JP2013504688A - 多結晶ダイヤモンド複合成形体 - Google Patents

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Abstract

超硬合金基材に結合されたPCD構造を備える多結晶ダイヤモンド(PCD)複合成形体要素であって、基材の少なくとも周辺領域が、少なくとも約0.1ミクロン、かつ、多くとも約0.7ミクロンの平均自由行程(MFP)特性および少なくとも約1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料を備える、多結晶ダイヤモンド複合成形体要素。

Description

本発明は多結晶ダイヤモンド複合成形体、これを利用する工具、ならびにその製造方法および使用方法に関するものである。
多結晶ダイヤモンド(PCD)は超硬質体であり、相互成長したダイヤモンド粒の塊およびそのダイヤモンド粒間の隙間を含む超砥粒材料としても知られている。PCDはダイヤモンド粒の凝集した塊を極めて高い圧力および温度にさらすことによって製造されることもある。隙間を全体的にまたは部分的に埋める材料は、充填材と称されることがある。PCDは、コバルトのような、ダイヤモンド粒の相互成長を促進することができる焼結助剤の存在下で形成されることがある。焼結助剤は、そのダイヤモンドをある程度溶解する機能からおよびダイヤモンドの析出を触媒する機能から、ダイヤモンド用の溶媒/触媒材料と称されることもある。ダイヤモンド用の溶媒/触媒は、ダイヤモンドが熱力学的に安定な圧力および温度条件で、ダイヤモンドの成長またはダイヤモンド粒間のダイヤモンドからダイヤモンドへの直接相互成長を促進することができる材料であることが理解される。従って、焼結されたPCD製品内の隙間は、残留溶媒/触媒材料で全体的にまたは部分的に満たされることがある。PCDは、PCDへコバルト溶媒/触媒源を提供することがあるコバルト焼結炭化タングステン基材上に、形成されることもある。
PCDは、岩、金属、セラミックス、複合材料および木を含む材料のような硬質もしくは研削性材料を、切断し、機械加工し、穴あけし、または削り取る工具などの幅広い種類の工具に使用されることができる。例えば、PCD要素は、石油およびガス採掘産業において、地面を穿孔するのに用いられるドリルビットの切断要素として用いられることがある。これらの用途の多くにおいて、高いエネルギーで岩石層、ワークピース、または塊に用いると、PCD材料の温度が上昇することがある。残念ながら、硬度および強度のようなPCDの機械的特性は、主に残留溶媒/触媒材料がその中で分散する結果として、高温で低下する傾向がある。
米国特許第3,745,623号には、94重量パーセントの炭化タングステンと6重量パーセントのコバルトを含む超硬合金体に結合された、多結晶ダイヤモンド層を含むPCD要素が開示されている。米国特許第4,380,471号には、様々な等級の焼結炭化タングステンがPCD要素用の基材として用いられることがあると開示されており、その等級には、カーボロイ(Carboloy)(登録商標)の種類で、44A、90、883および999という、それぞれコバルトを6重量パーセント、10重量パーセント、6重量パーセントおよび3重量パーセント含むものも含まれる。米国特許第5,304,342号では、所与の用途において、可能な限り硬いWC−Coで超硬合金基材を提供し、それによりPCD層の偏向を最小限に抑え、PCD破損の可能性を減らすことが望ましいと考察されている。しかし、弾性係数が高すぎると、挿入体が掘削中に折れて取れやすい。
米国特許第5,667,028号では、ビットが回転するにつれて、PDCカッターのPDC切断層の刃が接触し、ドリルで穴を空けられている地層で「切り」取ることが考察されている。同時に、露出したカッター体の一部も地層表面と接触する。この接触によってカッター体が摩滅する。また、多数の切断表面を備え、そのうちの少なくとも2つが隣接しておらず、高められた耐用年数をもたらす、改善された多結晶ダイヤモンド複合体(「PDC」)ドラッグ・ビット(drag bit)カッターが開示されている。PDCカッターの液体腐食も起こる可能性がある。
米国特許第5,431,239号には、構造断面を横切って異なる材料特性を有することで、破壊靱性と呼ばれる、耐破壊性と組み合わさった硬質材料の耐摩耗性を提供する複合スタッド(stud)構造が開示されている。一態様において、スタッドは、大粒径炭化タングステンまたは高コバルト含有量の炭化タングステンのようなより高いまたは高められた破壊靱性を有する材料の内核からなり、硬く、かつ、耐摩耗性の材料の外層で囲まれている。典型的な材料は低コバルト焼結炭化タングステンである。6%のコバルトは可能であるが、約9〜12%のコバルトが好ましい範囲である。コバルト含有量は焼結炭化タングステン中で通常6〜20パーセントに及ぶ。高いコバルト含有量とは、約15%より大きいことをいう。強度または高い破壊靱性を設計するために、炭化物粒径およびコバルト含有量はいずれも変化させられることができる。切断面は多結晶ダイヤモンドのような超硬材料から通常製造される。
米国特許第6,216,805号には、耐摩滅性、かつ、耐摩耗性の材料を含む基部を含む切断要素が開示されている。切断要素の刃は、それに固定された超砥粒切断台を有するように構成されている。ある態様において、基部は耐摩滅性、かつ、耐摩耗性の材料から組立てられている。例えば、基部は炭化物(例えば炭化タングステン)およびバインダー材料(例えば、コバルト)からなっていてよい。基部を組立てるのに比較的多くのバインダーを用いる場合、基部の耐摩滅性および耐摩耗性は低減する。より小さい炭化物粒を有する超硬合金構造は、典型的にはより耐摩滅性、かつ、耐摩耗性であるが、より大きな炭化物粒で形成された超硬合金構造に比べて、靱性、延性および耐衝撃性は低い。
米国特許第6,258,139号には、基材が十分に摩滅された場合に露出するための追加のダイヤモンドを提供する、基材中に内部ダイヤモンド核を有するPDC(多結晶ダイヤモンド成形体)が開示されている。また、ダイヤモンド領域における高い引っ張り強度を回避するために、PDCカッターのダイヤモンド領域で完全に包み込まれた、内部炭化物核を有するPDCも開示されている。
Freinkelは、1.6ミクロンから2.2ミクロンの範囲のWC粒径が、焼結WCにとって最適な耐摩耗性をもたらすと開示している("Energy loss mechanisms in the erosion of cemented WC", Scripta Metallurgica, 23, 1989, pp. 659-664)。
