JP2013500758A

JP2013500758A - 対象者にトレーニングプログラムを提供するための方法及び装置

Info

Publication number: JP2013500758A
Application number: JP2012522329A
Authority: JP
Inventors: チェン，シィ; ヨハンナパス，アドリアナ; チェン，ニンジアン; ソン，ロン
Original assignee: Koninklijke Philips NV; Koninklijke Philips Electronics NV
Current assignee: Koninklijke Philips NV
Priority date: 2009-07-31
Filing date: 2010-07-30
Publication date: 2013-01-10
Anticipated expiration: 2030-07-30
Also published as: KR20120087890A; BR112012001764A8; EP2459284B1; BR112012001764A2; JP5899113B2; CN102470264B; CN102470264A; KR101698578B1; EP2459284A1; RU2012107521A; RU2570478C2; US20120122063A1; WO2011013099A1

Abstract

【課題】
【解決手段】少なくとも第１の練習と第２の練習とを含むトレーニングプログラムを提供する方法であって、前記方法は、対象者の前記第１の練習の実行と関連する１又はそれ以上のパラメータを取得する取得ステップと、前記第１の練習の後に提供する前記第２の練習の１又はそれ以上のターゲット値を、前記１又はそれ以上のパラメータに基づき調整する調整ステップと、を含む。

Description

本発明は、トレーニング方法及び装置に関し、より詳しくは、対象者にトレーニングプログラムを提供するための方法及び装置に関する。

現在、例えば、災害や病気の結果として運動機能の喪失に苦しむ患者等、対象者のための練習（ｅｘｅｒｃｉｓｅ）を提供する様々なデバイスが知られている。通常、激しいトレーニングが与えられ、患者はセラピー治療を受けられる場合に、これらの練習は、運動制御を回復するのに効果がある。対象者の他の例は運動選手である。

リハビリテーション装置は、中国出願２００４１００５６１４３．０．に開示されている。リハビリテーション装置の前記開示では、練習中、患者の位置が、２つのカメラにより撮像される。カメラ及び／又はその他のセンサにより取得された、移動範囲、物理的行動レベル等のようなパラメータは、一つの練習中での患者の実際の行動を評価するために使用される。練習のターゲットレベルのような、練習の行動目標は、リハビリテーションの専門家により予め定義されている。専門家は、患者のためにより正確な診断を行うことができ、及び／又は、実際の行動とターゲットレベルとの比較に基づき、患者のためにより適切なリハビリテーションプログラムを設定することができる。

例えば、練習のターゲットレベル等のリハビリテーションプログラムでは、患者が専門家を訪問するまで調整され得ない。その時間は、患者のコンプライアンスを確かめるにはあまりに長いかもしれない。患者は、管理されていないホームリハビリテーションプログラムでは特に練習する気分にならないかもしれない。

それ故、本出願は、自動的に調整されるトレーニングプログラムを提供するための方法及び装置を提供することを目的とする。

一の観点によれば、少なくとも第１の練習と第２の練習とを含むトレーニングプログラムを提供する方法が提供される。前記方法は：対象者の前記第１の練習の実行と関連する１又はそれ以上のパラメータを取得する取得ステップと；前記１又はそれ以上のパラメータに基づき、前記第１の練習の後に提供される前記第２の練習の１又はそれ以上のターゲット値を調整する調整ステップと；を含む。

他の観点によれば、少なくとも第１の練習と第２の練習とを含むトレーニングプログラムを提供する装置が提供される。前記装置は：対象者の前記第１の練習の実行と関連する１又はそれ以上のパラメータを取得するための第１のユニットと；前記１又はそれ以上のパラメータに基づき、前記第１の練習の後に提供される前記第２の練習の１又はそれ以上のターゲット値を調整するための第２のユニットと；を備える。

