JP2013503360A - フレキソグラフ印刷版のための処理液及び使用法 - Google Patents

フレキソグラフ印刷版のための処理液及び使用法 Download PDF

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Abstract

処理液を用いて、フレキソグラフレリーフ印刷版を提供する。この溶液は、ジイソプロピルベンゼン、及び、少なくとも1種は脂肪族二塩基酸エステルである、1種又は複数の有機共溶媒を含む。処理液はまた、共溶媒として1種以上のアルコールを含んでもよい。

Description

本発明は、フレキソグラフレリーフ画像の作製において、現像液又は「洗い流し」液として用い得る処理液に関する。本発明はまた、レリーフ画像を有するフレキソグラフ印刷版を作製する方法に関する。
フレキソグラフィーは、画像を支持体上に転移させるためにフォトポリマーの可撓性シートを用いる1種のレリーフ印刷である。フォトポリマーシートは、一般に、フォトポリマーの選択された部分を光から遮蔽するネガ又はマスクを通して、適切な電磁線(通常、化学線又は可視光若しくはUV光)に露光される。フォトポリマーの露光された部分は架橋又は硬化され、非露光の部分は、「洗い流し」又は現像プロセスにおいて、種々の有機溶媒への可溶性のために除去される。得られた現像済みのフレキソグラフ印刷版は、電磁線に露光された部分に浮き出したレリーフ画像を有する。可撓性印刷版は、通常、印刷機上のシリンダーの周囲に巻きつけられ、紙、フィルム、布、セラミック、及びその他の材料等の適切な支持体にインクを転移させるために使用される。
非露光のフォトポリマーは様々な有機溶液に可溶であり得るが、これらの溶液のほんの一部のみが、架橋部分を損なったり、膨潤させることなく、一方で非架橋部分を完全に除去する最良の現像液である。膨潤は、処理浴中でレリーフ画像を結果として劣化させ、また処理液は、スラッジの蓄積により頻繁に交換することが必要となる。
画像を与えられた光重合可能なフレキソグラフ印刷版原版を現像又は洗い流しすることは、例えば、米国特許第5,354,645号(Schoberら)及び同第6,162,593号(Wyattら)及び米国特許出願公開第2005/0227182号(Aliら)ならびにそれらに引用されている参考文献中に記載されているように、周知である。代表的な処理液(現像液)はまた、米国特許第6,248,502号(Eklund)に記載されている。フレキソグラフ印刷版原版に使用されているフォトポリマー組成物は、所望の処理液に対して注意深く適合させられていることがある。
多くの公知の処理液は、クロロ炭化水素、飽和環状又は非環状炭化水素、芳香族炭化水素、低級脂肪族ケトン、及びテルペン炭化水素を含む。これらの処理液は、意図した目的に対して有効ではあるが、多くの欠点を有している。これらの処理液は、作用が緩徐でありすぎ、印刷版に膨潤を引き起こし、それによりレリーフ画像の細部において損傷を与え、長時間の乾燥時間を必要とし、発火点が低く危険な状態を起こす。これらの溶媒のうち多くはまた、有害な空気汚染物質(HAPS)と考えられており、厳しい政府規制による報告要求に従わねばならない。これらはまた、直接環境へ排出するにはあまりに毒性が高く、又は強い臭気又は取り扱いの問題で、作業者に対して安全上の問題を起こし得る。
より最近では、処理液の再生に重点が置かれてきた。再生利用プロセスの主要な欠点は、次の使用のために溶媒を再生するための安価な方法がないことである。処理液の再生及び再循環は、一般に、エネルギー及び労力を要する蒸留を必要とする。改良された再生プロセスが、例えば、米国特許第7,326,353号(Hendricksonら)に記載されており、遠心分離が単独で又は再利用できる処理用溶媒から固体を除去するためのろ過と組み合わせて使用されている。
Bradford及びAliによって2009年2月24日に出願され、共に係属中で共に譲渡されている米国特許出願番号第12/391,344号は、処理用溶媒を再生するためのミクロろ過手法の使用を記載している。
米国特許出願公開第2010/0068651号は、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(DME)を単独で又はアルコール及び脂肪族二塩基酸エーテル等の種々の共溶媒と組合せて含む、フレキソグラフ印刷版用洗い流し液又は処理液を記載している。
米国特許第6,162,593号(上記した)は、ジイソプロピルベンゼン(DIPB)を単独で又はアルコール共溶媒とともに処理液に使用することを記載している。
