JP2013258524A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクティブクランプ動作を制限する。
【解決手段】半導体装置(100)は、第1信号線(L_VH)と第2信号線(L_VL)の間に設けられるパワートランジスタ(DMNL)と、パワートランジスタのゲートが接続される第3信号線(L_LG)と第2信号線の間に設けられる第1抵抗回路(11)とを備える。更に半導体装置は、一端が第1信号線に接続される第1クランプ回路(10)と、第1クランプ回路の他端と第3信号線の間に接続される第1スイッチ回路(12)と、制御信号(ST)に応じて第1スイッチ回路のオン・オフを制御する制御回路(12)とを有する。制御回路は、制御信号が活性化されていない場合、第1信号線の電圧が第1クランプ回路によるクランプ電圧よりも小さい閾値電圧(VSON)を超えたら第1スイッチ回路をオン状態にし、制御信号が活性化されている場合、第1スイッチ回路をオフ状態にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、高耐圧が要求される半導体装置に関し、特に出力段に高耐圧のトランジスタを備える半導体装置に適用して有効な技術に関する。
従来、高耐圧が要求される半導体装置では、高電圧が印加される外部端子に接続するESD(Electrostatic Discharge)保護回路として、端子電圧が設定したクランプ電圧以上になると端子間に接続された電流吸収素子(例えばパワートランジスタ)を活性化させてESD電流を吸収させる動作(以下、アクティブクランプ動作と称する。)を行うESD保護回路が採用されている。このようなESD保護回路では、アクティブクランプ動作の開始を決定するクランプ電圧は、高耐圧が印加される外部端子に要求される絶対最大定格電圧以上の電圧に設定される。また、被保護対象の内部回路は、そのクランプ電圧に耐えられるように更に高い耐圧電圧となるよう構成することで、ESDから保護している。
ESD保護回路の他にアクティブクランプ動作を行うための機構を内蔵する半導体装置として、例えばローサイドドライバがある。ローサイドドライバは、例えばリレーやモータ等の負荷を大電流で駆動するための負荷駆動回路である。例えば、特許文献1に開示されているように、ローサイドドライバは、出力端子とグラウンド端子との間に設けられたパワートランジスタから成り、パワートランジスタのオン・オフを制御することで負荷を駆動する。ローサイドドライバは、絶対最大定格電圧以下では正常動作が要求され、それを超えるような電圧では、パワートランジスタの破壊や誤動作等が起こらないように保護しなければならない。そこで、ローサイドドライバは、アクティブクランプ動作を行うための機構を内蔵することで、誘導性電流ノイズ等に起因するパワートランジスタの破壊や誤動作等を防止している。
特開2008−35067号公報
ところで、半導体装置の信頼性や品質を確認する方法として、ウェハテスト等において高い電圧を印加した状態でスクリーニングを行うストレステストがある。従来、アクティブクランプ動作を行う回路を内蔵する半導体装置では、クランプ電圧以上の高電圧を印加すると電流吸収素子が活性化されて電流吸収素子に過電流が流れてしまうため、クランプ電圧以下でストレステストを行っていた。例えば、高電圧が印加される外部端子からの給電により動作する内部回路と、当該外部端子に接続されるアクティブクランプ動作が可能なESD保護回路とを備える半導体装置のストレステストを行う場合、外部端子にクランプ電圧以上の電圧を印加すると、ESD保護回路内のパワートランジスタが活性化されて過電流が流れ、パワートランジスタや配線等にダメージを与えてしまう虞があった。そのため、上記のような半導体装置の場合、クランプ電圧を超えるような十分な高電圧ストレス環境下でのスクリーニングができず、ストレステストの結果に基づいて回路素子等の最適化を行うような設計手法を採用することできなかった。その結果、製品仕様上要求される耐圧を満足させるために、高電圧が印加される回路素子等にオーバースペックの性能を持たせて設計することが従来から行われており、チップコストの増大を招いていた。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本半導体装置は、第1外部端子に接続される第1信号線と第2外部端子に接続される第2信号線との間に設けられるパワートランジスタと、前記パワートランジスタのゲート電極に接続される第3信号線と第2信号線との間に設けられる第1抵抗回路と、を備える。更に本半導体装置は、一端が第1信号線に接続される第1クランプ回路と、第1クランプ回路の他端と第3信号線との間に接続される第1スイッチ回路と、制御信号に応じて前記第1スイッチ回路のオン・オフを制御する制御回路と、を有する。制御回路は、制御信号が活性化されていない場合には、第1信号線の電圧が第1クランプ回路によるクランプ電圧よりも小さい閾値電圧を超えるまで第1スイッチ回路をオフ状態にするとともに、第1信号線の電圧が前記閾値電圧を超えたら第1スイッチ回路をオン状態にし、制御信号が活性化されている場合には、第1信号線の電圧によらずスイッチ回路をオフ状態にする。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本半導体装置によれば、アクティブクランプ動作を制限することができる。
図1は、本願の実施の形態1に係る半導体装置を例示するブロック図である。 図2は、破壊耐圧Bvds及び絶対最大定格電圧Avdsとクランプ電圧VCLPとの関係を例示する説明図である。 図3は、アクティブクランプ動作を有効にした場合のESD保護回路1の動作を説明するための説明図である。 図4は、アクティブクランプ動作を無効にした場合のESD保護回路1の動作を説明するための説明図である。 図5は、本願の実施の形態2に係る半導体装置を例示するブロック図である。 図6は、本願の実施の形態3に係る半導体装置を例示するブロック図である。 図7は、本願の実施の形態4に係る半導体装置を例示するブロック図である。 図8は、ローサイドドライバ回路22の内部構成を例示するブロック図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕(アクティブクランプ動作の制限が可能な半導体装置)
本願の代表的な実施の形態に係る半導体装置(100(101、102、20))は、第1外部端子(VH(VCC,VREG、LDD、HDD))と、第2外部端子(VL(VSS、LDS、GND))と、前記第1外部端子に接続される第1信号線(L_VH(L_LDD、L_HDD))と、を有する。また、本半導体装置は、前記第2外部端子に接続される第2信号線(L_VL(L_LDS、L_GND))と、第3信号線(L_LG)と、前記第1信号線と前記第2信号線との間に設けられゲート電極が前記第3信号線に接続されるパワートランジスタ(DMNL)と、前記第3信号線と前記第2信号線との間に設けられる第1抵抗回路(11)とを有する。更に本半導体装置は、一端が前記第1信号線に接続される第1クランプ回路(10)と、前記第1クランプ回路の他端と前記第3信号線との間に設けられた第1スイッチ回路(12)と、制御信号(ST)に応じて前記第1スイッチ回路のオン・オフを制御する制御回路(13(15))と、を有する。前記制御回路は、前記制御信号が活性化されていない場合には、前記第1信号線の電圧が閾値電圧(VSON)を超えるまで前記第1スイッチ回路をオフ状態にするとともに前記第1信号線の電圧が閾値電圧を超えたら前記第1スイッチ回路をオン状態にし、前記制御信号が活性化されている場合には、前記第1信号線の電圧によらず前記スイッチ回路をオフ状態にする。また、前記閾値電圧は、前記第1クランプ回路によるクランプ電圧(VCLP)よりも小さい。
本半導体装置によれば、前記制御信号を活性化させることで、前記第1スイッチ回路がオフ状態にされ、第1外部端子から第1クランプ回路を経由して第3信号線に至る電流経路を遮断することができるから、前記パワートランジスタによるアクティブクランプ動作を制限することができる。これにより、第1外部端子に第1クランプ回路によるクランプ電圧を超えるような高電圧を印加しても、パワートランジスタが活性化されることはないから、例えば、前記第1外部端子に前記第1クランプ回路によるクランプ電圧よりも大きな電圧を印加するストレステストを行うことが可能となる。これにより、ストレステストの結果に基づいた回路設計が可能となる。すなわち、従来のようにパワートランジスタ等にオーバースペックの性能を持たせなくても、ストレステストの結果に基づいてパワートランジスタのトランジスタサイズ等を最適化することができるから、チップコストの削減が可能となる。また、本半導体装置によれば、前記制御信号を非活性させることで第1スイッチ回路をオンさせておくことができるから、従来のアクティブクランプ動作を制限する機能を有しない半導体装置と同様に、通常動作時には安定したアクティブクランプ動作を実現することができる。