本発明のこれら及びその他の特徴、特性及び利点は、例示の方法により発明の原理を図示する添付図面とともに与えられる、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明は、例示のためだけに与えられ、発明の範囲を限定するものではない。参照符号が、添付した図面の参照のために下記に与えられる。

本発明は、例示により添付図面を参照しながら更に詳細に説明される。
本発明の一実施形態に従い、対象者にトレーニングプログラムを提供する装置を示す。本発明の一実施形態に従い、一シリーズの練習を含むトレーニングプログラムを図示する。本発明の一実施形態に従い、対象者にトレーニングプログラムを提供するプロセスのための流れ図を示す。本発明の別の実施形態に従い、対象者にトレーニングプログラムを提供する装置を示す。本発明の別の実施形態に従い、対象者にトレーニングプログラムを提供するプロセスのための流れ図を示す。上記図面を通して、類似する参照符号は、対応する特徴又は機能に応じた又は近似した参照であることが理解されよう。

本発明は、いくつかの図面を参照しながら、特定の実施形態に対して記載されるであろう。しかし、本発明は、それらに限られず、クレームによってのみ限定される。示される図面は単に概要であり、これに限定されない。図面では、いくつかの要素のサイズが拡大されているかもしれないが、図示する目的のためにスケール通りに描かれていない。図１及び図４のブロック図にて、破線が示されている本件要素は、様々な実施形態中で装置から除かれるかもしれない。図３及び図５の流れ図にて、破線が示されている本件ステップは、様々な実施形態中でプロセスから除かれるかもしれない。単数名詞を参照する際、単数名詞は、何か他に特別な定めない場合、複数の名詞を含む。

図１は、本発明の一実施形態に従い、人Ｐにトレーニングプログラムを提供する装置１００ａを示す。装置１００ａは、検出装置１０、分析器２０ａ及び制御装置３０を有する。検出装置１０は、人Ｐの移動を検出するための複数のセンサを含む。センサは、例えば、慣性センサ、動作取得のためのマーカーに基づくカメラ装置（ｍａｒｋｅｒ−ｂａｓｅｄｃａｍｅｒａ）又はマーカレスカメラ（ｍａｒｋｅｒｌｅｓｓｃａｍｅｒａ）であり得る。練習が人Ｐにより実行されている間、検出装置１０は、練習をモニタし、人Ｐの移動のパラメーラを取得するために使用される。パラメーラは、検出装置１０と分析器２０ａとの間の有線又は無線接続６０を介して分析器２０ａに供給される。

一実施形態では、パラメーラは、例えば、リハビリテーションセラピー等の特別なトレーニングのための練習と関連する一セットの進捗要因として表され得る。進捗要因の値は、人Ｐの練習の行動と関連され得る。上肢の物理的行動練習において、一セットの進捗要因は、移動距離ＰＦ_ａ、移動速度ＰＦ_ｂ、滑らかさＰＦ_ｃ、及び胴体安定性ＰＦ_ｄを含むことができる。人Ｐにより実行される練習の実際の行動２５ａ（すなわち、行動レベル）は、進捗要因ＰＦ_ａ、ＰＦ_ｂ、ＰＦ_ｃ及びＰＦ_ｄの解析に基づき分析器２０ａにより生成される。別の実施形態では、装置１００ａは、更に、練習の特徴に基づき分析器２０ａに一セットの加重要因（ｗｅｉｇｈｔｆａｃｔｏｒ）を供給することが可能な加重供給器４０（ｗｅｉｇｈｔｓｕｐｐｌｉｅｒ）を有する。

上肢をストレッチするための物理的な行動練習では、例えば、移動距離ＰＦ_ａ及び胴体安定性ＰＦ_ｄが、人Ｐにより遂行される練習の実際の行動２５ｂを評価するために用いられる。それに応じて、加重要因ＷＦ_ａ及びＷＦ_ｄはゼロでない値に設定され、加重要因ＷＦ_ｂ及びＷＦ_ｃはゼロに設定される。分析器２０ａは、ゼロでない値の加重要因ＷＦ_ａ及びＷＦ_ｄに従って移動距離ＰＦ_ａ及び胴体安定性ＰＦ_ｄを選択する。それ故、実際の行動２５ｂは、進捗要因ＰＦ_ａ及びＰＦ_ｄから評価される。

