JP2013256842A - シールド掘進機の掘進条件設定方法及び制御方法 - Google Patents

シールド掘進機の掘進条件設定方法及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シールド掘進機の前方地山の性状を具体的に把握してそれをトンネル施工の施工条件に反映させることにより、施工効率を向上させる。
【解決手段】シールド掘進機の掘進条件設定時に、S1ではシールド掘進機の掘進を停止させる。S2では土砂サンプリング装置を用いてシールド掘進機の前方地山の土砂のサンプリングを行う。S3ではサンプリングされた土砂の性状(粒度分布特性又は透水特性)及び区分を判定する。S4ではS3にて判定された土砂の性状及び区分に基づいてシールド掘進機の掘進条件の設定を行う。具体的には、掘進条件として、シールド掘進機の掘進時にカッタチャンバ内に注入する加泥材の種類、性状、及び、注入率と、シールド掘進機の掘進時におけるカッタチャンバ内の土圧と、シールド掘進機の掘進速度と、を設定する。
【選択図】図9

Description

本発明は、シールド掘進機の掘進条件を設定する方法、及び、この方法により設定された掘進条件に基づいてシールド掘進機の掘進を制御する方法に関する。
特許文献1及び2には、いわゆる泥土圧式のシールド掘進機が開示されている。このシールド掘進機は、トンネル掘進方向前端部に配置されたカッタヘッド(カッタ面板)と、このカッタヘッドの後方に配置されてカッタヘッドとの間にカッタチャンバを区画するシールド隔壁と、を備えている。
特許文献1では、シールド掘進機の内部に前方探査装置が設置されている。この前方探査装置は、カッタヘッドよりトンネル掘進方向前方に出没可能であり、カッタヘッドより前方の地山を削孔しながら、削孔速度及び削孔エネルギーを測定する。特許文献1では、この測定された削孔速度及び削孔エネルギーに基づいて、シールド掘進機の前方地山の安定度(地山の自立の可否)を判定している。
特許文献2では、カッタヘッドのカッタビットに歪ゲージが設置されている。この歪ゲージにより、シールド掘進機の掘進時におけるカッタビットの歪量が測定される。特許文献2では、この測定されたカッタビットの歪量に基づいてカッタビットにかかる切削抵抗を検出し、この検出結果に基づいて、シールド掘進機の前方地山の土層の硬度を判定している。
特許文献3は、シールド掘進機の切羽の前方探査を、S波を用いて行うことを開示している。このシールド掘進機は、その前部にカッタフェース(カッタ面板)を備え、側部にスキンプレートを備える。カッタフェースには複数の発振部が配置されており、また、カッタフェース又はスキンプレートには複数の受振部が配置されている。特許文献3では、各発振部からS波を発振し、切羽の前方に存在する破砕帯等により反射した波を複数の受振部にて受振し、この反射波に基づいて速度層の境界を検知することで、切羽の前方の破砕帯等を検出する。
特開2011−196068号公報 特開2009−221802号公報 特開2009−185511号公報
ところで、近年、シールド掘進機を用いるトンネル施工では、地山の性状(例えば、土砂の粒度分布特性、透水特性等)に応じて施工条件を最適化するべく、シールド掘進機の前方の地山性状を事前に具体的に把握することが求められている。
しかしながら、特許文献1では、前方探査装置による削孔時に測定された削孔速度及び削孔エネルギーに基づいてシールド掘進機の前方の地山の安定度を推定しているが、地山の土砂の粒度分布特性や透水特性等を具体的に把握することは難しい。
また、特許文献2では、シールド掘進機の掘進時に測定されたカッタビットの歪量に基づいてシールド掘進機の前方の地山の土層の硬度を判定しているが、地山の土砂の粒度分布特性や透水特性等を具体的に把握することは難しい。
また、特許文献3では、切羽前方の破砕帯等の有無を把握することは可能であるが、切羽前方の土砂の粒度分布特性や透水特性等を具体的に把握することは難しい。
本発明は、このような実状に鑑み、シールド掘進機の前方地山の性状を具体的に把握してそれをトンネル施工の施工条件に反映させることにより、施工効率を向上させることを目的とする。
そのため本発明では、トンネル掘進方向前端部に配置されたカッタ面板と、このカッタ面板の後方に配置されてカッタ面板との間にカッタチャンバを区画するシールド隔壁と、を有するシールド掘進機の掘進条件を設定する方法として、シールド掘進機の掘進を停止させ、ボーリング管の基端部をシールド隔壁の後方に位置させつつ、ボーリング管の先端部を、シールド隔壁の後方から、シールド隔壁の貫通孔、カッタチャンバ、及び、カッタ面板の貫通孔を通過させて、カッタ面板より前方の地山内に突出・前進させて地山を掘削し、この掘削により発生するボーリング管の先端部近傍の掘削土砂をボーリング管内を通過させてボーリング管の基端部にて連続的に回収し、この回収した掘削土砂の性状を判定し、この判定した掘削土砂の性状に基づいて、シールド掘進機の掘進条件を設定する。
また本発明では、上述の掘進条件設定方法を用いて設定した掘進条件に基づいて、シールド掘進機の掘進を制御する。
ここで、本発明における「連続的に回収」とは、地山の掘進方向の土砂を、掘進方向順の各位置(又は各区間)に対応させて回収(サンプリング)することを意味し、サンプリング自体を必ずしも全区間にわたって連続して行う必要はなく、掘進方向の複数位置(又は複数区間)でのサンプリングした土砂に連続性が認められるように回収すればよい。
本発明によれば、ボーリング管の先端部近傍の掘削土砂をボーリング管内を通過させてボーリング管の基端部(すなわち、シールド掘進機のシールド隔壁の後方)にて連続的に回収する。これにより、シールド掘進機の前方の地山より掘削土砂を連続的にサンプリングしてシールド掘進機のシールド隔壁の後方にて連続的に回収することができるので、サンプリング箇所に対応させつつ、掘削土砂の性状(例えば、粒度分布特性、透水特性等)を比較的容易に把握することができる。
また、本発明によれば、回収した掘削土砂の性状を判定し、この判定結果に基づいて、シールド掘進機の掘進条件を設定する。これにより、シールド掘進機の前方地山の性状に応じてシールド掘進機の掘進条件を最適化することができるので、トンネル施工の施工効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態におけるシールド掘進機及び土砂サンプリング装置の概略構成図 口元装置の概略構成図 ボーリング管の横断面図 ボーリング管の先端部の縦断面図 水平ボーリング装置の概略構成図 エアースイベルの概略構成図 土砂回収装置の概略構成図 土砂のサンプリング方法を示す図 シールド掘進機の掘進条件の設定方法を示すフローチャート 土砂の性状判定と土砂の区分との関係を示す図 土砂の区分・性状と加泥材の配合・性状との関係を示す図 シールド掘進機の掘進条件の設定の具体例を示す図 掘進開始時のシールド掘進機の掘進制御方法を示すフローチャート 土砂の区分と加泥材の添加量との関係を示す図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態におけるシールド掘進機及び土砂サンプリング装置の概略構成を示す。
