JP2013251987A - 振動発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作製が容易で且つ発電効率の良好な振動発電機を提供する。
【解決手段】振動発電機1は、筐体2、ボビン10、ガイド部材21、および可動子50を備える。筐体2は、ボビン10、ガイド部材21、および可動子50を収容する。可動子50は、単位永久磁石52A、52Bを備える。単位永久磁石52A、52Bは、同極対向構造を有する。ボビン10にコイル14が巻回される。ガイド部材22、23は、ボビン10の軸線方向両側に配置し、筐体2に対するボビン10の位置を固定する。ボビン10に設けられた第一穴10Hと、ガイド部材22、23に設けられた第二穴22B、23Bは連通する。可動子50は、第一穴10H、および第二穴22B、23B内を軸線方向に往復移動する。可動子50の単位永久磁石52A、52Bがコイル14内を横切ることで、コイル14に誘導電流が発生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動によって発電する振動発電機に関する。
従来、振動による運動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動発電機が知られている(例えば特許文献1参照)。このような振動発電機では、例えば、コイルが巻回されたボビン内を永久磁石が振動することで、コイルに磁束の変化に伴う誘導電流が発生するようになっており、この発生した誘導電流を外部負荷に供給できる。
振動発電機は、(1)永久磁石の振動方向の移動経路を長くすること、および、(2)永久磁石とコイルとを近接させること、の条件を満たす場合、発電効率は向上する。(1)の条件を満たす場合、永久磁石の移動時における最大速度は高速化するので、コイルに発生する誘導電流も、永久磁石の速度に応じて大きくなるためである。また(2)の条件を満たす場合、永久磁石がコイルに及ぼす磁束密度が増加するため、コイルに発生する誘導電流も、磁束密度の増加に伴って大きくなるためである。(1)の条件を満たすための方法として、ボビンの軸線方向の長さを長くする方法がある。また(2)の条件を満たすための方法として、永久磁石とコイルとの間に介在するボビンの厚さを薄くする方法がある。
特開2006−296144号公報
(1)(2)両条件を満たすボビンとして、軸線方向の長さが長く、且つ、厚さの薄いボビンが想定される。しかしながら、厚さが薄く且つ軸線方向に長いボビンを所定の精度で作製することは難易度が高い。特に、射出成形によって厚さの薄いボビンが作製される場合、溶解したボビンの原材料を金型の隅々まで行き渡らせることが難しいため、厚さが薄く且つ軸線方向に長いボビンを所定の精度で作製できない可能性が高い。従って、永久磁石の振動方向の移動経路が長い状態のまま、ボビンの厚さを薄くした発電効率のよい振動発電機を容易に作製することができないという問題点がある。
本発明の目的は、作製が容易で且つ発電効率の良好な振動発電機を提供することである。
本発明に係る振動発電機は、コイルと、筒状部材であって、軸線方向に貫通する第一穴を備え、前記軸線方向の略全域に亙って前記コイルが巻回されたボビンと、前記ボビンの前記軸線方向両側のうち少なくとも一方側に設けられた部材であって、前記軸線方向と同一方向に延びる穴であって前記第一穴に連通する第二穴を備えたガイド部材と、前記第一穴および前記第二穴内を前記軸線方向に往復移動可能に設けられた永久磁石とを備え、前記第一穴および前記第二穴内を前記永久磁石が前記軸線方向に往復移動することによって、前記コイルに電流が誘起することを特徴とする。
本発明によれば、振動発電機は、第一穴および第二穴内を永久磁石が移動することによって振動し、発電する。永久磁石の移動可能な最大の距離は、ボビンのみの構成と比較して、ガイド部材の第二穴の軸線方向の長さ分長くなる。このため、ボビンの軸線方向の長さを小さくできるので、厚さの薄いボビンを容易に作製することが可能となる。従って、発電効率の良好な振動発電機を容易に作製することが可能となる。なお、永久磁石の移動可能な距離は、ガイド部材の第二穴によって確保されるので、ボビンの軸線方向の長さを短くしても、良好な発電効率は維持される。
また本発明において、前記ボビンは、筒状を有し且つ前記軸線方向の長さが前記ボビンよりも短い複数の部材であって、前記軸線方向に貫通する分割第一穴を備えた複数の分割ボビンを有し、前記複数の分割ボビンが前記軸線方向に並んで配置することによって前記ボビンを形成し、前記複数の分割ボビンの其々に設けられた前記分割第一穴が連通することによって前記第一穴を形成してもよい。
また本発明において、前記コイルは、前記複数の分割ボビン毎に巻回される複数の分割コイルを備え、隣接配置する二つの分割ボビンの其々に巻回された二つの分割コイルは、互いに逆方向逆に巻回されてもよい。
