JP2013256098A - プラスチックシートの成形方法及び成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの一方面に複数の凸状を有するプラスチックシートの成形方法と成形装置の提供
【解決手段】押出機11aのTダイ11bから扁平に押出された溶融樹脂11cを、貫通孔15aを有する回転している環状のベルト状モールド15とシート基盤成形ロール12bの隙間に挟み込むように押出し、プラスチックシート16のシート部16bと凸部16bの成形を同時に行い、前記貫通孔15aが成形時の空気抜きと精度の高い凸部16aの成形を可能にしたプラスチックシートの成形方法とその成形装置。
【選択図】図1
【解決手段】押出機11aのTダイ11bから扁平に押出された溶融樹脂11cを、貫通孔15aを有する回転している環状のベルト状モールド15とシート基盤成形ロール12bの隙間に挟み込むように押出し、プラスチックシート16のシート部16bと凸部16bの成形を同時に行い、前記貫通孔15aが成形時の空気抜きと精度の高い凸部16aの成形を可能にしたプラスチックシートの成形方法とその成形装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、シート部と該シート部の一方の面に設けられた複数の凸部とからなるプラスチックシートの成形方法及び成形装置に関する。
泥や砂などで滑りやすい地盤表面に敷く敷板として、合板のコンパネや金属製敷板が使用されていた。合板は軽いが長期の使用には耐えない。また金属製敷板は長期使用に耐えるが重くて作業性と安全性に問題がある。そこで、軽くて弾性に富み、長期の繰返し使用に耐える敷板の要望が高まりつつあり、プラスチック敷板が提案されていた。
表面に凸部有するプラスチックシート(プラスチック敷板)の成形方法と成形装置が提案されていた。成形方法又は成形装置には、類似技術を含めて四タイプが存在する。
第一のタイプは、一般的に実施されている方法で、押出した溶融状態のプラスチックの塊4個〜6個程度を、プレス金型に載せて圧縮成形することで、塊同士を一体化し、凸状模様を成形する方法。
第二のタイプは、木質様成形品の表面処理方法で、セルロース材を粉砕して得られた粉砕物に樹脂を混合して、融解させて押出成形した木質様成形品の表面処理方法で、成形品の表面にエンボス加工を施す方法。木目模様を表す浅いエンボス加工である。
例えば、特許文献2に開示されている。
例えば、特許文献2に開示されている。
第三のタイプは、押出された熱可塑性樹脂シートを、完全に冷却される前に、少なくとも一方がエンボスベルトからなる一対の押圧ベルト、例えばエンボスベルトと押圧ベルトから構成された一対の押圧ベルトの間に供給し、この一対の押圧ベルトにより押圧することにより前記樹脂シートにエンボスを形成する。例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献の実施例にあるように、深さ300μmの皮しぼ模様で、非常に浅いエンボス加工である。
第四のタイプは、微細な凹凸パターンを有するベルト状のモールドを、冷えた状態の被転写材料に押圧、加熱した後に、モールドを被転写材料から剥離することで被転写材料の表面に凹凸パターンを転写するパターン転写方法。円筒形加圧機構を備える方法、前記モールドと前記被転写材料とを互いに押圧機構を備える装置及び方法などがある。
例えば、特許文献3及び特許文献4に開示されている。これらの特許は、ナノオーダーの凹凸パターンの転写に関する方法である。
例えば、特許文献3及び特許文献4に開示されている。これらの特許は、ナノオーダーの凹凸パターンの転写に関する方法である。
しかしながら、上記第一のタイプは、例えば、押出して溶融したプラスチックの塊4個又は6個がプレスされた後、お互いによく溶け合って一体化しているように見受けられるが、溶融されて完全一体化されていない。従って敷板として使用中に、溶着部分からき裂が生じるなどの品質上の欠点がある。
また、上記第二のタイプは、浅くて細かい木目調のエンボス加工には適しているが、敷板としての背の高い凸の成形には適さない。また、一旦押出成形された成形品の後工程によるエンボス加工方法であるため、仮に押出直後に高い凸部のあるエンボス加工を行うとしても、加熱されたロールによるエンボス加工になり、ロール金型から成形品を直ぐに離型すため、成形されたエンボス部分の冷却工程が取れないため、成形された凸部の形状を維持できない。
