JP2013500838A - 歯列矯正ブラケットシステム及び歯列矯正方法 - Google Patents

歯列矯正ブラケットシステム及び歯列矯正方法 Download PDF

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Abstract

歯列矯正ブラケット及び歯列矯正方法が開示される。歯列矯正ブラケットは主本体部分を含み、主本体部分は主本体部分を横方向に貫通して延びる第1及び第2のトンネルを有する。主本体部分は、第1及び第2のトンネルが歯の顔面側表面にほぼ平行に延びるように顔面側表面に結合されるようになっている。

Description

本出願は、2009年8月5日に出願された米国特許出願第12/536009号明細書の一部継続出願であり、米国特許出願第12/536009号明細書はその全体が参照によって本明細書の一部を構成する。
本発明は、概して歯列矯正ブラケットシステムに関し、特に、全てのブラケットがアーチワイヤトンネルを含む限局歯列矯正処置用の歯列矯正ブラケットシステムに関する。
既存のブラケットシステムは、歯列矯正アーチワイヤを受け入れる主スロットとして、開いた面のブラケットスロット(open faced bracket slot)を含む。アーチワイヤが、開いた面のブラケットスロット内に配置され、いくつかの種類のタイ、ドア又はクリップがスロットを閉じてスロット内にアーチワイヤを保持するのに使用される。アーチワイヤのための開いた面のアーチワイヤスロットを含む既存の歯列矯正ブラケットシステムでは、治療医がリガチャータイ又はセルフリゲーティングクリップを使用してアーチワイヤを各々の開いたスロットに締結/結紮/固定するのに時間がかかる。最も従来の歯列矯正治療はステンレス鋼のワイヤを使用し、ステンレス鋼のワイヤは、開いたスロット内に係合され、その後、リガチャータイ、クリップ又はドアで固定される必要があるため、既存の歯列矯正ブラケットシステムは開いた面のブラケットスロットを含んでいる。また、従来の包括的な歯列矯正治療に関連するアーチワイヤは通常矩形又は正方形なので、ブラケットスロットも通常正方形又は矩形の形状である。また、調整通院の際も、システム内の各々のブラケットのリガチャータイ又はセルフリゲーティング装置を取り外したり係合を解いたりするのに時間をかけなければならない。歯列矯正アーチワイヤを結紮し且つその結紮を解くのは歯列矯正の調整通院でもっとも時間のかかる部分である。さらに、リガチャータイ又はセルフリゲーティングクリップを固定/固定解除するには器具(通常鋭利な器具)を使用しなければならないので、こうした処置は患者又は治療医が負傷する危険を伴うことが多い。従来の開いた歯列矯正ブラケットのもう1つの欠点は、リガチャータイを締結又はセルフリゲーティングクリップ/ドアを開/閉するために必要な圧力に関連する不快感である。
したがって、上記の問題を解決する歯列矯正ブラケット及びシステムに対する要求が存在する。
本発明は概して、臼歯、小臼歯、側切歯及び中切歯のための歯列矯正ブラケットシステムに関する。ブラケットシステムは、前歯(一般に前の6本の歯)を含む全ての歯の上に基本的に同じブラケットを使用する(各ブラケットが配置される歯の種類に応じてわずかなサイズの違いは存在しうる)。歯列矯正治療は通常、超弾性ではないステンレス鋼のアーチワイヤを使用する。本発明は全ての歯の上に閉じたチューブ状のブラケットを使用する。このブラケットは好適には超弾性アーチワイヤと共に使用される。本発明のブラケットシステムは特に、ステンレス鋼又は矩形のアーチワイヤを必要としない限局及び/又は短期間の歯列矯正治療について使用されるべく設計されている。超弾性ワイヤ(例えば、ニッケルチタン合金、NiTi)が好適には、全ての歯(前歯と臼歯の両方)の上でチューブ状のブラケットと共に治療の期間中使用される。本発明の一つの実施形態では、歯科医はクリップ、タイ又はこれらの均等物が使用されない治療の大部分では閉じた面のブラケットを使用できるが、所望の場合、治療の後期に、歯科医は、ブラケットスロットを開いて、変換された円形の開いたスロットに円形のワイヤを入れ又は矩形の開いたスロットに矩形のワイヤを入れることができる。
好適実施形態では、本発明は、2つの閉じたルーメンを有する、歯列弓内に多数の(好適には3つよりも多い)ブラケットを含むブラケットシステムを提供する。本発明によって、好適には、歯根の移動のために矩形のワイヤを使用することなく歯根にトルクをかけることと、回転の制御及び効率と、アーチワイヤを戦略的に通すことにより歯冠の顔舌位置を微調整できることと、外側ルーメンが狭くなる(近遠心幅が狭くなる)ため多数の隣接するブラケットにワイヤを通すのがずっと容易になることと、多数の隣接する前歯又は小臼歯ではリガチャータイ又はセルフリゲーティング装置が不要であることとが得られる。
