JP2013258364A - 板状物の貼着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】平面視四角形状の板状物であっても、板状物の外周から液状樹脂が漏れ出すことなく、板状物の全面に渡って液状樹脂を行き渡らせることができる板状物の貼着方法を提供すること。
【解決手段】本発明のウェーハ(W)の貼着方法は、支持基板(S)の表面(S1)に放射状に液状樹脂(R1)を塗布した後に、放射状の液状樹脂(R1)に重ねるように支持基板(S)の中央部に液状樹脂(R2)を塗布し、ウェーハ(W)を支持基板(S)に対して押圧するものである。
【選択図】図5
【解決手段】本発明のウェーハ(W)の貼着方法は、支持基板(S)の表面(S1)に放射状に液状樹脂(R1)を塗布した後に、放射状の液状樹脂(R1)に重ねるように支持基板(S)の中央部に液状樹脂(R2)を塗布し、ウェーハ(W)を支持基板(S)に対して押圧するものである。
【選択図】図5
Description
本発明は、液状樹脂を塗布して板状物を支持基板に貼着する板状物の貼着方法に関する。
反りの激しい板状物を研削する場合や難切削材を切削する場合、例えば、剛性板等の支持基板に液状樹脂を介して板状物を貼着した状態で、板状物の研削又は切削が行われている。液状樹脂を介して支持基板に板状物を貼着し、この液状樹脂を硬化させて固定することで保持力を強固にするためである。これにより、例えば、ダイシングテープによる固定だけでは保持力が弱く、切削が困難となるサファイア等の難切削材であっても、加工が可能となる(例えば、特許文献1参照)。
従来、液状樹脂を介して支持基板に板状物を貼着する方法として、液状樹脂を介して支持基板にサファイア等の円盤形状の板状物を貼着する貼着装置が開示されている(特許文献2参照)。特許文献2記載の貼着装置では、支持基板を保持テーブル上に載置して液状樹脂を支持基板の中央部に塗布し、塗布された液状樹脂の上方から板状物を押圧して液状樹脂を板状物全面に行き渡らせた後、液状樹脂を硬化させて貼着させている。
しかしながら、平面視四角形状の板状物を支持基板に貼着する場合、特許文献2記載の貼着方法では、液状樹脂は板状物の中心から略同心円状に広がるため、板状物の隅部(角部)を含む全域に液状樹脂を行き渡らせようとすると、板状部材の隅部に液状樹脂が行き渡る前に、各辺部から液状樹脂が漏れ出してしまう問題がある。一方、液状樹脂が漏れ出さないように液状樹脂の塗布量を少なくすると、板状物の隅部まで液状樹脂が行き渡らない問題がある。液状樹脂が塗布されない領域が残った場合には、加工時におけるクラックや割れ、欠けなどを生じる恐れがある。
本発明は、上述した課題を解決するもので、平面視四角形状の板状物であっても、板状物の外周から液状樹脂が漏れ出すことなく、板状物の全面に渡って液状樹脂を行き渡らせることができる板状物の貼着方法を提供することを目的とする。
本発明の板状物の貼着方法は、四角形の板状物に接着剤を介して支持基板を貼着する板状物の貼着方法であって、前記四角形の板状物の表面又は前記支持基板の表面に、前記四角形の板状物の中央から外周に至る放射状に接着剤を塗布する放射状接着剤塗布工程と、前記四角形の板状物又は前記支持基板の中央に所定量の前記接着量を塗布する中央部接着剤塗布工程と、前記放射状接着剤塗布工程及び前記中央部接着剤塗布工程の後に、前記支持基板及び前記板状物を前記接着剤を介して当接させ相互に押圧して前記接着剤を四角形の板状物全面に渡って行き渡らせる押圧工程と、前記押圧工程の後に、前記接着剤を固化させ前記板状物及び前記支持基板を固定する固定工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、支持基板及び板状物が押圧されると、中央部に塗布された接着剤は、放射状に塗布された接着剤に沿って、外周に向かって広がっていく。すなわち、板状物の中心部から四隅(角部)にかけては放射状の接着剤が塗布され、各放射状の接着剤間には、放射状に塗布された接着剤にガイドされながら、中央部に塗布された接着剤が板状物の各辺部に向かって塗布される。従って、平面視四角形状の板状物であっても、板状物の外周から液状樹脂が漏れ出すことなく、板状物の全面に渡って液状樹脂を行き渡らせることができる。