米国特許第7,017,677号では、剪断機用の現行の基材が約1〜3ミクロンの範囲の粒径、約9重量パーセントから16重量パーセントの範囲のコバルト含有量、および約86Raから89Raの範囲の硬度を有する焼結炭化タングステン粒子から一般的に形成されることが考察されている。
米国特許第7,556,668号には、約75重量パーセントのWCのような硬質粒子、および約25重量パーセントのCoのようなバインダー材料から製造した強化された硬質材料の態様が開示されている。また、多結晶ダイヤモンド成形体(PDC)剪断型カッターも開示されており、この特許において開示された硬質材料は、著しく高い温度および圧力で基材の上に形成される多結晶ダイヤモンドの層または「台」を運ぶのに用いられる、剪断カッター基材を形成するのに用いられてもよい。
耐破壊性を実質的に妥協することなく、全体的な耐摩滅性を改善した多結晶ダイヤモンド成形体(PDC)カッター要素が必要とされている。
本発明は、基材に結合されたPCD構造を備える多結晶ダイヤモンド(PCD)複合成形体要素であって、前記基材の少なくとも周辺領域が、少なくとも約0.1ミクロン、かつ、多くとも約0.7ミクロン、または多くとも約0.35ミクロンの平均自由行程(MFP)特性および少なくとも約1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料を備える、多結晶ダイヤモンド複合成形体要素を提供するものである。本発明の一態様において、前記基材の前記周辺領域は、前記基材の露出された周辺表面の少なくとも1つの領域に隣接していてもよい。
本発明のいくつかの態様において、超硬合金材料は金属炭化物粒子および金属バインダー材料を含んでいてよく、基材の少なくとも周辺領域内、または実質的に基材全体にわたって、金属バインダー材料の含有量は、超硬合金材料の、少なくとも約1重量パーセント、少なくとも約3重量パーセント、少なくとも約5重量パーセントまたは少なくとも6重量パーセントであり、多くとも約12重量パーセント、多くとも約11重量パーセント、または多くとも約10重量パーセントであってよい。いくつかの態様において、金属バインダー材料の含有量は、9重量パーセント未満であってよい。本発明の一態様において、超硬合金材料は、超硬合金材料の約8重量パーセントから約13重量パーセントの範囲で金属バインダーを含んでいてよい。
本発明のいくつかの態様において、少なくとも周辺領域内での金属炭化物の粒子は、少なくとも約0.1ミクロン、少なくとも約0.5ミクロン、少なくとも約1ミクロン、少なくとも約3ミクロンまたは少なくとも約5ミクロンであり、多くとも約20ミクロン、多くとも約10ミクロン、多くとも約2ミクロンまたは多くとも約1ミクロンの平均径を有していてよい。本発明の一態様において、超硬合金材料は、約1.5ミクロンから約3ミクロンの範囲の平均径を有する金属炭化物を含んでいてよい。
本発明のいくつかの態様において、金属炭化物材料は炭化チタン(TiC)、炭化タングステン(WC)、炭化タンタル(TaC)または他の耐火性金属炭化物を含んでいてよい。本発明の一態様において、金属バインダー材料は、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、もしくは鉄(Fe)、またはCo、FeもしくはNiを含む合金を含んでいてよい。いくつかの態様において、金属バインダー材料は、実質的に面心立方(fcc)形態または実質的に六方最密充填(hcp)結晶学的形態のCoを含んでいてよい。
本発明の一態様において、金属バインダー材料は低いレベルの炭素および高いレベルのWを含んでいてよい。一態様において、金属炭化物粒は、実質的に尖った面または端がなく、実質的に丸いWC粒であってよい。本発明の一態様において、金属バインダー材料はタングステン(W)もしくは炭素(C)、またはWとCの両方のCo中での固溶体を含んでいてよい。
本発明のいくつかの態様において、金属バインダー材料は、炭化クロム(Cr)もしくは炭化バナジウム(VC)の粒子、またはその中に分散されたCrとVCの粒子を含んでいてよく、いくつかの態様において、金属バインダー材料中のCrとVCの粒子の複合含有量は約1重量パーセント未満でよい。一態様において、金属バインダー材料はCo、NiおよびCrを含んでいてよく、さらに、一態様において、金属バインダー材料はCoおよびCrを含んでいてよく、そしてNiを実質的に含まなくてよい。
本発明のいくつかの態様において、金属バインダー材料は、W、Ti、TaおよびCrのような耐火性金属を、バインダー材料の約5原子パーセントから約30原子パーセントの範囲の濃度で含んでいてよい。一態様において、金属バインダー材料は、約5原子パーセントから約30原子パーセントの範囲、または約10原子パーセントから約30原子パーセントの範囲の高濃度のWを含むCoを含んでいてよい。一態様において、バインダー材料中のCoの格子定数は、純粋なCoの格子定数(0.3545nm)よりも約1%〜約5%大きくてよい。
本発明のいくつかの態様において、約0.1nm〜約500nmの範囲、または約0.1nm〜約200nmの範囲の平均径を有する金属炭化物または金属含有ナノ粒子が、金属バインダー材料中に分散されていてよい。金属バインダー材料中に分散したナノ粒子は、バインダーを著しく補強したり、強化したりする可能性がある。いくつかの態様において、金属バインダー材料中のナノ粒子の含有量は、金属バインダー材料の少なくとも5体積パーセントでよい。いくつかの態様において、超硬合金基材の少なくとも周辺領域に実質的にエータ相がない。
本発明のいくつかの態様において、超硬合金基材の少なくとも周辺領域、または実質的に基材の全体が、多くとも約700Oe(エルステッド)もしくは同等に約55.7kA/m、であって少なくとも約100Oeもしくは同等に約7.96kA/m、または少なくとも約200Oeもしくは同等に約15.9kA/mの磁気保磁力Hcを有していてよい。
本発明の一態様において、金属炭化物材料はWCであってよく、金属バインダーの含有量が約1〜約12重量パーセントの範囲、または約5〜約11重量パーセントの範囲にあり、金属バインダーはCoを含み、ここで、超硬合金が最大17.0kA/m、最大9.5kA/m、最大8kA/mまたは1.6〜6.4kA/mの範囲の磁気保磁力を有し、磁気モーメントσをマイクロテスラ立方メートル毎キログラムの単位で、超硬合金の重量パーセントにおけるCo比率(X)の関数として、それぞれ、σ=0.11Xからσ=0.137Xの範囲で有する。