本発明の一好適実施形態によれば歯列矯正ブラケットが提供され、歯列矯正ブラケットは主本体部分を含み、主本体部分は、主本体部分を横方向に貫通して延びる第1及び第2のトンネルを有し、且つ、第1及び第2のトンネルが歯の顔面側表面にほぼ平行に延びるように顔面側表面に結合されるようになっている。好適実施形態では、第1及び第2のトンネルは各々円形の断面を有し、主本体部分は前部及び後部を含み、第1のトンネルは前部を貫通して延び、第2のトンネルは後部を貫通して延び、後部は前部よりも大きい幅を有する。
本発明の別の好適実施形態によれば、歯列矯正ブラケットを提供するステップを含む方法が提供され、ブラケットは各々主本体部分を備え、主本体部分は、主本体部分を横方向に貫通して延びる第1及び第2のトンネルを有する。主本体部分は、第1及び第2のトンネルが歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びるように顔面側表面に結合されるようになっている。本方法はさらに、複数のブラケットの各々を歯列弓内の別個の歯に結合するステップと、複数のブラケットの各々における第1のトンネルに第1のアーチワイヤを通すステップとを含む。
本発明の別の好適実施形態によれば、主本体部分であって主本体部分を横方向に貫通して延びる少なくとも第1のトンネルを有する主本体部分と、主本体部分から延びる1対の反対側の保持部材とを含む歯列矯正ブラケットが提供される。第1のトンネルは円形の断面を有し、主本体部分は、第1のトンネルが歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びるように顔面側表面に結合されるようになっている。好適実施形態では、ブラケットは開いた面のスロットを含まない。
本発明の別の好適実施形態によれば、臼歯、小臼歯、犬歯、側切歯及び中切歯を含む歯列弓内の歯を矯正するための歯列矯正ブラケットシステムが提供される。本システムは、第1のトンネルを有する主本体部分を各々含む複数のブラケットを含み、第1のトンネルは主本体部分を横方向に貫通して延びる。第1のトンネルは円形の断面を有し、各ブラケットは歯列弓内の歯の顔面側表面に結合される。各ブラケットの第1のトンネルは、ブラケットが結合されている歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びる。また、本システムは、ブラケットの各々の第1のトンネルを通って延びる第1のアーチワイヤを含む。第1のアーチワイヤは円形の断面を有する。好適実施形態では、ブラケットであって第1のアーチワイヤがブラケットを貫通して延びるブラケットは、開いたブラケットを含まない。別の好適実施形態では、ブラケットの各々は、ブラケットを横方向に貫通して第1のトンネルにほぼ平行に延びる第2のトンネルを含む。
本発明の更に別の実施形態によれば、主本体部分であって主本体部分を横方向に貫通して延びる第1及び第2のトンネルを有する主本体部分を含む歯列矯正ブラケットが提供される。主本体部分は、第1及び第2のトンネルが歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びるように顔面側表面に結合されるようになっている。
本発明のまた別の実施形態によれば、臼歯、小臼歯、犬歯、側切歯及び中切歯を含む歯列弓内の歯を矯正するための歯列矯正ブラケットシステムが提供される。本システムは複数のブラケットを含み、複数のブラケットは各々主本体部分を含み、主本体部分は、主本体部分を横方向に貫通して延びる第1及び第2のトンネルを有する。各ブラケットは歯列弓内の歯の顔面側表面に結合される。各ブラケットの第1及び第2のトンネルは、ブラケットが結合される歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びる。本システムはさらに、ブラケットの各々の第1のトンネルを通って延びる第1のアーチワイヤを含む。
本発明の一好適実施形態によれば、複数の歯列矯正ブラケットを提供するステップであって、ブラケットが各々主本体部分を備え、主本体部分は、主本体部分を横方向に貫通して延びる少なくとも第1のトンネルを有し、且つ、第1のトンネルが歯の顔面側表面にほぼ平行に延びるように顔面側表面に結合されるようになっている、ステップと、複数のブラケットの各々を歯列弓内の別個の歯に結合するステップと、スロット付きブラケットを作成すべくブラケットの少なくとも1つの第1のトンネルを開いた面のスロットに変換するステップと、アーチワイヤを提供するステップと、スロット付きブラケットのスロット内にアーチワイヤを挿入し、その後、他の複数のブラケットの第1のトンネルにアーチワイヤを通すステップとを備える方法が提供される。
本発明は、その付加的な特徴及び利点と共に、添付の例示的図面と併せて以下の説明を参照することによってもっともよく理解されるだろう。全図を通じて同一参照符号は同一の部分を表す。
