JP2013252802A - 車載通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のトランシーバを設けた場合にも、スリープ状態における暗電流の増加を抑えることができる車載通信装置を提供する。
【解決手段】各CANトランシーバ11a・11b・11cについての電源供給と電源供給の遮断とを個別に切り替え可能な複数のスイッチ素子12a・12b・12cと、複数のスイッチ素子12a・12b・12cの制御を行う電源供給管理部14と、各CANトランシーバ11a・11b・11cへの電源供給の要否を判断するMPU15とを備え、電源供給管理部14は、各CANトランシーバ11a・11b・11cのうち、MPU15で電源供給が不要と判断したトランシーバについてのみ、電源供給の遮断を行うようにスイッチ素子12a・12b・12cを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載され、当該車両の車載ネットワークを介して当該車両内の他の通信装置と通信を行う車載通信装置に関する。
車両において複数の車載通信装置を、CAN(Controller Area Network)等のプロトコルを用いた車載ネットワークによって接続し、互いにデータ通信を行う技術が知られている。また、このような車載通信装置には、通信機能を利用可能なウェイクアップ状態と省電力のために通信機能を停止させるスリープ状態とに作動状態を変化させるものがあることが知られている。
例えば、特許文献1には、上記車載通信装置としてのECUにおいて所定のスリープ条件が成立することを検出した場合に、制御処理や通信処理等を停止したスリープ状態に移行することが開示されている。また、通信コントローラ内蔵マイコンと車載LANとの信号のやり取りを媒介するトランシーバのウェイクアップ信号検出部で、他のECUから送出されたウェイクアップ信号を検出した場合に、スリープ状態からウェイクアップ状態に移行することが開示されている。
また、近年では、単一の車載ネットワーク上のECU(つまり、上述の車載通信装置)の数が増加しており、単一の車載ネットワーク上で1つのECUがデータ通信を行う対象のECUの数が増加してきている。
特開2008−263346号公報
特許文献1に開示の技術では、他のECUから送出されるウェイクアップ信号をトランシーバのウェイクアップ信号検出部で検出するためには、スリープ状態であってもウェイクアップ信号検出部を少なくとも動作させるための電源の供給をトランシーバに行うことが必要だった。
また、前述したように、単一の車載ネットワーク上で1つのECUがデータ通信を行う対象のECUの数が増加してくると、ネットワークが混み合うことで通信速度が低下すると考えられる。この問題を解決するための1つの案として、1つのECUがデータ通信を行う対象のECUを複数の車載ネットワークに振り分け、この複数の車載ネットワークの各々に対応するように、1つのECUに複数のトランシーバを備えることが考えられる。この場合、複数のトランシーバごとに、ウェイクアップ状態とスリープ状態との作動状態の変化を行わせることも考えられる。
ここで、1つのECUに複数のトランシーバを備える構成を採用する場合に、特許文献1に開示の技術を適用すると、複数のトランシーバの各々についてウェイクアップ信号検出部を備えることになる。この場合、トランシーバがスリープ状態であってもウェイクアップ信号検出部を少なくとも動作させるための電源の供給を複数のトランシーバの各々に行うことが必要となるため、スリープ状態における暗電流が増加してしまうという問題点が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、複数のトランシーバを設けた場合にも、スリープ状態における暗電流の増加を抑えることができる車載通信装置を提供することにある。