本発明のいくつかの態様において、PCD構造は少なくとも約0.5ミクロン、少なくとも約2ミクロン、または少なくとも約4ミクロンの平均径を有する相互に結合したダイヤモンド粒を含んでいてよく、さらにいくつかの態様において、PCD構造は多くとも約20ミクロン、多くとも約15ミクロンまたは多くとも約10ミクロンの平均径を有する相互に結合したダイヤモンド粒を含んでいてよい。一態様において、PCD構造は熱的に安定なPCD材料を含んでいてよく、実質的に金属溶媒/触媒材料がない領域を少なくとも含んでよい。いくつかの態様において、PCD構造は基材にろう付けされ、一態様において、PCDは一体的に形成されて基材に結合されてよい。
多結晶ダイヤモンド(PCD)複合成形体要素の製造方法が提供され、この方法は、金属炭化物の粒子および金属バインダー材料を含む超硬合金基材を用意することを含み、ここで金属バインダーの含有量は少なくとも約1重量パーセント、少なくとも約3重量パーセント、少なくとも約5重量パーセント、または少なくとも約6重量パーセントであって、多くとも約12重量パーセント、多くとも約11重量パーセントまたは多くとも約10重量パーセントであってよく、さらに、ダイヤモンド用の溶媒/触媒材料を含む、ダイヤモンド粒子の凝集した塊を用意すること、凝集した塊を基材の表面に接触させて結合していない組立品を形成すること、およびダイヤモンドが熱力学的に安定な圧力および温度で結合していない組立品を焼結して、超硬合金基材に結合したPCD構造を形成すること、を含む。温度は少なくとも摂氏1,400度であってよく、圧力は少なくとも5.5GPaであってよい。本方法は本発明の一側面である。本発明のいくつかの態様において、焼結前組立品は、少なくとも約6GPa、少なくとも約6.5GPa、少なくとも約7GPaそれとも少なくとも約7.5GPaの圧力に曝されてもよい。
本発明の一つの変法において、基材の少なくとも周辺領域が、少なくとも約0.1ミクロン、かつ、多くとも約0.7ミクロンまたは多くとも約0.35ミクロンの平均自由行程(MFP)特性、および少なくとも約1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料を含んでいてよい。一つの変法において、基材の周辺領域は、基材の露出した周辺表面の少なくとも一部に隣接していてよい。
多結晶ダイヤモンド(PCD)複合成形体要素の製造方法が提供され、その方法は、少なくとも周辺領域が少なくとも約0.1ミクロン、かつ、多くとも約0.7ミクロンの平均自由行程(MFP)特性および少なくとも約1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料、を含む超硬合金基材を用意すること、金属炭化物の粒子および金属バインダー材料を含み、金属バインダーの含有量が少なくとも約1重量パーセント、かつ、多くとも約12重量パーセントである周辺領域、ダイヤモンド粒子の凝集した塊を用意すること、ダイヤモンド用の溶媒/触媒材料を凝集した塊の中に導入すること、および基材と接触している凝集した塊をダイヤモンドが熱力学的に安定な圧力および温度で焼結して、超硬合金基材に結合されたPCD構造を形成すること、を含む。本方法は本発明の一側面である。
いくつかの態様において、金属バインダーはダイヤモンド用の溶媒/触媒を含んでいてよい。
本方法のいくつかの態様において、ダイヤモンド用の溶媒/触媒は、焼結工程の前または焼結工程の一部として、溶媒/触媒材料を粉末形態でダイヤモンド粒と混合すること、溶媒/触媒材料をダイヤモンド粒の表面上に堆積させること、または溶媒/触媒材料を基材以外の材料源から凝集した塊の中に染み込ませること、によってダイヤモンド粒の凝集した塊の中に導入されてよい。
本発明の一態様において、本方法は PCD構造の少なくとも一部、特にPCD複合成形体要素の作用表面に隣接するPCD構造の一部から、溶媒/触媒材料を取り除く工程を含んでよい。
本発明によるPCD複合成形体要素の態様は、石油およびガス採掘産業で用いられる回転剪断ビットのような、地面穿孔ドリルビットに適していてよい。PCD複合成形体要素は、固定カッタードリルビット、回転コーン、穴あけ工具、拡張可能な工具(expandable tool)、リーマーまたは他の地面穿孔工具に適していてよい。
本発明の一側面によって、本発明によるPCD複合成形体要素の態様を備える工具が提供され、この工具は切断、フライス加工、破砕、穴あけ、地面穿孔、削岩または金属の切断および機械加工のような他の研磨用途用である。
一態様において、工具は地面穿孔用または削岩用のドリルビットを含んでいてよい。一態様において、工具は石油およびガス採掘産業で用いられる回転剪断ビットを含んでいてよい。いくつかの態様において、工具は回転コーンドリルビット、穴あけ工具、拡張可能な工具、リーマーまたは他の地面穿孔工具であってよい。
本発明の非制限態様が、添付図面を参照しつつ説明される。
超硬合金の微細構造の模式図を示す図である。 PCD複合成形体要素の一態様の模式斜視図を示す図である。 PCD複合成形体要素の一態様の模式長手方向断面図を示す図である。 PCD複合成形体要素の一態様の模式斜視図を示す図である。 図4Aに示されたPCD複合成形体要素の一態様の模式長手方向断面図を示す図である。 PCD複合成形体要素の一態様の模式斜視図を示す図である。 図5Bに示されたPCD複合成形体要素の一態様の模式長手方向断面図を示す図である。 切断要素として表面にPCD要素を有する、回転地面穿孔ドリルビットの形態における工具の模式図を示す図である。 全ての図面において、参照番号は同じ個々の機能を参照する。
本明細書において、「ダイヤモンド用の触媒材料」は、「ダイヤモンド用の溶媒/触媒」としても称され、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力および温度でのダイヤモンド粒の核生成、成長または相互結合を促進することができる材料である。ダイヤモンド用の触媒材料は、コバルト、鉄、ニッケル、マンガンおよびこれらの合金のような金属または非金属であってよい。