また本発明において、前記ガイド部材は、前記ボビンの前記軸線方向の両側に設けられた一対の部分ガイド部材を備え、前記第二穴の径は、前記第一穴の径と等しいか、前記径よりも大きくてもよい。
また本発明において、前記コイル、前記ボビン、前記一対の部分ガイド部材、および前記永久磁石を収容する筐体を備え、前記一対の部分ガイド部材の其々は、前記ボビンを前記軸線方向両側から挟んで保持し、前記一対の部分ガイド部材の其々は、前記筐体に近接する部分から、前記軸線方向と直交する方向且つ前記第二穴が設けられている側と反対側に向けて延びる部材であって、前記筐体に対する前記一対の部分ガイド部材の其々の位置を固定する固定部を備えていてもよい。
また本発明において、前記コイルに発生した誘導電流を整流する整流部、および、前記誘導電流を蓄電する蓄電部のうち少なくともいずれかを、前記一対の部分ガイド部材の少なくともいずれかの外周部分のいずれかの位置に備えていてもよい。
また本発明において、前記ボビンの厚さは0.2mm以上0.5mm以下であってもよい。
また本発明において、前記筐体は磁性体からなっていてもよい。
また本発明において、前記一対の部分ガイド部材の其々と前記筐体との間の隙間を密封する密封部材を備えていてもよい。
また本発明において、前記永久磁石は、前記軸線方向に並べられた複数の単位永久磁石を備え、前記複数の単位永久磁石の其々が着磁方向に複数並べられ且つ隣接する二つの単位永久磁石の近接部分で同極同士が対向配置した構造である同極対向構造を有し、前記着磁方向に往復移動可能であってもよい。
第一実施形態における振動発電機1の断面図である。 ボビン10の円筒部10Aの厚さと発電量との関係を示すグラフである。 第二実施形態における振動発電機61の断面図である。 第三実施形態における振動発電機71の断面図である。 第四実施形態における振動発電機81の断面図である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態における振動発電機1について、図1を参照して説明する。図1における左右方向を、振動発電機1の左右方向と定義する。振動発電機1は、筐体2、封止部材3、ボビン10、コイル14、ガイド部材21、および可動子50を備える。筐体2の材料は磁性体である。磁性体の例として、鉄およびステンレスが挙げられる。筐体2は、円筒部2Aおよび蓋部2Bを備える。円筒部2Aの形状は円筒形である。円筒部2Aの軸線方向は左右方向を向く。以下、円筒部2Aの軸線方向を、振動発電機1の軸線方向、又は、単に軸線方向という。円筒部2Aは両端に開口部を備える。蓋部2Bは、円筒部2Aの開口部を閉塞する。蓋部2Bの形状は円形板状である。筐体2内に、封止部材3、ボビン10、コイル14、ガイド部材21、および可動子50が収容される。
ボビン10は、円筒部10A、終端部10B、10C、および延設部10Dを備える。円筒部10Aの形状は略円筒形である。円筒部10Aの軸線方向は、振動発電機1の軸線方向と同一方向を向く。円筒部10Aの左右方向の長さは、筐体2の円筒部2Aの軸線方向の長さの略1/3である。円筒部10Aは、筐体2の円筒部2Aの軸線方向略中央に配置する。円筒部10Aの外径は、筐体2の円筒部2Aの内径の略半分である。円筒部10Aは、軸線方向に延びる貫通穴を備える。
円筒部10Aの外壁に、2つの延設部10Dが設けられる。延設部10Dは、円筒部10Aの外壁から、外周方向に向けて延びる。延設部10Dは、等間隔で軸線方向に並び、円筒部10Aの外壁を軸線方向に3等分する。3等分された円筒部10Aの外壁のそれぞれに沿って、周回方向にコイル14が巻回される。コイル14は、延設部10Dを隔てて隣接配置する他のコイル14との巻線方向が逆向きとなる向きに巻回される。コイル14は、ボビン10の軸線方向のほぼ全域に亙って巻回される。
円筒部10Aの左側の端面に、終端部10Bが設けられる。円筒部10Aの右側の端面に、終端部10Cが設けられる。終端部10B、10Cの形状は円筒形である。終端部10B、10Cの軸線方向は、振動発電機1の軸線方向と同一方向を向く。終端部10B、10Cの外径は、筐体2の円筒部2Aの内径よりも小さい。終端部10Bの軸線方向の長さは、円筒部10Aの軸線方向の長さよりも短く、延設部10Dの軸線方向の長さよりも長い。終端部10Bは、左側面に凸部10Fを備える。凸部10Fは、左側に向けて突出する。終端部10Cは、右側面に凸部10Gを備える。凸部10Gは、右側に向けて突出する。凸部10F、10Gは、後述するガイド部材22、23の凹部22C、23Cに嵌まる。
終端部10B、10Cは、軸線方向に延びる貫通穴を備える。終端部10B、10Cの貫通穴の内径は、円筒部10Aの貫通穴の内径と略同一である。終端部10B、10Cの貫通穴および円筒部10Aの貫通穴は、段差なく連通し、一体となって軸線方向に延びる。以下、一体となって軸線方向に延びる円筒部10Aおよび終端部10B、10Cの貫通穴を、第一穴10Hという。