脂肪族二塩基酸が、米国特許第4,867,800号(Disharatら)、同第5,011,620号(Dishartら)及び同第5,378,386号(Lavenら)に記載されているように、洗浄用組成物中に使用されている。
米国特許第5,354,645号 米国特許第6,162,593号 米国特許出願公開第2005/0227182号 米国特許第7,326,353号 米国特許出願番号第12/391,344号 米国特許出願公開第2010/0068651号 米国特許第4,867,800号 米国特許第5,011,620号 米国特許第5,378,386号 米国特許第7,226,709号 米国特許第7,348,123号 米国特許第6,030,749号
処理液が再生されるか否かにかかわらず、取り扱い、廃棄、低臭気及び低揮発性(低水準の「揮発性有機化学品」又は"VOC"含量)における改良を提供し、一方で、画像を与えられたフレキソグラフ印刷版原版中の重合しなかった材料の効率的な除去(又は洗い流し)を提供する、環境によりやさしい現像液に対する必要性が存在する。処理液が種々のフォトポリマー組成物に対して有用であり、その結果、処理液が多数回の使用に対して融通がきくこともまた望ましい。
本発明は、
1)ジイソプロピルベンゼン、及び
2) 1種以上又はの有機共溶媒であって、その少なくとも1種が脂肪族二塩基酸エステルである有機共溶媒
を含む、フレキソグラフレリーフ印刷版製造用処理液を提供する。
本発明はまた、画像様露光されたフレキソグラフ印刷版原版を本発明の処理液で現像して、フレキソグラフ印刷版にレリーフ画像を提供するステップを含む、フレキソグラフ印刷版の製造方法を提供する。
本発明の他の実施形態において、フレキソグラフ印刷版の製造方法は、
A)フレキソグラフ印刷版原版を画像様露光して、露光及び非露光領域を提供するステップ、
B)本発明の処理液で非露光領域を除去して、フレキソグラフ印刷版にレリーフ像を提供するステップ、及び
C)場合により、処理されたフレキソグラフ印刷版を乾燥するステップ
を含む。
本発明の処理液は、その中に用いられた溶媒がより高い沸点を有するため、フレキソグラフ印刷版を提供するためのより環境にやさしい手段を提供する。それは、印刷版のスループットが大きく、乾燥特性が良いことのために使用され得るが、一方、処理液からの臭気は少ない。処理済みのフレキソグラフ印刷版は、処理中に表面が過剰に膨潤することがなく、しかし重合されなかった材料は洗い流されて鮮鋭なレリーフ画像を提供する。
他に示されない限り、「処理液」、「現像液」、「洗い流し液」という用語はすべて、本発明の組成物を指す。
さらに、処理液のすべての百分率は、他に表示されない限り、重量%を表す。
本発明は、少なくともジイソプロピルベンゼン及び共溶媒の少なくとも1種として脂肪族二塩基酸エステルを含む、ユニークで有利なフレキソグラフ印刷版処理液を提供する。この処理液は、以下により詳細に記述する、異なる画像を与えられた一連のフレキソグラフ印刷版原版を現像するために用いることができる。
ジイソプロピルベンゼン(DIPB)は、ベンゼンをプロピレンと反応させてイソプロピルベンゼンを形成するクメン製造プロセスの副生成物として製造される化学品である。ジイソプロピルベンゼンの特性は周知(例えば、米国特許第6,162,593号(上述したが)参照)である。これは、Eastman Chemical Company (Kingsport、TN) 及びJLM Chemical Inc. (Blue Island、IL)等の多くの販売先から入手できる。
処理液は、少なくとも5及び95重量%までの、典型的には、5から70重量%でジイソプロピルベンゼンを含む。
処理液はまた、5から70重量%の1種以上の有機共溶媒、典型的には10から60重量%の1種以上のこれらの溶媒を含むが、ただし、共溶媒の少なくとも1種は脂肪族二塩基酸エステルである。
有用な脂肪族二塩基酸エステルとしては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、及びセバシン酸等のジカルボン酸の脂肪族ジエステル、例えば、2-メチルグルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、コハク酸ジメチル、コハク酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソブチル、及びグルタル酸ジイソブチルが含まれるが、これらに限られるわけではない。ジカルボン酸のジメチル及びジイソブチルエステルが特に有用である。これらの脂肪族二塩基酸エステルの混合物を使用し得る。2-メチルグルタル酸ジメチルは特に有用である。このような化合物も、様々な販売元から入手できる。例えば、2-メチルグルタル酸ジメチルは、Rhodia(Cranbury、NJ)から、Rhodiasolv(登録商標)IRISとして入手できる。同様に、グルタル酸、コハク酸及びアジピン酸のジメチルエステルの混合物、ならびにグルタル酸、コハク酸及びアジピン酸のジイソブチルエステルの混合物は、それぞれ、Rhodiaから、Rhodiasolve(登録商標)RPDE及びRhodiasolv(登録商標)DIBとして入手できる。