本明細書において、「多結晶ダイヤモンド」(PCD)材料は、ダイヤモンド粒の塊を含み、このダイヤモンド粒の塊の相当な部分は直接的にお互いが相互結合したものであり、ダイヤモンドの含有量は少なくとも材料の約80体積パーセントである。PCD材料の一態様において、ダイヤモンド粒間の隙間は、ダイヤモンド用の触媒を含むバインダー材料で少なくとも部分的に満たされていてよい。本明細書において、「隙間」または「隙間領域」は、PCD材料のダイヤモンド粒間の領域である。PCD材料の態様において、隙間または隙間領域は、ダイヤモンド以外の材料で実質的にまたは部分的に満たされているか、または、実質的に空であってよい。本明細書において、「充填」材は、多結晶構造のような構造中の孔、隙間または隙間領域を、全体的にまたは部分的に満たす材料である。PCD材料の熱的に安定な態様は、触媒材料が隙間から取り除かれ、ダイヤモンド粒間に隙間空間を残す少なくとも1つの領域を含んでいてよい。本明細書において、「熱的に安定なPCD」構造は、摂氏約400度を超える温度に曝した後に、少なくとも一部が実質的に構造劣化、または硬度もしくは耐摩耗性の低下を示さないPCD構造である。
本明細書において、材料の「弾性限界」は、圧縮荷重下で、材料の歪みが0.02%の値に達するときの圧力を意味する。
本明細書において、超硬合金のような複合材料の「平均自由行程」(MFP)は、バインダー材料中で焼結された凝集した炭化物粒間の平均距離の長さである。超硬材料の平均自由行程特性は、材料の研磨された部分の顕微鏡写真を用いて測定することができる。例えば、この顕微鏡写真は倍率が約1500×であってよい。図1を参照すると、均一な格子上の線と粒子境界線の各々の交差点の間の距離を測定することによって、MFPが決定されることができる。マトリックス線分Lmが合計され、さらに粒線分Lgが合計される。両軸を用いる平均マトリックス区分長が「平均自由行程」である。複数の分布の炭化タングステン粒子径の混合物が、同じマトリックス含有量に対する幅広い分布のMFP値をもたらし得る。
図2および図3を参照すると、PCD複合成形体要素100の態様は、金属炭化物の粒子および金属バインダー材料を含む超硬合金基材120に結合されたPCD構造110を備えていてもよく、基材120の少なくとも周辺領域121が、少なくとも約0.1ミクロン、かつ、多くとも約0.7ミクロン、または多くとも約0.35ミクロンの平均自由行程(MFP)特性、および少なくとも約1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料を含む。いくつかの態様において、基材120の領域121中の金属バインダー材料の含有量が約1重量パーセントから約12重量パーセントの範囲にあり、その領域中の金属炭化物の粒子が約0.1ミクロンから約20ミクロンの範囲の平均径を有する。
図4Aおよび図4Bを参照して、PCD複合成形体要素100の態様は、金属炭化物の粒子および金属バインダー材料を含む超硬合金基材120に結合されたPCD構造110を備えていてもよく、実質的に基材120全体が少なくとも約0.1ミクロン、かつ、多くとも約0.7ミクロン、または多くとも約0.35ミクロンの平均自由行程(MFP)特性、および少なくとも約1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料を含む。
図5Aおよび図5Bを参照して、PCD複合成形体要素100の態様は、金属炭化物の粒子および金属バインダー材料を含む超硬合金基材120に結合されたPCD構造110を備えていてもよく、基材120の少なくとも周辺領域が、少なくとも約0.1ミクロン、かつ、多くとも約0.7ミクロン、または多くとも約0.35ミクロンの平均自由行程(MFP)特性、および少なくとも約1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料を含み、PCD構造110がろう付け層140を用いて基材120に結合される。
望ましいMFP特性は、当業界で知られたいくつかの方法で達成されることができる。例えば、より低いMFP値はより低い金属バインダー含有量を用いることによって達成され得る。コバルト約3重量パーセントの実際の下限が、超硬合金および従来の液層焼結に適用される。超硬合金基材が、例えば約5GPaを超える圧力の超高圧と高温(例えば、約1,400℃を超える)に曝される態様において、コバルトのような金属バインダーの低含有量が達成され得る。例えば、コバルト含有量が約3重量パーセント、かつ、WC粒の平均径が約0.5ミクロンである場合、MFPは約0.1ミクロンであり、WC粒の平均径が約2ミクロンである場合、MFPは約0.35ミクロンであろうし、WC粒の平均径が約3ミクロンである場合、MFPは約0.7ミクロンであろう。これらの平均粒径は、粒子の対数正規分布を生み出す自然粉砕工程によって得られる単粉級(single powder class)に対応する。マトリックス(バインダー)含有量が高いほど、MFP値は高くなるであろう。
種々の粉級を混合して粒径を変えること、および分布を変更することによって、粉末処理および混合の詳細に依存するMFP値の全範囲が達成され得る。正確な値は実験的に決定されるべきであろう。
超硬合金材料の磁気的性質は、重要な構造および組成特性に関連し得る。超硬合金中の炭素含有量を測定する最も一般的な手法は、間接的に比例するバインダーに溶解したタングステンの濃度を測定することによって間接的に行なわれ、バインダーに溶解した炭素の含有量が高いほど、バインダーに溶解したタングステンの濃度は低い。バインダー内のタングステン含有量は、磁気モーメントσまたは磁気飽和Ms=4πσの測定から決定されることができ、これらの値はタングステンの含有量とは反比例の関係を有する(Roebuck (1996), "Magnetic moment (saturation) measurements on cemented carbide materials", Int. J. Refractory Met., Vol. 14, pp. 419-424)。以下の式は、磁気飽和Msを、バインダー中のWおよびCの濃度と関連づけるのに使用され得る。
Figure 2013504688
超硬合金材料内のバインダーのコバルト含有量は、間接的な方法を含む当業界でよく知られた様々な方法、例えば、超硬合金材料の磁気特性や、より直接的にはエネルギー分散型X線分光法(EDX)を用いることによって測定されることができ、最も正確な方法はCoの化学的浸出に基づくものである。
WC粒のような、炭化物粒の平均粒径は、例えば平均直線妨害技術(mean linear intercept technique)を応用して、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて得られる顕微鏡写真または金属学的に調製された超硬号材料体の横断面の光学顕微鏡画像を観察することで決定され得る。あるいは、WC粒の平均径は、超硬合金材料の磁気保磁力を測定することによって間接的に測定され得るものであり、これはCo平均自由行程が粒を仲介することを示し、それからWC粒径が当業界でよく知られた単純な式を用いて計算され得る。この式は、Co−焼結WC超硬合金材料の磁気保磁力とCo平均自由行程、および結果として平均WC粒径、との間の反比例の関係を数値化する。磁気保磁力はMFPと反比例の関係を有する。
