JP2013257088A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】封入すべき冷媒と、同一圧力下における凝集温度又は蒸発温度がほぼ同一の冷媒が誤封入された場合でも、冷媒の種類を正しく判別できる信頼性の高い冷凍装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置1は、圧縮機31、圧縮機の吐出側の熱交換器、及び圧縮機の吸込側の熱交換器を含む冷媒回路と、圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度センサ52と、圧縮機の吸込み温度を検出する吸込温度センサ51と、圧力検出部又は熱交換器温度検出部23,53と、吐出温度演算部41dと、冷媒判定部41eとを備える。圧力検出部は、圧縮機の吐出圧力及び吸込圧力を検出する。熱交換器温度検出部は、吐出側の熱交換器の凝縮温度及び吸込側の熱交換器の蒸発温度を検出する。吐出温度演算部は、吸込温度と、吐出圧力及び吸込圧力、又は、凝縮温度及び蒸発温度とを用いて、理論吐出温度を演算する。冷媒判定部は、吐出温度と理論吐出温度とを用いて冷媒の種類を判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来、冷凍装置には、様々な冷媒が使用されている。また、様々な新冷媒も提案されており、冷凍装置に使用される冷媒はますます多様化しつつある。このため、冷凍装置の設置時やメンテナンス時等に、作業者が、封入すべき冷媒と異なる冷媒を冷凍装置に誤封入する事態が発生しやすくなっている。冷凍装置に冷媒を誤封入して運転した場合には、冷凍装置の性能が確保されないばかりではなく、事故や、冷凍装置の故障等の原因となる可能性もある。
これに対し、冷凍装置には、冷媒の種類を判別する機能を有するものがある。例えば、参考文献1(特開2006−275438号公報)には、試運転時に、冷凍装置が安定する状態になるまで所定時間運転し、その状態において、圧縮機の吐出圧(吸入圧)から算出される冷媒の飽和温度と、凝縮温度(蒸発温度)との差を用いて、冷媒の種類の判別が行われる事例が開示されている。
しかし、本願発明者は、冷媒によっては、ある圧力における凝縮温度(蒸発温度)が、他の冷媒の、その圧力における凝縮温度(蒸発温度)とほとんど差がない場合があり、このような場合には、参考文献1の構成では冷媒の種類の判別が困難となる可能性があることを見い出した。
本発明の課題は、封入すべき冷媒と同一圧力下における凝集温度又は蒸発温度がほぼ同一の冷媒が誤封入された場合であっても、冷媒の種類を正しく判別できる信頼性の高い冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、冷媒回路と、吐出温度検出部と、吸込温度検出部と、圧力検出部又は熱交換器温度検出部と、理論吐出温度演算部と、冷媒判定部と、を備える。冷媒回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機の吐出側に繋がる吐出側熱交換器と、圧縮機の吸込側に繋がる吸込側熱交換器と、を含む。吐出温度検出部は、圧縮機から吐出される冷媒の吐出温度を検出する。吸込温度検出部は、圧縮機に供給される冷媒の吸込温度を検出する。圧力検出部は、圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力及び圧縮機に吸引される冷媒の吸込圧力を検出する。熱交換器温度検出部は、吐出側熱交換器の凝縮温度及び吸込側熱交換器の蒸発温度を検出する。理論吐出温度演算部は、吸込温度と、吐出圧力及び吸込圧力、又は、凝縮温度及び蒸発温度と、を用いて、理論吐出温度を演算する。冷媒判定部は、吐出温度と理論吐出温度とを用いて、冷媒の種類を判定する。
ここでは、本来使用されるべき冷媒と同一圧力下における凝縮温度や蒸発温度がほぼ同一の冷媒が誤封入された場合にも、吐出温度と理論吐出温度とを用いて、正しく冷媒の種類を判定することが可能である。その結果、冷媒の誤封入によるトラブルの少ない、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
更に、熱交換器温度検出部を使用する場合には、圧力センサ等の圧力検出器を冷凍装置に設ける必要が無く、冷凍装置の製造コストを抑制できる。その結果、コストは抑制しながら、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、冷媒に関する情報が記憶される冷媒情報記憶部を更に備える。理論吐出温度演算部は、冷媒情報記憶部の情報を更に用いて、理論吐出温度を演算する。
ここでは、冷媒に関する情報のデータベースを有し、その情報を用いて理論吐出温度が計算されるので、容易にかつ正確に理論吐出温度が演算される。そして、このようにして求められた理論吐出温度を用いて冷媒の種類が判定されるので、容易かつ正確に、冷媒の種類の判定が可能で、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第1又は第2観点に係る冷凍装置であって、圧縮機の運転パラメータを変更する運転条件変更部を更に備える。圧縮機は、複数の冷媒に対して運転可能である。運転条件変更部は、冷媒判定部が判定した冷媒の種類に応じて運転パラメータを変更する。
ここでは、判定された冷媒の種類に応じて、適切な運転パラメータに変更して運転することが可能なので、冷媒が誤封入された場合であっても、冷媒を入れ替えることなく冷凍装置を利用できる。そのため、冷凍装置を冷媒入れ替えのために停止する必要が無いので、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第3観点に係る冷凍装置であって、吐出温度検出部で検出された吐出温度が第1温度を超える場合に、圧縮機の保護制御を行う保護制御部を更に備える。運転パラメータには、第1温度の値を含む。
ここでは、冷媒の誤封入があった場合にも、冷媒の種類に応じて圧縮機の保護制御が適切に行われる。保護制御とは、圧縮機が過熱することで、故障等が発生することから圧縮機を保護するための制御である。つまり、冷媒の誤封入があった場合でも、圧縮機が過熱により故障することがなく、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、圧縮機の運転を禁止する運転禁止部を更に備える。運転禁止部は、冷媒判定部により判定された種類の冷媒が、圧縮機で運転可能ではない場合に、圧縮機の運転を停止させる。
ここでは、圧縮機が、判定された冷媒の種類に対応できない場合には、圧縮機の運転が禁止される。そのため、対応できない冷媒を使用した運転が継続され、圧縮機の故障が発生することがない。その結果、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、本来使用されるべき冷媒と同一圧力下における凝縮温度や蒸発温度がほぼ同一の冷媒が誤封入された場合にも、吐出温度と理論吐出温度とを用いて、正しく冷媒の種類を判定することが可能である。その結果、冷媒の誤封入によるトラブルの少ない、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、容易かつ正確に、冷媒の種類の判定が可能で、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、冷媒を誤封入した場合であっても、冷媒を入れ替えることなく冷凍装置を利用でき、冷凍装置を停止する必要が無い。