本発明の好適実施形態に係る、2つの円形のアーチワイヤトンネルを有する歯列矯正ブラケットの斜視図である。 図1のブラケットの側面図である。 2つのアーチワイヤが1組の歯の上にある、複数の図1に示されるブラケットの斜視図である。 本発明の好適実施形態に係る、1つのアーチワイヤトンネルを有する歯列矯正ブラケットの斜視図である。 図4のブラケットの側面図である。 1組の歯の上にある、複数の図4に示されるブラケットの斜視図である。 主トンネルが開いた面のスロットに変換された、図1のブラケットの斜視図である。 本発明の別の好適実施形態に係る、2つの矩形のアーチワイヤトンネルを有する歯列矯正ブラケットの斜視図である。 主トンネルが開いた面のスロットに変換された、図8の2つのブラケットの斜視図である。 1つのみのアンダーカットを有する、図1のブラケットの側面図である。 本発明の別の好適実施形態に係る、2つの円形のアーチワイヤトンネルを有する歯列矯正ブラケットの斜視図である。 図11のブラケットの上面図である。 図11のブラケットの側面図である。 図11のブラケットの端面図である。 図11のブラケットの底面斜視図である。
図に示されるように、例示の目的で、歯列矯正ブラケットシステム10の好適実施形態を図示して説明する。本出願で使用される、「前面」、「背面」、「上面」、「底面」、「側面」、「上」、「下方」及び「下」といった用語は説明を容易にするためのものにすぎず、図面中の構成要素の方向を指すものであることを認識されたい。また、本出願で使用される、上部ウイング22及び下部ウイング24並びに前部42及び後部20といったいくつかの用語(これは網羅的なリストではない)は、本出願に記載のブラケットが患者の歯に固定された時の構成要素の方向を指すことを認識されたい。本出願に記載のシステム10及びその構成要素のあらゆる方向が本発明の範囲内であることを理解されたい。
ここで図面を参照すると、本発明の制限ではなく例示を目的として、図1〜図3は、歯列矯正ブラケットシステム10で使用するブラケット12を示す。図1に示されるように、ブラケット12は主本体部分13を含み、主本体部分13は、水平又は横向きに貫通して延び且つ歯に固定された時一般に歯の咬合面に平行な主トンネル、チューブ又はルーメン14を有する。好適実施形態では、主トンネル14は矩形ではなく円形の断面を有する。上述のように、既存の歯列矯正ブラケットシステムの大部分は一般に、開いたアーチワイヤスロットに組み込まれた角の部分(プリスクリプション(prescription))と共に機能する場合矩形のアーチワイヤが歯根に対してトルクを提供するような矩形の開いたスロットを利用する。好適実施形態では、アーチワイヤ(単数又は複数)16a及び16bは円形の超弾性ワイヤである。このことは、好適実施形態では、歯根に対するトルクを提供することは、必ずしもシステム10の設計目的である限局/短期治療の構成要素ではないからである。しかし、本発明の別の実施形態では、トンネル14及び18(後述)は正方形、矩形又は他の形状でもよく、同様の形状の対応するアーチワイヤを有してもよい。また、トンネル14は、歯を移動する場合アーチワイヤ16aが当接して摺動する硬く且つ平滑な表面を提供する。リガチャータイ(金属又はエラストマー)の必要はないので、アーチワイヤ16aは、平滑で硬質な表面を有するので滑動することができる。これは歯の移動の効率をよくし且つブラケットシステム内の摩擦を少なくする。
本発明の好適実施形態では、ブラケット12は、一般に主トンネル14と平行に通る副トンネル、ルーメン又はアーチワイヤスロット18を含む。副トンネル18は主トンネル14と同様に使用され且つほぼ同じ直径を有する。しかし、図1に示されるように、トンネル14と18との直径は異なってもよい。図1に示されるように、好適実施形態では、トンネル18はトンネル14と基部20又は歯との間に配置される。しかし、これは本発明に対する制限ではない。例えば、別の実施形態では、トンネル14及び18は、ブラケットが結合される歯からどちらもほぼ同じ距離になるように(すなわち横並びに)配置されてもよい。別の実施形態では、ブラケットは2つよりも多いトンネルを含んでもよい。
ブラケット12は、保持を目的とする複数の網状アンダーカット又はダブテール(dovetail)21を含む基部20を含む。アンダーカット21の数は本発明に対する制限ではない。図10に示されるように、本発明の実施形態では、基部20は、内部に画定された単一のアンダーカット21を含んでもよい。これは、多数のアンダーカットの使用による接着剤の分散がないため、歯の顔面側表面への結合をより強くすることができる。ブラケット12が通常のやり方で歯に結合される時歯の顔面側表面に一般に適合するように基部20が弓形の形状なのが認識されるだろう。また、好適実施形態では、ブラケット12は上部及び下部のウイング又は保持部材22及び24を含む。しかし、別の実施形態では、ウイング22及び24を省略してもよいことを認識されたい。この実施形態では、トンネルが閉じており(トンネルがアーチワイヤを保持している)ため、リガチャータイ等を固定するためのウイング又は他の構成要素は必要としないことがある。したがって、本発明の実施形態では、ブラケットはリガチャータイ等を固定するための構成要素を含まない。