エータ相組成物はMM’の一般式を有し、式中MがW、Mo、Ti、Cr、V、Ta、Hf、ZrおよびNbからなる群から選択される少なくとも一種の元素であり、M’はFe、Co、Niからなる群から選択される少なくとも一種の元素であり、Cが炭素である、炭化物化合物を意味すると本明細書において理解される。Mがタングステン(W)でM’がコバルト(Co)の場合、これは最も典型的な組合せであり、従って、エータ相はCoC(エータ‐1)またはCoC(エータ‐2)および少量のこれらの準化学量論および超化学量論変動を意味すると本明細書において理解される。Wo−Co−C系には、Co、CoCおよびCoCのシータ相、ならびにCoおよびCoWCのカッパ相のような他の相もいくつかある(これらの相は、文献において広い意味でのエータ相の中に時々分類される)。
いくつかの態様において、超硬合金基材は実質的にエータ相を有していない。エータ相が存在しないことは、基材の強度および破壊靱性にとって有益であり得る。
米国特許出願公開第2006/0093859号に、炭化タングステン(WC)を含む超硬合金材料であって、金属バインダーの含有量が5〜25重量パーセントの範囲であり、金属バインダーがCoを含み、少なくともその領域の超硬合金が、最大17.0kA/m、最大9.5kA/m、最大8kA/m、または1.6〜6.4kA/mの範囲の磁気保磁力強度を有し、磁気モーメントσをマイクロテスラ立方メートル毎キログラムの単位で、超硬合金の重量パーセントにおけるCo比率(X)の関数として、それぞれ、σ=0.11Xからσ=0.137Xの範囲内で有する、超硬合金材料の詳細が開示されている。これらの特性を有する超硬合金材料の一例は、ドイツのElement Six Hard Materials GmbHから、マスターグレード(Master Grade)TMという名称で入手可能である。
Coバインダー中のWの濃度は、C含有量に依存する。例えば、低C含有量でのW濃度は著しく高い。Co焼結WC(WC−Co)材料のCoバインダー中のW濃度およびC含有量は、磁気飽和の値から決定されることができる。例えば焼結した炭化タングステンの硬質金属の磁気飽和は、単位重量当たりの磁気モーメントσ、同様に単位重量当たりの飽和誘導4πσとして定義される。純粋なCoの磁気モーメントσは16.1マイクロテスラ立方メートル毎キログラム(μT・m/kg)であり、純粋なCoについての、磁気飽和とも称される飽和誘導4πσは201.9μT・m/kgである。
いくつかの態様において、約0.1nm〜約1nmの範囲の平均径を有し、コバルト、タングステンおよび炭素を含むナノ粒子がバインダー中に分散されていてよい。一態様において、fcc結晶構造の1型エータ相のCoC、2型エータ相のCoC、およびシータ層のCoCの粒子はバインダー中に分散され、それぞれが約0.213nm、0.209nmおよび0.215nmの平均径を有する。これらのナノ粒子の存在は、高分解能透過電子顕微鏡法(HRTEM)を用いた電子回折像を用いて検出されることができる。暗視野HRTEMを用いると、ナノ粒子は灰色点として見える。バインダー中のナノ粒子の存在は、バインダーを強化する効果を有し得る。
PCDの形成を触媒するために、焼結工程の間にCoの一部は基材からPCD層の中へと移動する必要があるという事実から、実質的に低いコバルト含有量を有する超硬合金等級のPCD挿入体の、基材としての実用的用途は限られている。この理由から、例え望ましいことであったとしても、低Co含有量の基材上にPCDを作製するのはより困難である。
PCD複合成形体要素の一態様は、超硬合金基材を用意すること、凝集した、実質的に結合していないダイヤモンド粒子の塊を基材の表面に対して接触させて焼結前組立品を形成すること、焼結前組立品を超高圧炉用カプセルの中に封入すること、焼結前組立品を少なくとも約5.5GPaの圧力および少なくとも摂氏約1,250度の温度に付すこと、ダイヤモンド粒子を焼結して、超硬合金基材上に一体的に形成して接合されたPCD構造を含むPCD複合成形体要素を形成することを含む方法で製造されてもよい。本発明のいくつかの態様において、焼結前組立品は、少なくとも約6GPa、少なくとも約6.5GPa、少なくとも約7GPa、それとも少なくとも約7.5GPaの圧力に付されてよい。
焼結炭化タングステン基材の硬度は、基材を超高圧および高温、特にダイヤモンドが熱力学的に安定な圧力および温度、に付することによって高められてもよい。硬度の向上の大きさは、圧力および温度条件に依存し得る。具体的には、硬度向上は圧力が高いほど増加し得る。
一態様において、基材は超硬合金材料を含んでいてもよく、この超硬合金材料は約1.5ミクロンから約3ミクロンの範囲の平均径を有する超硬合金WC粒子およびCoバインダー材料を含んでいてもよく、WC粒子の含有量は超硬合金材料の約90重量パーセントから約92重量パーセントの範囲であり、Coの含有量は超硬合金材料の約8重量パーセントから約10重量パーセントの範囲である。超硬合金材料は、バインダー中に分散したCr粒子をさらに含んでいてもよい。Crの含有量は、超硬合金材料の約0.1重量パーセントから0.5重量パーセントの範囲であってよい。
超硬合金基材がダイヤモンド用の十分な溶媒/触媒を含まず、さらに超高圧での焼結の間にPCD構造が基材上に一体化して形成される態様において、溶媒/触媒材料は、超硬合金基材以外の材料の源から、ダイヤモンド粒の凝集した塊の中へ包含されるかまたは導入されてもよい。溶媒/触媒材料は、超高圧での焼結工程の直前および焼結工程の間に、基材からダイヤモンド粒の凝集した塊の中へ浸透するコバルトを含んでいてもよい。しかし、基材中のコバルトまたは他の溶媒/触媒材料の含有量が低い態様、特に超硬合金材料の約11重量パーセント未満の場合、結果として凝集した塊の良好な焼結を保証してPCDを形成するためには代替源が提供される必要があり得る。
ダイヤモンド用の溶媒/触媒は、焼結工程の前または焼結工程の一部としてのいずれかで、粉末形態の溶媒/触媒材料をダイヤモンド粒と混合させること、溶媒/触媒材料をダイヤモンド粒の表面上へ堆積させること、または基材以外の材料の源から溶媒/触媒材料を凝集した塊の中へ染み込ませること、を含む種々の方法によってダイヤモンド粒の凝集した塊の中へと導入されてもよい。コバルトのような、ダイヤモンド用の溶媒/触媒のダイヤモンド粒上への堆積方法は当業界でよく知られており、化学気相蒸着法(CVD)、物理蒸着(PVD)、スパッタコーティング、電気化学的方法、無電解コーティング法および原子層堆積法(ALD)を含む。それぞれの利点および不利な点は、焼結助剤材料および堆積されるコーティング構造の性質および粒の特性に依存することが十分に理解される。