上記第三のタイプは、一旦押出された熱可塑性シートをエンボス加工する方法であり、薄い樹脂シートに、実施例にあるように深さ300μm程度のエンボス加工することは可能であるが、厚みがプラスチックシート(3mm〜30mm程度)を押出した後に、まだ完全に冷却されていないとは言え、樹脂表面が硬くなっているため、1〜10mm程度の比較的大きな凸部のエンボス加工は不可能である。
また、上記第四のタイプは、押出された後、ロール巻きされた薄いシートにナノオーダーの微細な凹凸転写成形する方法であり、すでに冷却されたシートを加圧、加熱しての転圧で、ナノオーダーの微細な凹凸の転写は可能であるが、厚みが3mm〜30mm程度のプラスチックシートの表面に1〜10mm程度の比較的大きな凸部の成形は不可能である。
従来技術の特許文献1、特許文献3、特許文献4での方法では、ベルト状モールドによる方法であるが、一旦押出されたシートを再加熱と加圧により、ナノオーダーの転写又は数百μmのエンボス加工可能する技術であり、大きな凸部を高品質で成形できない。
以上の技術課題に鑑み、本発明では比較的大きな高品質の凸部を持つプラスチックシートの成形方法及び成形装置を提供することである。
プラスチックシートの表面に比較的大きな凸部を成形するには、Tダイから扁平状に押出した溶融樹脂を、貫通孔を持ったベルト状モールドとシート基盤成形ロールの間に挟み込み、プラスチックシートのシート部と凸部の成形を同時に行うことに着目した。
そこで、前記課題を解決するために創案された本発明は、シート部と該シート部の一方の面に設けられた複数の凸部とから成るプラスチックシートを成形する方法であって、溶融樹脂を扁平に押出すTダイの押出口に対向させて、凸部上部成形ロールとシート基盤成形ロールとを隙間を隔てて並設し、前記凸部上部成形ロールに、前記凸部を成形するための複数の貫通孔を有する環状のベルト状モールドを巻き掛け、前記Tダイの押出口から押出した溶融樹脂を、前記凸部上部成形ロールの駆動により回転している前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールとの間に導いて、前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールとの間に挟持して送り出し、前記ベルト状モールドの貫通孔と前記凸部上部成形ロールとから形成される凸部空間内に導かれた溶融樹脂により前記凸部を成形すると同時に、前記ベルト状モールドの貫通孔以外の部分と前記シート基盤成形ロールとの間に形成されたシート空間内の溶融樹脂により前記シート部を成形するようにしたことを特徴とするプラスチックシートの成形方法。
また、本発明は、押出方向に対して垂直方向にある前記複数の貫通孔の空間容積の計が、押出方向に対してどの場所においても、ほぼ同じ容積の計であるようにした貫通孔を持つシート状モールドを用いていることを特徴とする成形方法。
また、本発明は、貫通孔には抜け勾配が付いているベルト状モールドを用いていることを特徴とする成形方法。
また、本発明は、横長凸部を持ったプラスチックシートの成形には、ベルト状モールドに、横長凸部に対応した横長貫通孔を押出方向に対して斜めに設けてたものを用いることを特徴とする成形方法。
また、本発明は、シート部と該シート部の一方の面に設けられた複数の凸部とから成るプラスチックシートを成形する成形装置であって、前記Tダイの押出口に対向させて、凸部上部成形ロールとシート基盤成形ロールとを隙間を隔てて並設し、前記凸部上部成形ロールに、前記凸部を成形するための複数の貫通孔を有する環状のベルト状モールドが巻き掛けられ、前記Tダイの押出口から押出した溶融樹脂が、前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールとの間に導かれ挟持されて送り出されるように、前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールが、前記凸部上部成形ロールの駆動により回転され、前記ベルト状モールドの貫通孔と前記凸部上部成形ロールとから形成される凸部空間内に導かれた溶融樹脂により前記凸部を成形すると同時に、前記ベルト状モールドの貫通孔以外の部分と前記シート基盤成形ロールとの間に形成されたシート空間内の溶融樹脂により前記シート部を成形するようにしたことを特徴とするプラスチックシートの成形装置。