加えて、練習は、人Ｐにより繰り返し行われてもよい。練習の反復回数は、リハビリテーションの専門家により決定されてもよく又は予め決定されてもよい。別の実施形態では、装置１００ａは、更に記憶部５０を有してもよい。練習が繰り返し行われる間、練習に対する進捗要因の値は、記憶部５０に記憶される。別の実施形態では、練習が１０回繰り返し実行されると仮定すると、１回又はそれ以上の中間の反復練習のための進捗要因の値、例えば５回の中間の反復練習のための進捗要因の値が、記憶部５０に記憶される。人Ｐが練習を終えるとき、各進捗要因は、記憶部５０に記憶されたグループ値を含む。一グループの値の平均は、一進捗要因の実際の値として算出される。実際の値は、人Ｐにより実行される練習の実際の行動２５ｃを評価するために使用される。つまり、実際の行動２５ｃは、各進捗要因ＰＦ_ａ、ＰＦ_ｂ、ＰＦ_ｃ及びＰＦ_ｄに対する実際の値に基づき得られるかもしれない。

制御装置３０には、実際の行動（２５ａ，２５ｂ又は２５ｃ）が提供される。制御装置３０では、実際の行動は、練習のターゲットレベルと比較される。制御装置３０は、比較の結果に基づき、次回の練習のターゲットレベルを調整するために命令を生成する。比較の結果は後程本明細書中で詳述される。制御装置３０は、次回の練習を、ディスプレイ（図示せず）を通して、人Ｐに対し調整されたターゲット値とともに提供する。

図２は、図１に示したように、装置１００ａによりモニタされることが可能な一シリーズの練習を含むトレーニングプログラムを図示する。本実施形態では、トレーニングプログラムは、リハビリテーションをストロークする（ｓｔｒｏｋｅ）ために用いられ得る。トレーニングプログラムは、複数のセッションを含み、各セッションは更に１シリーズの練習を含む。１シリーズの練習は、対象者に順番に提供されるように意図されている。図２に示したように、上肢のための物理的行動の１セッションは、３つの練習、すなわち、手の移動のための練習Ａ、手首回転のための練習Ｂ、及び上肢をストレッチするための練習Ｃを含む。

上肢のための物理的行動のセッションで各練習に対する行動レベルの評価は、４つの進捗要因、すなわち、移動距離ＰＦ_ａ、移動速度ＰＦ_ｂ、滑らかさＰＦ_ｃ、及び胴体安定性ＰＦ_ｄに基づき作成される。１又はそれ以上の進捗要因が、対応する加重要因により選択される。一実施形態では、これらの選択された進捗要因は、実際の実行２５ｂの評価の中で使用されてもよい。ここでは、練習Ａ、Ｂ及びＣが、ステージ１，２及び３を表すと仮定する。図２に示される進捗要因（ＰＦ）又は加重要因（ＷＦ）の上部インデックス１，２及び３は、それぞれ、ステージ１，２及び３に対応する練習Ａ，Ｂ及びＣの値を示す。

以下は、練習の実際の行動の評価、進捗要因及び加重要因の間の関係を示した表である。

図３は、図２に示したように、人Ｐにトレーニングプログラムを提供する方法のための流れ図を示す。練習Ａ，Ｂ及びＣは、対象者に順に提供されることが意図されている。対象者に練習Ａが与えられる間、検出装置１０は、進捗要因、すなわち移動距離ＰＦ^１ _ａ、移動速度ＰＦ^１ _ｂ、滑らかさＰＦ^１ _ｃ、及び胴体安定性ＰＦ^１ _ｄを取得するために人Ｐにより実行された練習Ａをモニタする（ステップＳ２１０）。