本発明の方法の一態様において、コバルトは、最初に前駆体材料を堆積し、次いで前駆体材料を金属コバルト元素を含む材料に転換することによって、堆積ダイヤモンド粒の表面上に堆積されてもよい。例えば、第1段階において、炭酸コバルトが、以下の反応を用いてダイヤモンド粒表面に堆積されてもよい。
Figure 2013504688
炭酸コバルトもしくは他のコバルトの前駆体、または他のダイヤモンド用の溶媒/触媒の堆積は、PCT特許公開番号WO/2006/032982に記載された方法を用いることで達成され得る。炭酸コバルトは、次いで、例えば以下のような熱分解反応を用いることで、コバルトと水に転換されてよい。
Figure 2013504688
本発明の方法の他の態様において、コバルト粉末または、炭酸コバルトのようなコバルトへの前駆体が、ダイヤモンド粒と混合されてもよい。コバルトのような溶媒/触媒への前駆体が用いられる場合、反応を起こして元素形態で溶媒/触媒材料を提供するために、凝集した塊を焼結する前に、材料を熱処理する必要があるだろう。
一態様において、超硬合金基材は、約1.4ミクロンの平均径、13重量パーセントのCo系金属バインダー含有量、ならびにCo、Ni、およびCrを非限定例として重量比で約9.79:2.95:0.30含む金属バインダーを有するWC粒子を含んでいてもよい。
一態様において、超硬合金基材は、約2.5ミクロンの平均径を有するWC粒子および9重量パーセントのCo金属バインダー含有量を含んでいてもよい。
一態様において、超硬合金基材は、約2.5ミクロンの平均径を有するWC粒子、9重量パーセントのCo金属バインダー含有量、および0.3重量パーセントのCrを含んでいてもよい。
一態様において、超硬合金基材は、約0.8ミクロンの平均径を有するWC粒子、13重量パーセントのCo金属バインダー含有量、0.4重量パーセントのVC、および0.5重量パーセントのCrを含んでいてもよい。
一態様において、超硬合金基材は、約0.8ミクロンの平均径を有するWC粒子、10重量パーセントのCo金属バインダー含有量、0.2重量パーセントのVC、および0.3重量パーセントのCrを含んでいてもよい。
一態様において、超硬合金基材はマイクロ波焼結炭化WC−Coを含んでいてもよい。
図6を参照して、本発明の地面穿孔回転ドリルビット800の態様は、例えば、本明細書で図2、図3、図4A、図4B、図5Aまたは図5Bに関して前述したような切断要素600を複数含む。地面穿孔回転ドリルビット800は、ドリルビット800をドリルストリング(drill string)(図示せず)に取り付けるためのねじ山を付けられた結合部806(例えば、工業標準に準拠するねじ山を付けられた結合部806、例えばAmerican Petroleum Institute(API)から推奨されたもの)を有するシャンク804に固定されたビット体802を含む。ビット体802は、粒子‐マトリックス複合材料またはスチールのような金属合金を含んでいてもよい。ビット体802は、それらの境界面で、ねじ山を付けられた結合部、接合部、およびろう付け合金の1つ以上によってシャンク804に固定されていてもよい。いくつかの態様において、ビット体802は、当業界で知られているように、それらの間で金属ブランクまたは拡張部を介してシャンク804に間接的に固定されていてもよい。
ビット体802は、ビット体802の表面(face)803との間に伸びる内部液体通路(図示せず)、およびシャンク804および延長部808を通り、ビット体802にも部分的に通って伸びる縦穴(図示せず)を含んでいてもよい。ノズル挿入部824も、内部液体通路の中でビット体802の表面803に設けられてよい。ビット体802は、ジャンクスロット(junk slot)818によって分離された複数のブレード816をさらに含んでいてよい。いくつかの態様において、ビット体802はゲージ摩耗プラグ822および摩耗ノット(knot)828を含んでいてもよい。1以上の態様の複数のPCD切断要素100、200、300および400は、本明細書で前述の通り、一般的に図6中で参照番号600によって示されており、ビット体802の表面803上でそれぞれのブレード816に沿って配置される切断要素ポケット812に取り付けられてもよい。他の態様において、PDC切断要素700は、図2、図3、図4A、図4B、図5Aもしくは図5B、または本発明のPDC切断要素の他のいずれの態様に関して前述したように、切断要素ポケット812に設けられてよい。
中心線L800の周囲の掘削孔の中でドリルビット800がビット荷重(WOB)下で回転している間、掘削されている地下層を切断するために切断要素600が配置される。
本発明のPDC切断要素の態様は、ゲージトリマー(gauge trimmer)としても用いられてよく、また他のタイプの地面穿孔工具に用いられてもよい。例えば、本発明の切断要素の態様はローラーコーンドリルビット(roller cone drill bit)のコーン、リーマー、ミル、バイセンタービット(bi-center bit)、偏心ビット、コアリングビット、および固定カッターと回転カッターの両方を含むいわゆるハイブリッドビットにも用いられてよい。
本発明の態様は、向上した耐摩滅性および向上した表面耐破壊性、ならびに延長された潜在可使時間を示すものである。
本発明による磁気特性を有する基材を含む態様は、向上した耐破壊性および高い耐摩耗性を有する。特定の理論に縛られることを望むものではないが、これらの磁気特性に内在する微細構造的特徴は、金属バインダーに溶解しているタングステンおよび炭素の量、およびバインダー中に分散されているナノ粒化された粒子、W、CおよびCoを含む粒子(いわゆるエータ相またはシータ相)を含んでいてよい。
本発明の態様は、耐摩滅性または破壊靱性のような超硬合金の主要な特性が、超硬合金を超高圧、かつ、ダイヤモンドが熱力学的に安定な温度にさらすことによって、有害に影響されないという利点を有する。
本発明の態様は、内部にエータ相が存在しないことが基材の強度および破壊靱性に有益であり得るという利点を有する。