また、本発明は、プラスチックシートの引取方向に対して、ベルト状モールドを向きを、転向させて、前記プラスチックシートの一方の面に成形された複数の凸部を、ベルト状モールドから離型するための成形保持ロールを備えたこと特徴とする成形装置。
また、本発明は、連続生産ができ、自由な長さのプラスチックシートを成形できるように、環状のベルト状モールドはエンドレスであることを特徴とする成形装置。
また、本発明は、凸部上部成形ロールから、成形保持ロールまでの間でのプラスチックシートの冷却を、自然冷却又は強制空冷で行うことを特徴とする成形装置。
また、本発明は、ベルト状モールドのプラスチック材料は、少なくとも押出される樹脂の溶融温度に耐える耐熱性を有するプラスチック材料であることを特徴とする成形装置。
また、本発明は、ベルト状モールドの材料は、回転する凸部上部成形ロールより柔らかい金属からなることを特徴とする成形装置。
Tダイから扁平状に押出した溶融樹脂を、貫通孔を持ったベルト状モールドとシート基盤成形ロールの間に挟み込み、プラスチックシートのシート部と凸部の成形を同時に行うことで、プラスチックシートの表面に多数の高い凸部を設けたシートの成形が可能となった。
貫通孔を持ったベルト状モールドと凸部上部成形モールドで成形することで、凸部成形時に前記貫通孔により、空気抜きを完全に行えるために、背の高い数多くの凸部を精度よく成形することが可能となった。
押出方向に対して垂直方向にある複数の前記貫通孔の空間容積の計が、押出方向に対してどの場所においても、ほぼ同じ容積の計であるようにした貫通孔をベルト状モールドに設けることで、押出機の吐出量が一定になり、安定した押出成形が可能となった。
貫通孔に抜け勾配が付けたベルト状モールドを使用することにより、成形された複数の凸部が、ベルト状モールドから容易に離型される。
横長凸部を持ったプラスチックシートの成形には、ベルト状モールドに横長凸部に対応した横長貫通孔を押出方向に対して斜めに設けることにより、容易に横長凸部がベルト状モールドから離型される。
ベルト状モールドは、少なくとも押出される樹脂の溶融温度に耐える耐熱性を有するプラスチック材料又は、回転する凸部上部成形ロールより柔らかい金属を採用することにより、耐久性があって安価な成形装置を可能にした。
ベルト状モールドにプラスチック製を採用すると,貫通孔の加工も容易で凸状の製品デザインの自由度が高くなった。
上記課題を解決する本発明の成形方法及び成形装置の一例を図1〜図5に、成形されたプラスチックシートの一例を図6に示す。また、本発明成形装置の変形例を図7に示す。
図6に示すように、プラスチックシート16はシート部16bと凸部16aとから構成されている。シート部16bは厚みが3mm〜30mm程度であり、凸部16aは1mm〜8mm程度の高さである。
この発明で成形されたプラスチックシート16は、軽くて弾性に富み、長期の繰返し使用に耐える敷板となる。
図6に示すように、プラスチックシート16はシート部16bと凸部16aとから構成されている。シート部16bは厚みが3mm〜30mm程度であり、凸部16aは1mm〜8mm程度の高さである。
この発明で成形されたプラスチックシート16は、軽くて弾性に富み、長期の繰返し使用に耐える敷板となる。
成形装置を図1〜図5に示す。プラスチックの押出機11a、押出機にはTダイ11bがセットされ、Tダイ11bの押出口に対向させて、凸部上部成形ロール12aとシート基盤成形ロール12bとが隙間を隔てて並設されている。
凸部上部成形ロール12aの下部に、シート基盤成形ロール12bと並んで成形補助ロール12cが設置されている。シート基盤成形ロール12bは凸部上部成形ロール12aより上流側に配置されている
その後方に一対の成形保持ロール13a、13bが設置されている。さらにその後方には一対の引取ロール14a、14bが設置されている。
凸部上部成形ロール12aの下部に、シート基盤成形ロール12bと並んで成形補助ロール12cが設置されている。シート基盤成形ロール12bは凸部上部成形ロール12aより上流側に配置されている
その後方に一対の成形保持ロール13a、13bが設置されている。さらにその後方には一対の引取ロール14a、14bが設置されている。
前記凸部上部成形ロール12aと前記成形保持ロール13aに、前記凸部16aを成形するための複数の貫通孔15aを有する環状のベルト状モールド15が巻き掛けられている。前記凸部上部成形ロール12aと前記成形保持ロール13bのX方向への回転駆動により前記ベルト状モールド15がY方向に循環回転している。