本発明によれば、平面視四角形状の板状物であっても、板状物の外周から液状樹脂が漏れ出すことなく、板状物の全面に渡って液状樹脂を行き渡らせることができる板状物の貼着方法を提供できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る板状物の貼着方法は、板状物又は支持基板の表面に放射状に接着剤(光硬化性の液状樹脂)を塗布する放射状接着剤塗布工程、平面視四角形状の板状物又は支持基板の中央に所定量の接着剤(光硬化性の液状樹脂)を塗布する中央部接着剤塗布工程、接着剤を挟み込むように板状物と支持基板とを押圧して接着剤を板状物の全面に渡って行き渡らせる押圧工程、接着剤を固化させ板状物及び支持基板を固定する固定工程、を含んでいる。
放射状接着剤塗布工程では、板状物の表面又は支持基板の表面に、板状物又は支持基板の中央部から各角部に向けて放射状に液状樹脂を塗布する。中央部接着剤工程では、放射状接着剤塗布工程後、放射状に液状樹脂が塗布された板状物又は支持基板の中央部に、放射状の液状樹脂に重ねるようにして液状樹脂を塗布する。押圧工程では、放射状及び中央部接着剤塗布工程後、液状樹脂を挟み込むように板状物及び支持基板を相互に押圧し、液状樹脂を板状物の全域に行き渡らせる。固定工程では、紫外光(紫外線)を照射して液状樹脂を硬化させることで板状物を支持基板に固定する。これにより、支持基板及び板状物が押圧されると、中央部に塗布された液状樹脂は、放射状に塗布された液状樹脂にガイドされながら、外周に向かって広がっていくので、平面視四角形状の板状物であっても、板状物の外周から液状樹脂が漏れ出すことなく、板状物の全面に渡って液状樹脂を行き渡らせることができる。以下、本実施の形態に係る板状物の貼着方法について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る貼着装置の一例を模式的に示した断面図である。図2は、貼着装置の樹脂塗布部を模式的に示した平面図である。
図1に示すように、貼着装置1は、支持基板Sを保持するチャックテーブル2と、チャックテーブル2に保持された支持基板Sに光硬化性の液状樹脂Rを塗布する樹脂塗布部3と、チャックテーブル2の上方に設けられ、被加工物(板状物)となる平面視四角形状(矩形状)のウェーハWを保持する保持パッド4と、を備えている。チャックテーブル2及び保持パッド4は、貼着室5内部に設けられ、樹脂塗布部3は、貼着室5の内部と外部との間を移動可能に構成されている。貼着室5はUVカットガラスで覆われており、内部を視認可能に構成されると共に、紫外線が外部に漏れるのを防止するように構成されている。また、貼着室5の側部には、支持基板Sの搬入口及び支持基板Sに貼着されたウェーハWの搬出口となる開閉扉(不図示)が設けられている。
ウェーハWは、例えば、サファイア基板に窒化ガリウム系化合物半導体層が積層された構造を備えた光デバイスウェーハである。ウェーハWの表面W1には、格子状の分割予定ライン(不図示)が設けられており、この分割予定ラインで区画された各領域には光デバイス(不図示)が形成されている。また、支持基板Sは、硬質材であれば、シリコン基板、硬質樹脂等の何れでもよい。液状樹脂Rが紫外線硬化樹脂であれば、紫外線が透過する材料、例えばガラス等の硬質材が好ましい。
チャックテーブル2の上面には、ポーラスセラミックス材により吸着面が形成されている。吸着面は、負圧により支持基板Sの裏面S2を吸着しており、チャックテーブル2内部の配管を介して吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル2は、紫外光(紫外線)を透過可能に構成されており、例えば、石英ガラス等の透明又は半透明な硬質材料で形成されている。
チャックテーブル2の下方には、支持基板Sの裏面S2側から紫外光を照射する紫外光照射部6が設けられている。
保持パッド4の下面には、ポーラスセラミックス材により吸着面が形成されている。吸着面は、負圧によりウェーハWの裏面W2を保持パッド4内部に設けられた配管を介して吸引源(不図示)に接続されている。負圧によりウェーハWの裏面W2を吸着保持可能なように保持パッド4は、ステンレス等の金属材料により構成される基台7に装着されており、基台7は昇降機構8に昇降可能に支持されている。
