JP2013257558A - 印刷システムにおいてニップジオメトリを制御する装置、方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】デュアルベルト定着器内に第1の圧力部材と加圧ベルトとによって画定される定着ニップにおいて、基材へ画像を定着するための装置、システムおよび方法を提供する。
【解決手段】デュアルベルト定着器300は、定着ニップ307において第1の圧力部材301等の一表面に面する一部分を有する定着器ベルト303を有する。加圧ベルト309は、定着ニップ307において定着器ベルト303の別の部分に面する一部分を有する。デュアルベルト定着器300は、定着ニップ307において加圧ベルト309の別の部分がバッキングエレメント313の一表面に面するように加圧ベルト309を拘束すべく構成されるエレメント305のグループを有する。
【選択図】図3
【解決手段】デュアルベルト定着器300は、定着ニップ307において第1の圧力部材301等の一表面に面する一部分を有する定着器ベルト303を有する。加圧ベルト309は、定着ニップ307において定着器ベルト303の別の部分に面する一部分を有する。デュアルベルト定着器300は、定着ニップ307において加圧ベルト309の別の部分がバッキングエレメント313の一表面に面するように加圧ベルト309を拘束すべく構成されるエレメント305のグループを有する。
【選択図】図3
Description
本明細書は、印刷において有用である、デュアルベルト定着器を包含するベルトロール定着の装置、方法およびシステムに関する。具体的には、本明細書は、定着ニップにおいて効果的なニップ圧プロファイルを保持するベルトロール定着器に関する。
従来のベルトロール定着器は、定着器ベルトを引き込む内部加圧ロール(「IPR」)と、外部加圧ロール(「EPR」)とを含む。定着ニップは、従来、EPRとIPRとの間の加圧された領域によって画定される。従来のベルトロール定着器は、EPRとIPRとの間の加圧された領域を超える領域に効果的な定着ニップ圧力を発生すべく定着ベルトの内側に荷重するために使用される剥離シューを有する場合が多い。
従来のベルトロール定着器は、硬質のIPRおよび軟質のEPRを利用して、転写ステーションからトナーを受容したばかりの基材へ画像を定着するための定着ニップを形成する。関連技術によるベルトロール定着器アーキテクチャの一例を示す図1を参照されたい。従来のIPRおよびEPRアーキテクチャを利用するベルトロール定着器は、頻繁かつコストのかかる保全要件、ならびに光沢関連の画像品質(「IQ」)欠陥、剥離性能およびプロセス許容性の実証不可等の、但しこれらに限定されない画像関連の欠陥に直面する場合が多い。
本明細書では、様々な例示的実施形態が従来のベルトロール定着器の保全関連タスクに関連づけられるコスト、頻度および困難さを低減し、かつ画像品質性能を向上させる、装置、方法およびシステムを開示する。
一実施形態によれば、デュアルベルト定着器は、第1の圧力部材を包含するように構成されてもよい。デュアルベルト定着器は、さらに、定着ニップを画定する領域において第1の圧力部材の一表面に面する一部分を有する定着器ベルトを含んでもよい。デュアルベルト定着器は、さらに、定着ニップにおいて定着器ベルトの別の部分に面する一部分を有する加圧ベルトを含んでもよい。デュアルベルト定着器は、さらに、定着ニップにおいて加圧ベルトの別の部分がバッキングエレメントの一表面に面するように加圧ベルトを拘束すべく構成されるエレメントグループを含んでもよい。
別の実施形態によれば、基材へ画像を定着するための方法は、装置内に定着ニップを画定することを含んでもよく、前記装置は、第1の圧力部材と、定着ニップにおいて第1の圧力部材の一表面に面する一部分を有する定着器ベルトと、定着ニップにおいて定着器ベルトの別の部分に面する一部分を有する加圧ベルトと、定着ニップにおいて加圧ベルトの別の部分がバッキングエレメントの一表面に面するように加圧ベルトを拘束すべく構成されるエレメントグループとを含んでもよい。本方法は、さらに、少なくとも部分的に、定着器ベルト、加圧ベルトおよび基材を第1の圧力部材とバッキングエレメントとの間で移動させることを含んでもよい。本方法は、さらに、定着ニップにおいて基材へ画像を定着することを含んでもよい。