本発明の第4及び第5観点に係る冷凍装置では、冷媒の誤封入があった場合でも、圧縮機が故障しにくく、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 図1の空気調和装置のブロック図である。 図1の空気調和装置の、冷媒判定関連処理のフローチャートである。 図3のフローチャートの中の、ステップS105の(冷媒判定部による処理の)内容を詳細に説明するフローチャートである。 図1の空気調和装置の、圧縮機の保護制御に関する処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 図6の空気調和装置のブロック図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。なお、下記の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体構成
本発明にかかる冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置1は、冷房運転と暖房運転とを切り替えて運転可能な空気調和装置1である。
空気調和装置1は、図1に示すように、主に、室内ユニット20と、室外ユニット30と、制御ユニット40と、を有する。なお、図1では、室内ユニット20は1台であるが、複数台であっても構わない。
空気調和装置1は、冷媒が充填された冷媒回路10を有する。冷媒回路10は、室内ユニット20に収容される室内側回路10aと、室外ユニット30に収容される室外側回路10bとを有する。室内側回路10aと室外側回路10bとは、液冷媒連絡配管71とガス冷媒連絡配管72とによって接続される。
空気調和装置1は、R410A及びR32の2種類を冷媒として使用可能である。空気調和装置1では、後述するように、冷媒の種類に応じて、制御ユニット40の運転条件設定部41aにより空気調和装置1の運転条件が変更され、使用する冷媒にあわせた適切な運転が実行される。
(2)詳細構成
(2−1)室内ユニット
室内ユニット20は、空気調和の対象である室内に設置される。室内ユニット20は、室内熱交換器21と、室内ファン22と、室内熱交温度センサ23と、を有する。
室内熱交換器21は、伝熱管と多数の伝熱フィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する。室内熱交換器21の液側は液冷媒連絡配管71に接続され、室内熱交換器21のガス側はガス冷媒連絡配管72に接続される。
室内ファン22は、図示しないファンモータにより回転され、室内空気を取り込んで室内熱交換器21に送風し、室内熱交換器21と室内空気との熱交換を促進する。
室内熱交温度センサ23は、室内熱交換器21の伝熱管の中間に設けられている。室内熱交温度センサ23は、室内熱交換器21を流れる二相状態(気液混合状態)の冷媒の温度を検出するサーミスタであり、熱交換器温度検出部の一例である。室内熱交温度センサ23で検出された温度に対応する信号は、後述する制御ユニット40の検出信号受付部41bに送信される。
(2−2)室外ユニット
室外ユニット30は、主に、圧縮機31,四路切換弁33、室外熱交換器34、室外膨張弁36、室外ファン35、吸込温度センサ51、吐出温度センサ52、及び室外熱交温度センサ53を有する。圧縮機31、四路切換弁33、室外熱交換器34、及び、室外膨張弁36は、冷媒配管により接続される。
(2−2−1)冷媒配管による構成機器の接続
室外ユニット30の構成機器の冷媒配管による接続について説明する。
圧縮機31の吸入口と四路切換弁33とは、吸込管81によって接続される。圧縮機31の吐出口と四路切換弁33とは、吐出管82によって接続される。四路切換弁33と室外熱交換器34のガス側とは、第1ガス冷媒管83によって接続される。室外熱交換器34と液冷媒連絡配管71とは、液冷媒管84によって接続される。液冷媒管84には、室外膨張弁36が設けられる。四路切換弁33とガス冷媒連絡配管72とは、第2ガス冷媒管85によって接続される。
なお、吸込管81には、圧縮機31に供給される冷媒の温度を把握するため、吸込温度センサ51が設けられる。吐出管82には、圧縮機31から吐出される冷媒の温度を把握するため、吐出温度センサ52が設けられる。
(2−2−2)圧縮機
圧縮機31は、モータにより圧縮機構を駆動し、ガス冷媒を圧縮する圧縮機である。圧縮機31は、運転周波数fを変更可能なインバータ式の圧縮機である。圧縮機31は、吸込管81からガス冷媒を吸入し、圧縮機構により圧縮された高温、高圧のガス冷媒を吐出管82に吐出する。圧縮機31は、ロータリ圧縮機であるが、これに限定されるものではなく、例えばスクロール圧縮機であってもよい。
(2−2−3)四路切換弁
四路切換弁33は、空気調和装置1の冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れ方向を切り換える。冷房運転時には吐出管82と第1ガス冷媒管83とを接続するとともに吸込管81と第2ガス冷媒管85とを接続する。一方、暖房運転時には吐出管82と第2ガス冷媒管85とを接続するとともに吸込管81と第1ガス冷媒管83とを接続する。
(2−2−4)室外熱交換器
室外熱交換器34は、伝熱管と多数の伝熱フィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室外熱交換器34は、室外空気との熱交換によって、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。
(2−2−5)室外ファン
室外ファン35は、図示しないファンモータにより回転され室外ユニット30内に室外空気を取り込む。取り込まれた室外空気は、室外熱交換器34を通過し、最終的に室外ユニット30外へ排出される。室外ファン35は、室外熱交換器34と室外空気との熱交換を促進する。
(2−2−6)室外膨張弁
室外膨張弁36は、膨張機構であり、冷媒回路10の室外側回路10b内を流れる冷媒の圧力や流量の調節を行うために設けられた開度可変の電動膨張弁である。
(2−2−7)吸込温度センサ
吸込温度センサ51は、圧縮機31に供給される冷媒の温度を検出するためのサーミスタであり、吸込温度検出部の一例である。吸込温度センサ51は、吸込管81の、圧縮機31の吸込口付近に設けられる。吸込温度センサ51で検出された温度に対応する信号は、後述する制御ユニット40の検出信号受付部41bに送信される。
(2−2−8)吐出温度センサ
吐出温度センサ52は、圧縮機31から吐出される冷媒の温度を検出するためのサーミスタであり、温度検出部の一例である。吐出温度センサ52は、吐出管82の、圧縮機31の吐出口付近に設けられる。吐出温度センサ52で検出された温度に対応する信号は、後述する制御ユニット40の検出信号受付部41bに送信される。
(2−2−9)室外熱交温度センサ
