JP2013256889A - 気体圧縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低振動で静音化を実現したロータリ式シリンダ装置を用いて小型でシール性が高く、気体の脈動を抑えた気体圧縮装置を提供する。
【解決手段】第1,第2ピストン組9,10が直線往復運動を行なう際に、エア吸入口1aからいずれかのシリンダバルブ32を介してシリンダ室Rへ流体が吸入され、いずれかのシリンダ室Rで圧縮された高圧エアがピストンバルブ18を介して内部空間Kに流出しエア吐出口1bより高圧流体が吐出される動作を繰り返し、エア吸込み及び吐出動作を行う際に高圧エアが内部空間Kに一時的に貯留されることでエアの脈動を吸収する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シャフトの回転動作とシリンダ内のピストン組の往復動作を相互に変換可能なロータリ式シリンダ装置を備えた気体圧縮装置に関する。
内燃機関、圧縮機、真空ポンプ、気体回転機などの原動機においては、クランク軸に連繋するピストン組の往復運動で気体の吸込みと送出しを繰り返すレシプロ駆動方式、固定スクロールに対して旋回スクロールを回転させて気体の吸込みと送出しを繰り返すスクロール駆動方式、ローラーの回転運動で気体の吸込みと送出しを繰り返すロータリ駆動方式(特許文献1参照)、その他スクリュー方式、ベーン方式など用途に応じた各種駆動方式が採用されている。
中でも、中速回転(回転数10000rpm)以下で高い気密性を必要とする内燃機関、圧縮機、真空ポンプなどを含む原動機等においては、レシプロ駆動方式が主流となっている。
また、シリンダ室に吸い込んだ気体をピストンにより圧縮して高圧気体として吐出する気体圧縮装置では、ピストンが往復動する際にいずれかのシリンダ室へ気体を吸込みいずれかのシリンダ室から高圧気体を吐出する動作を繰り返すため、気体の吸込み動作と吐出動作の切り替わる際に気体が脈動し、計器類や弁体などが破損したり、圧力バランスが損なわれて気体が逆流したりするなどの不具合を防ぐため、気体の流路の低圧側及び/又高圧側にバッファータンクを設けることが行なわれている(特許文献2参照)。
特開2004−190613号公報 特開2005−69109号公報
上述したレシプロ駆動方式では、シリンダ内のピストン組の往復運動によるエネルギー損失が発生してエネルギー変換効率が低下し易い。また、ピストン組の往復運動に伴う機械振動による騒音が発生する等の課題がある。また、シリンダ内を往復運動するピストン組を支持するコネクティングロッド、コネクティングロッドに接続するクランクシャフトクランクシャフトに連結するクランクアームが必要であり、ピストン組の往復運動を回転運動に変換するためのエネルギー変換装置が大型になり易い。また、ピストン組が往復運動する際に回転部品の質量バランスの偏り(重心の偏り)によって発生する振動を、ダンパー等を設けて吸収する必要があった。また、複数設けられるピストン組やシリンダ室において気体の吸込及び吐出が繰り返される際に、気体圧が脈動するため圧縮装置に接続する流路の低圧側及び/又高圧側にバッファータンクを設ける必要があり、部品点数が増え、装置が大型化するため装置コストが増大する。
本発明の目的は、低振動で静音化を実現したロータリ式シリンダ装置を用いて小型でシール性が高く、気体の脈動を抑えた気体圧縮装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は次の構成を有する。
シャフトを中心に半径rで組み付けられた第1クランク軸が回転し、当該第1クランク軸に組み付けられた偏心筒体が回転することで、前記第1クランク軸を中心に半径rで回転する第2仮想クランク軸の回転軌跡に沿って前記偏心筒体に相対的に回転可能に組み付けられた第1,第2ピストン組が前記シャフトを中心とする半径2rの同心円の径方向に直線往復運動を行なうロータリ式シリンダ装置を備えた気体圧縮装置であって、筐体状ケースの一面が開口しその周囲を囲む各側面にシリンダが組み付けられ、シリンダ室が各々形成される本体ケースと、気体を吸入する気体吸入口及びこれに連絡する気体吸入路と、前記本体ケースの内部空間に連絡する気体吐出路及びこれに連絡する気体吐出口とが形成され、前記本体ケースの開口を密閉する蓋体と、前記本体ケースの内部空間と前記蓋体内に形成される前記気体吸込路及び気体吐出路とを仕切る仕切り板と、前記各シリンダ開口側に一体に組み付けられ、前記気体吸入口より吸入した気体を対応する前記シリンダ室に導入するシリンダバルブと、前記第1,第2ピストン組のピストンヘッド部に一体に組み付けられ、前記各シリンダ室内で圧縮された高圧気体を前記本体ケースの前記内部空間に導くピストンバルブと、を具備し、前記本体ケースに前記蓋体を閉止して形成される内部空間に前記偏心筒体が前記シャフトを中心に回転可能に軸支され、前記第1,第2ピストン組が直線往復運動を行なう際に、前記気体吸入路からいずれかの前記シリンダバルブを介して前記シリンダ室へ気体が吸込まれ、いずれかの前記シリンダ室で圧縮された高圧気体が前記ピストンバルブを介して前記内部空間に流出し前記気体吐出口より高圧気体が吐出される動作を繰り返し、前記気体の吸込み及び吐出動作を行う際に前記高圧気体が一時的に貯留される前記内部空間が気体の脈動を吸収することを特徴とする。