人Ｐが、練習Ａを例えば１０回繰り返し実行する間、練習Ａの５回の中間反復に対する進捗要因の値は、記憶部５０に記憶される（ステップＳ２２０）。人Ｐが練習Ａを終える時点で、各進捗要因ＰＦ^１ _ａ、ＰＦ^１ _ｂ、ＰＦ^１ _ｃ、ＰＦ^１ _ｄの平均値が、進捗要因の記憶された値に基づき、練習Ａの５回の中間反復から実際の値として計算される。実際の値は、分析器２０ａに供給される（ステップＳ２３０）。

練習Ａ、すなわち、上肢のための物理的行動のセッション中での手の移動の特徴に基づき、加重供給器４０は、取得された進捗要因ＰＦ^１ _ａ、ＰＦ^１ _ｂ、ＰＦ^１ _ｃ、ＰＦ^１ _ｄに対応する一セットの加重要因ＷＦ^１ _ａ、ＷＦ^１ _ｂ、ＷＦ^１ _ｃ、ＷＦ^１ _ｄを提供する（ステップＳ２４０）。加重要因はまた、分析器２０ａに供給される（ステップＳ２５０）。加重要因ＷＦ^１ _ａ及びＷＦ^１ _ｃの値はゼロではなく、加重要因ＷＦ^１ _ｂ及びＷＦ^１ _ｄの値はゼロである。

分析器２０ａは、進捗要因及び加重要因の実際の値に基づき、練習Ａの実際の行動（すなわち、実際の実行レベル）を生成する（ステップＳ２６０）。加重要因ＷＦ^１ _ｂ及びＷＦ^１ _ｄの値はゼロであるから、ゼロでない加重要因ＷＦ^１ _ａ及びＷＦ^１ _ｃに対応する進捗要因ＰＦ^１ _ａ及びＰＦ^１ _ｃが選択され、練習Ａの実際の実行レベルの評価中で使用される。また、実際の実行レベルが制御装置３０に供給される（ステップＳ２７０）。制御装置３０は、実際の実行レベルを練習Ａのターゲットレベルと比較する（ステップＳ２８０ａ）。本実施形態では、各練習のターゲットレベルは、その練習と関連する進捗要因の一セットのターゲット値により決定される。初期ターゲット値は、専門家により予め定義されているか、又は予め決定されていることが好ましい。

比較結果に基づき、もし練習Ａの実際の実行レベルとターゲットレベルとの差分が、ある閾値を超えるならば、制御装置３０は、次の練習Ｂ及び／又は練習Ｃのターゲットレベルを調整するための命令を生成する（ステップＳ２９０ａ）。特に、もし人Ｐが練習Ａをとても良く実行していることを実際の実行レベルが示し、また命令が次の練習（すなわち練習Ｂ）のターゲットレベルを調整することを指示するならば、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｃのターゲット値は、練習Ａの選択された進捗要因ＰＦ^１ _ａ及びＰＦ^１ _ｃに基づき、増加されるかもしれない。他方、もし人Ｐがあまり練習を実行していないことを実際の実行レベルが示し、また命令が練習Ｂのターゲットレベルを調整することを指示するならば、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｃのターゲット値は、練習Ａの選択された進捗要因ＰＦ^１ _ａ及びＰＦ^１ _ｃに基づき、減少されるかもしれない。練習のターゲットレベルは練習の進捗要因のターゲット値により決定されるから、練習Ｂのターゲットレベルは、その進捗要因のターゲット値を更新することにより調整されるであろう。

練習Ｂのターゲットレベルを調整するためのステップの態様では、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｃは、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｃの初期ターゲット値を練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ａ及びＰＦ^１ _ｃの実際の値とそれぞれ置き替えることにより更新される。他の実施形態では、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｃの初期ターゲット値は、係数によりそれらを乗算することによって更新される。係数は、練習Ａの実際の実行レベルにより決定される。