別の実施形態によれば、画定された定着ニップにおいて基材へ画像を定着するように構成されるシステムは、第1の圧力部材を含んでもよい。システムは、さらに、定着ニップにおいて第1の圧力部材の一表面に面する一部分を有する定着器ベルトを含んでもよい。システムは、さらに、定着ニップにおいて定着器ベルトの別の部分に面する一部分を有する加圧ベルトを含んでもよい。システムは、さらに、定着ニップにおいて加圧ベルトの別の部分がバッキングエレメントの一表面に面するように加圧ベルトを拘束すべく構成されるエレメントグループを含んでもよい。システムにおいて、定着器ベルト、加圧ベルトおよび基材は、第1の圧力部材とバッキングエレメントとの間で移動させられてもよい。
図面を参照して、開示する装置、方法およびシステムの理解を図る。諸図面を通じて、類似の参照数字は類似の、または同一のエレメントを示すために用いられる。これらの図面は、例示的な装置、方法およびシステムの実施形態に関連する様々な実施形態を描いている。
実施形態の装置およびシステムは、デュアルベルト定着器を用いて基材へマーキング材料を定着することにより、媒体上へ画像を印刷するためのシステムを含んでもよい。
図1は、関連技術による例示的なベルトロール定着器100を示す側面線図である。従来のベルトロール定着器は、定着器ベルト103を引き込む硬質のIPR101と、軟質のEPR105とを利用する。IPR101、定着器ベルト103およびEPR105は、転写ステーションからトナーを受容したばかりの基材へ画像を定着するための定着ニップ107を形成する。
基材は、トナー等のマーキング材料がその上に溶着され得る任意形式の媒体であってもよい。基材は、ベルトロール定着器100により定着ニップ107を介してプロセス方向へニップ入口からニップ出口へ供給されてもよい。ベルトロール定着器100は次に、マーキング材料を基材へ定着するために、定着ニップ107において例えば圧力および熱を印加するように構成されてもよい。
定着器ベルト103は、ベルトロール定着器100の1つ以上のコンポーネントによって引き込まれてもよい。例えば、定着器ベルト103は、第1の側面と第2の側面とを有してもよい。第1の側面は、例えば、IPR101に接触する内側であってもよく、かつ定着器ベルト103を引き込み得るベルトロール定着器100の他の部材にも接触してもよい。第2の側面は、定着ニップ107を通過する基材に接触してもよい。
図1に示されているもの等の従来のIPRおよびEPRアーキテクチャを利用するベルトロール定着器は、頻繁な保全要件、ならびに光沢関連のIQ欠陥、剥離性能およびプロセス許容性の実証不可等の、但しこれらに限定されない画像関連の欠陥に直面する場合が多い。これらの問題は、IPRおよび/またはEPRの弾性膨出、温度変化、シューロケーションおよびニップの内側対外側動力学等の変量によって生じる定着ニップジオメトリの可変性に起因する場合がある。
画像関連の上述の欠陥を除去する手助けをするために、図1に示されている関連技術によるベルトロール定着器100は、剥離シュー109を用いて定着器ベルト103から基材を剥離することに役立てている。また、ベルトロール定着器100は、定着器ベルト103から基材を剥離することに役立てるためにエアナイフ111も用いる。用紙は、定着ニップ107を通過した後に定着器ベルト103にくっつく傾向がある。剥離シュー109は、用紙が定着器ベルト103から剥がれるように、小さい(<5mm)剥離半径を提供する。しかしながら、定着器ベルト103は剥離シュー109の外側を包み込むことから、関連技術によるこのベルトロール定着器100の設計は、結果的に定着ニップ107に3つの異なるゾーンを持たせることになる。これらの異なる3つのゾーンにより、結果的に定着ニップ107を通じるニップ圧力は変動し、かつ剥離性能に一貫性がなくなり、これにより、上述の画像関連欠陥が生じる。