ガイド部材21は、ガイド部材22、23を備える。ガイド部材22は、ボビン10の左側に設けられる。ガイド部材23は、ボビン10の右側に設けられる。ガイド部材22、23の形状は円筒形である。ガイド部材22、23の軸線方向は、振動発電機1の軸線方向と同一方向を向く。ガイド部材22、23のそれぞれの軸線方向の長さは、筐体2の円筒部2Aの軸線方向の長さの略1/3であり、ボビン10の円筒部10Aの軸線方向の長さと略同一である。ガイド部材22、23およびボビン10の円筒部10Aの軸線方向の長さの総計は、筐体2の円筒部2Aの軸線方向の長さと略同一である。ガイド部材22、23の外径は、筐体2の円筒部2Aの内径よりも小さく、ボビン10の終端部10B、10Cの外径と略同一である。ガイド部材22の右側面と、ボビン10の終端部10Bの左側面とは接触する。ガイド部材23の左側面と、ボビン10の終端部10Cの右側面とは接触する。ガイド部材22、23は、軸線方向両側からボビン10を支持する。
ガイド部材22は、右側面に凹部22Cを備える。凹部22Cは左側に凹んでいる。終端部10Bから突出する凸部10Fは、凹部22Cに嵌る。ガイド部材23は、左側面に凹部23Cを備える。凹部23Cは右側に凹んでいる。終端部10Cから突出する凸部10Gは、凹部23Cに嵌る。これによって、ガイド部材22、23に対するボビン10の位置は固定される。
ガイド部材22、23は、それぞれ、軸線方向に延びる貫通穴を備える。以下、ガイド部材22に設けられた貫通穴を、第二穴22Bという。ガイド部材23に設けられた貫通穴を、第二穴23Bという。第二穴22B、23Bの内径は、第一穴10Hの内径と略同一である。第一穴10Hおよび第二穴22B、23Bは、段差なく連通し、一体となって軸線方向に延びる。
ガイド部材22の外壁に固定部22Aが設けられる。固定部22Aは、ガイド部材22の外壁から、外周方向に向けて延びる。ガイド部材23の外壁に固定部23Aが設けられる。固定部23Aは、ガイド部材23の外壁から、外周方向に向けて延びる。固定部22A、22Bは、それぞれ、筐体2の円筒部2Aの内壁に接触する。これによって、筐体2に対するガイド部材22、23の位置は固定される。なおボビン10は、凹部22C、23Cおよび凸部10F、10Gが嵌まることによって、ガイド部材22、23に対する位置が固定されている。このため、筐体2に対するボビン10の位置は、ガイド部材22、23を介して固定される。
可動子50は、永久磁石51およびスペーサ53A、53B(以下、総称して「スペーサ53」という。)を備える。可動子50は、第一穴10Hおよび第二穴22B、23B内を、軸線方向に往復移動可能に設けられる。可動子50が軸線方向に移動することが可能な距離(以下、「移動可能距離」という。)は、ボビン10の円筒部10Aの軸線方向の長さの略3倍である。
永久磁石51は、単位永久磁石52A、52B(以下、総称して「単位永久磁石52」という。)を備える。単位永久磁石52の形状は円柱形である。単位永久磁石52A、52Bの形状は同一である。単位永久磁石52は、単位永久磁石52A、52Bの順で左側から順に軸線方向に並んでいる。単位永久磁石52Aの右側面と、単位永久磁石52Bの左側面とは接触する。単位永久磁石52の軸線方向は、振動発電機1の軸線方向と同一方向を向く。単位永久磁石52の軸線方向の長さは、ボビン10の隣接する延設部10D間の距離と略同一である。
単位永久磁石52は、軸線方向に着磁している。単位永久磁石52Aは、左側がN極に着磁し、右側がS極に着磁する。単位永久磁石52Bは、左側がS極に着磁し、右側がN極に着磁する。単位永久磁石52Aの右側と単位永久磁石52Bの左側は、それぞれS極に着磁しており、S極同士が対向配置している。以下、単位永久磁石52の同極同士が対向配置した構造を、同極対向構造ともいう。
スペーサ53の形状は円柱形である。単位永久磁石52Aのうち単位永久磁石52Bと接触する側と反対側に、スペーサ53Aが設けられる。単位永久磁石52Bのうち単位永久磁石52Aと接触する側と反対側に、スペーサ53Bが設けられる。スペーサ53の軸線方向の長さは、単位永久磁石52の軸線方向の長さよりも短い。スペーサ53は、可動子50が第一穴10Hおよび第二穴22B、23B内を軸線方向に移動した場合に、単位永久磁石52A、52Bが蓋部2Bに直接接触することを抑止する。これによって、単位永久磁石52が蓋部2Bに磁気的な力で吸着する(「磁着する」ともいう。)ことを防止する。
単位永久磁石52およびスペーサ53には、軸線方向に延びる貫通穴521が設けられる。貫通穴521には、中心軸522が挿通する。中心軸522の両端に、中心軸522の延びる方向と直交する方向に突出する突出部523が設けられる。突出部523は、単位永久磁石52およびスペーサ53を、軸線方向両側から挟み込む。中心軸522は、単位永久磁石52間に作用する磁気的な反発力によって単位永久磁石52間が離隔することを防いでいる。