〔2〕(制御回路の構成1:クランプ回路のツェナーダイオードを共用(実施の形態1))
項1の半導体装置(100)において、前記第1クランプ回路は複数の直列接続されたダイオード(ZD1〜ZD5)を含んで構成される。また、前記制御回路は、第4信号線(L_SW)と、前記第4信号線と第1クランプ回路における前記ダイオード間の接続ノードのうちの何れかのノードとの間を接続する信号経路(L_ZD、R3)とを有する。前記制御回路は、更に、前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、入力された電流に応じて前記第4信号線と前記第2信号線との間に電圧を発生させる電圧発生回路(131)と、前記第2抵抗回路と並列に接続される第2スイッチ回路(132)とを有する。前記第2スイッチ回路は、前記制御信号が活性化されていない場合にはオフ状態にされ、前記制御信号が活性化されている場合にはオン状態にされる。更に、前記第1スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間の電圧が所定の電圧を超えたらオン状態にされる。
項2の半導体装置において、前記制御回路は前記第1信号線からの給電により動作するので、前記制御回路のための動作電源を別途用意する必要がない。これによれば、例えば制御信号の非活性時(通常動作時)に前記第1スイッチ回路をオンさせる駆動電圧を生成するために、別電源を用意する必要がなく、前記第1スイッチ回路の制御が容易となる。また、前記第1クランプ回路における前記ダイオード間の接続ノードと前記第4信号線との間に信号経路を設けることで、第1クランプ回路によるクランプ電圧よりも小さい前記閾値電圧を容易に生成することができる。
〔3〕(電圧発生回路)
項2の半導体装置において、前記電圧発生回路は抵抗素子(R4)を含む。
これによれば、入力された電流に応じて容易に電圧を発生させることができる。
〔4〕(第1スイッチ回路)
項2又は3の半導体装置において、前記第1スイッチ回路は、前記第1クランプ回路の他端と前記第3信号線との間に接続されるPチャネル型の第1MOSトランジスタ(DMP1)と、前記第1MOSトランジスタのゲート電極とソース電極との間に接続される第2抵抗回路(R2)と、を含む。更に本半導体装置は、前記第1MOSトランジスタのゲート電極と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記第4信号線に接続されるNチャネル型の第2MOSトランジスタ(MN1)とを含む。
これによれば、オン・オフの制御が容易なスイッチ回路を実現することができる。
〔5〕(信号経路に抵抗挿入)
項2乃至4の何れかの半導体装置において、前記信号経路は抵抗素子(R3)を含む。
これによれば、制御信号の非活性化時(通常動作時)に前記第1スイッチ回路をオンさせるために前記制御回路で消費される電流を抑えることができ、消費電流の低減に資する。また、前記第1スイッチ回路における前記第2MOSトランジスタのゲート電極に印加される電圧レベルを下げることができ、前記第2MOSトランジスタの保護の点で有効である。
〔6〕(テスト端子)
項2乃至5の何れかの半導体装置において、前記制御信号を受けるテスト端子(TIN)を更に有する。前記第2スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記テスト端子と電気的に接続されるN型の第3MOSトランジスタ(MN2)を有する。
これによれば、テスト端子への信号入力により、容易にアクティブクランプ動作を制限することができる。また、前記第1スイッチ回路をオフさせるために、前記制御信号として、前記第3MOSトランジスタのスレッショルド電圧以上の電圧を印加すれば足りる。
〔7〕(テスト端子のプルダウン)
項6の半導体装置において、前記テスト端子と前記第2信号線との間に接続されるプルダウン回路(14)を更に有する。
項7の半導体装置は、前記テスト端子がオープンであったとしても、前記制御信号が非活性な状態として前記制御回路に認識させることができる。すなわち、例えばローレベル(前記第3MOSトランジスタのスレッショルド電圧以下の電圧レベル)の制御信号をテスト端子に入力しなくとも、半導体装置をアクティブクランプ動作が可能な状態にしておくことが可能となる。これによれば、例えば前記第1外部端子に高電圧ストレスをかけてテストを行う場合以外は、前記制御回路に対する制御を考慮する必要がなく、従来のアクティブクランプ動作の制限機能が無い半導体装置と同様に扱うことが可能となる。すなわち、実使用上、ユーザが第1スイッチ回路のオン・オフの状態を考慮しなくても、ESD保護が可能となる。
〔8〕(内部回路)
項1乃至7の何れかの半導体装置において、前記第1信号線と前記第2信号線との間に接続される内部回路(2(2_1))を更に有する。
これによれば、前記内部回路に前記クランプ電圧よりも大きな電圧を印加するストレステストを行うことが可能となる。これにより、ストレステストの結果に基づいた回路設計が可能となるから、例えば内部回路を構成する回路素子等にオーバースペックの性能を持たせなくても、ストレステストの結果に基づいて内部回路を構成する回路素子等を最適化することができるから、チップコストの削減が可能となる。
〔9〕(電源間のESD保護素子)
項8の半導体装置(102)において、前記第1外部端子は第1電源電圧の供給を受ける電源端子(VCC)であり、前記第2外部端子は前記第1電源電圧より低い第2電源電圧の供給を受ける電源端子(VSS)である。
これによれば、電源端子間のESD保護回路機能を制限することができるから、例えば、電源端子間に高電圧ストレスをかけて、前記内部回路等のストレステストを行うことができる。
〔10〕(I/O端子のESD保護素子)
項8の半導体装置(102)において、前記第1外部端子は信号の入力又は出力のためのI/O端子(VREG)であり、前記第2外部端子は前記I/O端子に供給される電圧よりも低い電源電圧の供給を受ける電源端子(VSS)である。
これによれば、I/O端子と電源端子と間のESD保護回路機能を制限することができるから、例えば、I/O端子と電源端子と間に高電圧ストレスをかけて、前記内部回路等のストレステストを行うことができる。
〔11〕(制御回路の構成1:閾値電圧を決めるためのクランプ回路(実施の形態2))
項1の半導体装置(101)において、前記第1クランプ回路は、複数の直列接続されたダイオード(ZD1〜ZD5)を含んで構成される。また、前記制御回路は、一端が前記第1信号線に接続され、複数の直列接続されたダイオード(ZDS1〜ZDS4)を含んで構成される第2クランプ回路(151)と、第4信号線(L_SW)と、前記第2クランプ回路の他端と第4信号線とを接続する信号経路(R3)と、を有する。更に前記制御回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、入力された電流に応じて前記第4信号線と前記第2信号線との間に電圧を発生させる電圧発生回路(131)と、前記第2抵抗回路と並列に接続される第2スイッチ回路(132)とを有する。また本半導体装置において、前記第2スイッチ回路は、前記制御信号が活性化されていない場合にはオフ状態にされ、前記制御信号が活性化されている場合にはオン状態にされる。前記第1スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間の電圧が所定の電圧を超えたらオン状態にされる。更に、前記第2クランプ回路において直列接続されるダイオードの個数は、前記第1クランプ回路において直列接続されるダイオードの個数よりも少なくされる。
これによれば、項2の半導体装置と同様に、前記制御回路のための動作電源を別途用意する必要がなく、前記第1スイッチ回路の制御が容易となる。また、前記第2クランプ回路において直列接続されるダイオードの個数が前記第1クランプ回路において直列接続されるダイオードの個数よりも少なく構成されるから、前記クランプ電圧よりも小さい前記閾値電圧を容易に生成することができる。
〔12〕(電圧発生回路)
項11の半導体装置において、前記電圧発生回路は抵抗素子(R4)を含む。
これによれば、入力された電流に応じて容易に電圧を発生させることができる。
〔13〕(第1スイッチ回路)
項11又は12の半導体装置において、前記第1スイッチ回路は、前記クランプ回路の他端と前記第3信号線との間に接続されるPチャネル型の第1MOSトランジスタ(DMP1)と、前記第1MOSトランジスタのゲート電極とソース電極との間に接続される第2抵抗回路(R2)とを有する。更に本半導体装置は、前記第1MOSトランジスタのゲート電極と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記第4信号線に接続されるNチャネル型の第2MOSトランジスタ(MN1)と、を含む。
これによれば、オン・オフの制御が容易なスイッチ回路を実現することができる。
〔14〕(信号経路に抵抗挿入)
項13の半導体装置において、前記信号経路は、抵抗素子(R3)を含む。