図2は、先に論じたように、定着ニップ107のジオメトリを示す線図である。定着ニップ107は、デュアルロールアーキテクチャおよび剥離シュー109の存在に起因して生じる3つのゾーンに分割される。第1に、主たる、高圧の定着ニップ(N1)は、IPR101とEPR105との衝突によって発生される領域により画定される。第2に、低圧の接触ニップ(N2)は、定着器ベルト103がEPR105とは接触するがIPR101とは接触しない領域によって画定される。第3に、自由スパン(N3)は、定着器ベルト103がIPR101またはEPR105の何れとも接触しないN2と剥離シュー109との間の領域によって画定される。
この3ニップジオメトリにより、結果的に定着ニップ107を通じるニップ圧力は変動し、かつ剥離性能に一貫性がなくなり、これにより、上述の画像関連欠陥が生じる。例えば、支持されていない自由スパンN3は、画像光沢欠陥の原因のうちの1つである場合がある。基材の前縁がN2を介して進むにつれて、ベルトのテンションしか下向きの力を生み出さないことから(N2における圧力は、例えば、10psi未満であることがある)、例えば重いシート等の基材は、EPR105の形状に沿わない場合が多い。この例では、N2における下向きの力は、定着器ベルト103がもはやIPR101に接触していないことから、ベルトのテンションでしか生み出されない。したがって、基材のビーム強度に起因して、基材は定着器ベルト103から分離し、次いで、基材のビーム長さが増すにつれて後に再び接触する場合がある。この分離および再接触は、「つらら」と呼ばれる光沢欠陥を引き起こす。
したがって、例えば、画像の密度およびロケーションに依存して、基材は、自由スパンN3を介して進むにつれて定着器ベルト103またはEPR105にくっつく可能性がある。基材は、自由スパンN3において定着器ベルト103から分離しかつ再接触する場合があり、「リタック」として知られる画像品質欠陥の原因となる。
上述の画像関連欠陥に加えて、剥離シュー109、ならびにEPR105の存在は、保全のコストおよび頻度を高める。例えば、剥離シュー109の存在は、定着器ベルト103に生じ得る摩耗の量を増やす。また、剥離シュー109は経時的にも摩耗し、交換を必要とする場合がある。この摩耗により、画像品質に一貫性がなくなるだけでなく、定着器ベルト103にさらなる摩耗が生じる場合がある。さらに、EPR105は、摩滅すれば交換を要し、または修理を必要とする場合がある。
したがって、ニップジオメトリの制御によってN2およびN3領域を効果的にゼロ駆動しながら、剥離シュー109を必要とすることなく高信頼的な剥離性能を提供する定着器システムが必要とされている。
図3は、画像品質および剥離性能に影響を与えるようにニップジオメトリを制御するデュアルベルト定着器300を示す線図である。デュアルベルト定着器300は、定着器ベルト303を引き込むIPR301等の第1の圧力部材を含む。IPR301は、本例では、その長手軸を中心として回転可能なドラムまたはロールであってもよい。デュアルベルト定着器300は、さらに、先に図1において論じた従来のベルトロール定着器100のEPR105に代わって外部加圧ベルト309を引き込むエレメント305のグループを含む。外部加圧ベルト309は、任意のエラストマー材料、ゴム、ポリマーおよび/または金属を含んでもよい。外部加圧ベルト309は、さらに、例えばシリコーン等の摩擦低減材料で被覆されてもよい。デュアルベルト定着器300は、基材が定着ニップ307を通過した後に、定着器ベルト303から基材を剥離することに役立てるためにエアナイフ311を有してもよい。
剥離シューの排除は、複合的なニップジオメトリをゼロ駆動することによって画像品質欠陥を低減する。さらに、従来の剥離シューは定着器ベルトに過剰な摩耗を引き起こす場合があることから、ベルトロール定着器におけるベルト寿命は延長される場合がある。このように、定着器ベルトはさほど頻繁に交換する必要がないと思われることから、従来のベルトロール定着器から剥離シューを排除すれば、このようなシステムの修繕コストは下がる場合がある。さらに、ローラである従来の外部圧力部材に代わるベルトを交換することは、遙かに安価な行為であることから、デュアルベルト定着器には、本明細書で論じているように、修繕コストを減らすという付加的な利点がある。また、IQ欠陥は、従来の外部加圧ローラに起こり得る熱問題および/または暖機過渡の結果として生じる場合がある。このようなローラに代わるベルトは、例えば、温度変化に起因する膨張および収縮によって生じる可変性等の熱問題および/または暖機過渡にさほど遭遇しない場合がある。
