JP2013251865A - 通信装置およびクロック同期方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる通信装置を提供する。
【解決手段】送信装置31は、データ記憶部13に格納されたデータを読み出し、読み出されたデータにPCRを付加してパケットを生成するヘッダ付加部314と、生成されたパケットのデータ量と、送信装置31に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量と、に基づいて、データ記憶部313からのデータの読み出しを制御するデータ読み出し制御部137と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、通信装置およびクロック同期方法に関する。特に、複数の通信装置間の音声/映像伝送において、通信装置の送信側と受信側の間のシステムクロックを同期させるための通信装置およびクロック同期方法に関する。
複数の無線通信装置間において通信する場合、同期を確立する必要がある。従来のクロック同期方法としては、特許文献1に開示されている手法が提案されている。特許文献1に記載のクロック同期方法について簡単に説明する。
送信側の無線通信装置(以下、「送信装置」という)は、パケット生成過程において、プログラムクロックリファレンス(PCR:Program Clock Reference)を付加する。PCRは、送信装置のシステムクロックによりカウントされた時刻情報を表すシステムタイムクロック(STC:System Time Clock)であり、パケット生成過程において付与されたカウンタ値を示す。送信装置は、生成されたパケットを受信側の無線通信装置(以下、「受信装置」という)に送信する。
送信装置から送信されるPCRが付加されたパケットは、伝送遅延時間後に受信装置に到達する。伝送路(例えば、IP網)では伝送遅延時間の揺らぎが発生するため、受信装置にパケットが到達するまでの伝送遅延時間は変動する。
受信装置は、送信装置から伝送遅延時間後に、PCRが付加されたパケットを受信し、パケット受信過程において付与されるSTCと受信されたパケットに付与されているPCRとの差分値(STC−PCR)を算出する。また、受信装置は、一定サンプル数のPCRの中から、小さい差分値(STC−PCR)を持つPCRを選択する。受信装置は、選択されたPCRと受信装置のパケット受信過程において付与されるSTCとに基づいて、送信装置と受信装置とのシステムクロックを同期させる。
特許第4100144号公報
本発明者らは、送信装置と受信装置とのシステムクロックの同期を行う通信装置およびクロック同期方法を検討した。しかしながら、従来の送信装置と受信装置とのシステムクロックの同期を行う通信装置およびクロック同期方法では、同期確立のために必要な時間が長くなる課題があった。
従って、本開示は、前記課題を解決するために、同期確立のために必要な時間を短縮することができる通信装置およびクロック同期方法を提供する。
本開示の通信装置は、他の通信装置へパケットを送信する通信装置であって、データを格納するデータ記憶部と、当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量に基づいて、前記データ記憶部からのデータの読み出しを制御するデータ読み出し制御部と、データ送信期間において、前記データ記憶部に格納されたデータを読み出し、読み出されたデータに、時間情報を付加して、パケットを生成するヘッダ付加部と、
前記ヘッダ付加部により生成されたパケットのデータ量と、当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量と、に基づいて、前記データ記憶部からのデータの読み出しを制御するデータ読み出し制御部と、を備える。
本開示によれば、同期確立に必要な時間を短縮できる。
本開示の実施形態における無線通信システムの構成例を示すブロック図 第1の実施形態における無線通信システムにおける送信装置の構成例を示すブロック図 実施形態における無線リソースの帯域割当例を示す図 第1の実施形態における送信装置のパケット生成時の動作例を示すフローチャート 第1の実施形態におけるWDE仕様を考慮した送信装置及び受信装置の構成例を示すブロック図 第1の実施形態においてPCRが送受信されるタイミングの一例を示す図 第2の実施形態における無線通信システムにおける受信装置の構成例を示すブロック図 第2の実施形態における受信装置のパケット受信時の動作例を示すフローチャート 第2の実施形態におけるWDE仕様を考慮した送信装置及び受信装置の構成例を示すブロック図 第2の実施形態におけるPCRが送受信されるタイミングの一例を示す図 第3の実施形態における無線通信システムにおける受信装置の構成例を示すブロック図 第3の実施形態における受信装置のパケット受信時の動作例を示すフローチャート 第3の実施形態における結合パケットが送受信されるタイミングの一例を示す図
<本開示に至る経緯>
特許文献1に示されるクロック同期方法では、受信装置は、一定サンプル数のPCRから差分値(STC−PCR)の小さいPCRを選択するため、抽出するPCRの数が少なく、システムクロックの同期に必要な一定数のPCRを得るために、時間を要していた。また、数多くのPCRを送信する必要があり、無線リソースを多く消費していた。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる通信装置およびクロック同期方法を提供することを目的とする。
<本開示の概要>
本開示の通信装置は、他の通信装置へパケットを送信する通信装置であって、データを格納するデータ記憶部と、当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量に基づいて、前記データ記憶部からのデータの読み出しを制御するデータ読み出し制御部と、データ送信期間において、前記データ記憶部に格納されたデータを読み出し、読み出されたデータに、時間情報を付加して、パケットを生成するヘッダ付加部と、前記ヘッダ付加部により生成されたパケットのデータ量と、当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量と、に基づいて、前記データ記憶部からのデータの読み出しを制御するデータ読み出し制御部と、を備える。
この構成によれば、クロック同期のための時間情報がパケットに付加されてからパケットが送信されるまでの時間を短縮できる。そのため、パケットに付加された時間情報は信頼性が高いので、パケットへの時間情報の付加を一部省略しても、精度良くクロックを同期できる。従って、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる。
また、本開示の通信装置は、他の通信装置からパケットを受信する通信装置であって、前記他の通信装置によりパケットの再送信が発生したことを検出する再送検出部と、前記再送検出部による検出結果、前記パケットに含まれる時間情報である第1の時間情報、及び当該通信装置の時間情報である第2の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報のうち、クロックの同期に用いる第1の時間情報を選択する同期時間情報選択部と、前記同期時間情報選択部により選択された前記第1の時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるクロック同期部と、を備える。
この構成によれば、パケットの再送が発生した場合には、信頼性の低い時間情報をクロック同期に用いない。そのため、信頼性の高い時間情報については、送信側においてパケットへの付加を一部省略しても、精度良くクロックを同期できる。従って、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる。
また、本開示の通信装置は、他の通信装置からパケットを受信する通信装置であって、複数のパケットが結合した結合パケットを受信した場合、前記結合パケットに含まれるパケット数と、前記結合パケット内のパケットの順番と、に基づいて、前記パケットに含まれる時間情報を補正する同期時間情報補正部と、前記同期時間情報補正部により補正された時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるクロック同期部と、を備える。