本発明の車載通信装置は、車両に搭載されるとともに、車載ネットワークを介して自装置以外の通信装置である他通信装置とデータ通信を行う車載通信装置(1)であって、それぞれ異なる車載ネットワーク上の他通信装置(2a・2b・2c)とデータ信号の送受信を行う複数のトランシーバ(11a・11b・11c)と、複数のトランシーバの各トランシーバについての電源供給と電源供給の遮断とを個別に切り替え可能な複数のスイッチ(12a・12b・12c)と、複数のスイッチの制御を行う電源供給管理部(14)と、各トランシーバへの電源供給の要否を判断する要否判断部(15)とを備え、電源供給管理部は、各トランシーバのうち、要否判断部で電源供給が不要と判断したトランシーバについてのみ、電源供給の遮断を行うようにスイッチを制御することで、当該トランシーバをデータ信号の送受信を行うウェイクアップ状態からデータ信号の送受信を行わないスリープ状態に移行させることを特徴としている。
これによれば、要否判断部で電源供給が不要と判断したトランシーバについては、電源供給管理部が電源供給の遮断を行うようにスイッチを制御することで電源供給を遮断し、スリープ状態に移行させるので、スリープ状態において消費電力を0にすることができる。
また、電源供給と電源供給の遮断との切り替えは、電源供給管理部の指示によって行うが、電源供給管理部が複数のトランシーバの各トランシーバについて上記切り替えの指示を行うので、電源供給管理部を複数のトランシーバと同数だけ備える必要がない。スリープ状態において、この電源供給管理部によって各トランシーバをウェイクアップ状態に移行させることができるので、電源供給の遮断から電源供給に切り替えるための部材を複数のトランシーバと同数だけ備える構成に比べて、スリープ状態における暗電流を抑えることができる。その結果、複数のトランシーバを設けた場合にも、スリープ状態における暗電流の増加を抑えることができる。
車両内通信システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 ECU1の概略的な構成を示すブロック図である。 ECU1での作動状態変化関連処理のフローの一例を示すフローチャートである。 ECU1aの概略的な構成を示すブロック図である。 ECU1aでの作動状態変化関連処理のフローの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
図1に示す車両内通信システム100は、車両に搭載されるものであり、それぞれ異なる車載ネットワーク(以下、車載LAN)のバスライン3a・3b・3cに接続されるECU1、バスライン3aに接続されるECU2a、バスライン3bに接続されるECU2b、バスライン3cに接続されるECU2cを含んでいる。なお、ECU1が請求項の車載通信装置に相当し、ECU2a・2b・2cが請求項の他通信装置に相当する。
ここで言うところのそれぞれ異なる車載LANとは、CAN(controller area network)やLIN(Local Interconnect Network)やFlexRay(登録商標)などの通信プロトコルがそれぞれ異なる車載LANであってもよいし、通信プロトコルが同一であるがお互いのバスラインが直接接続されていないサブネットワークのような車載LANであってもよい。本実施形態では、一例として、それぞれ異なる車載LANは、全てCANに準拠した車載LANであるものとして以降の説明を行う。
本実施形態では、ECU1が接続されるバスラインがバスライン3a・3b・3cの3本である場合を例に挙げて説明を行うが、必ずしもこれに限らない。例えば、2本であってもよいし、3本よりも多くてもよい。なお、本実施形態では、2本1組のワイヤからなるバスラインを1本として数えるものとする。
また、本実施形態では、便宜上、バスライン3a・3b・3cに接続されるECU1以外のECUを、それぞれ1つしか示していないが、各バスラインに接続されるECU1以外のECUの数は2つ以上あるものとする。
続いて、図2を用いてECU1の詳細な説明を行う。図2に示すように、ECU1は、CANトランシーバ11a、CANトランシーバ11b、CANトランシーバ11c、スイッチ部12、トランシーバ電源13、電源供給管理部14、MPU(Micro-Processing Unit)15を備えている。
CANトランシーバ11aは、バスライン3a上のECU2aとデータ信号の送受信を行い、CANトランシーバ11bは、バスライン3b上のECU2bとデータ信号の送受信を行い、CANトランシーバ11cは、バスライン3c上のECU2cとデータ信号の送受信を行う。よって、CANトランシーバ11a・11b・11cが請求項のトランシーバに相当する。図2のTxが送信、Rxが受信を示している。