封止部材3は、筐体2の蓋部2Bの軸線方向内側に設けられる。封止部材3の内側面の外周部は、ガイド部材22の左面およびガイド部材23の右面に接触する。封止部材3の形状は円形である。封止部材3の円形の径は、第二穴22B、23Bの径よりも大きい。封止部材3は、第二穴22B、23B内を密閉する。第一穴10Hおよび第二穴22B、23B内に潤滑剤が塗布された状態で振動発電機1が使用される場合、潤滑剤は、第一穴10Hおよび第二穴22Bの内部に封じ込められ、外部に漏れない。
振動発電機1の発電動作について、図1を参照して説明する。ユーザは、振動発電機1を手で所持し、筐体2が軸線方向に振動するように振動発電機1を振る。運動エネルギーが筐体2に加えられる。第一穴10Hおよび第二穴22B、23Bの内壁面と可動子50との摩擦力、および、可動子50が封止部材3と衝突する力などを介して、運動エネルギーが可動子50に伝達する。可動子50は、第一穴10Hおよび第二穴22B、23B内を軸線方向に往復移動する。可動子50の永久磁石51は、筐体2の円筒部2Aの軸線方向略中央を軸線方向に移動する場合に、コイル14に覆われた空間を出入りする。可動子50がコイル14内の空間を通過する場合、永久磁石51が発する磁束はコイル14を交差する。これによって、コイル14に誘導電流が発生する。可動子50が軸線方向に往復移動し、永久磁石51がコイル14内の空間への出入りを繰り返すことで、コイル14に交流電流が発生する。
振動発電機1が振動する過程で、可動子50の移動方向は、筐体2の蓋部2Bの近傍で反転する。可動子50の速度は、蓋部2Bの近傍で0になる。また、一方の蓋部2Bの近傍から、他方の蓋部2Bに向けて可動子50が移動する場合、可動子50の速度は徐々に加速し、ボビン10の円筒部10A内を高速で通過する。コイル14に発生する誘導電流は、可動子50の速度に応じて大きくなるため、振動発電機1の発電効率は向上する。
コイル14に発生した交流電流は、コイル14に接続された配線を介して、図示外の整流部28に伝達する。整流部28では、交流電流の全波整流が行われる。整流部28の一例として、ダイオードブリッジが挙げられる。整流部28で整流された電流は、図示外の定電圧回路によって定電圧化された後、図示外の蓄電部29に蓄電される。蓄電部29の一例として、コンデンサが挙げられる。蓄電部29に蓄電された電流は、図示外の電極を介して外部に出力される。外部に出力された電流は、外部装置の負荷に供給される。外部装置は、供給された電流によって駆動する。
振動発電機1において良好な発電効率を実現させるためには、ボビン10の円筒部10Aの厚さはより薄い方が好ましい。理由は、ボビン10の円筒部10Aの厚さを薄くすることによって、可動子50を構成する永久磁石51とコイル14とを近接させることができるので、永久磁石51がコイル14に及ぼす磁束密度を増加させ、コイル14に発生する誘導電流を大きくできるためである。そこで振動発電機1では、ボビン10の円筒部10Aの厚さを薄くしている。
なお、円筒部10Aの厚さの薄いボビン10を射出成形によって作製する場合、許容される精度を充足させつつ作製できるボビン10の円筒部10Aの軸線方向の長さは、制限される。理由は、円筒部10Aの軸線方向の長さが長いと、溶解したボビン10の原材料を金型の隅々まで行き渡らせることが難しいためである。従って振動発電機1では、円筒部10Aの軸線方向の長さをできるだけ短くして、円筒部10Aの厚みを薄くしている。
なお振動発電機1は、可動子50の永久磁石51が第一穴10Hおよび第二穴22B、23B内を軸線方向に往復移動することによって発電する。このため、可動子50の移動可能距離は、ボビン10のみの構成と比較して、ガイド部材22の第二穴22Bおよびガイド部材23の第二穴23Bの軸線方向の長さ分長くなる。具体的には、第二穴22B、23Bの軸線方向の長さは、第一穴10Hの軸線方向の長さと略同一であるため、ボビン10のみの構成と比較して、可動子50の移動可能距離は略3倍になる。ボビン10の第一穴10H内を可動子50が通過する場合の速度は、ガイド部材22、23の第二穴22B、23B内を可動子50が通過する過程で加速する。このため、ボビン10に巻回されたコイル14内の空間を可動子50が通過する場合の速度は、ボビン10のみの構成である場合の速度と比較して速くなる。従って、コイル14に発生する誘導電流は大きくなるため、ボビン10の円筒部10Aの軸線方向の長さを短くしても、振動発電機1の発電効率は良好に維持される。
さらに振動発電機1では、2つのガイド部材22、23をボビン10の軸線方向両側に設けることによって、ボビン10を、振動発電機1の軸線方向略中央に配置する。このため、可動子50が左側に移動する場合と、可動子50が右側に移動する場合とのいずれの場合も、軸線方向略中央に配置したボビン10の第一穴10Hを可動子50が通過する際の速度を速くすることができる。従って、ボビン10に巻回されたコイル14に発生する誘導電流は更に大きくなるので、振動発電機1の発電効率は向上する。