本発明の態様は、向上された強度を有するバインダー材料を含むという利点を有する。特定の理論に縛られることを望むものではないが、バインダー中の高レベルの溶解したWまたはTiもしくはTaのような他の耐火金属がバインダーを強化し得る。バインダー中の溶解したWそれともTiもしくはTaのような他の耐火金属は、バインダーの格子定数を増加させる効果を有し得る。本発明の態様は、向上された腐食耐性および強度を有するコバルトバインダー材料を含むという利点を有する。
特定の理論に縛られることを望むものではないが、コバルト金属バインダー中の溶解されたWそれともTiもしくはTaのような他の耐火金属が、fcc型のコバルトのhcp型への転換を安定化し得るものであり、これはコバルトバインダーの強度および耐摩滅性を改善する効果を有し得る。
特定の理論に縛られることを望むものではないが、金属バインダー中に分散されたCrの粒子は、超硬合金の降伏強度および弾性限界を高め、fcc型のCoの耐摩滅性を向上させ得るhcp型への転換を防止する可能性がある。
本発明の態様は、高いダイヤモンド粒近接性を有する、十分に焼結されたPCD構造に結合した、向上した耐摩滅性を有する基材を含むという利点を有する。
本発明の態様は、十分な耐破壊性と組み合わせて、基材の向上した耐摩滅性を示す。
本発明の態様は、本発明を限定することを意図していない以下の例を参照しつつ、より詳細に説明される。
例1
平均径が約2.5ミクロンであるWC粒を含み、約9.3重量パーセントのバインダーを含有し、この値が約9重量パーセントのCoと約0.3重量パーセントのCrで構成されている、WC−Co基材を用意した。基材は一般的に形状が円筒状であり、約16mmの直径および約13mmの高さを有していた。結合されていないダイヤモンド粒の凝集した塊を含む層を基材の端面上に堆積し、接着されていない組立品を形成した。ダイヤモンド粒は多様な径分布、および約7ミクロンの平均径を有していた。結合されていない組立品を超高圧炉用のカプセルの中に埋め込み、カプセルを約5.5GPa〜約6GPaの範囲の超高圧、および摂氏約1,400度の温度に約5分間さらし、焼結されたPCD複合成形体を形成した。焼結後、PCD複合成形体を処理し、約15.9mmの直径および約1.7〜2.1mmの範囲の厚さのPCD構造を有する挿入体を形成した。
超高圧での焼結後の基材の平均自由行程特性が約0.3ミクロンから約0.6ミクロンの範囲であると推定し、弾性限界が約2.0GPa〜約2.4GPaの範囲であると推定した。基材の磁気保持力Hcが約110Oe〜約150Oe、または同等に約8.7kA/m〜約11.9kA/m、の範囲であると推定した。
例2
約6.5重量パーセントのCo含有量および低炭素含有量を有する耐摩耗性のWC−Co基材を公開番号US2006−0093859の教示に従って製造してもよい。基材は、一般的に形状が円筒状であり、、約16mmの直径を有してもよい。基材材料の保磁力は、約7.0kA/mであってよく、飽和磁気モーメントσは約0.8μT・m/kg(M、4πσ、は10.0μT・m/kgであってよい)であってよく、ビッカース硬度HV30は約1,100であってよく、さらに抗折力は約2,400MPaであってよい。WC粒の平均径は約10ミクロンであってよい。光学顕微鏡を使用した場合、WC粒は丸みを帯びた外観を有していてよい。基材材料は実質的にエータ相を含んでいなくてよい。TEM(透過型電子顕微鏡)による検査のために、薄膜試料を製造してもよい。Co格子定数をTEMおよびX線検査によって決定してもよい。
EDXを用いて決定される、試料のバインダー中のW濃度は、約18〜約19原子パーセントの範囲であってよい。基材材料の薄膜試料のTEM分析(透過型電子顕微鏡)によって、バインダー中に分散したナノ粒子化された粒子の存在が明らかになる可能性がある。電子回折解析によって、バインダーが面心立方格子(fcc)構造を有するタングステン含有立方コバルトマトリックスを含み、その格子定数が約0.366nmであり得ることが明らかになる可能性がある。電子回折解析によって、ナノ粒子化された粒子が約3nm〜約10nmの範囲の平均径を有することが明らかになる可能性もある。
約16mmの直径および約2.2mmの厚さを有する熱的に安定なPCDディスクを製造してもよい。ダイヤモンド原料粉を、約7ミクロンの複合平均粒径を有する4つのソースからダイヤモンド粒を混合することで調製してもよい。混合した混合物を凝集した塊に形成し、コバルト焼結炭化タングステン(WC−Co)基材上へ、約6.8GPaの圧力および摂氏約1,500度の温度で超高圧炉用を用いて焼結し、焼結されたPCD複合成形体を形成してもよい。
複合成形体は、基材上へ一体的に結合されたPCDの層を含むであろう。上述のように製造されたPCD材料は、約92体積パーセント(±1パーセント)のダイヤモンド含有量、およびコバルトおよび少量の析出相である残部であって、該コバルトは焼結工程の間に基材からダイヤモンドの凝集した塊の中へと浸透したものである残部を有するであろう。PCD切断構造内のダイヤモンド粒は、同等な円の直径の観点から表わされる平均径が約11ミクロン(±5.5パーセント)で、多様な径分布を有するであろう。粒の相互成長および接触は、ダイヤモンド粒接触の観点から表わすことができ、PCDの平均接触は62.0パーセント(±1.9パーセント)であろう。PCDの格子間の平均自由行程は、約0.7(±0.6)ミクロンであろう。
超硬合金基材を、次いで、研削によって複合成形体から取り除き、支持されていない(un-backed)独立のPCDディスクを残してもよい。PCDディスクを約2.2ミクロンの厚さに研磨し、次いで酸の中で処理(浸出)して、PCD切断構造全体を通して実質的に全てのコバルト溶媒/触媒材料を除去してもよい。
約80ミクロンの厚さおよび約16mmの直径を有する活性ろう付け材料の箔を、PCDセグメントおよび耐摩耗性基材の端面で各々挟み込んでもよい。63.00重量%のAg、32.25重量%のCuおよび1.75重量%のTiを含むろう付け材料が、Cusil ABTMという商品名で入手可能である。ろう付けの前に、PCDセグメントを超音波洗浄してもよく、炭化タングステン基材およびろう付け箔の両方をわずかに研磨し、次いで超音波洗浄した。予備成形した要素組立品を、真空中で熱処理に付してもよい。温度を摂氏920度まで15分にわたって上げ、このレベルで5分間保持し、次いで約8〜9時間にわたって大気温度まで下げてもよい。少なくとも10−5ミリバールの真空を熱処理の間維持してもよい。炉の環境内での酸素および他の不純物を回避するかまたはその量を最小限にするために、注意を払う必要がある。
例3