脂肪族二塩基酸エステルは、処理液中に5から70重量%未満、典型的には、10から65重量%の量で存在する。例えば、2-メチルグルタル酸ジメチルは、10から60重量%の量で存在し得る。
DIPBと脂肪族二塩基酸エステルの重量比は、一般に、1:10から5:1であり、又は典型的には、1:9から3:2であるが、印刷版原版の化学的な組成が異なる重量比に対して適切であれば、これらの範囲外でも有用であり得る。
処理液はまた、共溶媒として1種又は複数のアルコールを、35重量%までの量で、又は典型的には、5から35重量%で含み得る。
この方法に使用し得るアルコールは非常に数多く、以下のリストは、決して限定的であることを意図してはいないが、最も有用なアルコールの代表である。そのようなアルコール共溶媒には、n-ブタノール、2-エトキシエタノール、ベンジルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、イソプロピルベンジルアルコール、アルファ-テルピネオール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、2-ブトキシエタノール、イソプロピルアルコール、及び2-(2-ブトキシエトキシ)エタノール、置換又は非置換シクロペンタノール、置換又は非置換シクロヘキサノール、置換又は非置換シクロヘプタノール、シクロペンチル置換アルコール、シクロヘキシル置換アルコール、又はシクロヘプチル置換アルコールのうちの1種又は複数が含まれる。
3種の有用なアルコール共溶媒には、2-エチルヘキシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、及びイソプロピルベンジルアルコールの1種又は複数が含まれる。炭化水素パラフィン、石油蒸留物、テルペン炭化水素、芳香族混合溶媒、又はハロゲン化炭化水素溶媒を含んで、所望ならば他の有機溶媒が存在してもよい。そのような溶媒が存在する場合、処理液の35容積%まで含むことができる。本発明の利点は、多くのフォトポリマーを含むフレキソグラフ印刷版原版を効率的に現像するために、そのような有機溶媒を一般に必要としないことである。
処理液は、場合により、1種又は複数の炭化水素パラフィン、イソパラフィン、ナフテン系炭化水素、又はこれらの組合せを含むことができる。
本発明のある実施形態は、
30から80重量%のジイソプロピルベンゼン、
10から60重量%の2-メチルグルタル酸ジメチル、及び
5から35重量%の、ベンジルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、及びイソプロピルベンジルアルコールからなる群から選択される1種又は複数のアルコール、
を含み、
DIPBと2-メチルグルタル酸ジメチルの重量比が、1:9から3:2である、
処理液を含む。
適切な使用の後に、本発明の処理液は、適切な方法で再生、又は環境上適切な方法で廃棄することができる。
いくつかの有用なフレキソグラフ印刷版原版は、米国特許出願公開第2005/0227182号(上述した)ならびに米国特許第7,226,709号(Kidnieら)及び同第7,348,123号(Mengelら)に記載されている。
例えば、原版は、一般に、適切な支持体上に配置された光重合可能なエラストマー又はエラストマー層組成物を含む。「光重合可能な」という用語は、組成物が、適切な電磁線を用いて重合可能である若しくは架橋し得る、又は重合可能及び架橋可能の両方であることを意味する。エラストマー層組成物は、一般に、熱可塑性結合剤、少なくとも1種のモノマー及び化学線(例えば、UV光)等の適切な電磁線に対して感受性がある開始剤(光開始剤)を含む。前の段落で引用した出版物中に記載されているように、種々の高分子結合剤が当業界で公知である。ポリ(スチレン/イソプレン/スチレン)及びポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)ブロックコポリマー、ならびにポリイソプレン、1,2-ポリブタジエン、及びブタジエン/アクリロニトリルを含む、共役炭化水素の種々の合成又は天然のポリマーが有用である。