尚、第2仮想クランク軸とは、機構上のクランク軸が存在しなくとも回転中心となる軸心の存在が仮想上認められるクランク軸を言う。また、ピストン組とは、ピストン単体のピストンヘッド部にシールカップ及びシールカップ押さえ部材やピストンリングなどのシール材が一体に組み付けられたものを言う。
上記気体圧縮装置を用いれば、シャフトを中心として第2仮想クランク軸が半径2rの同心円を滑らずに1回転する際に第1、第2ピストン組の往復動によって4回発生する気体の脈動を内部空間が吸収するので、気体圧縮装置の上流側及び/又は若しくは下流側の流路に設けられるバッファータンクを省略することができ、部品点数を減らして装置の小型化を促進することができる。
また、本体ケースと蓋体とを閉止して形成される内部空間に第1,第2ピストン組が組み付けられた偏心筒体がシャフトを中心に回転可能に軸支されているので、装置本体の密閉構造を容易に形成することができ、装置本体内における気体のシール性を維持することができる。
また、往復動する第1,第2ピストン組の気体圧縮方向と反対側である内部空間の気体圧を高圧側として吐出口に連通させたことにより、ピストンヘッドとシリンダとの間に作用するサイドフォースによる機械的損失を低減することができ、エネルギー変換効率が向上する。
前記気体吸入口より吸入された気体は、前記蓋体内の気体吸込空間より前記本体ケース及び前記シリンダに設けられた流路孔を通じて前記シリンダ開口を閉止するシリンダバルブ押え部材と前記シリンダバルブとの隙間に導かれ、当該シリンダバルブを介して前記シリンダ室に流れ込むことが好ましい。
これにより、蓋体及び本体ケースの空きスペースに設けた流路孔により、気体の流路を形成できるので、配管を省略し装置の小型化を促進することができる。
前記蓋体と前記本体ケースとは仕切り板により仕切られており、前記蓋体と前記仕切り板との間に外シール材、前記仕切り板と前記本体ケースの開口端との間に内シール材を各々重ね合わせ、前記外シール材と前記仕切り板とは気体の吸込孔と吐出孔が互いに連通し、前記内シール材と前記仕切り板とは気体の吸込孔が連通するように組み付けられていることが望ましい。
これにより、蓋体と本体ケースとは仕切り板により仕切られているので、蓋側空間を気体吸込空間部と気体吐出用空間部に分けて利用することができる。また、蓋体と仕切り板との間に外シール材、仕切り板と本体ケースの開口端との間に内シール材を各々重ね合わせているので、気体の漏れを防いで密閉性を維持することができる。
また、外シール材と仕切り板とは気体の吸込孔と吐出孔が互いに連通し、内シール材と仕切り板とは気体の吸込孔が連通するように組み付けられているので、吸込孔と気体吸込空間部と吐出孔と気体吐出用空間部とが互いに連通するように組み付けることができ、気体の吸込流路及び吐出流路をシール性を維持した状態で容易に形成することができる。
本発明に係る気体圧縮装置を用いれば、低振動で静音化を実現したロータリ式シリンダ装置を用いて小型でシール性が高く、気体の脈動を抑えた気体圧縮装置を提供することができる。
気体圧縮装置の外観斜視図である。 図1のロータリ式シリンダ装置の第1本体ケースを取り外した斜視図である。 図1の気体圧縮装置の水平断面斜視図である。 ピストン複合体の斜視図である。 ピストン複合体の分解図である。 シャフトを中心とする第1クランク軸、第2仮想クランク軸の回転運動と複数のクランクアームの往復運動の関係を示す模式原理図である。 偏心筒体の平面図、右側面図、矢印A−A断面図、正面図及び斜視図である。 第1ピストン本体の平面図、右側面図、背面図、矢印A−A断面図、正面図及び斜視図である。 ピストンバルブ押え部材の正面図、背面図、矢印A−A断面図、矢印B−B断面図、背面斜視図及び正面斜視図である。 本体ケースの平面図、正面図、矢印A−A断面図、右側面図及び斜視図である。 蓋体の背面図、矢印A−A断面図、右側面図、平面図、斜視図及び正面図である。 シリンダ蓋の裏面図、側面図、表面図、裏面側斜視図である。 気体圧縮装置の分解斜視図である。
以下、本願発明に係る気体圧縮装置を実施するための一実施形態について図1乃至図13を参照して詳細に説明する。以下では、気体圧縮装置の一例として高圧エアを生成するエア圧縮装置を用いて説明する。また、ロータリ式シリンダ装置は、シリンダに対するピストン組の往復運動とシャフトの回転運動とが相互に変換されて出力される装置を想定している。