尚、本実施形態では、切羽側を前側とする一方、坑口側を後側とする。
また本実施形態では、いわゆる泥土圧式のシールド掘進機を例にとって、シールド掘進機の前方地山の土砂のサンプリング、シールド掘進機の掘進条件の設定及び制御について説明するが、シールド掘進機の種類はこれに限らない。
シールド掘進機1は、円筒状の掘進機本体2の側部に配置されるスキンプレート3と、掘進機本体2の前端部に配置される掘削用のカッタ面板(カッタヘッド)4と、カッタ面板4の後方に離間して配置されるシールド隔壁(バルクヘッド)5とを含んで構成される。
カッタ面板4は、シールド隔壁5に回転自在に支持されており、シールド隔壁5の後面に設置された回転駆動装置6を駆動源として、回転しながら地山を掘削する。
カッタ面板4とシールド隔壁5との間には、これらとスキンプレート2とによりカッタチャンバ7が区画形成されている。カッタチャンバ7には、図示しない土圧センサが臨んでいる。
カッタチャンバ7内では、カッタ面板4による掘削で生じた掘削土砂が滞留する。カッタチャンバ7内の土圧は上述の土圧センサにより測定されて、その信号が、図示しない信号線を介して、制御部10に入力される。
カッタチャンバ7内には、図示しない加泥材注入管を介して、加泥材が供給される。ここで加泥材とは、一般に、掘削土砂を塑性流動化させるために用いられるものである。加泥材の具備すべき必要な性質としては、例えば、(1)高密度、高粘性で流動性を有すること、(2)分離し難く安定性が高いこと、を挙げることができる。加泥材は、主材と副材とにより構成される。主材としては、例えば、粘土及び気泡材を挙げることができる。副材としては、例えば、増粘剤(ベントナイト、CMC等)、止水剤(吸水性樹脂等)、及び逸泥防止剤を挙げることができる。カッタチャンバ7に注入する加泥材の種類(加泥材の配合)、性状、及び、注入率(カッタチャンバ7内に注入する加泥材とカッタ面板4からの掘削土砂との容積比)は、後述する土砂サンプリング装置20によりサンプリングされた掘削土砂の性状(例えば、粒度分布特性、透水特性等)に基づいて設定される。
シールド掘進機1は、カッタチャンバ7内で滞留した掘削土砂をシールド隔壁5の後方に搬出するスクリューコンベア(土砂搬出装置)8を備える。
シールド掘進機1は、掘進機本体2の後方に、図示しないエレクターを備える。エレクターは、円弧状断面を有するセグメント11を組立てて、円筒状の覆工体12を構築する。
シールド掘進機1の掘進機本体2の周縁部には、複数の推進ジャッキ13が、掘進機本体2の周方向に互いに間隔を空けて配置されている。
推進ジャッキ13は、シリンダ13aとロッド13bとにより構成される油圧ジャッキである。シリンダ13aは、その一端が掘進機本体2に固定されており、他端側にて、ロッド13bが進出・退入可能となっている。推進ジャッキ13のロッド13bの先端部を既設のセグメント11に当接させた状態で推進ジャッキ13を伸長作動させることにより、シールド掘進機1は推進力を得ることができる。このようにして、推進ジャッキ13は、既設のセグメント11から反力を取ってシールド掘進機1を推進させる。
推進ジャッキ13には、その推力(ジャッキ圧)を測定するジャッキ圧センサ(図示せず)と、伸長速度を測定する速度センサ(図示せず)とが設けられており、これらセンサより出力された信号が、図示しない信号線を介して、制御部10に入力される。
制御部10は、上述の土圧センサ、ジャッキ圧センサ、及び速度センサに加えて、掘進機本体2に予め設けられた図示しない位置センサや姿勢角センサ等からの信号を図示しない信号線を介して入力して、シールド掘進機1の掘進に関する各種演算や各種制御を行うが、本実施形態では、特に、カッタチャンバ7内の土圧制御と、推進ジャッキ13の推力制御(掘進速度制御)とを行う。これら制御の詳細については、後述する図13にて説明する。
カッタ面板4には、それをトンネル軸方向に貫通する第1貫通孔14が形成されている。第1貫通孔14は、その内径が、後述するボーリング管40の外径よりも大きく形成されている。
シールド隔壁5には、それをトンネル軸方向に貫通する第2貫通孔15が形成されている。第2貫通孔15は、その内径が、後述するボーリング管40の外径よりも大きく形成されている。
ここで、カッタ面板4の第1貫通孔14は、シールド隔壁5の第2貫通孔15に比べて、大径である。
また、カッタ面板4の第1貫通孔14と、シールド隔壁5の第2貫通孔15とは、カッタ面板4の回転停止時に、貫通孔同士の中心がトンネル軸方向で略一致するように形成されている。
シールド掘進機1の前方地山の土砂をサンプリングする土砂サンプリング装置20は、口元装置30と、トンネル軸方向に延在するボーリング管40と、ボーリング管40を回転駆動する水平ボーリング装置50と、ボーリング管40の基端部(後端部)に設置されるエアースイベル60と、土砂回収装置70とにより構成される。
口元装置30の概略構成について図2を用いて説明する。
図2は、口元装置30の概略構成を示す。
口元装置30は、口元管路31と、口元管路31の途中に設けられてその開放/閉鎖を行うための複数(図では2つ)の開閉弁32と、開閉弁32の後方の口元管路31に設けられたピンチ弁33とにより構成されている。尚、本実施形態では開閉弁32としてゲート弁を用いて以下説明するが、開閉弁32の形式はこれに限らず、例えば、開閉弁32としてボール弁を用いてもよい。ここで、開閉弁32の操作上のスペースに制限がある場合には、開閉弁32としてゲート弁が用いられ得る。また、開閉弁32で比較的高い止水性が求められる場合には開閉弁32としてボール弁が用いられ得る。
口元管路31は、その前端がシールド隔壁5の後面に接続されて後方に所定の長さで延在している。また、口元管路31は、その前端の開口部がシールド隔壁5の第2貫通孔15に連続している。これにより、口元管路31は第2貫通孔15を介してカッタチャンバ7に連通する。
口元管路31の前部にて分岐して下方に延びる分岐管路34の下端には、圧抜き用のボール弁35が設けられている。尚、ボール弁35の代わりとして、ゲート弁等他の形式のバルブを用いることも可能である。
分岐管路34との分岐部より後方の口元管路31には、開閉弁32が設けられている。開閉弁32を開弁/閉弁すると、口元管路31が開放/閉鎖される。尚、本実施形態では、2つの開閉弁32を前後方向に直列に配置することで、開閉弁32のフェールセーフ性を向上させている。