なお、ボビン10の円筒部10Aの厚さを薄くした場合、筐体2がボビン10を内側に押さえ込むことによって筐体2にボビン10を固定すると、ボビン10の円筒部10Aが第一穴10Hの内側に撓む可能性がある。円筒部10Aの撓みが僅かな場合でも、第一穴10H内を可動子50がスムーズに移動できなくなり、強いては破損したりする可能性がある。これに対して振動発電機1では、ガイド部材22、23がボビン10を軸線方向両側から挟み込むことによって、ボビン10は支持される。また、凹部22C、23と凸部10F、10Gとが嵌合することによって、ボビン10はガイド部材22、23に固定される。またガイド部材22、23は、固定部22A、23Aによって筐体2に固定されるので、ボビン10は、ガイド部材22、23を介して筐体2に固定される。これによって、ボビン10が第一穴10Hの内側に撓むことを抑制できる。このため、ボビン10の円筒部10Aを筐体2が内側に押さえ込むことによって筐体2にボビン10を固定する場合のように、ボビン10の円筒部10Aが撓んで可動子50のスムーズな移動の妨げとなることを抑止できる。従って振動発電機1は、可動子50が第一穴10H内をスムーズに移動することになるので、振動発電機1の発電効率を更に向上させることができる。
また、第一穴10Hの径および第二穴22B、23Bの径を略同一とすることによって、第一穴10Hおよび第二穴22B、23の継ぎ目に段差が生じることを抑制できる。このため、第一穴10Hおよび第二穴22B、23B内で可動子50をスムーズに往復移動させることが可能となるので、振動発電機1の発電効率は更に向上する。
また可動子50の永久磁石51は同極対向構造を有しているため、同極対向構造を有しない永久磁石が使用された場合と比較して、可動子50の周囲に発生する磁束密度は大きくなる。このため、振動発電機1の発電効率は更に向上する。
また、筐体2を磁性体とすることによって、可動子50の永久磁石51によって形成される強い磁界を筐体2内に効果的に閉じ込め、筐体2外に漏れ出る磁界を抑制できる。さらに、永久磁石51の磁力によって筐体2自体が着磁することを抑止できるので、着磁した筐体2に可動子50が引き寄せられて可動子50の移動が妨げられることを防止できる。
ボビン10を実際に作成し、ボビン10の円筒部10Aの最適な厚さを検証したので、以下に説明する。ボビン10は、射出成形によって作成した。ボビン10の原材料として、液晶ポリマー(LCP)を使用した。成形温度約400度、金型温度70〜160度、射出圧力1200〜1600kg/cm、スクリュー回転数50〜100rpmの条件で射出成形し、ボビン10を作成した。作成したボビン10の軸線方向の長さは30mm、円筒部10Aの内径は8.2mm、円筒部10Aの最外径は16mmとした。作成したボビン10は、乾燥温度120度の条件で3時間乾燥させた。作成したボビン10は、円筒部10Aの厚さが均一であるか、および、穴、破れなどが発生しているかを目視にて確認することによって評価した。
図2を参照し、ボビン10の円筒部10Aの厚さと、コイル14に発生する電流の発電量との関係について説明する。作成したボビン10の円筒部10Aの厚さを0.2mm未満とした場合、円筒部10Aの厚さは均一とならず、穴、破れなどが高い頻度で発生した。このため、円筒部10Aの厚さの下限は0.2mmに設定するのが好ましいことがわかった。
また、図2にて示されるように、円筒部10Aの厚さを0.2mmから徐々に増やしていくと、円筒部10Aの厚さを0.2mmとした場合と比較して、発電量は徐々に低下した。そして、円筒部10Aの厚さを0.5mmとした場合の発電量は、厚さを0.2mmとした場合の発電量から30%低下し、約70%となった。また、更にその厚さを増やすと、発電量はますます低下していくことがわかった。また、前述した説明で明らかなように、円筒部10Aの厚さは、厚ければ厚いほど、厚さの均一性を保ち易く、作成し易くなる。ボビン10の円筒部10Aの厚さは、発電量を重視すると0.2mm程度まで薄くすることが好ましいが、ボビン10の円筒部10Aの作製上のばらつきが大きくなる場合もある。このため円筒部10Aの厚さは、ボビン10の円筒部10Aの作製のしやすさをより考慮すると、発電量の一般的な許容範囲として通常使用される70%(約1/√2=−3dB)程度となる0.5mm程度まで許容できることになる。以上の結果から、ボビン10の円筒部10Aの厚さを0.2mm以上0.5mm以下とすることによって、十分な発電量を保ちつつ、厚さが均一で穴や破れのないボビン10を作製できることがわかった。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態における振動発電機61について、図3を参照して説明する。振動発電機61が第一実施形態の振動発電機1と異なる点は、ボビン10が分割ボビン30、40を備える点である。振動発電機1と同一の構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