図1において、蓋体1と上面が開口した筐体状の本体ケース2とで構成される装置本体3にシャフト4(入出力軸)が回転可能に軸支されている。蓋体1と本体ケース2とは、ボルト5により8か所でねじ嵌合させて一体に組み付けられている。この装置本体3内には、図3に示すように、第1クランク軸6を中心に回転可能な偏心筒体7と該偏心筒体7に軸受8を介して組み付けられた第1ピストン組9及び第2ピストン組10(以下、これらを「ピストン複合体P」という;図4参照)が回転可能に収容されている。以下、具体的に説明する。
図3において、第1クランク軸6は、シャフト4の軸心に対して偏心して連結される。シャフト4は、図5に示すように第1シャフト4aと第2シャフト4bに分割されている。第1シャフト4aと第1クランク軸6の一端は第1バランスウェイト11と一体に組み付けられる。また、第2シャフト4bと第1クランク軸6の他端は第2バランスウェイト12と一体に組み付けられる。
図3において、第1クランク軸6の両軸端部には軸方向にスリット6aが各々形成されている。各スリット6aには、第1クランク軸6と直交する向きにピン孔6bが設けられている。ピン孔6bの孔径はスリット6aの幅より大きく、ピン孔6bはスリット6aの一部に重なり合うように形成されている。また、第1クランク軸6の両端外周部には、Dカット部6c,6dが各々形成されている。
また、図5に示すように、第1シャフト4aの一端(下端)には、Dカット部4cが設けられている。Dカット部4cには、ねじ孔4eがDカット面に垂直に設けられている。第2シャフト4bの一端(上端)にはDカット部4dが設けられている。Dカット部4dには、ねじ孔4fがDカット面に垂直に設けられている。
また、図5において、第1バランスウェイト11には、Dカット部4cを挿入する挿入孔11a及び第1クランク軸6の一端(図5の上端)を挿入する挿入孔11bが連続して設けられている。第1バランスウェイト11の挿入孔11aの周囲には、止めねじ13aが貫通する貫通孔11c(図3参照)が挿入孔11aと直交する向きに形成されている。また、挿入孔11bの周囲には、ピン14aが挿入されるピン孔11dが挿入孔11bと直交する向きに形成されている。
また、図5に示すように、第2バランスウェイト12には、Dカット部4dを挿入する挿入孔12a及び第1クランク軸6の一端(図5の下端)を挿入する挿入孔12bが連続して設けられている。第2バランスウェイト12の挿入孔12aの周囲には、止めねじ13bが貫通する貫通孔12c(図3参照)が挿入孔12aと直交する向きに形成されている。また、挿入孔12bの周囲には、ピン14bが挿入されるピン孔12dが挿入孔12bと直交する向きに形成されている。
図5において第1バランスウェイト11の挿入孔11aに、第1シャフト4aのDカット部4c(図5の下端)が挿入され、挿入孔11bに第1クランク軸6の一端(図5の上端)が挿入されDカット部6cがDカット部4cと対向するように挿入される(図3参照)。このDカット部4c,6cを対向させて挿入することにより、貫通孔11c(図3参照)とねじ孔4eが連通するように位置合わせされ、ピン孔11dとピン孔6bとが連通するように位置合わせされる。そして、第1バランスウェイト11の外周側から止めねじ13aを貫通孔11cを貫通させてねじ孔4eとねじ嵌合させる(図3参照)。止めねじ13aは、第1クランク軸6のDカット部6cに当接してねじ嵌合する(図3参照)。また、第1バランスウェイト11の外周側からピン14aをピン孔11d及びピン孔6bを貫通して挿入する。これにより、第1クランク軸6は止めねじ13aによってスリット6aが狭まる向きに押圧されるので、第1シャフト4aは挿入孔11aの内壁に、第1クランク軸6は挿入孔11bの内壁に各々押し当てられる。これにより、第1バランスウェイト11に組み付けられる第1シャフト4aと第1クランク軸6の軸間精度が向上する。
同様に第2バランスウェイト12の挿入孔12aに、第2シャフト4bのDカット部4d(図5の上端)が挿入され、挿入孔12bに第1クランク軸6の他端(図5の下端)が挿入されDカット部6dがDカット部4dと対向するように挿入される(図3参照)。このDカット部4d,6dを対向させて挿入することにより、貫通孔12cとねじ孔4fが連通するように位置合わせされ(図3参照)、ピン孔12dとピン孔6bとが連通するように位置合わせされる。そして、第2バランスウェイト12の外周側から止めねじ13bを貫通孔12cを貫通させてねじ孔4fとねじ嵌合させる。止めねじ13bは、第1クランク軸6のDカット部6dに当接してねじ嵌合する(図3参照)。また、第2バランスウェイト12の外周側からピン14bをピン孔12d及びピン孔6bを貫通して挿入する。これにより、第1クランク軸6は止めねじ13bによってスリット6bが狭まる向きに押圧されるので、第2シャフト4bは挿入孔12aの内壁に、第1クランク軸6は挿入孔12bの内壁に各々押し当てられる。これにより、第2バランスウェイト12に組み付けられる第2シャフト4bと第1クランク軸6の軸間精度が向上する。