ピンチ弁33は、円筒状のケーシング33aと、その内部に配置された鼓形のゴムスリーブ33bと、ケーシング33aとゴムスリーブ33bとの間の空間に流体(例えば、加圧空気)を供給する流体供給ライン33cと、ケーシング33aとゴムスリーブ33bとの間の空間の圧抜きを行うための圧抜き弁33dとにより構成されている。
流体供給ライン33cの途中にはボール弁33eが設けられている。このボール弁33eは、ケーシング33aとゴムスリーブ33bとの間の空間内の流体圧を調節するために用いられる。尚、ボール弁33eの代わりとして、ゲート弁等他の形式のバルブを用いることも可能である。
圧抜き弁33dを閉弁した状態で、ボール弁33eを用いて流体圧を調節しつつ、流体供給ライン33cよりケーシング33aとゴムスリーブ33bとの間の空間に流体を供給すると、その流体圧により、ゴムスリーブ33bがその外側から内側に押圧されて弾性変形する。従って、流体圧を上昇させるほど、ゴムスリーブ33bの内部空間の断面積が減少して、この結果、口元管路31の断面積が実質的に減少する。
この後に、ボール弁33eを閉弁した状態で、圧抜き弁33dを開弁すると、ケーシング33aとゴムスリーブ33bとの間の空間が減圧されて、これにより、ゴムスリーブ33bの内部空間の断面積が流体供給前の状態に戻る。
口元管路31は、その内径が、ボーリング管40の外径よりも大きい。また、上述のように、シールド隔壁5の第2貫通孔15は、その内径が、ボーリング管40の外径よりも大きく形成されている。また、上述のように、カッタ面板4の第1貫通孔14は、その内径が、ボーリング管40の外径よりも大きく形成されている。また、上述のように、カッタ面板4の第1貫通孔14と、シールド隔壁5の第2貫通孔15とは、カッタ面板4の回転停止時に、貫通孔同士の中心がトンネル軸方向で略一致するように形成されている。従って、カッタ面板4の回転停止時に、開閉弁32が開いている状態では、ボーリング管40を、口元管路31、シールド隔壁5の第2貫通孔15、及び、カッタ面板4の第1貫通孔14に挿通させて、ボーリング管40の先端部を、カッタ面板4より前方の地山内に突出させることができる。
また、ボーリング管40が口元管路31内に挿通された状態で、ピンチ弁33にて、流体供給ライン33cからの流体供給によるゴムスリーブ33bの弾性変形を行うことにより、ゴムスリーブ33bがボーリング管40の外周面に密着する。これにより、ピンチ弁33のゴムスリーブ33bが、口元管路31の後端部の内周面と、ボーリング管40の外周面との間を塞ぐシール部材として機能する。
ボーリング管40の概略構成について、図1、図3及び図4を用いて説明する。
図3(a)、(b)は、それぞれ、ボーリング管40を構成するボーリングロッド41の横断面を示す。図4は、ボーリング管40を構成するボーリングビット42の縦断面を示す。尚、図4は、ボーリング管40の先端部(ボーリングビット42)が、カッタ面板4より前方の地山内に突出している状態を示している。
ボーリング管40は、トンネル軸方向に直列に連結されるボーリングロッド41と、ボーリングロッド41の前端(先端)に設けられるボーリングビット42と、により構成される。
図3(a)及び図4に示すように、ボーリングロッド41とボーリングビット42とは、それぞれ、円形断面の外管43と内管44とからなる2重管構造を有している。換言すれば、ボーリング管40は、外管43と内管44とからなる2重管構造を有している。
外管43と内管44との間には空間があり、この空間を第1流路45と称して以下説明する。また、内管44内の空間を第2流路46と称して以下説明する。
ボーリングロッド41は、その少なくとも一部が、図3(b)に示すような断面形状を有する。例えば、ボーリングロッド41の前部と後部とが、図3(b)に示すような断面形状を有する。
図3(b)に示すように、内管44には、その外周面から径方向外方に放射状に突出した4つの凸部47が設けられている。内管44は、凸部47を介して、例えば圧入により、外管43の内周面に連結固定されている。すなわち、内管44が、凸部47を介して、外管43と一体化されている。従って、凸部47が、外管43と内管44とを互いに固定する固定部として機能する。ここで、凸部47(固定部)は、外管43と内管44とが一体に動くように、これらを連結固定する。
尚、本実施形態では、外管43と内管44とを互いに固定する固定部として凸部47を例示して説明したが、外管43と内管44とが一体に動くようにこれらを固定部が連結固定できるのであれば、固定部の配置位置、形状、個数は、上述の例示に限らない。
図4に示すように、ボーリングビット42では、内管44が、外管43に比べて前方に突出している。
第1流路45は、エアースイベル60からの流体(空気と水との少なくとも一方)が流通する流路であり、この流体は、ボーリングビット42の先端部(ボーリング管40の先端部)より吐出される。
第2流路46は、ボーリング管40の先端部近傍の掘削土砂Sが流体に乗って流通する流路であり、この掘削土砂Sは、土砂回収装置70にて回収される。
ボーリング管40を回転駆動する水平ボーリング装置50について、図1及び図5を用いて説明する。
図5は、水平ボーリング装置50の概略構成を示す。
水平ボーリング装置50は、シールド隔壁5の後方に予め設けられた仮設足場51上に設置される。
水平ボーリング装置50は、仮設足場51上の基台51aに載置されてトンネル軸方向に沿う長辺を有する矩形状のベース52と、ベース52に沿ってトンネル軸方向に往復移動する図示しないフィードシリンダと、フィードシリンダの往復移動に応じてベース52上をトンネル軸方向に往復移動するスイベルヘッド53及びガイド54とにより構成される。ここで、スイベルヘッド53及びガイド54は、図5に示す前端位置Fと後端位置Rとの間で往復移動する。ベース52の側部には、高さ調節用の複数のスクリュージャッキ52aが取り付けられている。
スイベルヘッド53は、図示しないモータを駆動源として、図示しない油圧チャックによりボーリング管40をその外側から挟持しつつ回転させる。
従って、水平ボーリング装置50は、スイベルヘッド53によりボーリング管40を回転させつつ、スイベルヘッド53をトンネル軸方向に往復移動させることにより、ボーリング管40をトンネル軸方向に往復移動させることができる。
水平ボーリング装置50の前端部には、ボーリング管40を保持するロッドホルダ55が設けられている。
ボーリング管40をトンネル掘進方向に前進させる場合には、まず、ボーリング管40をスイベルヘッド53の油圧チャックで挟持した状態で、スイベルヘッド53を後端位置Rから前端位置Fまで前進させる。次に、ロッドホルダ55にてボーリング管40を保持しつつ、スイベルヘッド53の油圧チャックを解除してスイベルヘッド53を前端位置Fから後端位置Rまで後退させて、ボーリング管40をスイベルヘッド53の油圧チャックで挟持する。この後、ロッドホルダ55による保持を解除する。この一連の動作を繰り返すことで、ボーリング管40の前進が断続的に行われる。このようにして、スイベルヘッド(回転駆動装置)53は、ボーリング管40を回転させつつトンネル掘進方向に前進させる。