なお、本実施形態では、ECU1にCANトランシーバ11a・11b・11cの3つのトランシーバを備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。ECU1に備えるトランシーバの数は複数であればよく、ECU1が接続されるバスラインの数に応じて定まるものとする。
スイッチ部12は、各CANトランシーバ11a・11b・11cへの電源供給と電源供給の遮断とを個別に切り替え可能なスイッチ素子12a・12b・12cからなっている。よって、スイッチ素子12a・12b・12cが請求項のスイッチに相当する。
スイッチ素子12aがオンの状態では、トランシーバ電源13とCANトランシーバ11aが電気的に接続されて、CANトランシーバ11aに電源供給される。一方、スイッチ素子12aがオフの状態では、トランシーバ電源13とCANトランシーバ11aが電気的に接続されず、トランシーバ電源13からCANトランシーバ11aへの電源供給が遮断される。
同様にして、スイッチ素子12bがCANトランシーバ11bへの電源供給と電源供給の遮断とを切り替え、スイッチ素子12cがCANトランシーバ11cへの電源供給と電源供給の遮断とを切り替える。
電源供給管理部14は、スイッチ素子12a・12b・12cのオンオフの切り替えの制御を行う。MPU15は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備える周知の構成であって、CANトランシーバ11a・11b・11c等から入力される信号をもとに、ROM等のメモリに記憶したプログラムに従って演算処理を実行する。
本実施形態では、車両のイグニッションスイッチからの電圧が印加されるIG端子の電圧をモニタするIGモニタ端子及び車両のアクセサリスイッチからの電圧をモニタするACCモニタ端子がMPU15に存在するものとする。また、MPU15は、IGモニタ端子やACCモニタ端子でモニタした電圧に応じて、車両のイグニッション(IG)電源のオンオフやアクセサリ(ACC)電源のオンオフを判断する。そして、IG電源のオンオフやACC電源のオンオフに応じて、後に詳述する演算処理を実行する。
なお、図示しないが、電源供給管理部14及びMPU15には電源回路から電源供給が行われているものとする。また、スイッチ素子12a・12b・12cについては、電源供給されていなくても、電源供給管理部14の制御によってオンオフの切り替えが可能な構成を例えば採用すればよい。
図1に戻って、ECU2a・2b・2cは、主にマイクロコンピュータとして構成され、何れも周知のCPU、ROM、RAM、I/O、及びこれらを接続するバスによって構成される。ECU2a・2b・2cは、ECU1と同様のECUであってもよいが、本実施形態では、トランシーバを1つだけ備えた周知のECUであるものとして以降の説明を行う。
次に、図3のフローチャートを用いて、ECU1でのCANトランシーバ11a・11b・11cごとのスリープ状態とウェイクアップ状態との作動状態の変化に関連する処理(以下、作動状態変化関連処理)について説明を行う。
なお、ここで言うところのCANトランシーバ11a・11b・11cごとのウェイクアップ状態とは、トランシーバ電源13から電源供給が行われており、データ信号の送受信を行うことができる状態を示している。また、スリープ状態とは、トランシーバ電源13からの電源供給が遮断されており、データ信号の送受信を行うことができない状態を示している。
図3のフローは、例えば電源供給管理部14及びMPU15の電源供給が開始されたときに開始される構成とすればよい。なお、スイッチ素子12a・12b・12cは、デフォルト状態ではオンになっているものとして以降の説明を行う。
まず、ステップS1では、MPU15が、トランシーバのスリープ状態への移行の条件(以下、スリープ条件)が成立したか否かを判定する。スリープ条件としては、例えばIG電源のオフの検出、ACC電源のオフの検出、トランシーバからのスリープ要求の入力、トランシーバからのスリープ許可の入力などがある。
トランシーバからのスリープ要求とは、トランシーバ自体が出力するスリープ状態への移行を要求する信号とする。また、トランシーバからのスリープ許可とは、トランシーバが、データ通信の対象となるECUに向けてスリープ状態への移行を行ってもよいかの問い合わせを行い、当該ECUの全てから許可を得られた場合に出力する信号とする。