この構成によれば、結合パケットを受信した場合であっても、パケットの結合がない状態における時間情報に調整できる。そのため、時間情報の信頼性を向上できるので、送信側においてパケットへの時間情報の付加を一部省略しても、精度良くクロックを同期できる。従って、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる。
また、本開示のクロック同期方法は、他の通信装置へパケットを送信する通信装置におけるクロック同期方法であって、当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量に基づいて、前記データ記憶部からのデータの読み出しを制御するステップと、データ記憶部に格納されたデータを読み出し、読み出されたデータに、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロック同期のための時間情報を付加して、パケットを生成するステップと、前記生成されたパケットのデータ量と、当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量と、に基づいて、前記データ記憶部からのデータの読み出しを制御するデータ読み出し制御部と、を有する。
この方法によれば、クロック同期のための時間情報がパケットに付加されてからパケットが送信されるまでの時間を短縮できる。そのため、パケットに付加された時間情報は信頼性が高いので、パケットへの時間情報の付加を一部省略しても、精度良くクロックを同期できる。従って、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる。
また、本開示のクロック同期方法は、他の通信装置からパケットを受信する通信装置におけるクロック同期方法であって、前記他の通信装置によりパケットの再送信が発生したことを検出するステップと、前記パケットの再送信の有無、前記パケットに含まれる時間情報である第1の時間情報、及び当該通信装置の時間情報である第2の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報のうち、クロックの同期に用いる第1の時間情報を選択するステ
ップと、前記選択された前記第1の時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるステップと、を有する。
この方法によれば、パケットの再送が発生した場合には、信頼性の低い時間情報をクロック同期に用いない。そのため、信頼性の高い時間情報については、送信側においてパケットへの付加を一部省略しても、精度良くクロックを同期できる。従って、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる。
また、本開示のクロック同期方法は、他の通信装置からパケットを受信する通信装置におけるクロック同期方法であって、複数のパケットが結合した結合パケットを受信した場合、前記結合パケットに含まれるパケット数と、前記結合パケット内のパケットの順番と、基づいて、前記パケットに含まれる時間情報を補正するステップと、前記補正された時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるステップと、を有する。
この方法によれば、結合パケットを受信した場合であっても、パケットの結合がない状態における時間情報に調整できる。そのため、時間情報の信頼性を向上できるので、送信側においてパケットへの時間情報の付加を一部省略しても、精度良くクロックを同期できる。従って、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本開示の実施形態における無線通信システム1000の構成例を示す図である。無線通信システム1000は、音声/映像発信装置30、送信装置31、受信装置32、および音声/映像受信装置33を備える。送信装置31及び受信装置32の間は、無線通信回線によって接続される。
また、送信装置31及び受信装置32は、通信装置の一例であり、無線通信システム1000は、複数の送信装置31又は受信装置32を含んでもよい。
音声/映像発信装置30は、例えば、音声データ/映像データ(音声データ及び映像データの少なくとも一方)を送信装置31へ出力する。
送信装置31は、音声/映像発信装置30から音声データ/映像データが入力され、所定のタイミングにおいてパケットを受信装置32へ送信する。
受信装置32は、送信装置31からパケットを受信し、パケットに含まれる音声データ/映像データを音声/映像受信装置33へ出力する。
音声/映像受信装置33は、受信装置32から音声データ/映像データが入力される。入力された音声データ/映像データは、音声/映像発信装置30により出力されたデータに対応する。音声/映像受信装置33は、例えばモニタである。
次に、送信装置31の構成例について説明する。
図2は、無線通信システム1000における送信装置31の構成例を示すブロック図である。
送信装置31は、音声/映像I/F部311、クロック生成部312、データ記憶部313、ヘッダ付加部314、送信データ許容量算出部315、送信データ量カウント部316、データ読み出し制御部317、および送受信部318を備える。
音声/映像I/F(インタフェース)部311は、音声/映像発信装置30から入力される音声/映像データを処理し、変換後の音声/映像データをデータ記憶部313に転送する。音声/映像I/F部311による処理は、例えばフォーマット変換処理を含む。
クロック生成部312は、入力される音声/映像データのタイミングに同期した送信装置31のSTCを生成し、ヘッダ付加部314へSTCを通知する。
データ記憶部313は、音声/映像I/F部311から転送された音声/映像データを記憶する。また、データ記憶部313は、データ読み出し制御部317からの音声/映像データ読み出し停止指示、又は送受信部318の図示しない内部メモリに保持できるパケット容量が所定量以上になった旨の通知に応じて、ヘッダ付加部314への音声/映像データの出力を停止する。なお、送受信部318は、パケットを、図示しない内部メモリに一旦保持した後に、送信する。
音声/映像データ読み出し停止指示は、データ記憶部313からの音声/映像データ読み出しを停止するための指示情報である。
データ記憶部313にデータを貯めることで、音声/映像I/F部311からのデータ入力速度とヘッダ付加部314へのデータ出力速度との瞬時的な違いを吸収する。
また、データ記憶部313は、送受信部318による音声/映像パケット(音声パケット及び映像パケットの少なくとも一方)の送信における伝送速度に合わせて、音声/映像パケットをヘッダ付加部314へ出力する。このため、送受信部318は、所定のタイミングにおいてパケット送信が可能である。つまり、送受信部318へ過剰にパケットが転送されないように、データ記憶部313によりパケット量が調整されている。
ヘッダ付加部314は、データ記憶部313に記憶された音声/映像データを読み出し、音声/映像データを所定のサイズ以下のパケットに分割してパケットを生成する。また、ヘッダ付加部314は、生成したパケットにヘッダ情報を付加して、送受信部318に音声/映像パケットを転送する。ヘッダ情報は、クロック生成部312から通知されるSTCのパケット生成過程におけるカウンタ値を示したPCRを含む。PCRは、送信装置31と受信装置32とのクロック同期のための時間情報の1つである。ヘッダ付加部314は、生成した音声/映像パケットのデータ量(パケット量)を送信データ量カウント部316へ通知する。
なお、ヘッダ付加部314は、全ての音声/映像パケットにPCRを付加せず、一部の音声/映像パケットにはPCRの付加を省略しても良い。
送信データ許容量算出部315は、音声/映像パケットの送信前に、例えば予め音声/映像パケットの送信における伝送速度に基づいて、無線リソースの割り当てを受けるデータ送信期間と、データ送信期間の割り当て周期と、を決定する。