一方、ボーリング管40をトンネル掘進方向と反対の方向に後退させる場合には、まず、ボーリング管40をスイベルヘッド53の油圧チャックで挟持した状態で、スイベルヘッド53を前端位置Fから後端位置Rまで後退させる。次に、ロッドホルダ55にてボーリング管40を保持しつつ、スイベルヘッド53の油圧チャックを解除してスイベルヘッド53を後端位置Rから前端位置Fまで前進させて、ボーリング管40をスイベルヘッド53の油圧チャックで挟持する。この後、ロッドホルダ55による保持を解除する。この一連の動作を繰り返すことで、ボーリング管40の後退が断続的に行われる。
図1に戻り、水平ボーリング装置50の後方の仮設足場51の上方には、トンネル軸方向に互いに離間してトンネル幅方向に延在する3つの仮設の梁部材81が設けられている。
3つの梁部材81には、各々に、チェーンブロック82が吊り下げられている。
梁部材81の下方で、かつ、水平ボーリング装置50の後方のボーリング管40の上方には、3つのチェーンブロック82により、走行レール83が揚重されている。
走行レール83は、ボーリング管40に対して平行に延在している。
走行レール83には、前方から後方に向かって順に、ロッドガイド84、エアースイベル60、及び土砂回収装置70の後述するガイド装置71が、それぞれの走行装置85(図6及び図7参照)を介して懸垂している。
ロッドガイド84はボーリング管40の前進・後退時のトンネル幅方向のグラツキを抑制するものである。ロッドガイド84は、その走行装置85で走行レール83を走行することが可能である。
エアースイベル60の概略構成について、図1及び図6を用いて説明する。
図6は、エアースイベル60の概略構成を示す。
エアースイベル60は、その上部に走行装置85を有する。
エアースイベル60は、上部がブラケット85aを介して走行装置85に取り付けられた円筒状のハウジング61と、ハウジング61内に設置された複数(図では2つ)のベアリング62と、ベアリング62により支持されて円形断面の外管63と内管64とからなる2重管65と、シール部材66を介して内管64の後端部(基端部)に接続する円管67とにより構成されている。
ボーリング管40(ボーリングロッド41)の後端部(基端部)は、2重管65の前端部に連結されている。また、2重管65では、ボーリングロッド41と同様に、外管63と内管64とが凸部69等によって互いに固定されている。ここで、外管63と内管64との間には空間があり、この空間は、上述の第1流路45と連続しているので、第1流路45とする。また、内管64内の空間は、上述の第2流路46と連続しているので、第2流路46とする。
エアースイベル60では、その第1流路45がエアースイベル60の後部で閉口されている。
エアースイベル60の下部では、加圧された空気を第1流路45に供給する空気供給ライン91がハウジング61及び外管63を貫通して、第1流路45に連通している。空気供給ライン91には、流量調整用のボール弁92が設置されている。尚、ボール弁92の代わりとして、ゲート弁等他の形式のバルブを用いることも可能である。
空気供給ライン91には、ボール弁92から第1流路45に向かう途中に、水供給ライン93が接続されている。水供給ライン93には、流量調整用のボール弁94が設置されている。尚、ボール弁94の代わりとして、ゲート弁等他の形式のバルブを用いることも可能である。
水供給ライン93は、加圧された水を、空気供給ライン91を介して、第1流路45に供給する。
従って、ボール弁92を開弁として、ボール弁94を閉弁とすれば、第1流路45には空気が供給される。
また、ボール弁92を閉弁として、ボール弁94を開弁とすれば、第1流路45には水が供給される。
また、ボール弁92、94を両方共に開弁すれば、第1流路45には空気及び水が供給される。
第1流路45に供給される流体の種類は、土砂回収装置70により回収された掘削土砂の性状(例えば、粒度分布特性、透水特性等)に基づいて決定される。例えば、後述する図10を参照して、掘削土砂の区分が「レキ」であれば、第1流路45には空気が供給される。また、掘削土砂の区分が「シルト」であれば、第2流路46での掘削土砂の詰まりを抑制するために、第1流路45には水が供給される。また、第1流路45に供給される流体が空気及び水である場合には、掘削土砂の区分が「レキ」から「シルト」に向かうほど、空気に対する水の割合を増加させる。
エアースイベル60では、その第2流路46が円管67の内部空間に連通している。従って、第2流路46を流通してきた掘削土砂は、円管67内を流通する。
円管67には、第2流路46の開放/閉鎖を切り換えるボール弁96が設置されている。尚、ボール弁96の代わりとして、ゲート弁等他の形式のバルブを用いることも可能である。
土砂回収装置70の概略構成について、図1及び図7を用いて説明する。
図7(a)は、土砂回収装置70の側面図であり、図7(b)は、土砂回収装置70をその後方から見た図である。
土砂回収装置70は、ガイド装置71と土砂受け装置72とにより構成される。
ガイド装置71は、その上部にトンネル軸方向に並ぶ2つの走行装置85を有する。
ガイド装置71の前側の走行装置85とエアースイベル60の走行装置85とは、接続ロッド98を介して接続されている。従って、ガイド装置71は、エアースイベル60に追従して、走行レール83を走行することができる。
ガイド装置71は、上部がブラケット85aを介して走行装置85に取り付けられた箱状のガイド装置本体71aを備える。
ガイド装置本体71aは、その前面と下面との各々に図示しない開口部が形成されている。これら開口部には、ガイド装置本体71内にて円弧状に湾曲する円管71bの両端が取り付けられている。
円管71bは、その前端部が、円管67の後端部(基端部)に接続されている。
土砂受け装置72は、水受け樋73と、水受け樋73の排水ライン74と、水受け樋73内に配置された土砂受けスクリーン75とにより構成される。
水受け樋73は、ボーリング管40、エアースイベル60、及びガイド装置71の下方の仮設足場51に載置されている。
水受け樋73は、上面開口の箱型であり、所定の長さを有して、ボーリング管40に対して平行に延在する。
尚、本実施形態では、水平ボーリング装置50のスイベルヘッド53の可動範囲(図5に示す前端位置Fから後端位置Rまでの距離)を1ストロークとして、約2ストローク分を、水受け樋73の所定の長さとして図示しているが、水受け樋73の長さはこれに限らない。
土砂受けスクリーン75は、上面開口の半円形断面を有し、水受け樋73と同様の所定の長さを有して、ボーリング管40に対して平行に延在する。土砂受けスクリーン75の上面は、ガイド装置71の円管71bの下端部に対向している。土砂受けスクリーン75は、例えば、パンチングメタル製である。