「モノマー」という用語は、一般に、高分子結合剤と相溶性であり、化学線での照射に反応して付加重合反応を起こすことができる化合物であると考えられている。所望ならば、モノマーの混合物も存在し得る。これらは、典型的には、分子量が5000未満であるが、所望であれば、より高い分子量を有する化合物も使用し得る。有用なモノマーには、ポリアクリレート及びポリメタクリレート等の、アルコール及びポリオールの種々のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、モノ-及びポリエステルが含まれる。光開始剤には、キノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル、アリールケトン、過酸化物、ビイミダゾール、ベンジルジメチルケタール、及び他の当業界で公知のもの等の化学線への露光に際してフリーラジカルを発生させる化合物が含まれるが、これらに限られるわけではない。
エラストマー層組成物はまた、当業界で公知の着色剤、加工助剤、抗酸化剤、及び抗オゾン剤等の種々の添加物を含み得る。
さらに、保護カバーシートを感光性エラストマー組成物層の上に配置し得る。そのカバーシートは、硬化されていない感光性エラストマー組成物を溶解又は分散し得る溶媒中に溶解又は分散する保護ポリマーを含む。一般に、保護層は透明であり、照射前には殆ど接着しない。それは、本明細書に記載した処理液を用いて洗い流す又は除去し得る。このカバーシートを調製するのに適しているポリマーの例としては、ポリアミドならびにセルロースアセテートブチレート及びセルロースアセテートプロピオネート等のセルロースエステルが含まれる(例えば、Takahashiらの、米国特許第6,030,749号の4-8列参照)が、これらに限られるわけではない。
本発明に従って処理され得るフレキソグラフ印刷版原版は、一般に、エラストマー結合剤、光開始剤、化学線によりフリーラジカルで架橋可能である少なくとも1種の化合物、及び、場合により、可塑剤を含む、光重合可能な層を含む。
そのようなフレキソグラフ印刷版原版は、画像を与えられた要素を形成するために、適切なマスク画像を通して硬化電磁線に露光することにより画像を与えることができる。このステップでは、硬化電磁線は、電磁線のいくらかを遮蔽するマスク画像を通して感光性の組成物上に投影される。露光された領域は硬化又はキュアされる。マスク画像を通しての露光は、適切な電磁線源(可視光又はUV光)から一挙に与えられる露光により達成できる。例えば、硬化電磁線は、適切な電磁線源からの340から400nmの波長での電磁線であり得る。マスク画像を通しての露光の時間は、フレキソグラフ印刷版原版の特質及び厚さならびに電磁線源に依存する。例えば、Eastman KodakのFLEXCELブランドの原版及びDuPontのCyrel(登録商標)ブランドの原版等の、有用な市販のフレキソグラフ印刷版原版は、Mekrom処理機302型EDLF等の市販の装置で画像を与えることができる。
処理液は、画像を与えられたフレキソグラフ印刷版原版に、スプレイ、ブラシ、ロール、ディップ(浸漬)又はこれらのいかなる組合せを含む、適切ないかなる方法でも適用することができるがこれらに限られるわけではない。これは、光重合可能な組成物の硬化されていない又は重合していない領域を除去する。現像又は処理は、通常、5から20分間、23から32℃等の通常の条件で実行される。特定の現像条件は使用される装置の種類及び特定の処理液により決まる。
レリーフ画像の現像後の処理は、ある種の状況下で適切なことがある。典型的な現像後の処理には、レリーフ画像を乾燥して余分な処理液を除くこと及びレリーフ画像を硬化電磁線に曝して後硬化を行いさらなる硬化又は架橋を起こさせることが含まれる。こうしたプロセスの条件は、当業者に周知である。例えば、レリーフ画像は、吸い取り若しくは拭きとりにより乾燥する又は強制風若しくは赤外線オーブンで乾燥してもよい。乾燥時間及び温度は当業界の技術者には直ちに明白である。
乾燥後にフレキソグラフ印刷版がなお粘着性である場合、抗粘着処理を行うことができる。そのような処理としては、例えば、ヨウ化物又は塩化物溶液での処理、又はUV又は可視光電磁線への露光等が当業者に周知である。
得られたレリーフ画像は、フレキソグラフ印刷版原版の電磁線感受性組成物の元の厚みの2%から100%(典型的には、10から80%)の深さを有し得る。例えば、電磁線感受性組成物が非感光性の支持体の上に配置されている場合、レリーフ画像では、電磁線感受性組成物の100%までが除去できる。レリーフ画像の深さは150から2000μmであり得る。
フレキソグラフ印刷版は、継ぎ目のない、連続的なフレキソグラフ印刷要素の形態で有利に使用できる。又はそれは、例えば、印刷用筒又は印刷用シリンダー自体として、シリンダー形態の周囲に巻きつけられる平坦なシート状として形成できる。代わりに、電磁線感受性組成物を、画像を与えるステップ及び現像のためにシリンダー形態の周囲に装着することもできる。