また、送信データ許容量算出部315は、データ送信期間を確保するための制御パケットを生成し、データ送信期間を管理する無線通信装置(以下、「通信管理装置」ともいう)との間においてデータ送信期間を調整する。データ送信期間には、例えば、無線区間における再送信の発生を考慮し、実際に必要なデータ送信期間に一定量のマージンを持たせる。
なお、通信管理装置としての機能は、送信装置31又は受信装置32が担当してもよいし、それ以外の無線通信装置が担当しても良い。制御パケットは、音声/映像パケットと同様に、送受信部318により送受信される。
また、送信データ許容量算出部315は、データ送信期間と、通信回線におけるパケットの伝送速度に基づいて、送信データ許容量を算出する。なお、送信データ許容量には、一定のマージンを持たせることもできる。
送信データ量カウント部316は、ヘッダ付加部314により生成されるパケットのデータ量(パケット量)をカウントする。パケットのデータ量は、送受信部318により送信されるデータ量に相当する。
データ読み出し制御部317は、送信データ許容量算出部315により算出された送信データ許容量及び送信データ量カウント部316によりカウントされた送信データ量に基づき、データ記憶部313からヘッダ付加部314へのデータ読み出しを制御する。
また、データ読み出し制御部317は、所定期間における送信データ量が、送信データ許容量を超過しないように、データ読み出しを制御する。
これにより、送信装置31内において、PCRがパケットに付加されてからパケットが送信されるまでの時間である送信待ち時間の発生を防止できる。
送信装置31は、例えば、CPU、RAMを有し、RAMに格納されたプログラムをCPUが実行することで、ヘッダ付加部314、送信データ許容量算出部315、送信データ量カウント部316、及びデータ読み出し制御部317の各機能を実現する。
なお、受信装置32の構成は、一般的な受信装置の構成であってもよいし、後述する第2の実施形態及び第3の実施形態における受信装置32B,32Cの構成であってもよい。
図3は、無線リソースの帯域割当例を示す図である。帯域割当情報通知期間1201(1201−1,1201−2)は、通信管理装置が帯域割当情報を通知するための期間である。帯域割当情報には、競合送信期間1202(1202−1,1202−2)及び送信装置送信期間1203(1203−1,1203−2)を含む。競合送信期間1202は、無線通信システム1000における全無線通信装置によりデータ送信が可能な期間である。送信装置送信期間1203は、送信装置31に個別に割り当てられたデータ送信期間であり、調整された割り当て周期毎に割り当てられる。
送信データ許容量算出部315は、通信管理装置からデータ送信期間の割り当てを受けた後、各データ送信期間の開始時に、割り当てられたデータ送信期間において送信できる送信データ許容量を算出する。
また、送信データ許容量算出部315は、データ送信期間の開始を、送信データ量カウント部316およびデータ読み出し制御部317に通知し、算出した送信データ量を、データ読み出し制御部317に通知する。
送信データ許容量算出部315により算出される送信データ許容量は、データ送信期間において送信可能な最大データ量ではなく、音声/映像パケットの送信における伝送速度から算出したデータ量から、マージン分を除いたデータ量を用いる。
送信データ量カウント部316は、送信データ許容量算出部315からのデータ送信期間の開始通知を受けて、送信データ量をカウントするための送信データ量カウント値をリセットする。
また、送信データ量カウント部316は、ヘッダ付加部314から通知される音声/映像パケットのデータ量のカウントを開始し、送信データ量カウント値をデータ読み出し制御部317に通知する。
データ読み出し制御部317は、送信データ許容量算出部315からのデータ送信期間の開始通知を受けて、データ記憶部313へ通知する音声/映像データ読み出し停止指示を解除する。
また、データ読み出し制御部317は、送信データ量カウント値が送信データ許容量に到達したら、音声/映像データ読み出し停止指示をデータ記憶部313へ通知する。
送受信部318は、ヘッダ付加部314から転送される音声/映像パケットを保持し、送信データ許容量算出部315が管理するデータ送信期間に合わせて、受信装置32へ送信する。
また、送受信部318は、受信装置32から送信した音声/映像パケットに対する応答パケットを受信しなかった場合、一定回数または一定期間、再度音声/映像パケットを送信する。また、送受信部318は、データ送信期間に送信しなかった音声/映像パケットを廃棄する。
次に、送信装置31が音声/映像パケットを生成する場合の動作例について、図4を用いて説明する。
ステップST401では、送信データ許容量算出部315は、無線管理装置から割り当てられたデータ送信期間の開始を判定する。判定の結果、データ送信期間の開始時には、送信データ許容量算出部315は、送信データ量カウント部316及びデータ読み出し制御部317へデータ送信期間の開始を通知する。そして、ステップST402へ移行する。データ送信期間が開始されるまでは、データ送信期間開始の判定(ステップST401)を続ける。
ステップST402では、送信データ許容量算出部315は、データ送信期間において送信される送信データ許容量を算出し、送信データ許容量をデータ読み出し制御部317に通知する。そして、ステップST403へ移行する。
ステップST403では、送信データ量カウント部316は、送信データ許容量算出部315から通知されるデータ送信期間の開始通知を受けて、送信データ量カウント値をリセットする。また、送信データ量カウント部316は、ヘッダ付加部314から通知される音声/映像パケットの送信データ量のカウントを開始し、送信データ量カウント値をデータ読み出し制御部317に通知する。そして、ステップST404へ移行する。
ステップST404では、データ読み出し制御部317は、送信データ許容量算出部315から通知されるデータ送信期間の開始通知を受けて、データ記憶部313へ通知する音声/映像データ読み出し停止指示を解除する。そして、ステップST405へ移行する。
ステップST405では、データ読み出し制御部317は、送信データ許容量算出部315から通知される送信データ許容量と、送信データ量カウント部316から通知される送信データ量カウント値と、を比較する。送信データ量カウント値が送信データ許容量未満であればステップST406へ移行し、送信データ量カウント値が送信データ許容量以上であればステップST412へ移行する。
ステップST406では、送受信部318は、送受信部318の内部メモリのパケット容量が所定量になっているかの判定を行う。パケット容量が所定量に達した場合は、データの読み出しを待機し、所定量未満である場合はステップST407へ移行する。
ステップST407では、送受信部318の内部メモリのパケット容量が所定量でない場合には、データ記憶部313は、データ読み出し制御部317から音声/映像データ読み出し停止指示が通知されていないので、音声/映像データをヘッダ付加部314へ出力する。そして、ステップST408へ移行する。
ステップST408では、ヘッダ付加部314は、データ記憶部313から出力される音声/映像データを所定のサイズ以下のパケットに分割して音声/映像パケットを生成し、音声/映像パケットにヘッダ情報を付加する。そして、ステップST409へ移行する。
ステップST409では、ヘッダ付加部314は、PCRが付加される音声/映像パケットであるか否かを判定する。PCRが付加される音声/映像パケットである場合、ステップST410へ移行し、PCRが付加されない音声/映像パケットである場合、ステップST411へ移行する。
ステップST410では、PCRを付加する音声/映像パケットである場合、ヘッダ付加部314は、クロック生成部312から通知されるSTCであってパケット生成過程におけるカウンタ値をPCRとして、ヘッダ情報に付加する。そして、ステップST411へ移行する。
ステップST411では、送信データ量カウント部316は、ヘッダ付加部314から通知される音声/映像パケットのデータ量を送信データ量カウント値に加算し、送信データ量カウンタ値を更新する。そして、ステップST405へ移行する。
ステップST412では、データ読み出し制御部317は、音声/映像データ読み出し停止指示を生成し、データ記憶部313からの音声/映像データの出力を停止させる。そして、ステップST401へ移行する。