これによれば、項5の半導体装置と同様に、制御信号の非活性化時(通常動作時)の消費電流の低減に資する。また、前記第2MOSトランジスタの保護の点で有効である。
〔15〕(テスト端子)
項11乃至14の何れかの半導体装置は、前記制御信号を受けるテスト端子(TIN)を更に有する。また、前記第2スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記テスト端子に接続されるN型の第3MOSトランジスタ(MN2)を有する。
これによれば、項6の半導体装置と同様に、容易にアクティブクランプ動作を制限することができる。また、前記第1スイッチ回路をオフさせるために、前記制御信号として、前記第3MOSトランジスタのスレッショルド電圧以上の電圧を印加すれば足りる。
〔16〕(テスト端子のプルダウン)
項15の半導体装置は、前記テスト端子と前記第2信号線との間に接続されるプルダウン回路(14)を更に有する。
これによれば、項7の半導体装置と同様に、前記第1外部端子に高電圧ストレスをかけてテストを行う場合以外は、前記制御回路に対する制御を考慮する必要がなく、従来のアクティブクランプ動作の制限機能が無い半導体装置と同様に扱うことが可能となる。
〔17〕(ツェナーダイオード)
項2乃至16の何れかの半導体装置において、前記複数のダイオードは、ツェナーダイオードを含む。
〔18〕(DMOS)
項2乃至17の何れかの半導体装置において、前記パワートランジスタは、DMOSトランジスタである。
〔19〕(プリドライバ:ローサイドドライバ)
項1乃至7、及び項11乃至18の何れかの半導体装置(20)は、前記パワートランジスタのオン・オフを指示するゲート制御信号(SL)に応じて、前記第3信号線に前記パワートランジスタを駆動するための駆動電圧を出力する駆動電圧生成部(220)を更に有する。
これによれば、前記パワートランジスタを負荷駆動素子とするドライバ回路(例えばローサイドドライバ回路)においても、アクティブクランプ動作を制限することができる。
〔20〕(コントロール回路:負荷駆動装置(スクイブドライバ))
項19の半導体装置において、外部から入力された信号に基づいて、前記ゲート制御信号を生成する制御部(24)を更に有する。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
≪実施の形態1≫
図1は、本願の一実施の形態に係る半導体装置を例示するブロック図である。同図に示される半導体装置100は、例えば、公知のBiC−DMOSプロセスの製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成された高耐圧用の半導体集積回路である。半導体装置100は、例えば、複数の外部接続端子と、ESD保護回路(ESD_CIR)1と、ESDに対する被保護回路としての内部回路(IN_CIR)2から構成される。図1には、外部接続端子として代表的に、電源端子VH、VLが図示されている。
電源端子VHは、例えば、比較的高い電源電圧(例えば25V程度)が印加される端子である。電源端子VHは、信号線L_VHに接続される。電源端子VLは、電源端子VHに供給される電源電圧よりも低い電源電圧が印加される端子であり、例えば、グラウンド電圧(0V)が印加される。電源端子VLは、信号線L_VLに接続される。
内部回路2は、信号線L_VHと信号線L_VLとの間に接続され、電源端子VH、VLからの給電により動作する。内部回路2は、例えばレギュレータ等のアナログ回路やロジック回路であるが、電源端子VH、VLからの給電により動作可能にされる回路であれば、特に制限されない。
ESD保護回路1は、電源端子VHと電源端子VLとの間に接続され、内部回路2をESDから保護する。具体的には、ESD保護回路1は、電源端子VHと電源端子VLとの間に接続されるパワートランジスタを備え、電源端子VHと電源端子VLとの間の電圧が所定の閾値電圧を超えたら上記パワートランジスタをオンさせるアクティブクランプ動作により、電源端子VHの電圧上昇を抑え、内部回路2に耐圧を超えるような電圧が印加されることを防止する。ESD保護回路1は、上記の機能に加え、アクティブクランプ動作を無効にする機能を更に備える。以下、ESD保護回路1について詳細に説明する。
図1に示されるように、ESD保護回路1は、例えば、パワートランジスタDMNL、クランプ回路10、第1プルダウン回路11、第1スイッチ回路12、スイッチ制御回路13、第2プルダウン回路14、及びテスト端子TINから構成される。
出力段のパワートランジスタDMNLは、例えばDMOS(Double−Diffused MOSFET)であり、高耐圧のトランジスタである。パワートランジスタDMNLのドレイン電極は信号線L_VHに接続され、ソース電極は信号線L_VLに接続される。また、パワートランジスタDMNLのゲート電極は信号線L_LGに接続される。
プルダウン回路11は、パワートランジスタDMNLのゲート・ソース間に接続され、ゲート電極の電荷を放電する機能を備えるとともに、入力された電流に応じてプルダウン回路11の両端子間に電圧を発生させるインピーダンスを有する。プルダウン回路11は、例えば、信号線L_LGと信号線L_VLとの間に接続された抵抗素子R1から構成される。これにより、半導体装置100に電源電圧が供給されていない状態でも、パワートランジスタDMNLは静的にオフ状態を保つ。
クランプ回路10は、パワートランジスタDMNLのドレイン・ゲート間をクランプするための回路である。クランプ回路10は、例えば、パワートランジスタDMNLのドレイン・ゲート間に配置された、直列接続された複数のツェナーダイオードZD1〜ZDn(nは2以上の整数)から構成される。直列接続されるツェナーダイオードZD1〜ZDnの個数は、設定したいクランプ電圧の値に応じて調整可能である。同図では、5つのツェナーダイオードZD1〜ZD5が直列接続される場合が例示されている。
第1スイッチ回路12は、信号線L_VHから信号線L_LGに至る電流経路の形成と遮断を制御する。第1スイッチ回路12は、例えば、P型のMOSトランジスタDMP1と、抵抗素子R2と、N型のMOSトランジスタMN1とから構成される。MOSトランジスタDMP1は、例えば高耐圧のP型のDMOSである。MOSトランジスタDMP1のソース電極はツェナーダイオードZD5のアノード側に接続され、ドレイン電極は信号線L_LGに接続される。抵抗素子R2は、MOSトランジスタDMP1のゲート電極とソース電極との間に接続される。MOSトランジスタMN1は、例えばN型のMOSトランジスタである。MOSトランジスタMN1のドレイン電極はMOSトランジスタMP1のゲート電極に接続され、ソース電極は信号線L_VLに接続され、ゲート電極は信号線L_SWに接続される。
第1スイッチ回路12は、MOSトランジスタMN1のゲート・ソース間にMOSトランジスタMN1のスレッショルド電圧を超える電圧が印加されると、MOSトランジスタMN1がオンすることでMOSトランジスタDMP1がオンし、クランプ回路10とパワートランジスタDMNLのゲート電極(信号線L_LG)との間に電流経路を形成する。これにより、パワートランジスタDMNLによるアクティブクランプ動作が可能となる。他方、MOSトランジスタMN1のゲート・ソース間の電圧がMOSトランジスタMN1のスレッショルド電圧より低い状態では、MOSトランジスタMN1がオフとなり、MOSトランジスタDMP1もオフする。これにより、クランプ回路10とパワートランジスタDMNLのゲート電極との接続が遮断されるため、電端端子VHの電圧が上昇してもパワートランジスタDMNLのゲート電圧は上がらず、アクティブクランプ動作は行われない。
図2は、パワートランジスタDMNLの破壊耐圧Bvds及び絶対最大定格電圧Avdsと、クランプ電圧VCLPとの関係を例示する説明図である。同図には、パワートランジスタDMNLのゲート・ソース間電圧VGSを0V、2V、4V、8Vにしたときの夫々のId−Vds特性401〜404が例示される。同図において、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間の破壊耐圧BVdsの特性が参照符号400で示される。また、同図には、アクティブクランプ動作によるパワートランジスタDMNLの動作負荷線405が例示される。
図2の参照符号400に示されるように、パワートランジスタDMNLの破壊耐圧Bvdsは、ゲート・ソース間電圧VGSによって変化し、ゲート電圧が高くなるほど低くなる特性となる。これは、ドレイン・ソース間電圧vdsが真の破壊耐圧に達する前に、寄生NPNが動作することにより、ドレイン電流idが増加することで破壊し易くなるからである。