そして、ステップS1では、スリープ条件成立と判定した場合(ステップS1でYES)には、ステップS2に移る。一方、スリープ条件成立でないと判定した場合(ステップS1でNO)には、ステップS1のフローを繰り返す。
ステップS2では、MPU15が、スリープ対象選択処理を行って、ステップS3に移る。スリープ対象選択処理では、成立したスリープ条件に応じて、各CANトランシーバ11a・11b・11cへの電源供給の要否を判断する。言い換えると、スリープ状態に移行させるトランシーバの選択を行う。よって、MPU15が請求項の要否判断部に相当する。
例えば、成立したスリープ条件がスリープ要求の入力やスリープ許可の入力であった場合には、スリープ要求やスリープ許可の入力元のトランシーバへの電源供給が不要と判断する。一例として、CANトランシーバ11aからスリープ要求の入力があった場合には、CANトランシーバ11aへの電源供給が不要と判断すればよい。
また、成立したスリープ条件がIG電源のオフの検出やACC電源のオフの検出であった場合には、IG電源及びACC電源のオンオフの状態ごとに予め対応付けて設定されている種類のトランシーバへの電源供給が不要と判断する。この場合、MPU15のROM等の不揮発性メモリに、IG電源及びACC電源のオンオフの状態と、各CANトランシーバ11a・11b・11cのうちの電源供給を遮断するトランシーバとの対応関係を示すテーブルやマップ等を予め格納しておくことで、上記構成を実現すればよい。
一例としては、IG電源オフ且つACC電源オンという車両状態に対して、CANトランシーバ11aへの電源供給が不要と対応付けたり、ACC電源オフという車両状態に対して、CANトランシーバ11a・11cへの電源供給が不要と対応付けたりする構成とすればよい。
ステップS3では、電源供給管理部14が、電源供給遮断処理を行い、ステップS4に移る。電源供給遮断処理では、電源供給管理部14が、前述のスリープ対象選択処理で電源供給が不要と判断したトランシーバに対応するスイッチ素子をオフにする制御を行い、ステップS4に移る。例えば、CANトランシーバ11a・11cの電源供給が不要とスリープ対象選択処理で判断していた場合には、スイッチ素子12a・12cをオフにする制御を行う。
対応するスイッチ素子がオフになったトランシーバは、トランシーバ電源13からの電源供給が遮断され、データ信号の送受信を行うことが出来ないスリープ状態に移行する。一方、対応するスイッチ素子がオンのままのトランシーバは、トランシーバ電源13からの電源供給が継続され、データ信号の送受信を行うことが出来るウェイクアップ状態が維持される。
ステップS4では、MPU15が、トランシーバのウェイクアップ状態への移行の条件(以下、ウェイクアップ条件)が成立したか否かを判定する。ウェイクアップ条件としては、例えばIG電源のオフからオンへの切り替わりの検出、ACC電源のオフからオンへの検出などがある。
そして、ステップS4では、ウェイクアップ条件成立と判定した場合(ステップS4でYES)には、ステップS5に移る。一方、ウェイクアップ条件成立でないと判定した場合(ステップS4でNO)には、ステップS7に移る。
ステップS5では、MPU15が、ウェイクアップ対象選択処理を行って、ステップS6に移る。ウェイクアップ対象選択処理では、成立したウェイクアップ条件に応じて、各CANトランシーバ11a・11b・11cへの電源供給の要否を判断する。言い換えると、ウェイクアップ状態にあるべきトランシーバの選択を行う。
具体例としては、IG電源及びACC電源のオンオフの状態ごとに予め対応付けて設定されている種類のトランシーバ以外への電源供給が必要と判断する。この場合、前述したのと同様に、MPU15のROM等の不揮発性メモリに、IG電源及びACC電源のオンオフの状態と、各CANトランシーバ11a・11b・11cのうちの電源供給を遮断するトランシーバとの対応関係を示すテーブルやマップ等を予め格納しておくことで、上記構成を実現すればよい。
ステップS6では、電源供給管理部14が、電源供給復帰処理を行う。電源供給復帰処理では、電源供給管理部14が、前述のウェイクアップ対象選択処理で電源供給が必要と判断したトランシーバに対応するスイッチ素子をオンにする制御を行い、ステップS7に移る。例えば、CANトランシーバ11b・11cの電源供給が必要とウェイクアップ対象選択処理で判断していた場合には、スイッチ素子12b・12cをオンにする制御を行う。なお、既にオンになっているスイッチ素子については、オンになっている状態を維持させる構成とすればよい。