ボビン10は、分割ボビン30、40を備える。分割ボビン30は、円筒部30A、終端部30B、および延設部30C、30Dを備える。円筒部30Aの形状は略円筒形である。円筒部30Aの軸線方向は、振動発電機61の軸線方向と同一方向を向く。円筒部30Aの左右方向の長さは、筐体2の円筒部2Aの軸線方向の長さの略1/4である。円筒部30Aの右端は、筐体2の円筒部2Aの軸線方向略中央に配置する。円筒部30Aの外径は、筐体2の円筒部2Aの内径の略半分である。円筒部30Aは、軸線方向に延びる貫通穴を備える。
円筒部30Aの外壁に、延設部30C、30Dが設けられる。延設部30C、30Dは、円筒部30Aの外壁から、外周方向に向けて延びる。延設部30Cは、円筒部30Aの軸線方向略中央に設けられる。延設部30Dは、円筒部30Aの右端に設けられる。円筒部30Aの左端に、終端部30Bが設けられる。終端部30Bの形状は円筒形である。終端部30Bの軸線方向は、振動発電機61の軸線方向と同一方向を向く。終端部30Bの外径は、筐体2の円筒部2Aの内径よりも小さく、ガイド部材22の外径と略同一である。終端部30Bの軸線方向の長さは、円筒部30Aの軸線方向の長さよりも短く、延設部30C、30Dの軸線方向の長さよりも長い。終端部30Bは、左側面に凸部30Fを備える。凸部30Fは、左側に向けて突出する。凸部30Fは、ガイド部材22の凹部22Cに嵌まる。
終端部30Bは、軸線方向に延びる貫通穴を備える。終端部30Bの貫通穴の内径は、円筒部30Aの貫通穴の内径と略同一である。終端部30Bの貫通穴および円筒部30Aの貫通穴は、段差なく連通し、一体となって軸線方向に延びる。以下、一体となって軸線方向に延びる円筒部30Aおよび終端部30Bの貫通穴を、分割第一穴30Hという。
終端部30B、および延設部30C、30Dは、等間隔で軸線方向に並んでいる。終端部30B、および延設部30C、30D間の軸線方向の長さは、単位永久磁石52A、52Bの軸線方向の長さと略同一である。延設部30Cは、円筒部30Aの外壁を軸線方向に2等分する。2等分された円筒部30Aの外壁のそれぞれに沿って、周回方向にコイル14が巻回される。コイル14は、延設部30Cを隔てて隣接する他のコイル14との巻線方向が逆向きとなるように巻回される。コイル14は、分割ボビン30の軸線方向のほぼ全域に亙って巻回される。
分割ボビン40は、分割ボビン30と同一構造を有する。分割ボビン40は、円筒部40A、終端部40B、および延設部40C、40Dを備える。円筒部40A、終端部40B、および延設部40C、40Dは、それぞれ、分割ボビン30の円筒部30A、終端部30B、および延設部30C、30Dに対応する。分割ボビン40は、分割ボビン30を左右反転させた向きと同一の向きで、分割ボビン30の右側に配置する。終端部40Bは、右側面に凸部40Fを備える。凸部40Fは、右側に向けて突出する。凸部40Fは、ガイド部材23の凹部23Cに嵌まる。終端部40Bの貫通穴、および、円筒部40Aの貫通穴は、段差なく連通し、一体となって軸線方向に延びる。以下、一体となって軸線方向に延びる円筒部40Aおよび終端部40Bの貫通穴を、分割第一穴40Hという。
分割ボビン30、40は、軸線方向に並んでいる。分割ボビン30の延設部30Dと、分割ボビン40の延設部40Dとは接触する。分割ボビン30の分割第一穴30H、および分割ボビン40の分割第一穴40Hは、段差なく連通し、一体となって軸線方向に延びる。一体となって軸線方向に延びる分割第一穴30H、40Hは、第一穴10Hを形成する。分割ボビン30の延設部30C、30D間に巻回されたコイル14と、分割ボビン40の延設部40C、40D間に巻回されたコイル14とは、逆方向に巻回される。
以上のように、ボビン10が分割ボビン30、40を備えることによって、振動発電機1のボビン10の円筒部10Aの軸線方向の長さよりも、円筒部30A、30Bのそれぞれの軸線方向の長さをさらに短くすることができる。このため、円筒部30A、30Bの厚さの薄い分割ボビン30、40を容易に作製することができるので、円筒部30A、30Bの厚さが薄い場合でも厚さが均一なボビン10を、所定の精度で容易に作製することが可能となる。
<第三実施形態>
本発明の第三実施形態における振動発電機71について、図4を参照して説明する。振動発電機71が第一実施形態における振動発電機1と異なる点は、ガイド部材22、23がそれぞれ溝部22D、23Dを備える点と、溝部22D、23DにOリング26、27が嵌っている点である。振動発電機1と同一の構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
