にするように構成されるイネーブリングシステムを含むことができる。しかしながら、モバイルコミュニケーター1000がしきい値速度よりも速い速度で進行している場合であっても、別の信号発生デバイス1110のイネーブリング信号がモバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることができ、それにより速度条件に優先することができる。別の実施形態では、公共交通機関(図示せず)が、これらの信号発生デバイス1110のうちの1つを含むことができ、その信号発生デバイスは、その公共交通機関に乗車するユーザーに関連付けられるモバイルコミュニケーターのいずれか及び/又は全てと通信する。したがって、信号発生デバイス1110は、その公共交通機関がしきい値よりも速い速度で進行している場合であっても、その信号を受信するモバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることができる。
さらに、信号発生デバイス1110は、位置に対して極めて敏感な信号を発生させることができる。乗用車が、車両の客室の特定のエリア内に存在するモバイルコミュニケーター1000のうちの任意のものを使用可能にする信号発生デバイス1110を含むことができる。例えば、信号発生デバイス1110は、発生した信号が前部座席には届かないようにしながら、後部座席内のみに届く信号を発生させることができる。したがって、モバイルコミュニケーター1000が移動している間、運転者は依然としてデフォルト使用不能状態によって制約を受けることができる。
信号発生デバイス1110は、12ボルト系統のような、車両1120の共通の電気系統によって電力を供給されることができる。信号発生デバイス1110は、車両1120の「ライター」電源に差し込むことができる。代替的には、信号発生デバイス1110は、取り外しできず、設置された車両1120が始動するときにはいつでも動作するように、車両の機器パッケージ内に代替的に標準装備することができる。また、信号発生デバイス1110は、車両のGPS受信構成要素と通信することもできる。代替的には、信号発生デバイス1110は、独自の内蔵されたGPS受信機を備えることができ、そのGPS受信機は、モバイルコミュニケーター1000のGPS受信機1080に関して本明細書で説明されたように、信号発生デバイス1110の位置及び速度を求めることができる。
更なる実施形態では、信号発生デバイス1110は車両に取り付けられなくてもよく、代わりに、ブローチ、ペンダント、リング、ネックレス、腕時計、ブレスレット、お守り、イヤリング等に設置することもできる。ブローチ、ペンダント、リング、ネックレス、腕時計、ブレスレット、お守り、イヤリング、リストバンド等は、ユーザーが身に着けることができ、上記の信号発生器1110と同じ信号発生を実行することができる。これにより、ユーザーは、安全性を備えたモバイルコミュニケーター1000を使用可能にできるようになる。代替的には、列車、航空機又はバスに乗車するだけのユーザーが、デフォルト使用不能状態のモバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることができるようになる。
同様の実施形態において、信号発生デバイス1110は、デフォルト使用不能状態のモバイルコミュニケーター1000を使用可能にするのを無効にするように構成することができる。例えば、刑務所、拘置所、映画館、会議室及び/又は他の同様の敷地が信号発生デバイス1110を含むことができ、モバイルコミュニケーター1000が近くにあるときに、信号発生デバイス1110は、デフォルト使用不能状態のモバイルコミュニケータ
ー1000を使用可能にするのを無効にする。また、モバイルコミュニケーター1000は、信号発生デバイス1110からのこの信号を受信し、その信号の意味を、モバイルコミュニケーター1000がしきい値速度よりも速い速度で移動していることであると解釈するように構成することもできる。これにより、その条件が、モバイルコミュニケーター1000がしきい値速度以下で移動していることである実施形態において、その条件が満たされるのを防ぐ。