円管67よりガイド装置71の円管71bに流通してきた掘削土砂は、円管71bによりスムーズに土砂受け装置72の土砂受けスクリーン75に導かれる。そして、掘削土砂の水分が多い場合には、その水分が、土砂受けスクリーン75を通過して、水受け樋73に落下して、排水ライン74より排出される。従って、土砂受けスクリーン75では、水分が過多ではない試料を回収することができる。
また、ガイド装置71は、ボーリング管40の前進に追従するのに対し、土砂受け装置72は、ボーリング管40の前進に追従しない。つまり、ボーリング管40の前進時に、ガイド装置71は、土砂受け装置72に対して相対的に前進する。従って、ボーリング管40の前進時における掘削土砂のサンプリング位置に対応させて、土砂受け装置72(土砂受けスクリーン75)にて試料が順に連続的に回収されるので、サンプリング位置と試料との関係を簡易に把握することができる。
次に、図1〜図8を用いて、シールド掘進機1の前方地山の土砂のサンプリング方法を説明する。
図8(a)は、土砂サンプリング装置20による土砂サンプリングの開始前の状態を示す。図8(b)は、土砂サンプリング装置20による土砂サンプリングの終了前の状態を示す。
シールド掘進機1が地山を掘進している状態では、口元装置30の開閉弁32及びボール弁35は閉弁している。このときに、土砂サンプリング装置20は、図8(a)に示す状態である。この状態では、ボーリング管40のボーリングビット42が、図2に示すビット退避位置(すなわち、ピンチ弁33の位置)に位置する。
この後、シールド掘進機1の運転停止時に(具体的には、カッタ面板4の回転停止時に)、土砂サンプリング装置20による土砂サンプリングを行う。
まず、カッタ面板4の回転停止時に、カッタ面板4の第1貫通孔14の中心と、シールド隔壁5の第2貫通孔15の中心とを、トンネル軸方向で略一致させる。
次に、ピンチ弁33にて、流体供給ライン33cからの流体供給によりゴムスリーブ33bの弾性変形を行わせて、ゴムスリーブ33bをボーリング管40の外周面に密着させる。これにより、ピンチ弁33のゴムスリーブ33bが、口元管路31の後端部の内周面と、ボーリング管40の外周面との間を塞ぐシール部材として機能する。
次に、開閉弁32を開弁する。
次に、水平ボーリング装置50のスイベルヘッド53によりボーリング管40を回転させつつ、スイベルヘッド53をトンネル掘進方向に前進させることにより、ボーリング管40をトンネル掘進方向に前進させる。
ボーリング管40の前進により、ボーリング管40は、口元管路31、シールド隔壁5の第2貫通孔15、カッタチャンバ7、及び、カッタ面板4の第1貫通孔14を通って、ボーリング管40の先端部(ボーリングビット42)が、カッタ面板4より前方の地山内に突出して地山を掘削する。これにより、ボーリング管40の先端部近傍に掘削土砂が発生する。
次に、ボーリング管40の第1流路45に流体(空気と水との少なくとも一方)を供給して、ボーリング管40の先端部(ボーリングビット42)より流体を吐出させる。これにより、吐出流体がボーリング管40の先端部近傍の掘削土砂に作用して、この掘削土砂が流体に乗って第2流路46を先端側(前端側)から基端側(後端側)へ流通する。そして、第2流路46を流通してきた掘削土砂が、土砂回収装置70(すなわち、シールド隔壁の後方)にて回収される。
この後、ボーリング管40の前進は、上述のように、スイベルヘッド53のストローク毎に、断続的に行われる。
また、ボーリング管40の前進が進むにつれて、土砂受けスクリーン75上の試料が土砂受けスクリーン75の前端部に近づいてくると、土砂受けスクリーン75を新たなものに交換して、土砂受け装置72を前進させる。
このようにしてボーリング管40の前進と土砂のサンプリングとを行い、図8(b)に示すような状態になると、ボーリング管40の前進と、ボーリング管40の第1流路45への流体の供給とを停止する。
この後に、水平ボーリング装置50のスイベルヘッド53によりボーリング管40を回転させつつ、スイベルヘッド53をトンネル掘進方向と反対方向に後退させることにより、ボーリング管40を後退させる。ボーリング管40の後退は、上述のように、スイベルヘッド53のストローク毎に、断続的に行われる。
ボーリング管40の後退が進むと、ボーリング管40の先端部(ボーリングビット42)が、カッタ面板4より後方に退入し、シールド隔壁5の第2貫通孔15、及び口元管路31を通って、上述のビット退避位置に到着した時点で、ボーリング管40の後退を終了する。
そして、開閉弁32を閉弁する。
このようにして、シールド掘進機1の前方地山の土砂のサンプリングが行われる。
次に、シールド掘進機1の掘進条件の設定について説明する。
図9は、シールド掘進機1の掘進条件の設定フローを示す。
ステップS1では、上述のように、シールド掘進機1の掘進を停止させる(具体的には、カッタ面板4の回転を停止させる)。
ステップS2では、上述のように、土砂サンプリング装置20を用いて、シールド掘進機1の前方地山の土砂のサンプリングを行う。
ステップS3では、サンプリングされた土砂の性状を判定する。
ここで、土砂の性状判定について図10を用いて説明する。
図10(a)は、サンプリングされた土砂の性状判定結果と土砂の区分との関係を示す。図10(b)は、土砂の性状判定時に用いられる粒径加積曲線を示す。
土砂の性状判定では、具体的には、土砂の粒度分布特性を判定するか、又は、土砂の透水特性を判定する。
土砂の粒度分布特性を判定する場合には、例えば、図10(b)に示す粒径加積曲線を用いる。
図10(b)では、横軸を粒径とする一方、縦軸を加積通過率とする。また、図10(b)では、3つの粒径加積曲線α、β、γが、それぞれ、粒度分布領域A〜Dの境界をなしている。ここで、同一の粒径において、粒径加積曲線αより低加積通過率側に粒径加積曲線βが描かれており、また、粒径加積曲線βより低加積通過率側に粒径加積曲線γが描かれている。
サンプリングされた土砂が、図10(b)にて粒径加積曲線αより高加積通過率側にプロットされる場合には、粒度分布領域Aであると判定されて、図10(a)に示すように、土砂の区分が「シルト」であると判定される。
サンプリングされた土砂が、図10(b)にて粒径加積曲線αと粒径加積曲線βとの間にプロットされる場合には、粒度分布領域Bであると判定されて、図10(a)に示すように、土砂の区分が「砂」であると判定される。
サンプリングされた土砂が、図10(b)にて粒径加積曲線βと粒径加積曲線γとの間にプロットされる場合には、粒度分布領域Cであると判定されて、図10(a)に示すように、土砂の区分が「砂レキ」であると判定される。
サンプリングされた土砂が、図10(b)にて粒径加積曲線γより低加積通過率側にプロットされる場合には、粒度分布領域Dであると判定されて、図10(a)に示すように、土砂の区分が「レキ」であると判定される。