図3に示すように、押出機11aで約200℃〜約300℃に練られた樹脂がTダイ11bから扁平状で押出され、循環回転している前記ベルト状モールド15と前記シート基盤成形ロール12bとの間に導かれ、前記溶融樹脂11cを前記ベルト状モールド15と前記シート基盤成形ロール12bとの間に挟持して後方に送り出す。シート基盤成形ロール12bが凸部上部成形ロール12aより上流側に配置されているので、シート基盤成形ロール12bの頂部から下流側の部分に溶融樹脂11cが貯留される。
前記ベルト状モールド15の貫通孔15aと前記凸部上部成形ロール12aからなる形成された凸部空間内に導かれた溶融樹脂11cにより前記凸部16aを成形すると同時に、前記ベルト状モールド15の貫通孔15a以外の部分と前記シート基盤成形ロール12bとの間に形成されたシート空間内の溶融樹脂により前記シート部16bを成形する。
図1に示すように、成形直後のプラスチックシート16が柔らかいので、下に垂れないように成形補助ロール12cで支えられて、一対の成形保持ロール13a、13bに送られて行く。
プラスチックシート16は、凸部上部成形ロール12a及び成形補助ロール12cと一対の成形保持ロール13a、13bの間で冷却される。冷却は自然冷却又はファンによる強制空冷が望ましい。また、この間でプラスチックシート16が形状安定のため十分冷却される距離は、樹脂の素材や気温によって異なるが、例えば約10mm厚のプラスチックシート16の場合には約1m〜3mが望ましい。
プラスチックシート16は冷却された後、後方に設置された一対の引取ロール14a、14bにより引取られ、一方、ベルト状モールド15は、成形保持ロール13aのX方向の回転により、Y方向に回転しながら、前記プラスチックシート16から離れて行き、前記プラスチックシート16の複数の凸部16aがベルト状モールド15から離型される。
プラスチックシート16は、冷却されて形状が安定した後、その後工程にある一対の引取ロール14a、14bにより引取られ、その後切断工程を経て図6に示す製品となる。
ここで、凸部上部成形ロール12a、成形保持ロール13a及び引取ロール14a、14bは駆動ロールである。シート基盤成形ロール12b、成形補助ロール12c及び成形保持ロール13bは従動ロールである。これらのロールの他に、プラスチックシート16を支えるのに必要なロール及びベルト状モールド15を支える必要なロールが、更にあっても良い。
Tダイ11bから押出される前記溶融樹脂11cは、シート基盤成形ロール12bとベルト状モールド15との間で、成形される製品の樹脂の量に見合った量であることが望ましい。
図5に示されているように、ベルト状モールド15の貫通孔15aには成形された凸部16bが抜けやすいように、片側1°〜30°の抜き勾配が貫通孔15aの全周に設けられている。
図4の(c)に示すように、一つの凸部16aの中にあって、凸部形状が同じ高さでない場合、凸部16aの高さの低い場所に対応する(b)に示す貫通穴15bはエア抜き機能を果すだけの数個の小さな貫通孔15bであってもよい。凸部形状が同じ高さでない場合、小さな貫通孔15bと大きな貫通孔15aの組み合わせであってもよい。小さな貫通孔15bは空気抜きと成形時の寸法精度が出せる数が望ましい。
なお、小さい貫通孔15bは、溶融樹脂11cが入らない孔で、使用する樹脂により異なるが、0.3mm〜0.5mm程度が望ましい。
なお、小さい貫通孔15bは、溶融樹脂11cが入らない孔で、使用する樹脂により異なるが、0.3mm〜0.5mm程度が望ましい。
図3に示すように、ベルト状モールド15に設けられた貫通孔15aと凸部上部成形ロール12aに溶融樹脂11cを導き、シート基盤成形ロール12bで挟んで成形することで、成形時に凸部上部成形ロール12aと樹脂11cに噛みこんだ空気を貫通孔15aから逃がし、溶融樹脂11cを隅々まで充填することができ、精度の高い凸部16aの成形を可能にした。
図6に示すプラスチックシート16の横長凸部16aの成形には、凸部16aが離型し易いように、ベルト状モールド15に、前記横長凸部16aに対応した横長貫通孔15aは、押出方向に対して30°〜60°斜めにすることが望ましい。