本発明は、少なくとも以下の実施形態及びこれらの組合せを提供する。
1. 1)ジイソプロピルベンゼン、及び、2) 1種以上の有機共溶媒であって、少なくとも1種が脂肪族二塩基酸エステルである有機共溶媒又は
を含む、フレキソグラフレリーフ印刷版製造用処理液。
2. 95重量%までのジイソプロピルベンゼン及び5から70重量%までの有機共溶媒を含む、実施形態1の溶液。
3. 脂肪族二塩基酸エステルが、5から70重量%未満の量で存在する、実施形態1又は2の溶液。
4. 脂肪族二塩基酸エステルが、ジカルボン酸の脂肪族ジエステルである、実施形態1から3のいずれかの溶液。
5. 脂肪族二塩基酸エステルが、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、又はセバシン酸、又はこれらの組合せの脂肪族ジエステルであり、10から65重量%の量で存在する、実施形態1から4のいずれかの溶液。
6. 脂肪族二塩基酸エステルが、ジカルボン酸のジメチル又はジイソブチルエステルである、実施形態1から5のいずれかの溶液。
7. ジイソプロピルベンゼンと脂肪族二塩基酸エステルの重量比が、1:10から5:1である、実施形態1から6のいずれかの溶液。
8. 共溶媒の少なくとも1種が、35重量%までの量で存在するアルコールである、実施形態1から7のいずれかの溶液。
9. アルコール共溶媒が、n-ブタノール、2-エトキシエタノール、ベンジルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、イソプロピルベンジルアルコール、アルファ-テルピネオール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、2-ブトキシエタノール、イソプロピルアルコール、及び2-(2-ブトキシエトキシ)エタノール、置換又は非置換シクロペンタノール、置換又は非置換シクロヘキサノール、置換又は非置換シクロヘプタノール、シクロペンチル置換アルコール、シクロヘキシル置換アルコール、又はシクロヘプチル置換アルコールのうちの1種又は複数を含む、実施形態8の溶液。
10. アルコール共溶媒が、2-エチルヘキシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール及びイソプロピルベンジルアルコールのうちの1種又は複数である、実施形態8又は9のどちらかの溶液。
11. 炭化水素パラフィン、イソパラフィン、ナフテン系炭化水素、又はこれらの組合せをさらに含む、実施形態1から10のいずれかの溶液。
12. 30から80重量%のジイソプロピルベンゼン、
10から60重量%の2-メチルグルタル酸ジメチル、及び
5から35重量%の、ベンジルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、及びイソプロピルベンジルアルコールからなる群から選択される、1種又は複数のアルコール
を含み、
ジイソプロピルベンゼンと2-メチルグルタル酸ジメチルの重量比が、1:9から3:2である、実施形態1から11のいずれかの溶液。
13. 画像様露光されたフレキソグラフ印刷版原版を実施形態1から12のいずれかの処理液で現像して、フレキソグラフ印刷版においてレリーフ像を提供するステップを含む、フレキソグラフ印刷版の製造方法。
14. A)フレキソグラフ印刷版原版を画像様露光して、露光及び非露光領域を提供するステップ、
B)実施形態1から12のいずれかの処理液で非露光領域を除去して、フレキソグラフ印刷版にレリーフ像を提供するステップ、及び
C)場合により、処理されたフレキソグラフ印刷版を乾燥するステップ
を含む、フレキソグラフ印刷版の製造方法。
15. フレキソグラフ印刷版原版が、エラストマー結合剤、開始剤、少なくとも1種のモノマー、及び、場合により可塑剤を含む光重合可能なエラストマー層を含み、原版を化学線を用いて画像様露光する、実施形態14の方法。
以下の実施例は、本発明の実施を例示するために提供するが、これらはいかなる意味でも制限を加えることを意図してはいない。
(本発明実施例1)
20重量%の、EUの規約1999/13/ECに従えば、非VOC溶媒であると考えられる、Cranbury、NJのRhodia-Novecareから入手したRhodiasolv(登録商標)Iris(2-メチルグルタル酸ジメチルを含む)及び80重量%のジイソプロピルベンゼンを含むフレキソグラフ版用現像液組成物を調製した。この現像液組成物を、処理用ドラムを有する、市販のKelleigh 310型処理機に入れた。市販の厚さ0.067インチ(0.17cm)のフォトポリマーフレキソグラフ印刷版(Kodak Flexcel(登録商標)NXH)を、2インチx12インチ(5.1cmx30.5cm)のサイズの試料片に切った。次いで、試料片からカバーシートを取り除き、試料片を処理ドラムの幅に沿って8個を並列にならべ、固定した。処理機のブラシ圧力は、3.5の設定に調整し、現像液組成物を使用して処理を開始した。8分間の処理を行った後から始めて、2分間隔で試料を1個ずつ取り除いた。それぞれの試料をくずの出ない版用拭き布で吸い取って乾燥し、60℃に設定されているKelleighの乾燥部においた。