ガイド部材22の外壁且つ固定部22Aの右側に、周回に沿って溝部22Dが設けられる。溝部22DにはOリング26が嵌っている。ガイド部材23の外壁且つ固定部23Aの左側に、周回に沿って溝部23Dが設けられる。溝部23DにはOリング27が嵌っている。Oリング26、27は、筐体2の円筒部2Aの内壁に接触する。Oリング26、27は、ボビン10およびガイド部材22、23と、筐体2の円筒部2Aとの間の空間を密閉する。
可動子50を軸線方向にスムーズに移動させるため、第一穴10Hおよび第二穴22B、23Bの内壁面に潤滑剤が塗布される場合がある。また潤滑剤は、ボビン10とガイド部材22、23との間の隙間から外部に漏れ、ボビン10およびガイド部材22、23と、筐体2の円筒部2Aとの間の隙間に流出する場合がある。
しかしながら振動発電機71は、ボビン10およびガイド部材22、23と、筐体2の円筒部2Aとの間の隙間をOリング26、27が密閉するので、潤滑剤は筐体2の蓋部2B側に流れない。このため振動発電機71は、筐体2の円筒部2Aと蓋部2Bとの間の隙間から潤滑剤が外部に漏れ出ることを抑止することが可能となる。このように振動発電機71は、第一穴10Hおよび第二穴22B、23Bの内壁面に潤滑剤が塗布された場合でも、円筒部2Aおよび蓋部2Bの間の隙間から潤滑剤が筐体2の外部に漏れ出ることを抑止できる。
<第四実施形態>
本発明の第四実施形態における振動発電機81について、図5を参照して説明する。振動発電機81が第一実施形態における振動発電機1と異なる点は、ガイド部材22の外壁の一部に空間部22Eが設けられている点と、整流部28および蓄電部29が空間部22Eに収容されている点である。振動発電機1と同一の構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
空間部22Eは、ガイド部材22の外壁に沿って設けられる。空間部22Eは、ガイド部材22の外壁の一部が、第二穴22B側に凹むことによって形成される。整流部28および蓄電部29は、空間部22E内に収容される。コイル14は整流部28に接続する。蓄電部29は整流部28に接続する。
コイル14に発生した交流電流は、コイル14に接続された配線を介して、整流部28に伝達する。整流部28では、交流電流の全波整流が行われる。整流部28で整流された電流は、配線を介して蓄電部29に伝達し、蓄電部29に蓄電される。蓄電部29に蓄電された電流は外部装置の負荷に供給される。外部装置は、供給された電流によって駆動する。
整流部28および蓄電部29は、ガイド部材22の外壁に沿って設けられた空間部22E内に収容されるので、整流部28および蓄電部29は第二穴22Bを塞がない。このため、整流部28および蓄電部29は可動子50の移動の邪魔にならないので、可動子50の移動可能距離は長い状態で維持される。このように振動発電機81は、整流部28および蓄電部29が第二穴22Bを塞ぎ、可動子50の移動の邪魔になることを防止できる。このため、可動子50移動可能距離を長くすることができるので、良好な発電効率を維持することが可能となる。
本発明は上述の第一〜第四実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上述の実施形態では、第一穴10Hの径と、第二穴22B、23Bの径とを略同一とした。これに対し、第二穴22B、23Bの穴の径を、第一穴10Hの径よりも大きくしてもよい。これによって、第一穴10Hの径が製造誤差によって僅かに変動した場合でも、第二穴22B、23Bが第一穴10Hよりも小さくなることを抑止できる。このため振動発電機1は、第一穴10Hの径が変動した場合でも、第一穴10Hおよび第二穴22B、23B内で可動子50をスムーズに振動させることが可能となる。
筐体2の円筒部2A、およびボビン10の円筒部10Aの断面形状は円形に限定されず、多角形であってもよいが、円筒部2A、10Aの断面形状は同一であることが好ましい。ボビン10の軸線方向両端にガイド部材22、23が設けられていたが、ガイド部材は、ボビン10の軸線方向の左右いずれかの側にのみ設けられてもよい。可動子50は、単一の永久磁石によって構成されてもよい。ガイド部材21は、外壁の全域に亙って筐体2の内壁と接触していてもよい。ガイド部21と筐体2とは、一体構造となっていてもよい。封止部材3の内側にばねを設けても良い。
分割ボビン30、40には、一のコイル14のみが巻回されていてもよい。具体的には、分割ボビン30は延設部30Cのない構成であってもよい。分割ボビン30には、終端部30Bおよび延設部30Dの間に一のコイル14が巻回されていてもよい。同様に、分割ボビン40は延設部40Cのない構成であってもよい。分割ボビン40には、終端部40Bおよび延設部40Dの間に一のコイル14が巻回されていてもよい。以下、分割ボビン30、40のそれぞれに巻回された一のコイル14を、分割コイル14ともいう。分割ボビン30に巻回された分割コイル14と、分割ボビン40に巻回された分割コイル14とは、逆方向に巻回されていてもよい。このように、互いに逆方向に分割コイル14が巻回された分割ボビン30、40を用いることで、複数のコイル14が逆方向に巻回されたボビン10を容易に作製することが可能となる。