エレメント305のグループは、外部加圧ベルト309と共に、IPR301と外部加圧ベルト309とが互いに接触する領域内に定着ニップ307を画定する。エレメント305のグループは、ドラム、ロール、シム、シュー、または外部加圧ベルト309を方向づけ、支持し、または拘束するために使用され得る他の任意のエレメントを含んでもよい。例えば、エレメント305のグループは、定着ニップ307においてIPR301に近接するバッキングエレメント313を含んでもよい。バッキングエレメント313は、定着ニップ307に渡って圧力をIPR301の方向へ均一に印加するように構成されてもよい。
例示的一実施形態によれば、バッキングエレメント313は、ニップジオメトリを制御するために、かつ定着器ベルト303および外部加圧ベルト309、ならびに定着ニップ307を通過させられる任意の基材を受け入れるために移動可能であってもよい。したがって、定着器ベルト303、加圧ベルト309および基材を受け入れ、一方では定着ニップ307内で予め決められた圧力を印加するために、バッキングエレメントの圧力部材315は、バッキングエレメント313に定着ニップ307内でIPR301へ向かって圧力を印加させてもよい。
バッキングエレメントの圧力部材315は、定着ニップ307をどのようなタイプの基材が通過しているかに関わらず、例えば、定着ニップ307においてバッキングエレメント313に圧力を印加させるばね作動システム、定着ニップ307においてバッキングエレメント313に圧力を印加させる空気圧デバイス、または定着ニップ307においてバッキングエレメント313が予め決められた圧力を印加できるようにする他の任意の定着器のうちの何れであってもよい。
したがって、バッキングエレメント313のポジションの変化は、さらに、定着器ベルト303および外部加圧ベルト309の異なるベルトサイズが受け入れられることを見込んでもよい。例えば、デュアルベルト定着器300では、異なる印刷ジョブ要件、プリンタ速度等の変化する性能要件に合わせて、またはより重い、またはより軽い基材を受け入れるだけでなく、例えばIPR301および/またはバッキングエレメント313等のデュアルベルト定着器300のコンポーネントの熱膨張を見込むために、より厚い、またはより薄いベルトが使用されてもよい。ベルトだけでなくベルト上の任意のコーティングの厚さを減らすことは、画像品質および一貫性の向上等、デュアルベルト定着器300の性能に影響を与える場合がある。例えば、より薄いコーティングは、定着ニップ307における圧力の結果として任意のベルトに発生する可能性もある起こり得る変形の量、または任意のベルトが定着ニップ307において遭遇する可能性もある任意の熱膨張を効果的に低減する。
バッキングエレメント313が可動性であることに加えて、またはその代替として、IPR301は、デュアルベルト定着器300の他のコンポーネントと共に、定着ニップ307において予め決められた圧力を印加するために先に論じた同じ方法で定着器ベルト303、外部加圧ベルト309および基材を受け入れるべく調整可能であってもよい。
様々な実施形態によれば、IPR301は金属から、または変形しやすい場合がある任意のエラストマーまたはゴムコアから製造されてもよい。また、バッキングエレメント313も金属から、または変形しやすいエラストマーまたはゴムから製造されてもよい。具体的な印刷ジョブ要件、または印刷ジョブを所望される品質レベルで生産するために調整される必要があり得る任意の変数に依存して、バッキングエレメント313は、定着ニップ307における予め決められた圧力下で変形しない場合もあれば、同じ圧力下で少なくともIPR301ほどではない程度まで変形する場合もある。