次に、無線通信システム1000の具体的な通信方式について説明する。
本開示の実施形態では、WiGig(Wireless Gigabit)規格のPBSS通信におけるAVストリーミングにおいて、送信装置31と受信装置32との間でクロック(例えばシステムクロック)を同期させる。PBSS(Personal basic service set)通信は、1つの通信装置がスケジュール管理するアドホック通信である。なお、PBSS通信以外であっても、送信装置31における処理遅延を改善できる。また、送信装置31及び受信装置32において、1対1の通信を行うことを想定する。
図5は、WiGigディスプレイ拡張(WDE:WiGig Display Extension)仕様を考慮した送信装置31(TX)及び受信装置32(RX)の構成例を示すブロック図である。
送信装置31は、WDE−PAL(Protocol Adaptation Layer)ブロック110、MAC(Media Access Control)ブロック120、及びPHYブロック130を備える。WDE−PALブロック110は、WDEのPAL層における処理を実行する。MACブロック120は、WDEのMAC層における処理を実行する。PHYブロック130は、WDEのPHY層における処理を実行する
WDE−PALブロック110は、HDMI(High−Difinition Mu
ltimedia Interface)・I/F部111、RAM112、WDE処理部113、及びPCR付与部114を備える。MACブロック120は、RAM(Random Access Memory)121、MAC処理部122、及びSP送信停止判定部123を備える。
なお、I/F部としては、HDMIに限らず、Display Portであってもよ
い。
HDMI・I/F部111は、図2における音声/映像I/F部311としての機能を有する。RAM112は、データ記憶部313としての機能を有する。WDE処理部113及びPCR付与部114は、クロック生成部312及びヘッダ付加部314としての機能を有する。
RAM121は、送受信部318が備える内部メモリに相当する。SP送信停止判定部123は、送信データ許容量算出部315、送信データ量カウント部316、及びデータ読み出し制御部317としての機能を有する。MAC処理部122及びPHYブロック130は、送受信部318としての機能を有する。
次に、図5を用いて送信装置31の動作例について説明する。
MACブロック320は、データ送信期間の長さに応じて、送信データ許容量(送信パケット許容数)を決定する。また、MACブロック320は、WDE−PALブロック310から入力されるデータ量(入力データ量)をカウントする。MACブロック320は、決定された送信パケット許容数に達した場合、WDE−PALブロック310へパケットのWAITを通知する。パケットのWAIT通知とは、例えば音声/映像データ読み出し停止指示を含む。
WDE−PALブロック310は、MACからパケットのWAIT通知を受けると、RAM112にパケットを待機させる。
また、MACブロック320は、データ送信期間開始前に、WDE−PALブロック310のWAIT通知を解除する。WDE−PALブロック310は、MACブロック320からのWAIT通知の解除により、RAM112の処理を再開する。WDE−PALブロック310は、RAM112の処理を再開すると、PCR付与部114によりパケットにPCRを付与する。
このように、送信装置31は、データ送信期間において送信するパケット数を規定し、PCR付与前のWDE−PALブロック310のRAM112においてパケットを一時的に待機させることにより、遅延を抑制したPCRを付与できる。つまり、送信装置31は、予め決められたデータ送信期間に合わせて、PCRを付与する。
送信装置31によれば、遅延を抑制したPCRを付与するので、受信装置32により複数のPCRの中から有効なPCRを選択する必要がなく、PCRの送信量を削減できる。
次に、送信装置31と受信装置32との間においてPCRが送受信されるタイミングについて、図6を用いて説明する。
送信装置31は、無線管理装置により割り当てられたデータ送信期間において、受信装
置32とのシステムクロックを同期させるためのパケットを生成する場合に、PCR51(51−1〜51−6)を付加して、パケットを受信装置32に送信する。PCR51は、送信装置31のシステムクロックによりカウントされた時刻情報を表すSTC50のパケット生成過程におけるカウンタ値を示す。
送信装置31から送信されるPCR51が付加されたパケットは、伝送遅延の時間後に受信装置32に到達する。つまり、PCR51-1のタイミングt0からPCR53−1
のタイミングt1までの間が伝送遅延となる。
ここで、無線通信システム1000における音声/映像パケットの伝送では、送信装置31より送信された後の伝送遅延時間の揺らぎは、近距離無線を前提としたWiGigにおいては、無視できるレベルである。PCR付加後の伝送遅延時間の揺らぎは、主に送信装置31におけるPCR付加後からパケット送信されるまでの時間により決まる。
送信装置31は、データ記憶部313による音声/映像データの出力およびヘッダ付加部314によるPCRの付加を、割り当てられたデータ送信期間に合わせて制御する。つまり、送信できる期間であることを確認した後に、PCRを付与して送信することになる。従って、送信装置31における伝送遅延時間の揺らぎが抑制できる。
受信装置32は、送信装置31から、伝送遅延時間の揺らぎが抑制されたPCR53(53−1〜53−6)を付加したパケットを受信する。また、受信装置32は、PCR53と、パケット受信時の受信装置32のSTC52と、を比較する。
比較の結果、PCR53がSTC52よりも大きい場合、受信装置32は、受信装置32のシステムクロックが送信装置31のシステムクロックよりも遅れていると判断する。受信装置32は、受信装置32のシステムクロックの周波数を早め、差分値(STC52−PCR53)が0に近づくように制御し、受信装置32のSTCを生成する。
一方、比較の結果、PCR53がSTC52よりも小さい場合、受信装置32は、受信装置32のシステムクロックが送信装置31のシステムクロックよりも進んでいると判断する。受信装置32は、受信装置32のシステムクロックの周波数を遅らせ、差分値(STC52−PCR53)が0に近づくように制御し、受信装置32のSTCを生成する。
従って、無線通信システム1000によれば、送信装置31から受信装置32へ、伝送遅延時間の揺らぎを抑制したPCR51を送信できるため、受信装置32によるPCR53の抽出が不要になる。従って、送信装置31と受信装置32との同期時間を短縮し、無線リソースの利用量を削減できる、という効率的なシステムクロック同期が可能となる。
(第2の実施形態)
図7は、本開示の第2の実施形態における無線通信システム1000Bにおける受信装置32Bの構成例を示すブロック図である。受信装置32Bは、パケットの再送信を考慮した処理を行う。
受信装置32Bは、送受信部321、再送検出部322、ヘッダ解析部323、同期時間情報選択部324、クロック同期部325、データ記憶部326、及び音声/映像I/F部327を備える。
送受信部321は、送信装置31Bから送信された音声/映像パケットを受信し、送信装置31Bにより付加された音声/映像パケットのCRCをチェックする。チェック結果が正しければ、送受信部321は、音声/映像パケットに対する応答パケットを送信装置31Bに送信し、音声/映像パケットを再送検出部322へ転送する。
再送検出部322は、送受信部321から転送された音声/映像パケットの再送フラグ(retry bit)及びシーケンス番号の少なくとも一方を用いて、再送信の発生を検出する。
再送フラグは、送信装置31Bにより受信装置32Bからの応答パケットを受信せず、再送信が発生した場合に、送信装置31Bにより有効とされる。
シーケンス番号は、送信装置31Bにより送信される音声/映像パケットの順番に合わせて、送信装置31Bにより付加される。再送信におけるパケットのシーケンス番号は、応答パケットが受信されなかったパケットのシーケンス番号と同じ番号になる。