室外熱交温度センサ53は、室外熱交換器34の伝熱管の中間に設けられている。室外熱交温度センサ53は、室外熱交換器34を流れる二相状態(気液混合状態)の冷媒の温度を検出するサーミスタであり、熱交換器温度検出部の一例である。室外熱交温度センサ53で検出された温度に対応する信号は、後述する制御ユニット40の検出信号受付部41bに送信される。
(2−3)制御ユニット
制御ユニット40は、室内ユニット20及び室外ユニット30を制御する。図2に、制御ユニット40を含む空気調和装置1のブロック図を示す。
制御ユニット40は、マイクロコンピュータ等からなる制御部41と、RAMやROM等のメモリから成る記憶部42と、入力部43と、を有する。
制御部41は、室内ユニット20の操作を行うための図示しないリモコンとの間で制御信号のやり取りを行い、主として、室内ユニット20の空調負荷(例えば、設定温度と室内温度との温度差)に応じて、室内ユニット20及び室外ユニット30の各種機器を制御する。また、制御部41は、記憶部42に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、運転条件設定部41a、検出信号受付部41b、圧縮機制御部41c、吐出温度演算部41d、冷媒判定部41e、保護制御部41f、運転禁止部41g、及び時間管理部41hとして機能する。
記憶部42には、制御部41で実行されるためのプログラムや各種情報が記憶される。記憶部42は、特に、判定温度記憶領域42a、冷媒情報記憶領域42b、使用冷媒記憶領域42c、及びパラメータ記憶領域42dを有する。
(2−3−1)制御部
(2−3−1−1)運転条件設定部
運転条件設定部41aは、後述する使用冷媒記憶領域42cに記憶された冷媒の種類に対応する(その冷媒の特性に対応する)圧縮機31の運転パラメータを、パラメータ記憶領域42dから呼び出し、圧縮機31の運転条件として設定する。運転条件設定部41aは、使用される冷媒(使用冷媒記憶領域42cに記憶された冷媒)の種類に応じて運転パラメータを変更する、運転条件変更部の一例である。
運転パラメータには、例えば、後述する第1保護制御及び第2保護制御が実行されるか否かを決定する際に用いられる判定温度(低温側判定温度TL及び高温側判定温度TH)が含まれる。運転条件設定部41aは、使用冷媒記憶領域42cに記憶された冷媒に対応する判定温度をパラメータ記憶領域42dから呼び出し、呼び出された判定温度を、後述する判定温度記憶領域42aに記憶させる。
(2−3−1−2)検出信号受付部
検出信号受付部41bは、吸込温度センサ51、吐出温度センサ52、室外熱交温度センサ53、及び室内熱交温度センサ23が出力した信号を受け付ける。検出信号受付部41bは、吸込温度センサ51、吐出温度センサ52、室外熱交温度センサ53、及び室内熱交温度センサ23から受け付けた信号を、それぞれ吸込温度Ti、吐出温度To、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Teiに読み替える。
(2−3−1−3)圧縮機制御部
圧縮機制御部41cは、室内ユニット20の空調負荷や、各種制御信号、及び運転条件設定部41aによって設定された運転条件等を用いて、圧縮機31の起動及び停止と、運転周波数fとを決定し、制御する。また、圧縮機制御部41cは、圧縮機31の起動及び停止に関する信号を、時間管理部41hに対して送信する。
なお、圧縮機制御部41cは、後述する第1保護制御実行中には、後述する保護制御部41fの指令を受けて、圧縮機31の運転周波数fを所定の運転周波数fpに下げる。また、後述する第2保護制御が実行されると、圧縮機制御部41cは、後述する保護制御部41fの指令を受けて、圧縮機31の運転を停止させる。
(2−3−1−4)吐出温度演算部
吐出温度演算部41dは、吸込温度Tiと、熱交換器温度検出部(室外熱交温度センサ53及び室内熱交温度センサ23)により検出された室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Tioとを用いて、冷媒別に、理論吐出温度Tothを演算する。
具体的に、吐出温度演算部41dによる、理論吐出温度Tothの演算方法について説明する。
まず、理論吐出温度Tothと、吸込温度Ti、吸込圧力Pi、及び吐出圧力Poとの間には、数式1の関係式が成り立つことが知られている。数式1中のκは比熱比であり冷媒の固有値である。吐出温度演算部41dは、この数式1を用いて理論吐出温度Tothを演算する。
Figure 2013257088
ただし、吸込圧力Pi及び吐出圧力Poは実測されていないため、まず、吐出温度演算部41dは、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Teiを用いて、吸込圧力Pi及び吐出圧力Poを冷媒別に演算する。具体的には、以下の様な方法で、吐出温度演算部41dは、吸込圧力Pi及び吐出圧力Poを演算する。
後述する冷媒情報記憶領域42bには、冷媒別に(R32とR410Aのそれぞれについて)、冷媒の圧力と飽和温度(凝縮温度、蒸発温度)との関係に関する情報が記憶されている。吐出温度演算部41dは、冷媒別に、冷媒の圧力と飽和温度との関係に関する情報を冷媒情報記憶領域42bから呼び出し、蒸発器として機能している側の熱交換器に設けられた熱交温度センサの測定値を用いて吸込圧力Piを、凝縮器として機能している側の熱交換器に設けられた熱交温度センサの測定値を用いて吐出圧力Poを、それぞれ演算する。つまり、例えば、冷房運転時であれば、室内熱交換器21に設けられた室内熱交温度センサ23によって検出された室内熱交温度Teiを用いて吸込圧力Piが、室外熱交換器34に設けられた室内熱交温度センサ53によって検出された室内熱交温度Teoを用いて吐出圧力Poが、それぞれ演算される。
吐出温度演算部41dは、以上のようにして冷媒別に算出された吸込圧力Pi及び吐出圧力Poと、冷媒情報記憶領域42bから呼び出されたその冷媒の比熱比κと、を数式1に代入し、冷媒別に理論吐出温度Tothを演算する。
(2−3−1−5)冷媒判定部
冷媒判定部41eは、吐出温度センサ52により検出された吐出温度Toと、吐出温度演算部41dにより冷媒別に演算された理論吐出温度Tothと、を用いて冷媒の種類を判定する。冷媒の種類の判定結果は、冷媒がR32である、冷媒がR410Aである、冷媒はR32又はR410A以外のその他の冷媒である(使用可能な冷媒ではない)の3種類である。冷媒判定部41eによる、冷媒の種類の判定の処理については後述する。
冷媒判定部41eは、判定された冷媒の種類と、後述する使用冷媒記憶領域42cに記憶される冷媒の種類とが異なる場合には、使用冷媒記憶領域42cに記憶される冷媒の種類を、冷媒判定部41eにより判定された冷媒の種類に変更する。
(2−3−1−6)保護制御部
保護制御部41fは、圧縮機31の保護制御を行う。より具体的には、保護制御部41fは、吐出温度Toの数値に応じて、2種類の保護制御の実行及び解除を指示する。保護制御の内容(種類)及びその実行及び解除は、吐出温度Toと、後述する判定温度記憶領域42aから呼び出された低温側判定温度TL及び高温側判定温度THと、を比較することで決定される。
以下に場合分けして説明する。
なお、低温側判定温度TL及び高温側判定温度THの間には、低温側判定温度TL<高温側判定温度THの関係がある。