2時間乾燥した後、試料片を乾燥部から除き、試料のフレキソグラフ印刷版を得た。次いで、乾燥した印刷版をMekrom 302型EDLF装置を用いて、UVC光へ9分間の露光、及びUVA光へ4分間露光して光仕上げを行った。測定は、Ono-Sokki EG-225型デジタルゲージを用いて行い、印刷版の露光されず洗い流された領域を版の元のゲージ(0.067インチ、0.17cm)と比較した。露光されず洗い流された印刷版と印刷版の元のゲージとの間の差をレリーフ深さとして記録し、処理時間に対してプロットした。0.040インチ(0.1cm)のレリーフ深さを横切る処理時間を、洗い流し時間として求めた。本発明の現像液組成物の洗い流し時間は、10分であると判った。
本発明の現像液組成物での「乾燥時間」を求めるために、市販の上記した同じフォトポリマーフレキソグラフ印刷版を、UV光源から14秒間、最初に背面から露光し、0.027インチ(0.069cm)の床の厚みを得た。次いで、カバーシートを除き、市販のKodak Flexcel(登録商標)NX熱画像装置により画像を与えたマスクを作成し、及びKodak Flexcel(登録商標)NX熱画像層を室温でフレキソグラフフォトポリマー印刷版にラミネートした。次いで、フォトポリマー印刷版原版を、UV光に12分間、ネガマスクを通して露光した。マスク上の画像は、画像の品質を評価するために、種々の線の定規ならびに細線の小さなハーフトーンの点の多重の繰り返しのある部分及び文字の画像を含んでいた。マスクはまた、乾燥時間を測定するために、ゲージ厚み測定のために印刷版上に完全に交差して繋がったパッチを発生させるように、Dmin部分を含んでいた。市販のMekrom 302型 EDLF装置を一連のUV露光のために使用した。UV露光の後、マスクを露光済みの印刷版から取り除き、Kelleigh 310型処理機で10分間(洗い流し時間)処理した。処理後、印刷版は、くずの出ない版用拭き布で吸い取って乾燥し、Kelleigh処理機の乾燥部においた。完全に露光された印刷版のゲージ測定は、Ono-Sokki EG-225型デジタルゲージを用いて、10分間隔で行った。印刷版の「乾燥時間」は、それ以上の厚みの減少が測定されなくなる平衡状態に印刷版が達した時点であるとして決定した。
次いで、乾燥した印刷版を、Mekrom 302型EDLF装置を用いて、UVC光に9分間の露光、UVA光に4分間露光して、光仕上げを行った。光仕上げの後、画像品質を測定するために、60倍の立体顕微鏡下で印刷版を検査した。画像品質測定は、小さいドットの部分を調べ、形が異なっている又は欠けたドットを探すことにより行った。細線定規及び文字部分について、肩の角度と構造について調べた。印刷版画像の全体としての品質は優秀であると見なした。
現像液組成物の臭気は非常に弱く及び乾燥した印刷版もまた弱い臭気しかなかった。
(比較実施例1)
Dupont Optisol Rotaryと呼ばれる、市販のフレキソグラフ印刷版用現像液組成物を処理に使用した以外は、本発明実施例1の手順にならった。この現像液組成物に対する洗い流し時間は、本発明実施例1におけるのと同じレリーフ深さ(0.04インチ、0.1cm)を達成するのに20分であると測定され、それは、本発明の現像液組成物についてのものの2倍の長さであった。比較実施例の現像液組成物での乾燥時間(90分)は、本発明の現像液組成物のそれ(105分)と同程度であった。画像品質も本発明実施例で得られたものと同程度であることが見出された。しかし、比較実施例の現像液組成物では、中くらいの臭気があり、公知の非VOC溶媒は含んでいなかった。
(比較実施例2)
MacDermid Solvitと呼ばれる市販のフレキソグラフ版用現像液組成物を処理に使用した以外は、本発明実施例1の手順にならった。この現像液組成物に対する洗い流し時間及び乾燥時間は、本発明実施例1と同程度の画像品質を達成するのに、それぞれ11分と105分であった。しかし、この現像液組成物は、中程度の臭気があり、また、処理済みで乾燥後の版に中程度の臭気を残した。この印刷版現像液組成物は、公知の非VOC溶媒は含んでいなかった。
(本発明実施例2〜8及び比較実施例3)