昇降機構8は、基台7を保持する基台保持部9と、基台保持部9に接続される昇降ロッド10と、基台保持部9の昇降をガイドする複数のガイドロッド11と、昇降ロッド10を昇降させるモータ12と、を備えている。モータ12の駆動により昇降ロッド10が昇降すると、基台保持部9がガイドロッド11に案内されて昇降し、基台7及び保持パッド4が昇降する。
図2に示すように、樹脂塗布部3は、X軸方向に延在するアーム部13と、アーム部13の先端部に設けられたノズル14と、アーム部13のY軸方向への移動を案内するガイドレール15と、を備えている。アーム部13は、不図示の移動機構によりをX軸方向に移動可能に構成されると共に、ガイドレール15上をY軸方向に移動可能に構成されている。放射状接着剤塗布工程では、アーム部13をX軸方向又はY軸方向に移動させて支持基板Sの二等分線上に沿って液状樹脂の塗布処理が行われると共に、アーム部13をX軸方向及びY軸方向に移動させながら支持基板Sの対角線上に沿って液状樹脂の塗布処理が行われる。一方、中央部接着剤塗布工程では、アーム部13を支持基板Sの中心位置に臨ませて液状樹脂の塗布処理が行われる。これにより、図3に示すように、支持基板Sの表面S1には、支持基板Sの二等分線及び対角線上に放射状に液状樹脂R1a〜R1dが塗布されると共に、放射状に塗布された液状樹脂R1a〜R1dの上に重ねて支持基板Sの中心位置に液状樹脂R2が液溜まりした状態で塗布される。ここで、液状樹脂R(R1a〜R1d、R2)は、紫外光を照射されることで硬化される無溶剤の光硬化性樹脂である。なお、本実施の形態では、無溶剤の光硬化性樹脂を用いる例を示しているが、ウェーハWを支持基板Sに固定できれば、例えば、熱硬化性樹脂などの他の固定剤を用いても良い。また、本実施の形態では、放射状接着剤塗布工程において、支持基板Sの対角線上及び二等分線上に液状樹脂Rを塗布する例を示しているが、例えば、支持基板Sの対角線上にのみ液状樹脂Rを塗布する構成でもよい。以下では、放射状接着剤塗布工程において、支持基板Sの対角線上及び二等分線上に液状樹脂Rを塗布する場合を例に説明する。
次に、図4及び図5を用いて、放射状接着剤塗布工程、中央部接着剤塗布工程、押圧工程及び固定工程について説明する。図4は、放射状接着剤塗布工程、中央部接着剤塗布工程、押圧工程及び固定工程を説明するための図である。図5は、放射状接着剤塗布工程、中央部接着剤塗布工程、押圧工程及び固定工程における液状樹脂Rの状態を説明するための図である。なお、放射状接着剤塗布工程で塗布される放射状の液状樹脂(放射状接着剤)R1(R1a〜R1d)と、中央部接着剤塗布工程で塗布される液状樹脂(中央部接着剤)R2とを合算した液状樹脂Rの塗布量は、支持基板SとウェーハWとの間に広げて塗布した際に液状樹脂(接着剤)Rの厚みが適切な厚みになるように設定されている。
放射状接着剤塗布工程では、図4Aに示すように、アーム部13をX軸方向に移動させてノズル14を支持基板Sの中心位置に臨ませ、さらにY軸方向に移動させてノズル14を支持基板Sの一方の辺部近傍に位置させる。そして、ノズル14から液状樹脂Rを滴下させながら、アーム部13を一方の辺部から他方の辺部に向かってY軸方向に移動させる。これにより、支持基板Sの二等分線上に液状樹脂R1aが長尺状に塗布される(図5A)。ここで、例えば、液状樹脂R1aの塗布開始位置及び塗布終了位置ではノズル14の送り速度を速めることで、長尺状の液状樹脂R1aの両端部が先細りするように塗布される。従って、支持基板SとウェーハWとを押圧した場合でも、長尺状に塗布された液状樹脂R1aの両端部が中間部に比べて樹脂の塗布量が少ないため、支持基板S外部に液状樹脂Rが漏れ出すことを防止できる。
次に、アーム部13をX軸方向に移動させて、ノズル14を支持基板Sの一方の角部近傍に位置させる。そして、ノズル14から液状樹脂Rを滴下させながら、アーム部13をX軸方向及びY軸方向に移動させて、一方の角部から対向する他方の角部に向かって移動させる。これにより、支持基板Sの対角線上に液状樹脂R1bが長尺状に塗布される(図5B)。同様に、ノズル14から液状樹脂Rを滴下させながら、アーム部13を長尺状の液状樹脂R1aの延在方向と直交するX軸方向に移動させることで、支持基板Sの二等分線上に液状樹脂R1cが長尺状に塗布される。さらに、ノズル14から液状樹脂Rを滴下させながら、アーム部13をX軸方向及びY軸方向に移動させて、長尺状の液状樹脂R1bと直交するように、一方の角部から対向する他方の角部に向かって移動させることで、支持基板Sの対角線上に液状樹脂R1dが長尺状に塗布される。このように液状樹脂Rの塗布動作を繰り返すことで、支持基板Sの表面S1上に、放射状に液状樹脂R1(R1a〜R1d)が塗布される(図5C)。