上記第1バランスウェイト11及び第2バランスウェイト12は、例えば焼結金属により形成される。原料となる金属粉末をプレス金型にて加熱加圧して焼結材が一体成形される。次いで、焼結後の焼結材にスチーム処理を施して、表面に強制的に酸化皮膜を形成して防錆加工を施す。次に、少なくともスチーム処理前若しくはスチーム処理後のいずれかにおいて、焼結材に加工油を塗布して金型へ搬入し加圧して寸法出しを行なう。焼結材には元来金属粉末に含有する油分とともに、新たに塗布される加工油が存在するため、脱脂(洗浄)を行なう必要がある。そこで、サイジング後の焼結材を加工油の沸点以上の所定温度で加熱して油分を除去する。尚、第1バランスウェイト11及び第2バランスウェイト12は、第1シャフト4a,第2シャフト4bと一体形成されていてもよい。
第1バランスウェイト11及び第2バランスウェイト12は、後述するようにシャフト4を中心として組み付けられる第1クランク軸6及びピストン複合体Pを含む回転部品間の回転バランスを取るために設けられている。
また、図7(a)〜(e)に示すように、偏心筒体7は、回転中心となる第1クランク軸6が嵌め込まれる軸孔7aが設けられ、その外周には鍔状の軸受保持部7bが設けられている。この軸受保持部7bの両側に筒体7c,7dが各々連続して形成されている。シャフト4を中心として半径rだけ偏心した軸孔7aには第1クランク軸6が嵌め込まれ、偏心筒体7の回転中心となる。また、筒体7cの軸心は、第1クランク軸6の軸心に対して半径rだけ偏心した第2仮想クランク軸15aと一致し、筒体7dの軸心は第1クランク軸6の軸心に対して半径rだけ偏心した第2仮想クランク軸15bと一致する。本実施形態では、交差して組み付けられるピストン組が2組であるため、第2仮想クランク軸15a,15bは第1クランク軸6を中心として180度位相がずれた位置に形成されている。図3に示すように、筒体7c,7dの外周には軸受保持部7bに保持された軸受8を介して第1,第2ピストン組9,10が互いに交差して回転可能に嵌め込まれる(図5参照)。
図5、図8、図9を参照して、第1,第2ピストン組9,10の構成について説明する。いずれも同様な構成のため、以下では、第1ピストン組9の構成について代表して説明する。図8(a)〜(f)において、第1ピストン本体9aの中央部には、偏心筒体7(筒体7c,7d)に嵌合する嵌合孔9bが形成されている。第1ピストン本体9aの長手方向両端部には、第1ピストンヘッド部9cが形成されている。第1ピストンヘッド部9cには、シリンダ室R(図2参照)で圧縮された高圧エアの吸込口9dやねじ孔9eが複数箇所(例えば3箇所)に設けられている。
図5において、第1ピストンヘッド部9cの外面には、ピストンスペーサ16、ピストンリング17、ピストンバルブ18、ピストンバルブ押え19が互いに重ね合わせてボルト20により一体に組み付けられる。ピストンスペーサ16には、吸込口9dに連通する連通孔16aとボルト20が挿入する複数のねじ孔16bが設けられている。ピストンリング17は、第1ピストンヘッド部9cの外周を覆って組み付けられ、後述するシリンダ内を摺動する円筒部材である。ピストンスペーサ16、ピストンバルブ18及びピストンバルブ押さえ19は、ピストンリング17の円筒内に収納された状態で一体に組み付けられる。ピストンバルブ18には、シリンダ室R内で圧縮された高圧エアを内部空間K(図2参照)に送り込む弁体18a及びボルト20を挿入する複数のねじ孔18bが設けられている。ピストンバルブ18は例えばステンレスなどの金属薄板が用いられ、この金属薄板にスリット18cを設けることで舌片状の弁体18aが形成され、エア圧を受けて撓む開閉弁として機能する。
また、図9(a)〜(f)において、ピストンバルブ押さえ19はピストンバルブ18をピストンリング17に押さえ付けて固定する。このピストンバルブ押さえ19には、シリンダ室R(図2参照)に連通する連通孔19a及びボルト20が挿通する複数のねじ孔19bが設けられている。また、ピストン押さえバルブ19の弁体18aが当接するリング状の弁体当接部19cの周囲には、凹部19dが設けられている(図9(b)(c)(d)(e)参照)。この凹部19dは、シリンダ室R側より圧縮されたエアをより高圧な内部空間Kに導く際に、弁体18aの開閉を容易にするために設けられている。
また、図1において、本体ケース2の上面を閉止する蓋体1には、エア吸込み口1aとエア吐出口1bが各々設けられている。図11(a)〜(f)において、蓋体1の四隅には後述する位置決めピン2aが嵌め込まれるピン孔1cが4箇所に設けられている。また、ピン孔1cの両側には、ボルト孔1dが各々設けられている。また、蓋体1の中央部には、シャフト4(第1シャフト4a)を軸支する軸孔1eが設けられている。この軸孔1eの内壁には、シール用凹部1f、軸受用凹部1gが設けられている。図3に示すように、シール用凹部1fにはシール材21が設けられ、軸受用凹部1gには軸受22が設けられている。シール材21は、本体ケース2内の高圧エアが外部に漏れないようにシールしている。軸受22は、第1シャフト4aを回転可能に軸支している。