更なる実施形態では、モバイルコミュニケーター1000又は信号発生デバイス1110は、モバイルコミュニケーター1000又は信号発生デバイス1110が車両のコンピューター診断システムと通信するように、車両内に差し込むことができる。この実施形態では、車両が始動されるとき、モバイルコミュニケーター1000又は信号発生デバイス1110は、車両が走行している場合であっても、モバイルコミュニケーター1000の或る特定の機能又は全ての機能を使用可能にするように構成することができる。例えば、信号発生デバイス1110が車両に差し込まれる場合には、信号発生デバイス1110は、車両が移動しているときでも、イネーブリング信号を放射することができる。このイネーブリング信号は、車両全体に届くことができる。車両が或る特定のしきい値よりも速い速度で移動していると車両診断システムが判断するときに、信号発生デバイス1110は、運転者が占有するエリアにのみ第2の信号を放射することができる。一実施形態では、信号発生デバイス1110はイネーブリングシステムを無効にすることができる。代替的には、信号発生デバイス1110は、イネーブリングシステムにもかかわらず、モバイルコミュニケーター1000の更なる1つ又は複数の構成要素1020、1030、1040、1050、1060又は更なる機能を使用不能にすることができる。
別の実施形態では、信号発生デバイス1110は、運転者のゾーンのみに届く第1の信号と、車両の残りの部分全体に届く第2の信号とを放射することができる。第1の信号は、モバイルコミュニケーター1000のハンズフリーモードが成立しない限り、モバイルコミュニケーター1000を使用可能にしないようにすることができるか、又はデフォルト使用不能状態のモバイルコミュニケーター1000の更なる機能を更に使用不能にすることができる。第2の信号は、運転席以外の、車両のいずれかの場所に座っている乗客のモバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることができる。さらに、第1の信号を遮断しようと試みると、結果として、信号が車両客室全体に送信され、車両内の全てのモバイルコミュニケーターデバイス1000を実効的に阻止することができる。
信号発生デバイス1110は、モバイルコミュニケーター1000のハンズフリーの態様ととともに利用できることは理解されたい。したがって、デフォルトで使用不能にされるモバイルコミュニケーター1000を、複数の条件下で使用可能にされるように構成することができる。1つの事例では、ハンズフリーモードにおいて使用されると判断されるときに、モバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることができる。代替的には、信号発生デバイス1110がイネーブリング信号を送信するときに、モバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることができる。
さらに、モバイルコミュニケーター1000は、国、州又は他の領土境界を横切る時点を判断するように構成することができる。モバイルコミュニケーター1000は、モバイルコミュニケーター1000が現時点で位置している国、州又は領土に応じて、異なる機能をプログラミングすることができる。例えば、GPS受信機は、モバイルコミュニケーター1000が、モバイルコミュニケーターに関する法律を有する州境界に入る時点を判断することができる。この場合、モバイルコミュニケーター1000は、それらの法律に一致するモードに自動的に入るように構成することができる。
また、モバイルコミュニケーター1000は、初期デフォルト使用不能状態を与え、イ
ネーブリングシステムを更に提供することに関連付けられるソフトウェアも含むことができる。このソフトウェアが除去されるか、又は変更される場合に、モバイルコミュニケーター1000が永久又は半永久に使用不能状態に入ることができるように、モバイルコミュニケーター1000に改ざん防止機能を付けることができる。
モバイルコミュニケーター1000は、条件が満たされないときでも、デフォルト使用不能状態を無効にする1つ又は複数の方法を更に含むことができる。例えば、人が単に、デフォルト使用不能状態を無効にすることになるボタンを押すか、又は別のコマンド信号を入力することができる。モバイルコミュニケーター1000が従業員、生徒、子供又は他の従属者によって使用されていないときに、管理者、上司又は親がデフォルト使用不能状態を無効にすることができるように、この無効化はパスワードで保護することもできる。モバイルコミュニケーター1000は、管理者、上司又は親がデフォルト使用不能状態を無効にできるようにし、それにより、従業員、生徒、子供又は他の従属者が無効化機能を実行できないようにするパスワード保護システムを含むことができる。