スリープ状態にあったトランシーバのうち、対応するスイッチ素子がオンになったトランシーバは、トランシーバ電源13からの電源供給が再開され、データ信号の送受信を行うことが出来るウェイクアップ状態に復帰する。一方、対応するスイッチ素子がオフのままのトランシーバは、トランシーバ電源13からの電源供給の遮断が継続され、データ信号の送受信を行うことが出来ないスリープ状態が維持される。
ステップS7では、CANトランシーバ11a・11b・11cの全てがスリープ状態となっている場合(ステップS7でYES)には、ステップS4に戻ってフローを繰り返す。一方、CANトランシーバ11a・11b・11cのうちの一部でもウェイクアップ状態となっている場合(ステップS7でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
以上の構成によれば、トランシーバ電源13からの電源供給を遮断することでCANトランシーバ11a・11b・11cをスリープ状態に移行させるので、スリープ状態に移行したトランシーバにおける消費電力を0にすることができる。
また、CANトランシーバ11a・11b・11cの電源供給と電源供給の遮断とをスイッチ部12に切り替えさせる制御を行う電源供給管理部14は、トランシーバが複数であるのに対して、1つだけ備えられている。そして、CANトランシーバ11a・11b・11cをスリープ状態に移行させた場合でも、この1つの電源供給管理部14によって、各CANトランシーバ11a・11b・11cをウェイクアップ状態に移行させることができる。よって、実施形態1の構成によれば、スリープ状態において電源供給の遮断から電源供給に切り替えるための部材を各CANトランシーバ11a・11b・11cと同数だけ備える構成に比べて、スリープ状態における暗電流を抑えることができる。その結果、複数のトランシーバを設けた場合にも、スリープ状態における暗電流の増加を抑えることができる。
実施形態1では、IG電源のオンオフ状態及びACC電源のオンオフ状態のいずれも、トランシーバのスリープ状態やウェイクアップ状態への移行の条件に用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、IG電源のオンオフ状態及びACC電源のオンオフ状態のうちのいずれかのみをトランシーバのスリープ状態やウェイクアップ状態への移行の条件に用いる構成としてもよい。
また、実施形態1では、ステップS1〜ステップS2、ステップS4〜ステップS5の処理をMPU15が行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、マイクロコンピュータ以外の簡単な回路によって、ステップS1〜ステップS2、ステップS4〜ステップS5の処理を行う構成としてもよい。
(実施形態2)
本発明は上述の実施形態1に限定されるものではなく、次の実施形態2も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この実施形態2について図4及び図5を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態2の車両内通信システム100は、ECU1の代わりにECU1aを含む点を除けば、実施形態1の車両内通信システム10と同様の構成である。ECU1aは、ウェイクアップ監視部16を備える点と前述の作動状態変化関連処理でのステップS4〜ステップS6の処理が異なる点とを除けば、実施形態1のECU1と同様の構成である。
ウェイクアップ監視部16は、各バスライン3a・3b・3cからECU1aに入力されるウェイクアップ信号(割り込み信号)を監視するための回路である。ウェイクアップ監視部16は、各バスライン3a・3b・3c上のECU2a・2b・2cからECU1a(詳しくはCANトランシーバ11a・11b・11c)に送出された信号を、どのトランシーバについての信号か区別して検知する。ウェイクアップ監視部16が請求項の監視部に相当する。