図2を用いて、第1スイッチ回路12がオン状態にされているときのパワートランジスタDMNLの動作について説明する。例えば、電源端子VHに電流ノイズが発生すると、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間電圧vds(電源端子VHの電圧)が上昇する。図2の参照符号405に示されるように、ドレイン・ソース間電圧vdsが、絶対最大定格Avdsを超えない範囲では、パワートランジスタDMNLは静的にオフ状態を保ち、パワートランジスタDMNLには電流が流れない。このとき、電流ノイズは、電源端子VHの外部に接続された外部保護デバイス(外部容量や外部ツェナーダイオード等)によって吸収される。更に電流ノイズが大きくなると、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間電圧vdsが更に上昇する。そして、参照符号405に示されるように、ドレイン・ソース間電圧vdsがクランプ回路10によるクランプ電圧VCLP(ツェナーダイオードZD1〜ZD5の5個分のツェナー電圧)を超えると、パワートランジスタDMNLのゲート電圧が上昇し、パワートランジスタDMNLはドレイン電流idを流し始める。このとき、クランプ回路10と抵抗素子R1とパワートランジスタDMNLとの間でフィードバックループが形成されるため、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間vdsは、ツェナーダイオードZD1〜ZD5と、抵抗素子R1の抵抗値と、パワートランジスタDMNLのゲート・ソース間電圧VGSにより決定される。したがって、電流(ドレイン電流id)の上昇につれて、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間電圧vdsも上昇する。その後、更に電流ノイズが大きくなり、ドレイン・ソース間電圧vdsが上昇すると、クランプ回路10を介してゲート・ソース間電圧VGSも更に上昇する。そして、参照符号405で示されるように、ドレイン・ソース間電圧vdsが破壊電圧Bvds1に達したところで、パワートランジスタDMNLは破壊に至る。
半導体装置100の動作を保証するため、絶対最大定格電圧Avdsよりも低い電圧範囲ではアクティブクランプ動作が開始されてはならない。そのため、ESD保護回路1のアクティブクランプ動作の開始を決定する電圧となるクランプ電圧VCLPは、絶対最大定格電圧Avdsよりも高い電圧値とされる。また、アクティブクランプ動作は、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間電圧vdsが破壊耐圧Bvds1に達する前に開始されなければならないので、クランプ電圧VCLPは、破壊耐圧BVdsの特性400よりも低い電圧範囲の電圧値とされる。したがって、図2に示されるように、クランプ電圧VCLPは、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間の絶対最大定格電圧Avdsよりも大きく、パワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間の破壊耐圧Bvdsよりも小さい電圧とされる。クランプ電圧VCLPは、主にクランプ回路10におけるツェナーダイオードZD1〜ZDnの段数に依存するため、ツェナーダイオードZD1〜ZDnの段数を調整することにより所望の電圧値となるように設定される。
アクティブクランプ動作の有効・無効は、テスト端子TINの信号レベルに応じてスイッチ制御回路13が第1スイッチ回路12のオン・オフを制御することにより決定される。
テスト端子TINは、ESD保護回路1によるアクティブクランプ動作の有効・無効を指示する制御信号STを受ける端子である。テスト端子TINは、例えば、半導体基板上に形成されたテスト用の電極(PAD)であり、例えばウェハテスト等においてプローブ針が接触されることにより、制御信号STが入力される。なお、特に制限されないが、テスト端子TINは、外部端子として半導体装置の外には現れない。制御信号STは、例えば、アクティブクランプ動作の無効を指示する場合には、ハイ(High)レベルにされ、アクティブクランプ動作の有効を指示する場合には、制御信号STはロー(Low)レベルにされる。
テスト端子TINと信号線L_VLとの間には、第2プルダウン回路14が接続される。第2プルダウン回路14は、例えば抵抗素子R5から構成される。これによれば、テスト端子TINにテスト信号STが印加されない場合、テスト端子TINの電圧をローレベル(グラウンド電位)に維持し、スイッチ制御回路13におけるMOSトランジスタMN2は、静的にオフ状態が保たれる。
スイッチ制御回路13は、テスト信号STが活性化されていない場合(例えば、テスト信号STがローレベル、又はテスト信号STが印加されていない場合)、電源端子VHの電圧(信号線L_VHの電圧)が閾値電圧VSONを超えているか否かにより第1スイッチ回路12のオン・オフを制御する。他方、テスト信号STが活性化されている場合(例えば、テスト信号STがハイレベルである場合)、スイッチ制御回路13は、電源端子VH(信号線L_VH)の電圧によらず第1スイッチ回路12のオフ状態を維持する。閾値電圧VSONは、図2に示されるように、クランプ電圧VCLPよりも低い電圧とされる。これにより、電源端子VHの電圧がクランプ回路10によるクランプ電圧VCLPに達する前に第1スイッチ回路12をオンさせておくことができ、アクティブクランプ動作を確実に行わせることができる。
具体的には、スイッチ制御回路13は、抵抗素子R3、電圧発生回路131、及び第2スイッチ回路132から構成される。図1に示されるように、抵抗素子R3の一端はクランプ回路10におけるツェナーダイオードZD1〜ZD5間の接続ノード(信号線L_ZD)に接続され、抵抗素子R3の他端は信号線L_SWに接続される。特に制限されないが、図1では、抵抗素子R3の一端が、ツェナーダイオードZD4とツェナーダイオードZD5との接続ノードに接続される場合が例示される。電圧発生回路131は、信号線L_SWと信号線L_VLとの間に接続され、入力された電流に応じて信号線L_SWと信号線L_VLとの間に電圧を発生させる。電圧発生回路131は、例えば、信号線L_SWと信号線L_VLとの間に接続された抵抗素子R4から構成される。第2スイッチ回路132は、電圧発生回路131と並列に接続される。例えば、第2スイッチ回路132は、MOSトランジスタMN2から構成される。MOSトランジスタMN2は、例えばパワートランジスタDMNLよりも耐圧の低いN型のMOSトランジスタである。MOSトランジスタMN2は、トレイン電極が信号線L_SWに接続され、ソース電極が信号線L_VLに接続され、ゲート電極がテスト端子TINに接続される。
スイッチ制御回路13における閾値電圧VSONは、主に、信号線L_VHと信号線L_ZDとの間に直列接続されたツェナーダイオードZD1〜ZD4のツェナー電圧によって決定される。例えば、電源端子VHの電圧が上昇し、ツェナーダイオードZD1〜ZD4の4個分のツェナー電圧よりも大きくなると、信号線L_VHからツェナーダイオードZD1〜ZD4を介して抵抗素子R3及び抵抗素子R4に電流が流れることで信号線L_SWの電圧が上昇し、MOSトランジスタMN1をオンさせる。これにより、電源端子VHの電圧がクランプ電圧VCLP(ツェナーダイオードZD1〜ZD5の5個分のツェナー電圧)に達する前に第1スイッチ回路12をオンさせることができる。
次に、ESD保護回路1について、アクティブクランプ動作を有効にした場合と無効にした場合に分けて、その動作を詳細に説明する。
図3は、アクティブクランプ動作を有効にした場合のESD保護回路1の動作を説明するための説明図である。同図に示されるように、アクティブクランプ動作を有効にする場合、テスト端子TINに制御信号STを入力せず、テスト端子TINをオープンとする。なお、テスト端子TINをオープンにせず、テスト端子TINにローレベル(MOSトランジスタのスレッショルド電圧よりも低い)電圧を入力しても良い。
テスト端子TINをオープンとすると、MOSトランジスタMN2のゲート電極は抵抗素子R5によりプルダウンされているため、MOSトランジスタMN2はオフ状態が維持される。この状態で、例えば外部端子VHに電流ノイズが印加されると、信号線L_VHの電圧が上昇する。信号線L_VHの電圧が閾値電圧VSONを超えると、スイッチ制御回路13は第1スイッチ回路12をオンさせる。具体的には、電源端子VHの電圧がツェナーダイオードZD1〜ZD4の4個分のツェナー電圧よりも大きくなると、信号線L_VHからツェナーダイオードZD1〜ZD4を介して抵抗素子R3に電流が流れる。抵抗素子R3に流れこんだ電流は抵抗素子R4を介して信号線L_VLに流れる。このとき、MOSトランジスタMN2がオンしていないため、MOSトランジスタMN2には電流が流れない。抵抗素子R4に電流が流れることにより、抵抗素子R4の両端に電圧降下が発生し、信号線L_SWの電圧が上昇する。信号線L_SWの電圧がMOSトランジスタMN1のスレッショルド電圧を超えると、MOSトランジスタMN1がオンし、MOSトランジスタDMP1のゲート電極と信号線L_LVとの間がシャントされ、MOSトランジスタDMP1がオンする。これにより、第1スイッチ回路12はオン状態となる。その後、更に電源端子VHの電圧が上昇し、ツェナーダイオードZD1〜ZD5の5個分のツェナー電圧よりも大きくなると、信号線L_VHからツェナーダイオードZD1〜ZD5とMOSトランジスタDMP1を介して抵抗素子R1に電流が流れる。これにより、抵抗素子R1に電圧降下が発生し、パワートランジスタDMNLのゲート電圧が上昇する。パワートランジスタDMNLのゲート電圧がパワートランジスタDMNLのスレッショルド電圧を超えると、パワートランジスタDMNLがオンし、信号線L_VHからパワートランジスタDMNLと外部端子VLとを介してグラウンドノードに電流が流れる。これにより、電源端子VHの電圧上昇が抑えられる。その後は、図2において前述したように、電流の増加に応じてパワートランジスタDMNLのドレイン・ソース間電圧が上昇し、破壊耐圧Bvds1に達するまで電流の吸収が行われる。