再送検出部322は、シーケンス番号順に、音声/映像パケットをヘッダ解析部323へ転送する。また、再送検出部322は、再送フラグが有効である音声/映像パケットに加えて、前に送信された音声/映像パケットの受信待ちが発生した音声/映像パケットについても、再送信が発生した旨を同期時間情報選択部324へ通知(再送発生通知)する。再送検出部322は、例えば送受信部321からパケットをシーケンス番号順に入力しなかったことにより、前に送信された音声/映像パケットを受信できなかったことを判別できる。
ヘッダ解析部323は、再送検出部322から転送された音声/映像パケットのヘッダを解析し、ヘッダに付加されているPCRを抽出し、PCRを同期時間情報選択部324へ通知する。また、ヘッダ解析部323は、ヘッダが除去された音声/映像データをデータ記憶部326へ転送する。
同期時間情報選択部324は、再送検出部322からの再送発生通知、ヘッダ解析部323からのPCR、及びクロック同期部325からのSTCを用いて、PCRをクロック同期部325によるシステムクロックの同期に用いるかどうかを判定する。ヘッダ解析部323からのPCRは、第1の時間情報の一例であり、クロック同期部325からのSTCは、第2の時間情報の一例である。
例えば、同期時間情報選択部324は、クロック同期部325からのSTCとヘッダ解析部323からのPCRとから求めた差分値(STC−PCR)と、予め同期時間情報選択部324により保持された差分値と、を比較する。なお、予め保持された差分値とは、例えば、過去に取得され、再送検出部322により再送が検出されなかったパケットに含まれるPCRを用いて求めた差分値(STC−PCR)である。
比較の結果、両差分値の差が所定範囲に収まるならば、同期時間情報選択部324は、再送信の影響がないと判断し、保持された差分値を求めた差分値(STC−PCR)に更新し、PCRをクロック同期部325へ通知する。
一方、比較の結果、両差分値の差が所定範囲に収まらないならば、同期時間情報選択部324は、再送信の影響があると判断し、保持された差分値を求めた差分値(STC−PCR)に更新は行わない。
このように、同期時間情報選択部324は、再送発生通知を受けた場合、ヘッダ解析部323からのPCRとクロック同期部325からのSTCとの差分が、求めた差分値(STC−PCR)と保持している差分値とを比較した結果、所定範囲内に収束した後に、PCRを選択する。
クロック同期部325は、同期時間情報選択部324からのPCRと、クロック同期部325により管理されたSTCと、を比較する。なお、クロック同期部325により管理されたSTCは、受信装置32BのSTCである。
比較の結果、PCRがSTCよりも大きい場合、クロック同期部325は、受信装置32Bのシステムクロックが送信装置31Bのシステムクロックよりも遅れていると判断する。クロック同期部325は、受信装置32のシステムクロックの周波数を早め、差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32BのSTCを生成する。
また、比較の結果、PCRがSTCよりも小さい場合、クロック同期部325は、受信装置32Bのシステムクロックが送信装置31Bのシステムクロックよりも進んでいると判断する。クロック同期部325は、受信装置32Bのシステムクロックの周波数を遅らせ、求めた差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32BのSTCを生成する。
クロック同期部325は、生成したSTCを同期時間情報選択部324に通知し、制御するシステムクロックを、音声/映像I/F部327に通知する。
データ記憶部326は、ヘッダ解析部323から転送される音声/映像データを記憶する。また、データ記憶部326は、音声/映像I/F部327からの読み出し要求に合わせて、音声/映像データを音声/映像I/F部327へ転送する。ここで、データ記憶部326は、ヘッダ解析部323からのデータ入力速度と、音声/映像I/F部327へのデータ出力速度と、の瞬時的な違いを吸収するために用いられる。
音声/映像I/F部327は、クロック同期部325から通知される送信装置31Bのシステムクロックに同期した受信装置32Bのシステムクロックに合わせて、データ記憶部326から音声/映像データを出力する。
また、音声/映像I/F部327は、音声/映像データを処理(例えばフォーマット変換処理)する。音声/映像I/F部327は、一定の伝送速度によって、変換後の音声/映像データを音声/映像受信装置33に転送する。
受信装置32Bは、例えば、CPU、RAMを有し、RAMに格納されたプログラムをCPUが実行することで、再送検出部322、ヘッダ解析部323、同期時間情報選択部324、クロック同期部325の各機能を実現する。
なお、送信装置31Bの構成は、一般的な送信装置の構成であってもよいし、前述した第1の実施形態における送信装置31の構成であってもよい。また、送信装置31Bは、全ての音声/映像パケットにPCRを付加せず、一部の音声/映像パケットにはPCRの付加を省略しても良い。
また、送信装置31Bは、図3に示す送信装置送信期間1203の割り当てを予め受け、送信装置送信期間1203において音声/映像パケットを送信してもよい。また、送信装置31Bは、送信装置送信期間1203の割り当てを受けずに、競合送信期間1202において音声/映像パケットを送信してもよい。
次に、受信装置32Bが音声/映像パケットを受信した場合の動作例について、図8を用いて説明する。
ステップST701では、再送検出部322は、送受信部321からのパケットが再送
パケットであるか否かを判定する。再送検出部322は、所定の再送判定条件を満たす場合、再送信が発生した音声/映像パケットであると判定する。所定の再送判定条件は、再送検出部322に入力された音声/映像パケットの再送フラグが有効の場合、又は、後続のシーケンス番号が付与された音声/映像パケットよりも、後にパケットが入力された場合、を含む。再送パケットである場合には、ステップST703へ移行し、再送パケットでない場合には、ステップST702へ移行する。
ステップST702では、再送検出部322は、入力済みのパケットよりも前のシーケンス番号を付与された音声/映像パケットの受信を待機しているかどうかを判定する。受信を待機している場合には、再送検出部322は、前の音声/映像パケットにおいて再送信が発生したと判定し、ステップST703へ移行する。一方、受信を待機していない場合には、再送検出部322は、前の音声/映像パケットにおいて再送信が発生していないと判断し、ステップST704へ移行する。
ステップST703では、再送検出部322は、再送信が発生したことを示す情報(再送発生情報)を生成し、同期時間情報選択部324へ通知(再送発生通知)する。そして、ステップST704へ移行する。
ステップST704では、ヘッダ解析部323は、再送検出部322から転送された音声/映像パケットのヘッダを解析し、ヘッダの情報にPCRが付加されている場合にはPCRを抽出し、PCRを同期時間情報選択部324へ通知する。そして、ステップST705へ移行する。
ステップST705では、同期時間情報選択部324は、再送検出部322から再送発生通知を受けたかどうかを判定する。再送発生通知を受けなかった場合には、ステップST706へ移行する。
一方、再送発生通知を受けた場合は、受信装置32Bのシステムクロックを調整せず、図8の処理を終了する。これは、再送発生通知を受けた場合は、PCRの信頼性が低いと判断するためである。
ステップST706では、同期時間情報選択部324は、ヘッダ解析部323からPCRの通知を受けたかどうかを判定する。PCRの通知を受けた場合には、ステップST707へ移行する。また、PCRの通知を受けなかった場合は、受信装置32Bのシステムクロックを調整せず、図8の処理を終了する。
ステップST707では、同期時間情報選択部324は、クロック同期部325から通知されるSTCとヘッダ解析部323から通知されるPCRとから求めた差分値(STC−PCR)と、同期時間情報選択部324により予め保持された差分値と、を比較する。
比較の結果、両差分値の差が所定範囲に収まるならば、同期時間情報選択部324は、再送信の影響がないと判定し、ステップST708へ移行する。