次に、練習Ｂが、調整されたターゲット値とともに人Ｐに提供される。人Ｐが次の練習（すなわち練習Ｂ）を実行する間、ステップＳ２１０〜ステップＳ２９０ａと同様の処理が実行される。取得された進捗要因ＰＦ^２ _ａ、ＰＦ^２ _ｂ及びＰＦ^２ _ｄが選択され、練習Ｂの実際の実行レベルの評価中で使用される。次の練習Ｃのターゲットレベルが調整されるかどうかは、練習Ｂの実際の実行レベルと練習Ｂのターゲットレベルとの間の比較により決定される。練習Ｂのターゲットレベルは、練習Ａの進捗要因に基づき調整されている。

練習Ｃのターゲットレベルを調整するためのステップの態様では、比較結果に従い、練習Ｃの進捗要因ＰＦ^３ _ａ、ＰＦ^３ _ｂ及びＰＦ^３ _ｄのターゲット値の一部が更新される。例えば、練習Ｃの進捗要因ＰＦ^３ _ａ及びＰＦ^３ _ｂのターゲット値は、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｂの実際の値により置き替えられ、練習Ｃの進捗要因ＰＦ^３ _ｄのターゲット値は更新されない。次に、練習Ｃが、調整されたターゲット値とともに人Ｐに提供される。

上述した実施形態によれば、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｃの初期ターゲット値は、練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ａ及びＰＦ^１ _ｃの実際の値に基づき更新される。更に、練習Ｃの進捗要因ＰＦ^３ _ａ及びＰＦ^３ _ｂの初期ターゲット値は、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｂの実際の値により更新される。練習Ｃの進捗要因のすべてのターゲット値は、進捗要因ＰＦ^３ _ｄを除き更新される。練習Ｃの進捗要因のターゲット値の少なくともいくつかは、その初期ターゲット値と異なるため、練習Ｃのターゲットレベルは、練習Ｃの初期ターゲットレベルではない。

図４は、本発明の他の実施形態に従い、トレーニングプログラムを人Ｐに提供する装置１００ｂを示す。図１に示した装置１００ａと比較すると、装置１００ｂは、分析器２０ｂを有する。装置１００ｂは、分析器２０ｂに加え、検出装置１０、制御装置３０、加重供給器４０及び記憶部５０を有する。装置１００ｂは、図１に示した装置１００ａと同一又は同様のデバイスを適用することができる。これらの同一又は同様のデバイスの詳細な記載は、ここでは省略する。

図４に示したように、図１の分析器２０ａによる実際の練習行動の評価に加えて、分析器２０ｂは、更にコンストラクター（ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｏｒ）を有する。コンストラクターは次の練習のターゲット値を更新するために係数マトリックスを生成する。装置１００ｂにより実行される処理は、図５に図示されている。処理は、図２に示したように、トレーニングプログラムを提供するための一実施形態に従って記載されてもよい。

図５に示したように、分析器２０ｂは、人Ｐが練習Ａを実行する間、検出装置１０によって検出したトレーニングデータを取得する（ステップＳ２０５）。それから、コンストラクターは、線形近似モデルに基づきトレーニングデータを使用して係数マトリックスを生成する（ステップＳ２０８）。

各練習の進捗要因がエレメント又はマトリックスとして表されると仮定すると、ステージｍのマトリックス及びステージｍ−１のマトリックスは、次のように表示することができる。