上記のように、スイッチ制御回路13は、ツェナーダイオードZD1〜ZD4を介した信号線L_VHからの給電により動作するので、例えば制御信号STの非活性時に第1スイッチ回路12をオンさせる駆動電圧を生成するために別電源を用意する必要がなく、第1スイッチ回路12のオン・オフの制御が容易となる。また、スイッチ制御回路13は、ツェナーダイオード(ZD1〜ZD5)間の接続ノードと信号線L_SWとの間に信号経路を設ける構成とされるから、クランプ電圧VCLPよりも低い閾値電圧VSONを容易に得ることができ、後述する実施の形態2のクランプ回路151のようにツェナーダイオードZDS1〜ZDS4を別途用意する必要がなく、チップ面積の増大を抑えることができる。また、電源端子VHの電圧がクランプ電圧VCLPに達する前に第1スイッチ回路12をオンさせておくことができるので、アクティブクランプ動作を確実に行わせることが可能となる。閾値電圧VSONはクランプ電圧VCLPよりも小さい値であれば、特に制限されない。例えば、閾値電圧VSONを電源端子VHの絶対最大定格電圧Avds付近に設定することで、電源端子VHの電圧が絶対最大定格Avds付近まで上昇するまでは抵抗素子R3、R4に電流が流れないようにすることができる。これにより、通常動作時(例えば、絶対最大定格Avds以下の電圧範囲)の消費電力を抑えることができる。逆に、閾値電圧VSONをより低く設定すれば、より早い段階で第1スイッチ回路12をオンさせておくことができるので、例えば高速の電流ノイズが電源端子VHに印加された場合であっても、アクティブクランプ動作を開始するタイミングを遅らすことなく、電圧上昇を抑えることができる。なお、閾値電圧VSONを低くするためには、抵抗素子R3の接続先を、図1に示されるツェナーダイオードZD4とZD5の接続ノードから、例えばツェナーダイオードZD3とZD4との接続ノードやツェナーダイオードZD2とZD3との接続ノード等に変更すれば良い。更に、ツェナーダイオード間の接続ノード(信号線L_ZD)と信号線L_SWとの間の信号経路に抵抗素子R3を挿入することで、MOSトランジスタMN1のゲート電極に印加される電圧レベルを下げることができ、MOSトランジスタMN1の保護点で有効である。また、抵抗素子R3により、ツェナーダイオードZD1〜ZD4から信号線L_SWに流れ込む電流量を制限することができ、消費電流の低減に資する。
図4は、アクティブクランプ動作を無効にした場合のESD保護回路1の動作を説明するための説明図である。同図には、例えば、半導体装置100のウェハテストにおいて、外部端子VHにクランプ回路10によるクランプ電圧を超えるような高電圧ストレスをかけて内部回路2のストレステストを行う場合が例示される。
図4に示されるように、制御信号STとして、テスト端子TINにMOSトランジスタMN2のスレッショルド電圧よりも大きい電圧VSTを印加する。これにより、MOSトランジスタMN2がオンし、信号線L_SWと信号線L_VLとの間(第1スイッチ回路12におけるMOSトランジスタMN1のゲート・ソース間)がシャントされるため、MOSトランジスタDMP1はオフ状態にされる。このとき、パワートランジスタDMNLは抵抗素子R1により、オフ状態が保たれる。次に、外部端子VHに電圧を印加し、その電圧が閾値電圧VSON(ツェナーダイオードZD1〜ZD4の4個分のツェナー電圧)よりも大きくなると、信号線L_VHからツェナーダイオードZD1〜ZD4を介して抵抗素子R3に電流が流れる。抵抗素子R3に流れる電流は、MOSトランジスタMN2がオンしているため、抵抗素子R4には流れず、MOSトランジスタMN2を介して信号線L_VLに流れ込む。これにより、第1スイッチ回路12におけるMOSトランジスタMN1のオフ状態が維持されるため、電源端子VHにクランプ電圧VCLPを超える電圧が印加されても抵抗素子R1に電流が流れず、パワートランジスタDMNLのゲート電圧は持ち上がらない。これにより、パワートランジスタDMNLを活性化させることなく、内部回路2に高電圧ストレスをかけることが可能となる。
以上、実施の形態1に係る半導体装置100によれば、制御信号STを活性化させることで、第1スイッチ回路12がオフとなり、電源端子VHからクランプ回路10を経由して信号線L_LGに至る電流経路を遮断することができるから、パワートランジスタDMNLによるアクティブクランプ動作を制限することができる。これにより、電源端子VHにクランプ回路10によるクランプ電圧VCLPを超えるような高電圧を印加しても、パワートランジスタDMNLが活性化されて過電流が流れることがないので、パワートランジスタDMNLや配線等にダメージを与えることなく、内部回路2やパワートランジスタDMNLに高電圧ストレスをかけることが可能となる。これによれば、例えば、製品仕様上要求される耐圧を満足させるために、十分な高電圧ストレス環境下でのスクリーニングの結果を用いてトランジスタサイズ等を最適化する設計手法を採用することができるから、従来のようにパワートランジスタDMNLや内部回路2を構成する回路素子等にオーバースペックの性能を持たせるように設計する必要がなくなり、チップコストの低減に資する。また、半導体装置100によれば、制御信号STの非活性状態にしておくことで電源端子VHの電圧がクランプ電圧VCLPまで上昇する前に第1スイッチ回路12をオン状態しておくことができるから、従来のESD保護回路と同様に、通常使用時には安定したアクティブクランプ動作を実現することができる。また、半導体装置100は、テスト端子TINに第2プルダウン回路14が接続されているので、高電圧ストレスをかけてテストを行う場合以外はスイッチ制御回路13に対する制御を考慮する必要がなく、従来のアクティブクランプ動作の制限機能が無い半導体装置と同様に扱うことが可能となる。すなわち、実使用上、ユーザが第1スイッチ回路12のオン・オフの状態を考慮しなくても、ESD保護が可能となる。
≪実施の形態2≫
図5は、実施の形態2に係る半導体装置を例示するブロック図である。
同図に示される半導体装置101におけるESD保護回路4は、実施の形態1に係るESD保護回路1と第1スイッチ回路12のオン・オフを制御するスイッチ制御回路の構成が異なる。その他の構成は、半導体装置100と同様であり、同図において、図1の半導体装置100と同様の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
半導体装置101は、スイッチ制御回路13の代わりにスイッチ制御回路15を備える。スイッチ制御回路15は、例えば、クランプ回路151と、抵抗素子R3と、電圧発生回路131と、第2スイッチ回路132と、から構成される。クランプ回路151は、例えば、直列接続された複数のツェナーダイオードZDS1〜ZDSm(mは2以上の整数)から構成される。同図では、特に制限されないが、4つのツェナーダイオードZDS1〜ZDS4が直列接続される場合が例示されている。直列接続されたツェナーダイオードZDS1〜ZDS4において、ツェナーダイオードZDS1のカソード側が信号線L_VHに接続され、ツェナーダイオードZDS4のアノード側が抵抗素子R3に接続される。電圧発生回路131及び第2スイッチ回路132の接続関係は、スイッチ制御回路13と同様である。
スイッチ制御回路15は、スイッチ制御回路13と同様に、MOSトランジスタMN2がオフ状態であるとき、電源端子VHの電圧(信号線L_VHの電圧)が閾値電圧VSONを超えたら、第1スイッチ回路12におけるMOSトランジスタMN1をオンさせる。スイッチ制御回路15における閾値電圧VSONは、主にツェナーダイオードZDS1〜ZDS4のツェナー電圧によって決定される。クランプ回路151において直列接続されるツェナーダイオードZDS1〜ZDSmの個数は、クランプ回路10において直列接続されるツェナーダイオードZD1〜ZDnの個数よりも少なくされる。これにより、電源端子VHの電圧がクランプ回路10によるクランプ電圧VCLPに達する前に、第1スイッチ回路12をオンさせることができる。閾値電圧VSONの大きさは、クランプ回路151におけるツェナーダイオードの段数を調整することで容易に調整することができる。
アクティブクランプ動作を有効にした場合、ESD保護回路4は以下のように動作する。