一方、比較の結果、両差分値が所定範囲に収まらないならば、再送信の影響があると判定し、受信装置32Bのシステムクロックを調整せず、図8の処理を終了する。
ステップST708では、同期時間情報選択部324は、保持された差分値を、求めた差分値(STC−PCR)に更新し、ステップST709へ移行する。
ステップST709では、同期時間情報選択部324は、再送信の影響がないPCRと
判定したので、PCRをクロック同期部325へ通知し、ステップST710へ移行する。
ステップST710では、クロック同期部325は、同期時間情報選択部324から通知されるPCRと、クロック同期部325により管理されたSTC(受信装置32BのSTC)と、を比較する。
比較の結果、PCRがSTCよりも大きい場合、クロック同期部325は、受信装置32Bのシステムクロックが送信装置31Bのシステムクロックよりも遅れていると判断する。クロック同期部325は、受信装置32Bのシステムクロックの周波数を早め、求めた差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32BのSTCを生成する。
また、比較の結果、PCRがSTCよりも小さい場合、クロック同期部325は、受信装置32Bのシステムクロックが送信装置31Bのシステムクロックよりも進んでいると判断する。クロック同期部325は、受信装置32Bのシステムクロックの周波数を遅らせ、求めた差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32BのSTCを生成する。
次に、WiGigディスプレイ拡張(WDE)仕様を考慮した送信装置31B(TX)及び受信装置32B(RX)の構成例について、図9を用いて説明する。
受信装置32は、PHYブロック210、MACブロック220、及びWDE−PALブロック230を備える。PHYブロック210は、WDEのPHY層における処理を実行する。MACブロック220は、WDEのMAC層における処理を実行する。WDE−PALブロック230は、WDEのPAL層における処理を実行する。
MACブロック220は、RAM221、MAC処理部222、及び再送待ち検出部223を備える。WDE−PALブロック230は、WDE処理部231、PCR選択部232、クロック再生部233、RAM234、及びHDMI・I/F部235を備える。
RAM221は、図7における送受信部321の内部メモリに相当する。PHYブロック210及びMAC処理部222は、送受信部321としての機能を有する。再送待ち検出部223は、再送検出部322としての機能を有する。
WDE処理部231は、ヘッダ解析部323としての機能を有する。PCR選択部232は、同期時間情報選択部324としての機能を有する。クロック再生部233は、クロック同期部325としての機能を有する。RAM234は、データ記憶部326としての機能を有する。HDMI・I/F部235は、音声/映像I/F部327としての機能を有する。
次に、図9を用いて受信装置32Bの動作例について説明する。
MACブロック220は、再送が発生したパケットを検出し、WDE−PALブロック230へ再送の発生を通知(再送発生通知)する。再送が発生したことを検出する場合、後続のシーケンス番号により識別されるパケットよりも、MACブロック220へ遅れて到達したパケットを、再送パケットとして検出してもよい。また、再送フラグが有効(再送である旨)を示しているパケットを、再送パケットとして検出してもよい。
WDE−PALブロック230は、MACブロック220から再送発生通知を受けると
、受信装置32のSTCと送信装置31からのPCRとから求めた差分値(STC−PCR)を比較する。WDE−PALブロック230は、求めた差分値(STC−PCR)が、再送発生通知前の差分値(STC−PCR)の値付近に収束するまで、パケットに含まれるPCRをクロック再生部233によるクロック同期に用いない。
このように、受信装置32Bは、再送パケットの発生を認識できるので、再送の影響を受けたパケットに含まれるPCRをクロック同期に用いることを防止できる。つまり、受信装置32Bは、再送待ちを検出し、再送待ちが発生した再送待ちパケットと、再送待ちパケットに後続し、所定以上遅延して到達した遅延パケットと、を除くパケットに含まれるPCRをクロック同期に用いることができる。
受信装置32Bによれば、各パケットにおいてPCRの有効性を判断できるので、複数のPCRから不要なPCRを抽出することを防止できる。また、信頼性の高いPCRを用いるので、クロック同期の信頼性が向上し、クロック同期に要する時間も短縮できる。
次に、送信装置31Bと受信装置32Bとの間においてPCRが送受信されるタイミングについて、図10を用いて説明する。
図10では、送信装置31Bは、パケット生成過程においてパケットにPCR81(81−1〜81−7)を付加し、通信回線上の送信タイミング84(84−1〜84−7),85(85−3)において、パケットを受信装置32Bに送信する。PCR81は、送信装置31Bのシステムクロックによりカウントされた時刻情報を表すSTC80のパケット生成過程におけるカウンタ値を示す。
送信装置31Bから送信されるPCR81が付加されたパケットは、伝送遅延時間後に、受信装置32Bに到達する。ここで、無線通信システム1000Bにおける音声/映像伝送では、送信装置31Bより送信された後の伝送遅延時間の揺らぎは、近距離無線を前提としたWiGigにおいては、無視できるレベルである。PCR付加後の伝送遅延時間の揺らぎは、主に送信装置31BのPCR付加後から送信装置31Bにより送信される通信回線上の送信タイミング84(再送信では、再送信タイミング85)までの時間により決まる。
時間的に前のパケットにおいて再送信が発生した場合、次のパケットの送信タイミング84−4は通信回線上の再送信タイミング85−3よりも時間的に後ろになる。従って、後続のパケットの通信回線上の送信タイミング84−4,84−5についても、理想的な送信タイミングと比較して遅れが発生する。
受信装置32Bは、送信装置31Bから伝送遅延時間後にPCR83(83−1〜83−7)が付加されたパケットを受信し、再送信の影響を受けていないPCR83−1,83−2,83−6,83−7を選択する。
続いて、受信装置32Bは、選択したPCR83−1,83−2,83−6,83−7と、パケット受信過程の受信装置32BのSTC82と、を比較する。比較の結果、PCRがSTCよりも大きい場合、受信装置32Bは、受信装置32Bのシステムクロックが送信装置31Bのシステムクロックよりも遅れていると判断する。受信装置32Bは、受信装置32Bのシステムクロックの周波数を早め、差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32BのSTCを生成する。
また、比較の結果、PCRがSTCよりも小さい場合、受信装置32Bは、受信装置32Bのシステムクロックが送信装置31Bのシステムクロックよりも進んでいると判断す
る。受信装置32Bは、受信装置32Bのシステムクロックの周波数を遅らせ、差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32BのSTCを生成する。
つまり、送信装置31Bは、送信したパケットに対して受信装置32Bから応答パケットが返信されなかった場合、パケットが未到達であったことを認識し、パケットを再送する。再送信の発生後、パケットの再送信がなかった場合と比較すると、送信装置31Bによるパケットの送信間隔が小さくなる。これは、再送信が発生することで、送信装置31BのMACブロックのRAM(図9参照)にデータが残存する傾向にあり、残存データを送信可能なタイミングにおいて送信するためである。
パケットの送信間隔が小さくなることは、図10の送信タイミング84−1,84−2の間隔よりも、再送信タイミング85−3、送信タイミング84−4,84−5の間隔が小さいことからも理解できる。これにより、受信装置32Bにおけるパケット受信の遅延時間が徐々に収束する。
一方、受信装置32B側では、再送信が発生すると、パケットに含まれるPCRと受信装置32BのSTCとの差分値(PCR−STC)が急激に大きくなる。これは、再送発生前のパケットの差分値(PCR−STC)は、タイミング81−2からタイミング83−2までとなるのに対して、再送が発生したパケットの差分値(PCR−STC)は、タイミング81−3からタイミング83−3までとなるためである。