一例としては、ウェイクアップ監視部16は、各バスライン3a・3b・3cからスリープ状態のCANトランシーバ11a・11b・11cに入力される信号について受信割り込みを行って、信号を受信したバスラインに応じたフラグを立てる回路とすればよい。
なお、ウェイクアップ監視部16は、受信した信号の強度をサンプリングし、そのサンプリング結果が所定のウェイクアップ信号の特徴に合致したときに、ウェイクアップ信号を検知したと判断して、ウェイクアップ信号を受信したバスラインに応じたフラグを立てる構成としてもよい。これによれば、ウェイクアップ信号を受信したことをより精度良く検知することができる。
電源供給管理部14は、ウェイクアップ監視部16でどのバスラインについてのフラグが立っているかに応じて、スイッチ素子をオンにする制御を行う。例えば、バスライン3aについてのフラグが立っていた場合には、バスライン3aからCANトランシーバ11aに割り込み信号が入力されたと推定することができるので、CANトランシーバ11aの電源供給を再開するために、スイッチ素子12aをオンにする制御を行う。また、バスライン3b、バスライン3cについてのフラグが立っていた場合にも、同様にして、それぞれスイッチ素子12b、スイッチ素子12cをオンにする制御を行う。
次に、図5のフローチャートを用いて、ECU1aでの作動状態変化関連処理について説明を行う。なお、図3のフローチャートと同様の処理については説明を省略する。
まず、ステップS1〜ステップS2では、前述したのと同様の処理を行う。ステップS3では、前述したのと同様にして電源供給遮断処理を行い、ステップS4aに移る。ステップS4aでは、ウェイクアップ監視部16が信号を検知した場合(ステップS4aでYES)には、ステップS5aに移る。一方、ウェイクアップ監視部16が信号を検知しなかった場合(ステップS4aでNO)には、ステップS7に移る。
ステップS5aでは、ウェイクアップ監視部16が、信号検知時処理を行って、ステップS6aに移る。信号検知時処理では、ウェイクアップ監視部16が、信号を受信したバスラインに応じたフラグを立てる。
ステップS6aでは、電源供給管理部14が、電源供給復帰処理を行う。電源供給復帰処理では、電源供給管理部14が、ウェイクアップ監視部16でフラグが立っていたバスラインについてのトランシーバに対応するスイッチ素子をオンにする制御を行い、ステップS7に移る。例えば、バスライン3bについてのフラグが立っていた場合には、CANトランシーバ11bに対応するスイッチ素子12bをオンにする制御を行う。
ステップS7では、CANトランシーバ11a・11b・11cの全てがスリープ状態となっている場合(ステップS7でYES)には、ステップS4aに戻ってフローを繰り返す。一方、CANトランシーバ11a・11b・11cのうちの一部でもウェイクアップ状態となっている場合(ステップS7でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
実施形態1では、IG電源及びACC電源のオンオフの状態に応じて、トランシーバをスリープ状態からウェイクアップ状態に復帰させる構成であったのに代えて、実施形態2では、ウェイクアップ監視部16でどのバスラインからの信号を検知したかに応じて、トランシーバをスリープ状態からウェイクアップ状態に復帰させる構成を採用している。このような構成を採用した場合であっても、複数のトランシーバを設けた場合に、スリープ状態における暗電流の増加を抑えることができるという効果を同様に得ることができる。
さらに、実施形態2の構成によれば、対応するバスラインからの信号を検知したトランシーバ、つまり、ウェイクアップ信号が入力されてきたと推定されるトランシーバのみをスリープ状態からウェイクアップ状態に復帰させることが可能になる。よって、複数のトランシーバのうちから、実際にデータ通信に必要とされているトランシーバのみを選択的にウェイクアップ状態に復帰させることが可能になる。
また、ウェイクアップ監視部16が、ウェイクアップ信号を検知したと判断して、ウェイクアップ信号を受信したバスラインに応じたフラグを立てる構成とした場合には、ウェイクアップ信号が入力されてきたトランシーバのみをスリープ状態からウェイクアップ状態に復帰させることが可能になる。よって、複数のトランシーバのうちから、実際にデータ通信に必要とされているトランシーバのみを選択的にウェイクアップ状態に復帰させることを精度良く行うことが可能になる。