図3に示されるように、システム10は患者の歯に固定された複数のブラケット12を含む。多くの先行技術のブラケットシステムでは、様々な種類のブラケット(様々な形状、様々なスロットのプリスクリプション及び様々なアナトミー)が様々な歯に固定されていた。しかし、システム10の好適実施形態では、矯正対象の全ての歯(例えば、臼歯、小臼歯、犬歯、側切歯及び中切歯等)はその上に固定されたブラケット12を含む。図3に示されるように、ブラケット12の大きさは異なってもよいが、各ブラケット12は同じ設計を有することを理解されたい。トンネル14及び18が円形である(矩形ではない)ため、超弾性アーチワイヤ16a及び16bは、正中線から始まり後方に続く全てのブラケット12に通されることができる。別言すれば、アーチワイヤ16a及び16bは、両方の端部を正中線で中切歯ブラケット12のそれぞれのトンネル14及び18の近心開口に挿入して後方に向かって他のブラケットに通すことによって位置決めできる。ワイヤをルーメンに通す際、矩形のワイヤはブラケットスロット内で回転できないため、このことは矩形のワイヤと矩形のブラケットスロットとでは可能ではない。したがって、アーチワイヤ16a及び16bは、全てのブラケット12に通された後、システムの全てのブラケット12を通って連続して延び、且つ、アーチの一方の側の上で臼歯から延在して、介在する各歯に関連付けられたトンネル14又は18を通って他方又は反対側まで延びる。しかし、代替実施形態では、アーチワイヤは分割されてもよい。
使用する際、副トンネル18は歯の顔面側表面に近いので、通常は副アーチワイヤ又は補助アーチワイヤ16bを先に通し、その後、主アーチワイヤ16aを通す。本出願では、「主」及び「副」という用語は、一方のトンネル又はアーチワイヤが他方よりも重要であり又はより多くの効果若しくは影響を与えるということを暗示するのに使用されるのではないことを理解されたい。こうした用語が使用されるのは、本発明の理解を助けるためにすぎない。
第2のアーチワイヤ16bを使用すると、2つのアーチワイヤ16a及び16bが超弾性材料に固有の形状記憶性によって初期の形状を回復する際、第1又は主アーチワイヤ16aが歯を真っ直ぐにする助けになるので、回転制御及び効率が向上することを理解されたい。好適実施形態では、アーチワイヤ16a及び16bはニッケルチタン合金である。しかし、これは本発明に対する制限ではなく、他の形状記憶合金又は材料も使用できる。第2のトンネル18は基本的には、治療医がより早く且つより効率的な歯の移動、例えば歯の回転のため第2のアーチワイヤ16bを追加できるようにするための「パートナー」である。システム10は1つのアーチワイヤ16aのみで使用されうることを理解されたい。
主アーチワイヤ16をトンネル14に通すことによって、治療医の効率が増大し、患者/治療医が器具によって負傷する機会が減少し、従来のブラケットの結紮に関連する力が不要なため患者の快適さが増大する。診察時の調整では、ワイヤを挿入する(トンネルに通す)時と同様に取り外せるので、やはりより効率的で、患者が負傷する機会が少なく且つ不快感も少ない。
当業者が理解するように、患者の多くの症例又は治療では(例えば、歯が湾曲していて閉じられることを必要とする空間がない場合)、アーチワイヤ16a及び/又は16bを定位置に保持するために必要なのは、超弾性アーチワイヤ16a及び/又は16bの摩擦力だけである。しかし、場合によっては歯を移動させる更なる支援が必要なこともある。これは、ウイング22及び24と、ウイング22及び24と基部20との間に画定される空間23及び25との使用を通じて達成されうる。ウイング22及び24は多くの様々な状況で使用されうる。例えば、患者の歯の間の空間を閉じる必要がある場合、治療医は、パワーチェーン26と呼ばれるもののようないくつかの種類のエラスティックを使用してもよい。図9に図示され参照符号26が付されているものが実際のパワーチェーンであるが、リガチャータイ、パワーチェーン、クリップ、エラストマーリング等を含む、ワイヤ16をブラケット12の上又は中に保持するために使用される全ての構成要素には本出願では参照符号26を付す。パワーチェーン26は、空間を閉じるべき歯の領域で各ブラケット12上に配置されたエラスティックチェーンである。別言すると、治療医はブラケット12の一部にだけパワーチェーン又はエラスティックを配置する。別の場合では、パワーチェーンは上又は下の歯の全てのブラケット12上で使用されうる。ブラケット12及びアーチワイヤ16a、16bの上でパワーチェーン又はエラスティックを保持するためにウイング22及び24を使用することを当業者は理解するだろう。これによってパワーチェーンは、歯を互いの方向にまとめて引っ張るための力を及ぼすことができる。