一方、土砂の透水特性を判定して土砂の区分を判定する場合には、例えば、図10(a)に示す土砂の区分と透水係数との関係を用いる。
サンプリングされた土砂の透水係数が10−5cm/s未満であると判定された場合には、土砂の区分が「シルト」であると判定される。
サンプリングされた土砂の透水係数が10−5cm/s以上10−3cm/s未満であると判定された場合には、土砂の区分が「砂」であると判定される。
サンプリングされた土砂の透水係数が10−3cm/s以上10−1cm/s未満であると判定された場合には、土砂の区分が「砂レキ」であると判定される。
サンプリングされた土砂の透水係数が10−1cm/s以上であると判定された場合には、土砂の区分が「レキ」であると判定される。
このようにして、図9のステップS3では、サンプリングされた土砂の性状を判定して、土砂の区分を判定する。
ステップS4では、判定された土砂の性状及び区分に基づいて、シールド掘進機1の掘進条件の設定を行う。具体的には、掘進条件として、シールド掘進機1の掘進時にカッタチャンバ7内に注入する加泥材の種類、性状、及び、注入率と、シールド掘進機1の掘進時におけるカッタチャンバ7内の土圧(チャンバ内土圧)と、シールド掘進機1の掘進速度と、を設定する。
図11は、土砂の性状及び区分の判定結果と、カッタチャンバ7内に注入する加泥材の性状、注入率、及び逸泥防止剤の有無との関係を示す。ここで、加泥材の性状には、比重及び粘度(cP:センチポアズ)が対応する。
図11において、加泥材の配合I は、土砂の区分における「シルト」に対応し、粒度分布領域Aに対応して、透水係数が10−5cm/s未満である場合に対応する。
加泥材の配合IIは、土砂の区分における「砂」に対応し、粒度分布領域Bに対応して、透水係数が10−5cm/s以上10−3cm/s未満である場合に対応する。
加泥材の配合III は、土砂の区分における「砂レキ」に対応し、粒度分布領域Cに対応して、透水係数が10−3cm/s以上10−1cm/s未満である場合に対応する。
加泥材の配合IVは、土砂の区分における「レキ」に対応し、粒度分布領域Dに対応して、透水係数が10−1cm/s以上である場合に対応する。
判定された土砂の区分が「シルト」である場合には、加泥材をカッタチャンバ7内に注入しない。すなわち、加泥材の配合I の設定は、「加泥材を注入しない」という設定を意味する。
判定された土砂の区分が「砂」である場合には、加泥材の配合IIとして、比重が1.3となり、かつ、粘度が4000cPとなるように、加泥材の種類及び配合率が設定される。また、加泥材の配合IIでは、逸泥防止剤は添加されない。また、加泥材の配合IIでは、加泥材の注入率が20%に設定される。
判定された土砂の区分が「砂レキ」である場合には、加泥材の配合III として、比重が1.4となり、かつ、粘度が7000cPとなるように、加泥材の種類及び配合率が設定される。また、加泥材の配合III では、逸泥防止剤は添加されない。また、加泥材の配合III では、加泥材の注入率が25%に設定される。
判定された土砂の区分が「レキ」である場合には、加泥材の配合IVとして、比重が1.5となり、かつ、粘度が10000cPとなるように、加泥材の種類及び配合率が設定される。また、加泥材の配合IVでは、逸泥防止剤が添加される。また、加泥材の配合IVでは、加泥材の注入率が20%に設定される。
次に、シールド掘進機1の掘削条件の設定の具体例を図12を用いて説明する。
ここで、シールド掘進機1の仕様を以下のように仮定するが、仕様はこれに限らない。
〔シールド掘進機1の仕様〕
掘進機径:5m
ジャッキ総推力:1600kN
推進ジャッキ本数:16本
標準の掘進速度:10〜30mm/min
標準のチャンバ内土圧:0.20MPa
また、土砂サンプリング装置20では、例えば、スイベルヘッド53の可動範囲(上述の1ストローク)が2mであるとして、20m分(10ストローク分)の土砂サンプリングが連続的に行われる。ここで、各ストロークに対応するように区間番号が割り振られており、この区間番号が、図12に示されている。
図12(a)は、シールド掘進機1の掘進条件の設定の第1例を示す。
各区間番号に対応する土砂はそれぞれが図10に示すように性状判定されて区分が判定される。ここで、図12(a)では、土砂の性状判定として粒度分布特性を判定した場合を示している。
この判定結果に基づいて、各区間番号毎に、加泥材注入の設定(図11参照)と、チャンバ内土圧の設定と、掘進速度の設定とが行われる。
図12(b)は、シールド掘進機1の掘進条件の設定の第2例を示す。
図12(a)に示す第1例と異なる点について説明する。
この例では、前後の区間番号における土砂の性状判定結果を考慮して、加泥材注入の設定と、チャンバ内土圧の設定と、掘進速度の設定とが行われる。例えば、区間番号3における加泥材注入の設定では、まず、区間番号2〜4のそれぞれについて土砂の性状判定を行う。次に、この判定結果に対応する加泥材の配合を区間番号毎に判定する。そして、区間番号毎に判定された加泥材の配合を平均化することで、区間番号3における加泥材注入の設定が行われる。この第2例では、加泥材注入の設定と同様に、前後の区間番号における土砂の性状判定結果を考慮して、チャンバ内土圧の設定と、掘進速度の設定とが行われる。
この第2例によれば、前後の区間番号における土砂の性状判定結果を考慮して、加泥材注入の設定と、チャンバ内土圧の設定と、掘進速度の設定とが行われる。これにより、土砂の性状変化の影響を和らげて掘進条件の設定変更を行うことができるので、シールド掘進機1による掘進を安定的に行うことができる。
図12(c)は、シールド掘進機1の掘進条件の設定の第3例を示す。
図12(b)に示す第2例と異なる点について説明する。
この例では、トンネル掘進方向前方で隣り合う区間番号における土砂の性状判定結果を考慮して、加泥材注入の設定と、チャンバ内土圧の設定と、掘進速度の設定とが行われる。例えば、区間番号3における加泥材注入の設定では、まず、区間番号3及び4のそれぞれについて土砂の性状判定を行う。次に、この判定結果に対応する加泥材の配合を区間番号毎に判定する。そして、区間番号毎に判定された加泥材の配合を平均化することで、区間番号3における加泥材注入の設定が行われる。この第3例では、加泥材注入の設定と同様に、トンネル掘進方向前方で隣り合う区間番号における土砂の性状判定結果を考慮して、チャンバ内土圧の設定と、掘進速度の設定とが行われる。
次に、設定された掘進条件に基づくシールド掘進機1の掘進制御について図13を用いて説明する。
図13は、制御部10により実現される、掘進開始時のシールド掘進機1の掘進制御フローを示す。
この掘進制御では、特に、カッタチャンバ7内の土圧制御と、推進ジャッキ13の推力制御(掘進速度制御)とを行う。