また、図11(a)において、蓋体1の裏面側には、外周側にエア吸込み用空間部1hが形成され、仕切り部1iを介して内周側にエア吐出用空間部1jが各々形成されている。エア吸込み用空間部1hにはエア吸込み口1aに連通する連通孔1kが設けられており、エア吐出用空間部1jにはエア吐出口1bに連通する連通孔1mが設けられている。
また、仕切り部1iには、蓋体1と後述する本体ケース2との内部空間Kを仕切る仕切り板25を固定するための複数(例えば4箇所)のねじ孔1nが設けられている。
図10(a)〜(e)において、本体ケース2の上端面には、四隅に位置決めピン2aが突設されている。また、位置決めピン2aの両側にはボルト5(図13参照)をねじ嵌合するねじ孔2bが各々形成されている。ボルト5は後述するように蓋体1を本体ケース2に一体に組み付けるために用いられる。また、位置決めピン2a、ねじ孔2bより内側には、エア吸込口1a、エア吸込み用空間部1hに連通する端面連通孔2cが形成されている。端面連通孔2cは上端面に垂直方向に進入して各側面に垂直に設けられた側面連通孔2dに連通するように形成されている。図2に、本体ケース2の四隅に設けられた端面連通孔2cと側面連通孔2dとを連通する吸込み流路2eを示す。
また、本体ケース2の側面(4面)には、後述するシリンダが嵌め込まれるシリンダ孔2fとその周囲に複数(例えば6箇所)のねじ孔2gが設けられている(図10(b)(d)(e)参照)。
また、本体ケース2の底面中央部には、シャフト4(第2シャフト4b)の軸端を挿入する有底の軸孔2hが設けられている(図2(a)参照)。第2シャフト4bは、図3に示すように軸孔2hに挿入され、軸受23により回転可能に軸支されている。
また、図13において、本体ケース2の上面には蓋体1が外ガスケット24、仕切り板25、内ガスケット26を介して重ね合わせて複数(例えば8本)のボルト5によって一体に組み付けられる。
外ガスケット24、仕切り板25、内ガスケット26には、四隅に位置決めピン2aが挿通するピン孔24a,25a,26aが各々突設されている。また、ピン孔24a,25a,26aの両側にはボルト5をねじ嵌合するねじ孔24b,25b,26bが各々形成されている。また、ピン孔24a,25a,26a、ねじ孔24b,25b,26bより内側には、エア吸込口1a、エア吸込み用空間部1hと端面連通孔2cとに連通する吸込み用連通孔24c,25c,26cが各々形成されている。
また、外ガスケット24及び仕切り板25には、蓋体1のエア吐出口1b、エア吐出用空間部1j(図11(a)参照)と内部空間K(図2参照)とに連通する吐出用連通孔24d,25dが設けられている。また、外ガスケット24及び仕切り板25は、蓋体1の裏面側にねじ27を吐出用連通孔25d,24dの一部を挿通して仕切り部1iに設けたねじ孔1n(図1(a)参照)にねじ嵌合させることで一体に組み付けられる。また、外ガスケット24及び仕切り板25には、中心部にシャフト4(第1シャフト4a)を挿通する軸孔24e,25eが各々設けられている。
図13に示すように、本体ケース2の上面には、内ガスケット26を介して外ガスケット24、仕切り板25がねじ27により一体に組み付けられた蓋体1が重ね合わせる。このとき、位置決めピン2aをピン孔24a,25a,26aを挿通して重ね合わせることで、蓋体1に設けたエア吸込み口1a、エア吸込み用空間部1h、吸込み用連通孔24c,25c,26cが連通し、本体ケース2の端面連通孔2c、吸込み流路2e、側面連通孔2dが連通する。そして、蓋体1の外側から複数のボルト5をねじ孔1dに挿入して、ねじ孔24b,25b,26cを各々挿通し、本体ケース2のねじ孔2bにねじ嵌合することにより、本体ケース2に蓋体1がシール性を維持したまま一体に組み付けられる。
また、図13において、本体ケース2の各側面(4面)には、シリンダガスケット28、シリンダ29、第1スペーサ30、第2スペーサ31、シリンダバルブ32、シリンダ蓋33が重ね合されて、複数(例えば6本)のボルト34により一体に組み付けられる。
シリンダガスケット28、シリンダ29、第1スペーサ30、第2スペーサ31、シリンダバルブ32には、本体ケース2の側面連通孔2dに連通する吸込み用連通孔28a,29a,30a,31a,32aが各々形成されている。また、シリンダガスケット28、シリンダ29、第1スペーサ30、第2スペーサ31、シリンダバルブ32、シリンダ蓋33には、複数(例えば6本)のボルト34が挿通するねじ孔28b,29b,30b,31b,32b,33aが各々設けられている。
シリンダガスケット28は、シリンダ孔2fと同等の開口孔28cが形成されており、本体ケース2の側面に設けられたシリンダ孔2fに挿入されるシリンダ29との隙間をシールする。第1スペーサ30はシリンダ29の開口孔29cと同等な開口孔30cが設けられており、シリンダ室Rを形成する。開口孔30cの一部には凹部30dが形成され、後述するバルブ開閉用のスペースを形成する。第2スペーサ31は、第1スペーサ30の開口部30cを閉塞する。即ち、シリンダ29の開口孔29cを覆う隔壁を形成する。第2スペーサ31には、凹部30dに対向する位置に貫通孔31cが設けられている。この貫通孔31cも後述するバルブ開閉用のスペースを形成する。