ここで、インデックス（例えば、ｍ及びｍ−１）は練習のステージを示し、ｎは特定の練習と関連する進捗要因の個数であり、Ｃｏｆｆ_ｎ×ｎは係数マトリックスを示す。

本実施形態では、練習Ａのマトリックス及び練習Ｂのマトリックスは、次のように示すことができる。

Ｃｏｆｆ_ｎ×ｎは、４×４のマトリックスを示し、それ故、式（２）は、更に次のよう表される。

マトリックスアルゴリズムに従い、係数マトリックスにおける各エレメント値を得るために、トレーニングデータは、一つの練習に対して少なくとも５グループの進捗要因を含む。各グループの進捗要因は、人Ｐにより実行される練習の１回の繰り返しから、検出装置１０によって取得され得る。一実施形態では、人Ｐは１０回練習を実行し、トレーニングデータが、練習の１又はそれ以上の中間反復から、例えば５回の中間反復から取得される。

トレーニングデータを用いて、係数マトリックスＣｏｆｆ_ｎ×ｎが、線形近似モデル、例えば最小化ＲＭＳＥ（ｒｏｏｔｍｅａｎｓｑｕａｒｅｅｒｒｏｒ）に基づき生成される。係数マトリックスＣｏｆｆ_ｎ×ｎがトレーニングデータから得られた後、同様な処理、すなわちステップＳ２１０〜ステップＳ２８０ａが実行される。取得された進捗要因ＰＦ_ａ及びＰＦ_ｃは、練習Ａの実際の実行レベル評価において使用されるために選択される。練習Ｂのターゲットレベルが調整されるかどうかは、練習Ａの実際の実行レベルと練習Ａのターゲットレベルとの間の比較により決定される。ステップＳ２１０〜ステップＳ２８０ａは、図３に示したものと同一又は同様なステップであり得る。これらのステップの詳細な記載は、ここでは省略する。

比較結果に基づき、もし練習Ａの実際の実行レベルと練習Ａのターゲットレベルとの差分が、ある閾値を超えるならば、制御装置３０は、次の練習Ｂのターゲットレベルを調整するための命令を生成する（ステップＳ２９０ｂ）。ステップＳ２９０ｂでは、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ、ＰＦ^２ _ｂ、ＰＦ^２ _ｃ及びＰＦ^２ _ｄのターゲット値は、式（３）に従って得られる。図３のステップＳ２９０ａと比較すると、練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ａ、ＰＦ^１ _ｂ、ＰＦ^１ _ｃ及びＰＦ^１ _ｄの実際の値のそれぞれは、練習Ｂの進捗要因のターゲット値に貢献する。すなわち、練習Ｂの進捗要因のターゲット値は、練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ａ、ＰＦ^１ _ｂ、ＰＦ^１ _ｃ及びＰＦ^１ _ｄの実際の値の組み合わせにより調整される。言い換えれば、たとえ、練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ｂ及びＰＦ^１ _ｄが、ゼロでない加重に従って練習Ａの実際の実行レベルの評価に使用するために選択されなくても、進捗要因ＰＦ^１ _ｂ及びＰＦ^１ _ｄを含む、練習Ａの各進捗要因は、練習Ｂの進捗要因のターゲット値に影響を与える。

次に、練習Ｂが、調整されたターゲット値とともに人Ｐに提供される。人Ｐが次の練習Ｂを実行する間、ステップＳ２１０〜ステップＳ２９０ｂと同様の処理が実行される。練習Ｃの進捗要因ＰＦ^３ _ａ、ＰＦ^３ _ｂ、ＰＦ^３ _ｃ及びＰＦ^３ _ｄのターゲット値は、係数マトリックスを有する練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ、ＰＦ^２ _ｂ、ＰＦ^２ _ｃ及びＰＦ^２ _ｄの実際の値を乗算することによって更新される。係数マトリックスは、練習Ａにて取得されたトレーニングデータに基づき生成される。よって、練習Ｃのターゲットレベルは、練習Ｂの進捗要因の実際の値に従って調整される。

対象者にトレーニングプログラムを提供する装置及び前記装置により実行される方法は、上述した実施形態に限られないとすべきである。当業者であれば、クレームされた発明の様々な範囲が、これらの明細書から離れて、他の例示にて実行され得ることが分かるであろう。