(a)吐出温度To≦低温側判定温度TLの場合
保護制御部41fは、保護制御を実行しないことを決定する。
(b)低温側判定温度TL<吐出温度To≦高温側判定温度THの場合
圧縮機31の運転周波数fを下げる第1保護制御が実行される。具体的には、保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対し、運転周波数fを所定の運転周波数fpに下げるよう指示する。なお、運転周波数fpは、最小値のような固定値であってもよいし、例えば、室内ユニット20の空調負荷等から最適と判断された運転周波数に応じて変化する変動値であってもよい。
また、保護制御部41fは、室外膨張弁36の開度を所定の開度より上げる(大きくする)ように、運転周波数fの制御と同時又は個別に指示しても良い。
(c)吐出温度To>高温側判定温度THの場合
圧縮機31の運転を停止させる、第2保護制御が実行される。具体的には、保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対し、圧縮機31を停止させるよう指示する。
(2−3−1−7)運転禁止部
運転禁止部41gは、圧縮機31の運転を禁止する。具体的には、運転禁止部41gは、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒がその他の冷媒である(使用可能な冷媒でない)場合に、圧縮機制御部41cに対し、圧縮機31の運転を禁止するよう指示する。
(2−3−1−8)時間管理部
時間管理部41hは、制御部41の実行する各種制御の時間管理を行う。時間管理には、圧縮機31の運転時間(圧縮機31の起動後、運転が継続されている時間)の把握を含む。
(2−3−2)記憶部
(2−3−2−1)判定温度記憶領域
判定温度記憶領域42aには、保護制御部41fが、保護制御を実行するか否かを決定し更に保護制御の内容を決定するために用いられる、低温側判定温度TL及び高温側判定温度THが記憶される。
低温側判定温度TL及び高温側判定温度THの値は、使用されている冷媒の種類(使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒の種類)に応じて、運転条件設定部41aにより設定(変更)される。
(2−3−2−2)冷媒情報記憶領域
冷媒情報記憶領域42bには、冷媒別に、冷媒に関する情報が予め記憶される。冷媒情報記憶領域42bに記憶される情報には、冷媒の圧力と飽和温度(凝縮温度、蒸発温度)との関係に関する情報及び冷媒の比熱比κ(定圧熱容量と定積熱容量の比)が含まれる。冷媒の圧力と飽和温度との関係に関する情報は、その冷媒について、モリエル線図から把握できる情報と同等の情報である。冷媒の圧力と飽和温度との関係に関する情報は、圧力と飽和温度との数値のデータである必要はなく、例えば、圧力と飽和温度との関係を表す数式であってもよい。
(2−3−2−3)使用冷媒記憶領域
使用冷媒記憶領域42cには、空気調和装置1で使用中の冷媒の種類が記憶される。使用冷媒記憶領域42cに記憶された冷媒の種類に応じて、圧縮機31の運転パラメータが運転条件設定部41aにより変更され、使用する冷媒にあわせた適切な運転が実行される。
使用冷媒記憶領域42cには、空気調和装置1の設置時やメンテナンス時等に、作業者が、後述する入力部43から入力した冷媒の種類(R410A又はR32)が記憶される。また、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒の種類と、冷媒判定部41eにより現在使用中であると判定された冷媒の種類とが異なる場合には、冷媒判定部41eにより、使用冷媒記憶領域42cの内容が変更される。
(2−3−2−4)パラメータ記憶領域
パラメータ記憶領域42dには、圧縮機31の各種運転パラメータが、冷媒別に、運転条件として予め記憶される。冷媒別の運転パラメータは、その冷媒を用いて圧縮機31を最適に運転するための各種パラメータである。パラメータ記憶領域42dに記憶される運転パラメータには、冷媒別の低温側判定温度TL及び高温側判定温度THが含まれる。
(2−4−3)入力部
入力部43は、作業者により各種情報や各種指令が入力されるように構成されている。入力部43から入力される情報には、使用冷媒記憶領域42cに記憶される使用冷媒の情報が含まれる。入力部43から入力される指令には、試運転の実行指令が含まれる。
(3)制御ユニットによる各種処理の流れ
以下に、制御ユニット40により実行される処理のうち、特に、冷媒判定関連処理、及び、保護制御に関する処理について説明する。
(3−1)冷媒判定関連処理
冷媒判定関連処理では、冷媒の種類を判定する処理が行われる。また、冷媒判定関連処理には、冷媒の種類の判定結果を用いた処理も含む。冷媒判定関連処理について、図3及び図4のフローチャートに基づき以下に説明する。
なお、冷媒判定関連処理は、試運転時に実行される処理である。具体的には、空気調和装置1の設置時や、メンテナンス時等に、入力部43から試運転の実行指令を入力されると、冷媒判定関連処理が開始される。
ステップS101では、入力部43に対する試運転の実行指令に応じて、試運転が開始される。試運転は、ある決まった条件で(例えば、室外膨張弁36の開度や、圧縮機31の運転周波数fを所定の条件に設定して)、冷房運転又は暖房運転が実行される。
ステップS102では、空気調和装置1が安定した運転状態になったか否かが判断される。具体的には、時間管理部41hが、空気調和装置1の試運転を開始されてから(時間管理部41hが、圧縮機制御部41cから、圧縮機31の起動に関する信号を受け付けてから)所定時間(例えば10分)が経過したか判断する。ステップS102は、所定時間が経過したと判断されるまで繰り返される。時間管理部41hが、空気調和装置1の試運転を開始してから所定時間が経過したと判断すると、ステップS103に進む。
ステップS103では、吸込温度センサ51、吐出温度センサ52、室外熱交温度センサ53、及び室内熱交温度センサ23から送信された信号を、検出信号受付部41bが受け付け、それぞれを温度情報(吸込温度Ti、吐出温度To、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Tei)に変換する。
ステップS104では、吸込温度Tiと、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Teiと、冷媒情報記憶領域42bに記憶された冷媒に関する情報と、を用いて、理論吐出温度Tothが演算される。その後、ステップS105に進む。
ステップS104では、具体的には、吐出温度演算部41dが、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Teiと、冷媒情報記憶領域42bに記憶された、圧力と飽和温度との関係に関する情報と、を用いて、冷媒別に、吐出圧力Po及び吸込圧力Piを演算する。更に、吐出温度演算部41dは、演算された吐出圧力Po及び吸込圧力Piと、吸込温度Tiと、冷媒情報記憶領域42bに記憶された冷媒の比熱比κと、を上述の数式1に代入して、冷媒別に理論吐出温度Tothを演算する。