図4〜図6は、歯列矯正ブラケットシステム10において使用される別のブラケット27を示す。このブラケット27はブラケット12と同様であるが、主トンネル14だけを含みトンネル18を省略している。したがって、ブラケット27の構成要素にはブラケット12の同様の構成要素と同じ参照符号を付す。図4及び図5に示されるように、本発明の実施形態では、ブラケット27の上部の外面29は基部20からある角度で上向きに延びる。これは、パワーチェーン、リガチャータイ等を保持する(ウイング22及び24以外の)別の面を提供する。しかし、これは本発明に対する制限ではない。この特徴はブラケット12に含まれてもよい。
一つの例示実施形態では、円形断面を持つアーチワイヤだけが使用される。したがって、例示的な処置又は治療では、ブラケット12又は27をアーチ状に複数の歯の上に配置して、アーチワイヤ16aを主トンネル14に通す。時間が経過すると、歯はアーチワイヤ16aの形状記憶特性によって移動せしめられる。歯が望ましい位置に達した後、ブラケット及びアーチワイヤを取り外す。この実施形態では、治療の過程で、正方形又は矩形のアーチワイヤ(又は歯根に影響を与え又はトルクを提供するアーチワイヤ)は使用されない。
図7に示されるように、本発明の実施形態では、治療医は、バー(bur)等を使用して主トンネル14(又は両方のトンネル14及び18)のもっとも顔面側を開き、ブラケット12又は27を、図7に示されるような面が開いたスロット28を持つブラケットに変換する。これは、治療医が比較的太いアーチワイヤ16aを使用するため、正中線において上下両方の前歯の上でアーチワイヤ16aを曲げて2つのブラケット12又は27に通すことができない場合に使用されうる。この状況では、医師は2つの前面ブラケット12又は27(又はそれよりも多いブラケット)を開いたスロット28のブラケットに変換する。その後アーチワイヤ16aを開いたスロット28に配置して、2つの前面ブラケット12又は27の後方の隣りのブラケット12又は27の閉じたトンネル14に通す。この状況では、医師はエラスティックを使用する必要がある。これは、パワーチェーン26(図9参照)、矩形のリガチャータイ等でもよく、ウイング22及び24上に保持されてスロット28内のワイヤを保持する。
図8及び図9に示されるように、別の実施形態では、ブラケット12は矩形又は正方形のトンネル30及び32を含んでもよい(ブラケット27を同様に設計してもよい)。円形ではない任意の形状は本発明の範囲内である。これによって治療歯科医は、ブラケット12又は27が患者の歯に装着されている期間内に治療を変更することができる。例えば、歯科医は円形のアーチワイヤ16a及び/又は16bを閉じたトンネル30及び/又は32に通して設置することによって治療を開始してもよい。この場合、半分に折り曲げた部分同士がほぼ平行になるようにアーチワイヤ16a及び/又は16bを折り曲げて正中線において通すことによって、上記のようにワイヤを通す。ワイヤは円形なので、超弾性特性によって自然な配置位置に収まるまでワイヤを通していくと、トンネル14及び/又は18内でワイヤは回転できる。しかし、治療中のある時点で、歯科医は歯根にかかるトルクを強めようとして矩形のアーチワイヤ16cの使用を望んでもよい。矩形のワイヤは回転して自然な配置位置に収まることができないので、正中線から閉じた矩形のトンネル30及び32に通すことはできない。そこで、歯科医は、(全てのブラケット12又は27の)上記のようなトンネル30及び32の一方又は両方を、図9に示すような開いたスロットに変換できる。一旦これを行うと、矩形のワイヤ16cは、ウイング22及び24上に保持されるパワーチェーン26、リガチャー等を使用してスロット34内に保持されうる。別の実施形態では、一方のトンネルの断面が円形であり、もう一方が矩形又は正方形でもよい。
図11〜図15は、歯列矯正ブラケットシステム10で使用されるブラケット40の別の好適実施形態を示す。多くの点で、ブラケット40はブラケット12と同様であることを理解されたい。図11に示されるように、ブラケット40は主本体部分13を含み、主本体部分13は、水平又は横向きに貫通して延び且つ歯に固定された時一般に歯の咬合面に平行な主トンネル、チューブ又はルーメン14を有する。好適実施形態では、主トンネル14は矩形ではなく円形の断面を有する。しかし、本発明の別の実施形態では、トンネル14及び18は、正方形、矩形又は他の形状でもよく、同様の形状の対応するアーチワイヤを有してもよい。