ステップS11では、上述の図9のステップS4にて設定された掘進条件を制御部10にて読込む。
ステップS12では、シールド掘進機1による掘進を開始する。
ステップS13では、ステップS11にて読込まれた掘進条件に基づいて、カッタチャンバ7内に加泥材が注入される。
ステップS14では、ステップS11にて読込まれた掘進条件に基づいて、掘進速度の目標値が設定される。
ステップS15では、上述の土圧センサにより測定されるカッタチャンバ7内の土圧(チャンバ内土圧)が、ステップS11にて読込まれた掘進条件の許容範囲内(例えば、±5%以内)に入るように、調整が行われる。この調整において、チャンバ内土圧が許容範囲を上回る場合には、スクリューコンベア8のスクリュー回転数を増加させることによりシールド隔壁5の後方への土砂搬出を促進してチャンバ内土圧を低下させる。一方、チャンバ内土圧が許容範囲を下回る場合には、スクリューコンベア8のスクリュー回転数を減少させることによりシールド隔壁5の後方への土砂搬出を抑制してチャンバ内土圧を上昇させる。
ステップS16では、上述のジャッキ圧センサにより測定されるジャッキ圧(ジャッキ推力)が、予め設定された許容上限値未満であるか否かを判定する。
ジャッキ推力が許容上限値以上である場合には、ステップS18に進んで、掘進速度の目標値を所定速度分減少させて、ステップS14に戻り、掘進速度の目標値の設定を行う。
一方、ジャッキ推力が許容上限値未満である場合には、ステップS17に進んで、上述の速度センサにより測定される掘進速度(推進ジャッキ13の伸長速度)が、ステップS14にて設定された掘進速度の目標値に近づくように、ジャッキ圧の調整を行うことにより、掘進速度を調整する。尚、図示を省略しているが、ステップS17では、掘進速度の調整時に、ジャッキ推力が許容上限値以上になると、ステップS18に進む。
以上のようにして、掘進開始時のカッタチャンバ7内の土圧制御と、推進ジャッキ13の推力制御(掘進速度制御)とが行われる。尚、掘進中のカッタチャンバ7内の土圧制御と、推進ジャッキ13の推力制御(掘進速度制御)とは、例えば、図13に示す掘進制御フローのうち、ステップS12を省略して、ステップS11からステップS13に進むようにすることで実現され得る。
ところで、特許文献1〜3に記載の技術はいずれもシールド掘進機の前方地山の土砂を直接的にサンプリングするものではない。それゆえ、特許文献1〜3に記載の技術により得られる前方地山の土砂に関するデータを、シールド掘削で重要となるチャンバ内土圧等の圧力管理用のデータとするには、信用度が低い。
この点、本実施形態では、シールド掘進機の前方地山の土砂を直接的にサンプリングすることにより、土砂の粒度分布特性や透水特性等を具体的に把握できるので、これらのデータを、チャンバ内土圧等の圧力管理用のデータとして活用することができる。
本実施形態によれば、トンネル掘進方向前端部に配置されたカッタ面板4と、このカッタ面板4の後方に配置されてカッタ面板4との間にカッタチャンバ7を区画するシールド隔壁5と、を有するシールド掘進機1の掘進条件を設定する方法として、シールド掘進機1の掘進を停止させ(S1)、ボーリング管40の基端部をシールド隔壁5の後方に位置させつつ、ボーリング管40の先端部を、シールド隔壁5の後方から、シールド隔壁5の貫通孔(第2貫通孔15)、カッタチャンバ7、及び、カッタ面板4の貫通孔(第1貫通孔14)を通過させて、カッタ面板4より前方の地山内に突出・前進させて地山を掘削し、この掘削により発生するボーリング管40の先端部近傍の掘削土砂をボーリング管40内を通過させてボーリング管40の基端部にて連続的に回収する(S2)。これにより、シールド掘進機1の前方の地山より掘削土砂を連続的にサンプリングしてシールド掘進機1のシールド隔壁5の後方にて連続的に回収することができるので、サンプリング箇所に対応させつつ、掘削土砂の性状(例えば、粒度分布特性、透水特性等)を比較的容易に把握することができる。
また本実施形態によれば、回収した掘削土砂の性状を判定し(S3)、この判定した掘削土砂の性状に基づいて、シールド掘進機の掘進条件を設定する(S4)。これにより、シールド掘進機1の前方地山の土砂の性状に応じてシールド掘進機1の掘進条件を最適化することができるので、トンネル施工の施工効率を向上させることができる。
また本実施形態によれば、判定された前方地山の土砂の性状に基づいて設定する掘進条件として、少なくとも、シールド掘進機1の掘進時にカッタチャンバ7内に注入する加泥材の種類、性状、及び、注入率を設定するので、カッタチャンバ7内に滞留する掘削土砂を良好に塑性流動化させることができる。尚、本実施形態では、シールド掘削時の加泥材に関する設定項目として、加泥材の種類、性状、及び、注入率を挙げて説明したが、シールド掘削時には、これら3つの設定項目のうち少なくとも1つが設定されることにより、カッタチャンバ7内に滞留する掘削土砂を良好に塑性流動化させることが可能である。換言すれば、判定された前方地山の土砂の性状に基づいて設定する掘進条件として、少なくとも、シールド掘進機1の掘進時にカッタチャンバ7内に注入する加泥材の種類、性状、又は、注入率を設定することにより、カッタチャンバ7内に滞留する掘削土砂を良好に塑性流動化させることが可能である。
また本実施形態によれば、判定された前方地山の土砂の性状に基づいて設定する掘進条件として、少なくとも、シールド掘進機1の掘進時におけるカッタチャンバ7内の土圧を設定するので、前方地山の土砂の性状に応じて、チャンバ内土圧を最適化することができる。
また本実施形態によれば、判定された前方地山の土砂の性状に基づいて設定する掘進条件として、少なくとも、シールド掘進機1の掘進速度を設定するので、前方地山の土砂の性状に応じて掘進速度を最適化することができ、ひいては、施工効率を向上させることができる。
また本実施形態によれば、ボーリング管40は、その外管43と内管44との間の空間を第1流路45として、内管44内の空間を第2流路46とする2重管構造を有し、ボーリング管40の突出・前進時に、ボーリング管40の第1流路45に供給された流体をボーリング管40の先端部より吐出させる。これにより、吐出流体がボーリング管40の先端部近傍の掘削土砂に作用して、この掘削土砂が流体に乗って第2流路46を先端側(前端側)から基端側(後端側)へ流通する。そして、第2流路46を流通してきた掘削土砂が、ボーリング管40の基端部(すなわち、シールド隔壁5の後方)にて土砂回収装置70により連続的に回収される。従って、シールド掘進機1の前方にてサンプリングされた土砂をシールド掘進機1のシールド隔壁5の後方にて連続的に回収することができるので、この回収した土砂の性状を比較的容易に把握することができる。
また本実施形態によれば、ボーリング管40の第1流路45に供給される流体の種類は、サンプリングされた土砂の性状に基づいて決定される。これにより、サンプリング時の第2流路46での土砂の詰まりを抑制することができるので、土砂のサンプリングを効率良く行うことができる。