本発明に従うジイソプロピルベンゼンとRhodiasolv(登録商標)Irisの種々の現像液組成物組合せを評価するため及びこれらの組成物を市販の現像液組成物と比較するために、プロトタイプの研究開発処理機を用いた。使用したフレキソグラフ印刷版原版は、本発明実施例1で記載したものと同じであった。
現像液の処理時間を決定するために、フォトポリマー印刷版原版を最初、Mekrom 302型EDLF装置で、5分間、UV露光を行った。それぞれの印刷版原版の中央部に、非露光の部分を得るために、5インチx5インチ(12.7x12.7 cm)の部分を不透明なマスク(橙色の棒)で覆い、露光済みの印刷版試料を浅い皿の底に置いた。350mlの容積の現像液組成物(下のTABLE I(表1)参照)を皿に加え、研究開発処理機のブラシ部の下に置いた。1分間往復運動をさせ、露光済みの印刷版原版の浸っている表面を擦るのにブラシを用いた。この時間の後、露光済みの印刷版原版の浸っている皿を90°回転させ、さらにもう1分間擦った。露光済みの印刷版原版が、すべての4つの方向で合計4分間擦られるまで、これをくり返した。処理済みの印刷版を皿から除き、くずの出ない版用拭き布で吸い取って乾燥し、乾燥のため60℃のオーブンに置いた。使用済みの現像液組成物は、皿から注ぎ出し、廃棄のために集めた。露光済みの印刷版原版の第2の試料を皿に置き、新鮮な現像液組成物の第2の容積を皿に加えた。第2の露光済みの印刷版を、全体の処理時間を6分に増加させる以外は同様の手順で処理した。このことを2回、それぞれの続く印刷版試料について繰り返し、処理時間は2分追加して増加させた。
2時間乾燥させた後、それぞれの印刷版をオーブンから除いた。乾燥した印刷版を、次いで、Mekrom 302型EDLF装置を用いて、UVC光に9分間の露光、UVA光に4分間露光して光仕上げをした。測定は、Ono-Sokki EG-225型デジタルゲージを用いて、印刷版の非露光部分と露光部分とを比較しながら行った。露光部分と非露光部分との間の差を、「レリーフ深さ」として記録し、それぞれの現像液組成物に対する処理時間に対してプロットした。処理時間が、0.040インチ(0.1cm)のレリーフ深さと交差する時点をTABLE I(表1)に「現像時間」としてまとめてある。
乾燥時間と画像品質を測定するには、市販のフォトポリマーフレキソグラフ印刷版(Kodak Flexcel(登録商標)NXH)を背面から露光し、次いで本発明実施例1に記載したようにマスクを通して正面から露光した。マスクを露光済みの印刷版原版から除き、画像品質標的の潜像をそれぞれ有する試料区画に切断した。次いで、露光済みの試料を下のTABLE I(表1)に挙げたような種々の現像液組成物を有するプロトタイプ処理機を用いて処理した。処理は常温(20℃)で行った。
この処理の後、得られたフレキソグラフ印刷版を、くずの出ない版用拭き布で吸い取って乾燥し、60℃で乾燥オーブンに置いた。完全に露光された部分の印刷版のゲージ測定を、Ono-Sokki EG-225型デジタルゲージを用いて、10分間隔で行った。TABLE I(表1)に挙げた「乾燥時間」は、それ以上の厚みの減少が測定できなくなる平衡状態に印刷版が達した時で決めた。
乾燥した印刷版は次いで、Mekrom 302型EDLF装置を用いて、UVC光に9分間の露光、UVA光に4分間露光して光仕上げをした。次いで、小さいドットの部分を調べ、形が異なっている又は欠けたドットを探すことにより画像品質を測定するために、60倍の立体顕微鏡下で印刷版を検査した。細線定規及び文字の部分について、肩の角度と構造について調べた。この検査の結果をTABLE I(表1)に「画像品質」として挙げた。
膨潤の割合及び重量増加の割合を求めるために、市販のフォトポリマーフレキソグラフ印刷版原版(Kodak Flexcel(登録商標)NXH)をまず、15秒間、UV光源を用いて背面を通して露光した。次に、正面に12分間 UV光の主露光を与えた。一連のUV露光のために市販のMekrom 302型EDLF装置を用いた。この露光方法は、フォトポリマーがその厚さ全体を通して完全に架橋されるのを保証する。
露光済みの印刷版原版を、3/4インチx3インチ(1.9cmx7.6cm)の大きさの片に切断した。試料片からカバーシートを取り除いた後、それぞれの試料片をMettler AC-100型分析天秤を用いて、0.0001gの精度で重量を測定した。それぞれの試料片の厚みもOno-Sokki EG-225型デジタルゲージを用いて0.0001インチ(0.00254cm)の精度で測定した。