ステップS105では、冷媒判定部41eにより冷媒の種類の判定が行われる。冷媒判定部41eによる処理について、図4を用いて詳しく説明する。
まず、ステップS121では、冷媒判定部41eは、一方の冷媒、ここではR410Aについて、実測値である吐出温度Toから、ステップS104でR410Aについて演算された理論吐出温度Tothを減算し、第1温度差ΔT1を算出する。その後ステップS122に進む。
ステップS122では、冷媒判定部41eは、ステップS121で算出された第1温度差ΔT1が0℃より大きく、基準温度差ΔTs(例えば5℃)より小さい値であるかを判断する。ステップS122で、条件を満たすと判断されればステップS123に、条件を満たさないと判断されればステップS131に進む。
ステップS123では、冷媒判定部41eは、他方の冷媒、R32について、実測値である吐出温度Toから、ステップS104でR32について演算された理論吐出温度Tothを減算し、第2温度差ΔT2を算出する。その後ステップS124に進む。
ステップS124では、冷媒判定部41eは、ステップS123で算出された第2温度差ΔT2が0℃より大きく、基準温度差ΔTsより小さい値であるかを判断する。ステップS124の条件を満たすと判断されればステップS125に、条件を満たさないと判断されればステップS140に進む。
ステップS125では、冷媒判定部41eは、第1温度差ΔT1と第2温度差ΔT2との大小比較を行う。第1温度差ΔT1が第2温度差ΔT2より小さいと判断されればステップS140に、第1温度差ΔT1が第2温度差ΔT2以上であると判断されればステップS150に進む。
ステップS122から、ステップS131に進んだ場合には、冷媒判定部41eは、R32について、実測値である吐出温度Toから、ステップS104でR32について演算された理論吐出温度Tothを減算し、第2温度差ΔT2を算出する。その後ステップS132に進む。
ステップS132では、冷媒判定部41eは、ステップS131で算出された第2温度差ΔT2が0℃より大きく、基準温度差ΔTsより小さい値であるかを判断する。ステップS132の条件を満たすと判断されればステップS150に、条件を満たさないと判断されればステップS160に進む。
ステップS140では、冷媒判定部41eは、空気調和装置1で使用されている冷媒がR410Aであると判定する。その後ステップS170に進む。
ステップS150では、冷媒判定部41eは、空気調和装置1で使用されている冷媒がR32であると判定する。その後ステップS170に進む。
ステップS160では、冷媒判定部41eは、空気調和装置1で使用されている冷媒はその他の冷媒(R32及びR410Aではない)と判定する。その後ステップS170に進む。
ステップS170では、冷媒判定部41eは、ステップS140、ステップS150又はステップS160で判定された冷媒の種類を使用冷媒記憶領域42cに記憶する。使用冷媒記憶領域42cに記憶されていた冷媒の種類と、判定された冷媒の種類とが一致していた場合には、使用冷媒記憶領域42cに記憶される内容は変更されない。その後ステップS106に進む。
図3に戻り、ステップS106について説明する。
ステップS106では、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている種類の冷媒を用いて、圧縮機31が運転可能であるか否かが判断される。つまり、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒がR410A又はR32であるか否かが判定される。冷媒がR410A又はR32であればステップS108に、冷媒がその他であれば(R410A又はR32でなければ)ステップS107に進む。
ステップS107では、運転禁止部41gは、圧縮機制御部41cに対し、圧縮機31の運転を禁止するよう指示する。その結果、圧縮機31の運転が停止される。その後、冷媒判定関連処理は終了される。
ステップS108では、運転条件設定部41aが、運転パラメータの変更が必要か否かを判断する。具体的には、現在の運転パラメータが、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒に対応しているか否かが判断される。運転パラメータが、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒に対応していない(運転パラメータの変更が必要)と判断された場合には、ステップS109に進む。運転パラメータが、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒に対応している(運転パラメータの変更が不要)と判断された場合には、冷媒判定関連処理は終了される。
ステップS109では、運転条件設定部41aは、低温側判定温度TL及び高温側判定温度THを含めた運転パラメータを、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒に対応したものに変更する。具体的には、運転条件設定部41aは、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒に対応する運転パラメータを、パラメータ記憶領域42dから呼び出し、圧縮機31の運転条件として設定する。
(3−2)保護制御に関する処理
保護制御は、圧縮機31を、過熱により故障等が発生することから保護するための制御である。保護制御は、通常運転時に圧縮機31が過熱するおそれがある場合に実行される。更に、保護制御は、試運転時に圧縮機31が過熱するおそれがある場合にも実行されてもよい。保護制御に関する処理では、判定温度記憶領域42aから低温側判定温度TL及び高温側判定温度THが呼び出され、判定温度として用いられる。
保護制御に関する処理について、図5のフローチャートに基づき説明する。
ステップS201では、保護制御部41fにより、吐出温度Toが、低温側判定温度TL以下か否かが判断される。吐出温度Toが低温側判定温度TL以下と判断される場合には、ステップS202に進み、吐出温度Toが低温側判定温度TLより大きいと判断される場合には、ステップS204に進む。
ステップS202では、保護制御部41fにより第1保護制御が実行されているか否かが判断される。第1保護制御が実行されていると判断された場合にはステップS203に進み、第1保護制御が実行されていないと判断された場合にはステップS201に戻る。
ステップS203では、保護制御部41fは第1保護制御の実行を解除する。より具体的には、保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対し第1保護制御の実行の解除を指示する。その後ステップS201に戻る。
ステップS204では、保護制御部41fにより、吐出温度Toが、判定温度記憶領域42aに記憶される高温側判定温度TH以下か否かが判断される。吐出温度Toが高温側判定温度TH以下と判断される場合には、ステップS205に進み、吐出温度Toが高温側判定温度THより大きいと判断される場合には、ステップS206に進む。
ステップS205では、保護制御部41fにより、第1保護制御が行われる。第1保護制御は、圧縮機31の運転周波数fを下げる制御である。保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対し、運転周波数fを所定の運転周波数fpに下げるよう指示する。その後ステップS201に戻る。