モバイルコミュニケーター1000は、モバイルコミュニケーター1000がデフォルト使用不能状態にあるときに有効で或る特定の着信転送機能を更に含むことができる。例えば、モバイルコミュニケーター1000がデフォルト使用不能状態にある間に、モバイルコミュニケーター1000に電話がかかった場合には、モバイルコミュニケーター1000はその通話を異なる番号に転送することができる。代替的には、モバイルコミュニケーター1000は、その通話をそのままボイスメールメッセージボックスに送信することができる。別の実施形態では、モバイルコミュニケーター1000は、ユーザーが許されない速度よりも速い速度で進行していることを、着信に応答して発信者に自動的に通知するようにプログラミングすることができる。さらに、モバイルコミュニケーター1000は、イネーブリングシステム1010によって使用可能された後に、モバイルコミュニケーター1000がデフォルト使用不能状態にあるときに呼び出された各番号をダイヤルすることになるボタンをユーザーが自動的に押すか、又は別の方法でコマンドを入力できるようにする機能も含むことができる。この機能によれば、さらに、所定の順序においてユーザーは折り返し電話をかけることができるようになり、その順序はユーザーによってプログラミング可能である。
またさらに、モバイルコミュニケーター1000は、信号転送構成要素を含むことができる。転送構成要素は、モバイルコミュニケーター1000が所定の速度よりも速い速度で進行していた場合に、別のデバイスに自動的に知らせるように構成することができる。それゆえ、転送構成要素によって、子供のモバイルコミュニケーター1000が所定の制限速度を上回る速度で進行しているときに親の電話に通知を送信するように、親がモバイルコミュニケーター1000を自動的にプログラミングできるようになる。
速度及び位置検出はGPS受信機の実施形態には限定されないことは理解されたい。例えば、モバイルコミュニケーター1000が或る一定のしきい値速度未満で進行しており、使用可能状態に切り替えられるべきであると判断するために、上記のように、セルタワー三角測量、三辺測量、多辺測量又はモバイルコミュニケーター1000の位置及び/又は速度を求める任意の他の方法を利用することができる。位置及び速度検出のための代替の実施形態は当業者には明らかになるであろう。
モバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることは、モバイルコミュニケーター1000自体の内部論理システムによって実行できることも理解されたい。しかしながら、代替の実施形態では、モバイルコミュニケーター1000を使用可能にすることを、サービスプロバイダー又は別の第三者が実行することができる。例えば、セルタワー三角測量技法を用いて、第三者データベースが、モバイルコミュニケーター1000の速度を
追跡することができる。その後、第三者は、上記のように、信号発生デバイス1110がイネーブリング信号を送出できるのと同じようにして、モバイルコミュニケーター1000にイネーブリング信号を送出することができる。第三者又はサービスプロバイダーを利用する他の実施形態も当業者には理解されよう。
上記の本発明の実施形態の説明は、例示及び説明を目的として提示した。この説明が網羅的なものであることも、本発明を開示される正確な形態に限定することも意図されず、明らかに、多くの変更形態及び変形形態が可能である。当業者に明らかとすることができるかかる変更形態及び変形形態は、添付の特許請求の範囲によって規定されるような本発明の範囲内に含まれることが意図される。

Claims (35)

  1. モバイルコミュニケーターであって、
    コンタクトであって、開構成と閉構成との間で動作可能であり、該コンタクトが閉じた位置にあるときに電気回路を完成し、それにより該モバイルコミュニケーターを起動し、該モバイルコミュニケーターに機能を提供するように配置されるコンタクトと、
    ディスプレイと、
    ユーザーに知らせるための通知機構と、
    ユーザーが複数のアイデンティティ入力を入力することを可能にするように構成されるユーザーインターフェースであって、該複数のアイデンティティ入力は数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせに関連付けられる、ユーザーインターフェースと、
    前記ユーザーインターフェースと動作可能に通信し、該モバイルコミュニケーターから、前記宛先入力に対応する宛先への送信を送るように構成される送信機と、
    送信側デバイスからの送信を受信することができる受信機と、
    イネーブリングシステムとを備え、