例えば、テスト端子TINに制御信号STを入力せず、テスト端子TINをオープン状態とした場合、MOSトランジスタMN2のゲート電極は抵抗素子R5によりプルダウンされているため、MOSトランジスタMN2はオフ状態が維持される。この状態で、例えば外部端子VHに電流ノイズが印加されると、信号線L_VHの電圧が上昇する。信号線L_VHの電圧が更に上昇し、閾値電圧VSONを超えると、スイッチ制御回路15は第1スイッチ回路12をオンさせる。具体的には、電源端子VHの電圧がクランプ回路151のツェナーダイオードZDS1〜ZDS4の4個分のツェナー電圧よりも大きくなると、信号線L_VHからツェナーダイオードZDS1〜ZDS4を介して抵抗素子R3に電流が流れる。抵抗素子R3に流れこんだ電流は、MOSトランジスタMN2がオンしていないため、抵抗素子R4を介して信号線L_VLに流れる。これにより、抵抗素子R4の両端に電圧が発生し、信号線L_SWの電圧が上昇する。信号線L_SWの電圧がMOSトランジスタMN1のスレッショルド電圧を超えると、MOSトランジスタMN1がオンし、MOSトランジスタDMP1のゲート電極と信号線L_LVとの間がシャントされ、MOSトランジスタDMP1がオンする。これにより、第1スイッチ回路12はオン状態となる。その後、更に電源端子VHの電圧が上昇し、クランプ回路10のツェナーダイオードZD1〜ZD5の5個分のツェナー電圧よりも大きくなると、信号線L_VHからツェナーダイオードZD1〜ZD5とMOSトランジスタDMP1を介して抵抗素子R1に電流が流れる。これにより、抵抗素子R1に電圧降下が発生し、パワートランジスタDMNLのゲート電圧が上昇する。パワートランジスタDMNLのゲート電圧がパワートランジスタDMNLのスレッショルド電圧を超えると、パワートランジスタDMNLがオンし、信号線L_VHからパワートランジスタDMNLと電源端子VLとを介してグラウンドノードに電流が流れる。これにより、電源端子VHの電圧上昇が抑えられる。
アクティブクランプ動作を無効にした場合、ESD保護回路4は以下のように動作する。
例えば、制御信号STとして、テスト端子TINにMOSトランジスタMN2のスレッショルド電圧よりも大きい電圧VSTを印加する。これにより、MOSトランジスタMN2がオンし、信号線L_SWと信号線L_VLとの間(第1スイッチ回路12におけるMOSトランジスタMN1のゲート・ソース間)がシャントされるため、MOSトランジスタDMP1はオフ状態にされる。このとき、パワートランジスタDMNLは抵抗素子R1により、オフ状態にされる。次に、外部端子VHに電圧を印加し、その電圧が閾値電圧VSON(ツェナーダイオードZDS1〜ZDS4の4個分のツェナー電圧)よりも大きくなると、信号線L_VHからツェナーダイオードZDS1〜ZDS4を介して抵抗素子R3に電流が流れる。抵抗素子R3に流れる電流は、MOSトランジスタMN2がオンしているため、抵抗素子R4には流れず、MOSトランジスタMN2を介して信号線L_VLに流れ込む。これにより、第1スイッチ回路12におけるMOSトランジスタMN1のオフ状態が維持されるため、外部端子VHにクランプ電圧VCLPを超える電圧が印加されても抵抗素子R1に電流が流れず、パワートランジスタDMNLのゲート電圧は持ち上がらない。これにより、パワートランジスタDMNLを活性化させることなく、内部回路2に高電圧ストレスをかけることができる。
以上、実施の形態2に係る半導体装置101によれば、半導体装置100と同様に、パワートランジスタDMNLによるアクティブクランプ動作を制限することができる。また、半導体装置101におけるスイッチ制御回路15によれば、前述のスイッチ制御回路13と同様に、スイッチ制御回路15のための動作電源を別途用意する必要がなく、第1スイッチ回路12のオン・オフの制御が容易となる。
≪実施の形態3≫
実施の形態3では、前述のESD保護回路1を適用した半導体装置の例として、高電圧電源から電圧を生成するレギュレータ回路を備える半導体装置を示す。
図6は、実施の形態3に係る半導体装置を例示するブロック図である。
同図に示される半導体装置102は、被保護回路としてのレギュレータ回路2_1と、高電圧の電源の供給を受ける電源端子VCCと、接地電位の供給を受けるグラウンド端子VSSと、レギュレータ回路2_1によって生成された電圧を出力するための外部端子VREGと、ESD保護回路(ESD_CIR)1_1、1_2を備える。
レギュレータ回路2_1は、例えば、前述の図1における内部回路2に対応され、ESDの被保護対象となる回路である。レギュレータ回路2_1は、電源端子VCCに供給された高電圧電源からの給電により動作する。レギュレータ2_1は、外部端子VREGの電圧を分圧抵抗R10〜R13によって分圧してオペアンプOPによりモニタし、フィードバック制御を行うことで、レギュレーションされた電圧を生成する。したがって、外部端子VREGは、レギュレーションされた電圧を出力する出力端子であるとともに、出力電圧をモニタする入力端子でもある。レギュレータ回路2_1の外部端子VREGに接続される信号経路には、逆バイアスされた高耐圧のダイオードDHが接続される。これにより、外部端子VREGに対する正サージに対して電源への電流逆流を防ぐ。また、オペアンプOPの入力は、分圧抵抗R10〜R13によって分圧することで保護される。これにより、オペアンプOPの入力は、高耐圧のDMOSではなく、CMOS素子で構成することができる。更に、レギュレータ回路201において、P型のトランジスタDMP3、DMP4と、N型のトランジスタDMN2とをESD保護回路1_1、1_2のクランプ電圧VCLPよりも高耐圧な素子(DMOS)で構成することでサージによる破壊から保護される。
ESD保護回路1_2は、電源端子VCCとグラウンド端子VSSとの間に接続されるESD保護素子である。ESD保護回路1_1は、外部端子VREGとグラウンド端子VSSとの間に接続されるESD保護素子である。ESD保護回路1_1、1_2は、図1に例示したESD保護回路1と同様の回路構成とされる。例えば、ESD保護回路1_1における信号線L_VHは外部端子VREGに接続され、ESD保護回路1_1における信号線L_VLはグラウンド端子VSSに接続される。また、ESD保護回路1_2における信号線L_VHは電源端子VCCに接続され、ESD保護回路1_1における信号線L_VLはグラウンド端子VSSに接続される。その他の回路定数等は適宜必要に応じて調整される。
以上実施の形態3に係るESD保護回路1_1、1_2によれば、ESD保護回路1と同様に、制御信号STによりアクティブクランプ動作を無効にすることができるので、VCC・VSS間及びVREG・VSS間にクランプ電圧VCLPを超える高電圧を印加することが可能となる。これにより、十分な高電圧ストレス環境下でのレギュレータ回路2_1のストレステストが可能となる。
≪実施の形態4≫
実施の形態4では、アクティブクランプ動作が可能な半導体装置の別の例として、負荷駆動回路(ローサイドドライバ回路)を示す。
図7は、実施の形態4に係る半導体装置を例示するブロック図である。同図に示されるシステムU1は、例えば自動車の制御システムの一部であって、自動車における運転席のエアバックや助手席のエアバック等の作動を制御するエアバック制御システムである。
エアバック制御システム(SYS_AIRBAG)U1は、例えば、ECU(Electronic control unit)50、センサ部(SNSR)60、及びエアバックユニット3から構成される。センサ部60は、例えば車両への衝撃を検出するトリガセンサや加速度センサ等を含んで構成されるセンサ群である。センサ部60から出力される検出信号は、特に制限されないが、図示されないフィルタ回路等を介してECU50に入力される。エアバックユニット3は、エアバック31とエアバックを展開させるための点火装置(スクイブ)30等から構成される。
ECU50は、センサ部60からの検出信号を受けてエアバックユニット3の作動を制御するため制御装置である。ECU50は、例えば、マイクロコントローラ(MPU)40とスクイブドライバ回路20を含んで構成された半導体装置である。マイクロコントローラ40とスクイブドライバ回路20とは、特に制限されないが、別個の半導体チップに構成される。例えば、マイクロコントローラ40は、例えば公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成された半導体集積回路であり、スクイブドライバ回路20は、例えば、公知のBiC−DMOSプロセスの製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成された半導体集積回路である。
マイクロコントローラ40は、センサ部60から出力された検出信号に基づいて各種の演算処理を行い、演算結果に基づいて生成した制御信号を出力する。スクイブドライバ回路20は、マイクロコントローラ40から出力された制御信号とセンサ部60からの検出信号とを入力し、エアバックユニット3の作動を制御する。具体的には、スクイブドライバ回路20は、マイクロコントローラ40からの制御信号とセンサ部60からの検出信号とに応じて、エアバックユニット3におけるスクイブ30に電流を流すことによりエアバック31を展開させる。