様々な実施形態によれば、バッキングエレメント313およびIPR301は、定着器ベルト303および外部加圧ベルト309が定着ニップ307においてIPR301とバッキングエレメント313との間で圧搾され得るように、固定されたポジションにあってもよい。この実施形態において、定着ニップ307で発生する予め決められた圧力は、IPR301とバッキングエレメント313との間の定着器ベルト303および外部加圧ベルト309を嵌め込むに足るだけの大きさの空間に、定着器ベルト303および外部加圧ベルト309が存在することによって引き起こされる。定着器ベルト303と外部加圧ベルト309との間に基材を受け入れるために、定着器ベルト303および/または外部加圧ベルト309は変形する場合があり、これによって基材に圧力が印加される。
様々な実施形態によれば、バッキングエレメント313は、IPR301の一表面と結合するように構成される表面形状を有してもよい。例えば、バッキングエレメント313は、IPR301の外面319を受け入れるために、少なくとも定着ニップ307領域に凹面317を有してもよい。IPR301はロールであることから、IPR301の外面319は凸状である。IPR301の凸状外面319の半径は、バッキングエレメント313の凹面317と結合するように構成されるサイズであってもよい。これらの表面は結合するように構成されることから、バッキングエレメント313の凹面317の内半径は、適宜、IPR301の凸面319の外半径より大きくてもよい。
或いは、例えば定着ニップ307においてカスタマイズ可能な予め決められる圧力をもたらす異なる定着ニップ307ジオメトリを受け入れるために、凹面317および凸面319の半径は等しくてもよく、または、任意のポイントで、または定着ニップ307全体に渡って凸面319が凹面317より大きくてもよい。これは、例えば、基材の外縁および/または内縁と、基材の中心領域とで剥離半径が異なることが望ましいと思われる場合に有用であることがある。
図4は、一実施形態による、基材へ画像を定着するためのプロセスを示すフローチャートである。一実施形態において、デュアルベルト定着器300は、プロセス400を、例えば図5に示されているようにプロセッサおよびメモリを含むチップセット内に実装される制御モジュールによって実行する。ステップ401において、デュアルベルト定着器300は、デュアルベルト定着器300内に定着ニップ307を画定する。デュアルベルト定着器300は、例えば、IPR301等の第1の圧力部材と、IPR301によって引き込まれる定着器ベルト303とを有してもよい。デュアルベルト定着器300では、定着器ベルト303の一部分が、定着ニップ307においてIPR301の一表面に面する。デュアルベルト定着器300は、さらに、例えば外部加圧ベルト309であってもよい外部圧力部材を有してもよく、これは、定着ニップ307においてIPR301の表面に面する定着器ベルト303の部分以外の定着器ベルト303の一部分に面する一部分を有する。
外部圧力部材が外部加圧ベルト309である事例では、デュアルベルト定着器300は、さらに、定着ニップ307において加圧ベルト309の別の部分がバッキングエレメント313の一表面に面するように加圧ベルト309を拘束すべく構成されるエレメント305のグループを有してもよい。加圧ベルト309は、バッキングエレメント313とIPR301との間を移動可能であるように、エレメント305のグループによって引き込まれてもよい。
したがって、プロセスはステップ403へ続き、ここでデュアルベルト定着器300は、少なくとも部分的に、定着器ベルト303および加圧ベルト309をIPR301とバッキングエレメント313との間で移動させる。定着器ベルト303および加圧ベルト309を動かすことにより、基材は、定着ニップ307を介してプロセス方向へニップ入口からニップ出口へと進行させられる。