    該モバイルコミュニケーターは初期デフォルト使用不能状態を含み、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、テキストメッセージングインターフェース、画像メッセージングインターフェース、ビデオメッセージングインターフェース、インターネットブラウザー、画像取得器、音声取得器、ビデオ取得器、GPSグラフィカルマップビューワー、ゲームプレーヤー、ビデオプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機、電子ブックリーダー、電子接触ローロデックス及び計算機のうちの少なくとも1つが使用不能にされ、
    前記コンタクトが前記閉じた位置にあり、前記起動する電気回路が完成するときでも、該モバイルコミュニケーターは前記初期デフォルト使用不能状態のままであり、
    該モバイルコミュニケーターのハンズフリーモードが起動されるときに、前記イネーブリングシステムのロジックが該モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を使用可能状態に変更するように構成され、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの前記少なくとも1つが使用可能になる、モバイルコミュニケーター。
  2. 前記ハンズフリーモードは、前記モバイルコミュニケーターに取り付けられたホルスターデバイスによって起動される、請求項1に記載のモバイルコミュニケーター。
  3. 前記ハンズフリーモードは、前記モバイルコミュニケーターに接続されたパーソナルエリアネットワークデバイスによって起動される、請求項1に記載のモバイルコミュニケーター。
  4. 前記イネーブリングシステムのロジックは、前記モバイルコミュニケーターが信号発生デバイスによる信号を受信するときに、前記モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を前記使用可能状態に変更するように構成される、請求項1に記載のモバイルコミュニケーター。
  5. 前記信号発生デバイスは車両内に設置される、請求項4に記載のモバイルコミュニケー
    ター。
  6. 前記信号発生デバイスは、前記車両の客室部分に限られた所定のエリアにおいて前記信号を発生させる、請求項5に記載のモバイルコミュニケーター。
  7. 前記信号発生デバイスは、前記車両の電気系統によって電力を供給される、請求項5に記載のモバイルコミュニケーター。
  8. 前記信号発生デバイスは、ブローチ、ペンダント、リング、ネックレス、腕時計、ブレスレット、イヤリング、お守り及びリストバンドからなる群から選択された物品に設置される、請求項4に記載のモバイルコミュニケーター。
  9. 前記信号発生デバイスは、前記モバイルコミュニケーターの前記イネーブリングシステムを無効にするように構成される、請求項4に記載のモバイルコミュニケーター。
  10. 前記モバイルコミュニケーターの前記ハンズフリーモードは音声コマンドによって起動される、請求項1に記載のモバイルコミュニケーター。
  11. 前記イネーブリングシステムのロジックは、前記モバイルコミュニケーターが、≦設定値速度である速度において移動しているときに、該モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を前記使用可能状態に変更するように構成される、請求項1に記載のモバイルコミュニケーター。
  12. コマンドを入力することによって、ユーザーが前記イネーブリングシステムを自発的に無効にする、請求項1に記載のモバイルコミュニケーター。
  13. 前記自発的に無効にすることは、前記モバイルコミュニケーターのGPS受信機の動作を停止するように構成される、請求項12に記載のモバイルコミュニケーター。
  14. 前記イネーブリングシステムが前記初期デフォルト使用不能状態を前記使用可能状態に変更した場合であっても、ユーザーがコマンドを入力し、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの少なくとも1つを使用不能にする、請求項1に記載のモバイルコミュニケーター。
  15. GPS受信機、セルタワー三角測量、セルタワー三辺測量及びセルタワー多辺測量からなる群から選択されたプロセスを用いて速度が求められる、請求項11に記載のモバイルコミュニケーター。
  16. モバイルコミュニケーターであって、
    コンタクトであって、開構成と閉構成との間で動作可能であり、該コンタクトが閉じた位置にあるときに電気回路を完成し、それにより該モバイルコミュニケーターを起動し、該モバイルコミュニケーターに機能を提供するように配置されるコンタクトと、
    ディスプレイと、
    ユーザーに知らせるための通知機構と、