本発明の好適実施形態では、ブラケット40は、一般に主トンネル14と平行に通る副トンネル、ルーメン又はアーチワイヤスロット18を含む。副トンネル18は主トンネル14と同様に使用され且つほぼ同じ直径を有する。しかし、トンネル14及び18の直径は異なってもよい。好適実施形態では、トンネル14及び18は斜めの縁端14a及び18aを含むので、医師はアーチワイヤをより容易に挿入できる。
図13に示されるように、好適実施形態では、トンネル18は、トンネル14とブラケットの底部又は歯との間に配置される。しかし、これは本発明に対する制限ではない。例えば、別の実施形態では、トンネル14及び18は、ブラケットが結合される歯からどちらもほぼ同じ距離になるように(すなわち、横並びに)配置されてもよい。別の実施形態では、ブラケットは2つよりも多いトンネルを含んでもよい。
ブラケット40は、複数の網状アンダーカット21aを含む基部又は後部20を含む。アンダーカットは(上述のものと同様の)ダブテールでもよく、図15に示されるような底部のくぼみでもよい。アンダーカットの種類は本発明に対する制限ではない。図14に示されるように、ブラケット40が通常のやり方で歯に結合される時歯の顔面側表面に一般に適合するように基部20が弓状の形状なのが認識されるだろう。好適実施形態では、ブラケット40は上部ウイング及び下部ウイング又は保持部材22a及び24aの対を含む。しかし、別の実施形態では、ウイング22及び24は省略されてもよく、また(図1に示される実施形態と同様に)単一の上部ウイング及び単一の下部ウイングだけを使用してもよいことを認識されたい。
ブラケット40は、上述のブラケット12と同様のやり方でシステム10において利用されることを理解されたい。図13〜図14にもっともよく示されるように、ブラケット40はトンネル14が貫通して延びる前部42と、トンネル18が貫通して延びる後部(基部とも呼ばれる)20とを含む。好適実施形態では、図12に示されるように、後部20の幅D1は前部42の幅D2よりも広い。したがって、トンネル14は、歯の咬合面に平行な方向に延びるトンネル18よりも長い。(より狭い上部による)全体材料の減少は、D1とD2とが等しい場合よりもブラケット40を軽くする。さらに、この幅の差は、患者の歯が曲がっている場合、状況によっては有利な結果を提供する。例えば、患者が互いにある角度をなす2つの歯を有する場合、隣接する歯のブラケット20の後部20同士が前部42よりも互いに近くなるためアーチワイヤ18をトンネル18に挿入するのが困難なことがある。したがって、この状況では、治療医は主トンネル14内だけにアーチワイヤを配置することで治療を開始し、歯の角度が鈍角になった後で副トンネル18内にアーチワイヤを配置することを選択してもよい。治療医は、治療の異なる時間の間、異なる患者についてどちらのトンネルを使用するか決定できる。
したがって、ブラケットシステム10によって治療医は、歯列弓内の歯の頬舌位置の制御を向上させることができる。当初の歯のレベリング及びアライニングが完了した後で、治療医が個々の歯の頬舌位置の変更を所望することはよくある。治療の任意の時点で、歯を顔面側表面に移動させることを治療医が所望する場合、治療医は、システム中の全てのブラケット10又は40の外側ルーメン14に主アーチワイヤ16を通し、同時に、移動されるべき歯の内側ルーメン18にアーチワイヤ16を通すことができる。この態様では、ブラケット40によって、治療医が、基本的にアーチワイヤ16が作用する際に所望の歯を顔面側に移動させるハンドルとしてルーメン14及び18を利用することを可能とする。治療医が特定の歯を舌側に移動しようとする場合、アーチワイヤ16を逆のやり方で通すことができる。すなわち、システム10内の全てのブラケット40の内側ルーメン18にワイヤ16を通し、舌側に移動したい歯だけには外側ルーメン14にワイヤ16を通せばよい。すなわち、2つのルーメンを持つ設計によって、前歯及び臼歯を含む歯列弓内の全ての歯の頬舌位置の微調整が可能になる。上記の治療の状況は例示的であって、本発明に対する制限ではないことを理解されたい。
また、本発明のブラケットシステム10では、以下例示される状況に記載されるように、回転制御を向上させて摩擦を少なくすることもできる。