中央部接着剤塗布工程では、ノズル14が支持基板Sの中心位置に対峙するようにアーム部13を移動させ、放射状の液状樹脂R1に重ねるように、ノズル14から液状樹脂Rが滴下される(図4B)。これにより、放射状の液状樹脂R1(R1a〜R1d)の中央部に重ねられるように液状樹脂R2の液溜まりが形成される(図5D、図3)。中央部接着剤工程後には、ノズル14が支持基板S上から退避される。
押圧工程では、基台7を降下させ、保持パッド4に吸着保持されたウェーハWの表面W1を支持基板Sの表面S1に対して押圧させる(図4C)。基台7を降下させて押圧力が高められると、支持基板Sの中央部の液状樹脂R2は、放射状の液状樹脂R1(R1a〜R1d)をガイドにして、各長尺状の液状樹脂R1(R1a〜R1d)を伝って支持基板Sの各辺部に向かって広がっていく(図5E)。さらにウェーハWを支持基板Sに近づけていくと、液状樹脂Rは支持基板Sの略全面に行き渡るように広がっていく(図4D、図5F)。すなわち、支持基板S(ウェーハW)の中心部から四隅(角部)にかけては放射状の液状樹脂R1が塗布される。また、各放射状の液状樹脂R1間には、放射状に塗布された液状樹脂R1にガイドされながら、中央部の液状樹脂R2が支持基板S(ウェーハW)の辺部に向かって、円形状ではなく矩形状に広がりながら塗布される。従って、平面視四角形状のウェーハWであっても、ウェーハW板状物の外周から液状樹脂Rが漏れ出すことなく、ウェーハWの全面に渡って液状樹脂Rを行き渡らせることができる。
固定工程では、紫外光照射部6から支持基板Sの裏面S2側に向かって紫外光が照射される(図4E)。照射された紫外光UVは、支持基板Sを透過して液状樹脂Rに到達される。支持基板Sを介して紫外光UVの照射された液状樹脂Rは化学反応により硬化され、支持基板SはウェーハWに強固に固定される。
次に、実施例及び比較例に基づいて、上記実施の形態に係る貼着方法の効果を検証する。ただし、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
(実施例)
実施例1では、100mm×100mmの正方形状のガラス基板(支持基板)を用いて、液状樹脂の塗布エリアを、ガラス基板の対角線、二等分線及び中心とした。実施例2では、50mm×100mmの長方形状のガラス基板を用いて、液状樹脂の塗布エリアを、ガラス基板の対角線、二等分線及び中心とした。
実施例1では、100mm×100mmの正方形状のガラス基板(支持基板)を用いて、液状樹脂の塗布エリアを、ガラス基板の対角線、二等分線及び中心とした。実施例2では、50mm×100mmの長方形状のガラス基板を用いて、液状樹脂の塗布エリアを、ガラス基板の対角線、二等分線及び中心とした。
(比較例)
比較例1として、100mm×100mmの正方形状のガラス基板を用いて、液状樹脂の塗布エリアを中心のみとした。比較例2として、50mm×100mmの長方形状のガラス基板を用いて、液状樹脂の塗布エリアを中心のみとした。ここで、実施例及び比較例の液状樹脂の全体の塗布量は同じである。
比較例1として、100mm×100mmの正方形状のガラス基板を用いて、液状樹脂の塗布エリアを中心のみとした。比較例2として、50mm×100mmの長方形状のガラス基板を用いて、液状樹脂の塗布エリアを中心のみとした。ここで、実施例及び比較例の液状樹脂の全体の塗布量は同じである。
表1から、正方形状のガラス基板において、液状樹脂の塗布エリアをガラス基板の対角線、二等分線及び中心とした場合には、押圧工程の際に、ガラス基板から流れ出た樹脂が無いことがわかる(実施例1)。また、長方形状のガラス基板において、液状樹脂の塗布エリアをガラス基板の対角線、二等分線及び中心とした場合でも、押圧工程の際に、ガラス基板から流れ出た樹脂が無いことがわかる(実施例2)。これに対し、液状樹脂の塗布エリアをガラス基板の中心のみとした場合には、押圧工程の際に、ガラス基板から基板外部に流れ出た樹脂が確認された(比較例1、2)。液状樹脂は、ガラス基板の中心から略同心円状に広がるため、ガラス基板の隅部に液状樹脂が行き渡る前に、ガラス基板の各辺部から液状樹脂が漏れ出してしまうためである。