シリンダバルブ32は第2スペーサ31の貫通孔31cに対向する位置にU字状のスリット32cが形成されて、エア圧で変形可能な舌状のバルブ32dが形成されている。シリンダバルブ32は、例えばステンレスなどの金属薄板が好適に用いられ、ピストン組の往復動に応じてバルブ32dを開閉して吸込み用連通孔32aからシリンダ室Rへ所定のタイミングでエアを吸い込む。
シリンダ蓋33は、シリンダバルブ32に形成された吸込み用連通孔32aを閉塞する。図12(a)〜(d)に示すように、シリンダバルブ32に対向する裏面側に、吸込み用連通孔32aに対向する位置にトラック形状の凹部33bが形成され、その周囲にU字状の凹部33cが形成されている。凹部33bは吸込み用連通孔32aから吸込まれたエア流路であり、凹部33cは低圧側である凹部33bから高圧側であるシリンダ室Rに向って圧力バランスを調整してバルブ32dの開閉をスムーズに行うために設けられている。
図13に示すように、本体ケース2の各側面には、シリンダガスケット28、シリンダ29、第1スペーサ30、第2スペーサ31、シリンダバルブ32、シリンダ蓋33がこの順に重ね合さされ、ボルト34をねじ孔33a,32b,31b,30b,29b,28bを挿通してねじ孔2gとねじ嵌合させてシリンダ29がシリンダ蓋33に閉止されてシール性を維持したまま一体に組み付けられる。このとき、側面連通孔2dと吸込み用連通孔28a,29a,30a,31a,32a及び凹部33b(図12(a)(b)参照)が連通し、バルブ32dの開閉により貫通孔31c、凹部30d、開口孔29cを通じてシリンダ室R(図2参照)と連通する。
次にエア圧縮装置の組立構成の一例について図13を参照して説明する。
先ず、図5に示すように偏心筒体7の軸孔7aに第1クランク軸6を嵌め込み、一対の筒体7c,7dの外周に軸受保持部7bを介して軸受8を各々組み付け、第1,第2ピストン組9,10が各軸受8を介して互いに交差するように嵌め込む。また、第1バランスウェイト11の挿入孔11a,11bに第1シャフト4aのDカット部4c、第1クランク軸6のDカット部6cを対向するように挿入し、第2バランスウェイト12の挿入孔12a,12bに第2シャフト4bのDカット部4d及び第1クランク軸6のDカット部6dを挿入し、止めねじ13a,13b及びピン14a,14bを挿入してシャフト4と第1クランク軸6を第1バランスウェイト11及び第2バランスウェイト12によって一体に組み付ける。これにより、偏心筒体7には図5の第1ピストンヘッド部9c,第2ピストンヘッド部10c(図示せず)に何も組付けられていない状態で第1ピストン本体9a及び第2ピストン本体10aが各々交差して組み付けられた状態となる。
この状態で、図13に示すようにケース本体2に偏心筒体7に組み付けられた第1,第2ピストン本体9a,10aの可動範囲(ストローク)を調整して収納する。第2シャフト4bを軸孔2h内の軸受23に嵌め込み、第1,第2ピストン本体9a,10aの第1ピストンヘッド部9c及び第2ピストンヘッド部10c(図2参照)をシリンダ孔2fに各々対向する向きに収納する。そして、本体ケース2のシリンダ孔2fより4方向に露出する各第1ピストンヘッド部9c及び第2ピストンヘッド部10c(図2参照)の外面に、ピストンスペーサ16、ピストンリング17、ピストンバルブ18、ピストンバルブ押え19が互いに重ね合わせボルト20により一体に組み付ける(図4参照)。
次に、図13において、本体ケース2の各側面(4面)にシリンダガスケット28、シリンダ29、第1スペーサ30、第2スペーサ31、シリンダバルブ32、シリンダ蓋33を重ね合わせて、複数のボルト34により一体に組み付けられる。
次に、本体ケース2の上面に蓋体1が外ガスケット24、仕切り板25、内ガスケット26を介して重ね合わせて複数のボルト5によって一体に組付けられる。
これにより、図1に示すように筐体状の本体ケース2が蓋体1で密閉されたシール性の高いエア圧縮装置を組み立てることができる。
尚、装置を小型化するためピストンのストローク(可動範囲)を本体ケース2のサイズに合わせて形成したため、第1ピストンヘッド部9c(図5参照)及び第2ピストンヘッド部10c(図2参照)にピストンスペーサ16、ピストンリング17、ピストンバルブ18、ピストンバルブ押え19を予め組付けることなく収納したが、スペースに余裕があれば、予め図4に示すピストン複合体Pを組み立ててから本体ケース2に収納するようにしてもよい。