次に、ステップ405において、デュアルベルト定着器300は場合により、少なくとも部分的に、バッキングエレメント313に、定着ニップ307においてバッキングエレメントの圧力部材315により加圧ベルト309へ予め決められた圧力をIPR301の方向へ加えさせる。予め決められた圧力は、少なくとも定着器ベルト303および加圧ベルト309がIPR301とバッキングエレメント313との間で移動可能であるような量であってもよい。バッキングエレメント313のポジションは、先に論じたように、バッキングエレメントの圧力部材315によって、定着ニップ307内に予め決められた圧力を保持しながら基材が定着器ベルト303と加圧ベルト309との間に受け入れられ得るように調整されてもよい。したがって、ステップ407では、デュアルベルト定着器300は場合により、少なくとも部分的に、バッキングエレメントの圧力部材315に、定着ニップ307内に予め決められた圧力を保持しながら基材を定着器ベルト303と加圧ベルト309との間に受け入れることができるようにさせる。次に、ステップ409において、デュアルベルト定着器300は、定着ニップ307において画像を基材へ定着する。
図5は、先に論じた一実施形態が実装され得るチップセットまたはチップ500を示す。チップセット500は、本明細書で記述しているように、ニップジオメトリを制御するようにプログラムされ、かつ、例えば1つ以上の物理パッケージ(例えば、チップ)として組み込まれるプロセッサおよびメモリコンポーネントを含む。例として、物理パッケージは、物理的強度、サイズの保存および/または電気的相互作用の制限等の1つ以上の特性を提供するために、構造アッセンブリ(例えば、ベースボード)上に1つ以上の物質、コンポーネントおよび/またはワイヤによる配列を含む。所定の実施形態において、チップセット500は、単一チップ内に実装可能であることが企図されている。さらに、所定の実施形態において、チップセットまたはチップ500は、単一の「システム・オン・チップ」として実装可能であることも企図されている。さらに、所定の実施形態では、例えば、別個のASICが使用されないこと、かつ本明細書で開示されているような全ての関連機能が1つ以上のプロセッサによって実行されることも企図されている。チップセットまたはチップ500、またはその一部は、ニップジオメトリを制御する1つ以上のステップを実行するための手段の一例を構成する。
一実施形態において、チップセットまたはチップ500は、チップセット500のコンポーネント間に情報を通すためにバス501等の通信機構を含む。プロセッサ503は、例えばメモリ505内に格納される命令およびプロセス情報を実行するために、バス501への接続性を有する。プロセッサ503は、1つ以上の処理コアを含んでもよく、各コアは独立して実行するように構成される。マルチコアプロセッサは、単一の物理パッケージ内での多重処理を有効化する。マルチコアプロセッサの例は、2個、4個、8個またはそれ以上の処理コアを含む。さらに、もしくは代替として、プロセッサ503は、命令、パイプライニングおよびマルチスレッディングの独立した実行を有効化するようにバス501を介してタンデムに構成される1つ以上のマイクロプロセッサを含んでもよい。プロセッサ503はさらに、所定の処理機能およびタスクを実行するために、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)507または1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)509等の1つ以上の特殊化されたコンポーネントを伴っていてもよい。DSP507は、典型的には、実世界信号(例えば、音)をリアルタイムでプロセッサ503とは独立して処理するように構成される。同様に、ASIC509は、より汎用的なプロセッサでは容易に実行されない特殊化された機能を実行するように構成されることが可能である。本明細書に記述されている機能の実行に役立つ他の特殊化されたコンポーネントには、1つ以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、1つ以上のコントローラまたは1つ以上の他の特殊用途コンピュータチップが含まれてもよい。
一実施形態において、チップセットまたはチップ500は、単に、1つ以上のプロセッサと、この1つ以上のプロセッサをサポートする、かつ/または前記プロセッサに関連する、かつ/または前記プロセッサのための何らかのソフトウェアおよび/またはファームウェアとを含む。