以上のように、本実施の形態に係る貼着方法によれば、支持基板Sの表面S1に放射状に液状樹脂R1を塗布した後に、放射状の液状樹脂R1に重ねるように中央部に液状樹脂R2を塗布するため、ウェーハWが支持基板Sに対して押圧されると、中央部に塗布された液状樹脂R2が、放射状に塗布された液状樹脂R1に沿って、外周に向かって広がっていく。すなわち、支持基板Sの中心部から四隅(角部)にかけては放射状の液状樹脂R1が塗布され、各放射状の液状樹脂R1間には、各液状樹脂R1にガイドされながら、中央部の液状樹脂R2が支持基板Sの各辺部に向かって塗布される。従って、平面視四角形状のウェーハWであっても、ウェーハWの外周から液状樹脂Rが漏れ出すことなく、ウェーハWの全面に渡って液状樹脂Rを行き渡らせることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態では、支持基板S側に液状樹脂Rを塗布する方法を例示しているが、ウェーハ(板状物)W側に液状樹脂Rを塗布するようにしても良い。この場合、支持基板Sの表面S1には、ウェーハWの表面W1に塗布された液状樹脂Rが間接的に塗布されることになる。
また、上記実施の形態では、被加工物(板状物)としてサファイア基板からなる光デバイスウェーハを用いる場合を例示しているが、被加工物はこれに限られない。例えば、シリコンからなる半導体ウェーハ、ガリウム砒素(GaAs)基板、シリコンカーバイド(SiC)基板、化合物半導体基板などの各種基板を用いることもできる。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
本発明は、液状樹脂を介して光デバイスウェーハなどの板状物を支持基板に貼着する際に有用である。
1 貼着装置
2 チャックテーブル
3 樹脂塗布部
4 保持パッド
5 貼着室
6 紫外光照射部
7 基台
8 昇降機構
9 基台保持部
10 昇降ロッド
11 ガイドロッド
12 モータ
13 アーム部
14 ノズル
15 ガイドレール
R、R1(R1a〜R1d)、R2 液状樹脂(接着剤)
S 支持基板
S1 支持基板の表面
S2 支持基板の裏面
UV 紫外光
W ウェーハ(板状物)
W1 ウェーハの表面
W2 ウェーハの裏面
2 チャックテーブル
3 樹脂塗布部
4 保持パッド
5 貼着室
6 紫外光照射部
7 基台
8 昇降機構
9 基台保持部
10 昇降ロッド
11 ガイドロッド
12 モータ
13 アーム部
14 ノズル
15 ガイドレール
R、R1(R1a〜R1d)、R2 液状樹脂(接着剤)
S 支持基板
S1 支持基板の表面
S2 支持基板の裏面
UV 紫外光
W ウェーハ(板状物)
W1 ウェーハの表面
W2 ウェーハの裏面
Claims (1)
- 四角形の板状物に接着剤を介して支持基板を貼着する板状物の貼着方法であって、
前記四角形の板状物の表面又は前記支持基板の表面に、前記四角形の板状物の中央から外周に至る放射状に接着剤を塗布する放射状接着剤塗布工程と、
前記四角形の板状物又は前記支持基板の中央に所定量の前記接着量を塗布する中央部接着剤塗布工程と、
前記放射状接着剤塗布工程及び前記中央部接着剤塗布工程の後に、前記支持基板及び前記板状物を前記接着剤を介して当接させ相互に押圧して前記接着剤を四角形の板状物全面に渡って行き渡らせる押圧工程と、
前記押圧工程の後に、前記接着剤を固化させ前記板状物及び前記支持基板を固定する固定工程と、
を備える板状物の貼着方法。
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2012
- 2012-06-14 JP JP2012134873A patent/JP2013258364A/ja active Pending
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