患者の治療を開始する際、治療医は標準的な弾性歯列矯正アーチワイヤ16を使用して、特定の歯列弓のブラケット40に通すことができる。外側ルーメン14の近遠心幅が狭くなっているため、ブラケット間の距離が最大化される。ブラケット間の距離が増大しているため、歯のミスアライメントが激しくてワイヤを大きく歪めて通さなければならない場合でも、最初にアーチワイヤ16を最小の労力で外側ルーメン14に通すことができる。好適実施形態では、特定の歯列弓のブラケット40の外側ルーメン14にアーチワイヤ16を通す際、このシステムでは、治療医は、金属製リガチャータイ又はエラストマー製リガチャータイを使用して歯列矯正スロット内にアーチワイヤ16を保持する必要なしに、近遠心面のルーメン14にワイヤ16を通すことができる。リガチャータイはアーチワイヤとの大きな摩擦力を発生するので、アーチワイヤがリガチャータイの上で引っ張られるにつれて歯の移動が劇的に減速される。リガチャータイに関連する摩擦力を克服すべく、歯列矯正ブラケットの設計の多くは、治療医がドア又はクリップによってワイヤをブラケット内に保持できるようにするセルフリゲーティング装置を含む。セルフリゲーティング装置を含むことは、ブラケットの設計においていくつかの可動部品を必要とするので、通常製造コストを大きく増大させる。本発明は、硬く且つ平滑なルーメン14の壁によってアーチワイヤ16がルーメン14内に継続的に保持される際の摩擦を最小にしている。
治療が進行すると、当初のアーチワイヤが、歯列弓内の歯のレベリングとアライニングを開始する。歯がある程度真っ直ぐになった時、また場合によっては(ミスアライメントの深刻さに応じて)治療医は、背面(舌側)ルーメン18に第2の標準歯列矯正アーチワイヤを通すことができる。2つのアーチワイヤ16a及び16bを2つのルーメン14及び18に通すことによって、様々な種類の歯の移動を予測通り且つ効率的に達成できる。好適実施形態では、背面ルーメン18は標準的な/典型的な近遠心幅を有する。本実施形態では、背面ルーメン18は前面ルーメン14を支援して、アーチワイヤ16a及び16bが望ましい回転移動及び回転制御を提供できるようにする。上述のように、外側ルーメンの方が(近遠心幅が)狭いため、歯のミスアライメントが深刻なとき、アーチワイヤ16の配置が容易になる。アーチワイヤ16を内側ルーメン18に通す場合、近遠心幅が広くなっているため、治療医による回転制御が向上する。2つの硬く且つ平滑なルーメン内で同時に作用する2つのアーチワイヤは、アーチワイヤ16a及び16bがそれぞれ両方のルーメン14、18の壁の上で摺動するとき、効率性を提供して摩擦を最小化する。
好適実施形態では、ブラケット40は治療医に、円形のアーチワイヤを使用するだけで頬舌方向に歯根にトルクをかけるという独特の能力も提供する。当業者が認識するように、通常、矩形のブラケットスロットと矩形の歯列矯正アーチワイヤとを利用して歯根の頬舌方向の移動を達成する。ブラケット40は、円形ワイヤ16がルーメン14及び18に作用する際に頬舌方向の歯根へのトルクを提供する。上述のように、治療医は通常、歯のミスアライメントが大きい場合、治療の開始時に外側ルーメン14に円形のアーチワイヤ16aを通す。当初の円形のアーチワイヤ16aを外側ルーメン14に通して患者を退出させた後、アーチワイヤ16aは、特定の歯列弓内の歯冠のアライメントを開始する。この歯の移動は、ほとんど全ての場合、特に頬舌方向に歯冠を傾斜させることと、歯根の移動をほとんどなくし又は完全になくすこととを必要とする。歯をアライメントして治療医が内側ルーメン18に第2の円形のアーチワイヤ16bを追加できるようになると、歯根の移動を達成できる。外側ルーメン14に通して使用される当初のアーチワイヤ16aは外側ルーメン14をアライメントする。歯列弓内の個々の歯が歯列弓内の他の歯と比較した時舌側又は顔面側に傾斜した歯根を有する場合、当初のアーチワイヤ16aが当初のアライメントを提供した後内側ルーメン18は他の内側ルーメン18とアライメントされない。第2の円形のアーチワイヤ16cを内側ルーメン18に通すと、このアーチワイヤ16cは歯を移動させて内側ルーメン18をアライメントさせるように作用する。ワイヤ16a及び16bはどちらもそれぞれルーメン14及び18をアライメントするので、歯根を頬舌方向に移動させることができる。
好適実施形態では、2つのルーメンの設計は主として、個々の歯列弓内でブラケットを付けられた全ての歯の上で使用されることが意図されている。しかし、これは本発明に対する制限ではない。また、2つのルーメンのあるブラケット40を、より従来の歯列矯正ブラケットと共に使用してもよい。例えば、個々の治療医は、在庫に残っているブラケットを使用したい、特定の色を要求する若い患者のために異なる色のエラストマー製リガチャータイを取り付けたい、特定の歯に特定の種類のブラケットを使用したい等を含む多様な理由で切歯に既存の歯列矯正ブラケットを使用してもよい。こうした場合でも、本発明の2つのルーメンのある設計は、歯列弓内の摩擦が減少し、歯列弓内の特定の歯の歯冠の頬舌位置の微調整ができ、本発明のブラケットを装着した歯列弓内の歯にはリガチャータイを使用する必要がないためアーチワイヤを配置するのがはるかに容易である等を含む多くの同じ利点を得ることができる。外側ルーメンの近遠心幅が狭くなっているため、特定の歯列弓内の歯に配置された一部のブラケットが本発明のブラケットでなくても、多数の隣接するブラケットにアーチワイヤを通すことが容易になる。