なお、既に第1保護制御を実行中である場合には、そのまま第1保護制御が継続される。この場合には、保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対して改めて運転周波数fを下げる指示を行わない。
ステップS206では、保護制御部41fにより、第2保護制御が実行される。第2保護制御では、圧縮機31の運転が停止される。より具体的には、保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対し、圧縮機31の停止を指示する。この結果、冷媒回路10に冷媒が流れない状態になる。その後ステップS207に進む。
ステップS207では、保護制御部41fにより、吐出温度Toが、判定温度記憶領域42aに記憶される低温側判定温度TL以下か否かが判断される。ステップS207は、吐出温度Toが低温側判定温度TL以下と判断されるまで繰り返される。吐出温度Toが低温側判定温度TL以下と判断されると、ステップS208に進む。
ステップS208では、保護制御部41fは保護制御を解除する。より具体的には、保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対し、圧縮機31の停止の解除を指示する。また、圧縮機制御部41cに対して運転周波数fを所定の運転周波数fpに下げる指示が行われていた場合には、保護制御部41fは、圧縮機制御部41cに対して、その制御を解除するよう指示する。その後ステップS201に戻る。
(4)吐出温度と理論吐出温度との温度比較例
吐出温度と理論吐出温度との温度比較例について具体的に説明する。
例えば、室内熱交換器21又は室外熱交換器34の一方の熱交換器の凝縮温度が50℃であり、他方の熱交換器の蒸発温度が7℃である場合には、R32の理論吐出温度Tothは、R410Aの理論吐出温度Tothより10℃以上高くなる。そのため、図4に示すように、第1温度差ΔT1と、第2温度差ΔT2とを算出し、比較をすることで容易に冷媒の種類を判定することができる。
なお、吐出圧力が約3MPaの場合(R410Aの飽和温度(凝縮温度)が50℃となる場合)の相当飽和温度は、R410AとR32との間で約1℃しか差が無い。また、吐出圧力が約1MPaの場合(R410Aの飽和温度(蒸発温度)が7℃となる場合)の相当飽和温度も、R410AとR32との間で約1℃しか差が無い。
つまり、R410AとR32との間では、同一圧力下における凝縮温度又は蒸発温度の温度差よりも、同一凝集温度かつ同一蒸発温度下の吐出温度Tothの温度差の方が大きくなる。
(5)特徴
(5−1)
本実施形態の空気調和装置1は、冷媒回路10と、吐出温度センサ52と、吸込温度センサ51と、熱交換器温度検出部としての室内熱交温度センサ23及び室外熱交温度センサ53と、吐出温度演算部41dと、冷媒判定部41eと、を備える。冷媒回路10は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮機31の吐出側に繋がる吐出側熱交換器(室内熱交換器21又は室外熱交換器34の一方)と、圧縮機31の吸込側に繋がる吸込側熱交換器(室内熱交換器21又は室外熱交換器34の他方)と、を含む。吐出温度センサ52は、圧縮機31から吐出される冷媒の吐出温度Toを検出する。吸込温度センサ51は、圧縮機31に供給される冷媒の吸込温度Tiを検出する。室内熱交温度センサ23及び室外熱交温度センサ53は、吐出側熱交換器の凝縮温度(室外熱交温度Teo又は室内熱交温度Teiの一方)及び吸込側熱交換器の蒸発温度(室外熱交温度Teo又は室内熱交温度Teiの他方)を検出する。吐出温度演算部41dは、吸込温度Tiと、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Teiと、を用いて、理論吐出温度Tothを演算する。冷媒判定部41eは、吐出温度Toと理論吐出温度Tothとを用いて、冷媒の種類を判定する。
ここでは、本来使用されるべき冷媒と同一圧力下における凝縮温度や蒸発温度がほぼ同一の冷媒が誤封入された場合にも、吐出温度Toと理論吐出温度Tothとを用いて、正しく冷媒の種類を判定することが可能である。その結果、冷媒の誤封入によるトラブルの少ない、信頼性の高い冷凍装置が実現される。
更に、本実施形態では、圧力センサ等の圧力検出器を冷凍装置に設ける必要が無く、冷凍装置の製造コストを抑制できる。その結果、コストは抑制しながら、信頼性の高い空気調和装置1が実現される。
(5−2)
本実施形態の空気調和装置1は、冷媒に関する情報が記憶される冷媒情報記憶領域42bを更に備える。吐出温度演算部41dは、冷媒情報記憶領域42bの情報を用いて、理論吐出温度Tothを演算する。
これにより、冷媒に関する情報を用いて、容易にかつ正確に理論吐出温度Tothが演算される。そして、このようにして求められた理論吐出温度Tothを用いて冷媒の種類が判定されるので、容易かつ正確に、冷媒の種類の判定が可能で、信頼性の高い空気調和装置1が実現される。
(5−3)
本実施形態の空気調和装置1は、圧縮機31の運転パラメータを変更する運転条件変更部としての運転条件設定部41aを更に備える。圧縮機31は、複数の冷媒に対して運転可能である。運転条件設定部41aは、冷媒判定部41eが判定した冷媒の種類に応じて運転パラメータを変更する。
ここでは、判定された冷媒の種類に応じて、運転パラメータを変更して運転することが可能なので、冷媒が誤封入された場合であっても、冷媒を入れ替えることなく空気調和装置1を利用できる。そのため、空気調和装置1を冷媒入れ替えのために停止する必要が無いので、信頼性の高い空気調和装置1が実現される。
(5−4)
本実施形態の空気調和装置1は、保護制御部41fを更に備える。保護制御部41fは、吐出温度センサ52で検出された吐出温度Toが第1温度としての低温側判定温度TL及び高温側判定温度THを超える場合に、圧縮機31の第1保護制御及び第2保護制御をそれぞれ行う。運転条件設定部41aが変更する運転パラメータには、低温側判定温度TL及び高温側判定温度THの値を含む。
ここでは、冷媒の誤封入があった場合にも、冷媒の種類に応じて圧縮機31の保護制御が適切に行われる。保護制御とは、圧縮機31が過熱することで、故障等が発生することから圧縮機31を保護するための制御である。つまり、冷媒の誤封入があった場合でも、圧縮機31が故障することがなく、信頼性の高い空気調和装置1が実現される。
(5−5)
本実施形態の空気調和装置1は、圧縮機31の運転を禁止する運転禁止部41gを更に備える。運転禁止部41gは、冷媒判定部41eにより判定された種類の冷媒が、圧縮機31で運転可能ではない場合に、圧縮機31の運転を停止させる。
ここでは、圧縮機31が、判定された冷媒の種類に対応できない場合には、圧縮機31の運転が禁止される。そのため、対応できない冷媒を使用した運転が継続され、圧縮機の故障が発生することがない。その結果、信頼性の高い空気調和装置1が実現される。
<第2実施形態>