約6.5重量パーセントのCo含有量を有し、かつ、約8ミクロンの平均径を有するWC粒を含む、耐摩耗性のWC−Co基材を用意してもよい。基材は、一般的に形状が円筒状であり、、約16mmの直径を有してもよい。保磁力は、約6.4kA/mであってよく、飽和磁気モーメントσは約0.95μT・m/kg(M、4πσ、は11.9μT・m/kgであってよい)であってよく、ビッカースHV30硬度は約1,140であってよく、さらに抗折力は約1,950MPaであってよい。
多様な径分布および約7ミクロンの平均径を有する複数のダイヤモンド粒を、5重量パーセントのコバルト粉末と混合してよい。混合した混合物を、基材の上面に対して層状の結合していない凝集した塊に形成し、結合していない組立品を形成してもよく、次いでこの組立品を超高圧炉用のカプセルに埋め込んでもよい。カプセルを約5.5GPaの圧力および約1,400℃の温度に約5分間さらしてもよい。焼結後、第一および第二の基材要素を一緒に焼結してよく、PCD複合成形体を処理して、約15.9mmの直径および約1.7〜2.1mmの範囲の厚さを有するPCD構造を有する挿入体を形成してよい。

Claims (20)

  1. 超硬合金基材に結合されたPCD構造を備える多結晶ダイヤモンド(PCD)複合成形体要素であって、前記基材の少なくとも周辺領域が、少なくとも0.1ミクロン、かつ、多くとも0.7ミクロンの平均自由行程(MFP)特性および少なくとも1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料を備える、多結晶ダイヤモンド複合成形体要素。
  2. 前記周辺領域の前記超硬合金材料が金属炭化物粒子および金属バインダー材料を含み、前記周辺領域の前記金属バインダーの含有量が、少なくとも1重量パーセント、かつ、多くとも12重量パーセントである、請求項1に記載のPCD複合成形体要素。
  3. 前記周辺領域内の前記金属炭化物粒子が、少なくとも0.1ミクロン、かつ、多くとも20ミクロンの平均径を有する、請求項1または2に記載のPCD複合成形体要素。
  4. 前記周辺領域が、少なくとも100Oe、かつ、多くとも700Oeの磁気保磁力を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  5. 前記金属バインダー材料がコバルトを含み、前記金属炭化物が炭化タングステンである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  6. 前記金属バインダー材料が、タングステンおよび炭素のうちの少なくとも1つの、コバルト中での固溶体を含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  7. 炭化クロムおよび炭化バナジウムの少なくとも1つからなる粒が、前記金属バインダー材料中に分散される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  8. 前記金属バインダー材料がコバルト、ニッケルおよびCrを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  9. 前記金属炭化物がTiC、WC、TaCまたは他の耐火性金属炭化物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  10. 前記金属炭化物が炭化タングステン(WC)であり前記周辺領域の前記超硬合金が最大で17.0kA/mの磁気保磁力強度を有し、磁気モーメントσをマイクロテスラ立方メートル毎キログラムの単位で、前記超硬合金の重量パーセントにおけるCo比率(X)の関数として、それぞれ、σ=0.11Xからσ=0.137Xの範囲内で有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  11. 前記周辺領域の前記超硬合金にエータ相が実質的にない、請求項1〜10のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  12. 0.1nm〜500nmの範囲の平均径を有する金属炭化物または金属含有ナノ粒子が、前記金属バインダー材料中に分散される、請求項1〜11のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  13. 前記金属バインダー材料が、前記バインダー材料の5原子パーセントから30原子パーセントの範囲の濃度のタングステンを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素を製造する方法であって、少なくとも周辺領域が少なくとも0.1ミクロン、かつ、多くとも0.7ミクロンの平均自由行程(MFP)特性および少なくとも1.9GPaの弾性限界を有する超硬合金材料、を含む超硬合金基材を用意すること、金属炭化物の粒子および金属バインダー材料を含み、前記金属バインダーの含有量が少なくとも1重量パーセント、かつ、多くとも12重量パーセントである前記周辺領域、ダイヤモンド粒子の凝集した塊を用意すること、ダイヤモンド用の溶媒/触媒材料を前記凝集した塊の中に導入すること、および前記基材と接触している前記凝集した塊をダイヤモンドが熱力学的に安定な圧力および温度で焼結して、超硬合金基材に結合されたPCD構造を形成すること、を含む、方法
  15. 前記基材がダイヤモンド用の溶媒/触媒材料を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 粉末形態の溶媒/触媒材料をダイヤモンド粒と混合させること、溶媒/触媒材料をダイヤモンド粒の表面上に堆積すること、および前記基材以外の前記材料の源から溶媒/触媒材料を前記凝集した塊の中に染み込ませること、のいずれか1つによって、前記ダイヤモンド用の溶媒/触媒を前記ダイヤモンド粒の凝集した塊の中に導入することを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のPCD複合成形体要素を備える工具であって、前記工具が切断、フライス加工、破砕、穴あけ、地面穿孔、削岩または他の研磨用途用である、工具。
  18. 前記工具が地面穿孔用または削岩用のドリルビットを備える、請求項17に記載の工具。
  19. 前記工具が、石油およびガス採掘産業における用途用の回転固定カッタービットを備える、請求項18に記載の工具。
  20. 前記工具が、回転コーンドリルビット、穴あけ工具、拡張可能な工具、リーマーまたは地面穿孔工具である、請求項17に記載の工具。
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