ガイド部材22、23は、ボビン10の凸部10F、10Gを凹部22C、23Cに嵌めることによって、筐体2に対するボビン10の位置を固定した。ガイド部材22、23は、別の方法でボビン10を支持することによって、筐体2に対するボビン10の位置を固定してもよい。例えばガイド部材22、23は、接着剤によってボビン10に接着することによって、ボビン10を支持してもよい。
1、61、71、81 振動発電機
2 筐体
10 ボビン
10H 第一穴
14 コイル、分割コイル
21、22 ガイド部材
26、27 Oリング
28 整流部
29 蓄電部
30、40 分割ボビン
30H、40H 分割第一穴
50 可動子
51 永久磁石
52、52A、52B 単位永久磁石

Claims (10)

  1. コイルと、
    筒状部材であって、軸線方向に貫通する第一穴を備え、前記軸線方向の略全域に亙って前記コイルが巻回されたボビンと、
    前記ボビンの前記軸線方向両側のうち少なくとも一方側に設けられた部材であって、前記軸線方向と同一方向に延びる穴であって前記第一穴に連通する第二穴を備えたガイド部材と、
    前記第一穴および前記第二穴内を前記軸線方向に往復移動可能に設けられた永久磁石と
    を備え、
    前記第一穴および前記第二穴内を前記永久磁石が前記軸線方向に往復移動することによって、前記コイルに電流が誘起することを特徴とする振動発電機。
  2. 前記ボビンは、
    筒状を有し且つ前記軸線方向の長さが前記ボビンよりも短い複数の部材であって、前記軸線方向に貫通する分割第一穴を備えた複数の分割ボビンを有し、
    前記複数の分割ボビンが前記軸線方向に並んで配置することによって前記ボビンを形成し、前記複数の分割ボビンの其々に設けられた前記分割第一穴が連通することによって前記第一穴を形成することを特徴とする請求項1に記載の振動発電機。
  3. 前記コイルは、
    前記複数の分割ボビン毎に巻回される複数の分割コイルを備え、
    隣接配置する二つの分割ボビンの其々に巻回された二つの分割コイルは、互いに逆方向逆に巻回されることを特徴とする請求項2に記載の振動発電機。
  4. 前記ガイド部材は、前記ボビンの前記軸線方向の両側に設けられた一対の部分ガイド部材を備え、
    前記第二穴の径は、前記第一穴の径と等しいか、前記径よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の振動発電機。
  5. 前記コイル、前記ボビン、前記一対の部分ガイド部材、および前記永久磁石を収容する筐体を備え、
    前記一対の部分ガイド部材は、前記ボビンを前記軸線方向両側から挟んで保持し、
    前記一対の部分ガイド部材の其々は、
    前記筐体に近接する部分から、前記軸線方向と直交する方向且つ前記第二穴が設けられている側と反対側に向けて延びる部材であって、前記筐体に対する前記一対の部分ガイド部材の其々の位置を固定する固定部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の振動発電機。
  6. 前記ガイド部材は、
    前記コイルに発生した誘導電流を整流する整流部、および、前記誘導電流を蓄電する蓄電部のうち少なくともいずれかを、前記ガイド部材の外周部分のいずれかの位置に備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の振動発電機。
  7. 前記ボビンの厚さは0.2mm以上0.5mm以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の振動発電機。
  8. 前記筐体は磁性体からなることを特徴とする請求項5に記載の振動発電機。
  9. 前記一対の部分ガイド部材の其々と前記筐体との間の隙間を密封する密封部材を備えたことを特徴とする請求項5または8に記載の振動発電機。
  10. 前記永久磁石は、
    前記軸線方向に並べられた複数の単位永久磁石を備え、前記複数の単位永久磁石の其々が着磁方向に複数並べられ且つ隣接する二つの単位永久磁石の近接部分で同極同士が対向配置した構造である同極対向構造を有し、前記着磁方向に往復移動可能であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の振動発電機。
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