なお、再送信の発生後は、差分値が段階的に小さくなり、再送信が発生する前の差分値と同程度に収束する。差分値が収束すると、受信装置32Bは、再送信の影響がなくなったと判断し、パケットに含まれるPCRを用いたクロック同期を再開する。
従って、受信装置32Bによれば、再送信が発生しても、再送信の影響がないとみなせる状態に収束してから、パケットに含まれるPCRをクロック同期に用いる。つまり、再送信により影響を受けたパケットのPCRを除去してクロック同期を行うので、クロック同期の信頼性を向上でき、同期時間を短縮できる、という効率的なシステムクロック同期が可能となる。
(第3の実施形態)
図11は、本開示の第3の実施形態における無線通信システム1000Cにおける受信装置32Cの構成例を示すブロック図である。
受信装置32Cは、複数のパケットが結合された結合パケットを考慮した処理を行う。結合パケットでは、結合パケット内の2番目以降のパケットの送信パケットが間隔を短縮されて送信される。従って、パケットに含まれるPCRの値を維持すると、受信装置32Cのシステムクロックと送信装置31Cのシステムクロックとを精度良く比較することが困難なため、受信装置32CはPCRの値を補正(調整)する。なお、送信装置31Cは、パケットを結合パケットとして送るかどうかを予め定めている。
受信装置32Cは、送受信部321、パケット順算出部328、ヘッダ解析部323、同期時間情報補正部329、クロック同期部325、データ記憶部326、及び音声/映像I/F部327を備える。図11の受信装置32Cにおいて、図7の受信装置32Bと同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。本実施形態では、第2の実施形態との相違点を主に説明する。
送受信部321は、受信した音声/映像パケットが複数のパケットを結合した結合パケットである場合、結合パケットに対して応答パケットを送信装置31Cへ送信し、音声/映像パケットをパケット順算出部328へ転送する。
パケット順算出部328は、送受信部321から転送された音声/映像パケットが結合パケットである場合、結合パケット内の音声/映像パケット数(パケット数)と結合パケット内の音声/映像パケットの順番を表す番号(パケット番号)を取得する。
パケット数の情報は、結合パケットに含まれてもよいし、パケット順算出部328が結合パケット内のパケット総数をカウントしてもよい。パケット番号の情報は、結合パケット内の各パケットに含まれていてもよいし、パケット順算出部328が結合パケット内の各パケットの順番をカウントして求めてもよい。
パケット順算出部328は、パケット数及びパケット番号を同期時間情報補正部329へ通知する。また、パケット順算出部328は、各音声/映像パケットを、入力順にヘッダ解析部323へ転送する。なお、パケット番号は、パケット順を示す情報の一例であり、他の方法でパケット順を示してもよい。
ヘッダ解析部323は、パケット順算出部328から転送された音声/映像パケットのヘッダを解析し、ヘッダに付加されたPCRを抽出し、PCRを同期時間情報補正部329へ通知する。
同期時間情報補正部329は、パケット順算出部328からの結合パケット内の音声/映像パケット数(N)、結合パケット内のパケット番号(n)、およびヘッダ解析部323からのPCRを用いて、PCRの値を補正する。
例えば、同期時間情報補正部329は、図13に示す結合パケットの送信間隔(Y)を用いて、以下の(式1)により補正後のPCRを算出する。
補正後のPCR=PCR+(n/N)×Y ・・・(式1)
同期時間情報補正部329は、補正後のPCRをクロック同期部325へ通知する。
なお、結合パケットの送信間隔(Y)の情報は、例えば帯域割当情報通知期間1201(図3参照)に送信装置31Cから受信装置32Cへ通知される。受信装置32Cは、通知された結合パケットの送信間隔(Y)の情報を保持しておく。なお、結合パケットの送信間隔(Y)の情報は、通知されず、固定値を用いても良く、また、結合パケットの送信間隔(Y)は、実際の結合パケットの送信間隔以下の値でも良い。
受信装置32Cは、例えば、CPU、RAMを有し、RAMに格納されたプログラムをCPUが実行することで、パケット順算出部328の機能を実現する。
なお、送信装置31Cの構成は、一般的な送信装置の構成であってもよいし、前述した第1の実施形態における送信装置31の構成であってもよい。なお、送信装置31Cは、全ての音声/映像パケットにPCRを付加せず、一部の音声/映像パケットにはPCRの付加を省略しても良い。
次に、受信装置32Cが音声/映像パケットを受信した場合の動作例について、図12を用いて説明する。
ステップST1001では、パケット順算出部328は、送受信部321から転送される結合パケット内の音声/映像パケット数(N)を算出し、音声/映像パケット数(N)を同期時間情報補正部329へ通知する。そして、ステップST1002へ移行する。
ステップST1002では、パケット順算出部328は、送受信部321から転送され
る結合パケット内の音声/映像パケットのパケット番号(n)を、先頭パケットを示す番号である0として、同期時間情報補正部329へ通知する。そして、ステップST1003へ移行する。
ステップST1003では、ヘッダ解析部323は、パケット順算出部328から転送される音声/映像パケットのヘッダを解析し、ヘッダ情報にPCRが付加されている場合、PCRを抽出して同期時間情報補正部329へ通知する。そして、ステップST1004へ移行する。
ステップST1004では、同期時間情報補正部329は、パケット順算出部328から通知される結合パケット内のパケット番号(n)に対応するPCRがヘッダ解析部323から通知されているかどうかを判定する。パケット番号に対応するPCRが通知されている場合は、ステップST1005へ移行し、通知されていない場合は、ステップST1007へ移行する。
ステップST1005では、同期時間情報補正部329は、結合パケット内の音声/映像パケット数(N)、パケット番号(n)、ヘッダ解析部323からのPCR、及び結合パケット間の送信間隔(Y)を用いて、PCRの値を補正する。例えば、同期時間情報補正部329は、補正後のPCRを(式1)を用いて算出し、補正後のPCRをクロック同期部325へ通知する。そして、ステップST1006へ移行する。
ステップST1006では、クロック同期部325は、同期時間情報補正部329から通知されるPCRと、クロック同期部325により管理されたSTCと、を比較する。比較の結果、PCRがSTCよりも大きい場合、受信装置32Cのシステムクロックが送信装置31Cのシステムクロックよりも遅れていると判断する。クロック同期部325は、受信装置32Cのシステムクロックの周波数を早め、差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32CのSTCを生成する。
一方、比較の結果、PCRがSTCよりも小さい場合、受信装置32Cのシステムクロックが送信装置31Cのシステムクロックよりも進んでいると判断する。クロック同期部325は、受信装置32Cのシステムクロックの周波数を遅らせ、差分値(STC−PCR)が0に近づくように制御し、受信装置32CのSTCを生成する。クロック同期が終了すると、ステップS1007へ移行する。
ステップST1007では、パケット順算出部328は、送受信部321から転送される結合パケット内の音声/映像パケットのパケット番号(n)をインクリメント(増加)する。そして、ステップST1008へ移行する。
ステップST1008では、パケット順算出部328は、結合パケット内の音声/映像パケットのパケット番号(n)と結合パケット内のパケット数(N)を比較する。パケット番号(n)とパケット数(N)とが一致する場合、図12の処理を完了する。
一方、パケット番号(n)とパケット数(N)とが一致しない場合、処理していない音声/映像パケットが残っているので、パケット順算出部328は、結合パケット内の音声/映像パケットのパケット番号(n)を同期時間情報補正部329へ通知する。そして、再度ステップST1003へ移行する。