試料片の最初の重さと厚みを測定し記録した後、TABLE I(表1)に挙げた種々の現像液組成物のそれぞれ100mlを入れた瓶の中に1個ずつ試料片を入れた。深さは試料が完全に浸るようになるのに十分になるようにし、現像液組成物中に室温(20℃)で、6分間漬けて置いた。6分後、試料を除きくずの出ない版用拭き布を使用して吸い取り、直ちに重量及び厚みを再測定した。初期と浸漬後の試料の測定の間の厚みの差をTABLE I(表1)に「版の膨潤%」として挙げた。初期と浸漬後の試料の測定の間の重量の差を、「版の重量増加%」として挙げた。
下のTABLE I(表1)にはまた、異なる現像液組成物について非VOC溶媒の量も挙げた。
TABLE I(表1)から明らかなように、Rhodiasolv(登録商標)Irisを少しも含まない溶媒組成物(比較実施例3)は、本発明の現像液組成物に比較して、顕著により高い水準の版の膨潤を示している。過剰な版の膨潤は、版の性能に問題を与えることがある。本発明の組成物は、単に版の膨潤を減少させるだけでなく、Rhodiasolv(登録商標)Irisが顕著な量で存在するため、環境に対するやさしさを高めるという有利さを与える。
Figure 2013503360

Claims (14)

1)ジイソプロピルベンゼン、及び
2)1種以上の有機共溶媒であって、その少なくとも1種が脂肪族二塩基酸エステルである有機共溶媒
を含む、フレキソグラフレリーフ印刷版製造用処理液。
95重量%までのジイソプロピルベンゼン及び5から70重量%までの有機共溶媒を含む、請求項1に記載の溶液。
脂肪族二塩基酸エステルが、5から70重量%未満の量で存在する、請求項1又は2に記載の溶液。
脂肪族二塩基酸エステルが、ジカルボン酸の脂肪族ジエステルである、請求項1から3のいずれかに記載の溶液。
脂肪族二塩基酸エステルが、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、又はセバシン酸、又はこれらの組合せの脂肪族ジエステルであり、10から65重量%の量で存在する、請求項1から4のいずれかに記載の溶液。
脂肪族二塩基酸エステルが、ジカルボン酸のジメチル又はジイソブチルエステルである、請求項1から5のいずれかに記載の溶液。
ジイソプロピルベンゼンと脂肪族二塩基酸エステルの重量比が、1:10から5:1である、請求項1から6のいずれかに記載の溶液。
共溶媒の少なくとも1種が、35重量%までの量で存在するアルコールである、請求項1から7のいずれかに記載の溶液。
アルコール共溶媒が、n-ブタノール、2-エトキシエタノール、ベンジルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、イソプロピルベンジルアルコール、アルファ-テルピネオール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、2-ブトキシエタノール、イソプロピルアルコール、及び2-(2-ブトキシエトキシ)エタノール、置換又は非置換シクロペンタノール、置換又は非置換シクロヘキサノール、置換又は非置換シクロヘプタノール、シクロペンチル置換アルコール、シクロヘキシル置換アルコール、又はシクロヘプチル置換アルコールのうちの1種又は複数を含む、請求項8に記載の溶液。
炭化水素パラフィン、イソパラフィン、ナフテン系炭化水素、又はこれらの組合せをさらに含む、請求項1から9のいずれかに記載の溶液。
30から80重量%のジイソプロピルベンゼン、
10から60重量%の2-メチルグルタル酸ジメチル、及び
5から35重量%の、ベンジルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、2-フェニルエチルアルコール、及びイソプロピルベンジルアルコールからなる群から選択される、1種又は複数のアルコールを含み、
ジイソプロピルベンゼンと2-メチルグルタル酸ジメチルの重量比が、1:9から3:2である、請求項1に記載の溶液。
画像様露光されたフレキソグラフ印刷版原版を請求項1から11のいずれか一項に記載の処理液で現像して、フレキソグラフ印刷版にレリーフ像を提供するステップを含む、フレキソグラフ印刷版の製造方法。
A)フレキソグラフ印刷版原版を画像様露光して、露光及び非露光領域を提供するステップ、
B)請求項1から11のいずれか一項に記載の処理液で非露光領域を除去して、フレキソグラフ印刷版にレリーフ像を提供するステップ、及び
C)場合により、処理されたフレキソグラフ印刷版を乾燥するステップ
を含む、フレキソグラフ印刷版の製造方法。
フレキソグラフ印刷版原版が、エラストマー結合剤、開始剤、少なくとも1種のモノマー、及び、場合により可塑剤を含む光重合可能なエラストマー層を含み、該原版を化学線を用いて画像様露光する、請求項13に記載の方法。
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