プロセッサ503および付随するコンポーネントは、バス501を介するメモリ505への接続性を有する。メモリ505は、実行されるとニップジオメトリを制御するために本明細書に記述されているステップを実行する実行可能命令を格納するためのダイナミックメモリ(例えば、RAM、磁気ディスク、書込み可能光ディスク、他)およびスタティックメモリ(例えば、ROM、CD−ROM、他)の双方を含む。また、メモリ505は、本明細書において論じているステップの実行に関連づけられる、または前記実行によって発生される任意のデータも格納する。
ニップジオメトリを制御するための装置、方法およびシステムを例示的な実施形態に関連して説明しているが、当業者には、多くの代替例、修正および変形例が明らかとなるであろう。したがって、本明細書に記述された装置、方法およびシステムの実施形態は例示を目的とするものであって、限定を意図するものではない。これらの例示的な実施形態の精神および範囲を逸脱することなく実行され得る変更は存在する。
これまでに開示した、および他の様々な特徴および機能またはこれらの代替例が、望ましくは他の多くの異なるシステムまたはアプリケーションへと組み合わされてもよいことを理解されたい。また、この場合、現時点で不測である、または予期されていない様々な代替例、修正、変形例または改良も引き続き当業者によって行われてもよい。
Claims (9)
- 基材へ画像を定着するための方法であって、
装置内に定着ニップを画定するステップであって、前記装置は、
第1の圧力部材と、
前記定着ニップにおいて前記第1の圧力部材の一表面に面する一部分を有する定着器ベルトと、
前記定着ニップにおいて前記定着器ベルトの別の部分に面する一部分を有する加圧ベルトと、
前記定着ニップにおいて前記加圧ベルトの別の部分がバッキングエレメントの一表面に面するように前記加圧ベルトを拘束すべく構成されるエレメントグループとを備えるステップと、
少なくとも部分的に、前記定着器ベルト、前記加圧ベルトおよび基材を前記第1の圧力部材と前記バッキングエレメントとの間で移動させるステップと、
前記定着ニップにおいて前記基材へ画像を定着するステップとを含む方法。 - 少なくとも部分的に、前記バッキングエレメントに、前記定着ニップにおいてバッキングエレメントの圧力部材により前記加圧ベルトへ予め決められた圧力を前記第1の圧力部材の方向へ加えさせることをさらに含み、前記圧力は、少なくとも前記定着器ベルトおよび前記加圧ベルトが前記第1の圧力部材と前記バッキングエレメントとの間で移動可能であるような量である、請求項1に記載の方法。
- 少なくとも部分的に、前記バッキングエレメントの圧力部材に、前記予め決められた圧力を保持しながら前記基材を前記定着器ベルトと前記加圧ベルトとの間に受け入れることができるようにさせることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
- 前記バッキングエレメントの圧力部材はばね作動式である、請求項3に記載の方法。
- 前記バッキングエレメントの圧力部材は空気圧式である、請求項3に記載の方法。
- 前記予め決められた圧力は、ある領域内に存在する、請求項3に記載の方法。
- 前記定着ニップにおける前記第1の圧力部材の前記表面は凸状であり、
前記定着ニップにおける前記バッキングエレメントの前記表面は凹状であり、かつ、
前記第1の圧力部材の前記表面は、前記定着ニップにおいて、前記定着器ベルトと前記加圧ベルトとの間に前記基材を受け入れる間に少なくとも前記定着器ベルトおよび前記加圧ベルトが前記第1の圧力部材と前記バッキングエレメントとの間を移動できるようにする程度まで前記バッキングエレメントの前記表面と結合するように構成される、請求項1に記載の方法。 - 前記凸面は、外半径を有する外弧によって形成され、
前記凹面は、内半径を有する内弧によって形成され、かつ、
前記内半径は、前記定着ニップに渡って予め決められた圧力が保持されるように前記外半径より大きい、請求項7に記載の方法。 - 前記バッキングエレメントは、予め決められた圧力下で、前記第1の圧力部材が変形するほどには変形しないように構成される、請求項1に記載の方法。
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