ここで、シャフト4を中心とする第1クランク軸6、第2仮想クランク軸15a,15bの回転運動と複数のピストン組の直線往復運動の関係を図6(a)〜(d)に示す構造原理図を参照して説明する。中心O(シャフト4)と第1クランク軸6との軸心間距離rを第1仮想クランクアームのアーム長、第1クランク軸6を中心とする第2仮想クランクアームの回転半径rをアーム長とする。また、シャフト4の軸心(中心O)周りに第1仮想クランクアームのアーム長rを回転半径とする回転軌道35上を第1クランク軸6が回転する。更には、第1クランク軸6を中心とする第2仮想クランクアームのアーム長rを回転半径とする回転軌道(仮想円36)上を第2仮想クランク軸15a,15bが見かけ上滑らずに回転する。これにより、中心Oの周りに仮想円36の直径R(2r)を半径とする転がり円37の径方向の回転軌跡(内サイクロイド)に沿って第1,第2ピストン組9,10が各々往復動するようになっている。第1ピストン組9は半径2rの転がり円37(シャフト4の軸心を中心Oとする同心円)の直径R1上で往復動を繰り返し、第2ピストン組10が半径2rの転がり円37(シャフト4の軸心を中心Oとする同心円)の直径R2上で往復動を繰り返すことになる。
上述のように組み立てられたエア圧縮装置は、第1,第2ピストン組9,10の第2仮想クランク軸15a,15bを中心とした第1の回転バランス、ピストン複合体Pの第1クランク軸6を中心とする第2の回転バランス及び第1クランク軸6及びピストン複合体Pのシャフト4を中心とする第3の回転バランスが第1,第2バランスウェイト11,12によりバランス取りされて組み立てられている。
これにより、図6(a)〜(d)に示すように、シャフト4を中心とする第1クランク軸6の回転運動と、第1クランク軸6を中心とするピストン複合体Pの回転運動により、筒体7c,7dに相対的に回転可能に組み付けられた第1,第2ピストン組9,10がシャフト4を中心とする第2仮想クランク軸15a,15bの半径2rの転がり円37の径方向に沿って直線往復運動を行なう際の偏重心量を含めたバランス取りをすることによって回転による振動を抑えて静音化を図ることができる。また、回転による振動を低減することで、第1,第2ピストン組9,10は従来のレシプロタイプに比べてピストンヘッドの往復運動による機械的な損失を防いでエネルギー変換効率を高めることができ、しかもダンパー等の防振構造を簡略化することができる。
以上説明したように、シャフト4を回転させると、当該シャフト4を中心に第1クランク軸6が回転し、当該第1クランク軸6を中心に偏心筒体7が回転することで、第2仮想クランク軸15a,15bの回転軌跡(内サイクロイド)に沿って筒体7c,7dに組み付けられた第1,第2ピストン組9,10がシャフト4を中心とする半径2rの同心円(転がり円37;図6(a)〜(d)参照)の径方向に直線往復運動を行なう。
この第1,第2ピストン組9,10の往復動によりエア吸込み及び吐出動作を行う際に、圧縮エアが本体ケース2の内部空間K(図2参照)に一時的に貯留されることで、シャフト4を中心として第2仮想クランク軸15a,15bが半径2rの転がり円を1回転する際に第1、第2ピストン組9,10により往復動によって4回発生するエアの脈動を内部空間Kにより吸収するので、エア圧縮装置の上流側及び/又は若しくは下流側の流路に設けられるバッファータンクを省略することができ、部品点数を減らして装置の小型化を促進することができる。
また、本体ケース2と蓋体1とを閉止して形成される空間内にピストン複合体Pがシャフト4を中心に回転可能に軸支されているので、密閉構造を容易に形成することができ、装置本体3内におけるエアのシール性を維持することができる。
また、往復動する第1,第2ピストン組9,10のエア圧縮方向と反対側である内部空間Kのエア圧を高圧側として蓋体1に吐出口1bを設けたことにより、各ピストンヘッドとシリンダ29との間に作用するサイドフォースを低減することができ、エネルギー変換効率が向上する。
また、エア吸入口1aより吸入されたエアは、蓋体1内のエア吸込用空間部1hより本体ケース2及びシリンダ29に設けられた流路孔を通じてシリンダ29を閉止するシリンダ蓋33とシリンダバルブ32との隙間に導かれ、当該シリンダバルブ32を介して各シリンダ室Rに流れ込むので、蓋体1及び本体ケース2の空きスペースに設けた流路孔により、エア流路を形成できるので、配管を省略し小型化を促進することができる。
また、蓋体1と本体ケース2とは仕切り板25により蓋側空間部と本体側空間部が仕切られているので、蓋側空間部をエア吸込動作及びエア吐出動作を行う空間として利用することができる。また、蓋体1、外ガスケット24、仕切り板25、内ガスケット26、本体ケース2がこの順に重ね合わせて外ガスケット24と仕切り板25とはエア吸込み用連通孔24c,25cと吐出用連通孔24d,25dが互いに連通するように組み付けられ、仕切り板25と内ガスケット26とはエア吸込み孔25c,26cが端面連通孔2cと連通するように組み付けられるので、エア吸込流路及びエア吐出流路をシール性を維持したまま容易に形成することができる。
尚、流体としては、気体を想定して説明したが、液相ポンプのような液体であってもよい。また、気体には混合気体や水蒸気など相転移する状態のものも含まれる。また、気体圧縮装置に限らず、気体回転機、真空吸引装置、など様々な駆動装置への利用が見込まれる。