    ユーザーが複数のアイデンティティ入力を入力することを可能にするように構成されるユーザーインターフェースであって、該複数のアイデンティティ入力は数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせに関連付けられる、ユーザーインターフェースと、
    前記ユーザーインターフェースと動作可能に通信し、該モバイルコミュニケーターから、前記宛先入力に対応する宛先への送信を送るように構成される送信機と、
    送信側デバイスからの送信を受信することができる受信機と、
    イネーブリングシステムとを備え、
    該モバイルコミュニケーターは初期デフォルト使用不能状態を含み、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、テキストメッセージングインターフェース、画像メッセージングインターフェース、ビデオメッセージングインターフェース、インターネットブラウザー、画像取得器、音声取得器、ビデオ取得器、GPSグラフィカルマップビューワー、ゲームプレーヤー、ビデオプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機、電子ブックリーダー、電子接触ローロデックス及び計算機のうちの少なくとも1つが使用不能にされ、
    前記コンタクトが前記閉じた位置にあり、前記起動する電気回路が完成するときでも、該モバイルコミュニケーターは前記初期デフォルト使用不能状態のままであり、
    該モバイルコミュニケーターが信号発生デバイスによる信号を受信するときに、前記イネーブリングシステムのロジックが該モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を使用可能状態に変更するように構成され、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの少なくとも1つが使用可能になる、モバイルコミュニケーター。
  17. 前記イネーブリングシステムのロジックは、前記モバイルコミュニケーターのハンズフリーモードが起動されるときに、前記モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を使用可能状態に変更するように構成される、請求項16に記載のモバイルコミュニケーター。
  18. 前記ハンズフリーモードは、前記モバイルコミュニケーターに取り付けられたホルスターデバイスによって起動される、請求項17に記載のモバイルコミュニケーター。
  19. 前記ハンズフリーモードは、前記モバイルコミュニケーターに取り付けられたパーソナルエリアネットワークデバイスによって起動される、請求項17に記載のモバイルコミュニケーター。
  20. 前記モバイルコミュニケーターの前記ハンズフリーモードは音声コマンドによって起動される、請求項17に記載のモバイルコミュニケーター。
  21. 前記信号発生デバイスは車両内に設置される、請求項16に記載のモバイルコミュニケーター。
  22. 前記信号発生デバイスは、前記車両の客室部分に限られた所定のエリアにおいて前記信号を発生させることができる、請求項21に記載のモバイルコミュニケーター。
  23. 前記信号発生デバイスは、前記車両の電気系統によって電力を供給される、請求項21に記載のモバイルコミュニケーター。
  24. 前記信号発生デバイスは、ブローチ、ペンダント、リング、ネックレス、腕時計、ブレスレット、イヤリング、お守り及びリストバンドからなる群から選択された物品に設置される、請求項16に記載のモバイルコミュニケーター。
  25. 前記信号発生デバイスは、前記モバイルコミュニケーターの前記イネーブリングシステムを無効にするように構成される、請求項16に記載のモバイルコミュニケーター。
  26. 前記イネーブリングシステムのロジックは、前記モバイルコミュニケーターが、≦設定値速度である速度において移動しているときに、前記モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を前記使用可能状態に変更するように構成される、請求項16に記載のモバイルコミュニケーター。
  27. GPS受信機、セルタワー三角測量、セルタワー三辺測量、及びセルタワー多辺測量からなる群から選択されたプロセスを用いて速度が求められる、請求項26に記載のモバイルコミュニケーター。
  28. コマンドを入力することによって、ユーザーが前記イネーブリングシステムを自発的に無効にする、請求項16に記載のモバイルコミュニケーター。
  29. 前記自発的に無効にすることは、前記モバイルコミュニケーターのGPS受信機の動作を停止するように構成される、請求項28に記載のモバイルコミュニケーター。