以下、図6及び図7を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る空気調和装置301について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と一部を除き同様であるので、異なる点のみ説明する。なお、図6及び図7において、図1及び図2と同じ記号を付したものは、同じ構成であることを意味する。
(1)全体構成
空気調和装置301は、図6に示すように、主に、室内ユニット20と、室外ユニット330と、制御ユニット340と、を有する。室外ユニット330及び制御ユニット340を除いて、第1実施形態と同様であるため、以下に、室外ユニット330及び制御ユニット340についてのみ説明する。
(2)詳細構成
(2−1)室外ユニット
室外ユニット330は、図6のように、第1実施形態の空気調和装置1の構成に加え、圧力検出部として吸込圧力センサ61と吐出圧力センサ62を更に有する。その他の点は、第1実施形態と同様である。
(2−1−1)吸込圧力センサ
吸込圧力センサ61は、圧縮機31に供給される冷媒の吸込圧力を検出するための圧力センサである。吸込圧力センサ61は、吸込管81に設けられる。吸込圧力センサ61で検出された圧力に対応する信号は、後述する制御ユニット340の検出信号受付部341bに送信される。
(2−1−2)吐出圧力センサ
吐出圧力センサ62は、圧縮機31から吐出される冷媒の吐出圧力を検出するための圧力センサである。吐出圧力センサ62は、吐出管82に設けられる。吐出圧力センサ62で検出された圧力に対応する信号は、後述する制御ユニット340の検出信号受付部341bに送信される。
(2−2)制御ユニット
制御ユニット340は、制御部341を除き、第1実施形態と同様である。制御ユニット340の制御部341について、図7を用いて以下に説明する。
(2−2−1)制御部
制御部341について、第1実施形態と異なる、検出信号受付部341bと、吐出温度演算部341dについてのみ以下に説明する。
(2−2−1−1)検出信号受付部
検出信号受付部341bは、吸込温度センサ51、吐出温度センサ52、室外熱交温度センサ53、室内熱交温度センサ23、吸込圧力センサ61、及び吐出圧力センサ62が出力した信号を受け付ける。検出信号受付部341bは、吸込温度センサ51、吐出温度センサ52、室外熱交温度センサ53、室内熱交温度センサ23、吸込圧力センサ61、及び吐出圧力センサ62から受け付けた信号を、それぞれ吸込温度Ti、吐出温度To、室外熱交温度Teo、室内熱交温度Tei、吸込圧力Pi、及び吐出圧力Poに読み替える。
(2−2−1−2)吐出温度演算部
吐出温度演算部341dは、理論吐出温度Tothの演算に、第1実施形態のように室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Tioを用いる代わりに、実測された吸込圧力Pi及び吐出圧力Poを用いる。
具体的には、本実施形態では、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Tioを用いて吸込圧力Pi及び吐出圧力Poが演算され、数式1により理論吐出温度Tothが演算されるのではなく、吸込圧力Pi及び吐出圧力Poの実測値を用いて、数式1により理論吐出温度Tothが演算される。
なお、冷媒判定関連処理は、検出信号受付部341bによる測定信号の受け付けと、吐出温度演算部341dによる処理を除き同様であるため、説明は省略する。保護制御に関する処理は第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態の空気調和装置1は、冷媒回路10と、吐出温度センサ52と、吸込温度センサ51と、圧力検出部としての吐出圧力センサ62及び吸込圧力センサ61と、吐出温度演算部41dと、冷媒判定部41eと、を備える。冷媒回路10は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮機31の吐出側に繋がる吐出側熱交換器(室内熱交換器21又は室外熱交換器34の一方)と、圧縮機31の吸込側に繋がる吸込側熱交換器(室内熱交換器21又は室外熱交換器34の他方)と、を含む。吐出温度センサ52は、圧縮機31から吐出される冷媒の吐出温度Toを検出する。吸込温度センサ51は、圧縮機31に供給される冷媒の吸込温度Tiを検出する。吐出圧力センサ62及び吸込圧力センサ61は、圧縮機31から吐出される冷媒の吐出圧力Po及び圧縮機31に吸引される冷媒の吸込圧力Piを検出する。吐出温度演算部41dは、吸込温度Tiと、吐出圧力Po及び吸込圧力Piを用いて、理論吐出温度Tothを演算する。冷媒判定部41eは、吐出温度Toと理論吐出温度Tothとを用いて、冷媒の種類を判定する。
ここでは、本来使用されるべき冷媒と同一圧力下における凝縮温度や蒸発温度がほぼ同一の冷媒が誤封入された場合にも、吐出温度Toと理論吐出温度Tothとを用いて、正しく冷媒の種類を判定することが可能である。その結果、冷媒の誤封入によるトラブルの少ない、信頼性の高い空気調和装置1が実現される。
この他、第2実施形態の空気調和装置301も、第1実施形態の(5−2)から(5−5)と同様の特徴を有する。
<変形例>
以下に第1及び第2実施形態の変形例を示す。なお、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、複数の変形例を適宜組み合わされてもよい。
(1)変形例A
上記実施形態では、空気調和装置1,301は、冷媒を切り替えて(R32又はR410Aで)運転可能であるが、これに限定されるものではなく、単一の冷媒にのみ運転可能なものであってもよい。
この場合においても、冷媒の種類の判定は、冷媒の誤封入を防止する上で有用である。
なお、空気調和装置1,301が単一の冷媒にのみ使用可能である場合には、使用可能な冷媒に適切な運転パラメータが予め設定されていれば良く、冷媒に応じて運転パラメータを変化させる必要はない。冷媒判定部41eは、その冷媒についての、吐出温度Tと理論吐出温度Tothとの関係(例えば、吐出温度Tと理論吐出温度Tothとの温度差が一定範囲内の数値であるか)から、冷媒の種類が正しいか否かを判定する。
(2)変形例B
上記実施形態では、空気調和装置1,301はR32及びR410Aを冷媒として使用可能であるが、これに限定されるものではなく、その他の冷媒(例えば、R407CやR22)についても使用可能なものであってもよい。
例えばR32と、R410Aと、R407Cとが、冷媒として使用可能である場合に、室内熱交換器21又は室外熱交換器34の一方の熱交換器の凝縮温度が50℃であり、他方の熱交換器の蒸発温度が7℃であるとすれば、R32の理論吐出温度Tothは、R410Aの理論吐出温度Tothより10℃以上高くなる。また、R410Aの理論吐出温度Tothは、R407Cの理論吐出温度Tothより約5℃高くなる。そのため、吐出温度Toと、理論吐出温度Tothとを用いて、図4と同様のフローチャートにより、容易に冷媒の種類を判定することができる。
(3)変形例C