スクイブドライバ回路20は、例えば、制御信号生成部(CNT_GEN)24、ハイサイドドライバ回路(HIGH_DRVR)21、ローサイドドライバ回路(LOW_DRVR)22、ESD保護回路1_3、ESD保護ダイオード23、及び複数の外部接続端子から構成される。図1には、外部接続端子として、端子HDD、端子HDS、端子LDD、端子LDS、及び端子GNDが代表的に図示されている。
ハイサイドドライバ回路21は、スクイブ点火用電源VDDHとスクイブ30のハイ(Hi)側の端子との間に電流経路を形成するためのドライバ回路である。ローサイドドライバ回路22は、スクイブ30のロー(Low)側の端子と接地電位(グラウンドノード)との間に電流経路を形成するためのドライバ回路である。制御信号生成部24は、マイクロコントローラ40からの制御信号とセンサ部60からの検出信号とに応じて、ハイサイドドライバ回路21を制御するための制御信号SHと、ローサイドドライバ回路22を制御するための制御信号SLと、を生成して出力する。制御信号生成部24は、例えば、専用ハードウェアロジック回路によって構成される。
端子HDDは信号線L_HDに接続され、端子HDSは信号線L_HDSに接続され、端子LDDは信号線L_LDDに接続され、端子LDSは信号線L_LDSに接続され、端子GNDは信号線L_LGNDに接続される。信号線L_HDDと信号線L_LGNDとの間にはESD保護回路(ESD_CIR)1_3が接続され、信号線L_HDSと信号線L_LGNDとの間にはESD保護ダイオード23が接続される。ESD保護回路1_3は、特に制限されないが、前述のESD保護回路1と同様の回路構成とされ、アクティブクランプ動作の有効・無効の切替えが可能にされる。
信号線L_LDDと信号線L_LDSとの間には、ローサイドドライバ回路22が接続される。ローサイドドライバ回路22は、例えば、出力段のパワートランジスタDMNL、パワートランジスタDMNLを駆動するためのプリドライバ回路(PRE_DRVR)220、及び図7では図示されないその他の回路から構成される。出力段のパワートランジスタDMNLは、例えばDMOS(Double−Diffused MOSFET)トランジスタであり、高耐圧のトランジスタである。パワートランジスタDMNLのドレインは信号線L_LDDに接続され、ソースは信号線L_LDSに接続される。詳細は後述するが、プリドライバ回路220は、制御信号生成部24から出力された制御信号SLに基づいて生成した駆動電圧をパワートランジスタDMNLのゲート電極に供給することでパワートランジスタDMNLのオン・オフを制御する。ローサイドドライバ回路22の詳細については後述する。
信号線L_HDDと信号線L_HDSとの間には、ハイサイドドライバ回路21が接続される。ハイサイドドライバ回路21は、例えば、出力段のパワートランジスタDMNH、パワートランジスタDMNHを駆動するためのプリドライバ回路(PRE_DRVR)210、及び図7では図示されないその他の回路から構成される。から構成される。出力段のパワートランジスタDMNHは、上記ローサイドドライバ回路22のパワートランジスタDMNLと同様に、例えば高耐圧のDMOSトランジスタである。パワートランジスタDMNHのドレインは信号線L_HDDに接続され、ソースは信号線L_HDSに接続される。プリドライバ回路210は、制御信号生成部15から出力された制御信号SHに基づいて駆動電圧を生成し、パワートランジスタDMNHのゲートに供給することで、パワートランジスタDMNHのオン・オフを制御する。
端子HDDは、信号線を介してスクイブ点火用電源VDDHに接続される。スクイブ点火用電源VDDHは、特に制限されないが、例えば20V程度の電圧である。端子HDSは、ハーネス32_1を介してスクイブ30の一端に接続される。端子LDDは、ハーネス32_2を介してスクイブ30の他端に接続される。端子LDSは、信号線を介してグラウンドノードに接続される。同様に端子GNDも信号線を介してグラウンドノードに接続される。
上記のようにスクイブドライバ回路20は、ハーネス32_1、32_2によってスクイブ30と電気的に接続される。自動車の内部にはその他複数のハーネスが存在しているため、大きなノイズ成分を持つ他のハーネスがスクイブドライバ回路20に接続されるハーネス32_1、32_2の近傍に存在する場合、ハーネス間の相互インダクタンス成分により、ハーネス32_1、32_2に大きな誘導性電流ノイズが印加される可能性がある。このような誘導性電流ノイズに起因する高電圧の印加によるスクイブドライバ回路20の特性劣化や破壊を防止するため、スクイブドライバ回路20では、ESD保護回路1_3やESD保護ダイオード23等を内部に備えるとともに、ローサイドドライバ回路22自身で電流ノイズを吸収するアクティブクランプ動作を行うことで、端子間の電圧上昇を抑える。
図8は、ローサイドドライバ回路22の内部構成を例示するブロック図である。同図に示されるローサイドドライバ回路22は、実施の形態1に係るESD保護回路1の回路構成に、プリドライバ回路220を追加した回路構成とされる。回路定数等は、要求される仕様に応じて適宜調整可能とされる。同図において、ESD保護回路1と同様の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
ローサイドドライバ回路22は、ESD保護回路1と同様に、テスト端子TINにMOSトランジスタMN2のスレッショルド電圧よりも大きい電圧の制御信号STが印加されることで、第1スイッチ回路12がオフ状態にされる。これにより、端子LDDにクランプ回路10によるクランプ電圧VCLPよりも大きい電圧を印加しても、アクティブクランプ動作が行われることはない。また、例えばテスト端子TINをオープンにする、又はMOSトランジスタMN2のスレッショルド電圧よりも低い電圧の制御信号STを入力することで、ESD保護回路1と同様に、端子LDDの電圧が閾値電圧VSONを超えると第1スイッチ回路12のオン状態となり、アクティブクランプ動作が可能となる。
以上、実施の形態4に係るスクイブドライバ回路20によれば、ESD保護回路1と同様に、ローサイドドライバ回路22のアクティブクランプ動作の有効・無効が切替え可能にされるので、例えば、端子LDD・端子LDS間にクランプ電圧VCLPを超える高電圧ストレスを印加して、スクイブドライバ回路20のストレステストを行うことが可能となる。同様に、ESD保護回路1_3が接続される端子HDD・端子GND間にもクランプ電圧VCLPを超える高電圧ストレスを印加して、スクイブドライバ回路20のストレステストを行うことが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、クランプ回路10において、複数のツェナーダイオードZD1〜ZD5を直列接続する回路構成を例示したが、これに限られず、パワートランジスタDMNLのドレイン・ゲート間をクランプすることができれば、別の回路構成でもよい。例えば、PNダイオードを直列接続した回路構成でも良いし、クランプ電圧の微調整や温度特性の調整のために、ツェナーダイオードに加えてPNダイオードを適宜用いて直列接続した回路構成でもよい。クランプ回路151についても同様である。
実施の形態3、4では、ESD保護回路1_1〜1_3がESD保護回路1と同様の回路構成である場合を例示したが、これに限られず、ESD保護回路4と同様の回路構成としても良い。また、実施の形態4におけるローサイドドライバ回路22を、ESD保護回路4の回路構成にプリドライバ回路220を追加する回路構成としても、同様の作用効果を奏する。
実施の形態1乃至4において、パワートランジスタDMNLがDMOSである場合を例示したが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やスーパージャンクション構造のMOSトランジスタ等であってもよく、高耐圧のパワートランジスタであれば特に限定されない。
実施の形態1乃至4において、テスト端子TINが半導体装置の内部電極(テストパッド)である場合を例示したが、これに限られず、電源端子VH、VLと同様に外部端子として構成してもよい。
100 半導体装置
1 ESD保護回路
2 内部回路
VH、VL 電源端子
L_VH、L_VL、L_LG、L_SW、L_ZD 信号線
10 クランプ回路
ZD1〜ZD5 ツェナーダイオード
11 第1プルダウン回路
12 第1スイッチ回路
R1〜R5 抵抗素子
MN1、DMP1、MN2 MOSトランジスタ
DMNL パワートランジスタ
TIN テスト端子
ST 制御信号
13 スイッチ制御回路
131 電圧発生回路
132 第2スイッチ回路
14 第2プルダウン回路
400 破壊耐圧BVdsの特性
401 ids−vds特性(VGS=0V)
402 ids−vds特性(VGS=2V)