図1に示すように、ベルト状モールド15に食い込んだ溶融樹脂11cで、凸部16aが成形され、成形補助ロール12cに送られて、成形保持ロール13a、13bまでの間において、ベルト状モールド15に凸部16aが食い込んだ状態で冷却され、冷却により凸部16aが安定化した後、引取ロール14a、14bにより引取られる。
次に、プラスチックシート16がZを付した引取方向に対して、ベルト状モールド15の向きを成形保持ロール13aを介して、Yを付した矢印方向に回転させることにより、凸部16aがベルト状モールド15から離型される。このようにして図1の(b)に示す大きな凸部16aを持ったプラスチックシート16が連続的に成形され、その次の工程で切断される。
環状のベルト状モールド15は、凸部上部成形ロール12aと成形保持ロール13aの駆動により連続的に回転して、プラスチックシート16を連続的に成形していく。
この成形方法に適したベルト状モールド15の貫通孔15aの形状及び配置は、押出方向に対して垂直方向にある前記貫通穴15aの空間容積の合計が、押出方向に対してどの場所を取っても、ほぼ同じ容積であるようにすることが望ましい。押出機11aの押出量が一定になり、安定した押出成形が可能となる。ほぼ同じ容積とは±5%までが望ましい。5%の変動は貯留されている溶融樹脂11cにより吸収される。
そのベルト状モールド15の一例として図5が挙げられる。
そのベルト状モールド15の一例として図5が挙げられる。
この成形方法では、Tダイ11bから押出される溶融樹脂11cの押出し量の調整でシート幅の調整が可能であり、連続成形が可能である。さらに切断位置で自由な寸法の製品を生産することが可能である。
本発明の凸部16aを有するプラスチックシート16の成形に適している樹脂は特に限定されないが、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物、これらのリサイクル材料、この他にポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、AS樹脂(AS)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)など、殆どすべての熱可塑性樹脂に適用できる。
環状のベルト状モールド15はエンドレスにしてベルト状になっており、その適した材料は、プラスチック材料では、溶融樹脂11cの溶融温度に耐える耐熱性を有するプラスチック、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリテトラフルオエチレン(PTFE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート(PAR)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)及びポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのエンジニアリングプラスチック等が適している。
ベルト状モールド15に適した金属材料では、凸部上部成形ロール12aに傷が付かないように、凸部上部成形ロール12aより軟らかい金属材料が適しており、銅やニッケルなどが挙げられる。
本発明成形装置の変形例を図7に示す。Tダイ11bの押出口の真下に対向して凸部上部成形ロール12aとシート基盤成形ロール12bが間隔を隔てて並設されて、前記凸部上部成形ロール12aにベルト状モールド15が巻きつけられている。溶融樹脂11cはTダイ11bから真下に押出される。その他の内容は本発明の成形装置と同じである。シート基盤成形ロール12bと貫通孔15aを持ったベルト状モールド15との間に溶融樹脂11cを適切に貯留できる。
土木資材などプラスチックの表面に凸部を設けた製品分野に利用できる。
11a 押出機
11b Tダイ
11c 溶融樹脂
12a 凸部上部成形ロール
12b シート基盤成形ロール
12c 成形補助ロール
13a 成形保持ロール
13b 成形保持ロール
14a 引取ロール
14b 引取ロール
15 ベルト状モールド
15a 貫通孔
15b 小さな貫通孔
16 プラスチックシート
16a 凸部
16b シート部
11b Tダイ
11c 溶融樹脂
12a 凸部上部成形ロール
12b シート基盤成形ロール
12c 成形補助ロール
13a 成形保持ロール
13b 成形保持ロール
14a 引取ロール
14b 引取ロール
15 ベルト状モールド
15a 貫通孔
15b 小さな貫通孔
16 プラスチックシート