すなわち、本発明の例示実施形態を図示して説明したが、本明細書において使用される全ての用語は制限的ではなく説明的であり、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく多くの変更、修正、及び置換が当業者によってなされうることを理解されたい。

Claims (19)

  1. 歯列矯正ブラケットであって、
    主本体部分であって、該主本体部分を横方向に貫通して延びる第1及び第2のトンネルを有し、且つ、該第1及び第2のトンネルが歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びるように該顔面側表面に結合されるようになっている主本体部分を備える、歯列矯正ブラケット。
  2. 前記第1及び第2のトンネルのうちの一方を通って延びる第1の円形のアーチワイヤと組み合わされた、請求項1に記載の歯列矯正ブラケット。
  3. 前記第1及び第2のトンネルが各々円形の断面を有する、請求項1に記載の歯列矯正ブラケット。
  4. 前記第1及び第2のトンネルのうちの他方を通って延びる第2の円形のアーチワイヤと組み合わされた、請求項2に記載の歯列矯正ブラケット。
  5. 前記主本体部分が前部及び後部を含み、前記第1のトンネルが前記前部を貫通して延び、前記第2のトンネルが前記後部を貫通して延び、該後部が前記前部よりも大きな幅を有する、請求項1に記載の歯列矯正ブラケット。
  6. 前記第1のトンネルが円形の断面を有する、請求項1に記載の歯列矯正ブラケット。
  7. アーチワイヤを受容するように構成される開いた面のスロットを含まない、請求項1に記載の歯列矯正ブラケット。
  8. 前記第2のトンネルが円形の断面を有する、請求項6に記載の歯列矯正ブラケット。
  9. さらに、前記主本体部分から延びる1対の反対側の保持部材を備える、請求項1に記載の歯列矯正ブラケット。
  10. 臼歯、小臼歯、犬歯、側切歯及び中切歯を含む歯列弓内の歯を矯正するための歯列矯正ブラケットシステムであって、
    第1及び第2のトンネルを有する主本体部分を各々含む複数のブラケットであって、前記第1及び第2のトンネルが前記主本体部分を横方向に貫通して延び、各ブラケットが前記歯列弓内の歯の顔面側表面に結合され、各ブラケットの前記第1及び第2のトンネルが、前記ブラケットが結合される前記歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びる、複数のブラケットと、
    前記ブラケットの各々における前記第1のトンネルを通って延びる第1のアーチワイヤと
    を備えるシステム。
  11. ブラケットであって前記第1のアーチワイヤが該ブラケットを貫通して延びるブラケットが、アーチワイヤを受容するように構成される開いた面のスロットを含まない、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記ブラケットが、少なくとも1つの臼歯、少なくとも1つの小臼歯、少なくとも1つの犬歯、少なくとも1つの側切歯及び少なくとも1つの中切歯に結合される、請求項10に記載のシステム。
  13. さらに、前記ブラケットの各々における前記第2のトンネルを通って延びる第2のアーチワイヤを備える、請求項10に記載のシステム。
  14. 前記ブラケットの各々における前記第1及び第2のトンネルが円形の断面を有する、請求項10に記載のシステム。
  15. 前記ブラケットの各々の主本体部分が前部及び後部を含み、前記第1のトンネルが前記前部を貫通して延び、前記第2のトンネルが前記後部を貫通して延び、該後部が前記前部よりも大きな幅を有する、請求項10に記載のシステム。
  16. (a)複数の歯列矯正ブラケットを提供するステップであって、該ブラケットが各々主本体部分を備え、該主本体部分は、該主本体部分を横方向に貫通して延びる第1及び第2のトンネルを有し、且つ、該第1及び第2のトンネルが歯の顔面側表面に対してほぼ平行に延びるように前記顔面側表面に結合されるようになっている、ステップと、
    (b)前記複数のブラケットの各々を歯列弓内の別個の歯に結合するステップと、
    (c)前記複数のブラケットの各々における前記第1のトンネルに第1のアーチワイヤを通すステップと
    を備える方法。
  17. 前記第1のアーチワイヤが円形の断面を有する、請求項16に記載の方法。
  18. さらに、前記複数のブラケットの各々における前記第2のトンネルに第2のアーチワイヤを通すステップを備える、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第2のアーチワイヤが円形の断面を有する、請求項18に記載の方法。
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