上記実施形態では、空気調和装置1,301は、R32及びR410Aを冷媒として使用可能であるが、冷媒の組合せは一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、R32とR407Cとが冷媒として使用可能で、これらの冷媒について冷媒の種類の判定が行われてもよい。また、R32とR22とが冷媒として使用可能で、これらの冷媒について冷媒の種類の判定が行われてもよい。
(4)変形例D
上記実施形態では、圧縮機31が判定された冷媒の種類を用いて運転できない場合には、運転禁止部41gが圧縮機31の運転を禁止するが、これに限定されるものではない。例えば、運転禁止部41gに代えて、スピーカやランプなどの出力部を設け、判定された冷媒の種類が圧縮機31で使用できない冷媒であることを、音や光などにより知らせるだけでもよい。
また、運転禁止部41gに加えて、上記の出力部を更に備えていてもよい。
更に、上記の出力部は、冷媒判定部41eにより判定された冷媒と、使用冷媒記憶領域42cに記憶されている冷媒とが相違する場合に、その旨を知らせるものであってもよい。
(5)変形例E
上記実施形態では、吐出温度演算部41d,341dが、冷媒情報記憶領域42bの冷媒に関する情報を用いて数式1を計算し、理論吐出温度Tothを演算するが、これに限定されるものではない。
例えば、吸込温度Tiと、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Tio、又は、吐出圧力Po及び吸込圧力Piと、を変数として理論吐出温度Tothが予め演算され、演算結果のデータベースが用意されていてもよい。そして、吐出温度演算部41d,341dは、吸込温度Tiと、室外熱交温度Teo及び室内熱交温度Tio、又は、吐出圧力Po及び吸込圧力Piとを用いて、対応する理論吐出温度Tothをデータベースから呼び出す演算を行ってもよい。
(6)変形例F
上記実施形態では、冷媒判定部41eは、吐出温度Toと、理論吐出温度Tothとの温度差(第1及び第2温度差ΔT1及びΔT2)を用いて判定を行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、吐出温度Toと理論吐出温度Tothとの比を利用して判定が行われてもよい。
(7)変形例G
上記実施形態では、冷媒判定部41eは、図4のようなフローで冷媒の種類を判定するが、これに限定されるものではない。
冷媒判定部41eは、1)ある冷媒を仮定した場合の理論吐出温度Tothと、実測された吐出温度Toとの温度差が大きすぎる場合には、その冷媒は使用されていないと判断する。2)ある冷媒を仮定した場合の理論吐出温度Tothが、実測された吐出温度Toに近い方が、その冷媒が使用されている可能性が高い。という条件を含めた前提を用いて冷媒の種類を判定するものであればよい。
(8)変形例H
上記実施形態では、吐出温度演算部41d,341dは、数式1を用いて理論吐出温度Tothを算出するが、数式1に代えて、以下の数式2が用いられてもよい。数式2中のKは、圧縮機31等の特性や、運転条件等を補正するための係数である。
Figure 2013257088
(9)変形例I
上記実施形態では、保護制御として第1及び第2保護制御が実行されるが、これに限定されるものではなく、より多くの種類の保護制御が行われてもよい。
また、保護制御を1種類、例えば第2保護制御だけとしてもよい。
(10)変形例J
上記実施形態では、圧縮機31は、運転周波数fを変更可能なインバータ圧縮機であるが、これに限定されるものではなく、インバータ式でない(運転周波数fを変更できない)圧縮機31であってもよい。この場合には、運転周波数fを変更する第1保護制御は実行されない。
本発明によれば、冷媒の種類を正しく判別することが可能で、信頼性の高い冷凍装置を提供できる。
1,301 空気調和装置(冷凍装置)
10 冷媒回路
21 室内熱交換器(吐出側熱交換器、吸込側熱交換器)
23 室内熱交温度センサ(熱交換器温度検出部)
31 圧縮機
34 室外熱交換器(吐出側熱交換器、吸込側熱交換器)
41a 運転条件設定部(運転条件変更部)
41d,341d 吐出温度演算部(理論吐出温度演算部)
41e 冷媒判定部
41f 保護制御部
41g 運転禁止部
42b 冷媒情報記憶領域(冷媒情報記憶部)
51 吸込温度センサ(吸込温度検出部)
52 吐出温度センサ(吐出温度検出部)
53 室外熱交温度センサ(熱交換器温度検出部)
61 吸込圧力センサ(圧力検出部)
62 吐出圧力センサ(圧力検出部)
To 吐出温度
Toth 理論吐出温度
TL 低温側判定温度(第1温度)
TH 高温側判定温度(第1温度)
特開2006−275438号公報

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(31)と、前記圧縮機の吐出側に繋がる吐出側熱交換器(21,34)と、前記圧縮機の吸込側に繋がる吸込側熱交換器(21,34)と、を含む冷媒回路(10)と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出温度(To)を検出する吐出温度検出部(52)と、
    前記圧縮機に供給される前記冷媒の吸込温度を検出する吸込温度検出部(51)と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出圧力及び前記圧縮機に吸引される前記冷媒の吸込圧力を検出する圧力検出部(61,62)、又は、前記吐出側熱交換器の凝縮温度及び前記吸込側熱交換器の蒸発温度を検出する熱交換器温度検出部(23,53)と、
    前記吸込温度と、前記吐出圧力及び前記吸込圧力、又は、前記凝縮温度及び前記蒸発温度と、を用いて、理論吐出温度(Toth)を演算する理論吐出温度演算部(41d,341d)と、
    前記吐出温度と前記理論吐出温度とを用いて、前記冷媒の種類を判定する冷媒判定部(41e)と、
    を備える冷凍装置(1,301)。
  2. 前記冷媒に関する情報が記憶される冷媒情報記憶部(42b)、
    を更に備え、
    前記理論吐出温度演算部は、前記冷媒情報記憶部の前記情報を更に用いて、前記理論吐出温度を演算する、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記圧縮機の運転パラメータを変更する運転条件変更部(41a)、
    を更に備え、
    前記圧縮機は、複数の前記冷媒に対して運転可能であり、
    前記運転条件変更部は、前記冷媒判定部が判定した前記冷媒の種類に応じて前記運転パラメータを変更する、
    請求項1又は2に記載の冷凍装置。
  4. 前記吐出温度検出部で検出された前記吐出温度が第1温度(TL,TH)を超える場合に、前記圧縮機の保護制御を行う保護制御部(41f)、
    を更に備え、
    前記運転パラメータには、前記第1温度の値を含む、
    請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記圧縮機の運転を禁止する運転禁止部(41g)、
    を更に備え、
    前記運転禁止部は、前記冷媒判定部により判定された種類の前記冷媒が、前記圧縮機で運転可能ではない場合に、前記圧縮機の運転を停止させる、
    請求項1から4のいずれかに記載の冷凍装置。
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