装置１００ａの別の実施形態では、分析器２０ａは、装置から除かれてもよい。それによって、練習Ａの実際の実行評価を遂行するためのステップ（ステップＳ２６０）、及び実際の実行レベルを提供するためのステップ（ステップＳ２７０）は実行されない。従って、図３又は図５に示したように比較ステップＳ２８０ａは、ステップＳ２８０ｂのように変更されてもよい。

各進捗要因ＰＦ_ａ、ＰＦ_ｂ、ＰＦ_ｃ及びＰＦ_ｄに対する実際の値が制御装置３０に供給され（ステップＳ２３０）、かつ加重供給器４０により提供された加重要因もまた制御装置３０に供給された（ステップＳ２４０）後、ステップＳ２８０ｂが下記に示すように他の実施形態において実行されてもよい。

一実施形態では、制御装置３０が練習Ｂのターゲット値を更新するための命令を生成する。制御装置３０は、加重供給器４０によって提供されたゼロでない加重に従って、対応する練習Ａの進捗要因の実際の値を選択する。そして、練習Ｂのターゲット値が、対応する練習Ａの進捗要因の実際の値によって置き替えられる。別の実施形態では、制御装置３０は、練習Ａの進捗要因の実際の値を練習Ｂのターゲット値と比較する。更に、別の実施形態では、ゼロでない加重で提供された練習Ａの進捗要因の実際の値は、練習Ｂのターゲット値と比較される。練習Ｂのターゲット値が調整されるかどうかは、比較の結果によって決まる。例えば、練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ａ及びＰＦ^１ _ｃは、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａ及びＰＦ^２ _ｃとそれぞれ比較される。比較の結果に基づき、もし練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ａと練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａとの差分がある閾値を超えるならば、練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ｃと練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ｃとの差分がある閾値を超えない間、練習Ｂの進捗要因ＰＦ^２ _ａのみが、練習Ａの進捗要因ＰＦ^１ _ａにより置き替えられる。すなわち、練習Ｂの各ターゲット値は、練習Ａの進捗要因の実際の値と、対応する練習Ｂのターゲット値との間の比較の結果により調整されてもよい。

加えて、ステップの順序は、図３及び図５に示した手順に限られないとすべきである。対象者にトレーニングプログラムを提供する方法の他の実施形態では、加重要因を生成するためのステップ（すなわち、ステップＳ２４０）及び分析器に加重要因を供給するステップ（すなわち、ステップＳ２５０）は、例えば進捗要因の実際の値を分析器に供給するためのステップ（すなわち、ステップＳ２３０）の前に実行されてもよい。

更に、装置１００ｂにて記載された係数マトリックスが、各練習に関連したトレーニングデータに基づき生成されてもよい。すなわち、新しい係数マトリックスが、次の練習の開始時に取得されたトレーニングデータを用いて生成されてもよい。新しい係数マトリックスは、次の練習のターゲット値を調整するために使用される。別の実施形態では、係数マトリックスが、一セッションに含まれた複数の練習により共有されてもよい。新しい係数マトリックスは、対象者により実行される次のセッション中で練習の開始時に取得されたトレーニングデータを用いて生成される。

加えて、上述した実施形態に記載したように、係数マトリックスが、線形近似モデルに基づき形成される。しかしながら、例えばニューラルネットワークにおける他の数学モデルがトレーニングデータに基づいた係数マトリックスを生成するのと同様に適用されてもよい。

更に、練習中に取得された進捗要因に基づき、次の練習のターゲット値を更新する動作は、練習の終了時又は次の練習の開始時に選択的に実行されてもよい。

加えて、分析器２０ａ、制御装置３０及び加重供給器４０は、図１及び図４に示されたように、その実施形態で分離したモジュールとして記載されている。しかしながら、当業者は、これらのモジュールの機能がプロセッサにより実行され得、１セットの命令群を含むソフトウエアプログラムの読み取り可能媒体に記憶されていることを理解することができる。命令群が実行されるとき、プロセッサは、上述した実施形態にて述べられた方法のうちのいずれか一つを実行することができるであろう。