  30. 前記イネーブリングシステムが前記初期デフォルト使用不能状態を前記使用可能状態に変更した場合であっても、ユーザーがコマンドを入力し、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの少なくとも1つを使用不能にする、請求項16に記載のモバイルコミュニケーター。
  31. モバイルコミュニケーターシステムであって、
    モバイルコミュニケーターであって、
    コンタクトであって、開構成と閉構成との間で動作可能であり、該コンタクトが閉じた位置にあるときに電気回路を完成し、それにより該モバイルコミュニケーターを起動し、該モバイルコミュニケーターに機能を提供するように配置されるコンタクトと、
    ディスプレイと、
    ユーザーに知らせるための通知機構と、
    ユーザーが複数のアイデンティティ入力を入力することを可能にするように構成されるユーザーインターフェースであって、該複数のアイデンティティ入力は数字及び文字のアルファニューメリックの組み合わせに関連付けられる、ユーザーインターフェースと、
    前記ユーザーインターフェースと動作可能に通信し、該モバイルコミュニケーターから、前記宛先入力に対応する宛先への送信を送るように構成される送信機と、
    送信側デバイスからの送信を受信することができる受信機と、
    イネーブリングシステムとを備え、
    該モバイルコミュニケーターは初期デフォルト使用不能状態を含み、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、テキストメッセージングインターフェース、画像メッセージングインターフェース、ビデオメッセージングインターフェース、インターネットブラウザー、画像取得器、音声取得器、ビデオ取得器、GPSグラフィカルマップビューワー、ゲームプレーヤー、ビデオプレーヤー、デジタル音楽プレーヤー、アラーム時計、デジタルメモパッド、デジタルカレンダー、双方向無線機、電子ブックリーダー、電子接触ローロデックス及び計算機のうちの少なくとも1つが使用不能にされ、
    前記コンタクトが前記閉じた位置にあり、前記起動する電気回路が完成するときでも、該モバイルコミュニケーターは前記初期デフォルト使用不能状態のままであり、
    少なくとも1つの条件が満たされたときに、前記イネーブリングシステムのロジックが該モバイルコミュニケーターの前記初期デフォルト使用不能状態を使用可能状態に変更するように構成され、前記ディスプレイ、前記通知機構、前記ユーザーインターフェース、前記送信機、前記受信機、前記テキストメッセージングインターフェース、前記画像メッセージングインターフェース、前記ビデオメッセージングインターフェース、前記インターネットブラウザー、前記画像取得器、前記音声取得器、前記ビデオ取得器、前記GPSグラフィカルマップビューワー、前記ゲームプレーヤー、前記ビデオプレーヤー、前記デジタル音楽プレーヤー、前記アラーム時計、前記デジタルメモパッド、前記デジタルカレンダー、前記双方向無線機、前記電子ブックリーダー、前記電子接触ローロデックス及び前記計算機のうちの少なくとも1つが使用可能になる、モバイルコミュニケーターと、
    前記モバイルコミュニケーターと通信する信号発生デバイスであって、該信号発生デバイスは、信号を発生させて、該信号を前記モバイルコミュニケーターに送信するように構成され、該信号は前記モバイルコミュニケーターの機能を変更する、信号発生デバイスと、
    を備える、モバイルコミュニケーターシステム。
  32. 前記信号発生デバイスは車両に一体に設置される、請求項31に記載のモバイルコミュニケーターシステム。
  33. 前記信号発生デバイスは前記車両のコンピューター診断システムと動作可能に通信する、請求項32に記載のモバイルコミュニケーターシステム。
  34. 前記信号発生デバイスはGPS受信機と動作可能に通信する、請求項32に記載のモバイルコミュニケーターシステム。
  35. 前記信号発生デバイスは、運転者のゾーンにのみ届く第1の信号を放射し、前記信号発生デバイスは、前記車両全体に届く第2の信号を放射し、前記第1の信号は、前記モバイルコミュニケーターのハンズフリーモードが起動されない限り、前記モバイルコミュニケーターが使用可能になるのを防ぎ、前記第2の信号はモバイルコミュニケーターを使用可能にする、請求項32に記載のモバイルコミュニケーターシステム。
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