また本実施形態によれば、判定される掘削土砂の性状は、掘削土砂の粒度分布特性又は透水特性であるので、比較的簡易に、掘削土砂の性状を把握することができる。
また本実施形態によれば、図9に示す掘進条件の設定フローを用いてシールド掘進機1の掘進条件を設定し、この設定した掘進条件に基づいて、図13に示す掘進制御フローを用いて、シールド掘進機1の掘進を制御する。これにより、シールド掘進機1の前方地山の土砂の性状に応じてシールド掘進機1の掘進を最適化することができるので、トンネル施工の施工効率を向上させることができる。
尚、本実施形態では、いわゆる泥土圧式のシールド掘進機を例にとって、シールド掘進機の前方地山の土砂のサンプリング、シールド掘進機の掘進条件の設定及び制御について説明したが、シールド掘進機の種類はこれに限らず、例えば、いわゆる泥水式のシールド掘進機で土砂サンプリング装置20を用いて、シールド掘進機の前方地山の土砂のサンプリングを行って、上述と同様にシールド掘進機の掘進条件の設定及び制御を行うことが可能である。この場合には、図14に示す土砂の区分と加泥材(ベントナイト及びCMC)の添加量(注入量)との関係に基づいて、カッタチャンバ7内への加泥材の添加が行われる。ここで、図14に示す加泥材の添加量は、カッタ面板4による地山掘削により発生した掘削土砂の1m当りの添加量を示す。従って、泥水式のシールド掘進機では、カッタチャンバ7に注入される加泥材の種類、及び、注入率は、土砂サンプリング装置20によりサンプリングされた掘削土砂の性状及び区分に基づいて、図14を用いて、設定され得る。また、泥水式のシールド掘進機では、図13のステップS15において、チャンバ内土圧の代わりとして、チャンバ内水圧が制御される。すなわち、この場合には、土砂サンプリング装置20によりサンプリングされた土砂の性状及び区分が例えば図10を用いて判定され、この判定結果に基づいて設定される掘進条件として、シールド掘進機の掘進時におけるカッタチャンバ7内の水圧が設定される。
1 シールド掘進機
2 掘進機本体
3 スキンプレート
4 カッタ面板
5 シールド隔壁
6 回転駆動装置
7 カッタチャンバ
8 スクリューコンベア
10 制御部
11 セグメント
12 覆工体
13 推進ジャッキ
13a シリンダ
13b ロッド
14 第1貫通孔
15 第2貫通孔
20 土砂サンプリング装置
30 口元装置
31 口元管路
32 開閉弁
33 ピンチ弁
33a ケーシング
33b ゴムスリーブ
33c 流体供給ライン
33d 圧抜き弁
33e ボール弁
34 分岐管路
35 ボール弁
40 ボーリング管
41 ボーリングロッド
42 ボーリングビット
43 外管
44 内管
45 第1流路
46 第2流路
47 凸部
50 水平ボーリング装置
51 仮設足場
51a 基台
52 ベース
52a スクリュージャッキ
53 スイベルヘッド
54 ガイド
55 ロッドホルダ
60 エアースイベル
61 ハウジング
62 ベアリング
63 外管
64 内管
65 2重管
66 シール部材
67 円管
69 凸部
70 土砂回収装置
71 ガイド装置
71a ガイド装置本体
71b 円管
72 土砂受け装置
73 水受け樋
74 排水ライン
75 土砂受けスクリーン
81 梁部材
82 チェーンブロック
83 走行レール
84 ロッドガイド
85 走行装置
85a ブラケット
91 空気供給ライン
92 ボール弁
93 水供給ライン
94、96 ボール弁
98 接続ロッド

Claims (8)

  1. トンネル掘進方向前端部に配置されたカッタ面板と、このカッタ面板の後方に配置されて前記カッタ面板との間にカッタチャンバを区画するシールド隔壁と、を有するシールド掘進機の掘進条件を設定する方法であって、
    シールド掘進機の掘進を停止させ、
    ボーリング管の基端部を前記シールド隔壁の後方に位置させつつ、前記ボーリング管の先端部を、前記シールド隔壁の後方から、前記シールド隔壁の貫通孔、前記カッタチャンバ、及び、前記カッタ面板の貫通孔を通過させて、前記カッタ面板より前方の地山内に突出・前進させて地山を掘削し、
    この掘削により発生する前記ボーリング管の先端部近傍の掘削土砂を前記ボーリング管内を通過させて前記ボーリング管の基端部にて連続的に回収し、
    この回収した掘削土砂の性状を判定し、
    この判定した掘削土砂の性状に基づいて、シールド掘進機の掘進条件を設定することを特徴とするシールド掘進機の掘進条件設定方法。
  2. 前記掘進条件として、少なくとも、シールド掘進機の掘進時に前記カッタチャンバ内に注入する加泥材の種類、性状、及び/又は、注入率を設定することを特徴とする請求項1に記載のシールド掘進機の掘進条件設定方法。
  3. 前記掘進条件として、少なくとも、シールド掘進機の掘進時における前記カッタチャンバ内の土圧又は水圧を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールド掘進機の掘進条件設定方法。
  4. 前記掘進条件として、少なくとも、シールド掘進機の掘進速度を設定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のシールド掘進機の掘進条件設定方法。
  5. 前記ボーリング管は、その外管と内管との間の空間を第1流路として、前記内管内の空間を第2流路とする2重管構造を有し、
    前記ボーリング管の前記突出・前進時に、前記ボーリング管の前記第1流路に供給された流体を前記ボーリング管の先端部より吐出させ、前記ボーリング管の先端部近傍の掘削土砂を前記流体に乗せて前記第2流路に流通させて前記ボーリング管の基端部にて連続的に回収することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のシールド掘進機の掘進条件設定方法。
  6. 前記判定した掘削土砂の性状に基づいて、前記流体の種類を決定することを特徴とする請求項5に記載のシールド掘進機の掘進条件設定方法。
  7. 前記掘削土砂の性状は、掘削土砂の粒度分布特性又は透水特性であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のシールド掘進機の掘進条件設定方法。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のシールド掘進機の掘進条件設定方法を用いてシールド掘進機の掘進条件を設定し、
    この設定した掘進条件に基づいて、シールド掘進機の掘進を制御することを特徴とするシールド掘進機の制御方法。
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