注目すべきは、上述した実施形態が、発明を限定することより、むしろ言葉で言い表すために与えられていることであり、複数の変更やバリエーションが本発明の範囲及び精神から離れることなく用いられ得ることは、当業者ならば直ちに分かると理解されるべきである。そのような変更及びバリエ−ションは、本発明の範囲及び添付したクレーム群の範疇であると考えられる。本発明の保護範囲は、添付したクレーム群により定義される。加えて、クレーム内のいずれの参照符号も、クレームの限定として解釈されるべきでない。

Claims

少なくとも第１の練習と第２の練習とを含むトレーニングプログラムを提供する方法であって、当該方法は：
対象者の前記第１の練習の実行と関連する１又はそれ以上のパラメータを取得する取得ステップと；
前記第１の練習の後に提供される前記第２の練習の１又はそれ以上のターゲット値を、前記１又はそれ以上のパラメータに基づき調整する調整ステップと；
を含む方法。
前記１又はそれ以上のパラメータは、前記第１の練習の１又はそれ以上の反復から得られる
請求項１の方法。
更に、前記１又はそれ以上のパラメータを前記１又はそれ以上のターゲット値と、それぞれ比較する比較ステップを含み；
前記調整ステップは、前記比較ステップの結果に従って実行される
請求項１の方法。
更に、前記１又はそれ以上のパラメータに対応する加重要因であって、前記第１の練習の特徴と関連付けられている加重要因を供給する供給ステップを含み；
前記調整ステップは、更に前記１又はそれ以上の加重要因に基づき実行される
請求項１〜３のいずれかの方法。
前記１又はそれ以上のターゲット値は、前記１又はそれ以上のパラメータに従ってそれぞれ調整される
請求項１の方法。
１より多いパラメータが、前記取得ステップで取得され、前記１又はそれ以上のターゲット値が、前記取得されたパラメータ群の組み合わせにより調整される
請求項１の方法。
更に、前記対象者に前記第２の練習に前記調整されたターゲット値を提供する
請求項１の方法。
少なくとも第１の練習と第２の練習とを含むトレーニングプログラムを提供する装置であって、当該装置は：
対象者の前記第１の練習の実行と関連する１又はそれ以上のパラメータを取得するための第１のユニットと；
前記第１の練習の後に提供される前記第２の練習の１又はそれ以上のターゲット値を、前記１又はそれ以上のパラメータに基づき調整するための第２のユニットと；
を備える装置。
前記１又はそれ以上のパラメータは、前記第１の練習の１又はそれ以上の反復から得られる
請求項８の装置。
更に、前記１又はそれ以上のパラメータを前記１又はそれ以上のターゲット値と、それぞれ比較するための第３のユニットを含み；
前記第２のユニットは、前記第３のユニットの比較結果に従って前記第２の練習の前記１又はそれ以上のターゲット値を調整する
請求項８の装置。
更に、前記１又はそれ以上のパラメータに対応する１又はそれ以上の加重要因であって、前記第１の練習の特徴と関連付けられている加重要因を供給するための第４のユニットを含み；
前記第２のユニットは、更に、前記第２の練習の１又はそれ以上のターゲット値を、前記１又はそれ以上の加重要因に基づき調整する
請求項８〜１０のいずれかの装置。
前記第２のユニットは、前記１又はそれ以上のパラメータに従って、前記１又はそれ以上のターゲット値をそれぞれ調整する
請求項８の装置。
前記第１のユニットは、１より多いパラメータを取得し、前記第２のユニットは、前記１又はそれ以上のターゲット値を、前記取得されたパラメータ群の組み合わせに基づき調整する
請求項８の装置。
更に、前記対象者に対して前記第２の練習に前記調整されたターゲット値を提供するための第５のユニットを含む
請求項８の装置。