なお、ウェイクアップ監視部16は、各バスライン3a・3b・3cからECU1aに入力される信号を常時監視する構成としてもよいし、周期的に起動して上記監視を行う構成としてもよい。
実施形態2では、IG電源のオンオフ状態及びACC電源のオンオフ状態のいずれも、トランシーバのスリープ状態への移行の条件に用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、IG電源のオンオフ状態及びACC電源のオンオフ状態のうちのいずれかのみをトランシーバのスリープ状態への移行の条件に用いる構成としてもよい。
また、実施形態2では、ステップS1〜ステップS2の処理をMPU15が行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、マイクロコンピュータ以外の簡単な回路によって、ステップS1〜ステップS2の処理を行う構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 ECU(車載通信装置)、2a・2b・2c ECU(他通信装置)、11a・11b・11c CANトランシーバ(トランシーバ)、12a・12b・12c スイッチ素子(スイッチ)、14 電源供給管理部、15 MPU(要否判断部)

Claims (6)

  1. 車両に搭載されるとともに、車載ネットワークを介して自装置以外の通信装置である他通信装置とデータ通信を行う車載通信装置(1)であって、
    それぞれ異なる前記車載ネットワーク上の前記他通信装置(2a・2b・2c)とデータ信号の送受信を行う複数のトランシーバ(11a・11b・11c)と、
    前記複数のトランシーバの各トランシーバについての電源供給と電源供給の遮断とを個別に切り替え可能な複数のスイッチ(12a・12b・12c)と、
    前記複数のスイッチの制御を行う電源供給管理部(14)と、
    前記各トランシーバへの電源供給の要否を判断する要否判断部(15)とを備え、
    前記電源供給管理部は、前記各トランシーバのうち、前記要否判断部で電源供給が不要と判断したトランシーバについてのみ、電源供給の遮断を行うように前記スイッチを制御することで、当該トランシーバを前記データ信号の送受信を行うウェイクアップ状態から前記データ信号の送受信を行わないスリープ状態に移行させることを特徴とする車載通信装置。
  2. 請求項1において、
    それぞれ異なる前記車載ネットワーク上の前記他通信装置から前記各トランシーバに対して送出された信号を、どの前記トランシーバについての信号か区別して検知する1つの監視部(16)を、当該各トランシーバとは別個に備え、
    前記電源供給管理部は、電源供給の遮断を行った前記トランシーバのうち、前記監視部で信号を検知したトランシーバについてのみ、電源供給を行うように前記スイッチを制御することを特徴とする車載通信装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記要否判断部は、前記車両の状態である車両状態を検出し、検出した車両状態をもとに、前記各トランシーバへの電源供給の要否を判断することを特徴とする車載通信装置。
  4. 請求項3において、
    前記要否判断部は、前記車両状態と前記各トランシーバのうちの電源供給を遮断するトランシーバとの対応関係が予め設定されており、検出した前記車両状態と予め設定された当該対応関係とをもとに、前記各トランシーバへの電源供給の要否を判断することを特徴とする車載通信装置。
  5. 請求項3又は4において、
    前記要否判断部は、車両状態として、前記車両のイグニッション電源及びアクセサリ電源のオンオフの状態を検出することを特徴とする車載通信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記要否判断部は、前記他通信装置からの前記トランシーバに対しての前記スリープ状態への移行を許可する信号の有無、又は前記トランシーバからの前記スリープ状態への移行を要求する信号の有無をもとに、前記各トランシーバへの電源供給の要否を判断することを特徴とする車載通信装置。
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