1 蓋体 1a エア吸込み口 1b エア吐出口 1c,6b,11d,12d 24a,25a,26a ピン孔 1d ボルト孔 1e,2h,7a,24e,25e 軸孔 1f シール用凹部 1g 軸受用凹部 1h エア吸込み用空間部 1i 仕切り部 1j エア吐出用空間部 1k,1m,16a,19a 連通孔 1n,2b,2g,4e,4f,9e,16b,18b,19b,24b,25b,26b,28b,29b,30b,31b,32b,33a ねじ孔 2 本体ケース 2a 位置決めピン 2c 端面連通孔 2d 側面連通孔 2e 吸込み流路 2f シリンダ孔 3 装置本体 4 シャフト 4a 第1シャフト 4b 第2シャフト 4c,4d,6c,6d Dカット部 5,20,34 ボルト 6 第1クランク軸 6a スリット 7 偏心筒体 7b 軸受保持部 7c,7d 筒体 8,22,23 軸受 9 第1ピストン組 9a 第1ピストン本体 9b 嵌合孔 9c 第1ピストンヘッド部 9d 吸込口 10 第2ピストン組 10c 第2ピストンヘッド部 P ピストン複合体 11 第1バランスウェイト 11a,11b,12a,12b 挿入孔 11c,12c 貫通孔 12 第2バランスウェイト 13a,13b 止めねじ 14a,14b ピン 15a,15b 第2仮想クランク軸 16 ピストンスペーサ 17 ピストンリング 18 ピストンバルブ 18a 弁体 18c スリット 19 ピストンバルブ押さえ 19c 弁体当接部 19d,30d,33b,33c 凹部 21 シール材 24 外ガスケット 24c,25c,26c 吸込み用連通孔 24d,25d 吐出用連通孔 25 仕切り板 26 内ガスケット 27 ねじ 28 シリンダガスケット 28a,29a,30a,31a,32a 吸込み用連通孔 28c,29c,30c 開口孔 29 シリンダ 30 第1スペーサ 31 第2スペーサ 32 シリンダバルブ 33 シリンダ蓋 35 回転軌道 36 仮想円 37 転がり円 K 内部空間 R シリンダ室

Claims (3)

  1. シャフトを中心に半径rで組み付けられた第1クランク軸が回転し、当該第1クランク軸に組み付けられた偏心筒体が回転することで、前記第1クランク軸を中心に半径rで回転する第2仮想クランク軸の回転軌跡に沿って前記偏心筒体に相対的に回転可能に組み付けられた第1,第2ピストン組が前記シャフトを中心とする半径2rの同心円の径方向に直線往復運動を行なうロータリ式シリンダ装置を備えた気体圧縮装置であって、
    筐体状ケースの一面が開口しその周囲を囲む各側面にシリンダが組み付けられ、シリンダ室が各々形成される本体ケースと、
    気体を吸入する気体吸入口及びこれに連絡する気体吸入路と、前記本体ケースの内部空間に連絡する気体吐出路及びこれに連絡する気体吐出口とが形成され、前記本体ケースの開口を密閉する蓋体と、
    前記本体ケースの内部空間と前記蓋体内に形成される前記気体吸込路及び気体吐出路とを仕切る仕切り板と、
    前記各シリンダ開口側に一体に組み付けられ、前記気体吸入口より吸入した気体を対応する前記シリンダ室に導入するシリンダバルブと、
    前記第1,第2ピストン組のピストンヘッド部に一体に組み付けられ、前記各シリンダ室内で圧縮された高圧気体を前記本体ケースの前記内部空間に導くピストンバルブと、を具備し、
    前記本体ケースに前記蓋体を閉止して形成される内部空間に前記偏心筒体が前記シャフトを中心に回転可能に軸支され、前記第1,第2ピストン組が直線往復運動を行なう際に、前記気体吸入路からいずれかの前記シリンダバルブを介して前記シリンダ室へ気体が吸込まれ、いずれかの前記シリンダ室で圧縮された高圧気体が前記ピストンバルブを介して前記内部空間に流出し前記気体吐出口より高圧気体が吐出される動作を繰り返し、前記気体の吸込み及び吐出動作を行う際に前記高圧気体が一時的に貯留される前記内部空間が気体の脈動を吸収することを特徴とする気体圧縮装置。
  2. 前記気体吸入口より吸入された気体は、前記蓋体内の気体吸込空間より前記本体ケース及び前記シリンダに設けられた流路孔を通じて前記シリンダ開口を閉止するシリンダバルブ押え部材と前記シリンダバルブとの隙間に導かれ、当該シリンダバルブを介して前記シリンダ室に流れ込む請求項1記載の気体圧縮装置。
  3. 前記蓋体と前記本体ケースとは仕切り板により仕切られており、前記蓋体と前記仕切り板との間に外シール材、前記仕切り板と前記本体ケースの開口端との間に内シール材を各々重ね合わせ、前記外シール材と前記仕切り板とは気体の吸込孔と吐出孔が互いに連通し、前記内シール材と前記仕切り板とは気体の吸込孔が連通するように組み付けられている請求項1又は請求項2記載の気体圧縮装置。
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