従って、受信装置32Cによれば、送信装置31CからのPCRを補正してクロック同期に用いることができるので、同期時間の短縮及び無線リソースの削減ができる、という効率的なシステムクロック同期が可能となる。
本開示は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば、どのようなものであっても適用可能である。
上記実施形態では、送信装置と受信装置との間において無線通信することを説明したが、有線通信に対しても適用可能である。有線通信する場合であっても、送信装置における処理遅延を防止でき、PCRがパケットに付与されてから送信装置において送信待機されることを防止できる。
上記実施形態では、1対1の通信を想定したが、1対多の通信を想定してもよい。1対多の通信であっても、送信装置における処理遅延を防止でき、PCRがパケットに付与されてから送信装置において送信待機されることを防止できる。
上記実施形態では、本開示をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
また、上記実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしてもよいし、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称してもよい。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。例えば、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続、又は、設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示は、同期時間を短縮でき、無線リソースを効率的に利用できる通信装置、クロック同期方法等に有用である。
1000,1000B,1000C 無線通信システム
30 音声/映像発信装置
31,31B,31C 送信装置
32,32B,32C 受信装置
33 音声/映像受信装置
110 WDE−PALブロック
111 HDMI・I/F部
112 RAM
113 WDE処理部
114 PCR付与部
120 MACブロック
121 RAM
122 MAC処理部
123 SP送信停止判定部
130 PHYブロック
210 PHYブロック
220 MACブロック
221 RAM
222 MAC処理部
223 再送待ち検出部
230 WDE−PALブロック
231 WDE処理部
232 PCR選択部
233 クロック再生部
234 RAM
235 HDMI・I/F部
311 音声/映像I/F部
312 クロック生成部
313 データ記憶部
314 ヘッダ付加部
315 送信データ許容量算出部
316 送信データ量カウント部
317 データ読み出し制御部
318 送受信部
321 送受信部
322 再送検出部
323 ヘッダ解析部
324 同期時間情報選択部
325 クロック同期部
326 データ記憶部
327 音声/映像I/F部
328 パケット順算出部
329 同期時間情報補正部

Claims (11)

  1. 他の通信装置へパケットを送信する通信装置であって、
    データを格納するデータ記憶部と、
    当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量に基づいて、前記データ記憶部からのデータの読み出しを制御するデータ読み出し制御部と、
    データ送信期間において、前記データ記憶部に格納されたデータを読み出し、読み出されたデータに、時間情報を付加して、パケットを生成するヘッダ付加部と、
    を備える通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記データ送信期間において生成されたパケットのデータ量は、前記送信データ許容量より小さい通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信装置であって、更に、
    前記ヘッダ付加部により生成されたパケットのデータ量をカウントする送信データ量カウント部を備える通信装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の通信装置であって、更に、
    前記データ送信期間と、当該通信装置と前記他の通信装置との間の通信回線における前記パケットの伝送速度と、に基づいて、前記送信データ許容量を算出する送信データ許容量算出部を備える通信装置。
  5. 他の通信装置からパケットを受信する通信装置であって、
    前記他の通信装置によりパケットの再送信が発生したことを検出する再送検出部と、
    前記再送検出部による検出結果、前記パケットに含まれる時間情報である第1の時間情報、及び当該通信装置の時間情報である第2の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報のうち、クロックの同期に用いる第1の時間情報を選択する同期時間情報選択部と、
    前記同期時間情報選択部により選択された前記第1の時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるクロック同期部と、
    を備える通信装置。
  6. 請求項5に記載の通信装置であって、
    前記同期時間情報選択部は、前記パケット検出部によりパケットの再送信が発生したことを検出した場合、再送信発生後の前記第1の時間情報と前記第2の時間情報との差分が、所定範囲内に収束した後の第1の時間情報から選択する通信装置。
  7. 他の通信装置からパケットを受信する通信装置であって、
    複数のパケットが結合した結合パケットを受信した場合、前記結合パケットに含まれるパケット数と、前記結合パケット内のパケットの順番と、に基づいて、前記パケットに含まれる時間情報を補正する同期時間情報補正部と、
    前記同期時間情報補正部により補正された時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるクロック同期部と、
    を備える通信装置。
  8. 請求項7に記載の通信装置であって、
    前記同期時間情報補正部は、前記結合パケットに含まれるパケット数と、前記結合パケット内のパケットの順番と、前記結合パケットの送信間隔と、に基づいて、前記パケットに含まれる時間情報を補正する通信装置。
  9. 他の通信装置へパケットを送信する通信装置におけるクロック同期方法であって、
    当該通信装置に割り当てられたデータ送信期間における送信データ許容量に基づいて、 データ記憶部からのデータの読み出しを制御するステップと、
    前記データ記憶部に格納されたデータを読み出し、読み出されたデータに、時間情報を付加して、パケットを生成するステップと、
    を有するクロック同期方法。
  10. 他の通信装置からパケットを受信する通信装置におけるクロック同期方法であって、
    前記他の通信装置によりパケットの再送信が発生したことを検出するステップと、
    前記パケットの再送信の有無、前記パケットに含まれる時間情報である第1の時間情報、及び当該通信装置の時間情報である第2の時間情報に基づいて、前記第1の時間情報のうち、クロックの同期に用いる第1の時間情報を選択するステップと、
    前記選択された前記第1の時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるステップと、
    を有するクロック同期方法。
  11. 他の通信装置からパケットを受信する通信装置におけるクロック同期方法であって、
    複数のパケットが結合した結合パケットを受信した場合、前記結合パケットに含まれるパケット数と、前記結合パケット内のパケットの順番と、基づいて、前記パケットに含まれる時間情報を補正するステップと、
    前記補正された時間情報を用いて、当該通信装置と前記他の通信装置とのクロックを同期させるステップと、
    を有するクロック同期方法。
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