16a 凸部
16b シート部
Claims (10)
- シート部と該シート部の一方の面に設けられた複数の凸部とから成るプラスチックシートを成形する方法であって、
溶融樹脂を扁平に押出すTダイの押出口に対向させて、凸部上部成形ロールとシート基盤成形ロールとを隙間を隔てて並設し、
前記凸部上部成形ロールに、前記凸部を成形するための複数の貫通孔を有する環状のベルト状モールドを巻き掛け、
前記Tダイの押出口から押出した溶融樹脂を、前記凸部上部成形ロールの駆動により回転している前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールとの間に導いて、前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールとの間に挟持して送り出し、
前記ベルト状モールドの貫通孔と前記凸部上部成形ロールとから形成される凸部空間内に導かれた溶融樹脂により前記凸部を成形すると同時に、
前記ベルト状モールドの貫通孔以外の部分と前記シート基盤成形ロールとの間に形成されたシート空間内の溶融樹脂により前記シート部を成形するようにしたことを特徴とするプラスチックシートの成形方法。 - 請求項1に記載する成形方法において、押出方向に対して垂直方向にある前記複数の貫通孔の空間容積の計が、押出方向に対してどの場所においても、ほぼ同じ容積の計であるようにした貫通孔を持つシート状モールドを用いることを特徴とする成形方法。
- 請求項1又は2に記載する成形方法おいて、貫通孔には抜け勾配が付いているベルト状モールドを用いることを特徴とする成形方法。
- 請求項1又は2に記載する成形方法おいて、横長凸部を持ったプラスチックシートの成形には、ベルト状モールドに、横長凸部に対応した横長貫通孔を押出方向に対して斜めに設けたものを用いることを特徴とする成形方法。
- シート部と該シート部の一方の面に設けられた複数の凸部とから成るプラスチックシートを成形する成形装置であって、
前記Tダイの押出口に対向させて、凸部上部成形ロールとシート基盤成形ロールとを隙間を隔てて並設し、
前記凸部上部成形ロールに、前記凸部を成形するための複数の貫通孔を有する環状のベルト状モールドが巻き掛けられ、
前記Tダイの押出口から押出した溶融樹脂が、前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールとの間に導かれ挟持されて送り出されるように、前記ベルト状モールドと前記シート基盤成形ロールが、前記凸部上部成形ロールの駆動により回転され、
前記ベルト状モールドの貫通孔と前記凸部上部成形ロールとから形成される凸部空間内に導かれた溶融樹脂により前記凸部を成形すると同時に、
前記ベルト状モールドの貫通孔以外の部分と前記シート基盤成形ロールとの間に形成されたシート空間内の溶融樹脂により前記シート部を成形するようにしたことを特徴とするプラスチックシートの成形装置。 - 請求項5に記載する成形装置において、プラスチックシートの引取方向に対して、ベルト状モールドの向きを、転向させて、前記プラスチックシートの一方の面に成形された複数の凸部を、ベルト状モールドから離型するための成形保持ロールを備えたことを特徴とする成形装置。
- 請求項5又は6に記載する成形装置において、環状のベルト状モールドはエンドレスであることを特徴とする成形装置。
- 請求項6又は7に記載する成形装置において、凸部上部成形ロールから、成形保持ロールまでの間でのプラスチックシートの冷却を、自然冷却又は強制空冷で行うことを特徴とする成形装置。
- 請求項5〜8のいずれか一項に記載する成形装置おいて、ベルト状モールドのプラスチック材料は、少なくとも押出される樹脂の溶融温度に耐える耐熱性を有するプラスチック材料であることを特徴とする成形装置。
- 請求項5〜8のいずれか一項に記載する成形装置おいて、ベルト状モールドの材料は、回転する凸部上部成形ロールより柔らかい金属からなることを特徴とする成形装置。
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JP2012143472A JP5338001B1 (ja) | 2012-06-11 | 2012-06-11 | プラスチックシートの成形方法及び成形装置 |
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