403 ids−vds特性(VGS=4V)
404 ids−vds特性(VGS=8V)
405 動作負荷線
Avds 絶対最大定格電圧
Bvds 破壊耐圧
VCLP クランプ電圧
VSON 閾値電圧
VST 電圧源(電圧)
VIN_H 電圧源(電圧)
101 半導体装置
4 ESD保護回路
15 スイッチ制御回路
ZDS1〜ZDS4 ツェナーダイオード
2_1 レギュレータ回路
DMP3、DMP4 P型のトランジスタ
DMN2 N型のトランジスタ
R10〜R13 分圧抵抗
DH 高耐圧のダイオード
OP オペアンプ
1_1、1_2 ESD保護回路
VCC 電源端子
VREG 外部端子
VSS グラウンド端子
U1 エアバック制御システム
50 ECU
60 センサ部
3 エアバックユニット
30 スクイブ
31 エアバック
20 スクイブドライバ回路
40 マイクロコントローラ
21 ハイサイドドライバ回路
DMNH パワートランジスタ
210 プリドライバ回路
22 ローサイドドライバ回路
DMNL パワートランジスタ
220 プリドライバ回路
24 制御信号生成部
HDD、HDS、LDD、LDS、GND 端子
L_HDD、L_HDS、L_LDD、L_LDS、L_LGND 信号線
VDDH スクイブ点火用電源
32_1,32_2 ハーネス
1_3 ESD保護素子
23 ESD保護ダイオード
SL、SH 制御信号

Claims (20)

  1. 第1外部端子と、
    第2外部端子と、
    前記第1外部端子に接続される第1信号線と、
    前記第2外部端子に接続される第2信号線と、
    第3信号線と、
    前記第1信号線と前記第2信号線との間に設けられ、ゲート電極が前記第3信号線に接続されるパワートランジスタと、
    前記第3信号線と前記第2信号線との間に設けられる第1抵抗回路と、
    一端が前記第1信号線に接続される第1クランプ回路と、
    前記第1クランプ回路の他端と前記第3信号線との間に設けられた第1スイッチ回路と、
    制御信号に応じて前記第1スイッチ回路のオン・オフを制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、前記制御信号が活性化されていない場合には、前記第1信号線の電圧が閾値電圧を超えるまで前記第1スイッチ回路をオフ状態にするとともに前記第1信号線の電圧が閾値電圧を超えたら前記第1スイッチ回路をオン状態にし、前記制御信号が活性化されている場合には、前記第1信号線の電圧によらず前記スイッチ回路をオフ状態にし、
    前記閾値電圧は、前記第1クランプ回路によるクランプ電圧よりも小さい半導体装置。
  2. 前記第1クランプ回路は、複数の直列接続されたダイオードを含んで構成され、
    前記制御回路は、
    第4信号線と、
    前記第4信号線と前記第1クランプ回路における前記ダイオード間の接続ノードのうちの何れかのノードとを接続する信号経路と、
    前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、入力された電流に応じて前記第4信号線と前記第2信号線との間に電圧を発生させる電圧発生回路と、
    前記第2抵抗回路と並列に接続される第2スイッチ回路と、を有し、
    前記第2スイッチ回路は、前記制御信号が活性化されていない場合にはオフ状態にされ、前記制御信号が活性化されている場合にはオン状態にされ、
    前記第1スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間の電圧が所定の電圧を超えたらオン状態にされる請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電圧発生回路は、抵抗素子を含む請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1スイッチ回路は、
    前記第1クランプ回路の他端と前記第3信号線との間に接続されるPチャネル型の第1MOSトランジスタと、
    前記第1MOSトランジスタのゲート電極とソース電極との間に接続される第2抵抗回路と、
    前記第1MOSトランジスタのゲート電極と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記第4信号線に接続されるNチャネル型の第2MOSトランジスタと、を含む請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記信号経路は、抵抗素子を含む請求項2に記載の半導体装置。
  6. 前記制御信号を受けるテスト端子を更に有し、
    前記第2スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記テスト端子と電気的に接続されるN型の第3MOSトランジスタを有する請求項2に記載の半導体装置。
  7. 前記テスト端子と前記第2信号線との間に接続されるプルダウン回路を更に有する請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1信号線と前記第2信号線との間に接続される内部回路を更に有する請求項2に記載の半導体装置。
  9. 前記第1外部端子は、第1電源電圧の供給を受ける電源端子であり、
    前記第2外部端子は、前記第1電源電圧より低い第2電源電圧の供給を受ける電源端子である請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第1外部端子は、信号の入力又は出力のためのI/O端子であり、
    前記第2外部端子は、前記I/O端子に供給される電圧よりも低い電源電圧の供給を受ける電源端子である請求項8に記載の半導体装置。
  11. 前記第1クランプ回路は、複数の直列接続されたダイオードを含んで構成され、
    前記制御回路は、
    一端が前記第1信号線に接続され、複数の直列接続されたダイオードを含んで構成される第2クランプ回路と、
    第4信号線と、
    前記第2クランプ回路の他端と第4信号線とを接続する信号経路と、
    前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、入力された電流に応じて前記第4信号線と前記第2信号線との間に電圧を発生させる電圧発生回路と、
    前記第2抵抗回路と並列に接続される第2スイッチ回路と、を有し、
    前記第2スイッチ回路は、前記制御信号が活性化されていない場合にはオフ状態にされ、前記制御信号が活性化されている場合にはオン状態にされ、
    前記第1スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間の電圧が所定の電圧を超えたらオン状態にされ、
    前記第2クランプ回路において直列接続されるダイオードの個数は、前記第1クランプ回路において直列接続されるダイオードの個数よりも少なくされる請求項1に記載の半導体装置。
  12. 前記電圧発生回路は、抵抗素子を含む請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第1スイッチ回路は、
    前記クランプ回路の他端と前記第3信号線との間に接続されるPチャネル型の第1MOSトランジスタと、
    前記第1MOSトランジスタのゲート電極とソース電極との間に接続される第2抵抗回路と、
    前記第1MOSトランジスタのゲート電極と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記第4信号線に接続されるNチャネル型の第2MOSトランジスタと、を含む請求項11に記載の半導体装置。
  14. 前記信号経路は、抵抗素子を含む請求項11に記載の半導体装置。
  15. 前記制御信号を受けるテスト端子を更に有し、
    前記第2スイッチ回路は、前記第4信号線と前記第2信号線との間に接続され、ゲート電極が前記テスト端子に接続されるN型の第3MOSトランジスタを有する請求項11に記載の半導体装置。
  16. 前記テスト端子と前記第2信号線との間に接続されるプルダウン回路を更に有する請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記複数のダイオードは、ツェナーダイオードを含む請求項2に記載の半導体装置。
  18. 前記パワートランジスタは、DMOSトランジスタである請求項2に記載の半導体装置。
  19. 前記パワートランジスタのオン・オフを指示するゲート制御信号に応じて、前記第3信号線に前記パワートランジスタを駆動するための駆動電圧を出力する駆動電圧生成部を更に有する、請求項2に記載の半導体装置。
  20. 外部から入力された信号に基づいて、前記ゲート制御信号を生成する制御部を更に有する請求項19に記載の半導体措置。
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